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JP2022182851A - 固定子 - Google Patents

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JP2022182851A JP2021090601A JP2021090601A JP2022182851A JP 2022182851 A JP2022182851 A JP 2022182851A JP 2021090601 A JP2021090601 A JP 2021090601A JP 2021090601 A JP2021090601 A JP 2021090601A JP 2022182851 A JP2022182851 A JP 2022182851A
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Abstract

Figure 2022182851000001
【課題】軸長の短縮により小型化を実現することができる固定子を提供する。
【解決手段】固定子は、固定子コア11と、固定子コア11に設けられ複数の相巻線を有する固定子巻線12と、固定子巻線12のコイルエンド部の径方向外側又は径方向内側において当該コイルエンド部に接続された中性点バスバ14と、を備える。コイルエンド部は、固定子コア11の軸方向外側において周方向の一定方向に延びる導体セグメント30の周方向先端部と、周方向の一定方向とは逆向き方向に延びる他の導体セグメント30の周方向先端部とが互いに接合されて構成されている。中性点バスバ14は、周方向に延びる本体部41と、その本体部41から径方向に延びる複数の接続部42とを有し、複数の接続部42は、軸方向において本体部41よりも固定子コア11の反対側に突出していない状態で、相巻線にそれぞれ接続されている。
【選択図】 図9

Description

この明細書における開示は、回転電機の固定子に関する。
回転電機の固定子において、固定子巻線の導体として複数の導体セグメントを用いた構成が知られている。この場合、固定子巻線は、コイルエンド部において各導体セグメントどうしが互いに接合されることにより構成されている。また、コイルエンド部に対して中性点バスバが接続されている構成が知られている。例えば、特許文献1には、中性点バスバが、周方向に延びる本体部と、その本体部から軸方向に延びる複数の端子とを有し、それら各端子がコイルエンド部に接続される構成が記載されている。
特開2016-123155号公報
しかしながら、セグメント構造の固定子巻線では、一般に導体セグメントの先端部が軸方向に延び、その軸方向線端部どうしが溶接等により接合される。また、相巻線の巻線端部では、やはり軸方向線端部に対して中性点バスバが溶接等により接合される。これにより、固定子の軸長が長くなることが懸念される。なお、特許文献1に記載の構成では、コイルエンド部において軸方向の中間位置に中性点バスバが接続されるものとなっているが、実際のセグメント構造では、上述のとおり導体セグメントの先端部が軸方向に延び、その軸方向線端部で中性点バスバが接続されるため、軸長が長くなることによる不都合が生じると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軸長の短縮により小型化を実現することができる固定子を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
手段1は、
固定子コアと、前記固定子コアに設けられ複数の相巻線を有する固定子巻線と、前記固定子巻線のコイルエンド部の径方向外側又は径方向内側において当該コイルエンド部に接続された中性点バスバと、を備え、
前記固定子巻線は、複数の導体セグメントを用い、それら各導体セグメントが接続されることで構成され、
前記コイルエンド部は、前記固定子コアの軸方向外側において周方向の一定方向に延びる前記導体セグメントの周方向先端部と、周方向の前記一定方向とは逆向き方向に延びる他の前記導体セグメントの周方向先端部とが互いに接合されて構成されており、
前記中性点バスバは、周方向に延びる本体部と、その本体部から径方向に延びる複数の接続部とを有し、
前記複数の接続部は、軸方向において前記本体部よりも前記固定子コアの反対側に突出していない状態で、前記相巻線にそれぞれ接続されている、ことを特徴とする。
コイルエンド部は、固定子コアの軸方向外側において周方向の一定方向に延びる導体セグメントの周方向先端部と、周方向の一定方向とは逆向き方向に延びる他の導体セグメントの周方向先端部とが互いに接合されて構成されている。この場合、各導体セグメントの周方向先端部どうしが接合されているため、軸方向に延びる軸方向先端部どうしを接合する構成に比べて、コイルエンド部の軸方向の高さが低減される。また、中性点バスバにおいて、本体部から径方向に延びる複数の接続部が、軸方向において本体部よりも固定子コアの反対側に突出していない状態で、相巻線にそれぞれ接続されているため、コイルエンド部と中性点バスバとの接続部分についても軸方向寸法が大きくなることが抑制される。その結果、軸長の短縮により固定子の小型化を実現することができる。
