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JP2022541391A - 多重着地エネルギー走査電子顕微鏡システム及び方法 - Google Patents

多重着地エネルギー走査電子顕微鏡システム及び方法 Download PDF

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JP2022541391A JP2021577988A JP2021577988A JP2022541391A JP 2022541391 A JP2022541391 A JP 2022541391A JP 2021577988 A JP2021577988 A JP 2021577988A JP 2021577988 A JP2021577988 A JP 2021577988A JP 2022541391 A JP2022541391 A JP 2022541391A
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Abstract

Figure 2022541391000001
検査システム及び方法が開示される。検査システムは、第1の着地エネルギービームを提供するように構成された第1のエネルギー源と、第2の着地エネルギービームを提供するように構成された第2のエネルギー源とを含み得る。検査システムはまた、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出し、且つ検査システムの動作モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えるように構成されたビームコントローラを含み得る。

Description

関連出願の相互参照
[0001] この出願は、2019年7月26日に出願された米国特許出願第62/879,304号の優先権を主張し、同特許は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0002] 本明細書で提供される実施形態は、走査電子顕微鏡(SEM)システムを開示し、より詳細には、複数の着地エネルギービームを用いたSEMシステムを開示する。
[0003] 集積回路(IC)の製造プロセスでは、未完成又は完成回路コンポーネントは、それらが設計に従って製造され、欠陥がないことを保証するために検査が行われる。走査電子顕微鏡(SEM)など、光学顕微鏡又は荷電粒子(例えば、電子)ビーム顕微鏡を利用する検査システムを採用することができる。SEMは、低エネルギーの電子を表面に送出し、検出器を使用して、表面から離れる二次電子又は後方散乱電子を記録する。表面上の異なる励起位置についてそのような電子を記録することによって、ナノメートルオーダーの空間分解能で画像を作成することができる。
[0004] ICコンポーネントの物理的なサイズが縮小し続けるにつれて、欠陥検出における精度及び歩留まりが、特にエッジ配置誤差(EPE)及びオーバーレイシフト測定に関して、より重要になる。現時点では、SEMに基づいてEPE又はオーバーレイシフトを測定するための2つの技法がある。1つの技法は、高着地エネルギーSEMを使用して、ICコンポーネントのEPE又はオーバーレイシフトを測定するためにICコンポーネントの異なる層の透明なSEM画像を撮像することである。別の技法は、異なる層から低着地エネルギーSEM画像を撮像して、EPE又はオーバーレイシフトを測定するために画像をまとめて位置合わせすることである。
[0005] 本開示の実施形態は、検査システム及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、検査システムは、第1の着地エネルギービームを提供するように構成された第1のエネルギー源と、第2の着地エネルギービームを提供するように構成された第2のエネルギー源とを含み得る。検査システムはまた、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出し、且つ検査システムの動作モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えるように構成されたビームコントローラを含み得る。
[0006] いくつかの実施形態では、検査方法が開示される。方法は、第1の着地エネルギービームを提供することと、第2の着地エネルギービームを提供することとを含み得る。方法はまた、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出することを含み得る。方法は、検査モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることを更に含み得る。
[0007] いくつかの実施形態では、別の検査方法が開示される。方法は、第1の着地エネルギービームを提供することと、第2の着地エネルギービームを提供することとを含み得る。方法はまた、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出することを含み得る。方法は、視野内のウェーハの走査を容易にするために視野に向けて選択的に送出される第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を誘導することを更に含み得る。視野は複数の走査線を含み得る。方法はまた、走査線の1つが、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで走査され、且つ走査線の隣接する1つが、視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで走査される、インターレース走査モード、走査線の各々が、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回走査される、ライン走査モード、又は視野が、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回走査される、フレーム走査モードの何れかに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることを含み得る。
[0008] 本開示の実施形態の他の利点は、添付の図面と併せて取り入れられる以下の説明から明らかになるであろう。以下の説明では、例示及び例として、本発明のある特定の実施形態を記載する。
[0009]本開示の実施形態と一致する、例示的な電子ビーム検査(EBI)システムを示す概略図である。 [0010]本開示の実施形態と一致する、図1の例示的な電子ビーム検査システムの一部であり得る例示的な電子ビームツールを示す概略図である。 [0011]本開示の実施形態と一致する、図2の例示的な電子ビームツールの例示的な動作を示す概略図である。 [0012]本開示の実施形態と一致する、図1の例示的な電子ビーム検査システムの一部であり得る例示的な電子ビームツールを示す概略図である。 [0013]本開示の実施形態と一致する、図4の例示的な電子ビームツールの例示的な動作を示す概略図である。 [0014]本開示の実施形態と一致する、図1の例示的な電子ビーム検査システムの一部であり得る例示的な電子ビームツールを示す概略図である。 [0015]本開示の実施形態と一致する、図6の例示的な電子ビームツールの例示的な動作を示す概略図である。 [0016]本開示の実施形態と一致する、検査システムによってサポートされる例示的な走査モードを示す図である。 [0017]本開示の実施形態と一致する、検査システムによってサポートされる例示的な走査モードを示す図である。 [0018]本開示の実施形態と一致する、例示的な検査方法を表すプロセスフローチャートである。
