<第1の実施の形態>
以下、図面を参照して本開示の第1の実施の形態について説明する。
図1乃至図5は本開示の第1の実施の形態を示す図である。
まず図1乃至図5により第1の実施の形態によるプリンタシステム1について述べる。
図1乃至図5に示すように、プリンタシステム1は連続して配置され、互いに連結された3台のモジュール10,30,20を備えている。このうち上流側のモジュール10はロール状印刷用紙Wを供給する印刷用紙供給機能をもつ印刷用紙供給モジュール10となり、下流側のモジュール20は印刷済の印刷用紙Wを巻き取る機能をもつ印刷用紙巻き取りモジュール20となっている。
また印刷用紙供給モジュール10と、印刷用紙巻き取りモジュール20との間に、印刷用紙Wに対して印刷を施すプリンタモジュール30が設置されている。
このうち印刷用紙供給モジュール10は、筐体11と、筐体11内に内蔵された印刷用紙供給部17とを有し、印刷用紙供給部17から供給された印刷用紙Wは案内ローラ18aおよびニップローラ18bにより案内されて後述する他面11bの開口12bを介してプリンタモジュール30へ送られる。
また印刷用紙巻き取りモジュール20は、筐体21と、筐体21内に内蔵された印刷用紙巻き取り部27とを有し、プリンタモジュール30により印刷が施された印刷用紙Wが後述する一面21aの開口22aを介して進入し、この印刷用紙Wがニップローラ28aおよび案内ローラ28bにより案内されて印刷用紙巻き取り部27により巻き取られる。
さらにプリンタモジュール30は筐体31と、筐体31内に設けられ、インクリボン39を供給するインクリボン供給部37と、筐体31内に設けられ、インクリボン39を巻き取るインクリボン巻き取り部38とを有する。また筐体31内には印刷用紙Wとインクリボン39とを挟持して、印刷用紙Wに印刷を施すサーマルヘッド90およびプラテンローラ91とが設けられている。
また筐体31内には印刷用紙供給モジュール10から送られてくる印刷用紙Wをサーマルヘッド90側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bが設けられている。さらにサーマルヘッド90により印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体31の他面31bに設けられた開口32bを経て印刷用紙巻き取りモジュール20側へ排出される。
さらにまた、プリンタモジュール30の筐体31には、筐体31の一面31aに、印刷用紙供給モジュール10から送られる印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図2および図3参照)。
さらに筐体31内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体31内に支持されている。
ところでプリンタモジュール30内に内蔵されたインクリボン供給部37から供給されるインクリボン39は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色と、オーバーコート層とを含み、インクリボン39のみで印刷用紙Wに対してイエロー、マゼンタ、シアンの3色とOP層の印刷を施すことができる。
次に印刷用紙供給モジュール10、プリンタモジュール30および印刷用紙巻き取りモジュール20の構造について更に述べる。
印刷用紙供給モジュール10は上述のように直方体状の筐体11と、筐体11の一面11aに、この一面11aから突出して設けられた直方体状の連結体15とを有する。また連結体15の外面15aおよび一面11aに対向する他面11bのうち一方に、例えば連結体15の外面15aに水平方向に並んで2個の挿入孔16が形成され、他方に、例えば他面11bに隣接するプリンタモジュール30の後述する連結体35に設けられた挿入孔36に挿入される挿入ピン13が水平方向に並んで2個設けられている。
また印刷用紙巻き取りモジュール20は上述のように直方体状の筐体21と、筐体21の一面21aに、この一面21aから突出して設けられた直方体状の連結体25とを有する。また連結体25の外面25aおよび一面21aに対向する他面21bのうち一方に、例えば連結体25の外面25aに水平方向に並んで2個の挿入孔26が形成され、他方に、例えば他面21bに水平方向に並んで2個の挿入ピン23が設けられている。
またプリンタモジュール30は上述のように直方体状の筐体31と、筐体31の一面31aにこの一面31aから突出して設けられた直方体状の連結体35とを有する。また連結体35の外面35aおよび一面31aに対向する他面35bのうち一方に、例えば連結体35の外面35aに水平方向に並んで2個の挿入孔36が形成され、他方に、例えば他面31bに隣接する印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25に設けられた挿入孔26に挿入される挿入ピン33が水平方向に並んで2個設けられている。
本実施の形態において、印刷用紙供給モジュール10の筐体11は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体15に比べて大型となっている。また連結体15は筐体11と略同一幅を有し、その高さは筐体11の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体15および筐体11の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体25に比べて大型となっている。また連結体25は筐体21と略同一幅を有し、その高さは筐体21の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体25および筐体21の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
プリンタモジュール30の筐体31は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体35に比べて大型となっている。また連結体35は筐体31と略同一幅を有し、その高さは筐体31の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体35および筐体31の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
さらに印刷用紙供給モジュール10の筐体11の一面11aおよび他面11bには、連結体15の上方位置に、印刷用紙Wが通過する開口12a,12bが各々設けられ、筐体11の他面11bには第1接点81aが設けられ、連結体15の外面15aには、第2接点81bが設けられている。
また印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21の一面21aおよび他面21bには、連結体25の上方位置に印刷用紙Wが通過する開口22a,22bが各々設けられ、筐体21の他面21bには第1接点81aが設けられ、連結体25の外面25aには隣接するプリンタモジュール30の第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
さらにプリンタモジュール30の筐体31の一面31aおよび他面31bには、連結体35の上方位置に印刷用紙Wが通過する開口32a,32bが各々設けられ、筐体31の他面31bには第1接点81aが設けられている。連結体35の外面35aには隣接する印刷用紙供給モジュール10の第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
ところで上述した印刷用紙供給モジュール10の筐体11および連結体15と、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21および連結体25と、プリンタモジュール30の筐体31および連結体35はいずれも互いに同一の外形および同一構造をもっていることが好ましい。このように印刷用紙供給モジュール10の筐体11および連結体15と、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21および連結体25と、プリンタモジュール30の筐体31および連結体35が同一の外形および同一構造をもつことにより、同一の外形および同一構造をもつ筐体と連結体を用い、筐体内に各々のモジュール内に対応する内部構造を配置することによって各モジュール10,20,30を容易に作製することができる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず図4に示すように、印刷用紙供給モジュール10と、印刷用紙巻き取りモジュール20と、プリンタモジュール30とを準備する。
図4において、印刷用紙供給モジュール10の筐体11内には印刷用紙供給部17が未だ配置されておらず、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21内にも印刷用紙巻き取り部27は未だ配置されていない。
