JP2022118656A - インターフェース回路、電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧異常から正常状態への復帰を判定可能なインターフェース回路を提供する。【解決手段】インターフェース回路10は、センサ1とマイコン2の間に接続され、センサ1からの出力信号をマイコン2への入力信号に変換する。インターフェース回路10は、センサ1の出力信号に基づく電圧信号V1を出力する電圧信号出力回路4と、電圧信号V1に基づいてセンサ1の出力信号における電圧異常である天絡の発生を検知し、電圧信号出力回路4をセンサ1の出力信号から遮断するための遮断信号を出力する天絡検知回路6と、天絡が解除された場合に天絡検知回路6を通常動作に復旧させる復旧回路7とを備える。復旧回路7は、天絡検知回路6が出力する遮断信号に基づいて天絡の解除を検知する。【選択図】図1
Description
本発明は、2つの装置間に接続されるインターフェース回路と、このインターフェース回路を備えた電力変換装置に関する。
従来、センサからの出力信号をマイコンに入力して利用するために、センサとマイコンの間に配置されてセンサの出力信号をマイコンへの入力に適した信号に変換するインターフェース回路が広く利用されている。こうしたインターフェース回路を含むシステムでは、マイコンの誤動作や破壊を防止するため、インターフェース回路において天絡、地絡、断線等を原因とする電圧異常が生じた場合にはこれを速やかに検知し、所定の保護動作に移行することが好ましい。例えば特許文献1には、電源電圧から生成された定電圧に基づいて生成される第1のクランプ電圧、又は電源電圧に基づいて生成され、当該電源電圧に依存して変動する第2のクランプ電圧を上限として、センサから出力される出力電圧をクランプし、クランプした出力電圧と、電源電圧に基づいて生成される所定の閾値とを比較して天絡の発生を検知する異常検知回路が開示されている。
特許文献1に記載の異常検知回路では、電圧異常の発生を検知した後に正常状態に復帰した場合であっても、これを判定することができない。
本発明によるインターフェース回路は、2つの装置間に接続され、一方の装置からの出力信号を他方の装置への入力信号に変換するものであって、前記出力信号に基づく電圧信号を出力する電圧信号出力回路と、前記電圧信号に基づいて前記出力信号における電圧異常の発生を検知し、前記電圧信号出力回路を前記出力信号から遮断するための遮断信号を出力する異常検知回路と、前記電圧異常が解除された場合に前記異常検知回路を通常動作に復旧させる復旧回路と、を備え、前記復旧回路は、前記異常検知回路が出力する前記遮断信号に基づいて前記電圧異常の解除を検知する。
本発明による電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換し、前記交流電力をモータに出力して前記モータを駆動させるものであって、インターフェース回路および前記マイコンを有し、前記センサからの前記出力信号を用いてモータ制御演算を行うモータコントロール基板と、前記モータコントロール基板による前記モータ制御演算の結果に基づいて、パワー半導体素子を駆動するためのゲート信号を生成するゲート駆動回路と、前記パワー半導体素子を有し、前記ゲート信号に応じて前記直流電力から前記交流電力への電力変換を行うパワーモジュールと、を備える。
本発明による電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換し、前記交流電力をモータに出力して前記モータを駆動させるものであって、インターフェース回路および前記マイコンを有し、前記センサからの前記出力信号を用いてモータ制御演算を行うモータコントロール基板と、前記モータコントロール基板による前記モータ制御演算の結果に基づいて、パワー半導体素子を駆動するためのゲート信号を生成するゲート駆動回路と、前記パワー半導体素子を有し、前記ゲート信号に応じて前記直流電力から前記交流電力への電力変換を行うパワーモジュールと、を備える。
