JP2022549807A - キサンチンcb1阻害物質 - Google Patents
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Abstract
構造式(I)を有する化合物、及び関連する医薬組成物が開示される。また、式(I)の化合物を使用した治療方法、例えば、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患などの疾患を治療する方法も開示される。【化1】JPEG2022549807000149.jpg37164【選択図】なし
Description
本出願は、2019年9月25日に出願された米国仮特許出願第62/905,638号の優先権の利益を主張する。
CB1カンナビノイド受容体は、脳内で最も豊富に存在するGタンパク質共役型受容体の1つであり、大脳基底核、海馬、大脳皮質、及び小脳で高発現している。この受容体の中枢神経系(CNS)内での分布は、運動機能、認知及び記憶、ならびに鎮痛の制御における役割と相関していた。CB1受容体はまた、CNSにおけるレベルよりもはるかに低いが、末梢全体でも発現している。また、この受容体は、様々な循環免疫細胞ならびに多数の末梢組織、例えば、副腎、心臓、肺、前立腺、肝臓、骨髄、及び胸腺でも検出されている。CB1受容体の内因性リガンドには、アラキドン酸の代謝産物であるN-アラキドニルエタノールアミド(アナンダミド)及び2-アラキドニルグリセロール(2-AG)が含まれ、外因性リガンドには、大麻などの植物性カンナビノイドが含まれる。
実験的研究では、薬物またはその天然リガンドを使用してCB1受容体を刺激すると、いくつかの異なる器官に有害な影響が出る可能性があることが示唆されている。糖尿病性腎臓病ではCB1受容体の発現が変化し、CB1受容体が糖尿病性腎臓病の病因に関与していることが前臨床試験により確認された。健康な患者であっても、合成カンナビノイドに曝露すると、急性腎臓障害を発症するという報告もいくつかなされている。肝臓では、CB1及びCB2受容体は、生理学的条件下ではわずかな発現であるが、アルコール性肝臓疾患及び非アルコール性脂肪性肝臓疾患などの肝臓障害では、これらの受容体の誘導及び/またはカンナビノイドのレベル上昇は、よくみられる特徴であり、後者では、脂肪組織及び肝細胞のCB1受容体の上方制御、ならびにアナンダミドの肝合成の増加を特徴とする。CB1受容体はまた、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、腎線維化、プラダーウィリー症候群、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、メタボリックシンドローム、非アルコール性肝臓疾患、及び各種消化器疾患にも関与している。
CB1の発現亢進は、多数の疾患の病因と関連しており、CB1の阻害は、有望な治療戦略である。多くの異なる構造クラスに属する何千ものCB1のオルソステリック阻害物質が合成され、評価されている。しかしながら、この戦略は、当該リード化合物を臨床での使用において、主に望ましくない副作用のために、限られた成功しか収めていない。アロステリック阻害戦略もまた、有望なin vitro活性が必ずしもin vivoでの効力に結びつくとは限らないため、その価値も限られている。
したがって、CB1受容体活性の新しい調節物質が必要とされている。
本発明は、少なくとも部分的には、特定の化合物によるCB1受容体の阻害が、異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態を治療するのに有用であり得るという発見に基づく。
本発明の1つの態様は、CB1受容体の阻害物質である化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、構造式Iを有する化合物:
またはその医薬的に許容される塩(式中、
R1は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R1は、任意選択により置換され、
R2は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R2は、任意選択により置換され、
R3は、水素、-(C(R5)2)0~2-カルボシクリル、-(C(R5)2)0~2-ヘテロシクリル、-(C(R5)2)1~2-ピリジニル、または-(C(R5)2)1~2-フェニルであり、ここで、各R5は、独立して、水素、または-OH及びハロから独立して選択される1つ以上の置換基で任意選択により置換されたC1~C3アルキルであり、各カルボシクリル、ヘテロシクリル、ピリジニル及びフェニルは、ハロ、-CN、またはハロもしくはヒドロキシで任意選択により置換されたC1~C4アルキルから独立して選択される最大2つの置換基で任意選択により置換され、
R4は、水素、1~3個のヒドロキシルで任意選択により置換された-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-C(O)-NR6R7、-C1~C4アルキレン-S(O)2-NR6R7、-C1~C4アルキレン-O-C(O)-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-O-C1~C4アルキル、-(C(R5)2)0~2-シクロアルキル、または-(C(R5)2)0~2-飽和ヘテロシクリルであり、ここで、R6及びR7のそれぞれは、水素及びC1~C4アルキルから独立して選択され、R4の任意のアルキルまたはアルキレン部分の任意の2つのメチレン単位は、任意選択により、任意の1つまたは複数の介在するメチレン単位と一緒になってシクロアルキル、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルを形成し、
R3が水素である場合、R4は水素またはメチルではない)に関する。
R1は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R1は、任意選択により置換され、
R2は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R2は、任意選択により置換され、
R3は、水素、-(C(R5)2)0~2-カルボシクリル、-(C(R5)2)0~2-ヘテロシクリル、-(C(R5)2)1~2-ピリジニル、または-(C(R5)2)1~2-フェニルであり、ここで、各R5は、独立して、水素、または-OH及びハロから独立して選択される1つ以上の置換基で任意選択により置換されたC1~C3アルキルであり、各カルボシクリル、ヘテロシクリル、ピリジニル及びフェニルは、ハロ、-CN、またはハロもしくはヒドロキシで任意選択により置換されたC1~C4アルキルから独立して選択される最大2つの置換基で任意選択により置換され、
R4は、水素、1~3個のヒドロキシルで任意選択により置換された-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-C(O)-NR6R7、-C1~C4アルキレン-S(O)2-NR6R7、-C1~C4アルキレン-O-C(O)-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-O-C1~C4アルキル、-(C(R5)2)0~2-シクロアルキル、または-(C(R5)2)0~2-飽和ヘテロシクリルであり、ここで、R6及びR7のそれぞれは、水素及びC1~C4アルキルから独立して選択され、R4の任意のアルキルまたはアルキレン部分の任意の2つのメチレン単位は、任意選択により、任意の1つまたは複数の介在するメチレン単位と一緒になってシクロアルキル、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルを形成し、
R3が水素である場合、R4は水素またはメチルではない)に関する。
1つの態様において、本発明は、本発明の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む組成物を特徴とする。
1つの一態様において、本発明は、異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態を治療する方法であって、それを必要としている対象に有効量の本発明の化合物または組成物を投与するステップを含む、方法に関する。
いくつかの実施形態において、疾患または状態は、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患である。
いくつかの実施形態において、疾患または状態は、糖尿病性腎症である。いくつかの実施形態において、疾患または状態は、巣状分節性糸球体硬化症である。いくつかの実施形態において、疾患または状態は、非アルコール性脂肪性肝炎である。
当該方法は、哺乳類、例えば、ヒト及び他の動物、例えば、実験動物、例えば、マウス、ラット、ウサギ、もしくはサル、またはペット及び家畜、例えば、ネコ、イヌ、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、もしくはウマを含む様々な対象に有効である。
本発明は、いくつかの利点を提供する。本明細書に記載の予防及び治療方法は、異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態の治療に効果的である。さらに、本明細書に記載の方法は、異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態を治療するまたはその発症リスクを低減する化合物を同定するのに有効である。
本発明の他の特徴、目的、及び利点は、発明を実施するための形態及び特許請求の範囲から明らかとなろう。
定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有するものとする。一般に、本明細書に記載される化学、細胞及び組織培養、分子生物学、がん細胞生物学、神経生物学、神経科学、ウイルス学、免疫学、微生物学、薬理学、遺伝子学ならびにタンパク質及び核酸化学に関連して使用される命名法及びこれらの技術は、当技術分野においてよく知られ、一般的に使用されるものである。
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有するものとする。一般に、本明細書に記載される化学、細胞及び組織培養、分子生物学、がん細胞生物学、神経生物学、神経科学、ウイルス学、免疫学、微生物学、薬理学、遺伝子学ならびにタンパク質及び核酸化学に関連して使用される命名法及びこれらの技術は、当技術分野においてよく知られ、一般的に使用されるものである。
本開示の方法及び技術は、別段の指示がない限り、当技術分野において周知の従来の方法に従って、また本明細書の全体を通して引用され、論じられる種々の一般的な及びより具体的な参考文献に記載されるように、一般的に行われる。例えば“Principles of Neural Science”,McGraw-Hill Medical,New York,N.Y.(2000);Motulsky,“Intuitive Biostatistics”,Oxford University Press,Inc.(1995);Lodish et al.,“Molecular Cell Biology,4th ed.”,W.H.Freeman & Co.,New York(2000);Griffiths et al.,“Introduction to Genetic Analysis,7th ed.”,W.H.Freeman & Co.,N.Y.(1999);及びGilbert et al.,“Developmental Biology,6th ed.”,Sinauer Associates,Inc.,Sunderland,MA(2000)を参照されたい。本発明の実施または試験を行う際は、本明細書に記載の方法及び材料と同様または同等のものを使用することができるが、好適な方法及び材料について以下に記載する。
本明細書で使用される化学用語は、本明細書で別段の定義がない限り、“The McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms”,Parker S.,Ed.,McGraw-Hill,San Francisco,C.A.(1985)によって例示されるように、当技術分野における従来の使用法に従って使用される。
本出願で言及される上記及び任意の他の刊行物、特許、公開特許出願、または他の参照文献の全ては、参照により本明細書に具体的に援用される。矛盾が生じる場合、その具体的な定義を含め、本明細書が優先されるものとする。さらに、材料、方法、及び実施例は、例示的なものに過ぎず、限定的であるようには意図されていない。
「薬剤」という用語は、化学化合物(有機または無機化合物、化学化合物の混合物など)、生体高分子(核酸、抗体、例えば、その部分、ならびにヒト化、キメラ及びヒト抗体ならびにモノクローナル抗体、タンパク質またはその一部、例えば、ペプチド、脂質、炭水化物など)、または細菌、植物、真菌、または動物(特に、哺乳類)の細胞もしくは組織などの生体物質から得られた抽出物を指すために本明細書において使用される。薬剤には、例えば、その構造が既知の薬剤及び構造が未知の薬剤が含まれる。
「患者」、「対象」、または「個体」は、区別なく使用され、ヒトまたは非ヒト動物のいずれかを指す。これらの用語には、ヒト、霊長類、家畜動物(ウシ、ブタなどを含む)、伴侶動物(例えば、イヌ科動物、ネコ科動物など)及び齧歯類(例えば、マウス及びラット)などの哺乳類が含まれる。
状態または患者を「治療すること」は、臨床結果を含む、有益な結果または所望の結果を得るためのステップを講じることを指す。本明細書で使用され、また当技術分野でよく理解されるように、「治療」とは、臨床結果等の有益または所望の結果を得るためのアプローチである。有益な臨床結果または所望の臨床結果としては、検出可能であるか検出不能であるかに関わらず、1つ以上の症状または状態の緩和または改善、疾患の程度の低減、安定した(すなわち、悪化していない)疾患状態、疾患の拡大防止、疾患進行の遅延または緩徐、疾患状態の改善または一時的軽減、及び寛解(部分的か完全かに関わらない)を挙げることができるが、これらに限定されない。「治療」はまた、治療を受けなかった場合に予想される生存期間と比較して、生存期間を延長することも意味し得る。
物質、化合物または薬剤を対象に「投与すること」またはその「投与」は、当業者に知られている様々な方法のうちの1つを使用して実施することができる。例えば、化合物または薬剤は、静脈内、動脈内、皮内、筋肉内、腹腔内、皮下、舌下、経口(摂取による)、鼻腔内(吸入による)、及び経皮(例えば、皮膚の導管を介した吸収による)により投与することができる。化合物または薬剤はまた、当該化合物または薬剤の持続、遅延または制御放出をもたらす、再充填可能もしくは生分解性ポリマーデバイスまたは他のデバイス、例えば、パッチ及びポンプ、または製剤によって適切に導入することができる。投与はまた、例えば、1回、複数回、及び/または1回以上の長期間にわたって行うこともできる。
また、物質、化合物または薬剤を対象に投与する適切な方法は、例えば、対象の年齢及び/または身体状態、ならびに化合物または薬剤の化学的及び生物学的特性(例えば、溶解性、消化性、バイオアベイラビリティ、安定性及び毒性)に依存する。いくつかの実施形態において、化合物または薬剤は、経口、例えば、摂取により、対象に投与される。いくつかの実施形態において、経口投与される化合物または薬剤は、持続放出性または遅延放出性の製剤であるか、あるいは、そのような遅延または持続放出のためのデバイスを使用して投与される。
薬物または薬剤の「治療有効量」または「治療有効用量」とは、対象に投与されるとき、意図された治療効果を有する薬物または薬剤の量である。完全な治療効果は、必ずしも1回用量の投与により生じるとは限らず、一連の用量の投与後にのみ生じる場合もある。したがって、治療有効量は、1回以上の投与でなされ得る。対象に必要とされる正確な有効量は、例えば、その対象の体格、健康状態及び年齢、ならびに治療される状態の性質及び程度による。当業者であれば、日常的な試験により、所与の状況に対する有効量を容易に決定することができる。
「アシル」という用語は当技術分野で認識されており、一般式:ヒドロカルビルC(O)-、好ましくはアルキルC(O)-によって表される基を指す。
「アシルアミノ」という用語は当技術分野で認識されており、アシル基で置換されたアミノ基を指し、例えば、式:ヒドロカルビルC(O)NH-によって表すことができる。
「アシルオキシ」という用語は当技術分野で認識されており、一般式:ヒドロカルビルC(O)O-、好ましくはアルキルC(O)O-によって表される基を指す。
「アルコキシ」という用語は、酸素が結合したアルキル基、好ましくは低級アルキル基を指す。代表的なアルコキシ基としては、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、プロポキシ、tert-ブトキシなどが挙げられる。
「アルコキシアルキル」という用語は、アルコキシ基で置換されたアルキル基を指し、一般式:アルキル-O-アルキルによって表すことができる。
本明細書で使用する場合、「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの二重結合を含む脂肪族基を指し、「非置換アルケニル」及び「置換アルケニル」の両方を含むように意図され、後者は、アルケニル基の1個以上の炭素原子上の水素を置き換える置換基を有するアルケニル部分を指す。このような置換基は、1つ以上の二重結合に含まれるまたは含まれない1個以上の炭素上にあり得る。さらに、このような置換基は、安定性が抑制される場合を除いて、下記のようにアルキル基に対して企図されるもの全てを含む。例えば、1つ以上のアルキル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基によるアルケニル基の置換が企図されている。
「アルキル」基または「アルカン」は、完全に飽和した直鎖状または分枝状の非芳香族炭化水素である。典型的には、直鎖状または分枝状アルキル基は、別段の定義がない限り、1~約20個、好ましくは1個~約10個の炭素原子を有する。直鎖状及び分枝状アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ペンチル、及びオクチルが挙げられる。C1~C6の直鎖状または分枝状アルキル基は、「低級アルキル」基とも称される。
さらに、本明細書、実施例、及び請求項の全体において使用する場合、「アルキル」(または「低級アルキル」)という用語は、「非置換アルキル」及び「置換アルキル」の両方を含むように意図され、後者は、炭化水素骨格の1個以上の炭素上の水素を置き換える置換基を有するアルキル部分を指す。このような置換基としては、別段の明記がない限り、例えば、ハロゲン(例えば、フルオロ)、ヒドロキシル、カルボニル(例えば、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミル、またはアシル)、チオカルボニル(例えば、チオエステル、チオアセテート、またはチオフォーメート)、アルコキシル、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、アルキルチオ、スルフェート、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、または芳香族もしくはヘテロ芳香族部分を挙げることができる。好ましい実施形態において、置換アルキル上の置換基は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、シアノ、またはヒドロキシルから選択される。より好ましい実施形態において、置換アルキル上の置換基は、フルオロ、カルボニル、シアノ、またはヒドロキシルから選択される。当業者には、適切な場合、炭化水素鎖上に置換された部分は、それ自体が置換され得る点は理解されよう。例えば、置換アルキルの置換基は、アミノ、アジド、イミノ、アミド、ホスホリル(ホスホン酸塩及びホスフィン酸塩を含む)、スルホニル(硫酸塩、スルホンアミド、スルファモイル、及びスルホン酸塩を含む)、及びシリル基、ならびにエーテル、アルキルチオ、カルボニル(ケトン、アルデヒド、カルボキシレート、及びエステルを含む)、-CF3、-CNなどの置換及び非置換形態を含み得る。例示的な置換アルキルは下記に記載される。シクロアルキルは、さらにアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、アミノアルキル、カルボニル置換アルキル、-CF3、-CN等で置換され得る。
別段の指定がない限り、「アルキレン」とは、それ自体で、または別の置換基の一部として、記載された数の炭素原子を有し、対応するアルカンから2個の水素原子を除去することで誘導される、飽和直鎖状または分枝状二価基を指す。直鎖状及び分枝状アルキレン基の例としては、-CH2-(メチレン)、-CH2-CH2-(エチレン)、-CH2-CH2-CH2-(プロピレン)、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2-CH(CH3)-、
-CH2-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-(ペンチレン)、-CH2-CH(CH3)-CH2-、及び-CH2-C(CH3)2-CH2-が挙げられる。
-CH2-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-(ペンチレン)、-CH2-CH(CH3)-CH2-、及び-CH2-C(CH3)2-CH2-が挙げられる。
「Cx~y」という用語は、アシル、アシルオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシなどの化学部分とともに使用される場合、鎖内にx~y個の炭素を含む基を含むことを意味する。例えば、「Cx~yアルキル」という用語は、ハロアルキル基を含めて、鎖内にx~y個の炭素を含む直鎖状アルキル及び分枝状アルキル基を含む置換または非置換飽和炭化水素基を指す。好ましいハロアルキル基としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、及びペンタフルオロエチルが挙げられる。C0アルキルは、その基が末端位置にある場合は水素を示し、内部の場合は結合を示す。「C2~yアルケニル」及び「C2~yアルキニル」という用語は、上記のアルキルに長さ及び可能な置換が類似しているが、それぞれ、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む、置換または非置換不飽和脂肪族基を指す。
本明細書で使用する場合、「アルキルアミノ」という用語は、少なくとも1個のアルキル基で置換されたアミノ基を指す。
本明細書で使用する場合、「アルキルチオ」という用語は、アルキル基で置換されたチオール基を指し、一般式:アルキルS-によって表すことができる。
本明細書で使用する場合、「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの三重結合を含む脂肪族基を指し、「非置換アルキニル」及び「置換アルキニル」の両方を含むように意図され、後者は、アルキニル基の1個以上の炭素原子上の水素を置き換える置換基を有するアルキニル部分を指す。このような置換基は、1つ以上の三重結合に含まれるかまたは含まれない1個以上の炭素上にあり得る。さらに、このような置換基は、安定性が抑制される場合を除いて、上記のようにアルキル基について企図されるもの全てを含む。例えば、1つ以上のアルキル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基によるアルキニル基の置換が企図されている。
本明細書で使用する場合、「アミド」という用語は、基:
を指す(式中、各RAは独立的に、水素もしくはヒドロカルビル基を表すか、または2つのRAは、これらが結合しているN原子と一緒になって環構造内に4~8個の原子を有する複素環を完成させる)。
「アミン」及び「アミノ」という用語は当技術分野で認識されており、非置換及び置換アミンの両方、ならびにこれらの塩、例えば、
によって表され得る部分を指す(式中、各RAは独立的に、水素もしくはヒドロカルビル基を表すか、または2つのRAは、これらが結合しているN原子と一緒になって環構造内に4~8個の原子を有する複素環を完成させる)。
本明細書で使用する場合、「アミノアルキル」という用語は、アミノ基で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用する場合、「アラルキル」という用語は、アリール基で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用する場合、「アリール」という用語は、置換または非置換の単環芳香族基を含み、環の各原子は炭素である。好ましくは、この環は6または10員環であり、より好ましくは6員環である。「アリール」という用語は、2つの隣接する環で2個以上の炭素が共通している2つ以上の環を有する多環式環系も含み、このとき環のうちの少なくとも1つは芳香族であり、例えば、他の環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、及び/またはアリールであり得る。アリール基としては、ベンゼン、ナフタレン、フェナントレン、フェノール、アニリンなどが挙げられる。
「カルバメート」という用語は当技術分野で認識されており、基:
を指す(式中、各RAは独立的に、水素もしくはヒドロカルビル基(例えば、アルキル基)を表すか、または両方のRAは、介在する原子(複数可)と一緒になって環構造内に4個~8個の原子を有する複素環を完成させる)。
本明細書で使用する場合、「炭素環」及び「炭素環式」という用語は、環の各原子が炭素である飽和または非芳香族不飽和環を指す。炭素環には、全ての炭素原子が飽和したシクロアルカン環、及び少なくとも1つの二重結合を有し、芳香族の性質を持たないシクロアルケン環の両方が含まれる。「炭素環」は、5~7員の単環式及び8~12員の二環式環を含む。二環式炭素環の各環は、各環の各原子が炭素である、飽和及び不飽和非芳香族環から選択され得る。炭素環は、2つの環が1個、2個、もしくは3個またはそれ以上の原子を共有する二環式分子を含む。「縮合炭素環」という用語は、環の各々が他方の環と2個の隣接原子を共有する二環式炭素環を指す。縮合炭素環の各環は、飽和及び不飽和非芳香族環から選択され得る。原子価が許容される限り、飽和及び不飽和非芳香族二環式環の任意の組合せが炭素環の定義に含まれる。例示的な「炭素環」としては、シクロペンタン、シクロヘキサン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,5-シクロオクタジエン、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン、ビシクロ[4.2.0]オクタ-3-エン、及びアダマンタンが挙げられる。例示的な縮合炭素環としては、デカリン、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン、ビシクロ[4.2.0]オクタン、4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インデン及びビシクロ[4.1.0]ヘプタ-3-エンが挙げられる。「炭素環」は、水素原子を有することが可能な任意の1つ以上の位置で置換され得る。
「シクロアルキル」基は、完全に飽和した環式炭化水素である。「シクロアルキル」は、単環式及び二環式環を含む。典型的には、単環式シクロアルキル基は、別段の定義がない限り、3~約10個の炭素原子、より典型的には3~8個の炭素原子を有する。二環式シクロアルキルの第2の環は、飽和環、不飽和環、及び芳香族環から選択され得る。シクロアルキルは、2つの環が1個、2個、もしくは3個またはそれ以上の原子を共有する二環式分子を含む。「縮合シクロアルキル」という用語は、環の各々が他方の環と2個の隣接する原子を共有する二環式シクロアルキルを指す。縮合二環式シクロアルキルの第2の環は、飽和環、不飽和環、及び芳香族環から選択され得る。「シクロアルケニル」基は、1つ以上の二重結合を含む環式炭化水素である。
本明細書で使用する場合、「カルボシクリルアルキル」という用語は、カルボシクリル基で置換されたアルキル基を指す。
「カーボネート」という用語は当技術分野で認識されており、基:-OCO2-RA(式中、RAはヒドロカルビル基を表す)を指す。
本明細書で使用する場合、「カルボキシ」という用語は、式:-CO2Hによって表される基を指す。
本明細書で使用する場合、「エステル」という用語は、基:-C(O)ORA(式中、RAはヒドロカルビル基を表す)を指す。
本明細書で使用する場合、「エーテル」という用語は、酸素を介して別のヒドロカルビル基に結合しているヒドロカルビル基を指す。したがって、ヒドロカルビル基のエーテル置換基はヒドロカルビル-O-であり得る。エーテルは、対称の場合も非対称の場合もある。エーテルの例としては、限定されるものではないが、複素環-O-複素環及びアリール-O-複素環が挙げられる。エーテルは「アルコキシアルキル」基を含み、これは一般式:アルキル-O-アルキルによって表すことができる。