次に図5に示すように、印刷用紙供給モジュール10の筐体11の他面11bと、プリンタモジュール30の連結体35の外面35aを接合させる。このとき印刷用紙供給モジュール10の筐体11に設けられた挿入ピン13が、プリンタモジュール30の連結体35に設けられた挿入孔36内に挿入される。
また印刷用紙供給モジュール10の筐体11に設けられた第1接点81aが、プリンタモジュール30の連結体35に設けられた第2接点81bと電気的に接続し、第1接点81aと第2接点81bとが接続した情報は外部の制御回路9に送られる。
このようにして印刷用紙供給モジュール10の筐体11と、プリンタモジュール30の連結体35とを精度良く位置決めして接合することができる。
同様にプリンタモジュール30の筐体31の他面31bと、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25の外面25aとを接合させる。このときプリンタモジュール30の筐体31に設けられた挿入ピン33が、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25に設けられた挿入孔26内に挿入される。
またプリンタモジュール30の筐体31に設けられた第1接点81aが、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25に設けられた第2接点81bと電気的に接続し、第1接点81aと第2接点81bとが接続した情報は外部の制御回路9に送られる。
このようにしてプリンタモジュール30の筐体31と、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25とを精度良く位置決めして接合することができる。
その後、印刷用紙供給モジュール10の筐体11内に印刷用紙供給部17が設置され、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21内に印刷用紙巻き取り部27が設置され、このようにしてプリンタシステム1が得られる(図5参照)。
次に図1に示すように、印刷用紙供給モジュール10の筐体11内に配置された印刷用紙供給部17から印刷用紙Wが供給される。印刷用紙Wは筐体11内の案内ローラ18aおよびニップローラ18bを経て、筐体11の開口12bから排出され、プリンタモジュール30の案内路95へ導かれて、開口32aからプリンタモジュール30の筐体31内に入る。
プリンタモジュール30の筐体31内へ送られた印刷用紙Wは、ニップローラ92a、案内ローラ92bおよび案内路95を順次通ってサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。
同様にインクリボン供給部37からインクリボン39がサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。この場合、インクリボン39は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色と、オーバーコート層とを有する。
そしてサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間で、印刷用紙Wとインクリボン39とが挟持され、サーマルヘッド90によりインクリボン39が印刷用紙Wに対して加熱押圧される。このようにしてサーマルヘッド90により、インクリボン39に設けられた、イエロー、マゼンタ、シアンの各色が印刷用紙Wに昇華方式で熱転写され、さらに各色が熱転写された印刷用紙W上にオーバーコート層が熱転写されて印刷が施される。
このようにサーマルヘッド90によりインクリボン39を加熱押圧することにより、印刷用紙Wの上面にイエロー、マゼンタ、シアンの各色とオーバーコート層が熱転写されて印刷が施される。
このようにしてサーマルヘッド90により上面に印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93a、ニップローラ93bおよび案内路95を経て開口32bからプリンタモジュール30の筐体31の外方へ送られる。
その後、プリンタモジュール30の筐体31から外方へ送られた印刷用紙Wは印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21に設けられた案内路95から開口22aを通って筐体21内に入る。
次に印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21内において、印刷用紙Wはニップローラ28aおよび案内ローラ28bを順次通って、印刷用紙巻き取り部27に巻き取られる。
以上のように本実施の形態によれば、印刷用紙供給モジュール10の筐体11の他面11bとプリンタモジュール30の連結体35の外面35aを接合させ、筐体11に設けられた挿入ピン13を連結体35に設けられた挿入孔36内に挿入させる。このことにより印刷用紙供給モジュール10とプリンタモジュール30を容易かつ精度良く組み立てることができる。
またプリンタモジュール30の筐体31の他面31bと、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25の外面25aを接合させ、筐体31に設けられた挿入ピン33を連結体25に設けられた挿入孔26内に挿入させる。このことによりプリンタモジュール30と印刷用紙巻き取りモジュール20を容易かつ精度良く組み立てることができる。
さらにまた、各モジュール10,30,20の筐体11,31,21間に、筐体11,31,21より小型の連結体35,25を介在させ、連結体15,35,25の高さを筐体11,31,21に比べて低く抑えた。また筐体11,31,21の開口12a,12b,32a,32b,22a,22bを連結体15,35,25の上方位置に配置した。このことにより、筐体11,31,21間において、連結体35,25の上方領域を印刷用紙Wの走行領域として利用することができる。また、筐体11,31,21の幅を連結体15,35,25の幅と同一とすることにより、プリンタシステム10全体として、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向の幅を均一に揃えることができる。
<第2の実施の形態>
次に図面を参照して本開示による第2の実施の形態について説明する。
図6乃至図9は本開示による第2の実施の形態を示す図である。
図6乃至図9に示す第2の実施の形態は、印刷用紙供給モジュール10と印刷用紙巻き取りモジュール20との間にYMCプリンタモジュール30A、特色プリンタモジュール40、およびOP層プリンタモジュール50を配置したものであり、他の構成は図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。
図6乃至図9に示す第2の実施の形態において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず図6乃至図9により第2の実施の形態によるプリンタシステム1について述べる。
図6乃至図9に示すように、プリンタシステム1は連続して配置され、互いに連結された5台のモジュール10,30A、40,50,20を備えている。このうち上流側のモジュール10はロール状印刷用紙Wを供給する印刷用紙供給機能をもつ印刷用紙供給モジュール10となり、下流側のモジュール20は印刷済の印刷用紙Wを巻き取る機能をもつ印刷用紙巻き取りモジュール20となっている。
また印刷用紙供給モジュール10と、印刷用紙巻き取りモジュール20との間に、印刷用紙Wに対して印刷を施すYMCプリンタモジュール30A、特色プリンタモジュール40およびOP層プリンタモジュール50が設置されている。
このうち印刷用紙供給モジュール10は、筐体11と、筐体11内に内蔵された印刷用紙供給部17とを有し、印刷用紙供給部17から供給された印刷用紙Wは案内ローラ18aおよびニップローラ18bにより案内されて後述する他面11bの開口12bを介してYMCプリンタモジュール30Aへ送られる。
また印刷用紙巻き取りモジュール20は、筐体21と、筐体21内に内蔵された印刷用紙巻き取り部27とを有し、YMCプリンタモジュール30A、特色プリンタモジュール40およびOP層プリンタモジュール50により印刷が施された印刷用紙Wが、後述する一面21aの開口22aを介して進入し、この印刷用紙Wがニップローラ28aおよび案内ローラ28bにより案内されて印刷用紙巻き取り部27により巻き取られる。
さらにYMCプリンタモジュール30Aは筐体31と、筐体31内に設けられ、インクリボン39Aを供給するインクリボン供給部37Aと、筐体31内に設けられ、インクリボン39Aを巻き取るインクリボン巻き取り部38Aとを有する。また筐体31内には印刷用紙Wとインクリボン39Aとを挟持して、印刷用紙Wに印刷を施すサーマルヘッド90およびプラテンローラ91とが設けられている。
