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JP2022046209A - コネクタ及びコネクタの組み付け方法 - Google Patents

コネクタ及びコネクタの組み付け方法 Download PDF

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JP2022046209A
JP2022046209A JP2020152139A JP2020152139A JP2022046209A JP 2022046209 A JP2022046209 A JP 2022046209A JP 2020152139 A JP2020152139 A JP 2020152139A JP 2020152139 A JP2020152139 A JP 2020152139A JP 2022046209 A JP2022046209 A JP 2022046209A
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press
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connector
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祐太朗 石本
Yutaro Ishimoto
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JTEKT Corp
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JTEKT Corp
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Abstract

【課題】半嵌合状態になることを抑えることができるコネクタ及びコネクタの組み付け方法を提供する。【解決手段】相手方である相手方コネクタ20と互いに嵌合するコネクタ10は、相手方コネクタハウジング21と嵌合するコネクタハウジング11と、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とが嵌合した状態で相手方端子22と電気的に接続する端子12とを備えている。コネクタハウジング11は、相手方コネクタ20の第2係合部24cと係合可能な第1係合部14を有している。第1係合部14における第2係合部24cと係合するための係合寸法を第2係合部24cにおける第1係合部14と係合するための係合寸法と異ならせることで、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容されている。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタ及びコネクタの組み付け方法に関する。
特許文献1には、雄コネクタと雌コネクタとを嵌合することで電気的に接続するコネクタが開示されている。雄コネクタは、雄コネクタハウジングと、雄コネクタハウジングの内部に収容される端子とを有している。雌コネクタは、雌コネクタハウジングと、雌コネクタハウジングの内部に収容される端子とを有している。雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが互いに嵌合すると、端子同士が互いに接触することで電気的に接続される。
雄コネクタハウジングに設けられている突起爪と雌コネクタハウジングに設けられている係止爪とが互いに凹凸係合することによって、雄コネクタと雌コネクタとを嵌合状態としている。
特開2004-220970号公報
上記のコネクタでは、嵌合状態とする前の状態で組み付け作業を止めてしまうと、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合状態となっていない、いわゆる半嵌合状態となることがある。このような半嵌合状態では、コネクタに振動や衝撃が加わった際に、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが離間して、端子同士が電気的に接続されない状態になるおそれがある。
本発明の目的は、コネクタ及びコネクタの組み付け方法において、半嵌合状態になることを抑えることにある。
上記課題を解決するコネクタは、相手方である相手方コネクタと互いに嵌合するコネクタであって、前記相手方コネクタが有する相手方コネクタハウジングと嵌合するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに収容されるとともに、前記コネクタハウジングと前記相手方コネクタハウジングが嵌合した状態で前記相手方コネクタが有する相手方端子と電気的に接続する端子とを備え、前記コネクタハウジングは、前記相手方コネクタの第2係合部と係合可能な第1係合部を有し、前記第1係合部における前記第2係合部と係合するための係合寸法を前記第2係合部における前記第1係合部と係合するための係合寸法と異ならせることで、前記第1係合部と前記第2係合部との圧入が許容されている。
上記構成によれば、第1係合部の係合寸法を第2係合部の係合寸法と異ならせていることから、第1係合部と第2係合部との圧入前に、一旦第1係合部と第2係合部との係合は停止し、第1係合部と第2係合部とが正しい係合前位置にあれば、第1係合部と第2係合部との圧入が許容される。第1係合部と第2係合部との圧入がされることにより、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとは嵌合状態となる。一方、第1係合部と第2係合部とが正しい係合前位置になければ、第1係合部と第2係合部との圧入は許容されない。この場合、第1係合部と第2係合部との圧入が許容されないことから、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとは嵌合していない、いわゆる半嵌合状態にあるといえる。このように、第1係合部と第2係合部との圧入が許容されることで、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとが半嵌合状態になることを抑えることができる。
