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JP2022019563A - タイヤ - Google Patents

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JP2022019563A
JP2022019563A JP2021091409A JP2021091409A JP2022019563A JP 2022019563 A JP2022019563 A JP 2022019563A JP 2021091409 A JP2021091409 A JP 2021091409A JP 2021091409 A JP2021091409 A JP 2021091409A JP 2022019563 A JP2022019563 A JP 2022019563A
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Abstract

【課題】サイドウォールの耐カット性能と排泥性能との両立を図ることができるタイヤを提供する。【解決手段】トレッド13と、一対のサイドウォール12とを備え、一対のサイドウォール12の少なくとも1つが、サイドウォール基準面から突出する複数のサイドブロックを有する。複数のサイドブロックは、タイヤ周方向に間隔をあけて交互に配置された第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3を含む。第1サイドブロック2は、隣り合う第2サイドブロック3に面する側面からブロック内部に延びた溝23を有する。第2サイドブロック3は、隣り合う第1サイドブロック2に向かって基準面からの高さが低くなる斜面35cを有し、斜面35cは当該隣り合う第1サイドブロック2の溝23内まで延びている。【選択図】図2

Description

本開示は、タイヤに関し、特にタイヤのサイドウォールに設けられたサイドブロックの改良に関する。
従来、サイドウォールに、タイヤ幅方向に突出する第1突出部と、タイヤ幅方向に突出し、第1突出部とタイヤ周方向で離れる第2突出部とが設けられたタイヤが知られている。例えば、特許文献1には、サイドウォールに、第1突出部と第2突出部とを接続するようにタイヤ周方向へ延び、タイヤ幅方向に突出する接続部が設けられたタイヤが開示されている。
これにより、第1突出部及び第2突出部の領域だけでなく、接続部により、第1突出部及び第2突出部間の領域のゴム厚みを確保することができるため、サイドウォールの耐カット性能を向上させることができる。ところで、特許文献1に係る接続部の突出高さは、全域に亘って同じであり、第1突出部及び第2突出部の突出高さと同じである。これにより、第1突出部及び第2突出部間の排泥が接続部によって阻害されるため、排泥性能を低下させることになる。
特開2017-128267号公報
本開示の目的は、サイドウォールの耐カット性能と排泥性能との両立を図ることができるタイヤを提供することである。
本開示に係るタイヤは、トレッドと、サイドウォールとを備え、サイドウォールの少なくとも1つが、サイドウォール基準面から突出する複数のサイドブロックを有するタイヤであって、複数のサイドブロックは、タイヤ周方向に間隔をあけて交互に配置された第1サイドブロック及び第2サイドブロックを含む。第1サイドブロックは、隣り合う第2サイドブロックに面する側面からブロック内部に延びた溝を有し、第2サイドブロックは、隣り合う第1サイドブロックに向かって基準面からの高さが低くなる斜面を有し、斜面は当該隣り合う第1サイドブロックの溝内まで延びている。
一実施形態に係るタイヤのタイヤ子午面における要部断面図 同実施形態に係るタイヤの要部を示す斜視図 同実施形態に係るタイヤの要部を示す斜視図 同実施形態に係るタイヤの要部側面図(タイヤ幅方向視図) 図4のIII-III線拡大断面図 図4のIV-IV線拡大断面図 図4のV-V線拡大断面図 サイドブロックの要部拡大断面図 サイドブロックの要部拡大断面図 サイドブロックの要部拡大断面図 サイドブロックの要部拡大断面図
以下、本開示に係るタイヤにおける一実施形態について、図1~図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、実施形態の一例であるタイヤ1は、一対のビード11と、各ビード11からタイヤ径方向D2の外側に延びるサイドウォール12と、トレッド13とを備える。トレッド13は、地面と接するトレッド面13aを有し、一対のサイドウォール12の各々のタイヤ径方向D2の外端に連接されている。詳しくは後述するが、タイヤ1は、一対のサイドウォール12の少なくとも1つにおいて、基準面S2から突出した複数のサイドブロックを有する。なお、タイヤ1は、リム(図示していない)に装着される。
図1及び図4において、第1の方向D1は、タイヤ回転軸と平行であるタイヤ幅方向D1であり、第2の方向D2は、タイヤ1の直径方向であるタイヤ径方向D2であり、第3の方向D3は、タイヤ回転軸周りの方向であるタイヤ周方向D3である。また、タイヤ赤道面S1とは、タイヤ回転軸に直交する面で且つタイヤ幅方向D1の中心に位置する面であり、タイヤ子午面とは、タイヤ回転軸を含む面であって、タイヤ赤道面S1と直交する面である。
タイヤ幅方向D1において、内側とは、タイヤ赤道面S1に近い側のことであり、外側とは、タイヤ赤道面S1から遠い側のことである。また、タイヤ径方向D2において、内側とは、タイヤ回転軸に近い側のことであり、外側とは、タイヤ回転軸から遠い側のことである。
ビード11は、環状に形成されるビードコア11aと、ビードコア11aのタイヤ径方向D2の外側に配置されるビードフィラー11bとを備えている。例えば、ビードコア11aは、ゴム被覆されたビードワイヤ(例えば、金属線)を積層して形成され、ビードフィラー11bは、硬質ゴムを、タイヤ径方向D2の外側に向かって先細ったテーパ状に形成されている。
また、タイヤ1は、一対のビードコア11a,11aの間に架け渡されるカーカス14と、カーカス14の内側に配置され、空気が充填されるタイヤ1の内部空間に面するインナーライナ15とを備えている。カーカス14及びインナーライナ15は、ビード11、サイドウォール12、及びトレッド13に亘って、タイヤ内周に沿って配置されている。
ビード11は、カーカス14のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるリムストリップゴム11cを備えている。リムストリップゴム11cは、リムに接触するビード11の外表面を構成している。サイドウォール12は、カーカス14のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるサイドウォールゴム12aを備えている。サイドウォールゴム12aは、サイドウォール12の外表面を構成している。
