JP2023512089A - 二重特異性第viii因子模倣抗体 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、電子形式の配列表とともに提出される。配列表の内容全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
配列番号1~8および17~88は、本明細書に記載の抗FIX(a)および抗FX(a)モノクローナル抗体(mAbs)の重鎖可変ドメイン(VH)および軽鎖 可変ドメイン(VL)ならびに相補性決定領域(CDR)の配列を表す。
血友病Aを有するヒトなどの血液凝固障害を有する対象では、凝固カスケードは機能的FVIIIが欠如しているまたは存在が不十分であることに起因して機能不全となる。こうした凝固カスケードの一部の機能不全は、不十分な血液凝固および潜在的に生命を脅かす出血、または関節などの内部器官への損傷をもたらす。本発明は、血液凝固障害を患う患者、特に阻害物質を有する血友病A患者を含む、血友病A患者などの機能的FVIIIを欠く患者において、凝固第VIII因子(FVIII)の代替物として機能する化合物に関する。一態様では、こうした化合物は、抗体である。
凝固第IX因子(FIX)は、第VII因子、プロトロンビン、第X因子、およびプロテインCとの構造的類似性を有するビタミンK依存性凝固因子である。FIXは、単鎖酵素前駆体(配列番号89)として血漿中を循環する。循環する酵素前駆体型は、N末端γ-カルボキシグルタミン酸が豊富な(Gla)ドメイン、2つのEGFドメイン、およびC末端トリプシン様セリンプロテアーゼドメインを含む、4つの異なるドメインに分割された415個のアミノ酸から成る。FIXの活性化は、Arg145およびArg180での限定的タンパク質分解によって生じ、活性化ペプチドを放出する(配列番号89の残基146~180)。したがって、活性化FIX(FIXa)は、配列番号89の残基1~145(軽鎖)および配列番号89の残基181~415(重鎖)から構成される。
FXは、第VII因子、プロトロンビン、FIX、およびプロテインCとの構造的類似性を有するビタミンK依存性凝固因子である。FXは、配列番号2の残基1~139(軽鎖)および配列番号2の残基143~448(重鎖)を含む二本鎖酵素前駆体として血漿内を循環する。ヒトFX酵素前駆体は、N末端ガンマカルボキシグルタミン酸が豊富な(Gla)ドメイン(残基1~45)、2つのEGFドメイン、それぞれEGF1(残基46~82)とEGF2(残基85~125)、およびC末端トリプシン様セリンプロテアーゼドメイン(残基195~448)を含む4つの別個のドメインを含む。FXの活性化は、Arg194での限られたタンパク質分解によって生じ、活性化ペプチドの放出をもたらす(残基143~194)。したがって、活性化FX(FXa)は、配列番号2の残基1~139(軽鎖)および配列番号2の残基195~448(活性化重鎖)から構成される。したがって、循環第X因子分子は、FX酵素前駆体、および活性型形態のFXを含み、これは本明細書では、配列番号2に関してそれぞれFXおよびFXaと呼ばれる。本発明では、FXは、FXのすべての天然バリアントを網羅することを意図している。「FX(配列番号90)および/またはその活性型形態(FXa)」という用語は、「FX/FXa」または「FX(a)」とも呼ばれる場合がある。
本明細書において「抗体」という用語は、抗原またはその一部分に結合することができる免疫グロブリン配列に由来するタンパク質を指す。抗体という用語は、任意のクラス(またはアイソタイプ)、すなわち、IgA、IgD、IgE、IgG、IgM、および/またはIgYの全長抗体を含むが、これらに限定されない。抗体という用語は、二重特異性抗体などの二価である抗体を含むが、これに限定されない。
別の態様では、本発明は、本明細書に記載の抗体などの本発明の化合物を含む組成物および製剤を提供する。例えば、本発明は、薬学的に許容可能な担体とともに製剤化された、本発明の1つ以上の抗体を含む医薬組成物を提供する。
抗体などの本発明の化合物は、静脈内、筋肉内、皮下など、非経口的に投与され得る。あるいは、本発明の抗体は、経口的または局所的などの、非注射経路を介して投与され得る。本発明の抗体は、予防的に投与され得る。本発明の抗体は、(要求に応じて)治療的に投与され得る。
本発明は、以下の実施形態によってさらに説明される。
1.配列番号89による第IX因子(FIX)および/またはその活性型形態(FIXa)と結合することができる、抗体またはその抗原結合性断片。
2.抗体が、Fabである、実施形態1に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
3.抗体またはその抗原結合性断片が、
配列番号25によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号29によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
配列番号33によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号37によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
配列番号41によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号45によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
配列番号49によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号53によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
配列番号57によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号61によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
配列番号65によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号69によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
配列番号73によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号77によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
配列番号81によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号85によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、を含む、実施形態1または2に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
4.抗体またはその抗原結合性断片が、
