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JP2023147689A - 結紮用デバイス - Google Patents

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JP2023147689A
JP2023147689A JP2022055332A JP2022055332A JP2023147689A JP 2023147689 A JP2023147689 A JP 2023147689A JP 2022055332 A JP2022055332 A JP 2022055332A JP 2022055332 A JP2022055332 A JP 2022055332A JP 2023147689 A JP2023147689 A JP 2023147689A
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椋 細見
Ryo Hosomi
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Asahi Intecc Co Ltd
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Abstract

【課題】複数のサイズの内視鏡に対して安定的に装着可能な結紮用デバイスを提供する。【解決手段】本発明の結紮用デバイス1は、内視鏡2に装着されて体腔内に挿入され、患部に向けて結紮用リングを離脱させるものであり、内視鏡2の先端部が挿入される筒状体20を備える。筒状体20の内部には、挿入された内視鏡2の先端部が係合する係合部80が設けられており、係合部80が、外径の異なる少なくとも二以上の内視鏡の先端部が選択的に当接可能な複数の当接面811、821、831を備えた多段構造を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡の先端部に装着される結紮用デバイスに関する。
従来、胃や食道、大腸等の消化管に形成された静脈瘤や憩室、内痔核等の治療に用いられる結紮用デバイスが知られている。例えば特許文献1には、内視鏡の先端部に装着されて体腔内に挿入され、医師等の手技者が内視鏡で患部を観察しながら吸引し、その吸引した患部をOリング(結紮リング)で結紮する結紮用デバイスが開示されている。
特開2000-157552号公報
結紮用デバイスは、特許文献1に開示されているように、内筒が内視鏡の先端部に接合することによって、内視鏡に装着されるが、内視鏡にはそのサイズ(口径)が大きいもの(太いもの)や小さいもの(細いもの)等、いくつかの種類が存在している。そのため、装着対象の内視鏡のサイズに合わせた結紮用デバイスをそれぞれ用意しておき、使用する内視鏡に合わせて適切な結紮用デバイスを選択して装着する必要があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、複数のサイズの内視鏡に対して安定的に装着可能な結紮用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、内視鏡に装着されて体腔内に挿入され、患部に向けて結紮用リングを離脱させる結紮用デバイスであって、前記内視鏡の先端部が挿入される筒状体を備え、前記筒状体の内部には、前記内視鏡の先端部が係合する係合部が設けられており、前記係合部が、外径の異なる少なくとも二以上の内視鏡の先端部が選択的に当接可能な複数の当接面を備えた多段構造を有する、結紮用デバイスを提供する(発明1)。
かかる発明(発明1)によれば、装着する内視鏡のサイズ(口径)に応じて、内視鏡の先端部を当接させるのに適切な当接面を、係合部の複数の当接面から選択することができるので、結紮用デバイスを複数のサイズの内視鏡に対して安定的に装着することができる。
上記発明(発明1)においては、前記係合部が、前記複数の当接面として少なくとも第1当接面及び第2当接面を有し、前記第1当接面が前記筒状体の内周面に沿った外縁を有し、前記第2当接面が前記第1当接面の外縁よりも縮径された外縁を有し、前記第2当接面が前記第1当接面よりも前記筒状体の軸方向先端側に位置していることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明2)においては、前記係合部が、前記外径の異なる少なくとも二以上の内視鏡のうちの一の内視鏡が係合する第1係合部を有し、前記第1係合部が、前記第1当接面と、前記筒状体の内周面とによって構成されていることが好ましい(発明3)。また、上記発明(発明2,3)においては、前記係合部が、前記外径の異なる少なくとも二以上の内視鏡のうちの一の内視鏡が係合する第2係合部を有し、前記第2係合部が、前記第2当接面と、前記第2当接面の外縁において前記第2当接面に対して垂直に立設されている垂直面とによって構成されていることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1-4)においては、前記係合部が、前記筒状体の内周面に取り付けられた環状部材であってもよい(発明5)。かかる発明(発明5)によれば、係合部を筒状体とは異なる材料を用いて形成することができるので、結紮用デバイスの設計の自由度を高めることができる。
