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JP2023019810A - 吸収性物品用不織布及びこれを備える吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品用不織布及びこれを備える吸収性物品 Download PDF

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JP2023019810A JP2021124807A JP2021124807A JP2023019810A JP 2023019810 A JP2023019810 A JP 2023019810A JP 2021124807 A JP2021124807 A JP 2021124807A JP 2021124807 A JP2021124807 A JP 2021124807A JP 2023019810 A JP2023019810 A JP 2023019810A
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拓也 菅原
Takuya Sugawara
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Kao Corp
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Abstract

【課題】構成繊維の毛羽立ちが少なく、風合いに優れる吸収性物品用不織布及びこれを備える吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品用不織布は、第1繊維層と、該第1繊維層に隣接して配された第2繊維層とを備える。前記不織布中に天然繊維を0.5質量%以上3.0質量%以下含む。前記第1繊維層を構成する繊維として、天然繊維と、繊度が1.5dtex以上3.0dtex以下である第1の熱融着性芯鞘複合繊維とを含む。前記第2繊維層を構成する繊維として、繊度が0.5dtex以上1.5dtex未満である第2の熱融着性芯鞘複合繊維を含む。前記不織布を備える吸収性物品も提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、吸収性物品用不織布及びこれを備える吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、その構成部材として天然繊維を含む不織布が吸湿性や風合いを向上させる目的で用いられることがある。特許文献1には、合成繊維及びコットン繊維を含み、コットン繊維の重量比が50%未満であり、0.3mm未満の繊維長を有するコットン繊維数は、0.3mm以上の繊維長を有する繊維の数の1%以下である不織布が開示されている。
特許文献2には、第1芯鞘型複合繊維を含む第1繊維層と、第2芯鞘型複合繊維及びコットンを含む第2繊維層とを含む不織布が開示されている。
特開2018-178355号公報 国際公開第2020/004554号パンフレット
天然繊維を含む不織布は、これを備える吸収性物品の使用時に天然繊維等の構成繊維が不織布表面に露出して、構成繊維の毛羽立ちが発生しやすくなることがあり、これに伴って、不織布の滑らかさ等の風合いが低下する場合がある。しかし、特許文献1及び2に記載の技術は、構成繊維の毛羽立ちの少なさ及び風合いの向上に関し十分なものとは言えず、この点で改善の余地があった。
したがって、本発明は、構成繊維の毛羽立ちが少なく、風合いに優れる吸収性物品用不織布及びこれを備える吸収性物品に関する。
本発明は、吸収性物品用不織布に関する。
前記不織布は、第1繊維層と、該第1繊維層に隣接して配された第2繊維層とを備えることが好ましい。
前記不織布は、天然繊維を0.5質量%以上3.0質量%以下含むことが好ましい。
前記第1繊維層は、その構成繊維として、天然繊維と、繊度が1.5dtex以上3.0dtex以下である第1の熱融着性芯鞘複合繊維とを含むことが好ましい。
前記第2繊維層は、その構成繊維として、繊度が0.5dtex以上1.5dtex未満である第2の熱融着性芯鞘複合繊維を含むことが好ましい。
また本発明は、前記不織布を備える吸収性物品に関する。
本発明のその他の特徴は、請求の範囲及び以下の説明から明らかになるであろう。
本発明によれば、構成繊維の毛羽立ちが少なく、風合いに優れる吸収性物品用不織布及びこれを備える吸収性物品が提供される。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の吸収性物品用不織布(以下、単に不織布ともいう。)は、吸収性物品の構成部材として好適に用いられる。吸収性物品としては、例えば、使い捨ておむつ、尿漏れパッド、生理用ナプキン、パンティライナー等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。
本発明の吸収性物品用不織布は、第1繊維層と、第1繊維層に隣接して配された第2繊維層とを備える複層構造のシート状物である。吸収性物品用不織布の構成繊維どうしは、絡合、融着及び圧着の少なくとも一つによって、繊維シートの形態を維持している。第1繊維層と第2繊維層との境界は、明瞭であってもよく、不明瞭であってもよい。
吸収性物品用不織布は、第1繊維層及び第2繊維層のみの2層構造で構成されていてもよく、第1繊維層及び第2繊維層に加えて、他の繊維層を更に備える3層以上の構造であってもよい。吸収性物品用不織布が2層構造で構成されている場合、第1繊維層が吸収性物品用不織布の一方の外面である第1面を含んで構成される。また、第2繊維層は、吸収性物品用不織布の他方の外面であり、第1面と反対側の面である第2面を含んで構成される。
吸収性物品用不織布は、天然繊維を所定量含む。天然繊維を不織布中に含有させることによって、吸収性物品用不織布に要求される柔らかさや滑らかさといった風合いを良好に発現しつつ、該不織布を吸収性物品の構成材料として用いたときに、着用時における吸収性物品の適度な吸湿性を発現させて着用時の蒸れなどを低減でき、吸収性物品の使用感が向上する。
詳細には、吸収性物品用不織布中の天然繊維の含有量は、0.5質量%以上であって、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは0.7質量%以上であり、また、3.0質量%以下であって、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。このような範囲で天然繊維を含有させることによって、不織布の構成繊維の毛羽立ちを少なくして、柔らかさや滑らかさの向上に起因する風合いを更に高めることができる。さらに、この不織布を用いた吸収性物品の柔らかさや滑らかさによる風合い及び使用感を向上させることができる。
