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JP2022000318A - 切削ブレード及び切削ブレードのドレッシング方法 - Google Patents

切削ブレード及び切削ブレードのドレッシング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】刃先出し量を大きくしても切削ブレードの破損が生じ難い切削ブレードを提供する。
【解決手段】砥粒及び結合材を含み、砥粒が結合材で固定された環状の切刃部を有する切削ブレードであって、切刃部の一面と、一面とは反対側に位置する他面と、の各々に、切刃部の強度を補強するための環状の補強部材が切刃部と一体的に設けられている切削ブレードを提供する。好ましくは、補強部材は、砥粒を含有せず、レジンボンド又はメタルボンドで形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、切削装置で使用される切削ブレードに関する。
円盤状のシリコン製のウェーハからデバイスチップを製造する場合には、研削装置、切削装置等が用いられる。例えば、まず、ウェーハの表面側にIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを形成した後、研削装置を用いて裏面側を薄化し、次いで、切削装置を用いてウェーハを複数のデバイスチップに分割する。
また、ベース基板上に配列された複数のデバイスチップが樹脂等の封止材(モールド樹脂)で被覆されたパッケージ基板を、CSP(chip size package)、QFN(quad flat non-leaded package)等の複数のパッケージ(デバイスパッケージ)に分割する場合にも、切削装置が用いられる。
切削装置は、円柱状のスピンドルを含む切削ユニットを備える。スピンドルの一端部にはモーター等の回転駆動源が連結され、スピンドルの他端部にはブレードマウントが固定される(例えば、特許文献1参照)。ブレードマウントは、円柱状のボス部を有し、ボス部の外周部には、ボス部と一体的に受けフランジが設けられている。
このマウントブレードには、円環状の切削ブレードが配置される。切削ブレードとしては、例えば、基台を有さず、且つ、切削ブレード全体がボンド及び砥粒で構成されており切刃部として機能する、ハブレスブレード(ワッシャー型ブレード)が用いられる。
当該切削ブレードをスピンドルに装着する場合、まず、ボス部に切削ブレードの開口を挿入する。この状態で、ボス部に押さえフランジを挿入して、更に、ボス部の外周部にナットを螺合する。これにより、切削ブレードは、その厚さ方向において、受けフランジと押さえフランジとで挟持される。
受けフランジ及び押さえフランジの外径は略同一であり、使用前の切削ブレードの外径は、受けフランジ及び押さえフランジの外径よりも大きい。それゆえ、使用前の切削ブレードは、切削ブレードの径方向において所定長さだけ突出している。切削ブレードの径方向の突出量(即ち、刃先出し量)は、切削ブレードの種類及び厚さ等によって最適な値に設定される。
刃先出し量が大きすぎると、被加工物を切削する際に、切削ブレードの厚さ方向で、切削ブレードが振れて、切刃部が破損しやすい。また、刃先出し量が大きすぎると、被加工物において切れ曲がり(カットラインが、入口と出口とでずれたり、曲がったりしている状態)が発生して、被加工物の品質が低下することがある。
特に、レジンブレードは、電鋳ボンド、メタルボンド等に比べてボンドの強度が弱いので、刃先出し量を小さくするのが一般的である。これに対して、刃先出し量が小さすぎると、切削ブレードがすぐに摩耗して使用できなくなる。
特開2007−258590号公報
通常、切削ブレードが摩耗して刃先出し量が小さくなった場合、切削ブレードは廃棄される。それゆえ、刃先出し量は、切削ブレードの寿命に対応する。これに対して、刃先出し量が小さくなった場合、ブレードマウント及び押さえフランジを、摩耗した切削ブレードの外径よりも小さい外径を各々有するブレードマウント及び押さえフランジに交換することにより、切削ブレードの寿命を長くすることも考えられる。
