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JP2023044276A - 情報処理装置、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、及び情報処理方法 Download PDF

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Tomonari Yamaguchi
匡則 櫛部
Masanori Kushibe
悦司 寺内
Etsuji Terauchi
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Toyota Motor Corp
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Abstract

Figure 2023044276000001
【課題】車両を運転するユーザを、より正確に特定することができる技術を提供する。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、ユーザの生体の第1の部位に基づく第1の認証と、ユーザデバイスに基づく第2の認証と、の少なくとも一方の認証結果に基づいて、車両の運転者を特定する、制御部を備える。制御部は、第2の認証の認証結果に比して、第1の認証の認証結果を優先して、車両の運転者を特定する。ユーザデバイスは、車両の電子キーとしての機能を持つ第1の通信端末と、車両の電子キーとしての機能を持たない第2の通信端末とを含み得る。その場合、制御部は、第2の通信端末の認証結果に比して、第1の通信端末の認証結果を優先して、車両の運転者を特定する。
【選択図】図8

Description

本開示は、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
スマートフォン等のユーザデバイス毎に異なるユーザを関連付けておくことで、車両を運転するユーザを特定する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2017-082396号公報
本開示の目的は、車両を運転するユーザを、より正確に特定することができる技術を提供することにある。
本開示は、情報処理装置として捉えることができる。その場合の情報処理装置は、例えば、
ユーザの生体の第1の部位に基づく第1の認証と、ユーザデバイスに基づく第2の認証と、の少なくとも一方の認証結果に基づいて、車両の運転者を特定する情報処理装置であって、
前記第2の認証の認証結果に比して、前記第1の認証の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定する、制御部を備えるようにしてもよい。
本開示の他の態様の一つは、情報処理方法でもよい。その場合の情報処理方法は、例えば、
ユーザの生体の第1の部位に基づく第1の認証と、ユーザデバイスに基づく第2の認証と、の少なくとも一方の認証結果に基づいて、車両の運転者を特定する情報処理方法であって、
コンピュータが、前記第2の認証の認証結果に比して、前記第1の認証の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定するようにしてもよい。
なお、本開示は、上記した情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、又は当該プログラムを格納する非一時的記憶媒体として捉えることもできる。
本開示によれば、車両を運転するユーザを、より精度良く特定することができる技術を提供することができる。
運転者特定システムの概略構成を示す図である。 運転者特定システムに含まれる車載装置とユーザデバイスとのハードウェア構成例を示す図である。 ボディECUの機能構成例を示すブロック図である。 運転者情報DBに登録される運転者情報テーブルの構成例を示す図である。 入出力部のタッチパネルディスプレイに出力される第1の画面の一例を示す図である。 入出力部のタッチパネルディスプレイに出力される第2の画面の一例を示す図である。 入出力部のタッチパネルディスプレイに出力される第3の画面の一例を示す図である。 車両のドアが解錠されたことをトリガにしてボディECUで実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 車両の運転者がゲストユーザであると判定されたことをトリガにしてボディECUで実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
本開示の情報処理装置は、運転者特定システムに適用される。運転者特定システムは、車両の運転者を特定し、特定された運転者に対応する設定値を車載機器に反映させる。特定された運転者に対応する設定値は、例えば、ドライビングポジションに関する設定値と、マルチメディアに関する設定値と、先進安全システムに関する設定値と、ボディ系に関する設定値と、のうち、少なくとも一つを含む。ボディ系の設定値には、例えば、オートライトの設定値、オートワイパの設定値、オートロックの設定値、オートアンロックの設定値、空調システムの設定値、又は車内照明の設定値等である。
運転者特定システムでは、ユーザの生体の第1の部位に基づく生体認証(第1の認証)、及び、ユーザが携帯する通信端末(ユーザデバイス)に基づくデバイス認証(第2の認証)等の認証結果に基づいて、運転者の特定が行われる。例えば、第1の認証に成功した場合、認証対象の第1の部位に紐付けられているユーザが、車両の運転者に特定される。また、第2の認証に成功した場合、認証対象のユーザデバイスに紐付けられているユーザが、車両の運転者に特定される。
ユーザデバイスは、車両の電子キーとしての動作可能な通信端末(第1の通信端末)、及び車両の電子キーとして動作不可能な通信端末(第2の通信端末)等を含む。第1の通信端末は、例えば、車両ドアの解錠及び施錠を行う機能、及び車両の原動機を始動させる機能等を有する。斯様な第1の通信端末は、例えば、スマートキー、又はデジタルキー等である。第2の通信端末は、例えば、スマートフォン等である。
ところで、第1の認証を行う機能と第2の認証を行う機能との双方を備える車両においては、第1の認証の認証結果に基づいて特定されるユーザと、第2の認証の認証結果に基づいて特定されるユーザとが必ずしも一致するとは限らない。例えば、家族間でユーザデバイスの貸し借りが行われる場合等のように、車両を運転するユーザが、他のユーザに紐付けられているユーザデバイスを携帯している場合も想定される。このような場合には、第1の認証の認証結果に基づいて特定されるユーザと、第2の認証の認証結果に基づいて特定されるユーザとが一致しない。その結果、車両の運転者を正確に特定することができない可能性がある。
これに対し、本開示に係る情報処理装置は、第2の認証の認証結果に比して、第1の認証の認証結果を優先して、車両の運転者を特定する、制御部を備えるようにした。情報処理装置は、例えば、車両に搭載されるECU(Electronic Control Unit)、又は車載機
である。なお、情報処理装置は、車両に搭載される機器に限定されず、車両と通信可能なサーバ装置でもよい。制御部は、例えば、CPU(Control Processing Unit)等のプロ
セッサである。
本開示に係る情報処理装置によれば、第1の認証の認証結果に基づいて特定されるユーザと、第2の認証の認証結果に基づいて特定されるユーザとが一致しない場合には、第1
の認証の認証結果に基づいて特定されるユーザが、車両の運転者に特定される。ユーザデバイスはユーザ間で貸し借りすることができるが、第1の部位はユーザ間で貸し借りすることができないため、第1の認証の認証結果に基づくユーザの特定は、第2の認証の認証結果に基づくユーザの特定に比べ、信頼度が高い。よって、車両の運転者を、より正確に特定することが可能になる。
本開示における第1の部位は、例えば、ユーザの指部と、ユーザの顔部と、を含むようにしてもよい。その場合、第1の認証は、指部に基づく指紋認証と、顔部に基づく顔認証とを含むようにしてもよい。すなわち、本開示に係る情報処理装置が適用される車両は、指紋認証を行う機能と、顔認証を行う機能と、を備える車両でもよい。その場合、本開示に係る情報処理装置の制御部は、顔認証の認証結果に比して、指紋認証の認証結果を優先して、車両の運転者を特定してもよい。これは、指紋認証の認証結果に基づくユーザの特定は、顔認証の認証結果に基づくユーザの特定に比べ、信頼度が高いという知見に基づく。よって、指紋認証を行う機能と顔認証を行う機能とを備える車両においても、車両の運転者を、より正確に特定することが可能にある。
車両のユーザが使用するユーザデバイスは、前述したように、車両の電子キーとして動作する第1の通信端末と、車両の電子キーとして動作しない第2の通信端末と、を含み得る。そこで、本開示における第2の認証は、第1の通信端末の認証と、第2の通信端末の認証と、を含むようにしてもよい。すなわち、本開示に係る情報処理装置が適用される車両は、第1の通信端末の認証を行う機能と、第2の通信端末の認証を行う機能と、を備える車両でもよい。その場合、本開示に係る情報処理装置の制御部は、第2の通信端末の認証結果に比して、第1の通信端末の認証結果を優先して、車両の運転者を特定してもよい。これは、第1の通信端末の認証結果に基づくユーザの特定は、第2の通信端末の認証結果に基づくユーザの特定に比べ、信頼度が高いという知見に基づく。よって、第1の通信端末の認証を行う機能と第2の通信端末の認証を行う機能とを備える車両においても、車両の運転者を、より正確に特定することが可能にある。
本開示に係る情報処理装置は、第1の部位をユーザに紐付けるデータと、ユーザデバイスをユーザに紐付けるデータと、を格納する記憶部を更に備えるようにしてもよい。その場合、制御部は、記憶部に格納されているデータに基づいて、第1の認証に成功した第1の部位に紐付けられている第1のユーザを特定することと、記憶部に格納されるデータに基づいて、第2の認証に成功したユーザデバイスに紐付けられている第2のユーザを特定することと、第1のユーザと第2のユーザとが相違する場合に、第1のユーザを車両の運転者として特定することと、を実行するようにしてもよい。これにより、車両の運転者を、より正確に特定することができる。
ここで、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けるか否かについては、ユーザが任意に選択することができるようにしてもよい。これは、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けることを望まないユーザが車両を運転することも想定し得るためである。また、スマートキー等のように車両の電子キーとして動作する第1の通信端末を、複数のユーザが共用する場合も想定され得るためでもある。
