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JP2022030982A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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JP2022030982A
JP2022030982A JP2020135340A JP2020135340A JP2022030982A JP 2022030982 A JP2022030982 A JP 2022030982A JP 2020135340 A JP2020135340 A JP 2020135340A JP 2020135340 A JP2020135340 A JP 2020135340A JP 2022030982 A JP2022030982 A JP 2022030982A
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JP2020135340A
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茂豊 澤木
Shigetoyo Sawaki
英生 岩野
Hideo Iwano
哲史 愛水
Tetsushi Aisui
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Kyoei Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kyoei Kagaku Kogyo KK
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Abstract

Figure 2022030982000001
【課題】美白作用、抗酸化作用等に優れた天然物由来の新規有効成分、及び前記成分を配合した皮膚外用剤の提供。
【解決手段】ササユリ由来の酵母培養物抽出物、その濃縮物又は乾燥粉末と、ハス科ハス属に属するハスの乳酸菌発酵物と、ユリ科ワスレグサ属のホンカンゾウ及び/又はヤブカンゾウの酵母発酵物と、美白成分とを有効成分として含有する皮膚外用剤。
【選択図】図1

Description

本発明は、皮膚(頭皮も含む)外用剤に配合可能な酵母培養抽出物及び植物発酵物と、さらに美白成分を組み合わせた組成物に関するものである。
従来、皮膚外用剤に配合する有効成分として天然物由来の成分が研究開発されている。しかし、それらの天然物由来の成分は、皮膚外用剤の有効成分として利用する場合に、有効性や安定性等の点で課題があった。
上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、本発明者らは、酵母培養物抽出物、ハス属植物の発酵物及びワスレグサ属植物、並びに美白成分の組み合わせが、美白の相乗効果を有し、皮膚外用剤の有効成分として有用であることを新たに見出した。
従来、酵母(例えば、サッカロマイセス・セレビシエ)を皮膚外用剤の美白成分として使用することは、例えば、特許文献1,2により知られていた。また、ハス属植物の発酵物、又はワスレグサ属植物の発酵物を化粧料に配合することは、特許文献3,4により知られていた。しかし、ササユリ由来酵母の培養物抽出物、ハス属植物の乳酸菌発酵物及びワスレグサ属植物の酵母発酵物の組み合わせが、美白及び抗酸化等の相乗効果を有し、皮膚外用剤の有効成分として有用であることについては知られていなかった。
特開2001-354570号 特開2002-234828号 特開2005-298489号 特開2008-050326号
本発明は、ササユリ由来酵母の培養物抽出物或いはその濃縮物又は乾燥粉末と、ハス科ハス属に属するハスの乳酸菌発酵物と、ユリ科ワスレグサ属のホンカンゾウ及び/又はヤブカンゾウの酵母発酵物と、美白成分とを有効成分とする皮膚外用剤である。
本発明は、ササユリ由来酵母の培養物抽出物或いはその濃縮物又は乾燥粉末と、ハス科ハス属に属するハスの乳酸菌発酵物と、ユリ科ワスレグサ属のホンカンゾウ及び/又はヤブカンゾウの酵母発酵物と、美白成分とを有効成分として組み合わせて配合することで、格段にすぐれた美白効果を有する皮膚外用剤を提供することができる。
本発明に係る組成物のプロスタグランジンE2(PGE2)の合成抑制評価試験の結果を示す。 本発明に係る組成物のメラニン合成抑制評価試験の結果を示す。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明で用いる酵母は、サッカロマイセス属の酵母であって、ユリ科(Liliaceae)ユリ属(Lilium)にササユリ(Lilium japonicum)の花由来の酵母である。ササユリの花由来の酵母としては、特許6175697に記載のササユリの花より採取された酵母「サッカロマイセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)」(特許微生物寄託センター受託番号NITE P-01947)が挙げられる。
酵母培養物抽出物或いはその濃縮物又は乾燥物は、以下のようにして調製することができる。酵母培養物抽出物の製造方法は、酵母を培養液で培養する方法、培養した酵母を酸やアルカリで菌体成分を可溶化する加水分解法、酵母菌体内にあるタンパク質分解酵素などを利用する自己消化法、タンパク質分解酵素等の酵素剤を利用する酵素法、これらを組み合わせた方法により得ることができる。
酵母を培養する際の炭素源は、特に限定はなく、炭素源としては、例えば、グルコース、フルクトース又はガラクトース或いはそれらを構成糖とするオリゴ糖、多糖が挙げられる。また、炭素源に加えて、窒素源を添加することでも良く、例えば、窒素源としては、アミノ酸やペプトン等が挙げられる。
酵母の培養温度は、25℃~40℃の範囲で、好ましくは28℃~35℃の範囲である。また、pHは、3.0~8.0の範囲で、好ましくは、3.5~7.0の範囲である。
酵母培養物抽出物の濃縮物は、酵母の培養液、或いは加水分解方法、酵母の自己消化法又は酵素法にて得られる液を、減圧濃縮器等で濃縮することで得ることが出来る。
