JP2022175465A - Composite preform and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、複合プリフォームおよびその製造方法に関する。 The present disclosure relates to composite preforms and methods of making same.
近時、飲食品等の内容液を収容するボトルとして、プラスチック製のものが一般化してきており、このようなプラスチックボトルには内容液が収容される。 2. Description of the Related Art In recent years, plastic bottles have become popular as bottles for containing liquids such as food and drink, and liquids are contained in such plastic bottles.
このような内容液を収容するプラスチックボトルは、金型内にプリフォームを挿入し、2軸延伸ブロー成形することにより製造される。 A plastic bottle containing such a content liquid is manufactured by inserting a preform into a mold and biaxially stretching and blow-molding it.
ところで、従来の2軸延伸ブロー成形法では、例えばPETやPP等の単層材料、多層材料又はブレンド材料等を含むプリフォームを用いて容器形状に成形している。しかしながら、従来の2軸延伸ブロー成形法においては、単にプリフォームを容器形状に成形するだけであるのが一般的である。このため、容器に対して様々な機能や特性(バリア性や保温性等)を持たせる場合、例えばプリフォームを構成する材料を変更する等、その手段は限定されてしまう。とりわけ、容器の部位(例えば胴部や底部)に応じて、異なる機能や特性を持たせることは難しい。このためプリフォームの外側に色々の機能をもつプラスチック製部材を設け、プリフォームとプラスチック製部材を一体としてブロー成形することにより複合容器を製造する技術が開発されている。 By the way, in the conventional biaxial stretch blow molding method, for example, a preform containing a single-layer material such as PET or PP, a multi-layer material, or a blend material is used to form a container shape. However, in conventional biaxial stretch blow molding processes, it is common to simply mold the preform into a container shape. Therefore, when various functions and properties (barrier properties, heat retention, etc.) are to be imparted to the container, the means for doing so are limited, for example, by changing the material constituting the preform. In particular, it is difficult to give different functions and characteristics to different parts of the container (for example, the body and the bottom). For this reason, a technique has been developed in which a plastic member having various functions is provided outside the preform and the preform and the plastic member are integrally blow-molded to manufacture a composite container.
このような構成をもつ複合容器において、内容液が炭酸ガスを含む場合、この内容液中の炭酸ガスが外部へ放出することを防止する機能、あるいは断熱性をより高める機能が求められている。 In the composite container having such a structure, when the content liquid contains carbon dioxide gas, a function to prevent the carbon dioxide gas in the content liquid from being released to the outside, or a function to further improve heat insulation is required.
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、内容液中の炭酸ガスの放出を防止する機能、あるいは断熱性を高める機能を有する、複合プリフォームおよびその製造方法を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in consideration of such points, and provides a composite preform having a function of preventing the release of carbon dioxide gas in the content liquid or a function of increasing heat insulation, and a method for manufacturing the same. With the goal.
本開示は、複合容器において、プラスチック材料製の容器本体と、前記容器本体の外側を取り囲むように密着して設けられたプラスチック製部材とを備え、前記容器本体、および前記プラスチック製部材は、ブロー成形により一体として膨張され、前記容器本体と前記プラスチック製部材との間に空間が形成され、当該空間内に流体が充填されている、複合容器である。 The present disclosure provides a composite container comprising a container body made of a plastic material and a plastic member provided in close contact so as to surround the outside of the container body, wherein the container body and the plastic member are blow The composite container is integrally expanded by molding, a space is formed between the container body and the plastic member, and the space is filled with a fluid.
本開示は、前記容器本体は、口部と首部と肩部と胴部と底部とを有し、前記プラスチック製部材は、前記容器本体の少なくとも、前記肩部と前記胴部と前記底部とを覆うように設けられ、前記空間は前記容器本体の少なくとも前記胴部と前記プラスチック製部材との間に形成されている、複合容器である。 In the present disclosure, the container body has a mouth portion, a neck portion, a shoulder portion, a trunk portion, and a bottom portion, and the plastic member comprises at least the shoulder portion, the trunk portion, and the bottom portion of the container body. The composite container is provided so as to cover the container body, and the space is formed between at least the body portion of the container body and the plastic member.
本開示は、前記空間は前記容器本体の底部周縁から、前記胴部と前記肩部との間の境界まで延びる、複合容器である。 The present disclosure is a composite container, wherein the space extends from the bottom periphery of the container body to a boundary between the body and the shoulder.
本開示は、前記空間は容器本体の底部周縁から、前記首部まで延びる、複合容器である。 The present disclosure is a composite container, wherein the space extends from the bottom periphery of the container body to the neck.
本開示は、前記プラスチック製部材のうち前記底部に対応する部分に、流体充填用開口が設けられている、複合容器である。 The present disclosure is a composite container in which a portion of the plastic member corresponding to the bottom portion is provided with a fluid filling opening.
本開示は、前記流体は気体である、複合容器である。 The present disclosure is a composite container, wherein the fluid is gas.
本開示は、前記流体は空気である、複合容器である。 The present disclosure is a composite container, wherein the fluid is air.