本明細書で使用する場合、「ハロ」及び「ハロゲン」という用語はハロゲンを意味し、これにはクロロ、フルオロ、ブロモ、及びヨードが含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヘタラルキル(hetaralkyl)」及び「ヘテロアラルキル」という用語は、ヘトアリール基で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用する場合、「ヘテロアルキル」という用語は、炭素原子及び少なくとも1個のヘテロ原子の飽和または不飽和鎖を指し、このときいかなる2個のヘテロ原子も隣接しない。
「ヘテロアリール」及び「ヘタリール」という用語は、その環構造が少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは1~4個のヘテロ原子、より好ましくは1個または2個のヘテロ原子を含む、置換または非置換の芳香族単環構造を含み、好ましくは5~7員環、より好ましくは5~6員環である。また、「ヘテロアリール」及び「ヘタリール」という用語は、2つの隣接した環で2個以上の炭素が共通している2つ以上の環を有する多環式環系も含み、このとき、環のうちの少なくとも1つはヘテロ芳香族であり、他の環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、及び/またはヘテロアリールであり得る。ヘテロアリール基には、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン及びピリミジンなどが含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロ原子」という用語は、炭素または水素以外の任意の元素の原子を意味する。好ましいヘテロ原子は、窒素、酸素、及び硫黄である。
「ヘテロシクリル」、「複素環」、及び「複素環式」という用語は、その環構造が少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは1個~4個のヘテロ原子、より好ましくは1個または2個のヘテロ原子を含む、置換または非置換の非芳香族環構造を指し、好ましくは3~10員環、より好ましくは3~7員環である。また、「ヘテロシクリル」及び「複素環式」という用語は、2つの隣接した環で2個以上の炭素が共通している2つ以上の環を有する多環式環系も含み、環の少なくとも1つは複素環式であり、他の環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、及び/またはヘテロシクリルであり得る。ヘテロシクリル基には、例えば、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、モルホリン、ラクトン、ラクタムなどが含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクリルアルキル」または「ヘテロシクロアルキル」という用語は、ヘテロシクリル基で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用する場合、「ヒドロカルビル」という用語は、置換基=Oも置換基=Sも有さず、典型的には少なくとも1個の炭素-水素結合及び主として炭素の主鎖を有するが、任意選択でヘテロ原子を含んでもよい、炭素原子を介して結合している基を指す。したがって、メチル、エトキシエチル、2-ピリジル、及びトリフルオロメチルのような基は本発明の目的においてヒドロカルビルとみなされるが、アセチル(結合炭素上に置換基=Oを有する)及びエトキシ(炭素ではなく、酸素を介して結合している)などの置換基はヒドロカルビルとみなされない。ヒドロカルビル基には、限定されるものではないが、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、及びこれらの組合せが含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヒドロキシアルキル」という用語は、ヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。
「低級」という用語は、アシル、アシルオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシなどの化学部分とともに使用される場合、置換基に10個以下、好ましくは6個以下の水素でない原子が存在する基を含むことを意味する。「低級アルキル」とは、例えば、10個以下、好ましくは6個以下の炭素原子を含むアルキル基を指す。ある特定の実施形態において、本明細書で定義されるアシル、アシルオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシ置換基は、単独で出現するか、または例えばヒドロキシアルキル及びアラルキルのような他の置換基との組合せで出現するか(この場合、例えばアルキル置換基内の炭素原子を数える際はアリール基内の原子は数えない)に関わらず、それぞれ低級アシル、低級アシルオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、または低級アルコキシである。
「ポリシクリル」、「多環」、及び「多環式」という用語は、2つの隣接した環で2個以上の原子が共通している(例えば、環が「縮合環」である)2つ以上の環(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、及び/またはヘテロシクリル)を指す。多環の各環は、置換されても非置換でもよい。ある特定の実施形態において、多環の各環は、環内に3~10個、好ましくは5~7個の原子を含む。
「シリル」という用語は、3つのヒドロカルビル部分が結合しているケイ素部分を指す。
「置換された」という用語は、骨格の1個以上の炭素上の水素を置き換える置換基を有する部分を指す。「置換」または「~で置換された」は、そのような置換が、置換された原子及び置換基の許容原子価に従い、その置換が安定した化合物をもたらす(例えば、転位、環化、脱離などによって自発的に変換を経ない)という、暗黙の条件を含むことが理解されよう。本明細書で使用する場合、「置換された」という用語は、有機化合物の全ての許容される置換基を含むことが意図されている。広い見地においては、許容される置換基には、有機化合物の非環式及び環式、分枝状及び非分枝状、炭素環式及び複素環式、芳香族及び非芳香族の置換基が含まれる。許容される置換基は、適切な有機化合物に対し1つ以上であってもよく、同じでも異なってもよい。本発明の目的において、窒素などのヘテロ原子は、水素置換基、及び/またはヘテロ原子の原子価を満たす本明細書に記載の有機化合物の任意の可能な置換基を有することができる。置換基としては、本明細書に記載の任意の置換基、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル(例えば、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミル、もしくはアシル)、チオカルボニル(例えば、チオエステル、チオアセテート、もしくはチオフォーメート)、アルコキシ、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、アルキルチオ、スルフェート、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、または芳香族もしくはヘテロ芳香族部分を挙げることができる。好ましい実施形態において、置換アルキル上の置換基は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、シアノ、またはヒドロキシルから選択される。より好ましい実施形態において、置換アルキル上の置換基は、フルオロ、カルボニル、シアノ、またはヒドロキシルから選択される。適切な場合には、置換基自体が置換されてもよいことが当業者には理解されよう。「非置換」と特に明記されない限り、本明細書における化学部分に対する言及は、置換変異体を含むことを理解されたい。例えば「アリール」基または部分に対する言及は、暗黙的に置換バリアント及び非置換バリアントの両方を含む。
「サルフェート」という用語は当技術分野で認識されており、基:-OSO3H、またはその医薬的に許容される塩を指す。
「スルホンアミド」という用語は当技術分野で認識されており、一般式:
によって表される基を指す(式中、各RAは独立的に、水素もしくはヒドロカルビル(例えば、アルキル)を表すか、または両方のRAは、介在する原子(複数可)と一緒になって環構造内に4~8個の原子を有する複素環を完成させる)。
「スルホキシド」という用語は当技術分野で認識されており、基:-S(O)-RA(式中、RAはヒドロカルビルを表す)を指す。
「スルホネート」という用語は当技術分野で認識されており、基:SO3H、またはその医薬的に許容される塩を指す。
「スルホン」という用語は当技術分野で認識されており、基:-S(O)2-RA(式中、RAはヒドロカルビルを表す)を指す。
本明細書で使用する場合、「チオアルキル」という用語は、チオール基で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用する場合、「チオエステル」という用語は、基:-C(O)SRAまたは-SC(O)RA(式中、RAはヒドロカルビルを表す)を指す。
本明細書で使用する場合、「チオエーテル」という用語は、酸素が硫黄で置換されたエーテルに相当する。
「尿素」という用語は当技術分野で認識されており、一般式:
によって表すことができる(式中、各RAは独立的に、水素もしくはヒドロカルビル(例えば、アルキル)を表すか、またはRAの任意の出現は、他方及び介在原子(複数可)と一緒になって、環構造内に4~8個の原子を有する複素環を完成させる)。
「保護基」とは、分子内の反応性官能基に結合したときに、官能基の反応性を隠す、低減する、または妨げる原子団を指す。典型的には、保護基は、合成の途中で所望に応じて選択的に除去することができる。保護基の例は、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,3rd Ed.,1999,John Wiley & Sons,NY、及びHarrison et al.,Compendium of Synthetic Organic Methods,Vols.1-8,1971-1996,John Wiley & Sons,NYに見出され得る。代表的な窒素保護基としては、限定されるものではないが、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(「CBZ」)、tert-ブトキシカルボニル(「Boc」)、トリメチルシリル(「TMS」)、2-トリメチルシリル-エタンスルホニル(「TES」)、トリチル及び置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(「FMOC」)、ならびにニトロ-ベラトリルオキシカルボニル(「NVOC」)などが挙げられる。代表的なヒドロキシル保護基としては、限定されるものではないが、ベンジル及びトリチルエーテルなどのヒドロキシル基がアシル化(エステル化)またはアルキル化されるもの、ならびにアルキルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、トリアルキルシリルエーテル(例えば、TMSまたはTIPS基)、グリコールエーテル、例えば、エチレングリコール及びプロピレングリコール誘導体、ならびにアリルエーテルが挙げられる。
本明細書で使用する場合、疾患、障害、または状態を「予防する」またはその「発症リスクを低減する」治療薬とは、統計学的サンプルにおいて、未治療の対照サンプルと比較して治療サンプルにおける疾患もしくは状態の発生を低減する、または未治療の対照サンプルと比較して疾患、障害、もしくは状態の1つ以上の症状の発症を遅らせるもしくはその重症度を低減する化合物を指す。
「治療する」という用語は、療法的治療を含む。治療は、それが、既存の望ましくない状態またはその副作用を低減、改善、もしくは安定させることを意図している場合、療法的である。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、単独で使用されてもよいし、別の治療薬と共同投与されてもよい。「共同投与」及び「共同投与される」という表現は、先に投与された治療化合物が体内で依然有効である間に第2の化合物が投与されるように2つ以上の異なる治療化合物を投与するあらゆる形態を指す(例えば、2つの化合物は患者の体内で同時に有効であり、2つの化合物の相乗効果を含み得る)。例えば、これらの異なる治療化合物は、同じ製剤中または別々の製剤中で、同時または順次に投与することができる。ある特定の実施形態において、異なる治療化合物は、互いから1時間、12時間、24時間、36時間、48時間、72時間、または1週間以内に投与することができる。したがって、このような治療を受ける個体は、異なる治療化合物の組み合わされた効果から恩恵を受けることができる。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物と1つ以上の追加の治療薬(複数可)の共同投与は、本発明の化合物または1つ以上の追加の治療薬(複数可)をそれぞれ個別に投与する場合と比べて、改善された効果を提供する。そのような特定の実施形態において、共同投与は、相加効果をもたらし、ここで、相加効果とは、本発明の化合物及び1つ以上の追加の治療薬(複数可)を個別投与した場合の各効果の合計を指す。
「プロドラッグ」という用語は、生理的条件下で本発明の治療活性薬剤に変換される化合物を包含するように意図されている。プロドラッグの一般的な製造方法の1つは、生理的条件下で加水分解されて所望の分子を生じる1つ以上の選択された部分を含めることである。他の実施形態において、プロドラッグは宿主動物の酵素活性によって変換される。例えば、エステルまたは炭酸塩(例えば、アルコールまたはカルボン酸のエステルまたは炭酸塩)は、本発明の好ましいプロドラッグである。ある特定の実施形態において、上記に示した製剤中の本発明の化合物の一部または全ては、対応する適切なプロドラッグで置き換えてもよい(例えば、親化合物中のヒドロキシルをエステルまたはカルボン酸塩として提供、または親化合物中に存在するカルボン酸をエステルとして提供)。
本明細書で使用する場合、「小分子」とは、分子量約3,000ダルトンを下回る有機小分子または無機小分子を指す。概して、本発明にとって有用な小分子は3,000ダルトン(Da)未満の分子量を有する。小分子は、例えば、少なくとも約100Da~約3,000Da(例えば、約100~約3,000Da、約100~約2500Da、約100~約2,000Da、約100~約1,750Da、約100~約1,500Da、約100~約1,250Da、約100~約1,000Da、約100~約750Da、約100~約500Da、約200~約1500、約500~約1000、約300~約1000Da、または約100~約250Da)とすることができる。
「有効量」とは、有益なまたは所望の結果をもたらすのに十分な量である。例えば、治療量は、所望の治療効果を得る量である。この量は、疾患の発症または疾患の症状を予防するために必要な量である予防有効量と同じ場合も異なる場合もある。有効量は、1回以上の投与、適用、または薬用量で投与することができる。組成物の治療有効量は、選択される組成物に依存する。組成物は、1日1回以上から週1回以上(1日おきに1回を含む)投与することができる。当業者であれば、ある特定の因子(限定されるものではないが、疾患または障害の重症度、過去の治療、対象の全体的な健康及び/または年齢、ならびに存在する他の疾患を含む)が、対象を効果的に治療するのに必要とされる薬用量及びタイミングに影響を及ぼし得ることは認識されよう。さらに、本明細書に記載の組成物の治療有効量を用いた対象の治療には、単回の治療または一連の治療が含まれ得る。
本発明の化合物
本発明の1つの態様は、CB1受容体を阻害する小分子を提供する。
本発明の1つの態様は、CB1受容体を阻害する小分子を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、構造式Iの化合物:
またはその医薬的に許容される塩(式中、
R1は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R1は、任意選択により置換され、
R2は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R2は、任意選択により置換され、
R3は、水素、-(C(R5)2)0~2-カルボシクリル、-(C(R5)2)0~2-ヘテロシクリル、-(C(R5)2)1~2-ピリジニル、または-(C(R5)2)1~2-フェニルであり、ここで、各R5は、独立して、水素、または-OH及びハロから独立して選択される1つ以上の置換基で任意選択により置換されたC1~C3アルキルであり、各カルボシクリル、ヘテロシクリル、ピリジニル及びフェニルは、ハロ、-CN、またはハロもしくはヒドロキシで任意選択により置換されたC1~C4アルキルから独立して選択される最大2つの置換基で任意選択により置換され、
R4は、水素、1~3個のヒドロキシルで任意選択により置換された-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-C(O)-NR6R7、-C1~C4アルキレン-S(O)2-NR6R7、-C1~C4アルキレン-O-C(O)-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-O-C1~C4アルキル、-(C(R5)2)0~2-シクロアルキル、または-(C(R5)2)0~2-飽和ヘテロシクリルであり、ここで、R6及びR7のそれぞれは、水素及びC1~C4アルキルから独立して選択され、R4の任意のアルキルまたはアルキレン部分の任意の2つのメチレン単位は、任意選択により、任意の1つまたは複数の介在するメチレン単位と一緒になってシクロアルキル、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルを形成し、
R3が水素である場合、R4は水素またはメチルではない)である。
R1は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R1は、任意選択により置換され、
R2は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R2は、任意選択により置換され、
R3は、水素、-(C(R5)2)0~2-カルボシクリル、-(C(R5)2)0~2-ヘテロシクリル、-(C(R5)2)1~2-ピリジニル、または-(C(R5)2)1~2-フェニルであり、ここで、各R5は、独立して、水素、または-OH及びハロから独立して選択される1つ以上の置換基で任意選択により置換されたC1~C3アルキルであり、各カルボシクリル、ヘテロシクリル、ピリジニル及びフェニルは、ハロ、-CN、またはハロもしくはヒドロキシで任意選択により置換されたC1~C4アルキルから独立して選択される最大2つの置換基で任意選択により置換され、
R4は、水素、1~3個のヒドロキシルで任意選択により置換された-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-C(O)-NR6R7、-C1~C4アルキレン-S(O)2-NR6R7、-C1~C4アルキレン-O-C(O)-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-O-C1~C4アルキル、-(C(R5)2)0~2-シクロアルキル、または-(C(R5)2)0~2-飽和ヘテロシクリルであり、ここで、R6及びR7のそれぞれは、水素及びC1~C4アルキルから独立して選択され、R4の任意のアルキルまたはアルキレン部分の任意の2つのメチレン単位は、任意選択により、任意の1つまたは複数の介在するメチレン単位と一緒になってシクロアルキル、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルを形成し、
R3が水素である場合、R4は水素またはメチルではない)である。
本明細書で使用する場合、「ベンゾ縮合」されている環は、フェニル環に縮合しており、ここで、各環は、さらに置換され得る。ベンゾ縮合基は、一方の環がフェニル環であり、環のそれぞれが他方の環と隣接する2つの原子を共有している二環式基である。
ある特定の実施形態において、R1は、-CN、-CF3、ハロ、またはメチルから独立して選択される最大3個の置換基で任意選択により置換され、R2は、-CN、-CF3、ハロ、またはメチルから独立して選択される最大3個の置換基で任意選択により置換される。
ある特定の実施形態において、R1またはR2のうちの少なくとも1つは、1つ以上のハロで任意選択により置換されたフェニルである。
ある特定の実施形態において、R1は、フェニル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、またはピラゾール-5-イルであり、R1は、メチル及びハロから独立して選択される最大2つの置換基で任意選択により置換される。
ある特定の実施形態において、R1は、3-クロロピリジン-2-イル、2-クロロピリジン-3-イル、2-クロロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2-クロロ-4-フルオロフェニル、または1-メチルピラゾール-5-イルである。
ある特定の実施形態において、R2は、4-クロロフェニルまたは6-クロロピリジン-3-イルである。
ある特定の実施形態において、R3は、水素、-(CHR5)0~1-ピペリジン-4-イル、-(CHR5)0~1-ピリジン-2-イル、-(CHR5)0~1-テトラヒドロピラン-4-イル、-(CHR5)0~1-テトラヒドロチオピラン-4-イル、-(CHR5)0~1-フェニル、-(CHR5)0~1-シクロヘキシル、-(CHR5)0~1-1,4-ジオキサン-2-イル、-(CHR5)0~1-チエタン-3-イル、または-(CHR5)0~1-テトラヒドロチオフラン-3-イル、-(CHR5)0~1-であり、ここで、R3は、任意の環上で、ハロ、オキソ、-OH、-C1~C4アルキル、-CH2-O-(CH2)2-O-CH3、-C(=O)-O-C1~C4アルキル、-C(=O)OH、-C(=O)-C1~C4アルキル、-C(=O)N(R6)2、-C(=O)N(R6)-CH2-シクロプロピル、-S(=O)2N(R6)2、-S(=O)2-C1~C4アルキル、-S(=O)(=NH)-C1~C4アルキル、4-メチルピペラジン-1-イル、モルホリン-4-イルメチル、1,4-ジオキサン-2-イル、1,4-ジオキサン-2-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルカルバミル、またはテトラヒドロフラン-3-イルカルバミルのうちの1つ以上で任意選択により置換される。
ある特定の実施形態において、R3は、水素、1-メチルスルホニルピペリジン-4-イルメチル、5-クロロピリジン-2-イルメチル、4-ヒドロキシテトラヒドロピラン-4-イルメチル、5-(テトラヒドロフラン-2-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(2-ヒドロキシエタン-1-イルアミノスルホニル)ピリジン-2-イル-メチル、1,1-ジオキソチオピラン-4-イルメチル、5-((1-ヒドロキシシクロプロパ-1-イルメチル)カルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(3-ヒドロキシプロパン-2-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(アミノスルホニル)ピリジン-2-イルメチル、4-フルオロテトラヒドロピラン-4-イルメチル、4-(メチルスルホンイミドイル)フェニルメチル、4-(メチルスルホニル)フェニルメチル、5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イルメチル、4-(アミノスルホニル)フェニルメチル、シクロヘキシル、4-(カルバミル)フェニルエタン-2-イル、4-(2,3-ジヒドロキシルプロパン-1-イル)フェニルメチル、4-(1,4-ジオキサン-2-イル)フェニルメチル、4-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)フェニルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルカルバミル)フェニルエタン-2-イル、4-(カルバミル)フェニルメチル、1-アセチルピペリジン-4-イルメチル、1,4-ジオキサン-2-イルメチル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルメチルカルバミル)フェニルメチル、4-(2-メトキシエタン-1-オキシメチル)フェニルメチル、4-(モルホリン-4-イルメチル)フェニルメチル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルメチルアミノメチル)フェニルメチル、4-クロロフェニルメチル、4-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)フェニルメチル、1-(2-ヒドロキシエタン-1-イル)ピペリジン-4-イルメチル、1-メチルピペリジン-4-イルメチル、1-(カルバミルメチル)ピペリジン-4-イルメチル、1-(2,3-ジヒドロキシプロパン-1-イル)ピペリジン-4-イルメチル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルカルバミル)フェニルメチル、4-カルボキシフェニルメチル、シクロヘキシルメチル、1-(1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル)エタン-1-イル、(1,1-ジオキソ-4-フルオロテトラヒドロチオピラン-4-イル)メチル、1-(5-アミノスルホニルピリジン-2-イル)エタン-1-イル、4-(メチルカルボキシ)フェニルメチル、1,1-ジオキソチエタン-3-イルメチル、1,1-ジオキソテトラヒドロフラン-3-イルメチル、1-(4-アミノスルホニルフェニル)エタン-1-イル、(1,1-ジオキソ-テトラヒドロチオピラン-4-イル)メチル、または1-(5-アミノスルホニルピリジン-2-イル)エタン-1-イルである。
ある特定の実施形態において、R4は、水素、メチル、2,3-ジヒドロキシプロパン-1-イル、3-ヒドロキシプロアン-1-イル、2-ヒドロキシエタン-1-イル、カルバミルメチル、1-カルバミルシクロプロパ-1-イルメチル、アミノスルホニルメチル、2-(カルバミル)エタン-2-イル、2-カルバミルプロパン-1-イル、テトラブチルカルボキシメチル、または2-メトキシエタン-1-イルである。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物はラセミ体であり得る。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は一方のエナンチオマーが濃縮されてもよい。例えば、本発明の化合物は、30%超のee(鏡像異性体過剰率)、40%超のee、50%超のee、60%超のee、70%超のee、80%超のee、90%超のee、またはさらには95%以上のeeを有し得る。
本発明の化合物は、複数の立体中心を有する。したがって、本発明の化合物は、1つ以上のジアステレオマーが濃縮されていてもよい。例えば、本発明の化合物は、30%超のde(ジアステレオマー過剰率)、40%超のde、50%超のde、60%超のde、70%超のde、80%超のde、90%超のde、またはさらには95%以上のdeを有し得る。ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、1つ以上の不斉中心に実質的に1つの異性体配置を有し、残りの不斉中心に複数の異性体配置を有する。
ある特定の実施形態において、不斉中心のエナンチオマー過剰率は、少なくとも40%ee、50%ee、60%ee、70%ee、80%ee、90%ee、92%ee、94%ee、95%ee、96%ee、98%ee、またはそれ以上のeeである。
本明細書で使用する場合、立体化学なしで描かれた単結合は、化合物の立体化学を示さない。
本明細書で使用する場合、破線または太線の楔型でない結合は、相対的ではあるが絶対的ではない立体化学的配置を示す(例えば、所与のジアステレオマーのエナンチオマーを区別しない)。
本明細書で使用する場合、破線または太線の楔型結合は、絶対立体化学配置を示す。
医薬組成物
ある特定の実施形態において、本発明は、本発明の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む組成物に関する。