配列番号25によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号29によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号33によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号37によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号41によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号45によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号49によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号53によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号57によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号61によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号65によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号69によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号73によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号77によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号81によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号85によって特定される軽鎖可変ドメインを含む、先行する実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
5.FX(配列番号90)および/またはその活性型形態(FXa)と結合することができる、抗体またはその抗原結合性断片。
6.抗体が、Fabである、実施形態5に記載の抗体。
7.抗体またはその抗原結合性断片が、
配列番号1によって特定される重鎖可変ドメインのCDR配列および配列番号5によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列、
または
配列番号17によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号21によって特定される軽鎖可変ドメインのCDR配列を含む、実施形態5または6のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
8.抗体またはその抗原結合性断片が、
配列番号1によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号5によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
配列番号17によって特定される重鎖可変ドメイン、および配列番号21によって特定される軽鎖可変ドメイン、を含む、先行する実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
9.配列番号89によるFIXまたはその活性型形態(FIXa)、およびFX(配列番号90)またはその活性型形成(FXa)と結合することができる、多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
10.抗体が、先行する実施形態1~4のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態9に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
11.抗体が、先行する実施形態5~8のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態9に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
12.抗体が、先行する実施形態1~4のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片、および先行する実施形態5~8のいずれかに記載の抗原結合性断片を含む、実施形態9に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
13.任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号28によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号32によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号28によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号32によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号36によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号40によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号36によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号40によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号44によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号48によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号44によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号48によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号52によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号56によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号52によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号56によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号60によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号64によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号60によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号64によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号68によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号72によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号68によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号72によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号76によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号80によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号76によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号80によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号84によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号88によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号84によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号88によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、配列番号8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列を含む、実施形態9~12のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
