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JP2022180999A - 印刷管理システムおよびその方法とプログラム - Google Patents

印刷管理システムおよびその方法とプログラム Download PDF

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Toshihiko Iida
好司 金本
Koji Kanemoto
公生 林
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Abstract

【課題】印刷データが後から入稿される場合、入稿までは印刷装置の稼働予定を管理することができない。【解決手段】印刷管理システムは、印刷物の発注を受け付け、当該発注に係る入稿データを受け付けていない場合に、発注に係る発注データに含まれた製品仕様と、印刷物の印刷量の指標値とに基づいて当該発注に係る対象ジョブの実行の所要時間を推定する。さらに、登録済みのジョブのスケジュールと対象ジョブの所要時間とに基づいてスケジュールを更新する。【選択図】図14

Description

本発明は、たとえば印刷物等を受注し生産を行う印刷管理システムおよびその方法とプログラムに関する
商業印刷分野において、発注者が印刷業者に対して印刷成果物の生産を依頼する際、ウェブ発注等の電子受発注、および電子的な入稿業務を要望する発注者並びに要望されたシステムを印刷業者が提供する事の重要性と要望が近年高まっている。
これらの要望を受けて印刷業者によってはウェブシステムをベースとした受発注システムを提供したシステムを公開している。また、このような電子的な受発注業務の広がりを受け、受注システム、発注システムが各社各様とならぬよう、共通性を担保するために電子取引データの標準仕様も策定されている。標準仕様は、例えばPrintTalkのように、受発注業務における各種コマンド、交換される情報を共通化し、システムの共通化をもたらし受注者、発注者双方に利便性を享受させることを目的に策定されている。
印刷物の生産を発注する電子取引データでは単なる受発注だけでなく、印刷物の生産の発注特有のコミュニケーションも電子化する試みが進められている。その中の一つが印刷データの入稿である。発注者は発注する製品の仕様に加えて、印刷データを入稿しなければならない。入稿は発注と同時に行うこともあれば、発注は先に行い、何度も校正をおこなったのちに入稿することもある。このような発注後に入稿する取引にも、前述の電子取引データの標準仕様は対応している。
特開2004-348713号公報
印刷業者のもっとも重要な業務評価指標KPI(Key Performance Indicator)に印刷機の稼働率がある。稼働率は印刷機が正常に稼働し、製品の生産を実施している時間の割合を表すもので、稼働率を高めるために様々な技術が発明されている。特許文献1で示されるスケジューリング機能では実行される複数の印刷ジョブを時間軸で並べて表示することで、生産を行わない時間、すなわち非稼働時間を一目でわかるようにしている。印刷業者は非稼働時間が発生しないように印刷ジョブの実行順番を組み替えることができるのである。
背景技術に記載したように電子取引データによる印刷物生産の取引では、発注後に印刷データを入稿することが行われる。一方で、特許文献1に示される印刷ジョブのスケジューリング機能は作成された印刷ジョブを時間軸上に並べて表示する機能であるので、印刷データが入稿され、印刷ジョブを作成するまでは時間軸上に印刷の実行予定を表示することができない。印刷データが後から入稿されるケースでは、発注を受けた後も入稿されるまでは印刷ジョブを作成することができない。そのため、印刷ジョブを集約して印刷機の稼働予定を管理することができず、結果的に非稼働時間が生じてしまったり、バッティングしてしまったりすることが生じかねない。
本発明は上述の課題を鑑みてなされたものであり、入稿の有無にかかわらず発注のスケジューリングを管理することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。すなわち本発明の一態様によれば、印刷物の発注を受け付け、当該発注に係る入稿データを受け付けていない場合に、前記発注に係る発注データに含まれた製品仕様と、前記印刷物の印刷量の指標値とに基づいて当該発注に係る対象ジョブの実行の所要時間を推定する推定手段と、
登録済みのジョブのスケジュールと前記対象ジョブの前記所要時間とに基づいて前記スケジュールを更新する更新手段とを有する
ことを特徴とする印刷管理システムが提供される。
本発明によれば、入稿の有無にかかわらず発注のスケジューリングを管理することができる。
受発注システム全体を示すブロック図 情報処理装置のハードウェア構成図 印刷物生産システムの情報処理装置のソフトウェア構成図 画像形成装置のハードウェア構成図 画像形成装置のソフトウェア構成図 電子取引システムの操作画面の模式図 電子取引データのシーケンス図 印刷物生産システムの情報処理装置の制御フロー図 電子取引データの例を示す図 製品仕様テーブルを示す図 印刷設定の例を示す図 印刷設定の例を示す図 画像形成装置の制御フロー図 印刷時間予測に用いる画像形成装置の固有値の例を示す図 画像形成装置の操作部に表示する画面の模式図 発注用のユーザインタフェースの一例を示す図
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る受発注システムを示すブロック図である。システムは発注者システム101,102,103、印刷業者の印刷物生産システム110に大別され、それらはインターネット100によって相互に接続されている。印刷物生産システム110には少なくとも1以上の画像形成装置113が含まれ、発注者システム101,102,103には少なくとも1以上の情報処理装置104が含まれる。なお発注者システムを発注元とよぶことがある。また印刷物生産システム110は、印刷のスケジュールの管理を含む印刷管理が行われることから、印刷管理システムと呼ばれることがある。
以下、印刷物生産システム110の内部構成について説明する。情報処理装置111は受注を管理し、ネットワーク112を介して接続された画像形成装置113に対して印刷物の生成を指示する生産管理システムである。複数の画像形成装置113が接続されている場合には、受注した製品の仕様に適した画像形成装置に対して生産の指示を行う。また本実施形態では情報処理装置111と画像形成装置113を独立した2つの装置として記載するが、同等の機能を持つ統合された1つの装置であってもよい。
画像形成装置113は受注した製品を生産するための印刷機である。通常、印刷業者は複数の印刷機を所有している。その場合には、複数の画像形成装置が画像形成装置113と並列に情報処理装置111に接続されている。
発注者システム101,102,103から印刷業者の印刷物生産システム110に対して為される印刷成果物の受発注に関する要求の送受信は共通化された電子フォーマットをインターネット100経由で相互に送受信することにより達成される。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図2は、情報処理装置104,111のハードウェア構成を示すブロック図である。同図において、CPU201は、ROM203のプログラム用ROMに記憶された、或いはHDD211からRAM202にロードされたOSや一般アプリケーションのプログラムを実行する。ROM203はまたフォントROMやデータROMを有している。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボードやポインティングデバイス(不図示)からの入力を制御する。表示コントローラCRTC206は、表示部CRT210への表示を制御する。もちろん表示部はCRTとは限らない。ディスクコントローラ(DKC)207は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ等を記憶するHDD211等とのアクセスを制御する。ネットワークコントローラ(NIC)212は、ネットワークに接続されて、そのネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。バス204は、CPU201とRAM202、ROM203及び各種コントローラ等を接続して、データ信号や制御信号を搬送している。