ある特定の実施形態において、本発明は、本発明の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む組成物に関する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本発明の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。ある特定の実施形態において、本発明の治療用調製物または医薬組成物は、化合物の一方のエナンチオマーが圧倒的に濃縮されていてもよい。エナンチオマー濃縮混合物は、例えば、少なくとも60モルパーセント、またはより好ましくは少なくとも75、90、95、もしくはさらには99モルパーセントの一方のエナンチオマーを含むことができる。ある特定の実施形態において、一方のエナンチオマーを濃縮した化合物は他方のエナンチオマーを実質的に含まない。このとき、実質的に含まないとは、例えば、組成物または化合物の混合物中の他方のエナンチオマーと比較して、当該物質が、10%未満、または5%未満、または4%未満、または3%未満、または2%未満、または1%未満を構成することを意味する。例えば、組成物または化合物混合物が、98グラムの第1のエナンチオマー及び2グラムの第2のエナンチオマーを含む場合、98モルパーセントの第1のエナンチオマー及びわずか2%の第2のエナンチオマーを含むものとされる。
ある特定の実施形態において、治療調製物または医薬組成物は、本発明の化合物の一方のジアステレオマーを圧倒的にもたらすように濃縮されてもよい。ジアステレオマー的に濃縮された混合物は、例えば少なくとも60モルパーセント、またはより好ましくは少なくとも75、90、95、またはさらには99モルパーセントの一方のジアステレオマーを含むことができる。
本発明の化合物は、遊離塩基、塩(好ましくは、医薬的に許容される塩)、溶媒和物、水和物、プロドラッグ、異性体、またはこれらの混合物の形態で、本明細書に記載の状態の治療に使用され得る。全ての形態が本発明の範囲内である。酸付加塩を形成することで、より簡便な使用形態を提供することができ、実際には、塩形態の使用は、本質的に塩基形態の使用に等しい。酸付加塩を調製するために使用することができる酸には、好ましくは、遊離塩基と合わせたときに医薬的に許容される塩、すなわち、そのアニオンが対象生物に医薬用量の塩で無毒である塩を生成するものが含まれ、そのため、アニオンに起因する副作用によって、遊離塩基に本来備わっている有益な特性は阻害されない。塩基性化合物の医薬的に許容される塩が好ましいが、全ての酸付加塩が遊離塩基形態の供給源として有用であり、特定の塩自体が中間生成物としてだけ望まれる場合であっても、例えば、塩が精製及び同定の目的のためだけに形成される場合、またはイオン交換手順によって医薬的に許容される塩を調製する際の中間体として使用される場合であっても、全ての酸付加塩が有用である。
本開示の範囲内である医薬的に許容される塩には、以下の酸:塩酸、硫酸、リン酸及びスルファミン酸などの鉱酸;ならびに酢酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、マロン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、キナ酸などの有機酸から誘導されるものが含まれる。
「医薬的に許容される」という表現は、本明細書において、適切な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴うことなく、妥当な利益/リスク比に見合った、対象の組織との接触に使用するのに好適な化合物、物質、組成物及び/または剤形を指すために使用される。
「医薬的に許容される塩」は、患者の治療に好適であるか、または適合する酸付加塩または塩基付加塩を指すために本明細書で使用される。
本明細書で使用する「医薬的に許容される酸付加塩」という用語は、本開示の化合物の任意の非毒性の有機塩または無機塩を意味する。好適な塩を形成する無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸及びリン酸、ならびにオルトリン酸一水素ナトリウム及び硫酸水素カリウムなどの金属塩が挙げられる。好適な塩を形成する有機酸の例としては、モノ、ジ及びトリカルボン酸、例えば、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、二酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、安息香酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、サリチル酸及びスルホサリチル酸、ならびにp-トルエンスルホン酸及びメタンスルホン酸などのスルホン酸が挙げられる。一酸性または二酸性の塩が形成されてもよく、かかる塩は、水和、溶媒和または実質的に無水のいずれかの形態で存在し得る。一般に、本明細書に開示される化合物の酸付加塩は、それらの遊離塩基形態と比較して、水及び様々な親水性有機溶媒への溶解度がより高く、一般により高い融点を示す。適切な塩の選択は、当業者に知られている。他の医薬的に許容されない塩、例えば、シュウ酸塩は、例えば、本明細書に開示される化合物の単離における研究室での使用のために、または医薬的に許容される酸付加塩へのその後の変換のために使用され得る。
本明細書で使用する「医薬的に許容される塩基付加塩」という用語は、本明細書で開示される任意の酸化合物の任意の非毒性の有機または無機の塩基付加塩を意味する。好適な塩を形成する無機塩基の例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、または水酸化バリウムが挙げられる。好適な塩を形成する有機塩基の例としては、脂肪族、脂環式、または芳香族有機アミン、例えば、メチルアミン、トリメチルアミン及びピコリンまたはアンモニアが挙げられる。適切な塩の選択は、当業者に知られている。
本明細書で使用する「医薬的に許容される担体」という表現は、液体または固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒またはカプセル化物質などの医薬的に許容される物質、組成物またはビヒクルを意味する。各担体は、他の製剤成分と適合性があり、かつ対象に有害ではないという意味で「許容される」ものでなければならない。医薬的に許容される担体として機能し得る物質のいくつかの例としては、(1)ラクトース、グルコース及びスクロースなどの糖、(2)トウモロコシデンプン及びジャガイモデンプンなどのデンプン、(3)カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロースなどのセルロース及びその誘導体、(4)粉末トラガカント、(5)モルト、(6)ゼラチン、(7)タルク、(8)カカオ脂及び坐剤ワックスなどの賦形剤、(9)ピーナッツ油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油及びダイズ油などの油、(10)プロピレングリコールなどのグリコール、(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトール及びポリエチレングリコールなどのポリオール、(12)オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルなどのエステル、(13)寒天、(14)水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、(15)アルギン酸、(16)パイロジェンフリー水、(17)等張生理食塩水、(18)リンゲル溶液、(19)エチルアルコール、(20)リン酸緩衝液、ならびに(21)医薬製剤に採用される他の非毒性適合性物質が挙げられる。
本発明の組成物及び方法は、それを必要としている対象を治療するために活用され得る。ある特定の実施形態において、対象は、ヒトなどの哺乳類、または非ヒト哺乳類である。ヒトなどの対象に投与される場合、組成物または化合物は、好ましくは、例えば、本発明の化合物及び医薬的に許容される担体を含む医薬組成物として投与される。医薬的に許容される担体は、当技術分野においてよく知られており、例えば、水もしくは生理学的緩衝生理食塩水などの水溶液、またはグリコール、グリセロール、オリーブ油などの油、または注射可能な有機エステルなどの他の溶媒もしくはビヒクルを含む。好ましい実施形態において、そのような医薬組成物がヒトへの投与用、特に、侵襲的な投与経路用(すなわち、上皮関門を介した輸送または拡散を回避する注射または埋め込みなどの経路)である場合、水溶液はパイロジェンフリーであるか、または実質的にパイロジェンフリーである。賦形剤は、例えば、薬剤の遅延放出をもたらすか、または1つ以上の細胞、組織、もしくは器官を選択的に標的とするように選択することができる。医薬組成物は、錠剤、カプセル剤(スプリンクルカプセル及びゼラチンカプセルを含む)、顆粒、再構成のための凍結乾燥体、粉末、溶液、シロップ、坐薬、注入液などの単位剤形であり得る。組成物は、経皮送達システム、例えば、皮膚パッチ剤に存在してもよい。組成物はまた、点眼液などの局所投与に好適な溶液中に存在してもよい。
医薬的に許容される担体は、例えば、本発明の化合物などの化合物を安定化させ、溶解性を高め、または吸収性を増大させるように機能する、生理学的に許容される薬剤を含有し得る。そのような生理学的に許容される薬剤には、例えば、グルコース、スクロースもしくはデキストランなどの炭水化物、アスコルビン酸もしくはグルタチオンなどの抗酸化剤、キレート剤、低分子量タンパク質、または他の安定剤もしくは賦形剤が含まれる。生理学的に許容される薬剤を含む、医薬的に許容される担体の選択は、例えば、組成物の投与経路に依存する。調製物または医薬組成物は、自己乳化薬物送達システムまたは自己マイクロ乳化薬物送達システムであり得る。医薬組成物(調製物)はまた、リポソームまたは他のポリマーマトリックスであってもよく、その中に、例えば、本発明の化合物を組み込むことができる。リポソームは、例えば、リン脂質または他の脂質を含み、比較的に簡単に作製及び投与される、無毒で、生理学的に許容され、かつ代謝可能な担体である。
本発明の化合物は、医薬組成物として製剤化され、選択された投与経路に合った様々な形態で、治療を必要としている対象、例えば、ヒト患者などの哺乳類に投与することができる。医薬組成物(調製物)は、例えば、経口(例えば、水性溶液もしくは非水性溶液または懸濁液などの飲薬、錠剤、カプセル剤(スプリンクルカプセル及びゼラチンカプセルを含む)、ボーラス、散剤、顆粒剤、舌に適用するペースト);口腔粘膜を介した吸収(例えば、舌下);経肛門、経直腸または経膣(例えば、ペッサリー、クリームまたはフォームとして);非経口(筋肉内、静脈内、皮下、経上皮、肺内、または髄腔内を含む;例えば、無菌溶液または懸濁液として);鼻腔内;腹腔内;皮下;経皮(例えば、皮膚に適用するパッチ剤);及び局所(例えば、皮膚に適用するクリーム、軟膏もしくはスプレーとして、または点眼液として)を含む、多数の投与経路のいずれかによって対象に投与することができる。化合物は、吸入用に製剤化され得る。ある特定の実施形態において、化合物は、滅菌水中に簡単に溶解または懸濁することができる。適切な投与経路及びその投与経路に好適な組成物の詳細については、例えば、米国特許第6,110,973号、同第5,763,493号、同第5,731,000号、同第5,541,231号、同第5,427,798号、同第5,358,970号及び同第4,172,896号、ならびにその引用特許に見出すことができる。非経口投与は、選択された期間にわたる連続注入によるものであってもよい。
本開示の方法に従って、記載の化合物は、当業者に理解されるように、選択された投与経路に応じた様々な形態で患者に投与され得る。本開示の化合物を含有する組成物は、対象に投与することができる医薬的に許容される組成物を調製するための既知の方法によって調製することができ、それにより、有効量の活性物質が医薬的に許容されるビヒクルと混合されて合わされる。好適なビヒクルは、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,USA 1985)に記載されている。これに基づいて、組成物は、排他的ではないが、1つ以上の医薬的に許容されるビヒクルまたは希釈剤に関連する物質の溶液を含み、好適なpHであり、かつ生理液と等浸透圧である緩衝溶液中に含有される。
本開示の化合物を含む組成物はまた、保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤などの補助剤を含み得る。様々な抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール ソルビン酸などを含めることによって、微生物の作用の抑制を確保することができる。また、糖、塩化ナトリウムなどの等張剤を組成物中に含むことが望ましい場合もある。加えて、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンなどの吸収を遅延させる薬剤を含めることによって、注射可能な医薬形態の持続的吸収をもたらすことができる。
当業者であれば、好適な製剤の調製方法を認識しているであろう。好適な製剤を選択及び調製するための従来の手順及び成分については、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(1990-18th edition)及びThe United States Pharmacopeia:The National Formulary(USP 24 NF19)(1999年出版)に記載されている。
製剤は、簡便に単位剤形で提供することができ、薬学の分野においてよく知られている任意の方法によって調製することができる。担体材料と組み合わせて単一剤形をもたらすことができる活性成分の量は、治療される対象、特定の投与様式に応じて変わり得る。担体材料と組み合わせて単一剤形をもたらすことができる活性成分の量は、一般に、治療効果をもたらす化合物の量である。概して、この量は、100パーセントのうち、活性成分が約1%~約99%、好ましくは、約5%~約70%、最も好ましくは、約10%~約30%の範囲である。
これらの製剤または組成物を調製する方法は、本発明の化合物などの活性化合物を、担体及び任意選択の1つ以上の補助成分と一緒にするステップを含む。一般に、製剤は、本発明の化合物を液体担体もしくは微粒子状固体担体またはその両方と均一かつ密接に混合し、次いで、必要であれば、生成物を成形することによって調製される。
したがって、本発明の化合物は、全身的に、例えば、不活性希釈剤もしくは吸収可能な食用担体などの医薬的に許容されるビヒクルと組み合わせた経口により、または吸入または吹入により、投与され得る。これらは、ハードシェルまたはソフトシェルのゼラチンカプセル剤に封入されてもよいし、錠剤に圧縮されてもよいし、患者の食事の食物に直接組み込まれてもよい。経口治療投与の場合、化合物は、1つ以上の賦形剤と混合され、摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、カシェ剤などの形態で使用され得る。化合物は、微細な不活性粉末担体と混合され、対象によって吸入されるか、または吹入され得る。そのような組成物及び調製物は、式Iの化合物を少なくとも0.1%含有すべきである。組成物及び調製物のパーセンテージは、当然のことながら、変更することができ、好都合には、所与の単位剤形の重量の約2%~約60%の間であり得る。そのような治療上有用な組成物中の化合物の量は、有効な薬用量レベルが得られるようなものである。
本開示のある実施形態において、口腔投与用の本開示の化合物を含む組成物は、所定量の本開示の化合物を活性成分として各々含有する、カプセル剤、カシェ剤、丸剤、錠剤、ロゼンジ剤(風味付けされた基剤、通常、スクロース及びアラビアゴムまたはトラガカントを使用)、散剤、顆粒剤、または水性もしくは非水性液体中の液剤もしくは懸濁剤として、または水中油型もしくは油中水型の乳液として、またはエリキシル剤もしくはシロップ剤として、または香錠(ゼラチン及びグリセリン、またはスクロース及びアラビアゴムなどの不活性基剤を使用)などを含み得る。
経口投与に好適な本発明の製剤は、所定量の本発明の化合物を活性成分として各々含有する、カプセル剤(スプリンクルカプセル及びゼラチンカプセルを含む)、カシェ剤、丸剤、錠剤、ロゼンジ剤(風味付けされた基剤、通常、スクロース及びアラビアゴムまたはトラガカントを使用)、凍結乾燥体、散剤、顆粒剤の形態、または水性もしくは非水性液体中の液剤もしくは懸濁剤として、または水中油型もしくは油中水型の乳液として、またはエリキシル剤もしくはシロップ剤として、または香錠として(ゼラチン及びグリセリン、またはスクロース及びアラビアゴムなどの不活性基剤を使用)、及び/または洗口液などであり得る。組成物または化合物はまた、ボーラス、舐剤またはペースト剤として投与されてもよい。
経口投与用の固形剤形(カプセル剤、錠剤、トローチ剤、丸剤、糖衣錠、散剤、顆粒剤など)において、本開示の化合物を含む1つ以上の組成物は、1つ以上の医薬的に許容される担体、例えば、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、及び/または以下のいずれかと混合され得る:(1)充填剤または増量剤、例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及び/またはケイ酸、(2)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、トラガカントガム、トウモロコシデンプン、及び/またはアラビアゴムなど、(3)保湿剤、例えば、グリセロール、(4)崩壊剤、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウムなど、(5)溶解遅延剤、例えば、パラフィン、(6)吸収促進剤、例えば、第四級アンモニウム化合物、(7)湿潤剤、例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロールなど、(8)吸収剤、例えば、カオリン及びベントナイトクレイ、(9)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物、ならびに(10)着色剤。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、医薬組成物は、緩衝剤も含み得る。同様の種類の固体組成物もまた、ラクトースまたは乳糖、及び高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用したソフト及びハード充填ゼラチンカプセルの充填剤として採用することができる。他の様々な材料もコーティングとして存在し得、そうでなければ、固体単位剤形の物理的形態を変更するために存在し得る。例えば、錠剤、丸剤、またはカプセル剤は、ゼラチン、ワックス、シェラックまたは糖などでコーティングされ得る。シロップ剤またはエリキシル剤は、活性化合物、甘味剤としてのスクロースまたはフルクトース、保存剤としてのメチルパラベン及びプロピルパラベン、色素、ならびにチェリーまたはオレンジフレーバーなどの矯味剤を含有し得る。任意の単位剤形の調製に使用される任意の材料は、医薬的に許容され、採用される量で実質的に非毒性でなければならない。加えて、化合物は、徐放性の調製物及びデバイスに組み込まれてもよい。例えば、化合物は、持続放出性カプセル剤、持続放出性錠剤、及び持続放出性丸剤に組み込まれ得る。
経口投与用の固体剤形(カプセル剤(スプリンクルカプセル及びゼラチンカプセルを含む)、錠剤、丸剤、糖衣錠、散剤、顆粒剤など)を調製するために、活性成分は、1つ以上の医薬的に許容される担体、例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム、及び/または以下のいずれかと混合される:(1)充填剤または増量剤、例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及び/またはケイ酸、(2)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、及び/またはアラビアゴムなど、(3)保湿剤、例えば、グリセロール、(4)崩壊剤、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウムなど、(5)溶解遅延剤、例えば、パラフィン、(6)吸収促進剤、例えば、第四級アンモニウム化合物、(7)湿潤剤、例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロールなど、(8)吸収剤、例えば、カオリン及びベントナイトクレイ、(9)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物、(10)錯化剤、例えば、修飾及び未修飾のシクロデキストリン、ならびに(11)着色剤。カプセル剤(スプリンクルカプセル及びゼラチンカプセルを含む)、錠剤及び丸剤の場合、医薬組成物は、緩衝剤を含み得る。同様の種類の固体組成物もまた、ラクトースまたは乳糖、及び高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用したソフト及びハード充填ゼラチンカプセルの充填剤として採用することができる。
錠剤は、任意選択により、1つ以上の補助成分とともに、圧縮または成形によって作製され得る。圧縮錠は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム)、界面活性剤または分散剤を使用して調製され得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末の化合物の混合物を好適な機械で成形することによって作製され得る。
医薬組成物の錠剤、ならびに糖衣剤、カプセル剤(スプリンクルカプセル及びゼラチンカプセルを含む)、丸剤及び顆粒剤などの他の固体剤形は、任意選択により、割線を入れてもよいし、腸溶コーティング及び医薬製剤分野でよく知られている他のコーティングなどのコーティング及びシェルを用いて調製されてもよい。固体剤形はまた、その中の活性成分の遅延放出または制御放出をもたらすために、例えば、所望の放出プロファイルを提供する様々な割合でヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、リポソーム、及び/またはミクロスフェアを使用して製剤化するができる。固体剤形は、例えば、細菌保持フィルターに通す濾過によって、または無菌剤を組み込んで使用直前に滅菌水もしくは何らかの他の滅菌注射用媒体中に溶解することができる無菌固体組成物の形態にすることによって無菌化され得る。これらの組成物はまた、任意選択により乳白剤を含有してもよく、また、胃腸管の特定部分でのみ、または当該部分で優先的に活性成分(複数可)を任意選択により遅延方式で放出する組成物であってもよい。使用することができる埋め込み組成物の例には、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。活性成分はまた、適切であれば、上記の賦形剤のうちの1つ以上とともにマイクロカプセル化された形態であってもよい。
経口投与用の液体剤形には、医薬的に許容される乳剤、再構成のための凍結乾燥体、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁剤、シロップ剤、及びエリキシル剤が含まれる。本開示の化合物に加えて、液体剤形は、当技術分野において一般的に使用されている不活性希釈剤、例えば、水または他の溶媒、シクロデキストリン及びその誘導体、可溶化剤及び乳化剤、例えば、エチルアルコール(エタノール)、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにこれらの混合物を含有し得る。経口用組成物はまた、不活性希釈剤の他に、湿潤剤、乳化剤及び懸濁化剤、甘味剤、矯味剤、着色剤、着香剤及び保存剤などの補助剤を含むことができる。
懸濁剤は、活性化合物、塩及び/またはそのプロドラッグに加えて、懸濁化剤、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天及びトラガカント、ならびにこれらの混合物を含有し得る。
経直腸、経膣、または経尿道投与のための医薬組成物の製剤は、1つ以上の活性化合物を、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、坐剤ワックスまたはサリチレートを含む1つ以上の好適な非刺激性の賦形剤または担体と混合することによって調製され得る坐剤として提供され得、これは、室温で固体であるが、体温で液体であり、したがって、直腸腔内または膣腔内で溶解して活性化合物を放出するものである。
口腔への投与のための医薬組成物の製剤は、洗口剤、または口腔スプレー、または口腔軟膏として提供され得る。
代替的にまたは追加的に、組成物は、カテーテル、ステント、ワイヤー、または他の管腔内デバイスを介した送達用に製剤化することができる。そのようなデバイスによる送達は、膀胱、尿道、尿管、直腸、または腸への送達に特に有用であり得る。
また、経膣投与に好適な製剤には、当技術分野において適切であることが知られている担体を含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤が含まれる。
局所投与または経皮的投与のための剤形には、散剤、スプレー剤、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、液剤、パッチ剤及び吸入剤が含まれる。活性化合物は、医薬的に許容される担体と、必要とされ得る任意の保存剤、緩衝液、または噴霧剤と、無菌条件下で混合され得る。
軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤及びゲル剤は、活性化合物に加えて、動物性脂肪及び植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク及び酸化亜鉛またはこれらの混合物などの賦形剤を含有し得る。
散剤及びスプレー剤は、活性化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム及びポリアミド粉末またはこれらの物質の混合物などの賦形剤を含有し得る。スプレー剤は、通常の噴射剤、例えば、クロロフルオロ炭化水素、ならびにブタン及びプロパンなどの揮発性無置換炭化水素をさらに含有し得る。
経皮パッチ剤は、体内への本発明の化合物の制御された送達を提供するというさらなる利点を有する。そのような剤形は、活性化合物を適切な媒体中に溶解または分散させることによって作製することができる。化合物の皮膚透過量を増やすために、吸収促進剤が使用されてもよい。かかる透過量は、速度制御膜を備えるか、ポリマーマトリックスまたはゲル中に化合物を分散させるかのいずれかによって制御することができる。
眼科用製剤、眼軟膏剤、粉末、溶液などもまた、本発明の範囲内であることが企図される。眼科用製剤の例は、米国公開第2005/0080056号、同第2005/0059744号、同第2005/0031697号及び同第2005/004074号ならびに米国特許第6,583,124号に記載されており、その内容は、参照により本明細書に援用される。所望により、液体眼科用製剤は、涙液、眼房水もしくは硝子体液と同様の特性を有するか、またはかかる液体に適合するものである。好ましい投与経路は、局所投与(例えば、点眼薬などの局所投与、またはインプラントによる投与)である。
本明細書で使用する「非経口投与」及び「非経口的に投与される」という表現は、経腸投与及び局所投与以外の投与様式を意味し、通常は注射によるものであり、限定するものではないが、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、眼球内、被膜下、クモ膜下、脊髄内及び胸骨内の注射及び注入を含む。
ある特定の実施形態において、非経口投与に好適な医薬組成物は、本開示の化合物を、1つ以上の医薬的に許容される無菌等張性の水性もしくは非水性の溶液、分散液、懸濁液もしくは乳濁液、または使用直前に注射用無菌溶液もしくは分散液中に再構成することができる滅菌粉末と組み合わせて含むことができ、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、目的のレシピエントの血液と製剤とを等張にする溶質または懸濁化剤もしくは増粘剤を含有し得る。本開示の医薬組成物中に採用され得る好適な水性及び非水性担体の例としては、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、及びこれらの好適な混合物、オリーブ油などの植物油、ならびにオレイン酸エチルなどの注射用有機エステルが挙げられる。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用によって、分散液の場合には必要な粒径の維持によって、また界面活性剤の使用によって、維持することができる。
化合物はまた、注入または注射によって、静脈内投与または腹腔内投与され得る。化合物またはそれらの塩の溶液は、水で調製することができ、任意選択により、非毒性の界面活性剤と混合することができる。分散液はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、及びその混合物中、ならびに油中で調製することができる。これらの調製物は、通常の保存条件及び使用条件下で、微生物の発育を阻止するための保存剤を含有し得る。