本発明によれば、電圧異常から正常状態への復帰を判定可能なインターフェース回路を提供できる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインターフェース回路の構成図である。図1に示すインターフェース回路10は、センサ1とマイコン2の間に接続され、センサ1からの出力信号をマイコン2への入力信号に変換するものである。インターフェース回路10は、信号入力線3、電圧信号出力回路4、マイコン入力コンパレータ回路5、天絡検知回路6および復旧回路7を備える。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインターフェース回路の構成図である。図1に示すインターフェース回路10は、センサ1とマイコン2の間に接続され、センサ1からの出力信号をマイコン2への入力信号に変換するものである。インターフェース回路10は、信号入力線3、電圧信号出力回路4、マイコン入力コンパレータ回路5、天絡検知回路6および復旧回路7を備える。
センサ1は、不図示の電源から供給される電源電圧VBを用いて動作する。センサ1は、所定の測定対象物に関する物理量を測定し、その測定結果に応じたパルス状の出力信号を出力する。このときセンサ1は、出力信号の電圧を監視し、天絡やセンサ1自身の故障などにより電圧が異常値を示した場合には、出力信号における電圧異常の発生を検知する機能を有している。この機能によって電圧異常の発生を検知すると、センサ1は、測定対象物に関する物理量の測定結果に関わらず、所定の保護電流を出力信号として出力する。これにより、センサ1の出力信号において電圧異常が生じたことをマイコン2へ通知するとともに、過電流がマイコン2やインターフェース回路10に流れるのを防いで、これらを保護することができる。
センサ1から出力された出力信号は、インターフェース回路10において信号入力線3に入力される。信号入力線3には、電圧信号出力回路4、マイコン入力コンパレータ回路5、天絡検知回路6および復旧回路7が接続されている。
電圧信号出力回路4では、抵抗R1とスイッチT1が直列接続されている。抵抗R1の一端側は信号入力線3に接続されており、他端側はスイッチT1に接続されている。スイッチT1は、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のスイッチング動作可能な半導体素子を用いて構成されており、天絡検知回路6から出力される遮断信号に応じてその切替状態が制御される。なお、切替状態を制御可能なものであれば、MOSFET以外を用いてスイッチT1を構成してもよい。
スイッチT1がオン状態であるときにセンサ1からの出力信号が信号入力線3に入力されると、その出力信号が電圧信号出力回路4を経由してインターフェース回路10のグランドに流れることで、出力信号に応じたパルス状の電圧V1が抵抗R1の一端側に生じる。これにより、電圧信号出力回路4は、信号入力線3を介して、センサ1からの出力信号に基づく電圧信号V1を、マイコン入力コンパレータ回路5、天絡検知回路6および復旧回路7にそれぞれ出力することができる。
マイコン入力コンパレータ回路5は、電圧信号出力回路4から出力された電圧信号V1をデジタル信号に変換し、マイコン2へ出力する。マイコン2は、マイコン入力コンパレータ回路5から出力されたデジタル信号を取得することで、センサ1の測定結果を取得し、これを用いて所定の演算処理を行うことができる。
天絡検知回路6は、入力端子と出力端子を備えており、入力端子には電圧信号出力回路4から出力された電圧信号V1が入力される。天絡検知回路6は、入力端子に入力された電圧信号V1を所定の電圧閾値Vth1と比較し、V1>Vth1である場合に、センサ1の出力信号において天絡が発生したことを検知する。天絡の発生を検知すると、天絡検知回路6は、出力端子の電圧V2を変化させることにより、遮断信号を出力する。
天絡検知回路6から出力された遮断信号は、電圧信号出力回路4においてスイッチT1のゲート端子に入力され、スイッチT1をオンからオフに切り替える。これにより、天絡発生時には電圧信号出力回路4をセンサ1の出力信号から遮断して、天絡による過電圧や過電流から電圧信号出力回路4を保護するようにしている。
なお本実施形態では、天絡検知回路6により、センサ1の出力信号において発生する電圧異常の一種である天絡を検知する例を説明するが、例えばセンサ1の故障による電圧異常など、センサ1の出力信号における他の電圧異常を検知する場合にも、天絡検知回路6を適用可能である。すなわち、インターフェース回路10において、天絡検知回路6は、センサ1の出力信号における電圧異常の発生を検知し、電圧信号出力回路4をその出力信号から遮断するための遮断信号を出力する異常検知回路として作用するものである。
