JP2023110556A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】アナログデジタル混載回路におけるアンテナダメージを抑制可能な半導体集積回路を提供する。【解決手段】半導体集積回路100のデジタル領域120は、複数のスタンダードセルを自動配置配線して設計される。デジタル領域120の入力ポートPiは、アナログ領域と接続される。電源ラインVDDおよび接地ラインVSSは、アナログ領域110との境界に沿って敷設される。ダイオードセルDは、入力ポートPiと接続される。バッファセルBUFは、入力ポートPiと接続される。ダイオードセルDおよびバッファセルBUFは、スタンダードセル配置領域124内の、入力ポートPiに近接する箇所に配置される。【選択図】図4
Description
本開示は、半導体集積回路に関する。
半導体集積回路の設計に、自動レイアウトを実行するEDAツールが重要な役割を果たす。EDAツールは、セルやマクロセル(以下、スタンダードセルと総称する)の接続情報(論理回路設計結果、ネットリストと称される)を入力すると、チップ上のスタンダードセルの位置を自動的に決め(配置し)し、その間を自動的に結線する。この機能は、P&R(Place and Route)とも称される。
半導体集積回路の微細化によって、アンテナダメージによる信頼性の低下が問題となる。図1は、半導体集積化回路10の断面図である。トランジスタ12は、ソース領域S、ドレイン領域D、ゲート領域Gを有する。ゲート領域Gには、ゲート酸化膜14およびゲート電極16が形成される。ゲート電極16には、金属配線18が接続される。
半導体集積回路の製造工程において、プラズマエッチングにより、ゲート電極16と接続される金属配線18に電荷Qがチャージされる。この電荷Qがゲート酸化膜14に流れると、ゲート酸化膜14の信頼性が低下する。アンテナダメージは、トランジスタ12のしきい値電圧の増加や、リーク電流の増加などの原因となり、トランジスタの特性の劣化や歩留まりの低下を引き起こす。
アンテナダメージを防止するために、プロセスルールが定められる。たとえばアンテナダメージに関するプロセスルール(以下、アンテナルールという)は、IC(Integrated Circuit)の製造メーカごとにさまざまであるが、基本的には、ゲート電極16の面積と、金属配線18の面積と、の関係(アンテナ比ともいう)にもとづいて規定される。
本発明者は、アナログデジタル混載回路におけるアンテナダメージについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
図2は、アナログデジタル混載回路20の設計を説明する図である。アナログデジタル混載回路20は、アナログ領域22と、デジタル領域24を有する。デジタル領域24のレイアウトおよび配線は、デジタル回路の等価回路を記述するネットリストを、設計支援ツール(P&Rツール)に入力することにより自動生成される。設計支援ツールは、ネットリストに従って複数のスタンダードセルを自動配置し、それらを自動配線することで、半導体集積回路のマスクレイアウトを生成する。アンテナルールは、設計支援ツールによるP&Rの制約条件として定義される。
一般的には、アナログデジタル混載回路20は以下の手順で設計される。はじめに、アナログ領域22とデジタル領域24が個別に設計される。デジタル領域24は、アナログ領域22と接続される入力ポートPiと、入力ポートPiを介して入力される入力信号を処理する論理ゲートLGを有する。デジタル領域24のアンテナルールを満足している。
アナログ領域22とデジタル領域24の設計が完了すると、デジタル領域24の入力ポートPiが、アナログ領域22の対応する出力ポートPoと金属配線26を介して接続される。このとき、デジタル領域24の入力ポートPiと接続される初段の論理ゲートLGには、金属配線26が接続される。この金属配線26の面積が大きいと、論理ゲートLGを構成するトランジスタにおいて、アンテナルール違反が発生する。アンテナルール違反が発生すると、ルール違反を解消するための再設計が必要となる。
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、アナログデジタル混載回路におけるアンテナダメージを抑制可能な半導体集積回路の提供にある。