手段2は、前記中性点バスバは平板状をなし、前記本体部が長手方向の中間位置で板厚方向に折り返されており、その折り返し部を挟んで一方側である第1部位と、他方側である第2部位との間に挟まれた状態で温度センサが取り付けられており、前記中性点バスバは、前記第1部位及び前記第2部位が軸方向に重なるように折り返され、前記第1部位及び前記第2部位に、それぞれ少なくとも1つずつ前記接続部が設けられている、ことを特徴とする。
中性点バスバにおいて、本体部の折り返し部を挟んで一方側である第1部位と、他方側である第2部位との間に挟まれた状態で温度センサを取り付けるとともに、それら第1部位及び第2部位に、それぞれ少なくとも1つずつ接続部を設ける構成とした。これにより、第1部位及び第2部位のいずれか一方に全ての接続部を設ける構成に比べて、固定子巻線の通電に伴う温度変化を温度センサにより正しく検出することができる。
また、平板状の中性点バスバにおいて本体部が板厚方向に折り返され、固定子で言えば第1部位及び第2部位が軸方向に重なるように折り返された構成としたため、例えば平板打ち抜きにより形成される中性点バスバにおいて、打ち抜きにより本体部と接続部とを一体に形成した後に本体部を折り返し成形することで、中性点バスバとしての所望の形状を実現できる。この場合、第1部位及び第2部位が径方向に重なるように折り返される構成に比べて、接続部を折り曲げて径方向に向かせる作業が不要となり、構成の簡易化を図ることができる。
手段3は、前記折り返し部は、円弧状に湾曲形成されており、前記第1部位と前記第2部位との互いの離間距離をLとすると、前記折り返し部の曲率半径はL/2よりも大きくなっている、ことを特徴とする。
温度センサは小型であるほど温度時定数が小さくなり感温性が向上するが、中性点バスバに温度センサを挟み込む構成において温度センサを小型化すると、中性点バスバの折り返し部の曲率半径が小さくなり、引張応力による折り返し部での割れの発生が懸念される。この点、第1部位と第2部位との互いの離間距離をLとする場合に、折り返し部の曲率半径がL/2よりも大きくなるようにした。これにより、温度センサの小型化を図りつつも、中性点バスバの折り返し部に生じる引張応力を低減し、ひいては折り返し部の割れの発生を抑制することができる。
手段4は、前記第1部位及び前記第2部位のうち前記第1部位は、軸方向に段差状となる段差部を有し、前記段差部よりも前記折り返し部の側が軸方向においてコア端面からの高さ位置が低い低位部、その反対側が軸方向においてコア端面からの高さ位置が高い高位部であり、前記第1部位の前記高位部と前記第2部位とは軸方向の高さ位置が同じであり、それら前記高位部及び前記第2部位にそれぞれ前記接続部が設けられ、当該接続部が、前記導体セグメントの周方向先端部に接続されている、ことを特徴とする。
中性点バスバにおいて本体部がその中間位置で単に折り返されている構成では、第1部位及び第2部位の各々の軸方向の高さ位置が互いに異なることが考えられる。この点において、上記構成では、第1部位及び第2部位のうち第1部位に、軸方向に段差状となる段差部を設け、段差部よりも折り返し部の側を軸方向においてコア端面からの高さ位置が低い低位部、その反対側を軸方向においてコア端面からの高さ位置が高い高位部とした。そして、第1部位の高位部と第2部位との軸方向の高さ位置を同じにし、それら高位部及び第2部位にそれぞれ設けられた接続部を、導体セグメントの周方向先端部に接続するようにした。この場合、中性点バスバの各接続部を、各相の相巻線における導体セグメントの周方向先端部に対していずれも同じ態様で接続することができ、構成の好適化を図ることができる。
手段5は、前記コイルエンド部の軸方向先端部と前記中性点バスバとを含む範囲で、これらコイルエンド部及び中性点バスバを絶縁樹脂により封止した樹脂封止部が設けられている、ことを特徴とする。
コイルエンド部の軸方向先端部と中性点バスバとを含む範囲で樹脂封止部が設けられている。これにより、中性点バスバとコイルエンド部との絶縁性や、中性点バスバと固定子コアとの絶縁性を良好な状態で維持することができる。
手段6は、前記中性点バスバの前記本体部は、軸方向に折り返されており、その折り返し部を挟んで一方側である第1部位と、他方側である第2部位との間に挟まれた状態で温度センサが取り付けられており、前記折り返し部の軸方向寸法が、前記第1部位及び前記第2部位の対向部分の軸方向寸法よりも大きく、かつ、前記折り返し部は、軸方向において前記固定子コア側に突出せず、前記固定子コアの反対側に突出する形状となっている、ことを特徴とする。
中性点バスバの本体部において、軸方向に折り返された第1部位と第2部位との間に挟まれた状態で温度センサが取り付けられた構成では、折り返し部の割れ抑制を図るべく、折り返し部の軸方向寸法を、第1部位及び第2部位の対向部分の軸方向寸法よりも大きくすることが考えられる。ただしこの場合、折り返し部が軸方向に突出する(膨らむ)構成となり、樹脂封止部において折り返し部の内側に気泡が残ることが懸念される。つまり、コイルエンド部の樹脂封止部は、液状の樹脂材料が入った金型にコイルエンド部を鉛直方向下側にして浸漬させた状態で成形されることが考えられ、その際、折り返し部が固定子コア側(鉛直方向上側)に突出した形状となっていると、その突出部分の内側に気泡が溜まることが懸念される。