[0019] ここでは、例示的な実施形態を詳細に参照し、その例は、添付の図面に示されている。以下の説明は、添付の図面を参照し、別段の表現がない限り、異なる図面における同じ番号は、同じ又は同様の要素を表す。例示的な実施形態の以下の説明において記載される実装形態は、すべての実装形態を表すわけではない。代わりに、それらの実装形態は、添付の請求項において記述されるように、開示される実施形態に関連する態様と一致する装置及び方法の単なる例である。例えば、いくつかの実施形態は、電子ビームの利用に関する文脈において説明されているが、本開示は、そのように限定されない。他のタイプの荷電粒子ビームを同様に適用することができる。その上、光学撮像、写真検出、X線検出など、他の撮像システムを使用することができる。
[0020] 電子デバイスは、基板と呼ばれるシリコン片上に形成された回路で構築される。多くの回路は、同じシリコン片上にまとめて形成することができ、集積回路又はICと呼ばれる。これらの回路のサイズは劇的に減少しており、その結果、更に多くの回路を基板に適合させることができる。例えば、スマートフォンのICチップは、親指の爪ほどの大きさしかないが、それにもかかわらず、20億を超えるトランジスタを含むことができ、各トランジスタのサイズは、人間の毛髪のサイズの1/1000未満である。
[0021] これらの極めて小さなICの作成は、多大な時間を要する複雑且つ高価なプロセスであり、数百もの個々のステップを伴う場合が多い。1つのステップにおける誤差でさえ、完成ICに欠陥をもたらす可能性があり、完成ICは、無用なものとなる。従って、製造プロセスの目標の1つは、プロセスで作成される機能可能なICの数を最大化するため、すなわち、プロセスの総歩留まりを向上させるために、そのような欠陥を回避することである。
[0022] 歩留まりを向上させる要素の1つは、十分な数の機能可能な集積回路を生産することを保証するために、チップ作成プロセスをモニタすることである。プロセスをモニタする方法の1つは、それらの形成の様々な段階でチップ回路構造を検査することである。検査は、走査電子顕微鏡(SEM)を使用して行うことができる。SEMは、これらの極めて小さな構造を撮像するために使用することができ、実際には、構造の「ピクチャ」を撮影する。画像は、構造が正しく形成されたかどうか、また、構造が正しい場所に形成されたかどうかを判断するために使用することができる。不適切に形成される又は不適切な場所に形成されるなどによって、構造に欠陥がある場合は、欠陥が再発する可能性が低くなるようにプロセスを調整することができる。構造が不適切な場所に形成されているかどうかを判断する2つの方法は、ターゲットとされる場所から構造のエッジがどれだけ離れて位置するかについての指標である、構造のエッジ配置誤差(EPE)を決定すること、又はターゲットとされるオーバーレイ/オーバーラップと比較して第1の構造のエッジが第2の構造にどれだけ重なり合う又は重なるかについての指標である、構造のオーバーレイシフトを決定することである。
[0023] ICコンポーネントの物理的なサイズが縮小し続けるにつれて、欠陥検出における精度及び歩留まりが、特にEPE及びオーバーレイシフトに関して、より重要になる。SEMに基づいてEPE又はオーバーレイシフトを測定するための多数の技法がある。1つの技法は、高着地エネルギーSEMを使用して、ICコンポーネントのEPE又はオーバーレイシフトを測定するためにICコンポーネントの異なる層の透明なSEM画像を撮像することである。しかしながら、ICコンポーネントの最上層は、例えば、画像コントラスト及び信号応答に関しては、下層と比較して異なるように高着地エネルギーSEMに応答し得るので、高着地エネルギーSEMを使用して透明なSEM画像を撮像することによって、特に最上層のエッジ周辺で、測定誤差が生じる。別の技法は、異なる層から低着地エネルギーSEM画像を撮像して、EPE又はオーバーレイシフトを測定するために画像をまとめて位置合わせすることである。しかしながら、画像がノイズを含む可能性があり且つ位置合わせプロセスによって誤差が誘発される可能性があるので、取得される測定値の精度に悪影響が及ぶことがある。
[0024] その上、既存の測定技法では、異なる設定で又は異なる時間に撮像されたSEM画像に基づいてEPE又はオーバーレイ測定が行われ、これにより、精度の低下とスループットの低下が生じ得る。例えば、現時点では、EPE又はオーバーレイ測定は、典型的には、まずサンプル(例えば、検査対象の半導体ウェーハ)をEPE又はオーバーレイ測定システム内に入れ、測定システムの設定(例えば、着地エネルギーSEM設定)を構成し、且つ測定システムを使用してサンプルの画像を取得し得るオペレータによって実行される。次いで、オペレータは、測定システムの設定を調整し(例えば、着地エネルギーSEMのエネルギーレベルを増減し)、その後、測定システムを使用してサンプルの別の画像を取得し得る。オペレータは、少数の異なる設定でサンプルの画像を撮像するために、調整プロセスを数回繰り返す必要があることがあり、各調整は完了するのに数秒かかる。オペレータがこれらの調整を行うのにかかる時間は、オペレータが検査し得るサンプルの数を制限するだけでなく、オペレータが調整を行うのにかかる数秒以内に温度、振動、ノイズなどの因子が変化し得るので測定精度を低下させることに留意されたい。ナノメートルオーダーの測定を行う場合に、僅かな変動でも、測定精度に悪影響を及ぼすドリフトを引き起こす可能性があることに留意されたい。
[0025] 本開示の実施形態は、上述した欠点のいくつかに対処する検査システム及び方法を提供する。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、検査システムは、検査プロセスを容易にするために、複数の着地エネルギー源を利用して、複数の着地エネルギービームを提供し得る。より具体的には、いくつかの実施形態では、検査システムは、2つのエネルギー源を含み得る。第1のエネルギー源と呼ばれる、エネルギー源の一方は、第1の着地エネルギービームを提供し得る。第2のエネルギー源と呼ばれる、他方のエネルギー源は、第2の着地エネルギービームを提供し得る。第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームは、異なるエネルギーレベルを有し得、且つ各々は、検査中のサンプル(例えば、半導体ウェーハ又は他の材料で作られたウェーハ)のSEM画像を生成するのに好適であり得る。検査システムはまた、第1の着地エネルギービーム又は第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出するために使用できる、ビームコントローラを含み得る。ビームコントローラはまた、第1の着地エネルギービーム又は第2の着地エネルギービームの送出を切り替え得る。このように、検査システムは、異なるエネルギービーム下でサンプルのSEM画像を自動的に取得することができ、測定プロセス中にオペレータが設定を手動で調整する必要をなくし、それにより、オペレータが検査し得るサンプルの数と測定プロセスの精度との両方を増大させる。更に、ビームコントローラは、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を非常に素早く(例えば、およそナノ秒以内に)切り替えることができ、それにより、ドリフトを最小限に抑え、測定精度を更に向上させる。
[0026] 本開示のいくつかの実施形態では、検査システムはまた、1つ又は複数の偏向器を含み得る。これらの偏向器は、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームを検査中のサンプル(例えば、ウェーハ)の異なるエリアに向けて誘導するか又は方向転換するために使用され得る。このように、検査システムは、サンプルを移動させる必要なしに、サンプルの異なるエリアを検査し得る。万一検査プロセス中にサンプルを移動させたとしたら、検査プロセス中に取得した画像を移動の補償のために再調整しなければならず、これにより、誤差が誘発されることに留意されたい。検査プロセス中にサンプルを移動させる必要性を排除することによって、検査システムの精度も向上させることができる。
