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JP2023045480A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2023045480A
JP2023045480A JP2021153914A JP2021153914A JP2023045480A JP 2023045480 A JP2023045480 A JP 2023045480A JP 2021153914 A JP2021153914 A JP 2021153914A JP 2021153914 A JP2021153914 A JP 2021153914A JP 2023045480 A JP2023045480 A JP 2023045480A
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紘史 萩原
Hiroshi Hagiwara
康介 荻野
Kosuke Ogino
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Canon Inc
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Abstract

Figure 2023045480000001
【課題】両面印刷時の生産性の低下を抑えつつ、両面搬送路で発生する用紙のスリップを低減すること。
【解決手段】両面搬送路において用紙を搬送する両面搬送ローラ対52と、両面搬送ローラ対52により搬送された用紙を転写部に向けて搬送する再給紙を行う両面再給紙ローラ対53と、2枚循環モードで両面印刷が実行されるときに、両面再給紙ローラ対53により用紙を搬送する第1両面搬送制御と、両面搬送ローラ対52及び両面再給紙ローラ対53により用紙を搬送する第2両面搬送制御と、のいずれか一方を選択する両面搬送アシスト制御判断部151と、両面搬送アシスト制御判断部151により選択された方の両面搬送制御を実行する用紙搬送制御部150と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、例えば、両面画像形成を行う複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
複数枚の用紙(シートともいう)の表裏両面に画像を形成する方法としては、循環型用紙搬送方式を利用するものがある。循環型用紙搬送方式では、画像を転写する転写部に用紙を送って、その用紙の第1面に画像を印刷し、さらに、その用紙を反転部に送って反転させて再び転写部に送って第2面に画像を転写する。これにより、用紙の両面に画像を印刷する。さらに紙間を小さくして生産性を向上させるために、両面印刷には1枚の用紙で、給紙、再給紙を行うのではなく、複数枚まとめて給紙して第1面の画像を続けて印刷した後、第1面に画像が印刷された用紙を両面搬送路に送る。その後、新たに給紙した用紙の第1面の画像と、両面搬送路を介して搬送された用紙の第2面への画像とを交互に印刷する制御(以下、両面循環制御という)を行っている。このように、両面印刷を行うときに画像形成装置内に存在する用紙の枚数を両面循環枚数という。上述した例の場合、両面循環枚数は2枚である。
両面循環方式の画像形成装置では、画像形成装置のコンパクト化や省スペース化のために両面搬送路を短くコンパクトにすることが求められる。例えば特許文献1では、両面搬送経路を短く構成するために、両面搬送路で用紙を待機させる位置を、第1面へ画像形成する給紙部と転写部との途中に配置する構成が提案されている。両面搬送路をよりコンパクトにする方法として、両面搬送路から画像形成部に用紙を搬送する両面再給紙部の曲率を大きくする方法が考えられる。両面再給紙部の曲率を大きくすることで、両面搬送路と画像形成部との距離を近づけることができるため、画像形成装置をより小型化できる。
特開2002-012374号公報
しかしながら、両面搬送路(両面再給紙部)の曲率を大きくすると、用紙が搬送路に沿って曲げられた際に生じる抵抗(以下、搬送抵抗という)が大きくなるため、用紙と搬送ローラとの間でスリップが起こり、ジャム(紙詰まり)が発生するおそれがある。スリップを起こさないよう搬送ローラのニップ圧を大きくすると、搬送ローラの摩耗が早く進行し、また搬送ローラを保持する部材のクリープによる変形(以下、クリープ変形という)を起こすおそれもある。
両面搬送路でのジャムを回避する方法として、両面循環枚数を2枚から1枚に減らす方法が考えられる。これにより、両面搬送路内で用紙を搬送する際に全ての搬送ローラを当該用紙の搬送に利用できるようになるため、両面循環制御時と比べて用紙搬送力が向上する。しかし、両面循環枚数を1枚に減らすと両面印刷時の生産性が低下してしまう。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、両面印刷時の生産性の低下を抑えつつ、両面搬送路で発生する用紙のスリップを低減することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)先行して搬送される先行紙の第1面及び前記第1面とは反対側の第2面への画像形成を行った後に先行紙に続いて搬送される後続紙の第1面への画像形成を行う第1モードと、先行紙の第1面への画像形成と先行紙の第2面への画像形成との間に後続紙の第1面への画像形成を行う第2モードと、のいずれか一方で、両面印刷を行うことが可能な画像形成装置において、トナー像を用紙に転写する転写部と、前記転写部により転写された未定着のトナー像を定着する定着部と、第1面への画像形成が行われ前記定着部を通過した用紙の第2面にトナー像を転写するために用紙が搬送される両面搬送路と、前記両面搬送路において用紙を搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段により搬送された用紙を前記転写部に向けて搬送する再給紙を行う第2搬送手段と、前記第2モードで前記両面印刷が実行されるときに、前記第2搬送手段により用紙を搬送する第1両面搬送制御と、前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段により用紙を搬送する第2両面搬送制御と、のいずれか一方を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された方の両面搬送制御を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、両面印刷時の生産性の低下を抑えつつ、両面搬送路で発生する用紙のスリップを低減することができる。
実施例1~3の画像形成装置の概略断面図 実施例1~3の画像形成装置のブロック図 実施例1~3の循環型両面印刷方式の印刷順を示す図 実施例1~3の第1両面搬送制御の用紙状態を示す要部概略図 実施例1の両面搬送制御を説明するフローチャート 実施例1の両面搬送制御のタイミングチャート 実施例1の第2両面搬送制御の用紙状態を示す要部概略図 実施例1の各両面搬送制御における画像形成間隔を示す図 実施例2の両面搬送制御を説明するフローチャート 実施例3の両面搬送制御を説明するフローチャート
以下に、本発明に係わる実施の形態を、図面を参照して詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、先行して搬送される用紙を先行紙、先行紙に続いて搬送される用紙を後続紙という。用紙の面を第1面といい、第1面とは反対側の面を第2面という。
<全体構成と画像形成プロセス>