トレッド13は、トレッド面13aを構成するトレッドゴム13bと、トレッドゴム13bとカーカス14との間に配置されるベルト13cとを備えている。ベルト13cは、複数(図1においては、4つ)のベルトプライ13dを備えている。例えば、ベルトプライ13dは、互いに平行に配列された複数本のベルトコード(例えば、有機繊維や金属)と、ベルトコードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
カーカス14は、少なくとも1つ(図1においては、2つ)のカーカスプライ14aで構成されている。カーカスプライ14aは、ビードコア11aを巻き込むようにビードコア11aの周りで折り返されている。また、カーカスプライ14aは、タイヤ周方向D3に対して略直交する方向に配列した複数のプライコード(例えば、有機繊維や金属)と、プライコードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
インナーライナ15は、タイヤ1の空気圧を保持するために、気体の透過を阻止する機能に優れている。本実施形態では、サイドウォール12において、インナーライナ15がカーカス14の内周側に密接しており、インナーライナ15及びカーカス14間には、他の部材は介在していない。なお、カーカス14とインナーライナ15の間には、他の部材が設けられていてもよい。
サイドウォール12におけるインナーライナ15の厚みは、例えば、トレッド13におけるインナーライナ15の厚みの90%~180%、又は120%~160%である。カーカス14とインナーライナ15の間に他の部材が設けられる場合は、最も内周側に配置されるカーカスプライ14aからタイヤ内周面(インナーライナ15の内周面)までの最短距離(Dm)が上記関係を満たす。即ち、サイドウォール12における距離(Dm)は、トレッド13における距離(Dm)の90%~180%、又は120%~160%としてもよい。
図1~図3に示すように、トレッドゴム13bは、タイヤ周方向D3に延びる複数の主溝13eと、タイヤ幅方向D1に延びる複数の副溝13fと、主溝13e及び副溝13fにより区画される複数のブロック13gとを備えている。複数のブロック13gは、タイヤ周方向D3に並ぶように配置されている。複数のブロック13gは、少なくともトレッド13の接地端に沿って配置される複数のショルダーブロックを含むことが好ましい。また、複数の副溝13fは、トレッド13の接地端を超えて、トレッド13のタイヤ幅方向D1の外端まで延びていることが好ましい。この場合、ドレッド13の良好な排水及び排泥性能が得られる。なお、本開示において、トレッドパターンは特に限定されない。
図2及び図3では、タイヤ1の主回転方向を矢印Xで示している。本明細書において、「タイヤ主回転方向」とは、タイヤ1が装着される車両が前進するときの回転方向を意味する。本明細書では、タイヤ1及びその構成要素について、説明の便宜上「左右」の用語を使用する。タイヤ1の「右側」とは、車両に装着された状態のタイヤ1を車両の前方から見た場合の右側を意味し、「左側」とは車両に装着された状態のタイヤ1を車両の前方から見た場合の左側を意味する。
図2及び図3では、タイヤ1の右側のサイドウォール12を図示している。サイドウォール12は、上述の通り、複数のサイドブロックを有する。左側のサイドウォール12のブロックパターンは、右側のサイドウォール12のブロックパターンと同じであってもよい。左右のサイドウォール12のサイドブロックは、タイヤ赤道面S1を通るタイヤ径方向D2に沿った軸を中心としてタイヤ1を180°回転させたときに元の形状と重なる点対称パターンで形成されていてもよく、互いに全く異なるパターンで形成されていてもよい。本開示に係るタイヤでは、左右のサイドウォールの少なくとも一方に、後述する第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3が形成されている。
なお、各サイドブロックの側壁は、ブロック上面に対して垂直ではなく、ブロック上部側から下部側に向かってブロックの外側に広がるように湾曲している。側壁の少なくとも一部は、ブロックの内側に向かって凸となるように湾曲している。
以下、図2~図4を参照しながら、サイドウォール12の構成について詳説する。図4は、説明の便宜上、各サイドブロックの側壁がブロック上面に対して垂直であるものとして、各サイドブロックの側面視形状を模式的に示した図である。図5~図7は、それぞれ図4中のIII-III線、IV-IV線、V-V線断面の一部を示す図である。以下の説明では、図5~図7を適宜参照する。
図2~図4に示すように、サイドウォール12に形成された複数のサイドブロックには、タイヤ周方向に間隔をあけて交互に配置された第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3が含まれている。各サイドブロックは、サイドウォール12の基準面S2(図1、図5~図7参照)からタイヤ幅方向外側に突出した突出部であって、サイドウォール12の外表面を構成するサイドウォールゴム12aに形成されている。サイドブロックが形成された部分は、サイドウォールゴム12aが分厚くなっており、外部からの衝撃に対する耐久性が高くなっている。即ち、サイドブロックが形成されたサイドウォール12は、外部からの衝撃に強く、耐カット性能に優れる。
ここで、基準面S2とは、サイドブロックが存在しない場合のサイドウォール12の外表面を意味する。換言すると、サイドブロックの下にある仮想表面であって、サイドブロックが形成されていない部分のサイドウォール12の外表面に沿った面である。サイドウォール12の基準面は、プロファイル面とも呼ばれる。タイヤ子午面の断面において、サイドウォール12の外表面は、曲率半径が異なる複数の円弧で構成されていてもよい。
複数のサイドブロックは、上述のように、サイドウォール12の耐カット性能を向上させ、岩石路面等の悪路走行時にサイドウォール12を保護する。耐カット性能だけを考慮すれば、大きなサイドブロックを単純に配置すればよい。しかし、轍があるような泥濘化した路面等の走行性能を考慮すると、タイヤの排泥性能を高めて良好なサイドトラクションを発揮するサイドブロックを設ける必要がある。サイドウォール12の排泥性能を向上させるためには、タイヤ周方向に沿って適切な凹凸パターンを形成する必要がある。このため、一般的には、サイドウォール12の耐カット性能と排泥性能はトレードオフの関係にある。
本発明者は、斯かる課題について鋭意検討した結果、サイドブロックを改良することにより、優れた耐カット性能を確保しつつ、良好な排泥性能を実現することに成功した。サイドウォール12において、第1サイドブロック2と第2サイドブロック3を含むサイドブロックを形成することにより、サイドウォール12の耐カット性能と排泥性能が高度に両立される。
