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JP2023124754A - 反応触媒及びそれを用いた電気化学リアクタ - Google Patents

反応触媒及びそれを用いた電気化学リアクタ Download PDF

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JP2023124754A
JP2023124754A JP2022067894A JP2022067894A JP2023124754A JP 2023124754 A JP2023124754 A JP 2023124754A JP 2022067894 A JP2022067894 A JP 2022067894A JP 2022067894 A JP2022067894 A JP 2022067894A JP 2023124754 A JP2023124754 A JP 2023124754A
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康彦 竹田
Yasuhiko Takeda
直彦 加藤
Naohiko Kato
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】酸素(O)による影響を低減させた反応触媒及びそれを用いた電気化学リアクタを提供する。
【解決手段】第1面が液体、第1面とは異なる第2面が気体に接した状態において、気体又は液体に含まれる物質を原料として用いて反応生成物質を生成するために用いられる反応触媒であって、液体側から気体側に向けて順に、反応生成物質を生成する反応に利用される触媒を含む親水性多孔質層40、触媒多孔質層30及び撥水性多孔質層34が配置されている反応触媒とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、反応触媒及びそれを用いた電気化学リアクタに関する。
アノード電極及びカソード電極を備え、その間に電解液を供給し排出する二酸化炭素(CO)の電気化学還元リアクタ(太陽電池と組み合わせた人工光合成セルを含む)が知られている(特許文献1)。カソード電極では二酸化炭素(CO)が還元されてギ酸(HCOOH)、一酸化炭素(CO)等が生成し、アノード電極では水(HO)が酸化されて酸素(O)が生成される。電解液中に二酸化炭素(CO)を含む気体を溶解させてカソード電極に供給する方式(液相供給方式)の場合、二酸化炭素(CO)の溶解度と拡散係数による制約によって気体中の二酸化炭素(CO)の濃度が低くなると反応効率が低下する。
また、カソード電極の片面が液体に接し、反対側の片面が二酸化炭素(CO)を含む気体に接する構成として気体側から二酸化炭素(CO)を供給する方式(気相供給方式)を採用した構成とすることができる。この場合、図11に示すように、カソード電極として電解液側から気体側に向けて触媒多孔質層50及び撥水性多孔質層52が順に配置される。このような方式を採用した場合、二酸化炭素(CO)が速やかに供給され、二酸化炭素(CO)の濃度が低くても高い反応効率が維持される。
特開2021-59760号公報
ところで、気体側から供給される二酸化炭素(CO)に酸素(O)が混入すると、二酸化炭素(CO)の還元の反応効率が低下する。その理由として、二酸化炭素(CO)に比べて酸素(O)の溶解度がはるかに小さいので(水ではおよそ1/330)、図11に示すように、液体にて満たされた触媒多孔質層50内の酸素(O)の濃度は低いが、気体に接する触媒多孔質層50と撥水性多孔質層52の界面付近の領域では酸素(O)の濃度は高く、当該領域における触媒多孔質層50による二酸化炭素(CO)の還元が妨げられるからと推察される。
そこで、触媒多孔質層50と撥水性多孔質層52の界面付近における酸素(O)による影響を低減させた反応触媒及びそれを用いた電気化学リアクタが望まれている。
また、図12に示すように、気体側から供給される二酸化炭素(CO)の濃度は撥水性多孔質層52と触媒多孔質層50の界面から減少し始め、触媒多孔質層50と電解液との界面においてほぼ0となると推察される。したがって、触媒多孔質層50において二酸化炭素(CO)の濃度が低い領域において反応効率が低くなる。
そこで、触媒多孔質層50内において二酸化炭素(CO)の濃度を高めて反応効率を向上させた反応触媒及びそれを用いた電気化学リアクタが望まれている。
本発明の1つの態様は、第1面が液体、前記第1面とは異なる第2面が気体に接した状態において、前記気体又は前記液体に含まれる物質を原料として用いて反応生成物質を生成するために用いられる反応触媒であって、前記液体側から前記気体側に向けて順に、前記反応生成物質を生成する反応に利用される触媒を含む親水性多孔質層、触媒多孔質層及び撥水性多孔質層が配置されていることを特徴とする反応触媒である。
