JP2021170967A - ゼリー菓子、ゼリー菓子の製造方法、及び冷凍ゼリーの食感の改良方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゼリーと植物具材を混合しても、冷凍下においてゼリーの匙通りが良く、滑らかな食感を有し、かつ、程よい甘さを有する植物具材入り冷凍ゼリー菓子を提供する。【解決手段】少なくとも、ゲル化したゼリー液と植物具材を冷凍して製造される冷凍ゼリー菓子であって、植物具材と混合する前のゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含み、植物具材と混合する前のゼリー液において、Brix値で表される可溶性固形分量が、30.0°以上40.0°以下である、冷凍ゼリー菓子。【選択図】 なし
Description
本発明は食品に関し、ゼリー菓子、ゼリー菓子の製造方法、及び冷凍ゼリーの食感の改良方法に関する。
従来、カップ内に果肉を含有させた氷菓子を製造するためには、アイスミックスと果肉をフリーザーの中で均一に混合させる必要がある。特許文献1は、アイスミックスと果肉の混合状態において、混合しすぎを防止し、かつ混合比率を制御するための技術を記載している。しかし、特許文献1に記載された技術は、アイスミックスと果肉を均一に充填するための特殊な充填装置を必要とする。また、特許文献1に記載された充填装置は、果肉のサイズに制約があり、果肉が崩れないように充填することは困難である。
また、果肉入り氷菓子の製造において、凍結させた氷菓子ベースと、未凍結の果肉調整品と、をカップ内で混ぜると、果肉調整品の温度が高いために、氷菓子ベースの細かい氷結晶と空気泡が破壊される。その後に、氷菓子ベースと果肉調整品の混合物を凍結すると、混合物の食感が硬くなる。これに対し、特許文献2は、緩慢凍結した果肉調整品を用いる方法を記載している。しかし、特許文献2に記載された方法においても、果肉調整品の大きさは、5mm立方から20mm立方が好ましいとされている。
したがって、従来の果肉入り冷凍菓子においては、冷凍菓子内部の果肉が崩れているか、あるいは冷凍菓子内部に果肉を混合させずに、冷凍菓子上に果肉を配置している。
特許文献3、4は、混合する果肉調整品を緩慢凍結することや、冷菓ミックスと果肉又は野菜といった具材を零下にて混合することを開示している。
一方、菓子に増粘多糖類を含ませることにより、冷凍すると氷菓子となり、解凍して冷蔵するとチルドデザートとなる多用途菓子の製造方法が検討されている。しかし、増粘多糖類による従来のゲル化技術を多用途菓子の製造に応用すると、10℃付近まで冷却するエージング工程やフリージング工程において、増粘多糖類がゲル化し、充填ノズルや生産ラインが詰まるという問題がある。これに対し、特許文献5から7は、例えば、凍結に至らない低温ではゾル状で扱いやすい多糖類を提案している。しかし、使用できる多糖類の種類に制約があることは好ましくない。
従来のゼリーの製造装置を用いて従来のゼリーを製造し、製造後のゼリーを冷凍すれば、使用できる多糖類に制約はない。しかし、従来の冷凍ゼリーは、硬い氷結晶によるザクザクした食感を供する。これに対し、特許文献8、9は、冷凍ゼリーのザクザクした食感を抑制する技術を記載している。しかし、特許文献8、9に記載された技術は、冷凍ゼリーの食感を、常温のゼリーの食感に近づけるに過ぎない。また、特許文献10、11は、解凍後の食品のざらついた食感を改良する技術を記載しているが、冷凍食品の食感を改良する技術ではない。
特許文献12は、ゼリー液を構成する糖類の組成及び糖度(Brix)の範囲を特定する冷凍ゼリーの製造方法を開示している。特許文献12は、ゼリー液を構成する糖類の組成を、果糖40〜65重量%、ブドウ糖30〜55重量%、その他の糖類0〜10重量%とし、かつ糖度をBrix30〜50としたゼリー液を容器に充填し、冷却してゲル化させる工程を経た後に冷凍することで、冷凍状態において、一般的な冷蔵状態におけるゼリーと異なる食感を有し、かつ、歯入りのしやすい新食感のゼリーを提供できるとしている。
特許文献13は、甘味成分として、二種以上の単糖類又は単糖類と糖アルコールとを含み、その糖度が50Brix以上である耐凍性ゼリーを開示している。特許文献13は、単糖類を二種以上又は単糖類と糖アルコールとを併用することにより、冷凍時における氷晶の析出のみならず糖の晶析を防止し、耐凍性に優れるとともに、冷凍状態でも軟らかく、そのまま喫食することができるゼリーを提供できるとしている。特許文献13は、糖アルコールの使用例としてソルビトールを例示している。
特許文献14は、ゼラチン及び寒天を含み、固形分を25〜35質量%含む冷凍ゼリーを開示している。特許文献14は、冷凍下においてもちっと感があって歯入りがよく、自然でソフトなゼリー食感を有する冷凍ゼリーを提供できるとしている。
特許文献15は、水溶性糖類混合物と、エリスリトールと、カラギーナン及びローカストビーンガムの組み合わせからなる植物抽出多糖類を含むゲル化剤と、を含有するゼリー組成物を開示している。特許文献15は、水溶性糖類混合物として、ブドウ糖、果糖、ショ糖、及び粉飴を例示している。特許文献15は、水溶性糖類混合物を6〜25重量%、糖アルコールを2〜6重量%の配合率とし、Brix値を低く抑え(Bx15°〜30°)ることにより、清涼感のある心地よい甘味を実現するとしている。
特許文献12は、糖類の組成及び糖度(Brix)の範囲を特定することで、歯入りのしやすい新食感のゼリーを提供できるとしているが、単糖主体で構成されており、甘味度が計算上69以上となり、一般的なゼリー菓子としては甘さが強すぎるという課題がある。
特許文献13に開示されたゼリー菓子は、多量の糖と糖アルコールを使用しており、甘味度が40近くあり、一般的なゼリー菓子としては甘さが強すぎるという課題がある。
特許文献14に開示されたゼリーは、ゼラチンを使用することを前提としている。ゼラチンは融点が23〜30℃と低く、冷凍する前に常温保存する際の保存性に課題がある。
特許文献15は、低Brixで心地よい甘味のゼリー飲料を製造する技術を記載している。しかし、特許文献15に記載されたゼリー飲料は、パウチ容器に充填して、吸い口から吸引する喫食シーンを想定しており、植物具材等の固形物と共に喫食することを想定したゼリー菓子ではない。
本発明者らの知見によれば、植物具材とゼリー液を混合した場合、植物具材周辺のゼリー液は植物具材からの離水等の影響によりBrix値が下がり得る。その結果、冷凍ゼリーとして喫食するのに適したゼリー液を用いた場合であっても、植物具材と混合した状態で冷凍した場合、匙通りの悪いシャリシャリとした食感となってしまうという課題がある。
そこで、本発明は、ゼリーと植物具材を混合しても、冷凍下においてゼリーの匙通りが良く、滑らかな食感を有し、かつ、程よい甘さを有する植物具材入り冷凍ゼリー菓子、ゼリー菓子の製造方法、及び冷凍ゼリーの食感の改良方法を提供することを課題とする。
本発明の態様によれば、少なくとも、ゲル化したゼリー液と植物具材を冷凍して製造される冷凍ゼリー菓子であって、植物具材と混合する前のゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含み、植物具材と混合する前のゼリー液において、Brix値で表される可溶性固形分量が、30.0°以上40.0°以下である、冷凍ゼリー菓子が提供される。
上記の冷凍ゼリー菓子において、ゼリー液が、トレハロース及びソルビトールをさらに含んでいてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子において、ゼリー液と植物具材が混合され、冷凍されてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子が、カップ入りで供されてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子において、ゲル化され、冷凍させたゼリー液の匙通りがよくてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子において、ゲル化され、冷凍させたゼリー液が口溶けのよい食感を供してもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子において、ゲル化され、冷凍させたゼリー液が滑らかな食感を供してもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子において、植物具材が、果肉及び葉肉の少なくとも一方であってもよい。
また、本発明の態様によれば、ゲル化したゼリー液と植物具材を冷凍することを含む冷凍ゼリー菓子の製造方法であって、植物具材と混合する前のゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含み、植物具材と混合する前のゼリー液において、Brix値で表される可溶性固形分量が、30.0°以上40.0°以下である、冷凍ゼリー菓子の製造方法が提供される。