そこで、本開示に係る情報処理装置の制御部は、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けるか否かの選択を受け付けることと、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けるとの選択を受け付けた場合に、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けるデータを、記憶部に格納することと、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けないとの選択を受け付けた場合に、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けるデータを、記憶部に格納しないことと、を実行するようにしてもよい。これにより、ユーザは、第1の部位およびまたはユーザデバイ
スをユーザに紐付けるか否かを、任意に選択することができる。その結果、第1の通信端末を複数のユーザが共用する使用環境等において、ユーザの利便性を担保することができる。
なお、第1の部位およびまたはユーザデバイスをユーザに紐付けるかについて、ユーザが任意に選択することができる構成においては、第1の認証に成功した第1の部位がユーザに紐付けられておらず、且つ第2の認証に成功したユーザデバイスがユーザに紐付けられていない状況が発生し得る。また、セキュリティ等の観点から、第1の部位に紐付けることができるユーザの人数とユーザデバイスに紐付けることができるユーザの人数との総数に、制限が設けられる場合もある。すなわち、車両の運転者として登録可能なユーザの人数に、制限が設けられる場合もある。その結果、第1の認証に成功した第1の部位とユーザとを紐付けるデータ、及び、第2の認証に成功したユーザデバイスとユーザとを紐付けるデータのいずれも、記憶部に格納されていない状況が生じ得る。このような状況が生じた場合、車両の運転者を特定することができない。
そこで、第1の認証に成功した第1の部位とユーザとを紐付けるデータ、及び、第2の認証に成功したユーザデバイスとユーザとを紐付けるデータ、のいずれも記憶部に格納されていない場合に、本開示に係る情報処理装置の制御部は、車両の運転者がゲストユーザであると判定するようにしてもよい。これにより、第1の部位にも、ユーザデバイスにも紐付けられていないユーザが車両を運転する状況にも対応可能となる。
ここで、第1の認証の1つである指紋認証に利用される生体情報(指紋データ)は、例えば、車両ドアの外側のドアノブに設けられる指紋センサ、又は車両の室内のスタートボタン(原動機を始動させるためボタン)等に設けられる指紋センサ等により取得される。指紋センサによる指紋データの取得は、車両を運転するユーザによるドアの開扉操作、又は原動機の始動操作をトリガにして行うことができる。よって、車両を運転するユーザによるドアの開扉操作、又は原動機の始動操作をトリガにして、指紋認証を行うことができる。
第1の認証の1つである顔認証に利用される生体情報(顔部の画像データ)は、例えば、車両の室内に設けられたカメラにより取得される。カメラによる顔部の画像データの取得は、車両を運転するユーザの運転席へ着座をトリガにして行われる。これにより、車両を運転するユーザの運転席への着座をトリガにして、顔認証を行うことができる。
第2の認証の1つである第1の通信端末の認証に利用される情報(例えば、第1の通信端末に割り当てられているキーID)は、車両と第1の通信端末とが近距離無線通信することにより取得される。車両と第1の通信端末との近距離無線通信は、車両を運転するユーザによる所定の車両操作をトリガにして行われる。所定の車両操作には、例えば、ドアの解錠操作、又は原動機の始動操作等が含まれる。これにより、車両を運転するユーザによるドアの解錠操作、又は原動機の始動操作をトリガにして、第2の認証の1つである第1の通信端末の認証を行うことができる。
上記したように、第1の認証の1つである指紋認証、第1の認証の1つである顔認証、及び、第2の認証の1つである第1の通信端末の認証は、ドアの解錠操作が行われてから原動機が始動されるまでの期間に発生するイベントをトリガにして行われる。よって、原動機が始動された直後に車両の走行が開始される場合であっても、車両の走行が開始される前に、上記した認証を完了することができるとともに、認証結果に基づく運転者の特定も完了することができる。
一方、第2の認証の1つである第2の通信端末の認証は、例えば、インフォテイメント
サービスを提供するヘッドユニット等を通じて行われる。ヘッドユニットによる第2の通信端末の認証は、ヘッドユニットと第2の通信端末との通信接続の確立を試行する方法で行われる。すなわち、ヘッドユニットと第2の通信端末との通信接続が確立した場合は、第2の通信端末の認証に成功したと判定される。また、ヘッドユニットと第2の通信端末との通信接続が確立しない場合は、第2の通信端末の認証に失敗したと判定される。斯様な方法を利用する場合には、ヘッドユニットは、記憶部においてユーザと紐付けられている第2の通信端末を対象として、通信接続の確立を試行する。当該第2の通信端末との通信接続が確立された場合、第2の認証の1つである第2の通信端末の認証が成功したと判定される。ところで、記憶部においてユーザと紐付けられている第2の通信端末が複数ある場合に、それら複数の第2の通信端末に対する通信接続の確立が試行されると、車両の走行が開始される前に、第2の通信端末の認証を完了することができない可能性がある。これに対し、特定の第2の通信端末のみに対して、通信接続の確立を試行する方法が考えられる。特定の第2の通信端末は、例えば、記憶部においてユーザと紐付けられている第2の通信端末のうち、最後に運転者として特定されたユーザーに紐付けられている第2の通信端末である。
しかしながら、車両を運転しようとしているユーザに紐付けられている第2の通信端末が、特定の第2の通信端末とは異なる場合は、当該第2の通信端末とヘッドユニットとの間で通信接続が確立しないため、第2の認証の1つである第2の通信端末の認証に失敗する。よって、車両を運転しようとしているユーザが第2の通信端末のみと紐付けられている場合(当該ユーザと第1の部位との紐付け、及び当該ユーザと第1の通信端末との紐付けが行われていない場合)は、当該ユーザが車両の運転者として特定されなくなる可能性がある。
そこで、車両の運転者がゲストユーザであると判定された後において、本開示に係る情報処理装置の制御部が、ユーザに紐付けられている第2の通信端末のうち、特定の第2の通信端末以外の第2の通信端末を対象として、通信接続の確立を試行してもよい。この処理は、ハンズフリー通話機能を提供するための第1の装置(例えば、上記したヘッドユニット等)を通じて、ハンズフリープロファイルによる通信接続の確立を試行する方法で行われてもよい。ハンズフリープロファイルによる第1の装置と第2の通信端末との通信接続が確立した場合、制御部は、通信接続が確立した第2の通信端末に紐付けられているユーザ(第3のユーザ)への変更を提案する情報を、出力してもよい。制御部は、第3のユーザへの変更を要求する操作を受け付け、車両の運転者をゲストユーザから第3のユーザへ変更してもよい。これにより、車両を運転しようとしているユーザが第2の通信端末とのみ紐付けられており、且つ当該第2の通信端末が特定の第2の通信端末とは異なる場合であっても、車両の運転者を正確に特定することができる。
なお、本開示の記憶部に格納されるユーザ情報は、車両に搭載される機器のユーザ別の設定値に関する情報を含むようにしてもよい。その場合、制御部は、車両の運転者として特定されたユーザのユーザ情報に含まれる設定値に応じて、車両に搭載される機器を設定してもよい。これにより、特定された運転者に応じた設定値を、車両に搭載される機器に自動的に反映させることができる。
なお、本開示は、コンピュータが上記した各処理を実行する情報処理方法、又はコンピュータに上記した各処理を実行させるための情報処理プログラムとしても捉えることもできる。その場合のコンピュータが上記した情報処理装置に相当する。
<実施形態>
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成は例示であり、本開示は実施例に例示される構成に限定されない。
(システムの概要)
図1は、本開示を適用する運転者特定システムの概略構成を示す図である。本実施形態における運転者特定システムは、車両10に搭載される車載装置100と、車両10のユーザが使用するユーザデバイス20と、を含む。ユーザデバイス20は、スマートキー21、デジタルキー22、及びBLデバイス23等を含む。図1に示す例では、スマートキー21、デジタルキー22、及びBLデバイス23の各々が一つのみ図示されているが、各々が複数でもよい。
車載装置100は、ユーザデバイス20の認証を行う機能と、車両10の運転者を特定する機能と、特定された運転者に応じて車両10の設定を行う機能と、を有する。
スマートキー21は、車両10の電子キーである。デジタルキー22は、車両10の電子キーと同様に動作することが可能な、ユーザの個人端末である。BLデバイス23は、車両10の電子キーと同様に動作することが不可能な、ユーザの個人端末である。
(システムのハードウェア構成)
図2は、運転者特定システムに含まれる車載装置100、及びユーザデバイス20のハードウェア構成の一例を示す図である。
(車載装置100)
車載装置100は、車両10に搭載され、車両10の各種動作を制御するための装置であり、スマートキーシステムの一部を構成する。本例における車載装置100は、LF送信機101、RF受信機102、近距離通信部103、センサ104、ヘッドユニット105、照合ECU106、ボディECU107、入出力部108、及び車載機器109等を含んで構成される。
LF送信機101は、LF(Low Frequency)帯の電波(例えば、30KHz~300
KHzの電波)による信号を送信する。LF送信機101により送信される信号には、例えば、スマートキー21を探索するためのポーリング信号、及び、スマートキー21に対して該スマートキー21に割り当てられているキーID(以下、「第1のキーID」と記す場合もある。)を要求するための信号(Reqest信号)等が含まれる。LF送信機101は、該LF送信機101から発信される電波が車両10の近辺(例えば、車両10から1メートル以内のエリア)のみに届くように構成される。
RF受信機102は、RF(Radio Frequency)帯の電波(例えば、100MHz~3
GHzの電波)による信号を受信する。RF受信機102により受信される信号には、例えば、ポーリング信号に対するスマートキー21からの応答信号(Ack信号)、及び、Reqest信号に対するスマートキー21からの応答信号(Response信号)等が含まれる。Response信号は、スマートキー21の第1のキーIDを含む信号である。