14.任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号26、27、および28によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号30、31、および32によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号26、27、および28によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号30、31、および32によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号34、35、および36によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号38、39、および40によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号34、35、および36によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号38、39、および40によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号42、43、および44によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号46、47、および48によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号42、43、および44によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号46、47、および48によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号50、51、および52によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号54、55、および56によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号50、51、および52によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号54、55、および56によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号58、59、および60によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号62、63、および64によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号58、59、および60によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号62、63、および64によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号66、67、および68によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号70、71、および72によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号66、67、および68によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号70、71、および72によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号74、75、および76によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号78、79、および80によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号74、75、および76によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号78、79、および80によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号82、83、および84によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号86、87、および88によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、または
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号82、83、および84によって特定される抗FIX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号86、87、および88によって特定される抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定される抗FX(a)抗体重鎖CDR1~3配列、
任意に、1、2、または3個のアミノ酸の置換および/または欠失および/または挿入を含む、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定される抗FX(a)抗体軽鎖CDR1~3配列を含む、実施形態9~13のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
15.抗体が、FIX(a)およびFX(a)と特異的に結合することができる二重特異性抗体であり、結合ドメインが、
mAb1/mAbA、mAb2/mAbA、mAb3/mAbA、mAb4/mAbA、mAb5/mAbA、mAb6/mAbA、mAb7/mAbA、mAb8/mAbA、mAb1/mAbB、mAb2/mAbB、mAb3/mAbB、mAb4/mAbB、mAb5/mAbB、mAb6/mAbB、mAb7/mAbB、またはmAb8/mAbBから成るmAb対のものである、実施形態14に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
16.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進抗体である、実施形態9~15のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
17.抗体またはその抗原結合性断片が、FXに対するFIXaの酵素活性を増加することができる、実施形態9~16のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
18.抗体またはその抗原結合性断片がFVIIIおよび/またはFVIIIaを機能的に置換することができる、実施形態9~17のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
19.抗体またはその抗原結合性断片が、二重特異性抗体である、実施形態9~18のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
20.抗体アイソタイプが、IgG1、IgG2、IgG3、もしくはIgG4、またはそれらの組み合わせであり、そのような抗体が、IgG1 FC領域およびIgG4 FC領域を含み、任意に、CH3ドメインに1つまたは2つの置換を含む、先行する実施形態のいずれかに記載の抗体。
21.先行する実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片、および任意に1つ以上の薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
