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JP2023144814A - 細胞培養装置及び校正方法 - Google Patents

細胞培養装置及び校正方法 Download PDF

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JP2023144814A
JP2023144814A JP2022051970A JP2022051970A JP2023144814A JP 2023144814 A JP2023144814 A JP 2023144814A JP 2022051970 A JP2022051970 A JP 2022051970A JP 2022051970 A JP2022051970 A JP 2022051970A JP 2023144814 A JP2023144814 A JP 2023144814A
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利明 リュウ
Liming Liu
到 大久保
Itaru Okubo
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Abstract

Figure 2023144814000001
【課題】検量線を作成するための校正作業の効率化を図ることができ、また細胞液及び培地の破棄をなくすことが可能な細胞培養装置、および校正方法を提供する。
【解決手段】細胞培養装置(10)は、細胞培養回路(16)と、細胞培養回路に配置され、細胞液の濁度を測定するセンサ部(34)と、校正部を有する演算部(130)とを備え、校正部は、培地に第1細胞量の細胞液が供給された第1培地の細胞濃度を第1濃度(C1)として演算し、第1培地に第2細胞量の細胞液が供給された第2培地の細胞濃度を第2濃度(C2)として演算し、第1濃度と第1測定値とを関連付け、且つ、第2濃度と第2測定値とを関連付けることによって、センサの測定値と細胞濃度との検量線を作成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサの構成機能を有する細胞培養装置及びセンサの校正方法に関する。
特許文献1には、細胞を培養する細胞培養装置が開示される。この細胞培養装置は、培地の細胞濃度を測定するセンサとして、濁度センサを使用する。濁度センサは、例えば、溶液に光を当てて透過光、散乱光等を測定する。細胞濃度が高くなるほど培地中の細胞の数は多くなる。すると、濁度は大きくなる。
濁度は細胞のサイズに影響を受ける。例えば、小さい細胞を含む培地Aと大きい細胞を含む培地Bとを比較すると、両者の細胞の数が同じである場合、培地Aの光の透過率は培地Bの光の透過率より高くなる。つまり、培地Aの濃度と培地Bの濃度は同じとなる一方で、培地Aの濁度は培地Bの濁度より小さくなる。細胞の種類によって濁度と細胞濃度との関係は異なる。従って、濁度センサによって細胞濃度を測定する場合には、予め細胞濃度と濁度との関係を設定する必要がある。例えば、細胞濃度と濁度との関係として検量線が設定される。
特開2015-50983号公報
検量線を設定するためには校正作業が必要である。従来の校正作業では、例えば、細胞濃度が異なる2つの培地を用意する必要があった。更に、濁度センサによって2つの培地の濁度を個別に測定した後に、濁度センサを細胞培養装置に取り付けていた。
従来の校正作業によると、校正作業後に2種類の培地は廃棄されるため、細胞液及び培地の無駄が発生していた。また、従来の校正作業によると、細胞培養装置外での作業を必要とするため、利便性に欠けていた。
本発明は上述した課題を解決することを目的とする。
本発明の第1の態様は、細胞液が供給された所定量の培地を循環させることが可能な細胞培養回路と、前記細胞培養回路に配置され、細胞液の濁度を測定するセンサと、前記センサの測定値を前記培地の細胞濃度に校正する校正部と、を備える、細胞培養装置であって、前記センサは、前記培地に第1細胞量の前記細胞液が供給された第1培地の濁度を第1測定値として測定し、更に、前記第1培地に第2細胞量の前記細胞液が供給された第2培地の濁度を第2測定値として測定し、前記校正部は、前記第1培地の前記細胞濃度を第1濃度として演算し、前記第2培地の前記細胞濃度を第2濃度として演算し、前記第1濃度と前記第1測定値とを関連付け、且つ、前記第2濃度と前記第2測定値とを関連付けることによって、前記センサの前記測定値と前記細胞濃度との検量線を作成する。