この点、折り返し部を、軸方向において固定子コア側に突出せず、固定子コアの反対側に突出する形状とした。これにより、中性点バスバの折り返し部の割れ抑制を図りつつ、樹脂封止部において折り返し部の内側に気泡が溜まることを抑制することができる。
手段7は、前記樹脂封止部と固定子コア端面との間に樹脂封止のない領域が設けられており、その領域が前記コイルエンド部の冷却部となっている、ことを特徴とする。
固定子巻線の冷却としては、冷却油による冷却(油冷)や、空気による冷却(空冷)などが想定される。樹脂封止部と固定子コア端面との間に樹脂封止のない領域が設けられており、その領域がコイルエンド部の冷却部となっている。そのため、コイルエンド部を冷却油や空気により直接冷却することができ、固定子巻線の冷却を行う上で、好適な構成となっている。
手段8は、前記固定子コアは、周方向に所定間隔で形成された複数のスロットを有し、前記固定子巻線のスロット内コイル部において、前記スロット内に前記導体セグメントが径方向に所定数並べて配置され、前記導体セグメントと前記接続部とが軸方向に重複しており、前記接続部において、軸方向で前記固定子コア側となる面には、軸方向に斜めとなる向きで面取り部が設けられている、ことを特徴とする。
固定子巻線のスロット内コイル部において、スロット内に導体セグメントが径方向に所定数並べて配置され、導体セグメントと接続部とが軸方向に重複している構成では、中性点バスバの本体部から径方向に延びる接続部と導体セグメントとの干渉することが懸念される。この点、中性点バスバの接続部において、軸方向で固定子コア側となる面に、軸方向に斜めとなる向きで面取り部を設けたため、中性点バスバの接続部と導体セグメントとの干渉を抑制することができる。
固定子の斜視図。 固定子の正面図。 固定子コアの平面図。 導体セグメントと固定子コアの一部とを示す斜視図。 スロット内に収容された状態の一部の導体セグメントを示す図。 中性点バスバの斜視図。 中性点バスバの正面図。 固定子巻線に対する中性点バスバの接続状態を示す斜視図。 図8の9-9線断面図。 固定子巻線に対する中性点バスバの接続状態を示す斜視図。 固定子の斜視図。 固定子の正面図。 コイルエンド部における樹脂封止部の成形を説明するための図。
以下、本発明に係る回転電機の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態及び変形例相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。この実施形態の回転電機としてのモータは、例えば車両用の電動機や、飛行体用の電動機として用いられる。
本実施形態の回転電機は、永久磁石同期電動機をはじめ、巻線界磁型や誘導機に適用できるものであり、3相巻線を有する回転電機である。回転電機は、図1に示す円筒形状の固定子10や、固定子10の径方向内側に配置される回転子(図示略)など、を備える。回転子は、固定子10に対して、回転軸を中心にして回転可能に配置されている。以下、軸方向とは、固定子10の軸方向、すなわち回転子の回転軸の軸方向のことを示し、径方向とは、固定子10の径方向、すなわち回転子の回転軸の中心を通りかつ回転軸に直交する方向のことを示し、周方向とは、固定子10の周方向、すなわち回転子の回転軸を中心とする周回方向のことを示す。
図1及び図2に示すように、固定子10は、円環状をなす固定子コア11と、その固定子コア11に巻装された固定子巻線12とを備えている。本実施形態の回転電機は、インナロータ型の回転電機であり、固定子10の径方向内側に、回転子が回転可能な状態で配置されるようになっている。固定子巻線12は、相ごとの相巻線としてU相巻線、V相巻線及びW相巻線を有する3相巻線であり、各相の相巻線の一方の端部に動力線バスバ13が接続されるとともに、他方の端部に中性点バスバ14が接続されている。固定子巻線12において、軸方向に固定子コア11に重複する範囲がスロット内コイル部CSであり、軸方向両側で固定子コア11よりも軸方向外側となる部分がコイルエンド部CE1,CE2である。
図3に示すように、固定子コア11は、円環状のバックヨーク21と、バックヨーク21から径方向内側へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース22とを有し、隣り合うティース22の間にスロット23が形成されている。スロット23は、径方向を長手として延びる開口形状をなし、固定子コア11において周方向に等間隔に設けられている。そして、そのスロット23に巻装された状態で固定子巻線12が設けられている。固定子コア11は、例えば磁性体である電磁鋼板からなるコアシートが軸方向に積層されたコアシート積層体として構成されている。