注射または注入に好適な医薬剤形には、即時注射用無菌溶液もしくは分散液または即時注入用無菌溶液もしくは分散液の調製物に適した、任意選択によりリポソームに封入され得る、化合物を含む滅菌水溶液もしくは滅菌分散液または滅菌粉末が含まれ得る。全ての場合において、最終的な剤形は、無菌で、流動性があり、製造条件及び保存条件下で安定していなければならない。液体の担体またはビヒクルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液状ポリエチレングリコールなど)、植物油、非毒性グリセリルエステル、及びこれらの好適な混合物を含む、溶媒または液体分散体であり得る。適切な流動性は、例えば、リポソームの形成によって、分散液の場合には必要とされる粒径を維持することによって、または界面活性剤の使用によって、維持することができる。微生物の作用の抑制は、様々な抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどによってもたらされ得る。多くの場合、等張剤、例えば、糖、緩衝剤または塩化ナトリウムを含むことが好ましい。注射用組成物の持続的吸収は、吸収を遅延させる作用物質、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンの組成物中の使用によってもたらされ得る。
注射用無菌溶液は、化合物を必要とされる量で、上に列挙される様々な他の成分とともに、適切な溶媒中に組み込み、必要に応じて、濾過滅菌することによって、調製される。注射用無菌溶液の調製のための滅菌粉末の場合、その調製の好ましい方法は、真空乾燥及び凍結乾燥技術であり、これにより、事前に滅菌濾過した溶液中に存在する、有効成分及び任意の追加の所望の成分の粉末が得られる。
いくつかの場合では、薬物の効果を長くするために、皮下または筋肉注射によって薬物の吸収を減速することが望ましい。これは、水溶性の低い結晶性または非晶質の材料の懸濁液の使用によって達成することができる。次いで、薬物の吸収速度は、その溶解速度に依存し、溶解速度は、結晶サイズ及び結晶形態に依存し得る。あるいは、非経口投与される薬物形態の遅延吸収は、油性ビヒクル中に薬物を溶解または懸濁することによって達成される。
注射用デポ形態は、ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中に対象化合物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって作製することができる。薬物対ポリマーの比、及び使用される特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が挙げられる。注射用デポ製剤は、体内組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルジョン中に薬物を封入することによって調製される。
局所投与の場合、化合物は、純粋な形態で適用することができる。しかしながら、一般に、固体または液体であり得る皮膚科的に許容される担体と組み合わせて、組成物または製剤として、皮膚に投与することが望ましい。
有用な固体担体には、タルク、クレイ、微結晶セルロース、シリカ、アルミナなどの微粒子状固体が含まれる。他の固体担体には、非毒性のポリマーナノ粒子または微粒子が含まれる。有用な液体担体には、水、アルコールもしくはグリコールまたは水/アルコール/グリコールのブレンドが含まれ、化合物は、これらの担体中に、任意選択により非毒性の界面活性剤を使用して有効濃度で溶解または分散させることができる。香料及び追加の抗菌剤などの補助剤を添加して、所与の用途に合った特性に最適化することができる。得られた液体組成物は、吸収性パッドから適用したり、包帯及び他のドレッシング材に含浸させるために使用したり、ポンプ式またはエアゾール式スプレーを使用して患部に噴霧したりすることができる。
合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸の塩及びエステル、脂肪アルコール、変性セルロースまたは変性無機物質などの増粘剤もまた液体担体とともに採用して、使用者の皮膚に直接適用するための塗り広げ可能なペースト剤、ゲル剤、軟膏剤、セッケンなどを形成することができる。
化合物を皮膚に送達するのに使用することができる有用な皮膚科用組成物の例は、当技術分野において知られており、例えば、Jacquet et al.(米国特許第4,608,392号)、Geria(米国特許第4,992,478号)、Smith et al.(米国特許第4,559,157号)及びWortzman(米国特許第4,820,508号)を参照されたい。これらの全ては、参照により本明細書に援用される。
式Iの化合物の有用な薬用量は、そのin vitro活性及び動物モデルにおけるin vivo活性を比較することによって、決定され得る。マウス及び他の動物における有効な薬用量をヒトに外挿する方法は、当技術分野において知られており、例えば、米国特許第4,938,949号(参照により本明細書に援用される)を参照されたい。
例えば、ローション剤などの液体組成物中の化合物の濃度は、約0.1~25重量%、または約0.5~10重量%であり得る。ゲル剤または散剤などの半固形または固体組成物中の濃度は、約0.1~5重量%または約0.5~2.5%重量%であり得る。
本発明の方法における使用のために、活性化合物は、それ自体として、または医薬的に許容される担体と組み合わせて、例えば、約0.1~約99.5%(より好ましくは、約0.5~約90%)の活性成分を含有する医薬組成物として与えることができる。
導入方法は、再充填可能または生分解性デバイスによって提供されてもよい。近年、タンパク質性のバイオ医薬品を含む薬物の送達を制御するために、様々な遅延放出ポリマーデバイスが開発され、in vivoで試験されている。生分解性及び非分解性の両方のポリマーを含む、多種多様な生体適合性ポリマー(ヒドロゲルを含む)を使用して、特定の標的部位において化合物を持続放出するためのインプラントを形成することができる。
医薬組成物中の活性成分の実際の薬用量レベルは、患者に毒性を与えることなく、特定の患者、組成物及び投与様式に対して所望の治療応答を達成するのに有効である活性成分の量が得られるように変化させてもよい。
治療における使用に必要な化合物の量は、選択された特定の塩だけでなく、投与経路、治療される状態の性質、ならびに患者の年齢及び状態によっても変わり得、最終的には、主治医または臨床医の判断による。
本発明の薬剤の有効薬用量及び投与経路は、従来のとおりである。薬剤の正確な量(有効用量)は、例えば、対象の種、年齢、体重及び全般的または臨床的状態、治療される任意の障害の重症度または機序、使用される特定の薬剤またはビヒクル、投与の方法及びスケジュールなどに応じて、対象ごとに変わり得る。治療有効用量は、当業者に知られている従来の手順によって実験的に決定することができる。例えば、The Pharmacological Basis of Therapeutics,Goodman and Gilman,eds.,Macmillan Publishing Co.,New Yorkを参照されたい。例えば、有効用量は、まず、細胞培養アッセイまたは好適な動物モデルのいずれかで推定することができる。また、動物モデルは、適切な濃度範囲及び投与経路を決定するためにも使用され得る。次いで、そのような情報を使用して、ヒトの投与に有用な用量及び経路を決定することができる。治療用量はまた、同等の治療薬の薬用量に対する類推によって選択することもできる。
特定の投与様式及び投薬レジメンは、症例の詳細(例えば、対象、疾患、関与する疾患状態、及び治療が予防的であるかどうか)を考慮して、担当医によって選択される。治療は、数日から数ヶ月、さらには数年の期間にわたる化合物(複数可)の毎日または1日複数回の投与を伴い得る。
選択される薬用量レベルは、採用される特定の化合物もしくは化合物の組合せ、またはそのエステル、塩もしくはアミドの活性、投与経路、投与時間、採用される特定の化合物(複数可)の排泄速度、治療期間、採用される特定の化合物(複数可)と組み合わせて使用される他の薬物、化合物及び/または物質、治療される対象の年齢、性別、体重、状態、全体的な健康及び以前の病歴、ならびに医学分野においてよく知られている同様の因子を含む、様々な因子に依存する。
当該分野において通常の技術を有する医師または獣医であれば、必要とされる医薬組成物の治療有効量を容易に決定し、処方することができる。例えば、医師または獣医は、所望の治療効果を達成するために必要とされるレベルよりも低いレベルでの医薬組成物または化合物の投与を開始し、所望の効果が達成されるまで薬用量を徐々に増加させることができる。「治療有効量」とは、所望の治療効果を引き出すのに十分な化合物の濃度を意味する。一般に、化合物の有効量は、対象の体重、性別、年齢及び病歴によって異なることは理解される。有効量に影響する他の因子には、対象の状態の重症度、治療される障害、化合物の安定性、及び所望により、本発明の化合物とともに投与される別の種類の治療薬が含まれ得るが、これらに限定されない。薬剤の複数回投与によって、より多くの総用量を送達することができる。有効性及び薬用量を決定するための方法は、当業者に知られている(Isselbacher et al.(1996)Harrison’s Principles of Internal Medicine 13 ed.,1814-1882;参照により本明細書に援用される)。
一般に、本発明の組成物及び方法において使用される活性化合物の好適な1日用量は、治療効果をもたらすのに有効な最低用量である化合物の量である。そのような有効用量は、一般に、上記の因子に依存する。
所望により、活性化合物の1日有効用量は、1日のなかで適切な間隔で別個に投与される1回、2回、3回、4回、5回、6回、またはそれ以上の副用量として、任意に単位剤形で、例えば、1日当たり2回、3回、4回またはそれ以上の副用量として投与され得る。副用量自体がさらに分割されてもよく、例えば、吸入器からの複数回の吸入などの、不連続で緩い間隔の複数回の投与に分割されてもよい。本発明のある特定の実施形態において、活性化合物は、1日2回または3回投与され得る。ある特定の実施形態において、活性化合物は、1日1回投与される。
本開示の化合物及び/または組成物の薬用量は、化合物の薬力学特性、投与様式、レシピエントの年齢、健康、及び体重、症状の性質及び程度、治療の頻度、及び併用治療の種類(ある場合)、ならびに治療される対象における化合物のクリアランス率などの多くの因子に応じて変わり得る。当業者であれば、上記の因子に基づいて、適切な薬用量を決定することができる。本発明の化合物は、最初に好適な薬用量で投与され得るが、必要であれば、臨床応答に応じて調整されてもよい。年齢依存性認知障害のラットの治療に使用された薬用量からヒト等価用量(HED)を算出するには、式:HED(mg/kg)=ラット用量(mg/kg)×0.16を採用することができる(Estimating the Safe Starting Dose in Clinical Trials for Therapeutics in Adult Healthy Volunteers,December 2002,Center for Biologics Evaluation and Research参照)。例えば、この式を使用すると、ラットにおける10mg/kgの薬用量は、ヒトにおいて、1.6mg/kgに相当する。この換算は、より一般的な式:HED=動物用量mg/kg×(動物体重kg/ヒト体重kg)0.33に基づく。同様に、ラットの治療に使用された薬用量からHEDを算出するには、式:HED(mg/kg)=ラット用量(mg/kg)×0.08を採用することができる(Estimating the Safe Starting Dose in Clinical Trials for Therapeutics in Adult Healthy Volunteers,December 2002,Center for Biologics Evaluation and Research参照)。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、単独で使用されてもよいし、別のタイプの治療薬と共同投与されてもよい。本明細書で使用する場合、「共同投与」という表現は、先に投与された治療化合物が体内で依然有効である間に第2の化合物が投与されるように2つ以上の異なる治療化合物を投与するあらゆる形態を指す(例えば、2つの化合物は患者の体内で同時に有効であり、2つの化合物の相乗効果を含み得る)。例えば、これらの異なる治療化合物は、同じ製剤中または別々の製剤中で、同時または順次に投与することができる。ある特定の実施形態において、異なる治療化合物は、互いから1時間、12時間、24時間、36時間、48時間、72時間、または1週間以内に投与することができる。したがって、このような治療を受ける対象は、異なる治療化合物の組み合わされた効果から恩恵を受けることができる。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物と1つ以上の追加の治療薬(複数可)の共同投与は、本発明の化合物または1つ以上の追加の治療薬(複数可)をそれぞれ個別に投与する場合と比べて、改善された効果を提供する。そのような特定の実施形態において、共同投与は、相加効果をもたらし、ここで、相加効果とは、本発明の化合物及び1つ以上の追加の治療薬(複数可)を個別投与した場合の各効果の合計を指す。
本発明は、本発明の組成物及び方法における本発明の化合物の医薬的に許容される塩の使用を含む。ある特定の実施形態において、企図される本発明の塩には、アルキル、ジアルキル、トリアルキルまたはテトラアルキルアンモニウムの塩が含まれるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態において、企図される本発明の塩には、L-アルギニン、ベネンタミン、ベンザチン、ベタイン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2-(ジエチルアミノ)エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-メチルグルカミン、ヒドラバミン、1H-イミダゾール、リチウム、L-リシン、マグネシウム、4-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン、ピペラジン、カリウム、1-(2-ヒドロキシエチル)ピロリジン、ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン、及び亜鉛の塩が含まれるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態において、企図される本発明の塩には、Na、Ca、K、Mg、Znまたは他の金属塩が含まれるが、これらに限定されない。
医薬的に許容される酸付加塩は、例えば、水、メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミドなどとの様々な溶媒和物として存在することもできる。そのような溶媒和物の混合物を調製することもできる。そのような溶媒和物の供給源は、結晶化の溶媒に由来するか、調製物もしくは結晶化の溶媒に固有であるか、またはそのような溶媒に付随するものであり得る。
湿潤剤、乳化剤、ならびにラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、ならびに着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、矯味剤及び着香剤、保存剤及び抗酸化剤も組成物中に存在し得る。
医薬的に許容される抗酸化剤の例としては、(1)水溶性抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸、システイン塩酸塩、硫酸水素ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなど、(2)油溶性抗酸化剤、例えば、パルミチン酸アスコルビル、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、アルファ-トコフェロールなど、及び(3)金属キレート剤、例えば、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸などが挙げられる。
治療方法
CB1受容体の異常活性は、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患を含む、多数の疾患及び状態に関係している。
CB1受容体の異常活性は、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患を含む、多数の疾患及び状態に関係している。
A.巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は、腎臓の濾過系(糸球体)を攻撃する疾患であり、重篤な瘢痕病変を引き起こす。FSGSはネフローゼ症候群として知られる疾患の多くの原因の1つであり、ネフローゼ症候群は血液中のタンパク質が尿中に漏出する(タンパク尿)ときに生じる。原発性FSGSは、基礎疾患による原因が認められない場合、通常はネフローゼ症候群を呈する。続発性FSGSは、基礎疾患による原因が同定された場合、通常は腎不全及びタンパク尿を呈する。FSGSは遺伝的な場合があり、現在、FSGSの遺伝形態におけるいくつかの既知の遺伝的原因が認められている。
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は、腎臓の濾過系(糸球体)を攻撃する疾患であり、重篤な瘢痕病変を引き起こす。FSGSはネフローゼ症候群として知られる疾患の多くの原因の1つであり、ネフローゼ症候群は血液中のタンパク質が尿中に漏出する(タンパク尿)ときに生じる。原発性FSGSは、基礎疾患による原因が認められない場合、通常はネフローゼ症候群を呈する。続発性FSGSは、基礎疾患による原因が同定された場合、通常は腎不全及びタンパク尿を呈する。FSGSは遺伝的な場合があり、現在、FSGSの遺伝形態におけるいくつかの既知の遺伝的原因が認められている。
FSGS患者が利用可能な治療は非常に少ない。多くの患者はステロイドレジメンによる治療を受けるが、その多くは非常に苛酷な副作用を伴う。一部の患者では免疫抑制薬に加えて血圧薬に正に応答することが示されており、これらの薬剤は尿中のタンパク質レベルを低下させることが示されている。これまでのところ、一般的に受け入れられている有効な治療または療法はなく、FSGSを治療するためのFDA承認薬は存在しない。したがって、タンパク尿を低減または阻害するためのより有効な方法が望まれる。
B.IgA腎症
IgA腎症(IgA腎炎、IgAN、ベルガー病、または咽頭炎併発性糸球体腎炎とも呼ばれる)は、糸球体腎炎(腎臓の糸球体の炎症)の一形態である。IgA腎症は、世界全体で最も一般的な糸球体腎炎である。原発性IgA腎症は、糸球体中のIgA抗体の沈着を特徴とする。糸球体のIgA沈着を伴う他の疾患もあり、最も一般的なものはヘノッホ・シェーンライン紫斑病(HSP)であり、これはIgA腎症の全身形態と考えられている。ヘノッホ・シェーンライン紫斑病は特徴的な紫斑性皮膚発疹、関節炎、及び腹痛を呈し、若年成人(16~35歳)でより一般的に起こる。HSPはIgA腎症よりも良性の予後を伴う。IgA腎症では、20年の期間中に25~30%の症例で慢性腎不全への緩慢な進行が認められる。
IgA腎症(IgA腎炎、IgAN、ベルガー病、または咽頭炎併発性糸球体腎炎とも呼ばれる)は、糸球体腎炎(腎臓の糸球体の炎症)の一形態である。IgA腎症は、世界全体で最も一般的な糸球体腎炎である。原発性IgA腎症は、糸球体中のIgA抗体の沈着を特徴とする。糸球体のIgA沈着を伴う他の疾患もあり、最も一般的なものはヘノッホ・シェーンライン紫斑病(HSP)であり、これはIgA腎症の全身形態と考えられている。ヘノッホ・シェーンライン紫斑病は特徴的な紫斑性皮膚発疹、関節炎、及び腹痛を呈し、若年成人(16~35歳)でより一般的に起こる。HSPはIgA腎症よりも良性の予後を伴う。IgA腎症では、20年の期間中に25~30%の症例で慢性腎不全への緩慢な進行が認められる。
C.糖尿病性腎症
糖尿病性腎症は、キンメルスチール・ウィルソン症候群及び毛細血管内糸球体腎炎としても知られており、腎糸球体の毛細血管のアンジオパチーによって引き起こされる進行性の腎疾患である。糖尿病性腎症は、ネフローゼ症候群及びびまん性糸球体硬化を特徴とする。糖尿病性腎症は長年の糖尿病に起因し、透析の主な原因となる。糖尿病性腎症の経過における最初期の検出可能な変化は、糸球体の肥厚である。この段階では、腎臓は尿中に通常よりも多くの血清アルブミンを漏出し始める可能性がある。糖尿病性腎症が進行するにつれて、結節性糸球体硬化によって破壊される糸球体の数が増え、尿中に排出されるアルブミンの量が増加する。
糖尿病性腎症は、キンメルスチール・ウィルソン症候群及び毛細血管内糸球体腎炎としても知られており、腎糸球体の毛細血管のアンジオパチーによって引き起こされる進行性の腎疾患である。糖尿病性腎症は、ネフローゼ症候群及びびまん性糸球体硬化を特徴とする。糖尿病性腎症は長年の糖尿病に起因し、透析の主な原因となる。糖尿病性腎症の経過における最初期の検出可能な変化は、糸球体の肥厚である。この段階では、腎臓は尿中に通常よりも多くの血清アルブミンを漏出し始める可能性がある。糖尿病性腎症が進行するにつれて、結節性糸球体硬化によって破壊される糸球体の数が増え、尿中に排出されるアルブミンの量が増加する。
D.ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群は、腎臓の損傷に起因する一連の症状である。ネフローゼ症候群は、タンパク尿、低血中アルブミンレベル、高血中脂質、及び顕著な腫脹を含む。他の症状としては、体重増加、疲労感、泡沫尿を挙げることができる。合併症としては、血栓、感染症、及び高血圧を挙げることができる。原因としては、複数の腎疾患、例えば、巣状分節性糸球体硬化症、膜性腎症、及び微小変化型ネフローゼ症候群が挙げられる。また、糖尿病またはループスの合併症として生じることもある。根底にある機序は、典型的には腎臓の糸球体への損傷を伴う。診断は、典型的には尿検査、場合により腎生検に基づいて行われる。ネフローゼ症候群は、尿中に赤血球が認められないという点で腎炎症候群とは異なる。ネフローゼ症候群は、大量のタンパク尿(1日に体表面積1.73m2当たり3.5g超、または小児では1時間に体表面積1平方メートル当たり40mg超)、低アルブミン血症(2.5g/dl未満)、高脂血症、及び顔面から始まる浮腫を特徴とする。脂肪尿(尿中脂質)も生じることがあるが、ネフローゼ症候群の診断には必須ではない。低ナトリウム血症は、ナトリウム排泄率が低い場合にも生じる。ネフローゼ症候群の遺伝子形態は、典型的にはステロイド及び他の免疫抑制治療に抵抗性を示す。治療の目標は、尿タンパク喪失及び腫脹を制御し、小児が成長できるように十分な栄養を供給し、合併症を予防することである。この障害を制御するために早期かつ積極的な治療が使用される。
ネフローゼ症候群は、腎臓の損傷に起因する一連の症状である。ネフローゼ症候群は、タンパク尿、低血中アルブミンレベル、高血中脂質、及び顕著な腫脹を含む。他の症状としては、体重増加、疲労感、泡沫尿を挙げることができる。合併症としては、血栓、感染症、及び高血圧を挙げることができる。原因としては、複数の腎疾患、例えば、巣状分節性糸球体硬化症、膜性腎症、及び微小変化型ネフローゼ症候群が挙げられる。また、糖尿病またはループスの合併症として生じることもある。根底にある機序は、典型的には腎臓の糸球体への損傷を伴う。診断は、典型的には尿検査、場合により腎生検に基づいて行われる。ネフローゼ症候群は、尿中に赤血球が認められないという点で腎炎症候群とは異なる。ネフローゼ症候群は、大量のタンパク尿(1日に体表面積1.73m2当たり3.5g超、または小児では1時間に体表面積1平方メートル当たり40mg超)、低アルブミン血症(2.5g/dl未満)、高脂血症、及び顔面から始まる浮腫を特徴とする。脂肪尿(尿中脂質)も生じることがあるが、ネフローゼ症候群の診断には必須ではない。低ナトリウム血症は、ナトリウム排泄率が低い場合にも生じる。ネフローゼ症候群の遺伝子形態は、典型的にはステロイド及び他の免疫抑制治療に抵抗性を示す。治療の目標は、尿タンパク喪失及び腫脹を制御し、小児が成長できるように十分な栄養を供給し、合併症を予防することである。この障害を制御するために早期かつ積極的な治療が使用される。
E.糖尿病性腎臓病
糖尿病性腎臓病は、一部の糖尿病患者に起こる腎臓機能の低下である。糖尿病性腎臓病の原因は、複雑であり、多くの要因に関連している可能性が高い。一部の専門家は、腎臓の濾過装置(糸球体)における血液循環の変化が重要な役割を担っている可能性があると考えている。初期段階では、何の症状もない場合もある。腎機能がさらに低下すると、有害な老廃物が蓄積され、患者は、多くの場合、胃に不快感を感じて吐いたり、食欲がなくなったり、しゃっくり及び体液貯留による体重増加が生じたりする。治療せずに放置すると、患者は、心不全及び肺内の体液貯留を発症し得る。I型(若年発症性またはインスリン依存性)糖尿病の患者では、微量の尿中タンパク質(ミクロアルブミン尿)の存在に基づいて、初期の腎臓病と診断されることがある。このような少量のタンパク質を測定するには、特殊な方法が必要である。尿中タンパク質の量が標準的な検査で検出されるほど多くなった場合、その患者は、「臨床的な」糖尿病性腎臓病と言われる。
糖尿病性腎臓病は、一部の糖尿病患者に起こる腎臓機能の低下である。糖尿病性腎臓病の原因は、複雑であり、多くの要因に関連している可能性が高い。一部の専門家は、腎臓の濾過装置(糸球体)における血液循環の変化が重要な役割を担っている可能性があると考えている。初期段階では、何の症状もない場合もある。腎機能がさらに低下すると、有害な老廃物が蓄積され、患者は、多くの場合、胃に不快感を感じて吐いたり、食欲がなくなったり、しゃっくり及び体液貯留による体重増加が生じたりする。治療せずに放置すると、患者は、心不全及び肺内の体液貯留を発症し得る。I型(若年発症性またはインスリン依存性)糖尿病の患者では、微量の尿中タンパク質(ミクロアルブミン尿)の存在に基づいて、初期の腎臓病と診断されることがある。このような少量のタンパク質を測定するには、特殊な方法が必要である。尿中タンパク質の量が標準的な検査で検出されるほど多くなった場合、その患者は、「臨床的な」糖尿病性腎臓病と言われる。
F.肥満関連腎臓病
肥満は、腎臓疾患発症の強力な危険因子である。糖尿病及び高血圧などの慢性腎臓疾患(CKD)の主な危険因子の発症リスクを高め、CKD及び末期腎不全(ESRD)の発症に直接的な影響がある。肥満を患う個人では、体重増加による代謝要求の高まりに応じるために、代償的な過剰濾過の機序が生じる可能性がある。糸球体内圧の上昇は、腎臓構造に損傷を与え、長期的にはCKDの発症リスクを高める可能性がある。(Kovesdy,C.P.,et al.(2017).Obesity and Kidney Disease:Hidden Consequences of the Epidemic.Canadian Journal of Kidney Health and Disease.doi:10.1177/2054358117698669.)
肥満は、腎臓疾患発症の強力な危険因子である。糖尿病及び高血圧などの慢性腎臓疾患(CKD)の主な危険因子の発症リスクを高め、CKD及び末期腎不全(ESRD)の発症に直接的な影響がある。肥満を患う個人では、体重増加による代謝要求の高まりに応じるために、代償的な過剰濾過の機序が生じる可能性がある。糸球体内圧の上昇は、腎臓構造に損傷を与え、長期的にはCKDの発症リスクを高める可能性がある。(Kovesdy,C.P.,et al.(2017).Obesity and Kidney Disease:Hidden Consequences of the Epidemic.Canadian Journal of Kidney Health and Disease.doi:10.1177/2054358117698669.)
G.腎線維化
尿細管間質性線維化及び糸球体硬化を特徴とする腎臓線維化は、慢性腎臓疾患の最終症状である。腎臓線維化は、細胞外マトリックス成分の過剰な蓄積及び沈着を特徴とする。この病理学的結果は、通常、上皮間葉転換、線維芽細胞活性化、単球/マクロファージ浸潤、及び細胞アポトーシスなどの、根底にある複雑な細胞活性と、トランスフォーミング増殖因子ベータ及びアンギオテンシンIIなどのシグナル伝達分子の活性化の両方から生じる。(Cho MH.Renal fibrosis.Korean J Pediatr.2010;53(7):735-740.doi:10.3345/kjp.2010.53.7.735.)
尿細管間質性線維化及び糸球体硬化を特徴とする腎臓線維化は、慢性腎臓疾患の最終症状である。腎臓線維化は、細胞外マトリックス成分の過剰な蓄積及び沈着を特徴とする。この病理学的結果は、通常、上皮間葉転換、線維芽細胞活性化、単球/マクロファージ浸潤、及び細胞アポトーシスなどの、根底にある複雑な細胞活性と、トランスフォーミング増殖因子ベータ及びアンギオテンシンIIなどのシグナル伝達分子の活性化の両方から生じる。(Cho MH.Renal fibrosis.Korean J Pediatr.2010;53(7):735-740.doi:10.3345/kjp.2010.53.7.735.)