本発明の第2の態様は、細胞液が供給された所定量の培地を循環させることが可能な細胞培養回路と、前記細胞培養回路に配置され、細胞液の濁度を測定するセンサと、前記センサの測定値を前記培地の細胞濃度に校正する校正部と、を使用する校正方法であって、前記センサは、前記培地に第1細胞量の前記細胞液が供給された第1培地の濁度を第1測定値として測定し、更に、前記第1培地に第2細胞量の前記細胞液が供給された第2培地の濁度を第2測定値として測定し、前記校正部は、前記第1培地の前記細胞濃度を第1濃度として演算し、前記第2培地の前記細胞濃度を第2濃度として演算し、前記第1濃度と前記第1測定値とを関連付け、且つ、前記第2濃度と前記第2測定値とを関連付けることによって、前記センサの前記測定値と前記細胞濃度との検量線を作成する。
本発明によれば、予め細胞数が分かった細胞液を用意し、細胞培養装置外での作業を行うことなく、細胞培養装置を用いて校正することができる。そのため、作業の効率化を図ることができ、また細胞液及び培地の廃棄をなくすことが可能となる。
図1は、細胞培養装置の構成を示す図である。 図2は、供給部の一例を示す図である。 図3は、供給部の一例を示す図である。 図4は、供給部の一例を示す図である。 図5は、演算部の機能ブロックを示す図である。 図6は、演算部が行う校正処理のフローチャートである。 図7は、検量線を示すグラフである。
[1 細胞培養装置10の構成]
図1は、細胞培養装置10(校正装置12)の構成を示す図である。本実施形態に係る校正装置12は、細胞を培養する細胞培養装置10を利用してセンサ部34の測定値の校正を行う。そこで、最初に、細胞培養装置10の基本的な構成を説明する。
細胞培養装置10は、生体組織から分離した細胞を培地中で培養する。細胞培養装置10に用いられる細胞としては、接着細胞、浮遊細胞等が挙げられる。具体的に、細胞培養装置10に用いられる細胞としては、例えば、ES細胞、iPS細胞、間葉系幹細胞等が挙げられる。細胞培養装置10に用いられる細胞は、上述したものに限定されない。
細胞培養装置10は、細胞培養回路16と、支持装置18と、コントローラ20とを備える。細胞培養回路16には、液体が流動する。液体は、細胞液、培地、洗浄液及び剥離液の少なくとも1つを含む。例えば、細胞培養回路16には、細胞液が供給された培地が流動する。細胞培養回路16には、培養されて増大した細胞を含む培地が流動する。
細胞液は、細胞を含む溶液である。培地は、細胞を増殖させるための培養液である。培地は、培養する細胞に応じて選択される。培地としては、例えば、MEM(Minimum Essential Media)が用いられる。洗浄液は、細胞培養回路16内を洗浄する。洗浄液としては、例えば、水、緩衝液又は生理食塩水等が用いられる。緩衝液としては、PBS(Phosphate Buffered Salts)及びTBS(Tris-Buffered Saline)等が挙げられる。剥離液は、細胞培養回路16のバイオリアクタ30から細胞を剥離する。剥離液としては、例えば、トリプシン又はEDTA液等が用いられる。培地、洗浄液及び剥離液は、上述した液体に限定されない。
[1-1 細胞培養回路16]
細胞培養回路16は、一回の使用で廃棄される。言い換えると、細胞培養回路16は、所定数の細胞が培養される毎に廃棄される。つまり、細胞培養回路16は、使い捨て品である。細胞培養回路16は、供給部22と、回収容器24と、廃液収容部26と、培養本体28とを備える。
