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JP2022502885A - クラスg高周波パワー・アンプ向けのベースバンド線形化のシステム及び方法 - Google Patents

クラスg高周波パワー・アンプ向けのベースバンド線形化のシステム及び方法 Download PDF

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JP2022502885A JP2021508340A JP2021508340A JP2022502885A JP 2022502885 A JP2022502885 A JP 2022502885A JP 2021508340 A JP2021508340 A JP 2021508340A JP 2021508340 A JP2021508340 A JP 2021508340A JP 2022502885 A JP2022502885 A JP 2022502885A
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Abstract

本発明は、クラスG高周波パワー・アンプ3向けのベースバンド線形化のシステム2及び方法に関し、前記線形化システム2は、アンプ電源電圧を選択するためのモジュール11、デジタル・プリディストーション・モジュール12、及びプリディストーション係数を導き出すためのモジュール15を備え、前記線形化システム2がまた、複素係数によるデジタル・フィルタ13であって、その入口がデジタル・プリディストーション・モジュール12の出口に接続されている、複素係数によるデジタル・フィルタ13と、複素係数によるデジタル・フィルタ13によって使用されるフィルタ係数16aを導き出すように設計された、フィルタ係数を導き出すためのモジュール16とを備えることを特徴とする。

Description

本発明は、無線遠距離通信システムの分野に関し、具体的には、クラスG高周波パワー・アンプ向けのベースバンド線形化のシステム及び方法に関する。
無線遠距離通信システム内で、パワー・アンプは、第5世代(5G)向けに、又はモノのインターネット(IoT)向けに考えられるものなど、新しい用途の発展に不可欠な要素であるように思われる。
今日、パワー・アンプは、そのエネルギー消費を最適化するように、発せられる信号タイプに自動適応することができるだけではなく、複素変調が増してくるのに対して高い線形性要件を満たすこともできなければならない。
新しい無線通信規格では、展開リンクの能力を最適化することを目指して、OFDM(直交周波数分割多重方式)など、高スペクトル応答の複素変調の使用が必要となる。このような変調は、波高率が高く(すなわち、信号のピーク・パワーと平均パワーとの比が大きい)、変調帯域幅が広い。
この背景では、直流電源電圧によって給電される従来の高周波(RF)又はマイクロ波のパワー・アンプが、比較的低い効率になり、パワー・アンプは、ほとんどの場合、その効率がその最大効率よりもかなり低い状態で動作する。
包絡線追跡技法は、高周波パワー・アンプの効率を高めることを可能にする供給技法である。この技法では、パワー・アンプの直流供給を動的供給に替え、動的供給のレベルは、発せられるパワーによって決まる。この技法には、特に移動電話通信用の基地局で使用される他の効率最適化技法に比べて多くの利点がある。
包絡線追跡技法は、高周波パワー・アンプが発せられる信号のパワー・レベルに関係なく、依然としてその最大効率で働くように、高周波パワー・アンプの電源電圧を動的に調整することを可能にする。
包絡線追跡技法を使用するパワー・アンプの場合、電源電圧は、当然のことながら、パワー・アンプが望ましい放出パワーに関係なく、常に圧縮状態で、したがってその最大効率で働くことを確実にするように絶えず再調整される。
包絡線追跡技法に関係する1つの特定の技法は、マルチレベル・タイプの(又は、複数の別々の供給レベルを用いる)パワー・アンプの供給信号の使用に基づく。それにより、高周波パワー・アンプの動作は、クラスGパワー・アンプの動作となる。
クラスG増幅は、実施しやすいが、継続的な包絡線追跡技法ほどパワー・アンプの効率を高めることを可能にしない。
複数の別々のレベルを用いる供給制御信号の発生は、並列又は直列に配置されたいくつかの供給源の中からの電源電圧の選択によって確保される。この特定の増幅技法には、パワー・アンプに電源電圧を提供する供給変調器の高効率を維持しながら、非常に広い変調帯域幅に対応するという利点がある。
いくつかの別々の供給レベルを使用する供給信号では、それぞれの印加電源電圧が、パワー・アンプの入力パワー範囲に対して定められる。各範囲のスパンは、主に、使用可能な別々のレベルの個数及びパワー・アンプの特性によって決まる。電源電圧は、高周波パワー・アンプに供給される最小限の電圧と最大限の電圧との間で必ずしも均一に分散されるわけではない。
高周波又はマイクロ波では、電力、周波数、又は電源電圧に応じたパワー・アンプの電気特性の著しいバラツキが、発せられる信号の歪みにつながる。パワー・アンプでは、その動作モードに適合される線形化機能の使用が必要になることが多い。
クラスG高周波電力増幅、すなわち複数の別々のレベルから成る電源電圧を使用することで、非常に広い変調帯域幅に対してもシステムの効率を大きく高めることが可能になる。ただし、この技法は、この類の増幅技法によって持ち込まれる著しい歪みをなくするために、線形化技法と結び付けられる必要がある。遠隔通信への電力増幅適用には、プリディストーション方法が広く用いられている。ただし、この方法は、クラスGタイプの電力増幅には使用できない。
クラスG動作高周波パワー・アンプには、様々な供給電圧間で、アンプの電力利得及び位相のずれの著しいバラツキがある可能性がある。
パワー・アンプの利得及び位相のバラツキは、周波数、供給電力、及び電源電圧に左右される。そして、それは、発せられる信号の著しい歪みにつながる。
この歪みは、発せられる信号の帯域幅で起こり、それにより、伝送エラーに反映されるだけでなく、発せられる信号の隣接チャネルでも起こり、この場合、これらの通信チャネルの混乱として反映される。
本発明は、クラスG高周波パワー・アンプ向けのベースバンド線形化用のシステムを提案することによって、先行技術の欠点に対処することを目的とし、前記線形化システムは、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力に位置付けられた複素係数によるデジタル・フィルタを備え、デジタル・フィルタは、高周波パワー・アンプのクラスG動作モードによって誘発される歪みをなくすることを可能にし、この歪みは、特に、クラスG高周波パワー・アンプの電源電圧のそれぞれで異なる利得及び位相によるだけではなく、ある個別の供給電圧から別の供給電圧へ切り替えるのに必要とされる時間により、起こる。
したがって、本発明は、クラスG高周波(RF)パワー・アンプ向けのベースバンド線形化のシステムに関し、前記線形化システムは、
−同相成分I及び直交成分Qを含んで発せられる入力ベースバンド・デジタル信号を受信することができる第1の入力と、
−クラスG RFパワー・アンプに線形化出力ベースバンド・デジタル信号を出力することができる第1の出力と、
−クラスG RFパワー・アンプの出力から来るベースバンド・デジタル信号を受信することができる第2の入力と、
−クラスG RFパワー・アンプに接続されたDC−DC変換器にデジタル電源電圧選択信号を出力することができる第2の出力と、を備え、
−アンプ電源電圧を選択するためのモジュールであって、その入力が線形化システムの第1の入力に接続され、その出力が線形化システムの第2の出力に接続され、アンプ電源電圧を選択するための前記モジュールが、発せられる受信入力信号の振幅に応じて、DC−DC変換器の少なくとも2つのDC電源電圧の中から電源電圧を選択するように構成されている、アンプ電源電圧を選択するためのモジュールと、
−線形化システムの第1の入力に接続され、発せられる受信入力信号のI成分及びQ成分のデジタル・プリディストーションを行うように構成された、デジタル・プリディストーション・モジュールと、
−プリディストーション係数を導き出すためのモジュールであって、その入力が線形化システムの第2の入力に接続され、デジタル・プリディストーション・モジュールによって使用されるプリディストーション係数を導き出すように構成されている、プリディストーション係数を導き出すためのモジュールと、をさらに備え、
−複素係数によるデジタル・フィルタであって、その入力がデジタル・プリディストーション・モジュールの出力に接続され、その出力が線形化システムの第1の出力に接続されている、複素係数によるデジタル・フィルタと、
−フィルタ係数を導き出すためのモジュールであって、その入力が線形化システムの第2の入力に接続され、複素係数によるデジタル・フィルタによって使用されるフィルタ係数を導き出すように構成されている、フィルタ係数を導き出すためのモジュールと、をさらに備えることを特徴とする。
直流供給電圧の最大限の個数が16に等しいことが好ましい。
したがって、複素係数によるデジタル・フィルタは、変調信号の帯域で、また隣接チャネルで生じる歪みを解消することを可能にする。このデジタル・フィルタは、クラスG RFパワー・アンプの供給レベルを変えるたびに歪みによって生じるスペクトル・ノイズを解消することも可能にする。スペクトル・ノイズの打ち消しは、RF信号の発生の際に瞬時帯域幅全体にわたって行われる。本発明は、通常、クラスABで動作するRFパワー・アンプで得られるのと同一のノイズ・レベルを隣接チャネルで実現することを可能にする。
線形化システムは、発せられる変調信号の同相成分及び直交成分(I及びQ)におけるデジタル回路内のベースバンドに作られている。発せられる信号の修正は、ベースバンドに作られたデジタル・プリディストーション・モジュール及びデジタル・フィルタをカスケードにすることによって行われ、デジタル・プリディストーション・モジュール及びデジタル・フィルタのそれぞれは、クラスG増幅に専用の係数を導き出すためのモジュールと結合されている。
したがって、クラスG RFパワー・アンプに関連する本発明による線形化システムは、動作の瞬間のたびに一定の電力利得及び位相のずれをもたらすことを可能にする。
線形化に使用されるデジタル・プリディストーション・モジュールは、線形化対象のパワー・アンプの逆伝達関数に対応する非線形関数であるベースバンド・デジタル・プリディストーションに基づく。デジタル・プリディストーション・モジュールの実装形態は、限られたデジタル・リソースしか必要とせず、パワー・アンプの線形性性能の非常に著しい向上をもたらすことを可能にする。
クラスG RFパワー・アンプがデジタル・プリディストーション・モジュールと結合されている場合、電源レベルが変わるたびにシステム全体の出力に残余歪みが現れる。
電源レベル間の切り替え速さは、特に広い帯域幅の場合、発せられる変調を象徴する処理量と同じ程度であるので、電源レベルが変わるたびに、システム全体の出力に歪みが現れる。これらの移行時、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力は、パワー・アンプに実際に印加される電源電圧にはもう適切ではなくなる。
電源レベルが変わるたびに持ち込まれる歪みは、結果として、有用な信号の帯域幅のどちらの側でもスペクトル・ノイズを発生させる。この残余歪みは、隣接通信チャネルへの望まぬスペクトル成分の持ち込みとして反映される。ただし、この種の歪みのスペクトル占有は、限りがあり、無線周波数変調信号を発生させる際の様々な電源レベル間の切り替え速さ及び瞬時帯域幅に直接関係している。