近距離通信部103は、BLE(Bluetooth(登録商標)LowEnergy)規格の無線通信、又はNFC(Near Field Communication)等の無線通信を利用して、デジタルキー22、及びBLデバイス23との間でデータの送受信を行う。例えば、近距離通信部103は、デジタルキー22を探索するためのポーリング信号、及び、デジタルキー22に対して該デジタルキー22に割り当てられているキーID(以下、「第2のキーID」と記す場合もある。)を要求するためのReqest信号をブロードキャストで送信し、当該信号に対する応答信号(例えば、ポーリング信号に対するAck信号、及びReqest信号に
対するResponse信号(デジタルキー22の第2のキーIDを含む信号)等を、デジタルキー22から受信する。デジタルキー22から受信したキーIDは、CAN(Controller Area Network)等の車内ネットワークを通じて、近距離通信部103から照合E
CU106へ送信される。
また、近距離通信部103は、BLデバイス23との間でSPP(Serial Port Profile)による通信接続、及びBLデバイス23との間でHFP(Hands Free Profile)によ
る通信接続を確立する機能も有する。BLデバイス23との通信接続が確立した場合、近距離通信部103は、通信接続が確立したBLデバイス23の識別情報を、車内ネットワークを通じてボディECU107へ送信する。
なお、近距離通信部103の通信範囲は、車両10の近辺(例えば、車両10から1メートル以内の範囲)に制限される。
センサ104は、車両10を運転するユーザの生体情報を検出する。本実施形態のセンサ104は、車両10を運転するユーザの指紋データを取得する指紋センサと、車両10を運転するユーザの顔部の画像データ(以下、「顔画像データ」と記す場合もある。)を取得するカメラと、を含む。指紋センサは、例えば、車両10の外側のドアノブに取り付けられてもよく、又は車両10の室内のスタートボタン(アクセサリ電源のON/OFF、及び原動機の始動/停止を切り替えるボタン)に取り付けられてもよい。カメラは、例えば、車両10の室内における運転席の正面に設置される。指紋センサによる指紋データの取得は、例えば、車両10のドアが施錠されている状態でユーザの指部がドアノブに触れたとき、又は原動機が停止している状態でユーザの指部がスタートボタンに触れたとき等に行われる。カメラによる顔画像データの取得は、例えば、ユーザが運転席に着座したときに行われる。ユーザの運転席への着座は、運転席に取り付けられる着座センサ等によって検出される。センサ104によって取得される指紋データ及び顔画像データは、車内ネットワークを通じて、センサ104から照合ECU106へ送信される。
ヘッドユニット105は、マルチメディア、カーナビゲーション、及びインターネット等のインフォテイメントサービスを、車両10の乗員に提供する機器であり、本開示に係る「第1の装置」に相当する。本実施形態では、ヘッドユニット105は、近距離通信部103を通じて、SPPによる特定のBLデバイス23との通信接続の確立を試行する機能を有する。当該試行は、車両10のドアが解錠されてから第1の時間長が経過するまでの期間(以下、「所定期間」と記す場合もある。)に行われる。第1の時間長は、車両10のドアが解錠されてから車両10の走行が開始されるまでに要する時間長の平均値より短い時間長であり、例えば、5秒程度である。所定期間内に特定のBLデバイス23との通信接続が確立した場合、ヘッドユニット105は、特定のBLデバイス23の認証に成功したと判定する。その場合、ヘッドユニット105は、特定のBLデバイス23の識別情報を、車内ネットワークを通じてボディECU107へ送信する。斯様な処理は、ボディECU107からの要求をトリガにして行われてもよく、車両10のドアの解錠をトリガにして行われてもよい。
本実施形態における特定のBLデバイス23は、例えば、特定のBLデバイス23は、車両10の運転者として登録されているユーザに紐付けられているBLデバイス23のうち、最後に運転者として特定されたユーザーに紐付けられているBLデバイス23でもよい。また、特定のBLデバイス23は、過去にヘッドユニット105との間で通信接続が確立されたBLデバイス23のうち、最後に通信接続が確立されたBLデバイス23でもよい。
なお、SPPによる通信接続の確立を試行する対象が特定のBLデバイス23に限定さ
れるのは、SPPによる通信接続の確立を試行する対象が複数のBLデバイス23になると、上記した所定期間内に当該試行が完了しない可能性があるためである。
また、ヘッドユニット105は、近距離通信部103を通じて、HFPによるBLデバイス23との通信接続の確立を試行する機能も有する。当該試行は、ボディECU107からの要求をトリガにして行われてもよい。HFPによるBLデバイス23との通信接続の確立を試行する対象は、車両10の運転者として登録されているユーザに紐付けられているBLデバイス23のうち、特定のBLデバイス23以外のBLデバイス23であり、ボディECU107により指定されてもよい。HFPによるBLデバイス23との通信接続の確立に成功した場合、ヘッドユニット105は、BLデバイス23の認証に成功したと判定する。その場合、ヘッドユニット105は、認証に成功したBLデバイス23の識別情報を、車内ネットワークを通じてボディECU107へ送信する。
照合ECU106は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、及びフラッシュメモリ等を含んで構成される小型のコンピュータである。
照合ECU106は、車両を運転するユーザによる所定の車両操作をトリガにして、LF送信機101からポーリング信号を送信させる。所定の車両操作は、例えば、ドアの解錠操作、又は原動機の始動操作等である。スマートキー21からのAck信号がRF受信機102によって受信された場合、照合ECU106は、LF送信機101を通じて、Reqest信号をスマートキー21へ送信する。スマートキー21の第1のキーIDを含むResponse信号をRF受信機102が受信すると、照合ECU106は、第1のキーIDと照合ECU106が持つ照合用のデータとを照合して、スマートキー21の認証を行う。スマートキー21の認証に成功した場合、照合ECU106は、ドアの解錠操作又は原動機の始動操作等を許可する。なお、スマートキーの認証に成功した場合、対象となるスマートキー21の識別情報が、照合ECU106からボディECU107へ送信される。
照合ECU106は、上記した所定の車両操作をトリガにして、近距離通信部103からポーリング信号を送信させる機能も有する。デジタルキー22からのAck信号が近距離通信部103によって受信された場合、照合ECU106は、近距離通信部103を通じて、Reqest信号をデジタルキー22へ送信する。デジタルキー22の第2のキーIDを含むResponse信号を近距離通信部103が受信すると、照合ECU106は、第2のキーIDと照合ECU106が持つ照合用のデータとを照合して、デジタルキー22の認証を行う。デジタルキー22の認証に成功した場合、照合ECU106は、ドアの解錠操作又は原動機の始動操作等を許可する。なお、デジタルキー22の認証に成功した場合、対象となるデジタルキー22の識別情報が、照合ECU106からボディECU107へ送信される。
なお、スマートキー21及びデジタルキー22の認証は、スマートキー21及びデジタルキー22に割り当てられている暗号鍵を利用した、チャレンジレスポンス認証方式で行われてもよい。
照合ECU106は、センサ104がユーザの生体情報を取得したことをトリガにして、生体認証を行う機能も有する。本実施形態の生体認証は、ユーザの指部を認証対象とする指紋認証と、ユーザの顔部を認証対象とする顔認証と、を含む。ユーザの指部と顔部とは、本開示に係る「第1の部位」の一例である。センサ104の指紋センサによって取得された指紋データがセンサ104から照合ECU106へ送信された場合には、照合ECU106が、受信した指紋データと照合ECU106が持つ照合用のデータとを照合して
、指紋認証を行う。指紋認証に成功した場合、当該ユーザによる車両操作(例えば、ドアの解錠操作、アクセサリ電源のオン操作、又は原動機の始動操作等)を許可する。また、センサ104のカメラによって取得された顔画像データがセンサ104から照合ECU106へ送信された場合には、照合ECU106が、受信した顔画像データと照合ECU106が持つ照合用のデータとを照合して、顔認証を行う。顔認証に成功した場合、当該ユーザによる車両操作(例えば、アクセサリ電源のオン操作、又は原動機の始動操作等)を許可する。なお、上記した指紋認証又は顔認証に成功した場合、当該ユーザの指部に割り当てられる識別情報(指部ID)又は当該ユーザの顔部に割り当てられる識別情報(顔部ID)が、照合ECU106からボディECU107へ送信される。
なお、スマートキー21の認証に用いられる照合用のデータ、デジタルキー22の認証に用いられる照合用のデータ、指紋認証に用いられる照合用のデータ、及び、顔認証に用いられる照合用のデータは、照合ECU106の記憶装置(例えば、RAM、EPROM、又はフラッシュメモリ等)に格納されている。
ボディECU107は、照合ECU106と同様に、プロセッサ、RAM、ROM、EPROM、及びフラッシュメモリ等を含んで構成される小型のコンピュータである。ボディECU107は、車内ネットワークを介して照合ECU106及びヘッドユニット105等と接続される。ボディECU107は、車両10における各種のボディ制御を行う。例えば、ボディECU107は、照合ECU106からの要求に応じて、ドアドアロックアクチュエータを制御することで、車両10のドアを解錠する。
ボディECU107は、本開示に係る「情報処理装置」を実現するための機能も有する。すなわち、本実施形態におけるボディECU107は、車両10の運転者を特定するための処理を行う機能も有する。本実施形態におけるボディECU107のプロセッサは、本開示に係る「制御部」に相当する。車両10の運転者を特定する処理は、照合ECU106から受信した情報、及びヘッドユニット105から受信した情報に基づいて行われる。また、車両10を運転者としてのユーザが特定された場合、ボディECU107は、特定されたユーザに応じて、車載機器109の設定を行う機能も有する。なお、車両10の運転者を特定する機能、及び車載装置100の設定を行う機能の詳細については、後述する。
入出力部108は、照合ECU106、ボディECU107、又はヘッドユニット105等からの指示に従って情報を出力し、ユーザにより入力された情報を照合ECU106、ボディECU107、又はヘッドユニット105等へ出力する。斯様な入出力部108は、車両10の室内に設置されるタッチパネルディスプレイを含む。
