JP2023503791A - 電子タバコ - Google Patents

Abstract

電子タバコについて記述する。この電子タバコは、開放端部及び閉鎖端部を有する外側ハウジングスリーブと、電気的なコンポーネントを含む機能挿入物と、を備え、当該機能挿入物は、外側ハウジングスリーブの開放端部を通って導入されるように構成され、外側ハウジングスリーブ内に保持される。機能的な電子コンポーネントを機能挿入物上にひとまとめにすること、及び装置ハウジングをスリーブの形態で提供することにより、組立工程が簡略化される。なぜなら、機能コンポーネントを第１の組立ステップで組み立てた後に、これを単一のステップで外側ハウジング内にスリーブ接続することで、組立手順の複雑さを軽減できるためである。【選択図】図１Ａ

Description

本発明は、電子タバコ等の個人向けの気化装置に関する。特に、本発明は、気化可能材料を収容する使い捨てカートリッジを受けるように構成された電子タバコに関する。

電子タバコは、従来のタバコの代替品である。電子タバコは、燃焼煙を発生させる代わりに液体を気化させ、ユーザは、それを吸入することができる。液体は、典型的には、蒸気を発生させるグリセリン又はプロピレングリコール等のエアロゾル形成物質を含んでいる。液体内の他の一般的な物質として、ニコチン及び様々な香料がある。電子タバコにはいくつかの異なるタイプがあり、一般に、電子タバコは、液体気化器、加熱式タバコ気化器、又はそれらの組み合わせ（即ち、ハイブリッド装置）に分類できる。

電子タバコは、典型的には、マウスピース部及び電源部を含む、手持ち式吸入システムである。電子タバコは、概して、気化可能材料を収容する使い捨てカートリッジを受けるように構成されており、さらに、電力を供給する部分と、カートリッジを収容するためのカートリッジ台座であって、基材を加熱してマウスピースを通して吸引されることになる吸入可能な蒸気を発生させるための当該カートリッジ台座と、を備える。

そのような既知の装置にはいくつかの問題がある。１つの問題は、装置の製造及び組み立てが簡単ではないことである。これは、多数の機能コンポーネントをハウジング内で組み立てなければならないが、それがかなりの熟練を要する時間のかかる工程でありうるためである。組み立て中の機能コンポーネントのそれぞれの位置決めに多少ばらつきがあると、装置間の性能のばらつきまでもたらされかねない。

本発明の目的は、これらの問題のいくつかに対処する電子タバコを提供することである。

本発明の第１の態様によれば、電子タバコが提供され、この電子タバコは、開放端部及び閉鎖端部を有する外側ハウジングスリーブと、バッテリ、及び、使用時にバッテリからの電力をカートリッジ台座に受容されたカートリッジに供給する電子回路、を含む機能挿入物と、を備え、当該機能挿入物は、外側ハウジングスリーブの開放端部を通って導入されるように構成され、外側ハウジングスリーブ内に保持される。機能的な電子コンポーネントを機能挿入物上にひとまとめにすること、及び装置ハウジングをスリーブの形態で提供することにより、組立工程が簡略化される。これは、機能コンポーネントを第１の組立ステップで組み立てた後に、これを単一のステップで外側ハウジング内にスリーブ接続することで、組立手順の複雑さを軽減できるためである。また、独立一体型構造の上でこれを実施してからこれをハウジング内にスリーブ接続すれば、機能コンポーネントを正しい配置で再現可能に組み立てることがより簡単になり、電子タバコの性能のばらつきが抑えられる。また、ハウジングを独立一体型スリーブの形態で用意することにより、衝撃力に耐え、機能コンポーネントをよりよく保護するロバストな形状で電子タバコを製造することが可能である。いくつかの例では、機能挿入物は、バッテリ及び電気回路の代わりに又はそれらに加えて、他の電気的なコンポーネントを含んでもよい。

「機能挿入物（functional insert）」という用語は、装置の機能コンポーネント、即ち、吸入用エアロゾルを発生させる機能に関連付けられたコンポーネント（特に電気的なコンポーネント）を含むコンポーネントを意味する。機能挿入物は、好ましくは、電子タバコのコンポーネント群が取り付けられ又はそれらを内蔵する一体型のコンポーネントである。このように、機能挿入物は、第１のステップとその後の第２のステップで組み立て可能であり、機能挿入物は、一体型のコンポーネントとして移動し、外側ハウジング内に配置されて、好ましくは１つ以上の留め具で定位置に固定されることが可能である。

具体的には、機能挿入物は、装置の最初の組み立てで外側ハウジングスリーブの開放端部を通って導入され、その後、定位置に固定されるように構成される。

外側ハウジングスリーブは、好ましくは、組み立て中に機能挿入物をそこから装置に挿入できる開放端部と、閉鎖端部とを有する中空管状ハウジングを含む。閉鎖端部は、機能挿入物が開放端部からのみ導入可能であるという点で「閉鎖」であるが、閉鎖端部は１つ以上の開口部を含んでよく、例えば、空気入口及び／又は充電ポートのための開口部を含んでよい。

本明細書では、「吸入器」又は「電子タバコ」という用語は、喫煙用のエアロゾルを含むエアロゾルをユーザに送達するように構成された電子タバコを包含してよい。喫煙用のエアロゾルは、粒径が０．５～７ミクロンのエアロゾルを意味してよい。粒径は、１０～７ミクロン未満であってよい。電子タバコは、携帯可能であってよい。また、「吸入器」又は「電子タバコ」という用語は、材料（例えば、タバコ）を燃やすことなく蒸気を放出させる程度に加熱してエアロゾルを発生させる「非燃焼加熱式」装置を包含するものとする。

機能挿入物は、好ましくは、バッテリに加えて、気化される液体を収容している取り外し可能なカートリッジを受容するカートリッジ台座と、使用時にバッテリからの電力をカートリッジ台座に受容されたカートリッジに供給する電子回路と、を含む。これらのコンポーネントは、慎重な組み立てと相対的な位置決めとを要するため、それらを一体型の機能挿入物の形態で用意することで製造の複雑さが顕著に軽減される。機能挿入物は、好ましくは、ＰＣＢと、カートリッジ台座にあるカートリッジへの電力供給を開始できるようにマウスピースにおける吸入を検知する空気流センサと、バッテリを商用電源に接続するための充電ポートと、マウスピースにつながるための接続機構と、のうちの１つ以上を含む。

カートリッジ台座は、好ましくは、第１のカートリッジをバッテリに接続するように第１のカートリッジを受容することと、カートリッジからマウスピースまでの蒸気流通路を提供することと、を行うように構成された第１のカートリッジ台座である。第１のカートリッジは、好ましくはカートマイザであり、これは即ち、液体ストアと、液体を加熱してエアロゾルを発生させるように構成された加熱要素と、発生した蒸気をカートリッジからマウスピース近くの出口まで運ぶための蒸気流通路と、加熱要素への電力供給が可能になるようにカートリッジ台座にある対応する接点とつながるための電気接点と、を含むカートリッジである。第１のカートリッジは、プロピレングリコール及び／又はグリセロール等のエアロゾル形成物質を含んでよく、且つ、ニコチン及び酸等の他の物質を含んでよい。液体Ｌはまた、香料を含んでよく、例えば、タバコ、メントール、又は他の香料を含んでよい。マウスピースは蒸気出口を含んでよく、マウスピースが閉位置にあるときに、第１のカートリッジで発生した蒸気がこの蒸気出口を通ってユーザによって吸入され得る。