本開示は、前記容器本体内に炭酸ガス含有内容液が充填され、前記流体は炭酸ガスである、複合容器である。 The present disclosure is a composite container in which the container body is filled with a content liquid containing carbon dioxide gas, and the fluid is carbon dioxide gas.
本開示は、複合容器の製造方法において、プラスチック材料製のプリフォームを準備する工程と、前記プリフォームの外側を取り囲むようにプラスチック製部材を設けることにより、前記プリフォームと、前記プリフォームの外側に密着して設けられたプラスチック製部材とを有する複合プリフォームを作製する工程と、ブロー成形金型内で前記複合プリフォームに対してブロー成形を施すことにより、前記複合プリフォームの前記プリフォーム、および前記プラスチック製部材を一体として膨張させて、容器本体と前記容器本体を取り囲むように密着して設けられたプラスチック製部材とを成形する工程と、前記容器本体と前記プラスチック製部材との間に流体を充填させる工程と、を備えた複合容器の製造方法である。 The present disclosure provides a method of manufacturing a composite container, in which a preform made of a plastic material is prepared, and a plastic member is provided so as to surround the outside of the preform. and a plastic member provided in close contact with the preform of the composite preform by blow-molding the composite preform in a blow-molding mold. , and expanding the plastic member as one to form a container body and a plastic member provided in close contact so as to surround the container body; and between the container body and the plastic member. and filling the container with a fluid.
本発明によれば、複合容器に内容液中の炭酸ガスの放出を防止する機能、あるいは断熱性を高める機能をもたせることができる。 According to the present invention, the composite container can have the function of preventing the release of carbon dioxide gas in the content liquid or the function of enhancing heat insulation.
<本実施の形態>
以下、図面を参照して本開示の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図10は本開示の第1の実施の形態を示す図である。
<Embodiment>
A first embodiment of the present disclosure will be described below with reference to the drawings. 1 to 10 are diagrams showing the first embodiment of the present disclosure.
まず、図1および図2により、本実施の形態による複合容器の概要について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ複合容器10Aを正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。
First, the outline of the composite container according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2. FIG. In this specification, the terms "upper" and "lower" respectively refer to the upper and lower sides when the
図1および図2に示す複合容器10Aは、後述するように、ブロー成形金型50を用いてプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aを含む複合プリフォーム70(図5参照)に対して2軸延伸ブロー成形を施すことにより、複合プリフォーム70のプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aを一体として膨張させて得られたものである。
The
このような複合容器10Aは、内側に位置するプラスチック材料製の容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられたプラスチック製部材40とを備えている。さらに容器本体10とプラスチック製部材40との間に空間60が形成され、この空間60内には流体、例えば空気のような気体が充填されている。
Such a
容器本体10は、口部11と、口部11下方に設けられた首部13と、首部13下方に設けられた肩部12と、肩部12下方に設けられた胴部20と、胴部20下方に設けられた底部30とを備えている。
The
また、プラスチック製部材40は、容器本体10の外面に薄く延ばされた状態で密着されており、容器本体10に対して容易に移動又は回転しないほどに密着されている。
In addition, the
プラスチック製部材40は、その少なくとも一部が半透明又は透明であることが考えられ、この場合、この半透明又は透明な部分を介して、容器本体10を外方から視認できる。なお、プラスチック製部材40は、その全体が半透明又は透明であっても良く、あるいは不透明な部分と半透明又は透明な部分(例えば窓部)とを有していても良い。なお、本実施の形態ではプラスチック製部材40の全体が透明である場合を例にとって説明する。
At least a portion of the
次に容器本体10について詳述する。容器本体10は、上述したように口部11と、首
部13と、肩部12と、胴部20と、底部30とを有している。
Next, the container
このうち口部11は、図示しないキャップに螺着されるねじ部14と、ねじ部14下方に設けられたフランジ部17とを有している。なお、口部11の形状は、従来公知の形状であっても良い。
Of these, the
首部13は、フランジ部17と肩部12との間に位置しており、略均一な径をもつ略円筒形状を有している。また、肩部12は、首部13と胴部20との間に位置しており、首部13側から胴部20側に向けて徐々に径が拡大する形状を有している。
The