[0027] 図面では、コンポーネントの相対寸法は、明確にするために拡大され得る。以下の図面の説明内では、同じ又は同様の参照番号は、同じ又は同様のコンポーネント又はエンティティを指し、個々の実施形態に対する違いのみを説明する。本明細書で使用される場合、別段の具体的な記述がない限り、「又は」という用語は、実行不可能な場合を除いて、考えられるすべての組み合わせを包含する。例えば、コンポーネントがA又はBを含み得るということが記述されている場合は、別段の具体的な記述がない限り又は実行不可能でない限り、コンポーネントは、A又はB、或いはA及びBを含み得る。第2の例として、コンポーネントがA、B又はCを含み得るということが記述されている場合は、別段の具体的な記述がない限り又は実行不可能でない限り、コンポーネントは、A、又はB、又はC、又はA及びB、又はA及びC、又はB及びC、又はA、B及びCを含み得る。
[0028] ここで図1を参照すると、図1は、本開示の実施形態と一致する、例示的な電子ビーム検査(EBI)システム100を示している。図1に示されるように、荷電粒子ビーム検査システム100は、メインチャンバ101、装填・ロックチャンバ102、電子ビームツール104及び機器フロントエンドモジュール(EFEM)106を含む。電子ビームツール104は、メインチャンバ101内に位置する。説明及び図面は電子ビームを対象とするが、実施形態は、本開示を特定の荷電粒子に限定するためには使用されないことが理解されている。
[0029] EFEM106は、第1の装填ポート106a及び第2の装填ポート106bを含み得る。EFEM106は、追加の装填ポートを含み得る。第1の装填ポート106a及び第2の装填ポート106bは、検査予定のウェーハ(例えば、半導体ウェーハ若しくは他の材料で作られたウェーハ)又はサンプルを含むウェーハ前面開口式一体型ポッド(FOUP)を受け取り得る(以下では、ウェーハ及びサンプルは、集合的に「ウェーハ」と呼ばれる)。EFEM106の1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)は、装填・ロックチャンバ102にウェーハを移送し得る。
[0030] 装填・ロックチャンバ102は、装填/ロック真空ポンプシステム(図示せず)に接続され、装填/ロック真空ポンプシステムは、大気圧を下回る第1の圧力に達するように装填・ロックチャンバ102内の気体分子を取り除く。第1の圧力に達した後、1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)は、装填・ロックチャンバ102からメインチャンバ101にウェーハを移送する。メインチャンバ101は、メインチャンバ真空ポンプシステム(図示せず)に接続され、メインチャンバ真空ポンプシステムは、第1の圧力を下回る第2の圧力に達するようにメインチャンバ101内の気体分子を取り除く。第2の圧力に達した後、ウェーハに対して、電子ビームツール104による検査が行われる。いくつかの実施形態では、電子ビームツール104は、マルチビーム検査ツールを含み得る。
[0031] コントローラ109は、電子ビームツール104に電子的に接続することができ、また、他のコンポーネントにも電子的に接続することができる。コントローラ109は、荷電粒子ビーム検査システム100の様々な制御を実行するように構成されたコンピュータであり得る。また、コントローラ109は、様々な信号及び画像処理機能を実行するように構成された処理回路も含み得る。図1では、コントローラ109は、メインチャンバ101、装填・ロックチャンバ102及びEFEM106を含む構造の外部のものとして示されているが、コントローラ109は、構造の一部でもあり得ることが理解されている。
[0032] 本開示は、電子ビーム検査システムを収納するメインチャンバ101の例を提供しているが、本開示の態様は、広い意味で、電子ビーム検査システムを収納するチャンバに限定されないことに留意すべきである。むしろ、前述の原理は、他のチャンバにも適用できることが理解されている。
[0033] ここで図2を参照すると、図2は、本開示の実施形態と一致する、図1の例示的な荷電粒子ビーム検査システム100の一部であり得る例示的な電子ビームツール104を示す概略図を示している。図2に示すように、電子ビームツール104は、第1のエネルギー源202と、第2のエネルギー源222と、ビームセレクタ212とを含み得る。
[0034] 第1のエネルギー源202は、カソード204とアノード206とを含み得る。第1のエネルギー源202は、カソード204とアノード206との間に電圧を印加することによって、第1の着地エネルギービーム240を生成し得る。第1の着地エネルギービーム240は、第1の着地エネルギービーム240を集束させ得る、集光レンズ208を通過し得る。第1の着地エネルギービーム240はまた、第1の着地エネルギービーム240のサイズを制限し得る、ビーム制限アパーチャ210を通過し得る。いくつかの実施形態では、第1のエネルギー源202は、第1の着地エネルギービーム240を電子ビームツール104の主光軸236に沿って送出するように位置決めされ得る。主光軸236に沿って送出される第1の着地エネルギービーム240は、オンアクシスビームと呼ばれることがある。代替的に、第1のエネルギー源202は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、第1の着地エネルギービーム240を主光軸236に対してオフアクシスに送出するように位置決めされ得る。
[0035] 第2のエネルギー源222は、カソード224とアノード226とを含み得る。第2のエネルギー源222は、カソード224とアノード226との間に電圧を印加することによって、第2の着地エネルギービーム242を生成し得る。第2の着地エネルギービーム242は、第2の着地エネルギービーム242を集束させ得る、集光レンズ228を通過し得る。第2の着地エネルギービーム242はまた、第2の着地エネルギービーム242のサイズを制限し得る、ビーム制限アパーチャ230を通過し得る。いくつかの実施形態では、第2のエネルギー源222は、第2の着地エネルギービーム242を電子ビームツール104の副光軸238に沿って送出するように位置決めされ得る。副光軸238に沿って送出される第2の着地エネルギービーム242は、オフアクシスビーム(主光軸236に対してオフアクシス)と呼ばれることがある。
[0036] いくつかの実施形態では、ビームセレクタ212は、第1の着地エネルギービーム240と第2の着地エネルギービーム242との両方を受け取るように位置決めされ得る。第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242は、異なるエネルギーレベルを有し得、各々は、検査中のサンプル232のSEM画像を生成するのに好適である。例えば、第1の着地エネルギービームは、約1keVで動作し得、第2の着地エネルギービームは、約25keVで動作し得る。
[0037] ビームセレクタ212は、視野234内のサンプル232の走査を容易にするために、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方のみを視野234に向けて選択的に送出し得る。ビームセレクタ212は更に、選択されなかった着地エネルギービームを視野234から離れるように誘導し得る。例えば、いくつかの実施形態では、ビームセレクタ212は、静電偏向器、磁気偏向器、ウィーンフィルタ、又は静電偏向器、磁気偏向器、若しくはウィーンフィルタの何れかの組み合わせを含み得る。ビームセレクタ212は、ビームセレクタ212に適度な励起を与えることによって制御可能である、係合解除状態又は係合状態の一方で動作するように構成され得る。例えば、静電偏向器の場合、静電偏向器に係合するように、適度な励起電圧が静電偏向器に印加され得る。例えば、磁気偏向器の場合、磁気偏向器に係合するように、適度なコイル電流が磁気偏向器に流され得る。例えば、ウィーンフィルタの場合、ウィーンフィルタに係合するように、適度なコイル電流がウィーンフィルタに流され得る。
