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JP2022096965A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光ヘッドにより遅延回路を用いることなく多重露光を行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置において、感光ドラム1の表面に静電潜像を形成する露光ヘッド6であって、主走査方向及び副走査方向に二次元配列された複数の電極を含む下部電極54と、下部電極54に積層され、電圧が印加されることで発光する発光層56と、発光層56に積層された上部電極58と、を含む発光部50を有する露光ヘッド6と、副走査方向に配列された複数の発光部50によって多重露光を行うように、下部電極54に含まれる複数の電極の各々への電圧の印加を制御可能な画像コントローラ部70と、を備え、下部電極54に含まれる複数の電極の副走査方向のピッチが、画像形成装置が形成する画像の副走査方向の解像度の等倍を除く整数倍となるように、複数の電極が配置されている。【選択図】図13

Description

本発明は、電子写真画像形成方式を用いてシートに画像を形成する電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置で画像を形成する場合、まず感光体の表面に画像データに応じた光を照射することにより感光体の表面に静電潜像を形成する。その後、現像装置によって感光体の表面の静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成し、トナー像をシートに転写し、シートに転写されたトナー像を定着装置によって加熱してシートに定着させて画像を形成する。
ここで特許文献1では、感光体に光を照射して静電潜像を形成する装置として、有機ELを用いた発光部と、この発光部から照射される光を感光体の表面に結像させるレンズを有する露光ヘッドを備える画像形成装置が記載されている。このように露光ヘッドを用いることで、レーザ光を回転多面鏡により偏向走査して静電潜像を形成するレーザ走査方式の構成と比較して、部品点数の削減を図ることができ、画像形成装置の小型化や製造コストの削減を図ることができる。
また露光ヘッドの有機ELを用いた発光部の一つの光量は十分に高いとは言えない。そこで特許文献1では、感光体の表面に静電潜像を形成するための光量を補うために複数の発光部から感光体の表面の同一部分に光を照射する構成が記載されている。具体的には、露光ヘッドにおいて感光体の回転軸線方向(主走査方向)と回転方向(副走査方向)に発光部を二次元配列する。そして感光体の回転方向に隣接する発光部を感光体の回転速度に応じてタイミングをずらして発光させることにより、複数の発光部から感光体の表面の同一部分に光を照射する。以下、このように複数の発光部から感光体の表面の同一部分に光を照射することを多重露光と称する。
特開2018-134820号公報
特許文献1では、画像形成装置によって形成される画像の副走査方向の解像度と露光ヘッドの発光部の副走査方向のピッチとの関係について言及されていない。このため、この両者の関係によっては、多重露光に際して副走査方向に隣接する発光部の発光タイミングをずらすために発光部を駆動する回路に遅延回路を設ける必要があり、回路が大型化するおそれがある。
そこで本発明は、露光ヘッドにより遅延回路を用いることなく多重露光を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、感光体の表面に光を照射して静電潜像を形成し、該静電潜像にトナーを付着させて画像を形成する画像形成装置において、前記感光体の表面に光を照射して前記静電潜像を形成する露光ヘッドであって、基板と、前記感光体の回転方向及び前記感光体の回転軸線方向に二次元配列された複数の電極であり前記基板上に分離して配置された複数の電極を含む第1電極層と、前記第1電極層に積層され、電圧が印加されることで発光する発光層と、前記発光層に対して前記第1電極層が配置されている側とは反対側に配置され、光が透過可能な第2電極層とを含む発光部を備える露光ヘッドと、前記発光層が発光するように、画像データに基づいて前記第1電極層に含まれる前記複数の電極の各々への電圧の印加を制御する制御部であって、1画素が前記回転方向において異なる位置に配置された複数の電極に電圧を制御することによって形成されるように、前記画像データに基づいて前記複数の電極の各々への電圧を制御可能な制御部と、を備え、前記第1電極層に含まれる前記複数の電極の前記回転方向のピッチが、前記画像形成装置が形成する画像の前記回転方向の解像度の等倍を除く整数倍となるように、前記複数の電極が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置において、露光ヘッドにより遅延回路を用いることなく多重露光を行うことができる。
画像形成装置の断面概略図である。 感光ドラムと露光ヘッドの斜視図と断面図である。 露光ヘッドが備えるプリント基板の実装面を示す図である。 ロッドレンズアレイと発光部との位置関係を示す図である。 発光素子アレイチップの概略図である。 発光素子アレイチップの断面図である 発光部の配置を説明するための模式図である。 画像コントローラ部と露光ヘッドのシステム構成を示すブロック図である。 発光素子アレイチップのシステム構成を示すブロック図である。 データ保持部の回路図である。 データ保持部の動作タイミングチャートである。 アナログ部の回路図である。 感光ドラムの露光イメージを示す図である。 感光ドラムの露光イメージを示す図である。 感光ドラムの露光イメージを示す図である。 発光部の構成を説明するための模式図である。 感光ドラムの露光イメージを示す図である。 発光部の構成を説明するための模式図である。 感光ドラムの露光イメージを示す図である。
(第1実施形態)
<画像形成装置>
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置Aの全体構成を画像形成時の動作とともに図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
画像形成装置Aは、イエローY、マゼンダM、シアンC、ブラックKの4色のトナーをシートに転写して画像を形成するフルカラー画像形成装置である。なお、以下の説明において、上記各色のトナーを使用する部材には添え字としてY、M、C、Kを付するものの、各部材の構成や動作は使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じであるため、区別を要する場合以外は添え字を適宜省略する。
図1は、画像形成装置Aの断面概略図である。図1に示す様に、画像形成装置Aは、画像を形成する画像形成部を有する。画像形成部は、感光体としての感光ドラム1(1Y、1M、1C、10K)、帯電装置2(2Y、2M、2C、2K)、露光ヘッド6(6Y、6M、6C、6K)、現像装置4(4Y、4M、4C、4K)、転写装置5(5Y、5M、5C、5K)を有する。