好ましくは、使用時にカートリッジがカートリッジ台座に受容されたときにカートリッジの少なくとも一部分、好ましくは大部分が電子タバコの外側ハウジングスリーブ内に収まるように、カートリッジ台座が配置される。好ましくは、カートリッジが、使用時にカートリッジ台座に受容されたときに電子タバコの外側ハウジングスリーブ内に完全に収まるように、カートリッジ台座が配置される。具体的には、機能挿入物が完全に外側ハウジングスリーブ内に収まるように、且つ、カートリッジ台座が完全に機能挿入物内に位置するように、機能挿入物が配置されることが好ましい。好ましくは、機能挿入物の第１の端部が外側ハウジングスリーブの開放端部と面一に収まり、カートリッジ台座に対する開口が機能挿入物の第１の端部上に位置する。このようにして、カートリッジが外側ハウジング内に受容され、装置がよりコンパクトになり、カートリッジ台座が容易にアクセス可能になる。さらに、カートリッジ台座に対する開口は、機能挿入物の第１の端部と接触するマウスピース部によって封止されてもよい。

好ましくは、電子タバコは、さらに、接続機構によって外側ハウジングスリーブ又は機能挿入物に可動に接続されていることが好ましいマウスピース部（マウスピースとも呼ぶ）を含み、接続機構は、マウスピース部が接続機構によって機能挿入物又は外側ハウジングスリーブに接続されたままで閉位置と開位置との間で機能挿入物に対して相対的に動くことを可能にするように構成され、閉位置では第１のカートリッジ台座は電子タバコ内に密封され、開位置では第１のカートリッジ台座は第１のカートリッジを受けることが可能なように露出する。

好ましくは、機能挿入物は、ハウジングスリーブの開放端部に位置する第１の端部と、ハウジングスリーブの閉鎖端部に向かって位置する第２の端部と、を含み、電子タバコはさらに、開位置と閉位置との間で可動なマウスピースであって、マウスピースを機能挿入物の第１の端部に接続している可動機構（好ましくはヒンジ機構）によって可動であるマウスピースを含む。このようにして、簡単且つユーザーフレンドリな方法で、マウスピースを装置から切り離すことなく、第１のカートリッジを第１のカートリッジ台座に挿入したり台座から取り外したりすることができ、それによって、マウスピース部品を紛失し又は破損するリスクが抑えられる。マウスピースを機能挿入物に接続することにより、可動機構（例えばヒンジ機構）をハウジング上ではなく機能挿入物上で組み立てることが可能であり、これによって、製造手順が簡略化される。

機能挿入物は、機能挿入物の第１の端部に第１の接触面を含んでよく、マウスピースは、第２の接触面を含んでよく、第１及び第２の接触面は、それらが接触し又は近接するようにマウスピース部が閉位置に動かされたときに一緒になる。第１及び第２の接触面は、閉位置では相互に保持し又は近接するように並んでよく、開位置では一方又は両方の面の一部が露出する。第１のカートリッジ台座は、第１の接触面内に設けられてよく、マウスピースを開位置まで動かすと、第１のカートリッジを受けることが可能なように、第１のカートリッジ台座の少なくとも一部が露出する。一方又は両方の接触面が機能挿入物の伸長軸にほぼ垂直であってよく、或いは一方又は両方が伸長軸に対して角度が付いていてもよい。

好ましくは、マウスピース部は、第２のカートリッジを受けるように構成された第２のカートリッジ台座を含む。従って、発生する蒸気の特性は、それぞれのカートリッジから発生する２つの蒸気の組み合わせとして形成されることが可能であり、これによって、蒸気特性を調節し及び増強することが可能になり、それによってユーザ体験が向上する。第２のカートリッジは交換可能であることが好ましい。第２のカートリッジは、第２のカートリッジ台座の開口部から第２のカートリッジ台座に挿入できる。第２のカートリッジ台座はマウスピースチャネルによって提供されてよく、マウスピースチャネルは、マウスピースを通って、蒸気が吸入される蒸気出口から、マウスピースが閉位置にあるときに第１のカートリッジ台座に隣接する第２の接触面にある内部開口部まで延びる。カートリッジ台座の開口部は、マウスピースが閉位置にあるときに第２のカートリッジを挿入できるように、マウスピース部の蒸気出口によって提供されてよい。第２のカートリッジは、ユーザが発生蒸気を吸入するマウスピースを提供するように構成されてよい。具体的には、第２のカートリッジが挿入されたときに、第２のカートリッジの一部がマウスピース部から突出してマウスピースを提供してもよい。

第２のカートリッジも、タバコ、プロピレングリコール、及び／又はグリセロール等のエアロゾル形成物質を含んでよく、且つ、ニコチン及び酸等の他の物質を含有してよい。液体はまた、香料を含んでよく、例えば、タバコ、メントール、又は他の香料を含んでよい。第２のカートリッジは、タバコ基材を含むことが好ましい。このようにして、第１のカートリッジ内で発生した蒸気はタバコ基材を通り抜け、発生蒸気の香り及びニコチン含有量の改善をもたらす化合物を拾い上げ、ユーザ体験を向上させる。

好ましくは、電子タバコは、マウスピース部が閉位置に動かされたときに、第１のカートリッジと第２のカートリッジとの間に蒸気流路が生成されるように構成される。具体的には、第１のカートリッジが第１のカートリッジ台座に受容され、第２のカートリッジが第２のカートリッジ台座に受容され、マウスピースが閉位置に動かされたときに、第１のカートリッジと、第２のカートリッジと、マウスピースとの間に、流体接続が形成される。このようにして、第１のカートリッジ内で発生した蒸気が第２のカートリッジを通って流れ、第２のカートリッジが発生蒸気に新たな特性を付与し、その後、その蒸気がマウスピースを通してユーザによって吸入される。従って、広範囲にわたる様々な蒸気の特性が与えられてユーザ体験が向上することが可能であり、吸入される蒸気の香り又は有効成分含有量が改善されることが可能である。

好ましくは、ヒンジ機構は、マウスピースを機能挿入物の第１の端部に接続しており、内部レバーを含み、レバーは、一方の端部がマウスピース部に固定接続され、反対側の端部が機能挿入物内に配置された受け部内で回転可能に接続される。内部ヒンジ機構を設けることにより、この機構は機能挿入物内で保護され、この機構の寿命が伸び、装置の外形が均一になり、使い易さを改善することが可能である。

好ましくは、レバーはＬ字型であり、レバーはマウスピース部の中心点を機能挿入物のエッジ近くの点に接続する。これにより、内部レバーが、レバーのわずかな動きで、マウスピース部の大きな変位をもたらすことが可能になる。具体的には、レバーは、第１の接触面の半径方向の端の近く、及び第２の接触面の中心のより近くに接続されることが可能である。

好ましくは、受け部は細長スロットを含み、当該細長スロットは、レバーの回転端部を保持しながら、回転端部が細長スロット内で回転することと、回転端部が細長スロットに沿って直線的に動くことと、の両方を可能にするように構成される。このようにして、開位置では、マウスピース部が機能挿入物から離れるように回転し、且つ機能挿入物から離れるように平行移動するので、マウスピース部の、機能挿入物からの変位を大きくすることが可能である。これにより、マウスピース部の少ない量の回転で第１のカートリッジ台座の開口部を露出させることが可能になり、それによって、ヒンジ機構に必要なスペースを低減できる。

機能挿入物は細長くてよく、細長スロットは、機能挿入物の伸長軸にと少なくともおおよそ合わせられてよく、それにより、マウスピース部が開位置に動くと、マウスピース部は、機能挿入物に対して相対的に回転し、且つ機能挿入物から離れるように直線的に動く。従ってマウスピース部は、電子タバコの伸長軸に合う方向に機能挿入物から離れるように動き、これによって、第１の接触面がカートリッジの交換に十分な程度に露出する。マウスピース部が直線的に動くことにより、機能挿入物のカートリッジ台座の開口部が、第１のカートリッジを導入できるように、マウスピース部の最小限の回転で開放されることが可能になる。