22.阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aなどの血液凝固障害または血液凝固障害の治療に使用するための、実施形態21に記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、医薬組成物。
23.応需型または予防処置など、血液凝固障害または血液凝固障害の治療方法で使用するための、先行する実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片または組成物。
24.応需型または予防処置など、阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの治療に使用するための、先行する実施形態のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物。
25.血液凝固障害または血液凝固障害を患う対象者を治療する方法であって、先行する実施形態のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物を該対象者に投与することを含む、方法。
26.血液凝固障害または血液凝固障害が、血友病Aまたは阻害物質を伴う血友病Aである、実施形態25に記載の方法。
27.応需型または予防処置など、医薬を必要とする対象者における治療に使用するための医薬の製造のための、実施形態1~20のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物の使用。
28.応需型または予防処置など、阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの治療に使用するための医薬を製造するための、実施形態1~21のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物の使用。
29.実施形態1~20のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を発現する、真核細胞。
30.実施形態1~21のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物、および使用説明書を含む、キット。
31.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進性二重特異性抗体などの多重特異性抗体で使用するための成分(中間体)である、実施形態1~8のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
32.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進性二重特異性抗体などの多重特異性抗体の製造に使用するための成分(中間体)である、実施形態1~8のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
33.該抗体の血液凝固促進活性が、WO2018/141863およびWO2019/065795に開示されている多重特異性抗体よりも改善されている、血液凝固促進性二重特異性抗体などである、実施形態9~20のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
34.該改善が、HA-PPP TGTアッセイ(本明細書の実施例7に記載される)などの、本明細書に開示されるアッセイを使用して決定される、実施形態33に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
35.該抗体またはその抗原結合性断片が、本明細書の実施例7に従うTGTアッセイ(HA-PPP中)において700nMの化合物濃度で、
a)トリガーとして組織因子を使用する場合、少なくとも80、81、82、83、84、95、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99 100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、もしくは110、または
b)トリガーとしてFXIaを使用する場合、少なくとも350、355、360、365、370、375、380、385、もしくは390の平均ピークトロンビン(nM)を提供することができる、実施形態9~20のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
36.該抗体またはその抗原結合性断片が、本明細書の実施例8に従って決定される同等のFVIII活性を有し、エミシズマブ、ならびにWO2018/141863およびWO2019/065795に開示されている多重特異性抗体(これらは両方とも参照により本明細書に組み込まれる)よりも改善されている、実施形態9~20のいずれかに記載の多選択性抗体またはその抗原結合性断片。
37.抗体アイソタイプが、IgG4であり、任意に、1つのCH3ドメインにおいて1つまたは2つの置換を含む、実施形態9~20のいずれかに記載の抗体。
38.実施形態9~20のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物を含む、注射装置。
39.該装置が、使い捨ておよび/または事前充填式および/または複数回投与式の装置、例えば、ペンなどである、実施形態38に記載の注射装置。
40.該装置が、事前充填式のペンである、実施形態39に記載の注射装置。
41.該装置が、複数回投与式のペンである、実施形態39~40に記載の注射装置。
42.該注入装置が20~36ゲージの針を有する管を備える、実施形態38~41に記載の注射装置。
43.置換が、保存的置換である、実施形態13または14に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
RTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号93)。
本明細書に開示されるFIX(a)およびFX(a)結合抗体を、様々な抗体開発方法を使用して特定した。多様な抗体のセットを生成するために、マウスおよびウサギの免疫化を実施し、ファージディスプレイおよびAdimab酵母抗体発現プラットフォームも利用した。
Adimabプラットフォームは、1010の多様性を有する完全ヒトナイーブ型IgG1/カッパライブラリを包含する酵母抗体発現系である。抗体選択プロセスは、適用された選択基準をリアルタイムでモニタリングすることができるMACSおよびFACS系の方法を使用することを対象とした。選択はMACSおよびFACS系であったため、標識化された抗原(例えば、ビオチン)が必要であった。ビオチン標識化された活性部位阻害hFIXa(FIXa-EGR-ビオチン)、またはhFIXaの抗体媒介固定化を使用して選択キャンペーンを実施した。バイオレイヤー干渉法(Octet fortebio systems)を使用して、結合のヒットを評価した。
利用した抗体ファージディスプレイプラットフォームは、専有の完全ヒトFabディスプレイライブラリである。ライブラリは1010のサイズを有し、軽鎖の化学合成だけでなく、ヒト末梢血単核細胞からの重鎖CDR3のPCR増幅を用いて相補された重鎖CDR1およびCDR2を利用する組み合わせアプローチによって構築されている。エピトープ多様性を最大化するために、ビオチン化FIXa-EGR、FX、活性部位阻害FXa、または抗FIXa抗体を使用した抗原捕捉を使用したパニングを含む、異なるパニング戦略を実施した。初期ヒットをファージELISAによって特定した。配列解析後、特有のヒットをクローン化し、IgG1抗体として組み換え発現し、SPR(Biacore)またはバイオレイヤー干渉法(Octet fortebio systems)を使用してランク付けした。