車載機器109は、位置及び背もたれの角度等を電動で調整可能な運転席、チルト及びテレスコピック等を電動で調整可能なステアリングホイール、作動条件を変更可能なオートライト、作動条件を変更可能なオートワイパー、作動条件を変更可能な先進安全システム、デザインを変更可能なメータディスプレイ、点灯色を変更可能なインテリアライト、作動条件を変更可能なオートロック/アンロックシステム、各種設定を切り替え可能なナビゲーションシステム、オートエアコン、及び、ドライブモードを変更可能なパワートレイン等である。
なお、図2に示す例では、車載装置100のハードウェア構成要素として、本実施形態に係る処理を行う構成要素のみが抽出されており、車載装置100のハードウェア構成要素は、図2に示される構成要素に限定されない。例えば、車載装置100は、図2に示されるハードウェア構成要素に加え、原動機を制御するためのECU、又はサスペンションを制御するためのECU等が含まれてもよい。
(ユーザデバイス20)
ユーザデバイス20は、車両10を運転し得るユーザが使用する機器であり、スマートキー21、デジタルキー22、及びBLデバイス23を含む。
スマートキー21は、ユーザが車両10のドアの解錠操作又は車両10の原動機の始動操作等を行うための電子キーである。スマートキー21は、LF受信機211、RF送信機212、制御部213、及び記憶部214等を含んで構成される。
LF受信機211は、LF帯の電波による信号を受信する。例えば、LF受信機211は、車載装置100から送信されるポーリング信号及びReqest信号を受信する。LF受信機211によって受信されたポーリング信号及びReqest信号は、制御部213へ出力される。
RF送信機212は、RF帯の電波による信号を送信する。例えば、RF送信機212は、制御部213の指令に従って、ポーリング信号に対するAck信号、及びReqest信号に対するResponse信号等を送信する。
制御部213は、CPU等のプロセッサにより構成される。制御部213は、RF送信機212を通じて、各種信号を車載装置100へ送信する機能を有する。例えば、車載装置100からのポーリング信号をLF受信機211が受信したときに、制御部213は、RF送信機212を通じて、Ack信号を車載装置100へ送信する。また、車載装置100からのReqest信号をLF受信機211が受信したときに、制御部213は、RF送信機212を通じて、Response信号を車載装置100へ送信する。
記憶部214は、RAM、ROM、EPROM、及び、フラッシュメモリ等を含んで構成される。記憶部214は、制御部213により実行される各種プログラム、及び、スマートキー21に割り当てられている第1のキーID等を格納する。RF送信機212から車載装置100へResponse信号が送信される際には、制御部213が、記憶部214に格納されている第1のキーIDを読み出して、Response信号を生成する。
なお、図2に示す例では、スマートキー21のハードウェア構成要素として、本実施形態に係る処理を行う構成要素のみが抽出されており、スマートキー21に含まれるハードウェア構成要素は、図2に示される構成要素に限定されない。
次に、デジタルキー22は、車両10の電子キーとして動作することができる、小型のコンピュータである。すなわち、デジタルキー22は、スマートキー21と同様の機能を有する、小型のコンピュータである。デジタルキー22は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブル端末等のように、個々のユーザが所有する携帯型の個人端末であり、当該個人端末をスマートキー21と同様に動作させるためのアプリケーション・プログラムがインストールされている。斯様なデジタルキー22は、近距離通信部221、制御部222、及び記憶部223等を含んで構成される。
近距離通信部221は、BLE規格の無線通信、又はNFC等の無線通信を利用して、車載装置100と近距離無線通信を行う。例えば、近距離通信部221は、車載装置100から送信されるポーリング信号及びReqest信号を受信する。近距離通信部221によって受信されたポーリング信号及びReqest信号は、制御部222へ出力される。また、近距離通信部221は、制御部222の指令に従って、ポーリング信号に対するAck信号、及びReqest信号に対するResponse信号等を送信する。
制御部222は、CPU等のプロセッサにより構成される。制御部222は、近距離通信部221を通じて、各種信号を車載装置100へ送信する機能を有する。例えば、車載装置100からのポーリング信号を近距離通信部221が受信したときに、制御部222は、近距離通信部221を通じて、Ack信号を車載装置100へ送信する。また、車載装置100からのReqest信号を近距離通信部221が受信したときに、制御部222は、近距離通信部221を通じて、Response信号を車載装置100へ送信する。
記憶部223は、RAM、ROM、EPROM、及び、フラッシュメモリ等を含んで構成される。記憶部223は、制御部222により実行される各種プログラム、及び、デジタルキー22に割り当てられている第2のキーID等を格納する。近距離通信部221から車載装置100へResponse信号が送信される際には、制御部222が、記憶部223に格納されている第2のキーIDを読み出して、Response信号を生成する。
なお、図2に示す例では、デジタルキー22のハードウェア構成要素として、本実施形態に係る処理を行う構成要素のみが抽出されており、デジタルキー22に含まれるハードウェア構成要素は、図2に示される構成要素に限定されない。例えば、デジタルキー22は、図2に示すハードウェア構成要素に加え、スマートフォンとしての機能を実現するための構成要素(例えば、移動体通信方式の通信を行う通信インタフェース、タッチパネルディスプレイ、スピーカ、及びマイクロフォン等)を含む。
次に、BLデバイス23は、車両10の電子キーとして動作することができない、小型のコンピュータである。すなわち、BLデバイス23のみを携帯するユーザは、車両10のドアの解錠、及び車両10の原動機の始動等を行うことができない。ただし、BLデバイス23は、SPPによる車載装置100との通信接続、及びHFPによる車載装置100との通信接続を確立する機能を有する。BLデバイス23は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブル端末等のように、個々のユーザが所有する携帯型の個人端末であり、当該個人端末をスマートキー21と同様に動作させるためのアプリケーション・プログラムがインストールされていない個人端末、又は、当該アプリケーション・プログラムの実行が制限されている個人端末である。斯様なデジタルキー22は、近距離通信部231、制御部232、及び記憶部233等を含んで構成される。
近距離通信部231は、SPPによる接続要求を、車載装置100から受信する。近距離通信部231により受信された接続要求は、制御部へ出力される。近距離通信部231は、制御部232の指令に従って、上記接続要求に対する応答信号を、車載装置100へ送信する。また、近距離通信部231は、HFPによるアドバタイズ信号を車載装置100から受信する。近距離通信部231により受信されたアドバタイズ信号は、制御部232へ出力される。近距離通信部231は、制御部232の指令に従って、アドバタイズ信号に対する応答信号を、車載装置100へ送信する。
制御部232は、CPU等のプロセッサにより構成される。制御部232は、SPP又はHFPによる車載装置100との接続設定を行う機能を有する。例えば、車載装置100からのSPP接続要求を近距離通信部231が受信したときに、制御部232は、車載装置100とのSPP接続設定を行う。また、車載装置100からのアドバタイズ信号を近距離通信部231が受信したときに、制御部232は、車載装置100とのHFP接続設定を行い、近距離通信部231から車載装置100へ応答信号を送信する。
記憶部233は、RAM、ROM、EPROM、及び、フラッシュメモリ等を含んで構成される。記憶部233は、制御部232により実行される各種プログラム等を格納する
。記憶部233に格納されるプログラムには、SPP及びHFP等が含まれる。
なお、図2に示す例では、BLデバイス23のハードウェア構成要素として、本実施形態に係る処理を行う構成要素のみが抽出されており、BLデバイス23に含まれるハードウェア構成要素は、図2に示される構成要素に限定されない。例えば、BLデバイス23は、図2に示すハードウェア構成要素に加え、スマートフォンとしての機能を実現するための構成要素を含む。
(ボディECUの機能構成)
次に、ボディECU107の機能構成について、図3に基づいて説明する。図3は、ボディECU107の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態におけるボディECU107は、その機能構成要素として、登録部1071、特定部1072、設定部1073、運転者情報DB1074を有する。登録部1071と特定部1072と設定部1073とは、ボディECU107のプロセッサが記憶装置に格納されているプログラムを実行することにより実現される。なお、登録部1071と特定部1072と設定部1073との一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はF
PGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェア回路により実現されてもよ
い。また、運転者情報DB1074は、ボディECU107のプロセッサがDBMS(Database Management System)のプログラムを実行することにより、記憶装置に構築される。運転者情報DB1074は、リレーショナルデータベースとして構築されてもよい。
ここでは、先ず運転者情報DB1074について説明する。運転者情報DB1074には、車両10の運転者として登録されるユーザに関する情報が格納される。本実施形態では、運転者情報DB1074には、ユーザデバイス20とユーザと車載機器109の設定値とを紐付けるデータ、及びユーザの生体の第1の部位(指部、およびまたは顔部)とユーザと車載機器109の設定値とを紐付けるデータが格納される。図4は、運転者情報DB1074に格納されるデータの一例を示す図である。
図4に示す例では、ユーザ別に設定された複数のテーブル(以下、「運転者情報テーブル」と記す場合もある。)が運転者情報DB1074に格納されている。本実施形態では、車両10の運転者として登録可能なユーザの人数は3人に制限される。そのため、運転者情報DB1074に格納される運転者情報テーブルの数は、3つである。なお、車両10の運転者として登録可能なユーザの人数は、2人以下でもよく、又は4人以上でもよい。
