JP2022092870A - べたつきのない滑らかな安定組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む場合であっても、塗布後にべたつきのない手触り、又はべたつきの少ない手触りとともに、脂ぎっていない手触り、又は滑らかな手触りをもたらし、且つ安定な、特に経時的に及び/又は温度変化のもとで安定な組成物を提供すること。
【解決手段】(a)少なくとも1種の油、(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、(d)少なくとも1種の脂肪アルコール、(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤、及び(f)水を含み、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均が、8から11の間であり、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比が、15超且つ35未満である、O/Wエマルション型組成物。
【選択図】なし
【解決手段】(a)少なくとも1種の油、(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、(d)少なくとも1種の脂肪アルコール、(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤、及び(f)水を含み、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均が、8から11の間であり、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比が、15超且つ35未満である、O/Wエマルション型組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、べたつきがなく滑らかで安定な組成物、好ましくは化粧用又は皮膚科学的組成物に関する。
ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む組成物は、化粧品及び皮膚科学の分野で知られている。ポリグリセリル脂肪酸エステルは、界面活性剤として機能することができ、そのため、典型的には、水中油型(O/W型)又は油中水型(W/O型)エマルション等のエマルションを調製するために使用されうる。
例えば、特開2015-189762、特開2014-073991、及び特開2017-114781には、界面活性剤としてポリグリセリル脂肪酸エステルを使用することによって形成されるエマルションが開示されている。
しかしながら、ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む組成物は、べたつく手触り又は脂ぎった手触りをしばしばもたらし、不安定である傾向、特に経時的に及び/又は温度変化のもとで不安定である傾向がある。
ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む組成物のべたつく手触りを低減し、且つ組成物を安定にするための新たなアプローチが、依然として必要とされている。
Walter Noll著、Chemistry and Technology of Silicones(1968)、Academic Press
Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27~32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmetics
Milton J. Rosen、Gemini Surfactants, Properties of surfactant molecules with two hydrophilic groups and two hydrophobic groups、Cosmetics & Toiletries magazine、113巻、1998年12月、49~55頁
Milton J. Rosen、Recent Developments in Gemini Surfactants、Allured's Cosmetics & Toiletries magazine、2001年7月、116巻、7号、67~70頁
本発明の目的は、組成物がポリグリセリル脂肪酸エステルを含む場合であっても、塗布後にべたつきのない手触り、又はべたつきの少ない手触りとともに、脂ぎっていない手触り、又は滑らかな手触りをもたらし、且つ安定な、特に経時的に及び/又は温度変化のもとで安定な組成物を提供することである。
本発明の上記の目的は、
(a)少なくとも1種の油、
(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(d)少なくとも1種の脂肪アルコール、
(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤、及び
(f)水
を含み、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均が、8から11の間であり、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比が、15超且つ35未満である、
O/W型組成物によって達成することができる。
(a)少なくとも1種の油、
(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(d)少なくとも1種の脂肪アルコール、
(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤、及び
(f)水
を含み、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均が、8から11の間であり、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比が、15超且つ35未満である、
O/W型組成物によって達成することができる。
(a)油は、エステル油、トリグリセリド油、及びこれらの混合物からなる群から選択されうる。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.1質量%~12質量%、より好ましくは1質量%~9質量%の範囲内でありうる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~10個のグリセリン、好ましくは2~8個のグリセリン、より好ましくは2~6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有しうる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、2~6個のグリセロール単位を含むモノカプリン酸ポリグリセリル、2~6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、及び2~6個のグリセロール単位を含むジステアリン酸ポリグリセリルから選ばれうる。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、組成物の総質量に対して、0.01質量%~20質量%、好ましくは0.05質量%~15質量%、より好ましくは0.1質量%~10質量%の範囲内でありうる。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~10個のグリセリン、好ましくは2~8個のグリセリン、より好ましくは2~6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有しうる。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル-3ビーズワックスでありうる。
本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.05質量%~10質量%、より好ましくは0.1質量%~5質量%の範囲内でありうる。
(d)脂肪アルコールは、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択されうる。
本発明による組成物中の(d)脂肪アルコールの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.05質量%~10質量%、より好ましくは0.1質量%~5質量%の範囲内でありうる。
(e)ジェミニ型界面活性剤は、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ジミリストイルグルタミン酸リシンNa、ジステアロイルグルタミン酸リシンNa、及びこれらの混合物からなる群から選択されうる。
本発明による組成物中の(e)ジェミニ型界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~5質量%、好ましくは0.05質量%~3質量%、より好ましくは0.1質量%~1質量%の範囲内でありうる。
本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、50質量%~90質量%、好ましくは55質量%~85質量%、より好ましくは60質量%~80質量%の範囲内でありうる。
本発明はまた、ケラチン物質を処置するための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法にも関する。
鋭意検討の結果、本発明者は、選択された成分の特定の組み合わせを一定の条件下で使用することによって、組成物がポリグリセリル脂肪酸エステルを含む場合であっても、塗布後にべたつきのない手触り、又はべたつきの少ない手触りとともに、脂ぎっていない手触り、又は滑らかな手触りをもたらし、且つ安定な、特に経時的に及び/又は温度変化のもとで安定な組成物を提供するための新たなアプローチを発見した。
したがって、本発明の一態様は、
(a)少なくとも1種の油、
(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(d)少なくとも1種の脂肪アルコール、
(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤、及び
(f)水
を含み、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均が、8から11の間であり、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比が、15超且つ35未満である、
組成物である。
(a)少なくとも1種の油、
(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(d)少なくとも1種の脂肪アルコール、
(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤、及び
(f)水
を含み、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均が、8から11の間であり、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比が、15超且つ35未満である、
組成物である。