好ましくは、電子タバコは、さらに、マウスピース部を閉位置において解放可能に保持するように構成された第１の保持要素を含む。このようにして、マウスピースは、閉位置においてしっかりと保持され、カートリッジの紛失につながりうる偶発的な開放を防ぎ、同時に、ユーザが必要に応じて保持力に容易に打ち勝って装置を開けることも可能にする。

好ましくは、電子タバコは、さらに、マウスピース部を開位置において解放可能に保持するように構成される第２の保持要素を含み、これによって、マウスピース部は、開位置と閉位置の両方において、双安定であり、平衡位置にある。従って、マウスピースは、開位置と閉位置の両方で安定的に保持され、一方又は両方のカートリッジをより簡単に交換できる。第１及び／又は第２の保持要素は磁石を含むことが好ましい。「磁石」という用語は、永久磁石、異なる極性の磁石、又は強磁性材料のうちの１つ以上を含んでよい。好ましくは、マウスピースは、開位置と閉位置との間を動く際に、常に一方又は両方の磁気保持要素の作用下にあり、これによって、マウスピースが、動き範囲内の任意の点から、これら２つの安定した平衡位置の一方に動かされることが確実になる。好ましくは、電子タバコは、さらに、マウスピースを閉位置へと付勢するように構成された付勢要素を含む。

好ましくは、機能挿入物はバッテリを含み、機能挿入物は細長く、第１のカートリッジ台座及びバッテリは伸長方向に隣り合って延び、ヒンジ機構はバッテリの上方に位置する。これによって、機能挿入物によってもたらされた、外側ハウジングスリーブ内の空間を効率的に使用できるようになる。

好ましくは、マウスピース部は、シールを含み、当該シールは、マウスピースが閉位置にあるときに第１のカートリッジの蒸気出口に当接して、第１のカートリッジとマウスピースとの間に流体接続を形成するように構成される。いくつかの例では、シールは、第１のカートリッジに当接するように構成された第１の側と、マウスピースが閉位置にあるときに第２のカートリッジに当接して、第１のカートリッジと第２のカートリッジとの間に流体接続を形成するように構成された、反対側の第２の側と、を有する。好ましくは、シールは、マウスピースが開位置にあるときには第１のカートリッジ台座に対する開口部から離れるが、閉位置にあるときにはその開口部に接触することになる。シールは、マウスピースの一部を形成してよい。このようにして、シールは、第１のカートリッジの交換の邪魔にならない。

好ましくは、外側ハウジングスリーブは、さらに、開放端部においてスリーブの内面の周りを円周方向に走るリムを含み、機能挿入物はこのリムと係合するように構成される。このようにして、リムは、機能挿入物と係合して、機能挿入物をハウジング内に固定する。具体的には、リムは、機能挿入物と係合して、機能挿入物を外側ハウジングスリーブ内の正しい位置に保持するように配置され、これによって、例えば、機能挿入物の第１の端部がハウジングスリーブの開放端部と揃う。

好ましくは、機能挿入物は、機能挿入物の外面の周りを走る円周方向リムを含み、機能挿入物の円周方向リムは、ハウジングスリーブのリムと接触して機能挿入物をハウジングスリーブ内の定位置に保持するように配置される。これにより、機能挿入物をハウジング内の正しい位置に位置決めするための簡単な手段が得られる。

好ましくは、ハウジングスリーブは内面に第１のアパーチャを含み、機能挿入物は外側ハウジングスリーブに受けられたときに第１のアパーチャと合うように配置された、対応する第２のアパーチャを機能挿入物が含むことにより、ハウジングスリーブと機能挿入物とが、留め具（例えば、それら並んだアパーチャを通るねじ）によって相互取り付けされることが可能になる。具体的には、第１のアパーチャは、アパーチャ同士を固定するための容易なアクセスが得られるように、外側ハウジングスリーブの開放端部近く又は開放端部に設けられてよい。このようにして、機能挿入物は、最小限の固定手段で外側ハウジングスリーブ内の定位置に固定されることが可能であり、これによって、電子タバコを簡単な方法で迅速に組み立てることが可能になる。

好ましくは、機能挿入物は、電気的なコンポーネントを収容する外側シェルを含む。好ましくは、機能挿入物は第１のシェル部及び第２のシェル部を含み、第１及び第２のシェル部は、長手方向の接合面に沿って互いに接続されて電気的なコンポーネントを内部に囲繞するように構成される。これにより、機能挿入物のシェル内、そしてまた、外側スリーブ内に収容されている電子コンポーネントがさらに保護される。この構成は、組み立てが簡単であって、電気的なコンポーネントが配置されてから、両側からシェル部で囲繞されて一体型の機能挿入物が得られ、これが外側ハウジングスリーブに挿入されることが可能になる。好ましくは、シェル、及び／又は第１及び第２のシェル部は、熱可塑性溶接又は超音波溶接に適する熱可塑性材料を含む。

好ましくは、第１のシェル部及び第２のシェル部は互いに対してオフセットしており、これによって、一方のシェル部が他方のシェル部より、ハウジングスリーブの閉鎖端部に向かう方向に遠くまで延びる。これにより、特定の機能コンポーネントを、シェル内で保持されたままで、アクセス可能なように露出させておくことが可能であり、これにより、例えば、それらが交換可能であることが可能になる。

好ましくは、第１のシェル部及び第２のシェル部は、相互取り付けを行うように構成された係合構造を含み、この係合構造はスナップロック又は摩擦嵌合を実現する。これにより、外側ハウジング内にスリーブ接続するまでの機能挿入物の組み立てがさらに簡単になる。

好ましくは、ハウジングスリーブは、さらに、内面に沿って配置された少なくとも１つのガイドレールを含み、機能挿入物は、このガイドレールと係合するように構成されたスロットを含む。好ましくは、このガイドレール及びスロットは、機能挿入物が所定の向きでのみ挿入可能であるように配置される。これにより、機能挿入物を外側ハウジングスリーブに対して正しく方向付けることが確実に行われる。好ましくは、ガイドレールは、さらに、挿入物をハウジングスリーブに取り付けるための留め具を受けるアパーチャを含む。機能挿入物はさらに、ガイドレール上のアパーチャと合うように配置されたアパーチャを含んでよく、これにより、機能挿入物を外側ハウジング内に固定することが可能であり、これは、例えば、両アパーチャを貫通するねじを使用して行われる。これらのアパーチャは開放端部から容易にアクセス可能なので、この工程は機能挿入物が挿入されてから実施されてよく、それによって、組み立てがより簡単になる。

好ましくは、機能挿入物は、カートリッジ台座に対する開口を含む第１の端部と、機能挿入物のその反対側の端部にある第２の端部と、を含み、機能挿入物がカートリッジ台座を通る長手方向の直線に沿う側で増した長さを有するように、機能挿入物の第１の端部に角度が付いている。このようにして、機能挿入物内のカートリッジ台座のスペースがより広くなり、より大きな体積のカートリッジを受け容れることが可能になる。

好ましくは、機能挿入物は細長く、機能挿入物はバッテリ及びカートリッジ台座を含み、バッテリ及びカートリッジは、機能挿入物の伸長軸に沿って隣り合って位置する。このようにして、機能挿入物の体積が効率よく利用される。

本発明の別の態様では、電子タバコ及び取り外し可能なカートリッジを含むキットが提供され、電子タバコは、開放端部及び閉鎖端部を有する外側ハウジングスリーブと、取り外し可能なカートリッジを受けるように配置されたカートリッジ台座、及び電気的構成要素を含む機能挿入物と、を含み、当該機能挿入物は、外側ハウジングスリーブの開放端部を通って導入されるように構成され、外側ハウジングスリーブ内に保持される。本発明の別の態様では、添付の請求項のいずれかで定義されるような電子タバコとともに使用するように構成された第１のカートリッジが提供される。