なお、携帯端末の場合にはキーボードコントローラ(KBC)205の代わりにタッチパネルコントローラ等を構成に含む場合がある。また、HDD211の代わりとなる大容量記憶装置を備える場合もある。さらに、ネットワークコントローラ(NIC)212は、備える装置が有線LAN、無線LAN其々の場合、あるいは双方を備える場合とで、内部構成が異なる。ただし、これらの内部構成による差異は、ネットワークコントローラ(NIC)212内部に隠蔽され、同図に示す他のモジュールには等価なものとしてシステムを制御可能な様、構成される。
<情報処理装置111のソフトウェア構成>
図3は印刷物生産システム110における情報処理装置111が有するソフトウェアの構成を例示した図である。
ブートローダ301は、情報処理装置111の電源投入直後に実行されるプログラムである。これらプログラムには、システムの起動に必要となる各種起動シーケンスを実行するためのプログラムが含まれる。オペレーティングシステム302は、情報処理装置111の機能を実現する各種プログラムの実行環境を提供することを目的としたプログラムである。これは、情報処理装置のメモリ、即ちROM203やRAM202,HDD211等の資源管理等の機能を提供する。ネットワーク制御プログラム303は、ネットワークを介して接続される機器に対してデータを送受信する際に実行されるプログラムである。すなわち、NIC212を制御し、インターネット100を介して外部とデータやファイルを送受信する際に使われるソフトウェアである。ウェブシステム304は、ネットワーク経由で接続された外部機器に対からのウェブベースのサービスの受付や受理、あるいは外部のウェブサービスへのデータやコマンドの送信を司るプログラムである。
電子取引データ解析作成プログラム305は、発注者から受け付けた電子取引データを解析し、受け付けた電子取引データへの応答または新規の要求を作成するためのプログラムである。電子取引データの解析結果に応じて、制御部は連携して適切なプログラムを動作させて適切な処理を行う。
受注情報管理プログラム306は、受注を管理するためのプログラムである。納品までの取引工程の管理のほか、過去の取引データを解析することで、次回以降の取引に活用することも行う。後述する入稿データ受信プログラム307によってストレージに格納された入稿データを、対応する電子取引データに対応付けて記憶するのも本プログラムにより行われる。
入稿データ受信プログラム307は、印刷物生産システム110から入稿された印刷データを受信し保管するための部位である。保管された印刷データは受注情報管理プログラム306が電子取引データと関連付けて管理する。
印刷設定作成プログラム308は、受注情報管理プログラム306が決定した製品仕様から印刷設定を作成するための部位である。通常、印刷設定にはJDF(ジョブ定義フォーマット)などが用いられる。印刷設定の作成方法は図11を用いて説明をする。
画像形成装置管理プログラム309は、画像形成装置113から情報を取得し、また画像形成装置113に対して各種の指示を行うプログラムである。画像形成装置113に行う指示には多種のものがあるが、本発明に関係あるものは印刷ジョブの作成指示、印刷スケジュールの登録指示、印刷スケジュールの更新指示である。これらの指示に関しては図8を用いて説明をする。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図4は、画像形成装置113のハードウェア構成について説明する図である。画像形成装置113は、シート上の画像を読み取る読取機能、シートに画像を印刷する印刷機能を有する。また、画像形成装置113は、画像が印刷された複数のシートを綴じたり、複数のシートを揃えたり、複数のシートの排出先を複数のトレイに分けたりする後処理機能を有する。なお、シートには、普通紙や厚紙などの用紙、フィルムシートなどが含まれる。
同図に示す画像形成装置113は、複数の異なる役割を持つ装置が相互に連結され、複雑なシート処理が可能なよう構成されている。画像形成装置113は、展開されたイメージ画像データを給紙部412に格納されたメディアを搬送し、該メディア上にトナーを用いて画像形成するための装置である。画像形成装置113には、スキャナ部401、および操作部404が備え付けられている。操作部404は画像形成装置113の各種設定や操作などをオペレータが行う場合の各種インタフェースを提供する。本実施形態における画像形成装置113は、各種付随装置が装着可能なよう構成されている。本実施形態では付随装置の一例としてシート処理装置410を示している。
シート処理装置410は、プリンタ部403によって画像形成された後のメディアに対して各種加工を施した成果物を得るための装置である。メディア管理部411は、画像形成装置113が扱うことのできる用紙を管理するための部位であり。用紙の属性値に応じて各部の挙動の制御パラメータを決定し、給紙部412に格納されている用紙の残量の管理なども行う。給紙部412は、使用する用紙を格納するための部位である。給紙部412は格納されている用紙の残量を検知する機能が備わっており、残量はメディア管理部411に通知される。出力トレイ413は、シート処理装置410によって処理された出力物を排出し、積載するためのトレイ部を形成する。
ハードディスク409(以下、HDDとも呼ぶ)は、不揮発性メモリであって、複数の処理対象となるジョブのデータや、各種管理情報などを記憶する。スキャナ部401から受付けたジョブデータは、HDD409を介してプリンタ部403で印刷できる。外部装置から通信部の一例に該当する外部I/F部402ユニットを介して受付けたジョブデータも、HDD409を介してプリンタ部403で印刷できる。外部I/F部402は、ファクシミリ、ネットワーク接続機器、外部専用装置と画像データなどを送受する。操作部404は、ユーザインタフェース部に相当し、ここでは、表示部を有する。
制御部405は、ROM407のプログラムを読み出して実行することで、本形態にて説明する各種の動作を本画像形成装置113により実行させる。プログラムとして、外部I/F402を介して図示しない外部装置から受信したPDFなどの印刷データを形成するコードデータを解釈し、ラスターイメージデータ(ビットマップ画像データ)に展開する動作を実行する為のものがある。印刷データにはPDFのほかにも、ページ記述言語で記述されたデータや画像データが含まれる。外部I/F402を介して図示しない外部装置から受信した印刷ジョブを解釈し処理するためのプログラム等もROM407に記憶されている。これらは、主にソフトウェアによって処理される。ROM407に格納される各種プログラムの詳細については後述する。
HDD409(ハードディスク)は、圧縮展開部406によって圧縮された画像データを記憶する大容量の記憶装置である。HDD409に、処理対象となるジョブのプリントデータ等複数のデータを保持可能に構成されている。制御部405は、スキャナ部401や外部I/F部402等の各種入力ユニットを介して入力された処理対象となるジョブのデータを、HDD409を介して、プリンタ部403でプリント可能に制御する。又、外部I/F402を介して外部装置へ送信できるようにも制御する。このようにHDD409に格納した処理対象ジョブのデータの各種出力処理を実行可能に制御部405により制御する。さらに、HDD409内に構築されたファイルシステムのファイル共有や送受信等の機能を、制御部405がROM407のプログラムを読出し、実行することによって外部の装置に対して提供できる様、構成されている。
圧縮展開部406は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM408、HDD409に記憶されている画像データ等を圧縮・伸張動作を行う。以上のような構成のもと、本印刷システムが具備する制御部の一例としての制御部405が、各シート処理装置410の動作も制御する。
<画像形成装置113のソフトウェア構成>
図5は、画像形成装置113のプログラムを説明する図である。これらプログラムはROM407に格納され、画像形成装置113の制御部205により読み出されて実行される。
