JP2023151999A - レバー式コネクタ - Google Patents
レバー式コネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023151999A JP2023151999A JP2022061910A JP2022061910A JP2023151999A JP 2023151999 A JP2023151999 A JP 2023151999A JP 2022061910 A JP2022061910 A JP 2022061910A JP 2022061910 A JP2022061910 A JP 2022061910A JP 2023151999 A JP2023151999 A JP 2023151999A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- pair
- lever
- slider
- racks
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims abstract description 40
- 238000005491 wire drawing Methods 0.000 abstract description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 abstract 1
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 12
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 5
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 5
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
- H01R13/629—Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
【課題】レバーとスライダが不適切な向きで噛み合うことを防止する。【解決手段】レバー式コネクタ10は、相手側ハウジング100と嵌合可能なハウジング20と、相手側ハウジング100のカムフォロア104を摺動させるカム溝63と、一対のラック64とを有し、ハウジング20に対し直線移動可能な一対のスライダ60と、ハウジング20に対し、ハウジング20の電線引き出し面35を覆うように、且つスライダ60の移動方向において反転した向きに組付け可能な電線カバー22と、電線カバー22に回転可能に取り付けられ、一対のギヤ44を有するレバー40と、を備え、一対のギヤ44を一対のラック64に個別に噛み合わせた状態でレバー40を回転させると、レバー40の回転力がスライダ60に伝達し、相手側ハウジング100とハウジング20とが嵌合及び離脱されるようになっており、一対のギヤ44及び一対のラック64は、非対称に形成されている。【選択図】図11
Description
本開示は、レバー式コネクタに関するものである。
特許文献1には、レバーに設けられたピニオン歯がハウジングに収容されたスライダーのラック部に噛み合うレバー式コネクタが開示されている。このものは、レバーをカバーに取り付けた後、ハウジングにカバーを取り付ける構成である。そして、ハウジングにカバーが取り付けられた状態で、相手側コネクタの突出部をスライダーに形成されたカム溝に嵌合させ、レバーを一方向へ回転操作すると、スライダーが一方向へスライド移動し、これによって、相手側コネクタをハウジングに引き寄せることができる。
レバーの嵌合方向の回転力を、スライダーに対して嵌合方向の移動力として伝達するためには、レバーとスライダーを適切な向きに噛み合わせる必要がある。しかし、ハウジングに対してカバーを取り付ける向きを変更自在な構成のコネクタの場合、レバーがスライダーに対して逆向きに噛み合わされるおそれがある。
本開示のレバー式コネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、レバーとスライダが不適切な向きで噛み合うことを防止することを目的とする。
本開示のレバー式コネクタは、
相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングと、
前記相手側ハウジングのカムフォロアを摺動させるカム溝と、一対のラックとを有し、前記ハウジングに対して直線移動を可能に設けられた一対のスライダと、
前記ハウジングに対して、前記ハウジングの電線引き出し面を覆うように、且つ前記スライダの移動方向において反転した向きに組付け可能な電線カバーと、
前記電線カバーに回転可能に取り付けられ、一対のギヤを有するレバーと、
を備え、
一対の前記ギヤを一対の前記ラックに個別に噛み合わせた状態で前記レバーを回転させることによって、前記レバーの回転力が前記スライダに伝達され、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合及び離脱されるようになっており、
