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JP2022162981A - ビタミンb1含有経口液体組成物 - Google Patents

ビタミンb1含有経口液体組成物 Download PDF

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JP2022162981A JP2022050966A JP2022050966A JP2022162981A JP 2022162981 A JP2022162981 A JP 2022162981A JP 2022050966 A JP2022050966 A JP 2022050966A JP 2022050966 A JP2022050966 A JP 2022050966A JP 2022162981 A JP2022162981 A JP 2022162981A
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万由 福士
Mayu Fukushi
愛理 田中
Airi Tanaka
司 新井
Tsukasa Arai
健太 白水
Kenta Shiramizu
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】
ビタミンB1若しくはその誘導体又はそれらの塩を含有した経口液体組成物において、ビタミンB1類由来の不快臭が軽減された組成物を提供すること。
【解決手段】
ビタミンB1類、並びにガランガル抽出物及びマンゴー葉抽出物からなる群より選ばれる1種以上を含有することを特徴とする経口液体組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ビタミンB1若しくはその誘導体又はそれらの塩を含有する経口液体組成物に関する。より詳細には、ビタミンB1若しくはその誘導体又はそれらの塩に由来する不快臭が低減された経口液体組成物に関する。
ビタミンB1若しくはその誘導体又はそれらの塩(以下、「ビタミンB1類」とも言う)は、身体の機能維持に必要な栄養素として知られ、不足すると脚気の症状や中枢神経障害が生じるため、医薬品、医薬部外品及び食品から摂取する必要がある。ビタミンB1は肉体疲労時等の栄養補給を目的に服用される経口液剤タイプのビタミン含有保健剤や、1日分の栄養素を補給できるような清涼飲料等、多くの製品に配合されており、一般生活者の栄養補給に寄与している。一方で、ビタミンB1類は、溶液中において分解し、卵が腐敗したような特有の不快臭を発生させることが知られており、風味の観点から服用性に優れた製品の開発が困難であった。
このような課題を解決するために、柑橘系の果物によく含まれるリモネンおよびヌートカトンを含有させ、ビタミンB1に特有の不快臭を抑制する方法(特許文献1)が知られている。また、ビタミンB1含有酸性飲用組成物に紅茶抽出物を含有させることでビタミンB1の分解による異臭成分の発生を防止する方法(特許文献2)も知られているが、いずれも場合も、製品の風味が限定されてしまうため汎用性が低く、更なる技術の向上が求められていた。
特許第5371827号 特許第4418702号
本発明は、ビタミンB1若しくはその誘導体又はそれらの塩を含有した経口液体組成物において、ビタミンB1類由来の不快臭が軽減された組成物を提供すること。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ビタミンB1類を含有した組成物において、ショウガ科ハナミョウガ属植物であるガランガル(Alpinia galanga L.)地下茎の抽出物、又は、ウルシ科マンゴー属植物であるマンゴー(Mangifera indica L.)葉の抽出物、を配合することでビタミンB1類に由来する不快臭を軽減できることを見出した。
すなわち、本発明は、次のとおりである。
(1)ビタミンB1類、並びにガランガル抽出物及びマンゴー葉抽出物からなる群より選ばれる1種以上を含有することを特徴とする経口液体組成物、
(2)ビタミンB1類の濃度が0.0001~0.05質量%である(1)に記載の経口液体組成物、
(3)ガランガル抽出物の濃度が乾燥固形分換算量として0.001~10質量%である(1)又は(2)に記載の経口液体組成物、