本発明による組成物は、ポリグリセリル脂肪酸エステルを含むが、べたつきのない手触り、又はべたつきの少ない手触りとともに、脂ぎっていない手触り、又は滑らかな手触りをもたらすことができる。
そのため、本発明による組成物は、使用中に優れた感触を、特に、組成物の塗布中及び塗布後の皮膚の感触において、優れた感触をもたらすことができる。
「べたつき」という用語は、ここでは、皮膚に粘着性の感触をもたらす特性を意味する。
「脂ぎった」という用語は、ここでは、皮膚にぬめりのある感触をもたらす特性を意味する。
本発明の組成物は、組成物の調製直後、及び冷温から高温への温度変化のもとでさえ、組成物の調製の長時間後も安定である。そのため、本発明による組成物は、経時的に安定であり、冬から夏への温度変化のもとでさえ、長期間貯蔵することができる。
以下に、本発明による組成物を、より詳細に説明する。
[油]
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の油を含む。単一のタイプの油を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの油を組み合わせて使用してもよい。
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の油を含む。単一のタイプの油を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの油を組み合わせて使用してもよい。
ここでは、「油」は、大気圧(760mmHg)下、室内温度(25℃)において、液体又はペースト(非固体)の形態の脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。(a)油としては、化粧品において一般に使用されるものを、単独で又はそれらを組み合わせて使用することができる。これらの油は、揮発性であっても、不揮発性であってもよい。
(a)油は、炭化水素油、若しくはシリコーン油等の非極性油;植物油若しくは動物油、及びエステル油若しくはエーテル油等の極性油;又はこれらの混合物であってもよい。
(a)油は、植物又は動物起源の油、合成油、シリコーン油、及び炭化水素油からなる群から選択されうる。
植物油の例として、例えば、アマニ油、ツバキ油、マカダミアナッツ油、コーン油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、ベニバナ油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、ナタネ油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナッツ油、及びこれらの混合物を言及することができる。
合成油の例として、アルカン油、例えば、イソドデカン及びイソヘキサデカン、エステル油、エーテル油、並びに人工トリグリセリドを言及することができる。
エステル油は、好ましくは、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC1~C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC1~C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとの液状エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、一価アルコールのエステルの場合、本発明のエステルが誘導されるアルコール及び酸のうち、少なくとも1種は分枝状である。
一酸と一価アルコールとのモノエステルの中でも、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル、及びネオペンタン酸イソステアリルを言及することができる。
C4~C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC1~C22アルコールとのエステル、並びにモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、非糖C4~C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルもまた、使用することができる。
とりわけ、以下を言及することができる:セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール。
エステル油として、C6~C30、好ましくはC12~C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。「糖」という用語は、いくつかのアルコール官能基を含有し、アルデヒド又はケトン官能基を有し又は有せず、且つ少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味することを想起されたい。これらの糖は、単糖類、オリゴ糖類、又は多糖類でありうる。
言及することができる好適な糖の例には、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにこれらの誘導体、とりわけアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例としてはメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、とりわけ、前述の糖と、直鎖状若しくは分枝状で飽和若しくは不飽和のC6~C30、好ましくはC12~C22脂肪酸とのエステル又はエステルの混合物を含む群から選ぶことができる。これらの化合物は、不飽和である場合、1~3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有しうる。
この変形によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル、及びポリエステル、並びにこれらの混合物から選択することもできる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えばとりわけ、オレオパルミチン酸、オレオステアリン酸、及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルであってもよい。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、とりわけスクロース、グルコース、又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
言及することができる例は、Amerchol社により名称Glucate(登録商標) DOで販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
好ましいエステル油の例として、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びこれらの混合物を言及することができる。
人工トリグリセリドの例として、例えば、カプリルカプリリルグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル、及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルを言及することができる。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びメチルハイドロジェンポリシロキサン等;環状オルガノポリシロキサン、例えば、シクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;並びにこれらの混合物を言及することができる。
好ましくは、シリコーン油は、液体ポリジアルキルシロキサン、とりわけ、液体ポリジメチルシロキサン(PDMS)、及び少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリオルガノシロキサンから選ばれる。
これらのシリコーン油はまた、有機変性されていてもよい。本発明に従って使用することができる有機変性シリコーンは、上に定義したシリコーン油であり、構造中に、炭化水素系基を介して結合されている1つ又は複数の有機官能基を含む。
オルガノポリシロキサンは、Walter Noll著、Chemistry and Technology of Silicones(1968)、Academic Pressにおいて、より詳細に定義されている。これらは、揮発性であっても、不揮発性であってもよい。
揮発性である場合、シリコーンは、より詳細には、60℃から260℃の間の沸点を有するものから選ばれ、更により詳細には、以下から選ばれる。
(i)3~7個、好ましくは4~5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらは、例えば、特にUnion Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標) 7207で販売されている、又はRhodia社により名称Silbione(登録商標) 70045 V2で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標) 7158で販売されており、Rhodia社によりSilbione(登録商標) 70045 V5で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社により名称Silsoft 1217で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物である。次式のジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンのようなタイプのシクロコポリマー、例えば、Union Carbide社により販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109を言及することもできる。
(i)3~7個、好ましくは4~5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらは、例えば、特にUnion Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標) 7207で販売されている、又はRhodia社により名称Silbione(登録商標) 70045 V2で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標) 7158で販売されており、Rhodia社によりSilbione(登録商標) 70045 V5で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社により名称Silsoft 1217で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物である。次式のジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンのようなタイプのシクロコポリマー、例えば、Union Carbide社により販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109を言及することもできる。