ここで、前記親水性多孔質層は、多孔性の親水性高分子材料からなることが好適である。
また、前記親水性高分子材料は、セルロース、ナイロン、酢酸セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩の少なくとも1つを含むことが好適である。
また、前記親水性多孔質層は、表面が親水化処理された多孔性の高分子材料からなることが好適である。
また、前記高分子材料は、オレフィン系ポリマー、塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)及びポリカーボネートの少なくとも1つを含むことが好適である。
また、前記親水化処理は、紫外線照射、プラズマ照射、オゾン酸化、コロナ放電、高圧放電、親水基のグラフト重合の少なくとも1つであることが好適である。
また、前記親水性多孔質層の層厚は、600μm以下であることが好適である。また、前記親水性多孔質層の層厚は、100μm以上600μm以下であることが好適である。
また、前記親水性多孔質層の平均孔径は、0.1μm以上200μm以下の範囲であることが好適である。
また、前記親水性多孔質層の気孔率は、10%以上90%以下の範囲であることが好適である。
また、前記触媒多孔質層は、電気伝導性及び触媒活性を有する多孔質の材料、電気伝導性を有する多孔質の材料に前記触媒を担持した材料、多孔質の材料に電気伝導性と触媒活性を有する物質をコーティングした材料、多孔質の材料に電気伝導性を有する物質をコーティングしたうえに前記触媒を担持した材料、の少なくとも1つを含むことが好適である。
また、前記触媒多孔質層は、カーボンペーパーにマルチウォールカーボンナノチューブとルテニウム錯体を担持したものであることが好適である。
また、前記撥水性多孔質層は、カーボンペーパーにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をコーティングしたものであることが好適である。
また、前記液体は水を含み、水から前記反応生成物質として酸素を生成することが好適である。
また、前記触媒多孔質層と前記撥水性多孔質層との間に第2親水性多孔質層が配置されていることが好適である。
本発明の別の態様は、上記反応触媒を備える電気化学リアクタである。
本発明によれば、酸素(O)による影響を低減させた反応触媒及びそれを用いた電気化学リアクタを提供することができる。
第1の実施の形態における電気化学リアクタの構成を示す模式断面図である。 第1の実施の形態におけるカソード電極の構成を示す分解断面図である。 第1の実施の形態における電気化学測定の結果を示す図である。 第1の実施の形態におけるカソード電極の作用を説明するための図である。 第2の実施の形態における電気化学リアクタの構成を示す模式断面図である。 第2の実施の形態におけるカソード電極の構成を示す分解断面図である。 第2の実施の形態における電気化学測定の結果を示す図である。 第2の実施の形態におけるカソード電極の作用を説明するための図である。 第3の実施の形態における電気化学リアクタの構成を示す模式断面図である。 第3の実施の形態におけるカソード電極の構成を示す分解断面図である。 従来の電気化学リアクタの課題を説明するための図である。 従来の電気化学リアクタの課題を説明するための図である。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態における電気化学リアクタ100を模擬した試験装置の構成を示す模式断面図である。
電気化学リアクタ100は、セル10、カソード電極12、対極14、参照電極16、分離膜18、気体通路20及び電解液22を含んで構成される。
カソード電極12は、反応触媒として機能する。カソード電極12は、図2の分解断面図に示すように、触媒多孔質層30、親水性多孔質層32及び撥水性多孔質層34を含んで構成される。具体的には、カソード電極12は、触媒多孔質層30、親水性多孔質層32及び撥水性多孔質層34を積層し、2枚の支持板36にて挟み込んだ構成とすることができる。また、撥水性多孔質層34には、電極として導電性シート38が電気的に接続される。
カソード電極12は、第1面が電気化学リアクタ100内部の液体(例えば電解液22)、第1面とは異なる第2面が電気化学リアクタ100の外部の気体に接した状態において、気体に含まれる物質を原料として用いて反応生成物質を生成するために用いられる。液体側である第1面に触媒多孔質層30が配置され、気体側である第2面に撥水性多孔質層34が配置され、触媒多孔質層30と撥水性多孔質層34との間に親水性多孔質層32が配置される。触媒多孔質層30は、反応生成物質を生成する反応に利用される触媒を含む層である。