ブートローダ501は、画像形成装置113の電源投入直後に実行されるプログラムである。このプログラムには、システムの起動に必要となる各種起動シーケンスを実行するためのプログラムが含まれる。
オペレーティングシステム502は、画像形成装置113の機能を実現する各種プログラムの実行環境を提供することを目的としたプログラムである。これは、主に画像形成装置113のメモリ、即ちROM407やRAM408,HDD409等の資源管理、及び図4に示すその他各部の基本的な入出力制御等の機能を提供する。
ネットワーク制御プログラム503は、ネットワークを介して接続される機器に対してデータを送受信する際に実行されるプログラムである。このプログラムは、印刷するファイルの受信処理や、外部装置からのデータ送信、コマンドの送受信、印刷完了通知など各種処理実行時に利用される。ネットワーク制御プログラムには外部I/F402を制御するためのドライバプログラムも含まれる。
データ受信プログラム504は、情報処理装置111からの各種指示や情報を受け付けるためのプログラムである。各種の指示とともに印刷設定、印刷データなどを受信する。データ送信プログラム505は、情報処理装置111へ情報を送信するためのプログラムである。印刷データ解析プログラム506は、データ受信プログラム504が受信した印刷データを解析して印刷データの情報を取得するためのプログラムである。印刷設定解析プログラム507は、データ受信プログラム504が受信した印刷設定を解析するためのプログラムである。
スケジューリングプログラム508は、印刷ジョブの管理、印刷予測時間の算出、スケジューリング表示の作成、更新を行う。その他、本実施形態では印刷ジョブを作成しなくても印刷時間を予測し、画像形成装置の稼働予定を管理できるように機能する。スケジューリングプログラム508の機能の詳細については後述する。スケジューリングプログラム508そのものを、またはスケジューリングプログラム508とそれを実行される画像形成装置を、印刷物生産管理システムまたは印刷物生産管理装置と呼ぶこともある。
印刷実行プログラム509は、情報処理装置111から受けた印刷ジョブ作成指示によって作成した印刷ジョブを実行するためのプログラムである。印刷ジョブはスケジューリングプログラム508が作成した順番で実行する。
消耗品管理プログラム510は、用紙、トナー等の残量を管理するためのプログラムである。スケジューリングプログラム508と連携をして、消耗品がなくなる時間の予測、表示を行うこともできる。
<電子取引システムに表示する操作画面の模式図>
図6は、電子取引を行う際に発注者の情報処理装置104に表示する画面の模式図である。本図を用いて本発明が示す発注後の入稿を行う操作を説明する。
受注情報管理プログラム306の主画面600のうち注文設定メインタブ601が選択された状態を示している。同図に示す例においては、印刷業者選択部602が提示され、第一の印刷業者603、第二の印刷業者604、第三の印刷業者605が表示されている。発注者は、所望の印刷業者の何れかから、発注処理を実施する印刷業者を選択することが可能である。また、不図示の印刷業者管理画面によって、発注可能な印刷業者の追加や削除等の管理も可能なよう本実施形態における発注情報プログラム306は構成されている。また、同図に示す例においては第二の印刷業者604が発注先として選択された状態を示している。
コマンド選択部606においては、印刷業者に対して印刷成果物の受発注に係る各種処理を伝達するコマンドの選択手段が複数設けられている。
見積依頼コマンド発行部607は、成果物作成に要する費用の見積もり依頼コマンドの送信指示を行うためのコントロールである。見積依頼コマンド発行部607を押下すると不図示である見積依頼に必要な各種情報を入力する画面に遷移し、印刷業者は同画面を利用して見積依頼コマンドの発行に必要な情報の入力処理を行う。
発注コマンド発行部608は、見積依頼コマンド発行部607を選択して取得した見積情報に含まれる情報からなる発注コマンドを送信するためのコントロールである
入稿データ送信部609は、印刷業者に対して印刷対象となる入稿データの送信を指示する際に利用するためのコントロールである。入稿データ送信部609による入稿処理は、発注コマンド発行部608における発注処理以降に実行可能であるよう、本実施形態におけるシステムは構成される。ただし、発注処理と同時に入稿処理を可能とするような構成も可能である。
プルーフ依頼部610は印刷業者に対して、発注コマンド発行部608ならびに入稿データ送信部609によって送信した印刷成果物の生産に必要となる製造条件や入稿データによって試し刷りを依頼するためのコントロールである。試し刷りが物理的なメディアへの入稿データの印刷処理を伴うか、あるいは電子的な手段により画像確認によって達成されるかはシステムもしくは顧客の要件次第である。本実施形態に係る発明はプルーフの実際の手段や形態を限定するものではない。また、発注者自らがプルーフ処理を実施する場合も想定される。その場合においてプルーフ依頼部610は必須ではない。
支払実行部611は発注コマンド発行部608、入稿データ送信部609、プルーフ依頼部610等の各部を通じ、印刷業者が生産した成果物の対価の支払処理を実施するためのコマンドの送信を指示するためのコントロールである。その際においては見積依頼コマンド発行部607の実行結果として取得される金額情報に基づき金額が計算され、主に電子的な手段によって決済処理がなされることを本実施形態におけるシステムにおいては想定している。
状況確認部613は、コマンド選択部606において選択したコマンドの印刷業者への送信、印刷物生産システム110が該コマンドを実行した結果であるレスポンスの内容を表示するための領域である。本例では印刷物生産システム110に対して実行するコマンドや通知情報などの表示も状況確認部613によって表示可能なよう構成されている。
<電子取引データの送信と応答>
図7は発注者システム101,102,103と印刷業者の印刷物生産システム110との間でやり取りされるコマンドおよびレスポンスのシーケンスを示す図である。
まず発注者システム101,102,103から印刷物生産システム110へ見積依頼コマンド701が送信される。同コマンド送信の指示は図6にて述べた通り、見積依頼コマンド発行部607によって指示される。
印刷物生産システム110は見積依頼コマンド701に対するレスポンス702として、見積もり情報を送信する。
レスポンス702に含まれる見積もり情報に基づき、発注者システム101,102,103は発注コマンド703を送信する。発注コマンド703は、図6にて述べた注依依頼コマンド発行部608によって指示される。
発注コマンド703を受信した印刷物生産システム110は、発注内容を受理し、発注内容に応じた生産準備を行う。生産準備では、例えば画像形成装置113に対してジョブ作成指示、またはスケジューリング作成指示を行う。ジョブ作成指示、またはスケジューリング作成指示に関しては図8で説明をする。なお印刷業者システムでは複数の印刷ジョブを受け付けていることもあり、処理対象として着目している印刷ジョブを、対象ジョブまたは着目ジョブ、あるいは対象印刷ジョブまたは着目印刷ジョブと呼ぶことがある。
印刷物生産システム110は発注コマンド703のレスポンス705を送信する。
発注者は印刷依頼する対象である入稿データを制作し、準備ができた段階で入稿コマンド706を送信し入稿処理を実行する。入稿コマンド706は図6にて述べた入稿データ送信部609によって指示される。
入稿データを受信した印刷物生産システム110は、当該発注に関して、プリフライト処理及び画像形成装置に対しスケジューリング更新指示を行う(707)。スケジューリング更新指示では少なくとも受け付けた印刷データ(すなわち入稿データ)を合わせて送信する。スケジューリング更新指示に関しては図8で説明をする。また入稿データを受理した場合には、その旨のレスポンスを発注者システムに応答する(711)。拒絶した場合には、入稿データを拒絶した旨のレスポンスを発注者システムに応答する。