本発明では、デジタル・プリディストーション・モジュールと結合されたクラスG RFパワー・アンプの出力における残余歪みの抑制は、ベースバンドで動作する特定のデジタル・フィルタを使用して行われる。パワー・アンプの周波数特性を考慮するためには、このようなフィルタの使用が不可欠である。RFパワー・アンプには、確かに、電力、周波数、及び電源電圧に左右される利得及び位相の特性がある。また、これらの特性は、発せられる信号の搬送波周波数の両側で同一ではない。この歪みの打ち消しは、エミッタの瞬時発生帯域幅と同等の無線周波数帯域幅でのみ行うことができる。
複素係数によるデジタル・フィルタの周波数応答は、正の周波数と負の周波数との間で非対称であるのが好ましい。
したがって、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力において、残余スペクトル歪みを解消するために、特定のデジタル・フィルタのベースバンド同相データ及び直交データ(I及びQ)の処理チェーンへの挿入がデジタル・プリディストーション・モジュールからの線形化信号のスペクトルを歪ませるように働き、特定のデジタル・フィルタは、複素係数によるデジタル・フィルタであり、すなわち、その係数には、実数部と虚数部の両方がある。
本発明の第1の変形形態によれば、デジタル・プリディストーション・モジュールは、発せられる信号のI成分及びQ成分の振幅に応じて、一次元デジタル・プリディストーションを行うように構成されている。
したがって、発せられる信号の包絡線の振幅のみによって決まる一次元線形化関数は、パワー・アンプに印加される電源電圧が発せられる信号の包絡線の振幅に直接関係しているという事実により、クラスGパワー・アンプにとって満足の行くものである。
一次元デジタル・プリディストーション・モジュールの場合、適用されるプリディストーション因子は、したがって、ベースバンド複素デジタル信号(I及びQ)のモジュラスのみによって決まってくる。
本発明の第2の変形形態によれば、デジタル・プリディストーション・モジュールは、発せられる信号のI成分及びQ成分の振幅と、アンプ電源電圧を選択するためのモジュールによって選択された電源電圧とに応じて、二次元デジタル・プリディストーションを行うように構成されている。
したがって、この場合、信号処理問題に対して、プリディストーション関数のパラメータが、発せられる信号の包絡線の振幅とパワー・アンプに印加される電源電圧の両方によって決まらなければならないと考えられる。
二次元デジタル・プリディストーション・モジュールの場合、適用されるプリディストーション因子は、ベースバンド複素デジタル信号(I及びQ)のモジュラスと、選択され、クラスG RFパワー・アンプに印加される電源電圧との両方によって決まる。
本発明のある特定の特徴によれば、デジタル・プリディストーション・モジュールは、メモリに格納された少なくとも1つのルックアップ・テーブル若しくは非線形方程式を使用して、メモリなしの多項式型のデジタル・プリディストーションを行うように、又はメモリ多項式型の若しくはボルテラ級数型のデジタル・プリディストーションを行うように、構成されている。
したがって、プリディストーション機能は、プログラマブル・デジタル回路内で、ルックアップ・テーブル(LUT)から又は数式から行われ得る。
発せられる信号の同相Iデータ及び直交Qデータは、非線形数式に基づき、又は非線形数式を実施するルックアップ・テーブルの入力として、デジタル・プリディストーション・モジュールに投入される。
ルックアップ・テーブルによる一次元デジタル・プリディストーション・モジュールの実装形態の場合、プリディストーション係数は、メモリに格納され、発せられる信号の包絡線の振幅に応じて、インデックス付けされる。
ルックアップ・テーブルによる二次元デジタル・プリディストーション・モジュールの実装形態の場合、各メモリ域は、クラスGで動作するパワー・アンプの電源電圧に対応する。
デジタル・プリディストーション・モジュールは、例えばメモリ多項式型又はボルテラ級数型の非線形数学関数からのベースバンド・デジタル・プリディストーションに基づく場合もある。
本発明のある特定の特徴によれば、線形化システムは、線形化システムの第2の入力に配置されたアラインメント・モジュールをさらに備え、前記アラインメント・モジュールは、クラスG RFパワー・アンプの出力から来るベースバンド・デジタル信号と他のベースバンド・デジタル信号とを、振幅及び位相において合わせるように構成されている。
このように、パワー・アンプの出力から来る信号は、線形化システムの様々なベースバンド・デジタル信号に対応するように振幅、遅延、及び位相の視点から合わせられる。
本発明のある特定の特徴によれば、プリディストーション係数を導き出すためのモジュールは、クラスG RFパワー・アンプの出力から、複素係数によるデジタル・フィルタの出力及びデジタル・プリディストーション・モジュールの出力のうちの1つから、並びにアンプ電源電圧を選択するためのモジュールによって選択された電源電圧から、来るベースバンド・デジタル信号に応じて、プリディストーション係数を導き出すように構成されている。
デジタル・プリディストーション・モジュールからの係数の導出は、複素デジタル・フィルタの有無に関わらず、RFパワー・アンプから出力される信号の測定値から行われる。複素デジタル・フィルタがある場合、プリディストーション係数を導き出すためのモジュールがデジタル・プリディストーション・モジュールから来る信号を使用するのが好ましいが、代替として、複素デジタル・フィルタから来る信号を使用してもよい。各印加電源電圧に対して、プリディストーション・パラメータが他と無関係に導き出される。導き出されたパラメータは、連続する導出にわたり精緻化される。
本発明のある特定の特徴によれば、プリディストーション係数を導き出すためのモジュールは、第1及び第2の時間遅延ユニット、データ分けユニット、及びプリディストーション係数を導き出すためのユニットを備え、第1の時間遅延ユニットは、複素係数によるデジタル・フィルタ及びデジタル・プリディストーション・モジュールのうちの1つから来る信号の伝播及び処理時間を補うように構成され、第2の時間遅延ユニットは、アンプ電源電圧を選択するためのモジュールの出力から来る信号の伝播及び処理時間を補うように構成され、データ分けユニットは、パワー・アンプの出力から来るベースバンド・デジタル信号に関するデータと、遅延電源電圧選択信号に応じて、複素係数によるデジタル・フィルタ及びデジタル・プリディストーション・モジュールのうちの1つから来る遅延信号に関するデータとを、分けて、メモリに格納するように構成され、プリディストーション係数導出ユニットは、各電源電圧に対し、データ分けユニットによってメモリに格納されたデータから、関連するプリディストーション係数を導き出すように構成されている。
プリディストーション係数を導き出すためのモジュールによって実施される導出方法は、一次元プリディストーション係数の導出と二次元プリディストーション係数の導出とで同じである。
デジタル・プリディストーション・モジュールの出力から、又は複素デジタル・フィルタの出力から来て、RFパワー・アンプの出力において測定されるデジタル信号は、前もって、その振幅、位相、及び伝播時間が合わせられ、パワー・アンプに適用される線形化係数を導き出すように補正される。
データ分けユニットは、選択された電源電圧に従って、プリディストーション係数を導き出すためのモジュールに入ってきたデータを分けて、メモリに格納するように構成されている。クラスG増幅の場合、考えられる電源電圧の個数は非常に少なく、このタスクは、複雑さがなく、デジタル・リソースをほとんど必要としない。
プリディストーション係数を導き出すためのユニットは、考えられる電源電圧ごとに他と無関係に、デジタル・プリディストーション・モジュールの係数を導き出すように構成されている。別々の電源電圧ごとに、導き出された係数は、次に、それが一次元のデジタル・プリディストーションに関わるか二次元のデジタル・プリディストーションに関わるかに応じて違うようにデジタル・プリディストーション・モジュールに読み込まれる。例えば、ルックアップ・テーブルを使用して実装されたデジタル・プリディストーション・モジュールの場合、デジタル・プリディストーション・モジュールが一次元であれば、係数は、1つのメモリ域に格納され、デジタル・プリディストーション・モジュールが二次元であれば、係数は、使用される電源電圧と同じ個数のメモリ域に格納される。
時間と共にプリディストーション係数を精緻化し、それにより、クラスGで動作するパワー・アンプの線形性性能を高めるように所定の時間間隔で、プリディストーション係数を導き出すプロセスが行われる。プリディストーション係数の途切れることのない導出プロセスは、アンテナ不整合又は温度バラツキなどのパワー・アンプの動作状態のバラツキを考慮することも可能にする。
本発明のある特定の特徴によれば、フィルタ係数を導き出すためのモジュールは、発せられる信号のI成分及びQ成分に応じて、フィルタ係数を導き出すように構成され、このベースバンド・デジタル信号は、クラスG RFパワー・アンプの出力から、複素係数によるデジタル・フィルタの出力から、またデジタル・プリディストーション・モジュールの出力から来る。
フィルタ係数の導出は、デジタル・プリディストーション・モジュールが予め適用されている場合、パワー・アンプの出力信号の測定値から行われる。フィルタ係数の導出は、直に行われる。しかし、これらのフィルタ係数の最適化は、繰り返し行われ、すなわち、フィルタ係数の値が連続する測定にわたって精緻化される。
本発明のある特定の特徴によれば、フィルタ係数を導き出すためのモジュールは、3つの時間遅延ユニット、利得計算ユニット、フィルタ出力予測信号計算ユニット、2つの高速フーリエ変換(FFT)ユニット、フィルタ周波数応答計算ユニット、及びフィルタ係数導出ユニットを備え、3つの時間遅延ユニットは、それぞれ、発せられる信号のI成分及びQ成分の伝播及び処理時間、複素係数によるデジタル・フィルタの出力、及びデジタル・プリディストーション・モジュールの出力を補うように構成され、利得計算ユニットは、複素係数によるデジタル・フィルタの遅延出力、及びパワー・アンプの出力から来るベースバンド・デジタル信号から、パワー・アンプの複素利得を計算するように構成され、フィルタ出力予測信号計算ユニットは、計算された複素利得、並びに発せられる信号の遅延I成分及びQ成分から、デジタル・フィルタによって発生する信号を計算するように構成され、2つのFFTユニットは、それぞれ、デジタル・プリディストーション・モジュールの遅延出力のフーリエ変換と、フィルタ出力予測信号計算ユニットによって計算された、デジタル・フィルタによって発生する信号のフーリエ変換とを計算するように、構成され、フィルタ周波数応答計算ユニットは、FFTユニットによって計算された2つのフーリエ変換から生じるデジタル・フィルタの周波数応答を計算するように構成され、フィルタ係数導出ユニットは、フィルタ周波数応答計算ユニットによって計算された周波数応答に応じて、合成されるデジタル・フィルタの複素係数を導き出すように構成されている。
その時にある様々な有用なベースバンド・デジタル信号の振幅、位相、及び伝播時間が予め合わせられ、必要であれば、合成され、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力で実装される、デジタル・フィルタの伝達関数を確定するように、補正される。デジタル・プリディストーション・モジュールは、必ず、複素デジタル・フィルタの係数の導出を行うように、予め適用されていなければならない。
最初、識別プロセスを開始すると、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力には、フィルタ処理が何も施されない。何もフィルタ処理が施されない場合、複素デジタル・フィルタは、識別プロセスの開始時に単位利得を取る。
利得計算ユニットは、以下の等式に従って、標本抽出の瞬間のたびに無線周波数システムの複素利得を計算することを可能にする。
Figure 2022502885