[0038] いくつかの実施形態では、ビームセレクタ212が、図2に示すように、係合解除状態で動作するときに、ビームセレクタ212は、第1の着地エネルギービーム240を視野234に向けて送出することを可能にし、且つ第2の着地エネルギービーム242を視野234に向けて送出することを阻止し得る。ビームセレクタ212が、図3に示すように、係合状態で動作するときに、ビームセレクタ212は、(例えば、第1の着地エネルギービーム240を視野234に入る方向から離れるように誘導することによって)第1の着地エネルギービーム240を視野234に向けて送出することを阻止し、且つ(例えば、第2の着地エネルギービーム242を視野234に入る方向に誘導することによって)第2の着地エネルギービーム242を視野234に向けて送出することを可能にし得る。このように、電子ビームツール104は、ビームセレクタ212との係合又は係合解除を選択的に行い得、次に、ビームセレクタ212は、視野234に向けての第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の送出を切り替え得る。
[0039] いくつかの実施形態では、電子ビームツール104は、視野234内のサンプル232の走査を容易にするために、1組又は複数組の走査偏向器216及び218を利用して、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方を視野234に向けて誘導し得る。図1及び図2に示すサンプル232に対する視野234の場所は、例として与えられており、限定的なものとして意図されていないことを理解されたい。例えば、走査プロセスでは、走査偏向器216及び218は、サンプル232の異なる部分の画像再構築のためのデータの収集を容易にするために、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方を異なる時点で異なる場所に誘導するように制御され得る。その上、走査偏向器216及び218はまた、それらの場所におけるサンプル232構造の立体画像再構築のためのデータを提供するために、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方を異なる時点でサンプル232の異なる側に誘導するように制御され得る。
[0040] いくつかの実施形態では、電子ビームツール104はまた、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方を検査のためにサンプル232上に集束させるように構成され得る、対物レンズアセンブリ220を含み得る。いくつかの実施形態では、対物レンズアセンブリ220は、変更スイング対物レンズ遅延液浸レンズ(SORIL)を含み得る。対物レンズアセンブリ220の実装形態は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく様々であり得ることが考えられる。
[0041] いくつかの実施形態では、電子ビームツール104は、電子ビームツール104が、視野234内のサンプル232の走査を容易にするために第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方を視野234に向けて送出した後にサンプル232から離れる二次電子又は後方散乱電子を記録するために利用され得る、検出器214を追加的に含み得る。異なる励起位置についてそのような電子を記録することによって、ナノメートルオーダーの空間分解能で画像を作成することができる。
[0042] ここで概して図4及び図5を参照すると、図4及び図5は、本開示の実施形態と一致する、図1の例示的な荷電粒子ビーム検査システム100の一部であり得る別の例示的な電子ビームツール104を示す概略図を示している。図4に示すように、電子ビームツール104は、ビームセレクタ212、第1のビームブランカ250、及び第2のビームブランカ252を利用して、着地エネルギービームを共同して制御し得る。ビームセレクタ212、第1のビームブランカ250、及び第2のビームブランカ252は、まとめてビームコントローラと呼ばれることがある。
[0043] いくつかの実施形態では、第1のビームブランカ250は、第1のビームブランカ250が係合されたときに第1の着地エネルギービーム240をビーム制限アパーチャ210内などに偏向させるように構成され得る。このように、第1のビームブランカ250は、第1のビームブランカ250が係合されたときに、第1の着地エネルギービーム240をビームセレクタ212に向けて送出することを防止することができる。第2のビームブランカ252は、第2のビームブランカ252が係合されたときに第2の着地エネルギービーム242をビーム制限アパーチャ230内などに偏向させるように構成され得る。このように、第2のビームブランカ252は、第2のビームブランカ252が係合されたときに、第2の着地エネルギービーム242をビームセレクタ212に向けて送出することを防止することができる。
[0044] いくつかの実施形態では、電子ビームツール104は、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の一方のみがビームセレクタに一度に送出されるように、第1のビームブランカ250又は第2のビームブランカ252の一方に選択的に係合し得る。例えば、電子ビームツール104が、図4に示すように、第2のビームブランカ252に選択的に係合したときに、第2のビームブランカ252は、第2の着地エネルギービーム242をビームセレクタ212に向けて送出することを防止することができる。電子ビームツール104が、図5に示すように、第1のビームブランカ250に選択的に係合したときに、第1のビームブランカ250は、第1の着地エネルギービーム240をビームセレクタ212に向けて送出することを防止することができる。
[0045] ビームセレクタ212は、上記で説明した態様と同様の態様で動作し得る。例えば、ビームセレクタ212は、視野234内のサンプル232の走査を容易にするために、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方のみを視野234に向けて送出し得る。ビームセレクタ212は、ビームセレクタ212に適度な励起を与えることによって制御可能である、係合解除状態又は係合状態の一方で動作するように構成され得る。ビームセレクタ212が、図4に示すように、係合解除状態で動作するときに、ビームセレクタ212は、第1の着地エネルギービーム240を視野234に向けて送出することを可能にし得る。ビームセレクタ212が、図5に示すように、係合状態で動作するときに、ビームセレクタ212は、(例えば、第2の着地エネルギービーム242を視野234に入る方向に誘導することによって)第2の着地エネルギービーム242を視野234に向けて送出することを可能にし得る。このように、電子ビームツール104は、視野234に向けての第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の送出を切り替えるために、第1のビームブランカ250又は第2のビームブランカ252の一方に選択的に係合し、且つビームセレクタ212との係合又は係合解除を選択的に行い得る。
[0046] ここで概して図6及び図7を参照すると、図6及び図7は、本開示の実施形態と一致する、図1の例示的な荷電粒子ビーム検査システム100の一部であり得る別の例示的な電子ビームツール104を示す概略図を示している。図6に示すように、電子ビームツール104は、ビーム制限アパーチャ254と併せてビームセレクタ212を利用して、着地エネルギービームを共同して制御し得る。ビームセレクタ212及びビーム制限アパーチャ254は、まとめてビームコントローラと呼ばれることがある。
