JP2023017191A - 異種材接合構造体、異種材接合方法、および異種材接合装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施形態に係る異種材接合構造体100の構成図であり、異種材接合構造体100の平面図と、平面図のA-A断面図、およびB-B断面図である。また図2は、図1のC部の拡大図であって、A-A断面図の要部拡大図である。これらの図に示すように、異種材接合構造体100は、金属ワーク1と樹脂ワーク2とを直接接合した構成のものであって、金属ワーク1と樹脂ワーク2との接合界面100aを有する。これらは次のようである。
金属ワーク1は、アルミニウム、銅、黄銅(合金)、ステンレス等の金属材料を用いて構成された部品である。この金属ワーク1は、図示した平板状の部分を有し、この平板状の一主面1aに、樹脂ワーク2との間の接合領域面1aaが設定されている。この接合領域面1aaは、大径凹部101と、大径凹部101の底部に形成された小径凹部102と、大径凹部101の上部の平坦部103とを有する。
大径凹部101は、接合領域面1aaの広い範囲に分布して配置され、接合領域面1aa内において均等に分散して配置されていることが好ましい。また大径凹部101は、典型的には図示したように一方向に延設された溝形状であるが、これに限定されることはない。このような大径凹部101は、例えば開口幅W1が10~1000μm程度、深さD1が3~30μm程度、ピッチが50~100μm程度である。
図1および図2に戻り、小径凹部102は、大径凹部101の底部を凹凸形状とするために設けられた窪みであり、開口形状がドット形状であってよい。また大径凹部101が溝形状である場合、大径凹部101の開口幅W1と、小径凹部102の開口幅W2とは一致していてもよい(図2参照)。
平坦部103は、金属ワーク1の接合領域面1aaにおいて、大径凹部101が形成されていない部分であって、平坦に保たれた部分である。接合領域面1aaにおいて平坦部103の占める割合は、金属ワーク1と樹脂ワーク2の材質によって適宜に設定されることとするが、大径凹部の割合よりも小さいことが好ましく、10%~49%程度であることとする。これにより樹脂ワーク2との接合面積が確保されやすくなる。
樹脂ワーク2は、樹脂材料を用いて構成された部品である。樹脂ワーク2を構成する樹脂材料は、例えば熱可塑性樹脂であり、一例としてポリエチレンテレフタレート、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ABS樹脂(アクリロニトリル (Acrylonitrile)、ブタジエン (Butadiene)、スチレン (Styrene)共重合合成樹脂の総称)、アクリル、炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP:Carbon Fiber Reinforced Thermo Plastics)などが挙げられる。
接合界面100aは、金属ワーク1と樹脂ワーク2とが直接接合された界面であり、その形状は金属ワーク1の接合領域面1aaと一致している。この接合界面100aは、金属ワーク1の接合領域面1aaおよび樹脂ワーク2の接合領域面2aaの少なくとも一方に対して、プラズマ処理が施された面である。このような接合界面100aは、プラズマ処理によって付与された官能基として親水基(OH基)を含む。この親水基(OH基)は、例えば透過型電子顕微鏡などを用いた元素分析によって、接合界面に検出される。
以上のように構成された異種材接合構造体100は、金属ワーク1の接合領域面1aaに、大径凹部101を有し、さらに大径凹部101の底部に小径凹部102を有する構成である。また樹脂ワーク2の接合領域面2aaは、金属ワーク1の接合領域面1aaに倣った形状を有している。このような構成により、大径凹部101および小径凹部102に、樹脂ワーク2が入り込んでアンカー効果を発揮し、接合強度を保つことができる。特に、大径凹部101の底部に小径凹部102を設けたことにより、金属ワーク1と樹脂ワーク2との接合面積が拡大されるため、これによる接合強度の向上を図ることができる。
図4は、実施形態に係る異種材接合装置1000の全体構成を示すブロック図である。図4に示す異種材接合装置1000は、金属ワーク1と樹脂ワーク2とを接合する装置であって、図1~図3を用いて説明した異種材接合構造体100を作成するための装置である。金属ワーク1および樹脂ワーク2は、それぞれが既に形成されている部品として提供されるものである。以下、図4に基づき、先の図1および図2を参照しつつ、異種材接合装置1000の構成を説明する。