次に、画像形成装置Aによる画像形成動作について説明する。画像を形成する場合、まずシートカセット99a又はシートカセット99bに収納されたシートSが、ピックアップローラ91a、91b、給送ローラ92a、92b、搬送ローラ93a~93cによってレジストローラ96に送られる。その後、シートSは、レジストローラ96によって所定のタイミングで搬送ベルト11に送り込まれる。
一方、画像形成部においては、まず帯電装置2Yにより感光ドラム1Yの表面が帯電させられる。次に、画像読取部90によって読み取られた画像データ又は不図示の外部機器から送信された画像データに応じて露光ヘッド6Yが感光ドラム10Yの表面に光を照射し、感光ドラム10Yの表面に静電潜像を形成する。その後、現像装置4Yにより感光ドラム1Yの表面に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させ、感光ドラム1Yの表面にイエローのトナー像を形成する。感光ドラム1Yの表面に形成されたトナー像は、転写装置5Yに転写バイアスが印加されることで、搬送ベルト11によって搬送されているシートSに転写される。
同様のプロセスにより、感光ドラム1M、1C、1Kにも、露光ヘッド6M、6C、6Kから光が照射されて静電潜像が形成され、現像装置4M、4C、4Kによってマゼンダ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。そして転写装置5M、5C、5Kに転写バイアスが印加されることで、これらのトナー像がシートS上のイエローのトナー像に対して重畳的に転写される。これによりシートSの表面には画像データに応じたフルカラーのトナー像が形成される。
その後、トナー像を担持するシートSは、搬送ベルト97によって定着装置94に搬送され、定着装置94において加熱、加圧処理が施される。これによりシートS上のトナー像がシートSに定着される。その後、トナー像が定着されたシートSは、排出ローラ98によって排出トレイ95に排出される。
<露光ヘッド>
次に、露光ヘッド6の構成について説明する。
図2(a)は、感光ドラム1と露光ヘッド6の斜視図である。図2(b)は、感光ドラム1と露光ヘッド6の断面図である。図3(a)、図3(b)は、露光ヘッド6が備えるプリント基板22の一方側と他方側の実装面を示す図である。図3(c)は、図3(b)に示す領域Vの拡大図である。
図2に示す様に、露光ヘッド6は、感光ドラム1の表面と対向する位置に、不図示の固定部材によって固定されている。露光ヘッド6は、光を出射する発光素子アレイチップ40と、発光素子アレイチップ40を実装するプリント基板22を有する。また発光素子アレイチップ40から出射された光を感光ドラム1上に結像(集光)させるロッドレンズアレイ23と、ロッドレンズアレイ23とプリント基板22が固定されるハウジング24を有する。
またプリント基板22における発光素子アレイチップ40の実装面と反対側の面にはコネクタ21が実装されている。コネクタ21は、画像コントローラ部70(図8)から送信される発光素子アレイチップ40の制御信号の伝送や電源ラインを接続するために設けられている。発光素子アレイチップ40は、コネクタ21を介して駆動される。
図3に示す様に、プリント基板22には、20個の発光素子アレイチップ40が千鳥状に二列に配列されて実装されている。また各々の発光素子アレイチップ40内には、その長手方向(矢印X方向)に所定の解像度ピッチで748個の発光部50が配列されている。また各々の発光素子アレイチップ40内には、その短手方向(矢印Y方向)に所定のピッチで4個の発光部50が配列されている。即ち、各々の発光素子アレイチップ40において、発光部50は矢印X方向と矢印Y方向に二次元配列されている。
本実施形態において、発光素子アレイチップ40の上記解像度ピッチは1200dpi(約21.16μm)である。また各々の発光素子アレイチップ40が有する発光部50の長手方向の一端部から他端部までの距離は約15.828mmである。即ち露光ヘッド6は、矢印X方向に合計で14960個の発光部50を備えており、これにより約316mm(≒約15.8mm×20チップ)の長手方向の画像幅に対応した露光処理が可能となっている。
発光素子アレイチップ40の長手方向において、隣接する発光素子アレイチップ40の発光部50の間隔L1は約21.16μmとなっている。つまり各々の発光素子アレイチップ40の境界部において発光部50の長手方向のピッチは1200dpiの解像度のピッチとなっている。また発光素子アレイチップ40の短手方向(矢印Y方向)において、隣接する発光素子アレイチップ40の発光部50の間隔L2は約127μm(1200dpiで6画素分、800dpiで4画素分)となっている。
本実施形態において、発光素子アレイチップ40の長手方向である矢印X方向は、感光ドラム1の回転軸線方向であり、主走査方向でもある。また発光素子アレイチップ40の短手方向である矢印Y方向は、感光ドラム1の回転方向であり、副走査方向でもある。また感光ドラム1の回転方向は、露光ヘッド6によって光が集光される感光ドラム1上の露光位置における感光ドラム1の接線方向である。また矢印Z方向は、後述する層構造の発光部50の各層が重なる積層方向である。なお、発光素子アレイチップ40の長手方向は、感光ドラム1の回転軸線方向に対して±1°程度傾いていても構わない。また発光素子アレイチップ40の短手方向も感光ドラム1の回転方向に対して±1°程度傾いていても構わない。
図4は、ロッドレンズアレイ23と発光素子アレイチップ40の発光部50との位置関係を示す図である。図4に示す様に、ロッドレンズアレイ23は、発光素子アレイチップ40の発光部50を覆うように、矢印X方向に所定の個数、矢印Y方向に二列に千鳥状に配置されている。またロッドレンズアレイ23の直径は290umに設定されており、一つのロッドレンズアレイ23によって複数の発光部50の射出光を集光する構成となっている。
<発光素子アレイチップ>
次に、発光素子アレイチップ40の構成について説明する。
図5は、発光素子アレイチップ40の概略図である。図6は、発光素子アレイチップ40を図5に示すM-M断面で切断した断面図である。図7は、発光素子アレイチップ40の発光部50の配置を説明するための模式図である。
図5に示す様に、発光素子アレイチップ40は、発光部50を制御するための回路部46を内蔵した発光基板42(基板)と、複数の発光部50が発光基板42上に規則的に配置された発光領域44と、ワイヤボンディング用パッド48を有する。発光素子アレイチップ40の外部と回路部46との信号の出入力や回路部46への電源供給は、ワイヤボンディング用パッド48を通じて行われる。なお、回路部46は、アナログ駆動回路、デジタル制御回路、又はその両方を含んだ回路を用いることができる。
図6に示す様に、発光部50は、発光基板42と、発光基板42上に矢印X方向と矢印Y方向に一定の間隔(図7に示す間隔d1、d2)で二次元配列された複数の下部電極54と、発光層56と、上部電極58から構成されている。