一対の前記ギヤは、非対称に形成され、
一対の前記ラックは、非対称に形成されている。
相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングと、
前記相手側ハウジングのカムフォロアを摺動させるカム溝と、一対のラックとを有し、前記ハウジングに対して直線移動を可能に設けられた一対のスライダと、
前記ハウジングに対して、前記ハウジングの電線引き出し面を覆うように、且つ前記スライダの移動方向において反転した向きに組付け可能な電線カバーと、
前記電線カバーに回転可能に取り付けられ、一対のギヤを有するレバーと、
を備え、
一対の前記ギヤを一対の前記ラックに個別に噛み合わせた状態で前記レバーを回転させることによって、前記レバーの回転力が前記スライダに伝達され、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合及び離脱されるようになっており、
一対の前記ギヤは、非対称に形成され、
一対の前記ラックは、非対称に形成されている。
本開示によれば、レバーとスライダが不適切な向きで噛み合うことを防止できる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のレバー式コネクタは、
(1)一対のスライダと、電線カバーと、レバーと、を備える。一対のスライダは、相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングと、相手側ハウジングのカムフォロアを摺動させるカム溝と、一対のラックとを有し、ハウジングに対して直線移動を可能に設けられる。電線カバーは、ハウジングに対して、ハウジングの電線引き出し面を覆うように、且つスライダの移動方向において反転した向きに組付け可能である。レバーは、電線カバーに回転可能に取り付けられ、一対のギヤを有する。このレバー式コネクタは、一対のギヤを一対のラックに個別に噛み合わせた状態でレバーを回転させることによって、レバーの回転力がスライダに伝達され、相手側ハウジングと、ハウジングとが嵌合及び離脱されるようになっている。一対のギヤは、非対称に形成され、一対のラックは、非対称に形成されている。この構成によれば、一対のギヤが非対称に形成され、一対のラックが非対称に形成されているので、レバーが取り付けられた電線カバーを指定された向きと反転してハウジングに組付けようとしても、ギヤとラックが噛み合わなくなる。よって、レバーとスライダが不適切な向きで噛み合うことを防止することができる。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のレバー式コネクタは、
(1)一対のスライダと、電線カバーと、レバーと、を備える。一対のスライダは、相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングと、相手側ハウジングのカムフォロアを摺動させるカム溝と、一対のラックとを有し、ハウジングに対して直線移動を可能に設けられる。電線カバーは、ハウジングに対して、ハウジングの電線引き出し面を覆うように、且つスライダの移動方向において反転した向きに組付け可能である。レバーは、電線カバーに回転可能に取り付けられ、一対のギヤを有する。このレバー式コネクタは、一対のギヤを一対のラックに個別に噛み合わせた状態でレバーを回転させることによって、レバーの回転力がスライダに伝達され、相手側ハウジングと、ハウジングとが嵌合及び離脱されるようになっている。一対のギヤは、非対称に形成され、一対のラックは、非対称に形成されている。この構成によれば、一対のギヤが非対称に形成され、一対のラックが非対称に形成されているので、レバーが取り付けられた電線カバーを指定された向きと反転してハウジングに組付けようとしても、ギヤとラックが噛み合わなくなる。よって、レバーとスライダが不適切な向きで噛み合うことを防止することができる。
(2)一対のギヤ、及び一対のラックは、同じピッチである。一対のギヤは、互いに支軸周りの周方向にずれるように配置され、一対のスライダがハウジングに対して所定の初期位置に配置された状態において、一対のラックは、互いにスライダの移動方向にずれるように配置されることが好ましい。この構成によれば、一対のギヤ、及び一対のラックは、同じピッチなので、異なるピッチで設計するのに比べて、設計し易い。
(3)一対のスライダは、ハウジングの内部に収容されていることが好ましい。この構成によれば、ハウジングからスライダが突出しないのでコネクタとしての外形を抑えやすい。
(4)相手側ハウジングは、回路基板に固定されるものであり、一対のスライダは、ハウジングに対して、スライダの移動方向において反転して組み付け可能であることが好ましい。この構成によれば、回路基板に対するハウジングの向きは、回路基板に固定された相手側ハウジングの向きによって決まる。ハウジングにおけるスライダの嵌合時及び離脱時の移動方向によって、レバーの嵌合時及び離脱時の回転方向が決まる。レバーの回転方向が決まると、電線を導出させる向き(ハウジングに対する電線カバーの組付けの向き)が決まる。このレバー式コネクタは、スライダをスライダの移動方向において反転して組み付けることが可能なので、ハウジングの向きが決まっていても、電線の導出方向を任意に設定することができる。
