JP2023098071A - 蓋付き容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全な状態を維持しつつ蓋部材の開き角度を大きくできる蓋付き容器を提供する。
【解決手段】蓋付き容器1の容器本体2は、上方に向かって開く開口を有する略箱状である。蓋部材3は、支持長辺側壁7A1の上辺にヒンジ構造5を介して回動可能に装着され、開口2Aを閉じる閉位置と、支持長辺側壁7A1の外面の近傍に位置することで開口2Aを開放する開位置との間を変位可能である。支持長辺側壁7A1の外面は、上方中央部及び上方中央部8Aより容器本体外方に張出した上方張出し部13A、13Bを有している。蓋部材3の第1面3Aは、蓋部材3が開位置にあるときに上方張出し部13A、13Bに係合する凹部15A、15Bを有している。
【選択図】図4
【解決手段】蓋付き容器1の容器本体2は、上方に向かって開く開口を有する略箱状である。蓋部材3は、支持長辺側壁7A1の上辺にヒンジ構造5を介して回動可能に装着され、開口2Aを閉じる閉位置と、支持長辺側壁7A1の外面の近傍に位置することで開口2Aを開放する開位置との間を変位可能である。支持長辺側壁7A1の外面は、上方中央部及び上方中央部8Aより容器本体外方に張出した上方張出し部13A、13Bを有している。蓋部材3の第1面3Aは、蓋部材3が開位置にあるときに上方張出し部13A、13Bに係合する凹部15A、15Bを有している。
【選択図】図4
Description
本発明は、蓋付き容器に関する。
従来、各種物品を運搬又は搬送するために蓋付き容器が用いられている。蓋付き容器は、容器本体と、蓋部材とを有している。容器本体は上方に開いた開口部を有する箱形状である。蓋部材は、一般に、1枚又は2枚の平板からなり、容器本体の上長手辺に対してヒンジ構造を介して回動自在に装着されている。蓋部材は、容器本体の開口部を閉じる閉位置と、容器の開口部を開く開位置との間で移動可能である(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の蓋付き容器では、蓋部材は2枚からなる。また、これら2枚の蓋の閉位置と開位置との間の最大角度(開き角度)は180度未満である。
一方、蓋部材を開いたときの容器本体へのアクセスを容易にするためには、蓋部材の開き角度は大きいことが好ましい。しかし、蓋部材の短手寸法が蓋付き容器の高さ寸法より長い容器では、開き角度を大きくすると、蓋部材が床面に接触して破損する可能性がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、安全な状態を維持しつつ蓋部材の開き角度を大きくできる蓋付き容器を提供することにある。
上記の目的を達成するための蓋付き容器は、容器本体と、蓋部材とを備えている。
前記容器本体は、略矩形状の底壁と、前記底壁の4つの側辺からそれぞれ上方に延びる4つの側壁とを有しており、上方に向かって開く開口を有する略箱状である。
前記蓋部材は、前記4つの側壁のうちの少なくとも1つである支持側壁の上辺にヒンジ構造を介して回動可能に装着され、前記開口を閉じる閉位置と、前記支持側壁の外面の近傍に位置することで前記開口を開放する開位置との間を変位可能である。
前記支持側壁の前記外面の上方又は下方の隅部は、上方中央部及び前記上方中央部より容器本体外方に張出した上方張出し部からなる第1の組と、下方中央部と前記下方中央部より容器本体外方に張出した下方張出し部からなる第2の組との少なくとも一方の組を有している。
前記蓋部材の開位置での上面は、前記蓋部材が開位置にあるときに前記上方張出し部又は前記下方張出し部に係合する凹部を有している。
本発明の蓋付き容器によれば、安全な状態を維持しつつ蓋部材の開き角度を大きくできる。
1.第1実施形態
(1)蓋付き容器の基本構造
図1及び図2を用いて、蓋付き容器1の基本構造を説明する。
(1)蓋付き容器の基本構造
図1及び図2を用いて、蓋付き容器1の基本構造を説明する。
蓋付き容器1は、物品を収納して運搬又は保管するための容器である。蓋付き容器1は、容器本体2と、蓋部材3とを備えている。容器本体2は、上方に向かって開いた開口2A(図2)を有する略箱型である。つまり、容器本体2は、上方から物品を出し入れする構成となっている。蓋部材3は、開口2Aを閉じたり開いたりできる。容器本体2及び蓋部材3はポリプロピレンにより構成されている。