固定子巻線12は、3相巻線がY結線(星形結線)により接続されることにより構成されている。固定子巻線12は、不図示のインバータを介して電源から電力(交流電力)が供給されることで磁束を発生する。固定子巻線12は、略矩形断面(平角断面)の一定太さの電気導体を略U字状に成形した分割導体としての複数の導体セグメント30を用いて構成されている。以下、固定子巻線12のセグメント構造について詳しく説明する。
図4は、導体セグメント30と固定子コア11の一部とを示す斜視図である。図4に示すように、導体セグメント30は、略U字状をなし、直線状をなす一対の直線部31と、一対の直線部31どうしを繋ぐように屈曲形成されたターン部32とを有している。一対の直線部31は、固定子コア11の軸方向の厚さよりも長い長さを有している。導体セグメント30は、横断面が矩形状をなす導体(対向する一対の平面部を有する導体)を絶縁被膜により被覆した平角導線を用いて構成されており、各直線部31の先端部は、絶縁被膜が切除されることで、導体が露出した導体露出部33となっている。
固定子コア11のスロット23には、複数の導体セグメント30が径方向に一列に並べられた状態で挿入される。本実施形態では、スロット23内に、導体セグメント30の各直線部31を4層に積層した状態で収容する構成としている。導体セグメント30において、一対の直線部31は所定のコイルピッチを隔てた2つのスロット23にそれぞれ収容される。直線部31のうち、スロット23内に収容された部分が、固定子巻線12のうちスロット内コイル部CSに相当する。なお、スロット23内には、固定子コア11と固定子巻線12(導体セグメント30)との間を電気絶縁する絶縁シート24が設けられている。絶縁シート24は、スロット23内に挿入される複数の導体セグメント30をまとめて囲むように折り曲げられ、スロット23内において固定子コア11の内周面(内壁面)と導体セグメント30との間に挟まれた状態で設けられている。
導体セグメント30の一対の直線部31は、2つのスロット23において径方向位置を1つずらしてそれぞれ収容されている。例えば一方の直線部31が径方向奥側(バックヨーク側)からn番目の位置に収容される場合、他方の直線部31は径方向奥側からn+1番目の位置に収容されるようになっている。
固定子コア11のスロット23に対する各導体セグメント30の挿入に際し、各導体セグメント30の直線部31は、固定子コア11の軸方向両端の第1端側及び第2端側のうち第1端側から挿入され、その直線部31の先端部が第2端側から突出する。この場合、固定子コア11の第1端側では、導体セグメント30のターン部32により一方のコイルエンド部CE1が形成される。また、固定子コア11の第2端側では、各直線部31の反ターン部側が周方向に屈曲され、かつ互いに異なる導体セグメント30の直線部31どうしが接続されることにより、他方のコイルエンド部CE2が形成される。各コイルエンド部CE1,CE2の概要は図2に示すとおりである。次に、コイルエンド部CE2における導体セグメント30の接続についてより詳しく説明する。ここではまず、導体セグメント30どうしの接続について説明する。
図5は、スロット23内に収容された状態の一部の導体セグメント30を示す図である。なお、図5では、固定子コア11を仮想線で示している。導体セグメント30において、一対の直線部31の反ターン部側は、固定子コア11の軸方向端面(図の上端面)から突出し、コア端面に対して所定の角度をもって斜行するように周方向へ屈曲されている。そして、異なる導体セグメント30の先端部の導体露出部33どうしが溶接により接合されることで、複数の導体セグメント30が接続されるようになっている。
コイルエンド部CE2では、固定子コア11の軸方向外側において周方向の一定方向に延びる導体セグメント30の周方向先端部と、周方向の一定方向とは逆向き方向に延びる他の導体セグメント30の周方向先端部とが互いに接合されている。これにより、固定子巻線12は、コイルエンド部CE2において、導体セグメント30の直線部31が軸方向に対して傾斜する向きで延び、かつ所定の頂部位置で折り返された状態となっている。導体セグメント30は、各直線部31の反ターン部側が周方向でターン部32と同じ側に屈曲されるものと、各直線部31の反ターン部側が周方向にターン部32とは逆側に屈曲されるものとを含む。
各相の相巻線では、その中間部分において導体セグメント30どうしの接合により導体の接続がなされている一方、巻線端部において、導体露出部33に対して各相の動力線バスバ13や中性点バスバ14が接続されている。ここでは特に、中性点バスバ14に関する構成を詳しく説明する。
図6(a),(b)は、中性点バスバ14の斜視図である。図6(a)には、中性点バスバ14のみを示し、図6(b)には、中性点バスバ14に温度センサモジュール51を組み付けた状態を示している。図7は、中性点バスバ14の一部を拡大して示す正面図である。