[0047] いくつかの実施形態では、ビーム制限アパーチャ254は、ビーム制限アパーチャ210及び230(図2)に加えて利用され得る。代替的に、ビーム制限アパーチャ254は、ビーム制限アパーチャ210及び230(図2)の代わりになるように利用され得る。ビーム制限アパーチャ254は、第1の着地エネルギービーム240と第2の着地エネルギービーム242との両方のビーム経路上に位置決めされ得る。このように、ビームセレクタ212が、第1の着地エネルギービーム240を視野234に向けて誘導することを可能にするように動作するときに、ビーム制限アパーチャ254は、図6に示すように、第2の着地エネルギービーム242をブロックして、第2の着地エネルギービーム242を視野234に向けて送出することを防止し得る。ビームセレクタ212が、第2の着地エネルギービーム242を視野234に向けて誘導するように動作するときに、ビーム制限アパーチャ254は、図7に示すように、第2の着地エネルギービーム242を視野234に向けて送出することを可能にし得る。ビームセレクタ212が、第2の着地エネルギービーム242を視野234に向けて誘導するように動作するときに、ビームセレクタ212がまた、第1の着地エネルギービーム240を視野234から離れるように誘導し得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、ビーム制限アパーチャ254は、方向転換された第1の着地エネルギービーム240をブロックするように位置決めされ得る。代替的に、検出器214は、図7に示すように、方向転換された第1の着地エネルギービーム240をブロックするように位置決めされ得る。
[0048] ここで図8を参照すると、図8は、本開示の実施形態と一致する電子ビームツール104を利用する図1の検査システム100によってサポートされる例示的な走査モードを示している。電子ビームツール104は、視野234内のサンプル232の走査を容易にするために、1組又は複数組の走査偏向器216及び218(図2~図7に示す)を利用して、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方を視野234に向けて誘導し得る。図8に示すように、視野234は、複数の走査線802~810を含み得る。いくつかの実施形態では、電子ビームツール104は、1組又は複数組の走査偏向器216及び218を利用して、インターレース走査モードをサポートし得、インターレース走査モードでは、電子ビームツール104は、走査偏向器216及び218を利用して、第1の着地エネルギービーム240が視野234に送出されるときに1つの走査線(例えば、第1の走査線802)の走査を、及び第2の着地エネルギービーム242が視野234に送出されるときに隣接する走査線(例えば、第2の走査線804)の走査を容易にし得る。電子ビームツール104は、走査偏向器216及び218を利用して、第1の着地エネルギービーム240が視野234に再び送出されるときに次の走査線(例えば、第3の走査線806)の走査を容易にし、且つ第1の着地エネルギービーム240を使用して他のすべての走査線が走査され、その一方で、第2の着地エネルギービーム242を使用して残りの走査線がインターレース方式で走査されるように、走査プロセスを繰り返し得る。
[0049] 電子ビームツール104が、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、走査偏向器216及び218を利用して、他の走査パターンを容易にし得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、電子ビームツール104は、1組又は複数組の走査偏向器216及び218を利用して、ライン走査モードをサポートし得、ライン走査モードでは、電子ビームツール104は、走査偏向器216及び218を利用して、第1の着地エネルギービーム240が視野234に送出されるときに1回、及び第2の着地エネルギービーム242が視野234に送出されるときに1回、各走査線802~810の走査を容易にし得る。
[0050] ここで図9を参照すると、図9は、本開示の実施形態と一致する電子ビームツール104を利用する図1の検査システム100によってサポートされる別の例示的な走査モードを示している。図9に示すように、いくつかの実施形態では、電子ビームツール104は、1組又は複数組の走査偏向器216及び218を利用して、フレーム走査モードをサポートし得、フレーム走査モードでは、電子ビームツール104は、走査偏向器216及び218を利用して、第1の着地エネルギービーム240が視野FOV1に送出されるときに1回、及び第2の着地エネルギービーム242が視野FOV1に送出されるときに1回、視野の、例えば、全視野FOV1の走査を容易し得る。次に、電子ビームツール104は、1組又は複数組の走査偏向器216及び218を利用して、第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の選択された一方を異なる視野、例えばFOV2に誘導し、且つ走査偏向器216及び218を利用して、第1の着地エネルギービーム240が視野FOV2に送出されるときに1回、及び第2の着地エネルギービーム242が視野FOV2に送出されるときに1回、全視野FOV2の走査を容易にする。
[0051] 電子ビームツール104が、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、走査偏向器216及び218を利用して、他の走査モードを容易にし得ることを理解されたい。電子ビームツール104はまた、ビームコントローラ(例えば、ビームセレクタ212、第1のビームブランカ250、第2のビームブランカ252、又はビーム制限アパーチャ254を含む)を利用して、選択された走査モードに従って第1の着地エネルギービーム240及び第2の着地エネルギービーム242の送出を切り替え得る。
[0052] ここで図10を参照すると、図10は、本開示の実施形態と一致する、例示的な検査方法1000を表すプロセスフローチャートを示している。方法1000は、例えば、図1に示すように、EBIシステム100のコントローラ109によって実行され得る。コントローラ109は、方法1000の1つ又は複数のステップを実行するようにプログラムされ得る。例えば、コントローラ109は、荷電粒子ビームを発生させるために荷電粒子源を起動するように荷電粒子ビーム装置のモジュールに指示し、且つ他の機能を実行し得る。
[0053] ステップ1002では、第1のエネルギー源(例えば、図2の第1のエネルギー源202)を起動することによって、第1の着地エネルギービーム(例えば、図2の第1の着地エネルギービーム240)を発生させ得る。例えば、主光軸に沿って形成される第1の着地エネルギービームを放出するために、第1のエネルギー源202の電源が投入され得る。第1のエネルギー源は、例えば、ソフトウェア、アプリケーション、又はコントローラのプロセッサに対する1組の命令を使用して制御回路を介して電子源に電力を供給することによって遠隔で起動され得る。
[0054] ステップ1004では、第2のエネルギー源(例えば、図2の第2のエネルギー源222)を起動することによって、第2の着地エネルギービーム(例えば、図2の第2の着地エネルギービーム242)を発生させ、それにより、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームとの両方が同時に放出され得る。例えば、主光軸外に形成される第2の着地エネルギービームを放出するために、第2のエネルギー源222の電源が投入され得る。第2のエネルギー源は、例えば、ソフトウェア、アプリケーション、又はコントローラのプロセッサに対する1組の命令を使用して制御回路を介して電子源に電力を供給することによって遠隔で起動され得る。
[0055] ステップ1006では、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方は、視野(例えば、図2の視野234)に向けて選択的に送出され得る。例えば、コントローラ109は、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を視野に向けて選択的に送出するために、上記で説明したように、ビームセレクタ(例えば、図2のビームセレクタ212)、ビームブランカ(例えば、図4の第1のビームブランカ250又は第2のビームブランカ252)、又はビーム制限アパーチャ(例えば、図6のビーム制限アパーチャ254)との係合又は係合解除を選択的に行い得る。