環状ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物との混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールとの混合物(50/50)、及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物を言及することもできる。
(ii)2~9個のケイ素原子を含有し、25℃において5×10-6m2/s以下の粘度を有する、直鎖状の揮発性ポリジアルキルシロキサン。例は、特にToray Silicone社により名称SH 200で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。この部類に属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27~32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmeticsに公表されている論文にも記載されている。シリコーンの粘度は、ASTM規格445附属書Cに従って、25℃において測定される。
(ii)2~9個のケイ素原子を含有し、25℃において5×10-6m2/s以下の粘度を有する、直鎖状の揮発性ポリジアルキルシロキサン。例は、特にToray Silicone社により名称SH 200で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。この部類に属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27~32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmeticsに公表されている論文にも記載されている。シリコーンの粘度は、ASTM規格445附属書Cに従って、25℃において測定される。
不揮発性ポリジアルキルシロキサンを使用してもよい。これらの不揮発性シリコーンは、より詳細にはポリジアルキルシロキサンから選ばれ、その中でも、トリメチルシリル末端基を含有するポリジメチルシロキサンを主として言及することができる。
これらのポリジアルキルシロキサンの中でも、以下の市販製品を非限定的に言及することができる。
- Rhodia社により販売されているSilbione(登録商標)油の47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)油、例としては70 047 V 500 000油
- Rhodia社により販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油
- Dow Corning社製200シリーズの油、例えば60000mm2/sの粘度を有するDC200
- General Electric社製Viscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製SFシリーズの一定の油(SF 96、SF 18)
- Rhodia社により販売されているSilbione(登録商標)油の47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)油、例としては70 047 V 500 000油
- Rhodia社により販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油
- Dow Corning社製200シリーズの油、例えば60000mm2/sの粘度を有するDC200
- General Electric社製Viscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製SFシリーズの一定の油(SF 96、SF 18)
ジメチコノール(CTFA)の名称で知られる、ジメチルシラノール末端基を含有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製48シリーズの油も言及することができる。
アリール基を含有するシリコーンの中でも、ポリジアリールシロキサン、とりわけ、ポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサンがある。言及することができる例には、以下の名称で販売されている製品が含まれる。
- Rhodia社製Silbione(登録商標)油の70 641シリーズ
- Rhodia社製Rhodorsil(登録商標) 70 633及び763シリーズの油
- Dow Corning社製の油であるDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid
- Bayer社製PKシリーズのシリコーン、例えば製品PK20
- General Electric社製SFシリーズの一定の油、例えば、SF 1023、SF 1154、SF 1250、及びSF 1265
- Rhodia社製Silbione(登録商標)油の70 641シリーズ
- Rhodia社製Rhodorsil(登録商標) 70 633及び763シリーズの油
- Dow Corning社製の油であるDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid
- Bayer社製PKシリーズのシリコーン、例えば製品PK20
- General Electric社製SFシリーズの一定の油、例えば、SF 1023、SF 1154、SF 1250、及びSF 1265
有機変性液状シリコーンは、とりわけ、ポリエチレンオキシ及び/又はポリプロピレンオキシ基を含有してもよい。したがって、信越化学工業株式会社により提案されているシリコーンKF-6017、並びにUnion Carbide社製の油であるSilwet(登録商標)L722及びL77を言及することができる。
炭化水素油は、以下から選ばれうる。
- 直鎖状又は分枝状、任意選択で環状のC6~C16低級アルカン。言及することができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン、及びイソデカン、並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば、流動パラフィン、流動石油ゼリー、ポリデセン、及び水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、及びスクアランが含まれる。
- 直鎖状又は分枝状、任意選択で環状のC6~C16低級アルカン。言及することができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン、及びイソデカン、並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば、流動パラフィン、流動石油ゼリー、ポリデセン、及び水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、及びスクアランが含まれる。
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば、イソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱物油(例えば流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、及びナフタレン等;水素化ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにこれらの混合物を言及することができる。
一実施形態では、(a)油はトリグリセリド油から選ばれうる。
トリグリセリド油は、少なくとも1種のトリグリセリドを含む。トリグリセリドはトリアシルグリセロールと称されることもあり、トリグリセリドにおいては、3つの脂肪酸又は2つの脂肪酸及び1つの非脂肪酸と、1つのグリセロールとがエステル化している。
脂肪酸は、例えば、4個以上、6個以上、8個以上、又は10個以上の炭素原子、且つ30個以下、28個以下、26個以下、又は24個以下の炭素原子を有しうる。脂肪酸は、例えば、4~30個の炭素原子、好ましくは6~28個の炭素原子、より好ましくは8~26個の炭素原子、更により好ましくは10~24個の炭素原子の異なる炭素鎖長を有しうる。炭素鎖は、直鎖状であっても、分枝状であってもよい。
脂肪酸は、飽和であっても、不飽和であってもよい。
飽和脂肪酸の例として、例えば、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、テトラドコサン酸、ヘキサドコサン酸、及びオクタドコサン酸を言及することができる。
不飽和脂肪酸の例として、例えば、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、エイコセン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、ミード酸、エイコサトリエン酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサテトラエン酸、アドレン酸、ボセオペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、オズボンド酸、イワシ酸、テトラコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、及びニシン酸を言及することができる。
非脂肪酸の例は、例えば、1個以上、2個以上、3個以上、又は4個以上の炭素原子、且つ12個以下、10個以下、8個以下、又は6個以下の炭素原子を有してもよい、ジカルボン酸でありうる。非脂肪酸は、例えば、1~12個の炭素原子、好ましくは2~10個の炭素原子、より好ましくは3~8個の炭素原子、更により好ましくは4~6個の炭素原子の異なる炭素鎖長を有しうる。炭素鎖は、直鎖状であっても、分枝状であってもよい。
非脂肪酸、好ましくはジカルボン酸は、飽和であっても、不飽和であってもよい。
飽和非脂肪酸、好ましくは飽和ジカルボン酸の例として、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、及びセバシン酸を言及することができる。
不飽和脂肪酸の例として、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、及び2-ペンテン酸を言及することができる。
本発明に好適でありうるトリグリセリド油は、植物起源のものである。言い換えれば、トリグリセリド油は、植物油から選択されることが好ましい。
植物油は、植物抽出油、植物抽出バター、及びこれらの混合物から選択されうる。
植物抽出油の中でも、以下のものを列挙することができる:ホホバ油、ババス油、ヒマワリ油、オリーブ油、アブラナ油、ヤシ油、メドウフォーム種子油;ブラジルナッツ油、マルーラ油、トウモロコシ油、アルガン油、ダイズ油、マロー油、ブドウ種子油、アマニ油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ油、コリアンダー油、ヒマシ油、アボカド油、シアバター油、ナタネ油、及びコプラ油。