本開示のある態様の半導体集積回路は、複数のスタンダードセルを自動配置配線して設計されるデジタル領域と、デジタル領域と接続されるアナログ領域と、を備える。デジタル領域は、アナログ領域と接続される入力ポートと、アナログ領域との境界に沿って敷設される電源ラインおよび接地ラインと、入力ポートと接続されるダイオードセルと、入力ポートと接続されるバッファセルと、を備える。ダイオードセルおよびバッファセルは、スタンダードセル配置領域内の、入力ポートに近接する箇所に配置される。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本開示のある態様によれば、アナログデジタル混載回路におけるアンテナダメージを抑制できる。
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
一実施形態に係る半導体集積回路は、複数のスタンダードセルを自動配置配線して設計されるデジタル領域と、デジタル領域と接続されるアナログ領域と、を備える。デジタル領域は、アナログ領域と接続される入力ポートと、アナログ領域との境界に沿って敷設される電源ラインおよび接地ラインと、入力ポートと接続されるダイオードセルと、入力ポートと接続されるバッファセルと、を備える。ダイオードセルおよびバッファセルは、スタンダードセル配置領域内の、入力ポートに近接する箇所に配置される。
この構成によると、入力ポートの直近に、ダイオードセルおよびバッファセルを配置することにより、バッファセルの次段の論理ゲートと接続される金属配線の長さが確定するため、デジタル領域の内部回路の設計を、アナログ領域との接続形態に依存せずに、アンテナルールを充足した状態で確定させることができる。また、アナログ領域とデジタル領域の間を接続する金属配線の最大面積を想定して、ダイオードセルおよびバッファセルのサイズを設計しておくことにより、アナログ領域と接続した状態においても、アンテナルールを満足することができる。
一実施形態において、スタンダードセル配置領域は、第1方向に伸び、第2方向に隣接する複数の行に分割されていてもよい。同じ入力ポートと接続されるダイオードセルおよびバッファセルは、同じ行に隣接して配置されてもよい。
一実施形態において、入力ポートは、デジタル領域の第1方向に伸びる1辺に配置されてもよい。同じ入力ポートと接続されるダイオードセルおよびバッファセルは、電源ラインおよび接地ラインのペアと隣接する行に配置されてもよい。
一実施形態において、入力ポートは、デジタル領域の第1方向に伸びる1辺に配置されてもよい。同じ入力ポートと接続されるダイオードセルおよびバッファセルは、電源ラインおよび接地ラインに対して1行隔てた行に配置されてもよい。
一実施形態において、ダイオードセルおよびバッファセルが配置される行には、実回路を構成するセルの配置が禁止されてもよい。
一実施形態において、スタンダードセル配置領域は、第1方向に伸び、第2方向に隣接する複数の行に分割されており、入力ポートは、デジタル領域の第2方向に伸びる2辺に配置され、各行の端には、ローエンド(Row-end)セルが配置され、ダイオードセルおよびバッファセルは、ローエンドセルと隣接する領域に配置されてもよい。
(実施形態)
以下、好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施形態は、開示および発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも開示および発明の本質的なものであるとは限らない。
以下、好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施形態は、開示および発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも開示および発明の本質的なものであるとは限らない。
また図面に記載される各部材の寸法(厚み、長さ、幅など)は、理解の容易化のために適宜、拡大縮小されている場合がある。さらには複数の部材の寸法は、必ずしもそれらの大小関係を表しているとは限らず、図面上で、ある部材Aが、別の部材Bよりも厚く描かれていても、部材Aが部材Bよりも薄いこともあり得る。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に接続された(設けられた)状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図3は、実施形態に係る半導体集積回路100の回路図である。半導体集積回路100は、アナログ領域110およびデジタル領域120を備えるアナログデジタル混載回路であり、ひとつの半導体基板に集積化された機能ICである。