発注者は必要に応じて更なる入稿コマンド709を送信する。更なる入稿コマンド709が必要となるケースとして考えられるのは、追加入稿や差し替え入稿等の要求に本実施形態におけるシステムが対応するためである。更なる入稿コマンド709を受理した際には、当該発注に関して画像形成装置に対しスケジューリング更新指示を行う。追加的な入稿コマンド709を受信した場合にも、プリフライト処理及び画像形成装置に対しスケジューリング更新指示を行う(710)。また入稿データを受理した場合には、その旨のレスポンスを発注者システムに応答する(711)。
入稿データを受理できる期限の経過後に、印刷製品の生産を行う(712)。要求された印刷成果物の生産712が終了した然るべきタイミングで、生産に要した諸費用の請求コマンド713が送信される。
請求コマンド713を受理した発注者は相応する支払処理を実行するために支払いを実施するためのレスポンス714を送信する。同レスポンスの送信の過程において電子的な決済処理が本実施形態におけるシステムにおいては為される。
決済処理が完了したのち、若しくは決済処理を前後して製造された印刷成果物が送付される(715)。同送付処理の実行は不図示の指定部によって指示され、その指示に応じて送付される。送付されるのは印刷物であるので、配送サービスなどにより送付は行われる。
<発注を受け付けた時の処理の流れ>
図8では発注コマンド703を受け付けた時の情報処理装置111の制御部(具体的にはCPU201)による処理のフローについて記載する。本発明に関係のない通常の受注処理の記載は省略する。これは図7の生産準備704の一部として実行される。
ステップS801でCPU201は受信した発注コマンドのデータ(すなわち発注データ)から生産する製品の仕様が特定可能であるかを判定する。製品の仕様の特定に関しては図10で述べる。特定可能である場合、ステップS802に進み、特定できない場合にはステップS804に進む。なお印刷データが入稿済みである場合にも、仕様を特定可能であると判定してステップS802に分岐する。発注データから製品仕様を特定できる場合とは、図10で後述するように、製品種類と製品種類詳細とが注文データで指定され、指定に対応した製品仕様が定義済みであり、かつ、注文データでページ数及び部数が指定されている場合である。
ステップS802でCPU201は、発注データで特定される製品仕様から印刷設定を作成する。印刷設定には一般的にJDFが用いられる。印刷設定がJDFである場合の例を図11に示す。作成したらステップS803に進む。
ステップS803でCPU201は発注受付時に印刷データが入稿済みであるかを判定する。印刷データが入稿済みである場合にはステップS807に進み、入稿されていない場合にはステップS805に進む。
ステップS805でCPU201は画像形成装置113がスケジューリング作成に必要とする情報を発注データに基づいて作成する。画像形成装置113がスケジューリング作成に必要とする情報は、一般的には印刷設定と印刷データである。ステップS805では印刷データが入稿されていないため、印刷データに関する情報のうち印刷時間に影響を与える情報を作成する。詳細は図9で後述するが、本実施形態で取り上げる計算モデルでは印刷時間に影響を与える情報は、(a)ページ数、(b)面付設定、(c)用紙設定、(d)印刷部数、(e)フィニッシング設定の5つである。このうち一般的には印刷データから得られる情報は(a)ページ数である。しかしながら発注データでページ数を指定することもでき、そこから得ることもできる。
本実施形態では、ページ数以外の設定(b)~(e)については、発注時に発注者により直接または間接に指定されており、ステップS802でそれら設定を含む印刷設定が生成されている。そして入稿を伴わない発注に対しては、発注時にページ数の指定も発注者に要求する。こうすることで、発注時に入稿がなくとも製品のページ数を特定できる。ステップS805では、指定されたページ数を発注データから取得して、画像形成装置が受け入れ可能な形式で保持する。
ステップS806でCPU201は画像形成装置113にスケジュールの登録指示を行う。ステップS806では、ステップS802で作成した印刷設定とステップS805で作成した情報(具体的には1部当たりのページ数)とを指示と共に送信する。スケジュールの登録指示をしたらフローを終了する。
ステップS807でCPU201は画像形成装置113にジョブ作成指示を行う。このケースでは印刷データが入稿されているので、印刷ジョブを作成することでスケジューリングも行うことができる。ジョブ作成指示を行う際にはステップS802で作成した印刷設定と入稿された印刷データを送信する。作成指示をしたらフローを終了する。
ステップS804でCPU201は発注時の情報が不足していることを発注コマンド703のレスポンス705で発注者に通知する。製品仕様が決定できない場合には、ジョブをスケジューリングすることも、生産を実施することもできない。情報が不足していることとともに、どの情報が不足しているかも通知することが望ましい。通知したらフローを終了する。発注データが更新されたら本フローを最初から実施する。
以上の手順により、発注時に入稿されていない場合であっても、発注データから画像形成装置をスケジューリングすることができる。
<画像形成装置の印刷予想時刻の推定>
印刷予測時間を算出する方法には様々な方法がある。最も簡単な方法ではプリンタの印刷速度と、ジョブで印刷される用紙の枚数によって求めることができるが、印刷機の稼働率を高めるためには精度の高い印刷予測が必要である。加えて印刷予測の他にも消耗品不足の発生なども合わせて予測する。
印刷業者が用いる印刷機は印刷内容によらず一定の搬送速度で印刷を行うメディア等速の機能を有している。メディア等速の印刷機では用紙のサイズによって単位時間に印刷できる枚数が定められている。デジタル印刷機では用紙の厚さによってトナーの定着にかかる時間がことなるため、完全な等速ではなく用紙の厚さで区切られたいくつかの段階を持つことが多い。メディア等速の印刷機では搬送速度が同じ用紙で印刷している間の印刷時間は印刷枚数に線形比例する。この種の印刷機の印刷所要時間は、デバイス固有値である1枚目の搬送時間をthとすると、thに、印刷速度の異なる用紙ごとの枚数と1枚当たりの搬送時間との積を加えた数式1によって表される。1枚目の搬送時間thは、印刷対象のシートなどの媒体を印刷位置まで搬送するための所要時間であり、先頭のページに限って消費される時間である。
印刷している時間は数式1によって求められるが、実際の印刷では各種の調整が発生するため、その時間を考慮しなければ精度の高い印刷時間の予測ができない。調整には、画像形成速度が或る用紙から異なる用紙に切り替える場合の定着器温度調整や給紙トレイの切り替え時の調整を含む。調整に必要な時間は切り替え前の用紙と切り替え後の用紙の組み合わせから印刷機固有の値を求めることができる。さらに給紙トレイを切り替える際には切り替えに一定の時間がかかる。この調整時間は、用紙切り替えごとに必要な温度調整時間と用紙トレイ切り替え時間を足し合わせた数式2によって表される。
印刷枚数が規定の枚数を超えるごとに自動的に階調補正が行われる。階調補正にかかる時間は印刷機に固有であり一定であるので、この調整時間は総印刷枚数と階調補正の発生間隔枚数(所定の枚数)とから求められる調整発生回数に、階調補正の必要時間をかけ合わせた数式3によって表される。
印刷済みのシートにインラインのフィニッシング部で処理をしてから出力をする場合には、フィニッシング処理の回数も印刷時間に影響する。フィニッシング処理に必要な時間はフィニッシング処理ごとに一定である。そこで、ジョブ全体で必要なフィニッシング時間は、フィニッシング処理の種類ごとの回数と必要時間との積を、全フィニッシング処理について足し合わせた数式4によって求めることができる。
これらの印刷時間変動要因を考慮することにより、精度の高い印刷時間予測を行うことができる。以下の通り、数式1~4までを足し合わせた数式5が本モデルによって予測される印刷所要時間tである。なお記号*は積を、thは、デバイス固有値である1枚目の搬送時間を表す。
t1 = th + Σ画像形成速度の異なる用紙(印刷枚数 * 画像形成時間 * 搬送方向の長さ) (数式1)