天然繊維としては、例えば、パルプ繊維、コットン繊維、麻等の天然セルロール繊維が挙げられ、製造コストを低減しつつ、加工性、柔らかさによる風合いを向上させる観点から好ましくはコットン繊維である。一般的に、これらの天然繊維は、熱の作用によって他の繊維と融着する機能を有しないものであり、後述する熱融着性の繊維から除外される。
吸収性物品用不織布は、その構成繊維として、天然繊維に加えて、繊度が異なる2種類の熱融着性の芯鞘複合繊維を含む。
具体的には、第1繊維層は、その構成繊維として、天然繊維と、所定の繊度を有する第1の熱融着性芯鞘複合繊維(以下、これを「第1芯鞘繊維」ともいう。)を含む。第1繊維層は、不可避的に混入する繊維を除いて、天然繊維と第1芯鞘繊維とからなることが好ましい。
これに加えて、第2繊維層は、その構成繊維として、第1芯鞘繊維よりも繊度が小さい第2の熱融着性芯鞘複合繊維(以下、これを「第2芯鞘繊維」ともいう。)を含む。第2繊維層は、不可避的に混入する繊維を除いて、第2芯鞘繊維からなることが好ましい。
各繊維層を構成する繊維の種類及び繊度が異なるように配することによって、意外にも、不織布からの繊維の毛羽立ちや脱落を少なくして、不織布の滑らかさを高めて風合いを高めつつ、これを吸収性物品の構成部材として用いたときに、風合いを良好にしつつ着用時の湿度のコントロールを効率的に行うことができるので、使用感が向上することを見出した。
各繊維層に含まれる熱融着性の芯鞘複合繊維は、それぞれ独立して、熱の作用によって他の繊維と融着する繊維であり、熱可塑性樹脂を原料とする。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニルやポリスチレン等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸やポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリパーフルオロエチレン等のフッ素樹脂、並びにポリアミド樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
また芯鞘複合繊維は、高融点の樹脂成分を含む芯と、該芯部の外周が低融点の樹脂成分によって被覆された鞘とからなる複合繊維である。このような芯鞘複合繊維としては、それぞれ独立して、芯/鞘の組み合わせとして、PET/PP、PET/PE、PE/PP等が挙げられるが、これらの組み合わせに限られず適用可能である。芯鞘型の複合繊維は、同心タイプであってもよく、偏心タイプであってもよい。
第1芯鞘繊維の繊度は、1.5dtex以上であって、好ましくは1.6dtex以上、より好ましくは1.7dtex以上であり、また、3.0dtex以下であって、好ましくは2.6dtex以下、より好ましくは2.4dtex以下である。第1芯鞘繊維がこのような繊度となっていることによって、不織布の嵩高さを発現させやすくして、柔軟性の高い不織布となる。
第2芯鞘繊維の繊度は、0.5dtex以上であって、好ましくは0.6dtex以上、より好ましくは0.7dtex以上であり、また、1.5dtex未満であって、好ましくは1.4dtex以下、より好ましくは1.3dtex以下である。
第2芯鞘繊維がこのような繊度となっていることによって、構成繊維の熱による融着性を十分に発現させつつ、第2繊維層の繊維密度を高い構成としやすくして、第2芯鞘繊維どうしの融着によって天然繊維を不織布中に保持させたり、意図せず繊維層間を移動した天然繊維を第2繊維層中の構成繊維間に絡めて保持したりしやすくできる。その結果、不織布としての強度を十分に発現させつつ、不織布の構成繊維、特に、熱融着性繊維ではない天然繊維の毛羽立ちや脱落を効率的に抑制でき、不織布の滑らかさ向上による風合いが更に向上する。
また、第1芯鞘繊維の繊度及び第2芯鞘繊維の繊度を上述した範囲とすることで、高い引張強度を有する不織布が得られ、その製造後に他の工程へ搬送される場合であっても強度を維持することができる。これに加えて、実使用に耐えうる強度も十分に有し、取り扱い性に優れたものとなる。
各芯鞘繊維の繊度は、以下の方法で測定することができる。測定対象の不織布を50mm×100mm(面積5000mm)の長方形状に切り出して測定用サンプルを作製する。次いで、測定用サンプルを断面視して、測定用サンプルの一方の面から厚さ方向に0.05mm間隔を空けた位置での標準的な繊維10本を対象として繊維太さを、電子顕微鏡を用いて実測し、繊維太さ平均値Dn(μm)を算出する。次いで、測定用サンプルの第1面から厚さ方向に0.05mm間隔を空けた位置での標準的な繊維の構成樹脂を特定し、示差走査熱量測定器(DSC)を用いて、理論繊維存在密度Pn(g/cm)を求める。得られた繊維太さ平均値Dn(μm)及び理論繊維存在密度Pn(g/cm)から、繊維長さ10000m当たりの重さ(g)を算出して、この算出された値を第1芯鞘繊維の繊度(dtex)とする。
同様に、測定用サンプルの他方の面を対象として上述の測定方法を行い、この算出された値を第2芯鞘繊維の繊度(dtex)とする。
上述のとおり、第1繊維層は、天然繊維及び第1芯鞘繊維を含んで構成されるところ、第1繊維層中の第1芯鞘繊維の含有割合は、好ましくは90.0質量%以上、より好ましくは95.0質量%以上、更に好ましくは97.0質量%以上であり、好ましくは99.5質量%以下、より好ましくは99.0質量%以下である。
このような含有割合とすることで、第1繊維層内ならびに第1繊維層及び第2繊維層どうしの構成繊維の融着性を高めて、天然繊維の毛羽立ちや脱落を効率的に少なくしつつ、天然繊維を含む場合でも不織布の強度を十分に発現させることができる。これに加えて、このような不織布を吸収性物品の構成部材として用いたときに、該不織布以外の構成部材との接着性を十分に高めて、実用上十分な強度を有する吸収性物品を形成しやすい。
また、第1繊維層中の天然繊維の含有割合は、上述した不織布全体の含有量を満たすことを条件として、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上であり、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.8質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である。このような含有割合とすることで、不織布に適度な吸湿性を発現させつつ、柔らかさを高めて肌触りが良好なものとなり、肌へのやさしさを着用者に想起させやすくなる。さらに、不織布の構成繊維の毛羽立ちを少なくして、滑らかさの向上による風合いを更に高めることができる。これに加えて、この不織布を用いた吸収性物品の柔らかさや滑らかさの向上による風合い及び使用感を向上させることができる。
第2繊維層中の第2芯鞘繊維の含有割合は、好ましくは90.0質量%以上、より好ましくは95.0質量%以上、更に好ましくは98.0質量%以上であり、好ましくは100質量%又は100質量%以下である。