レーザ加工装置20は、レーザ照射によって、金属ワーク1の接合領域面1aa(図1参照)に大径凹部101および小径凹部102を形成するための装置である。このレーザ加工装置20は、表面加工処理部3と、レーザ発生装置4と、加工制御部5を備える。
このうち表面加工処理部3は、金属ワーク1を不図示の固定部を備え、金属ワーク1を所定状態で固定する部分である。この表面加工処理部3では、固定部に固定された金属ワーク1に対して、レーザ発生装置4からレーザ光を照射することにより、金属ワーク1の表面加工処理が行われる。
レーザ発生装置4は、金属ワーク1の表面加工が容易な波長のレーザ光を発生させる装置である。このレーザ発生装置4は、次に説明する加工制御部5からの指示により、発生させるレーザ光の強度、パルス幅、走査方向、走査時間、走査位置等が制御される。
加工制御部5は、レーザ発生装置4を制御することにより、表面加工処理部3に固定された金属ワーク1の接合領域面1aaに、大径凹部101を形成する一次加工処理と、大径凹部101の底面に小径凹部102を形成する二次加工処理とを実施する。
プラズマ照射装置30は、表面加工処理を施した後の金属ワーク1、および樹脂ワーク2に対してプラズマ処理を施すための装置である。このプラズマ照射装置30は、プラズマ処理によって、金属ワーク1および樹脂ワーク2の表面に官能基(-OH等)を付与するとともに、表面に付着した汚れを除去する。このようなプラズマ照射装置30は、金属ワーク1にプラズマ照射する第一プラズマ照射部6aと、樹脂ワーク2にプラズマ照射する第二プラズマ照射部6bと、第一プラズマ照射部6aおよび第二プラズマ照射部6bを制御するプラズマ照射制御部7を備える。
第一プラズマ照射部6aは、レーザ加工装置20によって表面加工処理がなされた金属ワーク1の表面に対して、プラズマ照射による表面処理を行う。また、第二プラズマ照射部6bは、樹脂ワーク2の表面に対して、プラズマ照射による表面処理を行う。これらの第一プラズマ照射部6aおよび第二プラズマ照射部6bは、バッチ式の減圧プラズマ照射装置であってもいし、大気圧プラズマ照射装置あってもよい。これらの処理装置は処理能力的には特に差異はなく、何れであってもよい。
プラズマ照射制御部7は、第一プラズマ照射部6aおよび第二プラズマ照射部6bによるプラズマ照射を制御する。第一プラズマ照射部6aおよび第二プラズマ照射部6bが、大気圧プラズマ照射装置である場合、プラズマ照射制御部7は、例えば金属ワーク1および樹脂ワーク2の接合領域面に限定してプラズマが照射されるように、第一プラズマ照射部6aおよび第二プラズマ照射部6bによるプラズマ照射を制御する。 このような加工制御部5は、上述したと同様の計算機によって構成されている。
<パルスヒート装置40>
パルスヒート装置40は、金属ワーク1と樹脂ワーク2とを重ねて加熱加圧することで、これらを接合するための装置である。このパルスヒート装置40は、固定具8と、発熱部材9と、加圧ヘッド10と、パルスヒート電源11と、冷却部12とを備える。
固定具8は、金属ワーク1と樹脂ワーク2とを所定状態で固定した状態で保持するための治具である。金属ワーク1と樹脂ワーク2とは、固定具8に保持された状態において、それぞれの接合領域面であって、プラズマ処理が施された面を対向させた状態で積層されていることとする。
発熱部材9は、固定具8に保持された金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体のうちの金属ワーク1に接触し、金属ワーク1を加熱するための部材である。発熱部材9は、抵抗発熱する部材であって、金属部品からなる。発熱部材9は、パルスヒートを高速で応答させるために、熱容量が小さいほどよい。このような発熱部材9の材質としては、抵抗値が高く発熱し易いモリブデンやチタン等の素材が使用される。
加圧ヘッド10は、発熱部材9を保持し、保持した発熱部材9を介して、固定具8に固定された金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体を加圧、加熱する部材である。このような加圧ヘッド10は、発熱部材9を上下動させることで、固定具8に保持された金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体のうち、金属ワーク1に発熱部材9を接触させ、積層体の積層方向に向かう圧力を加える。加圧ヘッド10による加圧力は、ばねによって調整され、積層体に応じて調整される。加圧ヘッド10は、使用する発熱部材9に適合するヘッドが選択される。
