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JP2021182132A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2021182132A
JP2021182132A JP2021073843A JP2021073843A JP2021182132A JP 2021182132 A JP2021182132 A JP 2021182132A JP 2021073843 A JP2021073843 A JP 2021073843A JP 2021073843 A JP2021073843 A JP 2021073843A JP 2021182132 A JP2021182132 A JP 2021182132A
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翔 松井
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Abstract

【課題】シートに画像を形成する際に、シートの搬送性能の向上と画像品質の向上とを両立可能とする。【解決手段】像担持体と、転写ニップ部(N2)を有する転写手段(130)と、定着ニップ部(N)を有する定着手段(50)と、通気性を有する無端状のベルト(11)と、ベルトを回転可能に張架する張架部材(12、12a、12b、12c)と、ベルトの周面の吸引力を、シートを保持可能な第1吸引力とシートが離間可能な第2吸引力とに切り替えて付与可能な空気吸引部(15)と、を有し、ベルトを回転させてシートを搬送する搬送手段(10)と、制御手段と、を備える。制御手段は、シートが転写ニップ部に挟持された状態で当該シートの先端が定着ニップ部に到達した場合に、ベルトの回転を回転させた状態で、かつ、周面に付与する吸引力を第1吸引力から第2吸引力に切り替える第1切替処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式による画像形成装置において、画像をシートに転写する転写部とシートに転写された画像を定着させる定着部を備えている。また、特開2012−83416号公報に開示されるように、シート搬送方向において転写部と定着部との間に、ベルト上のシートを吸引して搬送する搬送手段を有する構成がある。さらに、特開2014―44232号公報に開示されるように、転写部と定着部の間にループ検知手段を設け、検知結果に基づいて定着部のシート搬送速度を制御する構成がある。
特開2012−83416号公報 特開2014―44232号公報
しかしながら、近年、高画質および高生産性を実現するために、転写部と定着部の装置が大型化し、それに伴い転写部と定着部との間における搬送手段で搬送する距離が長くなる。この構成において、例えば、転写部と定着部の距離よりも長く、かつ、坪量の小さい薄シートである長尺シートをループ制御する場合、シートの剛性が弱いためシート搬送方向において吸引部ではシートが吸着され、ベルトを張架している張架部ではシートの浮き上がりが発生する虞があり、シートの挙動を安定化させることができずループ制御できない虞がある。
本発明の目的は、長尺シートを転写部と定着部との間でループ制御する画像形成装置において、シートの搬送性能の向上および画像品質の低下を防止することである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シートに画像を形成する画像形成装置において、トナー像を担持する像担持体と、シートを挟持して搬送する転写ニップ部を有し、前記転写ニップ部に挟持したシートに対して前記像担持体に担持されたトナー像を転写する転写手段と、シートを挟持して搬送する定着ニップ部を有し、前記転写手段によってシートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着手段と、通気性を有する無端状のベルトと、前記ベルトを回転可能に張架する張架部材と、前記ベルトを介して空気を吸引し、前記ベルトの周面の吸引力を、前記周面にシートを保持可能な第1吸引力と前記周面からシートが離間可能な第2吸引力とに切り替えて付与可能な空気吸引部と、を有し、前記ベルトを回転させて前記転写手段から前記定着手段に向けてシートを搬送する搬送手段と、前記定着手段によるシートの搬送速度を制御し、かつ、前記搬送手段の吸引力およびベルトの回転速度を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記搬送手段による前記転写手段から前記定着手段に向けてのシートの搬送を、前記周面に前記第1吸引力を付与し、シートが前記転写ニップ部に挟持された状態で当該シートの先端が前記定着ニップ部に到達した場合に、前記ベルトの回転を回転させた状態で、かつ、前記周面に付与する吸引力を前記第1吸引力から前記第2吸引力に切り替える第1切替処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、長尺シートを転写部と定着部との間でループ制御する画像形成装置において、シートの搬送性能の向上および画像品質の低下を防止することができる。
実施例1の画像形成装置の概略構成図。 実施例1の2次転写部と、ベルト搬送ユニットと、定着部とを示す断面図。 実施例1の画像形成装置の制御ブロック図。 実施例1のベルト搬送ユニットによってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャート。 実施例2の2次転写部と、ベルト搬送ユニットと、定着部とを示す断面図。 実施例2の画像形成装置の制御ブロック図。 実施例2のベルト搬送ユニットによってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャート。 実施例3のベルト搬送ユニットによってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャート。 実施例4のベルト搬送ユニットによってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための例示的な形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施例1の画像形成装置100の概略構成図である。まず、図1を参照して画像形成装置100の構成について説明する。画像形成装置100は、シートを給送する給送部110と、給送部110によって給送されたシートに定着されるトナー像を形成する画像形成部920と、トナー像が転写されたシートを定着部50に搬送するベルト搬送ユニット904とを備える。さらに、画像形成装置100は、定着部50によってトナー像が定着されたシートを搬送する後搬送部903を備える。給送部110は、シートを収納するシートカセット111と、シートカセット111からシートをピックアップするピックアップローラ112と、ピックアップローラ112によってピックアップされたシートを分離給送する分離装置113とを備える。さらに、給送部110は、分離装置113によって分離給送されたシートが搬送される給送パス901内でシートを搬送する送り出しローラ114と、レジストレーションローラ115とを備える。画像形成部920は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を形成する電子写真方式の画像形成ステーション200Y、200M、200C、200Kが直列に配置された、いわゆるタンデム方式の画像形成手段である。
画像形成ステーション200Y、200M、200C、200Kの構成は、トナーの色が異なる以外は共通化されている。そのため、ここでは画像形成ステーション200Yの構成を例にして説明し、画像形成ステーション200M、200C、200Kの構成についての説明を省略する。なお、図1では、画像形成ステーション200Yの構成に“Y”、画像形成ステーション200Mの構成に“M”、画像形成ステーション200Cの構成に“C”、画像形成ステーション200Kの構成に“K”を符号の末尾に付している。画像形成ステーション200Yは、感光ドラム120Yと、1次帯電装置121Yと、露光装置122Yと、現像装置123Yとを有している。画像形成部920は、画像形成ステーション200Y、200M、200C、200Kによって可視化されたトナー像が担持される像担持体の一例としての中間転写ベルト125を備える。中間転写ベルト125は、駆動ローラ126と、テンションローラ127と、転写内ローラ128とに掛け渡された状態で支持されており、駆動ローラ126の駆動によって図1の矢印R2方向に回転する。