第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3は、タイヤ周方向に隙間12dを介して、1つずつ交互に整列配置されている。第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3は、いずれも基準面S2から突出した突出部であるが、互いに異なる形状、大きさを有する。サイドウォール12には、この2種類のサイドブロックが同数設けられている。各サイドブロックの間に形成される隙間12dは、トレッド13の副溝13fとつながっている。タイヤ1の側面視において、隙間12dと副溝13fがタイヤ径方向に並んで配置され、またサイドブロックとブロック13gがタイヤ径方向に並んで配置されている。
図5に示すように、トレッド13の副溝13f及びブロック13gは、サイドウォール12に亘って配置されていてもよい。具体的には、副溝13fのタイヤ幅方向D1の外端部及びブロック13gのタイヤ幅方向D1の外端部は、それぞれサイドウォール12に配置されていてもよい。即ち、副溝13fのタイヤ幅方向D1の外端部及びブロック13gのタイヤ幅方向D1の外端部は、それぞれサイドウォールゴム12aで形成されていてもよい。
第1サイドブロック2のタイヤ径方向D2の外端は、副溝13fの溝底よりも、タイヤ径方向D2の外側に配置されていてもよい。そして、第1サイドブロック2のタイヤ径方向D2の外端は、ブロック13gのタイヤ幅方向D1の外端に連接されていてもよい。第2サイドブロック3のタイヤ径方向D2の外端も、副溝13fの溝底よりも、タイヤ径方向D2の外側に配置されていてもよい。そして、第2サイドブロック3のタイヤ径方向D2の外端は、ブロック13gのタイヤ幅方向D1の外端に連接されていてもよい。
第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3は、サイドウォール12の少なくともタイヤ径方向D2の外側部分に配置されていることが好ましい。本実施形態では、サイドウォール12のビード端位置12c(図1参照)よりも、タイヤ径方向D2の外側に各サイドブロックが配置されていている。また、各サイドブロックは、サイドウォール12のタイヤ最大幅位置12b(図1参照)よりも、タイヤ径方向D2の外側に配置されていていることが好ましい。
ここで、ビード端位置12cとは、ビードフィラー11bのタイヤ径方向D2の外端11dとタイヤ幅方向D1に並ぶ、サイドウォール12の外表面上の位置を意味する。タイヤ最大幅位置12bとは、図1に示す距離W1が最大となる位置とタイヤ幅方向D1に並ぶ、サイドウォール12の外表面上の位置を意味する。距離W1は、左側のサイドウォール12のカーカス14の外側面から、右側のサイドウォール12におけるカーカス14の外側面までのタイヤ幅方向D1に沿った距離である。
各サイドブロックをサイドウォール12のタイヤ径方向D2の外側部分に配置することにより、泥濘地や砂地において、車両の重みによりタイヤ1が沈降した場合に、各サイドブロックが泥や砂に接地し、大きなサイドトラクションを実現できる。また、岩場において、凹凸のある岩に各サイドブロックが接地する。即ち、各サイドブロックは、泥濘地、砂地、及び岩場といった悪路において、接地する。なお、各サイドブロックは、平坦な道路において、通常走行時に接地しない。
第1サイドブロック2は、第2サイドブロック3よりも大きく、第2サイドブロック3よりもタイヤ径方向内側まで延びている。詳しくは後述するが、第2サイドブロック3は、タイヤ径方向に延びた第1部分と、第1部分からタイヤ周方向に延びた、斜面35cを含む第2部分とを有する。本実施形態では、第1部分が主部34であり、第2部分が傾斜部35である。第2サイドブロック3は、傾斜部35を介して当該第2サイドブロック3よりもタイヤ主回転方向前方側に位置する第1サイドブロック2に接続されている。
サイドウォール12には、傾斜部35を介して接続された2種類のサイドブロックのペアが、タイヤ周方向に沿って等間隔で配置されている。当該サイドブロックのペアの規則的な繰り返し配置は、優れた耐カット性能と排泥性能を両立し、また悪路走行時における操縦安定性を向上させる。
以下では、説明の便宜上、タイヤ主回転方向を「方向D31」、タイヤ主回転方向と反対の方向を「方向D32」とする(図4参照)。なお、タイヤ1は、矢印Xで示す方向を主回転方向として使用することが好ましいが、矢印Xと反対の方向を主回転方向として使用することも可能である。
第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3は、いずれもトレッド13側からタイヤ径方向内側に延びている。そして、各サイドブロックのタイヤ径方向内側に位置する部分は、方向D31側(タイヤ主回転方向前方側)に延びている。第1サイドブロック2は、方向D31側の第2サイドブロック3とタイヤ径方向に並ぶ位置まで延びている。即ち、第1サイドブロック2の一部は、傾斜部35により接続されない他のサイドブロックペアの第2サイドブロック3とタイヤ径方向に重なっている。第1サイドブロック2の一部は、当該第2サイドブロック3よりもタイヤ径方向内側において、隙間12dを隔てて当該第2サイドブロック3と対向配置されている。
第1サイドブロック2は、タイヤ径方向に延びた第3部分と、第3部分からタイヤ周方向に延びた第4部分とを有する。本実施形態では、第3部分が第2領域21及び第1領域22を含む主部24であり、第4部分が方向D31側の第2サイドブロック3とタイヤ径方向に重なる位置まで延びた傾斜部25である。第1領域22は、第2領域21よりも基準面S2からの高さが低い部分である。第1サイドブロック2は、さらに、方向D32側に隣り合う第2サイドブロック3に面したブロックの側面からブロック内部に延びる溝23を有し、全体として略鎌形を呈している。詳しくは後述するが、第2サイドブロック3の傾斜部35は溝23内に亘って形成され、その先端35aは溝23内に位置している。
第2サイドブロック3は、第1サイドブロック2と同様に、第4領域31及び第3領域32を含む主部34と、隣り合う第1サイドブロック2に向かって基準面S2からの高さが低くなる斜面35cを含む傾斜部35とを有する。第3領域32は、第4領域31よりも基準面S2からの高さが低い部分である。傾斜部35は、タイヤ周方向に延びて第1サイドブロック2に接続され、溝23内に亘って形成されている。第2サイドブロック3は、主部34のタイヤ径方向内端側から傾斜部35がタイヤ周方向(方向D31)に延び、全体として略L字状を呈する。