上記コネクタにおいて、前記コネクタハウジング及び前記相手方コネクタハウジングは、筒状体をなしており、前記第1係合部は、前記第2係合部を圧入する際に押し当てられる圧入突起を有しており、前記圧入突起は、互いに離間する第1圧入突起と第2圧入突起とにより構成されており、前記第1圧入突起と前記第2圧入突起とが離間している間の寸法は、前記第2係合部の寸法よりも小さくされていることが好ましい。
上記構成によれば、圧入突起を2つ設けて、これら2つの圧入突起が離間している間の寸法を第2係合部の寸法よりも小さくすることで、第1係合部と第2係合部とが正しい係合前位置にあれば、圧入が許容される状態としている。圧入突起を2つ設けることで、これら2つの圧入突起の間に第2係合部を挟むように圧入することができる。
上記コネクタにおいて、前記第1係合部は、前記コネクタハウジングにおいて、前記相手方コネクタハウジングがある側である手前側に設けられた手前側突起と、前記相手方コネクタハウジングがある側と反対側である奥側に設けられた奥側突起と、前記圧入突起とにより構成された凹部であり、前記第2係合部は、前記手前側突起、前記奥側突起、及び前記圧入突起の間に挿入される凸部であり、前記圧入突起は、前記筒状体の軸方向と直交する直交方向から見た場合に、前記手前側突起と前記奥側突起との間に配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、第1係合部と第2係合部とが係合された場合には、第2係合部が手前側突起に当接することで、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとの離間が抑えられる。また、第1係合部と第2係合部とが係合された場合には、第2係合部が奥側突起に当接することで、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとがさらに近接することが抑えられる。
上記コネクタにおいて、前記圧入突起の前記筒状体の径方向における高さは、前記手前側突起の前記径方向における高さよりも低く、前記第2係合部の前記径方向における高さは、前記手前側突起の前記径方向における高さと前記圧入突起の前記径方向における高さとの差よりも大きくされていることが好ましい。
上記構成によれば、第2係合部は、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとを嵌合させる際、手前側突起を乗り越えた後に、第1係合部と第2係合部との正しい係合前位置に到達する。第1係合部と第2係合部との正しい係合前位置に到達した第2係合部は、圧入突起の径方向における高さが手前側突起の径方向における高さよりも低いことから、手前側突起を乗り越えた後の状態から、手前側突起の径方向における高さと圧入突起の径方向における高さの差分だけ沈むことになる。このため、第2係合部が圧入突起に乗り上げた状態を確認することで、第1係合部と第2係合部とが正しい係合前位置にあるかどうかを確認することができる。
上記課題を解決するコネクタの組み付け方法は、前記端子と前記相手方端子とを接続するとともに、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合可能な位置になるように前記コネクタハウジングと前記相手方コネクタハウジングとを調整する調整工程と、前記調整工程において位置が調整された前記第1係合部及び前記第2係合部について、前記第1係合部と前記第2係合部とを圧入する圧入工程とを含んでいる。
上記方法によれば、調整工程において第1係合部と第2係合部とが正しい係合前位置に調整されていれば、圧入工程において第1係合部と第2係合部との圧入が許容される。圧入工程において第1係合部と第2係合部との圧入がされることにより、第1係合部と第2係合部とは係合し、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとは嵌合状態となる。一方、調整工程において第1係合部と第2係合部とが正しい係合前位置に調整されていなければ、圧入工程において第1係合部と第2係合部との圧入が許容されない。この場合、圧入工程において第1係合部と第2係合部との圧入をしようとしても、第1係合部と第2係合部との圧入が許容されないことから、圧入工程を完了することができない。このように、圧入工程が完了するように第1係合部と第2係合部との係合前位置を調整することで、コネクタハウジングと相手方コネクタハウジングとが半嵌合状態になることを抑えることができる。
本発明のコネクタ及びコネクタの組み付け方法によれば、半嵌合状態になることを抑えることができる。
コネクタ構造の概略構成を示す分解断面図。 コネクタ構造の概略構成を示す断面図。 第1係合部の周辺構造を拡大した断面図。 第2係合部の周辺構造を拡大した断面図。 コネクタ構造の概略構成を示す上面図。 半嵌合状態にある場合の第1係合部及び第2係合部の周辺構造を拡大した断面図。 嵌合状態にある場合の第1係合部及び第2係合部の周辺構造を拡大した断面図。 他の実施形態において、コネクタ構造の概略構成を示す上面図。