(4)マンギフェリンの濃度が、0.001~10質量%である(1)~(3)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(5)pHが2.0~7.0である(1)~(4)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(6)経口液体組成物が液体飲料である(1)~(5)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(7)ビタミンB1類、1質量部に対する乾燥固形分換算量としてのガランガル抽出物の含有量が、0.02~100000質量部である(1)~(6)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(8)ビタミンB1類、1質量部に対するマンギフェリンの含有量が、0.02~100000質量部である(1)~(7)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(9)ビタミンB1類含有経口液体組成物におけるビタミンB1類の不快臭を、ガランガル抽出物、及び/又はマンゴー葉抽出物を含有させて抑制する方法。
本発明により、ビタミンB1類を含有させた経口液体組成物においてビタミンB1類由来の不快臭が軽減された経口液体組成物を提供することが可能となった。
本発明において、ビタミンB1類とは、ビタミンB1若しくはその誘導体又はそれら塩であり、通常可食性のものを指し、例えば、チアミン、ジセチアミン、フルスルチアミン、チアミンジスルフィド、ビスベンチアミン、ビスイブチアミン、ベンフォチアミン、シコチアミン、オクトチアミン、プロスルチアミン及びそれら塩を挙げることができる。本発明に使用する塩とは硝酸塩、塩酸塩、硫酸塩などが挙げられ、好ましくは、硝酸塩もしくは塩酸塩である。
本発明におけるビタミンB1類の含有量は、本発明の経口液体組成物中、0.0001質量%~0.05質量%が好ましく、0.0005質量%~0.05質量%、0.0005質量%~0.02質量%、0.001質量%~0.02質量%、0.001質量%~0.01質量%が記載の順により好ましく、0.001質量%~0.005質量%が特に好ましい。
本発明におけるガランガル抽出物とは、ショウガ科ハナミョウガ属植物であるガランガル(Alpinia galanga L.)(別名として、ガランガ、ナンキョウ等と呼ばれることもある)の地下茎をそのまま、あるいは必要に応じて、乾燥、破砕、粉砕処理等を行った後に抽出することにより得られる。すなわち、本発明におけるガランガル抽出物とは、ガランガル地下茎の抽出物である。なお、ガランガルは、ショウガ科バンウコン属植物である黒ショウガやショウガ科クルクマ属植物であるウコンとは異なる。
抽出処理方法は、特に限定されず、例えば、エタノール等の有機溶媒や水またはそれらの混合物を用いた撹拌・振盪・浸漬抽出法や、減圧水蒸気蒸留抽出法等公知の抽出方法にて行えばよく、必要に応じて遠心処理、酵素処理(麹菌や黒麹菌などを基原とした酵素剤による処理)、カラム又はろ過(ストレーナーメッシュやメンブレンフィルターなどによるろ過)等により不溶物を除去してもよい。本発明におけるガランガル抽出物は、抽出溶媒として水及び/又はアルコールが用いられることが好ましく、アルコールとしてはエタノールがより好ましく、水単独で用いられることが特に好ましい。上記のように抽出されて得られた抽出液は、液体の状態で用いても良く、乾燥させて粉末の状態としたものを用いてもよく、粉末の状態で販売されている市販品(Enovate Biolife製のenXtraTM等)を用いてもよい。
本発明におけるガランガル抽出物の含有量は、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量として、本発明の経口液体組成物中、0.001質量%~10質量%が好ましく、0.001質量%~1質量%、0.005質量%~1質量%、0.005質量%~0.6質量%、0.01質量%~0.6質量%、0.02質量%~0.6質量%、0.03質量%~0.6質量%、0.03質量%~0.45質量%、0.04質量%~0.45質量%、0.05質量%~0.45質量%、0.05質量%~0.3質量%が記載の順により好ましく、0.06質量%~0.3質量%が特に好ましい。本発明における、「乾燥固形分換算量」とは水分を除いた部分の量に換算した量をいう。水分は、従来公知の加熱乾燥法やカール・フィッシャー法等を用いて測定することができる。
また、本発明におけるガランガル抽出物の含有量は、ガランガル地下茎の換算量として、本発明の経口液体組成物中、0.01質量%~100質量%が好ましく、0.01質量%~10質量%、0.05質量%~10質量%、0.05質量%~6質量%、0.1質量%~6質量%、0.2質量%~6質量%、0.3質量%~6質量%、0.3質量%~4.5質量%、0.4質量%~4.5質量%、0.5質量%~4.5質量%、0.5質量%~3質量%が記載の順により好ましく、0.6質量%~3質量%が特に好ましい。