復旧回路7は、天絡解除検知部8とスイッチT2を備えて構成され、センサ1の出力信号において天絡が解除された場合に、これを検知して天絡検知回路6を通常動作に復旧させる。天絡解除検知部8は、抵抗R2、R3およびR4と、コンパレータI2と、NOTゲートI3とにより構成される。抵抗R2およびR3は、電源電圧VBとグランドの間に直列に接続されており、電源電圧VBを所定の分圧比で分圧した電圧閾値Vth2をコンパレータI2の非反転入力端子へ出力する。抵抗R4は、コンパレータI2の反転入力端子と信号入力線3の間に接続されている。
コンパレータI2の電源端子は、天絡検知回路6の出力端子にNOTゲートI3を介して接続されている。コンパレータI2は、天絡発生時に天絡解除検知部8からLowレベルの遮断信号が出力され、これに応じてNOTゲートI3からHighレベルの信号が出力されることにより、電源が供給されて起動する。このとき天絡解除検知部8は、コンパレータI2により、非反転入力端子に入力される電圧閾値Vth2と、抵抗R4を介して反転入力端子に入力される電圧信号V1とを比較し、V1<Vth2である場合に、天絡が解除されたことを検知する。天絡の解除を検知すると、天絡解除検知部8は、コンパレータI2により所定の復旧信号を出力する。
天絡解除検知部8から出力された復旧信号は、復旧回路7においてスイッチT2のゲート端子に入力され、スイッチT2をオフからオンに切り替える。これにより、天絡が解除されると天絡検知回路6への入力電圧をグランドレベルにリセットする。
復旧回路7によって入力電圧がリセットされると、天絡検知回路6は、遮断信号の出力を停止する。これにより、電圧信号出力回路4においてスイッチT1がオフからオンに切り替えられ、電圧信号出力回路4が信号入力線3と再接続される。また、遮断信号の停止によってコンパレータI2への電源供給が停止されることで、復旧回路7において天絡解除検知部8からの復旧信号の出力が停止され、スイッチT2がオンからオフに切り替えられる。一方、センサ1は、信号入力線3の電圧がリセットされて正常範囲に戻ることにより、保護電流の出力を停止して測定結果に応じた信号出力を再開する。その結果、電圧信号出力回路4では、センサ1の出力信号に基づく電圧信号V1の出力を再開することができる。
続いて、インターフェース回路10の具体的な動作について以下に説明する。
まず、通常時の動作について説明する。通常時は、電源からセンサ1に電源電圧VBが供給されており、センサ1から測定結果に応じたパルス信号が出力される。このとき天絡検知回路6は、出力端子の電圧V2をHighとする。これにより、電圧信号出力回路4においてスイッチT1がオンとなり、抵抗R1を通って電流が流れることで、センサ1からの出力信号に応じた電圧信号V1が、マイコン入力コンパレータ回路5を通してマイコン2へ入力され、マイコン2でモニタされる。この場合、天絡解除検知部8のNOTゲートI3の入力電圧V2はHighであるため、NOTゲートI3の出力電圧はLowとなり、コンパレータI2への電源供給が行われない。したがって、復旧回路7において天絡解除検知部8は動作せず、スイッチT2はオフとなる。
次に、天絡時の動作について説明する。天絡検知回路6は、入力端子に入力される電圧信号V1を検出し、抵抗R1の定格に応じて設定された電圧閾値Vth1と比較する。その結果、電圧信号V1が閾値Vth1を超えた場合に、センサ1の出力信号において天絡が発生していると判断し、出力端子の電圧V2をHighからLowに変化させることで遮断信号を出力する。この遮断信号が天絡解除検知部8のNOTゲートI3に入力されると、NOTゲートI3の出力電圧はHighとなり、コンパレータI2への電源供給が開始されることで、復旧回路7が起動する。このときセンサ1は、電圧信号V1を監視することで自身の出力電圧が異常であることを検知し、保護電流を出力する。また、天絡検知回路6から遮断信号が出力されることで、電圧信号出力回路4においてスイッチT1がオフとなり、電圧信号出力回路4とセンサ1の接続が切断される。