上記の冷凍ゼリー菓子の製造方法において、ゼリー液が、トレハロース及びソルビトールをさらに含んでいてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子の製造方法が、冷凍する前に、ゼリー液と植物具材を混合することをさらに含んでいてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子の製造方法が、冷凍する前に、ゼリー液をカップに充填することをさらに含んでいてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子の製造方法において、植物具材が、果肉及び葉肉の少なくとも一方であってもよい。
また、本発明の態様によれば、冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法であって、冷凍されるゼリー液に、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含ませ、Brix値で表される可溶性固形分量を30.0°以上40.0°以下にすることと、ゲル化したゼリー液と植物具材を冷凍することと、を含む、冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法が提供される。
上記の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法において、ゼリー液が、トレハロース及びソルビトールをさらに含んでいてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法が、冷凍する前に、ゼリー液と植物具材を混合することをさらに含んでいてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法が、冷凍する前に、ゼリー液をカップに充填することをさらに含んでいてもよい。
上記の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法において、植物具材が、果肉及び葉肉の少なくとも一方であってもよい。
本発明によれば、ゼリーと植物具材を混合しても、冷凍下においてゼリーの匙通りが良く、滑らかな食感を有し、かつ、程よい甘さを有する植物具材入り冷凍ゼリー菓子、ゼリー菓子の製造方法、及び冷凍ゼリーの食感の改良方法を提供可能である。
実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、少なくとも、ゲル化したゼリー液と植物具材を冷凍して製造される冷凍ゼリー菓子である。植物具材と混合する前のゼリー液は、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含む。植物具材と混合する前のゼリー液において、Brix値で表される可溶性固形分量は、30.0°以上40.0°以下である。冷凍させたゼリー液は、ゲル化したゼリー液を冷凍させて得られる。
実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、例えば、ゼラチンを含まない。
異性化液糖は、果糖ぶどう糖液糖であってもよい。植物具材と混合する前のゼリー液は、異性化液糖を、5.00重量%以上、5.50重量%以上、5.60重量%以上、5.70重量%以上、5.80重量%以上、5.90重量%以上、あるいは6.00重量%以上含む。また、植物具材と混合する前のゼリー液は、異性化液糖を、9.00重量%以下、8.90重量%以下、8.80重量%以下、8.70重量%以下、8.60重量%以下、あるいは8.50重量%以下含む。
植物具材と混合する前のゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖を含むことにより、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液の匙通りがよりよくなり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が口溶けのよりよい食感を供することが可能であり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液がより滑らかな食感を供することが可能である。また、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が、程よい甘みと、良い風味を供することが可能である。
ショ糖は砂糖であってもよい。植物具材と混合する前のゼリー液は、ショ糖を、3.50重量%以上、3.60重量%以上、3.70重量%以上、3.80重量%以上、3.90重量%以上、あるいは4.00重量%以上含む。また、植物具材と混合する前のゼリー液は、ショ糖を、6.00重量%以下、5.90重量%以下、5.80重量%以下、5.70重量%以下、あるいは5.60重量%以下含む。
植物具材と混合する前のゼリー液が、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖を含むことにより、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液の匙通りがよりよくなり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が口溶けのよりよい食感を供することが可能であり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液がより滑らかな食感を供することが可能である。また、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が、程よい甘みと、良い風味を供することが可能である。
粉飴のデキストロース当量(DE)値は、例えば、24以上26以下である。植物具材と混合する前のゼリー液は、粉飴を、10.00重量%以上、11.00重量%以上、12.00重量%以上、あるいは13.00重量%以上含む。また、植物具材と混合する前のゼリー液は、粉飴を、20.00重量%以下、19.00重量%以下、あるいは18.00重量%以下含む。
植物具材と混合する前のゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、及び3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖と共に、10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含むことにより、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液の匙通りがよりよくなり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が口溶けのよりよい食感を供することが可能であり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液がより滑らかな食感を供することが可能である。また、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が、程よい甘みと、良い風味を供することが可能である。
植物具材と混合する前のゼリー液におけるBrix値で表される可溶性固形分量は、例えば、30.0°以上、32.0°以上、34.0°以上、あるいは36.0°以上である。また、植物具材と混合する前のゼリー液におけるBrix値で表される可溶性固形分量は、例えば、40.0°以下、39.5°以下、39.0°以下、38.5°以下、38.0°以下、37.5°以下、37.2°以下、37.1°以下、あるいは37.0°以下である。植物具材と混合する前のゼリー液は、異性化液糖、ショ糖、及び粉飴以外の糖分を含んでいてもよいが、異性化液糖、ショ糖、及び粉飴以外の糖分を含んだ場合も、Brix値は上記範囲内であることが好ましい。異性化液糖、ショ糖、及び粉飴以外の糖分の例としては、果糖、及び果汁に含まれる糖分が挙げられるが、特に限定されない。