中性点バスバ14は、平角導体よりなり、長尺状の本体部41と、その本体部41から突出する複数の接続部42とを有している。本実施形態では、固定子巻線12において各相巻線を相ごとに2並列で設ける構成としており、相ごとに2つずつの接続部42、すなわち計6つの接続部42が設けられている。中性点バスバ14は、平板から打ち抜かれた打ち抜き材よりなり、平板状となっている。本体部41は、平面視において円弧状に延びるようにして長尺に形成されている。固定子巻線12に対する組み付け状態で言えば、中性点バスバ14は、周方向に延びる本体部41と、本体部41から径方向内側に延びる接続部42とを有するものとなっている。6つの接続部42は、U相、V相及びW相の各相巻線の巻線端部にそれぞれ接合される部位であり、6つの接続部42のうち互いに近い位置にある2つずつが、U相、V相及びW相の各相巻線の巻線端部にそれぞれ接合される。接続部42の径方向先端部が、コイルエンド部CE2における各相巻線の巻線端部に対して接合されるようになっている。
本体部41は、長手方向の中間部で板厚方向に折り返されており、折り返し部43を挟んで一方側が第1部位44となり、他方側が第2部位45となっている。折り返し部43は、円弧状に湾曲形成されている。第1部位44の長手方向の長さは、第2部位45の長手方向の長さよりも長くなっている。また、第1部位44は、板厚方向に段差状となる段差部46を有している。この場合、固定子巻線12に対する組み付け状態では、本体部41は軸方向に折り返されているとともに、第1部位44は軸方向に段違いに形成されている。第1部位44において、段差部46よりも折り返し部43側が軸方向において固定子コア11の端面からの高さ位置が低い低位部47となり、その反対側が軸方向において固定子コア11の端面からの高さ位置が高い高位部48となっている。
本体部41では、第1部位44の低位部47と第2部位45とが軸方向に重なる状態になっている。また、第1部位44の高位部48と第2部位45との軸方向における高さ位置が等しくなっている。そして、軸方向における高さ位置が等しくなる第1部位44の高位部48と第2部位45とに、4つの接続部42と2つの接続部42とがそれぞれ設けられている。
中性点バスバ14には、固定子10の温度を検出する温度センサモジュール51が取り付けられている。温度センサモジュール51は、サーミスタ素子を含む温度センサ52を有しており、中性点バスバ14への取り付け状態において温度センサ52が第1部位44の低位部47と第2部位45との間に挟まれた状態となっている。温度センサモジュール51は、第2部位45に設けられた接続部42に係合する係合部53を有しており、第1部位44の低位部47と第2部位45との間に温度センサ52が挟まれ、かつ係合部53が接続部42に係合する状態で中性点バスバ14に取り付けられている。また、温度センサモジュール51は、軸方向において本体部41よりも固定子コア11側に延びる端子部54を有しており、その端子部54の先端部分から不図示の信号線が引き出されるようになっている。
ここで、温度センサ52は、小型であるほど温度時定数が小さくなり感温性が向上するが、中性点バスバ14に温度センサ52を挟み込む構成において温度センサ52を小型化すると、中性点バスバ14の折り返し部43の曲率半径が小さくなり、引張応力による折り返し部43での割れの発生が懸念される。そこで本実施形態では、第1部位44の低位部47と第2部位45との互いの離間距離、すなわちセンサ取付部の離間距離をLとする場合に、折り返し部43の曲率半径RをL/2よりも大きくしている。これにより、折り返し部43に生じる引張応力の低減が図られている。この場合、折り返し部43は、軸方向において固定子コア11側(図の下側)には突出せず、固定子コア11の反対側(図の上側)に突出する形状となっている。
中性点バスバ14では、第1部位44及び第2部位45に分散して各接続部42が設けられている。そのため、中性点バスバ14が固定子巻線12に接続された状態で固定子巻線12が通電される際には、温度センサ52を挟む第1部位44側及び第2部位45側の両方で通電電流が流れることになる。つまり、本体部41において、第1部位44におけるセンサ取付部から折り返し部43を介して第2部位45におけるセンサ取付部までの範囲が、固定子巻線12の通電時における通電経路となるようになっている。これにより、温度センサ52が、固定子巻線12の通電に伴う温度上昇を感度良く検出できるものとなっている。
図8(a),(b)は、固定子巻線12に対する中性点バスバ14の接続状態を示す図である。図8(a),(b)は、固定子巻線12に対する中性点バスバ14の接続状態としてそれぞれ同じ構成を示すが、図8(b)では、多数の導体セグメント30のうち、各相巻線の巻線端部となる導体セグメント30のみを示している。これら各図では、便宜上、中性点バスバ14の接続対象となる導体セグメント30について網掛けを付している。
図8(a),(b)に示すように、中性点バスバ14は、固定子巻線12のコイルエンド部CE2の径方向外側であり、かつ固定子コア11の軸方向端面に対向する位置に設けられている。固定子巻線12において、導体セグメント30における直線部31の反ターン部側、すなわち相巻線において巻線端部を含む部分は、固定子コア11の周方向に延びており、その巻線端部に中性点バスバ14が接続されている。つまり、コイルエンド部CE2では、相巻線の中間部分、すなわち導体セグメント30どうしが接続される部位と同様に、導体セグメント30における直線部31の反ターン部側が軸方向に傾斜する向きで周方向に延びており、各直線部31の導体露出部33に対して、中性点バスバ14の接続部42がそれぞれ接合されている。