上記のように天絡発生時にはスイッチT1がオフ状態となるため、センサ1から出力される保護電流は、電圧信号出力回路4の抵抗R1ではなく、天絡検知回路6の内部抵抗に流れ込む。この場合、天絡検知回路6では保護電流によって内部抵抗に生じる電圧が電圧信号V1として検出される。そのため、天絡検知回路6の内部抵抗値が比較的高いと、保護電流による内部抵抗の電圧が閾値Vth1を超えてしまい、天絡解除後であっても天絡の誤検知が発生してセンサ1を復旧させることができない場合がある。そこで本実施形態では、復旧回路7の動作により、以下のようにして天絡解除後に天絡の誤検知が発生するのを防いでいる。
天絡検知回路6から遮断信号が出力されると、復旧回路7において天絡解除検知部8のコンパレータI2は、NOTゲートI3からの電源供給により、電圧信号V1と電圧閾値Vth2を比較する。ここで、天絡解除検知部8では、抵抗R2,R3の分圧比により、天絡検知回路6が天絡の発生を検知する閾値Vth1よりも大きく、かつ、天絡解除後に保護電流が天絡検知回路6の内部抵抗に流れたときの内部抵抗の電圧よりも大きくなるように、閾値Vth2が設定されるものとする。これにより、天絡解除後の保護電流による内部抵抗の電圧が閾値Vth1を超えていたとしても、閾値Vth2よりは小さくなるため、天絡解除検知部8において天絡が解除されたことを検知できる。
天絡解除検知部8によって天絡の解除が検知され、コンパレータI2の出力がLowからHighに変化すると、復旧回路7においてスイッチT2がオフからオンに変化し、天絡検知回路6の入力端子がグランドに接続される。すると、天絡検知回路6の入力電圧がグランドレベルまで低下するため、天絡検知回路6は天絡が発生していないと判断し、出力端子の電圧V2をLowからHighに変化させることで遮断信号の出力を停止する。これにより、電圧信号出力回路4においてスイッチT1がオンとなる。また、出力端子の電圧V2がHighとなることで、NOTゲートI3の出力電圧はLowとなり、コンパレータI2への電源供給が停止されて復旧回路7の動作が停止する。これにより、スイッチT2はオフとなる。その結果、インターフェース回路10が天絡発生前の状態へと戻り、センサ1から測定結果に応じたパルス信号の出力が再開される。
以上説明したように、本実施形態のインターフェース回路10を用いることで、天絡発生時にマイコン2を保護することが可能となる。さらに、天絡解除による正常状態への復帰を、追加のマイコンやプログラムを使用することなく簡単なハードウェアで判定し、天絡発生前の動作をセンサ1やマイコン2に再開させることができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るインターフェース回路の動作を説明するタイムチャートである。
まず、通常時の動作について説明する。通常時は、(a)に示すように、センサ1の出力電流(図1においてセンサ1から抵抗R1に流れる電流)はパルス状に変化する。この出力電流に応じて天絡検知回路6に印加される電圧(電圧信号V1)は、(b)に示すように、回路内部に設定された所定の電圧閾値Vth1よりも低い。そのため(c)に示すように、天絡検知回路6の出力信号電圧(出力端子の電圧V2)は常にHighとなり、(d)に示すように、天絡解除検知部8の出力信号電圧(スイッチT2に印加されるゲート電圧)はLowとなっている。したがって復旧回路7は動作しない。
次に天絡時の動作について説明する。時刻t1においてセンサ1の出力電圧に天絡が発生すると、(b)に示すように、天絡検知回路6の印加電圧が電圧閾値Vth1を超過する。これにより、天絡検知回路6は天絡を検知し、(c)に示すように、出力信号電圧をHighからLowに切り替える。このときセンサ1は、(a)に示すように、保護動作に移行して一定の電流値Ipで保護電流を出力し続ける。
その後、時刻t2において天絡が解除されると、(b)に示すように、天絡検知回路6の印加電圧が低下する。しかしながら、保護電流に基づく内部抵抗の電圧が電圧信号V1として天絡検知回路6に印加されており、これが電圧閾値Vth1を超えているため、天絡検知回路6では天絡しているとの誤判定状態が続く。そのため(c)に示すように、天絡検知回路6の出力信号電圧はLowのままとなる。