(2)容器本体
容器本体2は、底壁6と、底壁6の4つの側辺からそれぞれ上方に延びる4つの側壁7とを有している。容器本体2は、長手方向と短手方向を有しており、底壁6は略矩形状の底板6Aを有している。
容器本体2は、底壁6と、底壁6の4つの側辺からそれぞれ上方に延びる4つの側壁7とを有している。容器本体2は、長手方向と短手方向を有しており、底壁6は略矩形状の底板6Aを有している。
個々の側壁7は、主に、略矩形板状のベース10と、ベース10の上縁部から外方に突出する上フランジ11と、ベース10の下縁部から外方に突出する下フランジ12とを有している。
容器本体2の短手方向寸法は、容器本体2の高さ寸法より長い。
以後の説明では、側壁7のうち、底壁6の一対の長辺に形成されたものを一対の長辺側壁7Aといい、底壁6の一対の短辺に形成されたものを一対の短辺側壁7Bという。さらに、一対の長辺側壁7Aのうちの一方を支持長辺側壁7A1という。また、上フランジ11のうち、一対の長辺側壁7Aの上部に形成されたものを長辺上フランジ11Aといい、一対の短辺側壁7Bの上部に形成されたものを短辺上フランジ11Bという。また、下フランジ12のうち、一対の長辺側壁7Aの下部に形成されたものを長辺下フランジ12Aといい、一対の短辺側壁7Bの下部に形成されたものを短辺下フランジ12Bという。
さらに、容器本体2において、短手方向の一方側(図1及び図2の右斜め下側)を短手方向第1側として、短手方向の他方側(図1及び図2の左斜め上側)を短手方向第2側とする。さらに、容器本体2において、長手方向の一方側(図1及び図2の右斜め上側)を長手方向第1側として、長手方向の他方側(図1及び図2の左斜め下側)を長手方向第2側とする。
(3)蓋部材
蓋部材3は、図1~図3に示すように、1枚の略矩形状板状部材からなる。蓋部材3は、ヒンジ構造5を介して、支持長辺側壁7A1の上の長辺上フランジ11Aに対して回動可能に連結されており、開口2Aを閉じる閉位置(図1)と開口2Aを開く開位置(図2)との間で回動できる。ヒンジ構造5は容器本体2と蓋部材3を接合(または係合)して形成されている。
蓋部材3は、図1~図3に示すように、1枚の略矩形状板状部材からなる。蓋部材3は、ヒンジ構造5を介して、支持長辺側壁7A1の上の長辺上フランジ11Aに対して回動可能に連結されており、開口2Aを閉じる閉位置(図1)と開口2Aを開く開位置(図2)との間で回動できる。ヒンジ構造5は容器本体2と蓋部材3を接合(または係合)して形成されている。
なお、蓋部材3が閉位置の上方外側の上面を第1面3Aといい、下方内側の下面を第2面3Bという。
(4)蓋部材が開位置にあるときの蓋部材と支持長辺側壁の係合構造
支持長辺側壁7A1の外面の上方部分は、図1に示すように、上方中央部8A(例えば、長辺リブ31)と、上方中央部8Aより容器本体外方(具体的には、短手方向第1側)に張出した一対の上方張出し部13A、13Bとを有している。具体的には、上方張出し部13A、13Bは、支持長辺側壁7A1の外面の上側隅部に位置している。
支持長辺側壁7A1の外面の上方部分は、図1に示すように、上方中央部8A(例えば、長辺リブ31)と、上方中央部8Aより容器本体外方(具体的には、短手方向第1側)に張出した一対の上方張出し部13A、13Bとを有している。具体的には、上方張出し部13A、13Bは、支持長辺側壁7A1の外面の上側隅部に位置している。
支持長辺側壁7A1の外面の下方部分は、図1に示すように、下方中央部8B(例えば、長辺リブ37)と、下方中央部8Bより容器本体外方に張出した一対の下方張出し部14A、14Bを有している。具体的には、下方張出し部14A、14Bは、支持長辺側壁7A1の外面の下側隅部に位置している。上記の上方張出し部13A、13B、下方張出し部14A、14Bによって、容器本体2の短手方向寸法を長くできる。なお、長辺側壁7Aのもう一方にも、上記と同様の構造が形成されている。
ただし、容器本体2の短辺側壁7Bには張出し部は形成されていない。
図5を用いて、上方張出し部13Aを詳細に説明する。なお、上方張出し部13Bの構造は同じであるので、その説明は省略される。