触媒多孔質層30は、電気伝導性及び触媒活性を有する多孔質の材料、電気伝導性を有する多孔質の材料に触媒を担持した材料、多孔質の材料に電気伝導性と触媒活性を有する物質をコーティングした材料、多孔質の材料に電気伝導性を有する物質をコーティングしたうえに触媒を担持した材料、の少なくとも1つを含むことが好適である。
触媒は、電気化学リアクタ100で生じさせる化学反応に寄与する触媒とする。例えば、二酸化炭素(CO)を還元してギ酸、一酸化炭素(CO)を生成する化学反応の場合、カソード電極12に用いられる触媒はルテニウム錯体を含むことが好適である。例えば、触媒多孔質層30として、ルテニウム錯体ポリマー(RuCP)をマルチウォールカーボンナノチューブ(MWCNT)/カーボンペーパー(CP)に担持させた構成(CP/MWCNT/RuCP)とすることができる。ただし、触媒は、これに限定されるものではなく、電気化学リアクタ100で必要とされる化学反応を促進させる触媒であればよい。
親水性多孔質層32は、多孔性の親水性高分子材料又は表面が親水化処理された多孔性の高分子材料から構成することが好適である。親水性高分子材料としては、例えば、セルロース、ナイロン、酢酸セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩が挙げられる。親水性多孔質層32は、これらの少なくとも1つから構成することができる。また、表面を親水化処理して用いられる多孔性の高分子材料としては、例えば、オレフィン系ポリマー、塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)及びポリカーボネートが挙げられる。親水性多孔質層32は、これらの少なくとも1つの表面を親水化処理して構成することができる。親水化処理は、例えば、紫外線照射(UV照射)、プラズマ照射、オゾン酸化、コロナ放電、高圧放電、親水基のグラフト重合の少なくとも1つとすることができる。
親水性多孔質層32の層厚は、150μm以下とすることが好適であり、50μm以上150μm以下とすることがより好適である。親水性多孔質層32の厚さが50μm未満であると、反応促進の効果が十分でなくなるおそれがあり、150μmを超えると反応促進の効果が低下するおそれがある。
また、親水性多孔質層32の平均孔径は、0.1μm以上200μm以下の範囲とすることが好適であり、0.5μm~50μmの範囲であることがより好適である。平均孔径が200μmを超えると、強度が弱いので動作中に破損する場合があり、0.1μm未満であると、反応生成物の液体中の伝搬が妨げられる場合がある。親水性多孔質層32の平均孔径は、水銀ポロシメーターにより測定することができる。
親水性多孔質層32の気孔率は、10%~90%の範囲であり、20%~80%の範囲であることがより好適である。気孔率が90%を超えると、強度が弱いので動作中に破損する場合があり、10%未満であると、反応生成物の液体中の伝搬が妨げられる場合がある。親水性多孔質層32の気孔率は、水銀ポロシメーターにより測定することができる。
撥水性多孔質層34は、多孔性の撥水性高分子材料又は表面が撥水化処理された多孔性の高分子材料から構成することが好適である。撥水性多孔質層34は、例えば、フッ素樹脂にてコーティングされている多孔体とすることができる。撥水性多孔質層34は、空孔の平均の大きさが400μm以下であることが好適である。撥水性多孔質層34は、例えば、カーボンペーパー(CP)にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をコーティングしたものとすることができる。
支持板36は、カソード電極12を構成する触媒多孔質層30、親水性多孔質層32及び撥水性多孔質層34の積層体を支持する部材である。支持板36は、カソード電極12を保持する機械的な強度と化学反応に対する耐性を有する部材であれば特に限定されるものではないが、例えば樹脂、ガラス、金属とすることができる。支持板36は、例えば、ポリカーボネートとすることができる。支持板36は、電解液22等の液体又は気体を通過させるための開口穴を有する。
電解液22は、電気化学リアクタ100で生じる化学反応に適した液体とすればよい。例えば、二酸化炭素(CO)を還元してギ酸、一酸化炭素(CO)を生成する化学反応の場合、電解液22は、リン酸緩衝水溶液やホウ酸緩衝水溶液とすることが好適である。
[実施例]
電気化学リアクタ100のセル10は、電気化学反応の評価に用いられるガラスセル(イーシーフロンティア、プレート電極評価セル、VM4)を基に改造したものを用いた。セル10の第1セルには対極14を配置し、第2セルには参照電極16を配置した。対極14と参照電極16との間には分離膜18を配置した。本実施例では、対極14としてPt対極、参照電極16としてHg/HgSO参照極、及び、分離膜18としてナフィオン117膜(登録商標)をそれぞれ適用した。