また、上記発明(発明1-4)においては、前記係合部が、前記筒状体の内周面と一体に形成されていてもよい(発明6)。かかる発明(発明6)によれば、筒状体と係合部とを同一材料で迅速に形成することができるため、結紮用デバイスの生産性を高めることができる。
本発明によれば、複数のサイズの内視鏡に対して安定的に装着可能な結紮用デバイスを提供することができる。
第1実施形態に係る結紮用デバイスの構造を示す説明図である。 第1実施形態に係る結紮用デバイスの係合部の構造を示す説明図である。 第2実施形態に係る結紮用デバイスの内側筒体及び係合部の構造を示す説明図である。 変形例1に係る係合部の構造を示す説明図である。 変形例2に係る係合部の構造を示す説明図である。 変形例3に係る係合部の構造を示す説明図である。 変形例4に係る係合部の構造を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態にのみ限定されるものではなく、記載された実施形態はあくまでも本発明の技術的特徴を説明するための例示にすぎない。また、各図面に示す形状や寸法はあくまでも本発明の内容の理解を容易にするために示したものであり、実際の形状や寸法を正しく反映したものではない。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る結紮用デバイス1の構造を示す説明図であり、結紮用デバイス1が内視鏡2の先端部に装着された状態を示している。なお、図1においては、結紮用デバイス1が装着された内視鏡2の先端部のみが示されている。
本明細書において、「先端側」とは、結紮用デバイス1や内視鏡2の軸方向に沿う方向であって、結紮用デバイス1を装着した内視鏡2が治療部位に向かって進行する方向を意味する。「基端側」とは、結紮用デバイス1や内視鏡2の軸方向に沿う方向であって、上記先端側と反対の方向を意味する。また、「先端」とは、任意の部材または部位における先端側の端部、「基端」とは、任意の部材または部位における基端側の端部をそれぞれ示す。さらに、「先端部」とは、任意の部材または部位において、その先端を含み上記先端から基端側に向かって上記部材等の中途まで延びる部位を指し、「基端部」とは、任意の部材または部位において、その基端を含みこの基端から先端側に向かって上記部材等の中途まで延びる部位を指す。なお、図1においては、図示左側が体内へと挿入される「先端側」であり、図示右側が手技者によって操作される「基端側」である。
第1実施形態に係る結紮用デバイス1は、内視鏡2に装着されて体腔内に挿入され、患部に向けて結紮用リング60を離脱させるものであり、接合部材10と、内側筒体20と、外側筒体30と、スライダ40と、シール部材50と、結紮用リング60と、チューブ70とを有する。
接合部材10は、結紮用デバイス1を内視鏡2に固定するための円筒状部材であり、内視鏡2の外周に圧着されている。接合部材10を構成する材料としては、結紮用デバイス1が内視鏡2から外れないように固定するための強度を有し、かつ生体適合性を有している限り、特に限定されるものではないが、例えば、シリコンゴム等の合成ゴムや、天然ゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性材料を用いることができる。
内側筒体20は、接合部材10の先端部に接続された略円筒形状を有する部材である。内側筒体20は、内視鏡2の先端部が内側筒体20の基端側から内部に挿入されることにより、内視鏡2に装着されている。なお、内側筒体20は本発明における「筒状体」に相当するものである。内側筒体20は、基端部21と、中間部22と、先端部23とを有する。
基端部21は、中間部22よりも薄く、外径が小さく構成されており、基端部21の外周面には接合部材10の先端部が公知の固定手段を用いて固定されている。
中間部22は、基端部21の先端側に位置しており、中間部22の内周面24の先端寄りには係合部80が配設されている。係合部80に、軸方向において、挿入された内視鏡2の先端が当接することにより、挿入された内視鏡2の先端部が係合部80に係合する。