供給部22は、細胞液、培地、洗浄液及び剥離液を培養本体28に供給する。図2は、供給部22の一例を示す図である。供給部22は、液体保持部122を有する。液体保持部122は、例えば軟質樹脂材料を袋状に成形した医療用バッグである。液体保持部122の内部には、液体が充填される。液体保持部122は、液体の種類毎に設けられる。液体保持部122の下方には、培養本体28、支持装置18等を収容する筐体120が配置される。各々の液体保持部122は、筐体120に取り付けられたスタンド124に懸下される。液体保持部122は、液体を外部に排出するための出力流路126を有する。出力流路126は、培養本体28(第1供給流路56又は第2供給流路60)に接続される。液体保持部122は、硬質な材料で構成されたタンク等であってもよい。
図1に戻り、細胞培養回路16の説明を続ける。回収容器24は、培養本体28で培養された細胞を回収する。廃液収容部26は、培養本体28で発生した廃液を収容する。回収容器24及び廃液収容部26の各々は、例えば、医療用バッグである。回収容器24及び廃液収容部26の各々は、硬質な材料で構成されたタンク等であってもよい。
培養本体28は、バイオリアクタ30と、流路32と、センサ部34と、ガス交換部36とを有する。
バイオリアクタ30は、複数の中空糸膜40と、円筒状のハウジング42とを有する。複数の中空糸膜40は、ハウジング42内に収容されている。各中空糸膜40の一端部は、ハウジング42の一端部に固着されている。各中空糸膜40の他端部は、ハウジング42の他端部に固着されている。各中空糸膜40は、例えば、高分子材料により構成されている。
バイオリアクタ30は、第1領域44と第2領域46とを備える。第1領域44は、複数の中空糸膜40の内孔である。第2領域46は、ハウジング42の内周面と複数の中空糸膜40の外周面との間の空間である。各中空糸膜40は、図示しない複数の細孔を有する。第1領域44と第2領域46とは、各中空糸膜40の複数の細孔を介して互いに連通している。各細孔の直径は、高分子(細胞等)の通過を阻止する一方で低分子(例えば、水、イオン、酸素、乳酸塩等)を通過させることができる大きさである。各細孔の直径は、例えば、0.005[μm]以上10[μm]以下に設定される。
ハウジング42には、第1入口ポート48と、第1出口ポート50と、第2入口ポート52と、第2出口ポート54と、が取り付けられている。第1入口ポート48は、ハウジング42の一端に取り付けられている。第1入口ポート48は、複数の中空糸膜40の一端に位置する入口を介して第1領域44に連通している。第1出口ポート50は、ハウジング42の他端に取り付けられている。第1出口ポート50は、複数の中空糸膜40の他端に位置する出口を介して第1領域44に連通している。
第2入口ポート52及び第2出口ポート54は、ハウジング42の外周面に取り付けられている。第2入口ポート52は、ハウジング42の長手方向において、ハウジング42の中央と第1入口ポート48との間に位置する。第2出口ポート54は、ハウジング42の長手方向において、ハウジング42の中央と第1出口ポート50との間に位置する。第2入口ポート52及び第2出口ポート54の各々は、第2領域46に連通している。
流路32は、液体が流通する複数のチューブを含む。各チューブは、軟質な樹脂材料によって構成されている。流路32は、第1供給流路56と、第1循環流路58と、第2供給流路60と、第2循環流路62と、回収流路64と、廃液流路66とを備える。第1供給流路56の一端は、供給部22に接続している。第1供給流路56の他端は、第1循環流路58のうちの第1合流部68に接続している。
第1合流部68は、第1循環流路58の延在方向の中間部分に位置する。第1循環流路58の一端は、第1入口ポート48に接続している。第1循環流路58の他端は、第1出口ポート50に接続している。第1循環流路58は、複数の中空糸膜40の内孔(第1領域44)に連通する。
第2供給流路60の一端は、供給部22に接続している。供給部22は、培地及び洗浄液を1種類ずつ所定のタイミングで第2供給流路60に供給する。第2供給流路60の他端は、第2循環流路62のうちの第2合流部70に接続している。
第2合流部70は、第2循環流路62の延在方向の中間部分に位置する。第2供給流路60の一端は、第2入口ポート52に接続している。第2供給流路60の他端は、第2出口ポート54に接続している。第2循環流路62は、複数の中空糸膜40とハウジング42との間の空間(第2領域46)に連通する。