[実施形態1]
本発明の実施形態1を図1から図13を参照しつつ説明する。レバー式コネクタ10は、ハウジング20、電線カバー22、レバー40、及び一対のスライダ60を備えている。ハウジング20は、相手側ハウジング100に嵌合可能とされている。図中、「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「右側」、及び「左側」は、それぞれ「F」、「B」、「U」、「D」、「R」、及び「L」で表される。
本発明の実施形態1を図1から図13を参照しつつ説明する。レバー式コネクタ10は、ハウジング20、電線カバー22、レバー40、及び一対のスライダ60を備えている。ハウジング20は、相手側ハウジング100に嵌合可能とされている。図中、「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「右側」、及び「左側」は、それぞれ「F」、「B」、「U」、「D」、「R」、及び「L」で表される。
相手側ハウジング100は、合成樹脂製である。相手側ハウジング100は、上下方向に延びる角筒状のフード部101と、フード部101の底部に設けられた相手側ハウジング本体部102と、を有している。相手側ハウジング本体部102には、上下方向に貫通する複数のキャビティ(図示せず)が形成されている。各キャビティには、下方から雄端子金具(図示せず)が抜け止め状態で挿入される。相手側ハウジング本体部102よりも下方に突出する雄端子金具は、例えば、図示しない回路基板のスルーホールに挿通されて、回路基板に対して接続されている。つまり、相手側ハウジング100は、回路基板に固定されるものである。
フード部101の長手方向(前後方向)に延びる一対の壁部の外面の各々には、複数のカムフォロア104が突出して形成されている。各カムフォロア104は、円柱状をなして左右方向外向きに突出している。
ハウジング20は、合成樹脂製である。図2に示すように、ハウジング20は、上下方向に延びる角筒状をなしている。ハウジング20は、相手側ハウジング100と嵌合可能である。ハウジング20には、例えば、複数のキャビティが上下方向に貫通して形成された端子固定部材(図示せず)が取り付け可能とされている。端子固定部材の各キャビティには、上方から雌端子金具(図示せず)が抜け止め状態で挿入される。
ハウジング20の外面は、前後方向に延びる一対の長辺面部24と、左右方向に延びる一対の短辺面部25とで構成されている。各長辺面部24には、スライダ収容部26が1つずつ形成されている。これらスライダ収容部26の前後方向の両端は開口し、前後方向に貫通して形成されている。スライダ収容部26には、左右方向の両端の開口を通して内部にスライダ60が収容可能とされている(図1参照)。
各スライダ収容部26の前後方向中央部の上端には、前後方向に長く窓部34が開口して形成されている。窓部34は、スライダ収容部26の内部空間と外部とを連通している。ハウジング20の上端面は、電線引き出し面35とされている。雌端子金具に接続された電線は、電線引き出し面35を介してハウジング20から引き出される。
各長辺面部24の上端縁部の前後方向両端部には、左右方向内向きに窪んで一対の溝24Aが形成されている。各短辺面部25の上端縁部の左右方向の両端部には、前後方向外向きに突出する一対の突部25Aが設けられている。
電線カバー22は、合成樹脂製である。電線カバー22は、ハウジング20の上端に取り付けられ、ハウジング20の電線引き出し面35を覆う機能を有している(図5参照)。図3、4に示すように、電線カバー22は、互いに向かい合う第1壁部22Aと、第2壁部22Bと、第1壁部22A及び第2壁部22Bを連結する連結壁部22Cと、を備えている。第1壁部22Aは、板厚方向を左右方向に向けて上向きに立ち上がるように配置されている。第2壁部22Bは、板厚方向を前後方向に向けて上向きに立ち上がるように配置され、各第1壁部22Aの前端部に連なるように配置される(図4参照)。連結壁部22Cは、一対の第1壁部22A及び第2壁部22Bの上端に連なるように配置されている。電線カバー22の後端部には、下端から上端にわたって開口して電線導出口22Dが形成されている。ハウジング20の上端から上向きに引き出された各電線は、その端部が電線カバー22の内部に屈曲状態で収容され、且つ電線導出口22Dから導出されるようになっている。一対の第1壁部22Aの外面における前後方向中央部の下端部には、円柱状の支軸38が左右方向外向きに突出して設けられている。
電線導出口22Dが開口する側の一対の第1壁部22Aの左右方向内側の下端部の各々には、左右方向内向きに突出する爪部37Aが1つずつ設けられている。第2壁部22Bの左右方向両端部には、前後方向に貫通して一対の係止孔38Aが形成されている(図4参照)。