カラーの電子写真方式の画像形成装置の全体構成について、図1を参照して概略を説明する。実施例1に示す画像形成装置は電子写真方式の画像形成プロセスを利用したレーザプリンタ100(以下、プリンタ100という)である。プリンタ100は、プリンタ100本体に対して着脱可能なプロセスステーション(プロセスカートリッジ)5Y,5M,5C,5Kを備える。4個のプロセスステーション5Y,5M,5C,5Kは、同一構造であるが、異なる色、即ち、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー(現像剤)による画像を形成する点で相違する。なお、特定のプロセスステーションの説明を行う場合を除き、以下、YMCKの符号を省略する。各プロセスステーション5は、それぞれ、トナー容器23、感光体である感光ドラム1、帯電ローラ2、現像ローラ3、クリーニングブレード4、廃トナー容器24を有する。プロセスステーション5の下方には露光装置7が配置され、画像信号に基づく露光を感光ドラム1に対して行う。
感光ドラム1は、回転過程で、帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。そして感光ドラム1上には、露光装置7による画像露光を受けることによりそれぞれ目的のカラー画像の第1~第4の色成分像(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック成分像)に対応した静電潜像が形成される。帯電ローラ2は、感光ドラム1の回転に伴って従動回転する。実施例1で用いた露光装置7は、レーザダイオード、回転多面鏡を用いたスキャナであり、画像情報に応じて変調されたレーザビームを感光ドラム1上に結像し、静電潜像を形成する。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、第1~第4のプロセスステーション5Y、5M、5C、5Kの現像ローラ3により現像される。この現像ローラ3を介して感光ドラム1上の静電潜像にそれぞれの色のトナーを付着させてトナー像として現像する。各現像器内のトナーは、負帯電の非磁性一成分トナーであり、静電潜像の現像は、非磁性一成分接触現像方式によって行われる。現像ローラ3には現像電圧電源(不図示)により現像電圧が印加され、これにより現像が行われる。
中間転写ベルトユニットは、中間転写ベルト8、駆動ローラ9、2次転写対向ローラ10から構成される。また、各感光ドラム1に対向して、中間転写ベルト8の内側に1次転写ローラ6が配設され、1次転写電圧電源(不図示)により正極性の1次転写電圧が印加される。モータ(不図示)により駆動ローラ9が回転することにより、中間転写ベルト8は回動され、それに従い、2次転写対向ローラ10も従動回転する。各感光ドラム1は矢印方向(時計回り方向)に回転し、中間転写ベルト8が矢印A方向に回転し、1次転写ローラ6に正極性の1次転写電圧が印加される。これにより、感光ドラム1上のトナー像は、感光ドラム1Y上のトナー像から順次、中間転写ベルト8上(ベルト上)に1次転写される。その後、4色のトナー像が重なった状態で2次転写ローラ11まで搬送される。感光ドラム1のクリーニングブレード4は、感光ドラム1に圧接し、中間転写ベルト8に転写されないで感光ドラム1表面に残ったトナー(以下、残留トナーという)及びその他の感光ドラム上(感光体上)の残留物を除去する。ベルトクリーニングブレード21は、中間転写ベルト8上に残ったトナーを除去し、除去されたトナーは容器22に収納される。
給搬送装置12は、用紙Pを収納する給紙カセット13内から用紙Pを給紙する給紙ローラ14と、給紙された用紙Pを搬送する給紙搬送ローラ対15とを有する。そして、給搬送装置12から搬送された用紙Pはレジストレーション(以下、レジストという)ローラ対16によって2次転写ローラ11に搬送される。レジセンサ25は、用紙Pの有無を検知する。レジセンサ25は、再給紙によって搬送された用紙Pが後述する搬送路75に合流する位置よりも用紙Pの搬送方向において下流側、かつ、後述する転写部よりも上流側に設けられた検知手段として機能する。ここで、用紙Pが搬送される経路である搬送路において、給紙搬送ローラ対15とレジストローラ対16との間の部分を、搬送路75という。搬送路75は、第1面にトナー像が転写される用紙Pが給紙される給紙部(給搬送装置12)から転写部へ用紙が搬送される搬送路である。中間転写ベルト8から用紙Pへの転写においては、2次転写ローラ11に正極性の電圧を印加することにより、搬送された用紙Pに、中間転写ベルト8上の4色のトナー像が転写される(以下、2次転写という)。用紙Pにトナー像が転写される位置、すなわち2次転写ローラ11の位置は、転写部である。ここで、給搬送装置12から搬送された用紙Pにトナー像が転写されるときの面は、第1面であるとする。
トナー像が転写された後の用紙Pは、定着器17に搬送される。定着器17は、定着ヒータ30と定着ヒータ30の温度を測定するための温度センサ31を内蔵した定着ローラ18と、定着ローラ18に圧接するための加圧ローラ19とを備えたフィルム加熱方式の定着器である。そして、用紙Pを加熱及び加圧することにより未定着のトナー像が定着されて、画像形成物(プリント済みの用紙等)として排出ローラ20によりプリンタ100外(機外)へ排出される。定着器17は、転写部により転写された未定着のトナー像が用紙に定着される定着部である。用紙Pが機外へ排出される方向は、排出方向(図1中、矢印B)である。なお、両面印刷が行われる際に、定着処理が完了した用紙Pが後述する反転ローラ対50に搬送されるときの方向は、反転部方向(図1中、矢印C)である。
定着器17を通過した用紙Pを機外に排出せず、用紙Pの第1面の裏の面である第2面に印刷を行う場合、用紙Pを両面搬送路70に搬送するために、定着器17を通過した用紙Pを反転ポイント201方向に搬送する。両面搬送路70は、定着部を通過した用紙Pの第2面にトナー像を転写するために用紙が搬送される搬送路である。両面フラッパ55は用紙Pの搬送方向を排出方向と反転部方向のいずれか一方へと切り替え可能である。両面印刷が行われる場合は、第1面に画像が形成された(以下、画像形成済みという)用紙Pの先端が両面フラッパ55に到着する前に、両面フラッパ55は反転部方向に切り替えられる。
用紙Pは反転ポイント201を通過した後、反転ローラ対50により機外の排出方向に一旦搬送される。用紙Pの後端が反転ポイント201を通過し、反転ローラ対50の位置に用紙Pが存在する間に、反転ローラ対50は一旦停止する。そして、反転ローラ対50は、それまでの回転方向と逆の回転方向に回転することにより、用紙Pを両面搬送路70の方向へと搬送させる。両面搬送路70内では、両面搬送ローラ対52及び両面再給紙ローラ対53が、用紙Pを再給紙待機ポイント202、合流ポイント200へと搬送する。両面搬送ローラ対52は、両面搬送路70において用紙Pを搬送する第1搬送手段として機能する。両面再給紙ローラ対53は、両面搬送ローラ対52により搬送された用紙Pを転写部に向けて搬送する再給紙を行う第2搬送手段として機能する。
両面搬送路70は、合流ポイント200の箇所で、給紙搬送ローラ対15とレジストローラ対16との間の搬送路75に合流する。表裏を反転された用紙Pはレジストローラ対16によって2次転写ローラ11に搬送される。そして、用紙Pの第2面に中間転写ベルト8上の4色の未定着のトナー像が転写される。定着器17は用紙Pの第2面に転写されたトナー像を定着する。両面フラッパ55が排出方向に切り替えられることにより、両面に画像が形成された用紙Pが排出ローラ20によって機外に排出される。
<制御ブロック図>
図2は、実施例1のプリンタ100の制御ブロック図である。プリンタ制御部101は、CPU104、ROM104a,RAM104bなどの回路を有し、プリンタ100内の各装置を制御するプログラムを実行する。CPU104は帯電電圧電源(不図示)などを含む画像形成部110や搬送路上の各ローラ対を駆動するモータ駆動部111や両面フラッパ55の方向を切り替える両面フラッパ駆動部112と接続され、それらへ指示を出し、画像形成や用紙搬送を行う。CPU104は、後述する用紙搬送制御部150、両面搬送アシスト制御判断部151(以下、判断部151とする)を有し、これらの制御部によってモータ駆動部111を介して、両面搬送モータ60へと指示を出し、用紙Pの両面搬送を行う。なお、両面搬送モータ60の駆動は、反転ローラ対50へは正転逆転の両方向の駆動が伝わり、両面搬送ローラ対52へはワンウェイクラッチ61によって正転方向の駆動のみ伝わるように構成されている。