2次転写ローラ131は、転写内ローラ128によって中間転写ベルト125の内側から支持された中間転写ベルト125に圧接して、中間転写ベルト125との間に2次転写ニップ部N2を形成する。2次転写ローラ131と、中間転写ベルト125と、転写内ローラ128とによって本実施例の転写手段としての2次転写部130が構成される。クリーニング装置128´は、中間転写ベルト125にクリーニングウエブを摺擦させて、2次転写ニップ部N2を通過した後の中間転写ベルト125の表面に残留した転写残トナーや紙粉等を除去する。シートの搬送方向FDにおいて2次転写部130よりも下流に配置されている定着部50は、熱と圧力とによってシートにトナー像を定着する定着手段である。定着部50は、内部にヒータを備えた加熱ローラ52と、加熱ローラ52に当接可能に配置され、加熱ローラ52と共に定着ニップ部Nを形成する対向ローラ53とを備える。また、定着部50は、加熱ローラ52の表面温度を検知する加熱ローラ温度センサ70と、対向ローラ53の表面温度を検知する加圧ローラ温度センサ71とを備えている。加熱ローラ温度センサ70と、加圧ローラ温度センサ71とは、それぞれ、加熱ローラ52の表面温度と対向ローラ53の表面温度とを適正な温度に維持するために設けられている。
シートの搬送方向FDにおいて、2次転写部130と定着部50との間には、ベルト搬送ユニット904が配置されている。ベルト搬送ユニット904は、シートの搬送方向FDの上流側に配置される第1ベルト搬送部10と、下流側に配置される第2ベルト搬送部20によって構成されている。ベルト搬送ユニット904の構成については後述する。
後搬送部903は、定着部50から排出されたシートを画像形成装置100の機外に排出する排出ローラ911を備える。後搬送部903は、さらに、シートを反転搬送する反転ローラ912と、反転ローラ912によって反転されたシートを搬送し、給送パス901に合流させる両面搬送路913とを備えている。
次に、画像形成装置100においてシートに画像を形成する一連の流れについて説明する。画像形成装置100に入力された画像形成ジョブに基づいて、まず、露光装置122Yが感光ドラム120Yを露光して感光ドラム120Yの表面に静電潜像を形成する。感光ドラム120Y上の静電潜像は、現像装置123Yによって現像され、トナー像として可視像化される。感光ドラム120Yの表面に担持されたトナー画像は、1次転写装置124Yによって中間転写ベルト125の上に1次転写される。感光ドラム120Y,120M,120C,120Kの表面に担持されたトナー画像(複数)は、お互いに重複されるように順次中間転写ベルト125の上に転写されて、フルカラーのトナー画像(トナー画像を単数に戻すために追加)を形成する中間転写ベルト125に1次転写されたトナー像は、本実施例の転写ニップ部としての2次転写ニップ部N2で給送部110から給送されたシートSに2次転写される。なお、中間転写ベルト125は、一定速度で回転する駆動ローラ126によって回転駆動され、その周速度(回転速度)が一定な転写速度となるように維持された状態で回転されている。したがって、2次転写ニップ部N2におけるシートの搬送速度は、中間転写ベルト125の周速度である。以後、2次転写部130におけるシートの搬送速度を“転写速度VT”とする。転写速度VTとは、2次転写部130でトナー像が転写されるときのシートの搬送速度である。
レジストレーションローラ115は、回転を停止した状態でシートSを受け止めて待機させ、中間転写ベルト125のトナー像にタイミングをあわせて2次転写ニップ部N2に向けてシートSを送出する。2次転写ニップ部N2で転写されたトナー像を担持したシートSは、ベルト搬送ユニット904によって2次転写ニップ部N2から定着部50に搬送される。定着部50では、定着ニップ部NでシートSを挟持し、未定着のトナー像に熱と圧とを加えてシートにトナー像を定着させる。定着部50から送り出されたシートSは、排出ローラ911によって画像形成装置100の機外に排出される。
シートの両面に画像を形成する場合、定着部50から送り出されたシートは反転ローラ912へと搬送され、反転ローラ912によって反転された後に両面搬送路913に向けて搬送される。そして、シートは、両面搬送路913を経由して、再び給送パス901へ搬送され、1面目(表面)と同様にシートの2面目(裏面)に対してトナー像が形成される。
次に、図2を参照して、ベルト搬送ユニット904と周囲の詳細な構成について説明する。図2は、2次転写部130と、ベルト搬送ユニット904と、定着部50とを示す断面図である。本実施例の搬送手段としてのベルト搬送ユニット904は、第1ベルト搬送部10と、第2ベルト搬送部20とを備える。第1ベルト搬送部10は、シートの搬送方向FDにおいて2次転写ニップ部N2よりも下流に配置され、第2ベルト搬送部20は、第1ベルト搬送部10の下流かつ定着ニップ部Nよりも上流に配置されている。
シートの搬送方向FDにおいて、ベルト搬送ユニット904と2次転写ニップ部N2との間には2次転写ニップ部N2から搬送されるシートをベルト搬送ユニット904に向けて案内する転写ガイド951が設けられている。また、シートの搬送方向FDにおいてベルト搬送ユニット904と定着ニップ部Nとの間には、ベルト搬送ユニット904によって搬送されるシートを定着ニップ部Nへ案内する定着前ガイド952が設けられている。図2に示すように、第1ベルト搬送部10は、シートの搬送方向FDに直交するシートの幅方向に視たときに、2次転写ニップ部N2よりも低い位置に配置する。また、第2ベルト搬送部20は、シートの搬送方向FDに直交するシートの幅方向に視たときに、定着ニップ部Nよりも低い位置に配置する。このような構成により、2次転写ニップ部N2を通過したシートの先端は、転写ガイド951に沿って第1ベルト搬送部10に向かって搬送される。
また、第2ベルト搬送部20は、シート搬送面21aに沿って定着部50に向けてシートを搬送する。シート搬送面21aからシートの搬送方向FDの下流側に伸ばした仮想線21a´は、シートの搬送方向FDにおいて定着ニップ部Nよりも下流で定着ニップ部Nのニップ線N´と交差する。定着ニップ部Nのニップ線N´とは、定着ニップ部Nの接線のうち、加熱ローラ52と対向ローラ53とに接する接線のことを示す。このような構成により、第2ベルト搬送部20を搬送されたシートは、ニップ線N´に対して図2中の下方から上方に向けて交差する方向に搬送される。さらに、シートの搬送方向FDにおいて第2ベルト搬送部20と定着部50との間には、本実施例のガイド部材としての定着前ガイド952が設けられている。定着前ガイド952は、シート搬送面21aを搬送されたシートの先端を定着ニップ部Nに向けて案内する案内面952aを有する。シートの搬送方向FDに直交する幅方向に視て、定着前ガイド952の案内面952aは、第2ベルト搬送部20よりも下流であり、かつ定着ニップ部Nより上流でシート搬送面21aの仮想線21a´と交差する。このような構成により、第2ベルト搬送部20を搬送されたシートは、定着前ガイド952によってニップ線N´に対して図2中の下方から上方に向けて交差した状態で定着ニップ部Nに案内される。
なお、定着ニップ部Nのニップ線N´は、定着ニップ部Nの接線のうち、加熱ローラ52と対向ローラ53とに接する接線によって形成される平面上に存在する。つまり、ニップ線N´に対して図2中の下方から上方に向けて交差した状態でシートが定着ニップ部Nに搬送されるため、シート上の未定着のトナーに対する加熱ローラ52の接触を抑制することができる。