下部電極54(複数の電極を有する第1電極層)は、発光基板42上に層状で、且つ、分離して形成された複数の電極であって、各画素に対応して設けられた電極である。つまり各々の下部電極54は、それぞれ一画素を形成するために設けられている。
上部電極58(第2電極層)は、発光層56に対する下部電極54が配置された側と反対側の位置において、発光層56に積層されている。上部電極58は、発光層56の発光波長の光を透過させることが可能(透過可能)な電極である。
回路部46は、画像データに応じて生成された制御信号に基づいて選択された下部電極54の電位を制御し、選択された下部電極54と上部電極58との間に電位差を生じさせる。陽極である上部電極58と陰極である下部電極54との間に電位差が生じると、陰極から電子が発光層56に流れ込み、陽極から正孔が発光層56に流れ込む。発光層56において電子と正孔が再結合することによって発光層56が発光する。
発光層56が発光することで上部電極58に向かう光は、上部電極58を透過して出射される。また発光層56から下部電極54に向かう光は、下部電極54より上部電極58に向けて反射され、その反射光も上部電極58を透過して出射される。このようにして発光部50は光を出射する。なお、発光層56から上部電極58に直接向かって出射される光と、下部電極54より反射されて上部電極58から出射される光との間で出射タイミングに時間差は生じるものの、発光部50の層の厚さは極めて薄いため、ほぼ同時とみなすことができる。
なお、本実施形態において、発光基板42はシリコン基板である。上部電極58は、発光層56の発光波長に対して透明であることが好ましい。例えば酸化インジウム錫(ITO)などの透明電極を用いることにより開口率は実質的に100%となって、発光層56で発光された光は上部電極58を通ってそのまま出射される。また本実施形態において、上部電極58は各々の下部電極54に対して共通に設けられた陽極であるが、各々の下部電極54それぞれに対して個別に設ける構成としても、複数の下部電極54毎に一つの上部電極58を設ける構成としてもよい。また上部電極58として透明電極を用いる場合、必ずしも全体が透明電極である必要はなく、光を出射する開口部のみが透明電極で開口部以外はメタル電線等の透明電極以外の電極で配線してもよい。
また発光層56は、有機EL膜や無機EL層などが用いられる。発光層56として有機EL膜を用いる場合、発光層56は電子輸送層、正孔輸送層、電子注入層、正孔注入層、電子ブロック層、正孔ブロック層などの機能層を必要に応じて含む積層構造体であってもよい。また発光層56は矢印X方向に連続的に形成されていても、下部電極54と同等の大きさに分断されていてもよい。また各々の下部電極54を複数のグループに分割し、分割したグループ毎にそのグループに属する下部電極54の上部に一つの発光層56を積層させる構成としてもよい。
なお、発光層56として有機EL層(有機発光層)や無機EL層などの水分に弱い発光材料を用いる際は発光領域44への水分侵入を阻止するために封止しておくことが望ましい。封止方法としては、例えばシリコンの酸化物、シリコンの窒化物、アルミの酸化物などの薄膜の単体あるいは積層した封止膜を形成する。封止膜の形成方法としては段差などの構造の被覆性能に優れた方法が好ましく、例えば原子層堆積法(ALD法)などを用いることができる。なお、封止膜の材料、構成、形成方法などは一例であり、上述した例には限定されず、適宜好適なものを選択すればよい。
また下部電極54は、発光層56の発光波長に対して反射率の高い金属を材料とするのが好ましい。例えばAg、Al、又はAgとAlの合金などが用いられる。また下部電極54は、回路部46の形成と共にSi集積回路加工技術を用いて形成され、回路部46の駆動部に直結される。このように下部電極54をSi集積回路加工技術によって形成することで、プロセスルールが0.2μm程度で高精度となるため、下部電極54を精度良く高密度に配置できる。さらに下部電極54を高密度に配置できるため、発光領域44の殆どを発光させることができ、発光領域44の利用効率を高めることができる。なお、各々の下部電極54の間には発光層56の有機材料が充填されており、各々の下部電極54は有機材料によって仕切られている。
また発光部50は、両端にかかる電圧が所定以上になると電流が流れ始め、その後は電流の値が電圧の値にほぼ比例して大きくなる。各々の発光部50において電流が流れ始める電圧にはばらつきがある。そこで工場からの製品出荷前の段階において、発光素子アレイチップ40の発光部50を個別に順次発光させて、ロッドレンズアレイ23を介して集光した光が所定の光量になるように発光部50に流れる電流が調整される。なお、露光ヘッド6は、工場からの製品出荷前の段階において、上述した光量調整だけでなく、発光素子アレイチップ40とロッドレンズアレイ23との間隔を調整するピント調整がなされる。
図7に示す様に、発光部50は、発光領域44において、矢印X方向及び矢印Y方向に所定の間隔でマトリクス状に配置されている。本実施形態では、発光部50の矢印X方向の幅W1は19.80μmであり、矢印X方向に隣接する発光部50同士の間隔d1は0.68μmである。即ち、発光部50は、矢印X方向において21.16μm(1200dpi)ピッチに配列されている。なお、この発光部50の矢印X方向のピッチは公差の範囲内でずれていてもよい。発光部50の矢印X方向のピッチの公差は、設計称呼上の発光部50の矢印X方向のピッチに対して±1%である。つまり本実施形態の発光部50の矢印X方向のピッチの公差は±0.21μmである。また発光部50の幅、形状、配置などは、本実施形態では実質的に下部電極54の幅、形状、配置で決められるため、下部電極54の幅、形状、配置とも言い換えることができる。
また発光部50の矢印Y方向の幅W2も、幅W1と同様に19.80μmである。即ち、本実施形態の発光部50は、一辺を19.80μmとする正方形状をなしている。発光部50は、幅W1と幅W2とが等しいため正方形状を成しているものの、これらの幅W1、W2の寸法は公差の範囲内でずれていてもよい。本実施形態では、幅W1、W2の公差は共に±0.2μmである。
また矢印Y方向に隣接する発光部50同士の間隔d2も、間隔d1と同様に0.68μmであり、発光部50は矢印Y方向においても21.16μm(1200dpi)ピッチに配列されている。なお、この発光部50の矢印Y方向のピッチは公差の範囲内でずれていてもよい。発光部50の矢印Y方向のピッチの公差は、設計称呼上の発光部50の矢印Y方向のピッチに対して±1%である。つまり本実施形態の発光部50の矢印Y方向のピッチの公差は±0.21μmである。ここで発光部50の間隔d1、d2は、上部電極58と下部電極54との間の間隔dz(図6)よりも広く設定されている。このような構成により、矢印X方向、矢印Y方向にそれぞれ隣接する下部電極54間のリーク電流を抑制することができ、発光部50の誤発光を抑制することができる。