用紙搬送制御部150は、後述の第1両面搬送制御を行う第1両面搬送制御部150aと後述の第2両面搬送制御を行う第2両面搬送制御部150bとを含んでいる。用紙搬送制御部150は、判断部151により選択された方の両面搬送制御を実行する制御手段として機能する。CPU104は画像形成間隔決定部152を有し、用紙間の画像形成間隔を決定する。ここで、用紙間とは、先行紙の後端と、先行紙に続き搬送されている後続紙の先端との間をいう。また、画像形成間隔とは、先行紙上に形成される第1トナー像の先端と、後続紙上に形成される第2トナー像の先端との間をいう。また、CPU104はセンサ部113を介して、レジセンサ25やその他の搬送路上のセンサ(不図示)を含むセンサ部と接続され、各センサの値を逐次モニターすることができる。
コントローラ102は、プリンタ制御部101と接続され、ネットワークやプリンタケーブル等を介して接続されたホストコンピュータ103の設定に従いプリンタ制御部101への印刷指示などを行う。コントローラ102は、ホストコンピュータ103から画像情報と印刷命令を受け取ると、受け取った画像情報を解析してビットマップデータに変換する。コントローラ102は、印刷中は、プリンタ制御部101から送信されてくるTOP信号に同期して、ビットマップデータをプリンタ制御部101に送信する。またユーザが指定できる給紙カセット13内の用紙Pの紙種に関する情報(以下、紙種情報という)や後述する両面搬送アシスト制御の有無の設定などは、ユーザによってホストコンピュータ103上で行われる。ユーザにより指定された情報はコントローラ102を経由してCPU104に伝達される。ここで、両面搬送アシスト制御とは、両面搬送路70における用紙Pの搬送不良(例えばスリップ)を防止するアシスト制御である。例えばホストコンピュータ103は、アシスト制御の有無を指定する指定手段として機能する。なお、紙種とは、用紙Pの種類を示す情報であり、例えば、普通紙、厚紙、薄紙、光沢紙、坪量等によって分類される。
プリンタ制御部101の各機能は、CPU104が各種制御プログラムを実行することで実現してもよいし、その機能の一部又は全てを特定用途向けの専用回路(ASIC)に行わせてもよい。また、プリンタ100がユーザからの入力を受け付ける操作部(不図示)を有し、操作部が指定手段として機能してもよい。
<両面循環制御>
両面循環制御における、複数枚の用紙の両面印刷の印刷順に関して図3を用いて説明する。複数枚の用紙の両面印刷は、最初に第1面が印刷される動作が一定枚数行われ、その後は、第2面が印刷され、第1面が印刷され…、という「第2面→第1面」の印刷動作が交互に実行される。図3(a)は、最初に2枚分の第1面が連続して印刷され、その後、第2面と第1面が交互に印刷され、最後に第2面が連続して印刷された場合の印刷順を示した図である。図3(a)において、上の段には第1面が示され、下の段には第2面が示されている。また、左から右に向かって時間が進む。さらに、各用紙にはその用紙が何枚目かを示す。この場合、プリンタ100内の搬送路を2枚の用紙が循環することになるため、図3(a)の場合を第2モードである2枚循環モードという。2枚循環モードでは、先行紙の第1面への画像形成と先行紙の第2面への画像形成との間に後続紙の第1面への画像形成が行われる。なお、図3(a)では2枚の用紙が循環する例を示しているが、3枚以上の用紙が循環してもよい。すなわち、先行紙の第1面への画像形成と先行紙の第2面への画像形成との間に第1面への画像形成が行われる後続紙は、2枚以上であってもよい。
一方、図3(b)は、第1面が印刷された後に、その用紙の第2面が印刷されるモードであり、プリンタ100内の搬送路を1枚だけ用紙が循環することになる。図3(b)の場合を第1モードである1枚循環モードという。1枚循環モードでは、先行紙の第1面及び第2面への画像形成が行われた後に後続紙の第1面への画像形成が行われる。実施例1のプリンタ100は、第1モードと第2モードとのいずれか一方で、両面印刷を行うことが可能である。
用紙の第1面が印刷されてから当該用紙の第2面への印刷までの間には、用紙が両面搬送路を搬送されるための時間が必要である。そのため、1枚循環モードは、2枚循環モードに比べて生産性が小さい(低い)。1枚循環モードよりも2枚循環モードの方が、用紙の第1面の画像形成から当該用紙の第2面の画像形成までの間に、異なる用紙の画像形成を行うことで、生産性を大きくすることができる。例えば、図3(a)の例では、1枚目の用紙の第1面の印刷と1枚目の用紙の第2面の印刷との間に、2枚目の用紙の第1面の印刷が行われ、2枚目の用紙の第1面の印刷と2枚目の用紙の第2面の印刷との間に、3枚目の用紙の第1面の印刷が行われている。
実施例1で示すプリンタ100は、例えば、搬送方向の用紙の長さ(以下、用紙長さという)が355.6mm(Legalサイズ相当)までの用紙について、両面印刷が可能である。Letterサイズ(搬送方向の用紙長さ=279.4mm)及びA4サイズ(搬送方向の用紙長さ=297mm)の用紙では、2枚循環モードにおいて、生産性が最大化する。また、Legalサイズの用紙では1枚循環モードでの印刷が可能である。
<両面搬送アシスト制御判断部>
実施例1で判断部151が行うアシストの要否を判断する制御の詳細について説明する。判断部151は、表1に示したテーブルに従って、用紙Pの紙種(普通紙、厚紙等)と両面搬送アシスト制御のユーザ指定の有無情報(あり、なし)とに基づいて、第2両面搬送制御を実行するか否か(Yes、No)を決定する。
Figure 2023045480000002
表1は、1列目に紙種、2列目にユーザ指定、3列目に第2両面搬送制御について示されている。例えば、用紙Pが厚紙1の場合、両面搬送アシスト制御がユーザにより指定されていれば(あり)、第2両面搬送制御が実行される(Yes)。用紙Pが厚紙1の場合、両面搬送アシスト制御がユーザにより指定されていなければ(なし)、第2両面搬送制御が実行されない(No)。また、用紙Pが普通紙の場合、ユーザによる両面搬送アシスト制御の有無にかかわらず(-)、第2両面搬送制御は実行されない(No)。さらに、用紙Pがグロス紙2の場合、ユーザによる両面搬送アシスト制御の有無にかかわらず(-)、第2両面搬送制御が実行される(Yes)。ここで、第2両面搬送制御が実行されない場合には、第1両面搬送制御が実行される。
このように、判断部151は、用紙Pの紙種に関する情報に応じて第1両面搬送制御及び第2両面搬送制御のいずれか一方を選択する。判断部151は、両面搬送アシスト制御が指定されている場合には第2両面搬送制御を選択し、両面搬送アシスト制御が指定されていない場合には、第1両面搬送制御を選択する。判断部151は、両面搬送アシスト制御の指定の有無にかかわらず、用紙Pが普通紙であるときは第1両面搬送制御を選択し、用紙Pがグロス紙2であるときは第2両面搬送制御を選択する。
判断部151は、2枚循環モードで両面搬送を行う場合、表1のテーブルに従って第2両面搬送制御を実行するか否かを決定(選択)する。判断部151は、2枚循環モードで両面印刷が実行されるときに、第1両面搬送制御と第2両面搬送制御とのいずれか一方を選択する選択手段として機能する。なお、1枚循環モードの場合、実施例1では必ず第2両面搬送制御を選択する。実施例1では、判断部151は、用紙のコシが弱い第1用紙である普通紙の場合は、ユーザ指定に依らずに常に第1両面搬送制御を選択する。一方、判断部151は、用紙のコシが比較的強い(坪量が重い)第2用紙である厚紙2とグロス紙2の紙種の場合は必ず第2両面搬送制御を選択する。また、用紙のコシの強さが中程度の厚紙1とグロス紙1の紙種の場合は、判断部151は、両面搬送アシスト制御をユーザが指定した場合のみ第2両面搬送制御を選択し、そうでない場合は第1両面搬送制御を選択する。このように第2両面搬送制御を選択する条件を限定することで、後述する画像形成間隔決定部152が画像間隔を広げ両面印刷の生産性が低下するケースを限定することができる。