上方張出し部13Aは、第1水平リブ13A1と、第2水平リブ13A2とを有している。第1水平リブ13A1は、凹部21A(後述)と共通の上面を有している。第2水平リブ13A2は、第1水平リブ13A1の下方に配置され、長辺上フランジ11Aの下方に配置された長辺リブ31と同じ高さに形成されている。第1水平リブ13A1と第2水平リブ13A2は、角部において斜めに延びる第1縦リブ13A3と、第1縦リブ13A3から離れた位置にある第2縦リブ13A4によって互いに連結されている。第1水平リブ13A1の容器本体短手方向外側部分は、長辺上フランジ11Aから容器本体外方に張出しており、第1水平リブ13A1及び第2水平リブ13A2の端面と第2縦リブ13A4の端面は、容器本体短手方向の仮想平面の一部となっている。
また、上方張出し部13Aは、2本の縦リブ32、33の上端からそれぞれ斜めに延びる斜めリブ34、35に連結されている。
図6を用いて、下方張出し部14Aを詳細に説明する。なお、下方張出し部14Bも構造は同じであるので、その説明は省略される。
下方張出し部14Aは、容器本体外方(具体的には、短手方向第1側)を向いた略矩形状の平面部36を有する。平面部36は、支持長辺側壁7A1の長辺リブ37より数ミリ又は平面部36の肉厚分突出している。平面部36は、滑らかな角部71を構成するように延びて長手方向第1側を向いた他方の平面部72と共に外周部面構造を構成している。この外周部面構造の内側には凸段部41の角部41aからなる内側壁が設けられており、外周部面構造と内側壁とによって間に空間を有する二重壁構造が形成されている。二重壁構造の間は下方に開いた空間になっており、空間内では角部71と角部41aを連結する連結部73が延びている。外周部面構造及び連結部73は、垂下リブ構造である。
平面部36は、長辺下フランジ12Aとその上方にある長辺リブ37に連結され、それらよりも容器本体外方(具体的には、短手方向第1側)に突出している。また、下方張出し部14Aは、2本の縦リブ32、33の下端からそれぞれ斜めに延びる斜めリブ38、39に連結されている。
蓋部材3の第1面3Aは、図1及び図3に示すように、凹部15A、15B、16A、16Bを有している。具体的には、凹部15A、15B、16A、16Bは、第1面3Aの四隅に設けられている。凹部15A、15B、16A、16Bは、蓋部材3が開位置にあるときに、上方張出し部13A、13B及び下方張出し部14A、14Bにそれぞれ係合する。ここで、「係合する」とは、凹部内に張出し部が入り込むことをいう。係合状態では、凹部15A、15B、16A、16Bの面は、上方張出し部13A、13B及び下方張出し部14A、14Bのそれぞれに当接又は近接している。
上記の係合により、蓋部材3は、開位置において、垂下することができ(閉位置から270度回動することができ)、そのため容器本体外方(具体的には、短手方向第1側)への突出を最小限に抑えられる。
なお、蓋部材3において、凹部15A、15B、16A、16Bが形成された部分の反対側は、第2面3Bにおいて凸部となっている。
図7を用いて、凹部16Bを詳細に説明する。なお、他の凹部も構造は同じであるので、それらの説明は省略される。
凹部16Bは、蓋部材3の第1面3Aに形成されている。凹部16Bは略矩形状の平面を有しており、2辺が蓋部材3の他の部分と連続する凹部形成壁辺となっており、2辺が蓋部材3の隅において壁が形成されていない開放辺となっている。
凹部16Bは、張出し部14Bの突出量(つまり、支持長辺側壁7A1の長辺リブ37より数ミリ又は平面部36の肉厚分)に対応して、同じ程度凹んでいる。
上記の構成により、蓋部材3が開位置にあるときに、図4に示すように、凹部15Aが上方張出し部13Aに係合し、凹部15Bが上方張出し部13Bに係合し、凹部16Aが下方張出し部14Aに係合し、凹部16Bが下方張出し部14Bに係合する。
このようにして、蓋部材3は、開口2Aを閉じる閉じ位置(図1)と開口2Aを開く開き位置(図2、図4)との間で約270度回動できる。つまり、蓋部材3は、閉位置では、図1に示すように、略水平に延びるとともに、上フランジ11の上面に当接して支持される。蓋部材3は、開位置では、図2及び図4に示すように、垂下しており、支持長辺側壁7A1の外面に沿ってつまり外面に当接又は近接した位置にある。
なお、蓋部材3の短手方向寸法は、容器本体2の高さ寸法より短い。したがって、容器本体2の短手方向寸法が容器本体2の高さ寸法より長い場合でも、蓋部材3を開位置に移動するときに蓋部材3の先端部が床面に接触しない。つまり、本実施形態では、蓋部材3は、開位置では支持長辺側壁7A1の外面のほぼ全体を覆っているが、先端部は床面に衝突しないようになっている。