また、酵母培養物抽出物の乾燥物は、酵母の培養液又はその濃縮液を、真空乾燥法、スプレードライ法などにより乾燥することで得ることができる。
また、酵母培養物抽出物乾燥物は、化学安定性、低吸湿性を目的として、賦形剤を加えた乾燥物としても良い。賦形剤は、澱粉、ブドウ糖、結晶セルロース、乳糖、デキストリン等の糖類、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、等の糖アルコールなどを用いることができるが、酵母培養物抽出物と混合して乾燥粉末化できるものであればいずれの物質でもよい。
また、本発明に係るハス発酵物の素材として使用する植物は、ハス科(Nelumbonaceae)ハス属(Nelumbo)に属するハス(Nelumbo nucifera)であり、発酵に用いる部位はその種子である。
また、本発明に係るユリ科ワスレグサ属の植物の発酵物素材として使用するものは、ホンカンゾウ(Hemerocallis fulva var. fulva)又はヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva var. kwanso)或いはそれら2種の混合物であり、発酵に用いる部位は、その蕾又は花弁及び蕾である。
発酵処理は、以下のようにして行うことができる。まず、発酵の資化源としては植物部位(種子、蕾又は花弁)自体(以下、植物体ということがある)を用いてもよく、又は植物体を適宜の媒体で抽出して得られる抽出物を用いてもよい。また、抽出物を用いる場合には、被抽出物の植物体を固液分離によって除去することなく、植物体を含んだままで発酵を行うことも可能である。ここで、植物は、生のままであっても、又予め乾燥若しくは半乾燥したものであってもよい。また、形状としては採取したものをそのまま用いることも可能である。
本発明において、ハス種子の発酵に用いる微生物は乳酸菌であり、例えば、ラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバシルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・デルブルッキー(Lactobacillus delbrueckii)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;カルノバクテリウム ディバージェンス(Carnobacterium divergens)、カルノバクテリウム ピシコーラ(Carnobacterium piscicola)等のカルノバクテリウム(Carnobacterium)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック ラクティス(Leuconostoc lactis)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス(Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcus plantarum) ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcus rafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ヴェイセラ コンフューザ(Weissella confusa)、ヴェイセラ カンドウレリ(Weissella kandleri)等のヴェイセラ属の乳酸菌;アトポビウム ミニュタム(Atopobium minutum)、アトポビウム パービュラス(Atopobiumparvulus)等のアトポビウム(Atopobium)属の乳酸菌;バゴコッカス フルビアリス(Vagococcus fluvialis)、バゴコッカス サーモニナラム(Vagococcus salmoninarum)等のバゴコッカス(Vagococcus)属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌等が挙げられる。
また、本発明において、ホンカンゾウ及び/又はヤブカンゾウの蕾又は蕾及び花弁の発酵に用いる酵母とは、例えば、サッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス アワモリ(Saccharomyces awamori)、サッカロミセス チェバリエリ(Saccharomyces chevalieri)、サッカロミセス カールスバージェンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロミセス バヨナス(Saccharomyces bayonus)等のサッカロミセス属の酵母、ガラクトミセス(Galactomyces)属の酵母、ラカンセア属(Lachancea)の酵母(Lachancea kluyveri等)、トルラスポラ デルブルエキ(Torulaspora delbruekii)、トルラスポラ ファーメンタチ(Torulaspora fermentati)、トルラスポラ ロゼイ(Torulaspora rosei)等のトルラスポラ属の酵母、ジゴサッカロミセス ローキシ(Zygosaccharomyces rouxii)、ジゴサッカロミセス ソーヤ(Zygosacchar omyces soya)、ジゴサッカロミセス サケ(Zygosaccharomyces sake)、ジゴサッカロミセス ミソ(Zygosaccharomyces miso)、ジゴサッカロミセス ラクティス(Zygosaccharomyces lactis)等のジゴサッカロミセス属の酵母、カンディダ ベルサチリス(Candida versatilis)、カンディダ エチェリシイ(Candida etchellsii)、カンディダ ケフィール(Candida kefyr)、カンディダ サケ(Candida sake)、カンディダ スコッティ(Candida scottii)等のカンディダ属の酵母、オーレオバシディウムプルランス(Aureobasidium Pullulans)、オーレオバシディウム マンソニー(Aureobasidium mansonii)、オーレオバシディウム マイクロスティクタム(Aureobasideium microstictum)等のオーレオバシディウム属の酵母等が挙げられる。また、本発明に係る酵母としては、清酒酵母、ワイン酵母、ビール酵母、植物の花(バラ、ユリ、サクラ等)由来の酵母、海由来の酵母の何れであっても良い。