本発明の別の態様では、電子タバコの組立方法が提供され、この方法は、電気的なコンポーネントを含む機能挿入物と、開放端部及び閉鎖端部を有する外側ハウジングスリーブと、を用意することと、機能挿入物を外側ハウジングスリーブの開放端部から導入することと、機能挿入物が外側ハウジングスリーブ内に保持されるように機能挿入物を固定することと、を含む。

ここで、本発明について次の添付図面を参照しながら説明する。添付図面は、本発明の実施形態を例示の手段で描いたものであり、その中で類似の特徴は同じ参照符号で表される：

本発明による機能挿入物を示す。 本発明による外側ハウジングスリーブを示す。 本発明による電子タバコを示す。 本発明による電子タバコを示す。 本発明による電子タバコのマウスピース部を概略的に示す。 本発明による電子タバコを概略的に示す。 本発明による電子タバコの機能挿入物を概略的に示す。 本発明による電子タバコの機能挿入物を概略的に示す。 本発明による電子タバコの機能挿入物の別の構成を概略的に示す。 本発明による電子タバコの機能挿入物の別の構成を概略的に示す。 本発明による電子タバコの外側ハウジングスリーブを概略的に示す。 本発明による機能挿入物を概略的に示す。 本発明による対応する外側ハウジングスリーブを概略的に示す。 本発明による電子タバコを概略的に示す。 本発明による電子タバコの一部を概略的に示す。

図１Ａ～図２Ｂは電子タバコ１を概略的に示しており、電子タバコ１は、開放端部１１及び閉鎖端部１２を有する外側ハウジングスリーブ１０と、装置の電気的なコンポーネントを含む機能挿入物２０と、を含む。機能挿入物２０は、外側ハウジングスリーブ１０の開放端部１１に導入されるように構成されており、外側ハウジングスリーブ１０内に保持される。これらの特徴にはいくつかの利点がある。具体的には、この構造はモジュール式の組立工程を可能にしており、その工程では、装置の機能的な電子コンポーネントを組み立てて１つの統合アセンブリ（機能挿入物２０）にすることが可能であり、これをハウジングスリーブ１０に導入するだけで、図２Ａに示した完成装置１を形成することが可能である。このようにしておけば、必要に応じて外側ハウジングスリーブを取り外すだけで装置の分解及び修理が可能である。温度管理の観点からの別の利点として、外側ハウジングスリーブ１０内で機能挿入物を懸架することにより、ヒータコンポーネントから外側シェルへの熱伝導を最小限に抑えることが可能である。さらに、外側ハウジングスリーブ１０は単一の一体型構成要素として形成されてよく、これによって強度及び耐破損性が増強される。以下では、装置の固有のコンポーネント群に関して、いくつかのさらなる技術的利点について述べる。

図１Ａ及び図１Ｂはそれぞれ、機能挿入物２０及び外側ハウジングスリーブ１０の例示的な実施形態を概略的に示す。図２Ａ及び図２Ｂは、外側ハウジングスリーブ１０内に保持された機能挿入物２０から形成される電子タバコを外観図及び断面図で概略的に示す。図２Ａに示すように、電子タバコ１は、ベース端部２からマウスピース端部３にかけて伸びるほぼ細長のボディを有しており、マウスピース端部３にマウスピース部３０が位置する。図１Ａに示すように、機能挿入物２０は、装置１の機能コンポーネント、即ち、装置１のエアロゾル発生機能を実現する電子コンポーネントを含む。具体的には、機能挿入物は、第１の取り外し可能なカートリッジ４０を受ける第１のカートリッジ台座２１と、バッテリ２２の形態の電源と、使用時にカートリッジ台座２１に受容されたカートリッジ４０にバッテリ２２からの電力を制御可能に供給する電子回路と、を含む。

電子タバコ１は、機能挿入物２０と接続されたマウスピース部３０を含み、マウスピース部３０は、開位置と閉位置との間で、接続機構３１によって、機能挿入物２０に対して相対的に可動であり、開位置では第１のカートリッジ台座２１が、第１のカートリッジ４０を受けられるように露出し、閉位置では第１のカートリッジ台座２１が電子タバコ１内に密封される。このようにして、マウスピース部３０は、接続機構３１を介して機能挿入物２０とつながったままで開位置まで動くことが可能であり、それによって、機能挿入物２０の第１のカートリッジ台座２１にカートリッジ４０を挿入することが可能である。マウスピース部３０はその後、閉位置まで戻って、受け容れた第１のカートリッジ４０を装置１２内に密封することが可能である。

外側ハウジングスピード１０内に機能挿入物２０を設置することによって電子タバコ１が組み立てられて、図２Ａに示した完全な電子タバコ１が形成される。使用中は、カートリッジ台座２１に受け容れたカートリッジに電力が供給されて、加熱素子が加熱され、カートリッジ４０に収容されているエアロゾル発生液体が気化されている間にユーザがマウスピース部３０から吸入することにより、エアロゾルがマウスピース３０を通してユーザによって吸入される。図示の装置はさらに、マウスピース３０内に設けられた第２のカートリッジ台座３２を含む。第２のカートリッジ台座は、第２のカートリッジ４１を受けるように配置される。第１及び第２のカートリッジ台座２１、３２並びにマウスピースは、マウスピースが閉じられたときに、第１のカートリッジ台座２１に受容された第１のカートリッジ４０が第２のカートリッジ台座３２に受容された第２のカートリッジ４１を通ってマウスピースに至る封止された流体通路を形成するように構成され、それにより、吸入される蒸気が第１のカートリッジ４０及び第２のカートリッジ４１の両方からの成分を含むことが可能になる。図１Ａ、図２Ａ、及び図２Ｂに示すように、第２のカートリッジ４１は、マウスピース３０に受容されたときに、第２のカートリッジ４１の一部が、マウスピースのうちの、ユーザが発生蒸気を吸入できる部分になるように、マウスピース３０から突出するように配置されている。

図２Ｂの断面図には機能挿入物２０の様々な特徴が示されている。具体的には、図２Ｂは、第１の（主たる）カートリッジ台座２１に受容されたカートリッジ４０にバッテリからの電力を供給するように構成されたバッテリ２２及び電子回路２３を示している。図２Ｂはさらに、マウスピース３０が閉鎖形態であるときに、マウスピース３０内で第２のカートリッジ台座３２に受容された第２のカートリッジ４１が、どのようにして、第１のカートリッジ台座２１に受容された第１のカートリッジ４０に対し封止係合するかを示している。このようにして、第１のカートリッジ内で発生したエアロゾルが、第２のカートリッジ４１を通り、第２のカートリッジ４１の、マウスピースとして働く突出部分に位置する空気出口４２を通って吸引されることにより、吸入されるエアロゾルは、第１のカートリッジ４０及び第２のカートリッジ４１の両方からの成分を含む。

図１Ａ～図２Ｂに示すように、機能挿入物２０及びハウジングスリーブ１０の両方が、ほぼ同寸の一致する細長形状を有しており、それによって、電子タバコ１が組み立てられたときに、図２Ａ及び図２Ｂに示すように、機能挿入物２０が完全に外側ハウジングスリーブ１０内に収まる。機能挿入物２０のボディは、第１のカートリッジ台座２１への開口を含む第１の端部２４と、第２の（ベース）端部２５との間を延びる。電子タバコ１は、機能挿入物２０の第１の端部２４が外側ハウジングスリーブ１０の開放端部１１に配置され、機能挿入物２０の第２の（ベース）端部２５が外側ハウジングスリーブ１０の閉鎖端部１２に配置されるような構成となっている。電子タバコ１のマウスピース３０は、可動機構３１によって機能挿入物２０の第１の端部２４に接続される。