[0056] ステップ1008では、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出は、検査モードに従って切り替えられ得る。例えば、コントローラ109は、検査モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替え得るために、上記で説明したように、ビームセレクタ、ビームブランカ、又はビーム制限アパーチャとの係合又は係合解除を選択的に行い得る。
[0057] いくつかの実施形態では、視野に向けて選択的に送出される第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方は、視野内のサンプル(例えば、検査中のウェーハ)の走査を容易にするために誘導され得る。いくつかの実施形態では、視野は複数の走査線を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出は、限定されるものではないが、インターレース走査モード、ライン走査モード、及びフレーム走査モードを含む検査モードに従って切り替えられ得る。
[0058] いくつかの実施形態では、検査方法1000がインターレース走査モードで動作するときに、コントローラ109は、1組又は複数組の走査偏向器(例えば、図2の走査偏向器216及び218)を制御して、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1つの走査線(例えば、図8の第1の走査線802)の走査を、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで隣接する走査線(例えば、図8の第2の走査線804)の走査を容易にし得る。
[0059] いくつかの実施形態では、検査方法1000がライン走査モードで動作するときに、コントローラ109は、1組又は複数組の走査偏向器(例えば、図2の走査偏向器216及び218)を制御して、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回、複数の走査線の各々の走査を容易にし得る。
[0060] いくつかの実施形態では、検査方法1000がフレーム走査モードで動作するときに、コントローラ109は、1組又は複数組の走査偏向器(例えば、図2の走査偏向器216及び218)を制御して、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回、視野の走査を容易にし得る。
[0061] 実施形態については、以下の条項を使用して更に説明され得る。
1. 検査システムであって、
第1の着地エネルギービームを提供するように構成された第1のエネルギー源と、
第2の着地エネルギービームを提供するように構成された第2のエネルギー源と、
第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出し、且つ
検査システムの動作モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替える
ように構成されたビームコントローラと
を含む、検査システム。
2. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの各々は、ウェーハの走査電子顕微鏡(SEM)画像を生成するのに好適な着地エネルギービームである、条項1に記載のシステム。
3. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームは、異なるエネルギーレベルを有する、条項1又は2に記載のシステム。
4. 第1の着地エネルギービームは、オンアクシスビームであり、且つ第2の着地エネルギービームは、オフアクシスビームである、条項1~3の何れか一項に記載のシステム。
5. ビームコントローラは、第1の着地エネルギービームと第2の着地エネルギービームとの両方を受け取るように位置決めされたビームセレクタであって、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの選択された一方のみを視野に向けて一度に送出することを可能にするように構成されるビームセレクタを含む、条項1~4の何れか一項に記載のシステム。
6. ビームセレクタは、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの選択されなかった方を視野から離れるように誘導するように構成される、条項5に記載のシステム。
7. ビームセレクタは、
ビームセレクタが、第1の着地エネルギービームを視野に向けて送出することを可能にし、且つ第2の着地エネルギービームを視野に向けて送出することを阻止する、係合解除状態、又は
ビームセレクタが、第1の着地エネルギービームを視野から離れるように偏向させ、且つ第2の着地エネルギービームを視野に向けて偏向させる、係合状態
の一方で動作するように構成される、条項5又は6に記載のシステム。
8. ビームセレクタは、静電偏向器又は磁気偏向器又はウィーンフィルタの少なくとも1つを含む、条項5~7の何れか一項に記載のシステム。
9. ビームコントローラは、
第1のビームブランカが係合されたときに第1の着地エネルギービームを偏向させて、第1の着地エネルギービームをビームセレクタに向けて送出することを防止するように構成された第1のビームブランカと、
第2のビームブランカが係合されたときに第2の着地エネルギービームを偏向させて、第2の着地エネルギービームをビームセレクタに向けて送出することを防止するように構成された第2のビームブランカと
を更に含む、条項5~8の何れか一項に記載のシステム。
10. ビームコントローラは、第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方のみがビームセレクタに一度に送出されるように、第1のビームブランカ及び第2のビームブランカの一方に選択的に係合するように構成される、条項9に記載のシステム。
11. ビームコントローラは、第1の着地エネルギービームと第2の着地エネルギービームとの両方のビーム経路上に位置決めされたビーム制限アパーチャを更に含む、条項5~10の何れか一項に記載のシステム。
12. ビームセレクタが、第1の着地エネルギービームを視野に向けて送出することを可能にするように動作するときに、ビーム制限アパーチャは、第2の着地エネルギービームをブロックする、条項11に記載のシステム。
13. ビームセレクタが、第1の着地エネルギービームを視野から離れるように偏向させるように動作するときに、ビーム制限アパーチャは、第2の着地エネルギービームを視野に向けて送出することを可能にする、条項11又は12に記載のシステム。
14. 視野内のウェーハの走査を容易にするために視野に向けて選択的に送出される第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を誘導するように構成された少なくとも1つの走査偏向器を更に含む、条項1~13の何れか一項に記載のシステム。
15. 視野は複数の走査線を含み、且つ少なくとも1つの走査偏向器は、
少なくとも1つの走査偏向器が、第1の着地エネルギービームを視野に向けて送出するビームコントローラと共に複数の走査線の1つの走査を、及び第2の着地エネルギービームを視野に向けて送出するビームコントローラと共に複数の走査線の隣接する1つの走査を容易にする、インターレース走査モード、
少なくとも1つの走査偏向器が、第1の着地エネルギービームを視野に向けて送出するビームコントローラと共に1回、及び第2の着地エネルギービームを視野に向けて送出するビームコントローラと共に1回、複数の走査線の各々の走査を容易にする、ライン走査モード、又は
少なくとも1つの走査偏向器が、第1の着地エネルギービームを視野に向けて送出するビームコントローラと共に1回、及び第2の着地エネルギービームを視野に向けて送出するビームコントローラと共に1回、視野の走査を容易にする、フレーム走査モード