一方、天絡発生時の時刻t1において、(c)に示すように天絡検知回路6の出力信号電圧がLowになると、天絡解除検知部8ではNOTゲートI3を介して、コンパレータI2に電力が供給される。これにより復旧回路7が起動する。電力供給を受けたコンパレータI2は、抵抗R2,R3の分圧回路から非反転入力端子に入力される所定の電圧閾値Vth2と、抵抗R4を介して反転入力端子に入力される電圧信号V1とを比較する。
時刻t2で天絡が解除され、これに応じて電圧信号V1が電圧閾値Vth2を下回ると、天絡解除検知部8は天絡解除と判定し、(d)に示すように出力信号電圧をLowからHighに切り替えて、復旧信号を出力する。これにより、復旧回路7においてスイッチT2がオンされ、時刻t3において(b)に示すように、天絡検知回路6の印加電圧がグランドレベルに低下してリセットされる。
天絡検知回路6の印加電圧がリセットされて電圧閾値Vth1未満になると、(c)に示すように、天絡検知回路6の出力信号電圧がLowからHighに戻る。これにより、天絡解除検知部8ではコンパレータI2への電力供給が停止し、(d)に示すように、天絡解除検知部8の出力信号電圧がHighからLowに戻ってスイッチT2がオフされる。このようにして、復旧回路7の動作が停止する。
復旧回路7の動作が停止すると、時刻t4において(b)に示すように、天絡検知回路6の印加電圧が元の天絡発生前の状態に戻る。その後、通常時の動作が再開され、(a)に示すように、センサ1から再びパルス状の電流が出力される。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)インターフェース回路10は、センサ1とマイコン2の間に接続され、センサ1からの出力信号をマイコン2への入力信号に変換する。インターフェース回路10は、センサ1の出力信号に基づく電圧信号V1を出力する電圧信号出力回路4と、電圧信号V1に基づいてセンサ1の出力信号における電圧異常の一種である天絡の発生を検知し、電圧信号出力回路4をセンサ1の出力信号から遮断するための遮断信号を出力する天絡検知回路6と、天絡が解除された場合に天絡検知回路6を通常動作に復旧させる復旧回路7とを備える。復旧回路7は、天絡検知回路6が出力する遮断信号に基づいて天絡の解除を検知する。このようにしたので、電圧異常から正常状態への復帰を判定可能なインターフェース回路を提供できる。
(2)復旧回路7は、遮断信号の出力に応じて起動され電圧信号V1を所定の閾値Vth2と比較するコンパレータI2を有し、コンパレータI2により電圧信号V1が閾値Vth2を下回ったと判定されると、天絡の解除を検知する。このようにしたので、天絡検知回路6が出力する遮断信号に基づいて、天絡の解除を確実に検知することができる。
(3)天絡検知回路6は、電圧信号V1が所定の閾値Vth1よりも大きくなると、天絡の発生を検知する。閾値Vth2は、閾値Vth1よりも大きい値に設定される。このようにしたので、天絡解除後にセンサ1の保護電流が天絡検知回路6の内部抵抗に流れる場合でも、復旧回路7において天絡が解除されたことを検知できる。
(4)インターフェース回路10は、センサ1とマイコン2の間に接続され、電圧信号出力回路4から出力される電圧信号V1に基づいて、センサ1からの出力信号をマイコン2への入力信号に変換する。このようにしたので、センサとマイコンの間に配置されてセンサの出力信号をマイコンへの入力に適した信号に変換するインターフェース回路において、本発明を適用することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るインターフェース回路の構成図である。図3に示すインターフェース回路10は、第1の実施形態で説明した図1のインターフェース回路10と比べて、復旧回路7のうち天絡解除検知部8の回路構成が異なっている。これ以外の点では、第1の実施形態と同様であるため、以下では第1の実施形態と重複する説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るインターフェース回路の構成図である。図3に示すインターフェース回路10は、第1の実施形態で説明した図1のインターフェース回路10と比べて、復旧回路7のうち天絡解除検知部8の回路構成が異なっている。これ以外の点では、第1の実施形態と同様であるため、以下では第1の実施形態と重複する説明を省略する。