供給部22は、細胞液、培地、洗浄液及び剥離液を1種類ずつ所定のタイミングで第1供給流路56を介して、第1循環流路58に供給する。また、供給部22は、培地を所定のタイミングで第2供給流路60を介して、第2循環流路62に供給する。
回収流路64は、第1循環流路58から延出している。回収流路64の一端は、第1循環流路58のうちの回収分岐部74に接続している。回収分岐部74は、第1循環流路58における第1合流部68と第1出口ポート50との間に位置する。回収流路64の他端は、回収容器24に接続している。
廃液流路66は、第1循環流路58と第2循環流路62とから廃棄する液体を流す。廃液流路66は、第1廃液流路76と、第2廃液流路78と、第3廃液流路80と、を有する。第1廃液流路76は、第1循環流路58から延出している。第1廃液流路76の一端は、第1循環流路58のうちの第1分岐部82に接続している。第1分岐部82は、第1循環流路58のうちの第1出口ポート50と回収分岐部74との間に位置する。第2廃液流路78は、第2循環流路62から延出している。第2廃液流路78の一端は、第2循環流路62のうちの第2分岐部84に接続している。第2分岐部84は、第2循環流路62のうちの第2合流部70と第2出口ポート54との間に位置する。第1廃液流路76の他端と、第2廃液流路78の他端とは、中間合流部86で互いに接続している。第3廃液流路80の一端は、中間合流部86で第1廃液流路76及び第2廃液流路78に接続している。第3廃液流路80の他端は、廃液収容部26に接続している。
センサ部34は、第1循環流路58のうちの第1合流部68と第1入口ポート48との間に取り付けられている。センサ部34は、濁度センサを有する。濁度センサの測定値と濁度の真値との関係は、予め設定されている。センサ部34によって測定される濁度の測定値は、後述する校正部148によって細胞濃度に変換される。
ガス交換部36は、第2循環流路62のうちの第2合流部70と第2入口ポート52との間に取り付けられている。ガス交換部36は、第2循環流路62を流通する液体(培地)に所定成分のガスを通過させる。ガス交換部36で用いられるガスは、例えば、自然界の空気に近い成分を有する。換言すれば、ガスは、窒素、酸素及び二酸化炭素を含む。具体的に、ガスは、例えば、体積比で、75%の窒素と、20%の酸素と、5%の二酸化炭素と、を含む。
[1-2 支持装置18]
上述した細胞培養回路16は、支持装置18にセットされる。支持装置18は、細胞培養回路16を支持するカセットを有する。支持装置18は、複数回使用することができるリユース品である。
支持装置18は、複数のポンプ98と、複数のクランプ100と、を備える。複数のポンプ98の各々は、流路32の壁部をしごくことにより、流路32内の液体に流動力を付与する。複数のポンプ98の各々は、押圧部材(不図示)を有する。押圧部材は、例えば、回転部材と、複数の押圧ローラと、を含む。複数の押圧ローラは、回転部材の外周部に取り付けられている。複数の押圧ローラは、回転部材の周方向に間隔を空けて配置されている。各押圧ローラは、流路32の壁部の外面を擦る。
複数のポンプ98は、第1供給ポンプ102と、第1循環ポンプ104と、第2供給ポンプ106と、第2循環ポンプ108と、を含む。なお、図1で示されるように、細胞培養回路16が支持装置18にセットされた状態を、単に「セット状態」という。
セット状態において、第1供給ポンプ102には、第1供給流路56の一部が装着される。第1供給ポンプ102は、第1供給流路56内の液体に、供給部22から第1循環流路58に向かう方向の流動力を付与する。
セット状態において、第1循環ポンプ104には、第1循環流路58の一部が装着される。第1循環ポンプ104は、第1循環流路58内の液体に、第1出口ポート50から第1入口ポート48に向かう方向の流動力を付与する。なお、第1循環ポンプ104は、第1循環流路58内の液体に、第1入口ポート48から第1出口ポート50に向かう方向の流動力を付与することもできる。
セット状態において、第2供給ポンプ106には、第2供給流路60の一部が装着される。第2供給ポンプ106は、第2供給流路60内の液体に、供給部22から第2循環流路62に向かう方向の流動力を付与する。