さらに、胴部20は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。しかしながら、これに限られるものではなく、胴部20が四角形筒形状や八角形筒形状等の多角形筒形状を有していても良い。あるいは、胴部20が上方から下方に向けて均一でない水平断面をもつ筒形状を有していても良い。また、本実施の形態において、胴部20は、凹凸が形成されておらず、略平坦な表面を有しているが、これに限られるものではない。例えば、胴部20にパネル又は溝等の凹凸が形成されていても良い。
Furthermore, the
一方、底部30は、中央に位置する凹部31と、この凹部31周囲に設けられた接地部32とを有している。なお、底部30の形状についても特に限定されるものではなく、従来公知の底部形状(例えばペタロイド底形状や丸底形状等)を有していても良い。また底部30は接地部32の外方に設けられ、胴部20との間の境界を形成する底部周縁33を有する。
On the other hand, the
また胴部20における容器本体10の厚みは、これに限定されるものではないが、例えば50μm~250μm程度に薄くすることができる。さらに、容器本体10の重量についても、これに限定されるものではないが、10g~20gとすることができる。このように容器本体10の肉厚を薄くすることにより、容器本体10の軽量化を図ることができる。
The thickness of the
このような容器本体10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォーム10a(後述)を二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なおプリフォーム10a、すなわち容器本体10の材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用することが好ましい。
Such a
また、容器本体10は、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。すなわち押し出し成形または射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性及び遮光性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォーム10aを押出成形後、ブロー成形することによりガスバリア性及び遮光性を有する多層ボトルとして形成しても良い。
Further, the
また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることで、0.5~100μmの発泡セル径を持つ発泡プリフォームを成形し、この発泡プリフォームをブロー成形することによって、容器本体10を作製しても良い。このような容器本体10は、発泡セルを内蔵しているため、容器本体10全体の遮光性を高めることができる。
In addition, by mixing an inert gas (nitrogen gas, argon gas) with the melt of the thermoplastic resin, a foamed preform having a foamed cell diameter of 0.5 to 100 μm is formed, and this foamed preform is blow-molded. Thus, the
このような容器本体10は、例えば満注容量が150ml~1500mlのボトルからなっていても良い。
Such a
次にプラスチック製部材40について説明する。プラスチック製部材40(40a)は後述するように容器本体10の外側を取り囲むように設けられ、プリフォーム10aと一体となって2軸延伸ブロー成形されることにより得られたものである。
Next, the
プラスチック製部材40は容器本体10に対して移動又は回転しないほどに密着されている。このプラスチック製部材40は、容器本体10の外面において薄く引き延ばされて容器本体10を覆っている。図2に示すように、プラスチック製部材40は、容器本体10を取り囲むようにその周方向全域にわたって設けられており、略円形状の水平断面を有している。
The
この場合、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち、口部11および首部13を除く、肩部12、胴部20および底部30を覆うように設けられている。これにより、容器本体10の肩部12、胴部20および底部30に対して所望の機能や特性を付与することができる。なお本実施の形態において、プラスチック製部材40のうち、底部30の凹部31に対応する部分に開口45が形成され、この開口45は後述のように空間60内に空気60aを充填する際、用いられる。
In this case, the
このようなプラスチック製部材40としては、プリフォーム10aに対して収縮する作用をもたないものであっても良く、収縮する作用をもつものであっても良い。後者の場合、プラスチック製部材40は、それ自体が収縮性ないし弾力性を持ち、外的な作用を加えることなく収縮可能なものであっても良い。あるいは、プラスチック製部材40は、外的な作用(例えば熱)が加えられた際、プリフォーム10aに対して収縮(例えば熱収縮)するものであっても良い。
Such a
またプラスチック製部材40の厚みは、これに限定されるものではないが、容器本体10に取り付けられた状態で例えば50μm~500μm程度とすることができる。
The thickness of the
次に図5により、本実施の形態による複合プリフォームの構成について説明する。 Next, referring to FIG. 5, the configuration of the composite preform according to this embodiment will be described.
図5に示すように、複合プリフォーム70は、プラスチック材料製のプリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に密着して設けられた有底円筒状のプラスチック製部材40aとを備えている。
As shown in FIG. 5, the
このうちプリフォーム10aは、口部11aと、口部11aに連結された胴部20aと、胴部20aに連結された底部30aとを備えている。このうち口部11aは、上述した容器本体10の口部11に対応するものであり、口部11と略同一の形状を有している。また、胴部20aは、上述した容器本体10の首部13、肩部12および胴部20に対応するものであり、略円筒形状を有している。底部30aは、上述した容器本体10の底部30に対応するものであり、略半球形状を有している。
Among them, the
一方、プラスチック製部材40aは、プリフォーム10aの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォーム10aに対して移動又は回転しないほどに密着されている。プラスチック製部材40aは、プリフォーム10aを取り囲むようにその周方向全域にわたって設けられており、略円形状の水平断面を有している。
On the other hand, the