本実施形態では、天絡解除検知部8においてコンパレータI2は、インターフェース回路10の動作中には電源が常時供給される。NOTゲートI3とコンパレータI2の出力は、ANDゲートI4にそれぞれ入力される。ANDゲートI4は、NOTゲートI3からHighレベルの信号が出力されており、かつコンパレータI2からHighレベルの信号が出力されている場合に、スイッチT2のゲート端子へHighレベルの信号を出力する。本実施形態における天絡解除検知部8は、このような回路動作により、第1の実施形態と同様に、天絡解除を検知して復旧信号を出力することができる。
なお、本実施形態におけるインターフェース回路10の全体動作は、第1の実施形態と同様である。すなわち、天絡が発生していない通常時には、天絡検知回路6から天絡解除検知部8のNOTゲートI3への出力電圧V2がHighであるため、NOTゲートI3の出力電圧はLowとなる。そのため、天絡解除検知部8においてANDゲートI4の出力はLowとなり、スイッチT2はオフとなる。また、天絡発生中には電圧信号V1が閾値Vth2以上となり、これに応じてコンパレータI2の出力がLowとなる。そのため、この場合にも天絡解除検知部8においてANDゲートI4の出力はLowとなり、スイッチT2はオフとなる。
一方、天絡が解除されて電圧信号V1が閾値Vth2を下回り、これに応じてコンパレータI2の出力がHighになると、天絡解除検知部8においてANDゲートI4の出力もHighになる。これにより、天絡解除検知部8の出力信号電圧がLowからHighに切り替えられ、復旧信号が出力される。その結果、第1の実施形態と同様に、天絡検知回路6の印加電圧がリセットされてインターフェース回路10が天絡発生前の状態へと戻り、センサ1から測定結果に応じたパルス信号の出力が再開される。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、復旧回路7は、電圧信号V1を所定の閾値Vth2と比較するコンパレータI2を有し、天絡検知回路6から遮断信号が出力されているときに、コンパレータI2により電圧信号V1が閾値Vth2を下回ったと判定されると、天絡の解除を検知する。このようにしたので、第1の実施形態と同様に、天絡検知回路6が出力する遮断信号に基づいて、天絡の解除を確実に検知することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1、第2の実施形態でそれぞれ説明したインターフェース回路10を適用した電力変換装置を説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1、第2の実施形態でそれぞれ説明したインターフェース回路10を適用した電力変換装置を説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置を含む車載システムの構成図である。図4に示す車載システムは、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両に搭載されて使用されるものであり、センサ1、電力変換装置100、モータ15、動力伝達装置16、測定対象17を備えている。
センサ1は、車両の低電圧直流給電19から電力変換装置100を介して電力供給を受けることで動作する。センサ1は、車両の走行状態に関する物理量、例えば車両の走行速度等を測定し、その測定結果を示す信号を電力変換装置100へ出力する。
電力変換装置100は、不図示の高電圧電源から供給される直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をモータ15に出力してモータ15を駆動させる。電力変換装置100は、モータコントロール基板18、ゲート駆動回路13およびパワーモジュール14を備える。
モータコントロール基板18は、マイコン2、インターフェース回路10および電力供給回路11を備える。インターフェース回路10は、第1または第2の実施形態で説明した回路構成の復旧回路7を含んで構成され、センサ1からの出力信号をマイコン2への入力信号に変換するとともに、天絡発生時にはマイコン2を保護する。マイコン2は、センサ1からインターフェース回路10を介して入力される信号を用いて所定のモータ制御演算を行い、その演算結果をゲート駆動回路13へ出力する。電力供給回路11は、低電圧直流給電19から供給される直流電力に基づき、センサ1やインターフェース回路10へ電源電圧VBを供給する。