しかし、ブレードマウント及び受けフランジの交換作業、交換後且つ切削再開前の準備作業等が追加的に発生するので、生産性が低下するという問題が生じる。本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、刃先出し量を大きくしても切削ブレードの破損が生じ難い切削ブレードを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、砥粒及び結合材を含み、該砥粒が該結合材で固定された環状の切刃部を有する切削ブレードであって、該切刃部の一面と、該一面とは反対側に位置する他面と、の各々に、該切刃部の強度を補強するための環状の補強部材が該切刃部と一体的に設けられている切削ブレードが提供される。
好ましくは、該補強部材は、砥粒を含有せず、レジンボンド又はメタルボンドで形成されている。
また、好ましくは、該補強部材の径方向の端部は、該切刃部の径方向の端部よりも内側に位置する。
本発明の他の態様によれば、チャックテーブルでドレッサーボードを保持する保持工程と、砥粒及び結合材を含み、該砥粒が該結合材で固定された環状の切刃部と、該切刃部の一面と該一面とは反対側に位置する他面との各々に該切刃部と一体的に設けられ、該切刃部の強度を補強するための環状の補強部材と、を備える切削ブレードを、該ドレッサーボードに切り込み、該切刃部の外周部に比べて該補強部材の外周部よりも多く除去することで、該切刃部の径方向の端部を該補強部材の径方向の端部よりも外側に突出させる切刃部突出工程と、を備える切削ブレードのドレッシング方法が提供される。
本発明の一態様に係る切削ブレードは、砥粒及び結合材を含み、砥粒が結合材で固定された環状の切刃部を有する切削ブレードであって、切刃部の一面と、一面とは反対側に位置する他面と、の各々に、切刃部の強度を補強するための環状の補強部材が切刃部と一体的に設けられている。それゆえ、補強部材を有さない切削ブレードの刃先出し量に比べて、刃先出し量を大きくしても、切削ブレードの破損が生じ難いという利点がある。
加えて、使用により切刃部が摩耗しても、切削ブレードにドレッシングを施すことにより、補強部材の外径を切刃部の外径に比べて選択的に小さくできるので、補強部材に対して切刃部を突出させることができる。
この様に、刃先出し量を大きくしても切削ブレードの破損が生じ難い。更に、切刃部が摩耗しても切削ブレードにドレッシングを施すことで、補強部材に対して切刃部を突出させることができるので、切削ブレードの寿命を延ばすことができる。
図1(A)は切削ブレードの一面側の斜視図であり、図1(B)は切削ブレードの他面側の斜視図である。 切削ブレードの断面図である。 切削ユニットの分解斜視図である。 図4(A)は切刃部が摩耗した状態を示す図であり、図4(B)は補強部材に対して切刃部が突出した状態を示す図である。 切削ブレードにドレッシングを施す様子を示す図である。 切削ブレードのドレッシング方法のフロー図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、図1(A)から図2を参照して切削ブレード2について説明する。図1(A)は、切削ブレード2の一面側の斜視図であり、図1(B)は、切削ブレード2の他面側の斜視図である。また、図2は、切削ブレード2の断面図である。
切削ブレード2は、円環状の切刃部4を有する。切刃部4は、それぞれ略平坦な一面4a及び他面4bと、開口部4cと、を有する。例えば、切刃部4の外径は58mmであり、開口部4cの径は40mmである。また、一面4aから他面4bまでの厚さは0.02mm以上3.00mm以下の所定値(例えば、0.3mm)である。
切刃部4は、ダイヤモンド、cBN(cubic boron nitride)等の砥粒6を有し、各砥粒6は、レジンボンド、電鋳ボンド、メタルボンド等のボンド(結合材)8で互いに固定されている。この様に、切刃部4は、砥粒6及びボンド8のみから構成されている。なお、図2では、便宜上、砥粒6の大きさを誇張しているが、実際の砥粒6は、μmオーダーのサイズを有する。
切刃部4の一面4aには、円環状の第1の補強部材10aが固定されている。同様に、切刃部4の他面4bには、円環状の第2の補強部材10bが固定されている。第1の補強部材10aは、開口部4cと同径の開口部10cを有し、同様に、第2の補強部材10bも、開口部4cと同径の開口部10dを有する。