この場合、プラスチック製部材40aは、胴部20aのうち容器本体10の首部13に対応する部分13aを除く全域と、底部30aとを覆うように設けられている。またプラスチック製部材40aのうち底部30の凹部31に対応する部分に開口45が形成されている。
In this case, the
このようなプラスチック製部材40aとしては、プリフォーム10aに対して収縮する作用をもたないものであっても良く、収縮する作用をもつものであっても良い。
Such a
プラスチック製部材40aとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ-4-メチルペンテン-1、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹旨、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、フタル酸ジアリル樹脂、フッ素系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリブタジエン、ポリブテン-1、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロンMXD6、芳香族ポリアミド、ポリカーボネート、ポリテレフタル酸エチレン、ポリテレフタル酸ブチレン、ポリナフタレン酸エチレン、Uポリマー、液晶ポリマー、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、シリコーン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリエチレンオキシド、ポリブロビレンオキシド、ポリアセタール、エポキシ樹脂等を挙げる
ことができる。このうちポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の熱可塑性非弾性樹脂を用いることが好ましい。またそれらのブレンド材料や多層構造、部分的多層構造のものであってもよい。また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることで、0.5~100μmの発泡セル径を持つ発泡部材を使用し、この発泡プリフォームを成形することによって、遮光性を高めることができる。
Examples of the
またプラスチック製部材40aが容器本体10(プリフォーム10a)と同一の材料からなっていても良い。この場合、複合容器10Aのうち、例えば強度を高めたい部分に重点的にプラスチック製部材40を配置し、当該箇所の強度を選択的に高めることができる。例えば、容器本体10の肩部12周辺および底部30周辺にプラスチック製部材40を設け、この部分の強度を高めても良い。このような材料としては、熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を挙げることができる。
Also, the
またプラスチック製部材40aは、酸素バリア性又は水蒸気バリア性等のガスバリア性を有する材料からなっていても良い。この場合、プリフォーム10aとして多層プリフォームやブレンド材料を含むプリフォーム等を用いることなく、複合容器10Aのガスバリア性を高め、酸素や水蒸気によって内容液が劣化することを防止することができる。例えば、容器本体10のうち、肩部12、首部13、胴部20および底部30にプラスチック製部材40を設け、この部分のガスバリア性を高めても良い。このような材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、MXD-6(ナイロン)、またはこれらの材料に脂肪酸塩などの酸素吸収材を混ぜることも考えられる。
Further, the
またプラスチック製部材40aは、紫外線等の光線バリア性を有する材料からなっていても良い。この場合、プリフォーム10aとして多層プリフォームやブレンド材料を含むプリフォーム等を用いることなく、複合容器10Aの光線バリア性を高め、紫外線等により内容液が劣化することを防止することができる。例えば、容器本体10のうち、肩部12、首部13、胴部20および底部30にプラスチック製部材40を設け、この部分の紫外線バリア性を高めても良い。このような材料としては、ブレンド材料、またはPETやPE、PPに遮光性樹脂を添加した材料が考えられる。また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることにより作製された、0.5~100μmの発泡セル径を持つ発泡部材を使用しても良い。
Further, the
またプラスチック製部材40aは、容器本体10(プリフォーム10a)を構成するプラスチック材料よりも保温性又は保冷性の高い材料(熱伝導性の低い材料)からなっていても良い。この場合、容器本体10そのものの厚みを厚くすることなく、内容液の温度が複合容器10Aの表面まで伝達しにくくすることが可能となる。これにより、複合容器10Aの保温性又は保冷性が高められる。例えば、容器本体10にプラスチック製部材40を設け、胴部20の保温性又は保冷性を高めても良い。また、使用者が複合容器10Aを把持した際、熱すぎたり冷たすぎたりすることにより複合容器10Aを持ちにくくなることが防止される。このような材料としては、発泡化したポリウレタン、ポリスチレン、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、ユリア樹脂、シリコーン、ポリイミド、メラミン樹脂などが考えられる。また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることにより作製された、0.5~100μmの発泡セル径を持つ発泡部材を使用しても良い。
Further, the
またプラスチック製部材40aは、容器本体10(プリフォーム10a)を構成するプラスチック材料よりも滑りにくい材料からなっていても良い。この場合、容器本体10の
材料を変更することなく、使用者が複合容器10Aを把持しやすくすることができる。例えば、容器本体10のうち胴部20の全部又は一部にプラスチック製部材40を設け、胴部20を持ちやすくしても良い。
Further, the
さらに、プラスチック製部材40aには、予めデザイン又は印字が施されていても良い。例えば、図柄や商品名等のほか、内容液の名称、製造者、原材料名等の文字情報が記載されていても良い。
Further, the
次にプラスチック製部材40aの形状について説明する。
Next, the shape of the
図5および図6に示すように、プラスチック製部材40aは、全体として有底円筒形状からなり、円筒状の胴部41と、胴部41に連結された底部42とを有していても良い。この場合、プラスチック製部材40aの底部42がプリフォーム10aの底部30aを覆うので、複合容器10Aの胴部20に加え、底部30に対しても様々な機能や特性を付与することができる。なお、図5および図6に示すように、プラスチック製部材40aの底部42の中央部に開口45が形成されている。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
次に複合プリフォームの製造方法について説明する。 Next, a method for manufacturing a composite preform will be described.