本実施形態では、各サイドブロックの主部24,34において、基準面S2からの高さが高い領域(高突出部)と基準面からの高さが低い領域(低突出部)がタイヤ周方向に隣接配置されている。さらに、主部24,34の各々において、低突出部が方向D31側に配置され、高突出部が方向D32側に配置されている。これにより、サイドウォール12には、タイヤ周方向に沿って、第1サイドブロック2の第1領域22、第2領域21、第2サイドブロック3の第3領域32、第4領域31がこの順で配置され、規則的な凹凸が形成される。また、各サイドブロックの間には、低突出部よりも高さが低い隙間12dが存在する。斯かる凹凸構造は、大きなサイドトラクションを実現すると共に、耐カット性能と排泥性能を高度に両立させる。
本実施形態において、第1サイドブロック2の第2領域21は、第2サイドブロック3の第3領域32よりも基準面S2からの高さが高く、第2サイドブロック3の第4領域31は、第1サイドブロック2の第1領域22よりも基準面S2からの高さが高い。第1サイドブロック2の第2領域21の高さと、第2サイドブロック3の第4領域31の高さとの関係は特に限定されないが、本実施形態では、各高突出部の基準面S2からの高さは互いに同じである。この場合、タイヤ周方向に沿って均質な耐カット性能が得られやすい。また、第1サイドブロック2の第1領域22の基準面S2からの高さは、第2サイドブロック3の第3領域32の高さと同じである。この場合、タイヤ周方向に沿って均質な排泥性能が得られやすい。
サイドウォール12は、基準面S2から突出したサイドリブ8を有していてもよい。サイドリブ8は、タイヤ周方向に延び、緩やかに湾曲した円弧状及び細線状の突出部であって、トレッド13の近傍において隙間12dを横切り、隣り合うサイドブロック同士を接続している。サイドリブ8の高さは特に限定されないが、本実施形態では、各サイドブロックの高突出部(第2領域21及び第4領域31)の高さと同じである。サイドリブ8は、さらに、各サイドブロックの低突出部(第1領域22及び第3領域32)を横切り、隣り合うサイドブロックの高突出部同士を接続している。即ち、サイドリブ8は、第1領域22及び第3領域32よりも基準面S2からの高さが高く、第2領域21と第4領域31とを連結している。サイドリブ8は、例えば、サイドブロックと共に、耐カット性能及びサイドトラクション性能の向上に寄与する。
以下、第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3の各々について、さらに詳説する。
<第1サイドブロック2>
第1サイドブロック2は、隣り合う第2サイドブロック3に面する側面から方向D31に延びた溝23を有する。溝23は、第1サイドブロック2の主部24の内部に延び、側面視凹状ないしU字状に形成され、第1サイドブロック2の内部で終端している。主部24は、第1領域22と、第1領域22よりも基準面S2からの高さが高い第2領域21とを含む。本実施形態において、溝23は、方向D32に向かって開口し、開口部以外の三方が第2領域21に囲まれている。
第1サイドブロック2は、溝23の延長線上に、溝23と反対の方向D31に延びた傾斜部25を有する。第1サイドブロック2は、タイヤ周方向に延びた溝23と、タイヤ径方向に延びた主部24と、この傾斜部25とにより、全体として略鎌形に形成されている。略鎌形の第1サイドブロック2は、タイヤ周方向及び径方向に長く延びたエッジを有し、タイヤ1のサイドトラクション性能をより効果的に向上させる。
[溝23]
溝23は、第2領域21によってタイヤ径方向両側及び方向D31側の三方を囲まれ、周囲よりも基準面S2からの高さが低くなった部分である。溝23の最深部の高さは、基準面S2と同じ高さであってもよい。溝23内の少なくとも一部には、先端35aに向かって基準面S2からの高さが漸減する斜面35cを含む第2サイドブロック3の傾斜部35が入り込んでいるため、底面の高さが変化する領域が存在する。詳しくは後述するが、溝23の壁は、斜面35cよりも基準面S2からの高さが高い。
溝23は、タイヤ径方向よりもタイヤ周方向に長く形成されていることが好ましい。溝23のタイヤ周方向長さ(以下、「長さL23」とする)は特に限定されないが、一例としては、主部24のタイヤ周方向長さの30%~70%である。溝23のタイヤ径方向長さ(以下、「幅W23」とする)は、長さL23の50%以下が好ましく、一例としては20%~50%である。溝23の幅W23は、溝23の全長に亘って一定であってもよいが、本実施形態では開口部から終端に向かって次第に狭くなっている。
溝23は、タイヤ周方向と平行に形成されていてもよいが、本実施形態では、開口部よりも終端がタイヤ径方向内側に位置するように、タイヤ周方向に対して傾斜している。即ち、溝23は、第1サイドブロック2の内部で終端し、傾斜部35の基端35bから離れるに従って次第にタイヤ径方向内側に位置するようにタイヤ周方向に対して傾斜している。また、溝23内には、第2領域21と、第2サイドブロック3の傾斜部35とに囲まれ、周囲よりも高さが低くなった隙間9が存在している。隙間9の周囲には環状のエッジが形成され、この環状のエッジにより、さまざまな方向に対してトラクション効果が得られる。
図6に示すように、隙間9の底面9aは、例えば、基準面S2と同じ高さに形成され、溝23の最深部を構成している。本実施形態では、傾斜部35の先端35aが、溝23の終端から離れた位置に存在し、溝23の終端よりも開口部寄りに位置している。即ち、隙間9のタイヤ周方向長さは、傾斜部35のうち溝23内に存在する部分のタイヤ周方向長さよりも長くなっている。
[主部24]
主部24は、第2サイドブロック3の主部34よりもタイヤ径方向内側に延びて、主部34よりも大きく形成されている。主部24の第2領域21は、第1領域22より大きく、主部24のタイヤ径方向内側に位置する部分は第2領域21だけで構成されている。第2領域21及び第1領域22は、上述のように、トレッド13の近傍においてタイヤ周方向に隣接し、第2領域21が方向D31側に、第1領域22が方向D32側にそれぞれ配置されている。トレッド13の近傍では、第2領域21と第1領域22が同程度の大きさで、或いは第2領域21よりも第1領域22が大きく形成されている。
本実施形態において、第2領域21は、第1領域22のタイヤ径方向D2の内側にも配置され、第1領域22のタイヤ径方向D2の内端に連接されている。なお、第2領域21は、タイヤ周方向D3側の端部に、タイヤ径方向D2へ延びる凹部21aを備えていてもよい。凹部21aの詳細については後述する。