マウスおよびウサギを、インビボプラットフォームを使用して抗体の生成のために使用した。抗FIX/FIXa抗体の生成のために、標準プロトコルを使用して、ヒトFIXa、FIXa-EGR、またはFIXを用いてマウスまたはウサギを免疫化した。マウス由来の脾臓細胞を標準技法を使用して骨髄腫細胞と融合させ、そして結果として生じるハイブリドーマ上清を含有する抗体を、ELISAを使用してFIXaへの結合のためにスクリーニングした。FIXa結合ウサギB細胞は、無作為にビオチン化されたFIXa-EGR(ストレプトアビジン複合したフルオロフォアによって検出される)を結合する細胞にゲーティングすることによって、FACSを使用してソーティングされた単一細胞であった。ソーティングされたウサギB細胞を、ELISAでFIXaに対するスクリーニングを行う前に、フィーダー細胞および脾細胞からの馴化培地を使用して384wプレートで7日間培養した。FIXa結合抗体ヒットを発現するウサギB細胞およびマウスハイブリドーマクローンは、VH/VLシークエンシングの後、組み換え発現(ウサギまたはハイブリドーマmAbに対する)のために使用するか、またはmAb産生のためにさらに繁殖(マウスハイブリドーマ)するかのいずれかとした。
ハイブリドーマを生成する抗FIXaおよび抗FX抗体を配列し、標準技法を使用してHEK293細胞内で発現した。Octet fortebio systemsを使用して、発現抗体を抗原結合について評価した。
抗体および抗体Fab断片は、製造元の指示に本質的に従って、HEK293懸濁細胞(293Expi、Invitrogen)の一過性導入を使用して発現した。293Expi細胞は典型的には、1%のP/S(GIBCOカタログ番号15140-122)を補充したExpi293F発現培地(Invitrogen、カタログ番号A1435104)で、3~4日ごとに継代培養した。Expi293F細胞を、Expifectamineを使用して2.5~3mill/mLの細胞密度で導入した。Expi293F細胞の各リットルに対して、合計1mgのプラスミドDNA(VH-CH1(Fabに対して)またはVH-CH1-CH2-CH3(mAbに対して)とLCプラスミドとを1:1の比で)を、50mLのOptimem(GIBCO、カタログ番号51985-026、希釈A)へと希釈することによって、および2.7mLのExpifectamineを50mLのOptimem(希釈B)へと希釈することによって、導入を実施した。共導入を産生するFabおよびmAbについては、VH-CH1およびLCプラスミド(Fab)ならびにVH-CH1-CH2-CH3およびLCプラスミド(mAb)をそれぞれ1:1の比で使用した。希釈AおよびBを混合し、そして室温で10~20分間インキュベートした。この後、トランスフェクション混合物をExpi293F細胞に加え、細胞を軌道回転(85~125rpm)を備えた加湿インキュベーター中で、37℃でインキュベートした。導入一日後、導入された細胞に、5mlのExpiFectamine293トランスフェクションエンハンサー1および50mlのExpiFectamine293トランスフェクションエンハンサー2を補充した。細胞培養上清は、遠心分離によって導入4~5日後に典型的に回収し、その後濾過した。
すべての精製ステップを4℃で実施した。ラボスケールについては、Milli-Q水を緩衝液調製用に使用した。SE-HPLC解析に使用されたHPLCシステムは、Aglient 1100であった。凝集およびLC/MSをQCについて評価した。
抗体の精製を、タンパク質A MabSelect SuRe樹脂(GE Healthcare、カタログ番号17-5438-01)を使用する親和性クロマトグラフィーで実施した。小規模な抗体産生については、タンパク質A系精製を96ウェルプレート内で実施したが、より大きな産生については、AktaExplorerクロマトグラフィーシステム(GE Healthcare、カタログ番号18-1112-41)を使用した。親和性精製工程のために使用される緩衝液系は、1)20mMのリン酸ナトリウムpH7.2、150mMのNaClで構成される平衡緩衝液、2)10mMのギ酸pH3.5で構成される溶出緩衝液、および3)0.4Mのリン酸ナトリウムpH9.0で構成されるpH調節緩衝液であった。細胞上清は、予め平衡化されたMabSelect SuReカラムをいかなる調節も用いずに直接適用した。カラムをおよそ10カラム容積の平衡緩衝液で洗浄し、抗体をおよそ2~5カラム容積の溶出緩衝液で均一濃度で溶出した。プールした画分のpHは、溶出直後に、記載したpH調節緩衝液を使用して中性に調節した。
二重特異性抗体を、二重特異性ヒトIgG1抗体について記載した(Labrijn et al.PNAS 2013,vol.110,pp.5145-5150)Duobody(登録商標)法(Genmab)による一次抗体および二次抗体のインビトロアセンブリによって、以下に詳述される二重特異性ヒトIgG4抗体のわずかに修正されたバリアントを使用して生成した。
従来の単一特異性および二価抗体に関連する潜在的なアビディティー効果を回避するために、例えば、FXa生成アッセイ(実施例9)において、一価のワンアームド(OA)抗体形式を、Martens et al.:A Novel One-Armed Anti-c-Met Antibody Inhibits Glioblastoma Growth In vivo.Clin.Cancer Res.12,6144-6152(2006)に記載されるように使用し、全重鎖、切断型重鎖(Fab領域を欠く)、および軽鎖が共発現される。Martensらによって記載された3つの鎖の共発現の代わりに、本発明の一価の抗体を、二重特異性抗体ついて記載のようにDuobody(登録商標)の原理を使用して調製した(実施例4)。したがって、一価抗体は、完全な単一特異性抗体および二価抗体と、切断された重鎖二量体(正式には完全な抗体からFab領域を除去することに由来する)を混合することにより調製され、実施例4に記載されるものと同じ実験条件下で進めることによって鎖を交換することができる。一価抗体の形成には、実施例4に記載されるように、抗体および切断型重鎖二量体が、ヘテロ二量体化を促進するために適切な相補的変異、すなわちヒトIgG1に対してF405L/K409R、またヒトIgG4に対してF405L+R409K/WTを保有することが必要とされる。
二重特異性抗体bimAb6B、bimAb5B、bimAb4B、bimAb3B、bimAb2B、bimAb1B、bimAb8B、bimAb7B、bimAb1A、bimAb2A、bimAb3A、bimAb4A、bimAb5A、bimAb6A、bimAb7A、およびbimAb8Aの血液凝固促進活性を、ヘムカーら(Pathophysiol Haemost Thromb,2002;32:249-253)によって記載された原理に従って、血液凝固促進性合成リン脂質膜の存在下でトロンビン生成を促進するそれらの能力に基づいて決定した。比較のために、エミシズマブ配列同一類似体(SIA)を含めた。各二重特異性抗体(試験化合物)を、中和抗FVIIIポリクローナル抗体(以下、HA-PPPと呼ぶ)を補充した正常なヒト血小板欠乏血漿(NHP)を使用したトロンビン生成試験(TGT)で試験した。
トロンビン生成試験
ヒツジ抗ヒトFVIIIポリクローナル抗体(pAb、Haematologic Technologies Inc.、VT,USA)を補充したNHP(健康なボランティアからの)におけるトロンビン生成試験(TGT)を、96ウェルプレート蛍光光度計(Fluoroscan Ascent FL、Thermolabsystems、Helsinki,Finland)を使用した標準的にキャリブレーションされる自動トロンボグラフィによって実施した。反応混合物は、0.1μg/mlの抗FVIII pAb、4μlの試験化合物希釈液(20mM HEPES、140mM NaCl、pH7.4、2%BSAで希釈)、10μlの1pM組織因子(TF、pppLow、Thrombinoscope BV、Maastricht,The Netherlandsから)、または8.3U/mlヒト第XIa因子(Enzyme Reseach Laboratories、IN,USA)のいずれか、および10μlのFluCa基質(Thrombinoscope BV、Maastricht,The Netherlands)とプレインキュベートした36μlのNHPを含む。TGTを、トロンビンキャリブレータ(Thrombinoscope BV,Maastricht,The Netherlands)を使用してキャリブレーションし、10μlのトロンビンキャリブレータを、0.1μg/mlの抗FVIII pAb、4μl緩衝液(20mM HEPES、140mM NaCl、pH7.4、2%BSA)とプレインキュベートした36μlのNHPと混合した。TGTは、8つの濃度の試験化合物(0.32、0.96、2.88、8.64、25.9、77、233、および700nM、最終血漿濃度)または追加緩衝液(20mMのHEPES、140mMのNaCl、pH7.4、2%のBSA)のみ(HA対照を表す)で実施した。濃度範囲は、同じストックからのHA-PPPでの少なくとも3つの独立した実験で試験した。TGT中の正常な対照レベルは、NHP添加緩衝液(20mM HEPES、140mM NaCl、pH7.4、2%BSA)のみを使用して測定した。TGTを合計60分間進行させ、TGTパラメータのピークトロンビン高さ(nM)をThrombinoscopeソフトウェア(Thrombinoscope BV)で解析した。