植物具材と混合する前のゼリー液のBrix値を30.0°以上40.0°以下とすることにより、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液の匙通りがよりよくなり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が口溶けのよりよい食感を供することが可能であり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液がより滑らかな食感を供することが可能である。また、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が、程よい甘みと、良い風味を供することが可能である。また、ゼリー液が果汁を含む場合、あるいは、ゼリー液が植物具材と混合される場合、植物具材と混合する前のゼリー液のBrix値を30.0°以上40.0°以下とすることにより、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が、果実の自然な甘みと味わいを供することが可能である。
植物具材と混合する前のゼリー液は、任意で、トレハロースをさらに含んでいてもよい。植物具材と混合する前のゼリー液は、トレハロースを、例えば、3.0重量%以上、3.1重量%以上、3.2重量%以上、3.3重量%以上、3.4重量%以上、あるいは3.5重量%以上含む。また、植物具材と混合する前のゼリー液は、トレハロースを、例えば、7.50重量%以下、6.50重量%以下、あるいは5.50重量%以下含む。
植物具材と混合する前のゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴と共に、3.0重量%以上7.50重量%以下のトレハロースを含むことにより、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液の匙通りがさらによりよくなり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が口溶けのさらによりよい食感を供することが可能であり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液がさらにより滑らかな食感を供することが可能である。
植物具材と混合する前のゼリー液は、任意で、ソルビトールをさらに含んでいてもよい。植物具材と混合する前のゼリー液は、ソルビトールを、例えば、2.0重量%以上、2.1重量%以上、2.2重量%以上、2.3重量%以上、2.4重量%以上、あるいは2.5重量%以上含む。また、植物具材と混合する前のゼリー液は、ソルビトールを、例えば、7.50重量%以下、6.50重量%以下、5.50重量%以下、あるいは5.00重量%以下含む。
植物具材と混合する前のゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴と共に、2.0重量%以上7.50重量%以下のソルビトールを含むことにより、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液の匙通りがさらによりよくなり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が口溶けのさらによりよい食感を供することが可能であり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液がさらにより滑らかな食感を供することが可能である。
植物具材と混合する前のゼリー液は、任意で、果汁を含んでいてもよい。果汁の例としては、シャインマスカットの果汁、ぶどうの果汁、パインの果汁、メロンの果汁、マンゴーの果汁、洋ナシの果汁、白桃の果汁、黄桃の果汁、みかんの果汁、及びリンゴの果汁が挙げられるが、特に限定されない。果汁は、ストレート果汁であってもよいし、濃縮果汁であってもよい。植物具材と混合する前のゼリー液は、任意で、野菜汁を含んでいてもよい。野菜汁の例としては、トマトの汁が挙げられるが、特に限定されない。
植物具材と混合する前のゼリー液は、果汁及び/又は野菜汁を、ストレート換算で、例えば、1.0重量%以上、1.5重量%以上、2.0重量%以上、あるいは2.5重量%以上含む。また、植物具材と混合する前のゼリー液は、果汁及び/又は野菜汁を、ストレート換算で、例えば、45.0重量%以下、40.0重量%以下、35.0重量%以下、あるいは30.0重量%以下含む。
植物具材と混合する前のゼリー液のpHは、例えば、3.40以上、3.45以上、3.50以上、あるいは3.55以上である。また、植物具材と混合する前のゼリー液のpHは、例えば、4.20以下、4.10以下、4.00以下、あるいは3.90以下である。ゼリー液のpHを4.20以下とし、後述する加熱殺菌を実施することにより、ゼリー液を冷凍する前に、常温保存が可能である。
植物具材は、固形の植物具材である。植物具材の例としては、果肉及び葉肉が挙げられるが、特に限定されない。果肉の例としては、シャインマスカットの果肉、ぶどうの果肉、パインの果肉、メロンの果肉、マンゴーの果肉、洋ナシの果肉、白桃の果肉、黄桃の果肉、みかんの果肉、及びリンゴの果肉が挙げられるが、特に限定されない。葉肉の例としては、アロエベラの葉肉が挙げられるが、特に限定されない。植物具材の他の例としては、ナタデココ、及び野菜等が挙げられるが、特に限定されない。野菜の例としては、トマトが挙げられるが、特に限定されない。実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、様々な種類の植物具材を含んでいてもよいし、1種類の植物具材を含んでいてもよい。
実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、冷凍させる前のゼリー液と冷凍させる前の植物具材の合計に対し、冷凍させる前の植物具材を例えば30重量%以上、35重量%以上、あるいは40重量%以上含んでいてもよい。実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、冷凍させる前のゼリー液と冷凍させる前の植物具材の合計に対し、冷凍させる前の植物具材を例えば55重量%以下、50重量%以下、あるいは45重量%以下含んでいてもよい。
実施形態に係る冷凍ゼリー菓子においては、異性化液糖、ショ糖及び粉飴を上述のとおり含み、Brix値を上述のとおり調整することにより、植物具材からゼリー液又はゲル化したゼリー液への離水を少なくとも部分的に低減することが可能である。実施形態に係る冷凍ゼリー菓子においては、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液の匙通りがよりよくなり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液が口溶けのよりよい食感を供することが可能であり、ゲル化して冷凍した状態でゼリー液がより滑らかな食感を供することが可能である。
実施形態に係る冷凍ゼリー菓子において、冷凍させる前のゼリー液と冷凍させる前の植物具材が混合されていてもよい。冷凍ゼリー菓子において、植物具材が当該植物具材の形状を保っていてもよいし、植物具材がスライスされていてもよい。
実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、カップ入りで供されてもよい。なお、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、冷凍する前に製造業者から常温又は冷蔵温度にて販売され、物流過程や店舗にて冷凍され、販売されてもよい。あるいは、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、冷凍する前に店舗にて常温又は冷蔵温度にて販売され、消費者が冷凍してもよい。
次に、図1から図3を参照して、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子の製造方法、搬送方法、及び販売方法を説明する。
ステップS101で、水を例えば70℃以上90℃以下に加熱し、温水にする。ステップS102で、温水に、異性化液糖を、ゼリー液における終濃度が5.00重量%以上9.00重量%以下となるよう加える。また、温水に、ショ糖を、ゼリー液における終濃度が3.50重量%以上6.00重量%以下となるよう加える。また、温水に、粉飴を、ゼリー液における終濃度が10.00重量%以上20.00重量%以下となるよう加える。
ステップS103で、異性化液糖、ショ糖、及び粉飴を添加された温水に、トレハロースを、ゼリー液における終濃度が、例えば、3.0重量%以上7.50重量%以下となるよう加える。
ステップS104で、異性化液糖、ショ糖、及び粉飴を添加された温水に、ソルビトールを、ゼリー液における終濃度が、例えば、2.0重量%以上7.50重量%以下となるよう加える。なお、ステップS103とステップS104は同時に実施してもよいし、ステップS104を先に実施し、ステップS103を後に実施してもよい。