第2領域21は、トレッド13側からサイドリブ8を超えてタイヤ径方向内側に延び、第1領域22のタイヤ径方向内端に沿うように方向D31側に曲がっている。また、第2領域21は、第1領域22のタイヤ径方向内端に沿った部分に対し、溝状の隙間を隔てて対向するように再び方向D32側に曲がっている。この隙間が溝23であり、第2領域21は、第1サイドブロック2と同様に、全体として略鎌形を呈する。第2領域21のうち、溝23よりもタイヤ径方向内側に位置する部分は、方向D32側の第2サイドブロック3の主部34とタイヤ径方向に重なる位置まで延びている。
図7に示すように、第1領域22の高さは、例えば、第2領域21の高さの約1/2であってもよい。第1領域22の基準面S2からの高さは特に限定されないが、一例としては、第2領域21の基準面S2からの高さの30%~70%である。第1領域22は、トレッド13側からサイドリブ8を超えてタイヤ径方向内側に延び、側面視略矩形状を呈している。第1領域22のタイヤ径方向長さは、第2領域21のタイヤ径方向長さよりも短く、第1領域22のタイヤ径方向内側には、方向D31側に曲がった第2領域21が形成されている。
[傾斜部25]
傾斜部25は、主部24の方向D31側の端部から延出している。傾斜部25は、その先端25aに向かって基準面S2からの高さが低くなる斜面25cを有する。本実施形態において、傾斜部25は、溝23の延長上に位置し、溝23と同様に、主部24につながった基端25b側よりも先端25a側がタイヤ径方向内側に位置するように、タイヤ周方向に対して傾斜している。傾斜部25は、側面視略矩形状を呈する。傾斜部25のタイヤ径方向長さは、基端25bから先端25aに向かって次第に短くなっている。
傾斜部25は、上述のように、方向D31側の第2サイドブロック3とタイヤ径方向に重なる位置まで延び、当該第2サイドブロック3と隙間12dを隔てて対向配置されている。傾斜部25は、さらに、方向D31側の第1サイドブロック2の主部24と隙間12dを隔てて対向配置されている。傾斜部25と、方向D31側のサイドブロックペアとの間において、隙間12dは略L字状に形成されている。また、第1サイドブロック2のタイヤ径方向内端に位置する側壁は、タイヤ径方向外側に向かって凸となるように傾斜しており、主部24と傾斜部25の境界部で屈曲している。
傾斜部25の斜面25cは、基準面S2からの高さが基端25b側から先端25a側に向かって漸減するように傾斜している。即ち、斜面25cは、先端25a側に向かって基準面S2に近づくように傾斜している。斜面25cを含む傾斜部25は、斜面35cを含む傾斜部35と同様に、サイドウォール12の耐カット性能と排泥性能の両立に寄与する。基準面S2に対する傾斜部25の斜面25cの傾斜角度は、例えば、基準面S2に対する傾斜部35の斜面35cの傾斜角度より緩やかである(図6参照)。
<第2サイドブロック3>
第2サイドブロック3は、タイヤ径方向に延びた矩形状の主部34と、主部34のタイヤ径方向内端側からタイヤ周方向に延びた傾斜部35とを有し、全体として略L字状を呈する。第2サイドブロック3のタイヤ径方向内端に位置する主部34の側壁と傾斜部35の側壁は、同一直線上に形成されている。傾斜部35は、タイヤ周方向に延びて第1サイドブロック2に接続され、溝23内に亘って形成されている。傾斜部35は、主部34の方向D31側の端部から延出した延出部であって、溝23内において第1サイドブロック2に接続されている。
斜面35cを含む部分である傾斜部35は、第1サイドブロック2の溝23内において、第1サイドブロック2に接続されている。本実施形態では、傾斜部35の全長に亘って斜面35cが形成されており、斜面35cの始端と、傾斜部35の基端35bとが一致している。斜面35cの始端は、斜面35cの高さが減少し始める部分であって、基準面S1からの高さが最も高くなっている。傾斜部35の基端35bは、主部34につながる傾斜部35の付け根である。また、始端と反対側の端である斜面35cの終端は、基端35bと反対側の端である傾斜部35の先端35aと一致している。
[主部34]
主部34は、第1サイドブロック2の主部24より小さく、タイヤ径方向内側及びタイヤ周方向両側の三方が隙間12dを介して2つの第1サイドブロック2に囲まれている。主部34の第4領域31は、トレッド13側からタイヤ径方向内側に向かってタイヤ周方向長さが次第に短くなった側面視矩形状に形成されている。他方、第3領域32は、トレッド13側からタイヤ径方向内側に向かってタイヤ周方向長さが次第に長くなっており、側面視略三角形状に形成されている。
主部34は、第3領域32と、第3領域32よりも基準面S2からの高さが高い第4領域31とを含む。第4領域31及び第3領域32は、上述のように、タイヤ周方向に隣接し、第4領域31が方向D31側に、第3領域32が方向D32側にそれぞれ配置されている。本実施形態において、傾斜部35は、第3領域32の方向D31側の端部から延出している。即ち、第3領域32は、第4領域31と傾斜部35との間に介在している。主部34は、基準面S2からの高さが斜面35cの始端(傾斜部35の基端35b)と同じか、始端よりも低い第3領域32を有し、第3領域32は斜面35cに隣接している。そして、主部34の第4領域31は、斜面35cから離れた位置に存在している。この場合、傾斜部35により連結された2つのサイドブロック間においても良好な排泥性能が確保されやすくなる。
図7に示すように、第3領域32の高さは、例えば、第4領域31の高さの約1/2であってもよい。第3領域32の基準面S2からの高さは特に限定されないが、一例としては、第4領域31の基準面S2からの高さの30%~70%である。本実施形態では、上述の通り、第4領域31の高さと、第1サイドブロック2の第2領域21の高さが同じであり、各突出部はサイドリブ8を介してタイヤ周方向に連結されている。また、第3領域32の高さと、第1サイドブロック2の第1領域22の高さは同じである。
[傾斜部35]
傾斜部35は、上述のように、主部34の第3領域32につながる基端35b側から、溝23内に位置する先端35a側に向かって基準面S2からの高さが漸減する斜面35cを有している。これにより、傾斜部35を設けて耐カット性能を高めた2つのサイドブロック間において、良好な排泥性能を確保することができる。傾斜部35(斜面35c)の基準面S2からの高さは、例えば、基端35bで最も高く、先端35aで最も低くなっている。
斜面35cは、湾曲面、又は階段状の凹凸面であってもよいが、本実施形態では、凹凸のない平坦な斜面となっている。傾斜部35には、その全長に亘って一定の角度で傾斜した斜面35cが形成されている。また、斜面35cは、基準面S2に対して、第1サイドブロック2の傾斜部25の斜面25cの傾斜角度よりも大きな角度で傾斜している。基準面S2に対する斜面35cの傾斜角度は、特に限定されないが、一例としては10°~40°である。