第1ベルト搬送部10は、本実施例の第1ベルトとしての第1搬送ベルト11と、この第1搬送ベルト11を回転可能に張架する第1駆動ローラ12と、従動ローラ12a、12b、12cとを備えている。本実施例の第1張架部材が第1駆動ローラ12と、従動ローラ12a、12b、12cとである。また、第1ベルト搬送部10は、第1駆動ローラ12を回転させて第1搬送ベルト11を回動させる第1駆動モータ14を備えている。第1搬送ベルト11は、多数の孔が形成された無端状のベルトであり、孔を介して第1搬送ベルト11の周面の内側と外側とに空気が通過可能な通気性を有する部材である。また、第1搬送ベルト11の周面の内側には、シートを第1搬送ベルト11の周面に吸着させる第1吸引ファン15が配置されている。第1吸引ファン15は、第1搬送ベルト11に形成された多数の孔を介して第1搬送ベルト11の周面の外側から内側に向かって空気を吸引して第1搬送ベルト11の周面にシートを搬送するための吸引力を付与可能である。本実施例の第1空気吸引部が第1吸引ファン15である。また、第1吸引ファン15の駆動によって第1搬送ベルト11の周面に付与される吸引力のうち、第1搬送ベルト11の周面にシートを保持可能な吸引力が本実施例の第1吸引力である。また、第1搬送ベルト11の周面からシートが離間可能な吸引力が本実施例の第2吸引力である。第1搬送ベルト11の周面にシートを保持可能な吸引力とは、例えば、第1搬送ベルト11の周面から離れているシートを周面に対して引き付けられる程度の吸引力である。また、第1搬送ベルト11の周面からシートが離間可能な吸引力とは、例えば、第1搬送ベルト11の周面に引き付けられているシートが周面から離間して自由移動できる程度の吸引力である。シートの搬送方向FDに直交する幅方向に視て、2次転写ニップ部N2を通過したシートは、第1搬送ベルト11の上面に搬送される。この結果、シートは、第1吸引ファン15によって第1搬送ベルト11の周面に付与される吸引力により第1搬送ベルト11の上面に吸着された状態で搬送される。また、本実施例において、第1駆動モータ14は、第1搬送ベルト11によるシートの搬送速度V1が、転写速度VTよりもわずかに早くなるように駆動する。このようにすることで、2次転写ニップ部N2と第1搬送ベルト11との速度差によりシートの座屈を防ぐことができる。なお、第1搬送ベルト11によるシートの搬送速度V1は、第1搬送ベルト11の周速のことである。
第2ベルト搬送部20は、本実施例の第2ベルトとしての第2搬送ベルト21と、この第2搬送ベルト21を回転可能に張架する第2駆動ローラ22と、従動ローラ22a、22b、22cとを備えている。本実施例の第2張架部材が第2駆動ローラ22と、従動ローラ22a、22b、22cとである。また、第2ベルト搬送部20は、第2駆動ローラ22を回転させて第2搬送ベルト21を回動させる第2駆動モータ24を備えている。第2搬送ベルト21は、多数の孔が形成された無端状のベルトであり、孔を介して第2搬送ベルト21の周面の内側と外側とに空気が通過可能な通気性を有する部材である。また、第2搬送ベルト21の周面の内側には、シートを第2搬送ベルト21の周面に吸着させる第2吸引ファン25が配置されている。なお、第2吸引ファン25の中央の位置を、シートの搬送方向FDにおいて、第2搬送ベルト21の中央よりも下流に配置してもよい。このようにすると、シート搬送面21aにシートを近づけた状態で、シートを定着ニップ部Nに搬送することができる。第2吸引ファン25は、第2搬送ベルト21に形成された多数の孔を介して第2搬送ベルト21の周面の外側から内側に向かって空気を吸引して第2搬送ベルト21の周面にシートを搬送するための吸引力を付与可能である。本実施例の第2空気吸引部が第2吸引ファン25である。また、第2吸引ファン25の駆動によって第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力のうち、第2搬送ベルト21の周面にシートを保持可能な吸引力が本実施例の第3吸引力である。また、第2搬送ベルト21の周面からシートが離間可能な吸引力が本実施例の第4吸引力である。第2搬送ベルト21の周面にシートを保持可能な吸引力とは、例えば、第2搬送ベルト21の周面から離れているシートを周面に対して引き付けられる程度の吸引力である。また、第2搬送ベルト21の周面からシートが離間可能な吸引力とは、例えば、第2搬送ベルト21の周面に引き付けられているシートが周面から離間して自由移動できる程度の吸引力である。なお、第1吸引ファン15が第1搬送ベルト11の周面に付与する吸引力と第2吸引ファン25が第2搬送ベルト21の周面に付与する吸引力とが同じ吸引力となるようにしてもよい。シートの搬送方向FDに直交する幅方向に視て、第1搬送ベルト11を通過したシートは、第2搬送ベルト21の上面に搬送される。この結果、シートは、第2吸引ファン25によって第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力により第2搬送ベルト21の上面に吸着された状態で搬送される。また、本実施例において、第2駆動モータ24は、第2搬送ベルト21によるシートの搬送速度V2が、第1搬送ベルト11によるシートの搬送速度V1よりもわずかに早くなるように駆動する。このようにすることで、第1搬送ベルト11と第2搬送ベルト21との速度差によりシートの座屈を防ぐことができる。しかしながら、第1ベルト搬送部10を構成する、第1搬送ベルト11と第1駆動ローラ12と従動ローラ12a、12b、12cと、第2ベルト搬送部20を構成する、第2搬送ベルト21第2搬送ベルト21第2駆動ローラ22従動ローラ22a、22b、22cとが、それぞれ同一部品である場合には、部品公差による相対速度ばらつきはほとんど無視できるため、第1搬送ベルト11によるシートの搬送速度V1と第2搬送ベルト21によるシートの搬送速度V2の速度は、同一としてもよい。なお、第2搬送ベルト21によるシートの搬送速度V2は、第2搬送ベルト21の周速のことである。
また、シートの搬送方向FDにおいて、レジストレーションローラ115と2次転写ニップ部N2との間には、シートを検知するシート検知センサ116が設けられている。シート検知センサ116は、シートの搬送方向FDにおいて、レジストレーションローラ115と2次転写ニップ部N2との間の検知位置P1におけるシートの有無を検知する。シート検知センサ116が出力する信号は、制御部170(図3参照)に送信される。
シートは、第2搬送ベルト21から定着部50に搬送される。定着部50では、例えば、DCブラシレスモータ等の加熱ローラ駆動モータ54(図3参照)によって加熱ローラ52が回転駆動される。定着ニップ部Nにおけるシートの搬送速度は、変更できるようになっている。なお、定着ニップ部Nにおけるシートの搬送速度は、加熱ローラ52の周速度のことである。以後、定着部50における搬送速度、つまり、定着ニップ部Nにおけるシートの搬送速度を“定着速度VF”とする。ここで、定着速度とは、定着部50においてシートにトナー像が定着されているときのシートの搬送速度のことである。つまり、加熱ローラ52と対向ローラ53との間に形成された定着ニップ部Nにおいて、シートは定着速度VFで搬送されながらトナー像が定着される。なお、本実施例では、転写速度VTよりも定着速度VFを速くしてシートを搬送する。このようにすることで、ベルト搬送ユニット904の上方でシートに発生する凸形状のループの形成を防ぐことができる。
また、本実施例では、2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の距離L1は、19inch(483mm)以上に設定されている。シートの搬送方向FDにおける長さが19inch以下のサイズである場合、2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの両方に狭持された状態にならずに搬送される。また、シートの搬送方向FDにおいて、第2吸引ファン25から定着ニップ部Nまでの長さは、シートの搬送方向FDにおける長さが、所定の長さよりも短いシートを搬送可能な程度の距離に設定されている。ここで、所定の長さよりも短いシートとは、例えば、シートの搬送方向FDにおける長さが148mm程度のものであり、画像形成装置100において使用可能なシートのうち、搬送方向FDにおける長さが最も短いシートのことである。
また、シートの搬送方向FDにおいて、第1搬送ベルト11と第2搬送ベルト21との長さは、いずれも同じ長さ(長さB)である。なお、本実施例では、第1搬送ベルト11と第2搬送ベルト21とを、同じ構成にして部品を共通化しているが第1搬送ベルト11と第2搬送ベルト21との長さを異なる長さとしてもよい。例えば、第1搬送ベルト11の搬送方向FDにおける長さを、2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の距離L1の3/10にする。さらに、第2搬送ベルト21の搬送方向FDにおける長さを、2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の距離L1の1/2にしてもよい。