コネクタの一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、コネクタ構造1は、コネクタ10と、コネクタ10が嵌合する相手方となる相手方コネクタ20とを備えている。コネクタ構造1は、コネクタ10と相手方コネクタ20とが嵌合することにより構成されている。コネクタ構造1は、例えば、車両の電動パワーステアリング装置に搭載される。コネクタ構造1は、例えば、電動パワーステアリング装置を制御する制御装置と、電動パワーステアリング装置のステアリング軸に付与されたトルクを検出するトルクセンサとを電気的に接続する構造である。一例として、コネクタ10は、トルクセンサから延びており、相手方コネクタ20は、制御装置から延びている。
コネクタ10は、雄型コネクタである。コネクタ10は、雄型のコネクタハウジング11と、雄型の端子12とを備えている。端子12は、複数設けられている。コネクタハウジング11は、絶縁性の合成樹脂材料によって構成されている。端子12は、導電性の金属材料によって構成されている。
相手方コネクタ20は、雌型コネクタである。相手方コネクタ20は、雌型の相手方コネクタハウジング21と、雌型の相手方端子22とを備えている。相手方端子22は、複数設けられている。相手方端子22は、端子12と同数設けられている。相手方コネクタハウジング21は、絶縁性の合成樹脂材料によって構成されている。相手方端子22は、導電性の金属材料によって構成されている。
コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とを互いに嵌合することで、端子12と相手方端子22とが物理的かつ電気的に接続される。コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21との嵌合を解除することで、端子12と相手方端子22との物理的かつ電気的な接続が解除されることになる。
相手方コネクタハウジング21は、四角筒状に形成されている。相手方コネクタハウジング21は、複数の相手方端子ホルダ21aを有している。複数の相手方端子ホルダ21aの各々は、内部に相手方端子22を収容している。相手方端子ホルダ21aの内部には、それぞれ保持アーム21bが設けられている。保持アーム21bは、それぞれ相手方端子22を保持している。相手方端子ホルダ21aの内部で保持アーム21bに保持された相手方端子22は、相手方コネクタハウジング21の軸方向Xに沿って延びている。複数の相手方端子ホルダ21aは、相手方コネクタハウジング21の径方向Zに並んでいる。径方向Zは、軸方向Xと直交する方向である。複数の相手方端子ホルダ21aの各々の内部には、防水栓23が設けられている。防水栓23は、それぞれ相手方端子22の根本部に装着されている。相手方端子22の根本部は、相手方端子22におけるコネクタ10がある側と反対側の部分のことである。防水栓23は、相手方端子22の根本部に水が浸入することを抑えている。相手方端子22の先端部は、それぞれ防水栓23からコネクタ10がある側へ向けて延びている。
相手方コネクタハウジング21は、コネクタ10がある側に開口している。相手方コネクタハウジング21は、コネクタハウジング11が挿入されるフード部21cを有している。フード部21cは、相手方端子ホルダ21aを取り囲むように配置されている。相手方端子ホルダ21aとフード部21cとの間に形成される隙間に、コネクタハウジング11が挿入される。フード部21cの径方向Zにおける一方側である下側の面には、ロックアーム24が設けられている。
ロックアーム24は、支柱部24aと、アーム部24bと、第2係合部24cとを有している。アーム部24bは、支柱部24aからコネクタ10がある側に突出している。第2係合部24cは、アーム部24bの先端部、すなわちコネクタ10がある側の端部から径方向Zに延びている。本実施形態では、第2係合部24cは、アーム部24bの先端部から径方向Zにおける一方側である下側、すなわち相手方コネクタハウジング21の内側へ向けて延びている。第2係合部24cは、四角柱状に突出する凸部である。第2係合部24cは、いわゆるロックビークである。アーム部24bは、弾性変形することで、支柱部24aを支点として径方向Zに回動する。言い換えると、アーム部24bは、弾性変形することで、支柱部24aを支点としてシーソー状に回動する。これにより、第2係合部24cは、径方向Zに移動可能に設けられている。
コネクタハウジング11は、四角筒状に形成されている。コネクタハウジング11は、複数の端子ホルダ11aを有している。複数の端子ホルダ11aの各々は、内部に端子12を収容している。端子ホルダ11aの内部には、それぞれ保持アーム11bが設けられている。保持アーム11bは、それぞれ端子12を保持している。端子ホルダ11aの内部で保持アーム11bに保持された端子12は、軸方向Xに沿って延びている。複数の端子ホルダ11aは、径方向Zに並んでいる。複数の端子ホルダ11aの各々の内部には、防水栓13が設けられている。防水栓13は、それぞれ端子12の根本部に装着されている。端子12の根本部は、端子12における相手方コネクタ20がある側と反対側の部分のことである。端子12の先端部は、それぞれ防水栓13から相手方コネクタ20がある側へ向けて延びている。コネクタ10と相手方コネクタ20とが嵌合した状態において、端子12と相手方端子22とは接触するように配置されている。
コネクタハウジング11は、相手方コネクタ20側に開口している。コネクタハウジング11は、端子ホルダ11aから相手方コネクタ20側に延出する四角筒状の延出部11cを有している。コネクタ10と相手方コネクタ20とが嵌合した状態において、延出部11cは、相手方端子ホルダ21aとフード部21cとの間に形成される隙間に挿入される。延出部11cの径方向Zにおける他方側である上側の面には、第1係合部14が設けられている。