H型のセル10を構成する第2セルにおいて第1セルとは反対側に接続ポートとなる開口穴を設け、当該接続ポートにカソード電極12を当接させて配置した。カソード電極12の触媒多孔質層30には、Ru錯体ポリマー(RuCP)をマルチウォールカーボンナノチューブ(MWCNT)/カーボンペーパー(CP)に担持させた構成(CP/MWCNT/RuCP)を用いた(参考文献N. Kato, et al., Joule 5, 687 (2021).)。撥水性多孔質層34には、PTFEがコーティングされたCP(厚さ180μm、ケミックス、TGP-H-060H)(CP+PTFE)を用いた。
親水性多孔質層32にはビニロン紙(廣瀬製紙、VN1012、厚さ50μm及びVN1036、厚さ100μm、)を用いた。これらの密度0.26g/cm(実測値)、ビニロン繊維の一般的な密度1.26~1.30g/cmから求められる気孔率は79~80%であった。親水性多孔質層32の厚さは、ビニロン紙の重ね合わせの枚数によって調整した。すなわち、厚さ50μmのVN1012を用いて厚さ50μmの親水性多孔質層32を実現し、厚さ100μmのVN1036を用いて厚さ100μmの親水性多孔質層32を実現し、厚さ50μmのVN1012と厚さ100μmのVN1036を重ね合わせて厚さ150μmの親水性多孔質層32を実現した。
また、電気的コンタクトのための導電性シート38としてTiシート(厚さ100μm)を電気的に接続した。これらの積層体を支持板36である2枚のポリカーボネート製の穴付きプレートにて挟み、シリコーン樹脂を用いて周囲をシールしてカソード電極12とした。支持板36に設けた穴の面積は0.95cmとした。
H型のセル10の第2セルに対して、カソード電極12を挟んで気体通路20を取り付け、気体通路20を通じて反応対象物を含む気体を供給した。本実施例では、二酸化炭素(CO)又は二酸化炭素(CO)と酸素(O)の混合気を含む気体を供給した。
電解液22には、濃度0.4Mのリン酸カリウム緩衝水溶液を用いた。電解液22は、対極14及び参照電極16の一部が浸るようにセル10内に供給した。また、カソード電極12にて生成されたギ酸が反応領域の近傍に滞留するのを防ぐためにスタラーを用いて電解液22を撹拌した。
このように構成した電気化学リアクタ100について電気化学測定を行った。電気化学測定では、電流密度2mA/cm又は4mA/cmの条件にて、1~1.5時間のクロノポテンショメトリー(CP)測定を行った。測定の前後に電解液22を一部採取し、イオンクロマトグラフを用いて測定中に生成されたギ酸の濃度を定量し、その値からギ酸生成のファラデー効率を求めた。
図3は、本実施の形態における電気化学測定から求められた親水性多孔質層32の厚さに対するファラデー効率の変化を示す。図3において、四角(■)印は気体通路20からセル10へと二酸化炭素(CO)のみを供給したときの結果、バツ(×)印は気体通路20からセル10へと二酸化炭素(CO)に加えて10%の酸素(O)を供給したときの結果、丸(●)印は気体通路20からセル10へと二酸化炭素(CO)に加えて1%の酸素(O)を供給したときの結果を示す。
気体通路20からセル10へと二酸化炭素(CO)のみを供給した場合、親水性多孔質層32の厚さが50μm及び100μmでは親水性多孔質層32を設けなかった場合と同程度である80%以上のファラデー効率が得られた。これに対して、親水性多孔質層32の厚さが150μmではファラデー効率に若干の低下が見られた。一方、気体通路20からセル10へと二酸化炭素(CO)に加えて1%の酸素(O)を供給した場合、親水性多孔質層32を設けないとファラデー効率は20%程度まで大きく低下した。
これに対して、気体通路20からセル10へと二酸化炭素(CO)に加えて10%の酸素(O)を供給した場合であっても、親水性多孔質層32の厚さが50μm及び100μmでは60%以上のファラデー効率が得られた。また、親水性多孔質層32の厚さを150μmとしても、50%程度のファラデー効率が得られた。
すなわち、カソード電極12において、触媒多孔質層30と撥水性多孔質層34の間に親水性多孔質層32を設けることによって、供給する気体に酸素(O)が含まれる場合であっても親水性多孔質層32を設けない場合に比べて高いファラデー効率を得ることができた。
これは、図4に示すように、撥水性多孔質層34側から二酸化炭素(CO)と酸素(O)の混合気を供給した場合、本実施の形態におけるカソード電極12では撥水性多孔質層34と親水性多孔質層32との界面から液体(電解液22)側に向けて酸素(O)が減少し、親水性多孔質層32と触媒多孔質層30との界面付近における酸素(O)の濃度(図4において×印で示す)は、図11に示した従来のカソード電極における触媒多孔質層50と撥水性多孔質層52の界面付近の酸素(O)の濃度より低くなり、これによって触媒多孔質層30に対する酸素(O)の影響が低減されてより高いファラデー効率が得られたものと推察される。
[第2の実施の形態]