アナログ領域110は複数の出力ポートPo1~Ponを有する。デジタル領域120は、複数の入力ポートPi1~Pinを有する。j番目(j=1,2,…n)のアナログ領域110の出力ポートPojとデジタル領域120の対応する入力ポートPijは、金属配線MLjを介して接続される。金属配線ML1~MLnは半導体集積回路100の設計者がマニュアルでレイアウトを決定すべき配線である。
デジタル領域120は、複数の入力ポートPi1~Pin、複数のバッファBUF1~BUFn、複数のダイオードD1~Dn、内部回路122を備える。デジタル領域120は、P&Rツールを利用して、複数のスタンダードセルを自動配置配線して設計される。
内部回路122は、組み合わせ回路、順序回路、組み合わせ順序回路などであり、その機能は特に限定されず、半導体集積回路100の機能に応じて設計される。内部回路122は、複数の入力ポートPi1~Pinに対応する複数の論理ゲートLG1~LGnを含む。この例では、論理ゲートLG1はAND(論理積)ゲート、論理ゲートLG2はマルチプレクサ(セレクタ)、n番目の論理ゲートLGnはバッファであるが、論理ゲートの種類はこれらに限定されず、NAND(否定論理積)ゲート、インバータ、OR(論理和)ゲート、NOR(否定論理和)ゲート、XOR(排他的論理和)ゲート、XNOR(否定排他的論理和)ゲートであってもよい。
ダイオードDjは、対応する入力ポートPijと接続される。具体的にはダイオードDjのカソードは対応する入力ポートPijと接続される。
バッファBUFjの入力ノードは、対応する入力ポートPijと接続され、バッファBUFjの出力ノードは、内部回路122と接続される。具体的にはバッファBUFjの出力ノードは、対応する論理ゲートLGjの入力ノードと接続される。
以上が半導体集積回路100の回路図である。続いてそのレイアウトを説明する。図4は、図3の半導体集積回路100のデジタル領域120のレイアウトを示す図である。
電源ラインVDDおよび接地ラインGNDは、アナログ領域110(図4に不図示)とデジタル領域120の境界に沿って敷設される。たとえばデジタル領域120は矩形であり、電源ラインVDDおよび接地ラインGNDは、矩形のデジタル領域120のスタンダードセル配置領域124を取り囲むリング配線であってもよい。
スタンダードセル配置領域124には、P&Rツールによって、スタンダードセルが自動レイアウトされる。
バッファBUFおよびダイオードDは、標準ライブラリに登録されたスタンダードセル(S/C)として用意されており、バッファBUFのスタンダードセルをバッファセル、ダイオードDのスタンダードセルをダイオードセルと称する。
図4には、6個の入力ポートPi1~Pi6が示される。スタンダードセル配置領域124内であって、j番目の入力ポートPijと近接する領域に、当該入力ポートPijと対応するバッファセルBUFjおよびダイオードセルDjが配置される。「近接する領域」とは、ダイオードセルおよびバッファセルが、その他のセルに比べて、優先的に入力ポートに近い領域に配置されていることを意味する。言い換えると、ダイオードセルとバッファセルの組み合わせと、対応する入力ポートの間には、ダイオードセルおよびバッファセル以外のセル(ローエンドセルは除く)が配置されないことを意味する。
複数のバッファセルBUF1~BUF6および複数のダイオードセルD1~D6は、スタンダードセル配置領域124の最外周部分に集中して配置され、この最外周部分には、実回路である内部回路122を構成するスタンダードセルは配置されない。
スタンダードセル配置領域124は、第1方向(図4のx軸方向)に伸び、第2方向(図4のy軸方向)に隣接する複数の行ROW1、ROW2…に分割されている。スタンダードセルは、行ROWを単位として構成される。
同じ入力ポートPijと接続されるダイオードセルDjおよびバッファセルBUFjは、同じ行ROWに隣接して配置される。言い換えると、P&Rツールには、ソフトウェアプログラムによってそのような制約条件が課されている。
入力ポートPiは、行方向(第1方向、x軸方向)に配置されるものと、列方向(第2方向、y軸方向)に配置されるものが存在しうる。行方向に配置される入力ポートについて説明する。