図1~図3に示すように、第1係合部14は、凹部をなしている。第1係合部14は、手前側突起14aと、奥側突起14bと、圧入突起14cとを有している。手前側突起14aは、コネクタハウジング11の延出部11cにおいて、相手方コネクタハウジング21がある側である手前側に設けられている。手前側突起14aは、例えば、略四角柱状をなしている。手前側突起14aは、延出部11cの径方向Zにおける他方側である上側の面から上側へ向けて突出している。手前側突起14aにおける手前側の面は、上側に向かうにつれて奥側突起14bに近接する傾斜面をなしている。
奥側突起14bは、相手方コネクタハウジング21がある側と反対側である奥側に設けられている。奥側突起14bは、手前側突起14aよりも奥側に位置している。奥側突起14bは、例えば、四角柱状をなしている。奥側突起14bは、延出部11cにおける上側の面から上側へ向けて突出している。図3に示すように、手前側突起14aと奥側突起14bとは、軸方向Xにおいて並んでいる。図1~3に示すように、手前側突起14aと、奥側突起14bと、圧入突起14cとにより凹部が形成されている。圧入突起14cは、互いに離間する第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとにより構成されている。
図3に示すように、手前側突起14aの径方向Zにおける高さL1は、奥側突起14bの径方向Zにおける高さL2よりも低い。第1圧入突起14dの径方向Zにおける高さL3と、第2圧入突起14eの径方向Zにおける高さL3とは同じである。第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eの径方向Zにおける高さL3は、手前側突起14aの径方向Zにおける高さL1よりも低い。
図3及び図4に示すように、第2係合部24cの径方向Zにおける高さL4は、手前側突起14aの径方向Zにおける高さL1と圧入突起14cの径方向における高さL3との差よりも大きい。本実施形態では、第2係合部24cの径方向Zにおける高さL4は、手前側突起14aの径方向Zにおける高さL1と等しい。また、手前側突起14aと奥側突起14bとの間の軸方向Xにおける長さL11は、第2係合部24cの軸方向Xにおける長さL12と同程度に設定されている。
図5に示すように、第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとは、軸方向X及び径方向Zと直交する方向である直交方向Yにおいて並んでいる。径方向Zから見た場合、第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eは、延出部11cにおける手前側突起14aと奥側突起14bとの間の領域に設けられておらず、当該領域の外側に設けられている。第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eは、手前側突起14aよりも奥側突起14bに近接して設けられている。第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eの各々は、四角柱状をなしている。
手前側突起14aの直交方向Yにおける長さL21は、奥側突起14bの直交方向Yにおける長さL21と等しい。第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとの間の直交方向Yにおける長さL22は、手前側突起14a及び奥側突起14bの直交方向Yにおける長さL21よりも長い。コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とを互いに嵌合していない状態において、第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとの間の直交方向Yにおける長さL22は、第2係合部24cの直交方向Yにおける長さL23よりもわずかに小さい。
第1係合部14における第2係合部24cと係合するための係合寸法は、第2係合部24cにおける第1係合部14と係合するための係合寸法と異なっている。具体的には、第1係合部14における第2係合部24cと係合するための直交方向Yの係合寸法は、第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとが離間している間の直交方向Yにおける寸法であり、長さL22に相当する。一方、第2係合部24cにおける第1係合部14と係合するための直交方向Yの係合寸法は、第2係合部24cの直交方向Yにおける寸法であり、長さL23に相当する。本実施形態では、長さL22が長さL23よりもわずかに小さくされていることで、第1係合部14における第2係合部24cと係合するための直交方向Yの係合寸法は、第2係合部24cにおける第1係合部14と係合するための直交方向Yの係合寸法よりも小さくなっている。第1係合部14における第2係合部24cと係合するための直交方向Yの係合寸法と、第2係合部24cにおける第1係合部14と係合するための直交方向Yの係合寸法とは、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入を許容するように設定されている。すなわち、第1係合部14と第2係合部24cとが圧入になる程度の係合寸法の関係であり、かつ第1係合部14と第2係合部24cとが弾性変形することによって圧入することが可能な程度の係合寸法の関係に設定されている。
第1係合部14の軸方向Xの寸法は、手前側突起14aと奥側突起14bとの間の軸方向Xにおける長さL11に相当する。第2係合部24cの軸方向Xの寸法は、長さL12に相当する。第1係合部14の軸方向Xの寸法である長さL11は、第2係合部24cの軸方向Xの寸法である長さL12と同程度になっている。
コネクタ構造1の組み付け方法について説明する。