電線カバー22は、ハウジング20に対して前後方向に反転して取り付けることができる。例えば、図5に示すように、電線カバー22の第2壁部22Bを前側の短辺面部25の上端部に対して前方から被さるように配置して、第2壁部22Bの係止孔38Aに前側の短辺面部25の突部25Aを挿入する。そして、電線カバー22の第1壁部22Aの爪部37Aが後側の短辺面部25側に位置する溝24Aに係止する。こうして、電線導出口22Dを後側の短辺面部25側に配置して電線カバー22をハウジング20に対して取り付けることができる。
また、電線カバー22の第2壁部22Bを後側の短辺面部25に対して後方から被さるように配置して、第2壁部22Bの係止孔38Aに後側の短辺面部25の突部25Aを挿入する。そして、電線カバー22の第1壁部22Aの爪部37Aが前側の短辺面部25側に位置する溝24Aに係止する。こうして、電線導出口22Dを前側の短辺面部25側に配置して電線カバー22をハウジング20に対して取り付けることができる。
レバー40は、合成樹脂製である。図6に示すように、レバー40は、全体として門型板状をなし、左右方向に延びる操作部41と、互いに平行な平板状をなして、操作部41の左右方向の両端の各々から後向きに延びる一対の作用部42と、を有している。各作用部42の後端部には、支軸38を受ける軸受孔43が板厚方向(左右方向)に貫通して形成されている。
図7に示すように、各作用部42の後端部の外周縁の各々には、ギヤ44が形成されている。つまり、レバー40は、一対のギヤ44を有している。これらギヤ44は同じピッチである。各ギヤ44は、軸受孔43周りに形成されている。ギヤ44には、凹部45が形成されている。各凹部45は、作用部42の左右方向の内側、及び外周縁の外側に向けて開口されている。電線カバー22がハウジング20に取り付けられた状態では、各ギヤ44の先端部(軸受孔43から放射方向に離れた部分)が窓部34を介してスライダ収容部26の内部に進入するようになっている(図1参照)。
一対の作用部42の各々に設けられた各ギヤ44は、非対称に形成されている。具体的には、一方の作用部42におけるギヤ44と、他方の作用部42におけるギヤ44とは、互いに軸受孔43周りにずれて配置されている。つまり、一対の作用部42の各々に設けられた各ギヤ44の位相は、互いにずれるように配置されている。
このように形成されたレバー40は、軸受孔43に支軸38を嵌合させることによって、電線カバー22に回転可能に取り付けられる(図1参照)。具体的には、一対の作用部42のギヤ44を下側に向け、一対の作用部42を支軸38から前向き上方に延びる向きにし、操作部41を第2壁部22Bの上方に配置した姿勢で、レバー40は、電線カバー22に取り付けられる(図1参照)。この状態において、一対のギヤ44は、互いに支軸38の周方向にずれるように配置される。電線カバー22に対してレバー40がこのような姿勢にある場合、レバー40は、初期位置に配置された状態である(図1参照)。
一対のスライダ60は、合成樹脂製であって、一方向に延びた平板状をなしている。図8に示すように、一対のスライダ60の各々には、相手側ハウジング100のカムフォロア104を受けて摺動させるカム溝63が形成されている。カム溝63は、前向き上方に傾斜し、下端に開口する形態とされている。各スライダ60の上端縁には、ラック64が形成されている。つまり、一対のスライダ60は、一対のラック64を有している。各ラック64は、互いに同じピッチであり、前後方向に沿った鋸歯状をなし、スライダ60の上端縁における前後方向中央部に形成されている。各ラック64のピッチは、レバー40のギヤ44のピッチと同じである。ラック64には、谷部65が形成されている。各谷部65は、スライダ60の左右方向の外側及び上側に開口されている。
図9に示すように、一対のスライダ60の各々に設けられたラック64(すなわち、一対のラック64)は、非対称に形成されている。具体的には、一方のスライダ60における複数のラック64と、他方のスライダ60における複数のラック64とは、互いに前後方向にずれて配置されている。つまり、一対のスライダ60の各々に設けられたラック64の位相は、前後方向にずれるように配置されている。一対のスライダ60の各々には、左右方向外向きに突出した係止凸部66が設けられている。
一対のスライダ60は、ハウジング20のスライダ収容部26(ハウジング20の内部)に対してスライダ60の移動方向において反転して組み付けることができる。例えば、図10に示すように、一方のスライダ60を左側のスライダ収容部26に収容し、他方のスライダ60を右側のスライダ収容部26に収容する。このとき、各スライダ60の姿勢を、ラック64を上側に向けるとともに、ラック64を左右方向外側に臨む姿勢にする。そして、各スライダ60の係止凸部66を、スライダ収容部26の後側に臨むように形成された第1係止凹部26Aに嵌合させる。すると、各スライダ60は、後側の短辺面部25の外面に面一になるようにハウジング20のスライダ収容部26に収容される。各係止凸部66が各第1係止凹部26Aに嵌り込むことによって、各スライダ60は、各スライダ収容部26における初期位置に保持される。このように、一対のスライダ60がハウジング20に対して所定の初期位置に配置された状態において、一対のラック64は、互いに前後方向(スライダ60の移動方向)に位相がずれるように配置される。