H.プラダーウィリー症候群
プラダーウィリー症候群は、特定の遺伝子の機能不全による遺伝病であり、10,000人に1人から30,000人に1人で発症する。新生児では、筋緊張低下、哺乳不良、及び発達遅滞の症状がある。幼少期からは、絶えず空腹状態となり、肥満及び2型糖尿病になることが多い。症例の約74%は、父親の第15番染色体の一部が欠失している場合に生じている。他の25%の症例では、母由来の第15番染色体を2本持ち、父由来の染色体を持っておらず、母由来の染色体の一部が機能しないことから、特定の遺伝子コピーが働かなくなる。プラダーウィリー症候群は、治癒しない。しかしながら、治療により、特に早期に実施すれば、転帰が改善し得る。新生児では、栄養チューブで哺乳障害をサポートすることもある。典型的には、3歳頃から、運動プログラムと組み合わせて、厳しい食事管理を始めることが必要となる。成長ホルモン療法もまた転帰を改善し得る。
プラダーウィリー症候群は、特定の遺伝子の機能不全による遺伝病であり、10,000人に1人から30,000人に1人で発症する。新生児では、筋緊張低下、哺乳不良、及び発達遅滞の症状がある。幼少期からは、絶えず空腹状態となり、肥満及び2型糖尿病になることが多い。症例の約74%は、父親の第15番染色体の一部が欠失している場合に生じている。他の25%の症例では、母由来の第15番染色体を2本持ち、父由来の染色体を持っておらず、母由来の染色体の一部が機能しないことから、特定の遺伝子コピーが働かなくなる。プラダーウィリー症候群は、治癒しない。しかしながら、治療により、特に早期に実施すれば、転帰が改善し得る。新生児では、栄養チューブで哺乳障害をサポートすることもある。典型的には、3歳頃から、運動プログラムと組み合わせて、厳しい食事管理を始めることが必要となる。成長ホルモン療法もまた転帰を改善し得る。
I.メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームは、他の名称で呼ばれることもあるが、次の5つの病態:中心性肥満、高血圧、高血糖、高トリグリセリド血症、及び低高密度リポタンパク質(HDL)血症のうちの少なくとも3つが重なったものである。メタボリックシンドロームは、心血管疾患及び2型糖尿病の発症リスクと関連している。米国では、成人人口の約4分の1がメタボリックシンドロームであり、その有病率は年齢とともに増加し、特に人種的及び民族的マイノリティが影響を受けている。インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、及び前糖尿病は、互いに密接に関係しており、重複する側面がある。このシンドロームは、エネルギーの利用と貯蔵の基礎疾患により生じると考えられている。メタボリックシンドロームの主要な徴候は、内臓型肥満、男性型肥満またはリンゴ型肥満としても知られている中心性肥満である。これは、主に腰部及び胴体の周辺における脂肪組織の蓄積を特徴とする。メタボリックシンドロームの他の徴候には、高血圧、空腹時血清HDLコレステロールの低下、空腹時血清トリグリセリド値の上昇、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、または前糖尿病が含まれる。その病態生理学は、非常に複雑で、部分的にしか解明されていない。ほとんどの患者は、高齢で肥満であり、座っていることが多く、ある程度のインスリン抵抗性がある。ストレスもまた一因となり得る。最も重要な危険因子は、食事(特に、砂糖入り飲料の摂取)、遺伝、加齢、座位行動または身体活動の低下、時間生物学/睡眠の乱れ、気分障害/向精神薬の使用、及び過度のアルコール摂取である。メタボリックシンドロームの発症を予防するために、様々な戦略が提案されている。それらには、身体活動を増やすこと(毎日30分のウォーキングなど)、及びカロリーを抑えた健康的な食事が含まれる。一般に、メタボリックシンドロームを構成する個々の疾患は、医学的に別々に治療される。
メタボリックシンドロームは、他の名称で呼ばれることもあるが、次の5つの病態:中心性肥満、高血圧、高血糖、高トリグリセリド血症、及び低高密度リポタンパク質(HDL)血症のうちの少なくとも3つが重なったものである。メタボリックシンドロームは、心血管疾患及び2型糖尿病の発症リスクと関連している。米国では、成人人口の約4分の1がメタボリックシンドロームであり、その有病率は年齢とともに増加し、特に人種的及び民族的マイノリティが影響を受けている。インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、及び前糖尿病は、互いに密接に関係しており、重複する側面がある。このシンドロームは、エネルギーの利用と貯蔵の基礎疾患により生じると考えられている。メタボリックシンドロームの主要な徴候は、内臓型肥満、男性型肥満またはリンゴ型肥満としても知られている中心性肥満である。これは、主に腰部及び胴体の周辺における脂肪組織の蓄積を特徴とする。メタボリックシンドロームの他の徴候には、高血圧、空腹時血清HDLコレステロールの低下、空腹時血清トリグリセリド値の上昇、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、または前糖尿病が含まれる。その病態生理学は、非常に複雑で、部分的にしか解明されていない。ほとんどの患者は、高齢で肥満であり、座っていることが多く、ある程度のインスリン抵抗性がある。ストレスもまた一因となり得る。最も重要な危険因子は、食事(特に、砂糖入り飲料の摂取)、遺伝、加齢、座位行動または身体活動の低下、時間生物学/睡眠の乱れ、気分障害/向精神薬の使用、及び過度のアルコール摂取である。メタボリックシンドロームの発症を予防するために、様々な戦略が提案されている。それらには、身体活動を増やすこと(毎日30分のウォーキングなど)、及びカロリーを抑えた健康的な食事が含まれる。一般に、メタボリックシンドロームを構成する個々の疾患は、医学的に別々に治療される。
J.消化器疾患
機能性ディスペプシア(FD)及び過敏性腸症候群(IBS)などの消化器疾患には、内因性カンナビノイド系が関与している。(Pesce M,D’Alessandro A,Borrelli O,et al.Endocannabinoid-related compounds in gastrointestinal diseases.J Cell Mol Med.2018;22(2):706-715.doi:10.1111/jcmm.13359)。吐き気、早期飽満感、食後膨満感及び疼痛などのいくつかのFD症状の基礎的な病態生理学機序として、胃適応性弛緩障害、胃排出遅延及び内臓知覚過敏が示唆されている。ドロナビノール(Δ9-THC)の経口投与により、ヒトの胃排出を有意に減少させることができた。さらに、健康な個体において、CB1アンタゴニスト(リモナバント)を投与すると、胃適応性弛緩を抑制することができたが、胃知覚過敏には影響しなかったことから、胃適応性弛緩におけるECSの関与が示唆されている。また、IBSの低悪性度炎症に関与しているという証拠を考えると、内因性カンナビノイドは、炎症反応を低下させることによって、IBSの症状を改善し得る。
機能性ディスペプシア(FD)及び過敏性腸症候群(IBS)などの消化器疾患には、内因性カンナビノイド系が関与している。(Pesce M,D’Alessandro A,Borrelli O,et al.Endocannabinoid-related compounds in gastrointestinal diseases.J Cell Mol Med.2018;22(2):706-715.doi:10.1111/jcmm.13359)。吐き気、早期飽満感、食後膨満感及び疼痛などのいくつかのFD症状の基礎的な病態生理学機序として、胃適応性弛緩障害、胃排出遅延及び内臓知覚過敏が示唆されている。ドロナビノール(Δ9-THC)の経口投与により、ヒトの胃排出を有意に減少させることができた。さらに、健康な個体において、CB1アンタゴニスト(リモナバント)を投与すると、胃適応性弛緩を抑制することができたが、胃知覚過敏には影響しなかったことから、胃適応性弛緩におけるECSの関与が示唆されている。また、IBSの低悪性度炎症に関与しているという証拠を考えると、内因性カンナビノイドは、炎症反応を低下させることによって、IBSの症状を改善し得る。
K.非アルコール性肝臓疾患及び非アルコール性脂肪性肝臓疾患
非アルコール性脂肪性肝臓疾患(NAFLD)は、アルコールが原因ではない、肝細胞における余分な脂肪の蓄積である。肝臓にある程度の脂肪が含まれているのは、正常なことである。しかしながら、脂肪が肝臓の重さの5%~10%を超える場合、脂肪肝(脂肪症)と呼ばれる。非アルコール性脂肪性肝臓疾患のうち、より重症のものは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と呼ばれる。非アルコール性脂肪性肝炎は、肝臓が腫れて、損傷が生じたものである。非アルコール性脂肪性肝炎は、過体重または肥満である人、あるいは、糖尿病、高コレステロールまたは高トリグリセリドを持つ人に発症しやすい傾向がある。しかしながら、いかなる危険因子がない場合でも、非アルコール性脂肪性肝炎になる人もいる。非アルコール性脂肪性肝炎の大部分の人は、40歳~60歳である。男性よりも女性に多くみられる。NASHは、多くの場合、症状がなく、症状が現れる前に何年も非アルコール性脂肪性肝炎を患っている場合がある。非アルコール性脂肪性肝炎は、米国において、成人の肝硬変の主な原因の1つである。非アルコール性脂肪性肝炎の成人の最大25%が肝硬変を有し得る。(“Non-Alcoholic Fatty Liver Disease,” American Liver Foundation,https://liverfoundation.org/for-patients/about-the-liver/diseases-of-the-liver/non-alcoholic-fatty-liver-disease/番号1503448220833-1dc16d27-63ab)。
非アルコール性脂肪性肝臓疾患(NAFLD)は、アルコールが原因ではない、肝細胞における余分な脂肪の蓄積である。肝臓にある程度の脂肪が含まれているのは、正常なことである。しかしながら、脂肪が肝臓の重さの5%~10%を超える場合、脂肪肝(脂肪症)と呼ばれる。非アルコール性脂肪性肝臓疾患のうち、より重症のものは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と呼ばれる。非アルコール性脂肪性肝炎は、肝臓が腫れて、損傷が生じたものである。非アルコール性脂肪性肝炎は、過体重または肥満である人、あるいは、糖尿病、高コレステロールまたは高トリグリセリドを持つ人に発症しやすい傾向がある。しかしながら、いかなる危険因子がない場合でも、非アルコール性脂肪性肝炎になる人もいる。非アルコール性脂肪性肝炎の大部分の人は、40歳~60歳である。男性よりも女性に多くみられる。NASHは、多くの場合、症状がなく、症状が現れる前に何年も非アルコール性脂肪性肝炎を患っている場合がある。非アルコール性脂肪性肝炎は、米国において、成人の肝硬変の主な原因の1つである。非アルコール性脂肪性肝炎の成人の最大25%が肝硬変を有し得る。(“Non-Alcoholic Fatty Liver Disease,” American Liver Foundation,https://liverfoundation.org/for-patients/about-the-liver/diseases-of-the-liver/non-alcoholic-fatty-liver-disease/番号1503448220833-1dc16d27-63ab)。
L.アルコール性肝臓疾患
アルコール性肝臓疾患は、脂肪肝、アルコール性肝炎、及び肝臓の線維化または肝硬変を伴う慢性肝炎を含む、アルコールの過剰摂取による肝臓症状を包含する用語である。欧米諸国では、肝臓疾患の主な原因となっている。脂肪症(脂肪肝)は、多量のアルコール飲料を長期間にわたって摂取しているあらゆる個人に発症するが、このプロセスは、一過性で可逆的である。全ての慢性的な大量飲酒者のうち、肝炎または肝硬変を発症するのは15~20%のみであり、同時にまたは連続して発生することがある。
アルコール性肝臓疾患は、脂肪肝、アルコール性肝炎、及び肝臓の線維化または肝硬変を伴う慢性肝炎を含む、アルコールの過剰摂取による肝臓症状を包含する用語である。欧米諸国では、肝臓疾患の主な原因となっている。脂肪症(脂肪肝)は、多量のアルコール飲料を長期間にわたって摂取しているあらゆる個人に発症するが、このプロセスは、一過性で可逆的である。全ての慢性的な大量飲酒者のうち、肝炎または肝硬変を発症するのは15~20%のみであり、同時にまたは連続して発生することがある。
したがって、ある特定の実施形態において、本発明は、異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態を治療するための方法であって、それを必要としている対象に本開示の化合物または組成物を投与するステップを含む、方法を提供する。ある特定の実施形態において、疾患または状態は、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患である。
いくつかの実施形態において、疾患または状態は、糖尿病性腎症である。
いくつかの実施形態において、疾患または状態は、巣状分節性糸球体硬化症である。
いくつかの実施形態において、疾患または状態は、非アルコール性脂肪性肝炎である。
治療対象
本発明の1つの態様において、対象は、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患などの、異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態を有すること、またはその発症リスクがあることに基づいて選択される。
本発明の1つの態様において、対象は、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患などの、異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態を有すること、またはその発症リスクがあることに基づいて選択される。
当該方法は、哺乳類、例えば、ヒト及び他の動物、例えば、実験動物、例えば、マウス、ラット、ウサギ、もしくはサル、またはペット及び家畜、例えば、ネコ、イヌ、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、もしくはウマを含む様々な対象に有効である。いくつかの実施形態において、対象は哺乳類である。いくつかの実施形態において、対象はヒトである。
以下の実施例で本発明についてさらに説明するが、この実施例は、特許請求の範囲に記載される発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 中間体の調製
以下の化学中間体を合成した。これらの中間体は、本発明の様々な化合物の生成に有用である。本実施例、及び以下の化合物合成例に記載される特定の中間体もまた、本発明の範囲内であることは、当業者には容易に明らかであろう。
以下の化学中間体を合成した。これらの中間体は、本発明の様々な化合物の生成に有用である。本実施例、及び以下の化合物合成例に記載される特定の中間体もまた、本発明の範囲内であることは、当業者には容易に明らかであろう。
A.(4-((2-メトキシエトキシ)メチル)フェニル)メタノール
4-[(2-メトキシエトキシ)メチル]ベンズアルデヒド。DMF(10.00mL)中の2-メトキシエタノール(500.00mg、6.571mmol、1.00当量)の溶液を、NaH(262.80mg、6.571mmol、1.00当量、60%)により窒素雰囲気下で、室温で30分間処理し、続いて、4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(1.57g、7.885mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で25%Bから45%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を38%Bで収集し、減圧下で濃縮して4-[(2-メトキシエトキシ)メチル]ベンズアルデヒド(粗製物)を黄色の油状物として得た。
[4-[(2-メトキシエトキシ)メチル]フェニル]メタノール。MeOH(5.00mL)中の4-[(2-メトキシエトキシ)メチル]ベンズアルデヒド(170.00mg、0.875mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH4(66.23mg、1.751mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で30%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を42%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[4-[(2-メトキシエトキシ)メチル]フェニル]メタノール(50mg、29.11%)を薄黄色の油状物として得た。
B.[4-[([2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミノ)メチル]フェニル]メタノール
[2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミン
DMF(10.00mL)中の2-(メチルアミノ)エタン-1-オール(500.00mg、6.657mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、1H-イミダゾール(679.78mg、9.985mmol、1.50当量)及びtert-ブチル(クロロ)ジフェニルシラン(2.20g、7.988mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=シリカ-CS カラム330g;移動相A=PE、移動相B=EA;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから50%B;254/280nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を38%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミン(1.2g、57.50%)を黄色の固体として得た。
[2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミン
4-[([2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミノ)メチル]ベンズアルデヒド。DMF(10.00mL)中の[2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミン(300.00mg、0.957mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、Cs2CO3(0.62g、1.914mmol、2.00当量)及び4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(228.56mg、1.148mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc 1:1)によって精製して、4-[([2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミノ)メチル]ベンズアルデヒド(200mg、48.42%)を無色の油状物として得た。
[4-[([2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミノ)メチル]フェニル]メタノール。MeOH(5.00mL)中の4-[([2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミノ)メチル]ベンズアルデヒド(200.00mg、0.463mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH4(35.06mg、0.927mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc 1:1)によって精製して、[4-[([2-[(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ]エチル](メチル)アミノ)メチル]フェニル]メタノール(150mg、74.65%)を無色の油状物として得た。
C.(4-((2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル)フェニル)メタノール
[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル](4-ヨードフェニル)メタノール。THF(150.00mL)中の1,4-ジヨードベンゼン(10g、30.312mmol、1.00当量)及びn-BuLi(12.12mL、30.312mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルバルデヒド(3.94g、30.274mmol、1.00当量)を窒素雰囲気下で、-78℃で滴下した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで昇温させた。水(70mL)を室温で加えることによって反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣生成物を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから60%B;220/254nm)を用いた逆相フラッシュによって精製して、[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル](4-ヨードフェニル)メタノール(2.95g、29.13%)を黄色の油状物として得た。
4-[(4-ヨードフェニル)メチル]-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン。DCM(50.00mL)中の[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル](4-ヨードフェニル)メタノール(3.1g、9.277mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、Et3SiH(3.24g、27.865mmol、3.00当量)及びBF3・Et2O(8.78g、27.838mmol、3.00当量、45%)を窒素雰囲気下で、-78℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。飽和NH4Cl(水溶液)を用いて室温で反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出し、混合物を無水MgSO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=Spherical C18、20~40um、330g;移動相A=水(+5mMのNH4HCO3);移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=5%B~5%B、10分間、20分間で40%B~60%Bの勾配;検出器=220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を51%Bで収集し、減圧下で濃縮して、4-[(4-ヨードフェニル)メチル]-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン(1.27g、43.03%)を黄色の油状物として得た。
4-[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]ベンズアルデヒド。DMF(20.00mL)中の4-[(4-ヨードフェニル)メチル]-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン(1.27g、3.992mmol、1.00当量)及びHCOONa(0.54g、7.984mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(1.12g、1.597mmol、0.40当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物をCO雰囲気下で、90℃で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(10/1から1/1)で溶出して、4-[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]ベンズアルデヒド(300mg、34.12%)を黄色の油状物として得た。
(4-[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]フェニル)メタノール。MeOH(5.00mL)中の4-[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]ベンズアルデヒド(259.00mg、1.176mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH4(88.97mg、2.352mmol、2.00当量)を空気雰囲気下で、室温で少量ずつ加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=40mL/分;勾配=40分間で15%Bから50%B;220/254nm)を用いた逆相フラッシュによって精製して、(4-[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]フェニル)メタノール(155mg、59.30%)を薄黄色の油状物として得た。
D.(4-((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)フェニル)メタノール
2-(ブロモメチル)-1,4-ジオキサン。DCM(50.00mL)中の1,4-ジオキサン-2-イルメタノール(5.00g、42.326mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、PBr3(11.46g、42.326mmol、1.00当量)を-30℃で滴下した。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2(100%)で溶出して、2-(ブロモメチル)-1,4-ジオキサン(2.3g、30.02%)を黄色の油状物として得た。
4-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)ベンズアルデヒド。DMA(20.00mL)中の2-(ブロモメチル)-1,4-ジオキサン(1.50g、8.286mmol、1.00当量)及び4-ブロモ-ベンズアルデヒド(3.07g、16.572mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、ピコリンアミジン(130.59mg、0.829mmol、0.10当量)、NaI(124.20mg、0.829mmol、0.10当量)、NiI2(647.34mg、2.071mmol、0.25当量)、Mn(910.43mg、16.572mmol、2.00当量)及びTFA(94.48mg、0.829mmol、0.10当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を60℃で24時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で20%Bから40%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製して、4-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)ベンズアルデヒド(700mg、40.96%)を黄色の油状物として得た。
[4-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)フェニル]メタノール。MeOH(10.00mL)中の4-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)ベンズアルデヒド(700.00mg、3.394mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH4(192.61mg、5.091mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をTLC(PE/EA 1/1)によってモニタリングした。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で5%Bから50%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、[4-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)フェニル]メタノール(410mg、58.00%)を黄色の油状物として得た。
E.(4-(1,4-ジオキサン-2-イル)フェニル)メタノール
2-(4-ブロモフェニル)-1,4-ジオキサン-2-オール。THF(150.00mL)中の4-ブロモヨードベンゼン(10.00g、35.347mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、n-BuLi(14.14mL、35.347mmol、1.00当量)を窒素雰囲気下で、-80℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、-80℃で1時間撹拌した。上記混合物に1,4-ジオキサン-2-オン(3.60g、35.263mmol、0.9当量)を-80℃で滴下した。得られた混合物を-80℃でさらに0.5時間撹拌した。混合物を0℃まで昇温させた。飽和NH4Cl(水溶液)(20mL)を0℃で加えることによって反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、2-(4-ブロモフェニル)-1,4-ジオキサン-2-オール(粗製物)を黄色の油状物として得た。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
2-(4-ブロモフェニル)-1,4-ジオキサン。DCM(100.00mL)中の粗製2-(4-ブロモフェニル)-1,4-ジオキサン-2-オール(9.50g、36.666mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(9.38g、80.664mmol、2.20当量)及びBF3・Et2O(10.22mL、72.022mmol、2.20当量)を窒素雰囲気下で、-30℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、-30℃で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を0℃まで昇温させた。飽和NaHCO3(水溶液)(10mL)を0℃で加えることによって反応をクエンチした。得られた混合物をCH2Cl2(1×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をエタノール(20mL)から再結晶化して、2-(4-ブロモフェニル)-1,4-ジオキサン(6g、67.31%)を白色の固体として得た。
[4-(1,4-ジオキサン-2-イル)フェニル]メタノール。1,4-ジオキサン(10.00mL)中の2-(4-ブロモフェニル)-1,4-ジオキサン(1.00g、4.114mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、Pd(PPh3)4(475.34mg、0.411mmol、0.10当量)及び(トリブチルスタンニル)メタノール(1.98g、6.170mmol、1.50当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、80℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で20%Bから50%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製して、[4-(1,4-ジオキサン-2-イル)フェニル]メタノール(700mg、87.61%)を黄色の固体として得た。
F. 6-(ヒドロキシメチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド
6-クロロ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。DCM(200.00mL)中の6-クロロピリジン-3-スルホニルクロリド(15.00g、70.741mmol、1.00当量)及びビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミン(18.20g、70.725mmol、1.00当量)及びTEA(21.47g、212.224mmol、3.00当量)の溶液を窒素雰囲気下で、室温で1時間撹拌した。所望の生成物をLCMSによって検出することができた。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をEtOAc/PE(1:1 200mL)から再結晶化して、6-クロロ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(30g、97.96%)を白色の固体として得た。
エチル5-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボキシレート。EtOH(500.00mL)及びDCM(600.00mL)中の6-クロロ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(40.00g、92.396mmol、1.00当量)及びPd(AcO)2(4.15g、18.479mmol、0.20当量)及びキサントホス(21.38g、36.958mmol、0.40当量)及びTEA(46.75g、461.979mmol、5.00当量)の溶液を一酸化炭素雰囲気下で、60℃で16時間撹拌した。所望の生成物をLCMSによって検出することができた。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをDCM(5×100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
6-(ヒドロキシメチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。MeOH(50.00mL)及びDCM(50.00mL、786.502mmol、12.34当量)中のエチル5-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボキシレート(30.00g、63.757mmol、1.00当量)及びNaBH4(3.62g、95.684mmol、2.0当量)の溶液を窒素雰囲気下で、室温で3時間撹拌した。所望の生成物をLCMSによって検出することができた。飽和NH4Cl(水溶液)を用いて室温で反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、6-(ヒドロキシメチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(10g、36.60%)をオフホワイト色の固体として得た。
G. 6-(1-ヒドロキシエチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド
6-アセチル-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。DMF中の6-クロロ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(2.00g、4.620mmol、1.00当量)及びトリブチル-(1-エトキシエテニル)スタンナン(2.50g、6.930mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(0.65mg、0.001mmol、0.2当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、100℃で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。上記混合物にHCl(2M)(2.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で40%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を48%Bで収集し、減圧下で濃縮して、6-アセチル-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1.4g、68.79%)を白色の固体として得た。
6-(1-ヒドロキシエチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。MeOH(20.00mL)中の6-アセチル-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1.40g、3.178mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH4(180.36mg、4.767mmol、2.0当量)を室温で少量ずつ加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で35%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を52%Bで収集し、減圧下で濃縮した。6-(1-ヒドロキシエチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(900mg、63.99%)を薄黄色の固体として得た。
I. 7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3H-プリン-2,6-ジオン
[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(50.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(6.00g、12.221mmol、1.00当量)及び5-ブロモ-1-メチルピラゾール(2.95g、18.332mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、X-Phos(0.58g、1.222mmol、0.10当量)、キサントホスPD G3(1.16g、1.222mmol、0.10当量)、NaHCO3(2.57g、30.554mmol、2.50当量)及びCuI(6.98g、36.664mmol、3.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、130℃で24時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(3:1)で溶出して、[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(2g、28.66%)を白色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン。THF(10.00mL)及び水(10.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(2.00g、3.502mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaOH(0.42g、10.507mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を1M HCl(水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、7-(4-クロロフェニル)-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(1.1g、91.63%)を白色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン。DMF(5.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(1.10g、3.209mmol、1.00当量)及びDIEA(2.07g、16.047mmol、5.00当量)の撹拌溶液に、SEMCl(0.59g、3.530mmol、1.10当量)を室温で滴下した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン。DMF(5.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(1.20g、2.537mmol、1.00当量)及びK2CO3(1.05g、7.611mmol、2当量)の撹拌溶液に、MeI(0.72g、5.074mmol、1.2当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(3:1)で溶出して、7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン(950mg、76.89%)を白色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3H-プリン-2,6-ジオン。DCM(5mL)中の7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン(950.00mg、1.951mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(1mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18シリカゲル;移動相=ACN/水(10mMのNH4HCO3)、25分間で25%から50%の勾配;検出器=UV254nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3H-プリン-2,6-ジオン(490mg、70.41%)を白色の固体として得た。
実施例2 化合物100及び102の調製
2-アミノ-7-ベンジル-6,7-ジヒドロ-1H-プリン-6-オン塩酸塩。DMSO(500mL)中の2-アミノ-9-[(2S,3S,4R,5S)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-6-オン(100g、353.052mmol、1当量)の撹拌溶液に、(ブロモメチル)ベンゼン(144.92g、847.326mmol、2.4当量)を室温で滴下した。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。上記混合物にHCl(250mL、3000.000mmol、8.50当量)を室温で滴下した。得られた混合物を室温でさらに1時間撹拌した。上記混合物にMeOH(3L)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。沈殿した固体を濾過によって収集し、MeOH(3×100mL)で洗浄して、2-アミノ-7-ベンジル-6,7-ジヒドロ-1H-プリン-6-オン塩酸塩(85g、86.69%)を白色の固体として得た。
7-ベンジル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン。AcOH(2L)及び水(200mL)中の2-アミノ-7-ベンジル-6,7-ジヒドロ-1H-プリン-6-オン塩酸塩(85g、306.075mmol、1当量)の混合物を110℃で15分間撹拌した。溶液を50℃まで冷却させた。上記混合物に、水(200mL)中のNaNO2(85g、1231.968mmol、4.03当量)の溶液を50℃で2時間かけて滴下した。得られた混合物を50℃でさらに16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。沈殿した固体を濾過によって収集し、水(3×50mL)で洗浄して、7-ベンジル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(43g、58.00%)を薄黄色の固体として得た。
(7-ベンジル-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(130mL)中の7-ベンジル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(5.5g、22.705mmol、1当量)の撹拌溶液に、K2CO3(9.41g、68.115mmol、3当量)及びクロロメチル2,2-ジメチルプロパノエート(8.55g、56.762mmol、2.5当量)を室温で滴下した。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(1×100mL)及びHCl(1M水溶液)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/EtOAc(5:1から3:1)で溶出して、(7-ベンジル-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート(4.5g、42.12%)を白色の固体として得た。
(3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート
100mLのAcOH中の(7-ベンジル-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート(4.5g、9.564mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(1.5g)を250mL丸底フラスコ中、窒素雰囲気下で加えた。混合物を、水素バルーンを用いた水素雰囲気下で、室温で16時間水素化した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液をセライトパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮して、(3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート(2.7g、74.22%)を白色の固体として得た。
100mLのAcOH中の(7-ベンジル-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート(4.5g、9.564mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(1.5g)を250mL丸底フラスコ中、窒素雰囲気下で加えた。混合物を、水素バルーンを用いた水素雰囲気下で、室温で16時間水素化した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液をセライトパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮して、(3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート(2.7g、74.22%)を白色の固体として得た。
[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(50mL)中の(3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート(2.7g、7.098mmol、1当量)の撹拌溶液に、(4-クロロフェニル)ボロン酸(2.55g、16.325mmol、2.3当量)、Cu(AcO)2(644.60mg、3.549mmol、0.5当量)及びピリジン(1.68g、21.293mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/EtOAc(10:1から5:1)で溶出して、[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.3g、37.31%)を白色の固体として得た。
[7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。THF(5mL)及びMeOH(10mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(900mg、1.833mmol、1当量)の撹拌溶液に、DBU(279.08mg、1.833mmol、1当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。HCl(1M水溶液)(5mL)を室温で加えることによって反応をクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣/粗生成物を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのFA)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから50%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を40%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(250mg、36.19%)を白色の固体として得た。
[7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。脱水THF(50mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(800mg、2.123mmol、1当量)及びPPh3(1113.74mg、4.246mmol、2当量)の撹拌溶液に、DEAD(739.51mg、4.246mmol、2当量)及びシクロヘキサノール(212.66mg、2.123mmol、1当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で70%Bから90%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を89%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(400mg、41.05%)を白色の固体として得た。
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。脱水DMF(15mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(300mg、0.654mmol、1当量)の撹拌溶液に、1-ブロモ-2-クロロベンゼン(187.72mg、0.981mmol、1.5当量)、Cs2CO3(0.53g、1.634mmol、2.5当量)、Pd(AcO)2(29.35mg、0.131mmol、0.2当量)及びCuI(373.48mg、1.961mmol、3当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を密封チューブ中、窒素雰囲気下で、130℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(3×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣/粗生成物を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのTFA)、移動相B=ACN;流量=70mL/分;勾配=40分間で70%Bから95%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を94%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(200mg、53.73%)をオフホワイト色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン。MeOH(5mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(170mg、0.299mmol、1当量)の撹拌溶液に、NaH(23.88mg、0.597mmol、2当量、60%)を室温で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(1N水溶液)でpH7に中和した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのTFA)、移動相B=ACN;流量=70mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を68%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(100mg、73.57%)を白色の固体として得た。
実施例3 化合物104の調製
DMF(3mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(20mg、0.044mmol、1当量)の撹拌溶液に、K2CO3(12.14mg、0.088mmol、2当量)及び2-ブロモエタン-1-オール(10.98mg、0.088mmol、2当量)を室温で加えた。得られた混合物を55℃で3時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。溶液を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19*150mm;移動相A=規定せず、移動相B=規定せず;流量=25mL/分;勾配=12分間で45%Bから60%B;220nm;Rt=11.38分)を用いた逆相フラッシュによって精製して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-シクロヘキシル-1-(2-ヒドロキシエチル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(5mg、22.79%)をオフホワイト色の固体として得た。
化合物101、103、105及び106は、適切な試薬を使用して、化合物104について上述した方法及びスキームによって調製した。
実施例4 化合物147の調製
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(2.00L)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(40.00g、81.476mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、2-ブロモクロロベンゼン(23.40g、122.215mmol、1.50当量)、XPhos(3.88g、8.148mmol、0.10当量)、NaHCO3(17.11g、203.691mmol、2.50当量)、XPhos Pd G3(6.90g、8.148mmol、0.10当量)及びCuI(31.03g、162.953mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を密封チューブ中、窒素雰囲気下で、140℃で20時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物をEtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層を水(1×1L)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で70%Bから95%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を87%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(32g、65.30%)を白色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン。THF(200.00mL)及び水(200.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(32.00g、53.202mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaOH(6.38g、159.606mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を65℃で5時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。混合物をHCl(1N水溶液)でpH5に酸性化した。沈殿した固体を濾過によって収集し、水(3×300mL)で洗浄して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(17g、85.62%)を白色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン。DMF(30.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(1.80g、4.823mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIPEA(3.12g、24.116mmol、5.00当量)及びSEMCl(804.14mg、4.823mmol、1.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を65%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(2.3g、94.72%)を黄色の油状物として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン。DMF(20.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(2.30g、4.568mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、K2CO3(1262.75mg、9.137mmol、2.00当量)及びMeI(778.12mg、5.482mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン。1,4-ジオキサン(10.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン(2.00g、3.865mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HCl(12M)(20.00mL、658.238mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=70mL/分;勾配=40分間で35%Bから45%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を40%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(1.1g、73.50%)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例5 化合物110の調製
THF(2.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(30.00mg、0.077mmol、1.00当量)及びPPh3(60.96mg、0.232mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(40.48mg、0.232mmol、3.00当量)及びシクロヘキシルメタノール(10.62mg、0.093mmol、1.20当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を、以下の条件(カラム=Xselect CSH OBDカラム 30*150mm 5um;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=7分間で55%Bから93%B、次いで、93%Bから0%B、7から0分間;220nm;RT1=6.73)を用いた分取HPLCによって精製して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(シクロヘキシルメチル)-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(12mg、32.04%)をオフホワイト色の固体として得た。
化合物120及び122は、適切な試薬を使用して、化合物110について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例6 化合物109の調製
DMF(2.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(30.00mg、0.077mmol、1.00当量)及び1-(ブロモメチル)-4-クロロベンゼン(19.10mg、0.093mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、Cs2CO3(50.49mg、0.155mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物(20mg)を、以下の条件(カラム=Xselect CSH OBDカラム 30*150mm 5um n;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=7分間で55%Bから90%B;220nm;Rt=6.35分)を用いた分取HPLCによって精製して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-クロロフェニル)メチル]-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(10mg、25.22%)をオフホワイト色の固体として得た。