図３に最も明確に示すように、マウスピース部３０と機能挿入物２０との間の接続機構３１は、ヒンジ機構７０として構成されることが好ましい。図１Ａ、図２Ｂ、及び図４で見られるように、ヒンジ機構７０は、機能挿入物２０の第１の端部２４に接続されており、マウスピース３０が閉鎖形態であるときに電子タバコ１内に完全に密封されるように配置されている。このことは、装置の使用時にヒンジ機構７０が電子タバコ１の外側から見えなくなって、ユーザの手がヒンジ機構７０と干渉しなくなるので有利である。さらに、マウスピース３０が閉位置にあるときに、ヒンジ機構７０を電子タバコ１の内側で保護することが可能である。

図３及び図４で最もよく見られるように、ヒンジ機構７０はレバー７２を含み、レバー７２は、マウスピース部３０に固定接続された第１の接続端部７４と、機能挿入物２０の受け部７７に回転可能に接続された第２の接続端部７６と、を含む。第２の接続端部７６は、回転ジョイント７６として構成されてよい。回転ジョイント７６は、レバー７２の回転の中心となる回転軸が回転ジョイント７６によって画定されるように、機能挿入物２０の受け部７７内に保持されるピン又はアクスルの形態であってよい。

電子タバコ装置１は、コンパクトでありエルゴノミクス形状を有するように作成されることが望ましい。従って、ヒンジ機構７０に必要とされる内部スペースを小さくすることが求められる。従って、電子タバコ１の水平方向におけるレバー７２の動きを小さくしなければならない。従って、ヒンジ機構７０は、マウスピース部３０が開位置に移動する際に、マウスピース部３０の回転移動と直線移動とを組み合わせて提供するように設計されてよい。

ヒンジ機構７０は、マウスピース部３０が回転し且つ機能挿入物２０から軸方向に離れることを可能にするように構成されてよく、これにより、第１のカートリッジ台座２１の開口部２６を、マウスピース部３０の少ない量の回転で露出させることが可能になり、それによって、ヒンジ機構７０に必要とされるスペースが小さくなる。マウスピース部３０の回転運動及び直線運動を実現するために、図２Ｂに示した、伸長軸方向スロット７７の形態の受け部７７に、レバー７２の回転端部７６にある回転ジョイント７６が保持される。直線状のスロット７７及びレバー７２は、レバー７２の回転端部がスロット７７内で回転し、スロット７７の伸長軸に対応する方向に直線的に移動することが可能なように保持される。このようにして、レバー７２は、マウスピース部３０が開位置まで移動するにつれて回転し且つ平行移動することが可能である。

したがって、直線状スロット７７は、直線移動の限界を含む端部位置を画定し、それらの端部位置は、マウスピース部３０が閉位置及び開位置にあるときの回転ジョイント７６の位置に、それぞれ対応する。従って、レバー７２の回転端部にあるジョイント７６は、図２Ｂに示すように、マウスピース部が閉位置にあるときには直線状スロットの下方端部にあり、図４に示すように、マウスピース部４が開位置にあるときには直線状スロット７７の上方端部にある。

図２Ｂに示した制限面Ｓは、機能挿入物２０に接続された軸方向延長部上に設けられてよく、レバーが完全に開位置に達したときにレバーの対応する面と接触して、レバー７２のそれ以上の回転を制限する。言い換えると、機能挿入物２０は、レバー７２が回転したときにレバーと接触するように配置された内面Ｓを含み、特定の点でそれ以上の回転を阻止する。この面Ｓは、機能挿入物２０の第１の端部２４のうちの、機能挿入物２０の伸長軸に沿ってマウスピース３０に向かう方向に延びる部分として設けられてよい。

マウスピース部３０の直線移動により、主カートリッジ台座２１の開口部２６は、マウスピース部３０の最小限の回転で、第１のカートリッジ４０を導入できるように開放されることが可能になる。また、これにより、ヒンジ機構７０のために機能挿入物２０内に必要とされるスペースが小さくなる。

ヒンジ機構７０によって実現されるマウスピース部３０の回転移動及び直線移動を容易化するように、好ましくは磁気要素の形態の１つ以上の保持要素８８が配置されてよい。具体的には、制限面Ｓ上に磁気要素８８ｂ（図２Ｂを参照）が設けられ、対応する磁気材料８８ａがレバー７２の対向面上に設けられてよく、それによって、ユーザが最初にマウスピース部４を開いたときに、対応する磁石同士が接触するようにレバー７２が回転し上方に直線的に平行移動することが容易化され、その後、マウスピース部３０が安定した開位置に保持される。

図３に示すように、レバー７２はほぼＬ字形であり、水平部７３、垂直部７５、及びジョイント７６を含む。Ｌ字形であることによって、マウスピース部３０の下側の中心に向かうある点が、機能挿入物２０の第１の端部の上面の半径方向先端近くのある点と接続されることが可能になる。これにより、内部レバー機構が設けられることが可能になり、より少量の回転での、機能挿入物からのマウスピース部３０の変位が増強される。

図５Ａ及び図５Ｂは、機能挿入物２０のさらなる詳細を示す。図５Ａ及び図５Ｂに示すように、機能挿入物２０は、機能挿入物２０の様々な電子コンポーネントを収容する外側シェル５０を含んでよい。具体的には、シェル５０は、第１のシェル部５１及び第２のシェル部５２を含む。第１及び第２のシェル部５１、５２は、機能挿入物２０の伸長軸に沿って走る長手方向接合面に沿って相互接続されるように配置されている。それによって、第１及び第２のシェル部５１、５２は、機能的な電気コンポーネントをシェル５０内に密封する。第１及び第２のシェル部５１、５２は、内部の電子コンポーネントを取り巻くシェル５０を封止するために第１及び第２のシェル部５１、５２が長手方向接合面に沿って溶接されることを可能にする熱可塑性材料を含んでよい。本発明の他の例では、第１及び第２のシェル部５１、５２は、相互取り付けを行うように構成された対応する係合構造を含んでよく、それによって、第１及び第２のシェル部５１、５２が電子コンポーネントを封止するために互いに解放可能に係合されることが可能になる。例えば、係合構造は、シェル部５１、５２間のスナップロック接続又は摩擦嵌合接続を可能にできる。

内部の電気コンポーネントの点検、交換、又は修理を可能にするために、シェル部５１、５２の１つ以上の部品が取り外し可能であってよい。また、機能挿入物２０のシェル５０は、機能挿入物２０の第１の端部２４においてシェル５０の外面の周りを走る円周方向リム５３を含む。機能挿入物２０を外側ハウジングシェル１０内の正しい位置に保持することを支援するために、機能挿入物リム５３は外側ハウジングシェル１０内の対応する特徴と係合する。これについては後述する。図５Ｂに示すように、機能挿入物２０はさらに、機能挿入物２０の伸長軸に対応する方向にシェルの外面に沿って走る長手方向スロット５４を含む。

図５Ｃに示すように、第１のシェル部５１及び第２のシェル部５２は、組み立てられたときに互いに対してオフセットしてよい。言い換えると、第１のシェル部５１及び第２のシェル部５２の遠位端の少なくとも一方が他方に対してオフセットする。

例えば、図５Ｄに示すように、シェル部５１、５２の一方が他方のシェル部５１、５２より短くてよい。例えば、その距離の長さは５０～７５％であってよい。これによって、第１のシェル部５１及び第２のシェル部を互いに組み合わせたときに構成要素のいくつかを露出したままにすることが可能になる。露出した構成要素は、交換が必要なときにより容易に取り外すことが可能であり、或いは、第１のシェル部５１及び第２のシェル部５２が相互取り付けされた後に挿入物上に組み付けられてよい。