ここで、画像形成速度の異なる用紙については、印刷設定に含まれた用紙種類(用紙設定に含まれる)から特定できる。印刷枚数は、印刷データまたはステップS805で作成したデータに含まれるページ数と、印刷設定に含まれる面付け設定および部数で特定できる。搬送方向の長さは印刷設定に含まれたシートサイズ(用紙設定に含まれる)から特定できる。画像形成時間は予め知られた画像形成装置の仕様から特定できる。
t2 = Σ用紙切り替え(温度調整時間+給紙トレイ切り替え時間) (数式2)
ここで、用紙切り替えの数については、印刷設定に含まれた用紙種類と部数から特定できる。温度調整時間および給紙トレイ切り替え時間は予め知られた画像形成装置の仕様から特定できる。
t3 =(総印刷面数/調整間隔面数) * 階調補正所要時間 (数式3)
ここで、総印刷面数は、ページ数および印刷設定に含まれた面付け設定および部数から特定できる。調整間隔面数は、画像形成装置に対して予め設定された値であり、そこから特定できる。階調補正所要時間は、予め知られた画像形成装置の仕様から特定できる。
t4 = Σフィニッシングの種類(フィニッシングの処理時間 * 回数) (数式4)
ここで、フィニッシングの種類は、印刷設定に含まれたフィニッシング設定から特定できる。フィニッシング処理時間は予め知られたフィニッシングユニットの仕様から特敵できる。回数は、印刷設定に含まれた部数から特定できる。
t = t1 + t2 + t3 + t4 (数式5)
上記の数式で、t1は画像形成に要する時間の総和、t2は用紙切り替えが生じる際の所要時間の総和、t3は調整のために要する時間の総和、t4はフィニッシング処理に要する時間の総和、tはそれらすべての総和を示す。
用紙などの消耗品が発生するタイミングは現在の消耗品の残量がわかれば、同様に消耗品が使用される量とそれまでの時間を求めることで予測することができる。
これらの数式それぞれのパラメータのうち、事前に決定することのできない、印刷データや印刷設定から決定される値は、(a)ページ数、(b)面付設定、(c)用紙設定、(d)印刷部数、(e)フィニッシング設定である。一般的には、(a)は印刷ファイル、(b)-(e)は主に印刷設定から取得することができる。この他の値はデバイスに固有かつ値が一定の定数として定めることができる。本実施形態では、印刷データが入稿されていない場合でも、発注データからこの5つの情報を作成することで、スケジューラへの登録指示を行うことができる。なおこれら5つのパラメータ以外のパラメータは、図13に示すように、画像形成装置に予め保存されている。
<電子取引データの例>
顧客から受け付けた発注データから印刷時間予測に必要な情報を作成する方法について述べる。
図9のPurchaseOrder900はPrintTalkで発注を行う際に用いられる発注コマンド703である。QuoteID901で参照する見積もりを示している。以下に示す発注データと同様の内容が参照先の見積もりに含まれている場合には参照されている見積もりデータから印刷時間予測に必要な情報を作成してもよい。
製品指定部902は発注する製品を指定するための部位である。製品指定部102の内容を解析することによって生産する製品の仕様を決定することが可能である。記載されている製品情報が足りておらず仕様が決まらない場合には情報の追加要求を行う。
部数指定部903と製品種類指定部904は発注する製品の部数と種類をそれぞれ示す部位である。この例では製品種類指定部904には製品の種類を表す属性ProductType、より詳細な種類を表す属性ProductTypeDetailsが指定されている。製品ページ数指定部905は製品のページ数を表す部位である。製品のページ数が指定可能な製品の場合にのみ必要な値であり、製品仕様によってページ数が固定されている場合には不要である。Webページで発注を受け付ける印刷サービスでは、この例のように簡易な指定で発注ができるように製品によって仕様が定められていることが多い。PurchaseOrder900にはXJDFが用いられているので、ページ単位で細かく仕様を指定することも可能である。
本実施形態では、発注者の指定により、(a)ページ数および(d)部数に加えて、属性ProductTypeと属性ProductTypeDetailsとから、(b)面付設定、(c)用紙設定、(e)フィニッシング設定を特定できる。
<製品仕様の決定>
前述の例では製品指定部902には製品の種類とページ数のみが指定されている。印刷業者等が提供するWebページで製品を選ぶことによって発注ができる発注システムでは、実際の印刷設定は製品に対応付けられて決められている。
図10の製品仕様対応表1000は製品の種類と仕様の対応付を示す例である。ProductTypeとProductTypeDetailsに対応付けられて製品仕様1001~1006が定められている。図9に例示した電子取引データ900の製品指定部904では、ProductTypeがBooklet、ProductTypeDetailsがTypeBであるので、製品仕様1002に対応することがわかる。製品仕様1002によると、前述の印刷推定時間の算出に必要な(b)面付設定、(c)用紙設定、(e)フィニッシング設定はそれぞれ以下のとおりである。すなわち、面付け設定が両面印刷、用紙設定は、中紙がA3の上質紙(80g/m2)、表紙がA3のコート紙(160g/m2)、フィニッシング設定は中折りと中綴じである。図10には、製品種類として3種類、その製品種類詳細としてそれぞれ2種類ずつ指定できる場合の例を示している。これに限らず、Webページで提供されるメニューから選択可能な製品種類及び製品種類詳細について、面付設定と用紙設定とフィニッシング設定とを紐づけておくことで、これらの設定を注文データから特定できる。
また、(a)ページ数は製品ページ数指定部905から36ページ、(d)印刷部数は印刷データの部数指定903から1000部である。このように、注文データに部数と各部のページ数とを指定させることで、印刷所要時間の見積もりに必要な5種類の情報を特定することができる。
<ユーザインタフェースの一例>
図15に、情報処理装置111により提供され、情報処理装置104に表示されるユーザインタフェースの一例を示す。発注者は図15のユーザインタフェース1500から、製品の仕様を入力することができる。入力されたデータは発注データあるいは見積もり依頼データとして、図7の見積もり依頼701または発注コマンド703で印刷業者システムに送信される。
製品種類選択欄1501では、ドロップダウンリストに製品の種類のリストが表示される。発注者がそのうちのいずれかを選択すると、さらにその詳細指定のドロップダウンリストが表示され、発注者はそのうちから所望の仕様を指定できる。仕様表示欄1502には選択されている仕様が表示される。図15の例では、選択されている製品はブックレット(冊子)Aタイプであり、仕様表示欄1502にはその仕様が表示されている。 入稿の有無は、「入稿なし」1503と「入稿あり」1505のいずれかを選択できるラジオボタンで選択される。「入稿なし」1503が選択されると、さらに1部当たりのページ数をページ数入力欄1504で入力できる。本実施形態では「入稿なし」1503が選択された場合にはページ数の入力は必須であるとするが、選択的にしてもよい。また、製品種類に応じてページ数のデフォルト値を決めておいてもよい。たとえばチラシであればページ数のデフォルト値を1ページとし、名刺であれば両面印刷で作成されるので2ページとしてよい。入力されるページ数は、印刷ジョブの実行の所要時間を推定するために、印刷量の指標値として用いられる。
一方、「入稿あり」1505が選択されると、入稿ファイル指定欄1506で、入稿ファイルの所在(フォルダなど)を入力できる。「入稿あり」1505が選択された場合には入稿ファイルの所在の入力は必須である。
部数指定欄1507には、発注する部数を指定する。部数としては製品種類に応じてデフォルト値を定めておいてもよい。たとえばブックレットであればデフォルトは1部、名刺であれば60部、チラシであれば50部などである。また1枚のシートから複数部を印刷できる印刷物、例えば名刺などでは、指定できる部数の単位を1枚のシートから印刷できる数としてよい。