上方張出し部13Aの張出し量と下方張出し部14Aの張出し量は同じである。また、上方張出し部13Bの張出し量と下方張出し部14Bの張出し量は同じである。
上記のように、本実施形態では、蓋部材3を開位置としたときに、蓋部材3が床面に接触することを回避できる。このため、蓋部材3が床面と接触して変形・損傷することを防止できる。
さらに、蓋部材3を開位置とした場合に、物品を出し入れする際の容器本体2の上方の作業スペースを広げることができ、容器本体2の開口2Aへ近づいて作業が容易にできる。従って、容器本体2において物品を出し入れする際の作業性が向上する。
上方張出し部13A、13B、下方張出し部14A、14Bを張出すことで、容器本体2としての必要な寸法を確保し、それ以外のリブや外面を軽量化できる。
具体的には、上方張出し部13A、13B、下方張出し部14A、14Bの張出し寸法は、ヒンジ構造5の外寸より5mm以上である。
また、蓋部材3の凹部15A、15B、16A、16Bの深さ寸法は5mm以上である。張出し部の張出し寸法と凹部の深さ寸法は同じもよいが、蓋部材3を確実に270度回動させるために凹部の深さ寸法を張出し部の張出し寸法より大きくする場合もある。
(5)上フランジの上部構造
上フランジ11の上部には、下記の構成が設けられている。
上フランジ11の上部には、下記の構成が設けられている。
図1~図4に示すように、一方の長辺上フランジ11A(ヒンジ構造5が設けられていない側のもの)の上部には、突起18が設けられている。突起18は、蓋付き容器1を段積みする場合に、突起19との間に上側の蓋付き容器1の底壁6の凸段部41を挟むように嵌合するために形成されている。突起18は、容器本体長手方向に長く延びている。突起18は、一対の長手方向両側突起18Aを有している。
図1~図2に示すように、一対の長手方向両側突起18Aは、長手方向外側の第1部分181と、長手方向内側の第2部分182とを有している。第2部分182の内側面は第1部分181の内側面よりも容器本体短手方向外側にずれており、両者の間には斜めの内側面が設けられている。突起18は、中間突起18Bを有している。中間突起18Bは長手方向に直線状に延びている。
ヒンジ構造5は、支持長辺側壁7A1の長辺上フランジ11Aに形成された突起19を有している。突起19は、長手方向両端に設けられた一対の支持突起19Aと、複数の中間突起19Bを有している。一対の支持突起19Aは、中間突起19Bと同じ高さで形成されている。ヒンジ構造5の突起19は、支持長辺側壁7A1の上方張出し部13A、13B及び下方張出し部14A、14Bより容器本体内方に位置している。言い換えると、ヒンジ構造5の突起19は、支持長辺側壁7A1の上方張出し部13A、13B及び下方張出し部14A、14Bの先端縁より容器本体外方(具体的には、短手方向第1側)に突出していない。
さらに、図1に示すように、一対の支持突起19Aの長手方向内側には傾斜面19A1が形成され、中間突起19Bの長手方向に直線状に延びる内側面に連続している。
以上の構成により、蓋付き容器1を段積みする場合に、底壁6の凸段部41が3個の突起18の容器本体内側に嵌合し、さらに、ヒンジ構造5の突起19の容器方向内側に嵌合する。その結果、段積みされた蓋付き容器1同士の間でがたつきが少なくなる。
一対の短辺上フランジ11Bの各々の上部には、図2に示すように、一対の突起17が設けられている。突起17は、蓋部材3が閉位置にあるときに蓋部材3の袋状突起20が係合するための構造である。ここで、「係合する」とは袋状突起20の凹部内に突起17が入り込むことをいう。
上フランジ11の上部の四隅には、凹部21A、21B、22A、22Bが形成されている。凹部21A、21B、22A、22Bは、蓋部材3が閉位置にあるときに蓋部材3において、凹部15A、15B、16A、16Bが形成された部分の反対側の凸部が係合するための構造である。これにより、蓋部材3は、閉位置において、水平状態になることができる。なお、「係合する」とは凹部内に凸部が入り込むことを意味する。
なお、変形例として、上フランジ11の上部の四隅に形成されている凹部21A、21B、22A、22Bに、蓋部材3の外側に沿って、リブを設けてもよい。このリブがあることによって、蓋部材3が閉位置にあるとき、蓋部材3が変形又は撓んだとしても蓋部材3と上フランジ11との間に隙間が生じにくい。そのため、蓋部材3が変形又は撓んだとしても、容器本体2内へ埃が侵入しにくい。