パルスヒート電源11は、加圧ヘッド10を介して発熱部材9に電流を流す装置である。パルスヒート電源11としては、接合体の材質や形状及び求められる接合品質に応じて、適切な通電容量を持つ電源が選択される。パルスヒート電源11は、発熱部材9に取り付けられた熱電対(図示省略)からの温度フィードバックにより制御されるため、作業者の熟練も不要であり、また省エネ効果も高いので、汎用性、生産性に優れているということができる。
冷却部12は、接合された金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体(異種材接合構造体)を冷却する部分である。このような冷却部12は、例えば圧縮空気等の供給により、急速冷却を行う。なお、急速冷却の必要がない場合には、冷却部12を設ける必要なない。
以上のように構成された異種材接合装置1000により、図1~図3を用いて説明した異種材接合構造体100を作成することができる。
図5は、実施形態に係る異種材接合方法の手順を示すフローチャートである。また図6および図7は、実施形態に係る異種材接合方法の手順を示す工程図(その1)および(その2)である。次に図5のフローチャートに基づき、図6および図7、さらには図4の装置ブロック図を参照しつつ、先に説明した異種材接合装置1000を用いた異種材接合方法を説明する。
ステップS00において、作業者は、接合する金属ワーク1と樹脂ワーク2とを用意する。金属ワーク1は、一主面1aに対して接合領域面1aaが設定されている部材であって、接合領域面1aaは未加工のものである。また、樹脂ワーク2は、一主面2aに対して接合領域面2aaが設定されている部材であって、接合領域面2aaは未加工のものである。また作業者は、図4に示したレーザ加工装置20の表面加工処理部3に、所定状態で金属ワーク1をセットする。
ステップS01において、レーザ加工装置20の加工制御部5(図4参照)は、レーザ発生装置4の制御により、金属ワーク1の接合領域面1aaに大径凹部101を形成するための一次加工処理を行う。
ステップS02において、レーザ加工装置20の加工制御部5(図4参照)は、レーザ発生装置4の制御により、金属ワーク1の接合領域面1aaに形成した大径凹部101の底部に、凹凸形状のための小径凹部102を形成するための二次加工処理を行う。
図8は、金属ワーク1の加工方法の第1例を説明するための図である。この図に示すように、レーザ光200の集光は円錐形状となっている。このため、金属ワーク1の接合領域面1aaの高さが異なる場合、この接合領域面1aaに照射されるレーザ光200のスポット径φ1(H1)とスポット径φ2(H2)とは異なる。そこで金属ワーク1の高さを調整して一次加工処理と二次加工処理を実施する。
図10は、金属ワーク1の加工方法の第2例を説明するための図である。この図に示すように、レーザ光の走査軌道C1,C2は、図4に示したレーザ加工装置20の加工制御部5によって自在に制御される。この際、レーザ光200の照射位置を高速で移動させながらオーバーラップさせて照射するワブリング加工により、スポット径よりも大きな開口幅を有する溝構造を形成することができる。そこで、スポット径を同一に保ったレーザ光の走査軌道の制御により、一次加工処理と二次加工処理を実施する。
図12は、金属ワークの加工方法の第3例を説明するための図である。第3例は、図4に示したレーザ加工装置20のレーザ発生装置4で発生させるレーザ光200のエネルギー分布(空間パワー分布)がガウシアン形状の場合に適用される。ここで、金属は、通常はレーザ光200の多くを反射する。しかし、ある一定のエネルギーを投入するとわずかに吸収しているレーザ光200により溶融し始める。液化するとレーザ光の吸収率が上昇するため、溶融した部分のみ深く加工されるといった限定的な領域を加工可能になるという特徴がある。
図14は、金属ワークの加工方法の第4例を説明するための図である。第4例は、図4に示したレーザ加工装置20のレーザ発生装置4で発生させるレーザ光200のパルス幅の制御が可能である場合に適用される。図14に示すように、パルスレーザのエネルギー分布は台形であり、このパルス幅Pwによって加工面積を調整し、一次加工処理と二次加工処理を実施することができる。
図5のフローチャートに戻り、ステップS03において、作業者は、レーザ加工装置20によって表面加工処理された金属ワーク1を、プラズマ照射装置30の第一プラズマ照射部6aにセットし、第一プラズマ照射部6aにおいて金属ワーク1のプラズマ処理を行う。この際、第一プラズマ照射部6aが大気圧プラズマ照射装置であれば、プラズマ照射制御部7は、第一プラズマ照射部6aの制御により、金属ワーク1の接合領域面1aaを含む領域に限定したプラズマ処理を実施する。