ここで、nは、標本のインデックスであり、Amplifier OUTは、RFパワー・アンプの出力信号であり、FLT OUTは、複素係数によるデジタル・フィルタの出力信号である。
フィルタ出力計算ユニットでは、以下の等式に従って、残余スペクトル歪みを解消するように、標本抽出の瞬間のたびに、発生する新しい線形化信号が計算される。
Figure 2022502885

ここで、nは、標本のインデックスであり、Original Waveformは、発せられる最初の信号であり、New FLT OUTは、生じる複素係数によるデジタル・フィルタの新しい出力である。
FFTユニットでは、以下の等式に従って、事前に定められたいくつかの標本に対して、予め計算された発生する新しい線形化信号のフーリエ変換、及びデジタル・プリディストーション・モジュールから来る信号のフーリエ変換が、計算される。
New FLT OUTspectrum(f)=DFT[New FLT OUT(n)]、
DPD OUTspectrum(f)=DFT[DPD OUT(n)]、
ここで、DFTは、標本抽出された信号の離散フーリエ変換を指し、この機能は、高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムを使用して実施され、fは、フーリエ変換後のその標本のインデックスを示し、DPD OUTは、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力であり、New FLT OUTspectrumは、生じる新しいフィルタ出力のフーリエ変換であり、DPD OUTspectrumは、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力のフーリエ変換である。
次に、発生するデジタル・フィルタの周波数応答Hが、以下の等式に従って、フィルタの周波数応答計算ユニットにおいて推定される。
Figure 2022502885

ここで、fは、フーリエ変換後の標本のインデックスであり、このインデックスは、周波数インデックスに対応する。
フィルタ係数導出ユニットは、合成されるデジタル・フィルタの複素係数を算出することを可能にする。
クラスGアンプ動作によって誘発される残余歪みをなくすることを可能にする、本発明による、複素デジタル・フィルタを識別する際の手順は、導出システムの繰り返しのたびに行われる。
結果として、デジタル・フィルタの係数が、発せられる信号のノルムに応じた線形性性能レベルに達するまで、繰り返しにわたって更新される。
この方法は、時間と共に複素デジタル・フィルタの係数を精緻化し、それにより、クラスGで動作するRFパワー・アンプの線形性性能レベルを高めるだけでなく、アンテナ不整合又は温度バラツキなどのパワー・アンプの動作状態のバラツキを考慮に入れることも可能にする。
その導出プロセスに関連する複素デジタル・フィルタは、主に、デジタル・プリディストーション・モジュールによって予め線形化されたパワー・アンプのクラスG動作によって誘発される残余歪みをなくすることを可能にする。これはまた、クラスGパワー・アンプの電源コマンド信号に対して、パワー・アンプの入力において発生した無線周波数信号を微細に一時的に合わせ直すことを可能にする。確かに、電源コマンド信号とデジタル・プリディストーション・モジュールの出力で発生した信号との間に小さな時間のずれがある場合、複素デジタル・フィルタによって自動的に補正される。
本発明のある特定の特徴によれば、複素係数によるデジタル・フィルタは、いくつかの有限インパルス応答(FIR)フィルタを使用して作られる。
FIR型のデジタル・フィルタの出力yは、入力信号xに応じて以下のように表される。
Figure 2022502885