上記画面により発注者が発注用のユーザインタフェースで指定した部数や製品仕様を指定し、発注時には発注ボタン1508をタッチすることで、指定した部数や製品仕様、あるいはさらにページ数とともに発注コマンドが印刷業者システムに送信される。また見積もり依頼ボタン1510がタッチされると、見積もり依頼コマンドが印刷業者システムに送信される。あるいは中止ボタンがタッチされると、それまでの入力は取り消され、初期画面に戻る。
このように、発注者が発注用のユーザインタフェースで指定した部数や製品仕様、あるいはさらにページ数が、印刷業者システムに送信される。なお見積もり依頼に対する応答を受信し、それを了承して発注する場合には、見積もり依頼時に指定した部数、製品仕様、ページ数をユーザインタフェース1500に再表示し、発注ボタン1508をタッチするだけにしておいてもよい。この場合には、見積もり依頼時に作成した注文IDを入力された注文データに付して保存しておき、見積もり応答にその注文IDを含めることで、保存したデータを特定することができる。もちろん発注時にはページ数等が更新されていることもあり得るので、各欄に対して発注時に再入力することも可能である。
さらに、発注後に入稿する場合には、不図示の画面から入稿データの所在を指定して、当該画面に設けられた入稿ボタン等の操作により入稿を指示する。この場合には、入稿データは注文IDが付されて、スケジューリング更新コマンドが印刷業者システムに送信される。
以上のようにして、入稿データがない発注時においても、指定された製品仕様や部数、ページ数を印刷業者システムに渡すことができる。たとえば見積もり依頼時などには概算であってもページ数の指定は必要と考えられるので、その値を印刷業者システムに渡すことができる。印刷業者システムでは、それらの値から画像形成装置のスケジュールを作成することができる。なお注文データとしてこのほか、選択された製品種類や製品種類詳細を示すコードを加えてもよい。
<印刷設定の例>
図11A、図11Bは、図8のステップS802で作成される、製品仕様1002を実現するための印刷設定1100の一例を示す。ここではJDFを用いた例を示している。なお図11Aと図11Bは、一つの印刷設定を2つに分割して示したもので、これらを図11と称することがある。
面付け設定1101には両面印刷、2面付け、製本面付けが指定されている。色指定1102には表紙にカラー、中紙にモノクロ印刷が指定されている。用紙指定1103には中紙にA3の上質紙(80g/m2)、表紙にA3のコート紙(160g/m2)が指定されている。フィニッシング指定部1104には中折りと中綴じが指定されている。出力指定部1105には部数に1000が指定されている。
印刷設定1100には通常JDFに指定される印刷データの情報が記載されていない。この発注に関連付けられた印刷データが入稿されていないためである。
このような印刷設定の各項目は、すべて発注データに含まれた製品仕様および部数から特定される。直接的に製品仕様に対応する項目もあれば、製品仕様から一義的に導きだされる項目もある。たとえば2面付け、製本面付けなどの項目については製品仕様に対応する項目がないが、製品仕様全体から、或いは注文データに製品種類が含まれていればそこから、注文がブックレットであると判定し、それらの項目を設定できる。このようにして、製品仕様および部数から印刷設定を作成できる。
<画像形成装置の処理の流れ>
図12は、印刷ジョブの作成、印刷スケジュールの登録、印刷スケジュールの更新のいずれかの指示を受けた時から開始する画像形成装置113の制御部405が実施する処理の流れを示したフロー図である。図12を用いて、図8のS806またはS807で情報処理装置から指示を受け付けた画像形成装置113の処理の説明をする。
ステップS1201で制御部405は、指示と合わせて受信した印刷設定を解析する。印刷設定の例は図11A、図11Bを用いて説明をした。印刷設定を解析したらステップS1202に進む。
ステップS1202で制御部405は受け付けた指示が印刷スケジュールの登録指示であるかを判定する。印刷スケジュールの登録指示は、受け付けた発注に関連した印刷データが入稿されていない場合に行われる指示である。判定の結果、受け付けた指示が印刷スケジュールの登録指示であった場合にはステップS1204に進み、そうでなかった場合にはステップS1203に進む。
ステップS1203で制御部405はジョブ作成指示と合わせて受信した印刷データを解析する。解析したらステップS1205に進む。
ステップS1204で制御部405はスケジュール登録指示と合わせて受信したデータを取得する。このデータは具体的には図8のS805で作成された、印刷物1部当たりのページ数を示すデータであってよい。データを取得したらステップS1205に進む。
ステップS1205で制御部405は印刷予測時間の算出を行う。印刷予測時間の算出に関しては、前述の数式1から数式5を用いて行う。後述する。算出したらステップS1206に進む。算出された時間は、使用される用紙種類などとともに、発注IDと関連付けて保存される。また本ステップでは、用紙などの消耗品が消費され、補給が必要となる補充時期についても予測する。
補充時期の予想は印刷予測時間と同様の数式で行うことができるが、パラメータの値が異なる。たとえば指定されたページ数または印刷データからわかるページ数を、指定された部数に乗じれば必要な用紙枚数が得られる。ジョブの開始時点における用紙の残量が予測されていれば、その残量で不足しているか否かを判定でき、不足していれば、残量を使い尽くす時期も予測できる。その時期を補充時期とすればよい。具体例については後述する。次のジョブ開始時の消耗品の残量については、残量から使用する分を減算し、補給される分を加算することで予測できる。
ステップS1206で制御部405は受け付けた指示がスケジューリング更新指示であったかを判定する。スケジューリング更新指示は発注者から入稿コマンド706,更なる入稿コマンド709を受け付けた時に情報処理端末111が指示するものである。スケジューリング更新指示であった場合にはステップS1210に進み、そうではない場合にはステップS1207に進む。
ステップS1207で制御部405は受け付けた指示がジョブ作成指示であったかを判定する。ジョブ作成指示であった場合にはステップS1208に進み、そうではなかった場合にはステップS1209に進む。
ジョブ作成指示を受けた場合にはステップS1208で制御部405はスケジュールに作成した新たなジョブ予定を追加する。このとき、スケジュールの最後のジョブの処理終了予定時間を開始予定時刻とし、それにS1205で算出された時間を加算した時刻を終了予定時刻として、作成したジョブのスケジュールを、既に登録済みのスケジュールに追加する。ジョブは、例えば注文IDと関連付けておく。そしてそのスケジュールを、要求に応じて表示する。作成されるジョブのスケジュールは、ジョブ予定のリストであり、各ジョブ予定は、ジョブのID(注文ID)と開始予定時刻と終了予定時刻と使用する用紙種類とを含む。スケジューリング表示およびジョブ予定に関しては図14を用いて説明をする。ジョブ予定を追加したらフローを終了する。なお実行が完了したジョブはスケジュールから削除される
スケジュール登録指示を受けた場合には、ステップS1209で制御部405はスケジュールに、スケジュール登録を指示されたジョブ(仮ジョブと呼ぶ)の予定を追加する。これはステップS1208と同じ要領であり、スケジュールの最後のジョブの処理終了予定時間を開始予定時刻とし、それにS1205で算出された時間を加算した時刻を終了予定時刻として、作成した仮ジョブのスケジュールを追加する。ジョブは、例えば注文IDと関連付けておく。そしてそのスケジュールを、要求に応じて表示する。スケジューリング表示および仮ジョブ予定に関しては図14を用いて説明をする。仮ジョブ予定を追加したらフローを終了する。
スケジューリング更新指示を受けた場合には、ステップS1210で制御部405は、更新対象の仮ジョブのスケジュールを更新する。このとき仮ジョブを通常のジョブに変更する。すでにジョブになっている場合にはジョブのスケジュールの更新を行う。仮ジョブ予定であるのは発注時に入稿されていなかった発注に対して印刷データが入稿された場合であり、ジョブ予定であるのはすでに入稿済みの発注に対して再入稿された場合である。更新したらフローを終了する。ジョブ又は仮ジョブの特定は本例では注文IDで行うが、他のIDであってもよい。注文IDにより、更新対象のジョブのスケジュールを特定できたなら、更新後の所要時間に合わせてジョブの終了予定時間を更新する。またその後にスケジュールされたジョブの開始予定時刻と終了予定時刻とを更新後の所要時間に合わせて更新する。そしてそのスケジュールを、要求に応じて表示する。