ステップS04において、作業者は、未加工の樹脂ワーク2を、プラズマ照射装置30の第二プラズマ照射部6bにセットし、第二プラズマ照射部6bおいて樹脂ワーク2のプラズマ処理を行う。この際、第二プラズマ照射部6bが大気圧プラズマ照射装置であれば、プラズマ照射制御部7は、第二プラズマ照射部6bの制御により、樹脂ワーク2の接合領域面2aaを含む領域に限定したプラズマ処理を実施する。
ステップS05において、作業者は、パルスヒート装置40の固定具8に所定状態で金属ワーク1と樹脂ワーク2を積層させた状態で保持させる。これらの金属ワーク1および樹脂ワーク2は、プラズマ照射装置30においてプラズマ処理が施されたものである。これらの金属ワーク1および樹脂ワーク2は、それぞれの接合領域面1aa,2aaを対向させた状態で、固定具8に保持される。
ステップS06において、パルスヒート装置40は、固定具8に固定した金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体を、金属ワーク1側から加圧ヘッド10により加重をかけて加圧する。さらに、パルスヒート電源11により、発熱部材9に電流を流して金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体を加熱する。
ステップS07においては、ステップS06での加圧および加熱が終了した場合に、パルスヒート装置40は、冷却部12により、金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体に圧縮空気等を吹きかけて冷却処理を行う。なお、このステップS07の冷却処理において圧縮空気を吹きかけて冷却するのはあくまで一例であり、急冷が必要でない場合には自然冷却でも構わない。
ステップS08において、パルスヒート装置40は、金属ワーク1と樹脂ワーク2の積層体の加熱部が十分に冷却されたことを確認して、加圧ヘッド10による金属ワーク1と樹脂ワーク2への加圧を解く。これにより、金属ワーク1と樹脂ワーク2とを接合した異種材接合構造体100を得る。作業者は、作成された異種材接合構造体100を、固定具8はら取り外し、本例の異種材接合方法の一連の処理が終了する。
以上のように構成された異種材接合方法により、図1~図3を用いて説明した接合強度の高い異種材接合構造体100を得ることができる。特にこの方法では、金属ワーク1の接合領域面1aaに対して平坦部103を残して大径凹部101と小径凹部102とを形成した後、接合領域面2aaが未加工である樹脂ワーク2を積層し、これらの積層体を加熱および加圧する手順である。これにより、加熱および加圧の際には、金属ワーク1の平坦部103において金属ワーク1と樹脂ワーク2とを密着させることができる。このため、金属ワーク1から樹脂ワーク2への熱伝導効率が向上し、樹脂ワーク2の溶融によって金属ワーク1の大径凹部101および小径凹部102内に樹脂ワーク2を構成する樹脂材料が充填され易くなる。この結果、樹脂ワーク2の接合領域面2aaを金属ワーク1の接合領域面1aaに倣った形状にし易くなるので、これによって接合面積が最大化されて接合強度の向上を図ることができる。また異種材接合構造体100の製造に要する消費電力を削減することも可能である。
1aa…接合領域面(金属ワーク)
2…樹脂ワーク
2aa…接合領域面(樹脂ワーク)
4…レーザ発生装置
5…加工制御部
20…レーザ加工装置
30…プラズマ照射部
40…パルスヒート装置
100…異種材接合構造体(樹脂ワーク)
100a…平坦部
101…大径凹部(凹部)
102…小径凹部(凹凸形状)
200…レーザ光
1000…異種材接合装置
Claims (20)
- 金属ワークと樹脂ワークとを、それぞれの接合領域面で接合した異種材接合構造体であって、
前記金属ワークの接合領域面は、平坦部と、前記平坦部に設けられた凹部と、前記凹部の底部に形成された凹凸形状とを有し、
前記樹脂ワークの接合領域面は、前記金属ワークの接合領域面に倣った表面形状を有する
異種材接合構造体。 - 前記金属ワークの接合領域面および前記樹脂ワークの接合領域面のうちの少なくとも一方はプラズマ処理された面であって、親水基を有する
請求項1に記載の異種材接合構造体。 - 前記金属ワークの接合領域面には、前記凹部が分散して配置されている
請求項1または2に記載の異種材接合構造体。 - 前記金属ワークの接合領域面に占める前記凹部の割合は、前記平坦部よりも多い