ここで、Mは、デジタル・フィルタの係数の個数であり、C(k)は、デジタル・フィルタの複素係数である。
FIRフィルタが、実数である係数を必然的に必要とすることから、プログラマブル・デジタル回路へのこのようなフィルタの直接的な埋め込みは不可能である。デジタル回路へのデジタル・フィルタの埋め込みは、複素係数によるFIRフィルタと同等の様々なアーキテクチャを実装することによって行われる。
合成される周波数応答と複素係数によるFIRフィルタの合成周波数応答との間の二次誤差を最小限に抑えるように、デジタル・フィルタの係数が、フィルタ係数を導き出すためのモジュールによって計算される。
本発明の第1の実施例によれば、複素係数によるデジタル・フィルタは、2つの同一の第1のFIRフィルタであって、その係数が複素係数によるデジタル・フィルタの複素係数の実数部に対応する、2つの同一の第1のFIRフィルタと、2つの同一の第2のFIRフィルタであって、その係数が、複素係数によるデジタル・フィルタの複素係数の虚数部に対応する、2つの同一の第2のFIRフィルタと、加算器と、減算器と、を備え、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力信号のI成分を入力として受信する第1のFIRフィルタのうちの1つと、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力信号のQ成分を入力として受信する第2のFIRフィルタのうちの1つとが、複素係数によるデジタル・フィルタの出力信号のI成分を作り出すように、出力において減算器に接続され、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力信号のQ成分を入力として受信する第1のFIRフィルタのうちのもう一方と、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力信号のI成分を入力として受信する第2のFIRフィルタのうちのもう一方とが、複素係数によるデジタル・フィルタの出力信号のQ成分を作り出すように、出力において加算器に接続されている。
このように、複素係数によるデジタル・フィルタのこの実装形態は、同一の対になっているFIR型の4つのデジタル・フィルタを使用するものであり、加算器及び減算器から成る。
本発明の第2の実施例によれば、複素係数によるデジタル・フィルタは、第1のFIRフィルタであって、その係数が複素係数によるデジタル・フィルタの係数の実数部と虚数部との和に対応する、第1のFIRフィルタと、第2のFIRフィルタであって、その係数が複素係数によるデジタル・フィルタの係数の虚数部に対応する、第2のFIRフィルタと、第3のFIRフィルタであって、その係数が複素係数によるデジタル・フィルタの係数の実数部と虚数部との差に対応する、第3のFIRフィルタと、2つの加算器と、1つの減算器と、を備え、第1のFIRフィルタがデジタル・プリディストーション・モジュールの出力信号のI成分を入力として受信し、第3のFIRフィルタがデジタル・プリディストーション・モジュールの出力信号のQ成分を入力として受信し、第2のFIRフィルタが、加算器のうちの1つによるデジタル・プリディストーション・モジュールの出力信号のI成分とQ成分との和を入力として受信し、第1及び第2のFIRフィルタの出力が、複素係数によるデジタル・フィルタの出力信号のI成分を作り出すように、減算器に接続され、第2及び第3のFIRフィルタの出力が、複素係数によるデジタル・フィルタの出力信号のQ成分を作り出すように、加算器のうちのもう一方に接続されている。
このように、この代替の実施例は、すべて異なる3つのデジタル・フィルタ、2つの加算器、及び1つの減算器を使用するものである。
複素係数によるFIRフィルタを製作するために、3つのFIRフィルタを使用する他の代替の構造体を使用することも可能である。
本発明は、包絡線追跡技法用のシステムにも関し、このシステムは、上記のようなベースバンド線形化システム、クラスG RFパワー・アンプ、DC−DC変換器、アナログ−デジタル変換器、アップコンバージョン・ミキサ、及びダウンコンバージョン・ミキサを備え、DC−DCコンバータは、線形化システムの第2の出力とパワー・アンプの電源入力との間に配置され、デジタル−アナログ変換器とアップコンバージョン・ミキサとが線形化システムの第1の出力とパワー・アンプのRF入力との間に直列に配置され、ダウンコンバージョン・ミキサとアナログ−デジタル変換器とがパワー・アンプの出力と線形化システムの第2の入力との間に直列に配置されている。
したがって、デジタル線形化信号は、同相チャネル及び直交チャネル上でデジタル−アナログ変換器を使用して、アナログ量に変換される。
次に、アナログ・ベースバンド信号が、アップコンバージョン・ミキサによって無線周波数搬送波周波数程度に転置される。最後に、発生した信号が、増幅チェーンのトポロジに従った様々な利得段に従って、クラスG RFパワー・アンプの入力において投入される。
線形化パラメータ、すなわちデジタル・プリディストーション・モジュールの係数及びデジタル・フィルタ処理係数を導き出すために、パワー・アンプの出力信号の一部が、取り出され、アナログ−デジタル変換器を使用してデジタル化される前に、ダウンコンバージョン・ミキサによってベースバンドに転置される。
DC−DC変換器は、線形化システムから来る電源電圧選択信号に応じて、別々の電源電圧のうちの1つをパワー・アンプに提供することを可能にする。
本発明は、上記のような線形化システムから、複素係数によるデジタル・フィルタの係数を導き出すための方法にさらに関し、前記方法は、
−標本抽出の事前に定められた時間期間に、フィルタ係数を導き出すためのモジュールの入力信号を取得するステップと、
−標本抽出の瞬間のたびに、利得計算ユニットを使用して、パワー・アンプの複素利得を計算するステップと、
−標本抽出の瞬間のたびに、フィルタ出力予測信号計算ユニットを使用して、デジタル・フィルタによって発生する信号を計算するステップと、
−事前に定められた個数の標本に対して、デジタル・プリディストーション・モジュールの出力のフーリエ変換と、デジタル・フィルタによって発生する信号のフーリエ変換を計算するステップと、
−フィルタ周波数応答計算ユニットを使用して、合成されるデジタル・フィルタの伝達関数を計算するステップと、
−フィルタ係数導出ユニットを使用して、デジタル・フィルタの係数を計算するステップと、
−複素係数によるデジタル・フィルタの係数を更新するステップと、
−フィルタ係数の計算及び更新を所定の時間間隔で繰り返し行うステップであって、フィルタ係数が連続する繰り返しにわたって精緻化される、ステップと、を含む。
フィルタ係数を導き出すためのモジュールでは、フィルタから係数を導き出すことを数回繰り返すことが必要となる。ただし、この導出プロセスは、クラスG RFパワー・アンプの動作状態の変化を防ぐために途切れることなく行われる場合がある。
本発明の主題をより良く示すために、以下に、例示として、また非限定的に、以下の添付の図面を参照して、2つの好ましい実施例について述べることにする。
本発明の第1の変形形態による、ベースバンド線形化システムを備える、包絡線追跡技法用のシステムのブロック図である。 本発明の第2の変形形態による、ベースバンド線形化システムを備える、包絡線追跡技法用のシステムのブロック図である。 図1の線形化システムのデジタル・プリディストーション・モジュールのブロック図である。 図2の線形化システムのデジタル・プリディストーション・モジュールのブロック図である。 図1の線形化システムのデジタル・プリディストーション・モジュールの概略図である。 図2の線形化システムのデジタル・プリディストーション・モジュールの概略図である。 本発明による、線形化システムのプリディストーション係数を導き出すためのモジュールのブロック図である。 本発明による、線形化システムのフィルタ係数を導き出すためのモジュールのブロック図である。 本発明の第1の実施例による、線形化システムの複素係数によるデジタル・フィルタのブロック図である。 本発明の第2の実施例による、線形化システムの複素係数によるデジタル・フィルタのブロック図である。 クラスG RFパワー・アンプを線形化するために生成されるプリディストーションの利得の大きさを示す、一例としてのグラフである。 合成される複素係数によるデジタル・フィルタの利得の大きさを示す、一例としてのグラフである。 合成される複素係数によるデジタル・フィルタの利得の位相を示す、一例としてのグラフである。 本発明の線形化システムがある場合とない場合との、クラスG RFパワー・アンプの出力スペクトルを示す、一例としてのグラフである。
図1は、本発明の第1の変形形態による、ベースバンド線形化システム2を備える、包絡線追跡技法用のシステム1を示す。
包絡線追跡技法用のシステム1は、ベースバンド線形化システム2、クラスG RFパワー・アンプ3、及びDC−DC変換器4を備える。
線形化システム2は、同相成分I及び直交成分Qを含んで発せられるベースバンド・デジタル入力信号を受信することができる第1の入力2aと、クラスG RFパワー・アンプ3に線形化出力ベースバンド・デジタル信号を出力することができる第1の出力2bと、RFパワー・アンプ3の出力3aから来るベースバンド・デジタル信号を受信することができる第2の入力2cと、クラスG RFパワー・アンプ3の電源入力3bに接続されたDC−DC変換器4に電源電圧選択デジタル信号を出力することができる第2の出力2dと、を備える。
DC−DC変換器4は、線形化システム2の第2の出力2dから来る電源電圧選択信号に応じて、複数の別々の電源電圧のうちの1つをクラスG RFパワー・アンプ3に提供することを可能にする。
RFパワー・アンプ3の出力3aは、送信アンテナ5にさらに接続されている。
包絡線追跡技法用のシステム1は、線形化システム2の第1の出力2bとRFパワー・アンプ3のRF入力3cとの間に直列に配置されたデジタル−アナログ変換器6とアップコンバージョン・ミキサ7とをさらに備える。
したがって、線形化システム2の第1の出力2bから来る線形化出力ベースバンド・デジタル信号は、Iチャネル及びQチャネル上でデジタル−アナログ変換器6によってアナログ量に変換され、次に、アップコンバージョン・ミキサ7によって、無線周波数搬送波周波数程度に転置され、最後に、発生した信号が、RFパワー・アンプ3の入力3cに投入される。
包絡線追跡技法用のシステム1は、RFパワー・アンプ3の出力3aと線形化システム2の第2の入力2cとの間に直列に配置されたダウンコンバージョン・ミキサ8とアナログ−デジタル変換器9とをさらに備える。
したがって、RFパワー・アンプ3の出力信号3aの一部が取り出され、次に、アナログ−デジタル変換器9を使用してデジタル量に変換される前に、ダウンコンバージョン・ミキサ8によってベースバンドに転置される。
包絡線追跡技法用のシステム1は、アップコンバージョン・ミキサ7とダウンコンバージョン・ミキサ8とに接続された局部振動子10をさらに備える。
線形化システム2は、アンプ電源電圧を選択するためのモジュール11を備え、モジュール11の入力は、線形化システム2の第1の入力2aに接続され、モジュール11の出力は、線形化システム2の第2の出力2dに接続され、アンプ電源電圧を選択するための前記モジュール11は、線形化システム2の第1の入力2aにおいて発せられる受信入力信号の振幅に応じて、少なくとも2つのDC電源電圧の中から電源電圧を選択するように構成されている。
直流供給電圧の最大限の個数が16に等しいことが好ましい。
線形化システム2は、線形化システム2の第1の入力2aに接続され、線形化システム2の第1の入力2aで受信された、発せられる受信入力信号のI成分及びQ成分のデジタル・プリディストーションを行うように構成された、一次元デジタル・プリディストーション・モジュール12をさらに備える。
線形化用に使用されるデジタル・プリディストーション・モジュール12は、線形化対象のパワー・アンプ3の逆伝達関数に対応する非線形関数であるベースバンド・デジタル・プリディストーションに基づく。デジタル・プリディストーション・モジュール12の実装形態は、限られたデジタル・リソースしか必要とせず、パワー・アンプ3の線形性性能における非常に著しい向上をもたらすことを可能にする。
線形化システム2は、複素係数によるデジタル・フィルタ13をさらに備え、このデジタル・フィルタ13の入力は、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力に接続され、このデジタル・フィルタ13の出力は、線形化システム2の第1の出力2bに接続されている。
複素係数によるデジタル・フィルタ13は、変調信号の帯域で、また隣接チャネルで生じる歪みを解消することを可能にする。またこのデジタル・フィルタ13は、クラスG RFパワー・アンプ3の供給レベルが変わるたびに歪みによって生じるスペクトル・ノイズを解消することを可能にする。スペクトル・ノイズの打ち消しは、RF信号の発生の際の瞬時帯域幅全体にわたって行われる。
複素係数によるデジタル・フィルタ13の周波数応答が正の周波数と負の周波数とで非対称であるのが好ましい。
したがって、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力では、残余スペクトル歪みを解消するために、デジタル・フィルタ13のベースバンド同相データ及び直交データ(I及びQ)の処理チェーンへの挿入が、デジタル・プリディストーション・モジュール12からの線形化信号のスペクトルを歪ませるように働き、デジタル・フィルタ13は、複素係数によるデジタル・フィルタ、すなわち、その係数に実数部と虚数部の両方がある、デジタル・フィルタである。
線形化システム2は、線形化システム2の第2の入力2cに接続されたアラインメント・モジュール14をさらに備え、前記アラインメント・モジュール14は、RFパワー・アンプ3の出力3aから来るベースバンド・デジタル信号と線形化システム2の他のベースバンド・デジタル信号との振幅及び位相を合わせるように構成されている。
線形化システム2は、デジタル・プリディストーション・モジュール12によって使用されるプリディストーション係数15aを導き出すように構成された、プリディストーション係数を導き出すためのモジュール15をさらに備える。
プリディストーション係数15aは、アラインメント・モジュール14の出力(すなわち、パワー・アンプ3の出力3a)、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力、及びアンプ電源電圧(すなわち、選択電源電圧)を選択するためのモジュール11の出力に応じて、プリディストーション係数を導き出すためのモジュール15によって導き出される。