なお、本発明において発光部50の形状は正方形に限られず、画像形成装置Aの出力解像度に対応する露光領域サイズの光を出射して出力画像の画質が画像形成装置Aの設計仕様を満たすレベルであれば、四角形以上の多角形、円形、楕円形などでもよい。しかしながら、有機発光材料はLEDに比較して光量が少ないため、発光部50を正方形として隣接する発光部50との間の距離を小さくすることで、感光ドラム1の電位を変化させる程度の光量を得るための発光面積を確保することが可能となり好ましい。また矢印Y方向に並列された発光部50の個数は、二個以上設けられていれば四個に限られず、露光ヘッド6の露光処理に必要な光量や解像度などに基づいて決定される。
また発光部50間の距離、つまり下部電極54間の距離は、設計称呼上の下部電極54の重心位置を基準に定義される。即ち、下部電極54の形状が正多角形であれば対角線の交点、真円であれば円の中心、楕円であれば長軸と短軸の交点を基準に下部電極54間の距離が設定される。なお、下部電極54の形状が正多角形の場合の角は完全な角でなくてもよくRがつけられていてもよい。
<露光ヘッドのシステム構成>
次に、露光ヘッド6と露光ヘッド6の制御を行う画像コントローラ部70(制御部)の構成について説明する。画像コントローラ部70は、画像形成装置Aの本体側に設けられている。なお、以下では、一つの画像データ(単色)を処理する際に行う制御について説明するものの、画像形成動作を行う場合は、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックに対応する四つの画像データについて同様の処理を並列処理するものとする。
図8は、画像コントローラ部70と露光ヘッド6のシステム構成を示すブロック図である。図8に示す様に、画像コントローラ部70は、画像データ生成部71、チップデータ変換部72、CPU73、同期信号生成部74を備える。画像コントローラ部70は、これらの部位により、画像データの処理や画像形成タイミングの処理を行い、露光ヘッド6のプリント基板22に対して露光ヘッド6を制御するための制御信号を送信する。
画像データ生成部71には、画像読取部90により読み取られた原稿の画像データや外部機器からネットワークを介して転送された画像データが入力される。画像データ生成部71は、入力された画像データに対して、CPU73により指示された解像度でディザリング処理を行い、画像を出力するための画像データを生成する。本実施形態では、主走査方向、副走査方向ともに2400dpiの解像度でディザリング処理を行う。
同期信号生成部74は、画像データの取り込み開始を示すライン同期信号(制御信号)を周期的に生成し、チップデータ変換部72に送信する。CPU73は、予め設定された感光ドラム1の回転速度に対し、感光ドラム1表面が回転方向に画像形成装置Aで形成される画像の副走査方向の解像度に応じた画素サイズ移動する周期を1ライン周期とし、同期信号生成部74に信号周期の時間間隔を指示する。
本実施形態では、画像形成装置Aによって形成される画像の副走査方向の解像度は2400dpiであり、感光ドラム1は200mm/sで回転する。従って、感光ドラム1が2400dpiの画素サイズの距離(約10.58μm)移動する時間は52.92usとなり、ライン同期信号の周期は52.92usとなる。なお、感光ドラム1の回転速度は、不図示の記憶部に記憶された設定値に基づいてCPU73が算出する。
チップデータ変換部72は、同期信号生成部74で生成されて入力されたライン同期信号に同期して、一ライン分×4列(発光部50の矢印Y方向の個数)の画像データを各々の発光素子アレイチップ40に分割する。そしてチップデータ変換部72は、ライン同期信号線75、クロック信号線76、画像データ信号線77を介して、クロック信号とライン同期信号と共に画像データを各々の発光素子アレイチップ40へ送信する。なお、画像データ信号線77は、発光部50の矢印Y方向の個数と同数である4本設けられている。
露光ヘッド6が備えるヘッド情報格納部171は、通信信号線79を介してCPU73と接続されている。ヘッド情報格納部171は、ヘッド情報として、各々の発光素子アレイチップ40の発光量や実装位置情報を格納する。発光素子アレイチップ40は、画像コントローラ部70から入力された上記の各信号の設定値に基づいて、発光部50を発光させる。また発光素子アレイチップ40は、ライン同期信号線75を介して接続された他の発光素子アレイチップ40で使用されるライン同期信号を生成する。
<発光素子アレイチップのシステム構成>
次に、発光素子アレイチップ40のシステム構成について説明する。
図9は、発光素子アレイチップ40のシステム構成を示すブロック図である。図9においては、デジタル部80の全てのブロックにクロック信号が入力されるため結線を省略している。図9に示す様に、発光素子アレイチップ40の回路部46は、デジタル部80とアナログ部86から構成されている。
デジタル部80は、通信IF部81、レジスタ部82、取り込み信号生成部83、ライン同期信号生成部84、データ保持部85を備える。デジタル部80は、これらの部位により、クロック信号に同期して通信信号により予め設定された設定値、画像データ信号、ライン同期信号に基づいて、発光部50を発光させるためのパルス信号を生成し、アナログ部86へ送信する。なお、データ保持部85は、一つの発光素子アレイチップ40が有する発光部50の矢印X方向の個数である748個(85-001~85-748)設けられている。
ライン同期信号生成部84は、入力されたライン同期信号を所定の時間遅延させて、ライン同期信号線75を介して接続された他の発光素子アレイチップ40で使用されるライン同期信号を生成する。取り込み信号生成部83は、入力されたライン同期信号から、レジスタ部82から入力された所定の設定時間分だけ遅れたタイミングでデータ保持部85-001にデータラッチ信号we001を出力する。
レジスタ部82は、上述した取り込み信号生成部83の遅延時間の情報や、アナログ部86で設定される駆動電流の設定情報などを格納する。通信IF部81は、CPU73から入力された通信信号に基づいて、レジスタ部82に対する設定値の書き込みや読み出しを制御する。
<データ保持部>
次に、データ保持部85の構成について説明する。
図10はデータ保持部85の回路図である。図10に示す様に、データ保持部85には、4ライン分の画像データ(画像データ1~4)、クロック信号、データラッチ信号wen(n=1~748)が入力される。各々のデータ保持部85は、データラッチ信号が入力されたタイミングで同時に入力される4ライン分の画像データをラッチするための四つのフリップフロップ回路と四つのゲート回路を有する。また各々のデータ保持部85は、データラッチ信号を1クロック分、遅延させて出力するための一つのフリップフロップ回路を有する。
図11は、データ保持部85の動作タイミングチャートである。図11に示す様に、データ保持部85-001には、4ライン分の画像データ(D1[1]~D1[4])が同時に入力される。データ保持部85-001は、取り込み信号生成部83からデータラッチ信号we001が入力されたタイミングでこの画像データをラッチし、駆動信号(P001[1]~P001[4])を生成する。またデータ保持部85-001は、入力されたデータラッチ信号we001を1クロック遅延させ、データラッチ信号we002として次のデータ保持部85-002に送信する。