先端部23は、中間部22の先端側に位置している。先端部23は、内側筒体20を内視鏡2に装着した状態において、内視鏡2の先端面よりも先端側に突出しており、先端部23は、先端に向かって外径が漸減していくテーパ形状(円錐台筒形状)を有している。先端部23の内部には、先端部23の内周面と内視鏡2の先端面とによって、凹部空間26が形成される。
内側筒体20を形成する材料については、後述のように結紮用リング60が装着されるため、それに耐え得る強度を有し、かつ生体適合性を有している限り、特に限定されるものではないが、例えば、樹脂材料、金属材料、セラミックス材料を用いることができる。樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレン等を例示することができる。金属材料としては、ステンレス鋼、チタン、ニッケルチタン合金等を例示することができる。セラミックス材料としては、ガラスやファインセラミックス等を例示することができる。内側筒体20は、基端部21、中間部22及び先端部23の全てが同一の材料で形成されていてもよいし、部分的に異なる材料で形成されていてもよいが、処置時の視野を広く保つために、少なくとも先端部23については透光性材料で形成されていることが好ましい。
外側筒体30は、内側筒体20の中間部22の周囲に設けられた略円筒形状を有する部材であり、内側筒体20の外周面と、外側筒体30の内周面との間にスライド空間25が形成されている。外側筒体30の基端側は、公知の固定手段を用いて、内側筒体20の外周面に固定されており、外側筒体30の先端は、軸方向において、内側筒体20の中間部22の先端とほぼ同じ位置に配置されている。
外側筒体30を形成する材料については、後述するスライド空間25に供給される流体の圧力に耐え得る強度を有し、かつ生体適合性を有している限り、特に限定されるものではないが、例えば、上記の内側筒体20を形成する材料として例示した材料を用いることができる。
スライダ40は、内側筒体20と外側筒体30との間、すなわちスライド空間25内に設けられた略円筒形状を有する部材であり、内側筒体20の周囲に気密または液密の状態にて移動(例えば、往復動)可能に装着されている。スライダ40は、筒状部41と、フランジ部42とを有し、筒状部41の内周面43には、複数本(本実施形態では2本)の環状溝44が軸方向に沿って所定の間隔を空けて形成されている。環状溝44は、いずれも後述する結紮用リング60を収容可能なサイズに構成されている。スライダ40が、内側筒体20に対し往復動することにより、スライダ40の環状溝44は、スライド空間25から内側筒体20の先端部23へ前進及び後退が行われる。スライダ40が最も先端側に位置する状態では、フランジ部42が外側筒体30の先端部に当接し、スライダ40がスライド空間25から抜け出るのが防止される。
スライダ40を形成する材料については、内側筒体20との摺動性に優れ、かつ生体適合性を有している限り、特に限定されるものではないが、例えば、上記の内側筒体20を形成する材料として例示した材料を用いることができる。スライダ40は、筒状部41及びフランジ部42の全てが同一の材料で形成されていてもよいし、部分的に異なる材料で形成されていてもよいが、処置時の視野を広く保つために、少なくとも筒状部41については透光性材料で形成されていることが好ましい。
シール部材50は、スライダ40とともに移動できるようにスライダ40の基端に固定されている環状部材であり、外側筒体30の内周面と内側筒体20の外周面とに当接しながら、スライド空間25内を摺動移動できるように設けられている。このようなシール部材50をスライド空間25内に設けることにより、シール部材50と、外側筒体30と、内側筒体20とにより囲まれた空間が気密に保持される。
シール部材50を形成する材料については、上記の囲まれた空間の気密性を維持可能であり、かつ生体適合性を有している限り、特に限定されるものではないが、例えば、シリコンゴム等の合成ゴムや、天然ゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性材料を用いることができる。
結紮用リング60はいわゆるOリングであり、内側筒体20の外周に装着されて環状溝44内に位置している。スライダ40が、内側筒体20の先端部23の側とは逆側(最も基端側)に位置した状態において、結紮用リング60は、内側筒体20の中間部22の外周面に配置され、スライダ40が先端側に移動していくと、スライダ40の環状溝44に保持されながら、内側筒体20の先端部23の外周面へと移動していくこととなる。