雄型の端子12を内部に保持した雄型のコネクタハウジング11を、例えばインサート成形により製造する。また、雌型の相手方端子22を内部に保持した雌型の相手方コネクタハウジング21を、例えばインサート成形により製造する。
コネクタ構造1の組み付けに際しては、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21との位置を調整する調整工程を実行する。調整工程では、端子12と相手方端子22とを物理的かつ電気的に接続するように、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とを近接させる。
延出部11cは、相手方端子ホルダ21a及びフード部21cの間に形成される隙間に挿入される。調整工程では、軸方向Xにおける位置の調整に際して、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容される正しい係合前位置になるように、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とを近接させる。この場合、支柱部24aを支点としてアーム部24bを上側に弾性変形させることで、ロックアーム24の先端に設けられた第2係合部24cを延出部11cの上側に位置した状態で、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21との軸方向Xにおける位置を調整する。そして、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とを軸方向Xに近接させることで、第2係合部24cは、手前側突起14aを乗り越えた後に、手前側突起14aと奥側突起14bとの間にある、第1係合部14と第2係合部24cとの正しい係合前位置に到達する。
図6には、調整工程が完了して、第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にある場合を示している。第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にあれば、第2係合部24cは第1係合部14の上側に位置する。第1係合部14と第2係合部24cとの正しい係合前位置に到達した第2係合部24cは、圧入突起14cの高さL3が手前側突起14aの高さL1よりも低いことから、手前側突起14aを乗り越えた後の状態から、手前側突起14aの高さL1と圧入突起14cの高さL3との差分だけ沈むことになる。
第1係合部14の係合寸法と第2係合部24cの係合寸法とを異ならせていることから、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入前に、一旦第1係合部14と第2係合部24cとの係合は停止して、圧入突起14cの上側に第2係合部24cが乗り上げる。これは、第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとの間の直交方向Yにおける長さL22が第2係合部24cの直交方向Yにおける長さL23よりも小さいことから、第1係合部14と第2係合部24cとを圧入させる力を加えなければ、第1係合部14と第2係合部24cとは圧入しないためである。第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にあれば、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入は許容される。
これに対して、第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置になければ、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入は許容されない。第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にない場合、第2係合部24cは、例えば手前側突起14aの上側に位置している。調整工程の完了後、すなわち第1係合部14と第2係合部24cとを正しい係合前位置に調整した後、第1係合部14と第2係合部24cとを圧入する圧入工程を実行する。
図7には、圧入工程が完了して、第1係合部14と第2係合部24cとが係合した状態を示している。第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にある場合、第2係合部24cを径方向Zにおける下側に押すことにより、第1係合部14と第2係合部24cとを圧入する。第1係合部14と第2係合部24cとを圧入して、第1係合部14と第2係合部24cとが係合した状態とすることで、圧入工程は完了する。第1係合部14と第2係合部24cとが係合した状態では、端子12と相手方端子22とが安定的に接触することで物理的かつ電気的に接続される。
本実施形態の作用を説明する。
第1係合部14を第2係合部24cの係合寸法と異ならせていることから、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入前に、一旦第1係合部14と第2係合部24cとの係合は停止し、第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にあれば、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容される。第1係合部14と第2係合部24cとの圧入がされることにより、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とは嵌合状態となる。一方、第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置になければ、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入は許容されない。この場合、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容されないことから、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とは嵌合していない、いわゆる半嵌合状態にあるといえる。このように、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容されることで、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とが半嵌合状態になることを抑えることができる。