表4および5は、それぞれ、組織因子およびヒトFXIaを用いたHA-PPPトリガーで試験した濃度での各二重特異性抗体の測定されたピークトロンビン生成率を示す。データは、すべての試験化合物が、抗体の非存在下で観察されたレベルを超えてトロンビン形成のピークを増加させること、すなわち、血液凝固促進活性を呈することを示す。加えて、bimAb6B、bimAb5B、bimAb4B、bimAb3B、bimAb2B、bimAb1B、bimAb8B、bimAb1A、bimAb2A、bimAb3A、bimAb4A、bimAb5A、bimAb6A、およびbimAb8Aはすべて、bimAb濃度が8.64nMを超え、1pMの組織因子トリガーを使用した場合に、エミシズマブSIAで観察されるものよりも高い濃度依存性トロンビン生成率を示し、優れた効力を示す。bimAb7Bは、2.88~233nMのbimAbの間でエミシズマブSIAよりも優れていた。
インビトロでのbimAbの等価FVIII活性を推定するために、血漿系トロンビン生成アッセイを、ピークトロンビンレベルを使用して、1~100IU/dLの組み換えBドメイン切断型FVIIIの広範な用量応答を可能にするために確立した。組み換えBドメイン切断型FVIIIに対する用量応答曲線を、同等のFVIII活性を推定するために、bimAbからのトロンビン生成を分析するための標準曲線として使用した。
トロンビン生成を実施例7に記載されるように測定したが、1U/mlのヒト因子XIa(Enzyme Research Laboratories,IN,USA)をトリガーとして使用した。加えて、FVIII標準曲線として、100 IU/dLから2倍下の組み換えBドメイン切断型FVIII(NovoEight,Novo Nordisk A/S)の8点希釈系列を含めた。
GraphPad Prismバージョン8.0.2の非線形分析機能を使用して、組み換えBドメイン切断型FVIIIの用量応答データを、「[アゴニスト]対応答(3つのパラメータ)」(式1)に適合させた:
式1.ピークトロンビン=下部+[FVIII]*(上部-下部)/(EC50+[FVIII])
式中、[FVIII]はIU/mLにおけるFVIII濃度であり、EC50は50%活性をもたらすFVIIIの濃度であり、下部および上部は適合のプラトーである。
FVIII用量応答曲線の非線形適合は、以下の定数をもたらす:EC50=20.3±2.73、上部=476±18.7、および下部=-22.6±10.1。式2を使用して、等価FVIII活性を、実施例6に記載される二重特異性抗体について推定し、以下の表6を参照されたい。
従来のIgG抗体形式の二価性の結果として生じるあらゆる潜在的なアビディティー効果を回避するために、FXに対するFIXa酵素活性の抗FIX(a)抗体の刺激活性が、一価のワンアームド(OA)抗体形式への再フォーマット後に決定された(実施例5参照)。試験した抗体を以下の表7に列挙した。抗FIXa抗体ACE910の一価OAバージョンを比較のために含めた。
要約すると、刺激指数の計算は以下のように説明することができる
式3 刺激指数=((AFIXa+OA-Abckg)/[FIXa]total)/AFIXa、norm
式中、AFIXa+OAは、OA抗体の存在下で測定される活性であり、Abckgは、FIXaおよびOA抗体の非存在下で測定されるバックグラウンド活性であり、[FIXa]totalは、アッセイ中のFIXa濃度であり、AFIXa、normは、遊離FIXaの平均正規化活性である。
アッセイ中の、OA抗体で飽和したFIXaの割合を、FIXaおよびOA抗体の濃度、ならびにそれらの相互作用を支配する平衡解離定数(Kd)によって決定した。後者は、等温滴定熱量測定(ITC)などの当該技術分野で公知の技法によって測定することができる。
[FIXa+OA]assayは、アッセイにおける平衡でのFIXa-OA抗体複合体の計算された濃度を表し、
fFIXa+OAは、アッセイ中での平衡におけるOA抗体と結合しているFIXaの計算された割合を(単位パーセント)表す。
低い非特異的結合は、医薬抗体の重要な特徴である。非特異的結合の高い傾向は、インビボでの半減期が損なわれる(Hotzel,I.,et al.,mAbs,2012&Avery,L.B.,mAbs,2018)、および溶解性が低減する(Kohli,N.,mAbs,2015、およびWolf Perez,A.M.,mAbs,2019)などの問題をもたらし得る。以下の表8に列挙される抗FIX(a)mAbの非特異的結合を評価するために、mAb-カラム相互作用が溶出の遅延をもたらすSEC-HPLC法を使用した。したがって、長期間の保持時間は、非特異的結合の尺度である。以前に記載された方法(Wolf Perez,A.M.,mAbs,2019))、および(Dobson,C.L.,Sci Rep,2016;6:38644)に記載された方法に非常に類似する方法を使用した。BimAbs1-8については、実施例4に記載されるように調製したエミシズマブVH/VL SIAと比較して、非特異的結合の減少があり、表8を参照されたい。
サイズ排除クロマトグラフィーHPLC(SEC-HPLC)分析を、HPLCシステム(1200モデル、Agilent Technologies)およびTSK G3000 SWXL SECカラム(5μm、7.8×300mm;Tosoh Bioscience)を用いて実施した。移動相は、pH6.8での122mMのNa2HPO4、78mMのNaH2PO4、300mMのNaCl、および4%の2-プロパノールから構成される。各分析を、0.8mL/分の流速、28°Cのカラム温度で24分間実行した。15μlのタンパク質溶液をカラムに注入して溶出し、280nmの吸光度で測定した。データ処理をAstra v.7(Wyatt technology)を使用して実施した。
Claims (18)
- 二重特異性抗体またはその抗原結合性断片であって、
FIX(配列番号89)および/またはその活性型形態(FIXa)と結合することができ、かつ
FX(配列番号90)および/またはその活性型形態(FXa)と結合することができ、
前記二重特異性抗体が、
重鎖および軽鎖を含む抗FIX(a)抗体またはその抗原結合性断片と、
重鎖および軽鎖を含む抗FX(a)抗体またはその抗原結合性断片と、を含み、
a)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号26、27、および28によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号30、31、および32によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
b)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号26、27、および28によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号30、31、および32によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
