JP2022098923A - 柑橘果皮由来成分を含有する飲料 - Google Patents
柑橘果皮由来成分を含有する飲料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022098923A JP2022098923A JP2020212598A JP2020212598A JP2022098923A JP 2022098923 A JP2022098923 A JP 2022098923A JP 2020212598 A JP2020212598 A JP 2020212598A JP 2020212598 A JP2020212598 A JP 2020212598A JP 2022098923 A JP2022098923 A JP 2022098923A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- citrus
- concentration
- ppm
- flavored beverage
- furfural
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Alcoholic Beverages (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
【解決手段】柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上である、柑橘風味飲料。
【選択図】なし
Description
(1)柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上である、柑橘風味飲料。
(2)A+B+0.25C+0.25Dが0.05以上である、前記(1)に記載の柑橘風味飲料。
(3)1,4-シネオールおよびフルフラールを少なくとも含んでなる、前記(1)または(2)に記載の柑橘風味飲料。
(4)5-メチルフルフラールおよびオイゲノールを少なくとも含んでなる、前記(1)または(2)に記載の柑橘風味飲料。
(5)以下の条件:(i)B/Aが1~15である;(ii)C/Aが1~5である;(iii)B/Cが0.25~5である;および(iv)D/Cが1以下である、の少なくとも1つを充足する、前記(1)または(2)に記載の柑橘風味飲料。
(6)前記4種の成分からなる群から選択される少なくとも1種の成分を含有する柑橘抽出物を含んでなる、前記(1)~(5)のいずれかに記載の柑橘風味飲料。
(7)前記柑橘抽出物が、果実またはその加工物を閉鎖系内において加熱還流することにより得られるものである、前記(6)に記載の柑橘風味飲料。
(8)加熱還流が90~105℃の温度条件で行われるものである、前記(7)に記載の柑橘風味飲料。
(9)加熱還流が6~18時間行われるものである、前記(7)または(8)に記載の柑橘風味飲料。
(10)前記柑橘抽出物の製造に用いられる果実がレモンおよび/またはグレープフルーツの果実である、前記(7)~(9)のいずれかに記載の柑橘風味飲料。
(11)リモニンを含む、前記(1)~(10)のいずれかに記載の柑橘風味飲料。
(12)レモン果皮成分を含有するレモン風味飲料である、前記(1)~(11)のいずれかに記載の柑橘風味飲料。
(13)アルコール飲料である、前記(1)~(12)のいずれかに記載の柑橘風味飲料。
(14)柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料を製造する方法であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の濃度を調整する工程を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上となるように調整される、方法。
(15)柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料における経時的な劣化による刺激感の発生を抑制する方法であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の濃度を調整する工程を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上となるように調整される、方法。
(16)柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料における経時的な劣化によるボディ感の低下を抑制する方法であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の濃度を調整する工程を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上となるように調整される、方法。
以下の実施例において、いずれの試飲サンプルも次の条件を満たすものとした:
・レモン果汁:ストレート果汁に換算して2.10w/v%;
・レモン果皮成分含有果汁:リモニン量換算で0.025mg/100gまたは0.050mg/100g相当量;
・アルコール濃度:9v/v%;
・酸味料(クエン酸、クエン酸Na、リンゴ酸)、香料、甘味料(アセスルファムKおよびスクラロース)配合;
・pH:3.4;
・炭酸ガス圧:0.23MPa
・試飲前に50℃で1週間保管。
官能評価は、十分に訓練された6名のパネラーによって行った。評価項目は、刺激感(持続的な辛味、えぐみおよびバーニング感)の抑制効果、およびボディ感(味厚みおよび果実感)の維持効果の2項目とした。官能評価は、1(対照と同等)~5(非常に高い効果を感じる)の5段階のスコアで行い、評価結果は、6名のスコアの平均値±標準偏差として示した。
1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールをそれぞれ単独で添加した試飲サンプルを用意し、官能評価を行った。対照サンプルとしては、これら成分を添加しないサンプルを用意した。全試飲サンプルにおけるリモニンの濃度は0.025mg/100gであった。結果を表3に示す。
本実施例では、リモニン濃度を上げた試飲サンプルにおける各成分の効果を調べた。対照サンプルとしては、これら成分を添加しないサンプルを用意した。全試飲サンプルにおけるリモニンの濃度は0.050mg/100gとした。結果を表4に示す。
本実施例では、上記の4種の成分のうち、複数の成分を組み合わせて添加したときの効果を調べた。対照サンプルとしては、これら成分を添加しないサンプルを用意した。全試飲サンプルにおけるリモニンの濃度は0.025mg/100gであった。結果を表5に示す。
本実施例では、上記の4種の成分に代えて、これらの成分のうちの複数種を含有する柑橘抽出物を添加したときの効果を調べた。
Claims (11)
- 柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上である、柑橘風味飲料。
- A+B+0.25C+0.25Dが0.05以上である、請求項1に記載の柑橘風味飲料。
- 以下の条件:
(i)B/Aが1~15である;
(ii)C/Aが1~5である;
(iii)B/Cが0.25~5である;および
(iv)D/Cが1以下である
の少なくとも1つを充足する、請求項1または2に記載の柑橘風味飲料。 - 前記4種の成分からなる群から選択される少なくとも1種の成分を含有する柑橘抽出物を含んでなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の柑橘風味飲料。
- 前記柑橘抽出物が、果実またはその加工物を閉鎖系内において加熱還流することにより得られるものである、請求項4に記載の柑橘風味飲料。
- 前記柑橘抽出物の製造に用いられる果実がレモンおよび/またはグレープフルーツの果実である、請求項5に記載の柑橘風味飲料。
- レモン果皮成分を含有するレモン風味飲料である、請求項1~6のいずれか一項に記載の柑橘風味飲料。
- アルコール飲料である、請求項1~7のいずれか一項に記載の柑橘風味飲料。
- 柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料を製造する方法であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の濃度を調整する工程を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上となるように調整される、方法。