結紮用リング60を形成する材料については、内側筒体20に装着可能に十分に伸び、患部を壊死させるのに十分な結紮力を有し、かつ生体適合性を有している限り、特に限定されるものではないが、例えば、天然ゴム、合成ゴム又は熱可塑性エラストマー等の弾性材料を用いることができる。また、結紮用リング60を形成する材料は、例えば、金、白金、タングステン、これらの元素を含む合金(例えば、白金-ニッケル合金等)、あるいは硫酸バリウム、次炭酸ビスマス、三酸化ビスマス、オキシ塩化ビスマス等の放射線不透過性材料等の粉末を含んでいてもよい。結紮用リング60の断面形状は、円形に限らず、矩形状等の他の形状であってもよい。結紮用リング60の色は、周辺組織との違いが際立つ色(例えば、黒色等)であることが好ましい。
チューブ70は、内視鏡2に沿って、その先端部から基端部まで延びており、チューブ70の先端が外側筒体30の基端部に接続され、シール部材50、外側筒体30及び内側筒体20により囲まれた空間に連通している。チューブ70の基端には、エア等の流体をスライダ40へ送るためのシリンダ等の流体供給機構(不図示)が接続されている。
チューブ70を形成する材料については、内視鏡2の変形に追従可能な程度の柔軟性を有し、かつ生体適合性を有していることが好ましいが、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂等が挙げられる。
内側筒体20の中間部22の内周面24には、図2に示すような、中央部に貫通孔Hを有する環状部材である係合部80が設けられている。図2は係合部80の構造を示す説明図であり、(a)は結紮デバイス1の基端側(図1における右側)から係合部80を見た説明図であり、(b)は係合部80の横断面((a)におけるA-A断面)を示す説明図である。なお、本実施形態における係合部80は、内側筒体20と一体に形成されてはおらず、内側筒体20からは独立した部材として内側筒体20の中間部22の内周面24に取り付けられている。
係合部80は、径の異なる少なくとも二以上の内視鏡の先端部が選択的に当接可能な複数の当接面を備えた多段構造を有する。このような係合部80であれば、装着する内視鏡2のサイズ(口径)に応じて、内視鏡2の先端部を当接させるのに適切な当接面を、係合部80の複数の当接面から選択することができるので、結紮用デバイス1を複数のサイズの内視鏡2に対して安定的に装着することができる。
接合部材10を用いて結紮用デバイス1を内視鏡2に固定するとともに、内視鏡2の先端部を係合部80の当接面に当接させる構造とすることで、結紮用デバイス1の内側筒体20に内視鏡2の先端がしっかり固定されるため、内視鏡2が消化管内の屈曲した部分を通過する場合等においても、内視鏡2の向き(軸)と結紮用デバイス1の向き(軸)とにずれが生じることが防止される。その結果、内視鏡2の視野に結紮用デバイスが被ってしまい、内視鏡視野を良好に保つことができないという問題が発生することがなくなる。
本実施形態の係合部80は、第1当接面811、第2当接面821及び第3当接面831の3つの当接面を有しており、第1当接面811、第2当接面821及び第3当接面831は、それぞれ内側筒体20の軸方向に対して垂直に形成されている。本実施形態においては、係合部80が3つの当接面を有するものとなっているが、これに限られるものではなく、係合部80は当接面が2つの多段構造であってもよいし、当接面が4つ以上の多段構造であってもよい。
第1当接面811は内側筒体20の内周面24に沿った外縁812を有し、第2当接面821は第1当接面811の外縁812よりも縮径された外縁822を有し、第3当接面831は第2当接面821の外縁822よりも縮径された外縁832を有している。第1当接面811の外縁812、第2当接面821の外縁822及び第3当接面831の外縁832は、内視鏡2の先端部の外縁に合わせた形状、すなわち(内視鏡2の挿入方向から見て)平面視で略正円形状になっている。また、第3当接面831は第2当接面821よりも内側筒体20の軸方向先端側に位置しており、第2当接面821は第1当接面811よりも内側筒体20の軸方向先端側に位置している。
このような3つの当接面を備えた多段構造の係合部80を設けた結紮用デバイス1であれば、3つの異なるサイズ(口径)の内視鏡2に対して安定的に装着することができる。例えば、係合部80において、貫通孔Hの外径を10mm、第3当接面831の外径を11mm、第2当接面821の外径を12mm、第1当接面811の外径13mmとすれば、口径が11mm、12mm、13mmの3種類の内視鏡2に対応した結紮用デバイス1とすることができる。なお、当然ながら、各当接面の外径は使用予定の内視鏡2に合わせて適宜変更してもよい。