本発明におけるガランガル抽出物の1回当たりの経口摂取量は、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量として、本発明の経口液体組成物中、10mg~1000mg配合することが好ましく、10mg~500mg、50mg~500mg、50mg~400mg、50mg~300mg、100mg~300mgが記載の順により好ましく、150mg~300mgが特に好ましい。本発明における「1回当たりの経口摂取量」とは、本発明の経口液体組成物が一度に摂取される量、より詳細には、例えば30分以内程度の短い時間において断続的にまたは連続的に摂取される量を示し、例えば50mL~500mLである。
本発明の経口液体組成物における、ビタミンB1類とガランガル抽出物の乾燥固形分換算量との質量比、すなわち、ビタミンB1類、1質量部に対する乾燥固形分換算量としてのガランガル抽出物の含有量は、0.02質量部~100000質量部が好ましく、0.02質量部~6000質量部、0.4質量部~6000質量部、0.4質量部~3000質量部が記載の順により好ましく、1.2質量部~3000質量部が特に好ましい。
本発明の経口液体組成物における、ビタミンB1類とガランガル抽出物のガランガル地下茎換算量との質量比、すなわち、ビタミンB1類、1質量部に対するガランガル抽出物のガランガル地下茎換算量は、0.2質量部~1000000質量部が好ましく、0.2質量部~60000質量部、4質量部~60000質量部、4質量部~30000質量部が記載の順により好ましく、12質量部~30000質量部が特に好ましい。
本発明におけるマンゴー葉抽出物とは、ウルシ科マンゴー属植物であるマンゴー(Mangifera indica L.)の葉をそのまま、あるいは必要に応じて、乾燥、破砕、粉砕処理等を行った後に抽出することにより得られる。
抽出処理方法は、特に限定されず、例えば、エタノール等の有機溶媒や水またはそれらの混合物を用いた撹拌・振盪・浸漬抽出法や、減圧水蒸気蒸留抽出法等公知の抽出方法にて行えばよく、必要に応じて遠心処理、酵素処理(麹菌や黒麹菌などを基原とした酵素剤による処理)、カラム又はろ過(ストレーナーメッシュやメンブレンフィルターなどによるろ過)等により不溶物を除去してもよい。本発明におけるマンゴー葉抽出物は、市販品(例えば、Nektium製のZynamite等)を用いてもよい。
また、マンゴー葉抽出物には、通常、マンギフェリン(1,3,6,7-テトラヒドロキシキサントンC2-β-D-グルコシド)が含まれており、経口液体組成物中のマンギフェリン量を経口液体組成物中のマンゴー葉抽出物の含有量の指標としてもよい。マンギフェリンは、第十八改正日本薬局方の白虎加人参湯エキスの項に記載の方法を用いて定量することができる。マンギフェリン量は、本発明の経口液体組成物中、0.001質量%~10質量%が好ましく、0.0024質量%~1質量%、0.012質量%~0.72質量%、0.036質量%~0.36質量%が記載の順により好ましく、0.06質量%~0.18%が特に好ましい。
本発明の経口液体組成物における、ビタミンB1類とマンギフェリン量との質量比、すなわち、ビタミンB1類、1質量部に対するマンギフェリン量は、0.02質量部~100000質量部が好ましく、0.12質量部~10000質量部、0.48質量部~7200質量部が記載の順により好ましく、3質量部~1440質量部が特に好ましい。
本発明におけるマンゴー葉抽出物の1回当たりの経口摂取量は、マンゴー葉抽出物中のマンギフェリン量として、本発明の経口液体組成物中、0.5mg~50000mg配合することが好ましく、5mg~5000mg、12mg~1000mg、12mg~360mgが記載の順により好ましく、60mg~360mgが特に好ましい。
本発明の経口液体組成物のpHは、特に限定されないが、飲用に適するという観点から2.0~7.0が好ましく、2.0~4.5がより好ましく、2.0~4.0がさらに好ましく、2.0~3.9がよりさらに好ましく、3.0~3.9が特に好ましい。
本発明の経口液体組成物のpH調整は、通常使用されるpH調整剤を使用することができる。具体的なpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、アジピン酸、グルタミン酸、フマル酸等の有機酸およびそれらの塩類、塩酸等の無機酸、水酸化ナトリウム等の無機塩基等が挙げられ、好ましいpH調整剤は、クエン酸、クエン酸の塩、塩酸、水酸化ナトリウムである。