本発明の範囲から逸脱しない限り、プリディストーション係数15aが、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力の代わりに、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力に応じて導き出されてもよく、これら2つの代替形態を示すために、スイッチ17が図1に示されていることに留意されたい。
パワー・アンプ3に印加される電源電圧のそれぞれに対し、プリディストーション係数15aが他と無関係に導き出され、導き出されたプリディストーション係数15aは、連続する導出にわたって精緻化される。
線形化システム2は、複素係数によるデジタル・フィルタ13によって使用されるフィルタ係数16aを導き出すように構成された、フィルタ係数を導き出すためのモジュール16をさらに備える。
フィルタ係数16aは、線形化システム2の第1の入力2aから来る、発せられる信号のI成分及びQ成分、アラインメント・モジュール14の出力(すなわち、パワー・アンプ3の出力3a)、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力、及びデジタル・プリディストーション・モジュール12の出力に応じて、フィルタ係数を導き出すためのモジュール16によって導き出される。
デジタル・プリディストーション・モジュール12が前もって適用されている場合、フィルタ係数16aの導出は、このように、パワー・アンプ3の出力信号の測定値から行われる。フィルタ係数16aの最適化は、繰り返し行われ、すなわち、フィルタ係数16aの値が連続する測定にわたって精緻化される。
図2は、本発明の第2の変形形態による、ベースバンド線形化システム2’を備える、包絡線追跡技法用のシステム1’を示す。
図1の本発明の第1の変形形態と本発明のこの第2の変形形態とで共通の要素には、同じ参照番号が付いており、それらが同一の構造である場合、ここではより詳細には説明しない。
第2の変形形態による、包絡線追跡技法用のシステム1’は、第2の変形形態では、線形化システム2’のデジタル・プリディストーション・モジュール12’が二次元デジタル・プリディストーションを行うように構成されている点を除いて、第1の変形形態による包絡線追跡技法用のシステム1と同一である。
二次元デジタル・プリディストーション・モジュール12’は、線形化システム2’の第1の入力2aに、アンプ電源電圧を選択するためのモジュール11の出力に、それぞれ接続されている2つの入力を備える。
このように、デジタル・プリディストーション・モジュール12’は、発せられる信号のI成分及びQ成分の振幅、及びアンプ電源電圧を選択するためのモジュール11によって選択された電源電圧に応じて、デジタル・プリディストーションを行うように構成されている。
図3は、本発明の第1の変形形態による、線形化システム2のデジタル・プリディストーション・モジュール12を示す。
本発明の第1の変形形態によれば、デジタル・プリディストーション・モジュール12は、発せられる信号のI成分及びQ成分の振幅に応じて、一次元デジタル・プリディストーションを行うように構成されている。
一次元デジタル・プリディストーション・モジュール12の場合、適用されるプリディストーション因子は、ベースバンド複素デジタル信号のモジュラスのみによって決まってくる。
一次元デジタルプリディストーションモジュール12は、発せられる信号のI成分とQ成分とをそれぞれ受信する2つの入力、IIN、QINと、2つの出力IOUT、QOUTとを備える。
一次元デジタル・プリディストーション・モジュール12は、入力IIN及びQINで受信されたデータから、発せられる信号のモジュラス12cを計算するように構成されたモジュラス計算ユニット12aを備える。
一次元デジタル・プリディストーション・モジュール12は、モジュラス計算ユニット12aによって計算されたモジュラス12cに応じて、入力IIN及びQINで受信されたデータに対してデジタル・プリディストーションを行うように構成された一次元(1D)デジタル・プリディストーション・ユニット12bをさらに備え、発せられる信号の線形化I成分、Q成分が出力IOUT、QUOTで出力される。
図4は、本発明の第2の変形形態による、線形化システム2’のデジタル・プリディストーション・モジュール12’を示す。
本発明の第2の変形形態によれば、デジタル・プリディストーション・モジュール12’は、発せられる信号のI成分及びQ成分の振幅と、クラスG RFパワー・アンプ3に印加される電源電圧とに応じて、二次元デジタル・プリディストーションを行うように構成されている。
二次元デジタル・プリディストーション・モジュール12’は、発せられる信号のI成分とQ成分とをそれぞれ受信する、2つの入力IIN、QINと、アンプ電源電圧を選択するためのモジュール11によって出力された電源電圧選択信号を受信する1つの追加の入力12d’と、2つの出力IOUT、QOUTと、を備える。
二次元デジタル・プリディストーション・モジュール12’は、入力IIN及びQINで受信されたデータから、発せられる信号のモジュラス12c’を計算するように構成されたモジュラス計算ユニット12a’を備える。
二次元デジタル・プリディストーション・モジュール12’は、モジュラス計算ユニット12a’によって計算されたモジュラス12c’に応じて、また追加の入力12d’で受信された電源電圧選択信号に応じて、入力IIN及びQINで受信されたデータに対してデジタル・プリディストーションを行うように構成された二次元(2D)デジタル・プリディストーション・ユニット12b’をさらに備え、発せられる信号の線形化I成分、Q成分が出力IOUT、QUOTで出力される。
図5は、本発明の第1の変形形態による、線形化システム2の1Dデジタル・プリディストーション・モジュール12を示す。
図5には、メモリなしの多項式型のデジタル・プリディストーションの場合のルックアップ・テーブルに基づく1Dデジタル・プリディストーション・モジュール12の実装形態が描かれている。
ルックアップ・テーブルによる1Dデジタル・プリディストーション・モジュール12の実施例の場合、プリディストーション係数は、メモリ18に格納され、モジュラス計算ユニット12aによって計算される、発せられる信号モジュラスに応じてインデックス付けされ、複素乗算器19が、発せられる信号のI成分及びQ成分に、選択されたプリディストーション係数を適用することを可能にする。
本発明の範囲を逸脱しない限り、1Dデジタル・プリディストーション・モジュール12はまた、例えばメモリ多項式型又はボルテラ級数型の非線形数学関数からのベースバンド・デジタル・プリディストーションに基づいてもよい。
図6は、本発明の第2の変形形態による、線形化システム2’の2Dデジタル・プリディストーション・モジュール12’を示す。
図6には、3つの電源電圧レベルを帯びることができるGクラス・パワー・アンプ3向けのメモリなしの多項式型のデジタル・プリディストーションの場合のルックアップ・テーブルに基づく2Dデジタル・プリディストーション・モジュール12’の実装形態が描かれている。
ルックアップ・テーブルによる2Dデジタル・プリディストーション・モジュール12’の実装形態の場合、プリディストーション係数は、それぞれがGクラス・パワー・アンプ3の電源電圧に対応する、いくつかのメモリ18’に格納される。
各メモリ18’では、プリディストーション係数は、モジュラス計算ユニット12a’によって計算される、発せられる信号モジュラスに応じてインデックス付けされ、複素乗算器19’が、発せられる信号のI成分及びQ成分に、選択されたプリディストーション係数を適用することを可能にする。
本発明の範囲を逸脱しない限り、2Dデジタル・プリディストーション・モジュール12’はまた、例えばメモリ多項式型又はボルテラ級数型の非線形数学関数からのベースバンド・デジタル・プリディストーションに基づいてもよい。
図7は、本発明による、線形化システム2のプリディストーション係数を導き出すためのモジュール15を示す。
プリディストーション係数を導き出すためのモジュール15は、デジタル・プリディストーション・モジュール12にプリディストーション係数を出力する出力15aと、スイッチ17の位置に応じて、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力及びデジタル・フィルタ13の出力のうちの1つを受信する第1の入力15bと、アラインメント・モジュール14の出力(パワー・アンプ3の出力3aに対応する)を受信する第2の入力15Cと、アンプ電源電圧を選択するためのモジュール11の出力を受信する第3の入力15dと、を備える。
プリディストーション係数を導き出すためのモジュール15は、第1及び第2の時間遅延ユニット20a、20b、データ分けユニット21、及びプリディストーション係数を導き出すためのユニット22を備える。
第1の時間遅延ユニット20aは、複素係数によるデジタル・フィルタ13及びデジタル・プリディストーション・モジュール12のうちの1つから来る信号の伝播及び処理時間を補うように構成されている。
第2の時間遅延ユニット20bは、アンプ電源電圧を選択するためのモジュール11の出力から来る信号の伝播及び処理時間を補うように構成されている。
データ分けユニット21は、アラインメント・モジュール14の出力(パワー・アンプ3の出力3aに対応する)から来るベースバンド・デジタル信号に関するデータと、アンプ電源電圧を選択するためのモジュール11によって出力された遅延電源電圧選択信号に応じて、複素係数によるデジタル・フィルタ13及びデジタル・プリディストーション・モジュール12のうちの1つから来る遅延信号に関するデータとを、分けて、メモリに格納するように構成されている。クラスG増幅の場合、考えられる電源電圧の個数は、非常に少なく、このタスクは、複雑さがなく、ほとんどデジタル・リソースを必要としない。
プリディストーション係数導出ユニット22は、パワー・アンプ3のそれぞれの考えられる電源電圧に対し、データ分けユニット21によってメモリに格納されたデータから、関連するプリディストーション係数を導き出すように構成されている。それぞれの別々の電源電圧に対して、導き出されたプリディストーション係数は、次に、それが一次元のデジタル・プリディストーションに関わるか、二次元のデジタル・プリディストーションに関わるかに応じて、異なってデジタル・プリディストーション・モジュール12、12’に読み込まれる。例えば、ルックアップ・テーブルを使用して実装されたデジタル・プリディストーション・モジュール12、12’の場合、プリディストーション係数は、デジタル・プリディストーション・モジュール12が一次元であれば、1つのメモリ域18に格納され、デジタル・プリディストーション・モジュール12’が二次元であれば、使用される電源電圧と同じ個数のメモリ域18’に格納される。
プリディストーショ係数を導き出すプロセスは、時間と共にプリディストーション係数を精緻化し、それにより、クラスGパワー・アンプ3の線形性性能を高めるように所定の時間間隔で行われる。プリディストーション係数の途切れることのない導出プロセスは、アンテナ不整合又は温度バラツキなどのパワー・アンプ3の動作状態のバラツキを考慮に入れることも可能にする。
図8は、本発明による、線形化システム2のフィルタ係数を導き出すためのモジュール16を示す。
フィルタ係数を導き出すためのモジュール16は、複素係数によるデジタル・フィルタ13にフィルタ係数を出力する出力16aと、発せられる入力信号のI成分及びQ成分を受信する第1の入力16bと、プリディストーション・モジュールの出力を受信する第2の入力16cと、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力を受信する第3の入力16dと、アラインメント・モジュール14の出力(パワー・アンプ3の出力3aに対応する)を受信する第4の入力16eと、を備える。
フィルタ係数を導き出すためのモジュール16は、3つの時間遅延ユニット23a、23b、24c、利得計算ユニット24、フィルタ出力予測信号計算ユニット25、2つの高速フーリエ変換(FFT)ユニット26a、26b、フィルタ周波数応答計算ユニット27、及びフィルタ係数導出ユニット28を備える。
3つの時間遅延ユニット23a、23b、23cは、それぞれ、発せられる信号のI成分及びQ成分の伝播及び処理時間、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力、及び複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力、を補うように構成されている。
利得計算ユニット24は、複素係数によるデジタル・フィルタ13の遅延出力、及びアラインメント・モジュール14の出力(パワー・アンプ3の出力3aに対応する)から来るベースバンド・デジタル信号から、パワー・アンプ3の複素利得を計算するように構成されている。
フィルタ出力予測信号計算ユニット25は、利得計算ユニット24によって計算された複素利得、及び発せられる信号の遅延I成分及びQ成分から、デジタル・フィルタ13によって発生する信号を計算するように構成されている。
2つのFFTユニット26a、26bは、それぞれ、デジタル・プリディストーション・モジュール12の遅延出力の高速フーリエ変換と、フィルタ出力予測信号計算ユニット25によって計算されたデジタル・フィルタ13によって発生する信号の高速フーリエ変換とを計算するように、構成されている。
フィルタ周波数応答計算ユニット27は、2つのFFTユニット26a、26bによって計算された2つの高速フーリエ変換から生じるデジタル・フィルタ13の周波数応答を計算するように構成されている。
フィルタ係数導出ユニット28は、フィルタ周波数応答計算ユニット27によって計算された周波数応答に応じて、合成されるデジタル・フィルタ13の複素係数を導き出すように構成されている。
複素デジタル・フィルタ13の係数の導出を行う前に、デジタル・プリディストーション・モジュール12が必ず予め適用されていなければならないことに留意されたい。
最初、識別プロセスを開始する時点で、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力には、何もフィルタ処理が施されない。何もフィルタ処理が施されないと、識別プロセスの開始時に、複素デジタル・フィルタ13は単位利得を取る。
利得計算ユニット24は、以下の等式に従って、標本抽出の瞬間のたびに、パワー・アンプ3の複素利得を計算することを可能にする。
Figure 2022502885