植物抽出バターの中でも、以下のものを列挙することができる:シア脂(シアバター)、ニロティカシアバター(Butyrospermum parkii)、ガラムバター(Butyrospermum parkii)、ボルネオバター又は脂肪又はテンカワン(tengkawang)タロー(Shorea stenoptera)、ショレア(shorea)バター、イリッペバター、マドフカ(madhuca)バター又は(Bassia)マドフカ・ロンギフォリア(Madhuca longifolia)バター、モーラ(mowrah)バター(Madhuca latifolia)、カチアウ(katiau)バター(Madhuca mottleyana)、フルワラ(phulwara)バター(M. butyracea)、マンゴバター(Mangifera indica)、ムルムルバター(Astrocaryum murumuru)、コクムバター(Garcinia indica)、ウクーババター(Virola sebifera)、ツクマ(tucuma)バター、パインヤ(kpangnan)バター(Pentadesma butyracea)、コーヒーバター(Coffea arabica)、アプリコットバター(Prunus armeniaca)、マカダミアバター(Macadamia ternifolia)、ブドウ種子バター(Vitis vinifera)、アボカドバター(Persea gratissima)、オリーブバター(Olea europaea)、スイートアーモンドバター(Prunus amygdalus dulcis)、カカオバター(Theobroma cacao)、及びヒマワリバター。
好ましい実施形態では、トリグリセリド油は、カプリル/カプリン/コハク酸トリグリセリド、シアバター、及びこれらの混合物から選択されうる。
(a)油は、エステル油、トリグリセリド油、炭化水素油、シリコーン油、及びこれらの混合物から選ばれることが好ましく、より好ましくは、エステル油、トリグリセリド油、及びこれらの混合物から選ばれる。
(a)油は、600g/mol未満の分子量を有する油から選ばれることが好ましい。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であってもよい。
一方、本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは12質量%以下、より好ましくは9質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.1質量%~12質量%、より好ましくは1質量%~9質量%の範囲内でありうる。
[第1のポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明による組成物は、(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプの第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
本発明による組成物は、(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプの第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、非イオン性界面活性剤の一タイプである。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~10個のグリセロール、より好ましくは2~8個のグリセロール、更により好ましくは2~6個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有することが好ましい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、6.0~15.0、好ましくは6.5~14.5、より好ましくは7.0~14.0のHLB(親水性親油性バランス)値を有しうる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル脂肪酸のモノ、ジ、及びトリエステルから選ばれうる。(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル脂肪酸モノエステルであることが好ましい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、C6~C22脂肪酸残基を有する。C6~C22脂肪酸残基は、6~22個の炭素原子、好ましくは7~20個の炭素原子、より好ましくは8~18個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和脂肪酸、好ましくは飽和脂肪酸、例えば、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリン酸、カプリル酸、及びミリスチン酸に由来しうる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、カプリル酸PG2、セスキカプリル酸PG2、ジカプリル酸PG2、トリカプリル酸PG2、カプリン酸PG2、セスキカプリン酸PG2、ジカプリン酸PG2、トリカプリン酸PG2、ラウリン酸PG2、セスキラウリン酸PG2、ジラウリン酸PG2、トリラウリン酸PG2、ミリスチン酸PG2、セスキミリスチン酸PG2、ジミリスチン酸PG2、トリミリスチン酸PG2、ステアリン酸PG2、セスキステアリン酸PG2、ジステアリン酸PG2、トリステアリン酸PG2、イソステアリン酸PG2、セスキイソステアリン酸PG2、ジイソステアリン酸PG2、トリイソステアリン酸PG2、オレイン酸PG2、セスキオレイン酸PG2、ジオレイン酸PG2、トリオレイン酸PG2、カプリル酸PG3、セスキカプリル酸PG3、ジカプリル酸PG3、トリカプリル酸PG3、カプリン酸PG3、セスキカプリン酸PG3、ジカプリン酸PG3、トリカプリン酸PG3、ラウリン酸PG3、セスキラウリン酸PG3、ジラウリン酸PG3、トリラウリン酸PG3、ミリスチン酸PG3、セスキミリスチン酸PG3、ジミリスチン酸PG3、トリミリスチン酸PG3、ステアリン酸PG3、セスキステアリン酸PG3、ジステアリン酸PG3、トリステアリン酸PG3、イソステアリン酸PG3、セスキイソステアリン酸PG3、ジイソステアリン酸PG3、トリイソステアリン酸PG3、オレイン酸PG3、セスキオレイン酸PG3、ジオレイン酸PG3、トリオレイン酸PG3、カプリル酸PG4、セスキカプリル酸PG4、ジカプリル酸PG4、トリカプリル酸PG4、カプリン酸PG4、セスキカプリン酸PG4、ジカプリン酸PG4、トリカプリン酸PG4、ラウリン酸PG4、セスキラウリン酸PG4、ジラウリン酸PG4、トリラウリン酸PG4、ミリスチン酸PG4、セスキミリスチン酸PG4、ジミリスチン酸PG4、トリミリスチン酸PG4、ステアリン酸PG4、セスキステアリン酸PG4、ジステアリン酸PG4、トリステアリン酸PG4、イソステアリン酸PG4、セスキイソステアリン酸PG4、ジイソステアリン酸PG4、トリイソステアリン酸PG4、オレイン酸PG4、セスキオレイン酸PG4、ジオレイン酸PG4、トリオレイン酸PG4、カプリル酸PG5、セスキカプリル酸PG5、ジカプリル酸PG5、トリカプリル酸PG5、テトラカプリル酸PG5、カプリン酸PG5、セスキカプリン酸PG5、ジカプリン酸PG5、トリカプリン酸PG5、テトラカプリン酸PG5、ラウリン酸PG5、セスキラウリン酸PG5、ジラウリン酸PG5、トリラウリン酸PG5、テトララウリン酸PG5、ミリスチン酸PG5、セスキミリスチン酸PG5、ジミリスチン酸PG5、トリミリスチン酸PG5、テトラミリスチン酸PG5、ステアリン酸PG5、セスキステアリン酸PG5、ジステアリン酸PG5、トリステアリン酸PG5、テトラステアリン酸PG5、イソステアリン酸PG5、セスキイソステアリン酸PG5、ジイソステアリン酸PG5、トリイソステアリン酸PG5、テトライソステアリン酸PG5、オレイン酸PG5、セスキオレイン酸PG5、ジオレイン酸PG5、トリオレイン酸PG5、テトラオレイン酸PG5、カプリル酸PG6、セスキカプリル酸PG6、ジカプリル酸PG6、トリカプリル酸PG6、テトラカプリル酸PG6、ペンタカプリル酸PG6、カプリン酸PG6、セスキカプリン酸PG6、ジカプリン酸PG6、トリカプリン酸PG6、テトラカプリン酸PG6、ペンタカプリン酸PG6、ラウリン酸PG6、セスキラウリン酸PG6、ジラウリン酸PG6、トリラウリン酸PG6、テトララウリン酸PG6、ペンタラウリン酸PG6、ミリスチン酸PG6、セスキミリスチン酸PG6、ジミリスチン酸PG6、トリミリスチン酸PG6、テトラミリスチン酸PG6、ペンタミリスチン酸PG6、ステアリン酸PG6、セスキステアリン酸PG6、ジステアリン酸PG6、トリステアリン酸PG6、テトラステアリン酸PG6、ペンタステアリン酸PG6、イソステアリン酸PG6、セスキイソステアリン酸PG6、ジイソステアリン酸PG6、トリイソステアリン酸PG6、テトライソステアリン酸PG6、ペンタイソステアリン酸PG6、オレイン酸PG6、セスキオレイン酸PG6、ジオレイン酸PG6、トリオレイン酸PG6、テトラオレイン酸PG6、ペンタオレイン酸PG6、カプリル酸PG10、セスキカプリル酸PG10、ジカプリル酸PG10、トリカプリル酸PG10、テトラカプリル酸PG10、ペンタカプリル酸PG10、ヘキサカプリル酸PG10、カプリン酸PG10、セスキカプリン酸PG10、ジカプリン酸PG10、トリカプリン酸PG10、テトラカプリン酸PG10、ペンタカプリン酸PG10、ヘキサカプリン酸PG10、ラウリン酸PG10、セスキラウリン酸PG10、ジラウリン酸PG10、トリラウリン酸PG10、テトララウリン酸PG10、ペンタラウリン酸PG10、ヘキサラウリン酸PG10、ミリスチン酸PG10、セスキミリスチン酸PG10、ジミリスチン酸PG10、トリミリスチン酸PG10、テトラミリスチン酸PG10、ペンタミリスチン酸PG10、ヘキサミリスチン酸PG10、ステアリン酸PG10、セスキステアリン酸PG10、ジステアリン酸PG10、トリステアリン酸PG10、テトラステアリン酸PG10、ペンタステアリン酸PG10、ヘキサステアリン酸PG10、イソステアリン酸PG10、セスキイソステアリン酸PG10、ジイソステアリン酸PG10、トリイソステアリン酸PG10、テトライソステアリン酸PG10、ペンタイソステアリン酸PG10、ヘキサイソステアリン酸PG10、オレイン酸PG10、セスキオレイン酸PG10、ジオレイン酸PG10、トリオレイン酸PG10、テトラオレイン酸PG10、ペンタオレイン酸PG10、及びヘキサオレイン酸PG10からなる群から選択されうる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、以下から選ばれることが好ましい。
- 2~6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、
- 2~6個のグリセロール単位を含むモノカプリン酸ポリグリセリル
- 2~6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、及び
- 2~6個のグリセロール単位を含むジステアリン酸ポリグリセリル
- 2~6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、
- 2~6個のグリセロール単位を含むモノカプリン酸ポリグリセリル
- 2~6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、及び
- 2~6個のグリセロール単位を含むジステアリン酸ポリグリセリル
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの例として、太陽化学株式会社製サンソフト(登録商標) Q-17D(G)、太陽化学株式会社製サンソフト(登録商標) A-121E-C、及びEvonik Co., Ltd製Tegosoft(登録商標) PC 41を言及することができる。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