上述の懸濁液又は抽出物を微生物により発酵させるときには、発酵工程前に、殺菌を行って発酵の障害となる雑菌を除去することが必要である。この雑菌の殺菌除去方法としては、発酵素材を予め殺菌用エタノール等で洗浄した後無菌水等の無菌溶媒に懸濁する方法を用いてもよく、又発酵素材を溶媒に懸濁した後、懸濁液を加熱殺菌等により殺菌するようにしてもよい。加熱殺菌処理としては、懸濁液を120~130℃で10~20分間加熱するオートクレーブ殺菌法や、80~90℃に60~120分間保持することを1日1回2~3日間繰り返す間断殺菌法といった加熱殺菌法が一般に用いられる。
無菌化した懸濁液を発酵タンクに入れ、これに微生物を植菌して発酵させる。微生物の接種量は10~10個/mLが適量である。接種量が上記の範囲より多くなっても発酵の進行時間は殆ど変わらず、一方上記の範囲より少なくなると発酵完了までに長時間を要することとなって好ましくない。
発酵温度は一般に5~50℃の範囲、好ましくは各微生物の生育至適温度である20℃~40℃(例えば、乳酸菌であれば30℃~40℃、酵母であれば25℃~30℃)の範囲である。発酵日数は、至適温度に於いて一般に1~10日、好ましくは2~5日の範囲である。発酵日数が上記の一般的範囲より短くなると発酵が十分に行われず発酵物の有効性が低下する傾向にあり、一方10日を越えて長くしても有効性のそれ以上の上昇は認められないだけでなく、着色や発酵臭の増加が生ずることとなっていずれも好ましくない。
発酵物を調製する際には、対象使用部位の成分が乳酸菌又は酵母の資化源としてより有効に利用されるようにするため、それらの植菌前又は同時に前記の懸濁液又は抽出物溶液に対して、酸、アルカリ又は酵素(糖分解酵素、繊維分解酵素、タンパク質分解酵素又は脂肪分解酵素等)による加水分解処理を行ってもよい。
上述のように調製した抽出物、加水分解物又は発酵物は、一般にはpHを3~9に調製した上で、これをそのままの状態で使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、スプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
また、上述のように調製した抽出物、加水分解物又は発酵物は、保存安定性等を高めるために、一定時間冷蔵保存した上で、上清を使用しても良い。
本発明において、美白成分とは、以下のものが挙げられる。
すなわち、トラネキサム酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5、5'-ジプロピル-ビフェニル-2、2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、ニコチン酸誘導体、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)、パンテノール又はその誘導体(デクスパンテノール等)、胎盤抽出液(プラセンタ)から選択される1以上のものが挙げられる。
まず、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられる。
また、アスコルビン酸誘導体としては、例えば、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド、L-アスコルビン酸-5-グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L-アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L-アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3-O-Dラクトース-L-アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が挙げられる。
また、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が挙げられる。
また、コウジ酸誘導体としては、例えば、コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が挙げられる。
また、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2、5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2、5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が挙げられる。
また、ニコチン酸誘導体としては、ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)、ニコチン酸ベンジル等が挙げられる。
また、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等が挙げられる。
本発明に係る酵母培養物抽出物或いはその濃縮物又は乾燥物と上記植物発酵物と上記美白成分を組み合わせた組成物は、皮膚外用剤(化粧料、医薬部外品、外用医薬品)に配合することができる。皮膚外用剤としては、例えば、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉、洗顔料、ボディシャンプー、頭皮,頭髪用シャンプー、頭髪用コンディショナー、育毛,養毛用のシャンプー又はトニック、石けん等の清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
皮膚外用剤には、本発明に係る組成物の他に、皮膚外用剤に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。また、本発明に係る組成物の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせて配合することも何ら差し支えない。