セット状態において、第2循環ポンプ108には、第2循環流路62の一部が装着される。第2循環ポンプ108は、第2循環流路62内の液体に、第2出口ポート54から第2入口ポート52に向かう方向の流動力を付与する。なお、第2循環ポンプ108は、第2循環流路62内の液体に、第2入口ポート52から第2出口ポート54に向かう方向の流動力を付与することもできる。
複数のクランプ100は、流路32の外面を内面に向かって押圧することにより、流路32を閉塞させる。例えば、複数のクランプ100は、開閉弁である。複数のクランプ100は、回収クランプ110と、第1廃液クランプ112と、第2廃液クランプ114と、第3廃液クランプ116と、を有する。
セット状態において、回収クランプ110には、回収流路64の一部が装着される。回収クランプ110は、回収流路64を開放及び閉塞する。セット状態において、第1廃液クランプ112には、第1廃液流路76の一部が装着される。第1廃液クランプ112は、第1廃液流路76を開放及び閉塞する。セット状態において、第2廃液クランプ114には、第2廃液流路78の一部が装着される。第2廃液クランプ114は、第2廃液流路78を開放及び閉塞する。セット状態において、第3廃液クランプ116には、第3廃液流路80の一部が装着される。第3廃液クランプ116は、第3廃液流路80を開放及び閉塞する。
[1-3 コントローラ20]
コントローラ20は、例えばコンピュータである。コントローラ20は、演算部130と、記憶部132と、各種の駆動回路(不図示)と、を有する。
演算部130は、処理回路を有する。処理回路は、CPU等のプロセッサであってもよい。処理回路は、ASIC、FPGA等の集積回路であってもよい。プロセッサは、記憶部132に記憶されるプログラムを実行することによって各種の処理を実行可能である。複数の処理のうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって実行されてもよい。
記憶部132は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを有する。揮発性メモリとしては、例えばRAM等が挙げられる。揮発性メモリは、プロセッサのワーキングメモリとして使用される。揮発性メモリは、処理又は演算に必要なデータ等を一時的に記憶する。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。不揮発性メモリは、保存用のメモリとして使用される。不揮発性メモリは、プログラム、テーブル、マップ等を記憶する。記憶部132の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられてもよい。
[2 校正装置12の構成]
ここで、細胞培養装置10が校正装置12として使用される場合に必要な構成を説明する。校正装置12は、細胞培養装置10の各構成のうち、供給部22と、第1供給流路56と、第1供給ポンプ102と、第1循環流路58と、第1循環ポンプ104と、バイオリアクタ30と、センサ部34と、コントローラ20とを利用する。
図2~図4で示されるように、供給部22は、撹拌部134と流速センサ136とを有する。撹拌部134は、後述する校正処理中に液体保持部122の内部の細胞液の濃度が均一になるように、液体保持部122の内部の細胞液を撹拌する。撹拌部134は、図2で示されるように、医療用バッグに取り付けられた1以上の振動モータ138であってもよい。また、撹拌部134は、図3で示されるように、医療用バッグを振とうする振とう機140であってもよい。また、撹拌部134は、図4で示されるように、医療用バッグに取り付けられたカフ142であってもよい。流速センサ136は、出力流路126に設けられる。流速センサ136は、出力流路126を流れる細胞液の流速を検出する。流速センサ136の代わりに流量センサが設けられてもよい。
図5で示されるように、コントローラ20の演算部130は、制御部146と、校正部148として機能する。制御部146は、第1供給ポンプ102と、第1循環ポンプ104と、撹拌部134とを制御する。制御部146は、流速センサ136から検出値を取得する。校正部148は、センサ部34から濁度の測定値を取得し、濁度の測定値と細胞濃度との検量線150(図7)を作成する。