一方、本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~20質量%、好ましくは0.05質量%~15質量%、より好ましくは0.1質量%~10質量%の範囲内でありうる。
[第2のポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明による組成物は、(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプの第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
本発明による組成物は、(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプの第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、非イオン性界面活性剤の一タイプである。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~8個のグリセロール、より好ましくは2~6個のグリセロール、更により好ましくは2~4個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有することが好ましい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、3.0~7.0、好ましくは3.5~6.5、より好ましくは4.0~6.0のHLB(親水性親油性バランス)値を有しうる。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル脂肪酸のモノ、ジ、及びトリエステルから選ばれうる。(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル脂肪酸ジエステルであることが好ましい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、C24~C32脂肪酸残基を有する。C24~C32脂肪酸残基は、24~32個の炭素原子、好ましくは25~30個の炭素原子、より好ましくは26~28個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和脂肪酸、好ましくは飽和脂肪酸、例えば、リグノセリン酸、ネルボン酸、セロチン酸、及びモンタン酸に由来しうる。
(c)C24~C32脂肪酸残基を有する第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、以下の式(B)
R3-C(O)-(O-CH2-CH(OH)-CH2)n-O-C(O)-R4 (B)
[式中、
R3及びR4は、それぞれ、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和C24~C32脂肪鎖を表し、
nは、2~10、好ましくは2~8、より好ましくは2~6を表す]
によって表されるポリグリセリルジエステルであることが好ましい。
R3-C(O)-(O-CH2-CH(OH)-CH2)n-O-C(O)-R4 (B)
[式中、
R3及びR4は、それぞれ、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和C24~C32脂肪鎖を表し、
nは、2~10、好ましくは2~8、より好ましくは2~6を表す]
によって表されるポリグリセリルジエステルであることが好ましい。
実施形態によれば、式(B)中、R3-C(O)-基は、C24~C32脂肪酸の炭素鎖に対応し、この酸は、通常、直鎖状且つ飽和であり、好ましくは直鎖状の飽和C24~C30脂肪酸に対応する。そのため、この酸としては、例えば、テトラコサン(すなわちリグノセリン)酸(C24)、ヘキサコサン(すなわちセロチン)酸(C26)が挙げられる。R4基は、アルコールの炭化水素鎖に対応し、このアルコールは、通常、飽和直鎖状であり、C24~C32鎖、好ましくはC24~C30鎖を有する。
本発明によれば、ポリグリセリルジエステルは、少なくとも1種のポリオールの存在下、固形ワックスのエステル化によって得ることができる。
ワックスの供給源に応じて、モノエステルの混合物は、一定の割合のヒドロキシ酸エステル、例えば、ヒドロキシパルミチン酸又はヒドロキシステアリン酸も含有しうる。これは、例えば、ビーズワックスの場合である。好ましくは、このアルコールは、エイコサノール、ドコサノール、又はテトラコサノールである。ビーズワックス、カルナウバワックス、カンデリラワックス、米糠ワックス、ヒマワリワックス、オーリクリーワックス、シェラックワックス、及びサトウキビワックスは、天然固形ワックスの例である。好ましくは、固形ワックスはビーズワックスである。
ポリグリセリルジエステルを得るために好適な固形ワックスは、50℃から90℃の間の融点を有しうる。これらは、式R1-C(O)-O-R2[式中、R1-C(O)-基は、脂肪酸の炭素鎖に対応する]を有するモノエステルを本質的に含む混合物に相当し、この酸は、通常、直鎖状且つ飽和であり、少なくとも24個、特に26個、好ましくは最大32個、好ましくは30個の炭素原子数を有する。そのため、これには、ヘキサコサン(すなわちセロチン)酸(C26)が含まれる。ワックスの供給源に応じて、モノエステルの混合物は、一定の割合のヒドロキシ酸エステル、例えば、ヒドロキシパルミチン酸又はヒドロキシステアリン酸も含有しうる。これは、例えば、ビーズワックスの場合である。R2基は、アルコールの炭化水素鎖に対応し、このアルコールは、通常、飽和且つ直鎖状であり、少なくとも18、特に20、好ましくは最大44、好ましくは34の炭素原子数を有する。好ましくは、このアルコールは、エイコサノール、ドコサノール、又はテトラコサノールである。ビーズワックス、カルナウバワックス、カンデリラワックス、米糠ワックス、ヒマワリワックス、オーリクリーワックス、シェラックワックス、及びサトウキビワックスは、天然固形ワックスの例である。
好ましくは、エステル化反応に好適な固形ワックスは、ビーズワックスである。
好ましくは、エステル化に使用されるポリオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、2-メチルプロパンジオール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ソルビトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、グリセロール、ジグリセロール、及びポリグリセロール(すなわち、グリセロール単位のポリマー)を含む群から選択される。より好ましくは、ポリオールは、2から6の間、好ましくは3の平均重合度を有するポリグリセロールである。好ましくは、ポリオールはポリグリセロール-3である。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、固形ワックスの酸部分を含む。ワックスは複雑な組成を有する。ワックスは、酸モノエステルと、非常に長い鎖長の脂肪アルコールとの混合物を含有するという共通の特徴を有する。
好ましくは、(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、少なくとも1種のポリオール及び任意選択で少なくとも1種の触媒の存在下、少なくとも1種の固形ワックスを一緒に反応させることによって得られる、ワックス誘導体である。このような場合、様々な化学的構成体の間でエステル交換反応が起こり、ワックス誘導体が得られる。
好ましい触媒は、水酸化物、又はアルカリ若しくはアルカリ土類アルコキシド、水酸化カルシウム、炭酸カリウム若しくは炭酸ナトリウム、又はスズ系若しくはチタン系触媒である。
好ましくは、固形ワックスは、有利には、カルナウバワックス、カンデリラワックス、米糠ワックス、ヒマワリワックス、サトウキビワックス、オーリクリーワックス、ビーズワックス、及びシェラックワックスを含む群から選択される。
好ましい実施形態では、ワックス誘導体は、ビーズワックスと、ポリグリセロール、例えばポリグリセロール-3とを反応させることによって得られる。
実際には、反応は好ましくは、100℃から220℃の間、有利には150℃から200℃の間の温度において実施される。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル-3ビーズワックスであることが好ましい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを、他の成分との組み合わせとして使用してもよい。
例えば、(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを、ホホバワックス、セチルアルコール、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、及びポリグリセリル-3ビーズワックスとの組み合わせとして使用してもよい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとして、ホホバワックス、セチルアルコール、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、及びポリグリセリル-3ビーズワックスの混合物を含むEMULIUM(登録商標) MELLIFERA (Gattefosse)(INCI名: ジステアリン酸ポリグリセリル-6(及び)ホホバエステル(及び)ポリグリセリル-3ビーズワックス(及び)セチルアルコール)を使用してもよい。この混合物は、混合物の総質量に対して、5~30質量%のホホバワックス、3~15質量%のセチルアルコール、少なくとも50質量%のジステアリン酸ポリグリセリル-6、及び3~15質量%のポリグリセリル-3ビーズワックスを含む。
本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
一方、本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.05質量%~10質量%、より好ましくは0.1質量%~5質量%の範囲内でありうる。
[第1及び第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの組み合わせ]
本発明によれば、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均は、8から11の間、好ましくは9から11の間、より好ましくは9.5から10.5の間である。
本発明によれば、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均は、8から11の間、好ましくは9から11の間、より好ましくは9.5から10.5の間である。
本発明によれば、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比は、15超且つ35未満、好ましくは17超且つ30未満、より好ましくは19超且つ25未満である。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとの総量は、組成物の総質量に対して、2質量%~10質量%、好ましくは3質量%~9質量%、より好ましくは4質量%~8質量%の範囲内であることが好ましい。