ここで、油性成分としては、例えば、ハス油、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米糠油、米胚芽油、ヤシ油、カミツレ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、ベルガモット油、ローズヒップ油、アラビアコーヒーノキ種子油、ランベンダー油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、バニラ油、植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、イソオクタン酸セチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
また、界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N,N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′,N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
また、乳化剤又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素発酵物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)、サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
また、保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液等があり、さらにトレハロース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、チューベロース多糖体、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、加水分解コンキオリン、加水分解シルク、スフィンゴモナス培養物、スフィンゴ糖脂質、セラミド、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、柑橘系由来のフラボノイド又はその配糖体、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
また、増粘剤としては、例えば、アルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体、アルカリゲネス産生多糖体等の多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、ローストビーンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、マスチック樹脂、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
また、防腐・殺菌剤としては、例えば、尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、ポリリン酸、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ等の植物由来のエタノール又は1,3-ブチレングリコール等がある。
また、粉体成分としては、例えば、セリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、小豆等)のパウダー等がある。
また、紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
また、消泡剤とは、例えば、エタノール、イソプロパノール、ジシロキサン、ジメチルポリシクロサン、ジメチコンケイ酸シリカ、トリシロキサン、シリル化シリカ、ジメチコン、トリメチルシロキシケイ酸、DPGイソボルニルエーテル等がある。
また、抗酸化剤としては、例えば、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ムラサキシキブの抽出物、シラン根の抽出物、シャクヤク抽出物、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)等がある。
また、キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸又はその塩類、グルコン酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等がある。
また、pH調整剤としては、例えば、クエン酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、グリコール酸、コハク酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。
次に、製造例、実施例、試験例及び処方例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また、%はすべて重量%を意味する。
製造例1.酵母培養物抽出物の調製(1)
滅菌したGP液体培地2700gに、予め同培地で培養しておいたササユリ由来の酵母(サッカロマイセス・セレビシエ)の前培養液300gを添加し、30℃で通気攪拌しながら20時間培養した。加熱殺菌した後、水酸化ナトリウム水溶液でpH8.5に調整し、3時間、攪拌しながら90℃で加熱処理した。この液をpH調整した後、濾過し1610gの酵母培養液抽出物を得た(固形分濃度1.13%)。
製造例2.酵母培養物抽出物の調製(2)
滅菌したGP液体培地2700gに、予め同培地で培養しておいたササユリ由来の酵母(サッカロマイセス・セレビシエ)の前培養液300g添加し、30℃で通気攪拌しながら20時間培養した。加熱殺菌した後、塩酸水溶液でpH2.5に調整し、3時間、攪拌しながら90℃で加熱処理した。この液をpH調整した後、濾過し1215gの酵母培養液抽出物を得た(固形分濃度1.07%)。
製造例3.酵母培養物抽出物の調製(3)
滅菌したGP液体培地2700gに、予め同培地で培養しておいたササユリ由来の酵母(サッカロマイセス・セレビシエ)の前培養液300g添加し、30℃で通気攪拌しながら20時間培養した。加熱殺菌した後、3時間、90℃で加熱処理した。この液をpH調整した後、濾過し1540gの酵母培養液抽出物を得た(固形分濃度0.62%)。