このような含有割合とすることで、第2繊維層内ならびに第1繊維層及び第2繊維層どうしの構成繊維の融着性を高めて、天然繊維の毛羽立ちや脱落を効率的に少なくできる。これに加えて、第2繊維層の繊維密度を高めて緻密な構造に形成することができるので、例えば不織布をその第2繊維層側が吸収性物品の外面を構成するように配したときに、第1繊維層に含まれる天然繊維が第2繊維層を厚み方向に通過して脱落したり毛羽立ちが生じたりすることを効果的に少なくできるので、不織布及びこれを備える吸収性物品の外面からの肌触り及び使用感が更に向上する。
吸収性物品用不織布は、その一方の繊維層における繊維密度と、該不織布の他方の繊維層における繊維密度とが互いに異なることが好ましく、第2繊維層の構成繊維の繊維密度が第1繊維層の構成繊維の繊維密度よりも高いことが好ましい。
詳細には、第1繊維層の繊維密度は、好ましくは20本/mm以上、より好ましくは25本/mm以上、更に好ましくは30本/mm以上であり、好ましくは80本/mm以下、より好ましくは70本/mm以下、更に好ましくは65本/mm以下である。このような構成となっていることによって、不織布のクッション性及び柔らかさを更に向上できる。
また、第2繊維層の繊維密度は、好ましくは30本/mm以上、より好ましくは40本/mm以上、更に好ましくは50本/mm以上であり、好ましくは200本/mm以下、より好ましくは150本/mm以下、更に好ましくは130本/mm以下である。このような構成となっていることによって、不織布の毛羽立ちの少なさ及び滑らかさを更に向上できる。
不織布における各繊維層の繊維密度は、第1繊維層及び第2繊維層を有する不織布を例にとり、以下の方法で測定することができる。
まず、剃刀(品番FAS-10、フェザー安全剃刀株式会社製)を用いて不織布を厚み方向に沿って切断する。そして、不織布の切断面を厚み方向に3等分し、不織布における一方の面側の部位及び不織布における他方の面側に位置する部位についてそれぞれ、走査電子顕微鏡を用いて拡大(繊維断面が30~60本程度計測できる倍率に調整;150~500倍)する。各部位において、一定面積当たり(0.5mm程度)の視野に存在する切断された繊維の断面数を計測する。そして、各部位の測定値について、1mm当たりの繊維の断面数に換算する。測定は同一の繊維層を対象として3箇所行い、算術平均した値を、各繊維層の繊維密度とする。走査電子顕微鏡には、日本電子株式会社製のJCM-5100(商品名)を用いる。
繊維層の特定は、上記の測定方法に従って、不織布の一方の面側の部位に存在する繊維の繊度と、他方の面側の部位に存在する繊維の繊度とをそれぞれ測定し、各部位の繊度を測定し、繊度が1.5dtex以上の繊維を含む部位を第1繊維層とし、繊度が1.5dtex未満の繊維を含む部位を第2繊維層とする。
吸収性物品用不織布は、その一方向としての製品の流れ方向(MD方向)における引張強度が、好ましくは20N/50mm以上、より好ましくは30N/50mm以上、更に好ましくは35N/50mm以上であり、また、好ましくは70N/50mm以下、より好ましくは60N/50mm以下、更に好ましくは50N/50mm以下である。これによって、吸収性物品用不織布は、その製造後に他の工程へ搬送される場合であっても強度を維持することができ、また、実使用に耐えうる強度も十分に有し、取り扱い性に優れたものとなる。
また、吸収性物品用不織布の一方向とは直交する方向としての製品の幅方向(CD方向)において、該不織布の引張強度が、好ましくは3N/50mm以上、より好ましくは5N/50mm以上、更に好ましくは6N/50mm以上であり、また、好ましくは20N/50mm以下、より好ましくは15N/50mm以下、更に好ましくは12N/50mm以下である。
つまり、吸収性物品用不織布は、MD方向における引張強度がCD方向における引張強度よりも大きいものである。このような引張強度の違いは、不織布の構成繊維の配向の違いに起因するものであり、このような強度の違いを有することによって、不織布を製造した後、吸収性物品に組み込むまでの搬送過程や、実使用においても破断しづらい。
引張強度の測定は、引張圧縮試験機(株式会社島津製作所製、AG-IS)を用いて、JIS P8113に準じて測定することができる。測定対象の不織布が吸収性物品等の製品に組み込まれている場合、該吸収性物品に対して、コールドスプレーを噴霧して、吸収性物品の構成部材を接着している接着剤を固化させて、構成部材ごとに分解する。そして、製品から測定対象の不織布を取り出した後、測定サンプルとして、縦方向200mm×横方向50mmの寸法となるように切り出す。この測定サンプルを、50Nのロードセルを用い、チャック間距離を180mmとし、そのMD方向又はCD方向に沿って引張速度20mm/minで引っ張り、破断時の最大荷重(N/50mm)を記録する。1つの測定対象部位につき5つの測定サンプルを用意してそれぞれの最大荷重を測定し、それらの算術平均値を吸収性物品用不織布の引張強度(N/50mm)とする。上述した寸法を有する測定サンプルの取り出し又は切り出しが困難である場合、測定サンプルは、切り出し可能もしくは取り出し可能な寸法で測定に供するか、または、引張強度を25mm当たりの荷重に換算して算出してもよい。引張強度の測定における縦方向又は横方向は、それぞれ製品の長手方向(MD方向)又は幅方向(CD方向)を意味する。
不織布単体を測定対象とする場合には、MD方向又はCD方向は、走査電子顕微鏡JCM-6000(日本電子株式会社製)を用いて繊維の配向方向を観察することにより確認する。より具体的には、不織布をその一方の面側から観察し、繊維の配向方向に沿う方向をMD方向とし、MD方向に直交する方向をCD方向とする。
吸収性物品用不織布を構成する繊維は、繊維どうしが互いに融着した融着点を有することが好ましい。この場合、融着点は不織布に三次元的に分散して存在する。繊維どうしの融着点は、繊維を構成する樹脂が熱及び圧力の少なくとも一方によって溶融する等して、繊維どうしの交点において、少なくとも一方の繊維の境界が不明瞭となっている。繊維どうしの融着点は、例えば、天然繊維と第1芯鞘繊維との間、第1芯鞘繊維どうしの間、第1及び第2芯鞘繊維どうしの間、あるいは第2芯鞘繊維どうしの間のうち少なくとも一箇所において形成されている。このような構成となっていることで、不織布として実使用に耐えうる強度を発現させつつ、繊維の毛羽立ちや抜けの発生を防止することができ、この点でも肌触りが良好な不織布となる。
不織布における融着点の有無は、測定対象の不織布をカミソリ等で厚み方向に切断して切断面を得て、その切断面に存在する繊維をマイクロスコープまたは顕微鏡によって観察することによって判断することができる。
このような不織布は、好ましくはエアスルー不織布であり、例えば後述する製造方法によって容易に得ることができる。
第1繊維層の坪量は、不織布の製造コストを低減しつつ、加工性及び風合いを向上させる観点から、好ましくは10g/m以上、より好ましくは12g/m以上であり、また、好ましくは25g/m以下、より好ましくは20g/m以下である。