本実施形態の効果を説明する。
(1)コネクタ構造1において、半嵌合状態になることを抑えることができる。
(2)圧入突起14cを2つ設けて、これら2つの圧入突起14cが離間している間の寸法を第2係合部24cの寸法よりも小さくすることで、第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にあれば、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容される状態としている。圧入突起14cを2つ設けることで、これら2つの圧入突起14cの間に第2係合部24cを挟むように圧入することができる。
(3)第1係合部14と第2係合部24cとが係合された場合には、第2係合部24cが手前側突起14aに当接することで、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21との離間が抑えられる。また、第1係合部14と第2係合部24cとが係合された場合には、第2係合部24cが奥側突起14bに当接することで、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とがさらに近接することが抑えられる。
(4)第2係合部24cは、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とを嵌合させる際、手前側突起14aを乗り越えた後に、第1係合部14と第2係合部24cとの正しい係合前位置に到達する。第1係合部14と第2係合部24cとの正しい係合前位置に到達した第2係合部24cは、圧入突起14cの径方向Zにおける高さL3が手前側突起14aの径方向Zにおける高さL1よりも低いことから、手前側突起14aを乗り越えた後の状態から、高さL1と高さL3との差分だけ沈むことになる。このため、第2係合部24cが圧入突起14cに乗り上げた状態を確認することで、第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置にあるかどうかを確認することができる。
(5)調整工程において第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置に調整されていれば、圧入工程において第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容される。圧入工程において第1係合部14と第2係合部24cとの圧入がされることにより、第1係合部14と第2係合部24cとは係合し、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とは嵌合状態となる。一方、調整工程において第1係合部14と第2係合部24cとが正しい係合前位置に調整されていなければ、圧入工程において第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容されない。この場合、圧入工程において第1係合部14と第2係合部24cとの圧入をしようとしても、第1係合部14と第2係合部24cとの圧入が許容されないことから、圧入工程を完了することができない。このように、圧入工程を完了するように第1係合部14と第2係合部24cとの係合前位置を調整することで、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とが半嵌合状態になることを抑えることができる。
(6)半嵌合状態であっても、端子12と相手方端子22とが物理的かつ電気的に接続されることがある。この場合、端子12と相手方端子22とが物理的かつ電気的に接続されることで、制御装置とトルクセンサとは電気的に接続される。このため、制御装置がトルクセンサに電気的に接続されることに基づいて、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とが嵌合状態にあることを精度よく判断することは難しい。本実施形態では、第1係合部14と第2係合部24cとが圧入されていることをもって、コネクタハウジング11と相手方コネクタハウジング21とが嵌合状態にあることを判断していることから、半嵌合状態を抑制するのに効果的である。
上記実施形態は次のように変更してもよい。また、以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・圧入突起14cの高さL3は、手前側突起14aの高さL1と同じであってもよいし、手前側突起14aの高さL1よりも高くてもよい。
・第1圧入突起14dの高さと第2圧入突起14eの高さとは異なっていてもよい。
・奥側突起14bの高さL2は、手前側突起14aの高さL1と同じ高さであってもよいし、手前側突起14aの高さL1よりも低くてもよい。
・第2係合部24cの高さL4は、圧入突起14cとの圧入が許容されるのであれば、手前側突起14aの高さL1よりも低くてもよく、その高さは適宜変更可能である。