化合物108は、適切な試薬を使用して、化合物109について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例7 化合物111、112及び114の調製
4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]安息香酸。THF(2.50mL)及びH2O(2.50mL)中のメチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ベンゾエートの溶液/混合物(60.00mg、0.112mmol、1.00当量)及びLiOH(26.84mg、1.121mmol、10.00当量)を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を酢酸でpH5に塩基性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で55%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を64%Bで収集し、減圧下で濃縮して、4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]安息香酸(30mg、51.35%)を白色の固体として得た。
4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ベンズアミド。DMA(1.50mL)中の4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]安息香酸(120.00mg、0.230mmol、1.00当量)及びHATU(131.28mg、0.345mmol、1.50当量)の溶液を室温で30分間撹拌し、続いて、NH4Cl(36.94mg、0.691mmol、3.00当量)を室温で加えた。上記混合物にTEA(232.91mg、2.302mmol、10.00当量)を室温で30分間加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19*150mm;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=25mL/分;勾配=7分間で25%Bから46%B;220nm;Rt=6.92分)を用いた分取HPLCによって精製して、4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ベンズアミド(100mg、83.49%)を白色の固体として得た。
4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド。DMA(2.00mL)中の4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]安息香酸(100.00mg、0.192mmol、1.00当量)及びHATU(109.40mg、0.288mmol、1.50当量)の溶液/混合物を室温で30分間撹拌し、続いて、2-アミノエタン-1-オール(35.15mg、0.575mmol、3.00当量)を室温で加えた。上記混合物にTEA(194.09mg、1.918mmol、10.00当量)を室温で30分間かけて加えた。得られた混合物を室温でさらに8時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Prep C18 OBDカラム、5um、19*150mm;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=25mL/分;勾配=7分間で36%Bから56%B;220nm;Rt=6.8分)を用いた分取HPLCによって精製して、4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド(80mg、73.90%)を白色の固体として得た。
化合物126、160、161、162、165、166及び167は、適切な試薬を使用して、化合物112について上述した方法及びスキームによって調製した。
実施例8 化合物131及び134の調製
メチル4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゾエート。THF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(150.00mg、0.387mmol、1.00当量)及びPPh3(304.81mg、1.162mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(202.39mg、1.162mmol、3.00当量)及び4-(1-ヒドロキシエチル)安息香酸メチル(139.61mg、0.775mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 80g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を73%Bで収集し、減圧下で濃縮して、メチル4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゾエート(150mg、70.48%)をオフホワイト色の固体として得た。
4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]安息香酸。THF(3.00mL)中のメチル4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゾエート(150.00mg、0.273mmol、1.00当量)及びLiOH(65.38mg、2.730mmol、10.00当量)の撹拌溶液に、H2O(3.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2日間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で55%Bから75%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を65%Bで収集し、減圧下で濃縮した。4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]安息香酸(110mg、75.26%)を白色の固体として得た。
4-[(1S)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド及び4-[(1R)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド。DMA(5.00mL)中の4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]安息香酸(110.00mg、0.205mmol、1.00当量)の溶液をHATU(117.18mg、0.308mmol、1.50当量)で室温で30分間処理し、続いて、エタノールアミン(37.65mg、0.616mmol、3.00当量)を室温で加えた。上記混合物にTEA(62.37mg、0.616mmol、3.00当量)を室温で30分間加えた。得られた混合物を室温でさらに一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19×150mm;流量=25mL/分;勾配=7分間で37Bから42B;220/254nm;RT1=6.5;RT2=;注入量=mL;)を用いた分取HPLCによって精製して、4-[(1S)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド(40mg、33.66%)及び4-[(1R)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド(40mg、33.66%)を白色の固体として得た。
実施例9 化合物107の調製
tert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート。DMF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(100.00mg、0.258mmol、1.00当量)及びCs2CO3(168.29mg、0.517mmol、2.00当量)の撹拌溶液/混合物に、tert-ブチル4-(ブロモメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(143.69mg、0.517mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 40g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を77%Bで収集し、減圧下で濃縮した。tert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(125mg、82.81%)をオフホワイト色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-2,6-ジオン。DCM(4.00mL)中のtert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(125.00mg、1当量)の撹拌溶液/混合物に、TFA(1.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-2,6-ジオン(80mg、77.23%)を薄黄色の油状物として得た。
3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチルプリン-2,6-ジオン。DCM(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-2,6-ジオン(80.00mg、0.165mmol、1.00当量)及びTEA(50.14mg、0.495mmol、3当量)の撹拌溶液に、塩化アセチル(15.56mg、0.198mmol、1.2当量)を室温で16時間加えた。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で30%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を49%Bで収集し、減圧下で濃縮した。3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチルプリン-2,6-ジオン(40mg、46.01%)を白色の固体として得た。
実施例10 化合物115の調製
メチル2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)アセテート。DMF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-[(ピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(100.00mg、0.206mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、K2CO3(57.06mg、0.413mmol、2.00当量)及び2-ブロモ酢酸メチル(37.90mg、0.248mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/MeOH(20:1)で溶出して、メチル2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)アセテート(60mg、52.23%)を黄色の固体として得た。
2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)酢酸。THF(5.00mL)及びH2O(5.00mL)中のメチル2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)アセテート(70.00mg、0.126mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、LiOH(30.13mg、1.258mmol、10.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をAcOHでpH6に酸性化した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 80g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で20%Bから40%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を34%Bで収集し、減圧下で濃縮して、2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)酢酸(40mg、58.62%)をオフホワイト色の固体として得た。
2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)アセトアミド。DMA(3.00mL)中の2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)酢酸(20.00mg、0.037mmol、1.00当量)及びHATU(21.03mg、0.055mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、室温で30分間、続いて、NH4Cl(5.92mg、0.111mmol、3.00当量)を室温で加えた。上記混合物にTEA(37.31mg、0.369mmol、10.00当量)を室温で30分間かけて加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Prep C18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=25mL/分;勾配=7分間で35%Bから60%B;220nm;Rt=7.22分)を用いた分取HPLCによって精製して、2-(4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-イル)アセトアミド(16mg、80.15%)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例11 化合物113の調製
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1-[[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン。EtOH(3.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-[(ピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(50.00mg、0.103mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、(R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-カルバルデヒド(26.87mg、0.206mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。上記混合物にNaBH3CN(12.97mg、0.206mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([1-[(2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル]ピペリジン-4-イル]メチル)-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン。THF(3.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1-[[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(50.00mg、0.084mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HCl(3.00mL、2N)を室温で加えた。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH8に塩基性化した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19*150mm;移動相A=規定せず、移動相B=規定せず;流量=25mL/分;勾配=8分間で50%Bから58%B;220nm;Rt=5.30分)を用いた分取HPLCによって精製して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([1-[(2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル]ピペリジン-4-イル]メチル)-1-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(20mg、42.87%)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例12 化合物116の調製
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-[(1-メチルピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン。アセトニトリル(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-[(ピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(30.00mg、0.062mmol)の撹拌溶液に、ホルムアルデヒド(水溶液37%、50.26mg、0.619mmol)及びテトライソプロポキシチタン(26.40mg、0.093mmol)を加え、続いて、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.78mg、0.124mmol)を周囲温度で加えた。周囲温度で16時間撹拌後、反応混合物を、以下の条件:カラム=XBridge Prep C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A=水(+0.05%TFA);移動相B=ACN;流量=25mL/分;勾配(B):7分間で25%から47%;検出器=UV220nm/254nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって直接精製した。所望の生成物を含む画分を39%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3-[(1-メチルピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(5.0mg、16%)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例13 化合物119の調製
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。MeOH(100.00mL)及びTHF(50.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(8.00g、13.301mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DBU(2.02g、13.301mmol、1.00当量)を室温で加え、得られた反応混合物を16時間撹拌した。混合物をHCl(2N水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=シリカ-CSカラム 330g;移動相A=PE、移動相B=EA;流量=80mL/分;勾配=40分間で50%Bから70%B;254/280nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を60%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(2.3g、35.48%)をオフホワイト色の固体として得た。
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-クロロフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(8.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(400.00mg、0.821mmol、1.00当量)及びCs2CO3(534.85mg、1.642mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、1-(ブロモメチル)-4-クロロベンゼン(337.31mg、1.642mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で75%Bから95%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を89%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-クロロフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(400mg、79.64%)をオフホワイト色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-クロロフェニル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン。MeOH(10.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-クロロフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(400.00mg、0.654mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(130.73mg、3.269mmol、5.00当量、60%)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で65%Bから90%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を84%Bで収集し、減圧下で濃縮した。8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-クロロフェニル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(50mg、15.37%)を白色の固体として得た。
実施例14 化合物121の調製
メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート。DMF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオン(200.00mg、0.397mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、K2CO3(109.80mg、0.795mmol、2.00当量)及び2-ブロモ酢酸メチル(72.92mg、0.477mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(ヘキサン/EtOAc 1:1)によって精製して、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(200mg、87.48%)を薄黄色の油状物として得た。
メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート。1,4-ジオキサン(10.00mL)及びHCl(12M)(20.00mL)の撹拌溶液に、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(200.00mg、0.348mmol、1.00当量)を空気雰囲気下で、室温で少量ずつ加えた。得られた混合物を空気雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:3)で溶出して、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(100mg、64.63%)をオフホワイト色の固体として得た。
メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-ホルミルフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート。DMF(5.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(100.00mg、0.225mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、Cs2CO3(146.35mg、0.449mmol、2.00当量)及び4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(53.64mg、0.270mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc 1:1)によって精製して、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-ホルミルフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(60mg、47.42%)をオフホワイト色の固体として得た。
メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[4-(モルホリン-4-イルメチル)フェニル]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート。EtOH(5.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-ホルミルフェニル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(60.00mg、0.106mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、モルホリン(18.56mg、0.213mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。上記混合物にNaBH3CN(8.03mg、0.128mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc 1:1)によって精製して、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[4-(モルホリン-4-イルメチル)フェニル]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(45mg、66.59%)を無色の油状物として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(モルホリン-4-イル)メチル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]酢酸。THF(3.00mL)及び水(3.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[4-(モルホリン-4-イルメチル)フェニル]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(45.00mg、0.071mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、LiOH(16.98mg、0.709mmol、10.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(3×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(モルホリン-4-イル)メチル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセトアミド。DMA(3.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(モルホリン-4-イル)メチル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]酢酸(12.00mg、0.019mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HATU(11.03mg、0.029mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(1.24mg、0.023mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに0.5時間撹拌した。上記混合物にTEA(5.87mg、0.058mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=XBridge Prep C18 OBDカラム、5um、19*150mm;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=25mL/分;勾配=7分間で23%Bから45%B;220nm;Rt=6.78分)を用いた逆相フラッシュによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(モルホリン-4-イル)メチル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセトアミド(3mg、25.04%)をオフホワイト色の固体として得た。
化合物118は、適切な試薬を使用して、化合物121について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例15 化合物117の調製
tert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート。DMF(2.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(50.00mg、0.112mmol、1.00当量)及びCs2CO3(73.18mg、0.225mmol、2.00当量)の撹拌溶液/混合物に、4-(ブロモメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(46.86mg、0.168mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(2×20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、tert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(80mg、92.40%)を薄黄色の油状物として得た。
メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[(ピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート。DCM(4.00mL)中のtert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(80.00mg)の撹拌溶液に、TFA(1.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH8に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[(ピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(60mg、88.84%)を薄黄色の油状物として得た。
メチル2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート。DMF(2.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[(ピペリジン-4-イル)メチル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(60.00mg、0.111mmol、1.00当量)及びK2CO3(30.58mg、0.221mmol、2.00当量)の撹拌溶液/混合物に、(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(39.69mg、0.166mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、メチル2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(41mg、52.90%)を薄黄色の固体として得た。
2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]酢酸。THF(2.00mL)中のメチル2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセテート(41.00mg、0.059mmol、1.00当量)及びLiOH(14.01mg、0.585mmol、10当量)の撹拌溶液に、H2O(2.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(2M)(水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]酢酸(25mg、62.22%)をオフホワイト色の固体として得た。
2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセトアミド。DMA(3.00mL)中の2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]酢酸(25.00mg、0.036mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HATU(20.76mg、0.055mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(5.84mg、0.109mmol、3.00当量)を加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にTEA(36.84mg、0.364mmol、10.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセトアミド(20mg、80.12%)を薄黄色の固体として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセトアミド。THF(2.00mL)中の2-[3-[(1-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセトアミド(20.00mg、0.029mmol、1.00当量)及びHCl(2M)(2.00mL)の溶液を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH8に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=Xselect CSH OBDカラム 30×150mm 5um;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=7分間で15%Bから39%B;220nm;Rt=6.02分)を用いた分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-2,6-ジオキソ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-プリン-1-イル]アセトアミド(8mg、48.00%)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例16 化合物125の調製
メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート。DMF(5.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセテート(30.00mg、0.067mmol、1.00当量)及びCs2CO3(43.91mg、0.135mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)オキサン(24.13mg、0.135mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(30mg、81.94%)を薄黄色の油状物として得た。
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸。THF(2.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(30.00mg、0.055mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、H2O(2.00mL)中のLiOH(13.22mg、0.552mmol、10当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物/残渣をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸(粗製物)を薄黄色の油状物として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。DMA(5.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸(30.00mg、0.057mmol、1.00当量)及びHATU(32.32mg、0.085mmol、1.5当量)の溶液/混合物を室温で30分間撹拌し、続いて、NH4Cl(9.09mg、0.170mmol、3当量)を室温で加えた。上記混合物にTEA(17.20mg、0.170mmol、3当量)を室温で30分間かけて加えた。得られた混合物を室温でさらに一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19*150mm;流量=25mL/分;勾配=7分間で35%Bから50%B;220/254nm;Rt=6.5分)を用いた分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(15mg、50.09%)を白色の固体として得た。
実施例17 化合物124、127、及び128の調製
メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート。THF(5.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセテート(30.00mg、0.067mmol、1.00当量)及びPPh3(53.02mg、0.202mmol、3当量)の撹拌溶液/混合物に、DEAD(35.20mg、0.202mmol、3.00当量)を窒素雰囲気下で、0℃で滴下した。上記混合物に1,4-ジオキサン-2-イルメタノール(11.94mg、0.101mmol、1.5当量)を室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温でさらに一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、メチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(30mg、81.64%)を薄黄色の油状物として得た。
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸。THF(2.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(30.00mg、0.055mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、H2O(2.00mL)中のLiOH(3.95mg、0.165mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。DMA(3.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸(25.00mg、0.047mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HATU(26.83mg、0.071mmol、1.5当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(7.55mg、0.141mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にTEA(14.28mg、0.141mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19*150mm;流量=25mL/分;勾配=7分間で35%Bから45%B;220/254nm;Rt=6.5分)を用いた分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(10mg、40.07%)を白色の固体として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(2R)-1,4-ジオキサン-2-イルメチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド及び2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(2S)-1,4-ジオキサン-2-イルメチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。ラセミ体(スケールアップバッチ)を、以下の条件(カラム=CHIRALPAK IE、2*25cm、5um;移動相A=Hex(0.2%IPA)--HPLC、移動相B=EtOH--HPLC;流量=17mL/分;勾配=39分間で50Bから50B;220/254nm;RT1=26.099)を用いた逆相フラッシュによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(2R)-1,4-ジオキサン-2-イルメチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(30mg、16.22%)及び2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(2S)-1,4-ジオキサン-2-イルメチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(30mg、16.22%)を白色の固体として得た。
実施例18 化合物123の調製
メチル2-[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート。DCM(3.00mL)中のメチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]アセテート(70.00mg、0.129mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TEA(39.18mg、0.387mmol、3.00当量)及び塩化アセチル(20.26mg、0.258mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc 1:1)によって精製して、メチル2-[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(50mg、66.29%)を無色の油状物として得た。
[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸。THF(2.00mL)及びH2O(2.00mL)中のメチル2-[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセテート(50.00mg、0.086mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、LiOH(20.49mg、0.856mmol、10.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(2N水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(CH2Cl2/MeOH 10:1)によって精製して、[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸(30mg)を得た。
2-[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。DMA(5.00mL)中の[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]酢酸(30.00mg、0.053mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HATU(30.00mg、0.079mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。上記混合物にNH4OAc(4.86mg、0.063mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに0.5時間撹拌した。上記混合物にTEA(15.97mg、0.158mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。溶液を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19*150mm;流量=25mL/分;勾配=7分間で30%Bから50%B;220/254nm;Rt=6.5分)を用いた逆相フラッシュによって精製して、2-[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(20mg、66.78%)を白色の固体として得た。
実施例19 化合物122の調製
THF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(20.00mg、0.052mmol、1.00当量)及びPPh3(40.64mg、0.155mmol、3当量)の撹拌溶液に、DEAD(26.99mg、0.155mmol、3当量)及び[4-[(2-メトキシエトキシ)メチル]フェニル]メタノール(15.20mg、0.077mmol、1.5当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で3時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=Xselect CSH OBDカラム30*150mm 5um n;移動相A=水(0.05%TFA)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=7分間で43%Bから80%B;220nm;Rt=6.50分)を用いた分取HPLCによって精製して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2-メトキシエトキシ)メチル]フェニル]メチル)-1-メチルプリン-2,6-ジオン(15mg、51.36%)を白色の固体として得た。
実施例20 化合物130の調製
tert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート。DMF(5.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(300.00mg、0.616mmol、1.00当量)及びCs2CO3(401.14mg、1.231mmol、2当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(342.50mg、1.231mmol、2当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で20時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で80%Bから95%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を90%Bで収集し、減圧下で濃縮した。tert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(190mg、45.08%)をオフホワイト色の固体として得た。
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DCM(4.00mL、62.920mmol、172.31当量)中のtert-ブチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(190.00mg、0.278mmol、1当量)の撹拌溶液に、TFA(1.00mL、12.343mmol、33.80当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(粗製物)をオフホワイト色の固体として得た。
[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DCM(5.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(190.00mg、0.325mmol、1.00当量)及び塩化アセチル(51.04mg、0.650mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、TEA(98.68mg、0.975mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(150mg、73.65%)をオフホワイト色の固体として得た。
3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1H-プリン-2,6-ジオン。MeOH(5.00mL)中の[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(150.00mg、0.239mmol、1.00当量)の撹拌溶液/混合物に、NaH(47.88mg、1.197mmol、5当量、60%)を室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で55%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を65%Bで収集し、減圧下で濃縮した。3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1H-プリン-2,6-ジオン(88mg、71.74%)をオフホワイト色の固体として得た。
(R)-3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]プリン-2,6-ジオン。DMF(3.00mL)中の3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1H-プリン-2,6-ジオン(40.00mg、0.078mmol、1.00当量)及び(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(67.06mg、0.234mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DBU(59.42mg、0.390mmol、5.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/MeOH(20:1)で溶出して、3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]プリン-2,6-ジオン(粗製物)を薄黄色の油状物として得た。
(R)-3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]プリン-2,6-ジオン。THF(2.00mL)中の(R)-3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]プリン-2,6-ジオン(40.00mg、0.064mmol、1.00当量)及びHCl(2M)(2.00mL)の室温の撹拌溶液/混合物に。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、30*150mm、5um;移動相A=水(0.1%FA)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=7分間で35Bから65B;254/220nm;RT1=6.5;RT2=;注入量=mL;)を用いた分取HPLCによって精製して、(R)-3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[2,3-ジヒドロキシプロピル]プリン-2,6-ジオン(20mg、53.42%)を白色の固体として得た。
実施例21 化合物139及び140の調製
エチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]プロパノエート。DMF(8.00mg)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(800.00mg、1.589mmol、1.00当量)及びCs2CO3(1.04g、3.178mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、a-ブロモプロピオン酸エチル(431.48mg、2.384mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で80%Bから98%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を93%Bで収集し、減圧下で濃縮して、エチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]プロパノエート(870mg、90.71%)を黄色の油状物として得た。
エチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパノエート。1,4-ジオキサン(4.00mL)中のエチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]プロパノエート(870.00mg、1当量)及びHCl(12M)(8.00mL)の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で80%Bから98%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を95%Bで収集し、減圧下で濃縮して、エチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパノエート(560mg、82.08%)を白色の固体として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパン酸。THF(6.00mL)中のエチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパノエート(560.00mg、1.183mmol、1.00当量)及びLiOH(283.34mg、11.832mmol、10.00当量)の撹拌溶液に、H2O(3.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 80g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を70%Bで収集し、減圧下で濃縮した。2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパン酸(450mg、85.42%)を薄黄色の油状物として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパンアミド。DMA(8.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパン酸(450.00mg、1.011mmol、1.00当量)の溶液をHATU(576.42mg、1.516mmol、1.50当量)で室温で30分間処理し、続いて、NH4Cl(162.18mg、3.032mmol、3.00当量)を室温で加えた。上記混合物にTEA(306.80mg、3.032mmol、3.00当量)を室温で30分間加えた。得られた混合物を室温でさらに一晩撹拌した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で55%Bから75%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を64%Bで収集し、減圧下で濃縮して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパンアミド(320mg、71.27%)を白色の固体として得た。
(2R)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド。THF(3.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパンアミド(120.00mg、0.270mmol、1.00当量)及びPPh3(212.53mg、0.810mmol、3当量)の撹拌溶液に、DEAD(141.12mg、0.810mmol、3当量)及びオキサン-4-イルメタノール(47.06mg、0.405mmol、1.5当量)を窒素雰囲気下で、0℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm 5um;流量=60mL/分;勾配=8分間で30Bから50B;220nm;RT1=7.19;RT2=;注入量=mL)を用いた分取HPLCによって精製して、(2R)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド(30mg、20.48%)及び(2S)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イルメチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド(35mg、23.89%)を白色の固体として得た。
実施例22 化合物137及び138の調製
(2S)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド及び(2R)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド。THF(3.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパンアミド(120.00mg、0.270mmol、1.00当量)及びテトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(41mg、0.41mmol、1.5当量)の撹拌溶液に、DEAD(141.12mg、0.810mmol、3.00当量)及びPPh3(212.53mg、0.810mmol、3.00当量)を窒素雰囲気下で、0℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm 5um;流量=60mL/分;勾配=8分間で30Bから50B;220nm;RT1=7.19;RT2=;注入量=mL;)を用いた分取HPLCによって精製して、(2S)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド(15mg、10.49%)を白色の固体として、また(2R)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-(オキサン-4-イル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド(15mg、10.49%)を白色の固体として得た。
実施例23 化合物132の調製
メチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンゾエート。DMF(5.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(300.00mg、0.616mmol、1.00当量)及びCs2CO3(401.14mg、1.231mmol、2当量)の撹拌溶液/混合物に、4-(ブロモメチル)安息香酸メチル(211.52mg、0.923mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 80g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を71%Bで収集し、減圧下で濃縮して、メチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンゾエート(280mg、71.57%)を白色の固体として得た。