[3 校正処理]
図6は、演算部130が行う校正処理のフローチャートである。なお、図6で示される校正処理の前に、次の処理が行われる。供給部22は、細胞培養回路16の各流路に、細胞を含まない培地を予め供給する。一方、ユーザは、細胞液の細胞数をセルカウンタ等によってカウントする。ユーザは、細胞数がカウントされた細胞液を液体保持部122に充填し、液体保持部122を供給部22にセットする。ユーザは、第1循環流路58の培地の容量と、カウントされた細胞数と、細胞液の容量とを記憶部132に記憶させる。なお、制御部146は、第1循環流路58への細胞液の供給が開始される前から供給が終了まで、撹拌部134を動作させる。
ステップS1において、制御部146は、第1供給ポンプ102と第1循環ポンプ104とを動作させる。第1供給ポンプ102と第1循環ポンプ104との動作に応じて、供給部22は、第1循環流路58への細胞液の供給を開始する。
ステップS2において、制御部146は、流速センサ136の検出値に基づいて、第1循環流路58に供給された細胞液の供給量を演算する。例えば、制御部146は、流速センサ136の検出値と出力流路126の断面積とに基づいて、単位時間当たりの流量を演算する。更に、制御部146は、演算された流量と供給時間とに基づいて供給量を演算する。ここで演算される供給量は、細胞液の供給開始から最新時点までに供給された細胞液の総供給量である。
ステップS3において、制御部146は、ステップS2で演算された細胞液の供給量と、記憶部132に記憶される細胞液の容量の半分(容量/2)とを比較する。ここでは、制御部146は、液体保持部122に充填された細胞液の半分(第1細胞量の細胞)が供給されたか否かを判定する。細胞液の供給量が細胞液の容量の半分以上である場合、すなわち細胞液の半分が供給された場合(ステップS3:YES)、処理はステップS4に移行する。一方、細胞液の供給量が細胞液の容量の半分未満である場合、すなわち未だ細胞液の半分が供給されていない場合(ステップS3:NO)、処理はステップS2に戻る。
ステップS4において、制御部146は、第1供給ポンプ102を停止させる。第1供給ポンプ102の停止に応じて、供給部22は、第1循環流路58への細胞液の供給を停止する。
ステップS5において、校正部148は、センサ部34から測定値を取得する。この測定値を第1測定値M1とする。記憶部132は、第1測定値M1を記憶する。
ステップS6において、制御部146は、第1供給ポンプ102を再度動作させる。第1供給ポンプ102の動作に応じて、供給部22は、第1循環流路58への細胞液の供給を再開する。
ステップS7において、制御部146は、流速センサ136の検出値に基づいて、第1循環流路58に供給された細胞液の供給量を演算する。ステップS2と同様に、ここで演算される供給量は、細胞液の供給開始から最新時点までに供給された細胞液の総供給量である。
ステップS8において、制御部146は、ステップS7で演算された細胞液の供給量と、記憶部132に記憶される細胞液の容量とを比較する。ここでは、制御部146は、液体保持部122に充填された全ての細胞液(第2細胞量の細胞)が供給されたか否かを判定する。細胞液の供給量が細胞液の容量以上である場合、すなわち全ての細胞液が供給された場合(ステップS8:YES)、処理はステップS9に移行する。一方、細胞液の供給量が細胞液の容量未満である場合、すなわち未だ全ての細胞液が供給されていない場合(ステップS8:NO)、処理はステップS7に戻る。
ステップS9において、制御部146は、第1供給ポンプ102を停止させる。第1供給ポンプ102の停止に応じて、供給部22は、第1循環流路58への細胞液の供給を停止する。
ステップS10において、校正部148は、センサ部34から測定値を取得する。この測定値を第2測定値M2とする。記憶部132は、第2測定値M2を記憶する。