ゲート駆動回路13は、モータコントロール基板18によるモータ制御演算の結果に基づいて、パワーモジュール14が備えるパワー半導体素子を駆動するためのゲート信号を生成する。パワーモジュール14は、複数のパワー半導体素子を有しており、ゲート駆動回路13から入力されるゲート信号に応じて各パワー半導体素子をスイッチング動作させることで、直流電力から交流電力への電力変換を行う。パワーモジュール14の電力変換によって生成された交流電力は、モータ15に出力される。これにより、モータ15が回転駆動される。
モータ15において発生された回転駆動力は、各種ギヤ類やシャフト等によって構成される動力伝達装置16を介して、車両が備える不図示の駆動輪へと伝達される。これにより、車両において駆動輪が回転され、車両が走行する。センサ1は、動力伝達装置16の一部または動力伝達装置16に連動する測定対象17(例えばシャフトなど)から出力される信号に基づいて、車両の走行状態に関する物理量の測定を行う。
次に、通常時における電力変換装置100の動作について以下に説明する。センサ1からモータコントロール基板18に出力される電圧信号V1において天絡が発生していない通常時には、モータ15からの出力が動力伝達装置16に伝達され、これに応じて測定対象17が動作する。このときセンサ1は、モータコントロール基板18の電力供給回路11から電力供給を受けて動作し、測定対象17を測定して得られた信号を出力する。このセンサ1からの出力信号は、インターフェース回路10を介してマイコン2に入力される。なお、通常時にはインターフェース回路10において復旧回路7は不動作状態となっている。マイコン2は、センサ1からの出力信号を解析してモータ制御演算を行い、ゲート駆動回路13とパワーモジュール14を通して、モータ15を制御する。
続いて、天絡時における電力変換装置100の動作について以下に説明する。センサ1からモータコントロール基板18に出力される電圧信号V1において天絡が発生すると、マイコン2はインターフェース回路10を介して故障信号の解析を行い、その解析結果に基づき、ゲート駆動回路13とパワーモジュール14を通して、モータ15を制御する。また同時に、インターフェース回路10内の復旧回路7において、前述のようにセンサ1の出力電圧V1と所定の電圧閾値Vth2とを比較することで、天絡が解除されたか否かを判定する。その結果、天絡の解除を検知した場合は、マイコン2を通さずに、復旧回路7内の天絡解除検知部8から所定の復旧信号を出力することで、センサ1の出力電圧をリセットする。これにより、センサ1や電力変換装置100を通常時の動作状態へと復旧させるようにする。
以上説明した本発明の第3の実施形態によれば、電力変換装置100は、直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ15に出力してモータ15を駆動させる。電力変換装置100は、インターフェース回路10およびマイコン2を有し、センサ1からの出力信号を用いてモータ制御演算を行うモータコントロール基板18と、モータコントロール基板18によるモータ制御演算の結果に基づいて、パワー半導体素子を駆動するためのゲート信号を生成するゲート駆動回路13と、パワー半導体素子を有し、ゲート信号に応じて直流電力から交流電力への電力変換を行うパワーモジュール14とを備える。このようにしたので、ソフトウェアよりも短時間で判断可能なハードウェアを利用して天絡解除の判断を行うインターフェース回路10を用いて、安全性の高い電力変換装置100を提供できる。
ここで、車両に搭載される電力変換装置100において、天絡解除の判断を正確かつ素早く行うことは、車両の安全性にとって大きな影響がある。そのため、マイコン2によるソフトウェアと、インターフェース回路10によるハードウェアとを同時に使用して、天絡解除の判断を行うようにしてもよい。このようにすれば、より一層安全性の高い電力変換装置100を実現することが可能となる。