の1つで動作するように構成される、条項14に記載のシステム。
16. ビームコントローラは、インターレース走査モード、ライン走査モード、又はフレーム走査モードの1つに従って視野に向けての第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えるように構成される、条項15に記載のシステム。
17. 検査方法であって、
第1の着地エネルギービームを提供することと、
第2の着地エネルギービームを提供することと、
第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出することと、
検査モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることと
を含む、検査方法。
18. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの各々は、ウェーハの走査電子顕微鏡(SEM)画像を生成するのに好適な着地エネルギービームである、条項17に記載の方法。
19. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームは、異なるエネルギーレベルを有する、条項17又は18に記載の方法。
20. 第1の着地エネルギービームは、オンアクシスビームとして提供され、且つ第2の着地エネルギービームは、オフアクシスビームとして提供される、条項17~19の何れか一項に記載の方法。
21. 視野内のウェーハの走査を容易にするために視野に向けて選択的に送出される第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を誘導することを更に含む、条項17~20の何れか一項に記載の方法。
22. 視野は複数の走査線を含む、条項21に記載の方法。
23. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることは、複数の走査線の1つが、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで走査され、且つ複数の走査線の隣接する1つが、視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで走査される、インターレース走査モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることを更に含む、条項22に記載の方法。
24. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることは、複数の走査線の各々が、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回走査される、ライン走査モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることを更に含む、条項22に記載の方法。
25. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることは、視野が、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回走査される、フレーム走査モードに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることを更に含む、条項22に記載の方法。
26. 検査方法であって、
第1の着地エネルギービームを提供することと、
第2の着地エネルギービームを提供することと、
第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出することと、
視野内のウェーハの走査を容易にするために視野に向けて選択的に送出される第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの一方を誘導することであって、視野は複数の走査線を含む、誘導することと、
複数の走査線の1つが、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで走査され、且つ複数の走査線の隣接する1つが、視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで走査される、インターレース走査モード、
複数の走査線の各々が、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回走査される、ライン走査モード、又は
視野が、視野に向けて送出される第1の着地エネルギービームで1回、及び視野に向けて送出される第2の着地エネルギービームで1回走査される、フレーム走査モード
の何れかに従って第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの送出を切り替えることと
を含む、検査方法。
27. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームの各々は、ウェーハの走査電子顕微鏡(SEM)画像を生成するのに好適な着地エネルギービームである、条項26に記載の方法。
28. 第1の着地エネルギービーム及び第2の着地エネルギービームは、異なるエネルギーレベルを有する、条項26又は27に記載の方法。
29. 第1の着地エネルギービームは、オンアクシスビームとして提供され、且つ第2の着地エネルギービームは、オフアクシスビームとして提供される、条項26~28の何れか一項に記載の方法。
30. 走査電子顕微鏡を用いて、異なる着地エネルギービームで取得した画像に基づいて、オーバーレイ測定値若しくはクリティカルディメンジョンを決定するか又は欠陥を検出するための方法であって、
第1のブランカが第2の電子源からの電子をブランキングする間に第1の画像を取得するために、第1の電子源からの第1のエネルギーレベルを有する電子でサンプルを走査することと、
第2のブランカが第1の電子源からの電子をブランキングする間に第2の画像を取得するために、第2の電子源からの第2のエネルギーレベルを有する電子でサンプルを走査することと、
第1の画像及び第2の画像に基づいて、オーバーレイ測定値若しくはクリティカルディメンジョンを決定するか又は欠陥を検出することと
を含む方法。
[0062] 画像検査、画像取得、ステージ位置決め、ビーム集束、電界調整、ビーム屈曲、集光レンズ調整、荷電粒子源の起動、ビーム偏向などを行うためにコントローラ(例えば、図1のコントローラ40)のプロセッサに対する命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体が提供され得る。非一時的な媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ又は他の任意の磁気データ記憶媒体、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、他の任意の光データ記憶媒体、ホールのパターンを有する任意の物理的な媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、消去型プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、フラッシュEPROM又は他の任意のフラッシュメモリ、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、キャッシュ、レジスタ、他の任意のメモリチップ又はカートリッジ、及び、それらのネットワーク接続バージョンを含む。