ここで、nは、標本のインデックスであり、Amplifier OUTは、パワー・アンプ3の出力信号であり、FLT OUTは、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力信号である。
フィルタ出力計算ユニット25では、残余スペクトル歪みを解消するために、標本抽出の瞬間のたびに、発生する新しい線形化信号が、以下の等式に従って計算される。
Figure 2022502885

ここで、nは、標本のインデックスであり、Original Waveformは、最初の発せられる信号であり、New FLT OUTは、生じる複素係数によるデジタル・フィルタ13の新しい出力である。
FFTユニット26a、26bでは、予め計算された発生する新しい線形化信号のフーリエ変換、及びデジタル・プリディストーション・モジュール12から来る信号のフーリエ変換が、以下の等式に従って、事前に定められたいくつかの標本に対して計算される。
New FLT OUTspectrum(f)=DFT[New FLT OUT(n)]、
DPD OUTspectrum(f)=DFT[DPD OUT(n)]、
ここで、DFTは、標本抽出された信号の離散フーリエ変換関数を示し、この関数は、高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムを使用して実装され、fは、フーリエ変換後の標本のインデックスを示し、DPD OUTは、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力であり、New FLT OUTspectrumは、生じる新しいフィルタ出力13のフーリエ変換であり、DPD OUTspectrumは、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力のフーリエ変換である。
次に、生じるデジタル・フィルタ13の周波数応答Hが、以下の等式に従って、フィルタの周波数応答計算ユニット27において推定される。
Figure 2022502885

ここで、fは、フーリエ変換後の標本のインデックスであり、このインデックスは、周波数インデックスに対応する。
最後に、フィルタ係数導出ユニット28は、合成されるデジタル・フィルタ13の複素係数を計算することを可能にする。
フィルタ係数の計算は、所定の時間間隔で繰り返し行われ、フィルタ係数は、連続する繰り返しにわたって精緻化される。確かに、フィルタ係数を導き出すためのモジュール16は、フィルタから係数を導き出すことを数回繰り返す必要がある。
発せられる信号のノルムに応じた線形性性能レベルに達するまで、繰り返しにわたってデジタル・フィルタ13の係数が更新される。この方法は、時間と共に複素デジタル・フィルタ13の係数を精緻化し、それにより、クラスG RFパワー・アンプ3の線形性性能レベルを高めるだけではなく、アンテナ不整合又は温度バラツキなど、パワー・アンプ3の動作状態のバラツキを考慮に入れることも可能にする。
図9は、本発明の第1の変形形態による、線形化システム2の複素係数によるデジタル・フィルタ13を示す。
複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力yは、入力信号xに応じて、以下のように表される。
Figure 2022502885