傾斜部35の先端35aの高さは、第1サイドブロック2の溝23を囲む第2領域21の高さよりも低い。言い換えると、溝23の壁は、溝23内に位置する斜面35cの終端よりも基準面S2からの高さが高い。この場合、傾斜部35の先端35aは溝23内に完全に収容された状態となり、先端35aに向かって傾斜部35の高さが漸減する斜面35cを有していても、優れた耐カット性能を確保できる。なお、斜面35cの終端(傾斜部35の先端35a)の高さは、ゼロであってもよい。
本実施形態において、斜面35cの始端(傾斜部35の基端35b)の高さは、第3領域32の高さと同じである。また、溝23の壁は、傾斜部35の基端35bよりも基準面からの高さが高くなっている。この場合、傾斜部35のうち溝23内に位置する部分の全体が溝23内に完全に収容された状態となり、優れた耐カット性能を確保できる。
傾斜部35は、上述の通り、第1サイドブロック2の溝23内において、第1サイドブロック2に接続されている。さらに、斜面35cのタイヤ径方向両側が、溝23の壁に接続されている。つまり、第1サイドブロック2と第2サイドブロック3は、一部がタイヤ径方向に連続している。この場合、サイドブロックの剛性が高くなり、耐カット性の改善効果がより顕著になる。
傾斜部35は、タイヤ周方向と平行に形成されていてもよいが、本実施形態では、方向D31側へ行くにつれてタイヤ径方向内側へ向かうように、延びていている。即ち、傾斜部35は、方向D32側の基端35bよりも方向D31側の先端35aがタイヤ径方向内側に位置するように、言い換えると、斜面35cの始端から離れるに従って次第にタイヤ径方向内側に位置するように、タイヤ周方向に対して傾斜している。
傾斜部35は、例えば、タイヤ径方向よりもタイヤ周方向に長く形成されている。本実施形態において、傾斜部35のタイヤ径方向長さ(幅)は、第1周方向側D31へ行くにつれて、狭くなっている。また、傾斜部35の幅は、サイドリブ8の幅よりも、広くなっている。
本実施形態に係るタイヤ1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るタイヤ1の作用について説明する。
まず、第2サイドブロック3の斜面35cを含む傾斜部35が第1サイドブロック2の溝23内まで延びているため、傾斜部35によって、2つのサイドブロック間の領域のゴム厚みを確保することができる。これにより、サイドウォール12の耐カット性能を向上させることができる。特に、斜面35cのタイヤ径方向両側が、溝23内において第1サイドブロック2に接続されていることが好ましい。
ところで、2つのサイドブロック間の排泥が傾斜部35によって阻害される虞がある。それに対して、本実施形態では、傾斜部35が、傾斜部35の先端35a側に向かって基準面S2からの高さが漸減する斜面35cを有している。これにより、傾斜部35が形成された部分においても排泥を円滑に行うことができる。
しかも、基準面S2からの高さが低い主部34の第3領域32が、傾斜部35と隣接配置されている。つまり、基準面S2からの高さが高い第1サイドブロック2の主部24の第2領域21と、第2サイドブロック3の主部34の第4領域31との間に、第3領域32が配置されている。これにより、傾斜部35だけでなく、第3領域32を経由して、第2領域21及び第4領域31間の排泥を行うことができ、タイヤ周方向につながったブロック形状による排泥性能の低下を効果的に抑制することができている。
また、傾斜部35のうち、第3領域32に接続される基端35b側の領域の高さは、傾斜部35の先端35a側の領域の高さよりも高くなっている。これにより、傾斜部35の第3領域32側の領域のゴム厚みを十分に確保することができ、傾斜部35の第3領域32側の領域の耐カット性能を向上させることができる。
傾斜部35の先端35a側の領域の高さは基端35b側の領域と比べて低くなっているが、傾斜部35の先端35a側の領域は、第1サイドブロック2の溝23内において、第2領域21によりタイヤ径方向D2の両側から挟まれている。これにより、斜面35cを形成することで、傾斜部35の先端35a側に向かって傾斜部35の高さを漸減させても、優れた耐カット性能を確保できる。
ところで、第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3は、面やエッジの成分を備えている。そして、泥、砂、岩に接地する部分に、凹凸形状が形成されることにより、泥、砂、岩に接地する面積が、大きくなる。また、その凹凸形状による面やエッジが、さまざまな位置の泥、砂、岩に接地し易くなる。このように、泥、砂、岩に接地する部分に、凹凸形状が形成されることで、トラクション性能が向上する。
また、サイドウォール12が、隙間9を備えているため、隙間9の周囲に形成されるエッジによるトラクション効果を生じさせることができる。これにより、例えば、排泥性能がさらに向上し、大きなトラクション性能を発揮することができる。また、隙間9の全周が第2領域21及び傾斜部35(斜面35c)によって囲われているため、隙間9のエッジも環状に延びている。これにより、例えば、タイヤ径方向D2及びタイヤ周方向D3のさまざまな方向に対してトラクション効果を生じさせることができる。
上述の通り、本実施形態に係るタイヤ1は、複数のサイドブロックが形成されたサイドウォール12を備える。複数のサイドブロックには、タイヤ周方向に間隔をあけて交互に配置された第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3が含まれている。第1サイドブロック2は、第2サイドブロック3に対向する側面からタイヤ周方向に延びた溝23を有し、第2サイドブロック3は、タイヤ周方向に延びて第1サイドブロック2の溝23内に亘って形成された傾斜部35を有する。そして、傾斜部35は、隣り合う第1サイドブロック2に向かって基準面S2からの高さが低くなるように傾斜した斜面35cを含む。
斯かる構成によれば、第2サイドブロック3の傾斜部35によって、第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3間の領域のゴム厚みを確保することができる。しかも、傾斜部35が、第1サイドブロック2へ向けて高さが低くなる斜面35cを有するため、傾斜部35を経由して、第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3間の排泥を行うことができる。これにより、サイドウォール12の耐カット性能と排泥性能との両立を図ることができる。
また、本実施形態に係るタイヤ1において、第2サイドブロック3の傾斜部35は、溝23内において、第1サイドブロック2に接続されている。
斯かる構成によれば、第1サイドブロック2のタイヤ主回転方向後方側の端部のエッジ長さが短くなることを抑制することができる。これにより、第1サイドブロック2のタイヤ径方向D2に延びるエッジ長さを確保することができる。