上述のように、係合部80が3つの当接面を備えた多段構造となっている場合、内側筒体20に取り付けられた係合部80は、口径が13mmの内視鏡2が係合する第1係合部81と、口径が12mmの内視鏡2が係合する第2係合部82と、口径が11mmの内視鏡2が係合する第3係合部83とを有していることとなる。具体的には、第1係合部81は、第1当接面811と、内側筒体20の内周面24とによって構成され、第2係合部82は、第2当接面821と、第2当接面821の外縁822において第2当接面821に対して垂直に立設されている垂直面823とによって構成され、第3係合部83は、第3当接面831と、第3当接面831の外縁832において第3当接面831に対して垂直に立設されている垂直面833とによって構成されている。
例えば口径が13mmの内視鏡2であれば、その先端部が係合部80の第1係合部81にほぼ隙間なく係合するので、結紮用デバイス1を内視鏡2に対してより安定的に装着することができる。また、例えば口径が12mmの内視鏡2であれば、その先端部が係合部80の第2係合部82にほぼ隙間なく係合するので、結紮用デバイス1を内視鏡2に対してより安定的に装着することができ、例えば口径が11mmの内視鏡2であれば、その先端部が係合部80の第3係合部83にほぼ隙間なく係合するので、結紮用デバイス1を内視鏡2に対してより安定的に装着することができる。
係合部80を形成する材料については、内視鏡2の先端部が当接するため、内視鏡2が押し付けられても耐え得る強度を有し、かつ生体適合性を有している限り、特に限定されるものではないが、例えば、上記の内側筒体20を形成する材料として例示した材料や、天然ゴム、合成ゴム又は熱可塑性エラストマー等の弾性材料を用いることができる。
本実施形態において、係合部80は、内側筒体20からは独立した部材として内側筒体20の中間部22の内周面24に取り付けられている。この場合、係合部80は、内側筒体20とは異なる材料を用いて形成することができるので、結紮用デバイス1の設計の自由度を高めることができる。具体的には、例えば、内側筒体20が樹脂材料を用いて形成されていたとしても、係合部80にはシリコンゴム等の軟質系材料を選択することにより、内視鏡2の先端部に対する係合部80の密着性を高め、結紮用デバイス1を内視鏡2に対してより強固に装着することができる。また、内視鏡2の先端部に対する係合部80の密着性が高まることにより、内側筒体20の先端部23の内部に形成された凹部空間26を用いて患部を吸引する際、当該凹部空間26をよりしっかりと負圧状態にすることができる。
結紮用デバイス1を用いて患部(例えば、消化管の壁面に形成された憩室)を結紮処理する方法を説明すると、まず、図1に示すように、スライダ40全体をスライド空間25に位置させた状態で、結紮用デバイス1を装着した内視鏡2を消化管内に挿入し、消化管内を観察する。出血している憩室を特定し、当該憩室へ内視鏡2および結紮デバイス1を近接させ、憩室を吸引して憩室が内視鏡2へ向かって凸形状となるように反転させる。憩室を吸引して凹部空間26内に位置した状態にしたら、流体供給機構(不図示)を操作して、チューブ70を介して流体をスライド空間25へ送り、当該流体の圧力を駆動源として、スライダ40及びシール部材50を前進させる。スライダ40が内側筒体20の先端側に移動すると、最先端に位置する結紮用リング60が先端部23へ移動する。これにより、結紮用リング60が縮径しながら先端部23を先端側に移動し、やがて先端部23から離脱して、吸引した憩室を結紮用リング60により結紮する。次に、結紮用デバイス1を装着した内視鏡2を消化管内から取り出す。その後、結紮された憩室は壊死し、結紮用リング60とともに体外に排出される。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る結紮用デバイス1Aは、第1実施形態に係る結紮用デバイス1の内側筒体20を、以下に説明する構造の内側筒体20Aとしたものである。接合部材10、外側筒体30、スライダ40、シール部材50、結紮用リング60及びチューブ70の構造は第1実施形態に係る結紮用デバイス1と同じであるため、その説明を省略する。
図3は第2実施形態に係る結紮用デバイス1Aの内側筒体20A及び係合部80Aの構造を示す説明図である。内側筒体20Aは、基端部21Aと、中間部22Aと、先端部23Aとを有する。
基端部21Aは、中間部22Aよりも薄く、外径が小さく構成されており、基端部21Aの外周面には接合部材10の先端部が公知の固定手段を用いて固定される。