2.変形例
(1)基本構造の変形例
上記実施形態では、蓋付き容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の合成樹脂材料により構成されてもよい。
(1)基本構造の変形例
上記実施形態では、蓋付き容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の合成樹脂材料により構成されてもよい。
上記実施形態では、容器本体が折畳み不可能な構成となっているが、容器本体が折畳み可能であってもよい。
蓋部材は、短辺側壁の短辺上フランジに取付けられてもよい。
2枚で容器本体の開口部の全体を閉塞可能な蓋部材を設けてもよいし、3枚以上の蓋部材で容器本体の開口部を閉塞するように構成してもよい。
(2)蓋部材と支持長辺側壁の係合構造の変形例
蓋部材は容器本体に対して着脱自在であってもよい。
蓋部材は容器本体に対して着脱自在であってもよい。
ヒンジ構造は容器本体及び蓋部材とは別部材で構成されていてもよい。
張出し部と凹部の組み合わせは、4か所ではなく、1~3か所、5か所以上でもよい。例えば、前記実施形態の上方の2か所だけでもよく、下方の2か所だけでもよい。
凹部は、蓋部材の長手方向両端において短手方向に延びる構造でもよい。
張出し部と凹部はそれぞれ支持長辺側壁と蓋部材の隅部から外れた位置に形成されていてもよい。
3.態様
以上説明した実施形態及び変形例の記載から理解されるように、第一の態様の蓋付き容器(1)は、下記の構成を備える。
以上説明した実施形態及び変形例の記載から理解されるように、第一の態様の蓋付き容器(1)は、下記の構成を備える。
つまり、第一の態様に係る蓋付き容器(1)は、容器本体(2)と、蓋部材(3)とを備えている。
容器本体(2)は、略矩形状の底壁(6)と、底壁(6)の4つの側辺からそれぞれ上方に延びる4つの側壁(7)とを有しており、上方に向かって開く開口(2A)を有する略箱状である。
蓋部材(3)は、4つの側壁(7)のうちの少なくとも1つである支持側壁(7A1)の上辺にヒンジ構造(5)を介して回動可能に装着され、開口(2A)を閉じる閉位置と、支持側壁(7A1)の外面の近傍に位置することで開口(2A)を開放する開位置との間を変位可能である。
支持側壁(7A1)の外面は、上方中央部(8A)及び上方中央部(8A)より容器本体外方に張出した上方張出し部(13A、13B)からなる第1の組と、下方中央部(8B)と下方中央部(8B)より容器本体外方に張出した下方張出し部(14A、14B)からなる第2の組との少なくとも一方の組を有している。
蓋部材(3)の閉位置での上面(3A)は、蓋部材が開位置にあるときに上方張出し部(13A、13B)又は下方張出し部(14A、14B)に係合する凹部(15A、15B、16A、16B)を有している。
第一の態様の蓋付き容器(1)では、安全な状態を維持しつつ蓋部材(3)の開き角度を大きくできる。
第二の態様の蓋付き容器(1)は、第一の態様に加えて、下記の構成を更に備える。
つまり、蓋付き容器(1)では、支持側壁(7A1)の外面は、上方張出し部を含む一対の上方張出し部(13A、13B)と、下方張出し部を含む一対の下方張出し部(14A、14B)とを有している。蓋部材(3)は、上面(3A)の四隅の各々に凹部(15A、15B、16A、16B)を有する1枚の部材からなり、閉位置と開位置との間で約270度回動する。
第二の態様の蓋付き容器(1)では、安全な状態を維持しつつ蓋部材(3)の開き角度を大きくできる。
第三の態様の蓋付き容器(1)は、第一又は第二の態様に加えて、下記の構成を更に備える。
つまり、蓋付き容器(1)では、容器本体(2)は、支持側壁(7A1)の上端に形成された上フランジ(11)を有している。ヒンジ構造(5)は、上フランジ(11)の上部に形成された突起(19)を有している。突起(19)は、支持側壁(7A1)の上方張出し部(13A、13B)又は下方張出し部(14A、14B)より容器本体内方に位置している。
第三の態様の蓋付き容器(1)では、ヒンジ構造(5)によって蓋付き容器(1)の短手方向の寸法が大きくなることがない。
第四の態様の蓋付き容器(1)は、第一~第三の態様に加えて、下記の構成を更に備える。
つまり、蓋付き容器(1)は、容器本体(2)及び蓋部材(3)は長手方向と短手方向を有している。蓋部材(3)において支持側壁(7A1)の上辺に回動可能に装着されている部分は、長手方向に延びる端部である。蓋部材(3)の短手方向長さは、容器本体(2)の高さより短い。