図4の例では、入力ポートPi1~Pi3は行方向に並んでおり、デジタル領域120の第1方向(x軸方向)に伸びる1辺に配置される。入力ポートPi1と接続されるダイオードセルD1およびバッファセルBUF1は、電源ラインVDDおよび接地ラインGNDと隣接する1番目の行ROW1に隣接して配置される。同様に、入力ポートPi3と接続されるダイオードセルD3およびバッファセルBUF3は、1番目の行ROW1に隣接して配置される。
入力ポートPiの間隔が狭く、すべてのダイオードセルおよびバッファセルを1番目の行ROW1に配置することができない場合、一部の入力ポートPiと接続されるダイオードセルDおよびバッファセルBUFを、電源ラインVDDおよび接地ラインGNDに対して1行隔てた2番目の行ROW2に配置することができる。図4の例では、入力ポートPi2と接続されるダイオードセルD2およびバッファセルBUF2は、2番目の行ROW2に隣接して配置される。
行方向に隣接する複数の入力ポートPi1~Pi3に関連するダイオードセルD1~D3およびバッファセルBUF1~BUF3が配置される行ROW1,ROW2には、実回路を構成するセルの配置が禁止してもよい。
列方向に配置される入力ポートについて説明する。図4の例では、入力ポートPi4~Pi6は列方向に並んでおり、デジタル領域120の第2方向(y軸方向)に伸びる1辺に配置される。入力ポートPi4と接続されるダイオードセルD4およびバッファセルBUF4は、入力ポートPi4に近い行ROW2に、入力ポートPi4に近づけて配置される。
各行ROWの端(先頭)には、ローエンドセルが配置される。この場合、ローエンドセルと隣接する領域に、ダイオードセルD4およびバッファセルBUF4を配置することができる。
同様にして、入力ポートPi5と接続されるダイオードセルD5およびバッファセルBUF5は、入力ポートPi5に近い行ROW3に、入力ポートPi5に近づけて配置される。
同様にして、入力ポートPi6と接続されるダイオードセルD6およびバッファセルBUF6は、入力ポートPi6に近い行ROW4に、入力ポートPi6に近づけて配置される。
以上が半導体集積回路100の構成である。続いて半導体集積回路100の利点を説明する。
図5は、半導体集積回路100の利点を説明する図である。図5には、1個の入力ポートPiに関連する構成のみが示される。
入力ポートPiの直近に、ダイオードセルDおよびバッファセルBUFを配置することにより、バッファセルBUFの次段の論理ゲートに接続される金属配線ML1の長さが確定する。したがって、デジタル領域120の内部回路122の設計を、アナログ領域110との接続形態に依存せずに、アンテナルールを充足した状態で確定させることができる。
また、アナログ領域110とデジタル領域120の間を接続する金属配線ML2の最大面積を想定して、ダイオードセルDおよびバッファセルBUFのサイズを設計しておくことにより、アナログ領域110と接続した状態においても、アンテナルールを満足することができる。
続いてバッファセルやダイオードセルの構成例を説明する。
図6は、バッファセルの等価回路を示す図である。バッファセルBUFは、2段のCMOSインバータINV1,INV2を含む。初段のCMOSインバータINV1は、PMOSトランジスタMP1およびNMOSトランジスタMN1を含む。後段のCMOSインバータINV2は、PMOSトランジスタMP2およびNMOSトランジスタMN2を含む。
図7は、図6のバッファセルのレイアウトを示す図である。バッファセルの上端および下端には、図4のリング配線VDD,GNDから分岐するライン配線が横方向に伸びている。セルの中央より上側には、nウェル上に拡散領域p+が形成される。この拡散領域p+には、x方向に隣接する2個のPMOSトランジスタMP1,MP2が形成される。
セルの中央より下側にはpウェル上に拡散領域n+が形成される。この拡散領域n+には、x方向に隣接する2個のNMOSトランジスタMN1,MN2が形成される。
ゲート電極G1は、初段のインバータINV1のトランジスタMP1,MN1のゲート(G)と接続され、ゲート電極G2は、次段のインバータINV2のトランジスタMP2,MN2のゲート(G)と接続される。
ドレイン電極D1は、初段のインバータINV1のトランジスタMP1,MN1のドレイン(D)と接続され、さらにゲート電極G2と接続される。ドレイン電極D2は、次段のインバータINV2のトランジスタMP2,MN2のドレイン(D)と接続される。
PMOSトランジスタMP1,MP2のソース(S)は、電源ラインVDDと接続され、NMOSトランジスタMN1,MN2のソース(S)は、接地ラインVSSと接続される。