各運転者情報テーブルは、図4に示すように、ユーザID、識別情報、及び設定値の各々のフィールドを有する。ユーザIDフィールドには、車両10の運転者として登録されているユーザの識別情報(ユーザID)が登録される。ユーザIDは、ボディECU107によって決定されてもよく、ユーザによって任意に設定されてもよい。
識別情報フィールドには、各ユーザに紐付けられているスマートキー21の識別情報と、各ユーザに紐付けられているデジタルキー22の識別情報と、各ユーザに紐付けられているBLデバイス23の識別情報と、各ユーザに紐付けられている指部の識別情報(指部ID)と、各ユーザに紐付けられている顔部の識別情報(顔部ID)と、のうち、少なくとも1つが登録される。本実施形態では、1つのスマートキー21に紐付けることができるユーザの人数、1つのデジタルキー22に紐付けることができるユーザの人数、1つのBLデバイス23に紐付けることができるユーザの人数、1つの指部に紐付けることができるユーザの人数、及び1つの顔部に紐付けることができるユーザの人数は、それぞれ1人に限定される。ただし、1人のユーザに紐付けることができるユーザデバイス20及び第1の部位は、1つに限定されない。
設定値フィールドには、各ユーザに紐付けられる、車載機器109の設定値が登録される。設定値フィールドに登録される設定値は、例えば、運転席の位置、運転席の背もたれの角度、ステアリングホイールの位置、オートライトの点灯/消灯条件、オートワイパの作動条件、先進安全システムの作動条件、メータディスプレイのデザイン、インテリアライトの点灯色、オートロック/アンロックシステムの作動条件、ナビゲーションシステムの設定、オートエアコンの設定、及び、ドライブモードの設定等に関わる設定値である。
ここで、図3の説明に戻り、登録部1071は、ボディECU107のプロセッサがROM等に記憶されているプログラムを実行することにより実現される機能構成要素であり、運転者情報テーブルの生成、及び生成された運転者情報テーブルの運転者情報DB1074への登録を行う。本実施形態では、ユーザデバイス20と車載機器109の設定値とをユーザに紐付けるか否か、及び、第1の部位と車載機器109の設定値とをユーザに紐付けるか否かは、ユーザが任意に選択可能である。つまり、車両10の運転者として登録するか否かは、ユーザが任意に選択可能である。
登録部1071は、車両10に初めてユーザが乗車したとき、ユーザデバイス20が初めて検出されたとき(ユーザデバイス20の認証が初めて成功したとき)、ユーザの指部の認証に利用される照合用のデータが登録されたとき、又はユーザの顔部の認証に利用される照合用のデータが登録されたとき等に、入出力部108のタッチパネルディスプレイを通じて、上記の選択を促す画面を出力する。具体的には、登録部1071は、図5に示すような第1の画面を、入出力部108のタッチパネルディスプレイに出力させる。図5は、上記の選択を促す際にタッチパネルディスプレイに表示される第1の画面の一例である。
図5に例示する第1の画面には、ユーザデバイス20(又は、ユーザの指部若しくは顔部)を、ユーザに紐付けるか否かの選択を促すメッセージを示す文字情報と、ユーザの選択結果を入力するためのボタン(図5中の「はい」ボタン、及び「いいえ」ボタン)と、が表示される。図5に示す第1の画面において、「はい」ボタンが操作されると、登録部1071は、図6に示すような第2の画面を、タッチパネルディスプレイに出力させる。図6は、ユーザデバイス20(又は、ユーザの指部若しくは顔部)を紐付けるユーザの選択を促す際にタッチパネルディスプレイに表示される第2の画面の一例である。
図6に例示する第2の画面には、紐付け先のユーザの選択を促すメッセージを示す文字情報と、紐付け先のユーザを選択するためのボタン(図6中の「ユーザ1」ボタン、「ユーザ2」ボタン、及び「ユーザ3」ボタン)と、が表示される。図6に示す第2の画面において、「ユーザ1」ボタンと、「ユーザ2」ボタンと、「ユーザ3」とのうちのいずれかのボタンが操作されると、登録部1071は、ユーザデバイス20の識別情報(又は、指部ID若しくは顔部ID)と、車載機器109の設定値と、選択されたユーザのユーザIDと、を紐付ける運転者情報テーブルを生成し、生成された運転者情報テーブルを運転者情報DB1074に登録する。その際、運転者情報テーブルの設定値フィールドに登録される情報は、上記の紐付けの実行を当該ユーザが選択した時点における車載機器109の設定値でもよく、又は当該ユーザによる車両10の運転が終了される時点(例えば、スタートスイッチがオフにされる時点)における車載機器109の設定値でもよい。
なお、選択されたユーザに対応する運転者情報テーブルが運転者情報DB1074に登録済みである場合は、登録部1071は、当該運転者情報テーブルの識別情報フィールドに、ユーザデバイス20の識別情報(又は、指部ID若しくは顔部ID)を追加する。
ここで図3の説明に戻り、特定部1072は、ボディECU107のプロセッサがRO
M等に記憶されているプログラムを実行することにより実現される機能構成要素であり、車両10を運転するユーザを特定する。例えば、照合ECU106による認証に成功したスマートキー21の識別情報をボディECU107が受信した場合には、特定部1072は、運転者情報DB1074にアクセスして、当該識別情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがあるかを判定する。当該識別情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがある場合は、該当する運転者情報テーブルに対応するユーザを、車両10の運転者として特定する。
また、照合ECU106による認証に成功したデジタルキー22の識別情報を、ボディECU107が受信した場合には、特定部1072は、運転者情報DB1074にアクセスして、当該識別情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがあるかを判定する。当該識別情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがある場合は、該当する運転者情報テーブルに対応するユーザを、車両10の運転者として特定する。
また、照合ECUによる指紋認証に成功した指部の指部IDを、ボディECU107が受信した場合には、特定部1072は、運転者情報DB1074にアクセスして、当該指部IDと一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがあるかを判定する。当該指部IDと一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがある場合は、該当する運転者情報テーブルに対応するユーザを、車両10の運転者として特定する。
また、照合ECUによる顔認証に成功した顔部の顔部IDを、ボディECU107が受信した場合には、特定部1072は、運転者情報DB1074にアクセスして、当該顔部IDと一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがあるかを判定する。当該顔部IDと一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがある場合は、該当する運転者情報テーブルに対応するユーザを、車両10の運転者として特定する。
また、ヘッドユニット105とのSPP接続が確立したBLデバイス23(特定のBLデバイス23)の識別情報をボディECU107が受信した場合には、特定部1072は、運転者情報DB1074にアクセスして、当該識別情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルを特定し、特定された運転者情報テーブルに対応するユーザを、車両10の運転者として特定する。
なお、車両10の運転者の特定は、車両10の走行が開始される前、又は原動機が始動される前に完了する必要がある。よって、特定部1072は、前述した所定期間(車両10のドアが解錠されてから第1の時間長が経過するまでの期間)においてのみ、照合ECU106及びヘッドユニット105からの情報を受け付けるものとする。
ところで、上記した所定期間においては、スマートキー21の認証と、デジタルキー22の認証と、特定のBLデバイス23の認証と、指紋認証と、顔認証と、のうちの複数の認証が成功する場合も考えられる。例えば、スマートキー21を利用してドアを解錠したユーザが、運転席に着座して、スタートボタンを操作した場合、スマートキー21の認証と、顔認証と、指紋認証とを含む複数の認証が成功する可能性がある。また、上記した複数の認証のうちの少なくとも一つが成功し、且つ、ヘッドユニット105と特定のBLデバイス23との通信接続が確立する場合も考えられる。例えば、スマートキー21と特定のBLデバイス23とを携帯するユーザが車両10を運転しようとしている場合には、スマートキー21の認証が成功し、且つヘッドユニット105と特定のBLデバイス23との通信接続が確立(BLデバイス23の認証に成功)する場合が考えられる。これらの場
合において、スマートキー21が家族間等で貸し借りされたものであると、スマートキー21に紐付けられているユーザと、指部に紐付けられているユーザと、顔部に紐付けられているユーザと、特定のBLデバイス23に紐付けられているユーザとが一致しなくなる可能性がある。その結果、車両10の運転者を正確に特定することができなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態においては、複数の認証に成功した場合、又は、複数の認証のうちの少なくとも一つが成功し且つヘッドユニット105と特定のBLデバイス23との通信接続が確立した場合に、特定部1072は、認証の信頼度に応じた以下の優先順位に従って、車両10の運転者を特定するようにした。
(優先順位:1位) 指部の認証(指紋認証)に基づいて特定されるユーザ
(優先順位:2位) 顔部の認証(顔認証)に基づいて特定されるユーザ
(優先順位:3位) デジタルキーの認証に基づいて特定されるユーザ
(優先順位:4位) スマートキーの認証に基づいて特定されるユーザ
(優先順位:5位) BLデバイスの認証に基づいて特定されるユーザ(ヘッドユニット105とのSPP接続が確立したBLデバイス23に紐付けられているユーザ)
上記した優先順位は一例であって、これに限定されるものではない。例えば、指紋センサ及びカメラのスペックによっては、指紋認証よりも顔認証の方が信頼度が高くなる可能性がある。その場合、指紋認証に基づいて特定されるユーザよりも、顔認証に基づいて特定されるユーザの方が優先順位が高く設定されてもよい。また、BLデバイス23は電子キーとして動作することができないため、スマートキー21よりも優先順位が低く設定されている。しかしながら、BLデバイス23がユーザ間で貸し借りされる可能性の低いスマートフォン等である場合は、スマートキー21よりも優先順位が高く設定されてもよい。