c)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号34、35、および36によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号38、39、および40によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
d)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号34、35、および36によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号38、39、および40によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
e)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号42、43、および44によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号46、47、および48によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
f)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号42、43、および44によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号46、47、および48によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
g)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号50、51、および52によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号54、55、および56によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
h)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号50、51、および52によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号54、55、および56によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
i)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号58、59、および60によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号62、63、および64によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
j)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号58、59、および60によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号62、63、および64によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
k)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号66、67、および68によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号70、71、および72によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
l)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号66、67、および68によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号70、71、および72によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
m)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号74、75、および76によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号78、79、および80によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
n)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号74、75、および76によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号78、79、および80によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
o)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号82、83、および84によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号86、87、および88によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号18、19、および20によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号22、23、および24によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
p)前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号82、83、および84によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FIX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号86、87、および88によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記重鎖が、それぞれ、配列番号2、3、および4によって特定されるCDR1~3配列を含み、
前記抗FX(a)抗体もしくはその抗原結合性断片の前記軽鎖が、それぞれ、配列番号6、7、および8によって特定されるCDR1~3配列を含む、二重特異性抗体またはその抗原結合性断片。 - 前記抗FIX(a)抗体またはその抗原結合性断片が、
a.配列番号25によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号29によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
b.配列番号33によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号37によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
c.配列番号41によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号45によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
d.配列番号49によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号53によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
e.配列番号57によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号61によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