<第1両面搬送制御>
図5(a)(b)のフローチャートと図4(a)~(d)を用いて第1両面搬送制御を説明する。第1両面搬送制御は、2枚循環モードで両面印刷が実行されるときに、両面再給紙ローラ対53により用紙Pを搬送する制御である。図4はプリンタ100の要部のみが描画され、主要な部材の符号のみが記載されている。1枚目の用紙Pは用紙P1と表現され、1枚目に続いて搬送される2枚目の用紙Pは用紙P2と表現され、2枚目に続いて搬送される3枚目の用紙Pは用紙P3と表現される。用紙Pに画像形成が行われているときの搬送速度をプリント速度という。
ホストコンピュータ103からコントローラ102に印刷指示が送信されると、コントローラ102はプリンタ制御部101に両面印刷の実行を指示する。プリンタ制御部101は、1枚目の用紙P1の第1面に対して上述した画像形成プロセスにより画像を形成する。プリンタ制御部101は、両面フラッパ駆動部112に、用紙P1を反転ローラ対50の反転部方向に案内するよう両面フラッパ55の切り替えを指示する。図4(a)は、このときの用紙P1を示す図である。用紙P1は、両面フラッパ55により反転部方向に搬送され、用紙P1の先端が反転ポイントに到達している。
用紙P1の搬送が継続され、用紙P1の後端が反転ポイント201に到達すると、プリンタ制御部101は、図5(a)に示す両面搬送制御を開始する。ステップ(以下、Sとする)S501でプリンタ制御部101は、両面搬送モータ60をプリント速度よりも速い速度で正転方向に駆動(以下、加速駆動という)する。これにより、反転ローラ対50と両面搬送ローラ対52が両面搬送路70に用紙P1を引き込む方向に回転し始める。実施例1では加速駆動時の用紙Pの搬送速度(以下、加速駆動速度という)は、プリント速度の1.5倍とした。
S502でプリンタ制御部101は、用紙P1の先端が両面再給紙ローラ対53の手前に到達したか否かを判断する。S502でプリンタ制御部101は、用紙Pの先端が両面再給紙ローラ対53の手前まで到達していないと判断した場合、処理をS502に戻し、到達したと判断した場合、処理をS503に進める。なお、プリンタ制御部101は、反転ポイント201と両面再給紙ローラ対53との間の搬送路に沿った距離と加速駆動速度とに基づいて、タイマ(不図示)を参照することにより用紙Pの先端の両面再給紙ローラ対53の手前の位置への到達を判断する。
S503でプリンタ制御部101は、両面再給紙ローラ対53の駆動を開始し、加速駆動していた両面搬送モータ60を正転方向にプリント速度で駆動する。このとき、プリンタ制御部101は、用紙P1への画像形成が開始されたタイミングから後述する画像形成間隔Bが経過したタイミングで用紙P2の第1面の画像形成を行っている。図4(b)は、用紙P1が両面再給紙ローラ対53の手前まで到達し、用紙P2は2次転写ローラ11により第1面に画像形成が行われている状態を示す図である。
S504でプリンタ制御部101は、用紙P1の先端が再給紙待機ポイント202に到達したか否かを判断する。S504でプリンタ制御部101は、用紙P1の先端が再給紙待機ポイント202に到達していないと判断した場合、処理をS504に戻し、到達したと判断した場合、処理をS505に進める。S505でプリンタ制御部101は、両面再給紙ローラ対53を停止し、両面搬送モータ60を停止することで両面搬送ローラ対52を停止する。
S506でプリンタ制御部101は、用紙P1の再給紙タイミングか否かを判断する。S506での再給紙タイミングは、用紙P2の第1面の画像形成が開始されたタイミングから、後述する画像形成間隔Aが経過したタイミングであり、用紙P1の第2面の画像形成を開始するタイミングである。S506でプリンタ制御部101は、再給紙タイミングではないと判断した場合、処理をS506に戻し、再給紙タイミングであると判断した場合、処理をS507に進める。S507でプリンタ制御部101は、前述した判断部151によって第2両面搬送制御を実施するように選択したか否かを判断する。S507でプリンタ制御部101は、第2両面搬送制御を選択しなかったと判断した場合、処理をS520に進め、第2両面搬送制御を選択したと判断した場合、処理をS530に進める。S520でプリンタ制御部101は、第1両面搬送制御部150aにより第1両面搬送制御を実行し、処理を終了する。
図5(b)は、第1両面搬送制御部150aが実行する図5(a)のS520の第1両面搬送制御を示すフローチャートである。S521で第1両面搬送制御部150aは、両面再給紙ローラ対53の駆動を開始し、用紙P1の再給紙を行う。図4(c)は、用紙P1が両面再給紙ローラ対53により再給紙されている状態を示す図である。
S522で第1両面搬送制御部150aは、用紙P1の後端が両面再給紙ローラ対53を通過したか否かを判断する。S522で第1両面搬送制御部150aは、用紙P1の後端が両面再給紙ローラ対53を通過していないと判断した場合、処理をS522に戻し、通過したと判断した場合、処理をS523に進める。S523で第1両面搬送制御部150aは、両面再給紙ローラ対53を停止し処理を終了する。
その後、プリンタ制御部101は、用紙P1の第2面の画像形成を行い、両面フラッパ駆動部112を介して両面フラッパ55を切り替え、用紙P1を排出方向に案内するよう指示する。このとき、プリンタ制御部101は、用紙P1の第2面への画像形成が開始されたタイミングから後述する画像形成間隔Aで用紙P3を給紙している。図4(d)は、用紙P1の第2面への画像形成が行われ、1枚目が排出方向へと搬送されている状態を示す図である。図4(d)では、用紙P2は、第2面への画像形成が施されるべく、両面搬送路70に搬送され、用紙P2の先端が再給紙待機ポイント202に到達している状態となっている。また、用紙P3がレジストローラ対16に向かって搬送されている。用紙P3の第1面の画像形成以降に関しては、以上の制御の繰り返しになるため、説明を省略する。
(第1両面搬送制御のタイミングチャート)
ついで図6(a)に第1両面搬送制御が実行されたときのタイミングチャートを示す。(i)はレジセンサ25により検知される用紙Pの有無を示し、用紙Pがあるときをハイレベル、用紙Pがないときをローレベルとしている。また、ハイレベルとなっているとき、それが例えば用紙P2の1面目が搬送されたことでハイレベルとなっている場合、「P2(1面目)」のように記す。(ii)は両面再給紙ローラ対53の位置での用紙Pの有無を示し、センサにならい、用紙Pがあるときをハイレベル、用紙Pがないときをローレベルとし、対応する用紙Pを「P1」のように示す。(iii)は反転ポイント201における用紙Pの有無を示し、センサにならい、用紙Pがあるときをハイレベル、用紙Pがないときをローレベルとし、(ii)同様にどの用紙Pがあるかを示す。(iv)は両面搬送モータ60、いいかえれば反転ローラ対50の駆動を示す。両面搬送モータ60が停止しているラインを中心に、停止のラインより下側に排出方向、上側に反転部方向を示す。停止のラインよりも上側の反転部方向においては、両面搬送方向及び両面搬送方向(加速)も示す。両面搬送方向と記載されているラインで一定の速度となっている箇所は、プリント速度に相当する。両面搬送方向(加速)と記載されているラインで一定の速度となっている箇所は、後述する加速駆動速度に相当する。(v)は両面搬送ローラ対52の駆動を示し、逆転(負側)がない点を除いて(iv)と同様である。(vi)は、両面再給紙ローラ対53の駆動を示し、停止又は駆動を示している。