データ保持部85-002にも、4ライン分の画像データ(D2[1]~D2[4])が同時に入力される。データ保持部85-002は、データ保持部85-001からデータラッチ信号we002が入力されたタイミングでこの画像データをラッチし、駆動信号(P002[1]~P002[4])を生成する。またデータ保持部85-002は、データラッチ信号we002を1クロック遅延させ、データラッチ信号we003としてデータ保持部85-003に送信する。
このようにしてデータ保持部85(-001~748)は、データラッチ信号を748個目のデータ保持部85まで送信しながら順次画像データをラッチする。そしてデータ保持部85(-001~748)は、画像データをラッチすると、ラッチした信号を駆動信号としてアナログ部86に送信する。本実施形態では、4ライン分の画像データを1つのデータラッチ信号でラッチするため、4ライン分(4画素分)の駆動信号が同時に出力される。
<アナログ部>
次に、アナログ部86の構成について説明する。アナログ部86は、各々の発光部50に一対一で接続される駆動回路で構成されている。以下では、説明の便宜上、一つの駆動回路について説明するものの、同様の駆動回路が発光部50の数と同数、即ち748個×4列=2992個、存在しているものとする。
図12は、アナログ部86の回路図である。図12に示す様に、アナログ部86は、電流設定用のDAC61、電流制御用のMOSFET62、スイッチング用のMOSFET63から構成される。DAC61は、デジタル部80のレジスタ部82から発光部50に流す電流設定値をデジタル値として受信し、アナログ電圧に変換して出力する。
電流制御用のMOSFET62は、PchのMOSFETであり、ソース端子が電源電圧VDDに接続され、ゲート端子がDAC61の出力に接続されている。そしてDAC61から入力されるアナログ電圧が高いほどソースからドレインに流れる電流が増大する構成となっている。
スイッチング用のMOSFET63は、PchのMOSFETであり、ソース端子が電流制御用のMOSFET62のドレイン端子に接続され、ゲート端子にはデータ保持部85から出力される駆動信号が入力される。駆動信号はHiレベルとLowレベルの二値の信号であり、Hiレベルが入力されたときにMOSFET63はONし、ソースからドレインに向けて電流制御用のMOSFET62で制御された電流が流れる。ドレイン端子は、発光部50のアノード端子に接続されているため、この電流が発光部50の駆動電流となる。本実施形態では4ライン分(4画素分)の駆動電流が同時に出力されるため、4ライン分(4画素分)の発光部50が同時に発光される。
<画像形成時の発光部の点灯制御>
次に、画像形成時の発光部50の点灯制御について説明する。なお、以下の説明において、発光部50の発光とは、トナーによって現像される程度に感光ドラム1の帯電電位を変位させる光量の光を発光部50が出射することを指す。つまり可視像としてトナー像が現像されない程度に感光ドラム1の帯電電位を変位させる光量の光を発光部50が出射することは発光に含まれないものとする。
図13は、感光ドラム1の露光イメージを示す図である。図13において、感光ドラム1上の四角形は感光ドラム1上の画素を示し、画素内の数字(1-1~16-4)は各画素に書き込まれる画像データの種別を示す。また矢印X方向の画素数は748画素×20チップ=14960画素であるものの、説明の便宜上、図13では矢印X方向の画素として4画素分のみ図示している。
図13に示す様に、まず時間T1において、画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対し、4ライン分の画像データが送信される。これにより矢印Y方向に並列する4つの発光部50が同時に発光し、感光ドラム1上では4ライン分の画素(1-1、3-1、5-1、7-1)が同時に露光される。
その1クロック後、画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対し、次の4ライン分の画像データが送信される。これにより初めに発光した4つの発光部50に対し矢印X方向にそれぞれ隣接する四つの発光部50が同時に発光し、感光ドラム1上では矢印X方向に隣接する4ライン分の画素(1-2、3-2、5-2、7-2)が同時に露光される。
この動作を1クロック毎に繰り返すことにより、感光ドラム1上ではライン同期信号の周期である52.92usの間に2400dpi×4ライン分の画素が露光される。ここで時間T1では、感光ドラム1の回転方向の最も下流側に位置する発光部50には感光ドラム1の1ライン目を露光するための画像データ(1-1~1-4)が送信される。一方で、本実施例では副走査方向の画像解像度2400dpiに対して、発光素子アレイチップ40の上記解像度ピッチが1200dpi(約21.16μm)であるため、1ライン目を露光するための画像データが送信された発光部50に対し、感光ドラム1の回転方向の上流側に隣接する発光部50には、2400dpiで1ラインずつ間隔を空けた画像データが送信される。例えば、前記1ライ面を露光するための発光部50よりひとつ上流側にある発光部50に対しては、感光ドラム1の3ライン目を露光するための画像データ(3-1~3-4)が送信される。同様に、さらに上流の発光部50に対しては、画像データ(5-1~5-4)、画像データ(7-1~7-4)が送信される。すなわち、時間T1で感光ドラム1上に形成される画像は図1のように2400dpiで1ラインずつ間隔が空いている。
次に、時間T1に対して感光ドラム1が副走査方向(矢印Y方向)に2400dpiの1ライン分(10.58um)回転した時間T2において、時間T1と同様の方法で画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対して4ライン分の画像データが送信される。ここで時間T2において発光部50の各ラインに送信される画像データは、時間T1に対して1ライン分ずらして送信される。
即ち時間T2では、感光ドラム1の回転方向の最も下流側に位置する発光部50には感光ドラム1の2ライン目を露光するための画像データ(2-1~2-4)が送信される。また2ライン目を露光するための画像データが送信された発光部50に対し、感光ドラム1の回転方向の上流側に隣接する発光部50には、2400dpiで1ラインずつ間隔を空けた感光ドラム1の4ライン目を露光するための画像データ(4-1~4-4)が送信される。画像データ(6-1~6-4)、画像データ(8-1~8-4)についても、感光ドラム1の回転方向に隣接する発光部50に対して同様に1ライン送信される。
さらに、時間T2に対して感光ドラム1が副走査方向(矢印Y方向)に2400dpiの1ライン分(10.58um)回転した時間T3において、時間T1、T2と同様の方法で画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対して4ライン分の画像データが送信される。ここで時間T3において発光部50の各ラインに送信される画像データは、時間T2に対して1ライン分ずらして送信される。