ここで、Mは、デジタル・フィルタ13の係数の個数であり、C(k)は、デジタル・フィルタ13の複素係数である。
プログラマブル・デジタル回路へのこのようなフィルタ13の直接埋め込みは、FIRフィルタが実数である係数を必然的に必要とすることから不可能である。デジタル回路へのデジタル・フィルタ13の埋め込みは、複素係数によるFIRフィルタと同等の様々なアーキテクチャを実装することによって行われる。
第1の実施例によれば、複素係数によるデジタル・フィルタ13は、2つの同一の第1の有限インパルス応答(FIR)Aフィルタ29a、29bであって、その係数が、複素係数によるデジタル・フィルタ13の複素係数の実数部に対応する、2つの同一の第1の有限インパルス応答(FIR)Aフィルタ29a、29bと、2つの同一の第2のFIRフィルタB30a、30bであって、その係数が、複素係数によるデジタル・フィルタ13の複素係数の虚数部に対応する、2つの同一の第2のFIRフィルタB30a、30bと、減算器31と、加算器32と、を備える。
複素係数によるデジタル・フィルタ13は、それぞれ、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力から来る信号のI成分、Q成分を受信する、2つの入力IIN、QINと、それぞれ、フィルタ処理後、I成分、Q成分を出力する2つの出力IOUT、QOUTと、を備える。
第1のFIRフィルタA29aは、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力信号のI成分を、入力として受信する。
第2のFIRフィルタB30aは、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力信号のQ成分を、入力として受信する。
第1のFIRフィルタA29a及び第2のFIRフィルタB30aは、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力信号IOUTのI成分を作り出すように、それらの出力において減算器31に接続されている。
第1のFIRフィルタA29bは、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力信号のQ成分を、入力として受信する。
第2のFIRフィルタB30bは、デジタル・プリディストーションモジュール12の出力信号のI成分を、入力として受信する。
第1のFIRフィルタA29b及び第2のFIRフィルタB30bは、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力信号QOUTのQ成分を作り出すように、それらの出力において加算器32に接続されている。
したがって、第1のFIRフィルタA29a、29bは、C(k)と表示される、合成複素デジタル・フィルタ13の係数C(k)の実数部を、係数として受信し、第2のFIRフィルタBは、C(k)と表示される、合成複素デジタル・フィルタ13の係数C(k)の虚数部を、係数として受信する。
C(k)=C(k)+j×C(k)、
ここで、jは、複素演算子である。
デジタル・フィルタ13のIOUTと表示される同相出力信号は、同相IIN入力データ及び直交QIN入力データに応じて、以下のように表される。
Figure 2022502885
デジタル・フィルタ13のQOUTと表示される直交出力信号は、同相IIN入力データ及び直交QIN入力データに応じて、以下のように表される。
Figure 2022502885
いずれの場合も、Mは、デジタル・フィルタ13の係数の個数であり、C(k)及びC(k)は、第1のFIRフィルタA及び第2のFIRフィルタBのそれぞれの係数である。
図10は、本発明の第2の実施例による、線形化システム2の複素係数によるデジタル・フィルタ13を示す。
第2の実施例によれば、複素係数によるデジタル・フィルタ13は、第1のFIRフィルタA33であって、その係数が複素係数によるデジタル・フィルタ13の係数の実数部と虚数部との和に対応する、第1のFIRフィルタA33と、第2のFIRフィルタB34であって、その係数が複素係数によるデジタル・フィルタ13の係数の虚数部に対応する、第2のFIRフィルタB34と、第3のFIRフィルタC35であって、その係数が複素係数によるデジタル・フィルタ13の係数の実数部と虚数部との差に対応する、第3のFIRフィルタC35と、2つの加算器36、38と、減算器37と、を備える。
したがって、第1のFIRフィルタA33は、デジタル・フィルタ13の係数C(k)の実数部と虚数部との和を、CFilter_A(k)と表示される係数として受信する。
Filter_A(k)=C(k)+C(k)
第2のFIRフィルタB34は、デジタル・フィルタ13の係数C(k)の虚数部を、CFilter_B(k)と表示される係数として受信する。
Filter_B(k)=C(k)
第3のFIRフィルタC35は、デジタル・フィルタ13の係数C(k)の実数部と虚数部との差を、CFilter_C(k)と表示される係数として受信する。
Filter_C(k)=C(k)−C(k)
複素係数によるデジタル・フィルタ13は、それぞれ、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力から来る信号のI成分、Q成分を受信する、2つの入力IIN、QINと、それぞれ、フィルタ処理後、I成分、Q成分を送出する2つの出力IOUT、QOUTと、を備える。
第1のFIRフィルタA33は、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力信号のI成分を、入力として受信する。
第3のFIRフィルタC35は、デジタル・プリディストーション・モジュール12の出力信号のQ成分を、入力として受信する。
第2のFIRフィルタB34は、加算器36によるデジタル・プリディストーション・モジュール12の出力信号のI成分とQ成分との和を、入力として受信する。
第1のFIRフィルタA33及び第2のFIRフィルタB34の出力は、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力信号IoutのI成分を作り出すように、減算器37に接続されている。
第2のFIRフィルタB34及び第3のFIRフィルタC35の出力は、複素係数によるデジタル・フィルタ13の出力信号QoutのQ成分を作り出すように、加算器38に接続されている。
本発明の範囲を逸脱しない限り、複素係数によるデジタル・フィルタ13を製作するのに、少なくとも3つのFIRフィルタを使用する他の代替の構造も使用され得ることに留意されたい。
図11〜図14は、本発明による、線形化システム2のある実装形態の一例として、測定結果を示す。
クラスG RFパワー・アンプ3には、DC−DC変換器4によって供給される様々な別々の供給電圧間で、アンプ3の電力利得及び位相のずれの著しいバラツキがある可能性がある。このような利得及び位相のバラツキは、次には、発せられる信号の著しい歪みにつながる。
クラスG RFパワー・アンプ3の応答では、別々の電源電圧のそれぞれの間で、利得特性及び位相特性が異なる。
デジタル・プリディストーション・モジュール12は、別々の電源電圧のすべてで同一である目標の利得値及び位相値に対して、それぞれの別々の電源電圧に特有の利得及び位相を補正するように働く。
図11は、入力パワーPin(単位dBm)に応じて、クラスG RFパワー・アンプ3を線形化するために生成されるプリディストーションの利得DPD Gain(単位dB)のモジュラスを示す、一例としてのグラフである。
図11は、一次元デジタル・プリディストーション・モジュール12の場合に、プリディストーション係数を導き出すためのモジュール15によって行われるプロセスを示す。
DC−DC変換器4によって供給され得る4つの別々の電源電圧のそれぞれに対し、雲状の黒点は、プリディストーション係数を導き出すためのモジュール15のデータ分けユニット21の入力において測定されたデータを示し、白点の曲線は、それぞれの別々の供給電圧に対して別々に導き出されたプリディストーション係数を使用する、デジタル・プリディストーション・モジュール12の応答を示す。
次に、フィルタ係数を導き出すためのモジュール16を介して、複素係数によるデジタル・フィルタ13の係数の導出を行うために、一次元デジタル・プリディストーション・モジュール12と結合されたクラスG RFパワー・アンプ3の応答が測定される。
図11〜図14に示される状況では、発せられる変調信号は、1.3MHzの帯域幅を有し、発生及び取得帯域幅は、40MHzの周波数範囲に及ぶ。
次に、導き出される複素係数によるデジタル・フィルタ13の周波数応答が、フィルタ係数を導き出すためのモジュール16内の周波数応答計算ユニット27によって確定される。
図12及び図13は、周波数(単位MHz)に応じて、合成される複素係数によるデジタル・フィルタ13の利得のモジュラス/大きさ(dB)と、合成される複素係数によるデジタル・フィルタ13の利得の位相(度)とを、それぞれ示す、例としてのグラフを示す。
図12及び図13では、点線の曲線は、周波数応答計算ユニット27からのデータを示す。
図12及び図13は、クラスG RFパワー・アンプ3を線形化するために合成される複素係数によるフィルタ13の大きさと位相における伝達関数を示す。
フィルタ13の係数は、フィルタ係数導出ユニット28によって導き出され、複素係数によるデジタル・フィルタ13に埋め込まれる。
図12及び図13の実線の曲線は、この例の背景では、64個の複素係数を使用することによって合成される複素係数によるデジタル・フィルタ13の周波数応答を示す。
線形化方法を実施することで、デジタル・プリディストーション・モジュール12のパラメータと、複素係数によるデジタル・フィルタ13のパラメータとを導き出すことが可能になる。これにより、クラスGで動作するRFパワー・アンプ3向けの本発明によるベースバンド線形化システム2は、アンプ3のこの動作モードによって引き起こされる歪みをなくすることを可能にする。
図14は、周波数(単位MHz)に応じて、本発明の線形化システム2がある場合とない場合のクラスG RFパワー・アンプ3の出力スペクトル(パワー、単位dBm)を示す、一例としてのグラフを示す。
太実線の曲線は、発せられる信号の測定されたスペクトルを示す。
点線の曲線は、クラスG RFパワー・アンプ3単独の、すなわち、本発明の線形化システム2がない場合の出力スペクトルを示す。
太くない実線の曲線は、本発明による線形化システム2と結合された、クラスG RFパワー・アンプ3の出力スペクトルを示す。
したがって、本発明による線形化システム2が、このアンプ3のクラスG動作モードによって引き起こされる歪みをなくすることによって、クラスG RFパワー・アンプ3を線形化することを可能にしていることが分かる。

Claims (12)