また、本実施形態に係るタイヤ1において、第1サイドブロック2は、傾斜部35が接続される溝23よりも、さらにタイヤ径方向内側に大きく形成されている。また、第1サイドブロック2は、溝23と反対側に延び、先端側に向かって基準面S2からの高さが漸減した斜面25cを含む傾斜部25を有する。
斯かる構成によれば、大きな第1サイドブロック2によって、耐カット性能の改善効果がより顕著になる。しかも、排泥性能を高めるために高さを低くした傾斜部35の先端部は、三方を第1サイドブロック2の第2領域21に囲まれた溝23内に存在している。これにより、傾斜部35の先端部に向かって高さを漸減させても、優れた耐カット性能を確保できる。また、傾斜部25は、先端側に向かって高さが漸減するように傾斜した斜面25cを有しているので、良好な排泥性能を確保しつつ、耐カット性能を向上させる。
また、本実施形態に係るタイヤ1において、第1サイドブロック2の溝23内には、主部24の第2領域21と、第2サイドブロック3の傾斜部35とに囲まれ、周囲よりも高さが低くなった隙間9が形成されている。
斯かる構成によれば、隙間9の周りに形成されるエッジを環状にすることができ、サイドトラクション性能の改善効果がより顕著になる。
また、本実施形態に係るタイヤ1において、第2サイドブロック3の第3領域32は、第4領域31と傾斜部35との間に介在している。
斯かる構成によれば、第3領域32を経由して、第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3の第4領域31間の排泥を行うことができる。
なお、タイヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、タイヤ1は、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る。例えば、下記する各種の変更例に係る構成を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成に採用してもよい。
(1)上記実施形態に係るタイヤ1において、第2サイドブロック3の傾斜部35は、第1サイドブロック2の溝23内で第1サイドブロック2に接続されている。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、傾斜部35は、溝23内において第1サイドブロック2に接続されず、溝23の外で第1サイドブロック2に接続されていてもよい。即ち、傾斜部35が溝23の外で第1サイドブロック2に接続されていれば、溝23の側壁と、傾斜部35との間に隙間が存在していてもよい。或いは、傾斜部35が第1サイドブロック2に接続されていない構成とすることも可能である。
(2)上記実施形態に係るタイヤ1において、第1サイドブロック2は、斜面25cを有する傾斜部25を備えている。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第1サイドブロック2は、斜面25cを有する傾斜部25を備えていなくてもよい。
(3)上記実施形態に係タイヤ1において、第2サイドブロック3の傾斜部35は、第1サイドブロック2の溝23の終端まで形成されていない。溝23には、基準面S2と同じ高さの底面9aを有する隙間9が存在する。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、傾斜部35は、溝23の終端まで形成されていてもよい。
(4)上記実施形態に係るタイヤ1において、第1サイドブロック2は、基準面S2からの高さが異なる第2領域21と、第1領域22とを備えている。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第1サイドブロック2は、全域に亘って同じ高さであってもよい。
(5)上記実施形態に係るタイヤ1において、第2サイドブロック3は、基準面S2からの高さが異なる第4領域31と、第3領域32とを備えている。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第2サイドブロック3は、全域に亘って同じ高さであってもよい。
(6)上記実施形態に係るタイヤ1において、タイヤ周方向D3に沿って、第1領域22、第2領域21、第3領域32、及び第4領域31の順に配置されている。即ち、タイヤ周方向D3に沿って、高突出部と低突出部が交互に配置されている。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。
例えば、第1領域22は、タイヤ周方向D3において、第2領域21と第3領域32との間に配置されてもよい。また、第3領域32は、タイヤ周方向D3において、第4領域31と第1領域22との間に配置されてもよい。
(7)上記実施形態に係るタイヤ1において、第2領域21の基準面S2からの高さは、第3領域32の基準面S2からの高さよりも高い。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第2領域21の高さは、第3領域32の高さよりも低くてもよい。また、第2領域21の高さは、第3領域32の高さと同じであってもよい。
(8)上記実施形態に係るタイヤ1において、第4領域31の基準面S2からの高さは、第1領域22の基準面S2からの高さよりも高い。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第4領域31の高さは、第1領域22の高さよりも低くてもよい。また、第4領域31の高さは、第1領域22の高さと同じであってもよい。
(9)上記実施形態に係るタイヤ1において、サイドブロックとして第1サイドブロック2と第2サイドブロック3の2種類を有し、第1サイドブロック2と第2サイドブロック3とは、タイヤ周方向D3に1ずつ交互に配置されている。しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。
例えば、第1サイドブロック2(又は第2サイドブロック3)は、タイヤ周方向D3の一部において、タイヤ周方向D3に連続して並べられる領域が存在していてもよい。また、サイドウォール12は、第1サイドブロック2及び第2サイドブロック3とは異なる第3のサイドブロックをさらに備え、第1サイドブロック2、第2サイドブロック3、及び第3のサイドブロックは、タイヤ周方向D3に沿って、この順で配置されていてもよい。
(10)また、上記実施形態に係るタイヤ1において、各サイドブロックの高突出部の端縁に沿って形成された凹部21a,31aは、図8Aに示すように(図8A及び図8Bにおいては、第1サイドブロック2の凹部21aのみ図示している)、第1サイドブロック2の内部へ向けて凸となる曲面21bを備えている。なお、凹部21a,31aは、例えば、図8Aに示すように、曲面21bの両側に平面21c,21dをそれぞれ備えていてもよい。