即ち時間T3では、感光ドラム1の回転方向の最も下流側に位置する発光部50には感光ドラム1の3ライン目を露光するための画像データ(3-1~3-4)が送信される。また3ライン目を露光するための画像データが送信された発光部50に対し、感光ドラム1の回転方向の上流側に隣接する発光部50には、2400dpiで1ラインずつ間隔を空けた感光ドラム1の5ライン目を露光するための画像データ(5-1~5-4)が送信される。画像データ(7-1~7-4)、画像データ(9-1~9-4)についても、感光ドラム1の回転方向に隣接する発光部50に対して同様に1ライン送信される。
これにより感光ドラム1の3ライン目、5ライン目、7ライン目では、時間T1と時間T3において発光部50により2回の多重露光がなされる。つまり多重露光を行う複数の発光部50によって1画素が形成される。その後、時間T4以降においても、時間T1、時間T2、時間T3と同様の処理がなされる。これにより時間T7の時点において、感光ドラム1上の7ライン目では、時間T1~時間T7でそれぞれ露光処理がなされるため、合計で4回の多重露光がなされる。この動作が画像1ページ分繰り返されることで、1ライン目~6ライン目を除く感光ドラム1の全域において4回の多重露光がなされた静電潜像が形成される。
このように本実施形態では、画像形成装置Aによって形成される画像の副走査方向(感光ドラム1の回転方向、矢印Y方向)の解像度ピッチに対して、露光ヘッド6の発光部50の副走査方向のピッチを整数倍にしている。このような構成により、露光ヘッド6に遅延回路を設けて矢印Y方向に並列する発光部50の発光タイミングをずらすことなく、矢印Y方向に並列する発光部50で露光される画像データをずらしていくだけで、感光ドラム1を多重露光することができる。従って、露光ヘッド6の回路規模の大型化を抑制し、製造コストの削減を図ることができる。
なお、本実施形態においては、感光ドラム1を200mm/sの回転速度で駆動する構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。画像形成条件は、シートSの種類等によって最適な条件が異なる。例えば定着装置94において厚紙やコート紙にトナー像を定着させる場合、普通紙にトナー像を定着させる場合よりも多くの熱量が必要となるため、シートSの搬送速度を遅くして定着時間を長くするのが好ましい。そこで以下では、シートSの搬送速度を低速にするために感光ドラム1を100mm/sの回転速度で駆動する場合を考える。
感光ドラム1を100mm/sの回転速度で駆動する場合、2400dpiの距離(10.58um)を露光するための時間は211.66usである。従って、図14に示す様に、感光ドラム1を100mm/sを回転速度で駆動し、ライン同期信号の周期を105.83usとする。露光ヘッド6の発光部50の発光する順序やライン毎に書き込む画像データは、図13を用いて説明した上記制御と同様の制御を行う。
この構成では、感光ドラム1の回転速度が図13を用いて説明した構成に対して半分の100mm/sになっているため、2400dpi(10.58um)を露光する時間は2倍となる。従って、感光ドラム1の回転速度が200mm/sの構成と同じ駆動電流で発光部50を駆動する場合、感光ドラム1を二倍の強度で露光することになる。そこで感光ドラム1の回転速度に応じて電流設定用のDAC61の設定値を変更して露光強度を調整することが好ましい。例えば感光ドラム1の回転速度が100mm/sの構成では、DAC61の電流の設定値を200mm/sの構成の半分の値として、露光強度を同等とするのが好ましい。
また感光ドラム1を100mm/sの回転速度で駆動する構成において、DAC61の電流設定値を変更せずに200mm/sの回転速度で駆動する構成と露光強度を同等にする構成として、次の構成が考えられる。図15に示す様に、まず感光ドラム1を100mm/sを回転速度で駆動し、ライン同期信号の周期を200mm/sの回転速度で感光ドラム1を駆動する構成から変更せずに52.92usとする。
そして時間T1において、図13を用いて説明した発光部50の時間T1における制御と同様の制御で発光部50を制御し、感光ドラム1上でライン同期信号の周期である52.92usの間に1ラインずつ間隔を空けた2400dpi×4ライン分の画素を露光する。ここで感光ドラム1は100mm/sで回転するものの、ライン同期信号の周期は200mm/s相当の52.92usであるため、時間T1において感光ドラム1上で露光される領域の矢印Y方向の長さは10.58umの半分の5.29umとなる。
次に、時間T1に対して感光ドラム1が5.29um分回転した時間T2では、画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対して画像データの送信を行わず、感光ドラム1の露光を行わない。次に、時間T1に対して感光ドラム1が10.58um分(2400dpiの1ライン分)回転した時間T3では、図13を用いて説明した発光部50の時間T2における制御と同様の制御で発光部50を発光させる。
これによりこれを感光ドラム1の7ライン目では、時間T1と時間T5において発光部50により2回の多重露光がなされる。その後、時間T13まで同様の制御を行う。つまりライン同期信号が2回出力されるうち1回は画像データを送信せずに(画像データを間引き)、発光部50を消灯(非発光に)させた状態とする。これにより時間T13の時点において、感光ドラム1上の7ライン目では、時間T1、T5、T9、T13でそれぞれ露光処理がなされるため、合計で4回の多重露光がなされる。この動作が繰り返されることで、1ライン目~3ライン目を除く感光ドラム1の全域において4回の多重露光がなされた静電潜像が形成される。
このような制御を行うことにより、感光ドラム1を100mm/sの回転速度で駆動する構成において、感光ドラム1を200mm/sの回転速度で駆動する構成と各ラインの露光時間を同じにすることができる。従って、DAC61の電流設定値を変更せずに、露光強度を同等にすることができる。なお、この構成では、感光ドラム1上の1ライン毎の露光領域の副走査方向(矢印Y方向)の長さが半分になる。しかしながら、画像の解像度が半分になるわけではなく、あくまで副走査方向のスポット径が小さくなるだけであるため画像に悪影響は無く、画像の鮮鋭度が向上する。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る画像形成装置Aの第2実施形態について説明する。第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の図面、同一の符号を付して説明を省略する。
図16は、本実施形態に係る発光素子アレイチップ40の発光部50の構成を説明するための模式図である。図16に示す様に、本実施形態の構成は、矢印Y方向に隣接する発光部50同士を矢印X方向に間隔d3ずつ位置をずらして配置する構成である。本実施形態では、間隔d3は、5.29μm(4800dpi)に設定されている。