この実施形態では、シェル部５１、５２のうちの一方だけがハウジングスリーブの底部に接する。これによってさらに、ハウジングスリーブの底部に別個の構成要素を配置することが可能になり、例えば、空気チャネルピース又はプラグ３００を配置することが可能になる。これについては、図７～図９に関して詳述する。

図６に示すように、外側ハウジングスリーブ１０はさらに、円周方向突起１３（即ち、ハウジングの内面上の内側リム）を含み、これは、外側ハウジングスリーブ１０の内面から半径方向内向きに延びて、外側ハウジングスリーブ１０の第１の開放端部１１近くで内面の円周を取り巻いて走る。円周方向突起１３は、機能挿入物２０が外側ハウジングスリーブ１０に挿入されたときに機能挿入物２０の対応するリム５３と接触して、機能挿入物２０を外側ハウジングスリーブ１０内に保持するように配置される。これにより、機能挿入物がハウジングの長さ方向の正しい位置に確実に保持されて、例えば、カートリッジ台座開口部２６がハウジング１０の開放端部と確実に位置合わせされる。

図６はまた、外側ハウジング１０の伸長軸に沿って走るガイドレール１４を示しており、これは、内面に沿って、円周方向突起１３から下方に、外側ハウジングスリーブ１０内の閉鎖端部１２に向かって走る。ガイドレール１４は、図５Ｂに示した、機能挿入物２０のシェル５０の外面にある対応するスロット５４と係合するように構成されている。このように、機能挿入物２０は、正しい向きで外側ハウジング１０内に挿入されなければならず、それによって、ガイドレール１４がスロット５４と係合して機能挿入物２０をハウジング１０内へとガイドし、それによって、機能挿入物２０が正しい位置に保持される。これは、例えば、機能挿入物２０が装置内で正しい向きになるように使用されてよく、例えば、機能挿入物内の空気入口と充電ポートとが、外側ハウジングスリーブ１０の閉鎖端部１２にある対応するアパーチャと正しく位置合わせされるように使用されてよい。複数のガイドレール１４が、外側ハウジング１０の内面の円周を取り巻いて配置されてもよく、これらのガイドレールを受けるために、対応するスロット５４が機能挿入物２０上に配置されてよい。図５及び図６の例では、外側ハウジング１０内の対向する面上に２つのガイドレール１４が設けられており、対応するスロット５４が、機能挿入物２０の伸長軸に沿う対向する面上に設けられている。

外側ハウジングスリーブ１０及び機能挿入物は、好ましくはさらに、機能挿入物２０が外側ハウジングスリーブ１０内の正しい位置で受けられたときに機能挿入物２０を外側ハウジングスリーブに締結する手段を含む。図５及び図６に示した例では、外側ハウジングスリーブ１０及び機能挿入物は両方とも、アパーチャ１５、５５の形態の締結機能を含む。具体的には、外側ハウジングスリーブ内のガイドレール１４の最上面にアパーチャ１５が設けられており、対応するアパーチャ５５が機能挿入物のリム５３上に設けられており、アパーチャ１５、５５は、機能挿入物２０が外側ハウジングスリーブ１０内の正しい位置で受けられた場合に揃うように位置決めされる。その後、機能挿入物２０は、アパーチャ１５、５５の両セットを貫通して係合される、ねじ等の留め具によって外側ハウジングスリーブに固定されてよい。このようにして、機能挿入物２０は、機能挿入物が簡単な方法で取り外されることを可能にする最小限の締結手段によって、外側ハウジングスリーブ１０内で固定されることが可能である。図４には留め具を示しており、留め具は、この場合には、マウスピース３０の下の機能挿入物の上面の機能挿入物アパーチャ５５内に配置されたねじである。このように、ねじは容易にアクセス可能であり、電子タバコ１が簡単な方法で組み立てられることを可能にしている。

図５Ｂに示すように、機能挿入物２０の、カートリッジ台座２１を含む部分に沿った機能挿入物２０の長手方向長さが長くなるように、機能挿入物２０の第１の端部２４に角度が付いていることが好ましい。言い換えると、機能挿入物２０は、第１の端部２４から第２の端部２５までの伸長方向の長さが様々であるように成形されている。具体的には、第１の端部２４にスロープ面があることにより、機能挿入物の、カートリッジ台座２１を含む領域の長手方向長さが長くなっている。これにより、カートリッジ台座２１が装置のうちのより大きな体積を占めることが可能になり、装置がより大きなカートリッジ４０を受け入れることが可能になり、使用期間が長くなることが可能になる。上述のように、第１のカートリッジ台座２１及びバッテリ２２は、機能挿入物２０内で隣り合って配置されることが好ましい。バッテリ及び第１のカートリッジ台座は機能挿入物２０の伸長軸に沿って並べられてよく、これによって、機能挿入物２０の与えられたサイズの中でバッテリ２２及び細長カートリッジ台座２１の両方の体積が最も効率よく最大化される。

図７Ａ～図８は、本発明による電子タバコ１の一代替例を示す。前述の例の場合と同様に、電子タバコ１は、開放端部と反対側の閉鎖端部１０２とを有する外側ハウジングスリーブ１００を含む。前述の実施形態の場合と同様に、外側ハウジングスリーブ１００は、閉鎖端部に位置する空気入口１１７を有する。電子タバコ１はさらに、図７Ａに示した機能挿入物２００を含み、機能挿入物２００は、可動カートリッジ４０を受けるように構成されたカートリッジ台座２２１を含む電子コンポーネントを含み、機能挿入物２００は、外側ハウジングスリーブ１００の開放端部１０１から導入され、ハウジングスリーブ１００内に保持されて、電子タバコ１を形成するように構成される。

図７～図９の例が前述の電子タバコ１と異なるのは、それらが空気チャネルプラグ２１０をさらに含む点であり、これは、外側ハウジングスリーブ１００内の、外側ハウジングスリーブ１００の閉鎖端部１０２と機能挿入物２００との間に配置される。空気チャネルプラグ３００は空気チャネル３１０を含み、空気チャネル３１０は、外側ハウジングスリーブ１００の空気入口１１７をカートリッジ台座２２１につなぐ空気流経路の少なくとも一部を提供する。空気チャネルプラグ３００は、外側ハウジングスリーブ１００の内部体積のうちの第１の端部１０２にある部分を占める材料のプラグである。具体的には、空気チャネルプラグ３００は、外側ハウジングスリーブ１００の閉鎖端部１０２の内部体積をほぼ満たし、閉鎖端部１０２から開放端部１０１に向かって特定の長さＬ１だけ延びる材料のピースを含んでよい。

空気チャネルプラグ３００はいくつかの目的で働く。第１には、装置１に入る空気流が規定の空気流通路３１０だけを通るように働く。そのような空気チャネルプラグを含まないいくつかの装置では、空気は、ケーシングの開口部、例えば、充電ポートを通って装置に入ることが可能であり、これは、マウスピースを通して吸入したときの圧力低下が小さくなることにつながり、エアロゾルを発生させること、並びに圧力センサを正しくトリガして装置を活性化することに影響する可能性がある。さらに、空気チャネルプラグ３００は、機能挿入物２００と外側ハウジングスリーブ１００内の閉鎖端部とが接触することを防ぐことによって機能挿入物２００の電気的なコンポーネントを保護するように働くことが可能である。