しかしながら、タイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、凹部21a,31aは、図8Bに示すように、突出部2の内部へ向けて凸となるように、交差する二つの平面21e,21fを備えていてもよい。なお、二つの平面21e,21fの交差角は、図8Bに示すように、鈍角でもよく、或いは直角でもよい。
また、各サイドブロックは、凹部21a,31aに代えて、図8C及び図8Dに示すように(図8C及び図8Dにおいては、第1サイドブロック2のみ図示している)、高突出部の端縁に沿って斜面21gを備えていてもよい。斜面21gは、例えば、図8Cに示すように、凹凸のない平坦な斜面である。また、図8Dに示すように、斜面21gは、サイドブロックの外側に向かって凸となるように緩やかに湾曲していてもよい。
1…タイヤ、2…第1サイドブロック、3…第2サイドブロック、8…サイドリブ、9…隙間、9a…底面、11…ビード、11a…ビードコア、11b…ビードフィラー、11c…リムストリップゴム、11d…外端、12…サイドウォール、12a…サイドウォールゴム、12b…タイヤ最大幅位置、12c…ビード端位置、12d…隙間、13…トレッド、13a…トレッド面、13b…トレッドゴム、13c…ベルト、13d…ベルトプライ、13e…主溝、13f…副溝、13g…ブロック、14…カーカス、14a…カーカスプライ、15…インナーライナ、21…第2領域、21a…凹部、21b…曲面、21c~21f…平面、21g…面取り部、22…第1領域、23…溝、24…主部、25…傾斜部、25a…先端、25b…基端、25c…斜面、31…第4領域、31a…凹部、32…第3領域、34…主部、35…傾斜部、35a…先端、35b…基端、35c…斜面、D1…タイヤ幅方向、D2…タイヤ径方向、D3…タイヤ周方向、S1…タイヤ赤道面、S2…基準面

Claims (15)

  1. トレッドと、一対のサイドウォールとを備え、前記一対のサイドウォールの少なくとも1つが、サイドウォール基準面から突出する複数のサイドブロックを有するタイヤであって、
    前記複数のサイドブロックは、タイヤ周方向に間隔をあけて交互に配置された第1サイドブロック及び第2サイドブロックを含み、
    前記第1サイドブロックは、隣り合う前記第2サイドブロックに面する側面からブロック内部に延びた溝を有し、
    前記第2サイドブロックは、隣り合う前記第1サイドブロックに向かって前記基準面からの高さが低くなる斜面を有し、前記斜面は当該隣り合う前記第1サイドブロックの前記溝内まで延びている、タイヤ。
  2. 前記第2サイドブロックの前記斜面を含む部分は、前記第1サイドブロックの前記溝内において、前記第1サイドブロックに接続されている、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記溝は、前記第1サイドブロックの内部で終端し、前記第2サイドブロックの前記斜面の始端から離れるに従って次第にタイヤ径方向内側に位置するようにタイヤ周方向に対して傾斜している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記第2サイドブロックの前記斜面を含む部分は、タイヤ径方向よりもタイヤ周方向に長く、前記第2サイドブロックの前記斜面の始端から離れるに従って次第にタイヤ径方向内側に位置するようにタイヤ周方向に対して傾斜している、請求項1~3のいずれか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記溝の溝壁は、前記溝内に位置する前記第2サイドブロックの前記斜面の終端よりも前記基準面からの高さが高い、請求項1~4のいずれか一項に記載のタイヤ。
  6. 前記溝壁は、前記斜面の始端よりも前記基準面からの高さが高い、請求項5に記載のタイヤ。
  7. 前記溝は、前記第1サイドブロックの内部で終端し、
    前記斜面の前記終端は、前記溝の終端から離れた位置に存在している、請求項5又は6に記載のタイヤ。
  8. 前記斜面のタイヤ径方向両側が、前記溝壁に接続されている、請求項5~7のいずれか一項に記載のタイヤ。
  9. 前記第2サイドブロックは、タイヤ径方向に延びた第1部分と、前記第1部分からタイヤ周方向に延びた、前記斜面を含む第2部分とを有し、
    前記第1部分は、前記基準面からの高さが前記斜面の始端と同じか、前記始端よりも低い領域を有し、当該領域は前記斜面に隣接している、請求項1~8のいずれか一項に記載のタイヤ。
  10. 前記第1部分は、前記基準面からの高さが前記斜面の前記始端よりも高い領域を有し、当該領域は前記斜面から離れた位置に存在する、請求項9に記載のタイヤ。
  11. 前記第1サイドブロックは、タイヤ径方向に延びた第3部分と、前記第3部分からタイヤ周方向に延びた第4部分とを有し、
    前記第4部分は、その終端に向かって前記基準面からの高さが低くなるように傾斜している、請求項1~10のいずれか一項に記載のタイヤ。
  12. 前記第2サイドブロックの前記斜面は、前記基準面に対して、前記基準面に対する前記第1サイドブロックの前記第4部分の傾斜角度よりも大きな角度で傾斜している、請求項11に記載のタイヤ。
  13. 前記第1サイドブロックは、第1領域と、前記第1領域よりも前記基準面からの高さが高い第2領域とを有し、
    前記第2サイドブロックは、第3領域と、前記第3領域よりも前記基準面からの高さが高い第4領域とを有し、
    前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域、及び前記第4領域は、タイヤ周方向に沿ってこの順で並んでいる、請求項1~12に記載のタイヤ。
  14. 前記第1サイドブロックの前記第2領域は、前記第2サイドブロックの前記第3領域よりも前記基準面からの高さが高く、
    前記第2サイドブロックの前記第4領域は、前記第1サイドブロックの前記第1領域よりも前記基準面からの高さが高い、請求項13に記載のタイヤ。
  15. 前記複数のサイドブロックを含む前記サイドウォールの少なくとも1つは、タイヤ周方向に沿って、前記基準面から突出したサイドリブを有し、
    前記サイドリブは、前記第1サイドブロックの前記第1領域及び前記第2サイドブロックの前記第3領域よりも前記基準面からの高さが高く、前記第1サイドブロックの前記第2領域と前記第2サイドブロックの前記第4領域とを連結している、請求項13又は14に記載のタイヤ。
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