図8は、ダイオードセルのレイアウトを示す図である。このダイオードセルDは、n+拡散領域と、p型基板の間のPN接合で構成される。拡散領域n+は、ダイオードのカソードであり、入力ポートPiと接続される。ダイオードのアノードは、基板と接続される。
図9は、別のダイオードセルの等価回路図である。ダイオードセルDは、ゲート付きの特殊なダイオードであり、PMOSトランジスタMP3およびNMOSトランジスタMN3を含む。NMOSトランジスタMN3は、ドレインゲート間が結線されたMOSダイオードである。PMOSトランジスタMP3のドレイン領域およびソース領域はオープンであり、実質的にはトランジスタとしては機能しない。PMOSトランジスタMP3のゲートとNMOSトランジスタMN3のゲートは共通に接続される。
図10は、図9のダイオードセルのレイアウトを示す図である。ダイオードセルは、PMOSトランジスタMP3およびNMOSトランジスタMN3を含む。トランジスタMP3,MN3それぞれのゲート電極G3,G4は、金属配線M5を介して接続されている。またトランジスタMN3のゲートドレイン間は、金属配線M5を介して接続されている。
図9および図10のダイオードセルの利点を説明する。アンテナルールは、ゲート面積と、それと接続される金属配線のサイズの関係で規定され、ゲート面積が大きいほど、許容される金属配線のサイズが大きくなる。図9および図10のダイオードセルDは、ゲートを有しているため、バッファセルBUFの初段のゲートの面積とダイオードセルDのゲートの面積との合計によって、アンテナルールが規定される。したがって、図8のゲート無しのダイオードセルに比べて、図3の金属配線MLの許容サイズを大きくすることができる。
以上、実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎないことはいうまでもなく、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能であることはいうまでもない。
100 半導体集積回路
110 アナログ領域
Pi 入力ポート
VDD 電源ライン
VSS 接地ライン
120 デジタル領域
Po 出力ポート
122 内部回路
124 スタンダードセル配置領域
110 アナログ領域
Pi 入力ポート
VDD 電源ライン
VSS 接地ライン
120 デジタル領域
Po 出力ポート
122 内部回路
124 スタンダードセル配置領域
Claims (6)
- 複数のスタンダードセルを自動配置配線して設計されるデジタル領域と、
前記デジタル領域と接続されるアナログ領域と、
を備え、
前記デジタル領域は、
前記アナログ領域と接続される入力ポートと、
前記アナログ領域との境界に沿って敷設される電源ラインおよび接地ラインと、
前記入力ポートと接続されるダイオードセルと、
前記入力ポートと接続されるバッファセルと、
を備え、
前記ダイオードセルおよび前記バッファセルは、スタンダードセル配置領域内の、前記入力ポートに近接する箇所に配置される、半導体集積回路。 - 前記スタンダードセル配置領域は、第1方向に伸び、第2方向に隣接する複数の行に分割されており、
同じ入力ポートと接続される前記ダイオードセルおよび前記バッファセルは、同じ行に隣接して配置される、請求項1に記載の半導体集積回路。 - 前記入力ポートは、前記デジタル領域の前記第1方向に伸びる1辺に配置され、
同じ入力ポートと接続される前記ダイオードセルおよび前記バッファセルは、前記電源ラインおよび前記接地ラインのペアと隣接する行に配置される、請求項2に記載の半導体集積回路。 - 前記入力ポートは、前記デジタル領域の前記第1方向に伸びる1辺に配置され、
前記ダイオードセルおよび前記バッファセルは、前記電源ラインおよび前記接地ラインに対して1行隔てた行に配置される、請求項2に記載の半導体集積回路。 - 前記ダイオードセルおよび前記バッファセルが配置される行には、実回路を構成するセルの配置が禁止されている、請求項3または4に記載の半導体集積回路。
- 前記スタンダードセル配置領域は、第1方向に伸び、第2方向に隣接する複数の行に分割されており、
前記入力ポートは、前記デジタル領域の前記第2方向に伸びる2辺に配置され、
各行の端にはローエンドセルが配置され、
前記ダイオードセルおよび前記バッファセルは、前記ローエンドセルと隣接する領域に配置される、請求項1または2に記載の半導体集積回路。
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