図5は、第2の実施の形態における電気化学リアクタ200を模擬した試験装置の構成を示す模式断面図である。
電気化学リアクタ200は、セル10、カソード電極24、対極14、参照電極16、分離膜18、気体通路20及び電解液22を含んで構成される。
カソード電極24は、図6の分解断面図に示すように、親水性多孔質層40、触媒多孔質層30及び撥水性多孔質層34を含んで構成される。具体的には、カソード電極24は、親水性多孔質層40、触媒多孔質層30及び撥水性多孔質層34を積層し、2枚の支持板36にて挟み込んだ構成とすることができる。また、撥水性多孔質層34には、電極として導電性シート38が電気的に接続される。
カソード電極24は、第1面が電気化学リアクタ200内部の液体(例えば電解液22)、第1面とは異なる第2面が電気化学リアクタ200の外部の気体に接した状態において、気体に含まれる物質を原料として用いて反応生成物質を生成するために用いられる。液体側である第1面に親水性多孔質層40が配置され、気体側である第2面に撥水性多孔質層34が配置され、親水性多孔質層40と撥水性多孔質層34との間に反応生成物質を生成する反応に利用される触媒を含む触媒多孔質層30が配置される。撥水性多孔質層34には、電気的コンタクトを得るための導電性シート38が電気的に接続される。
触媒多孔質層30、撥水性多孔質層34、支持板36及び導電性シート38については第1の実施の形態と同一であるので説明は省略する。
親水性多孔質層40は、多孔性の親水性高分子材料又は表面が親水化処理された多孔性の高分子材料から構成することが好適である。親水性高分子材料としては、例えば、セルロース、ナイロン、酢酸セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩が挙げられる。親水性多孔質層40は、これらの少なくとも1つから構成することができる。また、表面を親水化処理して用いられる多孔性の高分子材料としては、例えば、オレフィン系ポリマー、塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)及びポリカーボネートが挙げられる。親水性多孔質層40は、これらの少なくとも1つの表面を親水化処理して構成することができる。親水化処理は、例えば、紫外線照射(UV照射)、プラズマ照射、オゾン酸化、コロナ放電、高圧放電、親水基のグラフト重合の少なくとも1つとすることができる。
親水性多孔質層40の層厚は、600μm以下とすることが好適であり、100μm以上600μm以下とすることがより好適である。親水性多孔質層40の厚さが100μm未満であると、反応促進の効果が十分でなくなるおそれがあり、600μmを超えると反応促進の効果が低下するおそれがある。
また、親水性多孔質層40の平均孔径は、0.1μm以上200μm以下の範囲とすることが好適であり、0.5μm~50μmの範囲であることがより好適である。平均孔径が200μmを超えると、強度が弱いので動作中に破損する場合があり、0.1μm未満であると、反応生成物の液体中の伝搬が妨げられる場合がある。親水性多孔質層40の平均孔径は、水銀ポロシメーターにより測定することができる。
親水性多孔質層40の気孔率は、10%~90%の範囲であり、20%~80%の範囲であることがより好適である。気孔率が90%を超えると、強度が弱いので動作中に破損する場合があり、10%未満であると、反応生成物の液体中の伝搬が妨げられる場合がある。親水性多孔質層40の気孔率は、水銀ポロシメーターにより測定することができる。
[実施例]
電気化学リアクタ200のセル10は、電気化学反応の評価に用いられるH型のガラスセル(イーシーフロンティア、プレート電極評価セル、VM4)を用いた。セル10の第1セルには対極14を配置し、第2セルには参照電極16を配置した。対極14と参照電極16との間には分離膜18を配置した。本実施例では、対極14としてPt対極、参照電極16としてHg/HgSO参照極、及び、分離膜18としてナフィオン117膜(登録商標)をそれぞれ適用した。
H型のセル10を構成する第2セルにおいて第1セルとは反対側に接続ポートとなる開口穴を設け、当該接続ポートにカソード電極24を当接させて配置した。カソード電極24の触媒多孔質層30には、Ru錯体ポリマー(RuCP)をマルチウォールカーボンナノチューブ(MWCNT)/カーボンペーパー(CP)に担持させた構成(CP/MWCNT/RuCP)を用いた(参考文献N. Kato, et al., Joule 5, 687 (2021).)。撥水性多孔質層34には、PTFEがコーティングされたCP(厚さ180μm、ケミックス、TGP-H-060H)(CP+PTFE)を用いた。