次に、本実施例の画像形成装置100において、ベルト搬送ユニット904によってシートを搬送する際の制御構成について図3を参照して説明する。図3は、本実施例の画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。本実施例の制御手段としての制御部170は、CPU171と、メモリ172とを含む演算処理ユニットと、I/Oポート173、外部装置との間でデータの通信を行う回路としての通信インタフェース174等を含んで構成されている。制御部170において、CPU171がメモリ172に格納された複数のプログラムを展開し、展開したプログラムをCPU171が実行することで、画像形成装置100の動作が制御される。制御部170は、外部装置から送られてきた画像形成ジョブに応じて、給送部110、画像形成部920等を制御する。制御部170には、操作部210が接続されており、操作部210からシートの種類に関する情報として、シートの坪量、サイズ、普通紙又はコート紙等の情報が送られる。なお、外部装置から画像形成ジョブとして送られた情報にシートの種類に関する情報も含む構成としてもよい。ここで、コート紙とは、シートの表面に樹脂コーティングが施されたシートのことである。また、制御部170は、シート検知センサ116と、加熱ローラ温度センサ70と、加圧ローラ温度センサ71とから出力された信号を受信する。制御部170は、受信した信号に基づいて第1駆動モータ14や第2駆動モータ24、第1吸引ファン15や第2吸引ファン25、及び加熱ローラ駆動モータ54や温度調節部55、駆動ローラ駆動モータ129等の動作を制御する。
次に、本実施例の画像形成装置100におけるベルト搬送ユニット904の制御の流れについて図4を参照して説明する。図4は、本実施例のベルト搬送ユニット904によってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャートである。画像形成装置100の操作部210から画像形成ジョブにおけるシートに関するサイズや坪量などの情報が入力されるか、又は外部装置から画像形成装置100に画像形成ジョブが投入されて、本フローが開始される。また本フローは、制御部170が主体となって実行される。画像形成ジョブを開始すると、第1ベルト搬送部10の第1吸引ファン15と、第2ベルト搬送部20の第2吸引ファン25とを駆動させる(S01)。
例えば、画像形成ジョブの開始前において、第1吸引ファン15の動作がOFF状態であった場合、第1搬送ベルト11の周面に付与される吸着力は、第1搬送ベルト11からシートが離間可能な程度の吸引力である。第1吸引ファン15を駆動させ、ON状態にすると、第1搬送ベルト11の周面の外側から内側に向かって気流が発生し、これにより第1搬送ベルト11の周面にシートを保持可能な程度の吸着力が付与される。また、例えば、画像形成ジョブの開始前において、第2吸引ファン25の動作がOFF状態であった場合、第2搬送ベルト21の周面に付与される吸着力は、第2搬送ベルト21からシートが離間可能な程度の吸着力である。第2吸引ファン25を駆動させ、ON状態にすると、第2搬送ベルト21の周面の外側から内側に向かって気流が発生し、これにより第2搬送ベルト21の周面にシートを保持可能な程度の吸着力が付与される。なお、第1吸引ファン15のOFF状態とは、第1吸引ファン15の動作が停止している状態に限定されない。つまり、シートを保持可能な吸引力よりも弱い吸引力、例えばシートが離間可能な程度の吸引力が第1搬送ベルト11の周面に付与されている場合、本実施例では、第1吸引ファン15はOFF状態である。また、第2吸引ファン15のOFF状態とは、第2吸引ファン25の動作が停止している状態に限定されない。つまり、シートを保持可能な吸引力よりも弱い吸引力、例えばシートが離間可能な程度の吸引力が第2搬送ベルト21の周面に付与されている場合、本実施例では、第2吸引ファン25はOFF状態である。
続いて、制御部170は、画像形成ジョブに含まれる情報からシートの搬送方向FDの長さに関する情報を取得し、2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の距離L1よりも長いか否かを判断する(S02)。シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より短い場合(S02/N)、シートに対して画像形成を行って画像形成装置100の機外に排出する。そして、制御部170は、画像形成ジョブが終了していなければ(S09/N)、S02にリターンし、画像形成ジョブが終了する場合(S09/Y)には、本フローを終了する。
シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より長い場合(S02/Y)、シートの搬送を開始後、シートの先端がシート検知センサ116によって検知されるまで待機する(S03)。シートの先端がシート検知センサ116の検知位置P1(図2参照)に到達すると(S03/Y)、タイマ175に検知位置P1にシートの先端が到達してからの経過時間の計測を開始させる(S04)。そして、制御部170は、タイマ175の計測値に基づいてシートの先端が定着ニップ部Nに到達したか否かを判断する(S05)。具体的に、制御部170は、検知位置P1にシートが到達したことを示す信号をシート検知センサ116から受信したタイミング(S03/Y)から、タイマ175による経過時間の計測を開始する(S04)。そして、制御部170は、検知位置P1から定着ニップ部Nにシートの先端が到達するために必要な第1時間が経過したか否かをタイマ175の計測値に基づいて判断する。そして、タイマ175の測定値が第1時間を経過した場合に、シートの先端が定着ニップ部Nに到達したと判断する(S05/Y)。なお、制御部170は、タイマ175の測定値が第1時間を経過していない場合には(S05/N)、第1時間の経過まで待機する。本実施例の所定時間が第1時間に相当する。
シートの先端が定着ニップ部Nに到達すると、制御部170は、第1吸引ファン15をON状態からOFF状態に、第2吸引ファン25をON状態からOFF状態にする(S06)。つまり、シートが2次転写ニップ部N2に挟持された状態で、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達した場合、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達する前よりも、第1搬送ベルト11の周面に付与される吸引力が小さくなる。また、シートが2次転写ニップ部N2に挟持された状態で、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達した場合、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達する前よりも、第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力が小さくなる。本実施例の第1切替処理が、第1ベルト搬送部10の第1吸引ファン15をON状態からOFF状態にする処理である。つまり、第1切替処理は、シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より長い場合に実行可能である。
そして、制御部170は、タイマ175の測定値に基づいてシートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したか否かを判断する(S07)。具体的に、制御部170は、検知位置P1にシートが到達したことを示す信号をシート検知センサ116から受信したタイミング(S03/Y)から、タイマ175の計測を開始する(S04)。そして、制御部170は、2次転写ニップ部N2をシートの後端が通過するまでに必要な第2時間が経過したか否かをタイマ175の計測値に基づいて判断する。そして、タイマ175の測定値が第2時間を経過した場合に、シートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したと判断する(S07/Y)。なお、制御部170は、タイマ175の測定値が第2時間を経過していない場合には(S07/N)、第2時間の経過まで待機する。なお、シートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したかどうかの判断は、シート検知センサ116からの信号がON状態からOFF状態になったタイミングを基準に判断してもよい。
シートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したと判断すると、制御部170は、第1吸引ファン15と第2吸引ファン25とをON状態にする(S08)。これにより、第1搬送ベルト11と第2搬送ベルト21のそれぞれの周面において、シートを保持可能な吸着力が付与される。本実施例の第2切替処理が、第1ベルト搬送部10の第1吸引ファン15をOFF状態からON状態にする処理である。そして、画像形成ジョブが終了していなければ(S09/N)、S02にリターンし、画像形成ジョブが終了する場合(S09/Y)には、本フローを終了する。