図2に示す様に、切刃部4、第1の補強部材10a及び第2の補強部材10bの径の中心は略一致しており、開口部4c、開口部10c及び開口部10dの中心も略一致している。
第1の補強部材10a及び第2の補強部材10bの各々の厚さは、切刃部4と略同じとしてよく、切刃部4より薄くても厚くてもよい。第1の補強部材10a及び第2の補強部材10bの各々の厚さは、0.01mm以上5.00mm以下の所定値(例えば、0.35mm)である。
第1の補強部材10a及び第2の補強部材10bは、切刃部4と一体的に設けられており、切刃部4の強度を補強するための補強部材12を構成する。補強部材12は、砥粒6を有さず、例えば、切削ブレード2で使用されるレジンボンド(即ち、樹脂の焼成体)で形成されているが、メタルボンド(即ち、金属の焼成体)で形成されていてもよい。
第1の補強部材10aの外周部12aと、第2の補強部材10bの外周部12bと、が径方向14でそれぞれ所定量(例えば、4mm)除去されると、補強部材12の径方向14の端部12cが、切刃部4の径方向14の端部4dよりも内側に位置する。これにより、切刃部4が径方向14において補強部材12よりも所定の突出量16だけ突出し、切刃部4の先端部の側面は露出する。
ここで、切刃部4が砥粒及びレジンボンドを有し、且つ、補強部材12がレジンボンドで形成されている切削ブレード2の製造方法の一例について説明する。まず、複数の砥粒6と、熱硬化性樹脂とを混合し、混合物を形成する。次いで、金型を用いて混合物を円環状の成形体に成形する。
成形時には、例えば、200kgf/cm以上1000kgf/cm以下の所定の圧力で混合物を押圧すると共に、混合物が100℃以上300℃以下の所定の温度となる様に金型を加熱する。
次いで、100℃以上300℃以下の温度で20時間から40時間、成形体を焼成して、円環状の焼成体(即ち、切刃部4)を形成する。その後、切刃部4と略同径である熱硬化性樹脂の焼成体を、切刃部4の一面4aと、他面4bと、にそれぞれ配置する。
そして、一面4a側の焼成体と、切刃部4と、他面4b側の焼成体と、が重なった積層体を、錘等で押圧した状態で、所定の温度(例えば、180℃)で、所定時間(例えば、8時間)、熱処理する。これにより、切刃部4及び補強部材12を熱圧着により一体化した切削ブレード2を製造する。
なお、レジンボンドを有する切刃部4の一面4a側と、他面4b側と、の各々に、切刃部4と略同径である円環状の金属焼成体を配置して積層体を構成し、この積層体を押圧した状態で、所定の温度で、所定時間、熱処理してもよい。この場合、レジンボンドを有する切刃部4の両面に、メタルボンドで形成された補強部材12が一体的に設けられる。
同様に、メタルボンドを有する切刃部4の両面に、レジンボンドで形成された補強部材12又はメタルボンドで形成された補強部材12が一体的に設けられてもよい。また、電鋳ボンドを有する切刃部4の両面に、レジンボンドで形成された補強部材12又はメタルボンドで形成された補強部材12が一体的に設けられてもよい。
なお、切削ブレード2の製造方法は、上述の例に限定されるものではない。熱処理時の圧力、温度、時間等は、切削ブレード2の材料や、要求される切削ブレード2の特性等に応じて適宜変更される。また、上述の製法の説明では、切刃部4と補強部材12とを略同径としたが、切刃部4の径を補強部材12の径よりも大きくしてもよい。
次に、切削ブレード2が装着される切削ユニット20について説明する。図3は、切削ユニット20の分解斜視図である。なお、以降の説明において、X軸方向(加工送り方向)、Y軸方向(割り出し送り方向)及びZ軸方向(切り込み送り方向、高さ方向)は互いに直交する。
切削ユニット20は、Y軸方向に長手部を有する筒状のスピンドルハウジング22を有する。スピンドルハウジング22には、円柱状のスピンドル24が回転可能な態様で収容されている。スピンドル24の一端部には、モーター等の回転駆動源が連結されている。
スピンドル24の他端部(先端部)には、ブレードマウント26が装着される。ブレードマウント26は、スピンドル24に装着される被装着部とは反対側に、円筒状のボス部28を有する。ボス部28の先端部の外周部には、雄ネジ30が形成されている。