装置内への空気流通路が空気チャネルプラグ３００内の空気チャネル３１０を通るようにすることによって、マウスピースでの吸入によってかかる空気流圧力が確実にセンサに向かうようにして、空気流センサの上方の、装置のベースの開口部を通る空気流によってセンサがトリガされないようにすることが可能である。また、これによって、センサの応答性の不足を招きかねない装置の内部体積の空きが少なくなる。空気チャネルプラグ３００は、変形可能な弾性材料で作られることが好ましく、例えば、外側ハウジングスリーブ１００の内部体積の形状に合わせて変形し、装置内の衝撃を吸収して機能挿入物２００の電気的なコンポーネントを保護する伸縮性材料で作られることが好ましい。空気チャネルプラグ３００はまた、外側ハウジングスリーブ１００の内部体積の断面にまたがるシールを提供し、これによって、外側ハウジングスリーブ１００に入る空気流は、空気チャネル３１０を経由する通路を通るもの以外は制限される。空気チャネルプラグ３００は、外側ハウジングスリーブの閉鎖端部１０２から開放端部に向かって長さＬ１にわたって延びることが好ましく、Ｌ１は、閉鎖端部１０２から開放端部１０１まで測定されたハウジングの全長Ｌ２の２５％超に相当する。これにより、装置の偶発的な落下による損傷を防ぐのに十分な衝撃吸収が実現され、また、カートリッジ台座２２１を正しく位置決めして装置内にカートリッジ空気入口を配置することが可能であるという利点が得られる。

空気チャネル３１０は、空気チャネルプラグ３００を通るように、即ち、変形可能なエラストマ材料の質量中心を通るように配置されることが好ましい。空気チャネル３１０、及びこれを収容する空気チャネルプラグ３００は、カートリッジ台座のベースにある入口と係合するのに十分なだけ、装置の閉鎖端部から上方に延びてよく、それによって、空気チャネルは、外側ハウジング１００の空気入口をカートリッジ台座２２１の空気入口（図示せず）に直接つなぐ。他の例、例えば、図７Ａに示した例では、空気チャネルプラグ３００を形成するエラストマ材料は、ハウジングの長さ方向にある程度の距離だけ延びて、空気チャネルプラグ３００とカートリッジ台座２２１の空気入口との間に空いているギャップ及びハウジングの内部体積を残してもよい。

機能挿入物２００は、好ましくは、外側ハウジングスリーブ内で空気チャネルプラグ３００と接触することによって、衝撃吸収を実現し、コンポーネントを損傷するほどの力を与えかねない機能挿入物と外側ハウジングスリーブとの著しい接触を防ぐ。より好ましくは、機能挿入物２００及び空気チャネルプラグ３００が一緒に取り付けられるように機能挿入物２００が空気チャネルプラグ３００と係合し、機能挿入物２００と空気チャネルプラグ３００は、一体型アセンブリとして組み立てられて、外側ハウジングスリーブ１００内に挿入され及び固定されてもよい。このことは、製造の簡単さの観点での顕著な利点である。

機能挿入物２００と空気チャネルプラグ３００との接続は、いくつかの異なる方法で可能である。図７Ａの例では、ＰＣＢ ２２０は、バッテリ２２２及びカートリッジ台座２２１との接続点から装置１の伸長軸に沿って第２の（ベース）端部１０２に向かって延び、そこで、空気チャネルプラグ３００に設けられたスロット３０１と係合する。このようにして、機能挿入物２００の電子コンポーネントと接続されているＰＣＢ ２２０は、伸長軸に沿って下向きに、ハウジング１００の閉鎖端部に向かって延び、空気チャネルプラグ３００に設けられているスロットの中に延び、このスロットがＰＣＢを保持することによって機能挿入物２００と空気チャネルプラグ３００とが機械的に接続される。

上述した電子タバコ１、並びに図７及び図８に関して説明する電子タバコ１はまた、装置を商用電源に接続してバッテリ２２２を充電することを可能にする充電ポート３０２を含んでよい。図７及び図８の例では、充電ポート３０２は空気チャネルプラグ３００内に設けられ、電気回路３０３によって機能挿入物２００の電子コンポーネントに接続される。これにより、空気チャネルプラグ３００と機能挿入物２００との間の別の接続が与えられる。具体的には、充電ポート３０２は、一般に、商用電源用充電器を受けるように構成された金属製アパーチャであり、その全体又は一部が空気チャネルプラグ３００のエラストマ材料内に配置されてよく、充電ポートの開放端部は、外側ハウジングスリーブ１００の閉鎖端部１０２にあるアパーチャと並ぶ程度に十分突き出るようにベースから延びる。充電ポート３０２は、空気チャネルプラグ３００内のスロット３０１内のＰＣＢ ２２０に接続されてよい。このようにして、機能挿入物２００と空気チャネルプラグ３００との間の機械的且つ電気的な接続が、これらの構成要素の既存の特徴を使用して（即ち、固定するための追加的なコンポーネントを全く必要とせずに）実現される。

機能挿入物２００及び接続された空気チャネルプラグ３００が図７Ｂに示した外側ハウジングスリーブ１００の中に配置されると、充電ポート３０２を含む空気チャネルプラグ３００の下端部３０４が、外側ハウジングスリーブ１００の閉鎖端部１０２の内側と係合する。充電ポート３０２は、外側ハウジングスリーブ１００のベースにある対応する開口部と位置合わせされ、空気チャネルプラグ３００の空気チャネル３１０の開口部２１７は、外側ハウジングスリーブ１００の閉鎖端部１０２にあるベースにある空気入口１１７と位置合わせされる。

上述のように、図７Ａ及び７Ｂの例では、機能挿入物２００の第１の端部２２４にマウスピース部３０が設けられ、マウスピース部３０は機能挿入物にヒンジ接続され、これによって、機能挿入物２００が外側ハウジングスリーブ１００内に受容された場合に、マウスピースは、図７Ａに示した開位置と閉位置との間で可動であり、閉位置では、外側ハウジングスリーブの開放端部１０１が封止されて、第２のカートリッジ台座３２が機能挿入物２００の第１のカートリッジ台座２２１と接続される。これらの構成要素は、図１～図６に関して上述したとおりである。

図８は、機能挿入物２００及び空気チャネルプラグ３００が外側ハウジングスリーブ１００内に受容されて電子タバコ１が形成される、電子タバコ１の別の例を概略的に示す。上述のように、空気チャネルプラグ３００は、外側ハウジングスリーブ内の閉鎖端部に配置された伸縮性材料のプラグを含み、このプラグは、閉鎖端部の内面を機能挿入物２００から隔てて、衝撃吸収作用と、外側ハウジングスリーブ１００の閉鎖端部１０２にある空気入口１１７から第１のカートリッジ台座２２１までの空気流通路の制御とを実現する。上述のように、機能挿入物２００に接続されたＰＣＢ ２２０は、電子タバコ１の伸長軸に沿って下向きに延びてスロット３０１と係合することにより、空気チャネルプラグ３００と機能挿入物２００とを機械的に接続する。

図８はさらに、空気流センサハウジング２４０を示しており、これは、（図９に示す）空気流センサを、空気流センサを保持するように配置された内部キャビティの中に収容する。空気流センサを保持する内部キャビティは、ユーザがマウスピース３０において吸入すると空気流センサがトリガされるように、第１のカートリッジ台座２２１と流体連通している。この空気流センサは電源にも接続されていて、装置におけるユーザの吸入に対応する空気圧の変化が検出されたときにバッテリから加熱器への電力供給をオンにする。図８に示すように、空気流センサハウジング２４０はまた、内部チャンバとつながっていない独立した空気流スルーチャネル２４１を含む。空気流スルーチャネル２４１は、空気チャネルプラグ３００内で空気流通路３１０につながっている。従って、空気流センサハウジング２４０の空気流スルーチャネル２４１と空気チャネルプラグの空気チャネル３１０は、一緒になって、外側ハウジングスリーブ１００の空気入口１１７からカートリッジ台座２２１までの空気流通路を提供する。空気流センサハウジング２４０はまた、空気チャネルプラグ３００と同様の材料（例えば、伸縮性材料のような変形可能な弾性材料）を含んでもよい。同時に、空気チャネルプラグ３００及び空気流センサハウジング２４０は、入口からカートリッジ台座２２１までの空気流通路を提供し、これが空気流センサの上を通らないようにする。これにより、マウスピースにおけるユーザの吸入による空気圧の低下（これは空気流センサハウジングの内部チャンバに直接送達される）によって空気流センサがトリガされる場合を除き、入口１１７を通る空気流によって空気流センサがトリガされないようになる。これらの機能について、図９を参照して詳述する。