上述したとおり中性点バスバ14では、第1部位44の高位部48と第2部位45との軸方向の高さ位置が互いに等しく、それら第1部位44の高位部48と第2部位45とにそれぞれ接続部42が設けられている。そのため、固定子巻線12において、各相巻線の巻線端部となる導体セグメント30をいずれも同じ状態にして、これら導体セグメント30の導体露出部33に対して中性点バスバ14を接続することができる。
図9は、図8の9-9線断面図である。図9に示すように、中性点バスバ14の接続部42は、軸方向において本体部41よりも固定子コア11の反対側に突出しない状態で、固定子巻線12に接続されている。
また、固定子巻線12のスロット内コイル部CSでは、スロット23内に導体セグメント30が径方向に所定数並べて配置され、かつ2つのスロット23間で連続する同相の導体セグメント30が、スロット23内で径方向に1つずれた位置に収容されるようになっている。この場合、コイルエンド部CE2では、図10(a),(b)に示すように、中性点バスバ14の本体部41から径方向に延びる接続部42が、接続相手とは異なる別の導体セグメント30(網掛けの導体セグメント30)と軸方向に交差する。そのため、中性点バスバ14の接続部42が、導体セグメント30(すなわち、軸方向に傾斜する向きで延びる導体)に干渉することが懸念される。
この点について本実施形態では、接続部42において、軸方向で固定子コア11側となる面(軸方向内側の面)に、軸方向に斜めとなる向きで面取り部49を設け、その面取り部49により、接続部42と導体セグメント30との軸方向の干渉を抑制するようにしている。図10(a),(b)には、接続部42に形成された面取り部49が示されており、接続部42において面取り部49は固定子コア11側に設けられている。
固定子巻線12に対する動力線バスバ13の接続については以下に簡単に説明する。図1に示すように、各相の相巻線において中性点とは逆側の巻線端部35は、コイルエンド部CE2から径方向外側に突出するように設けられ、その巻線端部35に各相の動力線バスバ13が接続されている。
また、コイルエンド部CE2は絶縁樹脂により樹脂封止されており、その構成を図11及び図12に示す。なお,図12は、コイルエンド部CE2における樹脂封止部61の一部を拡大して示す図であるが、便宜上、巻線端部35に接続される動力線バスバ13を不図示としている。これら各図に示すように、コイルエンド部CE2には環状に樹脂封止部61が設けられている。樹脂封止部61は、各導体セグメント30の溶接部(導体の折り返し頂部)と、中性点バスバ14と、相巻線及び動力線バスバ13の溶接部とを覆うようにして円環状に形成されている。
樹脂封止部61は、軸方向においてコイルエンド部CE2の一部の範囲で設けられている。具体的には、樹脂封止部61の軸方向の範囲は、導体セグメント30どうしの溶接部と中性点バスバ14とを含み、かつ固定子コア11の軸方向端面から離れた位置までとなっている。この場合、樹脂封止部61とコア端面との間に、樹脂封止のない領域が設けられていることにより、その領域を、固定子巻線12を冷却するコイル冷却部として用いることが可能になっている。なお、固定子巻線12の冷却としては、冷媒として冷却油又は冷却水を用いる冷却(油冷、水冷)や、空気による冷却(空冷)などが想定される。
中性点バスバ14に組み付けられた温度センサモジュール51も同様に、樹脂封止部61に覆われている。ただし、温度センサモジュール51において信号線が引き出される端子部54は、樹脂封止部61の外に配置されるようになっている。
図13は、コイルエンド部CE2における樹脂封止部61の成形を説明するための図であり、特に中性点バスバ14の折り返し部43の周辺を拡大して示している。樹脂封止部61の成形は、固定子巻線12のコイルエンド部CE2に対して各バスバ13,14が接続された後に行われる。その成形時には、液状の樹脂材料が入れられた金型にコイルエンド部CE2が挿し入れられ、その状態で樹脂封止部61が成形される。この場合、コイルエンド部CE2を鉛直方向下側にして金型に浸漬させた状態で樹脂封止部61成形されることが考えられ、その際、折り返し部43が固定子コア11側(鉛直方向上側)に突出した形状となっていると、その突出部分の内側に気泡が溜まることが懸念される。これに対して本実施形態では、折り返し部43が、軸方向において固定子コア11側には突出せず、固定子コア11の反対側に突出する形状となっている。そのため、折り返し部43が固定子コア11側に突出する構成とは異なり、コイルエンド部CE2を樹脂漬けする際に、折り返し部43の内側に気泡が残ることが抑制される。
上記実施形態によれば、以下の優れた効果を有する。