・手前側突起14a及び奥側突起14bの各々は、略四角柱状に限らず、略円柱状等、その形状は適宜変更可能である。
・第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eは、手前側突起14aと奥側突起14bとの間の領域に設けるようにしてもよい。
・第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eは、奥側突起14bよりも手前側突起14aに近接して設けるようにしてもよいし、手前側突起14aと奥側突起14bとに同程度近接して設けるようにしてもよい。
・第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eの各々は、四角柱状に限らず、円柱状等、その形状は適宜変更可能である。
・第1係合部14を凸部とし、第2係合部24cを凹部としてもよい。この場合、圧入突起14cは、第2係合部24cに設ける。
・圧入突起14cは、第1圧入突起14d及び第2圧入突起14eの2つ圧入突起により構成されていたが、いずれか一方のみであってもよいし、3つ以上の圧入突起により構成されていてもよい。
・第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとは、直交方向Yにおいて並んでいたが、軸方向Xにおいて並んでいてもよいし、軸方向X及び直交方向Yと交わる方向において並んでいてもよい。凹部の構成として、手前側突起14aと、奥側突起14bとは、設けなくてもよい。この場合、例えば、第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとは、軸方向Xにおいて並んで配置されることになる。
図8には、第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとが軸方向Xにおいて並んでいて、かつ手前側突起14a及び奥側突起14bを設けていない場合を図示している。この場合、第1圧入突起14dと第2圧入突起14eとの間の軸方向Xにおける長さL31を、第2係合部24cの軸方向Xにおける長さL32よりも小さくする。
・コネクタ10及び相手方コネクタ20の各々の接続先は、適宜変更可能である。例えば、コネクタ10は、制御装置から延びており、相手方コネクタ20は、トルクセンサ等の各種のセンサから延びていてもよい。
1…コネクタ構造
10…コネクタ
11…コネクタハウジング
12…端子
14…第1係合部
14a…手前側突起
14b…奥側突起
14c…圧入突起
20…相手方コネクタ
21…相手方コネクタハウジング
22…相手方端子
24c…第2係合部

Claims (5)

  1. 相手方である相手方コネクタと互いに嵌合するコネクタであって、
    前記相手方コネクタが有する相手方コネクタハウジングと嵌合するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに収容されるとともに、前記コネクタハウジングと前記相手方コネクタハウジングが嵌合した状態で前記相手方コネクタが有する相手方端子と電気的に接続する端子とを備え、
    前記コネクタハウジングは、前記相手方コネクタの第2係合部と係合可能な第1係合部を有し、
    前記第1係合部における前記第2係合部と係合するための係合寸法を前記第2係合部における前記第1係合部と係合するための係合寸法と異ならせることで、前記第1係合部と前記第2係合部との圧入が許容されているコネクタ。
  2. 前記コネクタハウジング及び前記相手方コネクタハウジングは、筒状体をなしており、
    前記第1係合部は、前記第2係合部を圧入する際に押し当てられる圧入突起を有しており、
    前記圧入突起は、互いに離間する第1圧入突起と第2圧入突起とにより構成されており、
    前記第1圧入突起と前記第2圧入突起とが離間している間の寸法は、前記第2係合部の寸法よりも小さくされている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1係合部は、前記コネクタハウジングにおいて、前記相手方コネクタハウジングがある側である手前側に設けられた手前側突起と、前記相手方コネクタハウジングがある側と反対側である奥側に設けられた奥側突起と、前記圧入突起とにより構成された凹部であり、
    前記第2係合部は、前記手前側突起、前記奥側突起、及び前記圧入突起の間に挿入される凸部であり、
    前記圧入突起は、前記筒状体の軸方向と直交する直交方向から見た場合に、前記手前側突起と前記奥側突起との間に配置されている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記圧入突起の前記筒状体の径方向における高さは、前記手前側突起の前記径方向における高さよりも低く、
    前記第2係合部の前記径方向における高さは、前記手前側突起の前記径方向における高さと前記圧入突起の前記径方向における高さとの差よりも大きくされている請求項3に記載のコネクタ。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載のコネクタの組み付け方法であって、
    前記端子と前記相手方端子とを接続するとともに、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合可能な位置になるように前記コネクタハウジングと前記相手方コネクタハウジングとを調整する調整工程と、
    前記調整工程において位置が調整された前記第1係合部及び前記第2係合部について、前記第1係合部と前記第2係合部とを圧入する圧入工程とを含むコネクタの組み付け方法。
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