ステップS105で、トレハロース及びソルビトールを添加された温水に、ゲル化剤製剤を添加する。ゲル化剤製剤は、例えば、増粘多糖類、加工デンプン、寒天、こんにゃく粉等を含み得る。ステップS106で、ゲル化剤製剤を添加された温水を、例えば5分間以上15分以下、85℃以上95℃以下に加熱し、ゲル化剤製剤を溶解させ、ゼリーの原料液を得る。
ステップS201で、ゼリーの原料液に果汁を添加する。ステップS202で、ゼリーの原料液に香料を添加する。ステップS203で、ゼリーの原料液に着色料を添加する。ステップS204で、ゼリーの原料液にビタミンC等の酸化防止剤を添加する。ステップS205で、ゼリーの原料液に酸味料を添加する。ステップS206で、ゼリーの原料液のpH及びBrix値を測定し、ゼリーの原料液のpHが例えば3.40以上4.20以下であること、Brix値が例えば30.0°以上40.0°以下であることを確認する。Brix値を確認したゼリーの原料液を、ゼリー液とする。
ステップS301で、植物具材を含む例えば缶を開き、ステップS302で植物具材を水洗する。ステップS303で、品質基準に基づき、植物具材を選別する。ステップS401で、選別された植物具材を搬送し、植物具材をカップに入れる。ステップS402で、ゼリー液をカップに充填する装置にゼリー液を送液する。送液する際のゼリー液は、例えば70℃以上である。ステップS403で、植物具材が入っているカップに例えば70℃以上のゼリー液を充填する。これにより、ゼリー液と植物具材が混合される。ゼリー液と植物具材の混合物における植物具材の割合は、例えば30重量%以上55重量%以下である。その後、カップに蓋をする。
ステップS501で、カップ中のゼリー液と植物具材の混合物を、例えば芯温が70℃以上、75℃以上、あるいは80℃以上になるように、加熱殺菌する。ステップS502で、カップ中のゼリー液と植物具材の混合物を例えば20℃以下に冷却し、ゼリー液を固化し、ゼリーにする。これにより、実施形態に係るゼリー部と植物具材を含むゼリー菓子が完成する。ステップS503で、蓋をしたカップを段ボール等で包装する。その後、ゼリー菓子は常温で保存してもよい。ステップS504で、ゼリー菓子を倉庫又は店舗に常温で出荷し、ステップS505で、倉庫又は店舗にて、ゼリー菓子を冷凍する。これにより、実施形態に係る冷凍させたゼリー部と冷凍させた植物具材を含む冷凍ゼリー菓子が完成する。ステップS506で、冷凍されたゼリー菓子を販売する。なお、消費者が、冷凍されていないゼリー菓子を購入し、消費者が、ゼリー菓子を冷凍してもよい。
従来のゼリーのBrix値は、例えば、15°から20°である。このような従来のゼリーを冷凍すると、食感が硬い氷結晶のようになる。
これに対し、従来のゼリーに、キサンタンガム、イオタカラギナン、ローカストビーンガム、及びβ−1,3−グルカンを主鎖とする高分子物質を添加することにより、冷凍ゼリーの食感を改良することが提案されている。しかし、当該高分子物質を従来のゼリーに添加しても、硬い氷結晶のような食感は改善されるものの、冷凍ゼリーの食感が常温のゼリーの食感に近づくに過ぎない。
また、従来のゼリーに、0.8重量%から2重量%のゼラチン及び0.05重量%から0.3重量%の寒天を添加することにより、冷凍ゼリーの食感を改良することが提案されている。しかし、当該配合比でゼラチン及び寒天を従来のゼリーに添加しても、硬い氷結晶のような食感は改善されるものの、冷凍ゼリーの食感が常温のゼリーの食感に近づくに過ぎない。
これに対し、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、冷凍した状態で、ゼリー部の匙通りがよい。また、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、冷凍した状態で、ゼリー部が口溶けのよい食感を供することが可能である。さらに、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、冷凍した状態で、ゼリー部が滑らかな食感を供することが可能である。このように、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子のゼリー部は、冷凍した状態で、常温のゼリーの食感及び氷結晶の食感とは異なる、新しい食感を提供することが可能である。
また、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、製造工程において冷凍する必要がなく、常温で出荷することが可能であるため、従来のゼリー菓子の製造装置を用いて製造することが可能である。そのため、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子は、崩れていない植物具材をゼリーに対して高い含有量で均一に含むことが可能である。なお、崩れていない植物具材とは、例えば、植物具材そのものの本来の形状が保たれていることや、スライスされた植物具材において、スライス面が保たれていることなどを指す。そのため、実施形態に係る冷凍ゼリー菓子を冷凍すると、従来にない、崩れていない植物具材を含有するゼリー菓子を供することが可能である。
(実施例1:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
水を80℃に加熱し、温水にした。温水に、表1に示すように、異性化液糖を終濃度が8.40重量%になるように加え、ショ糖である砂糖を終濃度が5.60重量%になるよう加え、DE値が24以上26以下である粉飴を終濃度が13.0重量%になるように加え、果糖を終濃度が2.00重量%になるように加えた。
水を80℃に加熱し、温水にした。温水に、表1に示すように、異性化液糖を終濃度が8.40重量%になるように加え、ショ糖である砂糖を終濃度が5.60重量%になるよう加え、DE値が24以上26以下である粉飴を終濃度が13.0重量%になるように加え、果糖を終濃度が2.00重量%になるように加えた。
温水にトレハロースを終濃度が5.00重量%となるよう加え、ソルビトールを終濃度が3.00重量%となるよう加えた。トレハロース及びソルビトールを添加された温水に、ゲル化剤製剤を、終濃度が0.70重量%になるよう添加した。ゲル化剤製剤を添加された温水を、10分、85℃に加熱し、ゲル化剤製剤を溶解させ、ゼリーの原料液を得た。
ゼリーの原料液に果汁、香料製剤、及び着色料製剤を添加した。また、ゼリーの原料液にビタミンCを含む酸化防止剤、及び酸味料製剤を添加した。その後、ゼリーの原料液のpHが約3.7であることを確認した。また、ゼリーの原料液のBrix値をデジタル糖度計(株式会社アタゴ)で測定し、Brix値が約37.0°であることを確認した。Brix値を確認したゼリーの原料液をゼリー液とした。
52gのアロエベラの葉肉、及び15gのぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉及び葉肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、カップ中のゼリー液と果肉及び葉肉の混合物を、芯温が80℃以上になるように、加熱殺菌した。カップ中のゼリー液と果肉及び葉肉の混合物を20℃以下に冷却し、ゼリー液を固化し、ゼリーにした。これにより、実施例1に係るゼリーと果肉を含むゼリー菓子が完成した。その後、ゼリー菓子を常温で保存し、保存期間経過後、ゼリー菓子を冷凍し、実施例1に係る冷凍ゼリー菓子が完成した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、実施例1に係る冷凍したゼリー菓子は、果肉及び葉肉以外のゼリーの部分(以下、「ゼリー部」という。)の匙通りがとても良かった。また、官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、実施例1に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部からは、口溶けのとても良い食感を得られた。さらに、官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、実施例1に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部からは、とても良い滑らかな食感が得られた。またさらに、官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、実施例1に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、甘みが程よく、風味がとても良かった。官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、実施例1に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、とても良かった。
(実施例2:ぶどう味冷凍ゼリー菓子)