また、図6(a)の横軸は時間を示し、T600~T605はタイミングを示す。T600は、用紙P1の後端が反転ポイント201を通過した後、図5(a)のS501によって両面搬送モータ60が正転方向に加速駆動することで、反転ローラ対50と両面搬送ローラ対52が駆動するタイミングである。T601は、用紙P1が両面再給紙ローラ対53の手前に到着し、図5(a)のS503によって両面再給紙ローラ対53が駆動し、両面搬送モータ60がプリント速度で駆動するタイミングである。
T602は用紙P1が再給紙待機ポイント202に到着し、図5(a)のS505によって両面再給紙ローラ対53が停止し、両面搬送ローラ対52が停止するタイミングである。T603は、用紙P2の1面目が反転ポイント201に到達し、両面搬送モータ60を逆転方向に駆動することで反転ローラ対50が排出方向に駆動するタイミングである。
T604は、用紙P1の再給紙タイミングになり、図5(b)のS521によって両面再給紙ローラ対53が駆動するタイミングである((vi)の「P1再給紙中」)。T605は、用紙P1が両面再給紙ローラ対53を通過し、図5(b)のS523によって両面再給紙ローラ対53が停止し、用紙P1の両面搬送制御が終了したタイミングである。用紙P2以降についても同様であり、説明を省略する。
<第2両面搬送制御>
次に図5(a)(c)のフローチャートと図7(a)~(e)を用いて第2両面搬送制御を説明する。第2両面搬送制御は、両面搬送ローラ対52及び両面再給紙ローラ対53により用紙を搬送する制御である。図5(a)のS507でプリンタ制御部101が第2両面搬送制御を選択したと判断し、S530で第2両面搬送制御部150bにより第2両面搬送制御を実行し、処理を終了する。図5(c)は図5(a)のS530で実行される第2両面搬送制御を示すフローチャートである。なお、図7については、図7(a)(b)の状態を経て、図7(c)の状態になる。図7(a)~(c)は、図4(a)~(c)と同様であり説明を省略する。
プリンタ制御部101は、用紙P2の第1面の画像形成が開始されたタイミングから後述する画像形成間隔Cが経過したタイミングで用紙P1の第2面の画像形成を開始し、用紙P1の再給紙タイミングを待つ(図5(a)のS506)。再給紙タイミングになると、プリンタ制御部101は前述した判断部151によって第2両面搬送制御を実施すると判断し(図5(a)のS507 Y)、第2両面搬送制御を開始する(図5(a)のS530)。
S531で第2両面搬送制御部150bは、両面再給紙ローラ対53の駆動を開始し、両面搬送モータ60を正転方向にプリント速度で駆動開始する。用紙P1は両面再給紙ローラ対53と両面搬送ローラ対52の2つのローラで再給紙されることで、第1両面搬送制御に比べて両面再給紙ローラ対53で用紙がスリップしにくくなる。すなわち、両面搬送路70において、用紙Pの搬送が2つのローラによって「アシスト」されている。また、反転ローラ対50も駆動されるため用紙P2は両面搬送路70へと引き込まれる。図7(d)は、用紙P1が両面搬送路70において、両面再給紙ローラ対53及び両面搬送ローラ対52により搬送されている状態を示す図である。
S532で第2両面搬送制御部150bは、用紙P1の先端がレジセンサ25に到達したか否かを判断する。S532で第2両面搬送制御部150bは、用紙P1の先端がレジセンサ25に到達していないと判断した場合、処理をS532に戻し、到達したと判断した場合、処理をS533に進める。S533で第2両面搬送制御部150bは、両面搬送モータ60を停止することで両面搬送ローラ対52を停止する。なお、実施例1では用紙Pがレジセンサ25に到達した時点でレジストローラ対16に把持される構成になっている。このため、これ以降用紙P1はレジストローラ対16と両面再給紙ローラ対53の2つのローラで搬送される。図7(e)は、第2面への画像形成に向けて、用紙P1がレジストローラ対16及び両面再給紙ローラ対53により搬送されている状態を示す図である。
S534で第2両面搬送制御部150bは、用紙P1の後端が両面再給紙ローラ対53を通過したか否かを判断する。S534で第2両面搬送制御部150bは、用紙P1の後端が両面再給紙ローラ対53を通過していないと判断した場合、処理をS534に戻し、通過したと判断した場合、処理をS535に進める。S535で第2両面搬送制御部150bは、両面再給紙ローラ対53を停止し、処理を終了する。その後、プリンタ制御部101は、用紙P1の第2面の画像形成を行い、両面フラッパ駆動部112により両面フラッパ55を切り替えて用紙P1を排出方向に案内するよう指示する。このとき、プリンタ制御部101は、用紙P1の第2面の画像形成が開始されたタイミングから後述する画像形成間隔Aで用紙P3を給紙している。図7(f)は、図4(d)と同様の状態を示す図である。用紙P3の第1面の画像形成以降に関しては、以上の制御の繰り返しになる。
(第2両面搬送制御のタイミングチャート)
ついで図6(b)に第2両面搬送制御実行時のタイミングチャートを示す。(i)~(vi)は図6(a)と同様のグラフであり同様の部分についての説明を省略する。また、T610~T613は、図6(a)のT600~T603と同様であり、説明を省略する。
T614は、用紙P1の再給紙タイミングになり、図5(c)のS531によって両面再給紙ローラ対53が駆動し、両面搬送モータ60がプリント速度で駆動することで両面搬送ローラ対52が駆動されるタイミングである。また、反転ローラ対50が駆動されるため用紙P2も両面搬送路70に搬送される。
T615は、用紙P1がレジセンサ25に到達し、図5(c)のS533により両面搬送モータ60が停止する。また、反転ローラ対50も停止するため用紙P2の搬送が中断されるタイミングである。T616は、用紙P1の後端が両面再給紙ローラ対53を通過し、図5(c)のS535によって両面再給紙ローラ対53が停止し、用紙P1の両面搬送制御が終了したタイミングである。
ここで図6(b)のT614~T616の両面搬送ローラ対52がプリント速度で駆動されている区間Ta(網掛けの区間)において、用紙P1は両面再給紙ローラ対53と両面搬送ローラ対52の2つのローラで搬送される。これにより第1両面搬送制御と比較すると両面搬送ローラ対52が駆動している分、搬送力が高くなり、スリップによるジャムの発生が低減される。
<画像形成間隔決定部>
画像形成間隔決定部152が行う制御について図8を用いて説明する。図8(a)は2枚循環モードにおいて第1両面搬送制御が実行される場合の画像形成間隔を示す図、(b)は2枚循環モードにおいて第2両面搬送制御が実行される場合の画像形成間隔を示す図である。図8(c)は1枚循環モードにおける画像形成間隔を示す図である。画像形成間隔決定部152は、後述する画像形成間隔A・B・C・Dの4つの画像形成間隔の中から1つを選択することで画像形成間隔を決定する。画像形成間隔A・B・C・Dは、プリント速度と搬送方向における用紙長さごとに予め決められた設計値であり、それぞれ図8(a)(b)(c)に示した間隔で選択される。なお、図8では「画像形成間隔」を「間隔」と記載している。
画像形成間隔Aは、複数の用紙Pの第1面のみに画像形成を行う片面連続プリント時の画像形成間隔と同じであり、目標となる生産性を満たすように予め決められた設計値である。実施例1では、A4サイズの場合の画像形成間隔Aを例えば1秒とした。画像形成間隔Bは、反転ポイント201で先行紙と後続紙とがすれ違うことができるように、プリント速度毎に予め決められた設計値である。実施例1の両面搬送制御では、反転ローラ対50で反転した用紙Pがプリント速度よりも速い速度(加速駆動速度)で搬送されることで、画像形成間隔Bを短くし、生産性を高めている。画像形成間隔Bは画像形成間隔Aよりも長い(B>A)。実施例1では、画像形成間隔B=画像形成間隔A×2とした。上述した例では、画像形成間隔Bは2秒(=1秒×2)となる。また、実施例1では、図8(a)(b)に示すように、2枚循環モードの最後の2枚の第2面と第2面との間の画像形成間隔にも画像形成間隔Bを利用している。