固定子巻線12では、コイルエンド部CE2において各導体セグメント30の周方向先端部どうしが接合されているため、軸方向に延びる軸方向先端部どうしを接合する構成に比べて、コイルエンド部CE2の軸方向の高さが低減される。また、中性点バスバ14において、本体部41から径方向に延びる複数の接続部42が、軸方向において本体部41よりも固定子コア11の反対側に突出していない状態で、相巻線にそれぞれ接続されているため、コイルエンド部CE2と中性点バスバ14との接続部分についても軸方向寸法が大きくなることが抑制される。その結果、軸長の短縮により固定子10の小型化を実現することができる。
中性点バスバ14において、本体部41の折り返し部43を挟んで一方側である第1部位44と、他方側である第2部位45との間に挟まれた状態で温度センサ52を取り付けるとともに、それら第1部位44及び第2部位45にそれぞれ少なくとも1つずつ接続部42を設ける構成とした。これにより、第1部位44及び第2部位45のいずれか一方に全ての接続部42を設ける構成に比べて、固定子巻線12の通電に伴う温度変化を温度センサ52により正しく検出することができる。
また、平板状の中性点バスバ14において本体部41が板厚方向に折り返され、固定子10で言えば第1部位44及び第2部位45が軸方向に重なるように折り返された構成としたため、平板打ち抜きにより形成される中性点バスバ14において、打ち抜きにより本体部41と接続部42とを一体に形成した後に本体部41を折り返し成形することで、中性点バスバ14としての所望の形状を実現できる。この場合、第1部位44及び第2部位45が径方向に重なるように折り返される構成に比べて、接続部42を折り曲げて径方向に向かせる作業が不要となり、構成の簡易化を図ることができる。
第1部位44と第2部位45との軸方向の重なり部において互いの離間距離をLとする場合に、折り返し部43の曲率半径がL/2よりも大きくなるようにした。これにより、温度センサ52の小型化を図りつつも、中性点バスバ14の折り返し部43に生じる引張応力を低減し、ひいては折り返し部43の割れの発生を抑制することができる。
中性点バスバ14において本体部41がその中間位置で単に折り返されている構成では、第1部位44及び第2部位45の各々の軸方向の高さ位置が互いに異なることが考えられる。この点において、上記構成では、第1部位44及び第2部位45のうち第1部位44に、軸方向に段差状となる段差部46を設け、段差部46よりも折り返し部43の側を軸方向においてコア端面からの高さ位置が低い低位部47、その反対側を軸方向においてコア端面からの高さ位置が高い高位部48とした。そして、第1部位44の高位部48と第2部位45との軸方向の高さ位置を同じにし、それら高位部48及び第2部位45にそれぞれ設けられた接続部42を、導体セグメント30の周方向先端部に接続するようにした。この場合、中性点バスバ14の各接続部42を、各相の相巻線における導体セグメント30の周方向先端部に対していずれも同じ態様で接続することができ、構成の好適化を図ることができる。
コイルエンド部CE2の軸方向先端部と中性点バスバ14とを含む範囲で樹脂封止部61を設ける構成とした。これにより、中性点バスバ14と各導体セグメント30との絶縁性や、中性点バスバ14と固定子コア11との絶縁性を良好な状態で維持することができる。
折り返し部43を、軸方向において固定子コア11側に突出せず、固定子コア11の反対側に突出する形状とした。これにより、中性点バスバ14の折り返し部43の割れ抑制を図りつつ、樹脂封止部61において折り返し部43の内側に気泡が溜まることを抑制することができる。
固定子巻線の冷却としては、冷却油による冷却(油冷)や、空気による冷却(空冷)などが想定される。樹脂封止部61と固定子コア端面との間に樹脂封止のない領域が設けられており、その領域が前記コイルエンド部の冷却部となっている。そのため、コイルエンド部CE2を冷却油や空気により直接冷却することができ、固定子巻線の冷却を行う上で、好適な構成となっている。
固定子巻線12において、導体セグメント30が、スロット23内に径方向に所定数並べて配置され、かつ所定のスロットピッチを隔てる各スロット23で径方向に1つずれた位置に収容される構成では、中性点バスバ14の本体部41から径方向に延びる接続部42が、接続相手とは別の導体セグメント30と軸方向に交差する。そのため、中性点バスバ14の接続部42が、軸方向において導体セグメント30に干渉することが懸念される。この点、中性点バスバ14の接続部42において、軸方向で固定子コア11側となる面に、軸方向に斜めとなる向きで面取り部49を形成した。そのため、中性点バスバ14の接続部42と導体セグメント30との干渉を抑制することができる。
(変形例)
上記実施形態において、その構成の一部を変更してもよい。以下、上記実施形態の変形例について説明する。
・上記実施形態では、固定子巻線12において各相巻線を相ごとに2並列で設け、中性点バスバ14において相ごとに2つずつの接続部42、すなわち計6つの接続部42を設ける構成としたが、これを変更してもよい。例えば、各相巻線を相ごとに1直列で設け、相ごとに1つずつの接続部42(計3つの接続部42)を設ける構成であってもよい。要は、m相の相巻線をそれぞれn並列とする場合に、中性点バスバ14にm×n個の接続部42が設けられていればよい。