中間部22Aは、基端部21Aの先端側に位置しており、先端部23Aは、中間部22Aの先端側に位置している。先端部23Aは、内側筒体20Aを内視鏡2に装着した状態において、内視鏡2の先端面よりも先端側に突出しており、先端部23Aは、先端に向かって外径が漸減していくテーパ形状(円錐台筒形状)を有している。先端部23Aの基端には係合部80Aが配設されており、係合部80Aに、軸方向において、挿入された内視鏡2の先端が当接することにより、挿入された内視鏡2の先端部が係合部80Aに係合する。先端部23Aの内部には、先端部23の内周面と内視鏡2の先端面とによって、凹部空間26Aが形成される。
本実施形態においては、係合部80Aが、内側筒体20Aの先端部23Aと一体に形成されている点で、第1実施形態に係る結紮用デバイス1とはその構造が異なっている。このように係合部80Aが、内側筒体20Aと一体に形成されていることにより、内側筒体20Aと係合部80Aとを同一材料で迅速に形成することができるため、結紮用デバイス1Aの生産性を高めることができる。
係合部80Aは、径の異なる少なくとも二以上の内視鏡の先端部が選択的に当接可能な複数の当接面を備えた多段構造を有する。このような係合部80Aであれば、装着する内視鏡2のサイズ(口径)に応じて、内視鏡2の先端部を当接させるのに適切な当接面を、係合部80Aの複数の当接面から選択することができるので、結紮用デバイス1Aを複数のサイズの内視鏡2に対して安定的に装着することができる。
接合部材10Aを用いて結紮用デバイス1Aを内視鏡2に固定するとともに、内視鏡2の先端部を係合部80Aの当接面に当接させる構造とすることで、結紮用デバイス1Aの内側筒体20Aに内視鏡2の先端がしっかり固定されるため、内視鏡2が消化管内の屈曲した部分を通過する場合等においても、内視鏡2の向き(軸)と結紮用デバイス1の向き(軸)とにずれが生じることが防止される。その結果、内視鏡2の視野に結紮用デバイスが被ってしまい、内視鏡視野を良好に保つことができないという問題が発生することがなくなる。
本実施形態の係合部80Aは、第1当接面811A及び第2当接面821Aの2つの当接面を有しており、第1当接面811A及び第2当接面821Aは、それぞれ内側筒体20Aの軸方向に対して垂直に形成されている。本実施形態においては、係合部80Aが2つの当接面を有するものとなっているが、これに限られるものではなく、係合部80Aは当接面が3つ以上の多段構造であってもよい。
第1当接面811Aは内側筒体20Aの内周面24Aに沿った外縁812Aを有し、第2当接面821Aは第1当接面811Aの外縁812Aよりも縮径された外縁822Aを有している。第1当接面811Aの外縁812A及び第2当接面821Aの外縁822Aは、内視鏡2の先端部の外縁に合わせた形状、すなわち(内視鏡2の挿入方向から見て)平面視で略正円形状になっている。また、第2当接面821Aは第1当接面811Aよりも内側筒体20Aの軸方向先端側に位置している。
このような2つの当接面を備えた多段構造の係合部80Aを設けた結紮用デバイス1Aであれば、2つの異なるサイズ(口径)の内視鏡2に対して安定的に装着することができる。
上述のように、係合部80Aが2つの当接面を備えた多段構造となっている場合、内側筒体20Aに取り付けられた係合部80Aは、口径の大きな内視鏡2が係合する第1係合部81Aと、口径の小さな内視鏡2が係合する第2係合部82Aとを有していることとなる。具体的には、第1係合部81Aは、第1当接面811Aと、内側筒体20Aの内周面24Aとによって構成され、第2係合部82Aは、第2当接面821Aと、第2当接面821Aの外縁822Aにおいて第2当接面821Aに対して垂直に立設されている垂直面823Aとによって構成されている。
なお、内側筒体20Aや係合部80Aを形成する材料や、結紮用デバイス1Aを用いて患部を結紮処理する方法は、それぞれ第1実施形態に係る結紮用デバイス1と同じであるため、その説明を省略する。
以上、本発明に係る結紮用デバイスについて図面に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、種々の変更実施が可能である。上記実施形態において説明した係合部80、80Aの変形例を以下で説明する。
<変形例1>
変形例1の係合部80Bは、第1実施形態の係合部80の変形例であり、図4に示すように、第1実施形態と同様に中央部に貫通孔Hを有する環状部材である。係合部80Bにおいては、第1当接面811B、第2当接面821B及び第3当接面831Bの3つの当接面がそれぞれ単一の面となっておらず、2つの領域に分離した状態で形成されている。このように、係合部における当接面は、必ずしも単一の面で形成されていなくてもよく、内視鏡の先端部を安定的に当接させることができるのであれば、同一面上に複数の領域に分離した状態で形成されていてもよい。