また筐体31内には印刷用紙供給モジュール10から送られてくる印刷用紙Wをサーマルヘッド90側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bが設けられている。さらにサーマルヘッド90により印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体31の他面31bに設けられた開口32bを経て特色プリンタモジュール40側へ排出される。
さらにまた、YMCプリンタモジュール30Aの筐体31には、筐体31の一面31aに、印刷用紙供給モジュール10から送られる印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図6参照)。
さらに筐体31内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体31内に支持されている。
ところでYMCプリンタモジュール30A内に内蔵されたインクリボン供給部37Aから供給されるインクリボン39Aは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色を含む。
さらに特色プリンタモジュール40は筐体41と、筐体41内に設けられ、インクリボン49を供給するインクリボン供給部47と、筐体41内に設けられ、インクリボン49を巻き取るインクリボン巻き取り部48とを有する。また筐体41内には印刷用紙Wとインクリボン49とを挟持して、印刷用紙Wに印刷を施すサーマルヘッド90およびプラテンローラ91とが設けられている。
また筐体41内にはYMCプリンタモジュール30Aから送られてくる印刷用紙Wをサーマルヘッド90側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bが設けられている。さらにサーマルヘッド90により印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体41の他面41bに設けられた開口42bを経てOP層プリンタモジュール50側へ排出される。
さらにまた、特色プリンタモジュール40の筐体41には、筐体41の一面41aに、YMCプリンタモジュール30Aから送られる印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図6参照)。
さらに筐体41内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体41内に支持されている。
ところで特色プリンタモジュール40内に内蔵されたインクリボン供給部47から供給されるインクリボン49は、イエロー、マゼンタ、シアン以外の特色を含む。
さらにOP層プリンタモジュール50は筐体51と、筐体51内に設けられ、インクリボン59を供給するインクリボン供給部57と、筐体51内に設けられ、インクリボン59を巻き取るインクリボン巻き取り部58とを有する。また筐体51内には印刷用紙Wとインクリボン59とを挟持して、印刷用紙Wに印刷を施すサーマルヘッド90およびプラテンローラ91とが設けられている。
また筐体51内には特色プリンタモジュール40から送られてくる印刷用紙Wをサーマルヘッド90側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bが設けられている。さらにサーマルヘッド90により印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体51の他面51bに設けられた開口52bを経て印刷用紙巻き取りモジュール20側へ排出される。
さらにまた、OP層プリンタモジュール50の筐体51には、筐体51の一面51aに、特色プリンタモジュール40から送られる印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図6参照)。
さらに筐体51内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体51内に支持されている。
ところでOP層プリンタモジュール50内に内蔵されたインクリボン供給部57から供給されるインクリボン59は、オーバーコート層(OP層)を含む。
次に印刷用紙供給モジュール10、YMCプリンタモジュール30A、特色プリンタモジュール40、OP層プリンタモジュール50および印刷用紙巻き取りモジュール20の構造について更に述べる。
印刷用紙供給モジュール10は上述のように直方体状の筐体11と、筐体11の一面11aにこの一面11aから突出して設けられた直方体状の連結体15とを有する。また連結体15の外面15aおよび一面11aに対向する他面11bのうち一方に、例えば連結体15の外面15aに水平方向に並んで2個の挿入孔16が形成され、他方に、例えば他面11bに隣接するYMCプリンタモジュール30Aの後述する連結体35に設けられた挿入孔36に挿入される挿入ピン13が水平方向に並んで2個設けられている。
また印刷用紙巻き取りモジュール20は上述のように直方体状の筐体21と、筐体21の一面21aにこの一面21aから突出して設けられた直方体状の連結体25とを有する。また連結体25の外面25aおよび一面21aに対向する他面21bのうち一方に、例えば連結体25の外面25aに水平方向に並んで2個の挿入孔26が形成され、他方に、例えば他面21bに水平方向に並んで2個の挿入ピン23が設けられている。
またYMCプリンタモジュール30Aは上述のように直方体状の筐体31と、筐体31の一面31aにこの一面31aから突出して設けられた直方体状の連結体35とを有する。また連結体35の外面35aおよび一面31aに対向する他面35bのうち一方に、例えば連結体35の外面35aに水平方向に並んで2個の挿入孔36が形成され、他方に、例えば他面31bに隣接する特色プリンタモジュール40の連結体45に設けられた挿入孔46に挿入される挿入ピン33が水平方向に並んで2個設けられている。
また特色プリンタモジュール40は上述のように直方体状の筐体41と、筐体41の一面41aにこの一面41aから突出して設けられた直方体状の連結体45とを有する。また連結体45の外面45aおよび一面41aに対向する他面41bのうち一方に、例えば連結体45の外面45aに水平方向に並んで2個の挿入孔46が形成され、他方に、例えば他面41bに隣接するOP層プリンタモジュール50の連結体55に設けられた挿入孔56に挿入される挿入ピン43が水平方向に並んで2個設けられている。
またOP層プリンタモジュール50は上述のように直方体状の筐体51と、筐体51の一面51aにこの一面51aから突出して設けられた直方体状の連結体55とを有する。また連結体55の外面55aおよび一面51aに対向する他面51bのうち一方に、例えば連結体55の外面55aに水平方向に並んで2個の挿入孔56が形成され、他方に、例えば他面51bに隣接する印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25に設けられた挿入孔26に挿入される挿入ピン53が水平方向に並んで2個設けられている。
本実施の形態において、印刷用紙供給モジュール10の筐体11は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体15に比べて大型となっている。また連結体15は筐体11と略同一幅を有し、その高さは筐体11の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体15および筐体11の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体25に比べて大型となっている。また連結体25は筐体21と略同一幅を有し、その高さは筐体21の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体25および筐体21の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
YMCプリンタモジュール30Aの筐体31は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体35に比べて大型となっている。また連結体35は筐体31と略同一幅を有し、その高さは筐体31の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体35および筐体31の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
また特色プリンタモジュール40の筐体41は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体45に比べて大型となっている。また連結体45は筐体41と略同一幅を有し、その高さは筐体41の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体45および筐体41の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