なお、以上説明した各実施形態では、センサ1が自身の出力信号を監視し、電圧異常の発生を検知すると所定の保護電流を出力する例を説明したが、こうした保護電流出力機能を持たないセンサについても、本発明は適用可能である。また、センサ1とマイコン2の間に接続されるインターフェース回路10を例として説明したが、センサやマイコン以外の装置と接続されるインターフェース回路であっても、本発明の適用範囲に含まれる。すなわち本発明は、2つの装置間に接続され、一方の装置からの出力信号を他方の装置への入力信号に変換するインターフェース回路であって、当該出力信号における電圧異常の発生を検知するとともに、その電圧異常の解除を検知するものであれば、任意のインターフェース回路について適用可能である。
以上説明した各実施形態や各種変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、上記では種々の実施形態や変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1:センサ、2:マイコン、3:信号入力線、4:電圧信号出力回路、5:マイコン入力コンパレータ回路、6:天絡検知回路、7:復旧回路、8:天絡解除検知部、10:インターフェース回路、11:電力供給回路、13:ゲート駆動回路、14:パワーモジュール、15:モータ、16:動力伝達装置、17:測定対象、18:モータコントロール基板、19:低電圧直流給電、100:電力変換装置
Claims (6)
- 2つの装置間に接続され、一方の装置からの出力信号を他方の装置への入力信号に変換するインターフェース回路であって、
前記出力信号に基づく電圧信号を出力する電圧信号出力回路と、
前記電圧信号に基づいて前記出力信号における電圧異常の発生を検知し、前記電圧信号出力回路を前記出力信号から遮断するための遮断信号を出力する異常検知回路と、
前記電圧異常が解除された場合に前記異常検知回路を通常動作に復旧させる復旧回路と、を備え、
前記復旧回路は、前記異常検知回路が出力する前記遮断信号に基づいて前記電圧異常の解除を検知するインターフェース回路。 - 請求項1に記載のインターフェース回路であって、
前記復旧回路は、前記遮断信号の出力に応じて起動され前記電圧信号を所定の解除判定閾値と比較する比較器を有し、
前記比較器により前記電圧信号が前記解除判定閾値を下回ったと判定されると、前記電圧異常の解除を検知するインターフェース回路。 - 請求項1に記載のインターフェース回路であって、
前記復旧回路は、前記電圧信号を所定の解除判定閾値と比較する比較器を有し、
前記異常検知回路から前記遮断信号が出力されているときに、前記比較器により前記電圧信号が前記解除判定閾値を下回ったと判定されると、前記電圧異常の解除を検知するインターフェース回路。 - 請求項2または3に記載のインターフェース回路であって、
前記異常検知回路は、前記電圧信号が所定の異常判定閾値よりも大きくなると、前記電圧異常の発生を検知し、
前記解除判定閾値は、前記異常判定閾値よりも大きい値に設定されるインターフェース回路。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインターフェース回路であって、
前記2つの装置は、センサおよびマイコンであり、
前記電圧信号出力回路から出力される前記電圧信号に基づいて、前記センサからの前記出力信号を前記マイコンへの前記入力信号に変換するインターフェース回路。 - 直流電力を交流電力に変換し、前記交流電力をモータに出力して前記モータを駆動させる電力変換装置であって、
請求項5に記載のインターフェース回路および前記マイコンを有し、前記センサからの前記出力信号を用いてモータ制御演算を行うモータコントロール基板と、
前記モータコントロール基板による前記モータ制御演算の結果に基づいて、パワー半導体素子を駆動するためのゲート信号を生成するゲート駆動回路と、
前記パワー半導体素子を有し、前記ゲート信号に応じて前記直流電力から前記交流電力への電力変換を行うパワーモジュールと、を備える電力変換装置。
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JP2021015339A JP2022118656A (ja) | 2021-02-02 | 2021-02-02 | インターフェース回路、電力変換装置 |
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