本実施例では、定着速度VF>転写速度VTとなるように2次転写部130から定着部50に向けてのシートの搬送が行われる。つまり、シートが2次転写ニップ部N2に挟持された状態で当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達すると、当該シートは、シートの搬送方向FDの下流に向かって定着ニップ部Nによって徐々に引っ張られる状態になる。このとき、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力を小さくすることで、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト21の周面の吸引力によるシートの急激な変位を抑制している。このように、シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より長いようなシート、いわゆる長尺シートを搬送する際にも、シートの急激な変位を抑制することができる。本実施例では、シートの急激な変位を抑制することにより、2次転写部130での転写不良やシートの搬送不良等を抑制することが可能となるため、シートの搬送性能の向上と画像品質の向上とを両立することができる。
実施例1では、定着速度VF>転写速度VTとして2次転写部130から定着部50に向けてのシートの搬送を行った。しかし、シートの坪量や材質によっては、定着速度VFと転写速度VTとの速度差の関係が変化することがある。また、シートの搬送方向FDの長さが1000mm以上の、いわゆる長尺シートと呼ばれるシートである場合、転写速度VTより定着速度VFが速い場合には、定着部50がシートを引っ張ることになる。定着部50のシートに対する挟持力は、シートにトナーを定着させるために2次転写部130のシートに対する挟持力よりも大きくなるように設計されている。したがって、2次転写部130を通過中のシートが定着部50によって引っ張られて、中間転写ベルト125に担持されたトナー像の転写不良が発生する場合がある。また、一方で、転写速度VTが定着速度VFより速い場合、シートの先端が定着ニップ部Nに突き当たって発生するシートの突き戻しにより、中間転写ベルト125に担持されたトナー像の転写不良を起こす可能性がある。また、転写速度VTが定着速度VFより速い場合には、シートの搬送方向FDにおいて2次転写部130と定着部50との間でシートの弛み(ループ)が形成される。2次転写部130と定着部50との間におけるシートのループ量によっては、シートの損傷や搬送不良、画像不良を引き起こすという懸念もある。
これに対して、本実施例では、シートの搬送方向FDにおいて2次転写部130と定着部50との間の検知位置でシートのループ量を検知するループ検知手段を配置している。これにより、2次転写部130と定着部50との間におけるシートのループ量を制御可能としている。
図5は、本実施例の画像形成装置100における2次転写部130と、ベルト搬送ユニット904と、定着部50とを示す断面図である。なお、画像形成装置100の構成は、実施例1(図1参照)と同じである。また、図5において実施例1と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。図5に示すように、ループ検知手段16は、シートの搬送方向FDにおいて、第1ベルト搬送部10の第1吸引ファン15よりも下流側、かつシートの搬送方向FDと直交する方向(幅方向)においてベルト搬送ユニット904の中央に配置されている。なお、本実施例におけるループ検知手段16の検知位置PLは、シートのループが形成されたことが最も可視化される位置、例えば、シートの搬送方向FDにおいて第1吸引ファン15よりもわずかに下流側に配置している。しかし、ループ検知手段16の検知位置PLとしては、これ以外に、シートの搬送方向FDに関して2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間であればどこに配置してもよい。また、本実施例では、ループ検知手段16の検知位置PLをシートの搬送方向FDにおいて、搬送方向FDに直交する幅方向に視てベルト搬送ユニット904と重複する位置に配置している。このようにすることで、搬送方向FDに関するシート全体のループ量を精度よく検知することが可能となる。
ループ検知手段16は、第1搬送ベルト11の搬送面11aから突出して、ベルト搬送ユニット904によって搬送されるシートSに接触してシートSのループ量に応じて揺動するループ検知フラグ161を有している。ループ検知フラグ161と、ベルト搬送ユニット904によって搬送されるシートSとが当接する位置が、ループ検知手段16の検知位置PLの一例である。本実施例のフラグ部材としてのループ検知フラグ161は、搬送面11aからシートSまでの高さに応じて揺動する。ループ検知手段16は、ループ検知フラグ161の揺動角度に応じて遮光状態と透光状態との間で切り替わり、オン又はオフ信号を出力するフォトインタラプタ等のループ検知センサ162(図6参照)を有している。ループ検知センサ162は、シートの搬送方向FDに直交し、かつ搬送方向FDに直交する幅方向に直交する高さ方向に関して、シート経路S1とシート経路S2と間の中央の位置に配置される。シート経路S1とは、シートの搬送方向FDにおいて定着部50と2次転写部130との間でシートが突っ張った状態になる前であり、かつ搬送面11aから最も離れた位置でシートが搬送される搬送経路を指す。また、シート経路S2とは、シートの搬送方向FDにおいて定着部50と2次転写部130との間でシートが弛み過ぎる状態になる前であり、かつ搬送面11aに最も近づく位置でシートが搬送される搬送経路を指す。ループ検知センサ162は、ループ検知フラグ161がシート経路S2の高さ方向の中央の位置から搬送面11aに近づく方向に揺動したときに透光状態から遮光状態に切り替わり、ON信号を出力する。シート経路S2の高さ方向の中央の位置から搬送面11aに近づく方向にあるループ検知フラグ161の位置が本実施例の第1位置であり、ON信号が本実施例の第1信号である。また、ループ検知センサ162は、ループ検知フラグ161がシート経路S2の高さ方向の中央の位置から搬送面11aに対して離れる方向に揺動したときに遮光状態から透光状態に切り替わり、OFF信号を出力する。シート経路S2の高さ方向の中央の位置から搬送面11aに離れた方向にあるループ検知フラグ161の位置が本実施例の第2位置であり、OFF信号が本実施例の第2信号である。本実施例の第1量が、シートがシート経路S2よりも搬送面11aに対して離れる方向に搬送されているときのシートのループ量である。なお、シートがシート経路S2よりも搬送面11aに対して離れる方向に搬送されているときの搬送面11aに対するシートの高さが本実施例の第1高さである。また、本実施例の第2量が、シートがシート経路S2よりも搬送面11aに対して近づく方向に搬送されているときのシートのループ量である。なお、シートがシート経路S2よりも搬送面11aに対して近づく方向に搬送されているときの搬送面11aに対するシートの高さが本実施例の第2高さである。
次に、本実施例の画像形成装置100において、ベルト搬送ユニット904によってシートを搬送する際の制御構成について図6を参照して説明する。図6は、本実施例の画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。なお、図6の説明において、実施例1(図3参照)と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施例において、制御部170には、ループ検知センサ162から出力された信号が入力される。制御部170は、受信した信号に基づいて第1駆動モータ14や第2駆動モータ24、第1吸引ファン15や第22吸引ファン25、及び加熱ローラ駆動モータ54や温度調節部55等の動作を制御する。
次に、本実施例の画像形成装置100におけるベルト搬送ユニット904の制御の流れについて図7を参照して説明する。図7は、本実施例のベルト搬送ユニット904によってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャートである。画像形成装置100の操作部210から画像形成ジョブにおけるシートに関するサイズや坪量などの情報が入力されるか、又は外部装置から画像形成装置100に画像形成ジョブが投入されて、本フローが開始される。また本フローは、制御部170が主体となって実行される。画像形成ジョブを開始すると、制御部170は、ジョブ開始時制御を実行する(S11)。本実施例の画像形成ジョブ開始時制御において、制御部170は、転写速度VT、第1ベルト搬送部10におけるシートの搬送速度V1、第2ベルト搬送部20におけるシートの搬送速度V2、定着速度VFが、V2>V1>VT、かつVF>VTと設定する。そして、制御部170は、V2>V1>VT、かつVF>VTとしてシートの搬送が開始されるように、加熱ローラ駆動モータ54、第1駆動モータ14、第2駆動モータ24、駆動ローラ駆動モータ129を制御する。なお本実施例では、上述したように定着速度VFが可変であるため、画像形成ジョブの実行中に、VF>VTの関係が変化することがある。また、制御部170は、第1ベルト搬送部10の第1吸引ファン15と、第2ベルト搬送部20の第2吸引ファン25とを駆動させる。