請求項1~3のうちの何れか1項に記載の異種材接合構造体。 - 前記凹部は溝形状であり、交差部を有することなく前記金属ワークの接合領域面に配置されている
請求項1~4のうちの何れか1項に記載の異種材接合構造体。 - 前記凹凸形状は、前記凹部の底部に形成されたドット状の凹部によって構成されている
請求項1~5のうちの何れか1項に記載の異種材接合構造体。 - 前記樹脂ワークは、炭素繊維層と樹脂層とを備え、前記接合領域面が樹脂層によって構成さている
請求項1~6のうちの何れか1項に記載の異種材接合構造体。 - 金属ワークと樹脂ワークとを接合する異種材接合方法であって、
前記金属ワークと前記樹脂ワークを用意するステップと、
前記金属ワークの接合領域面に、平坦部を残して凹部を形成するステップと、
前記金属ワークの接合領域面に形成された前記凹部の底部に凹凸形状を形成するステップと、
前記凹部および前記凹凸形状が形成された前記金属ワークの接合領域面と、前記樹脂ワークの接合領域面とを密着させた状態で、前記金属ワークと前記樹脂ワークとを積層するステップと、
前記金属ワークと前記樹脂ワークとの積層体を積層方向から加圧した状態で前記金属ワークを加熱するステップと、
加熱された前記金属ワークの熱を前記樹脂ワークに伝導して、前記樹脂ワークを溶融するステップと、を含む
異種材接合方法。 - 前記金属ワークと前記樹脂ワークとを積層するステップの前に、前記樹脂ワークの接合領域面および前記凹部および前記凹凸形状が形成された前記金属ワークの接合領域面のうちの少なくとも一方に、プラズマ処理を施すステップを含む
請求項8に記載の異種材接合方法。 - 前記凹部を形成するステップと、前記凹凸形状を形成するステップとは、レーザ照射による表面加工によって前記凹部と前記凹凸形状とを形成する
請求項8または9に記載の異種材接合方法。 - 前記凹部を形成するステップと、前記凹凸形状を形成するステップとで、前記レーザ照射における前記金属ワークの保持高さを調整する
請求項10に記載の異種材接合方法。 - 前記凹部を形成するステップと、前記凹凸形状を形成するステップとで、前記レーザ照射におけるレーザ光の走査軌道を変更する
請求項10に記載の異種材接合方法。 - 前記凹凸形状を形成するステップでのレーザ照射におけるレーザ出力を、前記凹部を形成するステップでのレーザ照射におけるレーザ出力よりも低下させる
請求項10に記載の異種材接合方法。 - 前記凹凸形状を形成するステップでのレーザ照射のパルス幅を、前記凹部を形成するステップでのレーザ照射のパルス幅よりも狭くする
請求項10に記載の異種材接合方法。 - 金属ワークと樹脂ワークとを接合する異種材接合装置であって、
前記樹脂ワークと接合する前記金属ワークの接合領域面をレーザ照射によって表面加工するレーザ加工装置と、
前記金属ワークの接合領域面と前記樹脂ワークの接合領域面とを合わせた状態で、前記金属ワークを加圧及び加熱するパルスヒート装置とを備え、
前記レーザ加工装置は、レーザ発生装置と前記レーザ発生装置の駆動を制御する加工制御部とを有し、
前記レーザ加工装置の加工制御部は、前記金属ワークの接合領域面に平坦部を残した状態で凹部を形成した後、前記凹部の底部に凹凸形状を形成するように前記レーザ発生装置の駆動を制御する
異種材接合装置。 - 前記レーザ加工装置によって表面加工された前記金属ワークの接合領域面、および前記樹脂ワークの接合領域面の少なくとも一方に対してプラズマ照射するプラズマ照射部を備えた
請求項15に記載の異種材接合装置。 - 前記レーザ加工装置は、前記金属ワークを所定状態で固定して保持する固定部を有し、
前記加工制御部は、前記凹部の形成と前記凹凸形状の形成とにおいて、前記固定部の制御により前記金属ワークの保持高さを調整する
請求項15または16に記載の異種材接合装置。 - 前記加工制御部は、前記レーザ発生装置から照射されるレーザ光の走査軌道を制御することにより、前記凹部と前記凹凸形状とを形成する
請求項15または16に記載の異種材接合装置。 - 前記加工制御部は、前記凹凸形状の形成におけるレーザ出力が、前記凹部の形成におけるレーザ出力よりも低下するように、前記レーザ発生装置の駆動を制御する
請求項15または16に記載の異種材接合装置。 - 前記加工制御部は、前記凹凸形状の形成におけるレーザ照射のパルス幅が、前記凹部の形成におけるレーザ照射のパルス幅よりも狭くなるように、前記レーザ発生装置の駆動を制御する
請求項15または16に記載の異種材接合装置。
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