なお、本実施形態では、前述した登録部1071の説明で述べたように、車両10の運転者として登録するか否かは、ユーザが任意に選択可能である。また、前述した運転者情報DB1074の説明で述べたように、車両10の運転者として登録可能なユーザの人数は、3人に制限される。これらの理由により、照合ECU106による認証に成功したスマートキー21の識別情報、照合ECU106による認証に成功したデジタルキー22の識別情報、照合ECU106による指紋認証に成功した指部の指部ID、及び、照合ECU106による顔認証に成功した顔部の顔部IDのいずれについても、車両10を運転するユーザと紐付けられていない場合が生じ得る。このような場合に、車両10を運転するユーザが、特定のBLデバイス23と紐付けられているユーザでなければ、特定部1072は、車両10の運転者を特定することができない。そこで、車両10の運転者を特定することができない場合は、特定部1072は、車両10の運転者がゲストユーザであると判定する。
車両10の運転者がゲストユーザであると判定された場合は、特定部1072は、ヘッドユニット105を通じて、HFPによるBLデバイス23との通信接続の確立を試行する。具体的には、特定部1072は、HFPによる通信接続の確立を試行することを要求する信号(以下、「HF要求」と記す場合もある。)を、ヘッドユニット105に送信する。HF要求には、当該試行の対象となるBLデバイス23の識別情報が含まれる。当該試行の対象となるBLデバイス23は、車両10の運転者として運転者情報DB1074に登録されているユーザに紐付けられているBLデバイス23のうち、特定のBLデバイス23以外のBLデバイス23である。斯様なBLデバイス23が複数ある場合は、それら複数のBLデバイス23の識別情報がHF要求に含められる。HFPによるヘッドユニット105とBLデバイス23との通信接続の確立に成功した場合、通信接続の確立に成功したことを示す信号(以下、「成功信号」と記す場合もある。)が、ヘッドユニット1
05からボディECU107へ送信される。成功信号には、HFPによるヘッドユニット105との通信接続が確立されたBLデバイス23の識別情報が含まれる。また、HFPによるヘッドユニット105とBLデバイス23との通信接続の確立に失敗した場合、通信接続の確立に失敗したことを示す信号(以下、「失敗信号」と記す場合もある。)が、ヘッドユニット105からボディECU107へ送信される。
ボディECU107がヘッドユニット105から受信した信号が成功信号である場合、特定部1072は、運転者情報DB1074へアクセスし、成功信号に含まれるBLデバイス23の識別情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルを特定する。特定部1072は、特定された運転者情報テーブルに対応するユーザ(以下、「候補ユーザ」と記す場合もある。)への変更を、車両を運転するユーザに提案する。具体的には、特定部1072は、図7に示すような第3の画面を、入出力部108のタッチパネルディスプレイに出力させる。図7は、上記した提案を行う際にタッチパネルディスプレイに表示される第3の画面の一例である。
図7に例示する第3の画面には、候補ユーザへの変更を提案するメッセージを示す文字情報と、上記した提案に対する回答を入力するためのボタン(図7中の「はい」ボタン、及び「いいえ」ボタン)と、が表示される。図7に示す第3の画面において、「はい」ボタンが操作されると、特定部1072は、車両10の運転者を、ゲストユーザから候補ユーザへ変更する。これにより、BLデバイス23のみと紐付けられているユーザが車両10を運転する場合であって、且つ当該ユーザのBLデバイス23が特定のBLデバイス23とは異なる場合においても、車両10の運転者を正確に特定することができる。
ボディECU107がヘッドユニット105から受信した信号が失敗信号である場合、特定部1072は、車両10の運転者を変更するための処理を行わない。なお、ここでいう候補ユーザは、本開示に係る「第3のユーザ」に相当する。
ここで、図3の説明に戻り、特定部1072によって、車両10を運転するユーザが特定されると、特定されたユーザのユーザIDが、特定部1072から設定部1073へ渡される。なお、車両10の運転者がゲストユーザであると判定された場合は、ゲストユーザを示すユーザIDが、特定部1072から設定部1073へ渡される。
設定部1073は、特定部1072により特定されたユーザに応じて、車載機器109を設定する。ここで、特定部1072により特定されたユーザがゲストユーザである場合は、設定部1073は、予め設定されている基準値に基づいて、車載機器109の設定を行う。基準値は、ボディECU107の記憶装置に格納されている。また、特定部1072により特定されたユーザがゲストユーザ以外である場合、設定部1073は、運転者情報DB1074にアクセスして、特定部1072から受け取ったユーザIDに対応する運転者情報テーブルを特定する。設定部1073は、特定された運転者情報テーブルの設定値フィールドに登録されている設定値を読み出し、読み出した設定値に従って車載機器109の設定を行う。これにより、車両10の運転者として登録されているユーザが車両10を運転する場合には、当該ユーザに適した設定値が自動的に車載機器109に反映される。
(処理の流れ)
本実施形態におけるボディECU107で行われる処理の流れについて、図8及び図9に基づいて説明する。図8は、車両10のドアが解錠されたことをトリガにして実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図9は、図8において車両10の運転者がゲストユーザであると判定されたことをトリガにして実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、図8及び図9に示す処理の実行主体は、ボディECU107の
プロセッサであるが、ここではボディECU107の機能構成要素を実行主体として説明する。
先ず、図8では、特定部1072は、照合ECU106及びヘッドユニット105からの情報の受け付け(受信)を開始する(ステップS101)。照合ECU106から受信する情報は、認証に成功したスマートキー21の識別情報と、認証に成功したデジタルキー22と、指紋認証に成功した指部の指部IDと、顔認証に成功した顔部の顔部IDと、のうちの1つ又は複数である。ヘッドユニット105から受信する情報は、SPPによるヘッドユニット105との通信接続が確立(認証成功)した特定のBLデバイス23の識別情報である。ただし、SPPによるヘッドユニット105と特定のBLデバイス23との通信接続が確立しない場合は、特定部1072は、ヘッドユニット105からの情報を受信しない。特定部1072は、ステップS101の処理を実行し終えると、ステップS102の処理を実行する。
ステップS102では、特定部1072は、照合ECU106及びヘッドユニット105からの情報の受け付け開始してから第1の時間長が経過したかを判定する。照合ECU106及びヘッドユニット105からの情報の受け付けを開始してから第1の時間長が経過していない場合(ステップS102で否定判定)、特定部1072は、第1の時間長が経過するまで待機する。その後、照合ECU106及びヘッドユニット105からの情報の受け付け開始してから第1の時間長が経過すると(ステップS102で肯定判定)、特定部1072は、ステップS103の処理を実行する。
ステップS103では、特定部1072は、照合ECU106及びヘッドユニット105からの情報の受け付けを終了する。特定部1072は、ステップS103の処理を実行し終えると、ステップS104の処理を実行する。
ステップS104では、特定部1072は、照合ECU106及びヘッドユニット105からの情報の受け付けを開始してから第1の時間長が経過するまでの期間(所定期間)に受信した情報に基づいて、該当するユーザがあるかを判定する。すなわち、特定部1072は、運転者情報DB1074にアクセスして、所定期間に受信した情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがあるかを判定する。所定期間に受信した情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがある場合(ステップS104で肯定判定)、ステップS105の処理が実行される。
ステップS105では、特定部1072は、該当するユーザが複数であるかを判定する。ここで、所定期間に受信した情報が複数であり、且つそれらの情報に紐付けられているユーザが相違する場合は、該当するユーザが複数であると判定する(ステップS105で肯定判定)。その場合、ステップS106の処理が実行される。また、所定期間に受信した情報が複数であり、且つそれらの情報に紐付けられているユーザが一致する場合は、該当するユーザが1人であると判定される(ステップS105で否定判定)。さらに、所定期間に受信した情報が1つであり、且つその情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルが運転者情報DB1074に格納されている場合も、該当するユーザが1人であると判定される(ステップS105で否定判定)。ステップS105で否定判定された場合は、ステップS107の処理が実行される。
ステップS106では、特定部1072は、該当する複数のユーザのうち、前述した優先順位が最も高いユーザを、車両10の運転者として特定する。また、ステップS107では、特定部1072は、該当する1人のユーザを、車両10の運転者として特定する。ステップS106又はステップS107において車両10の運転者として特定されたユー
ザのユーザIDは、特定部1072から設定部1073へ渡される。設定部1073は、特定部1072からのユーザIDの受け取りをトリガにして、ステップS108の処理を実行する。
ステップS108では、設定部1073は、運転者情報DB1074にアクセスして、特定部1072から受け取ったユーザIDに対応する設定値を抽出する。すなわち、設定部1073は、運転者情報DB1074にアクセスして、特定部1072から受け取ったユーザIDと一致する情報がユーザIDフィールドに登録されている運転者情報テーブルを特定する。設定部1073は、特定された運転者情報テーブルの設定値フィールドに登録されている設定値を抽出する。設定部1073は、ステップS108の処理を実行し終えると、ステップS111の処理を実行する。
ステップS111では、設定部1073は、ステップS108で抽出された設定値に従って、車載機器109の設定を行う。すなわち、設定部1073は、ステップS108で抽出された設定値を、車載装置100に反映させる。ステップS111の処理が実行された後、本処理ルーチンの実行が終了される。