スケジュールの更新により、更新対象のジョブの終了予定時刻が遅延したが、その後のジョブの終了予定時刻を遅らせることができない場合には、更新対象のジョブを、部単位で分割してもよい。分割は、分割後の前半のジョブの終了予定時刻が、更新前のジョブの終了予定時刻より早くなるように行われればよい。この場合には、分割した前半のジョブで更新対象のジョブを更新し、分割した後半のジョブをスケジュールされたジョブの末尾に登録すればよい。
以上の手順で画像形成装置はそれ自身のジョブの実行スケジュールを作成し、あるいは更新する。このとき、印刷対象となる文書等の入稿データがない場合であってもそのスケジュールを登録することができ、スケジュールを表示できる。
<画像形成装置の印刷予測時間の算出>
ステップS1205で行う印刷予測時間の算出について説明をする。印刷予測時間(推定印刷所要時間とも呼ぶ)は、<画像形成装置の印刷予想時刻の推定>の節で説明した数式1から数式5によって求めることができる。ここでこれら数式1~数式5を再掲する。
t1 = th + Σ画像形成速度の異なる用紙(印刷枚数 * 画像形成時間 * 搬送方向の長さ) (数式1)
t2 = Σ用紙切り替え(温度調整時間+給紙トレイ切り替え時間) (数式2)
t3 =(総印刷面数/調整間隔面数) * 階調補正所要時間 (数式3)
t4 = Σフィニッシングの種類(フィニッシングの処理時間 * 回数) (数式4)
t = t1 + t2 + t3 + t4 (数式5)。
ここで、画像形成装置の仕様等から決まる値は、用紙ごとの画像形成時間、温度調整時間、給紙トレイ切り替え時間、階調補正所要時間、フィニッシングの処理時間、調整間隔面数である。調整間隔面数は例えば管理者により変更できてもよい。図13には、用紙ごとの画像形成時間、温度調整時間、給紙トレイ切り替え時間、調整間隔面数、フィニッシングの処理時間それぞれを登録した表が示されている。これらの表は画像形成装置の稼働に先立って予め設定されHDDなどに保存され、適宜更新されている。
温度調整時間1300は、用紙切り替え時に要する温度調整時間を示す。用紙の種類(特に表面性および厚み)により画像形成速度が決まるので、用紙の種類を切り替える際には速度切り替えのために調整時間を要する。印刷機の画像形成速度が3段階である場合、用紙を切り替える際に発生する調整時間はゼロのものも含めて9通りある。温度調整時間1300は、切り替え前後の用紙の画像形成速度と切り替えに必要な調整時間の対応を示している。調整時間1301~1309が切り替えにかかる時間であり、デバイスに固有の固定値である。
画像形成速度1310は、用紙の種類ごとの画像形成速度を表している。デジタル印刷では画像形成速度は用紙の種類と対応付けられて定められている。ここで例として示す画像形成速度1310は用紙の種類を用紙の表面性と厚さに分け、この2つの要素と画像形成速度1311~1316を対応付けている。画像形成のための搬送経路長は固定されるので、画像形成速度により画像形成時間は決まる。そのため画像形成速度を画像形成時間と呼ぶこともある。
フィニッシングの処理時間1320は、インラインフィニッシャーで各種のフィニッシング処理を行った時の処理時間である。処理時間はフィニッシングの種類によって決まるデバイス固有の値である。フィニッシングの処理時間1320にはフィニッシングの種類ごとの処理時間1321~1324が登録されている。
その他の処理時間として給紙トレイ切り替え時間1331と調整間隔面数1332がある。その他の処理時間表1330に示す。ともにデバイス固有の値でありデバイスに対して一意の値をとる。諧調補正は一定数のページを印刷するために自動的に実行されるものとする。調整間隔面数1332は500ページ度に階調補正が自動実行されることを示している。このほか不図示ではあるが、諧調補正処理のために要する時間である階調補正所要時間も保持されている。
画像形成装置は、スケジュール登録指示とともに受信したページ数と印刷設定、または印刷データと印刷設定から、印刷枚数、搬送方向の長さ、用紙種類、用紙切り替え回数、総印刷面数、フィニッシングの種類、フィニッシングの回数を得る。また、図13に示した画像形成装置の固有値から、度調整時間、給紙トレイ切り替え時間、階調補正所要時間、フィニッシングの処理時間、調整間隔面数を取得する。
これらのパラメータを数式1から数式5に代入することで印刷予測時間を算出することができる。例として以下のような値を得ることができる。
t1 = th + 1000 * {(16 * tpA * 210) + (1 * tpB * 420)}
t2 = 999 * {(tpA + tt) + (tpB + tt)}
t3 = {(1000 * 36) / 500} * tc
t4 = 1000 * (tfh + tfb)
t = t1 + t2 + t3 + t4
となる。
消耗品の補給が必要な時期も同様に求められる。上質紙(80g/m2)が用紙デッキに2000枚しか入っていない場合、125部を印刷すると用紙がなくなる。この場合の用紙の補給が必要な時期までの時間t'は、
t1' = th + 125 * {(16 * tpA * 210) + (1 * tpB * 420)}
t2' = 124 * {(tpA + tt) + (tpB + tt)}
t3' = {(125 * 36) / 500} * tc
t4' = 125 * (tfh + tfb)
t' = t1 + t2 + t3 + t4
となる。
本実施形態で示した印刷予測時間のモデルは一例であり、印刷機の能力に応じてモデルに値を加えることでより精度の高い、印刷機に適した印刷予測時間モデルを作成することができる。例えば本モデルでは両面印刷は両面同時に印刷が可能である印刷機を前提としているが、反転パスを通して片面ずつ印刷をする場合、両面印刷には反転パス搬送時間が加算され、さらに片面両面を切り替える際には循環パス調整時間が加算される。この場合でも印刷機に固有の値と入稿データから取得可能な値で算出することができる。発注を受け付けた生産管理システムが印刷機に対して、発注データから印刷時間予測に必要な値を作成し、印刷設定と合わせて印刷機もしくは印刷機管理システムに通知することで印刷スケジュールを作成することが可能となるのである。
印刷機または印刷機管理システムが印刷スケジュールを作成するのに印刷データを必要とする場合には、生産管理システムは値を満たす仮の印刷データを作成すればよい。本実施形態で取り上げた印刷予測時間の計算モデルでは印刷データのページ数が取得できればいいので、作成する仮の印刷データはページ数が36ページのPDFデータである。ここで作成した印刷データを実際に印刷することはないため、印刷データの厳密さは問題にはならない。予め製品仕様に合わせた印刷データを作成しておき、決定した製品仕様から対応するファイルを選び出せば良い。保持する印刷データはページ単位に持つことも可能である。また印刷ファイル作成プログラムを有する場合には、同プログラムを使用して印刷ファイルを都度作成しても良い。
なお、数式1~数式5に示したパラメータ以外のパラメータを用いて印刷所要時間を推定してもよい。
<画像形成装置の印刷実行スケジュールの表示>
図14は画像形成装置113の操作部404に表示するスケジューリング表示の例である。印刷実行スケジュール画面1400には時間軸で印刷が実行される予定時間と使用される消耗品の情報などを表示する。表示は画像形成装置本体に限らず、画像形成装置が有するサーバ機能よりスケジューリング表示をクライアント装置に提供し、そこで表示してもよい。図12のステップS1208~S1210で作成または更新されたスケジュールに従って行われる。
日付表示1401は選択されている印刷実行スケジュールの日にちを示す部位である。カレンダーボタン1402や日付変更ボタン1403、1404を選択することによって別の日付に変更することができる。これらのボタンが選択された場合には、日付表示1401の日付を変更し、その日付にスケジュールされている印刷予定を表示するように画面を更新する。