製造例4.酵母培養物抽出物の調製(4)
製造例1で示した方法で作製した酵母培養液抽出物を濃縮し、酵母培養液抽出物粉末を17g得た。これに水を少量加え溶解した後、少量のエタノール、及びD-マンニット833gを加え、撹拌しながら真空乾燥し、D-マンニット賦形化酵母培養液抽出物粉末850gを得た。
製造例5.ハス種子発酵物
ハスの種子(渋皮を除去したもの)100gを粉砕し、精製水1900gを加えて懸濁液を調製し、加熱殺菌した。この懸濁液に乳酸菌(ラクトバチルス プランタラム)を108個/mL接種し、窒素気流下に37℃で3日間静置培養した。培養終了後加熱殺菌し、培養液をろ過して、ハス種子の乳酸菌発酵物溶液1415g(固形分濃度2.53%)を得た。
製造例6.ヤブカンゾウ花発酵物
ヤブカンゾウの花部(蕾及び花弁を含む)の細切物150gに精製水1500gを添加して混合し、40℃で3時間抽出処理を行った。ここに得られた抽出懸濁液を加熱殺菌後、その抽出懸濁液に酵母(サッカロミセス セレビシエ)を108個/mL接種し、窒素気流下に30℃で3日間静置培養した。培養終了後加熱殺菌し、培養液をろ過して、脱臭、脱色処理を行い、褐色透明の酵母発酵物溶液1110g(固形分濃度4.0%)を得た。これを精製水で3倍に希釈し、酵母発酵物溶液とした。
実施例1.組成物の調製
製造例1の抽出物溶液、製造例5の発酵物溶液及び製造例6の発酵物溶液を等量混合後、不溶物を濾過し、褐色透明の抽出物溶液混合溶液2920gを得た(固形分濃度2.53%)。これを以下の試験例の試料1とした。そして、試料1と美白成分との組み合わせる場合を試料2(本発明に係る組成物)として以下の通り有効性を評価した。美白成分は最終濃度1.0%となるように調製した。
試験例1.プロスタグランジンE2(PGE2)抑制効果試験
正常ヒト表皮細胞(NHEK)を、専用培地Humedia-KG2(クラボウ社製)に懸濁して96ウェルプレートに4×103個/穴播種し、37℃で1日間培養した後、培地に上記試料1を、当該培地の全量に対して溶液としての最終濃度が0.3%(A),0.45%(B),0.6%(C),0.9%(D),1.2%(E)となるように添加し、さらに24時間培養した。次に培養器の底面から100mJ/cm2の紫外線B波を照射し、さらに2日間培養後、培養上清に分泌されたPGE2の量を、PGE2測定キット(カイマンケイミカル社製)を用いて測定した。また、上記試料1に代えて、試料1と美白成分(トラネキサム酸)を終濃度1.0%含む試料2を試料溶液として配合した培地を用いて、同様の操作を行った。なお、上記試料溶液に代えてPBS(-)を添加し、かつ、紫外線を照射したコントロール(UV照射control)と、上記試料溶液に代えてPBS(-)を添加し、かつ、紫外線を照射しない未照射コントロール(UV未照射control)も設定した。試験結果の値は、UV照射controlでのPEG2量を100としたときのUV未照射control区と各試料添加区でのPEG2量の相対値を求め、各値をPGE2合成率(%)とした。
試験例1の結果を図1に示す。
図1に示すように、本発明に係る組成物(試料2)は、濃度依存的に格段にすぐれたプロスタグランジンE2抑制効果を有することが確認され、これは試料1と比較しても顕著顕著な効果であることが示された。プロスタグランジンは、皮膚細胞の炎症因子であると共に、色素細胞におけるメラニンの合成を刺激する炎症因子であることから、本発明に係る組成物は、プロスタグランジンE2を抑制することで、格段にすぐれた抗炎症効果及び美白効果を発揮することが示唆される。
試験例2.チロシナーゼ活性抑制試験
正常ケラチノサイトNHEKを、Humedia KG2培地(クラボウ社製)を入れた24ウェルプレートに6×104個/穴播種し、24時間後、美白成分(トラネキサム酸)を含む培地に交換し、さらに1日培養した。ここで、美白成分の濃度は、交換した培地における終濃度が1.0%になるように調整した。次に、上清をPBS(-)に交換して紫外線照射(50mJ/cm2)を行った。紫外線照射後、上清をそれぞれ元の培地に交換し、培養を継続した。次に培養1日後の培養上清を分取した(紫外線照射上清)。また、比較として紫外線照射を行わない区を設定し、その他の操作は同様に行った区の培養上清も分取しておいた(紫外線未照射上清)。さらに、比較のために美白成分を含まない培地で正常ケラチノサイトNHEKを培養して得られる紫外線照射上清及び紫外線未照射上清も調製した。
一方、正常メラノサイトNHEMを、DermaLife培地(クラボウ社社製)を入れた96穴マイクロプレートに5×103個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、上記試料1を試料溶液として、当該培地の全量に対して溶液としての最終濃度が0.3%(A),0.45%(B),0.6%(C),0.9%(D),1.2%(E)となるように添加し、さらに上記ケラチノサイトの紫外線照射上清も添加した。3日間培養後上清を捨て、PBS(-)で1回洗浄後、界面活性剤(Triton X-100)と5mM L-ドーパ溶液を添加して37℃で反応を行った後、マイクロプレートリーダー(Model 450、バイオラッド社製)を用い、波長490nmでドーパ値を測定した。
また、上記試料溶液に代えてPBS(-)を添加し、かつ、紫外線を照射した上清を用いるコントロール(UV照射control)と、上記試料溶液に代えてPBS(-)を添加し、かつ、紫外線未照射の上清を使用するコントロール(UV未照射control)も設定した。試験結果の値は、UV照射controlでドーパ値を100としたときのUV未照射control区と各試料添加区でのドーパ値の相対値を求め、各値をチロシナーゼ活性率(%)とした。
試験例2の結果を図2に示す。
図2に示すように、本発明に係る組成物(試料2)は、濃度依存的に格段にすぐれたチロシナーゼ活性抑制効果を有することが確認され、これは試料1と比較しても顕著顕著な効果であることが示された。このことから、本発明に係る組成物は、格段にすぐれた美白効果を発揮することが示唆される。
処方例1.化粧水