まず、プラスチック材料製のプリフォーム10aを準備する(図7A参照)。この場合、例えば図示しない射出成形機を用いて、射出成形法によりプリフォーム10aを作製しても良い。
First, a
次に、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設ける。これにより、プリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に密着されたプラスチック製部材40aとを有する複合プリフォーム70を作製する(図7B参照)。この場合、プラスチック製部材40aは、全体として有底円筒形状からなり、円筒状の胴部41と、胴部41に連結された底部42とを有し、底部42に開口45が形成されている。このプラスチック製部材40aは、胴部20aのうち容器本体10の首部13に対応する部分を除く全域と、底部30aのうち開口45を除く全域とを覆うように装着される。またプラスチック製部材40aは、その少なくとも一部が半透明又は透明になっていても良い。
Next, a
この際、プリフォーム10aの外径と同一又はわずかに小さい内径をもつプラスチック製部材40aをプリフォーム10aに対して押し込むことにより、プリフォーム10aの外面に密着させても良い。あるいは、熱収縮性をもつプラスチック製部材40aをプリフォーム10aの外面に設け、このプラスチック製部材40aを50℃乃至100℃に加熱することにより熱収縮させてプリフォーム10aの外面に密着させても良い。
At this time, a
このように、予めプリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを密着させ、複合プリフォーム70を作製しておくことにより、複合プリフォーム70を作製する一連の工程(図7A~図7B)と、複合容器10Aをブロー成形により作製する一連の工程(図7C~図7F)とを別々の場所(工場等)で実施することが可能になる。
In this way, the
次に、複合プリフォーム70は、加熱装置51によって加熱される(図7C参照)。このとき、複合プリフォーム70は、口部11aを下に向けた状態で回転しながら、加熱装置51によって周方向に均等に加熱される。この加熱工程におけるプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aの加熱温度は、例えば90℃乃至130℃としても良い。
The
続いて、加熱装置51によって加熱された複合プリフォーム70は、ブロー成形金型50に送られる(図7D参照)。
Subsequently, the
複合容器10Aは、このブロー成形金型50を用いて成形される。この場合、ブロー成形金型50は互いに分割された一対の胴部金型50a、50bと、底部金型50cとからなる(図7D参照)。図7Dにおいて、一対の胴部金型50a、50b間は互いに開いており、底部金型50cは上方に上がっている。この状態で一対の胴部金型50a、50b間に、複合プリフォーム70が挿入される。
The
次に図7Eに示すように、底部金型50cが下がったのちに一対の胴部金型50a、50bが閉鎖され、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cにより密閉されたブロー成形金型50が構成される。次にプリフォーム10a内に空気が圧入され、複合プリフォーム70に対して2軸延伸ブロー成形が施される。
Next, as shown in FIG. 7E, after the
このことにより、ブロー成形金型50内でプリフォーム10aから容器本体10が得られる。この間、胴部金型50a、50bは30℃乃至80℃まで加熱され、底部金型50cは5℃乃至25℃まで冷却される。この際、ブロー成形金型50内では、複合プリフォーム70のプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aが一体として膨張される。これにより、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aは、一体となってブロー成形金型50の内面に対応する形状に賦形される。
As a result, the
このようにして、容器本体10と、容器本体10の外面に設けられたプラスチック製部材40とを備えた複合容器10Aが得られる。
Thus, a
次に図7Fに示すように、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cが互いに離れ、ブロー成形金型50内から複合容器10Aが取出される(図3、図4および図9)。
Next, as shown in FIG. 7F, the pair of
このように複合容器10Aに対して、容器本体10とプラスチック製部材40との間にエアノズル75から空気60aが噴射される。
In this manner,
具体的には、図3、図4および図9に示す複合容器10Aに対して、エアノズル75からプラスチック製部材40の底部42に設けられた開口45を介して空気60aが噴射される。エアノズル75から噴射された空気60aはプラスチック製部材40の底部42内に入り、その後、空気60aは容器本体10の底部30と胴部20との間の底部周縁33から容器本体10の胴部20外側へ送られる。このように容器本体10の胴部20外側へ送られた空気60aはプラスチック製部材40を引き伸ばし、胴部20外側へ送られた空気60aにより胴部20とプラスチック製部材40との間に空間60が形成されるとともに、この空間60内に空気60aが充填される。
Specifically,
このようにして容器本体10の胴部20と、プラスチック製部材40との間に空間60が形成され、この空間60内に空気が充填された複合容器10Aが得られる(図1、図2および図8参照)。
Thus, a
ここで図8は容器本体10の胴部20と、プラスチック製部材40との間の空間60内に空気が充填された複合容器10Aを示す斜視図であり、図9は容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間の空間に空気を充填する前の複合容器10Aを示す斜視図である。
Here, FIG. 8 is a perspective view showing the
また図10は、容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間の空間60内に空気が充填された複合容器10Aであって、容器本体10とプラスチック製部材40との間の空間60を示す図である。
FIG. 10 shows a
本実施の形態において、プラスチック製部材40の開口45を介してプラスチック製部材40内に噴射された空気60aは、容器本体10の底部30と胴部20との間の底部周縁33から容器本体10の胴部20外側へ送られる。次に胴部20外側へ送られた空気60aは胴部20外側を上昇し、肩部12と胴部20との間の境界をなす肩部周縁12aに達し、空気60aは肩部周縁12aで停止する。