また幅W1、W2と間隔d1、d2は、第1実施形態と同様に、W1=W2=19.8um、d1=d2=0.68umである。つまり発光部50の矢印Y方向のピッチは、第1実施形態と同様に21.16um(1200dpi)に設定されている。また本実施形態に係る画像形成装置Aは、副走査方向の解像度が2400dpiの画像を形成し、感光ドラム1の回転速度は200mm/sである。このため、2400dpiの距離(10.58um)を露光するための時間は52.92usとなり、ライン同期信号の周期も52.92usとなる。本実施形態の画像形成装置Aのその他の構成は、後述する制御を除き、第1実施形態の構成と同様である。
図17は、感光ドラム1の露光イメージを示す図である。図17において、感光ドラム1上の四角形は感光ドラム1上の画素を示し、画素内の数字(1-1~16-4)は各画素に書き込まれる画像データの種別を示す。また矢印X方向の画素数は748画素×20チップ=14960画素であるものの、説明の便宜上、図17では矢印X方向の画素として4画素分のみ図示している。
図17に示す様に、まず時間T1において、図13を用いて説明した発光部50の時間T1における制御と同様の制御で発光部50を制御し、感光ドラム1上でライン同期信号の周期である52.92usの間に1ラインずつ間隔を空けた2400dpi×4ライン分の画素を露光する。
次に、時間T1に対して感光ドラム1が副走査方向(矢印Y方向)に2400dpiの1ライン分(10.58um)回転した時間T2において、時間T1と同様の方法で画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対して4ライン分の画像データが送信される。ここで時間T2において発光部50の各ラインに送信される画像データは、時間T1に対して1ライン分ずらして送信される。
即ち時間T2では、感光ドラム1の回転方向の最も下流側に位置する発光部50には感光ドラム1の2ライン目を露光するための画像データ(2-1~2-4)が送信される。また2ライン目を露光するための画像データが送信された発光部50に対し、感光ドラム1の回転方向の上流側に隣接する発光部50には、感光ドラム1において2400dpiで1ライン分の間隔を空けた4ライン目を露光するための画像データ(4-1~4-4)が送信される。同様に、さらに上流の発光部50に対しては、画像データ(5-1~5-4)、画像データ(7-1~7-4)が送信される。すなわち、時間T1で感光ドラム1上に形成される画像は図1のように2400dpiで1ラインずつ間隔が空いている。
さらに、時間T2に対して感光ドラム1が副走査方向(矢印Y方向)に2400dpiの1ライン分(10.58um)回転した時間T3において、時間T1、T2と同様の方法で画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対して4ライン分の画像データが送信される。ここで時間T3において発光部50の各ラインに送信される画像データは、時間T2に対して1ライン分ずらして送信される。
即ち時間T3では、感光ドラム1の回転方向の最も下流側に位置する発光部50には感光ドラム1の3ライン目を露光するための画像データ(3-1~3-4)が送信される。また3ライン目を露光するための画像データが送信された発光部50に対し、感光ドラム1の回転方向の上流側に隣接する発光部50には、2400dpiで1ラインずつ間隔を空けた感光ドラム1の5ライン目を露光するための画像データ(5-1~5-4)が送信される。画像データ(7-1~7-4)、画像データ(9-1~9-4)についても、感光ドラム1の回転方向に隣接する発光部50に対して同様に1ライン送信される。
これにより感光ドラム1の3ライン目、5ライン目、7ライン目では、時間T1と時間T3において発光部50により2回の多重露光がなされる。その後、時間T4以降においても、時間T1、時間T2、時間T3と同様の処理がなされる。これにより時間T7の時点において、感光ドラム1上の7ライン目では、時間T1~時間T7でそれぞれ露光処理がなされるため、合計で4回の多重露光がなされる。この動作が画像1ページ分繰り返されることで、1ライン目~6ライン目を除く感光ドラム1の全域において4回の多重露光がなされた静電潜像が形成される。
本実施形態においても、画像形成装置Aによって形成される画像の副走査方向(感光ドラム1の回転方向、矢印Y方向)の解像度ピッチに対して、露光ヘッド6の発光部50の副走査方向のピッチが整数倍になっている。従って、第1実施形態と同様に、露光ヘッド6に遅延回路を設けて矢印Y方向に並列する発光部50の発光タイミングをずらすことなく感光ドラム1を多重露光することができる。従って、露光ヘッド6の回路規模の大型化を抑制し、製造コストの削減を図ることができる。
また本実施形態では、矢印Y方向に隣接する発光部50同士を矢印X方向に5.29μm(4800dpi)ずつ位置をずらして配置している。このため、矢印Y方向に隣接する発光部50の感光ドラム1上での露光位置は、主走査方向(矢印X方向)に5.29umずれることになり、主走査方向の露光の解像度が4800dpiとなる。従って、本実施形態の構成によれば、第1実施形態の構成と比較して露光の解像度を向上させることができ、画像品質の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る画像形成装置Aの第3実施形態について説明する。第1実施形態、第2実施形態と説明の重複する部分については、同一の図面、同一の符号を付して説明を省略する。
図18は、本実施形態に係る発光素子アレイチップ40の発光部50の構成を説明するための模式図である。図18に示す様に、本実施形態では、発光部50の光強度を上げるために、発光部50の幅W2が第1実施形態の幅W2よりも大きいW2=31.07μmに設定されている。また幅W1と間隔d1、d2は、第1実施形態と同様に、W1=19.8um、d1=d2=0.68umである。つまり本実施形態では、発光部50の矢印Y方向のピッチは、31.75um(800dpi)に設定されている。
また本実施形態に係る画像形成装置Aは、副走査方向の解像度が2400dpiの画像を形成し、感光ドラム1の回転速度は、第1実施形態と同様に200mm/sである。このため、2400dpiの距離(10.58um)を露光するための時間は52.92usとなり、ライン同期信号の周期も52.92usとなる。本実施形態の画像形成装置Aのその他の構成は、後述する制御を除き、第1実施形態の構成と同様である。
図19は、感光ドラム1の露光イメージを示す図である。図17において、感光ドラム1上の四角形は感光ドラム1上の画素を示し、画素内の数字(1-1~7-4)は各画素に書き込まれる画像データの種別を示す。また矢印X方向の画素数は748画素×20チップ=14960画素であるものの、説明の便宜上、図19では矢印X方向の画素として4画素分のみ図示している。