また、第2繊維層の坪量は、不織布の製造コストを低減しつつ、加工性及び風合いを向上させる観点から、好ましくは6g/m以上、より好ましくは8g/m以上であり、また、好ましくは20g/m以下、より好ましくは15g/m以下である。
また、吸収性物品用不織布全体の坪量(総坪量)は、不織布の製造コストを低減しつつ、加工性及び風合いを向上させる観点から、好ましくは16g/m以上、より好ましくは20g/m以上であり、また、好ましくは45g/m以下、より好ましくは35g/m以下である。
本発明の吸収性物品用不織布は、該不織布の風合いを向上する観点から、その厚みが、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは0.8mm以上であり、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以下である。上述した吸収性物品用不織布の厚みは、4.9mN/cm(0.5gf/cm)荷重下において、レーザー変位計等を用いて測定したものとする。
第1芯鞘繊維の繊維径は、不織布の風合いを向上させる観点から、好ましくは10μm以上、より好ましくは14μm以上であり、好ましくは20μm以下、より好ましくは17μm以下である。
同様の観点から、第2芯鞘繊維の繊維径は、好ましくは8μm以上、より好ましくは10μm以上であり、好ましくは16μm以下、より好ましくは14μm以下である。
上述の繊維径は、マイクロスコープVH‐8000(株式会社キーエンス製)及び上述した剃刀を用いて、不織布の構成繊維の断面を200倍~800倍に拡大観察して測定する。観察した繊維1本について円形に近似したときの繊維径を5箇所測定し、それぞれ測定した値5点の算術平均値を繊維の直径とする。
第1芯鞘繊維の繊維長は、不織布製造時におけるカード性の向上や、ネップ発生に起因するざらつきによる風合い低下の抑制の観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは20mm以上であり、好ましくは100mm以下、更に好ましくは80mm以下である。
同様の観点から、第2芯鞘繊維の繊維長は、好ましくは5mm以上、より好ましくは20mm以上であり、好ましくは100mm以下、より好ましくは80mm以下である。
上述した繊維長は、走査電子顕微鏡JCM-6000(日本電子株式会社製)を用いて、上述した繊維層の繊維密度の測定方法と同様に各芯鞘繊維の存在する層を特定し、その繊維層の構成繊維をその長さ方向に追跡し、その一端から他端までの長さを測定する。5本の繊維の長さを測定し、5本の算術平均値を上述した繊維長とする。
本発明の吸収性物品用不織布は、天然繊維、第1芯鞘繊維及び第2芯鞘繊維のみから構成されていてもよく、これに代えて、本発明の効果が奏される限りにおいて、これらの繊維以外の他の繊維が含まれていてもよい。他の繊維としては、例えば上述した熱可塑性樹脂を含む繊維や、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維等が挙げられる。これらの他の繊維は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。通常、不織布中の他の繊維の含有量は、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは非含有である。
以上の説明では、説明の便宜上、第1繊維層及び第2繊維層のみを備える不織布を例にとり説明したが、本発明の効果が奏される限りにおいて、吸収性物品用不織布は、第1繊維層及び第2繊維層に加えて、他の繊維層を更に備える3層以上の構造であってもよい。吸収性物品用不織布が3層以上の構造で構成されている場合、他の繊維層は、第1繊維層における第2繊維層が配されていない側の面、並びに第2繊維層における第1繊維層が配されていない側の面のうち少なくとも一方に配される。この場合、吸収性物品用不織布は、その外面が、第1繊維層又は第2繊維層と他の繊維層とによって構成されるか、又は、他の繊維層のみによって構成される。他の繊維層の構成繊維としては、上述した熱可塑性樹脂を含む繊維や天然繊維、あるいは再生セルロース繊維等が挙げられる。
上述した吸収性物品用不織布は、これをこのままで用いてもよく、あるいは、吸収性物品の構成部材として吸収性物品用不織布を用いてもよい。
典型的には、吸収性物品は、表面シートと、裏面シートとを備え、表面シートと裏面シートとの間に配された吸収体を備えており、これに加えて、又は表面シート若しくは裏面シートに代えて、吸収性物品用不織布を配した状態で用いることができる。
吸収性物品用不織布を吸収性物品等の構成部材として用いる場合、吸収性物品用不織布は、吸収性物品の使用時、あるいは吸収性物品を包装から取り出す等の取扱い時において、使用者の肌に直接接触する部位に配することができる。つまり、吸収性物品用不織布は、吸収性物品の外面に配されていることが好ましい。
吸収性物品の外面とは、吸収性物品の使用時、あるいは吸収性物品を包装から取り出す等の取扱い時において、使用者が手に直接触れることができる吸収性物品の面(表裏を含有しているが、厚み方向に進んだ内部の面ではなく、表面側)を意味する。
詳細には、吸収性物品として、例えば使い捨ておむつに吸収性物品用不織布を用いる場合、表面シート、サイド不織布、腰回りギャザーや鼠径部近傍に配されるギャザー、並びに外装体等の構成部材として用いることができ、外装体が好ましく挙げられる。
また吸収性物品として、尿漏れパッド及び生理用ナプキンに吸収性物品用不織布を用いる場合、例えば表面シートや、サイド不織布、ヒップガード等の構成部材として用いることができる。
また吸収性物品として、尿漏れパッド及び生理用ナプキンに吸収性物品用不織布を用いる場合、例えば表面シートや鼠径部近傍に配されるギャザー等の構成部材として用いることができる。
構成繊維の毛羽立ちを少なくした不織布を用いて、吸収性物品の使用時における肌触りや風合いを高める観点から、吸収性物品用不織布は、吸収性物品の外面を構成するように配されていることが好ましく、また、不織布の第2繊維層が吸収性物品の外面側に向くように配されていることも好ましい。
例えば、吸収性物品用不織布が表面シートとして用いられる場合、該不織布は、その第2繊維層が、吸収性物品の肌対向面側に又は肌対向面を構成するように配されることが好ましい。また例えば、吸収性物品用不織布が外装体として用いられる場合、該不織布は、その第2繊維層が、吸収性物品の非肌対向面側に又は非肌対向面を構成するように配されることが好ましい。
吸収性物品に用いられる表面シートは、吸収性物品を適正な位置で着用した場合において、吸収性物品を着用する着用者の肌側に向けられる面(以下、これを肌対向面ともいう。)側を構成するシートである。また、裏面シートは、吸収性物品を着用する着用者の肌とは反対側に向けられる面(以下、これを「非肌対向面」ともいう。)側を構成するシートである。