また、本発明の経口液体組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分として、ビタミンB1類以外のビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類またはその塩類、生薬類、生薬抽出物類、ローヤルゼリー、カフェイン等を適宜に配合することができる。
更に、本発明の経口液体組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、抗酸化剤、着色料、香料、矯味剤、界面活性剤、増粘剤、安定剤、保存料、甘味料、酸味料等の添加物を適宜配合することができる。
本発明における経口液体組成物とは、経口摂取できる液状の組成物であれば特に制限はなく、医薬品、医薬部外品、又は食品(機能性表示食品や栄養機能食品、特定保健用食品も含む)が挙げられる。医薬品及び医薬部外品としては、例えば内服液剤、ドリンク剤等が挙げられる。食品としては、清涼飲料水、炭酸飲料、スポーツ・機能性飲料、ノンアルコール飲料、乳飲料、茶飲料、コーヒー飲料、果実・野菜系飲料、ゼリー飲料等があげられる。
本発明の経口液体組成物は、従来公知の方法により製造することができる。例えば、水に、ガランガル抽出物又はマンゴー葉抽出物、及びビタミンB1類を添加し、更に所望により前述した他の成分を添加して溶解させ、更に水を加え容量調整する。必要に応じてpHの調整や加熱殺菌を施し、容器に充填することで持ち運びのしやすい経口液体組成物として提供することができる。
本発明の経口液体組成物を炭酸飲料とする場合、例えば、水に、ガランガル抽出物又はマンゴー葉抽出物、及びビタミンB1類を添加し、更に所望により前述した他の成分を添加して溶解させ、飲料原液を調製する。必要に応じてpHの調整や加熱殺菌をしてから冷却した後、二酸化炭素を圧入(カーボネーション)し、容器に充填して、適宜殺菌する工程により製造することができる。そのガスボリュームは0.5~4.0であることが好ましい。前記ガスボリュームとは、標準状態(1気圧、20℃)において、溶媒である液体1に対しそれに溶けている二酸化炭素の体積比である。なお、炭酸飲料の製法には、プレミックス法とポストミックス法とがあるが、本発明においてはいずれを採用してもよい。
以下に、実施例、比較例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に何ら限定されるものではない。なお、ビタミンB1類として、市販品であるDSM製のチアミン硝酸塩、東京化成工業製のチアミンジスルフィド、渡辺ケミカル製のフルスルチアミン塩酸塩、東京化成工業製のベンフォチアミンを使用した。マンゴー葉抽出物はNektium製のZynamiteを以下の実施例、比較例で用いた。
(抽出例1及び2、実施例1~10、比較例1~10)
ガランガル抽出物の調製:
[抽出例1:以下、本発明においてガランガル抽出物Aと記載する]
ガランガル地下茎を熱水で抽出し、常法を用いて減圧濃縮を行い、ガランガル地下茎の質量の10分の1量の乾燥粉末状(固体)の抽出物を得た。
[抽出例2:以下、本発明においてガランガル抽出物Bと記載する]
ガランガル地下茎を熱水で抽出し、常法を用いて酵素処理、ろ過、減圧濃縮を行い、Brix15(可溶性固形分含量15%)の液状(液体)の抽出物を得た。
なお、試験例の表中にはガランガル抽出物A、Bともにガランガル乾燥固形分換算量を記載した。
経口液体組成物の調製:
下記表2~7に記載の処方および次の方法に従い経口液体組成物を調製した。まず、精製水に、チアミン硝酸塩、チアミンジスルフィド、フルスルチアミン塩酸塩、又はベンフォチアミンを添加し、溶解させた。精製水はビタミンB1の溶解性に応じて予め70℃まで加温し使用した。その後、ガランガル抽出物A、ガランガル抽出物B、又はマンゴー葉抽出物を添加し、十分に撹拌した。撹拌後、塩酸及び水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを調整し、精製水を加えて全量とし、経口液体組成物を得た(実施例1~10)。ガランガル抽出物A、ガランガル抽出物B、又はマンゴー葉抽出物を添加しない経口液体組成物を比較例とした(比較例1~10)。
得られた経口液体組成物をスクリュー管No.6((株)マルエム製)に30ml充填し、80℃25分の殺菌を行った。殺菌後、調製した経口液体組成物を65℃で7日間保存した。