また、他方のスライダ60を左側のスライダ収容部26に収容し、一方のスライダ60を右側のスライダ収容部26に収容する。この場合、各スライダ60の係止凸部66がスライダ収容部26の前側に臨むように形成された第2係止凹部26Bに嵌り込む。これによって各スライダ60は、前側の短辺面部25の外面に面一になるようにハウジング20のスライダ収容部26に収容される。このようにスライダ収容部26に収容されたスライダ60は、ハウジング20に対して前後方向に直線移動が可能である。つまり、一対のスライダ60は、ハウジング20に対して直線移動可能に設けられる。
[電線カバーをハウジングに取り付ける工程の一例]
次に、電線カバー22を設定された向きでハウジング20に取り付ける工程の一例について説明する。先ず、電線カバー22に対してレバー40を取り付ける。具体的には、電線カバー22に対するレバー40の姿勢を、一対の作用部42のギヤ44を下側に向け、一対の作用部42を支軸38から前向き上方に延びる向きにして、操作部41を第2壁部22Bの上方に配置するようにする。そして、軸受孔43を支軸38に嵌合させる(図1参照)。このとき、レバー40は、電線カバー22に対して初期位置に配置された状態である。
次に、電線カバー22を設定された向きでハウジング20に取り付ける工程の一例について説明する。先ず、電線カバー22に対してレバー40を取り付ける。具体的には、電線カバー22に対するレバー40の姿勢を、一対の作用部42のギヤ44を下側に向け、一対の作用部42を支軸38から前向き上方に延びる向きにして、操作部41を第2壁部22Bの上方に配置するようにする。そして、軸受孔43を支軸38に嵌合させる(図1参照)。このとき、レバー40は、電線カバー22に対して初期位置に配置された状態である。
次に、ハウジング20のスライダ収容部26に一対のスライダ60を収容する。具体的には、一方のスライダ60を左側のスライダ収容部26に収容し、他方のスライダ60を右側のスライダ収容部26に収容する。このとき、各スライダ60の姿勢を、ラック64が上端になるようにするとともに、ラック64を左右方向外側に臨む向きにする。そして、各スライダ60の係止凸部66を後側の第1係止凹部26Aに嵌合させる(図10参照)。こうして、各スライダ60をスライダ収容部26における初期位置に保持した状態で収容する。
次に、電線カバー22をハウジング20に取り付ける。先ず、電線カバー22の支軸38を下端部に位置する向きにしつつ、第2壁部22Bを前側に配置して、電線導出口22Dを後側に配置した姿勢にする。そして、電線カバー22をハウジング20の上方から接近させる。すると、図11に示すように、レバー40の左側の作用部42のギヤ44が一方のスライダ60のラック64に噛み合い、レバー40の右側の作用部42のギヤ44が他方のスライダ60のラック64に噛み合う。こうして、一対のギヤ44を一対のラック64に個別に噛み合わせた状態にする。これとともに、第2壁部22Bの係止孔38Aに前側の短辺面部25の突部25Aが挿入され、電線カバー22の第1壁部22Aの爪部37Aが後側の短辺面部25側に位置する溝24Aに係止される(図5参照)。こうして、電線導出口22Dが後側に配置された姿勢で電線カバー22をハウジング20に対して取り付ける。
ここで、一方のスライダ60を左側のスライダ収容部26に収容し、他方のスライダ60を右側のスライダ収容部26に収容した状態で、第2壁部22Bを後側に配置し、電線導出口22Dを前側に配置した姿勢にして電線カバー22をハウジング20の上方から接近させる。この場合、図12に示すように、ギヤ44とラック64とがぶつかり噛み合わない。このように、一方のスライダ60を左側のスライダ収容部26に収容し、他方のスライダ60を右側のスライダ収容部26に収容した状態では、電線カバー22は、電線導出口22Dを後側に配置してハウジング20に組み付けることが許容され、電線導出口22Dを前側に配置して組み付けることが阻止される。
また、一方のスライダ60を右側のスライダ収容部26に収容し、他方のスライダ60を左側のスライダ収容部26に収容して、各スライダ60の係止凸部66を前側の第2係止凹部26Bに嵌合させる。この場合、電線カバー22は、ハウジング20に対し、電線導出口22Dを前側に配置して組み付けることが許容され、電線導出口22Dを後側に配置して組み付けることが阻止される。つまり、各スライダ収容部26に対して各スライダ60を挿入する組み合わせを変更することによって電線カバー22は、前後方向(スライダ60の移動方向)において反転した向きに組付け可能である。
[ハウジングと相手側ハウジングとを嵌合させる工程の一例]