配合が表2のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例2に係るぶどう味のゼリー液を作製した。実施例2に係るゼリー液のpHは約3.6であった。また、実施例2に係るゼリー液のBrix値は約37.0°であった。
配合が表2のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例2に係るぶどう味のゼリー液を作製した。実施例2に係るゼリー液のpHは約3.6であった。また、実施例2に係るゼリー液のBrix値は約37.0°であった。
37gのアロエベラの葉肉、及び30gのぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉及び葉肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、実施例1と同様の方法により、実施例2に係るぶどう味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、実施例2に係るぶどう味の冷凍ゼリー菓子を評価したところ、実施例1と同様にとても良かった。
(実施例3:パイン味冷凍ゼリー菓子)
配合が表3のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例3に係るパイン味のゼリー液を作製した。なお、ピューレは、果汁と同時に配合した。実施例3に係るゼリー液のpHは約3.6であった。また、実施例3に係るゼリー液のBrix値は約37.0°であった。
配合が表3のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例3に係るパイン味のゼリー液を作製した。なお、ピューレは、果汁と同時に配合した。実施例3に係るゼリー液のpHは約3.6であった。また、実施例3に係るゼリー液のBrix値は約37.0°であった。
67gのパイン果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、実施例1と同様の方法により、実施例3に係るパイン味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、実施例3に係るパイン味の冷凍ゼリー菓子を評価したところ、実施例1と同様にとても良かった。
(実施例4:メロン味冷凍ゼリー菓子)
配合が表4のとおりであること以外は実施例3と同様に、実施例4に係るメロン味のゼリー液を作製した。実施例4に係るゼリー液のpHは約3.85であった。また、実施例4に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
配合が表4のとおりであること以外は実施例3と同様に、実施例4に係るメロン味のゼリー液を作製した。実施例4に係るゼリー液のpHは約3.85であった。また、実施例4に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
42gのマンゴー果肉と、25gの洋ナシ果肉と、をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、実施例1と同様の方法により、実施例4に係るメロン味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、実施例4に係るメロン味の冷凍ゼリー菓子を評価したところ、実施例1と同様にとても良かった。
(実施例5:白桃味冷凍ゼリー菓子)
配合が表5のとおりであること以外は実施例3と同様に、実施例5に係る白桃味のゼリー液を作製した。なお、洋酒は、果汁と同時に配合した。植物油脂と乳化剤は、酸化防止剤の前に添加した。実施例5に係るゼリー液のpHは約3.60であった。また、実施例5に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
配合が表5のとおりであること以外は実施例3と同様に、実施例5に係る白桃味のゼリー液を作製した。なお、洋酒は、果汁と同時に配合した。植物油脂と乳化剤は、酸化防止剤の前に添加した。実施例5に係るゼリー液のpHは約3.60であった。また、実施例5に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
67gの白桃果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、実施例1と同様の方法により、実施例5に係る白桃味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、実施例5に係る白桃味の冷凍ゼリー菓子を評価したところ、実施例1と同様にとても良かった。
(実施例6:白桃味冷凍ゼリー菓子)
配合が表6のとおりであること以外は実施例5と同様に、実施例6に係る白桃味のゼリー液を作製した。実施例6に係るゼリー液のpHは約3.60であった。また、実施例6に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
配合が表6のとおりであること以外は実施例5と同様に、実施例6に係る白桃味のゼリー液を作製した。実施例6に係るゼリー液のpHは約3.60であった。また、実施例6に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
31gの白桃果肉と36gの黄桃果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、実施例1と同様の方法により、実施例6に係る白桃味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、実施例6に係る白桃味の冷凍ゼリー菓子を評価したところ、実施例1と同様にとても良かった。
(実施例7:ミックスフルーツ味冷凍ゼリー菓子)
配合が表7のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例7に係るミックスフルーツ味のゼリー液を作製した。なお、洋酒は、果汁と同時に配合した。実施例7に係るゼリー液のpHは3.65であった。また、実施例7に係るゼリー液のBrix値は約36.5°であった。
配合が表7のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例7に係るミックスフルーツ味のゼリー液を作製した。なお、洋酒は、果汁と同時に配合した。実施例7に係るゼリー液のpHは3.65であった。また、実施例7に係るゼリー液のBrix値は約36.5°であった。
25gのみかん果肉と20gのマンゴー果肉と10gの白桃果肉と12gのパイン果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、実施例1と同様の方法により、実施例7に係るミックスフルーツ味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、実施例7に係るミックスフルーツ味の冷凍ゼリー菓子を評価したところ、実施例1と同様にとても良かった。
(実施例8:梨味冷凍ゼリー菓子)
配合が表8のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例8に係る梨味のゼリー液を作製した。実施例8に係るゼリー液のpHは約3.60であった。また、実施例8に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
配合が表8のとおりであること以外は実施例1と同様に、実施例8に係る梨味のゼリー液を作製した。実施例8に係るゼリー液のpHは約3.60であった。また、実施例8に係るゼリー液のBrix値は約36.0°であった。
45gのりんご果肉と22gのマンゴー果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。内容総量に占める果肉の重量比は44.7%であり、ゼリー液の重量比は55.3%であった。その後、実施例1と同様の方法により、実施例8に係る梨味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、実施例8に係る梨味の冷凍ゼリー菓子を評価したところ、実施例1と同様にとても良かった。
(参考例1:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表9のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例1に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例1に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例1に係るゼリー液のBrix値は約37.1°であった。