例えば、画像形成ジョブの開始前において、第1吸引ファン15の動作がOFF状態であった場合、第1搬送ベルト11の周面に付与される吸着力は、第1搬送ベルト11からシートが離間可能な程度の吸着力である。第1吸引ファン15を駆動させ、ON状態にすると、第1搬送ベルト11の周面の外側から内側に向かって気流が発生し、これにより第1搬送ベルト11の周面にシートを保持可能な程度の吸着力が付与される。また、例えば、画像形成ジョブの開始前において、第2吸引ファン25の動作がOFF状態であった場合、第2搬送ベルト21の周面に付与される吸着力は、第2搬送ベルト21からシートが離間可能な程度の吸着力である。第2吸引ファン25を駆動させ、ON状態にすると、第2搬送ベルト21の周面の外側から内側に向かって気流が発生し、これにより第2搬送ベルト21の周面にシートを保持可能な程度の吸着力が付与される。なお、第1吸引ファン15のOFF状態とは、第1吸引ファン15の動作が停止している状態に限定されない。つまり、シートを保持可能な吸引力よりも弱い吸引力、例えばシートが離間可能な程度の吸引力が第1搬送ベルト11の周面に付与されている場合、本実施例では、第1吸引ファン15はOFF状態である。また、第2吸引ファン15のOFF状態とは、第2吸引ファン25の動作が停止している状態に限定されない。つまり、シートを保持可能な吸引力よりも弱い吸引力、例えばシートが離間可能な程度の吸引力が第2搬送ベルト21の周面に付与されている場合、本実施例では、第2吸引ファン25はOFF状態である。
続いて、制御部170は、画像形成ジョブに含まれる情報からシートの搬送方向FDの長さに関する情報を取得し、2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の距離L1よりも長いか否かを判断する(S12)。シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より短い場合(S12/N)、シートに対して画像形成を行って画像形成装置100の機外に排出する。そして、制御部170は、画像形成ジョブが終了していなければ(S22/N)、S12にリターンし、画像形成ジョブが終了する場合(S22/Y)には、本フローを終了する。
シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より長い場合(S12/Y)、シートの搬送を開始後、シートの先端がシート検知センサ116によって検知されるまで待機する(S13)。シートの先端がシート検知センサ116の検知位置P1(図5参照)に到達すると(S13/Y)、タイマ175に検知位置P1にシートの先端が到達してからの経過時間の計測を開始させる(S14)。そして、制御部170は、タイマ175の計測値に基づいてシートの先端が定着ニップ部Nに到達したか否かを判断する(S15)。具体的に、制御部170は、検知位置P1にシートが到達したことを示す信号をシート検知センサ116から受信したタイミング(S13/Y)から、タイマ175によって経過時間の計測を開始する(S14)。そして、制御部170は、検知位置P1から定着ニップ部Nにシートの先端が到達するために必要な第1時間が経過したか否かをタイマ175の計測値に基づいて判断する。そして、タイマ175の測定値が第1時間を経過した場合に、シートの先端が定着ニップ部Nに到達したと判断する(S15/Y)。なお、制御部170は、タイマ175の測定値が第1時間を経過していない場合には(S15/N)、第1時間の経過まで待機する。本実施例の所定時間が第1時間に相当する。
シートの先端が定着ニップ部Nに到達すると、制御部170は、第1吸引ファン15をON状態からOFF状態に、第2吸引ファン25をON状態からOFF状態にする(S16)。つまり、シートが2次転写ニップ部N2に挟持された状態で、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達した場合、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達する前よりも、第1搬送ベルト11の周面に付与される吸引力が小さくなる。また、シートが2次転写ニップ部N2に挟持された状態で、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達した場合、当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達する前よりも、第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力が小さくなる。本実施例の第1切替処理が、第1ベルト搬送部10の第1吸引ファン15をON状態からOFF状態にする処理である。つまり、第1切替処理は、シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より長い場合に実行可能である。
上述したように、本実施例では、定着速度VFが可変であるため、画像形成ジョブの実行中に、VF>VTの関係が変化することがある。つまり、シートが2次転写ニップ部N2に挟持された状態で当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達したときに、シートの搬送方向FDの下流に向かって定着ニップ部Nによって引っ張られる状態、又はシートのループが形成されている状態である。このとき、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力を小さくすることで、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト21の周面の吸引力によるシートの急激な変位を抑制している。
第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力を小さくすると、制御部170は、ループ検知センサ162から受信した信号に基づいてシートのループ量を判断する(S17)。ループ検知センサ162がON信号を出力している場合(S17/Y)、ループ検知フラグ161がシート経路S2の高さ方向の中央の位置から搬送面11aに近づく方向に揺動している。つまり、搬送面11aを搬送されているシートにはループが形成された状態であり、かつシート経路S2を搬送されている状態であることがわかる(図5参照)。この場合、制御部170は、加熱ローラ駆動モータ54の駆動量を大きくして転写速度VTと定着速度VFの速度関係をVF>VTとする(S18)。これにより、定着部50に向かってシートが引っ張られるため、シートに形成されたループが徐々に解消され、シートのループ量が過剰な状態になることを防ぐことができる。本実施例の第1速度が2次転写部130でのシートの搬送速度、つまり転写速度VTである。また、本実施例の第2速度が、2次転写部130でのシートの搬送速度よりも速いときの定着部50でのシートの搬送速度、つまり、転写速度VTと定着速度VFの速度関係がVF>VTであるときの定着速度VFである。
一方で、ループ検知センサ162がOFF信号を出力している場合(S17/N)、ループ検知フラグ161がシート経路S2の高さ方向の中央の位置から搬送面11aに対して離れる方向に揺動している。つまり、搬送面11aを搬送されているシートにはループが形成されていないか、又はループが小さい状態であり、かつシート経路S1を搬送されている状態であることがわかる(図5参照)。この場合、制御部170は、加熱ローラ駆動モータ54の駆動量を小さくして転写速度VTと定着速度VFの速度関係をVF<VTとする(S19)。これにより、定着部50に向かってシートが過剰に引っ張られた状態となることを防ぐことができる。本実施例の第3速度が、2次転写部130でのシートの搬送速度よりも遅いときの定着部50でのシートの搬送速度、つまり、転写速度VTと定着速度VFの速度関係がVF<VTであるときの定着速度VFである。