次に、電線カバー22が取り付けられたハウジング20を相手側ハウジング100に嵌合させる。レバー40が初期位置にある状態で、ハウジング20と、相手側ハウジング100とを浅く嵌合させる。すると、スライダ60の各カム溝63内に下方から各カムフォロア104が進入する。そして、レバー40の操作部41を電線導出口22Dに近づける向きに支軸38周りに回転させる。すると、レバー40に付与された回転力がギヤ44及びラック64を介してスライダ60に伝達され、スライダ60がスライダ収容部26内を前側に直線移動する。これによって、各カム溝63に沿って各カムフォロア104が相対的に移動し、ハウジング20、及び相手側ハウジング100の嵌合が進行する。
次に、電線カバー22が取り付けられたハウジング20を相手側ハウジング100に嵌合させる。レバー40が初期位置にある状態で、ハウジング20と、相手側ハウジング100とを浅く嵌合させる。すると、スライダ60の各カム溝63内に下方から各カムフォロア104が進入する。そして、レバー40の操作部41を電線導出口22Dに近づける向きに支軸38周りに回転させる。すると、レバー40に付与された回転力がギヤ44及びラック64を介してスライダ60に伝達され、スライダ60がスライダ収容部26内を前側に直線移動する。これによって、各カム溝63に沿って各カムフォロア104が相対的に移動し、ハウジング20、及び相手側ハウジング100の嵌合が進行する。
そして、レバー40の操作部41が電線導出口22D側に近接した位置に至る(図13参照)。このとき、各カム溝63の奥端に各カムフォロア104が至ってハウジング20と、相手側ハウジング100とが正規に嵌合され、雌雄の両端子金具が正規の深さで接続される。レバー40の操作部41が電線導出口22D側に近接した状態は、嵌合完了位置である。
また、ハウジング20と、相手側ハウジング100とが正規に嵌合された状態において、レバー40の操作部41を第2壁部22Bに近づける向きに支軸38周りに回転させる。すると、レバー40に付与された回転力がギヤ44及びラック64を介してスライダ60に伝達され、スライダ60がスライダ収容部26内を後側に移動する。これによって、各カム溝63に沿って各カムフォロア104が相対的に移動し、ハウジング20、及び相手側ハウジング100の離脱が進行する。
次に、実施形態1の作用を説明する。
レバー式コネクタ10は、一対のスライダ60と、電線カバー22と、レバー40と、を備える。一対のスライダ60は、相手側ハウジング100と嵌合可能なハウジング20と、相手側ハウジング100のカムフォロア104を摺動させるカム溝63と、一対のラック64とを有し、ハウジング20に対して直線移動を可能に設けられる。電線カバー22は、ハウジング20に対して、ハウジング20の電線引き出し面35を覆うように、且つスライダ60の移動方向において反転した向きに組付け可能である。レバー40は、電線カバー22に回転可能に取り付けられ、一対のギヤ44を有する。レバー式コネクタ10は、一対のギヤ44を一対のラック64に個別に噛み合わせた状態でレバー40を回転させることによって、レバー40の回転力がスライダ60に伝達され、相手側ハウジング100とハウジング20とが嵌合及び離脱されるようになっている。一対のギヤ44は、非対称に形成され、一対のラック64は、非対称に形成されている。この構成によれば、一対のギヤ44が非対称に形成され、一対のラック64が非対称に形成されているので、レバー40が取り付けられた電線カバー22を指定された向きと反転してハウジング20に組付けようとしても、ギヤ44とラック64が噛み合わなくなる。よって、レバー40とスライダ60が不適切な向きで噛み合うことを防止することができる。
一対のギヤ44、及び一対のラック64は、同じピッチである。一対のギヤ44は、互いに支軸38周りの周方向にずれるように配置され、一対のスライダ60がハウジング20に対して所定の初期位置に配置された状態において、一対のラック64は、互いにスライダ60の移動方向にずれるように配置される。この構成によれば、一対のギヤ44、及び一対のラック64は、同じピッチなので、異なるピッチで設計するのに比べて、設計し易い。
一対のスライダ60は、ハウジング20の内部に収容されている。この構成によれば、ハウジング20からスライダ60が突出しないのでレバー式コネクタ10としての外形を抑えやすい。
相手側ハウジング100は、回路基板に固定されるものであり、一対のスライダ60は、ハウジング20に対して、スライダ60の移動方向において反転して組み付け可能である。この構成によれば、回路基板に対するハウジング20の向きは、回路基板に固定された相手側ハウジング100の向きによって決まる。ハウジング20におけるスライダ60の嵌合時及び離脱時の移動方向によって、レバー40の嵌合時及び離脱時の回転方向が決まる。レバー40の回転方向が決まると、電線を導出させる向き(ハウジング20に対する電線カバー22の組付けの向き)が決まる。このレバー式コネクタ10は、スライダ60をスライダ60の移動方向において反転して組み付けることが可能なので、ハウジング20の向きが決まっていても、電線の導出方向を任意に設定することができる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではない。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