[成分] 部
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
メチルパラベン 0.1
トラネキサム酸 2.0
製造例1の酵母培養物抽出物 1.0
製造例5の発酵物 1・0
製造例6の発酵物 1・0
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
精製水 全量が100部となる量
処方例2.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の酵母培養物抽出物に代えて、製造例2の酵母培養物抽出物1.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例3.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の酵母培養物抽出物に代えて、製造例3の酵母培養物抽出物2.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例4.化粧水
処方例1に含まれる製造例1のトラネキサム酸に代えて、美白成分としてアスコルビン酸2.0部及び水酸化カリウム0.5を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例5.化粧水
処方例1に含まれる製造例1のトラネキサム酸に代えて、美白成分としてニコチン酸アミド3.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例6.化粧水
処方例1に含まれる製造例1のトラネキサム酸に代えて、美白成分として胎盤抽出液3.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例7.化粧水
処方例1に含まれる製造例1のトラネキサム酸に代えて、美白成分としてアルブチン3.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例8.乳液
[成分] 部
スクワラン 5.0
ヘキサラン 3.0
ホホバ油 1.0
ツバキ油 1.5
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 1.0
親油型ステアリン酸グリセリル 1.0
水添大豆レシチン 1.5
トラネキサム酸 2.0
製造例1の酵母培養物抽出物 0.5
製造例5の発酵物 0.5
製造例6の発酵物 0.5
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例9.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
ホホバ油 5.0
スクワラン 5.0
ベヘニルアルコール 2.0
パルミチン酸 2.5
トラネキサム酸 2.0
製造例2の酵母培養物抽出物粉末 0.5
製造例5の発酵物 0.5
製造例6の発酵物 0.5
乳酸菌発酵米 2.0
水素添加レシチン 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.2
海藻抽出物 2.0
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
精製水 全量が100部となる量
処方例10.リキッドファンデーション
[成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
トラネキサム酸 2.0
製造例3の酵母培養物抽出物粉末 0.5
製造例5の発酵物 0.5
製造例6の発酵物 0.5
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
精製水 全量が100部となる量
処方例11.ボディシャンプー
[成分] 部
N-ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
トラネキサム酸 2.0
製造例1の酵母培養物抽出物粉末 0.5
製造例5の発酵物 0.5
製造例6の発酵物 0.5
1,3-ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
処方例12.ヘアシャンプー
[成分] 部
N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.1
トラネキサム酸 2.0
製造例1の酵母培養物抽出物粉末 0.5
製造例5の発酵物 0.5
製造例6の発酵物 0.5
1,3-ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
処方例13.ヘアコンディショナー
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
製造例4の酵母培養物抽出物粉末 0.5
製造例5の発酵物 0.5
製造例6の発酵物 0.5
1,3-ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
処方例14.シートマスク
不織布に下記の成分を含浸させてシートマスクを得る。
[成分] 部
グリセリン 3.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
トラネキサム酸 2.0
製造例1の酵母培養物抽出物 0.5
製造例5の発酵物 0.5
製造例6の発酵物 0.5
精製水 全量が100部となる量

Claims (2)

  1. ササユリ由来酵母の培養物抽出物或いはその濃縮物又は乾燥粉末と、ハス科ハス属に属するハスの乳酸菌発酵物と、ユリ科ワスレグサ属のホンカンゾウ及び/又はヤブカンゾウの酵母発酵物と、美白成分とを有効成分とする皮膚外用剤。
  2. 美白成分が、トラネキサム酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、ニコチン酸又はその誘導体、及び胎盤抽出液のいずれか1以上であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。


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