そして、制御部170は、タイマ175の測定値に基づいてシートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したか否かを判断する(S20)。具体的に、制御部170は、検知位置P1にシートが到達したことを示す信号をシート検知センサ116から受信したタイミング(S13/Y)から、タイマ175の計測を開始する(S14)。そして、制御部170は、2次転写ニップ部N2をシートの後端が通過するまでに必要な第2時間が経過したか否かをタイマ175の計測値に基づいて判断する。そして、タイマ175の測定値が第2時間を経過した場合に、シートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したと判断する(S20/Y)。なお、制御部170は、タイマ175の測定値が第2時間を経過していない場合には(S20/N)、第2時間の経過まで待機する。なお、シートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したかどうかの判断は、シート検知センサ116からの信号がON状態からOFF状態になったタイミングを基準に判断してもよい。
シートの後端が2次転写ニップ部N2を通過したと判断すると、制御部170は、第1吸引ファン15と第2吸引ファン25とをON状態にする(S21)。これにより、第1搬送ベルト11と第2搬送ベルト21のそれぞれの周面において、シートを保持可能な吸着力が付与される。本実施例の第2切替処理が、第1ベルト搬送部10の第1吸引ファン15をOFF状態からON状態にする処理である。そして、画像形成ジョブが終了していなければ(S22/N)、S02にリターンし、画像形成ジョブが終了する場合(S22/Y)には、本フローを終了する。
本実施例では、シートが2次転写ニップ部N2に挟持された状態で当該シートの先端が定着ニップ部Nに到達したときのシートの状態に応じて転写速度VTと定着速度VFとの速度関係を変更する。具体的に、シートの先端が定着ニップ部Nに到達したときに定着ニップ部Nにシートが引っ張られる状態のときには、定着速度VFを遅くして、定着部50に向かってシートが過剰に引っ張られた状態とならないようにする。また、シートの先端が定着ニップ部Nに到達したときのシートのループ量が大きい状態のときには、定着速度VFを速くして、シートのループ量が過剰な状態になることを防いでいる。また、シートのループ量を検知する際には、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト21の周面に付与される吸引力を小さくすることで、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト21の周面の吸引力によるシートの急激な変位を抑制している。これにより、シートのループ量をより精度よく検知することが可能である。
このように、本実施例では、シートの搬送方向FDの長さが2次転写ニップ部N2と定着ニップ部Nとの間の搬送方向の距離L1より長いシート、いわゆる長尺シートを搬送する際にも、シートの急激な変位や過剰なループの形成を抑制することができる。本実施例では、シートの急激な変位や過剰なループの形成を抑制することにより、2次転写部130での転写不良やシートの搬送不良等を抑制することが可能となるため、シートの搬送性能の向上と画像品質の向上とを両立することができる。
実施例3は、実施例1の第1吸引ファンおよび第2吸引ファンの吸引力とベルトの搬送速度について、明確にしたものである。その他については、実施例1と同等であるため、説明を省略する。図8が、ベルト搬送ユニットによってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャートであり、特にS01’とS06に特徴がある。
画像形成ジョブを開始すると、第1ベルト搬送部10の第1駆動モータ14を駆動させてベルト11をV1で回転させ、第1吸引ファン15を駆動させ吸引力を第1吸引力にする。そして、第2ベルト搬送部20の第2駆動モータ24を駆動させてベルト21をV2で回転させ、第2吸引ファン25を駆動させ吸引力を第3吸引力にする(S01)。この時、第3吸引力の方が第1吸引力よりも大きい状態である。また、ベルト上を通過するシートを吸着搬送できる程度に吸引力がある。
シートの先端が定着ニップ部Nに到達すると、制御部170は、第1駆動モータを駆動させベルトをV1で回転させた状態で、第1吸引ファン15の吸引力を第1吸引力から第2吸引力にする。また、第2駆動モータを駆動させベルトをV2で回転させた状態で、第2吸引ファン25の吸引力を第3吸引力から第4吸引力にする(S06)。この時、第4吸引力の方が第2吸引力よりも大きい状態である。また、第2吸引力と第4吸引力はファンの駆動を停止した状態でも良い。よって、吸引力としては、第1吸引力>第3吸引力>>第4吸引力≧第2吸引力の関係である。
これにより、搬送されるシートとベルトがほぼ同速度で駆動されることになり、シートとベルトの摺擦によってできる、ベルトに付着したトナー汚れや紙粉がシートに付着して起こる画像汚れを抑制することができる。
実施例4は、実施例2の第1吸引ファンおよび第2吸引ファンの吸引力とベルトの搬送速度について、明確にしたものである。その他については、実施例2と同等であるため、説明を省略する。図9が、ベルト搬送ユニットによってシートを搬送する動作の流れを示すフローチャートであり、特にS11’とS16に特徴がある。
画像形成ジョブを開始すると、制御部170は、ジョブ開始時制御を実行する(S11)。本実施例の画像形成ジョブ開始時制御において、制御部170は、第1ベルト搬送部10の第1駆動モータを駆動させてベルトをV1で回転させ、第1吸引ファン15を駆動させ吸引力を第1吸引力にする。そして、第2ベルト搬送部20の第2駆動モータを駆動させてベルトをV2で回転させ、第2吸引ファン25を駆動させ吸引力を第3吸引力にする(S11’)。この時、第3吸引力の方が第1吸引力よりも大きい状態である。
シートの先端が定着ニップ部Nに到達すると、制御部170は、第1駆動モータを駆動させベルトをV1で回転させた状態で、第1吸引ファン15の吸引力を第1吸引力から第2吸引力にする。また、第2駆動モータを駆動させベルトをV2で回転させた状態で、第2吸引ファン25の吸引力を第3吸引力から第4吸引力にする(S16)。この時、第4吸引力の方が第2吸引力よりも大きい状態である。よって、吸引力としては、第1吸引力>第3吸引力>>第4吸引力>第2吸引力の関係である。
これにより、搬送されるシートとベルトがほぼ同速度で搬送されることになり、シートとベルトの摺擦によってできる、ベルトに付着したトナー汚れや紙粉がシートに付着して起こる画像汚れを抑制することができる。
<その他の実施例>
実施例1及び2では、ベルト搬送ユニット904が第1ベルト搬送部10と第2ベルト搬送部20とを含んで構成される例について説明したが、ベルト搬送ユニット904に含まれるベルト搬送部を1つ(例えば、第1ベルト搬送部10)としてもよい。この場合、第1搬送ベルト11が通気性を有する無端状のベルトであり、第1駆動ローラ12、従動ローラ12a、12b、12cが張架部材であり、第1吸引ファン15が空気吸引部である。
また、ベルト搬送ユニット904に含まれるベルト搬送部を3つ以上としてもよい。この場合、シートの搬送方向に向かって下流側のベルト搬送部におけるシートの搬送速度を上流側のベルト搬送部におけるシートの搬送速度よりも速くする。このようにすることで、ベルト搬送部におけるシートの搬送速度の差によるシートの座屈を抑制することが可能となる。また、像担持体としての感光ドラムから、転写手段としての一次転写ローラによってシートに対して直接トナーを転写する直接転写方式のプリンタにも実施例1及び2の構成を適用することができる。
実施例1及び2の制御部170は、中央処理装置(CPU)171と、メモリ172とを有する。CPU171は、メモリ172に格納されたプログラムを読み出して実行し、後述するように特定の機能を発揮する各機能部と協働して装置を統括制御する。メモリ172は、読取専用メモリ(ROM)のような不揮発性の記憶媒体及びランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性の記憶媒体を含み、プログラム及びデータの保管場所となると共にCPU171がプログラムを実行する際の作業領域となる。また、メモリ172は、画像形成装置100を制御するためのプログラムを格納した非一過性の記憶媒体の例である。なお、制御部170の各機能は、ASIC等の独立したハードウェアとして制御部の回路上に実装してもよく、CPU171又は他の処理装置が実行するプログラムの機能単位としてソフトウェア的に実装してもよい。