<変形例2>
変形例2の係合部80Cも、変形例1と同様に、第1実施形態の係合部80の変形例であり、図5に示すように、係合部80Cにおいては、第1当接面811C、第2当接面821C及び第3当接面831Cの3つの当接面がそれぞれ単一の面となっておらず、3つの領域に分離した状態で形成されている。係合部における当接面が3つ以上の領域に分離した状態で形成されている場合、それぞれの領域が略等間隔で配置されていれば、それぞれの領域の面積が小さくとも、内視鏡の先端部を安定的に当接させることができる。
<変形例3>
変形例3の係合部80Dも、変形例1及び2と同様に、第1実施形態の係合部80の変形例であり、図6に示すように、係合部80Dにおいては、第1当接面811D、第2当接面821D及び第3当接面831Dの3つの当接面がそれぞれ単一の面となっているものの、一部に切り欠きが形成されている。このように、係合部における当接面は、内視鏡の先端部を安定的に当接させることができるのであれば、完全な環状に形成されていなくてもよい。
<変形例4>
変形例4の係合部80Eは、第2実施形態の係合部80Aの変形例であり、図7に示すように、内側筒体20Eの中間部22Eの内周面24Eに一体に形成されている。係合部80Eは、内周面24Eに略等間隔に配置された4つの係合突起部80E、80E、80E、80Eから構成されており、4つの係合突起部80E、80E、80E、80Eは、それぞれ第1当接面811E及び第2当接面821Eの2つの当接面を有している。このように、係合部が内側筒体に一体に形成されている場合においても、係合部における当接面は、必ずしも単一の面で形成されていなくてもよく、内視鏡の先端部を安定的に当接させることができるのであれば、同一面上に複数の領域に分離した状態で形成されていてもよい。
1、1A 結紮用デバイス
10 接合部材
20、20A、20E 内側筒体(筒状体)
21、21A 基端部
22、22A、22E 中間部
23、23A 先端部
24、24A、24E 内周面
25 スライド空間
26 凹部空間
30 外側筒体
40 スライダ
41 筒状部
42 フランジ部
43 内周面
44 環状溝
50 シール部材
60 結紮用リング
70 チューブ
80、80A、80B、80C、80D、80E 係合部
81、81A 第1係合部
811、811A、811B、811C、811D、811E 第1当接面
812、812A 外縁
82、82A 第2係合部
821、821A、821B、821C、821D、821E 第2当接面
822、822A 外縁
823、823A 垂直面
83 第3係合部
831、831B、831C、831D 第3当接面
832 外縁
833 垂直面
2 内視鏡

Claims (6)

  1. 内視鏡に装着されて体腔内に挿入され、患部に向けて結紮用リングを離脱させる結紮用デバイスであって、
    前記内視鏡の先端部が挿入される筒状体を備え、
    前記筒状体の内部には、前記内視鏡の先端部が係合する係合部が設けられており、
    前記係合部が、外径の異なる少なくとも二以上の内視鏡の先端部が選択的に当接可能な複数の当接面を備えた多段構造を有する、結紮用デバイス。
  2. 前記係合部が、前記複数の当接面として少なくとも第1当接面及び第2当接面を有し、
    前記第1当接面が前記筒状体の内周面に沿った外縁を有し、
    前記第2当接面が前記第1当接面の外縁よりも縮径された外縁を有し、
    前記第2当接面が前記第1当接面よりも前記筒状体の軸方向先端側に位置している、請求項1に記載の結紮用デバイス。
  3. 前記係合部が、前記外径の異なる少なくとも二以上の内視鏡のうちの一の内視鏡が係合する第1係合部を有し、
    前記第1係合部が、前記第1当接面と、前記筒状体の内周面とによって構成されている、請求項2に記載の結紮用デバイス。
  4. 前記係合部が、前記外径の異なる少なくとも二以上の内視鏡のうちの一の内視鏡が係合する第2係合部を有し、
    前記第2係合部が、前記第2当接面と、前記第2当接面の外縁において前記第2当接面に対して垂直に立設されている垂直面とによって構成されている、請求項2又は3に記載の結紮用デバイス。
  5. 前記係合部が、前記筒状体の内周面に取り付けられた環状部材である、請求項1-4のいずれか1項に記載の結紮用デバイス。
  6. 前記係合部が、前記筒状体の内周面と一体に形成されている、請求項1-4のいずれか1項に記載の結紮用デバイス。
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