画像形成間隔Dは、図8(c)に示すように、1枚循環モードで同一の用紙Pの第1面と第2面の画像形成間隔であり、プリンタ100内の搬送路の長さと両面搬送制御による両面搬送に要する時間(以下、両面搬送時間という)から決まる間隔である。画像形成間隔Dは画像形成間隔Aよりも長い(D>A)。実施例1では、画像形成間隔D=画像形成間隔A×2.5とした。上述した例では、画像形成間隔Dは2.5秒(=1秒×2.5)となる。実施例1では、画像形成間隔Dは画像形成間隔Bよりも長い(D>B)。
画像形成間隔Cは、2枚循環モードで第2両面搬送制御が選択された場合に、両面搬送アシストを実施する用紙P1の第2面とその1つ前の用紙P2の第1面との画像形成間隔である。画像形成間隔Cは、第2両面搬送制御の図5(c)のS531で用紙P1の再給紙を開始する時点で、用紙P2の後端が反転ポイント201を通過し、両面搬送モータ60を逆転方向から正転方向に切り替え可能な状態になるよう設計された値である。画像形成間隔Cは画像形成間隔Aよりも長い(C>A)。実施例1では画像形成間隔C=画像形成間隔A×1.7とした。上述した例では、画像形成間隔Cは1.7秒(=1秒×1.7)となる。実施例1では、画像形成間隔Cは画像形成間隔Bや画像形成間隔Dよりも短い(C<B、C<D)。なお、画像形成間隔Aの設計値が大きく、用紙P1の再給紙開始時点で用紙P2の後端が反転ポイント201を通過することができる場合は、画像形成間隔を広げる必要がない。このため、画像形成間隔C=画像形成間隔Aとすることができる。
次に各両面搬送制御の両面印刷時の生産性について図8(d)を用いて説明する。
用紙搬送制御部150は、後続紙の第1面に形成される画像の先端と、先行紙の第2面に形成される画像の先端との間の距離である画像形成間隔について、次のように制御している。すなわち、用紙搬送制御部150は、第2両面搬送制御を行うときの画像形成間隔(間隔C)は、第1両面搬送制御を行うときの画像形成間隔(間隔A)よりも大きくなるように制御している。
図8(d)は、横軸を印刷枚数N[枚]とし、縦軸をその印刷枚数の印刷に要した時間(以下、印刷時間という)[秒]としたグラフである。図8(a)の場合を実線で示し、(b)の場合を破線で示し、(c)の場合を一点鎖線で示す。図8(a)の2枚循環モードで第1両面搬送制御を用いた場合、印刷時間は(2×N-3)×A+2×Bになる。図8(b)の2枚循環モードで第2両面搬送制御を用いた場合、印刷時間は(N-2)×A+(N-1)×C+2×Bになる。図8(c)の1枚循環モードの場合、印刷時間は(N-1)×A+N×Dになる。
図8(d)から、1枚循環モード(c)で両面搬送アシストをするよりも、2枚循環モードで第2両面搬送制御(b)を用いて両面搬送アシストした方が、印刷時間が短く両面印刷の生産性が高くなることがわかる。また、第2両面搬送制御は第1両面搬送制御と比較すると両面印刷の生産性が低下することがわかる。すなわち、普通紙など両面搬送アシストが不要な場合は、第1両面搬送制御を用いた方がよいことがわかる。したがって、判断部151は、表1で説明したように、用紙Pの紙種に応じてアシスト制御を行う第2両面搬送制御を実行するか否かを判断している。
以上説明したように、実施例1の制御を適用することにより、厚紙などコシの強い用紙を両面再給紙する際に用紙がスリップするおそれがある場合、両面搬送ローラ対52で用紙の搬送力を補うことでスリップを防止又は低減することができる。また、1枚循環モードに比べて、両面印刷の生産性を高くすることができる。実施例1では、第2両面搬送制御中に用紙の先端がレジストローラ対16に到達したタイミングで、両面搬送ローラ対52での搬送アシストを終了する制御を採用した。しかし搬送性能を向上するために用紙の後端が両面搬送ローラ対52を通過するまで両面搬送ローラ対52を駆動させてもよい。この場合、両面再給紙ローラ対53の駆動速度が変更された場合は、両面搬送モータ60も同期して駆動速度を変更する制御が必要になる。
また、実施例1では、用紙Pの紙種情報はユーザが指定した情報を利用したが、代わりにプリンタ100内に紙種判別手段を追加し、その検知結果を利用してもよい。また、実施例1では、紙種情報の設定や両面アシスト制御の有無の設定をホストコンピュータ103上で行うこととしたが、代わりにプリンタ100にユーザが操作可能なコントロールパネルを追加し、コントロールパネルから設定するようにしてもよい。なお、実施例1では、カラーレーザビームプリンタを用いて説明したが、本発明はこの形態のプリンタに限定するものではない。
以上、実施例1によれば、両面印刷時の生産性の低下を抑えつつ、両面搬送路で発生する用紙のスリップを低減することができる。
実施例2では、判断部151が、消耗度及び再給紙レジ到達時間に応じて、両面搬送アシスト制御を実施するか否かを判断する方法について説明する。ここで、消耗度は、両面再給紙に寄与する部材(以下、両面再給紙部という)の消耗度である。再給紙レジ到達時間は、両面再給紙ローラ対53の駆動を開始してから用紙Pの先端がレジセンサ25に到達するまでの時間である。主な部分の説明は実施例1と同様であり、同様の部分の説明は省略し、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
<両面搬送アシスト制御判断部>
実施例2における判断部151が行うアシストの要否判断制御について、図9のフローチャートを用いて説明する。実施例2において、判断部151によるアシストの要否判断処理であるS600~S602以外の処理は実施例1で説明した図5のフローチャートと同様であり、同じステップ番号を付している。実施例1と異なる処理S600~S602を説明する。なお、プリンタ制御部101は、カウンタを有しているものとする。また、プリンタ制御部101は、再給紙が行われるたびに、再給紙レジ到達時間をタイマ(不図示)により測定し、RAM104b等に記憶しておくものとする。
S506でプリンタ制御部101は、再給紙タイミングになったと判断すると、S600で両面再給紙ローラ対53の駆動を開始して用紙P1を再給紙し、再給紙を実施した回数(以下、再給紙実施回数という)を管理しているカウンタをカウントアップする。再給紙実施回数は、両面再給紙ローラ対53等を含む両面再給紙部が新品に交換されたことを検知した場合にクリアされる。例えば、サービスマンが両面再給紙部を新品に交換したときに、コントローラ102経由でプリンタ制御部101に通知され、プリンタ制御部101は、カウンタをリセットする。
S601でプリンタ制御部101は、カウントした再給紙実施回数が予め定められた再給紙実施回数Eより少ないか否かを判断する。すなわち、プリンタ制御部101は、再給紙を行った回数に基づき、判断部151により第1両面搬送制御及び第2両面搬送制御のいずれか一方を選択する。再給紙実施回数Eは、両面再給紙時のスリップが発生しやすくなる両面再給紙ローラ対53の消耗度に応じて予め設定され、実施例2では、例えば再給紙実施回数E=10万回に設定する。S601でプリンタ制御部101は、カウントしている再給紙実施回数が予め定められた再給紙実施回数Eより少ないと判断した場合、両面再給紙時のスリップが発生する可能性が低いと判断する。プリンタ制御部101は、判断部151により第1両面搬送制御を実施することを選択し、処理をS520に進める。このようにプリンタ制御部101は、判断部151により、再給紙を行った回数が所定回数未満である場合には、第1両面搬送制御を選択する。