ボス部28の外周部には、ボス部28と一体的に受けフランジ32が設けられている。 受けフランジ32は、切削ブレード2の第1の補強部材10a又は第2の補強部材10bと接する環状の支持面32aを有する。なお、図3では、第2の補強部材10bが支持面32aと接するが、第1の補強部材10aが支持面32aと接してもよい。
ブレードマウント26をスピンドル24の先端部に装着した状態で、ボス部28にボルト34を挿入してボルト34をスピンドル24に締結すれば、ブレードマウント26はスピンドル24に固定される。
その後、ボス部28に切削ブレード2の開口部(即ち、開口部4c、10c、10d)を挿入し、次いで、ボス部28に環状の押さえフランジ36の開口36aを挿入する。そして、雄ネジ30に環状のナット38を締結することで、切削ブレード2は、受けフランジ32及び押さえフランジ36で挟持される。
本実施形態の切削ブレード2は、各々一体的に設けられた切刃部4と補強部材12とを有する。それゆえ、切刃部4のみから成る切削ブレードの刃先出し量に比べて、刃先出し量を大きくしても、切削ブレード2の破損が生じ難いという利点がある。
ここで、切削ユニット20が配置される切削装置(不図示)の他の構成要素について説明する。切削ユニット20の上部には、切削ユニット20をY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させるためのY軸Z軸移動機構(不図示)が連結されている。
切削ユニット20の下方には、チャックテーブル40(図5参照)が配置されている。チャックテーブル40は、被加工物(不図示)を吸引保持する保持面(不図示)を有する。チャックテーブル40の下部には、チャックテーブル40をZ軸方向に平行な回転軸の周りに回転させるモーター等の回転駆動源(不図示)が設けられている。
回転駆動源の出力軸は、チャックテーブル40の下部に連結されている。回転駆動源の下部には、ボールネジ式のX軸方向移動ユニット(不図示)が配置されている。X軸方向移動ユニットを動作させると、チャックテーブル40は、回転駆動源と共にX軸方向に沿って移動する。
被加工物を切削するときには、まず、チャックテーブル40の保持面で、ダイシングテープ(不図示)を介して、被加工物を吸引保持する。次いで、切削ブレード2を高速で回転させた状態で、切削ブレード2の下端を、保持面と、被加工物の上面と、の間の高さに位置付ける。
そして、X軸方向移動ユニットを動作させることにより、切削ブレード2とチャックテーブル40とをX軸方向に沿って相対的に移動させると、被加工物が切削される。ところで、被加工物の切削を進めるうちに、切刃部4が摩耗して突出量16が小さくなることがある。
図4(A)は、切刃部4が摩耗した状態を示す図である。この場合、ドレッサーボード11を用いて切削ブレード2にドレッシングを施すことにより、補強部材12に対して切刃部4を突出させることができる。
図4(B)は、補強部材12に対して切刃部4が突出した状態を示す図である。図5は、切削ブレード2にドレッシングを施す様子を示す図であり、図6は、切削ブレード2のドレッシング方法のフロー図である。
切削ブレード2にドレッシングを施す場合には、まず、チャックテーブル40でドレッサーボード11を保持する(保持工程S10)。ドレッサーボード11は、例えば、3mmから5mmの厚さを有する矩形板状の部材である。
ドレッサーボード11は、ビトリファイド、レジノイド等の結合材にホワイトアランダム(WA)、グリーンカーボン(GC)等の砥粒が混合されている。なお、ドレッサーボード11を構成するボンド及び砥粒は、切削ブレード2の構成等に応じて適宜変更してよい。
ドレッサーボード11は、粘着テープ17を介して金属製の環状フレーム19と一体化されている。具体的には、環状フレーム19の一面には、環状フレーム19の開口を塞ぐ様に粘着テープ17が貼り付けられており、ドレッサーボード11の下面11bには、開口に露出する粘着テープ17が貼り付けられている。
保持工程S10では、チャックテーブル40の保持面で、粘着テープ17のうちドレッサーボード11が貼り付けられた側とは反対側を吸引保持する。次いで、切刃部突出工程S20を行う。