4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]メチル]安息香酸。THF(10.00mL)中のメチル4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンゾエート(600.00mg、1.151mmol、1.00当量)及びLiOH(275.61mg、11.509mmol、10当量)の撹拌溶液に、H2O(10.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物/残渣をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で50%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を61%Bで収集し、減圧下で濃縮して、4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]メチル]安息香酸(400mg、82.21%)を白色の固体として得た。
4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]メチル]ベンズアミド。DMA(10.00mL)中の4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]メチル]安息香酸(500.00mg、0.986mmol、1.00当量)の溶液をHATU(562.10mg、1.478mmol、1.5当量)で室温で30分間処理し、続いて、NH4Cl(158.15mg、2.957mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にTEA(299.18mg、2.957mmol、3当量)を室温で30分間加えた。得られた混合物を室温でさらに6時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で40%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を53%Bで収集し、減圧下で濃縮して、4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]メチル]ベンズアミド(350mg、70.14%)を白色の固体として得た。
4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンズアミド。DMF(5.00mL)中の4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]メチル]ベンズアミド(70.00mg、0.138mmol、1.00当量)及び(S)-(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(118.76mg、0.415mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DBU(105.23mg、0.691mmol、5.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/MeOH(20:1)で溶出して、(R)-4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンズアミド(粗製物)を薄黄色の油状物として得た。
4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンズアミド。THF(4.00mL)中の4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンズアミド(70.00mg、0.113mmol、1.00当量)及びHCl(2M)(4.00mL)の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、30*150mm、5um;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=7分間で25Bから42B;254/220nm;RT1=6.5)を用いた分取HPLCによって精製して、4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンズアミド(35mg、53.45%)を白色の固体として得た。
実施例24 化合物135の調製
DMF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(100.00mg、0.258mmol、1.00当量)及びCs2CO3(168.29mg、0.517mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)ベンゼンスルホンアミド(96.89mg、0.387mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で50%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を66%Bで収集し、減圧下で濃縮した。粗生成物を以下の条件(カラム=XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm 5um;流量=60mL/分;勾配=11分間で40%Bから55%B;220nm;RT1=9.68;RT2=;注入量=mL;)を用いた分取HPLCによって精製して、4-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ベンゼンスルホンアミド(45mg、31.32%)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例25 化合物150及び151の調製
メチル4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゾエート。THF(10.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(900.00mg、1.847mmol、1.00当量)及びPPh3(1453.14mg、5.540mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(964.87mg、5.540mmol、3.00当量)及び4-(1-ヒドロキシエチル)安息香酸メチル(499.19mg、2.770mmol、1.50当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で5%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を40%Bで収集し、減圧下で濃縮した。これにより、メチル4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゾエート(600mg、50%)をオフホワイト色の固体として得た。
4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]エチル]安息香酸。THF(5.00mL)中のメチル4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゾエート(600.00mg、0.924mmol、1.00当量)及びLiOH(221.22mg、9.237mmol、10.00当量)の撹拌溶液に、H2O(5.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で45%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を58%Bで収集し、減圧下で濃縮して、4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]エチル]安息香酸(330mg、68.52%)を白色の固体として得た。
4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]エチル]ベンズアミド。DMA(6.00mL)中の4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]エチル]安息香酸(330.00mg、0.633mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HATU(361.01mg、0.949mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(101.57mg、1.899mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にTEA(192.15mg、1.899mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で50%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を63%Bで収集し、減圧下で濃縮して、4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]エチル]ベンズアミド(150mg、45.54%)を白色の固体として得た。
4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンズアミド。DMF(5.00mL)中の4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-1H-プリン-3-イル]エチル]ベンズアミド(150.00mg、0.288mmol、1.00当量)及びDBU(131.65mg、0.865mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル4-メチルベンゼンスルホネート(165.08mg、0.577mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を40℃で24時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンズアミド(120mg、65.61%)を白色の固体として得た。
4-[(1S)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンズアミド及び4-[(1R)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンズアミド。THF(3.00mL)中の4-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]メチル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンズアミド(70.00mg、1当量)及びHCl(2M)(3.00mL)の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を以下の条件(カラム=CHIRALPAK IA、2*25cm、5um;移動相A=MTBE(10mMのNH3-MeOH)--HPLC、移動相B=EtOH--HPLC;流量=14mL/分;勾配=12分間で30Bから30B;220/254nm;RT1=7.012;RT2=9.03;注入量=0.5mL;ラン数=7)を用いた分取HPLCによって精製して、4-[(1S)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンズアミド(15mg、22.87%)及び4-[(1R)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンズアミド(15mg、22.87%)を白色の固体として得た。
実施例26 化合物152の調製
[7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(20.00mL、258.435mmol)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.70g、3.463mmol、1.00当量)及び3-ブロモ-2-クロロピリジン(999.56mg、5.194mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、NaHCO3(727.23mg、8.657mmol、2.50当量)、XPhos(165.07mg、0.346mmol、0.10当量)、XPhos Pd G3(293.10mg、0.346mmol、0.10当量)及びCuI(1.32g、6.925mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を密封チューブ中、窒素雰囲気下で、130℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で70%Bから90%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を85%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.1g、52.73%)を白色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン。THF(20.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.10g、1.826mmol、1.00当量)及びNaOH(219.08mg、5.477mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、H2O(20.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を65℃で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で25%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を45%Bで収集し、減圧下で濃縮して、7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(160mg、23.42%)を白色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン。DMF(6.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(160.00mg、0.428mmol、1.00当量)及び[2-(クロロメトキシ)エチル]トリメチルシラン(85.55mg、0.513mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、DIEA(165.79mg、1.283mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で45%Bから75%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を63%Bで収集し、減圧下で濃縮して、7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(165mg、76.50%)を薄黄色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン。DMF(5.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(165.00mg、0.327mmol、1.00当量)及びK2CO3(90.41mg、0.654mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、CH3I(51.07mg、0.360mmol、1.10当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗混合物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン。ジオキサン(3.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン(150.00mg、0.289mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HCl(12M)(6.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で35%Bから55%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を47%Bで収集し、減圧下で濃縮して、7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(100mg、89.04%)を白色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-シクロヘキシル-1-メチルプリン-2,6-ジオン。THF(6.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(100.00mg、0.258mmol、1.00当量)及びPPh3(0.20g、0.773mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(134.58mg、0.773mmol、3.00当量)及びシクロヘキサノール(38.70mg、0.386mmol、1.50当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を以下の条件(カラム=Sunfire Prep C18 OBDカラム、10um、19*250mm;移動相A=規定せず、移動相B=規定せず;流量=25mL/分;勾配=7分間で70Bから95B;254nm;RT1=5.9;RT2=;注入量=mL;)を用いた分取HPLCによって精製して、7-(4-クロロフェニル)-8-(2-クロロピリジン-3-イル)-3-シクロヘキシル-1-メチルプリン-2,6-ジオン(40mg、33.01%)を白色の固体として得た。
実施例27 化合物141及び145の調製
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸。THF(3.00mL)中のエチル2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセテート(300.00mg、0.653mmol、1.00当量)及びLiOH(156.43mg、6.532mmol、10.00当量)の撹拌溶液に、H2O(3.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で45%Bから65%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を53%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸(200mg、71.00%)を白色の固体として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド。DMA(4.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸(200.00mg、0.464mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HATU(264.52mg、0.696mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(74.43mg、1.391mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にTEA(140.79mg、1.391mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で40%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を59%Bで収集し、減圧下で濃縮して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(150mg、75.17%)をオフホワイト色の固体として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2S)-1,4-ジオキサン-2-イル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(20mg、10.91%)及び2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2R)-1,4-ジオキサン-2-イル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。THF(3.00mg)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(130.00mg、0.302mmol、1.00当量)及びPPh3(237.75mg、0.906mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(157.86mg、0.906mmol、3.00当量)及び[4-(1,4-ジオキサン-2-イル)フェニル]メタノール(88.03mg、0.453mmol、1.50当量)を窒素雰囲気下で、0℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2S)-1,4-ジオキサン-2-イル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(20mg、10.91%)を薄黄色の固体として、また2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2R)-1,4-ジオキサン-2-イル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(20mg、10.91%)を薄黄色の固体として得た。
実施例28 化合物146及び148の調製
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。THF(5.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(150.00mg、0.349mmol、1.00当量)及びPPh3(274.33mg、1.046mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(182.15mg、1.046mmol、3.00当量)及び[4-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]フェニル]メタノール(116.24mg、0.523mmol、1.50当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で5%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を40%Bで収集し、減圧下で濃縮した。2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(180mg、81.37%)を白色の固体として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド及び2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。THF(4.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(180.00mg、0.284mmol、1.00当量)及びHCl(2M)(4.00mL)の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=CHIRALPAK IC、2*25cm、5um;移動相A=Hex:DCM=3:1(10mMのNH3-MEOH)--HPLC、移動相B=EtOH:DCM=1:1-HPLC;流量=20mL/分;勾配=19分間で40Bから40B;220/254nm;RT1=13.46;RT2=16.075;注入量=0.4mL;ラン数=7)を用いた分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(40mg、23.72%)及び2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(40mg、23.72%)を白色の固体として得た。
化合物133及び143は、適切な試薬を使用して、上記化合物146及び148について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例29 化合物129の調製
tert-ブチル4-[[1-(1-カルバモイルエチル)-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート。DMF(5.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパンアミド(80.00mg、0.180mmol、1.00当量)及びCs2CO3(117.34mg、0.360mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100.19mg、0.360mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのFA)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で65%Bから85%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を73%Bで収集し、減圧下で濃縮した。tert-ブチル4-[[1-(1-カルバモイルエチル)-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(60mg、51.94%)を薄黄色の油状物として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]プロパンアミド。DCM(4.00mL)中のtert-ブチル4-[[1-(1-カルバモイルエチル)-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(60.00mg、1当量)の撹拌溶液に、TFA(1.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を71%Bで収集し、減圧下で濃縮して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]プロパンアミド(40mg、78.99%)を無色の油状物として得た。
2-[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド。DMA(2.00mL)中の酢酸(4.7mg、0.078mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、HATU(42mg、0.11mmol、1.5当量)を室温で加えた。上記混合物に2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]プロパンアミド(40.00mg、0.074mmol、1.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にTEA(22mg、0.22mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、5um、19*150mm;流量=25mL/分;勾配=7分間で37Bから42B;220/254nm;RT1=6.5)を用いた分取HPLCによって精製して、2-[3-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)メチル]-8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド(15mg、34.80%)を白色の固体として得た。
実施例30 化合物136の調製
DMF(2.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(30.00mg、0.070mmol、1.00当量)及びCs2CO3(45.44mg、0.139mmol、2当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)-1λ6-チアン-1,1-ジオン(19.00mg、0.084mmol、1.2当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を、以下の条件(カラム=XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5um、19*150mm;流量=25mL/分;勾配=8分間で25Bから50B;220nm;RT1=7.19;)を用いた分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(20mg、49.76%)を白色の固体として得た。
化合物153、185、及び186は、適切な試薬を使用して、化合物136について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例31 化合物155の調製
THF(5.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(40.00mg、0.093mmol、1.00当量)及びPPh3(73.15mg、0.279mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(48.57mg、0.279mmol、3.00当量)及び(4-メタンスルホニルフェニル)メタノール(25.97mg、0.139mmol、1.50当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=Sunfire Prep C18 OBDカラム、10um、19*250mm;流量=25mL/分;勾配=11分間で45Bから53B;254nm;RT1=10.2;)を用いた分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-メタンスルホニルフェニル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(30mg、53.92%)を白色の固体として得た。
化合物154、157、及び158は、適切な試薬を使用して、化合物155について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例32 化合物142及び144の調製
DMF(3.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]プロパンアミド(80.00mg、0.180mmol、1.00当量)及びCs2CO3(117.34mg、0.360mmol、2当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)-1λ6-チアン-1,1-ジオン(49.08mg、0.216mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(2S)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1ラムダ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド(30mg、28.21%)を白色の固体として、また(2R)-2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1ラムダ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]プロパンアミド(30mg、28.21%)を白色の固体として得た。
実施例33 化合物159の調製
6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。THF(20.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(1.20g、3.099mmol、1.00当量)及びPPh3(2.44g、9.297mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、6-(ヒドロキシメチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1.99g、4.649mmol、1.50当量)及びDEAD(1.62g、9.297mmol、3.00当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で50%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を71%Bで収集し、減圧下で濃縮した。6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1.8g、72.81%)を白色の固体として得た。
6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。TFA(7.00mL)中の6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1.80g、2.256mmol、1.00当量)の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に塩基性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を42%Bで収集し、減圧下で濃縮した。6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1.02g、81.10%)を白色の固体として得た。
実施例34 化合物164の調製
N-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-クロロピリジン-3-スルホンアミド。DCM(50.00mL)中の(2-アミノエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(2.48g、14.148mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、TEA(2.86g、28.297mmol、3.00当量)及び6-クロロピリジン-3-スルホニルクロリド(2.00g、9.432mmol、1.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=30分間で60%Bから80%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を70%Bで収集し、減圧下で濃縮して、N-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-クロロピリジン-3-スルホンアミド(3g、90.63%)を薄青色の固体として得た。
メチル5-([2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]スルファモイル)ピリジン-2-カルボキシレート。MeOH(50.00mL)中のN-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-クロロピリジン-3-スルホンアミド(1.00g、2.850mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TEA(865.04mg、8.549mmol、3.00当量)、キサントホス(659.53mg、1.140mmol、0.40当量)及びPd(AcO)2(127.95mg、0.570mmol、0.20当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物をCO雰囲気下で、60℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOH(3×50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=25分間で50%Bから70%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を64%Bで収集し、減圧下で濃縮して、メチル5-([2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]スルファモイル)ピリジン-2-カルボキシレート(500mg、46.85%)を白色の固体として得た。
N-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-スルホンアミド。MeOH(20.00mL)中のメチル5-([2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]スルファモイル)ピリジン-2-カルボキシレート(500.00mg、1.335mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH4(101.01mg、2.670mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=25分間で50%Bから70%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を64%Bで収集し、減圧下で濃縮して、N-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-スルホンアミド(330mg、71.33%)を白色の固体として得た。
N-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。THF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(50.00mg、0.129mmol、1.00当量)、N-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-スルホンアミド(44.74mg、0.129mmol、1.00当量)及びPPh3(101.60mg、0.387mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、DEAD(67.46mg、0.387mmol、3.00当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で60%Bから80%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を69%Bで収集し、減圧下で濃縮して、N-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(70mg、75.74%)を白色の固体として得た。
6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ピリジン-3-スルホンアミド。THF(3.00mL)中のN-[2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]-6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(100.00mg、0.140mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HCl(2M)(3.00mL、98.736mmol、706.67当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に中和した。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=30分間で35%Bから60%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を45%Bで収集し、減圧下で濃縮して、6-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N-(2-ヒドロキシエチル)ピリジン-3-スルホンアミド(50mg、59.50%)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例35 化合物156の調製
DMF(3.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(20.00mg、0.046mmol、1.00当量)及びK2CO3(32.12mg、0.232mmol、5.00当量)の撹拌溶液に、N-[[4-(ブロモメチル)フェニル](メチル)オキソ-ラムダ6-スルファニリデン]-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(19.20mg、0.056mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。上記混合物にMeOH(2.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-([4-[イミノ(メチル)オキソ-ラムダ6-スルファニル]フェニル]メチル)-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(15mg)を白色の固体として得た。
実施例36 化合物163の調製
[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(50.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(2.00g、4.074mmol、1.00当量)及びNaHCO3(1.71g、20.369mmol、5.00当量)の撹拌溶液に、2-ブロモ-3-クロロピリジン(1.18g、6.111mmol、1.50当量)、XPhos(388.41mg、0.815mmol、0.20当量)、XPhos Pd G3(689.66mg、0.815mmol、0.20当量)及びCuI(3.10g、16.295mmol、4.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、140℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×500mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で55%Bから85%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を71%Bで収集し、減圧下で濃縮した。[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1g、40.74%)を褐色の油状物として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン。THF(5.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.00g、1.660mmol、1.00当量)及びNaOH(199.17mg、4.980mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、H2O(5.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を60℃で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で30%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を45%Bで収集し、減圧下で濃縮した。7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(500mg、80.51%)を薄緑色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン。DMF(30.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(500.00mg、1.336mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIEA(863.51mg、6.681mmol、5.00当量)及びSEMCl(222.78mg、1.336mmol、1.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=25分間で65%Bから85%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を69%Bで収集し、減圧下で濃縮して、7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(350mg、51.92%)を黄色の固体として得た。
エチル2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]アセテート。DMF(10.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(350.00mg、0.694mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、K2CO3(191.78mg、1.388mmol、2.00当量)及びブロモ酢酸エチル(139.05mg、0.833mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。得られた混合物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸。1,4-ジオキサン(5.00mL)中のエチル2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]アセテート(400.00mg)の撹拌溶液に、HCl(12M)(10.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で40%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を55%Bで収集し、減圧下で濃縮して、[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸(200mg、51.24%)を薄黄色の固体として得た。
2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド。DMA(8.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸(200.00mg、0.463mmol、1.00当量)及びHATU(197.94mg、0.521mmol、1.50当量)の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(55.69mg、1.041mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに30分間撹拌した。上記混合物にTEA(105.35mg、1.041mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で20%Bから40%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を33%Bで収集し、減圧下で濃縮した。2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(150mg、75.17%)を白色の固体として得た。
2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。DMF(5.00mL)中の2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(70.00mg、0.162mmol、1.00当量)及びCs2CO3(105.78mg、0.325mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)-1λ6-チアン-1,1-ジオン(44.24mg、0.195mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(50mg、53.34%)を白色の固体として得た。
実施例37 化合物170の調製
tert-ブチル4-[[1-(カルバモイルメチル)-7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート。DMF(5.00mL)中の2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(100.00mg、0.232mmol、1.00当量)及びCs2CO3(151.11mg、0.464mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、4-(ブロモメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(129.02mg、0.464mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で40%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を56%Bで収集し、減圧下で濃縮して、tert-ブチル4-[[1-(カルバモイルメチル)-7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(110mg、75.47%)を白色の固体として得た。
2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]アセトアミド。DCM(6.00mL)中のtert-ブチル4-[[1-(カルバモイルメチル)-7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(110.00mg、0.175mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(1.50mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で40%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を49%Bで収集し、減圧下で濃縮した。2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]アセトアミド(80mg、86.51%)を薄黄色の固体として得た。
2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[(1-メタンスルホニルピペリジン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。ピリジン(5.00mg)中の2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-2,6-ジオキソ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)プリン-1-イル]アセトアミド(70.00mg、0.132mmol、1.00当量)及びメタンスルホン酸無水物(65.93mg、0.379mmol、2.00当量)の窒素雰囲気下の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で30%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を55%Bで収集し、減圧下で濃縮した。2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[(1-メタンスルホニルピペリジン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(10mg、12.45%)を黄色の固体として得た。
実施例38 化合物168の調製
EtOH(3.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(50.00mg、0.116mmol、1.00当量)及びDIEA(45.06mg、0.349mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、1,6-ジオキサスピロ[2.5]オクタン(26.53mg、0.232mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。溶液を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=40分間で35%Bから50%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を42%Bで収集し、減圧下で濃縮して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(4-ヒドロキシオキサン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(30mg、47.42%)を白色の固体として得た。
実施例39 化合物169の調製
8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(5-クロロピリジン-2-イル)メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン。DMF(7.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(70.00mg、0.188mmol、1.00当量)及び5-クロロ-2-(クロロメチル)ピリジン(45.58mg、0.281mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、DIEA(72.73mg、0.563mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を50℃で24時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=50mL/分;勾配=40分間で40%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を56%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(5-クロロピリジン-2-イル)メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(50mg、53.45%)を白色の固体として得た。
[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(5-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メタンスルホンアミド。DMF(7.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(5-クロロピリジン-2-イル)メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(60.00mg、0.120mmol、1.00当量)及びDBU(91.57mg、0.602mmol、5.00当量)の撹拌溶液に、ブロモメタンスルホンアミド(41.87mg、0.241mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を40℃で36時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。粗生成物を分取HPLCによって精製して、[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(5-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メタンスルホンアミド(5mg、7.02%)を白色の固体として得た。
実施例40 化合物174の調製
メチル(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]-2-メチルプロパノエート。THF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(150.00mg、0.298mmol、1.00当量)及びPPh3(234.43mg、0.894mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、(2S)-3-ヒドロキシ-2-メチルプロパン酸メチル(52.79mg、0.447mmol、1.50当量)及びDEAD(155.66mg、0.894mmol、3.00当量)を窒素雰囲気下で、0℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で50%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を65%Bで収集し、減圧下で濃縮した。メチル(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]-2-メチルプロパノエート(140mg、77.85%)を薄黄色の固体として得た。
メチル(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパノエート。DCM(5.00mL)中のメチル(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]-2-メチルプロパノエート(140.00mg、0.232mmol、1.00当量)の撹拌溶液/混合物に、TFA(1.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に塩基性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で40%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を55%Bで収集し、減圧下で濃縮した。メチル(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパノエート(100mg、91.09%)を白色の固体として得た。
(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパン酸。THF(4.00mL)中のメチル(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパノエート(100.00mg、0.211mmol、1.00当量)及びLiOH(50.60mg、2.113mmol、10.00当量)の撹拌溶液/混合物に、H2O(4.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(水溶液)でpH6に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を45%Bで収集し、減圧下で濃縮した。(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパン酸(85mg、87.60%)を白色の固体として得た。
(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパンアミド。DMA(4.00mL)中の(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパン酸(90.00mg、0.196mmol、1.00当量)及びHATU(111.76mg、0.294mmol、1.5当量)の溶液を室温で30分間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(31.45mg、0.588mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。上記混合物にTEA(59.49mg、0.588mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を45%Bで収集し、減圧下で濃縮して、(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパンアミド(80mg、89.08%)を白色の固体として得た。
(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]-2-メチルプロパンアミド。DMF(5.00mL)中の(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]-2-メチルプロパンアミド(80.00mg、0.175mmol、1.00当量)及びCs2CO3(170.62mg、0.524mmol、3当量)の撹拌溶液に、(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(83.37mg、0.262mmol、1.5当量)を室温で加えた。得られた混合物を30℃で30時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で40%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を61%Bで収集し、減圧下で濃縮した。(2S)-3-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]-2-メチルプロパンアミド(65mg、61.60%)を白色の固体として得た。
化合物175は、適切な試薬を使用して、化合物174について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例41 化合物183及び184の調製