  1. クラスG高周波(RF)パワー・アンプ(3)向けのベースバンド線形化のシステム(2;2’)であって、
    同相成分I及び直交成分Qを含んで発せられる入力デジタル・ベースバンド信号を受信することができる第1の入力(2a)と、
    前記クラスG RFパワー・アンプ(3)に線形化出力ベースバンド・デジタル信号を出力することができる第1の出力(2b)と、
    前記クラスG RFパワー・アンプ(3)の出力(3a)から来るベースバンド・デジタル信号を受信することができる第2の入力(2c)と、
    前記クラスG RFパワー・アンプ(3)に接続されたDC−DC変換器(4)にデジタル電源電圧選択信号を出力することができる第2の出力(2d)と
    を備え、
    アンプ電源電圧を選択するためのモジュール(11)であって、その入力が前記線形化システム(2;2’)の前記第1の入力(2a)に接続され、その出力が前記線形化システム(2;2’)の前記第2の出力(2d)に接続され、前記アンプ電源電圧を選択するための前記モジュール(11)が、発せられる受信入力信号の振幅に応じて、前記DC−DC変換器の少なくとも2つのDC電源電圧の中から電源電圧を選択するように構成されている、前記アンプ電源電圧を選択するためのモジュール(11)と、
    前記線形化システム(2;2’)の前記第1の入力(2a)に接続され、発せられる前記受信入力信号の前記I成分及びQ成分のデジタル・プリディストーションを行うように構成されている、デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)と、
    プリディストーション係数を導き出すためのモジュール(15)であって、その入力が、前記線形化システム(2;2’)の前記第2の入力(2c)に接続され、前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)によって使用されるプリディストーション係数(15a)を導き出すように構成されている、プリディストーション係数を導き出すためのモジュール(15)と
    をさらに備え、
    複素係数によるデジタル・フィルタ(13)であって、その入力が前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力に接続され、その出力が前記線形化システム(2;2’)の前記第1の出力(2b)に接続されている、複素係数によるデジタル・フィルタ(13)と、
    フィルタ係数を導き出すためのモジュール(16)であって、その入力が前記線形化システム(2;2’)の前記第2の入力(2c)に接続され、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)によって使用されるフィルタ係数(16a)を導き出すように構成されている、フィルタ係数を導き出すためのモジュール(16)と
    をさらに備え、
    前記フィルタ係数を導き出すためのモジュール(16)が、発せられる前記信号の前記I成分及びQ成分と、前記クラスG RFパワー・アンプ(3)の前記出力(3a)から来る前記ベースバンド・デジタル信号と、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記出力と、並びに前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力とに応じて、前記フィルタ係数(16a)を導き出すように構成され、
    前記フィルタ係数を導き出すためのモジュール(16)が、3つの時間遅延ユニット(23a、23b、23c)と、利得計算ユニット(24)と、フィルタ出力予測信号計算ユニット(25)と、2つの高速フーリエ変換FFTユニット(26a、26b)と、フィルタ周波数応答計算ユニット(27)と、フィルタ係数導出ユニット(28)とを備え、
    前記3つの時間遅延ユニット(23a、23b、23c)が、それぞれ、発せられる前記信号の前記I成分及びQ成分の伝播及び処理時間、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記出力、及び前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力を補うように構成され、
    前記利得計算ユニット(24)が、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の遅延出力、及び前記パワー・アンプ(3)の前記出力(3a)から来る前記ベースバンド・デジタル信号から、前記パワー・アンプ(3)の複素利得を計算するように構成され、
    前記フィルタ出力予測信号計算ユニット(25)が、前記計算された複素利得、並びに発せられる前記信号の遅延I成分及びQ成分から、前記デジタル・フィルタ(13)によって発生する前記信号を計算するように構成され、
    前記2つのFFTユニット(26a、26b)が、それぞれ、前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記遅延出力のフーリエ変換と、前記フィルタ出力予測信号計算ユニット(25)によって計算された、前記デジタル・フィルタ(13)によって発生する前記信号のフーリエ変換とを計算するように構成され、
    前記フィルタ周波数応答計算ユニット(27)が、前記FFTユニット(26a、26b)によって計算された2つのフーリエ変換から生じる前記デジタル・フィルタ(13)の周波数応答を計算するように構成され、
    前記フィルタ係数導出ユニット(28)が、前記フィルタ周波数応答計算ユニット(27)によって計算された前記周波数応答に応じて、合成される前記デジタル・フィルタ(13)の前記複素係数(16a)を導き出すように構成されていることを特徴とする、ベースバンド線形化のシステム(2;2’)。
  2. 前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12)が、発せられる前記信号の前記I成分及びQ成分の振幅に応じて、一次元デジタル・プリディストーションを行うように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の線形化システム(2)。
  3. 前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12’)が、発せられる前記信号の前記I成分及びQ成分の前記振幅と、前記アンプ電源電圧を選択するための前記モジュール(11)によって選択された前記電源電圧とに応じて、二次元デジタル・プリディストーションを行うように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の線形化システム(2’)。
  4. 前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)が、メモリ(18;18’)に格納された少なくとも1つのルックアップ・テーブル若しくは非線形方程式を使用して、メモリなしの多項式型のデジタル・プリディストーションを行うように、又はメモリを用いる多項式型若しくはボルテラ級数型のデジタル・プリディストーションを行うように構成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の線形化システム(2;2’)。
  5. 前記線形化システム(2;2’)が、前記線形化システム(2;2’)の前記第2の入力(2c)に配置されたアラインメント・モジュール(14)をさらに備え、前記アラインメント・モジュール(14)が、前記クラスG RFパワー・アンプ(3)の前記出力(3a)から来る前記ベースバンド・デジタル信号と他のベースバンド・デジタル信号とを、振幅及び位相において合わせるように構成されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載の線形化システム(2;2’)。
  6. 前記プリディストーション係数を導き出すためのモジュール(15)が、前記クラスG RFパワー・アンプ(3)の前記出力(3a)から、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記出力及び前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力のうちの1つから、並びに前記アンプ電源電圧を選択するための前記モジュール(11)によって選択された前記電源電圧から来る前記ベースバンド・デジタル信号に応じて、前記プリディストーション係数を導き出すように構成されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載の線形化システム(2;2’)。
  7. 前記プリディストーション係数を導き出すためのモジュール(15)が、第1及び第2の時間遅延ユニット(20a、20b)、データ分けユニット(21)、及びプリディストーション係数を導き出すためのユニット(22)を備え、
    前記第1の時間遅延ユニット(20a)が、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)及び前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)のうちの1つから来る前記信号の伝播及び処理時間を補うように構成され、
    前記第2の時間遅延ユニット(20b)が、前記アンプ電源電圧を選択するための前記モジュール(11)の前記出力から来る前記信号の伝播及び処理時間を補うように構成され、
    前記データ分けユニット(21)が、前記パワー・アンプ(3)の前記出力(3a)から来る前記ベースバンド・デジタル信号に関するデータと、遅延電源電圧選択信号に応じて、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)及び前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)のうちの1つから来る遅延信号に関わるデータとを分けて、メモリに格納するように構成され、
    前記プリディストーション係数導出ユニット(22)が、各電源電圧に対し、前記データ分けユニット(21)によってメモリに格納されたデータから、関連するプリディストーション係数(15a)を導き出すように構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の線形化システム(2;2’)。
  8. 前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)が、いくつかの有限インパルス応答(FIR)フィルタ(29a、29b、30a、30b;33、34、35)を使用して作られていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか一項に記載の線形化システム(2;2’)。
  9. 前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)が、2つの同一の第1のFIRフィルタ(29a、29b)であって、その係数が、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記複素係数の実数部に対応する、2つの同一の第1のFIRフィルタ(29a、29b)と、2つの同一の第2のFIRフィルタ(30a、30b)であって、その係数が、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記複素係数の虚数部に対応する、2つの同一の第2のFIRフィルタ(30a、30b)と、加算器(32)と、減算器(31)とを備え、
    前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力信号の前記I成分を入力として受信する前記第1のFIRフィルタのうちの1つ(29a)と、前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力信号の前記Q成分を入力として受信する前記第2のFIRフィルタのうちの1つ(30a)とが、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記出力信号の前記I成分を作り出すように、前記出力において前記減算器(31)に接続され、
    前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力信号の前記Q成分を入力として受信する前記第1のFIRフィルタのうちのもう一方(29b)と、前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力信号の前記I成分を入力として受信する前記第2のFIRフィルタのうちのもう一方(30b)とが、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記出力信号の前記Q成分を作り出すように、前記出力において前記加算器(32)に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の線形化システム(2;2’)。
  10. 前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)が、第1のFIRフィルタ(33)であって、その係数が前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記係数の前記実数部と前記虚数部との和に対応する、第1のFIRフィルタ(33)と、第2のFIRフィルタ(34)であって、その係数が前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記係数の前記虚数部に対応する、第2のFIRフィルタ(34)と、第3のFIRフィルタ(35)であって、その係数が前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記係数の前記実数部と前記虚数部との差に対応する、第3のFIRフィルタ(35)と、2つの加算器(36、38)と、減算器(37)とを備え、
    前記第1のFIRフィルタ(33)が、前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力信号の前記I成分を入力として受信し、
    前記第3のFIRフィルタ(35)が、前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力信号の前記Q成分を入力として受信し、
    前記第2のFIRフィルタ(34)が、前記加算器のうちの1つ(36)による前記デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の前記出力信号の前記I成分とQ成分との和を入力として受信し、
    前記第1及び第2のFIRフィルタ(33、34)の前記出力が、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記出力信号の前記I成分を作り出すように、前記減算器(37)に接続され、
    前記第2及び第3のFIRフィルタ(34、35)の前記出力が、前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記出力信号の前記Q成分を作り出すように、前記加算器のうちのもう一方(38)に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の線形化システム(2;2’)。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項によるベースバンド線形化システム(2;2’)、クラスG RFパワー・アンプ(3)、DC−DC変換器(4)、アナログ−デジタル変換器(9)、デジタル−アナログ変換器(6)、アップコンバージョン・ミキサ(7)、及びダウンコンバーション・ミキサ(8)を備える、包絡線追跡技法用のシステム(1;1’)であって、
    前記DC−DC変換器(4)が、前記線形化システム(2;2’)の第2の出力(2d)と前記パワー・アンプ(3)の電源入力(3b)との間に配置され、
    前記デジタル−アナログ変換器(6)と前記アップコンバージョン・ミキサ(7)とが、前記線形化システム(2;2’)の第1の出力(2b)と前記パワー・アンプ(3)のRF入力(3c)との間に直列に配置され、
    前記ダウンコンバーション・ミキサ(8)と前記アナログ−デジタル変換器(9)とが、前記RFパワー・アンプ(3)の出力(3a)と前記線形化システム(2;2’)の第2の入力(2c)との間に直列に配置されている、包絡線追跡技法用のシステム(1;1’)。
  12. 請求項1から10までのいずれか一項による線形化システム(2;2’)から、複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の係数を導き出すための方法であって、
    標本抽出の事前に定められた時間期間に、フィルタ係数を導き出すためのモジュール(16)の入力信号を取得するステップと、
    標本抽出の瞬間のたびに、利得計算ユニット(24)を使用して、パワー・アンプ(3)の複素利得を計算するステップと、
    標本抽出の瞬間のたびに、フィルタ出力予測信号計算ユニット(25)を使用して、前記デジタル・フィルタ(13)によって発生する信号を計算するステップと、
    事前に定められた個数の標本に対して、デジタル・プリディストーション・モジュール(12;12’)の出力のフーリエ変換と、前記デジタル・フィルタ(13)によって発生する前記信号のフーリエ変換とを計算するステップと、
    フィルタ周波数応答計算ユニット(27)を使用して、合成される前記デジタル・フィルタ(13)の伝達関数を計算するステップと、
    フィルタ係数導出ユニット(28)を使用して、前記デジタル・フィルタ(13)の前記係数を計算するステップと、
    前記複素係数によるデジタル・フィルタ(13)の前記係数を更新するステップと
    を含み、
    前記フィルタ係数の前記計算及び更新が、所定の時間間隔で繰り返し行われ、前記フィルタ係数が連続する繰り返しにわたって精緻化される、方法。
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