ビタミンB1類由来不快臭の評価:
上記の通り、65℃で7日間保存した経口液体組成物のにおいを嗅ぎ、表1の基準で不快臭の軽減度合いを評価した。
Figure 2022162981000001
Figure 2022162981000002
Figure 2022162981000003
Figure 2022162981000004
Figure 2022162981000005
Figure 2022162981000006
Figure 2022162981000007
表2~7から明らかなように、ビタミンB1類及び、ガランガル抽出物、又はマンゴー葉抽出物を含有した組成物は、それぞれ比較例に対してビタミンB1類に由来する不快臭の低減効果を示した。
(実施例11及び12)
表8に記載の処方および次の方法により液体飲料及び炭酸飲料を調製した。
液体飲料の調製:
全量の50%程度の水にリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム、安息香酸ナトリウムを除く成分を添加、溶解させた。そこに別途、全量の10%程度の70℃の水にリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウムおよび安息香酸ナトリウムを添加、溶解させたものを加え、十分に撹拌した。撹拌後、クエン酸三ナトリウムを用いてpHを調整し、精製水を加えて全量とし、経口液体組成物を得た(実施例11)。得られた経口液体組成物を100mlの茶瓶に充填し、密閉した後、80℃25分の殺菌を行った。殺菌後、調製した経口液体組成物を65℃で7日間保存した。実施例1~10及び比較例1~10と同様に表1の評価基準においてビタミンB1由来不快臭を評価した。
炭酸飲料の調製:
全量の10%程度の水にリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム、安息香酸ナトリウムを除く成分を添加、溶解させた。そこに別途、全量の2.5%程度の70℃の水にリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウムおよび安息香酸ナトリウムを添加、溶解させたものを加え、十分に撹拌した。撹拌後、クエン酸三ナトリウムを用いてpHを調整し、全量の25%量となるまで水を添加した飲料原液を調製した。この飲料原液を80℃で25分間殺菌し、炭酸水を加え全量とし、アルミ缶に250ml充填した(実施例12)。充填後、調製した経口液体組成物を65℃で7日間保存した。実施例1~10及び比較例1~10と同様に表1の評価基準においてビタミンB1由来不快臭を評価した。
Figure 2022162981000008
表8から明らかなように、実施例11および12では、ビタミンB1由来不快臭がわずかに感じられる程度であることが確認できた。
本発明により、経口液体組成物中にガランガル抽出物及び/又はマンゴー葉抽出物とビタミンB1を配合した際の不快臭を抑制することが可能となったので、医薬品、医薬部外品及び食品の分野において、風味の優れた、商品性の高い経口液体組成物を提供することが期待される。

Claims (9)

  1. ビタミンB1類、並びにガランガル抽出物及びマンゴー葉抽出物からなる群より選ばれる1種以上を含有することを特徴とする経口液体組成物。
  2. ビタミンB1類の濃度が0.0001~0.05質量%である請求項1に記載の経口液体組成物。
  3. ガランガル抽出物の濃度が乾燥固形分換算量として0.001~10質量%である請求項1又は2に記載の経口液体組成物。
  4. マンギフェリンの濃度が、0.001~10質量%である請求項1~3のいずれかに記載の経口液体組成物。
  5. pHが2.0~7.0である請求項1~4のいずれかに記載の経口液体組成物。
  6. 経口液体組成物が液体飲料である請求項1~5のいずれかに記載の経口液体組成物。
  7. ビタミンB1類、1質量部に対する乾燥固形分換算量としてのガランガル抽出物の含有量が、0.02~100000質量部である請求項1~6のいずれかに記載の経口液体組成物。
  8. ビタミンB1類、1質量部に対するマンギフェリンの含有量が、0.02~100000質量部である請求項1~7のいずれかに記載の経口液体組成物。
  9. ビタミンB1類含有経口液体組成物におけるビタミンB1類の不快臭を、ガランガル抽出物、及び/又はマンゴー葉抽出物を含有させて抑制する方法。
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