親水性多孔質層40にはビニロン紙(廣瀬製紙、VN1036、厚さ100μm及びVN10100、厚さ300μm)を用いた。ビニロン紙V1036の密度は0.28g/cmであり、ビニロン繊維の一般的な密度1.26~1.30g/cmから求められる気孔率は78%であった。また、ビニロン紙V10100の密度は0.34g/cmであり、ビニロン繊維の一般的な密度1.26~1.30g/cmから求められる気孔率は73~74%であった。親水性多孔質層32の厚さは、ビニロン紙の重ね合わせの枚数によって調整した。すなわち、厚さ100μmのVN1036を用いて厚さ100μmの親水性多孔質層32を実現し、厚さ300μmのVN10100を用いて厚さ300μmの親水性多孔質層32を実現し、厚さ300μmのVN10100を2枚重ね合わせて厚さ600μmの親水性多孔質層32を実現した。
また、電気的コンタクトのための導電性シート38としてTiシート(厚さ100μm)を電気的に接続した。これらの積層体を支持板36である2枚のポリカーボネート製の穴付きプレートにて挟み、シリコーン樹脂を用いて周囲をシールしてカソード電極24とした。支持板36に設けた穴の面積は0.95cmとした。
H型のセル10の第2セルに対して、カソード電極24を挟んで気体通路20を取り付け、気体通路20を通じて反応対象物を含む気体を供給した。本実施例では、二酸化炭素(CO)を供給した。
電解液22には、濃度0.4Mのリン酸カリウム緩衝水溶液を用いた。電解液22は、対極14及び参照電極16の一部が浸るようにセル10内に供給した。また、カソード電極24にて生成されたギ酸が反応領域の近傍に滞留するのを防ぐためにスタラーを用いて電解液22を撹拌した。
このように構成した電気化学リアクタ200について電気化学測定を行った。電気化学測定では、電流密度2mA/cm又は4mA/cmの条件にて、1~1.5時間のクロノポテンショメトリー(CP)測定を行った。測定の前後に電解液22を一部採取し、イオンクロマトグラフを用いて測定中に生成されたギ酸の濃度を定量し、その値からギ酸生成のファラデー効率を求めた。
図7は、本実施の形態における電気化学測定から求められた親水性多孔質層40の厚さに対するファラデー効率の変化を示す。図3において、四角(■)印は電流密度2mA/cmのときの結果、丸(○)印は電流密度4mA/cmのときの結果を示す。
電流密度2mA/cm及び4mA/cmのいずれの場合においても、親水性多孔質層40を設けたカソード電極24を用いたときに親水性多孔質層40を設けないとき(親水性多孔質層40の層厚が0のとき)に比べて高いファラデー効率を得ることができた。すなわち、カソード電極24において、触媒多孔質層30の液体(電解液22)側に親水性多孔質層40を設けることによって親水性多孔質層40を設けない場合に比べて高いファラデー効率を得ることができた。特に、親水性多孔質層40の層厚が600μm以下のときにファラデー効率を向上させることができた。
図8に示すように、撥水性多孔質層34側から二酸化炭素(CO)を供給した場合、本実施の形態におけるカソード電極24では気体側から供給される二酸化炭素(CO)の濃度は撥水性多孔質層34と触媒多孔質層30の界面から減少し始め、親水性多孔質層40と電解液との界面においてほぼ0となると推察される。したがって、撥水性多孔質層34と触媒多孔質層30の界面から触媒多孔質層30と親水性多孔質層40との界面までの領域においては二酸化炭素(CO)の濃度が比較的高く維持され、これによって触媒多孔質層30における二酸化炭素(CO)との反応が促進されたものと推察される。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態における電気化学リアクタ100及び第2の実施の形態における電気化学リアクタ200の構成を組み合わせた構成としてもよい。図9は、第3の実施の形態における電気化学リアクタ300を模擬した試験装置の構成を示す模式断面図である。
電気化学リアクタ300は、セル10、カソード電極26、対極14、参照電極16、分離膜18、気体通路20及び電解液22を含んで構成される。
カソード電極26は、図10の分解断面図に示すように、親水性多孔質層40、触媒多孔質層30、親水性多孔質層32及び撥水性多孔質層34を含んで構成される。具体的には、カソード電極26は、親水性多孔質層40、触媒多孔質層30、親水性多孔質層32及び撥水性多孔質層34を積層し、2枚の支持板36にて挟み込んだ構成とすることができる。また、撥水性多孔質層34には、電極として導電性シート38が電気的に接続される。
カソード電極26は、液体側である第1面に親水性多孔質層40が配置され、気体側である第2面に撥水性多孔質層34が配置され、親水性多孔質層40と撥水性多孔質層34との間に触媒多孔質層30及び親水性多孔質層32が配置される。