f.配列番号65によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号69によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
g.配列番号73によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号77によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
h.配列番号81によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号85によって特定される軽鎖可変ドメインを含み、
かつ前記抗FX(a)抗体またはその抗原結合性断片が、
i.配列番号17によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号21によって特定される軽鎖可変ドメイン、または
ii.配列番号1によって特定される重鎖可変ドメインおよび配列番号5によって特定される軽鎖可変ドメインを含む、請求項1に記載の二重特異性抗体またはその抗原結合性断片。 - 前記二重特異性抗体のアイソタイプが、IgG1またはIgG4である、請求項1または2に記載の二重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
- 前記抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進抗体またはその抗原結合性断片である、請求項1~3のいずれか一項に記載の二重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
- 前記抗体またはその抗原結合性断片が、FIXaの酵素活性を刺激することができる、請求項1~4のいずれか一項に記載の二重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の二重特異性抗体またはその抗原結合性断片と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体と、を含む、医薬組成物。
- 血友病の治療に使用するための、請求項1~6のいずれか一項に記載の二重特異性抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物。
- 阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの治療に使用するための、請求項1~6のいずれか一項に記載の二重特異性抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物。
- 阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの予防処置に使用するための、請求項1~6のいずれか一項に記載の二重特異性抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物。
- 阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aを患う対象者を治療する方法であって、請求項1~6のいずれか一項に記載の二重特異性抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物を、前記対象者に投与することを含む、方法。
- 前記治療が、予防処置である、請求項10に記載の方法。
- 阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aなどの血友病の治療に使用するための医薬を製造するための、請求項1~6のいずれか一項に記載の二重特異性抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物の使用。
- 前記治療が、予防処置である、請求項12に記載の使用。
- 抗体またはその抗原結合性断片であって、FIX(配列番号89)および/またはその活性型形態(FIXa)と結合することができ、重鎖および軽鎖を含み、
a)前記重鎖が、それぞれ、配列番号26、27、および28によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号30、31、および32によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
b)前記重鎖が、それぞれ、配列番号34、35、および36によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号38、39、および40によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
c)前記重鎖が、それぞれ、配列番号42、43、および44によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号46、47、および48によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
d)前記重鎖が、それぞれ、配列番号50、51、および52によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号54、55、および56によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
e)前記重鎖が、それぞれ、配列番号58、59、および60によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号62、63、および64によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
f)前記重鎖が、それぞれ、配列番号66、67、および68によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号70、71、および72によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
g)前記重鎖が、それぞれ、配列番号74、75、および76によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号78、79、および80によって特定されるCDR1~3配列を含むか、または
h)前記重鎖が、それぞれ、配列番号82、83、および84によって特定されるCDR1~3配列を含み、前記軽鎖が、それぞれ、配列番号86、87、および88によって特定されるCDR1~3配列を含む、抗体またはその抗原結合性断片。 - 前記抗体またはその抗原結合性断片が、FIX(配列番号89)および/またはその活性型形態(FIXa)と結合することができ、かつFX(配列番号90)および/またはその活性型形態(FXa)と結合することができる、二重特異性抗体の製造において使用するための中間体である、請求項14に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
- 前記抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進抗体またはその抗原結合性断片である、請求項14または15に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
- 前記抗体またはその抗原結合性断片が、FIXaの酵素活性を刺激することができる、請求項14~16のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
- キットであって、(i)任意に、注射装置に含まれる、請求項1~6のいずれか一項に記載の二重特異性抗体もしくはその抗原結合性断片、または組成物、および(ii)使用説明書を含む、キット。
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