配合が表9のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例1に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例1に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例1に係るゼリー液のBrix値は約37.1°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例1に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0から60%の参考例1に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがとても良かった。また、官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0から40%の参考例1に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部からは、口溶けのとても良い、滑らかな食感を得られた。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例1に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部からは、やや食感が硬くなるものの、口溶けの良い、滑らかな食感を得られた。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0から60%の参考例1に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、甘みが程よく、風味がとても良かった。また、官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0から40%の参考例1に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、とても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例1に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良かった。
(参考例2:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表10のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例2に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例2に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例2に係るゼリー液のBrix値は約37.4°であった。
配合が表10のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例2に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例2に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例2に係るゼリー液のBrix値は約37.4°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例2に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りが良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがやや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りが良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部からは、口溶けの良い、滑らかな食感を得られた。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はやや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感は良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0から40%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、甘みが程よく、風味が良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味がやや良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0から20%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、やや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例2に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良くなかった。
(参考例3:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表11のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例3に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例3に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例3に係るゼリー液のBrix値は約36.9°であった。
配合が表11のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例3に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例3に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例3に係るゼリー液のBrix値は約36.9°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例3に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りが良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部からは、口溶けのとても良い、滑らかな食感を得られた。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感は良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、甘みが強く、風味がやや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%及び60%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味が良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0から40%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例3に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、やや良くなかった。
(参考例4:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表12のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例4に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例4に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例4に係るゼリー液のBrix値はBrix値が約27.6°であった。