In the present embodiment, the
この間、開口45を介してプラスチック製部材40内に噴射された空気60aは効果的に底部周縁33からプラスチック製部材40を引き離して胴部20の外側へ進入することができる。底部周縁33から胴部20の外側へ空気60aが進入した後、プラスチック製部材40は再び底部周縁33上に密着して、底部周縁33とプラスチック製部材40との間を密封する。
During this time, the
なお本実施の形態において、容器本体10の底部周縁33の曲率半径は、5mm~12mmとなっている。この場合、底部周縁33の曲率半径が12mm以上となると、底部周縁33とプラスチック製部材40との間の密封性が低下する。
In this embodiment, the radius of curvature of the bottom
他方、底部周縁33の曲率半径が5mm未満となると、空気60aが容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間に侵入できず、胴部20とプラスチック製部材40との間に空間60を形成することができない。
On the other hand, if the radius of curvature of the bottom
また胴部20の上方において、肩部周縁12aとプラスチック製部材40との間が密封され、このことにより容器本体10とプラスチック製部材40との間に形成された空間60は、上方において肩部周縁12aとプラスチック製部材40との間で密封され、下方において底部周縁33とプラスチック製部材40との間で密封される。
Above the
以上のように本実施の形態によれば、容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間に空間60が形成され、この空間60内に空気60aが充填される。この場合、胴部20とプラスチック製部材40との間に充填された空気60aは断熱性に優れているため、複合容器10Aの容器本体10内に高温の内容液を充填した場合であっても、プラスチック製部材40を介して複合容器10Aを問題なく把持することができる。
As described above, according to this embodiment, the
また容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間の空間60は、肩部周縁12aとプラスチック製部材40との間、および底部周縁33とプラスチック製部材40との間で密封されるため、空間60内の空気60aが外方へ漏れることはなく、この空間60を空気60aにより長時間維持することができる。
The
なお、上記実施の形態において、容器本体10の胴部20と、プラスチック製部材40との間の空間60内に空気60aを充填した例を示したが、これに限らず空気60aの代わりに他の気体、例えばアルゴンを空間60内に充填してもよい。アルゴンは安定した不活性ガスであり、熱伝導率は空気より小さい。このため空間60による断熱効果を大きくすることができる。あるいは、空間60内に気体の代わりに液体(例えば、炭酸液体)を充填してもよい。このように空間60内に炭酸液体を充填することにより、後述のように複合容器10Aの容器本体10内に炭酸ガス含有内容液を充填した場合に、容器本体10内の炭酸ガス含有内溶液中の炭酸ガス濃度が低下することを抑えることができる。
In the above-described embodiment, the
<変形例>
次に図11乃至図13により本開示による変形例について説明する。
<Modification>
Next, modifications according to the present disclosure will be described with reference to FIGS. 11 to 13. FIG.
図11乃至図13に示す変形例は、容器本体10の外側に設けられたプラスチック製部材40が容器本体10の首部13、肩部12、胴部20および底部30を覆うものであり、他の構成は図1乃至図10に示す実施の形態と略同一である。図11乃至図13に示す変形例において、図1乃至図10に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
11 to 13, the
図11および図12に示すように、ブロー成形により、容器本体10と、容器本体10の首部13、肩部12、胴部20および底部30を覆って設けられたプラスチック製部材40とを備えた複合容器10Aが得られる。この場合、複合容器10Aの容器本体10は、凹部31と接地部32と底部周縁33とを有する底部30を有し、プラスチック製部材40のうち、容器本体10の底部30中央に対応する部分に開口45が形成されている。
As shown in FIGS. 11 and 12, a
このような構成からなる複合容器10Aに対してエアノズル75から開口45を介してプラスチック製部材40内に空気が噴射される(図12参照)。
Air is injected into the
具体的には、図13に示すように、複合容器10Aに対して、エアノズル75(図3参照)からプラスチック製部材40の底部42に設けられた開口45を介して空気60aが噴射される。エアノズル75から噴射された空気60aはプラスチック製部材40の底部42内に入り、その後空気60aは容器本体10の底部30と胴部20との間の底部周縁33から容器本体10外側へ送られる。このように容器本体10外側へ送られた空気60aはプラスチック製部材40を引き伸ばし、容器本体10外側へ送られた空気60aにより容器本体10とプラスチック製部材40との間に空間60が形成されるとともに、この空間60内に空気60aが充填される。
Specifically, as shown in FIG. 13,
このようにして容器本体10と、プラスチック製部材40との間に空間60が形成され、この空間60内に空気が充填された複合容器10Aが得られる(図13参照)。
Thus, a
ここで図13は容器本体10の胴部20と、プラスチック製部材40との間の空間60内に空気が充填された複合容器10Aを示す図であり、他方、図11および図12は容器本体10とプラスチック製部材40との間の空間に空気を充填する前の複合容器10Aを示す斜視図である。
Here, FIG. 13 shows a
本変形例において、プラスチック製部材40の開口45を介してプラスチック製部材40内に噴射された空気60aは容器本体10の底部30と胴部20との間の底部周縁33から容器本体10外側へ送られる。次に容器本体10外側へ送られた空気60aは胴部20外側を上昇し、肩部12と胴部20との間の境界をなす肩部周縁12aを通過して首部13に達し、空気60aはこの首部13で停止する。