切刃部突出工程S20では、切削ブレード2を高速で回転させた状態で、切削ブレード2の下端を、チャックテーブル40の保持面と、ドレッサーボード11の上面11aと、の間の高さに位置付ける。
そして、切削ブレード2と、チャックテーブル40と、をX軸方向に沿って相対的に移動させて、切削ブレード2をドレッサーボード11に切り込む。補強部材12は砥粒6を有さないので、切刃部4に比べて除去されやすい。
それゆえ、切り込み量に応じて補強部材12が主として除去され、切刃部4の径方向14の端部4dが、補強部材12の径方向14の端部12cよりも外側に突出する。この様に、切刃部突出工程S20では、切刃部4の外周部4eに比べて補強部材12の外周部12a、12bをより多く除去することで、補強部材12に対して切刃部4を突出させることができる。
なお、補強部材12がレジンボンドで形成されている場合、補強部材12がメタルボンドで形成されている場合に比べて、切刃部突出工程S20において、切刃部4に対する選択比を取りやすくなる。それゆえ、選択比の観点では、補強部材12をレジンボンドで形成することが好ましい。
本実施形態の切削ブレード2では、刃先出し量を大きくしても切削ブレード2の破損が生じ難い。更に、切刃部4が摩耗しても、切削ブレード2にドレッシングを施すことで、補強部材12に対して切刃部4を突出させることができるので、切削ブレード2の寿命を延ばすことができる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、切刃部突出工程S20では、ドレッサーボード11を切削することに代えて、切削ブレード2の厚さより狭く且つ切刃部4の厚さに略対応する幅と、所定深さと、を有する直線状の溝が形成されているドレッサーボード11を使用して、ドレッシングを施してもよい。
具体的には、回転している切削ブレード2の下端部を所定の高さに位置付け、切削ブレード2をドレッサーボード11の溝に通す。これにより、切刃部4を除去することなく、補強部材12のみを径方向14において部分的に除去できる。
2:切削ブレード
4:切刃部、4a:一面、4b:他面、4c:開口部、4d:端部、4e:外周部
6:砥粒、8:ボンド
10a:第1の補強部材、10b:第2の補強部材、10c,10d:開口部
11:ドレッサーボード、11a:上面、11b:下面
12:補強部材、12a,12b:外周部、12c:端部
14:径方向
16:突出量
17:粘着テープ
19:環状フレーム
20:切削ユニット
22:スピンドルハウジング
24:スピンドル
26:ブレードマウント
28:ボス部
30:雄ネジ
32:受けフランジ、32a:支持面
34:ボルト
36:押さえフランジ、36a:開口
38:ナット
40:チャックテーブル

Claims (4)

  1. 砥粒及び結合材を含み、該砥粒が該結合材で固定された環状の切刃部を有する切削ブレードであって、
    該切刃部の一面と、該一面とは反対側に位置する他面と、の各々に、該切刃部の強度を補強するための環状の補強部材が該切刃部と一体的に設けられていることを特徴とする切削ブレード。
  2. 該補強部材は、砥粒を含有せず、レジンボンド又はメタルボンドで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切削ブレード。
  3. 該補強部材の径方向の端部は、該切刃部の径方向の端部よりも内側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の切削ブレード。
  4. チャックテーブルでドレッサーボードを保持する保持工程と、
    砥粒及び結合材を含み、該砥粒が該結合材で固定された環状の切刃部と、該切刃部の一面と該一面とは反対側に位置する他面との各々に該切刃部と一体的に設けられ、該切刃部の強度を補強するための環状の補強部材と、を備える切削ブレードを、該ドレッサーボードに切り込み、該切刃部の外周部に比べて該補強部材の外周部よりも多く除去することで、該切刃部の径方向の端部を該補強部材の径方向の端部よりも外側に突出させる切刃部突出工程と、
    を備えることを特徴とする切削ブレードのドレッシング方法。
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