図19に示す様に、まず時間T1において、図13を用いて説明した発光部50の時間T1における制御と同様の制御で発光部50を制御し、感光ドラム1上でライン同期信号の周期である52.92usの間に1200dpi×4ライン分の画素を露光する。本実施形態では、画像形成装置Aによって副走査方向(矢印Y方向)の解像度が2400dpiの画像を形成し、発光部50の副走査方向の間隔が800dpiであるため、時間T1において2400dpiで2ライン分の間隔が空いた静電潜像が感光ドラム1上で形成される。
次に、時間T1に対して感光ドラム1が副走査方向(矢印Y方向)に2400dpiの1ライン分(10.58um)回転した時間T2において、時間T1と同様の方法で画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対して4ライン分の画像データが送信される。ここで時間T2において発光部50の各ラインに送信される画像データは、時間T1に対して1ライン分ずらして送信される。
即ち時間T2では、感光ドラム1の回転方向の最も下流側に位置する発光部50には感光ドラム1の2ライン目を露光するための画像データ(2-1~2-4)が送信される。また2ライン目を露光するための画像データが送信された発光部50に対し、感光ドラム1の回転方向の上流側に隣接する発光部50には、感光ドラム1の5ライン目を露光するための画像データ(5-1~5-4)が送信される。画像データ(8-1~8-4)、画像データ(11-1~11-4)についても、感光ドラム1の回転方向に隣接する発光部50に対して同様に送信される。このように時間T2においては、感光ドラム1上の各ラインは多重露光されていない。
次に、時間T3、T4において、時間T1、T2と同様の制御を行う。これにより時間T4の時点において、感光ドラム1の4ライン目、7ライン目、10ライン目では、時間T1と時間T4において発光部50により2回の多重露光がなされる。また時間T5、T6において、時間T3、T4と同様の制御を行う。これにより時間T5の時点において、感光ドラム1の5ライン目、8ライン目、11ライン目では、時間T2と時間T5において発光部50により2回の多重露光がなされる。また時間T6の時点において、感光ドラム1の6ライン目、9ライン目、12ライン目では、時間T3と時間T6において発光部50により2回の多重露光がなされる。
その後、時間T7において、時間T1と同様の方法で画像コントローラ部70から露光ヘッド6に対して4ライン分の画像データが送信される。ここで時間T7において発光部50の各ラインに送信される画像データは、時間T6に対して1ライン分ずらして送信される。これにより時間T7の時点において、感光ドラム1上の10ライン目では、時間T1、T4、T7、T10でそれぞれ露光処理がなされるため、合計で4回の多重露光がなされる。この動作が画像1ページ分繰り返されることで、1ライン目~9ライン目を除く感光ドラム1の全域において4回の多重露光がなされた静電潜像が形成される。なお、感光ドラム1上の1ライン目~3ライン目では多重露光が行われないものの、4ライン目~9ライン目では少なくとも2回以上の多重露光が行われる。
このように本実施形態では、画像形成装置Aによって形成される画像の副走査方向(感光ドラム1の回転方向、矢印Y方向)の解像度に対し、露光ヘッド6の発光部50の副走査方向のピッチを整数倍としている。このような構成であっても、露光ヘッド6に遅延回路を設けて矢印Y方向に並列する発光部50の発光タイミングをずらすことなく、矢印Y方向に並列する発光部50で露光される画像データをずらしていくだけで、感光ドラム1を多重露光することができる。このため、露光ヘッド6の回路規模の大型化を抑制し、製造コストの削減を図ることができる。
なお、第1実施形態、第2実施形態では、画像形成装置Aによって形成する画像の副走査方向(矢印Y方向)の解像度を2400dpiとし、発光部50の副走査方向(矢印Y方向)のピッチを共に1200dpiとする構成について説明した。また第3実施形態では、画像形成装置Aによって形成する画像の副走査方向(矢印Y方向)の解像度を2400dpiとし、発光部50の副走査方向(矢印Y方向)のピッチを800dpiとする構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。即ち、画像形成装置Aによって形成される画像の副走査方向(感光ドラム1の回転方向、矢印Y方向)の解像度に対し、露光ヘッド6の発光部50の副走査方向のピッチが等倍を除く整数倍の構成であれば、画像の副走査方向の解像度や発光部50の副走査方向のピッチは自由に設定してよい。
1…感光ドラム(感光体)
6…露光ヘッド
42…発光基板(基板)
50…発光部
54…下部電極(複数の電極を含む第1電極層)
56…発光層
58…上部電極(第2電極層)
70…画像コントローラ部(制御部)
A…画像形成装置

Claims (5)

  1. 感光体の表面に光を照射して静電潜像を形成し、該静電潜像にトナーを付着させて画像を形成する画像形成装置において、
    前記感光体の表面に光を照射して前記静電潜像を形成する露光ヘッドであって、基板と、前記感光体の回転方向及び前記感光体の回転軸線方向に二次元配列された複数の電極であり前記基板上に分離して配置された複数の電極を含む第1電極層と、前記第1電極層に積層され、電圧が印加されることで発光する発光層と、前記発光層に対して前記第1電極層が配置されている側とは反対側に配置され、光が透過可能な第2電極層とを含む発光部を備える露光ヘッドと、
    前記発光層が発光するように、画像データに基づいて前記第1電極層に含まれる前記複数の電極の各々への電圧の印加を制御する制御部であって、1画素が前記回転方向において異なる位置に配置された複数の電極に電圧を制御することによって形成されるように、前記画像データに基づいて前記複数の電極の各々への電圧を制御可能な制御部と、
    を備え、
    前記第1電極層に含まれる前記複数の電極の前記回転方向のピッチが、前記画像形成装置が形成する画像の前記回転方向の解像度の等倍を除く整数倍となるように、前記複数の電極が配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記回転方向に並列して配置されている前記発光部の発光又は非発光が画像データに応じて同時に行われるように、前記第1電極層に含まれている前記複数の電極のうち、前記回転方向に並列して配置されている電極への電圧の印加を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1電極層に含まれる前記電極の前記回転方向の長さと前記回転軸線方向の長さは等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1電極層に含まれる前記電極の前記回転方向の長さは、前記回転軸線方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記発光層は、有機発光層であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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