In this modification, the
この間、開口45を介してプラスチック製部材40内に噴射された空気60aは効果的に底部周縁33からプラスチック製部材40を引き離して胴部20の外側へ進入することができる。底部周縁33から胴部20の外側へ空気60aが進入した後、プラスチック製部材40は再び底部周縁33上に密着して、底部周縁33とプラスチック製部材40との間を密封する。
During this time, the
なお本実施の形態において、容器本体10の底部周縁33の曲率半径は、5mm~12mmとなっている。この場合、底部周縁33の曲率半径が12mm以上となると、底部周縁33とプラスチック製部材40との間の密封性が低下する。
In this embodiment, the radius of curvature of the bottom
他方、底部周縁33の曲率半径が5mm未満となると、空気60aが容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間に侵入できず、胴部20とプラスチック製部材40との間に空間60を形成することができない。
On the other hand, if the radius of curvature of the bottom
また胴部20の上方の首部13において、首部13とプラスチック製部材40との間が密封され、このことにより容器本体10とプラスチック製部材40との間に形成された空間60は、上方において首部13とプラスチック製部材40との間で密封され、下方において底部周縁33とプラスチック製部材40との間で密封される。
At the
以上のように本実施の形態によれば、容器本体10とプラスチック製部材40との間に空間60が形成され、この空間60内に空気60aが充填される。この場合、胴部20とプラスチック製部材40との間に充填された空気60aは断熱性に優れているため、複合容器10Aの容器本体10内に高温の内容液を充填した場合であっても、プラスチック製部材40を介して複合容器10Aを問題なく把持することができる。
As described above, according to this embodiment, the
また容器本体10と、プラスチック製部材40との間の空間60は、首部13とプラスチック製部材40との間、および底部周縁33とプラスチック製部材40との間で密封されるため、空間60内の空気60aが外方へ漏れることはなく、この空間60を空気60aにより長時間維持することができる。
Also, since the
なお、上記実施の形態において、容器本体10と、プラスチック製部材40との間の空間60内に空気60aを充填した例を示したが、これに限らず空気60aの代わりに他の気体、例えばアルゴンを空間60内に充填してもよい。アルゴンは安定した不活性ガスであり、熱伝導率は空気より小さい。このため空間60による断熱効果を大きくすることができる。あるいは、空間60内に気体の変わりに、液体(例えば、炭酸液体)を充填してもよい。このように空間60内に炭酸液体を充填することにより、後述のように複合容器10Aの容器本体10内に炭酸ガス含有内容液を充填した場合に、容器本体10内の炭酸ガス含有内溶液中の炭酸ガス濃度が低下することを抑えることができる。
In the above embodiment, the
次に図14により本開示による更なる変形例について説明する。 Next, a further modified example according to the present disclosure will be described with reference to FIG.
図14に示す変形例は、容器本体10の外側に設けられたプラスチック製部材40が容器本体10の首部13、肩部12、胴部20および底部30を覆うものであり、かつ空間60内に炭酸ガスが充填される。他の構成は図1乃至図10に示す実施の形態と略同一である。図14に示す変形例において、図1乃至図10に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
In the modification shown in FIG. 14, a
図14に示すように、ブロー成形により、容器本体10と、容器本体10の首部13、肩部12、胴部20および底部30を覆って設けられたプラスチック製部材40とを備えた複合容器10Aが得られる。この場合、複合容器10Aの容器本体10は、凹部31と接地部32と底部周縁33とを有する底部30を有し、プラスチック製部材40のうち、容器本体10の底部30中央に対応する部分に開口45が形成されている(図1参照)。
As shown in FIG. 14, a
このような構成からなる複合容器10Aに対して炭酸ガスノズル75Aから開口45を介してプラスチック製部材40内に炭酸ガスが噴射される。
Carbon dioxide gas is injected into the
具体的には、図14に示すように、複合容器10Aに対して、炭酸ガスノズル75Aからプラスチック製部材40の底部42に設けられた開口45を介して炭酸ガス60bが噴射される。炭酸ガスノズル75Aから噴射された炭酸ガス60bはプラスチック製部材40の底部42内に入り、その後、炭酸ガス60bは容器本体10の底部30と胴部20との間の底部周縁33から容器本体10の外側へ送られる。このように容器本体10外側へ送られた炭酸ガス60bはプラスチック製部材40を引き伸ばし、容器本体10外側へ送られた炭酸ガス10bにより容器本体10とプラスチック製部材40との間に空間60が形成されるとともに、この空間60内に炭酸ガス60bが充填される。
Specifically, as shown in FIG. 14, the
このようにして容器本体10の胴部20と、プラスチック製部材40との間に空間60が形成され、この空間60内に炭酸ガスが充填された複合容器10Aが得られる(図14参照)。
Thus, a
ここで図14は容器本体10と、プラスチック製部材40との間の空間60内に炭酸ガス60bが充填された複合容器10Aを示す図である。
Here, FIG. 14 shows a
本変形例において、プラスチック製部材40の開口45を介してプラスチック製部材40内に噴射された炭酸ガス60bは容器本体10の底部30と胴部20との間の底部周縁33から容器本体10外側へ送られる。次に容器本体10外側へ送られた炭酸ガス60bは胴部20外側を上昇し、肩部12と胴部20との間の境界をなす肩部周縁12aを通過して首部13に達し、炭酸ガス60bはこの首部13で停止する。
In this modified example, the