吸収性物品に用いられる表面シート及び裏面シートは、本発明の吸収性物品用不織布以外のものを用いる場合、吸収性物品に従来用いられているものを特に制限なく用いることができる。表面シートとしては、例えば液透過性の各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができる。裏面シートとしては、液難透過性若しくは撥水性又は液不透過性のシートを用いることができ、例えば樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。
吸収性物品に用いられる吸収体は、吸収性コアを備えている。吸収性コアは例えばパルプをはじめとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体、吸水性ポリマーの堆積体、あるいは2枚のシート間に複数の吸水性ポリマー粒子を配した吸収性シートなどから構成され、典型的には親水性繊維と吸水性ポリマーとを含む。
吸収性コアは、コアラップシートで覆われていてもよい。コアラップシートの被覆態様としては、例えば、少なくともその肌対向面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、肌対向面及び非肌対向面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。コアラップシートとしては、例えば親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
以上は本発明の吸収性物品用不織布及び該不織布を備える吸収性物品に関する説明であったところ、以下に本発明の吸収性物品用不織布の好適な製造方法を説明する。本製造方法は、所定の繊維のウエブにエアスルー処理を行って、繊維集合体を得る工程(エアスルー工程)を備えることが好ましい。
これに加えて、得られた繊維集合体にカレンダー処理を行う工程(カレンダー工程)を更に採用することが好ましい。
まず、エアスルー処理に供される繊維のウエブを形成する。繊維ウエブは、例えば公知のカード機を用いたカード法によって形成することができる。
不織布の好適な形態として、第1繊維層と第2繊維層とを備える複層構造のものを製造する場合には、例えば、カード法によって形成した天然繊維と第1芯鞘繊維とを混合状態で含む第1繊維ウエブと、カード法によって形成した第2芯鞘繊維とを含む第2繊維ウエブとを積層して、繊維ウエブの積層体を形成する。
第1繊維ウエブ及び第2繊維ウエブにおける各構成繊維の含有割合と、目的とする不織布における繊維の含有割合とは、本工程の前後において実質的に変化はないので、第1繊維ウエブ及び第2繊維ウエブにおける各構成繊維の含有割合は、それぞれ上述した範囲とすることができる。
そして、該積層体に対してエアスルー処理を施すことによって、複層構造の繊維集合体であるエアスルー不織布を得ることができる。本工程は、繊維のウエブを不織布化する工程であり、このように作製された繊維集合体は、一般的にエアスルー不織布と呼ばれるものである。
エアスルー工程において、繊維ウエブの積層体に吹き付ける熱風は、その温度及び風速を特定の範囲とすることが好ましい。詳細には、繊維ウエブに吹き付ける熱風の温度は、繊維ウエブを構成する樹脂の融点M(℃)との関係において、好ましくは融点M+10℃以下、より好ましくは融点M+8℃以下、更に好ましくは融点M+6℃以下の範囲とすることができる。このような温度範囲であることによって、構成繊維の繊維としての構造を維持しつつ、得られる吸収性物品用不織布の毛羽立ちを少なくできるように繊維どうしを融着させて、得られる不織布の風合いを良好にできる。
また、繊維ウエブを構成する繊維どうしを適度に融着させて、使用に耐えうる強度を吸収性物品用不織布に発現させる観点から、繊維ウエブに吹き付ける熱風の温度は、好ましくは融点M-4℃以上、より好ましくは融点M-2℃以上、更に好ましくは融点M以上の範囲とすることができる。
上述した熱風の温度は、熱風の吹き出し口での温度とする。この温度は、例えば吹き出し口又はそのできるだけ近い位置に熱電対を取り付けて測定することができる。
繊維ウエブを構成する繊維として、例えば、芯にPET(融点:255℃)及び鞘にPE(融点:132℃)を含む芯鞘複合繊維を用いる場合、熱風の温度は、PEの融点を融点Mとし、好ましくは128℃以上、より好ましくは130℃以上、更に好ましくは132℃以上とすることができる。
また上述の条件における熱風の温度は、好ましくは142℃以下、より好ましくは140℃以下、更に好ましくは138℃以下とすることができる。
繊維表面を構成する樹脂の融点Mは、示差走査熱量測定計(日立ハイテクサイエンス株式会社製、DSC7000x)を用いて測定することができる。まず、細かく裁断した繊維試料(1mg)を用いて、該試料の熱分析を昇温速度10℃/minで行い、各樹脂の融解ピーク温度を測定する。融点は、一回目昇温時の融解ピーク温度で定義される。融点がこの方法で明確に測定できない場合、この樹脂を「融点を持たない樹脂」と定義する。融点を持たない樹脂である場合、軟化点を融点Mとする。また、融点Mは、繊維ウエブを構成する樹脂のうち、最も融点又は軟化点の低い樹脂を基準とする。
またエアスルー工程において、繊維ウエブの積層体に吹き付ける熱風の風速は、繊維ウエブの厚み方向に熱風を十分に通過させて、繊維どうしの融着点を形成させやすくする観点から、好ましくは0.6m/秒以上、より好ましくは1.0m/秒以上である。
また同様の観点から、繊維ウエブの積層体に吹き付ける熱風の風速は、好ましくは2.0m/秒以下、より好ましくは1.4m/秒以下である。
上述した温度及び風速の条件でエアスルー工程を行うことによって、繊維ウエブを構成する各芯鞘繊維表面に存在する熱可塑性樹脂を溶融又は軟化させて、繊維に熱融着性を効率的に発現させて、繊維どうしが融着した部位をランダムに形成することができる。その結果、製造される吸収性物品用不織布は、エアスルー不織布に起因する柔軟性及び良好な風合いを発現しつつ、使用に耐えうる強度が発現したものとなる。
同様の観点から、エアスルー工程における繊維ウエブの積層体の搬送速度は、上述の温度及び風速の範囲において、好ましくは3m/秒以上、より好ましくは5m/秒以上であり、好ましくは50m/秒以下、より好ましくは20m/秒以下である。
上述の工程を経て得られた積層体は、不織布化された繊維集合体であるので、これをこのまま本発明の吸収性物品用不織布として用いてもよい。この吸収性物品用不織布は、エアスルー不織布である。
所定の繊維密度を効率的に達成しやすくして、繊維の毛羽立ちを更に少なくした薄型の吸収性物品用不織布を容易に得る観点から、エアスルー工程を経た積層体である繊維集合体に対して、カレンダー処理を更に行うことが好ましい(カレンダー工程)。
本工程におけるカレンダー工程は、一対のロール間に繊維集合体を導入して加圧する方法である。この工程は、一回のみ行ってもよく、必要に応じて複数回行ってもよい。またカレンダー工程における温度は、非加熱状態(例えば室温)であってもよく、加熱状態であってもよく、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。