親水性多孔質層40、触媒多孔質層30、親水性多孔質層32、撥水性多孔質層34、支持板36及び導電性シート38のそれぞれについては第1の実施の形態又は第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態における電気化学リアクタ300によれば、第1の実施の形態における電気化学リアクタ100及び第2の実施の形態における電気化学リアクタ200を組み合わせた技術的な効果を得ることができる。すなわち、触媒多孔質層30における反応効率を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、二酸化炭素(CO)の還元反応によって酸素(O)を発生させる電気化学リアクタを例として説明したが、カソード電極の適用範囲はこれに限定されるものではない。すなわち、触媒多孔質層に担持された触媒の作用によってなんらかの気体を発生させる反応に用いられる電気化学リアクタであれば適用範囲となる。このとき、カソード電極の触媒多孔質層に担持させる触媒は、電気化学リアクタの目的となる反応に寄与する触媒とすればよい。
[本願発明の構成]
構成1:
第1面が液体、前記第1面とは異なる第2面が気体に接した状態において、前記気体又は前記液体に含まれる物質を原料として用いて反応生成物質を生成するために用いられる反応触媒であって、
前記液体側から前記気体側に向けて順に、前記反応生成物質を生成する反応に利用される触媒を含む親水性多孔質層、触媒多孔質層及び撥水性多孔質層が配置されていることを特徴とする反応触媒。
構成2:
構成1に記載の反応触媒であって、
前記親水性多孔質層は、多孔性の親水性高分子材料からなることを特徴とする反応触媒。
構成3:
構成2に記載の反応触媒であって、
前記親水性高分子材料は、セルロース、ナイロン、酢酸セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩の少なくとも1つを含むことを特徴とする反応触媒。
構成4:
構成1に記載の反応触媒であって、
前記親水性多孔質層は、表面が親水化処理された多孔性の高分子材料からなることを特徴とする反応触媒。
構成5:
構成4に記載の反応触媒であって、
前記高分子材料は、オレフィン系ポリマー、塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)及びポリカーボネートの少なくとも1つを含むことを特徴とする反応触媒。
構成6:
構成4又は5に記載の反応触媒であって、
前記親水化処理は、紫外線照射、プラズマ照射、オゾン酸化、コロナ放電、高圧放電、親水基のグラフト重合の少なくとも1つであることを特徴とする反応触媒。
構成7:
構成1~6のいずれか1つに記載の反応触媒であって、
前記親水性多孔質層の層厚は、600μm以下であることを特徴とする反応触媒。
構成8:
構成7に記載の反応触媒であって、
前記親水性多孔質層の層厚は、100μm以上600μm以下であることを特徴とする反応触媒。
構成9:
構成1~8のいずれか1つに記載の反応触媒であって、
前記親水性多孔質層の平均孔径は、0.1μm以上200μm以下の範囲であることを特徴とする反応触媒。
構成10:
構成1~9のいずれか1つに記載の反応触媒であって、
前記親水性多孔質層の気孔率は、10%以上90%以下の範囲であることを特徴とする反応触媒。
構成11:
構成1~10のいずれか1つに記載の反応触媒であって、
前記触媒多孔質層は、電気伝導性及び触媒活性を有する多孔質の材料、電気伝導性を有する多孔質の材料に前記触媒を担持した材料、多孔質の材料に電気伝導性と触媒活性を有する物質をコーティングした材料、多孔質の材料に電気伝導性を有する物質をコーティングしたうえに前記触媒を担持した材料、の少なくとも1つを含むことを特徴とする反応触媒。
構成12:
構成11に記載の反応触媒であって、
前記触媒多孔質層は、カーボンペーパーにマルチウォールカーボンナノチューブとルテニウム錯体を担持したものであることを特徴とする反応触媒。
構成13:
構成1~12のいずれか1つに記載の反応触媒であって、
前記撥水性多孔質層は、カーボンペーパーにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をコーティングしたものであることを特徴とする反応触媒。
構成14:
構成1~13のいずれか1つに記載の反応触媒であって、
前記液体は水を含み、水から前記反応生成物質として酸素を生成することを特徴とする反応触媒。
構成15:
構成1~14のいずれか1つに記載の反応触媒であって、
前記触媒多孔質層と前記撥水性多孔質層との間に第2親水性多孔質層が配置されていることを特徴とする反応触媒。
構成16:
構成1~15のいずれか1つに記載の反応触媒を備える電気化学リアクタ。
10 セル、12 カソード電極、14 対極、16 参照電極、18 分離膜、20 気体通路、22 電解液、24 カソード電極、26 カソード電極、30 触媒多孔質層、32 親水性多孔質層、34 撥水性多孔質層、36 支持板、38 導電性シート、40 親水性多孔質層、40 触媒多孔質層、50 触媒多孔質層、52 撥水性多孔質層、100,200,300 電気化学リアクタ。