図９は、電子タバコ１の、マウスピース端部１０１の反対側のベース端部１０２の一部を拡大して示す。図９では、空気チャネルプラグ３００は、機能挿入物２００と、外側ハウジングシェル１００の閉鎖ベース端部１０２の内面との間に位置している。機能挿入物２００に接続されているＰＣＢ ２２０は、やはり、下向きに延びて空気チャネルプラグ３００のスロット３０１に入っており、電気回路３０３を介して充電ポート３０２につながっており、充電ポート３０２は空気チャネルプラグに埋め込まれていて、外側ハウジングスリーブ１００のベースにあるアパーチャからアクセス可能である。

図９は、外側ハウジングシェル１００の入口１１７からカートリッジ台座２２１までの空気流通路を一連の矢印Ａで示している。図９はまた、空気センサハウジング２４０が取り巻く中の内部キャビティ２４３に位置する空気流センサ２４２を示す。図９の断面図に示すように、空気流センサキャビティ２４３は、空気流キャビティ入口２４４を介して、マウスピースまでの空気流通路につながっている。空気流キャビティ入口２４４は、センサハウジング２４０内のキャビティ２４３からカートリッジ台座２２１に向かって上方に延びており、これによって、ユーザの吸入に起因する圧力変化が空気流センサキャビティ２４３に伝わる。

図９はまた、空気入口１１７から空気流センサハウジング２４０を通る空気流スルーチャネル２４１を示している。図に明確に示すように、空気流スルーチャネル２４１は、この経路を通る空気流が空気流センサ２４２上を通らないように、空気流センサチャンバ２４３から離れている。これによって確実に空気流センサ２４２の機能が向上し、具体的には、応答性が高まる。

この例では、空気チャネルプラグ３００は、ハウジングの閉鎖端部１０２から上方に延びて、空気流センサハウジング２４０と接触する。さらに、空気チャネルプラグ３００内に設けられた空気流チャネル３１０は、外側ハウジングスリーブ１００の空気入口１１７を、空気流センサハウジング２４０の空気流スルーチャネル２４１に直接接続する。従って、同時に、空気チャネルプラグ３００及び空気流センサハウジング２４０は、空気入口からカートリッジ台座２２１までの空気流路を形成する。具体的には、矢印Ａで示すように、空気は、空気入口１１７に入り、空気チャネルプラグ３００の空気流チャネル３１０を通り抜け、空気流センサハウジング２４０の空気流スルーチャネル２４１に入り、カートリッジ台座２２１のベース内へと向かい、そこで発生した蒸気を取り出してマウスピース３０まで運ぶ。入口からの空気流が空気流センサの上を直接通ることがないため、マウスピースでの吸入による空気流の圧力変化に対する空気流センサの感度が高まる。

Claims (17)

1. 開放端部及び閉鎖端部を有する外側ハウジングスリーブと、
   バッテリ、及び、使用時に前記バッテリからの電力をカートリッジ台座に受容されたカートリッジに供給する電子回路、を含む機能挿入物と、
   を備え、
   前記機能挿入物は、前記外側ハウジングスリーブの前記開放端部を通って導入されるように構成され、前記外側ハウジングスリーブ内に保持される、
   電子タバコ。
2. 前記機能挿入物は、気化される液体を収容している取り外し可能なカートリッジを受容するカートリッジ台座、を含む、請求項１に記載の電子タバコ。
3. 前記カートリッジ台座は、カートリッジが使用時に前記カートリッジ台座に受容されたときに前記外側ハウジングスリーブ内に完全に収まるように配置される、請求項２に記載の電子タバコ。
4. 前記機能挿入物は、前記ハウジングスリーブの前記開放端部に位置する第１の端部と、前記ハウジングスリーブの前記閉鎖端部に向かって位置する第２の端部と、を含み、前記電子タバコは、さらに、
   前記機能挿入物の前記第１の端部に、開位置と閉位置との間で可動なマウスピース、
   を含む、請求項１～３のいずれか一項に記載の電子タバコ。
5. 前記マウスピースは、ヒンジ機構が前記マウスピースを前記機能挿入物の前記第１の端部へ接続することにより可動である、請求項５に記載の電子タバコ。
6. 前記ヒンジ機構は、Ｌ字形のレバーを含み、前記レバーは、前記マウスピースの中心点を前記機能挿入物の前記第１の端部のエッジ近くの点に接続する、請求項５に記載の電子タバコ。
7. 前記外側ハウジングスリーブは、さらに、前記開放端部において前記スリーブの内面の周りを円周方向に走るリムを含み、前記機能挿入物は、前記リムと係合するように構成される、請求項１～６のいずれか一項に記載の電子タバコ。
8. 前記機能挿入物は、前記機能挿入物の外面の周りを走る円周方向リムを含み、
   前記機能挿入物の前記円周方向リムは、前記ハウジングスリーブの前記リムと接触して前記機能挿入物を前記ハウジングスリーブ内の定位置に保持するように配置される、
   請求項７に記載の電子タバコ。
9. 前記ハウジングスリーブは、前記開放端部の内面に第１のアパーチャを含み、前記機能挿入物は、前記第１のアパーチャと合うように配置された、対応する第２のアパーチャを含むことにより、前記ハウジングスリーブと前記機能挿入物とが、前記並んだアパーチャを通る留め具によって相互取り付けされることが可能になる、請求項１～８のいずれか一項に記載の電子タバコ。
10. 前記機能挿入物は、第１のシェル部及び第２のシェル部を含み、前記第１及び第２のシェル部は、長手方向接合面に沿って接続されて電気的なコンポーネントを内部に囲繞するように構成される、請求項１～９のいずれか一項に記載の電子タバコ。
11. 前記第１のシェル部及び前記第２のシェル部は、一方のシェル部が他方よりも前記ハウジングスリーブの前記閉鎖端部に向かう方向に遠くまで延びるように、互いに対してオフセットしている、請求項１０に記載の電子タバコ。
12. 前記第１及び第２のシェル部は、熱可塑性溶接又は超音波溶接に適する熱可塑性材料を含む、請求項１０又は１１に記載の電子タバコ。
13. 前記第１のシェル部及び前記第２のシェル部は、相互取り付けを行うように構成された係合構造を含み、前記係合構造は、スナップロック又は摩擦嵌合を実現する、請求項１０～１２のいずれか一項に記載の電子タバコ。
14. 前記ハウジングスリーブは、さらに、内面に沿って配置された少なくとも１つのガイドレールを含み、前記機能挿入物は、前記ガイドレールと係合するように構成されたスロットを含む、請求項１～１３のいずれか一項に記載の電子タバコ。
15. 前記ガイドレールは、さらに、前記挿入物を前記ハウジングスリーブに取り付けるための留め具を受けるアパーチャを含む、請求項１４に記載の電子タバコ。
16. 前記機能挿入物は、前記カートリッジ台座に対する開口を含む第１の端部と、前記機能挿入物のその反対側の端部にある第２の端部と、を含み、前記機能挿入物が前記カートリッジ台座を通る長手方向の直線に沿う側で増した長さを有するように、前記機能挿入物の前記第１の端部に角度が付いている、請求項１～１５のいずれか一項に記載の電子タバコ。
17. 前記機能挿入物は、細長く、前記機能挿入物は、バッテリ及びカートリッジ台座を含み、前記バッテリ及び前記カートリッジは、前記機能挿入物の伸長軸に沿って隣り合って位置する、請求項１～１６のいずれか一項に記載の電子タバコ。

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