配合が表12のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例4に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例4に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例4に係るゼリー液のBrix値はBrix値が約27.6°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例4に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがやや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%及び60%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りが良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はやや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%及び60%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感は良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味がやや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%及び60%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味が良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、やや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が20%から60%の参考例4に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良くなかった。
(参考例5:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表13のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例5に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例5に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例5に係るゼリー液のBrix値は約44.4°であった。
配合が表13のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例5に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例5に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例5に係るゼリー液のBrix値は約44.4°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例5に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例5に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例5に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがやや良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例5に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例5に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はやや良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例5に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、甘みが強く、風味がやや良くなかった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例5に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味が良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から60%の参考例5に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、やや良くなかった。
(参考例6:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表14のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例6に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例6に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例6に係るゼリー液のBrix値は約52.2°であった。
配合が表14のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例6に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例6に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例6に係るゼリー液のBrix値は約52.2°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例6に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例6に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例6に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りが良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から60%の参考例6に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はやや良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から60%の参考例6に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、甘みが強く、風味が良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から60%の参考例6に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良くなかった。
(参考例7:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表15のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例7に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例7に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例7に係るゼリー液のBrix値は約37.4°であった。
配合が表15のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例7に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例7に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例7に係るゼリー液のBrix値は約37.4°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例7に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例7に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例7に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがやや良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例7に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例7に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感は良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から60%の参考例7に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味が良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例7に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例7に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、やや良くなかった。