またOP層プリンタモジュール50の筐体51は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体55に比べて大型となっている。また連結体55は筐体51と略同一幅を有し、その高さは筐体51の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体55および筐体51の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
さらに印刷用紙供給モジュール10の筐体11の一面11aおよび他面11bには、連結体15の上方位置に、印刷用紙Wが通過する開口12a,12bが各々設けられ、筐体11の他面11bには第1接点81aが設けられ、連結体15の外面15aには、第2接点81bが設けられている。
また印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21の一面21aおよび他面21bには、連結体25の上方位置に印刷用紙Wが通過する開口22a,22bが各々設けられ、筐体21の他面21bには第1接点81aが設けられ、連結体25の外面25aには隣接するOP層プリンタモジュール50の第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
さらにYMCプリンタモジュール30Aの筐体31の一面および他面31bには、連結体35の上方位置に印刷用紙Wが通過する開口32a,32bが各々設けられ、筐体31の他面31bには第1接点81aが設けられている。連結体35の外面35aには隣接する印刷用紙供給モジュールの第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
さらに特色プリンタモジュール40の筐体41の一面41aおよび他面41bには、連結体45の上方位置に印刷用紙Wが通過する開口42a,42bが各々設けられ、筐体41の他面41bには第1接点81aが設けられている。連結体45の外面45aには隣接するYMCプリンタモジュール30Aの第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
さらにOP層プリンタモジュール50の筐体51の一面51aおよび他面51bには、連結体55の上方位置に印刷用紙Wが通過する開口52a,52bが各々設けられ、筐体51の他面51bには第1接点81aが設けられている。連結体55の外面55aには隣接する特色プリンタモジュール40の第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
ところで上述した印刷用紙供給モジュール10の筐体11および連結体15と、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21および連結体25と、YMCプリンタモジュール30Aの筐体31および連結体35と、特色プリンタモジュール40の筐体41および連結体45と、OP層プリンタモジュール50の筐体51および連結体55はいずれも互いに同一の外形および同一構造をもっていることが好ましい。このように印刷用紙供給モジュール10の筐体11および連結体15と、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21および連結体25と、YMCプリンタモジュール30Aの筐体31および連結体35と、特色プリンタモジュール40の筐体41および連結体45と、OP層プリンタモジュール50の筐体51および連結体55が同一の外形および同一構造をもつことにより、同一の外形および同一構造をもつ筐体と連結体を用い、筐体内に各々のモジュール内に対応する内部構造を配置することによって各モジュール10,20,30A,40,50を容易に作製することができる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず図7および図8に示すように、印刷用紙供給モジュール10と、印刷用紙巻き取りモジュール20と、YMCプリンタモジュール30Aと、特色プリンタモジュール40と、OP層プリンタモジュール50と、プリンタモジュール30とを準備する。
図7および図8において、印刷用紙供給モジュール10の筐体11内には印刷用紙供給部17が未だ配置されておらず、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21内にも印刷用紙巻き取り部27は未だ配置されていない。
次に図9に示すように、印刷用紙供給モジュール10の筐体11の他面11bと、YMCプリンタモジュール30Aの連結体35の外面35aを接合させる。このとき印刷用紙供給モジュール10の筐体11に設けられた挿入ピン13が、YMCプリンタモジュール30Aの連結体35に設けられた挿入孔36内に挿入される。
また印刷用紙供給モジュール10の筐体11に設けられた第1接点81aが、YMCプリンタモジュール30Aの連結体35に設けられた第2接点81bと電気的に接続し、第1接点81aと第2接点81bとが接続した情報は外部の制御回路9に送られる。
このようにして印刷用紙供給モジュール10の筐体11と、YMCプリンタモジュール30Aの連結体35とを精度良く位置決めして接合することができる。
同様にしてYMCプリンタモジュール30Aと、特色プリンタモジュール40が接合され、特色プリンタモジュール40と、OP層プリンタモジュール50とが接合される。
最後にOP層プリンタモジュール50の筐体51の他面51bと、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25の外面25aとを接合させる。このときOP層プリンタモジュール50の筐体51に設けられた挿入ピン53が、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25に設けられた挿入孔26内に挿入される。
またOP層プリンタモジュール50の筐体51に設けられた第1接点81aが、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21に設けられた第2接点81bと電気的に接続し、第1接点81aと第2接点81bとが接続した情報は外部の制御回路9に送られる。
このようにしてOP層プリンタモジュール50の筐体51と、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25とを精度良く位置決めして接合することができる。
その後、印刷用紙供給モジュール10の筐体11内に印刷用紙供給部17が設置され、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21内に印刷用紙巻き取り部27が設置され、このようにしてプリンタシステム1が得られる(図9参照)。
次に図6に示すように、印刷用紙供給モジュール10の筐体11内に配置された印刷用紙供給部17から印刷用紙Wが供給される。印刷用紙Wは筐体11内の案内ローラ18aおよびニップローラ18bを経て、筐体11の開口12bから排出され、YMCプリンタモジュール30Aの案内路95へ導かれて、開口32aからYMCプリンタモジュール30Aの筐体31内に入る。
YMCプリンタモジュール30Aの筐体31内へ送られた印刷用紙Wは、ニップローラ92a、案内ローラ92bおよび案内路95を順次通ってサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。
同様にインクリボン供給部37Aからインクリボン39Aがサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。この場合、インクリボン39Aは、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を有する。
そしてサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間で、印刷用紙Wとインクリボン39Aとが挟持され、サーマルヘッド90によりインクリボン39が印刷用紙Wに対して加熱押圧される。このようにしてサーマルヘッド90により、インクリボン39Aに設けられた、イエロー、マゼンタ、シアンの各色が印刷用紙Wに昇華方式で熱転写される。
次に印刷用紙WはYMCプリンタモジュール30Aの筐体31から開口32bを介して排出され、案内路95へ導かれて開口42aから特色プリンタモジュール40の筐体41内に入る。
特色プリンタモジュール40の筐体41内へ送られた印刷用紙Wは、ニップローラ92a、案内ローラ92bおよび案内路95を順次通ってサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。
同様にインクリボン供給部47からインクリボン49がサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。この場合、インクリボン49は、YMC以外の特色を有する。
そしてサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間で、印刷用紙Wとインクリボン49とが挟持され、サーマルヘッド90によりインクリボン49が印刷用紙Wに対して加熱押圧される。このようにしてサーマルヘッド90により、インクリボン49に設けられた特色が印刷用紙Wに熱転写される。
次に印刷用紙Wは特色プリンタモジュール40の筐体41から開口42bを介して排出され、案内路95に導かれて開口52aからOP層プリンタモジュール50の筐体51内に入る。
OP層プリンタモジュール50の筐体51内へ送られた印刷用紙Wは、ニップローラ92a、案内ローラ92bおよび案内路95を順次通ってサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。
同様にインクリボン供給部57からインクリボン59がサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。この場合、インクリボン59は、オーバーコート層を有する。
そしてサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間で、印刷用紙Wとインクリボン59とが挟持され、サーマルヘッド90によりインクリボン59が印刷用紙Wに対して加熱押圧される。このようにしてサーマルヘッド90により、インクリボン59に設けられた、オーバーコート層(OP層)が印刷用紙Wに熱転写される。
このようにして印刷用紙Wの上面にイエロー、マゼンタ、シアンの各色と、特色と、オーバーコート層が熱転写されて印刷される。
このようにしてサーマルヘッド90により上面に印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93a、ニップローラ93bおよび案内路95を経て開口52bからOP層プリンタモジュール50の筐体51の外方へ送られる。
その後、OP層プリンタモジュール50の筐体51から外方へ送られた印刷用紙Wは印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21に設けられた案内路95から開口22aを通って筐体21内に入る。
次に印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21内において、印刷用紙Wはニップローラ28aおよび案内ローラ28bを順次通って、印刷用紙巻き取り部27に巻き取られる。
以上のように本実施の形態によれば、印刷用紙供給モジュール10の筐体11の他面11bとYMCプリンタモジュール30Aの連結体35の外面35aを接合させ、筐体11に設けられた挿入ピン13を連結体35に設けられた挿入孔36内に挿入させる。このことにより印刷用紙供給モジュール10とYMCプリンタモジュール30Aを容易かつ精度良く組み立てることができる。
同様にしてYMCプリンタモジュール30Aと特色プリンタモジュール40を容易かつ精度良く組み立てることができ、かつ特色プリンタモジュール40とOP層プリンタモジュール50を容易かつ精度良く組み立てることができる。
最後にOP層プリンタモジュール50の筐体51の他面51bと、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25の外面25aを接合させ、筐体51に設けられた挿入ピン53を連結体25に設けられた挿入孔26内に挿入させる。このことによりOP層プリンタモジュール50と印刷用紙巻き取りモジュール20を容易かつ精度良く組み立てることができる。
さらにまた、各モジュール10,30A,40,50,20の筐体11,31,41,51,21間に、筐体11,31,41,51,21より小型の連結体35,45,55,25を介在させ、連結体15,35,45,55,25の高さを筐体11,31,41,51,21に比べて低く抑えた。また筐体11,31,41,51,21の開口12a,12b,32a,32b,42a,42b,52a,52b,22a,22bを連結体15,35,45,55,25の上方位置に配置した。このことにより、筐体11,31,41,51,21間において、連結体35,45,55,25の上方領域を印刷用紙Wの走行領域として利用することができる。また、筐体11,31,41,51,21の幅を連結体15,35,45,55,25の幅と同一とすることにより、プリンタシステム10全体として、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向の幅を均一に揃えることができる。
<第3の実施の形態>
次に図面を参照して本開示による第3の実施の形態について説明する。
図10および図11は本開示による第3の実施の形態を示す図である。
図10および図11に示す第3の実施の形態は、印刷用紙供給モジュール10と印刷用紙巻き取りモジュール20との間に、第1プリンタモジュール30Bと、第2プリンタモジュール30Cと、第3プリンタモジュール30Dと、特色プリンタモジュール40と、OP層プリンタモジュール50と、カバーシート付着モジュール60とを配置したものであり、他の構成は図1乃至図5に示す第1の実施の形態および図6乃至図9に示す第2の実施の形態と略同一である。
図10および図11に示す第3の実施の形態において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態および図6乃至図9に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する
なお、図10および図11に示す第3の実施の形態において、第1プリンタモジュール30BはY(イエロー)色を印刷するものであり、第2プリンタモジュール30CはM(マゼンタ)色を印刷するものであり、第3プリンタモジュール30DはC(シアン)色を印刷するものである。
このため第1プリンタモジュール30Bと、第2プリンタモジュール30Cと、第3プリンタモジュール30Dとにより、YMC(イエロー、マゼンタ、シアン)の各色を印刷用紙Wに印刷することができる。
まず図10および図11により第3の実施の形態によるプリンタシステム1について述べる。
図10および図11に示すように、プリンタシステム1は連続して配置され、互いに連結された8台のモジュール10,30B,30C,30D,40,50,60,20を備えている。このうち上流側のモジュール10はロール状印刷用紙Wを供給する印刷用紙供給機能をもつ印刷用紙供給モジュール10となり、下流側のモジュール20は印刷済の印刷用紙Wを巻き取る機能をもつ印刷用紙巻き取りモジュール20となっている。
また印刷用紙供給モジュール10と、印刷用紙巻き取りモジュール20との間に、印刷用紙Wに対して印刷を施す第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30C、第3プリンタモジュール30D、特色プリンタモジュール40、およびOP層プリンタモジュール50と、印刷用紙Wにカバーシートを設けるカバーシート付着モジュール60が設置されている。
このうち印刷用紙供給モジュール10は、筐体11と、筐体11内に内蔵された印刷用紙供給部17とを有し、印刷用紙供給部17から供給された印刷用紙Wは案内ローラ18aおよびニップローラ18bにより案内されて後述する他面11bの開口12bを介して第1プリンタモジュール30Bへ送られる。
また印刷用紙巻き取りモジュール20は、筐体21と、筐体21内に内蔵された印刷用紙巻き取り部27とを有し、カバーシート付着モジュール60によりカバーシートが付着された印刷用紙Wが後述する一面21aの開口22aを介して進入し、この印刷用紙Wがニップローラ28aおよび案内ローラ28bにより案内されて印刷用紙巻き取り部27により巻き取られる。
さらに第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30Cおよび第3プリンタモジュール30Dは互いに略同一構造をもち、筐体31と、筐体31内に設けられ、インクリボン39B,39C,39Dを供給するインクリボン供給部37B,37C,37Dと、筐体31内に設けられ、インクリボン39B,39C,39Dを巻き取るインクリボン巻き取り部38B,38C,38Dとを有する。また筐体31内には印刷用紙Wとインクリボン39B,39C,39Dとを挟持して、印刷用紙Wに印刷を施すサーマルヘッド90およびプラテンローラ91とが設けられている。
また各筐体31内には印刷用紙供給モジュール10から送られてくる印刷用紙Wをサーマルヘッド90側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bが設けられている。さらにサーマルヘッド90により印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体31の他面31bに設けられた開口32bを経て排出される。