(1)実施形態1とは異なり、一対のスライダを連結した形態としてもよい。具体的には、一対のスライダを連結片で繋いて、門型に形成した形態としてもよい。
(2)実施形態1とは異なり、相手側ハウジングが回路基板に固定されないものであってもよい。
(3)実施形態1とは異なり、一対のギヤのピッチが互いに異なり、一対のラックのピッチが互いに異なる構成であってもよい。
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではない。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
(1)実施形態1とは異なり、一対のスライダを連結した形態としてもよい。具体的には、一対のスライダを連結片で繋いて、門型に形成した形態としてもよい。
(2)実施形態1とは異なり、相手側ハウジングが回路基板に固定されないものであってもよい。
(3)実施形態1とは異なり、一対のギヤのピッチが互いに異なり、一対のラックのピッチが互いに異なる構成であってもよい。
10…レバー式コネクタ
20…ハウジング
22…電線カバー
22A…第1壁部
22B…第2壁部
22C…連結壁部
22D…電線導出口
24…長辺面部
24A…溝
25…短辺面部
25A…突部
26…スライダ収容部
26A…第1係止凹部
26B…第2係止凹部
34…窓部
35…電線引き出し面
37A…爪部
38…支軸
38A…係止孔
40…レバー
41…操作部
42…作用部
43…軸受孔
44…ギヤ
45…凹部
60…スライダ
63…カム溝
64…ラック
65…谷部
66…係止凸部
100…相手側ハウジング
101…フード部
102…相手側ハウジング本体部
104…カムフォロア
20…ハウジング
22…電線カバー
22A…第1壁部
22B…第2壁部
22C…連結壁部
22D…電線導出口
24…長辺面部
24A…溝
25…短辺面部
25A…突部
26…スライダ収容部
26A…第1係止凹部
26B…第2係止凹部
34…窓部
35…電線引き出し面
37A…爪部
38…支軸
38A…係止孔
40…レバー
41…操作部
42…作用部
43…軸受孔
44…ギヤ
45…凹部
60…スライダ
63…カム溝
64…ラック
65…谷部
66…係止凸部
100…相手側ハウジング
101…フード部
102…相手側ハウジング本体部
104…カムフォロア
Claims (4)
- 相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングと、
前記相手側ハウジングのカムフォロアを摺動させるカム溝と、一対のラックとを有し、前記ハウジングに対して直線移動を可能に設けられた一対のスライダと、
前記ハウジングに対して、前記ハウジングの電線引き出し面を覆うように、且つ前記スライダの移動方向において反転した向きに組付け可能な電線カバーと、
前記電線カバーに回転可能に取り付けられ、一対のギヤを有するレバーと、
を備え、
一対の前記ギヤを一対の前記ラックに個別に噛み合わせた状態で前記レバーを回転させることによって、前記レバーの回転力が前記スライダに伝達され、前記相手側ハウジングと前記ハウジングとが嵌合及び離脱されるようになっており、
一対の前記ギヤは、非対称に形成され、
一対の前記ラックは、非対称に形成されているレバー式コネクタ。 - 一対の前記ギヤ、及び一対の前記ラックは、同じピッチであり、
一対の前記ギヤは、互いに支軸周りの周方向にずれるように配置され、
一対の前記スライダが前記ハウジングに対して所定の初期位置に配置された状態において、一対の前記ラックは、互いに前記スライダの移動方向にずれるように配置される請求項1に記載のレバー式コネクタ。 - 一対の前記スライダは、前記ハウジングの内部に収容されている請求項1又は請求項2に記載のレバー式コネクタ。
- 前記相手側ハウジングは、回路基板に固定されるものであり、
一対の前記スライダは、前記ハウジングに対して、前記スライダの移動方向において反転して組み付け可能である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022061910A JP2023151999A (ja) | 2022-04-01 | 2022-04-01 | レバー式コネクタ |
CN202380026587.0A CN118843998A (zh) | 2022-04-01 | 2023-03-13 | 杆式连接器 |
PCT/JP2023/009638 WO2023189488A1 (ja) | 2022-04-01 | 2023-03-13 | レバー式コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022061910A JP2023151999A (ja) | 2022-04-01 | 2022-04-01 | レバー式コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023151999A true JP2023151999A (ja) | 2023-10-16 |