S601でプリンタ制御部101は、カウントしている再給紙実施回数が予め定められた再給紙実施回数E以上であると判断した場合、処理をS602に進める。S602でプリンタ制御部101は、前回の再給紙実施時に記憶した再給紙レジ到達時間が再給紙レジ到達時間Fよりも長いか否かを判断する。すなわち、プリンタ制御部101は、前回の両面再給紙時のスリップ状況からアシストの要否判断を行う。ここで、再給紙レジ到達時間Fは、再給紙待機ポイント202からレジセンサ25までの搬送路に沿った距離(以下、搬送距離という)・プリント速度・通常時に想定される再給紙ばらつき時間等に基づき、予め設定される。このように判断部151は、再給紙を行った回数が所定回数以上となった場合には、到達時間に応じて、第1両面搬送制御及び第2両面搬送制御のいずれか一方を選択する。ここで、到達時間とは、前回の再給紙が行われた際に再給紙を開始してから用紙Pの先端がレジセンサ25に到達するまでに要した時間である。
S602でプリンタ制御部101は、前回の再給紙レジ到達時間が予め定められた再給紙レジ到達時間Fより長いと判断した場合、両面再給紙時のスリップが発生していると判断し、第2両面搬送制御を実施することを選択し、処理をS530に進める。このようにプリンタ制御部101は、判断部151により、到達時間が所定時間よりも長い場合には、第2両面搬送制御を選択する。S602でプリンタ制御部101は、前回の再給紙レジ到達時間が予め定められた再給紙レジ到達時間F以下であると判断した場合、両面再給紙時のスリップが発生していないと判断し、第1両面搬送制御を実施することを選択し、処理をS520に進める。このようにプリンタ制御部101は、判断部151により、再給紙を行った回数が所定回数以上となった場合であっても、到達時間が所定時間以下の場合には、第1両面搬送制御を選択する。
以上説明したように、実施例2によれば、プリンタ制御部101は、両面再給紙部の消耗度及び再給紙レジ到達時間に応じて、両面搬送アシスト制御を実施するか否かを判断する。これにより、両面再給紙部が消耗していることで発生する両面再給紙時のスリップを防止又は低減しつつ、1枚循環モードに比べて、両面印刷の生産性を向上させることができる。
なお、実施形態は実施例2に限られるものではない。実施例2では、両面再給紙部の消耗度と再給紙レジ到達時間で、両面搬送アシスト制御を実施するか否かを判断したが、どちらか一方のみで判断してもよい。また、実施例2では、再給紙実施回数で両面再給紙部の消耗度を判断したが、例えば両面再給紙ローラ対53の駆動時間で判断する等、両面再給紙部の消耗度を判断することができれば、同様に実施例2を適用することができる。
また、実施例2では、前回の再給紙実施時に記憶した再給紙レジ到達時間により、両面再給紙時のスリップ状況を判断する方法で説明した。例えば、前回だけでなく過去数回分の再給紙実施時の再給紙レジ到達時間で判断することや、搬送時間ではなく搬送距離単位で判断する等、両面再給紙時のスリップ状況が判断することができれば、同様に実施例2を適用することができる。
以上、実施例2によれば、両面印刷時の生産性の低下を抑えつつ、両面搬送路で発生する用紙のスリップを低減することができる。
実施例3では、判断部151が、両面再給紙部で搬送した用紙Pの種類の履歴に応じて、両面搬送アシスト制御を実施するか否かを判断する方法について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり同様の部分の説明を省略し、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
<両面搬送アシスト制御判断部>
実施例3における判断部151が行うアシストの要否判断制御について、図10のフローチャートを用いて説明する。実施例3において、判断部151によるアシストの要否判断処理S700~S703以外の処理は実施例1で説明した図5のフローチャートと同様であり、同様の処理には同じステップ番号を付している。ここでは実施例1と異なる処理S700~S703を説明する。なお、プリンタ制御部101は、再給紙が行われた情報に応じて増減する両面再給紙部アシストカウンタ(以下、アシストカウンタという)を有しているものとする。また、プリンタ制御部101は、アシスト制御が行われるたびに、再給紙レジ到達時間をタイマ(不図示)により測定し、RAM104b等に記憶しておくものとする。さらに、プリンタ制御部101は、前回の再給紙時に第1両面搬送制御を実施したか第2両面搬送制御を実施したかの情報を、例えばRAM104bに保存しておくものとする。
プリンタ制御部101は、S506で再給紙タイミングになると、S700で両面再給紙ローラ対53の駆動を開始し用紙P1を再給紙し、アシストカウンタを更新する。アシストカウンタは、両面再給紙部のスリップ状況を予測するために使用される。実施例3では、プリンタ制御部101は、表2に示したテーブルに従って、両面再給紙部で搬送した紙種に応じてアシストカウンタを加算又は減算し、負の値にならないように更新する。
Figure 2023045480000003
表2は、1列目に紙種、2列目にアシストカウンタを増減するカウント値について示されている。例えば、用紙Pが普通紙の場合、プリンタ制御部101は、アシストカウンタを+1(1を加算)する。また例えば、用紙Pがグロス紙1又はグロス紙2の場合、プリンタ制御部101は、アシストカウンタを-5(5を減算)する。判断部151は、過去に再給紙を行った用紙Pの紙種に関する情報に基づいて、第1両面搬送制御及び第2両面搬送制御のいずれか一方を選択する。
表2のテーブルは、紙種に応じて両面搬送時に発生する両面再給紙ローラ対53の汚れ量から予め設定される。両面再給紙ローラ対53の汚れとしては、用紙Pの保存性向上のために紙のテン料として使われている炭酸カルシウム等があり、両面再給紙時にスリップの原因となる。なお、実施例3では、両面再給紙部のスリップ状況を予測するために、テーブル形式でアシストカウンタを更新したものの、計算式により更新してもよい。
S701でプリンタ制御部101は、前回の両面再給紙時に第2両面搬送制御を実施したか否かを判断する。S701でプリンタ制御部101は、前回の両面再給紙時に第2両面搬送制御ではなく第1両面搬送制御を実施していたと判断した場合、処理をS702に進める。プリンタ制御部101は、判断部151により、前回の再給紙の際に第2両面搬送制御を選択しなかった場合には、アシストカウンタの値に応じて第1両面搬送制御及び第2両面搬送制御のいずれか一方を選択するべく、処理をS702に進める。S702でプリンタ制御部101は、アシストカウンタが予め定められたカウント値Gより小さいか否かを判断する。カウント値Gは、両面再給紙時のスリップが発生しやすくなる両面再給紙ローラ対53の汚れ量に応じて予め設定され、実施例3ではカウント値G=100に設定する。
S702でプリンタ制御部101は、アシストカウンタが予め定められたカウント値Gより小さいと判断した場合、両面再給紙時のスリップが発生する可能性が低いと判断し、第1両面搬送制御を実施することを選択し、処理をS520に進める。このようにプリンタ制御部101は、判断部151により、アシストカウンタが第1所定値未満である場合には、第1両面搬送制御を選択する。S702でプリンタ制御部101は、アシストカウンタが予め定められたカウント値G以上であると判断した場合、両面再給紙時のスリップが発生する可能性が高いと判断し、第2両面搬送制御を実施することを選択し、処理をS530に進める。このようにプリンタ制御部101は、判断部151により、アシストカウンタが第1所定値以上である場合には、第2両面搬送制御を選択する。
S701でプリンタ制御部101は、前回の両面再給紙時に第1両面搬送制御ではなく第2両面搬送制御を実施していたと判断した場合、処理をS703に進める。S703でプリンタ制御部101は、アシストカウンタがゼロより大きいか否かを判断する。S703でプリンタ制御部101は、アシストカウンタがゼロより大きいと判断した場合、両面再給紙時のスリップが発生する可能性があると判断し、第2両面搬送制御を実施することを選択し、処理をS530に進める。