さらにまた、第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30Cおよび第3プリンタモジュール30Dの各々の筐体31には、筐体31の一面31aに、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図10参照)。
さらに筐体31内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体31内に支持されている。
ところで第1プリンタモジュール30B内に内蔵されたインクリボン供給部37Bから供給されるインクリボン39Bは、イエローの色を含む。
また第2プリンタモジュール30C内に内蔵されたインクリボン供給部37Cから供給されるインクリボン39Cはマゼンタの色を含む。
さらに第3プリンタモジュール30D内に内蔵されたインクリボン供給部37Dから供給されるインクリボン39Dはシアンの色を含む。
さらに特色プリンタモジュール40は筐体41と、筐体41内に設けられ、インクリボン49を供給するインクリボン供給部47と、筐体41内に設けられ、インクリボン49を巻き取るインクリボン巻き取り部48とを有する。また筐体41内には印刷用紙Wとインクリボン49とを挟持して、印刷用紙Wに印刷を施すサーマルヘッド90およびプラテンローラ91とが設けられている。
また筐体41内には第3プリンタモジュール30Dから送られてくる印刷用紙Wをサーマルヘッド90側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bが設けられている。さらにサーマルヘッド90により印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体41の他面41bに設けられた開口42bを経てOP層プリンタモジュール50側へ排出される。
さらにまた、特色プリンタモジュール40の筐体41には、筐体41の一面41aに、第3プリンタモジュール30Dから送られる印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図11参照)。
さらに筐体41内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体41内に支持されている。
ところで特色プリンタモジュール40内に内蔵されたインクリボン供給部47から供給されるインクリボン49は、イエロー、マゼンタ、シアン以外の特色を含む。
さらにOP層プリンタモジュール50は筐体51と、筐体51内に設けられ、インクリボン59を供給するインクリボン供給部57と、筐体51内に設けられ、インクリボン59を巻き取るインクリボン巻き取り部58とを有する。また筐体51内には印刷用紙Wとインクリボン59とを挟持して、印刷用紙Wに印刷を施すサーマルヘッド90およびプラテンローラ91とが設けられている。
また筐体51内には特色プリンタモジュール40から送られてくる印刷用紙Wをサーマルヘッド90側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bが設けられている。
さらにサーマルヘッド90により印刷が施された印刷用紙Wはニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体51の他面51bに設けられた開口52bを経てカバーシート付着モジュール60側へ排出される。
さらにまた、OP層プリンタモジュール50の筐体51には、筐体51の一面51aに、特色プリンタモジュール40から送られる印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図10および図11参照)。
さらに筐体51内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体51内に支持されている。
ところでOP層プリンタモジュール50内に内蔵されたインクリボン供給部57から供給されるインクリボン59は、オーバーコート層(OP層)を含む。
またカバーシート付着モジュール60は筐体61と、筐体61内に設けられ、印刷用紙Wに対してカバーシート99を供給するカバーシート供給部67とを有する。
カバーシート供給部67から供給されるカバーシート99は印刷用紙Wとともに加熱板98とプラテンローラ91との間で挟持される。そしてカバーシート99は加熱板98により加圧されながら加熱され、印刷用紙W上に付着する。印刷用紙W上に付着するカバーシート99は印刷用紙Wに対して微粘着状態で付着され、保護シートとして機能する。そして例えば、印刷用紙Wが転写シートとして使用される場合、後工程において印刷用紙Wから剥離され、印刷用紙Wが図示しない被転写体に転写される。なお、カバーシート付着モジュール60の筐体61内には、OP層プリンタモジュール50から送られてくる印刷用紙Wを、加熱板98およびプラテンローラ91側へ案内するニップローラ92aおよび案内ローラ92bと、加熱板98およびプラテンローラ91によりカバーシート99が付着した印刷用紙Wを案内するニップローラ93aおよびニップローラ93bとが配置されている。
このようにして加熱板98によりカバーシート99が付着された印刷用紙Wは、ニップローラ93aおよびニップローラ93bを介して、筐体61の他面61bに設けられた開口62bを経て印刷用紙巻き取りモジュール20側へ排出される。
さらにまた、カバーシート付着モジュール60の筐体61には、筐体61の一面61aに、OP層プリンタモジュール50から送られる印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている(図10および図11参照)。
さらに筐体61内には、ニップローラ92aと案内ローラ92bとの間、案内ローラ92bとプラテンローラ91との間、ニップローラ93aとニップローラ93bとの間にも、印刷用紙Wを案内する案内路95が設けられている。
これら案内路95は図示しない支持機構により筐体61内に支持されている。
次に印刷用紙供給モジュール10、第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30C、第3プリンタモジュール30D、特色プリンタモジュール40、OP層プリンタモジュール50、カバーシート付着モジュール60および印刷用紙巻き取りモジュール20の構造について更に述べる。
印刷用紙供給モジュール10は上述のように直方体状の筐体11と、筐体11の一面11aにこの一面11aから突出して設けられた直方体状の連結体15とを有する。また連結体15の外面15aおよび一面11aに対向する他面11bのうち一方に、例えば連結体15の外面15aに水平方向に並んで2個の挿入孔16が形成され、他方に、例えば他面11bに隣接する第1プリンタモジュール30Bの後述する連結体35に設けられた挿入孔36に挿入される挿入ピン13が水平方向に並んで2個設けられている。
また印刷用紙巻き取りモジュール20は上述のように直方体状の筐体21と、筐体21の一面21aにこの一面21aから突出して設けられた直方体状の連結体25とを有する。また連結体25の外面25aおよび一面21aに対向する他面21bのうち一方に、例えば連結体25の外面25aに水平方向に並んで2個の挿入孔26が形成され、他方に、例えば他面21bに水平方向に並んで2個の挿入ピン23が設けられている。
また第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30Cおよび第3プリンタモジュール30Dは互いに略同一構造をもち、各々直方体状の筐体31と、筐体31の一面31aにこの一面31aから突出して設けられた直方体状の連結体35とを有する。また連結体35の外面35aおよび一面31aに対向する他面35bのうち一方に、例えば連結体35の外面35aに水平方向に並んで2個の挿入孔36が形成され、他方に、例えば他面31bに隣接するモジュールの挿入孔に挿入される挿入ピン33が水平方向に並んで2個設けられている。
また特色プリンタモジュール40は上述のように直方体状の筐体41と、筐体41の一面41aにこの一面41aから突出して設けられた直方体状の連結体45とを有する。また連結体45の外面45aおよび一面41aに対向する他面41bのうち一方に、例えば連結体45の外面45aに水平方向に並んで2個の挿入孔46が形成され、他方に、例えば他面41bに隣接するOP層プリンタモジュール50の連結体55に設けられた挿入孔56に挿入される挿入ピン43が水平方向に並んで2個設けられている。
またOP層プリンタモジュール50は上述のように直方体状の筐体51と、筐体51の一面51aにこの一面51aから突出して設けられた直方体状の連結体55とを有する。また連結体55の外面55aおよび一面51aに対向する他面51bのうち一方に、例えば連結体55の外面55aに水平方向に並んで2個の挿入孔56が形成され、他方に、例えば他面51bに隣接するカバーシート付着モジュール60の連結体65に設けられた挿入孔66に挿入される挿入ピン53が水平方向に並んで2個設けられている。