Family
ID=88200907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022061910A Pending JP2023151999A (ja) | 2022-04-01 | 2022-04-01 | レバー式コネクタ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023151999A (ja) |
CN (1) | CN118843998A (ja) |
WO (1) | WO2023189488A1 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6499023B2 (ja) * | 2015-06-12 | 2019-04-10 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
JP6634332B2 (ja) * | 2016-04-13 | 2020-01-22 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ |
-
2022
- 2022-04-01 JP JP2022061910A patent/JP2023151999A/ja active Pending
-
2023
- 2023-03-13 WO PCT/JP2023/009638 patent/WO2023189488A1/ja active Application Filing
- 2023-03-13 CN CN202380026587.0A patent/CN118843998A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN118843998A (zh) | 2024-10-25 |
WO2023189488A1 (ja) | 2023-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5846105B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
US7695296B1 (en) | Electrical connector with lever and camming slide | |
JP3758525B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
US20080248664A1 (en) | Lever-type connector and connector assembly | |
EP1830436B1 (en) | A connector, connector assembly and assembling method | |
JP3987736B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
JP5347936B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
GB2438478A (en) | Connector with lock securing member having a lock releasing portion | |
JP3083070B2 (ja) | 二重係止コネクタ | |
CN101350479A (zh) | 杆型连接器 | |
JP3986062B2 (ja) | コネクタ | |
JP2011258472A (ja) | 結合検知手段を有するコネクタ | |
US12341293B2 (en) | Lever-type connector | |
JP2023151999A (ja) | レバー式コネクタ | |
JP5012342B2 (ja) | 防水コネクタ | |
JP6706303B2 (ja) | コネクタ組立体及びコネクタ | |
WO2016114085A1 (ja) | コネクタ | |
JP2019110015A (ja) | レバー式コネクタ | |
JP6647941B2 (ja) | コネクタ | |
JP4442502B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
JP4548198B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
JP4548197B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
JP7243551B2 (ja) | コネクタ | |
JP4457955B2 (ja) | レバー式コネクタ | |
JP7116892B2 (ja) | コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220608 |