なお、上記したステップS104において、所定期間に受信した情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転者情報テーブルがないと判定された場合(ステップS104で否定判定)、特定部1072は、ステップS109の処理を実行する。
ステップS109では、特定部1072は、車両10の運転者がゲストユーザであると判定する。車両10の運転者がゲストユーザであると判定された場合は、ゲストユーザのユーザIDが、特定部1072から設定部1073へ渡される。設定部1073は、ゲストユーザのユーザIDを特定部1072から受け取ったことをトリガにして、ステップS110の処理を実行する。
ステップS110では、設定部1073は、ボディECU107の記憶装置から基準値を抽出する。設定部1073は、ステップS110の処理を実行し終えると、ステップS111の処理を実行する。この場合のステップS111では、設定部1073は、ステップS110で抽出された基準値に従って、車載機器109の設定を行う。ステップS111の処理が実行された後、本処理ルーチンの実行が終了される。
また、上記したステップS109の処理が実行された後には、図9の処理フローが実行される。図9の処理フローでは、先ず、特定部1072が、HF要求をヘッドユニット105へ送信する(ステップS201)。HF要求は、前述したように、HFPによるBLデバイス23との通信接続の確立を試行することを要求する信号である。当該HFP要求には、HFP通信接続の接続先となるBLデバイス23の識別情報が含まれる。HFP通信接続の接続先となるBLデバイス23は、車両10の運転者として運転者情報DB1074に登録されているユーザに紐付けられているBLデバイス23のうち、特定のBLデバイス23以外のBLデバイス23である。特定部1072は、ステップS201の処理を実行し終えると、ステップS202の処理を実行する。
ステップS202では、特定部1072は、ヘッドユニット105からの信号をボディECU107が受信したかを判定する。ここでいう信号は、前述した成功信号又は失敗信号のいずれかである。ボディECU107がヘッドユニット105からの信号を受信していない場合(ステップS202で否定判定)、特定部1072は、ボディECU107がヘッドユニット105からの信号を受信するまで待機する。また、ボディECU107がヘッドユニット105からの信号を受信している場合(ステップS202で肯定判定)、特定部1072は、ステップS203の処理を実行する。
ステップS203では、特定部1072は、ヘッドユニット105から受信した信号が成功信号であるかを判定する。ヘッドユニット105から受信した信号が失敗信号である場合(ステップS203で否定判定)、図7の処理ルーチンの実行が終了される。また、ヘッドユニット105からの受信した信号が成功信号である場合(ステップS203で肯定判定)、特定部1072は、ステップS204の処理を実行する。
ステップS204では、特定部1072は、成功信号に含まれる識別情報(HFPによるヘッドユニット105との通信接続が確立されたBLデバイス23の識別情報)を引数として運転者情報DB1074にアクセスし、当該識別情報と一致する情報が識別情報フィールドに登録されている運転運転者情報テーブルを特定する(候補ユーザの特定)。特定部1072は、ステップS204の処理を実行し終えると、ステップS205の処理を実行する。
ステップS205では、特定部1072は、前述した図7に示すような第3の画面を、入出力部108のタッチパネルディスプレイに出力する。第3の画面は、ステップS204で特定された候補ユーザへの変更を提案する画面である。特定部1072は、ステップS205の処理を実行し終えると、ステップS206の処理を実行する。
ステップS206では、特定部1072は、上記した提案に対する回答が入力されたかを判定する。すなわち、図7に示す第3の画面において、「はい」ボタン又は「いいえ」ボタンを選択する操作が行われたかを判定する。上記した提案に対する回答が入力されていない場合(ステップS206で否定判定)は、特定部1072は、上記した提案に対する回答が入力されるまで待機する。また、上記した提案に対する回答が入力されている場合(ステップS206で肯定判定)は、特定部1072は、ステップS207の処理を実行する。
ステップS207では、特定部1072は、入力された回答が、上記した提案を了承する回答であるかを判定する。すなわち、図7に示す第3の画面において、「はい」ボタンが操作されたかを判定する。図7に示す第3の画面において「いいえ」ボタンが操作された場合(ステップS207で否定判定)、図7の処理ルーチンの実行が終了される。また、図7に示す第3の画面において「はい」ボタンが操作された場合(ステップS207で肯定判定)、特定部1072は、ステップS208の処理を実行する。
ステップS208では、特定部1072は、車両10の運転者を、ゲストユーザからステップS204で特定された候補ユーザに変更する。すなわち、特定部1072は、車載機器109の設定を、ゲストユーザに対応する設定からステップS204で特定された候補ユーザに対応する設定へ変更することを、設定部1073に依頼する。当該依頼を受けた設定部1073は、ステップS209の処理を実行する。
ステップS209では、設定部1073は、上記した依頼に従って、車載機器109の設定を変更する。具体的には、設定部1073は、ステップS204で特定された候補ユーザに対応する運転者情報テーブルにアクセスして、設定値フィールドに登録されている設定値を抽出する。設定部1073は、抽出された設定値に従って、車載機器109の設定を変更する。ステップS209の処理が実行された後、本処理ルーチンの実行が終了される。
本実施形態によれば、ユーザデバイス20の認証結果に基づいて運転者を特定する機能と、ユーザの生体の第1の部位(指部及び顔部)の認証結果に基づいて運転者を特定する機能と、を有する車両10において、ユーザデバイス20の認証結果よりも第1の部位の
認証結果を優先して運転者が特定される。これにより、ユーザデバイス20が家族間等で貸し借りされる使用環境においても、車両10の運転者をより正確に特定することができる。
また、本実施形態によれば、複数種類の第1の部位(指部と顔部)の認証(指紋認証と顔認証)を行う機能を有する車両10において、それらの認証のうちで、相対的に信頼度が高い認証の結果を優先して運転者が特定される。これにより、複数種類の第1の部位の認証に成功する状況においても、車両10の運転者をより正確に特定することができる。
また、本実施形態によれば、複数種類のユーザデバイス20(スマートキー21とデジタルキー22とBLデバイス23)の認証を行う機能を有する車両10において、それら複数種類のユーザデバイス20のうちで、相対的に信頼度が高い種類のユーザデバイス20の認証結果を優先して運転者が特定される。これにより、複数種類のユーザデバイス20の認証に成功する状況においても、車両10の運転者をより正確に特定することができる。
また、本実施形態によれば、スマートキー21とユーザとを紐付けるか否か、デジタルキー22とユーザとを紐付けるか否か、BLデバイス23とユーザとを紐付けるか否か、指部とユーザとを紐付けるか否か、及び、顔部とユーザとを紐付けるか否かは、ユーザによって任意に選択される。これにより、スマートキー21等のように車両10の電子キーとして動作するユーザデバイス20を、複数のユーザで共用する場合等に、当該ユーザデバイス20をいずれのユーザにも紐付けないようにすることができる。その結果、当該ユーザデバイス20が複数のユーザで共用される場合等に、車両10を運転するユーザとは異なるユーザの設定値に従って、車載機器109が設定されてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、BLデバイス23等のように車両10の電子キーとして動作しないユーザデバイス20をユーザに紐付けることができる。これにより、例えば、スマートキー21等を複数のユーザで共用する場合等に、当該スマートキー21等をいずれのユーザにも紐付けないようにしても、BLデバイス23をユーザと紐付けておくことで、車両10を運転するユーザを特定することが可能になる。
また、本実施形態によれば、車両10の運転者がゲストユーザであると判定された場合に、特定のBLデバイス23以外のBLデバイス23の認証(HFPによるヘッドユニット105との通信接続の確立)が試行される。これにより、車両を運転しようとしているユーザがBLデバイス23とのみ紐付けられており、且つ当該BLデバイス23が特定のBLデバイス23ではない場合に、当該ユーザを車両10の運転者として特定することができる。
<その他>
上記した実施形態及び変形例はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。また、本開示において説明した処理及び構成は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。さらに、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、ボディECU107で行われる処理の一部が照合ECU106又はヘッドユニット105等で実行されてもよい。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。例えば、ボディECU107で行われる処理と、照合ECU106で行われる処理とが、1つのECUによって実行されてもよい。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成で実現するかは柔軟に変更可能である。
また、本開示は、上記の実施形態又は変形例で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよく、又はネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、データ及びプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的な作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体である。斯様な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、又はHDD等)、又は光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、又はブルーレイディスク等)等の任意のタイプのディスクである。また、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、又はSSD(Solid State Drive)等の媒体でもよい。
10 車両
100 車載装置
101 LF送信機
102 RF受信機
103 近距離通信部