第四の態様の蓋付き容器(1)では、容器本体(2)の短手方向長さが容器本体(2)の高さより長い構造であっても、蓋部材(3)の先端部が床面に衝突しない。
1 :蓋付き容器
2 :容器本体
2A :開口
3 :蓋部材
5 :ヒンジ構造
6 :底壁
7 :側壁
7A :長辺側壁
8A :上方中央部
8B :下方中央部
11 :上フランジ
13A :上方張出し部
13B :上方張出し部
14A :下方張出し部
14B :下方張出し部
15A :凹部
15B :凹部
16A :凹部
16B :凹部
2 :容器本体
2A :開口
3 :蓋部材
5 :ヒンジ構造
6 :底壁
7 :側壁
7A :長辺側壁
8A :上方中央部
8B :下方中央部
11 :上フランジ
13A :上方張出し部
13B :上方張出し部
14A :下方張出し部
14B :下方張出し部
15A :凹部
15B :凹部
16A :凹部
16B :凹部
Claims (4)
- 略矩形状の底壁と、前記底壁の4つの側辺からそれぞれ上方に延びる4つの側壁とを有しており、上方に向かって開く開口を有する略箱状の容器本体と、
前記4つの側壁のうちの少なくとも1つである支持側壁の上辺にヒンジ構造を介して回動可能に装着され、前記開口を閉じる閉位置と、前記支持側壁の外面の近傍に位置することで前記開口を開放する開位置との間を変位可能な蓋部材と、を備え、
前記支持側壁の前記外面の上方又は下方の隅部は、上方中央部及び前記上方中央部より容器本体外方に張出した上方張出し部からなる第1の組と、下方中央部と前記下方中央部より容器本体外方に張出した下方張出し部からなる第2の組との少なくとも一方の組を有しており、
前記蓋部材の前記閉位置での上面は、前記蓋部材が前記開位置にあるときに前記上方張出し部又は前記下方張出し部に係合する凹部を有している、
蓋付き容器。 - 前記支持側壁の前記外面は、前記上方張出し部を含む一対の上方張出し部と、前記下方張出し部を含む一対の下方張出し部とを有しており、
前記蓋部材は、前記上面の四隅の各々に前記凹部を有する1枚の部材からなり、前記閉位置と前記開位置との間で約270度回動する、
請求項1に記載の蓋付き容器。 - 前記容器本体は、前記支持側壁の上端に形成された上フランジを有しており、
前記ヒンジ構造は、前記上フランジの上部に形成された突起を有しており、
前記突起は、前記支持側壁の前記上方張出し部又は前記下方張出し部より容器本体内方に位置している、
請求項1又は2に記載の蓋付き容器。 - 前記容器本体及び前記蓋部材は長手方向と短手方向を有しており、
前記蓋部材において前記支持側壁の前記上辺に回動可能に装着されている部分は、長手方向に延びる端部であり、
前記蓋部材の短手方向長さは、前記容器本体の高さより短い、
請求項1~3のいずれかに記載の蓋付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021214577A JP2023098071A (ja) | 2021-12-28 | 2021-12-28 | 蓋付き容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021214577A JP2023098071A (ja) | 2021-12-28 | 2021-12-28 | 蓋付き容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023098071A true JP2023098071A (ja) | 2023-07-10 |
Family
ID=87072074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021214577A Pending JP2023098071A (ja) | 2021-12-28 | 2021-12-28 | 蓋付き容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023098071A (ja) |
-
2021
- 2021-12-28 JP JP2021214577A patent/JP2023098071A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20241209 |