カレンダー工程における加圧条件は、繊維密度が高く、繊維の毛羽立ちを少なくした吸収性物品用不織布を得やすくする観点から、線圧で表して、好ましくは78.4N/cm(8kgf/cm)以上、より好ましくは98N/cm(10kgf/cm)以上である。
また、繊維集合体をフィルム化させずに、構成繊維どうしの境界が明瞭となっている繊維形状を保ちつつ、得られる吸収性物品用不織布の風合いを良好なものとする観点から、カレンダー工程における加圧条件は、線圧で表して、好ましくは686N/cm(70kgf/cm)以下、より好ましくは294N/cm(30kgf/cm)以下である。
カレンダー工程における加圧時間は、繊維集合体を構成する繊維の繊維形状が保たれた条件であれば適宜設定可能であるが、上述した圧力及び温度の条件において、一回の処理当たり、好ましくは0.01秒以上、より好ましくは0.04秒以上とし、好ましくは0.1秒以下、より好ましくは0.08秒以下とすることができる。
カレンダー工程を複数回の加圧処理によって行う場合、第2の加圧処理は、第1の加圧処理よりも加圧の程度を低くした状態で行うことが好ましい。加圧の程度を低くする方法としては、例えば、第2の押圧処理における一対のロール間隔を第1の押圧処理における一対のロール間隔よりも広げるなどして、繊維集合体に付与される外力を低くすることができる。このように構成することによって、毛羽立ちを低減しながらも柔軟性の高い不織布が効率的に得られる。
カレンダー工程に用いられる一対のロールは、その構成材料として、金属などの非弾性材や、ゴムや樹脂などの弾性材を適宜用いることができる。一対のロールは、例えば、一方のロールを金属製のロールとし、他方のロールを弾性材製のロールとすることができる。これらのロールは、それぞれ独立して、その周面が平滑なものであってもよく、周面に凹凸が形成されたものであってもよい。
弾性材としては、例えば、硬質ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等の弾性変形可能な弾性樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、JIS K6253に準じて測定されるタイプD硬度が好ましくは20以上、より好ましくは70以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは95以下である。タイプD硬度は、硬度の指標の一つであり、数値が高いほど硬度が高いことを示す。
以上の条件でカレンダー工程を行うことによって、繊維集合体を厚み方向に圧縮して、所定の繊維密度が容易に達成された吸収性物品用不織布を容易に得ることができる。上述の方法によって得られた吸収性物品用不織布は、カレンダー工程を経た場合でも、エアスルー不織布である。
以上の工程を経て、本発明の吸収性物品用不織布を得ることができる。この吸収性物品用不織布は、好ましくは、以後の工程で、吸収性物品の構成部材として組み込まれる。
吸収性物品用不織布を吸収性物品の構成材料とする場合、吸収性物品を製造する工程のうちのいずれかにおいて、上述の方法で製造された吸収性物品用不織布を構成材料の一つとして用い、該吸収性物品用不織布を切断する工程や、該吸収性物品用不織布と吸収性物品を構成する他の構成材料(例えば吸収体やシート等)とを積層又は接合する等の各種操作を行う工程のうち一つ以上備えて、目的とする吸収性物品を製造することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
上述した本発明の実施形態に関し、更に以下の吸収性物品用不織布及びこれを備える吸収性物品を開示する。
<1>
第1繊維層と、該第1繊維層に隣接して配された第2繊維層とを備える吸収性物品用不織布であって、
前記不織布中に天然繊維を0.5質量%以上3.0質量%以下含み、
第1繊維層を構成する繊維として、天然繊維と、繊度が1.5dtex以上3.0dtex以下である第1の熱融着性芯鞘複合繊維とを含み、
第2繊維層を構成する繊維として、繊度が0.5dtex以上1.5dtex未満である第2の熱融着性芯鞘複合繊維を含む、吸収性物品用不織布。
<2>
前記天然繊維がコットン繊維である、前記<1>に記載の吸収性物品用不織布。
<3>
前記天然繊維の含有量が、0.6質量%以上2.0質量%以下、好ましくは0.7質量%以上1.5質量%以下である、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品用不織布。
<4>
前記第1の熱融着性芯鞘複合繊維の繊度が、1.6dtex以上2.6dtex以下、好ましくは1.7dtex以上2.4dtex以下である、前記<1>~<3>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<5>
前記第2の熱融着性芯鞘複合繊維の繊度が、0.6dtex以上1.4dtex以下、好ましくは0.7dtex以上1.3dtex以下である、前記<1>~<4>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<6>
前記第1繊維層中の前記第1の熱融着性芯鞘複合繊維の含有割合は、90.0質量%以上99.5質量%以下、好ましくは95.0質量%以上99.0質量%以下、より好ましくは97.0質量%以上99.0質量%以下である、前記<1>~<5>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<7>
前記第1繊維層中の前記天然繊維の含有割合は、0.5質量%以上3.0質量%以下、好ましくは0.8質量%以上2.8質量%以下、より好ましくは1.0質量%以上2.5質量%以下である、前記<1>~<6>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<8>
前記第2繊維層中の前記第2の熱融着性芯鞘複合繊維の含有割合は、90.0質量%以上100質量%以下、好ましくは95.0質量%以上100質量%以下、より好ましくは98.0質量%以上100質量%以下である、前記<1>~<7>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<9>
前記第1繊維層の繊維密度が、20本/mm以上80本/mm以下、好ましくは25本/mm以上70本/mm以下、より好ましくは30本/mm以上65本/mm以下である、前記<1>~<8>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<10>
前記第2繊維層の繊維密度が、30本/mm以上200本/mm以下、好ましくは40本/mm以上150本/mm以下、より好ましくは50本/mm以上130本/mm以下である、前記<1>~<9>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<11>