[脂肪アルコール]
本発明による組成物は、(d)少なくとも1種の脂肪アルコールを含む。単一のタイプの脂肪アルコールを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの脂肪アルコールを組み合わせて使用してもよい。
本発明による組成物は、(d)少なくとも1種の脂肪アルコールを含む。単一のタイプの脂肪アルコールを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの脂肪アルコールを組み合わせて使用してもよい。
「脂肪」という用語は、ここでは、比較的多数の炭素原子が含まれることを意味する。したがって、6個以上、好ましくは8個以上、より好ましくは10個以上の炭素原子を有するアルコールは、脂肪アルコールの範囲内に包含される。脂肪アルコールは、飽和であっても、不飽和であってもよい。脂肪アルコールは、直鎖状であっても、分枝状であってもよい。2種以上の脂肪アルコールを組み合わせて使用してもよい。
(d)脂肪アルコールは、構造R-OH[式中、Rは、8~40個の炭素原子、例えば8~30個の炭素原子を含有する、飽和及び不飽和で、直鎖状及び分枝状の基から選ばれる]を有しうる。少なくとも1つの実施形態では、Rは、C12~C24アルキル基及びC12~C24アルケニル基から選ばれる。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく、非置換であってもよい。
言及することができる(d)脂肪アルコールの非限定的な例としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、セテアリルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
好適な脂肪アルコールの例としては、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
脂肪アルコールは、脂肪アルコールの混合物を表してもよく、これは、複数種の脂肪アルコールが市販製品中に、混合物の形態で共存している場合があることを意味する。
少なくとも1つの実施形態によれば、本発明による組成物中に使用される脂肪アルコールは、セチルアルコールとセテアリルアルコール(セテアリルアルコール)との混合物から選ばれる。
本発明による組成物中の(d)脂肪アルコールの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
一方、本発明による組成物中の(d)脂肪アルコールの量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(d)脂肪アルコールの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.05質量%~10質量%、より好ましくは0.1質量%~5質量%の範囲内でありうる。
[ジェミニ型界面活性剤]
本発明による組成物は、(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤を含む。単一のタイプのジェミニ型界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプのジェミニ型界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
本発明による組成物は、(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤を含む。単一のタイプのジェミニ型界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプのジェミニ型界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
本発明に使用される(e)ジェミニ型界面活性剤、すなわち二量体界面活性剤は周知である。様々な化学構造及びその物理化学的特性の詳細な説明については、以下の刊行物が参照されうる:
Milton J. Rosen、Gemini Surfactants, Properties of surfactant molecules with two hydrophilic groups and two hydrophobic groups、Cosmetics & Toiletries magazine、113巻、1998年12月、49~55頁、及び
Milton J. Rosen、Recent Developments in Gemini Surfactants、Allured's Cosmetics & Toiletries magazine、2001年7月、116巻、7号、67~70頁。
Milton J. Rosen、Gemini Surfactants, Properties of surfactant molecules with two hydrophilic groups and two hydrophobic groups、Cosmetics & Toiletries magazine、113巻、1998年12月、49~55頁、及び
Milton J. Rosen、Recent Developments in Gemini Surfactants、Allured's Cosmetics & Toiletries magazine、2001年7月、116巻、7号、67~70頁。
(e)ジェミニ型界面活性剤は、2つ以上の脂肪アミド基を有する化合物(以後、これを「アミド化合物」と称することがある)から選択されうる。アミド化合物は、以下の式(A)
[式中、
Y'は、独立して、カルボン酸基又はカルボン酸基のアルカリ塩、例えばカルボン酸基のナトリウム塩を表し、
j1、k1、j2、及びk2は、(j1, k1, j2, k2)=(2,0,2,0)、(2,0,0,2)、(0,2,2,0)、及び(0,2,0,2)のいずれかとなる整数を表し、
lは、6~16、好ましくは8~14、より好ましくは10~12の整数を表す]
によって表すことができる。
Y'は、独立して、カルボン酸基又はカルボン酸基のアルカリ塩、例えばカルボン酸基のナトリウム塩を表し、
j1、k1、j2、及びk2は、(j1, k1, j2, k2)=(2,0,2,0)、(2,0,0,2)、(0,2,2,0)、及び(0,2,0,2)のいずれかとなる整数を表し、
lは、6~16、好ましくは8~14、より好ましくは10~12の整数を表す]
によって表すことができる。
好ましくは、式(A)において、lは8~12の整数を表し、j1=j2=0、且つk1=k2=2である。
最も好ましくは、式(A)において、Y'は-COONaであり、j1=j2=0、k1=k2=2、且つl=10である。
アミド化合物は、例えば、長鎖N-アシル酸性アミノ酸無水物を塩基性アミノ酸、例えばリジンと、水及び/若しくは水と有機溶媒との混合溶媒中、又は不活性有機溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラクロロメタン、クロロホルム、若しくはアセトン等の中、又はいずれの溶媒もなしで、-5℃~200℃、好ましくは5℃~100℃、より好ましくは0℃~60℃において反応させることによって、調製することができる。
アミド化合物として、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ジラウラミドグルタミドリジンナトリウム)、ジミリストイルグルタミン酸リシンNa(ジミリストイルグルタミドリジンナトリウム)、及びジステアロイルグルタミン酸リシンNa(ジステアロイルグルタミドリジンナトリウム)を言及することができる。
ジラウロイルグルタミン酸リシンNaが特に好ましい。ジラウロイルグルタミン酸リシンNaは、旭化成ファインケム株式会社によりペリセアL-10及びL-30として、水性溶液の総質量に対して29質量%の濃度の水性溶液として、又は旭化成ファインケム株式会社によりペリセアLB-30Gとして、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaとブチレングリコールとの混合物として販売されている。
別の実施形態では、(e)ジェミニ型界面活性剤はまた、以下の式(I)
[式中、
R1及びR3は、互いに独立して、1~25個の炭素原子を含むアルキル基を表し、
R2は、1から12個の炭素原子を含有する、直鎖状又は分枝状のアルキレン鎖からなるスペーサー基を表し、
X及びYは、互いに独立して、-(C2H4O)a-(C3H6O)bZ基を表し、ここで、
Zは、水素原子、又は-CH2-COOM、-SO3M、-P(O)(OM)2、-C2H4-SO3M、-C3H6-SO3M、若しくは-CH2(CHOH)4CH2OH基を表し、ここで、Mは、H、又はアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属イオン、又はアンモニウム若しくはアルカノールアンモニウムイオンを表し、
aは0~15で変動し、bは0~10で変動し、a+bの和は1~25で変動し、
nは、1~10で変動する]
に従うこともできる。
R1及びR3は、互いに独立して、1~25個の炭素原子を含むアルキル基を表し、
R2は、1から12個の炭素原子を含有する、直鎖状又は分枝状のアルキレン鎖からなるスペーサー基を表し、
X及びYは、互いに独立して、-(C2H4O)a-(C3H6O)bZ基を表し、ここで、
Zは、水素原子、又は-CH2-COOM、-SO3M、-P(O)(OM)2、-C2H4-SO3M、-C3H6-SO3M、若しくは-CH2(CHOH)4CH2OH基を表し、ここで、Mは、H、又はアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属イオン、又はアンモニウム若しくはアルカノールアンモニウムイオンを表し、
aは0~15で変動し、bは0~10で変動し、a+bの和は1~25で変動し、
nは、1~10で変動する]
に従うこともできる。
式(I)のジェミニ型界面活性剤は、好ましくは、R1-CO-基及びR3-CO-基のそれぞれが、8~20個の炭素原子を含み、好ましくはヤシ脂肪酸の残基(主にラウリン酸及びミリスチン酸を含む)を表すものである。
加えて、この界面活性剤は、好ましくは、X基及びY基のそれぞれについて、aとbとの和が、10~20で変動する平均値を有し、好ましくは15に等しくなるものである。Zの好ましい基は、-SO3M基[式中、Mは、好ましくはアルカリ金属イオン、例えばナトリウムイオンである]である。
スペーサーR2は有利には、C1~C3直鎖状アルキレン鎖、好ましくはエチレン鎖(CH2CH2)からなる。最後に、nは有利には1に等しい。
このタイプの界面活性剤は、特に、INCI名:ジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウムによって識別されるものであり、以下の構造
を有するが、PEGはCH2CH2O基を表し、「ココイル」はヤシ脂肪酸残基を表すことを理解されたい。
この界面活性剤は、セラミド-3の構造に非常に似た分子構造を有する。
好ましくは、本発明によるジェミニ型界面活性剤は、他の界面活性剤との混合物で、特に、(a)C6~C22脂肪酸(好ましくはC14~C20、例えばステアリン酸)とグリセリルとのエステル、(b)C6~C22脂肪酸(好ましくはC14~C20、例えばステアリン酸)及びクエン酸とグリセロールとのジエステル(特にC6~C22脂肪酸エステル且つモノクエン酸グリセリル)、並びに(c)C10~C30脂肪アルコール(好ましくはベヘニルアルコール)との混合物で使用される。