7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン。DMF(20.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(1.80g、3.568mmol、1.00当量)及びK2CO3(0.99g、7.137mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、CH3I(0.61g、4.282mmol、1.20当量)を空気雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を空気雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(4:1)で溶出して、7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン(1.2g、64.86%)をオフホワイト色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン。DCM(5.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン(1.20g、2.315mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(1.00mL、13.463mmol、5.82当量)を空気雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を空気雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(800mg、89.04%)をオフホワイト色の固体として得た。
6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。THF(10.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(800.00mg、2.061mmol、1.00当量)及び6-(1-ヒドロキシエチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(911.94mg、2.061mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIAD(799.01mg、6.182mmol、3.00当量)及びPPh3(1621.51mg、6.182mmol、3.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(2:1)で溶出して、6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1g、59.71%)をオフホワイト色の固体として得た。
6-[(1R)-1-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド。50mL丸底フラスコに、6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(1.00g、1.230mmol、1.00当量)及びTFA(20.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を空気雰囲気下で、60℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18シリカゲル;移動相=ACN/水(10mMのNH4HCO3)、25分間で20%から50%の勾配;検出器=UV254nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、粗生成物を得た。粗生成物(500mg)を、以下の条件(カラム=CHIRAL IC、2*25cm、5um;移動相A=Hex:DCM=3:1(10mMのNH3-MEOH)--HPLC、移動相B=EtOH:DCM=1:1--HPLC;流量=20mL/分;勾配=13.5分間で60Bから60B;220/254nm;RT1=5.557;RT2=11.872;注入量=2.96mL;ラン数=5;)を用いた分取キラルHPLCによって精製して、6-[(1S)-1-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド(175.2mg)をオフホワイト色の固体として、また6-[(1R)-1-[7-(4-クロロフェニル)-8-(3-クロロピリジン-2-イル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド(160.6mg)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例42 化合物179及び180の調製
6-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。DMF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(100.00mg、0.258mmol、1.00当量)及びCs2CO3(252.43mg、0.775mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、1-(5-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]スルファモイル]ピリジン-2-イル)エチル4-メチルベンゼンスルホネート(231.15mg、0.387mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で30時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で40%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を60%Bで収集し、減圧下で濃縮した。6-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(150mg、71.55%)を白色の固体として得た。
6-[(1S)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド及び6-[(1R)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド。TFA(10.00mL)中の6-[1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(350.00mg、0.431mmol、1.00当量)の60℃の撹拌溶液に。得られた混合物を還流状態で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物/残渣を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(カラム=XBridge Shield RP18 OBDカラム、30*150mm、5um;流量=60mL/分;勾配=7分間で40Bから60B;254nm;RT1=5.9;RT2=;注入量=mL;)を用いた分取HPLCによって精製して、6-[(1S)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド(115mg、46.67%)及び6-[(1R)-1-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド(115mg、46.67%)を白色の固体として得た。
実施例43 化合物187及び188の調製
6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。THF(5.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3H-プリン-2,6-ジオン(360.00mg、1.009mmol、1.00当量)及び6-(1-ヒドロキシエチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(535.84mg、1.211mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、DIAD(408.08mg、2.018mmol、2.00当量)及びPPh3(529.32mg、2.018mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(420mg、粗製物)を白色の固体として得た。
4-[(1S)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゼンスルホンアミド及び4-[(1R)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゼンスルホンアミド。25mL丸底フラスコに、4-[1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ベンゼンスルホンアミド(800.00mg)及びTFA(10.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を空気雰囲気下で、60℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18シリカゲル;移動相=ACN/水(10mMのNH4HCO3)、25分間で20%から45%の勾配;検出器=UV254nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、粗生成物(350mg)を得た。粗生成物(350mg)を、以下の条件(カラム=CHIRALPAK IG、2*25cm、5um;移動相A=Hex(10mMのNH3)、移動相B=EtOH:DCM=1:1--HPLC;流量=20mL/分;勾配=17分間で35Bから35B;220/254nm;RT1=12.837;RT2=15.325;注入量=0.9mL;ラン数=17;)を用いた分取キラル-HPLCによって精製して、4-[(1S)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゼンスルホンアミド(125.8mg)をオフホワイト色の固体として、また4-[(1R)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ベンゼンスルホンアミド(128.6mg)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例44 化合物182の調製
6-[[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。THF(2.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3H-プリン-2,6-ジオン(60.00mg、0.168mmol、1.00当量)及び6-(ヒドロキシメチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(86.48mg、0.202mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、DIAD(68.01mg、0.336mmol、2.00当量)及びPPh3(88.22mg、0.336mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、6-[[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(90mg)を白色の固体として得た。
6-[[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。50mL丸底フラスコに、6-[[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(90.00mg、0.117mmol、1.00当量)及びTFA(5.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を60℃で6時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18シリカゲル;移動相=ACN/水(10mMのNH4HCO3)、20分間で25%から45%の勾配;検出器=UV254nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。6-[[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(34.6mg)をオフホワイト色の固体として得た。
化合物181は、適切な試薬を使用して、化合物182について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例45 化合物176及び177の調製
N-メトキシ-N-メチル-1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-カルボキサミド。DMF(30.00mL)中の1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-カルボン酸(5.00g、28.058mmol、1.00当量)及びHATU(12.80g、33.670mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン(2.06g、33.670mmol、1.20当量)及びTEA(8.52g、84.175mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:2)で溶出して、N-メトキシ-N-メチル-1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-カルボキサミド(4g、64.43%)を白色の固体として得た。
4-アセチル-1λ6-チアン-1,1-ジオン。THF(30.00mL)中のN-メトキシ-N-メチル-1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-カルボキサミド(3.00g、13.558mmol、1.00当量)の撹拌溶液/混合物に、1M MeMgBr(2.43g、20.337mmol、1.50当量)を窒素雰囲気下で、室温で少量ずつ加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で1時間撹拌した。飽和NaHCO3(水溶液)を用いて室温で反応をクエンチした。得られた混合物を水(50mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:1)で溶出して、4-アセチル-1λ6-チアン-1,1-ジオン(1.9g、79.52%)を無色の油状物として得た。
4-(1-ヒドロキシエチル)-1λ6-チアン-1,1-ジオン。MeOH(20.00mL)中の4-アセチル-1λ6-チアン-1,1-ジオン(1.90g、10.781mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH4(0.82g、21.563mmol、2.00当量)を室温で少量ずつ加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。飽和NH4Cl(水溶液)を用いて室温で反応をクエンチした。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた混合物を水(30mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、4-(1-ヒドロキシエチル)-1λ6-チアン-1,1-ジオン(1.7g、88.46%)を無色の油状物として得た。
1-(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)エチル4-メチルベンゼンスルホネート。DCM(30.00mL)中の4-(1-ヒドロキシエチル)-1λ6-チアン-1,1-ジオン(1.70g、9.537mmol、1.00当量)及びTEA(4.83g、47.686mmol、5.00当量)の撹拌溶液に、DMAP(0.12g、0.954mmol、0.10当量)及びTsCl(2.73g、14.306mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18シリカゲル;移動相=ACN/水(10mMのNH4HCO3)、20分間で20%から40%の勾配;検出器=UV254nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1-(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)エチル4-メチルベンゼンスルホネート(2.5g、78.85%)を白色の固体として得た。
2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1S)-1-(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)エチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド及び2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1R)-1-(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)エチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。DMF(10.00mL)中の2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(100.00mg、0.232mmol、1.00当量)及びCs2CO3(227.18mg、0.697mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、1-(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)エチル4-メチルベンゼンスルホネート(115.90mg、0.349mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を40℃で30時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で40%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を55%Bで収集し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1S)-1-(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)エチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(70mg、51.01%)及び2-[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1R)-1-(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)エチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(70mg、51.01%)を白色の固体として得た。
実施例46 化合物172の調製
[8-クロロ-7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(20.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(5.00g、10.185mmol、1.00当量)及びNCS(2.04g、15.277mmol、1.50当量)の室温の撹拌溶液に。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で50%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を70%Bで収集し、減圧下で濃縮した。[8-クロロ-7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(4.2g、78.49%)を薄黄色の固体として得た。
[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(20.00mL)中の[8-クロロ-7-(4-クロロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.00g、1.903mmol、1.00当量)及びCu(AcO)2(345.72mg、1.903mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、2,4-ジフルオロフェニルボロン酸(691.30mg、4.378mmol、2.30当量)及びピリジン(602.23mg、7.614mmol、4.00当量)をO2雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物をO2雰囲気下で、50℃で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で50%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を68%Bで収集し、減圧下で濃縮した。[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(600mg、52.27%)を薄黄色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン。THF(6.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(500.00mg、0.829mmol、1.00当量)及びH2O(6.00mL)の撹拌溶液に、NaOH(132.66mg、3.317mmol、4.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を60℃で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を室温まで冷却させた。混合物をHCl(水溶液)でpH5に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で20%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を35%Bで収集し、減圧下で濃縮して、7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(250mg、80.46%)を白色の固体として得た。
7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン。DMF(5.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(250.00mg、0.667mmol、1.00当量)及びDIEA(258.67mg、2.001mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、SEM-Cl(133.47mg、0.801mmol、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で40%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を65%Bで収集し、減圧下で濃縮した。7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(250mg、74.21%)を薄黄色の固体として得た。
エチル2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]アセテート。DMF(6.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(250.00mg、0.495mmol、1.00当量)及びCs2CO3(483.90mg、1.485mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、ブロモ酢酸エチル(165.35mg、0.990mmol、2.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し,無水Na2SO4Fで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで直接使用した。
エチル2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセテート。DCM(8.00mL)中のエチル2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]アセテート(250.00mg、0.423mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(2.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH7に塩基性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから70%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を42%Bで収集し、減圧下で濃縮した。エチル2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセテート(150mg、76.96%)を白色の固体として得た。
[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸。THF(5.00mL)中のエチル2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセテート(150.00mg、0.326mmol、1.00当量)及びLiOH(77.95mg、3.255mmol、10当量)の撹拌溶液に、H2O(5.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(水溶液)でpH5に酸性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で20%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を35%Bで収集し、減圧下で濃縮した。[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸(120mg、85.19%)を白色の固体として得た。
2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド。DMA(5.00mL)中の[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]酢酸(120.00mg、0.277mmol、1.00当量)及びHATU(158.15mg、0.416mmol、1.5当量)の溶液を室温で30分間撹拌した。上記混合物にNH4Cl(44.50mg、0.832mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに30分間撹拌した。上記混合物にTEA(84.17mg、0.832mmol、3当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で20%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を35%Bで収集し、減圧下で濃縮した。2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(100mg、83.52%)を白色の固体として得た。
2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド。DMF(6.00mL)中の2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]アセトアミド(110.00mg、0.255mmol、1.00当量)及びCs2CO3(249.02mg、0.764mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(121.67mg、0.382mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を36%Bで収集し、減圧下で濃縮した。2-[7-(4-クロロフェニル)-8-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1ラムダ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]アセトアミド(100mg、67.91%)を白色の固体として得た。
化合物173は、適切な試薬を使用して、化合物172について記載した方法及びスキームによって調製した。
実施例47 化合物171の調製
(1-シアノシクロプロピル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート。DCM(30.00mL)中の1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(2.00g、20.594mmol、1.00当量)及びDMAP(251.59mg、2.059mmol、0.10当量)の撹拌溶液に、TEA(10.42g、102.969mmol、5.00当量)及びTsCl(5.89g、30.891mmol、1.50当量)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で20%Bから50%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を45%Bで収集し、減圧下で濃縮した。(1-シアノシクロプロピル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(4g、77.29%)をオフホワイト色の固体として得た。
1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル。DMF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(150.00mg、0.298mmol、1.00当量)及びCs2CO3(291.22mg、0.894mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、(1-シアノシクロプロピル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(112.31mg、0.447mmol、1.50当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で20時間撹拌した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で50%Bから80%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を72%Bで収集し、減圧下で濃縮した。1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル(160mg、92.18%)を白色の固体として得た。
1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル。DCM(5.00mL)中の1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル(160.00mg、0.275mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(1.00mL)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に塩基性化した。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 330g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で40%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を47%Bで収集し、減圧下で濃縮した。1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル(120mg、96.60%)を白色の固体として得た。
1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル。1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-2,6-ジオキソ-3H-プリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル(0.120g、0.265mmol)及び(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(0.127g、0.398mmol)の撹拌溶液に、N,N-ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の炭酸セシウム(0.259g、0.796mmol)を周囲温度で加えた。得られた混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を水(10.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム=C18、20~40μm、120g;移動相A=水(+10mMのNH4HCO3);移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配(B):40分間で30%から60%;検出器=UV220nm/254nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を47%Bで収集し、減圧下で濃縮して、1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル(0.100g、63%)を白色の固体として得た。
1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボキサミド。THF(5.00mL)中の1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボニトリル(100.00mg、0.167mmol、1.00当量)及び白金(2+)ジメチル亜ホスフィン酸ジジメチルホスフィニット(7.14mg、0.017mmol、0.10当量)の撹拌溶液に、H2O(0.50mL)を室温で加えた。得られた混合物を60℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。残渣を、以下の条件:カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=80mL/分;勾配=40分間で30%Bから60%B;254/220nmを用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含む画分を48%Bで収集し、減圧下で濃縮した。1-[[8-(2-クロロフェニル)-7-(4-クロロフェニル)-3-[(1,1-ジオキソ-1λ6-チアン-4-イル)メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル]シクロプロパン-1-カルボキサミド(70mg、67.96%)を白色の固体として得た。
実施例48 化合物149の調製
[7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(500.00mL)中の(3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソ-7H-プリン-1-イル)メチル2,2-ジメチルプロパノエート(10.00g、26.288mmol、1.00当量)及びCu(AcO)2(4.77g、26.288mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、6-クロロピリジン-3-イルボロン酸(9.51g、60.463mmol、2.30当量)及びピリジン(6.24g、78.864mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物をO2雰囲気下で、50℃で40時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×2L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×5L)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(400mL)でのトリチュレーションによって精製して、[7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(3.5g、27.06%)を白色の固体として得た。
[8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート。DMF(80.00mL)中の[7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(3.50g、7.115mmol、1.00当量)及びNaHCO3(2.99g、35.574mmol、5.00当量)の撹拌溶液に、2-ブロモクロロベンゼン(2.04g、10.672mmol、1.50当量)X-Phos(0.68g、1.423mmol、0.20当量)XPhos Pd G3(1.20g、1.423mmol、0.20当量)及びCuI(5.42g、28.459mmol、4当量)を窒素雰囲気下で、130℃で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、130℃で24時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×600mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー:カラム=シリカ-CS カラム 330g;移動相A=PE、移動相B=EA;流量=70mL/分;勾配=40分間で20%Bから40%B;254/280nmによって精製した。所望の生成物を含む画分を28%Bで収集し、減圧下で濃縮した。[8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.2g、28.00%)を白色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン。THF(5.00mL)及びH2O(5.00mL)中の[8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[(2,2-ジメチルプロパノイル)オキシ]メチル]-2,6-ジオキソプリン-1-イル]メチル2,2-ジメチルプロパノエート(1.00g、1.660mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、苛性ソーダ(199.17mg、4.980mmol、3.00当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温でおよそ10時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物をHCl(1N水溶液)でpH6に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=20分間で55%Bから80%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を59%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(256mg、41.22%)を白色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン。DMF(10.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1,3-ジヒドロプリン-2,6-ジオン(256.00mg、0.684mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIEA(265.27mg、2.052mmol、3.00当量)及び[2-(クロロメトキシ)エチル]トリメチルシラン(114.06mg、0.684mmol、1.00当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=25分間で60%Bから80%B;254/220nmカラム)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を67%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(216mg、62.59%)を白色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン。DMF(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]-1H-プリン-2,6-ジオン(216.00mg、0.428mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、K2CO3(71.02mg、0.514mmol、1.20当量)及びヨウ化メチル(73.00mg、1.20当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしに次のステップで使用した。
8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン。1,4-ジオキサン(5.00mL)中の8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3-[[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]プリン-2,6-ジオン(220.00mg、0.424mmol、1.00当量)及び塩化水素(10mL)の溶液を室温で10時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。混合物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH6に塩基性化した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのNH4HCO3)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=30分間で35%Bから60%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を39%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(121mg、73.45%)を白色の固体として得た。
8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-シクロヘキシル-1-メチルプリン-2,6-ジオン。THF中の8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-1-メチル-3H-プリン-2,6-ジオン(121.00mg、1当量)及びPPh3(245.00mg、3.00当量)の撹拌溶液に、シクロヘキサノール(31.00mg、1.00当量)及びDEAD(163.00mg、3.00当量)を窒素雰囲気下で、0℃で滴下した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによってモニタリングした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム=C18カラム 120g;移動相A=水(10mMのAcOH)、移動相B=ACN;流量=60mL/分;勾配=25分間で60%Bから80%B;254/220nm)を用いた逆相フラッシュによって精製した。所望の生成物を含む画分を68%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8-(2-クロロフェニル)-7-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-シクロヘキシル-1-メチルプリン-2,6-ジオン(50mg、34.11%)を白色の固体として得た。
実施例49 化合物189及び190の調製
6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド。THF(5.00mL)中の7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-3H-プリン-2,6-ジオン(360.00mg、1.009mmol、1.00当量)及び6-(1-ヒドロキシエチル)-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(535.84mg、1.211mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、DIAD(408.08mg、2.018mmol、2.00当量)及びPPh3(529.32mg、2.018mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(420mg、粗製物)を白色の固体として得た。
6-[(1S)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド及び6-[(1R)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド。50mL丸底フラスコに、6-[1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-3-スルホンアミド(420.00mg、0.538mmol、1.00当量)及びTFA(10mL)を室温で加えた。得られた混合物を60℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、PE/EtOAc(1:2)で溶出して、粗生成物を得た。粗生成物(240mg)を、以下の条件(カラム=CHIRALPAK IC、2*25cm、5um;移動相A=Hex(10mMのNH3)、移動相B=EtOH:DCM=1:1--HPLC;流量=16mL/分;勾配=25分間で70Bから70B;220/254nm;RT1=7.955;RT2=21.868;注入量=2.667mL;ラン数=3;)を用いた分取HPLCによって精製して、6-[(1S)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド(82mg)をオフホワイト色の固体として、また6-[(1R)-1-[7-(4-クロロフェニル)-1-メチル-8-(2-メチルピラゾール-3-イル)-2,6-ジオキソプリン-3-イル]エチル]ピリジン-3-スルホンアミド(81.7mg)をオフホワイト色の固体として得た。
実施例50 CB1及びCB2 cAMPアンタゴニストアッセイ
LANCE Ultra cAMPキット(Perkin Elmer)を使用して、CB1受容体を安定して発現するFlp-In CHO細胞(Invitrogen)、CB1受容体を安定して発現するCB1-CHO細胞(Perkin Elmer)、またはCB2受容体を安定して発現するCB2-CHO細胞(Perkin Elmer)において生成される3’,5’-環状アデノシンモノリン酸(cAMP)の量を定量した。
LANCE Ultra cAMPキット(Perkin Elmer)を使用して、CB1受容体を安定して発現するFlp-In CHO細胞(Invitrogen)、CB1受容体を安定して発現するCB1-CHO細胞(Perkin Elmer)、またはCB2受容体を安定して発現するCB2-CHO細胞(Perkin Elmer)において生成される3’,5’-環状アデノシンモノリン酸(cAMP)の量を定量した。
最初にフォルスコリンを滴定して、細胞の反応を決定した。フォルスコリンのEC90を化合物の試験に使用した。CP55940を滴定し、フォルスコリンのEC90を使用して、アゴニストの刺激レベルを決定した。アゴニストのEC90を後続の化合物の試験に使用した。
CB1アッセイの場合、フォルスコリン(Sigma)、CP55940(Cayman Chemicals)、及びAM251(MCE)を100% DMSO中に希釈し、それぞれ100mM、1mM、及び1mMから始まる3倍連続希釈とした。CB2アッセイの場合、フォルスコリン(Sigma)、CP55940(Cayman Chemicals)、及びAM630(MCE)を100% DMSO中に希釈し、それぞれ100mM、1mM、及び30mMから始まる3倍連続希釈とした。試験化合物を100% DMSO中に希釈し、10mMから始まる3倍連続希釈とした。cAMPアッセイ緩衝液は、Ca2+及びMg2+を含む1xハンクス緩衝生理食塩水(Invitrogen)、5.3mM HEPES(Invitrogen)、0.05% BSA、0.5mM IBMX(Sigma)を含有する。
全てのアッセイで、細胞を回収し、計数し、cAMPアッセイ緩衝液で1×105細胞/mLに希釈した。生存率が85%を超える細胞のみをアッセイに使用した。384ウェルプレートに細胞を1000細胞/ウェルで播種し、10nL/ウェルのAM251(CB1の場合)、AM630(CB2の場合)または試験化合物を加え、37℃で10分間インキュベートした。次いで、フォルスコリン及びアゴニストをEC90に達するまで加え、25℃で30分間インキュベートした。生成されたcAMPの量を検出するために、5μLのEu-cAMPトレーサーの100倍希釈ストック及び5μLのUlight-抗cAMPの200倍希釈ストックを各ウェルに加え、プレートを25℃で15分間インキュベートした。EnVisionマイクロプレートリーダーを使用して、FRETシグナルを読み取った(λex=320nm、λem=615nm及び665nm)。
結果は、阻害率(%)=100-100×(U-C2)/(C1-C2)である阻害率(%)で表され、ここで、Uは、サンプルのFRET比(λem(665nm)/λem(615nm))であり、C1は、高コントロールの平均(アンタゴニストを加えていない場合のシグナル)であり、C2は、低コントロールの平均(最高濃度のAM251またはAM630アンタゴニストの場合のシグナル)である。XLfitまたはGraphPad Prismのいずれかで4パラメータフィッティングを使用して、化合物濃度の関数としての阻害パーセンテージをヒルの式に当てはめることによって、IC50を決定した。
参照による援用
本明細書に引用される全ての米国特許ならびに米国特許出願公開及び国際出願公開は、参照により本明細書に援用される。
本明細書に引用される全ての米国特許ならびに米国特許出願公開及び国際出願公開は、参照により本明細書に援用される。
均等物
上記の明細書の記載は、当業者による本発明の実施を可能とするうえで十分なものである。各実施例は本発明の1つの態様の単一の例示として意図されるものであり、他の機能的に同等の実施形態も本発明の範囲に含まれることから、本発明の範囲は、記載される実施例によって限定されるべきでない。本明細書に示され説明されるもの以外の本発明の様々な改変が上記の説明から当業者には明らかとなろう。これらの改変は、添付の特許請求の範囲に含まれるものとする。本発明の利点及び目的は、必ずしも本発明の各実施形態に包含されるわけではない。
上記の明細書の記載は、当業者による本発明の実施を可能とするうえで十分なものである。各実施例は本発明の1つの態様の単一の例示として意図されるものであり、他の機能的に同等の実施形態も本発明の範囲に含まれることから、本発明の範囲は、記載される実施例によって限定されるべきでない。本明細書に示され説明されるもの以外の本発明の様々な改変が上記の説明から当業者には明らかとなろう。これらの改変は、添付の特許請求の範囲に含まれるものとする。本発明の利点及び目的は、必ずしも本発明の各実施形態に包含されるわけではない。
Claims (16)
- 構造式Iを有する化合物:
R1は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R1は、任意選択により置換され、
R2は、アリール、または任意選択によりベンゾ縮合された5~6員ヘテロアリールであり、ここで、R2は、任意選択により置換され、
R3は、水素、-(C(R5)2)0~2-カルボシクリル、-(C(R5)2)0~2-ヘテロシクリル、-(C(R5)2)1~2-ピリジニル、または-(C(R5)2)1~2-フェニルであり、ここで、各R5は、独立して、水素、または-OH及びハロから独立して選択される1つ以上の置換基で任意選択により置換されたC1~C3アルキルであり、各カルボシクリル、ヘテロシクリル、ピリジニル及びフェニルは、ハロ、-CN、またはハロもしくはヒドロキシで任意選択により置換されたC1~C4アルキルから独立して選択される最大2つの置換基で任意選択により置換され、
R4は、水素、1~3個のヒドロキシルで任意選択により置換された-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-C(O)-NR6R7、-C1~C4アルキレン-S(O)2-NR6R7、-C1~C4アルキレン-O-C(O)-C1~C4アルキル、-C1~C4アルキレン-O-C1~C4アルキル、-(C(R5)2)0~2-シクロアルキル、または-(C(R5)2)0~2-飽和ヘテロシクリルであり、ここで、R6及びR7のそれぞれは、水素及びC1~C4アルキルから独立して選択され、R4の任意のアルキルまたはアルキレン部分の任意の2つのメチレン単位は、任意選択により、任意の1つまたは複数の介在するメチレン単位と一緒になってシクロアルキル、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルを形成し、
R3が水素である場合、R4は水素またはメチルではない)。 - R1が、-CN、-CF3、ハロ、またはメチルから独立して選択される最大3個の置換基で任意選択により置換され、
R2が、-CN、-CF3、ハロ、またはメチルから独立して選択される最大3個の置換基で任意選択により置換される、
請求項1に記載の化合物または塩。 - R1またはR2のうちの少なくとも1つが、1つ以上のハロで任意選択により置換されたフェニルである、請求項1または2に記載の化合物または塩。
- R1が、フェニル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、またはピラゾール-5-イルであり、R1が、メチル及びハロから独立して選択される最大2つの置換基で任意選択により置換される、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物または塩。
- R1が、3-クロロピリジン-2-イル、2-クロロピリジン-3-イル、2-クロロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2-クロロ-4-フルオロフェニル、または1-メチルピラゾール-5-イルである請求項4に記載の化合物または塩。
- R2が、4-クロロフェニルまたは6-クロロピリジン-3-イルである、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物または塩。
- R3が、水素、-(CHR5)0~1-ピペリジン-4-イル、-(CHR5)0~1-ピリジン-2-イル、-(CHR5)0~1-テトラヒドロピラン-4-イル、-(CHR5)0~1-テトラヒドロチオピラン-4-イル、-(CHR5)0~1-フェニル、-(CHR5)0~1-シクロヘキシル、-(CHR5)0~1-1,4-ジオキサン-2-イル、-(CHR5)0~1-チエタン-3-イル、または-(CHR5)0~1-テトラヒドロチオフラン-3-イル、-(CHR5)0~1-であり、ここで、R3は、任意の環上で、ハロ、オキソ、-OH、-C1~C4アルキル、-CH2-O-(CH2)2-O-CH3、-C(=O)-O-C1~C4アルキル、-C(=O)OH、-C(=O)-C1~C4アルキル、-C(=O)N(R6)2、-C(=O)N(R6)-CH2-シクロプロピル、-S(=O)2N(R6)2、-S(=O)2-C1~C4アルキル、-S(=O)(=NH)-C1~C4アルキル、4-メチルピペラジン-1-イル、モルホリン-4-イルメチル、1,4-ジオキサン-2-イル、1,4-ジオキサン-2-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルカルバミル、またはテトラヒドロフラン-3-イルカルバミルのうちの1つ以上で任意選択により置換される、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物または塩。
- R3が、水素、1-メチルスルホニルピペリジン-4-イルメチル、5-クロロピリジン-2-イルメチル、4-ヒドロキシテトラヒドロピラン-4-イルメチル、5-(テトラヒドロフラン-2-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(2-ヒドロキシエタン-1-イルアミノスルホニル)ピリジン-2-イル-メチル、1,1-ジオキソチオピラン-4-イルメチル、5-((1-ヒドロキシシクロプロパ-1-イルメチル)カルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(3-ヒドロキシプロパン-2-イルカルバミル)ピリジン-2-イルメチル、5-(アミノスルホニル)ピリジン-2-イルメチル、4-フルオロテトラヒドロピラン-4-イルメチル、4-(メチルスルホンイミドイル)フェニルメチル、4-(メチルスルホニル)フェニルメチル、5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イルメチル、4-(アミノスルホニル)フェニルメチル、シクロヘキシル、4-(カルバミル)フェニルエタン-2-イル、4-(2,3-ジヒドロキシルプロパン-1-イル)フェニルメチル、4-(1,4-ジオキサン-2-イル)フェニルメチル、4-(1,4-ジオキサン-2-イルメチル)フェニルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルカルバミル)フェニルエタン-2-イル、4-(カルバミル)フェニルメチル、1-アセチルピペリジン-4-イルメチル、1,4-ジオキサン-2-イルメチル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルメチルカルバミル)フェニルメチル、4-(2-メトキシエタン-1-オキシメチル)フェニルメチル、4-(モルホリン-4-イルメチル)フェニルメチル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルメチルアミノメチル)フェニルメチル、4-クロロフェニルメチル、4-(4-メチルピペラジン-1-イルメチル)フェニルメチル、1-(2-ヒドロキシエタン-1-イル)ピペリジン-4-イルメチル、1-メチルピペリジン-4-イルメチル、1-(カルバミルメチル)ピペリジン-4-イルメチル、1-(2,3-ジヒドロキシプロパン-1-イル)ピペリジン-4-イルメチル、4-(2-ヒドロキシエタン-1-イルカルバミル)フェニルメチル、4-カルボキシフェニルメチル、シクロヘキシルメチル、1-(1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル)エタン-1-イル、(1,1-ジオキソ-4-フルオロテトラヒドロチオピラン-4-イル)メチル、1-(5-アミノスルホニルピリジン-2-イル)エタン-1-イル、4-(メチルカルボキシ)フェニルメチル、1,1-ジオキソチエタン-3-イルメチル、1,1-ジオキソテトラヒドロフラン-3-イルメチル、1-(4-アミノスルホニルフェニル)エタン-1-イル、(1,1-ジオキソ-テトラヒドロチオピラン-4-イル)メチル、または1-(5-アミノスルホニルピリジン-2-イル)エタン-1-イルである、請求項7に記載の化合物または塩。
- R4が、水素、メチル、2,3-ジヒドロキシプロパン-1-イル、3-ヒドロキシプロアン-1-イル、2-ヒドロキシエタン-1-イル、カルバミルメチル、1-カルバミルシクロプロパ-1-イルメチル、アミノスルホニルメチル、2-(カルバミル)エタン-2-イル、2-カルバミルプロパン-1-イル、テトラブチルカルボキシメチル、または2-メトキシエタン-1-イルである、請求項1~8のいずれか1項に記載の塩の化合物。
- 請求項1~10のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む、組成物。
- 異常なCB1活性を特徴とする疾患または状態を治療する方法であって、それを必要としている対象に請求項1~10のいずれか1項に記載の化合物、または請求項11に記載の組成物を投与するステップを含む、前記方法。
- 前記疾患または状態が、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、肥満関連腎臓病、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ネフローゼ症候群、腎線維化、プラダーウィリー症候群、メタボリックシンドローム、消化器疾患、非アルコール性肝臓疾患、アルコール性肝臓疾患、または非アルコール性脂肪性肝臓疾患である、請求項12に記載の方法。
- 前記疾患または状態が、糖尿病性腎症である、請求項13に記載の方法。
- 前記疾患または状態が、巣状分節性糸球体硬化症である、請求項13に記載の方法。
- 前記疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項13に記載の方法。
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