S703でプリンタ制御部101は、アシストカウンタがゼロ以下であると判断した場合、両面再給紙時のスリップが発生する可能性が低いと判断し、第1両面搬送制御を実施することを選択し、処理をS520に進める。このようにプリンタ制御部101は、判断部151により、前回の再給紙の際に第2両面搬送制御を選択した場合であって、アシストカウンタが第2所定値以下の場合には、第1両面搬送制御を選択する。プリンタ制御部101は、判断部151により、アシストカウンタが第2所定値よりも大きい場合には、第2両面搬送制御を選択する。第2所定値(=0)は第1所定値(=100)より小さい(第2所定値<第1所定値)。ここで、実施例3でアシストカウンタがゼロか否かで両面搬送アシストの要否を判断した理由は次の通りである。一度、両面再給紙時のスリップが発生する可能性がある状況になったときには、両面再給紙時のスリップが発生する可能性が低くなるまでの間は、第2両面搬送制御を実施するためである。
以上説明したように、実施例3によれば、両面再給紙部で搬送した用紙の種類の履歴に応じて、両面搬送アシスト制御を実施するか否かを判断する。これにより、両面再給紙部の汚れにより発生する両面再給紙時のスリップを防止又は低減しつつ、1枚循環モードに比べて、両面印刷の生産性を向上することができる。
なお、実施形態は実施例3に限られるものではない。例えば、実施例3では、アシストカウンタを用いて両面再給紙部の汚れを予測する方法で説明した。しかし、例えば両面再給紙ローラ対53で用紙を搬送した距離等、両面再給紙時のスリップの要因となる両面再給紙部の汚れを判断することができれば、同様に実施例3を適用することができる。
以上、実施例3によれば、両面印刷時の生産性の低下を抑えつつ、両面搬送路で発生する用紙のスリップを低減することができる。
52 両面搬送ローラ対
53 両面再給紙ローラ対
70 両面搬送路
101 プリンタ制御部
150 用紙搬送制御部
151 両面搬送アシスト制御判断部

Claims (13)

  1. 先行して搬送される先行紙の第1面及び前記第1面とは反対側の第2面への画像形成を行った後に先行紙に続いて搬送される後続紙の第1面への画像形成を行う第1モードと、先行紙の第1面への画像形成と先行紙の第2面への画像形成との間に後続紙の第1面への画像形成を行う第2モードと、のいずれか一方で、両面印刷を行うことが可能な画像形成装置において、
    トナー像を用紙に転写する転写部と、
    前記転写部により転写された未定着のトナー像を定着する定着部と、
    第1面への画像形成が行われ前記定着部を通過した用紙の第2面にトナー像を転写するために用紙が搬送される両面搬送路と、
    前記両面搬送路において用紙を搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段により搬送された用紙を前記転写部に向けて搬送する再給紙を行う第2搬送手段と、
    前記第2モードで前記両面印刷が実行されるときに、前記第2搬送手段により用紙を搬送する第1両面搬送制御と、前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段により用紙を搬送する第2両面搬送制御と、のいずれか一方を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された方の両面搬送制御を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2モードにおいて、後続紙の第1面に形成される画像の先端と、先行紙の第2面に形成される画像の先端との間の距離である画像形成間隔について、
    前記第2両面搬送制御を行うときの画像形成間隔は、前記第1両面搬送制御を行うときの画像形成間隔よりも大きくなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記選択手段は、用紙の紙種に関する情報に応じて前記第1両面搬送制御及び前記第2両面搬送制御のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記両面搬送路における用紙の搬送不良を防止するアシスト制御を指定する指定手段を備え、
    前記選択手段は、前記指定手段により前記アシスト制御が指定されている場合には前記第2両面搬送制御を選択し、前記指定手段により前記アシスト制御が指定されていない場合には、前記第1両面搬送制御を選択することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記選択手段は、前記指定手段による前記アシスト制御の指定の有無にかかわらず、用紙が第1用紙であるときは前記第1両面搬送制御を選択し、用紙が前記第1用紙よりもコシの強い第2用紙であるときは前記第2両面搬送制御を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記選択手段は、前記再給紙を行った回数に基づき、前記第1両面搬送制御及び前記第2両面搬送制御のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記選択手段は、前記再給紙を行った回数が所定回数未満である場合には、前記第1両面搬送制御を選択することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 第1面にトナー像が転写される用紙が給紙される給紙部から前記転写部へ用紙が搬送される搬送路と、
    前記再給紙によって搬送された用紙が前記搬送路に合流する位置よりも用紙の搬送方向において下流側、かつ、前記転写部よりも上流側に設けられた検知手段と、
    を備え、
    前記選択手段は、前記再給紙を行った回数が前記所定回数以上となった場合には、前回の前記再給紙が行われた際に前記再給紙を開始してから用紙の先端が前記検知手段に到達するまでに要した到達時間に応じて、前記第1両面搬送制御及び前記第2両面搬送制御のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記選択手段は、前記再給紙を行った回数が前記所定回数以上となった場合であって、前記到達時間が所定時間以下の場合には、前記第1両面搬送制御を選択し、前記到達時間が前記所定時間よりも長い場合には、前記第2両面搬送制御を選択することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記選択手段は、過去に前記再給紙を行った用紙の紙種に関する情報に基づいて、前記第1両面搬送制御及び前記第2両面搬送制御のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  11. 前記再給紙が行われた前記情報に応じて増減するカウンタを備え、
    前記選択手段は、前記カウンタが第1所定値未満である場合には、前記第1両面搬送制御を選択し、前記カウンタが前記第1所定値以上である場合には、前記第2両面搬送制御を選択することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記選択手段は、前回の前記再給紙の際に前記第2両面搬送制御を選択しなかった場合には、前記カウンタの値に応じて前記第1両面搬送制御及び前記第2両面搬送制御のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記選択手段は、前回の前記再給紙の際に前記第2両面搬送制御を選択した場合であって、前記カウンタが前記第1所定値よりも小さい第2所定値以下の場合には、前記第1両面搬送制御を選択し、前記カウンタが前記第2所定値よりも大きい場合には、前記第2両面搬送制御を選択することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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