前記第1繊維層の坪量が、10g/m以上25g/m以下、より好ましくは12g/m以上20g/m以下である、前記<1>~<10>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<12>
前記第2繊維層の坪量が、6g/m以上20g/m以下、好ましくは8g/m以上15g/m以下である、前記<1>~<11>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<13>
総坪量が、16g/m以上45g/m以下、好ましくは20g/m以上35g/m以下である、前記<1>~<12>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<14>
4.9mN/cm(0.5gf/cm)荷重下における厚みが、0.3mm以上5.0mm以下、好ましくは0.5mm以上4.0mm以下、より好ましくは0.8mm以上3.0mm以下である、前記<1>~<13>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<15>
前記第1の熱融着性芯鞘複合繊維の繊維径は、10μm以上20μm以下、好ましくは14μm以上17μm以下である、前記<1>~<14>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<16>
前記第2の熱融着性芯鞘複合繊維の繊維径は、8μm以上16μm以下、好ましくは10μm以上14μm以下である、前記<1>~<15>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<17>
前記第1の熱融着性芯鞘複合繊維又は前記第2の熱融着性芯鞘複合繊維の繊維長は、5mm以上100mm以下、好ましくは20mm以上80mm以下である、前記<1>~<16>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<18>
前記第1の熱融着性芯鞘複合繊維又は第2の熱融着性芯鞘複合繊維の芯/鞘の組み合わせが、PET/PP、PET/PE及びPE/PPから選択される少なくとも1種である、前記<1>~<17>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<19>
前記第1の熱融着性芯鞘複合繊維又は第2の熱融着性芯鞘複合繊維が、同心タイプ及び偏心タイプのから選択される少なくとも1種である、前記<1>~<18>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<20>
エアスルー不織布である、前記<1>~<19>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布。
<21>
前記<1>~<20>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布を備える吸収性物品。
<22>
前記第2繊維層が前記吸収性物品の外面側を向くように配されている、前記<21>に記載の吸収性物品。
<23>
前記<1>~<20>のいずれか一に記載の吸収性物品用不織布の製造方法であって、
第1の熱融着性芯鞘複合繊維及び天然繊維を混合状態で含む第1繊維ウエブと、第2の熱融着性芯鞘複合繊維を含む第2繊維ウエブとをそれぞれ形成し、
前記第1繊維ウエブ及び前記第2繊維ウエブを積層して積層体とし、然る後に、
前記積層体に対してエアスルー処理を行う、吸収性物品用不織布の製造方法。
<24>
エアスルー処理を行った前記積層体に対して、カレンダー処理を更に行う、前記<23>に記載の製造方法。
<25>
前記エアスルー処理において、前記積層体に吹き付ける熱風の温度が、128℃以上142℃以下、好ましくは130℃以上140℃以下、より好ましくは132℃以上138℃以下である、前記<23>又は<24>に記載の製造方法。
<26>
前記エアスルー処理において、前記積層体に吹き付ける熱風の風速が、0.6m/秒以上2.0m/秒以下、より好ましくは1.0m/秒以上1.4m/秒以下である、前記<23>~<25>のいずれか一に記載の製造方法。
<27>
前記エアスルー処理における前記積層体の搬送速度が、3m/秒以上50m/秒以下、より好ましくは5m/秒以上20m/秒以下である、前記<23>~<26>のいずれか一に記載の製造方法。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。以下の表中、「-」で示す欄は非含有又は非実施を示す。また以下の評価における不織布のMD方向は、上述した引張強度の測定と同様の方法で測定した繊維の配向方向に沿う方向を意味する。CD方向はMD方向に直交する方向である。
〔実施例1~3〕
第1芯鞘繊維として、繊度が2.0dtexであり、芯がPET(50質量%)であり且つ鞘がPE(50質量%)である熱融着性の芯鞘複合繊維を用いた。第1芯鞘繊維と、天然繊維としてのコットン繊維を以下の表1に示す質量割合で混合し、これを第1繊維ウエブとした。第1繊維ウエブの坪量はいずれも15g/cmとした。
これとは別に、第2芯鞘繊維として、繊度が1.2dtexであり、芯がPET(50質量%)であり且つ鞘がPE(50質量%)である熱融着性の芯鞘複合繊維を用い、この繊維の集合体からなる第2繊維ウエブを形成した。第2繊維ウエブの坪量はいずれも10g/cmとした。
そして、第1繊維ウエブ及び第2繊維ウエブを積層した積層体を以下の表1に示す条件でエアスルー処理し、不織布化した繊維集合体としての吸収性物品用不織布(坪量25g/cm)を得た。この不織布は、第1繊維ウエブに由来する第1繊維層と、第2繊維ウエブに由来する第2繊維層とからなる2層構造のものであり、繊維どうしの融着点が形成されていた。
〔実施例4〕
実施例3と同様の構成及び条件でエアスルー処理を行ったあと、得られた繊維集合体に対してカレンダー処理を更に行い、目的とする吸収性物品用不織布を得た。カレンダー工程は、いずれも非加熱条件(室温)にて、樹脂製のロールと金属ロールとの間を通過させて第1の加圧を行った後、更に、樹脂製のロールと金属ロールとの間を通過させて第2の加圧を行った。第1の加圧における線圧が255N/cm、第2の加圧における線圧が115N/cmとなるように設定した。樹脂製のロールは、D硬度90度の硬質ゴムロールを用いた。この不織布は、第1繊維ウエブに由来する第1繊維層と、第2繊維ウエブに由来する第2繊維層とからなる2層構造のものであり、繊維どうしの融着点が形成されていた。
〔比較例1〕
第2芯鞘繊維として、繊度が1.7dtexであり、芯がPET(50質量%)であり且つ鞘がPE(50質量%)である熱融着性の芯鞘複合繊維を用いた以外は、実施例2と同様の構成及び条件にて、目的とする吸収性物品用不織布を得た。
〔比較例2〕