ステップS11において、校正部148は、検量線150(図7)を作成する。校正部148は、ステップS5の時点における第1循環流路58の培地(第1培地)の細胞濃度を演算する。校正部148は、記憶部132に記憶された培地の容量と、記憶部132に記憶された細胞数の半値とから細胞濃度を演算する。この細胞濃度を第1濃度C1とする。校正部148は、第1濃度C1と第1測定値M1とを関連付ける。更に、校正部148は、ステップS10の時点における第1循環流路58の培地(第2培地)の細胞濃度を演算する。校正部148は、記憶部132に記憶された培地の容量と、記憶部132に記憶された細胞数とから細胞濃度を演算する。この細胞濃度を第2濃度C2とする。校正部148は、第2濃度C2と第2測定値M2とを関連付ける。細胞濃度と濁度とは線形の関係にある。従って、校正部148は、第1濃度C1と第1測定値M1と第2濃度C2と第2測定値M2とから、図7で示されるように、細胞濃度と濁度(測定値)との検量線150を作成する。校正部148は、検量線150を記憶部132に記憶させる。
上記校正処理においては、校正部148は、細胞濃度と測定値とで定められる2点を使用して検量線150を作成する。これに代わり、校正部148は、細胞濃度と測定値とで定められる3点以上を使用して検量線150を作成してもよい。この場合、校正部148は、最小二乗法によって検量線150を作成する。
上記校正処理においては、校正部148は、培地に細胞液の半分が供給された時点のセンサ部34の測定値と、培地に細胞液の全部が供給された時点のセンサ部34の測定値とを取得する。これに代わり、校正部148は、他のタイミングのセンサ部34の測定値を取得してもよい。
[4 実施形態から得られる発明]
上記実施形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
本発明の第1の態様は、細胞液が供給された所定量の培地を循環させることが可能な細胞培養回路(16)と、前記細胞培養回路に配置され、前記細胞液の濁度を測定するセンサ(34)と、前記センサの測定値を前記培地の細胞濃度に校正する校正部(148)と、を備える、細胞培養装置(10)である。前記センサは、前記培地に第1細胞量の前記細胞液が供給された第1培地の濁度を第1測定値(M1)として測定し、更に、前記第1培地に第2細胞量の前記細胞液が供給された第2培地の濁度を第2測定値(M2)として測定する。前記校正部は、前記第1培地の前記細胞濃度を第1濃度(C1)として演算し、前記第2培地の前記細胞濃度を第2濃度(C2)として演算し、前記第1濃度と前記第1測定値とを関連付け、且つ、前記第2濃度と前記第2測定値とを関連付けることによって、前記センサの前記測定値と前記細胞濃度との検量線(150)を作成する。
第1の態様によれば、予め細胞数が分かった細胞液を用意し、細胞培養装置外での作業を行うことなく、細胞培養装置を用いて校正することができる。そのため、作業の効率化を図ることができ、また細胞液及び培地の破棄をなくすことが可能となる。
第1の態様において、前記細胞培養回路に前記細胞液を供給する供給部(22)と、前記供給部による前記細胞液の供給量を制御する制御部(146)と、を備え、前記供給部は、前記細胞培養回路の細胞を含まない前記培地に前記第1細胞量の前記細胞液を供給した後に、更に、前記細胞培養回路の前記第1培地に前記第2細胞量の前記細胞液を供給してもよい。
第1の態様において、前記供給部は、前記細胞液を保持する液体保持部(122)と、前記液体保持部で保持される前記細胞液を撹拌する撹拌部(134)と、を備えてもよい。
上記構成によれば、液体保持部の細胞液の濃度を均一にすることができる。結果として、培地に供給される細胞液の濃度を一定に保つことができる。このため、より正確な検量線を設定することができる。
第1の態様において、前記液体保持部は、前記細胞液が充填されるバッグであり、前記撹拌部は、前記バッグに取り付けられた振動モータ(138)であってもよい。
第1の態様において、前記撹拌部は、前記液体保持部を振とうする振とう機(140)であってもよい。
第1の態様において、前記液体保持部は、前記細胞液が充填されるバッグであり、前記撹拌部は、前記バッグに取り付けられたカフ(142)であってもよい。