104 センサ
105 ヘッドユニット
106 照合ECU
107 ボディECU
1071 登録部
1072 特定部
1073 設定部
1074 運転者情報DB
108 入出力部
109 車載機器
20 ユーザデバイス
21 スマートキー
22 デジタルキー
23 BLデバイス

Claims (20)

  1. ユーザの生体の第1の部位に基づく第1の認証と、ユーザデバイスに基づく第2の認証と、の少なくとも一方の認証結果に基づいて、車両の運転者を特定する情報処理装置であって、
    前記第2の認証の認証結果に比して、前記第1の認証の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定する、
    制御部を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記第1の部位は、前記生体の指部と、前記生体の顔部とを含み、
    前記第1の認証は、前記指部に基づく指紋認証と、前記顔部に基づく顔認証とを含み、
    前記制御部は、前記顔認証の認証結果に比して、前記指紋認証の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ユーザデバイスは、前記車両の電子キーとして動作する第1の通信端末と、前記車両の電子キーとして動作しない第2の通信端末と、を含み、
    前記第2の認証は、前記第1の通信端末の認証と、前記第2の通信端末の認証と、を含み、
    前記制御部は、前記第2の通信端末の認証結果に比して、前記第1の通信端末の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の部位をユーザに紐付けるデータと、前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるデータと、を格納する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記記憶部に格納される前記データに基づいて、前記第1の認証に成功した前記第1の部位に対応すると紐付けられている第1のユーザを特定することと、
    前記記憶部に格納される前記データに基づいて、前記第2の認証に成功した前記ユーザデバイスに紐付けられている第2のユーザを特定することと、
    前記第1のユーザと前記第2のユーザとが相違する場合に、前記第1のユーザを前記車両の運転者として特定することと、
    を実行する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるか否かの選択を受け付けることと、
    前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるとの選択を受け付けた場合に、前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるデータを、前記記憶部に格納することと、
    前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けないとの選択を受け付けた場合に、前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるデータを、前記記憶部に格納しないことと、
    を実行する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の認証に成功した前記第1の部位とユーザとを紐付けるデータ、及び前記第2の認証に成功した前記ユーザデバイスとユーザとを紐付けるデータのいずれも、前記記憶
    部に格納されていない場合に、前記制御部は、前記車両の運転者がゲストユーザであると判定する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記車両の運転者がゲストユーザであると判定された後において、
    前記制御部は、
    ユーザに紐付けられるデータが前記記憶部に格納されている前記第2の通信端末との通信接続の確立を試行することと、
    前記第2の通信端末との通信接続が確立した場合に、前記第2の通信端末に紐付けられている第3のユーザへ変更することを提案する情報を出力することと、
    前記第3のユーザへの変更を要求する操作を受け付けることと、
    前記車両の運転者を、前記ゲストユーザから前記第3のユーザへ変更することと、
    を更に実行する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2の通信端末との通信接続の確立を試行する処理において、
    前記制御部は、ハンズフリー通話機能を提供するための第1の装置を通じて、ハンズフリープロファイルによる前記第2の通信端末との通信接続の確立を試行する、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記ユーザ情報は、前記車両に搭載される機器のユーザ別の設定値に関する情報を含み、
    前記制御部は、前記車両の運転者として特定されたユーザのユーザ情報に応じて、前記機器を設定する、
    請求項4から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記設定値は、ドライビングポジションに関する設定値と、マルチメディアに関する設定値と、先進安全システムに関する設定値と、ボディ系に関する設定値と、のうち、少なくとも一つを含む、
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. ユーザの生体の第1の部位に基づく第1の認証と、ユーザデバイスに基づく第2の認証と、の少なくとも一方の認証結果に基づいて、車両の運転者を特定する情報処理方法であって、
    コンピュータが、前記第2の認証の認証結果に比して、前記第1の認証の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定する、
    情報処理方法。
  12. 前記第1の部位は、前記生体の指部と、前記生体の顔部とを含み、
    前記第1の認証は、前記指部に基づく指紋認証と、前記顔部に基づく顔認証とを含み、
    前記コンピュータが、前記顔認証の認証結果に比して、前記指紋認証の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定する、
    請求項11に記載の情報処理方法。
  13. 前記ユーザデバイスは、前記車両の電子キーとして動作する第1の通信端末と、前記車両の電子キーとして動作しない第2の通信端末と、を含み、
    前記第2の認証は、前記第1の通信端末の認証と、前記第2の通信端末の認証と、を含み、
    前記コンピュータが、前記第2の通信端末の認証結果に比して、前記第1の通信端末の認証結果を優先して、前記車両の運転者を特定する、
    請求項12に記載の情報処理方法。
  14. 前記コンピュータは、前記第1の部位をユーザに紐付けるデータと、前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるデータと、を格納する記憶部を更に備え、
    前記コンピュータが、
    前記記憶部に格納される前記データに基づいて、前記第1の認証に成功した前記第1の部位に対応すると紐付けられている第1のユーザを特定することと、
    前記記憶部に格納される前記データに基づいて、前記第2の認証に成功した前記ユーザデバイスに紐付けられている第2のユーザを特定することと、
    前記第1のユーザと前記第2のユーザとが相違する場合に、前記第1のユーザを前記車両の運転者として特定することと、
    を実行する、
    請求項13に記載の情報処理方法。
  15. 前記コンピュータが、
    前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるか否かの選択を受け付けることと、
    前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるとの選択を受け付けた場合に、前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるデータを、前記記憶部に格納することと、
    前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けないとの選択を受け付けた場合に、前記第1の部位およびまたは前記ユーザデバイスをユーザに紐付けるデータを、前記記憶部に格納しないことと、
    を実行する、
    請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記第1の認証に成功した前記第1の部位とユーザとを紐付けるデータ、及び前記第2の認証に成功した前記ユーザデバイスとユーザとを紐付けるデータのいずれも、前記記憶部に格納されていない場合に、前記コンピュータが、前記車両の運転者がゲストユーザであると判定する、
    請求項15に記載の情報処理方法。
  17. 前記車両の運転者がゲストユーザであると判定された後において、
    前記コンピュータが、
    ユーザに紐付けられるデータが前記記憶部に格納されている前記第2の通信端末との通信接続の確立を試行することと、
    前記第2の通信端末との通信接続が確立した場合に、前記第2の通信端末に紐付けられている第3のユーザへ変更することを提案する情報を出力することと、
    前記第3のユーザへの変更を要求する操作を受け付けることと、
    前記車両の運転者を、前記ゲストユーザから前記第3のユーザへ変更することと、
    を更に実行する、
    請求項16に記載の情報処理方法。
  18. 前記第2の通信端末との通信接続の確立を試行する処理において、
    前記コンピュータが、ハンズフリー通話機能を提供するための第1の装置を通じて、ハンズフリープロファイルによる前記第2の通信端末との通信接続の確立を試行する、
    請求項17に記載の情報処理方法。
  19. 前記ユーザ情報は、前記車両に搭載される機器のユーザ別の設定値に関する情報を含み、
    前記コンピュータが、前記車両の運転者として特定されたユーザのユーザ情報に応じて、前記機器を設定する、
    請求項14から18のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  20. 前記設定値は、ドライビングポジションに関する設定値と、マルチメディアに関する設定値と、先進安全システムに関する設定値と、ボディ系に関する設定値と、のうち、少なくとも一つを含む、
    請求項19に記載の情報処理方法。
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