有利には、本発明による組成物は、ジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウムと、ステアリン酸グリセリルと、モノクエン酸ステアリン酸グリセリルと、ベヘニルアルコールとの混合物を含む。
例えば、ジェミニ型界面活性剤は、Sasol社によりCeralution(登録商標)の商品名で販売されている製品、例えば特に以下の製品の形態で、他の界面活性剤との混合物として使用することができる:
Ceralution(登録商標) H: ベヘニルアルコール、ステアリン酸グリセリル、クエン酸ステアリン酸グリセリル、及びジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウム(INCI名)、
Ceralution(登録商標) F: ラウロイルラクチレートナトリウム及びジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウム(INCI名)、及び
Ceralution(登録商標) C: 水、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド、グリセリン、セテアレス-25、ジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウム、ラウロイルラクチレートナトリウム、ベヘニルアルコール、ステアリン酸グリセリル、クエン酸ステアリン酸グリセリル、アラビアガム、キサンタンガム、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン(INCI名)。
Ceralution(登録商標) H: ベヘニルアルコール、ステアリン酸グリセリル、クエン酸ステアリン酸グリセリル、及びジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウム(INCI名)、
Ceralution(登録商標) F: ラウロイルラクチレートナトリウム及びジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウム(INCI名)、及び
Ceralution(登録商標) C: 水、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド、グリセリン、セテアレス-25、ジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウム、ラウロイルラクチレートナトリウム、ベヘニルアルコール、ステアリン酸グリセリル、クエン酸ステアリン酸グリセリル、アラビアガム、キサンタンガム、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン(INCI名)。
ジェミニ型界面活性剤は、これらの混合物の3質量%~50質量%に相当する。好ましくは、組成物はジェミニ型界面活性剤として、Sasol社によってCeralution(登録商標) Hの商品名で販売されている、INCI名:ベヘニルアルコール、ステアリン酸グリセリル、クエン酸ステアリン酸グリセリル、及びジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウムを有する化合物を含む。
本発明による組成物中の(e)ジェミニ型界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
一方、本発明による組成物中の(e)ジェミニ型界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(e)ジェミニ型界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~5質量%、好ましくは0.05質量%~3質量%、より好ましくは0.1質量%~1質量%の範囲内でありうる。
[水]
本発明による組成物は、(f)水を含む。
本発明による組成物は、(f)水を含む。
本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上であってもよい。
一方、本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、90質量%以下、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(f)水の量は、組成物の総質量に対して、50質量%~90質量%、好ましくは55質量%~85質量%、より好ましくは60質量%~80質量%の範囲内でありうる。
[ポリオール]
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリオールを更に含んでもよい。単一のタイプのポリオールを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプのポリオールを組み合わせて使用してもよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリオールを更に含んでもよい。単一のタイプのポリオールを使用してもよいが、2種以上の異なるタイプのポリオールを組み合わせて使用してもよい。
「ポリオール」という用語は、ここでは、2つ以上のヒドロキシ基を有するアルコールを意味し、糖類又はその誘導体を包含しない。糖類の誘導体としては、糖類の1つ又は複数のカルボニル基を還元することによって得られる糖アルコール、及び1つ又は複数のヒドロキシ基中の水素原子が、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アシル基、又はカルボニル基等の少なくとも1つの置換基で置き換えられている糖類又は糖アルコールが挙げられる。
ポリオールは、少なくとも2つのヒドロキシ基、好ましくは2~5つのヒドロキシ基を含む、C2~C12ポリオール、好ましくはC2~C9ポリオールでありうる。
ポリオールは、天然ポリオールであっても、合成ポリオールであってもよい。ポリオールは、直鎖状、分枝状、又は環状の分子構造を有しうる。
ポリオールは、グリセリン及びその誘導体、並びにグリコール及びその誘導体から選択されうる。ポリオールは、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール(5~50個のエチレンオキシド基)、及びソルビトール等の糖からなる群から選択されうる。
ポリオールは、組成物の総質量に対して、0.01質量%~30質量%、好ましくは0.1質量%~20質量%、例えば1質量%~10質量%の範囲内の量で存在しうる。
[他の任意選択の成分]
本発明による組成物はまた、化粧用及び皮膚科学的組成物において他で以前から知られている、有効量の他の任意選択の成分、例えば、様々な一般的なアジュバント、親水性及び疎水性増粘剤、金属イオン封鎖剤、例えばEDTA及びエチドロン酸、保存剤、ビタミン又はプロビタミン、例としては、パンテノール、香料、植物抽出物、並びにカチオン性ポリマー等を含むこともできる。
本発明による組成物はまた、化粧用及び皮膚科学的組成物において他で以前から知られている、有効量の他の任意選択の成分、例えば、様々な一般的なアジュバント、親水性及び疎水性増粘剤、金属イオン封鎖剤、例えばEDTA及びエチドロン酸、保存剤、ビタミン又はプロビタミン、例としては、パンテノール、香料、植物抽出物、並びにカチオン性ポリマー等を含むこともできる。
本発明による組成物は、少なくとも1種の有機溶媒を更に含んでもよい。そのため、有機溶媒は、好ましくは水混和性である。有機溶媒として、例えば、エタノール及びイソプロパノール等のC1~C4アルカノール;ベンジルアルコール及びフェノキシエタノール等の芳香族アルコール;類似の製品;並びにこれらの混合物を言及することができる。
有機水溶性溶媒は、組成物の総質量に対して、10質量%未満、好ましくは5質量%以下、より好ましくは1%以下の範囲内の量で存在してもよい。
[調製及び特性]
本発明による組成物は、従来の方法に従って、上記の必須成分及び任意選択の成分を混合することによって調製することができる。従来の方法には、ホモジナイザー、例えばタービンミキサーを用いて混合する工程が含まれる。
本発明による組成物は、従来の方法に従って、上記の必須成分及び任意選択の成分を混合することによって調製することができる。従来の方法には、ホモジナイザー、例えばタービンミキサーを用いて混合する工程が含まれる。
本発明による組成物は、O/W型エマルションの形態にある。
[方法及び使用]
本発明による組成物は、化粧用組成物、好ましくは皮膚等のケラチン物質のための化粧用組成物であることが好ましい。
本発明による組成物は、化粧用組成物、好ましくは皮膚等のケラチン物質のための化粧用組成物であることが好ましい。
本発明による組成物は、皮膚、毛髪、粘膜、爪、まつ毛、眉毛、及び/又は頭皮等のケラチン物質を、ケラチン物質に塗布することによって処置するための美容方法等、非治療的方法に使用することができる。
したがって、本発明はまた、ケラチン物質を処置するための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法に関する。
本発明はまた、身体及び/若しくは顔の皮膚、並びに/又は粘膜、並びに/又は頭皮、並びに/又は毛髪、並びに/又は爪、並びに/又はまつ毛、並びに/又は眉毛のための、ケア製品、洗浄製品、メイクアップ製品、メイクアップ除去製品等の化粧料としての、又は化粧料における、本発明による組成物の使用に関しうる。
言い換えれば、本発明による組成物は、そのままで化粧料として使用することができる。或いは、本発明による組成物は、化粧料の一要素として使用することができる。例えば、本発明による組成物は、化粧料を形成するために、任意の他の要素に加えること、又は任意の他の要素と組み合わせることができる。
ケア製品は、ローション、クリーム、ヘアトニック、ヘアコンディショナー、及び日焼け止め剤等でありうる。洗浄製品は、シャンプー、フェイスウォッシュ、及びハンドウォッシュ等でありうる。メイクアップ製品は、ファンデーション、マスカラ、口紅、リップグロス、頬紅、アイシャドウ、及びマニキュア液等でありうる。メイクアップ除去製品は、メイクアップクレンジング剤等でありうる。
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
(実施例1及び2並びに比較例1~8)
表1に示す実施例1及び2並びに比較例1~8による以下の組成物を、表1に示す成分を以下の通り混合することによって調製した。
(1)表1のA欄の成分を70~75℃で混合して、A相の均一な混合物を形成する工程、
(2)表1のB欄の成分を、A相の混合物に75~80℃で加え、続いてこれらを均質化して70~75℃の均一混合物(A及びB相)を得る工程、
(3)表1のC欄の成分を70~75℃で混合して、C相の混合物を形成する工程、
(4)C相の混合物を、A及びB相の混合物に70~75℃で加え、続いてこれらを均質化して70~75℃の均一混合物(A、B及びC相)を得て、得られた混合物を約30℃に冷却する工程、並びに
(5)表1のD欄及びE欄の成分を、A、B及びC相の混合物に約30℃で加え、続いてこれらを均質化して約30℃の均一混合物(A、B、C、D及びE相)を得て、得られた混合物を室内温度に冷却する工程。