本発明の第2の態様は、細胞液が供給された所定量の培地を循環させることが可能な細胞培養回路と、前記細胞培養回路に配置され、前記細胞液の濁度を測定するセンサと、前記センサの測定値を前記培地の細胞濃度に校正する校正部と、を使用する校正方法である。前記センサは、前記培地に第1細胞量の前記細胞液が供給された第1培地の濁度を第1測定値として測定し、更に、前記第1培地に第2細胞量の前記細胞液が供給された第2培地の濁度を第2測定値として測定する。前記校正部は、前記第1培地の前記細胞濃度を第1濃度として演算し、前記第2培地の前記細胞濃度を第2濃度として演算し、前記第1濃度と前記第1測定値とを関連付け、且つ、前記第2濃度と前記第2測定値とを関連付けることによって、前記センサの前記測定値と前記細胞濃度との検量線を作成する。
10…細胞培養装置 16…細胞培養回路
22…供給部 34…センサ部(センサ)
122…液体保持部 134…撹拌部
138…振動モータ 140…振とう機
142…カフ 146…制御部
148…校正部 150…検量線

Claims (7)

  1. 細胞液が供給された所定量の培地を循環させることが可能な細胞培養回路と、
    前記細胞培養回路に配置され、前記細胞液の濁度を測定するセンサと、
    前記センサの測定値を前記培地の細胞濃度に校正する校正部と、
    を備える、細胞培養装置であって、
    前記センサは、前記培地に第1細胞量の前記細胞液が供給された第1培地の濁度を第1測定値として測定し、更に、前記第1培地に第2細胞量の前記細胞液が供給された第2培地の濁度を第2測定値として測定し、
    前記校正部は、前記第1培地の前記細胞濃度を第1濃度として演算し、前記第2培地の前記細胞濃度を第2濃度として演算し、前記第1濃度と前記第1測定値とを関連付け、且つ、前記第2濃度と前記第2測定値とを関連付けることによって、前記センサの前記測定値と前記細胞濃度との検量線を作成する、細胞培養装置。
  2. 請求項1に記載の細胞培養装置であって、
    前記細胞培養回路に前記細胞液を供給する供給部と、
    前記供給部による前記細胞液の供給量を制御する制御部と、
    を備え、
    前記供給部は、前記細胞培養回路の細胞を含まない前記培地に前記第1細胞量の前記細胞液を供給した後に、更に、前記細胞培養回路の前記第1培地に前記第2細胞量の前記細胞液を供給する、細胞培養装置。
  3. 請求項2に記載の細胞培養装置であって、
    前記供給部は、
    前記細胞液を保持する液体保持部と、
    前記液体保持部で保持される前記細胞液を撹拌する撹拌部と、
    を備える、細胞培養装置。
  4. 請求項3に記載の細胞培養装置であって、
    前記液体保持部は、前記細胞液が充填されるバッグであり、
    前記撹拌部は、前記バッグに取り付けられた振動モータである、細胞培養装置。
  5. 請求項3に記載の細胞培養装置であって、
    前記撹拌部は、前記液体保持部を振とうする振とう機である、細胞培養装置。
  6. 請求項3に記載の細胞培養装置であって、
    前記液体保持部は、前記細胞液が充填されるバッグであり、
    前記撹拌部は、前記バッグに取り付けられたカフである、細胞培養装置。
  7. 細胞液が供給された所定量の培地を循環させることが可能な細胞培養回路と、
    前記細胞培養回路に配置され、前記細胞液の濁度を測定するセンサと、
    前記センサの測定値を前記培地の細胞濃度に校正する校正部と、
    を使用する校正方法であって、
    前記センサは、前記培地に第1細胞量の前記細胞液が供給された第1培地の濁度を第1測定値として測定し、更に、前記第1培地に第2細胞量の前記細胞液が供給された第2培地の濁度を第2測定値として測定し、
    前記校正部は、前記第1培地の前記細胞濃度を第1濃度として演算し、前記第2培地の前記細胞濃度を第2濃度として演算し、前記第1濃度と前記第1測定値とを関連付け、且つ、前記第2濃度と前記第2測定値とを関連付けることによって、前記センサの前記測定値と前記細胞濃度との検量線を作成する、校正方法。
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