Claims (16)

  1. 第1面が液体、前記第1面とは異なる第2面が気体に接した状態において、前記気体又は前記液体に含まれる物質を原料として用いて反応生成物質を生成するために用いられる反応触媒であって、
    前記液体側から前記気体側に向けて順に、前記反応生成物質を生成する反応に利用される触媒を含む親水性多孔質層、触媒多孔質層及び撥水性多孔質層が配置されていることを特徴とする反応触媒。
  2. 請求項1に記載の反応触媒であって、
    前記親水性多孔質層は、多孔性の親水性高分子材料からなることを特徴とする反応触媒。
  3. 請求項2に記載の反応触媒であって、
    前記親水性高分子材料は、セルロース、ナイロン、酢酸セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩の少なくとも1つを含むことを特徴とする反応触媒。
  4. 請求項1に記載の反応触媒であって、
    前記親水性多孔質層は、表面が親水化処理された多孔性の高分子材料からなることを特徴とする反応触媒。
  5. 請求項4に記載の反応触媒であって、
    前記高分子材料は、オレフィン系ポリマー、塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)及びポリカーボネートの少なくとも1つを含むことを特徴とする反応触媒。
  6. 請求項4又は5に記載の反応触媒であって、
    前記親水化処理は、紫外線照射、プラズマ照射、オゾン酸化、コロナ放電、高圧放電、親水基のグラフト重合の少なくとも1つであることを特徴とする反応触媒。
  7. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒であって、
    前記親水性多孔質層の層厚は、600μm以下であることを特徴とする反応触媒。
  8. 請求項7に記載の反応触媒であって、
    前記親水性多孔質層の層厚は、100μm以上600μm以下であることを特徴とする反応触媒。
  9. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒であって、
    前記親水性多孔質層の平均孔径は、0.1μm以上200μm以下の範囲であることを特徴とする反応触媒。
  10. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒であって、
    前記親水性多孔質層の気孔率は、10%以上90%以下の範囲であることを特徴とする反応触媒。
  11. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒であって、
    前記触媒多孔質層は、電気伝導性及び触媒活性を有する多孔質の材料、電気伝導性を有する多孔質の材料に前記触媒を担持した材料、多孔質の材料に電気伝導性と触媒活性を有する物質をコーティングした材料、多孔質の材料に電気伝導性を有する物質をコーティングしたうえに前記触媒を担持した材料、の少なくとも1つを含むことを特徴とする反応触媒。
  12. 請求項11に記載の反応触媒であって、
    前記触媒多孔質層は、カーボンペーパーにマルチウォールカーボンナノチューブとルテニウム錯体を担持したものであることを特徴とする反応触媒。
  13. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒であって、
    前記撥水性多孔質層は、カーボンペーパーにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をコーティングしたものであることを特徴とする反応触媒。
  14. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒であって、
    前記液体は水を含み、水から前記反応生成物質として酸素を生成することを特徴とする反応触媒。
  15. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒であって、
    前記触媒多孔質層と前記撥水性多孔質層との間に第2親水性多孔質層が配置されていることを特徴とする反応触媒。
  16. 請求項1~5のいずれか1項に記載の反応触媒を備える電気化学リアクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024185870A1 (ja) * 2023-03-09 2024-09-12 三井金属鉱業株式会社 電極触媒、電気化学反応装置及び電極触媒の製造方法

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