用紙カセット箇所表示部1405は消耗品使用予定表示部1420に表示されている用紙が入っている用紙カセットの位置がわかるように、画像形成装置を図示して示したものである。用紙カセット箇所表示部1405の各用紙カセットとインサータに記された番号が、消耗品使用予定表示部1420の各用紙の表示1421~1425に記された番号と対応している。
印刷予定表示部1410は印刷が実行される予定を表示する部位である。図の横方向が時間軸となっている。通常の印刷スケジュール機能では印刷ジョブのみが表示されるが、本発明では印刷データが入稿されておらず、印刷ジョブが作成できない発注の印刷予定も表示することができる。この図では2つの印刷予定を示している。orderB154T(1411)とorder0A234(1412)である。それぞれのジョブは6:00から14:30、14:30から20:00の間に印刷が実行される予定である。order0A234(1412)は点線で示されている点がorderB154T(1411)とは異なっている。これはorder0A234(1412)がステップS1209で仮ジョブ予定として登録されたジョブであり、orderB154T1(1411)はステップS1208またはステップS1210で確定ジョブ予定として登録されたジョブであることを示す。着色されている点も異なっているが、これは後述する消耗品が不足することを示す表示である。
消耗品使用予定表示部1420は使用される消耗品を時間軸で表示するための領域であり、この例では用紙1421~1425を表示している。Coat160用紙1421はorder0A234(1412)で使用される予定であることを示している。この用紙の使用予定表示1426が点線で示されているのは使用予定のorder0A234(1412)が仮ジョブ予定であるためである。Plain80用紙1422の使用予定表示1427が途中から着色されているのは、その分の用紙が不足しているためである。このまま印刷を実行した場合には消耗品が不足して印刷が停止するので、操作者は事前に消耗品を補給しておくことが望ましい。消耗品スクロールボタン1426は、画面に表示しきれていない消耗品情報を表示するためのボタンである。このボタンを押すことで、給紙トレイには入っていない、使用予定の用紙の情報や、トナー、ステイプル等の消耗品の情報を表示することができる。
このほかジョブorder0B154Tについては、Plain100用紙1423の使用予定表示1428と、Coat220用紙1424の使用予定表示1429が表示されている。
本実施例が示す発明により、印刷データが入稿されておらず、印刷ジョブが作成できない発注も印刷実行スケジュールに登録、表示することができるようになり、印刷機の稼働予定を一元的に管理することができる。
なお本実施形態では画像形成装置がスケジュールを作成して表示するものとしたが、情報処理装置111がスケジュールを作成し、表示してもよい。その場合には、図12の処理を、図8のS806とS807とで実行すればよい。そのうえで、入稿済みの発注については、印刷ジョブを作成して画像形成装置に送信すればよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路例えば、ASICによっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101 発注者システム、110 印刷業者システム、104、111 情報処理装置、113 画像形成装置

Claims (14)

  1. 印刷物の発注を受け付け、当該発注に係る入稿データを受け付けていない場合に、前記発注に係る発注データに含まれた製品仕様と、前記印刷物の印刷量の指標値とに基づいて当該発注に係る対象ジョブの実行の所要時間を推定する推定手段と、
    登録済みのジョブのスケジュールと前記対象ジョブの前記所要時間とに基づいて前記スケジュールを更新する更新手段とを有する
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  2. 請求項1に記載の印刷管理システムであって、
    前記指標値は、前記印刷物の1部当たりのページ数である
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  3. 請求項2に記載の印刷管理システムであって、
    前記ページ数は、前記製品仕様で指定された前記印刷物の種類が冊子であれば前記発注データに含まれているページ数を用いて決定され、前記印刷物の種類が冊子でなければ前記印刷物の種類に応じて決定される
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  4. 請求項2または3に記載の印刷管理システムであって、
    前記ページ数は、前記製品仕様で指定された前記印刷物の種類が冊子でなければ前記印刷物の種類に応じて決定される
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷管理システムであって、
    前記発注に係る入稿データを受け付けている場合には、前記推定手段は、前記発注データに含まれた前記製品仕様と、前記入稿データとに基づいて当該発注に係る対象ジョブの実行の所要時間を推定する
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷管理システムであって、
    前記スケジュールには、ジョブごとの開始予定時刻と終了予定時刻とを含む
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  7. 請求項6に記載の印刷管理システムであって、
    前記スケジュールにはさらに、使用する消耗品と、消耗品の補給が必要な時期とを含む
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷管理システムであって、
    印刷物の発注を受け付ける受付手段を更に有し、
    前記受付手段は、前記入稿データを受け付けていない場合に、前記発注データから前記指標値を決定できないならば、前記発注を受け付けない
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  9. 請求項8に記載の印刷管理システムであって、
    前記受付手段は、前記入稿データを受け付けていない場合に、前記発注データから前記指標値を決定できないならば、さらに、前記発注データに不足している情報があることを発注元に通知する
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の印刷管理システムであって、
    前記スケジュールを表示する表示手段を更に有する
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の印刷管理システムであって、
    発注のためのユーザインタフェースを発注元に提供する手段を更に有し、
    前記ユーザインタフェースで、前記印刷物の種類と、入稿データの有無と、入稿データがない場合には前記指標値としてページ数と、部数とが発注データとして入力される
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の印刷管理システムであって、
    前記印刷管理システムは、画像形成装置に含まれる
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  13. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の印刷管理システムとコンピュータを機能させるためのプログラム。
  14. 印刷物の発注を受け付け、当該発注に係る入稿データを受け付けていない場合に、前記発注に係る発注データに含まれた製品仕様と、前記印刷物の印刷量の指標値とに基づいて当該発注に係る対象ジョブの実行の所要時間を推定し、
    登録済みのジョブのスケジュールと前記対象ジョブの前記所要時間とに基づいて前記スケジュールを更新する
    ことを特徴とする印刷管理方法。
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