[0063] 図におけるブロック図は、本開示の種々の例示的な実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータハードウェア又はソフトウェア製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、及び動作を例示している。この点に関して、フローチャート又はブロック図中の各ブロックは、指定された論理機能を実行するための1つ又は複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、又はコードの一部を表し得る。いくつかの代替的な実装形態では、ブロック中に示した機能が、図中に記載した順序から逸脱して行われ得ることを理解されたい。例えば、連続して示す2つのブロックは略同時に実行されることがあるか、又は2つのブロックは、関連する機能に応じて、逆の順序で実行されることもある。いくつかのブロックは省略されることもある。また、ブロック図の各ブロック、及びブロックの組み合わせは、指定された機能若しくは操作を実施する専用ハードウェアベースのシステムによって、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実行され得ることを理解すべきである。
[0064] 本開示の実施形態は、上記で説明してきた及び添付の図面で示してきた通りの構造に限定されないことや、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行えることが理解されよう。本開示は、様々な実施形態と関連付けて説明しており、本明細書で開示される発明の仕様及び実践を考慮することから、本発明の他の実施形態が当業者に明らかになるであろう。仕様及び例は単なる例示と見なされ、本発明の真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
[0065] 上記の説明は、制限ではなく、例示を意図する。従って、以下に記載される特許請求の範囲から逸脱することなく、説明されるように修正を行えることが当業者に明らかであろう。

Claims (15)

  1. 検査システムであって、
    第1の着地エネルギービームを提供するように構成された第1のエネルギー源と、
    第2の着地エネルギービームを提供するように構成された第2のエネルギー源と、
    前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームの一方を同じ視野に向けて選択的に送出し、且つ
    前記検査システムの動作モードに従って前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームの送出を切り替える
    ように構成されたビームコントローラと
    を含む、検査システム。
  2. 前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームの各々は、ウェーハの走査電子顕微鏡(SEM)画像を生成するのに好適な着地エネルギービームである、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームは、異なるエネルギーレベルを有する、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の着地エネルギービームは、オンアクシスビームであり、且つ前記第2の着地エネルギービームは、オフアクシスビームである、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記ビームコントローラは、前記第1の着地エネルギービームと前記第2の着地エネルギービームとの両方を受け取るように位置決めされたビームセレクタであって、前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームの選択された一方のみを前記視野に向けて一度に送出することを可能にするように構成されるビームセレクタを含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記ビームセレクタは、前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームの選択されなかった方を前記視野から離れるように誘導するように構成される、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記ビームセレクタは、
    前記ビームセレクタが、前記第1の着地エネルギービームを前記視野に向けて送出することを可能にし、且つ前記第2の着地エネルギービームを前記視野に向けて送出することを阻止する、係合解除状態、又は
    前記ビームセレクタが、前記第1の着地エネルギービームを前記視野から離れるように偏向させ、且つ前記第2の着地エネルギービームを前記視野に向けて偏向させる、係合状態
    の一方で動作するように構成される、請求項5に記載のシステム。
  8. 前記ビームセレクタは、静電偏向器又は磁気偏向器又はウィーンフィルタの少なくとも1つを含む、請求項5に記載のシステム。
  9. 前記ビームコントローラは、
    第1のビームブランカが係合されたときに前記第1の着地エネルギービームを偏向させて、前記第1の着地エネルギービームを前記ビームセレクタに向けて送出することを防止するように構成された前記第1のビームブランカと、
    第2のビームブランカが係合されたときに前記第2の着地エネルギービームを偏向させて、前記第2の着地エネルギービームを前記ビームセレクタに向けて送出することを防止するように構成された前記第2のビームブランカと
    を更に含む、請求項5に記載のシステム。
  10. 前記ビームコントローラは、前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームの一方のみが前記ビームセレクタに一度に送出されるように、前記第1のビームブランカ及び前記第2のビームブランカの一方に選択的に係合するように構成される、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記ビームコントローラは、前記第1の着地エネルギービームと前記第2の着地エネルギービームとの両方のビーム経路上に位置決めされたビーム制限アパーチャを更に含む、請求項5に記載のシステム。
  12. 前記ビームセレクタが、前記第1の着地エネルギービームを前記視野に向けて送出することを可能にするように動作するときに、前記ビーム制限アパーチャは、前記第2の着地エネルギービームをブロックする、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記ビームセレクタが、前記第1の着地エネルギービームを前記視野から離れるように偏向させるように動作するときに、前記ビーム制限アパーチャは、前記第2の着地エネルギービームを前記視野に向けて送出することを可能にする、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記視野内のウェーハの走査を容易にするために前記視野に向けて選択的に送出される前記第1の着地エネルギービーム及び前記第2の着地エネルギービームの一方を誘導するように構成された少なくとも1つの走査偏向器を更に含む、請求項1に記載のシステム。
  15. 走査電子顕微鏡を用いて、異なる着地エネルギービームで取得した画像に基づいて、オーバーレイ測定値若しくはクリティカルディメンジョンを決定するか又は欠陥を検出するための方法であって、
    第1のビームブランカが第2の電子源からの電子をブランキングする間に第1の画像を取得するために、第1の電子源からの第1のエネルギーレベルを有する電子でサンプルを走査することと、
    第2のビームブランカが前記第1の電子源からの電子をブランキングする間に第2の画像を取得するために、前記第2の電子源からの第2のエネルギーレベルを有する電子で前記サンプルを走査することと、
    前記第1の画像及び前記第2の画像に基づいて、オーバーレイ測定値若しくはクリティカルディメンジョンを決定するか又は欠陥を検出することと
    を含む方法。
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