表1に示す実施例1及び2並びに比較例1~8による以下の組成物を、表1に示す成分を以下の通り混合することによって調製した。
(1)表1のA欄の成分を70~75℃で混合して、A相の均一な混合物を形成する工程、
(2)表1のB欄の成分を、A相の混合物に75~80℃で加え、続いてこれらを均質化して70~75℃の均一混合物(A及びB相)を得る工程、
(3)表1のC欄の成分を70~75℃で混合して、C相の混合物を形成する工程、
(4)C相の混合物を、A及びB相の混合物に70~75℃で加え、続いてこれらを均質化して70~75℃の均一混合物(A、B及びC相)を得て、得られた混合物を約30℃に冷却する工程、並びに
(5)表1のD欄及びE欄の成分を、A、B及びC相の混合物に約30℃で加え、続いてこれらを均質化して約30℃の均一混合物(A、B、C、D及びE相)を得て、得られた混合物を室内温度に冷却する工程。
表1に示す成分の量の数値は、全て活性原料としての「質量%」に基づく。
[評価]
(べたつきのない感触)
5名の専門の官能試験員が、実施例1及び2並びに比較例1~8による組成物について、塗布後の「べたつきのない感触」を評価した。官能試験員はそれぞれ、各組成物を手にとり、次いで、自分の顔に塗布して塗布後のべたつきのない感触を評価し、1(非常に不良)から5(非常に良好)で採点し、次いで、採点の平均に基づいて、以下の4つのカテゴリーに分類した。
非常に良好: 5.0~4.0
良好: 3.9~3.0
不良: 2.9~2.0
非常に不良: 1.9~1.0
(べたつきのない感触)
5名の専門の官能試験員が、実施例1及び2並びに比較例1~8による組成物について、塗布後の「べたつきのない感触」を評価した。官能試験員はそれぞれ、各組成物を手にとり、次いで、自分の顔に塗布して塗布後のべたつきのない感触を評価し、1(非常に不良)から5(非常に良好)で採点し、次いで、採点の平均に基づいて、以下の4つのカテゴリーに分類した。
非常に良好: 5.0~4.0
良好: 3.9~3.0
不良: 2.9~2.0
非常に不良: 1.9~1.0
結果を表1に示す。
(滑らかな感触)
5名の専門の官能試験員が、実施例1及び2並びに比較例1~8による組成物について、塗布中の「滑らかな感触(脂ぎっていない感触)」を評価した。官能試験員はそれぞれ、各組成物を手にとり、次いで、自分の顔に塗布して滑らかな感触(脂ぎっていない感触)を評価し、1(非常に不良)から5(非常に良好)で採点し、次いで、採点の平均に基づいて、以下の4つのカテゴリーに分類した。
非常に良好: 5.0~4.0
良好: 3.9~3.0
不良: 2.9~2.0
非常に不良: 1.9~1.0
5名の専門の官能試験員が、実施例1及び2並びに比較例1~8による組成物について、塗布中の「滑らかな感触(脂ぎっていない感触)」を評価した。官能試験員はそれぞれ、各組成物を手にとり、次いで、自分の顔に塗布して滑らかな感触(脂ぎっていない感触)を評価し、1(非常に不良)から5(非常に良好)で採点し、次いで、採点の平均に基づいて、以下の4つのカテゴリーに分類した。
非常に良好: 5.0~4.0
良好: 3.9~3.0
不良: 2.9~2.0
非常に不良: 1.9~1.0
結果を表1に示す。
(温度安定性)
実施例1及び2並びに比較例1~8による組成物のそれぞれを、ガラス瓶に充填し、4℃、25℃、40℃、及び45℃の温度変化条件下で2カ月間保持した。次いで、各サンプルを、変化の程度(色、におい、及びpH)について検査し、以下の基準に従って評価した。
非常に良好: 製造時とほぼ同じ状態。
良好: 色、におい、及びpHの変化がいくらか観察された。しかしながら、分離又はクリーム化又は結晶化の態様は観察されなかった。
不良: 色、におい、及びpHの変化が明確に観察された。分離又はクリーム化又は結晶化の態様が明確に観察された。
非常に不良: 色、におい、及びpHの変化が顕著に認められた。分離又はクリーム化又は結晶化の態様が顕著に認められた。
実施例1及び2並びに比較例1~8による組成物のそれぞれを、ガラス瓶に充填し、4℃、25℃、40℃、及び45℃の温度変化条件下で2カ月間保持した。次いで、各サンプルを、変化の程度(色、におい、及びpH)について検査し、以下の基準に従って評価した。
非常に良好: 製造時とほぼ同じ状態。
良好: 色、におい、及びpHの変化がいくらか観察された。しかしながら、分離又はクリーム化又は結晶化の態様は観察されなかった。
不良: 色、におい、及びpHの変化が明確に観察された。分離又はクリーム化又は結晶化の態様が明確に観察された。
非常に不良: 色、におい、及びpHの変化が顕著に認められた。分離又はクリーム化又は結晶化の態様が顕著に認められた。
結果を表1に示す。
表1から明らかであるように、本発明によるO/Wエマルションの形態の組成物(実施例1及び2)は、べたつきのない感触、滑らかな感触、及び2カ月間の温度変化のもとでの安定性の観点から、優れた化粧効果を提供することができ、これは、一定の条件下の成分(b)及び(c)の組み合わせに起因しうる。したがって、本発明による組成物は、特に、優れた手触り、及び温度変化のもとでも長期安定性を提供することができる。
一方、比較例1は、成分(b)の量/成分(c)の量の質量比が15超且つ35未満という条件を満足せず、劣った温度安定性を示した。
比較例2は、(i)成分(b)と(c)とのHLB値の加重平均が8から11の間であるという条件、及び(ii)成分(b)の量/成分(c)の量の質量比が15超且つ35未満であるという条件を満足せず、劣った温度安定性を示した。特に、比較例2では、安定性評価において結晶化が観察された。
比較例3及び4は、成分(b)と(c)とのHLB値の加重平均が8から11の間であるという条件を満足せず、劣った温度安定性を示した。
成分(c)を使用していない比較例5は、べたつきのない感触が劣っていること又は滑らかな感触が劣っていることを示した。
成分(a)を使用していない比較例6は、べたつきのない感触、滑らかな感触、及び温度安定性のうちのいずれかの観点から、非常に不良な化粧効果を示した。
成分(d)を使用していない比較例7は、べたつきのない感触が劣っていること又は滑らかな感触が劣っていることを示した。
成分(e)を使用していない比較例8は、べたつきのない感触が劣っていること又は温度安定性が劣っていることを示した。
Claims (15)
- (a)少なくとも1種の油、
(b)C6~C22脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)C24~C32脂肪酸残基を有する、少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(d)少なくとも1種の脂肪アルコール、
(e)少なくとも1種のジェミニ型界面活性剤、及び
(f)水
を含み、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルとのHLB値の加重平均が、8から11の間であり、
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量の質量比が、15超且つ35未満である、
O/Wエマルション型組成物。 - (a)油が、エステル油、トリグリセリド油、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 組成物中の(a)油の量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.1質量%~12質量%、より好ましくは1質量%~9質量%の範囲内である、請求項1又は2に記載の組成物。
- (b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルが、2~10個のグリセリン、好ましくは2~8個のグリセリン、より好ましくは2~6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
- (b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルが、2~6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、2~6個のグリセロール単位を含むモノカプリン酸ポリグリセリル、2~6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、及び2~6個のグリセロール単位を含むジステアリン酸ポリグリセリルから選ばれる、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~20質量%、好ましくは0.05質量%~15質量%、より好ましくは0.1質量%~10質量%の範囲内である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
- (c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルが、2~10個のグリセリン、好ましくは2~8個のグリセリン、より好ましくは2~6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
- (c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルが、ポリグリセリル-3ビーズワックスである、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.05質量%~10質量%、より好ましくは0.1質量%~5質量%の範囲内である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
- (d)脂肪アルコールが、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の(d)脂肪アルコールの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%、好ましくは0.05質量%~10質量%、より好ましくは0.1質量%~5質量%の範囲内である、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
- (e)ジェミニ型界面活性剤が、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ジミリストイルグルタミン酸リシンNa、ジステアロイルグルタミン酸リシンNa、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の(e)ジェミニ型界面活性剤の量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~5質量%、好ましくは0.05質量%~3質量%、より好ましくは0.1質量%~1質量%の範囲内である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の(f)水の量が、組成物の総質量に対して、50質量%~90質量%、好ましくは55質量%~85質量%、より好ましくは60質量%~80質量%の範囲内である、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
- ケラチン物質を処置するための美容方法であって、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法。
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