・中性点バスバ14において、本体部41は中間位置での折り返し部43を有していないものであってもよい。この場合にも、複数の接続部42が、軸方向において本体部41よりも固定子コア11の反対側に突出していない状態で、相巻線にそれぞれ接続されている構成であるとよい。
・コイルエンド部CE2について、樹脂封止部61と固定子コア11端面との間に樹脂封止のない領域が設けられているが、これを省略し、樹脂封止部61を軸方向においてコイルエンド部CE2の全体に設けてもよい。
・上記実施形態では、本発明をインナロータ式の回転電機で具体化した構成を説明したが、これに代えて、本発明をアウタロータ式の回転電機で具体化することも可能である。この場合、固定子巻線12のコイルエンド部CE2の径方向内側に中性点バスバ14等が設けられるとよい。
10…固定子、11…固定子コア、12…固定子巻線、14…中性点バスバ、30…導体セグメント、41…本体部、42…接続部、CE2…コイルエンド部。

Claims (8)

  1. 固定子コア(11)と、前記固定子コアに設けられ複数の相巻線を有する固定子巻線(12)と、前記固定子巻線のコイルエンド部(CE2)の径方向外側又は径方向内側において当該コイルエンド部に接続された中性点バスバ(14)と、を備える固定子(10)であって、
    前記固定子巻線は、複数の導体セグメント(30)を用い、それら各導体セグメントが接続されることで構成され、
    前記コイルエンド部は、前記固定子コアの軸方向外側において周方向の一定方向に延びる前記導体セグメントの周方向先端部と、周方向の前記一定方向とは逆向き方向に延びる他の前記導体セグメントの周方向先端部とが互いに接合されて構成されており、
    前記中性点バスバは、周方向に延びる本体部(41)と、その本体部から径方向に延びる複数の接続部(42)とを有し、
    前記複数の接続部は、軸方向において前記本体部よりも前記固定子コアの反対側に突出していない状態で、前記相巻線にそれぞれ接続されている、固定子。
  2. 前記中性点バスバは平板状をなし、前記本体部が長手方向の中間位置で板厚方向に折り返されており、その折り返し部(43)を挟んで一方側である第1部位(44)と、他方側である第2部位(45)との間に挟まれた状態で温度センサ(52)が取り付けられており、
    前記中性点バスバは、前記第1部位及び前記第2部位が軸方向に重なるように折り返され、前記第1部位及び前記第2部位に、それぞれ少なくとも1つずつ前記接続部が設けられている、請求項1に記載の固定子。
  3. 前記折り返し部は、円弧状に湾曲形成されており、前記第1部位と前記第2部位との互いの離間距離をLとすると、前記折り返し部の曲率半径はL/2よりも大きくなっている、請求項2に記載の固定子。
  4. 前記第1部位及び前記第2部位のうち前記第1部位は、軸方向に段差状となる段差部(46)を有し、前記段差部よりも前記折り返し部の側が軸方向においてコア端面からの高さ位置が低い低位部(47)、その反対側が軸方向においてコア端面からの高さ位置が高い高位部(48)であり、
    前記第1部位の前記高位部と前記第2部位とは軸方向の高さ位置が同じであり、それら前記高位部及び前記第2部位にそれぞれ前記接続部が設けられ、当該接続部が、前記導体セグメントの周方向先端部に接続されている、請求項2又は3に記載の固定子。
  5. 前記コイルエンド部の軸方向先端部と前記中性点バスバとを含む範囲で、これらコイルエンド部及び中性点バスバを絶縁樹脂により封止した樹脂封止部(61)が設けられている、請求項1~4のいずれか1項に記載の固定子。
  6. 前記中性点バスバの前記本体部は、軸方向に折り返されており、その折り返し部(43)を挟んで一方側である第1部位(44)と、他方側である第2部位(45)との間に挟まれた状態で温度センサ(52)が取り付けられており、
    前記折り返し部の軸方向寸法が、前記第1部位及び前記第2部位の対向部分の軸方向寸法よりも大きく、かつ、前記折り返し部は、軸方向において前記固定子コア側に突出せず、前記固定子コアの反対側に突出する形状となっている、請求項5に記載の固定子。
  7. 前記樹脂封止部と固定子コア端面との間に樹脂封止のない領域が設けられており、その領域が前記コイルエンド部の冷却部となっている、請求項5又は6に記載の固定子。
  8. 前記固定子コアは、周方向に所定間隔で形成された複数のスロット(23)を有し、
    前記固定子巻線のスロット内コイル部(CS)において、前記スロット内に前記導体セグメントが径方向に所定数並べて配置され、前記導体セグメントと前記接続部とが軸方向に重複しており、
    前記接続部において、軸方向で前記固定子コア側となる面には、軸方向に斜めとなる向きで面取り部(49)が設けられている、請求項1~7のいずれか1項に記載の固定子。
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