またカバーシート付着モジュール60は直方体状の筐体61と、筐体61の一面61aにこの一面61aから突出して設けられた直方体状の連結体65とを有する。また連結体65の外面65aおよび一面61aに対向する他面61bのうち一方に、例えば連結体65の外面65aに水平方向に並んで2個の挿入孔66が形成され、他方に、例えば他面61bに隣接する印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25に設けられた挿入孔26に挿入される挿入ピン63が水平方向に並んで2個設けられている。
本実施の形態において、印刷用紙供給モジュール10の筐体11は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体15に比べて大型となっている。また連結体15は筐体11と略同一幅を有し、その高さは筐体11の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体15および筐体11の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体25に比べて大型となっている。また連結体25は筐体21と略同一幅を有し、その高さは筐体21の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体25および筐体21の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30Cおよび第3プリンタモジュール30Dの筐体31は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体35に比べて大型となっている。また連結体35は筐体31と略同一幅を有し、その高さは筐体31の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体35および筐体31の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
また特色プリンタモジュール40の筐体41は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体45に比べて大型となっている。また連結体45は筐体41と略同一幅を有し、その高さは筐体41の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体45および筐体41の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
またOP層プリンタモジュール50の筐体51は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体55に比べて大型となっている。また連結体55は筐体51と略同一幅を有し、その高さは筐体51の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体55および筐体51の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
またカバーシート付着モジュール60の筐体61は直方体状をなし、同じく直方体状の連結体65に比べて大型となっている。また連結体65は筐体61と略同一幅を有し、その高さは筐体61の高さの1/4~1/2程度となっている。ここで、連結体65および筐体61の幅とは、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向に沿った幅をいう。
さらに印刷用紙供給モジュール10の筐体11の一面11aおよび他面11bには、連結体15の上方に、印刷用紙Wが通過する開口12a,12bが各々設けられ、筐体11の他面11bには第1接点81aが設けられ、連結体15の外面15aには、第2接点81bが設けられている。
また印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21の一面21aおよび他面21bには、連結体25の上方に印刷用紙Wが通過する開口22a,22bが各々設けられ、筐体21の他面21bには第1接点81aが設けられ、連結体25の外面25aには隣接するカバーシート付着モジュール60の第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
さらに第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30Cおよび第3プリンタモジュール30Dの筐体31の一面31aおよび他面31bには、連結体35の上方に印刷用紙Wが通過する開口32a,32bが各々設けられ、筐体31の他面31bには第1接点81aが設けられている。連結体35の外面35aには隣接するモジュールの第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
さらに特色プリンタモジュール40の筐体41の一面41aおよび他面41bには、連結体45の上方に印刷用紙Wが通過する開口42a,42bが各々設けられ、筐体41の他面41bには第1接点81aが設けられている。連結体45の外面45aには隣接する第3プリンタモジュール30Dの第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
さらにOP層プリンタモジュール50の筐体51の一面51aおよび他面51bには、連結体55の上方に印刷用紙Wが通過する開口52a,52bが各々設けられ、筐体51の他面51bには第1接点81aが設けられている。連結体55の外面55aには隣接する特色プリンタモジュール40の第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
また、カバーシート付着モジュール60の筐体61の一面61aおよび他面61bには、連結体65の上方に印刷用紙Wが通過する開口62a,62bが各々設けられ、筐体61の他面61bには第1接点81aが設けられている。連結体65の外面65aには隣接するOP層プリンタモジュール50の第1接点81aと電気的に接続される第2接点81bが設けられている。
ところで上述した印刷用紙供給モジュール10の筐体11および連結体15と、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21および連結体25と、第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30Cおよび第3プリンタモジュール30Dの筐体31および連結体35と、特色プリンタモジュール40の筐体41および連結体45と、OP層プリンタモジュール50の筐体51および連結体55と、カバーシート付着モジュール60の筐体61および連結体65はいずれも互いに同一の外形および同一構造をもっていることが好ましい。このように印刷用紙供給モジュール10の筐体11および連結体15と、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21および連結体25と、第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30Cおよび第3プリンタモジュール30Dの筐体31および連結体35と、特色プリンタモジュール40の筐体41および連結体45と、OP層プリンタモジュール50の筐体51および連結体55と、カバーシート付着モジュール60の筐体61および連結体65が同一の外形および同一構造をもつことにより、同一の外形および同一構造をもつ筐体と連結体を用い、筐体内に各々のモジュール内に対応する内部構造を配置することによって各モジュール10,20,30B,30C,30D,40,50,60を容易に作製することができる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず図10および図11に示すように、印刷用紙供給モジュール10と、印刷用紙巻き取りモジュール20と、第1プリンタモジュール30Bと、第2プリンタモジュール30Cと、第3プリンタモジュール30Dと、特色プリンタモジュール40と、OP層プリンタモジュール50と、カバーシート付着モジュール60とを準備する。
次に図10および図11に示すように、印刷用紙供給モジュール10の筐体11の他面11bと、第1プリンタモジュール30Bの連結体35の外面35aを接合させる。このとき印刷用紙供給モジュール10の筐体11に設けられた挿入ピン13が、第1プリンタモジュール30Bの連結体35に設けられた挿入孔36内に挿入される。
また印刷用紙供給モジュール10の筐体11に設けられた第1接点81aが、第1プリンタモジュール30Bの筐体31に設けられた第2接点81bと電気的に接続し、第1接点81aと第2接点81bとが接続した情報は外部の制御回路9に送られる。