10 第1ベルト搬送部/11 第1搬送ベルト(ベルト、第1ベルト)/11a 搬送面/12 駆動ローラ(張架部材、第1張架部材)/12a、12b、12c 従動ローラ(張架部材、第1張架部材)/15 第1吸引ファン(空気吸引部、第1空気吸引部)/16 ループ検知手段/20 第2ベルト搬送部/21 第2搬送ベルト(第2ベルト)/21a シート搬送面/21a´ 仮想線/22 駆動ローラ(第2張架部材)/22a、22b、22c 従動ローラ(第2張架部材)/25 第2吸引ファン(第2空気吸引部)/50 定着部(定着手段)/52 加熱ローラ/53 対向ローラ/100 画像形成装置/116 シート検知センサ(シート検知手段)/120Y、120M、120C、120K 感光体(像担持体)/125 中間転写ベルト(像担持体)/130 2次転写部(転写手段)/161 ループ検知フラグ(フラグ部材、ループ検知手段)/162 ループ検知センサ(ループ検知手段)/170 制御部(制御手段)/904 ベルト搬送ユニット(搬送手段)/920 画像形成部/952 定着前ガイド(ガイド部材)/952a 案内面/FD 搬送方向/N 定着ニップ部/N´ ニップ線/N2 2次転写ニップ部(転写ニップ部)

Claims (13)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    シートを挟持して搬送する転写ニップ部を有し、前記転写ニップ部に挟持したシートに対して前記像担持体に担持されたトナー像を転写する転写手段と、
    シートを挟持して搬送する定着ニップ部を有し、前記転写手段によってシートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着手段と、
    通気性を有する無端状のベルトと、前記ベルトを回転可能に張架する張架部材と、前記ベルトを介して空気を吸引し、前記ベルトの周面の吸引力を、前記周面にシートを保持可能な第1吸引力と前記周面からシートが離間可能な第2吸引力とに切り替えて付与可能な空気吸引部と、を有し、前記ベルトを回転させて前記転写手段から前記定着手段に向けてシートを搬送する搬送手段と、
    前記定着手段によるシートの搬送速度を制御し、かつ、前記搬送手段の吸引力およびベルトの回転速度を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記搬送手段による前記転写手段から前記定着手段に向けてのシートの搬送を、前記周面に前記第1吸引力を付与し、
    シートが前記転写ニップ部に挟持された状態で当該シートの先端が前記定着ニップ部に到達した場合に、前記ベルトの回転を回転させた状態で、かつ、前記周面に付与する吸引力を前記第1吸引力から前記第2吸引力に切り替える第1切替処理を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. シートの搬送方向において、前記転写手段と前記定着手段との間の検知位置におけるシートのループ量が第1量である場合に第1信号を出力し、前記第1量よりも小さい第2量である場合には第2信号を出力するループ検知手段、を備え、
    前記制御手段は、前記転写手段によるシートの搬送速度を第1速度にしてシートを搬送し、前記転写ニップ部と前記定着ニップ部とにシートが挟持された状態で、前記ループ検知手段から前記第1信号が出力された場合に、前記定着手段によるシートの搬送速度を前記第1速度よりも速い第2速度にし、前記ループ検知手段から前記第2信号が出力された場合に、前記定着手段によるシートの搬送速度を前記第1速度よりも遅い第3速度にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記定着手段によるシートの搬送速度が前記第3速度であり、かつ前記転写ニップ部と前記定着ニップ部とに挟持されたシートの後端が前記転写ニップ部を通過した場合に、前記定着手段によるシートの搬送速度を前記第2速度にする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検知位置は、シートの搬送方向において、シートの搬送方向に直交する幅方向に視て前記搬送手段と重複する位置に配置される、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ループ検知手段は、前記ベルトを搬送されるシートの前記検知位置における前記ベルトの搬送面からの高さが第1高さである場合に第1位置であり、前記第1高さより低い第2高さである場合に第2位置であるフラグ部材を有し、前記フラグ部材が第1位置である場合に前記第1信号を出力し、前記第2位置である場合に前記第2信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記転写手段から前記定着手段に向かって搬送されるシートのサイズに関する情報を取得し、シートの搬送方向の長さが、シートの搬送方向における前記転写ニップ部から前記定着ニップ部までの長さよりも長い場合に、前記第1切替処理を実行可能である、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記転写ニップ部と前記定着ニップ部とに挟持されたシートの後端が前記転写ニップ部を通過した場合に、前記周面に付与する吸引力を前記第2吸引力から前記第1吸引力に切り替える第2切替処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ベルト、前記張架部材、前記空気吸引部は、それぞれ、第1ベルト、第1張架部材、第1空気吸引部であり、
    前記搬送手段は、シートの搬送方向において前記第1ベルトと前記定着手段との間に配置され、通気性を有する無端状の第2ベルトと、前記第2ベルトの内側に配置され前記第2ベルトを回転可能に張架する第2張架部材と、前記第2ベルトの周面の吸引力を前記第2ベルトの周面にシートを保持可能な第3吸引力と前記第2ベルトの周面からシートが離間可能な第4吸引力とに切り替えて付与可能な第2空気吸引部と、を有し、
    前記制御手段は、前記搬送手段による前記転写手段から前記定着手段に向けてのシートの搬送を、前記第2ベルトの周面に前記第3吸引力を付与し、かつ前記定着手段によるシートの搬送速度を前記転写手段によるシートの搬送速度よりも速くした状態で開始し、
    シートが前記転写ニップ部に挟持された状態で当該シートの先端が前記定着ニップ部に到達した場合に、前記第2ベルトの周面に付与する吸引力を前記第3吸引力から前記第4吸引力に切り替える、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2空気吸引部の中央は、シートの搬送方向において前記第2ベルトの中央よりも下流に配置される、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記定着手段は、シートを加熱する加熱ローラと、前記加熱ローラに当接して前記定着ニップ部を形成する対向ローラとを有し、
    前記第2ベルトは、シートの搬送方向において前記第1ベルトよりも下流に配置され、シートを搬送するシート搬送面を有し、
    前記シート搬送面からシートの搬送方向の下流側に伸ばした仮想線は、前記定着ニップ部の前記加熱ローラと前記対向ローラとに接する接線であるニップ線と、シートの搬送方向において前記定着ニップ部よりも下流で交差する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. シートの搬送方向に直交する幅方向に視て、前記第2ベルトよりも下流で前記仮想線と交差し、かつ、前記シート搬送面を搬送されたシートの先端を前記定着ニップ部に向けて案内する案内面を有するガイド部材を備える、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. シートの搬送方向において前記転写ニップ部よりも上流に配置される検知位置でのシートの有無を検知するシート検知手段、を備え、
    前記制御手段は、シートの先端が前記検知位置に到達してから所定時間が経過した場合に、前記第1切替処理を実行可能である、
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記第2吸引力は前記空気吸引部のファンの停止している、
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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