第1繊維ウエブに天然繊維を非含有とし、第1芯鞘繊維のみを用いた以外は、実施例1と同様の構成及び条件にて、目的とする吸収性物品用不織布を得た。
〔比較例3~5〕
第1繊維ウエブ中の第1芯鞘繊維及び天然繊維の含有量を以下の表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様の条件にて、目的とする吸収性物品用不織布を得た。
〔吸収性物品用不織布の厚みの測定〕
実施例及び比較例の吸収性物品用不織布について、厚みを測定した。厚みの測定は、測定対象の吸収性物品用不織布に4.9mN/cmの荷重を負荷した状態で、レーザー変位計を用いて、5箇所以上測定し、それらの算術平均値を厚み(mm)とする。結果を表1に示す。
〔各繊維層における繊維密度の測定〕
実施例及び比較例の吸収性物品用不織布について、上述した方法で繊維層を特定し、各繊維層における構成繊維の存在密度(本/mm)を測定した。結果を表1に示す。
〔接着強度の測定〕
実施例及び比較例の吸収性物品用不織布について、第1繊維層側と他の部材との接着強度の測定を、以下の方法で行った。
測定対象の不織布について、剃刀(品番FAS-10、フェザー安全剃刀株式会社製)を用いて、平面視10cm×5cmの領域を厚み方向の全体に亘って2枚切り出し、2枚の試験片を得る。次いで、1枚の試験片における一方の面に対し、該試験片の長手方向の一端側における5cm×5cmの領域に坪量6g/m2のホットメルト接着剤(ヘンケル社製、ゴム系ホットメルト)を塗布し、もう1枚の試験片に貼り付け、その上から2kg錘を載せて5分間静置して、これを測定サンプルとする。2枚の試験片を貼り合わせるときの面は不織布における第1繊維層の存在面とし、第1繊維層どうしが対向するように貼り合わせる。次いで、測定サンプルにおいて2枚の試験片が貼り合わされていない方の端部それぞれを、テンシロン万能試験機(エー・アンド・デイ株式会社製 「RTG1310」)のチャック間に固定する。チャック間の距離は50mmとする。次いで、チャックを、180°方向に沿って300mm/minの速度で移動させて、2枚の試験片を剥離させる。このとき観察される引張強度の最大値を求める。この測定を3回繰り返し、それらの算術平均値を接着強度とする。結果を表1に示す。
〔引張強度の測定〕
実施例及び比較例の吸収性物品用不織布について、MD方向とCD方向との各引張強度を上述した方法で測定した。結果を表1に示す。
〔構成繊維の毛羽立ちの評価〕
実施例及び比較例の吸収性物品用不織布について、繊維の毛羽立ちを以下の方法で測定した。
まず、円盤(直径70mm、350g)を、その中心が試験機の回転軸から20mmずれた位置で取り付ける。この円盤は、その表面をウレタンフォーム(株式会社イノアテック製ウレタンフォーム、商品名:モルトフィルターMF-30タイプ、厚さ5mm、表面の摩擦係数0.508)で覆ったものである。
次いで、測定対象となる不織布を試験機の台上に固定し、前記円盤を不織布の上に載せ、円盤の主面と不織布の第2繊維層が存在する側の面とを接触させた状態で、円盤を回転させる。このとき、不織布に付与する荷重は円盤の自重のみとする。この回転は、時計回りに3回、反時計回りに3回を1サイクルとして10サイクル行った。周動時間は、1回転あたり3秒間とした。
前記不織布をMD方向に沿ってカットし、不織布のCD方向の断面を株式会社キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX1000(商品名)にて40倍で観察して評価した。その後、繊維端の一端が第2繊維層の外面から離れている状態の繊維で、目視により第2繊維層の外面との境界でその繊維をハサミで切り取り、直線状に伸ばした長さが2mm以上である繊維を毛羽立ちとする。毛羽立ちはMD方向に10mmおきに10箇所測定した値の算術平均値を算出し、以下の基準で評価した。
<毛羽立ちの少なさの評価基準>
A:第2繊維層からの毛羽立ち(繊維)本数が0であり、非常に優れる。
B:第2繊維層からの毛羽立ち(繊維)本数が1以上2未満であり、優れる。
C:第2繊維層からの毛羽立ち(繊維)本数が2以上3未満であり、問題の無い程度である。
D:第2繊維層からの毛羽立ち(繊維)本数が3以上であり、悪い。
〔不織布の柔らかさ及び滑らかさの評価〕
不織布の表面をMD方向に沿って掌を動かして、その感触に基づいて、風合いとしての柔らかさ及び滑らかさを評価した。これらの評価は、専門パネラー3名により行い、評価基準品としてメリーズパンツBigサイズ(花王株式会社、2020年製、日本販売品)外層の風合いを3点として、以下の基準で評価した。パネラーの点数の算術平均を整数桁に四捨五入した値を算出した。この値が高いほど、不織布の風合いが良好であることを示す。結果を表1に示す。
<柔らかさの評価基準>
5点:評価基準品よりも柔らかさに非常に優れる。
4点:評価基準品よりも柔らかさに優れる。
3点:評価基準品と同等の柔らかさである。
2点:評価基準品よりも柔らかさに劣る。
1点:評価基準品よりも明らかに硬く、柔らかさを知覚しない。
<滑らかさの評価基準>
5点:評価基準品よりも滑らかさに非常に優れる。
4点:評価基準品よりも滑らかさに優れる。
3点:評価基準品と同等の滑らかさである。
2点:評価基準品よりも滑らかさに劣る。
1点:評価基準品よりも滑らかさが明らかに悪く、滑らかさを知覚しない。
表1に示すように、各実施例の吸収性物品用不織布は、比較例のものと比較して、構成繊維の毛羽立ちが少なく、また柔らかさや滑らかさといった風合いに優れたものであることが判る。
Figure 2023019810000001

Claims (6)

  1. 第1繊維層と、該第1繊維層に隣接して配された第2繊維層とを備える吸収性物品用不織布であって、
    前記不織布中に天然繊維を0.5質量%以上3.0質量%以下含み、
    第1繊維層を構成する繊維として、前記天然繊維と、繊度が1.5dtex以上3.0dtex以下である第1の熱融着性芯鞘複合繊維とを含み、
    第2繊維層を構成する繊維として、繊度が0.5dtex以上1.5dtex未満である第2の熱融着性芯鞘複合繊維を含む、吸収性物品用不織布。
  2. 前記天然繊維がコットン繊維である、請求項1に記載の吸収性物品用不織布。
  3. 第1繊維層に前記天然繊維を0.5質量%以上3.0質量%以下含む、請求項1又は2に記載の吸収性物品用不織布。
  4. エアスルー不織布である、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品用不織布。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の吸収性物品用不織布を備える吸収性物品。
  6. 前記第2繊維層が前記吸収性物品の外面側を向くように配されている、請求項5に記載の吸収性物品。
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