(参考例8:シャインマスカット味冷凍ゼリー菓子)
配合が表16のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例8に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例8に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例1に係るゼリー液のBrix値は約37.3°であった。
配合が表16のとおりであること以外は実施例1と同様に、参考例8に係るシャインマスカット味のゼリー液を作製した。参考例8に係るゼリー液のpHは約3.70であった。また、参考例1に係るゼリー液のBrix値は約37.3°であった。
重量比52:15でアロエベラの葉肉とぶどう果肉をカップに入れた。次に、76℃以上のゼリー液を内容総量が150gとなるようにカップに充填し、カップに蓋をした。果肉及び葉肉とゼリー液の内容総量150gに対し、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、40%、及び60%になるよう、4種類の充填を行った。その後、実施例1と同様の方法により、参考例8に係るシャインマスカット味の冷凍ゼリー菓子を作製した。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが、とても良い、良い、やや良くない、良くないの4段階で評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りがとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りが良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子は、ゼリー部の匙通りが良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%及び20%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はとても良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%及び60%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部の食感はやや良くなかった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%、20%、及び60%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味が良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が40%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子のゼリー部は、風味がとても良かった。
官能評価の経験を積んだ4人のテスターが評価したところ、果肉及び葉肉の合計の重量比が0%から40%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、良かった。果肉及び葉肉の合計の重量比が60%の参考例8に係る冷凍したゼリー菓子全体としての評価は、やや良くなかった。
Claims (18)
- 少なくとも、ゲル化したゼリー液と植物具材を冷凍して製造される冷凍ゼリー菓子であって、
前記植物具材と混合する前の前記ゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含み、
前記植物具材と混合する前の前記ゼリー液において、Brix値で表される可溶性固形分量が、30.0°以上40.0°以下である、
冷凍ゼリー菓子。 - 前記ゼリー液が、トレハロース及びソルビトールをさらに含む、請求項1に記載の冷凍ゼリー菓子。
- 前記ゼリー液と前記植物具材が混合され、冷凍される、請求項1又は2に記載の冷凍ゼリー菓子。
- カップ入りで供される、請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子。
- 前記ゲル化され、冷凍させたゼリー液の匙通りがよい、請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子。
- 前記ゲル化され、冷凍させたゼリー液が口溶けのよい食感を供する、請求項1から5のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子。
- 前記ゲル化され、冷凍させたゼリー液が滑らかな食感を供する、請求項1から6のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子。
- 前記植物具材が、果肉及び葉肉の少なくとも一方である、請求項1から7のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子。
- ゲル化したゼリー液と植物具材を冷凍することを含む冷凍ゼリー菓子の製造方法であって、
前記植物具材と混合する前の前記ゼリー液が、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含み、
前記植物具材と混合する前の前記ゼリー液において、Brix値で表される可溶性固形分量が、30.0°以上40.0°以下である、
冷凍ゼリー菓子の製造方法。 - 前記ゼリー液が、トレハロース及びソルビトールをさらに含む、請求項9に記載の冷凍ゼリー菓子の製造方法。
- 冷凍する前に、前記ゼリー液と前記植物具材を混合することをさらに含む、請求項9又は10に記載の冷凍ゼリー菓子の製造方法。
- 冷凍する前に、前記ゼリー液をカップに充填することをさらに含む、請求項9から11のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子の製造方法。
- 前記植物具材が、果肉及び葉肉の少なくとも一方である、請求項9から12のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子の製造方法。
- 冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法であって、
冷凍されるゼリー液に、5.00重量%以上9.00重量%以下の異性化液糖、3.50重量%以上6.00重量%以下のショ糖、及び10.00重量%以上20.00重量%以下の粉飴を含ませ、Brix値で表される可溶性固形分量を30.0°以上40.0°以下にすることと、
ゲル化した前記ゼリー液と植物具材を冷凍することと、
を含む、冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法。 - 前記ゼリー液が、トレハロース及びソルビトールをさらに含む、請求項14に記載の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法。
- 冷凍する前に、前記ゼリー液と前記植物具材を混合することをさらに含む、請求項14又は15に記載の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法。
- 冷凍する前に、前記ゼリー液をカップに充填することをさらに含む、請求項14から16のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法。
- 前記植物具材が、果肉及び葉肉の少なくとも一方である、請求項14から17のいずれか1項に記載の冷凍ゼリー菓子の食感の改良方法。
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---|---|---|---|
JP2020076327A JP2021170967A (ja) | 2020-04-22 | 2020-04-22 | ゼリー菓子、ゼリー菓子の製造方法、及び冷凍ゼリーの食感の改良方法 |
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