このようにして印刷用紙供給モジュール10の筐体11と、第1プリンタモジュール30Bの連結体35とを精度良く位置決めして接合することができる。
同様にして第1プリンタモジュール30B、第2プリンタモジュール30C、第3プリンタモジュール30D、特色プリンタモジュール40、OP層プリンタモジュール50、およびカバーシート付着モジュール60が順次接合される。
最後にカバーシート付着モジュール60の筐体61の他面61bと、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25の外面25aとを接合させる。このときカバーシート付着モジュール60の筐体61に設けられた挿入ピン63が、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25に設けられた挿入孔26内に挿入される。
またカバーシート付着モジュール60の筐体61に設けられた第1接点81aが、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21に設けられた第2接点と電気的に接続し、第1接点81aと第2接点81bとが接続した情報は外部の制御回路9に送られる。
このようにしてカバーシート付着モジュール60の筐体51と、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25とを精度良く位置決めして接合することができる。
このようにしてプリンタシステム1が得られる(図10および図11参照)。
次に図10および図11に示すように、印刷用紙供給モジュール10の筐体11内に配置された印刷用紙供給部17から印刷用紙Wが供給される。印刷用紙Wは筐体11内の案内ローラ18aおよびニップローラ18bを経て、筐体11の開口12bから排出され、第1プリンタモジュール30Bの案内路95へ導かれて、開口32aから第1プリンタモジュール30Bの筐体31内に入る。
第1プリンタモジュール30Bの筐体31内へ送られた印刷用紙Wは、ニップローラ92a、案内ローラ92bおよび案内路95を順次通ってサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。
同様にインクリボン供給部37Bからインクリボン39Bがサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。この場合、インクリボン39Bは、イエローの色を有する。
そしてサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間で、印刷用紙Wとインクリボン39Bとが挟持され、サーマルヘッド90によりインクリボン39が印刷用紙Wに対して加熱押圧される。このようにしてサーマルヘッド90により、インクリボン39Bに設けられた、イエローの色が印刷用紙Wに昇華方式で熱転写される。
その後、印刷用紙Wは第2プリンタモジュール30C内に入り、第1プリンタモジュール30Bと同様の工程を経て、第2プリンタモジュール30Cにおいて印刷用紙W上にマゼンタの色が印刷される。
次に印刷用紙Wは第3プリンタモジュール30D内に入り、第1プリンタモジュール30Bと同様の工程を経て、第3プリンタモジュール30Dにおいて印刷用紙W上にシアンの色が印刷される。
次に印刷用紙Wは第3プリンタモジュール30Dの筐体31から開口32bを介して排出され、案内路95へ導かれて開口42aから特色プリンタモジュール40の筐体41内に入る。
特色プリンタモジュール40の筐体41内へ送られた印刷用紙Wは、ニップローラ92a、案内ローラ92bおよび案内路95を順次通ってサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。
同様にインクリボン供給部47からインクリボン49がサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。この場合、インクリボン49は、YMC以外の特色を有する。
そしてサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間で、印刷用紙Wとインクリボン39とが挟持され、サーマルヘッド90によりインクリボン49が印刷用紙Wに対して加熱押圧される。このようにしてサーマルヘッド90により、インクリボン49に設けられた特色が印刷用紙Wに熱転写される。
次に印刷用紙Wは特色プリンタモジュール40の筐体41から開口42bを介して排出され、案内路95に導かれて開口52aからOP層プリンタモジュール50の筐体51内に入る。
OP層プリンタモジュール50の筐体51内へ送られた印刷用紙Wは、ニップローラ92a、案内ローラ92bおよび案内路95を順次通ってサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。
同様にインクリボン供給部57からインクリボン59がサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間へ送られる。この場合、インクリボン59は、オーバーコート層を有する。
そしてサーマルヘッド90とプラテンローラ91との間で、印刷用紙Wとインクリボン59とが挟持され、サーマルヘッド90によりインクリボン59が印刷用紙Wに対して加熱押圧される。このようにしてサーマルヘッド90により、インクリボン59に設けられた、オーバーコート層(OP層)が印刷用紙Wに熱転写される。
このようにして、印刷用紙Wの上面にイエロー、マゼンタ、シアンの各色と、特色と、オーバーコート層が熱転写されて印刷が施される。
次に印刷用紙WはOP層プリンタモジュール50の筐体51から開口52bを介して排出され、案内路95を経て開口62aからカバーシート付着モジュール60の筐体61内に入る。カバーシート付着モジュール60の筐体61内に送られた印刷用紙Wは、加熱板98側へ送られる。同時にカバーシート供給部67からカバーシート99が印刷用紙W上へ供給され、印刷用紙Wとカバーシート99は加熱板98とプラテンローラ91との間で挟持される。次にカバーシート99が加熱板98により加圧されながら加熱され、印刷用紙W上に付着する。
カバーシート99は印刷用紙Wを保護するとともに、印刷用紙Wが転写シートとして使用される場合、後工程において印刷用紙Wから剥離される。カバーシート99が剥離された印刷用紙Wは図示しない被転写体に転写される。
このようにしてカバーシート99が付着された印刷用紙Wは、カバーシート付着モジュール60の筐体61から外方へ送られる。
その後、カバーシート付着モジュール60の筐体61から外方へ送られた印刷用紙Wは、印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21に設けられた案内路95から開口20aを通って筐体21内に入る。
次に印刷用紙巻き取りモジュール20の筐体21内において、印刷用紙Wはニップローラ28aおよび案内ローラ28bを順次通って、印刷用紙巻き取り部27に巻き取られる。
以上のように本実施の形態によれば、印刷用紙供給モジュール10の筐体11の他面11bと第1プリンタモジュール30Bの連結体35の外面35aを接合させ、筐体11に設けられた挿入ピン13を連結体35に設けられた挿入孔36内に挿入させる。このことにより印刷用紙供給モジュール10と第1プリンタモジュール30Bを容易かつ精度良く組み立てることができる。
同様にして、第1プリンタモジュール30Bに対して、第2プリンタモジュール30C、第3プリンタモジュール30D、特色プリンタモジュール40、OP層プリンタモジュール50、カバーシート付着モジュール60を順次、容易かつ精度良く組み立てることができる。
最後にカバーシート付着モジュール60の筐体61の他面61bと、印刷用紙巻き取りモジュール20の連結体25の外面25aを接合させ、筐体61に設けられた挿入ピン33を連結体25に設けられた挿入孔26内に挿入させる。このことによりカバーシート付着モジュール60と印刷用紙巻き取りモジュール20を容易かつ精度良く組み立てることができる。
さらにまた、各モジュール10,30,40,50,60,20の筐体11,31,41,51,61,21間に、筐体11,31,41,51,61,21より小型の連結体35,45,55,65,25を介在させ、連結体15,35,45,55,65,25の高さを筐体11,31,41,51,61,21に比べて低く抑えた。また筐体11,31,41,51,61,21の開口12a,12b,32a,32b,42a,42b,52a,52b、62a,22a,22bを連結体15,35,45,55,65,25の上方位置に配置した。このことにより、筐体11,31,41,51,61,21間において、連結体35,45,55,65,25の上方領域を印刷用紙Wの走行領域として利用することができる。また、筐体11,31,41,51,61,21の幅を連結体15,35,45,65,25の幅と同一とすることにより、プリンタシステム10全体として、印刷用紙Wの走行方向に直交する方向の幅を均一に揃えることができる。