この間、開口45を介してプラスチック製部材40内に噴射された炭酸ガス60bは効果的に底部周縁33からプラスチック製部材40を引き離して胴部20の外側へ進入することができる。底部周縁33から胴部20の外側へ炭酸ガス60bが進入した後、プラスチック製部材40は再び底部周縁33上に密着して、底部周縁33とプラスチック製部材40との間を密封する。
During this time, the
なお本実施の形態において、容器本体10の底部周縁33の曲率半径は、5mm~12mmとなっている。この場合、底部周縁33の曲率半径が12mm以上となると、底部周縁33とプラスチック製部材40との間の密封性が低下する。
In this embodiment, the radius of curvature of the bottom
他方、底部周縁33の曲率半径が5mm未満となると、空気60aが容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間に侵入できず、胴部20とプラスチック製部材40との間に空間60を形成することができない。
On the other hand, if the radius of curvature of the bottom
また胴部20の上方の首部13において、首部13とプラスチック製部材40との間が密封され、このことにより容器本体10とプラスチック製部材40との間に形成された空間60は、上方において首部13とプラスチック製部材40との間で密封され、下方において底部周縁33とプラスチック製部材40との間で密封される。
At the
以上のように本変形例によれば、容器本体10とプラスチック製部材40との間に空間60が形成され、この空間60内に炭酸ガス60bが充填される。他方、容器本体10内に炭酸ガス含有内容液が充填される。この場合、空間60内に充填された炭酸ガス濃度を容器本体10の内溶液の炭酸ガス濃度より高くしておく。このことにより、容器本体10内の内容液の炭酸ガスが外方へ漏れることを防ぐことができ、容器本体10内の内容液の炭酸ガス濃度を維持することができる。
As described above, according to this modification, the
さらにまた、容器本体10内の内容液の炭酸ガスが空間60内の炭酸ガス60bと平衡になろうとするため、容器本体10内の内容液の炭酸ガスの濃度を高めることもできる。
Furthermore, since the carbon dioxide gas in the liquid content in the
また容器本体10の胴部20とプラスチック製部材40との間の空間60は、首部13とプラスチック製部材40との間、および底部周縁33とプラスチック製部材40との間で密封されるため、空間60内の炭酸ガス60bが外方へ漏れることはなく、この空間60を炭酸ガス60bにより長時間維持することができる。
In addition, since the
10 容器本体
10A 複合容器
10a プリフォーム
11 口部
11a 口部
12 肩部
13 首部
20 胴部
20a 胴部
30 底部
30a 底部
31 凹部
32 接地部
33 底部周縁
40 プラスチック製部材
40a プラスチック製部材
45 開口
50 ブロー成形金型
60 空間
60a 空気
60b 炭酸ガス
70 複合プリフォーム
75 エアノズル
10
Claims (9)
プラスチック材料製の容器本体と、
前記容器本体の外側を取り囲むように密着して設けられたプラスチック製部材とを備え、
前記容器本体、および前記プラスチック製部材は、ブロー成形により一体として膨張され、前記容器本体と前記プラスチック製部材との間に空間が形成され、当該空間内に流体が充填されている、複合容器。 In a composite container,
a container body made of plastic material;
A plastic member provided in close contact so as to surround the outside of the container body,
A composite container, wherein the container body and the plastic member are integrally expanded by blow molding, a space is formed between the container body and the plastic member, and the space is filled with a fluid.
プラスチック材料製のプリフォームを準備する工程と、
前記プリフォームの外側を取り囲むようにプラスチック製部材を設けることにより、前記プリフォームと、前記プリフォームの外側に密着して設けられたプラスチック製部材とを有する複合プリフォームを作製する工程と、
ブロー成形金型内で前記複合プリフォームに対してブロー成形を施すことにより、前記複合プリフォームの前記プリフォーム、および前記プラスチック製部材を一体として膨張させて、容器本体と前記容器本体を取り囲むように密着して設けられたプラスチック製部材とを有する複合容器を成形する工程と、
前記容器本体と前記プラスチック製部材との間に流体を充填させる工程と、を備えた複合容器の製造方法。 In the method for manufacturing a composite container,
providing a preform made of plastic material;
providing a plastic member so as to surround the outside of the preform to produce a composite preform having the preform and a plastic member provided in close contact with the outside of the preform;
By subjecting the composite preform to blow molding in a blow molding mold, the preform of the composite preform and the plastic member are expanded together to surround the container body and the container body. molding a composite container having a plastic member in close contact with the
and filling a space between the container body and the plastic member with a fluid.
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