- 柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料における経時的な劣化による刺激感の発生を抑制する方法であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の濃度を調整する工程を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上となるように調整される、方法。
- 柑橘果皮成分を含有する柑橘風味飲料における経時的な劣化によるボディ感の低下を抑制する方法であって、1,4-シネオール、フルフラール、5-メチルフルフラールおよびオイゲノールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の濃度を調整する工程を含んでなり、1,4-シネオールの濃度をA(ppm)、フルフラールの濃度をB(ppm)、5-メチルフルフラールの濃度をC(ppm)、オイゲノールの濃度をD(ppm)としたときに、A+B+0.25C+0.25Dが0.01以上となるように調整される、方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020212598A JP2022098923A (ja) | 2020-12-22 | 2020-12-22 | 柑橘果皮由来成分を含有する飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020212598A JP2022098923A (ja) | 2020-12-22 | 2020-12-22 | 柑橘果皮由来成分を含有する飲料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022098923A true JP2022098923A (ja) | 2022-07-04 |
Family
ID=82261977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020212598A Pending JP2022098923A (ja) | 2020-12-22 | 2020-12-22 | 柑橘果皮由来成分を含有する飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022098923A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127438A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | サントリーホールディングス株式会社 | リモネンを含有するアルコール飲料 |
JP7313531B1 (ja) | 2022-12-26 | 2023-07-24 | アサヒビール株式会社 | 柑橘風味飲料および柑橘風味飲料の香味向上方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198144A1 (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-17 | サントリーホールディングス株式会社 | ビールテイスト飲料及びその製造方法 |
-
2020
- 2020-12-22 JP JP2020212598A patent/JP2022098923A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198144A1 (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-17 | サントリーホールディングス株式会社 | ビールテイスト飲料及びその製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
周知・慣用技術集(香料)第II部 食品用香料, JPN6025002146, 14 January 2000 (2000-01-14), pages 121 - 124, ISSN: 0005510512 * |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127438A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | サントリーホールディングス株式会社 | リモネンを含有するアルコール飲料 |
JP7313531B1 (ja) | 2022-12-26 | 2023-07-24 | アサヒビール株式会社 | 柑橘風味飲料および柑橘風味飲料の香味向上方法 |
JP2024092287A (ja) * | 2022-12-26 | 2024-07-08 | アサヒビール株式会社 | 柑橘風味飲料および柑橘風味飲料の香味向上方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6468858B2 (ja) | 柑橘類の蒸溜酒を含有するアルコール飲料 | |
AU2020250206B2 (en) | A beverage containing wood components | |
JP6996907B2 (ja) | 柑橘の劣化臭が抑制された柑橘系飲料およびその製法 | |
JP6764235B2 (ja) | アルコール感が低減された柑橘系アルコール飲料、およびその製造方法 | |
JP2022098923A (ja) | 柑橘果皮由来成分を含有する飲料 | |
JP6942561B2 (ja) | 柑橘の劣化臭が抑制された柑橘系飲料およびその製法 | |
JP6855167B2 (ja) | 柑橘の果皮感が増強されたアルコール飲料およびその製造方法 | |
AU2016206336B2 (en) | A beverage containing isobutanol and/or isoamyl alcohol | |
JP7355541B2 (ja) | 柑橘風味飲料、及び、柑橘風味飲料の香味向上方法 | |
JP2021078382A (ja) | 柑橘風味飲料、柑橘風味飲料の製造方法、及び、柑橘風味飲料の香味向上方法 | |
JP7033435B2 (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、果実感とボディ感の増強方法 | |
JP2019201653A (ja) | 果汁含有アルコール飲料 | |
JP6880259B2 (ja) | リンゴ酸を含有するノンアルコール飲料 | |
JP7430997B2 (ja) | 果実風味炭酸飲料、及び、果実風味炭酸飲料の香味向上方法 | |
JP7373278B2 (ja) | アルコールの辛みが低減されたアルコール飲料およびその製造方法 | |
JP7335102B2 (ja) | ビールテイスト飲料、ビールテイスト飲料の製造方法、及び、ビールテイスト飲料の飲用感向上方法 | |
WO2020071346A1 (ja) | リンゴ酸を含有するノンアルコール飲料 | |
JP7086594B2 (ja) | 飲料の香味改善組成物およびその製造方法 | |
JP7016090B1 (ja) | 果実酒の製造方法および果汁の製造方法 | |
JP7449678B2 (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味向上方法 | |
JP7377647B2 (ja) | ビールテイスト飲料、ビールテイスト飲料の製造方法、及び、ビールテイスト飲料の香味向上方法 | |
JP7271293B2 (ja) | ビールテイスト飲料、ビールテイスト飲料の製造方法、及び、ビールテイスト飲料の香味向上方法 | |
JP7361463B2 (ja) | アルコール飲料 | |
JP2023034086A (ja) | 容器詰アルコール飲料 | |
AU2022428400A1 (en) | Beverage having reduced alcohol stimulation and aftertaste |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250306 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20250326 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20250603 |