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JP2021168761A - バルーンカテーテル - Google Patents

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英昭 請関
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Abstract

【課題】外管とバルーンとの接合部において、外管と内管が接合されるようにして、トルク性能を向上させることを可能としたバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】バルーンカテーテル1は、外管20の内面とバルーン30の内面とに亘って接着されて、外管20とバルーン30との接合を補助する補助部材40を有している。外管20とバルーン30との接合部において、外管20の外面とバルーン30の外面は同じ外径でフラットに接合されている。補助部材40の基端部よりも後方において、拡張用ルーメンH2は、メインルーメンH1と同軸の円環状に形成されている。外管20とバルーン30との接合部付近において、補助部材40の内面の円周方向の一部が内管10の外面に接合されることにより、拡張用ルーメンH2は、メインルーメンH1の外側に円弧環状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、バルーンカテーテルに関する。さらに詳細には、本発明は、特に、血管内視鏡による血管内膜の観察を行う際に血流を遮断するために用いられるバルーンカテーテルに関する。
従来、この種のバルーンカテーテルとしては、外管(カテーテル管)にバルーン(バルーン部)を接合するようにしたものが知られている(特許文献1)。
しかし、特許文献1に開示されたバルーンカテーテルの構成では、ストレートな外管の先端外周部にバルーンを被せて接合しているため、接合部が径方向外方に張り出して、外径が大きくなり、血管等への挿入時の抵抗が大きくなってしまうという課題があった。
そこで、特許文献2に開示されているように、接合部において外管の先端の外径を小さく縮径し、縮径した部分にバルーンを被せて接合するようにした低プロファイルのバルーンカテーテルが提案されている。
特開平7−265437号公報 特許第5470406号公報
しかし、特許文献2に開示されたバルーンカテーテルの構成では、外管とバルーンとの接合部において、外管と内管が接合されていないため、外管の回転に対して内管が追従しにくい。また、バルーンは肉薄で剛性が低いため、外管を回転させた際にバルーンが捻じれやすく、トルクがカテーテル先端に伝わりにくい。すなわち、特許文献2に開示されたバルーンカテーテルの構成では、トルク性能が劣るという課題がある。
そこで、本発明は、外管とバルーンとの接合部を低プロファイルとすることができ、外管とバルーンとの接合部において、外管と内管が接合されるようにして、トルク性能を向上させることを可能としたバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係るバルーンカテーテルの構成は、
(1)内面側にメインルーメンを形成する内管と、
前記内管の外面側に配置されて、前記内管との間に拡張用ルーメンを形成する外管と、
前記外管に接合され、前記拡張用ルーメンからのバルーン拡張媒体によって拡張可能なバルーンと、を有するバルーンカテーテルであって、
前記外管の内面と前記バルーンの内面とに亘って接着されて、前記外管と前記バルーンとの接合を補助する補助部材をさらに有し、
前記外管と前記バルーンとの接合部において、前記外管の外面と前記バルーンの外面は同じ外径でフラットに接合されており、
前記補助部材の基端部よりも後方において、前記拡張用ルーメンは、前記メインルーメンと同軸の円環状に形成されており、
前記接合部付近において、前記補助部材の内面の円周方向の少なくとも一部が前記内管の外面に接合されることにより、前記拡張用ルーメンは、前記メインルーメンの外側に円弧環状に形成されていることを特徴とする。
本発明のバルーンカテーテルの上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、上記(1)の構成によれば、外管の内面とバルーンの内面とに亘って接着されて、前記外管と前記バルーンとの接合を補助する補助部材をさらに有するため、前記外管と前記バルーンとの接合強度がアップする。その結果、前記外管から前記バルーンへの負荷の軽減が図られる。また、前記外管と前記バルーンとの接合部付近において、前記補助部材の内面の円周方向の少なくとも一部が内管の外面に接合されており、これにより、前記外管と前記内管が接合されることとなるため、前記外管の回転に対して前記内管が追従しやすくなる(トルク性能が向上する)。
したがって、上記(1)の構成によれば、トルク性能を向上させることで、操作性の良好なバルーンカテーテルを提供することが可能となる。
また、上記(1)の構成によれば、外管とバルーンとの接合部において、接合部が径方向外方に張り出すことなく、前記外管の外面と前記バルーンの外面が同じ外径でフラットに接合されている。このため、外管とバルーンとの接合部を低プロファイルとすることができ、バルーンカテーテルを血管等の体腔内に挿入する際の抵抗を小さくすることができる。
本発明のバルーンカテーテルの上記(1)の構成においては、以下の(2),(3)のような構成にすることが好ましい。
(2)上記(1)の構成において、前記円弧環状の拡張用ルーメンが、円周方向の2箇所又は3箇所に形成されている。上記(2)の好ましい構成によれば、バルーンの膨らみを均一化して、円周方向における血管等への圧の均一化を図ることができる。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記バルーンの基端部の端面と前記外管の先端部の端面とを接着し、前記外管の先端部の内面及び前記バルーンの基端部の内面と前記補助部材とを接着する、接着剤を有する。
本発明によれば、外管とバルーンとの接合部を低プロファイルとすることができ、外管の回転に対して内管が追従しやすくなる(トルク性能が向上する)ため、操作性の良好なバルーンカテーテルを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの先端部分の構成を示す側面断面図である。 図2は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの基端部分の構成を示す側面断面図である。 図3は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの、外管とバルーンとの接合部周りの構成を拡大して示した側面断面図である。 図4(a)は、図1のA−A’拡大断面図、図4(b)は、図1のB−B’拡大断面図である。 図5は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの先端部分を分解して示した側面断面図である。 図6は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルのバルーンを拡張させた状態を示す側面断面図である。 図7は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルなどの挿入部位等を示した人体図である。 図8は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテル、及び、血管内視鏡などを血管内の観察部位まで送達した状態を示す側面断面図である。 図9は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルのバルーンを、血管内で拡張させた状態を示す側面断面図である。 図10は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの、外管とバルーンとの接合部付近の他の構成を示す拡大断面図である。 図11は、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの先端部分の他の構成を示す側面断面図である。
以下、好適な実施形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[バルーンカテーテルの構成]
まず、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの構成について、図1から図6を参照しながら説明する。なお、以下に記載する寸法〈内径、外径、長さ〉、圧、容量等の値は、一例であり、本発明は、これらの値に限定されるものではない。
図1,図2に示すバルーンカテーテル1は、内管(インナーチューブ)10と、内管10の外面側に配置される外管(アウターチューブ)20と、外管20に接合されるバルーン30と、を有している。内管10は、バルーン30の先端部30bから突出しており、内面側にメインルーメンH1を形成する。外管20は、内管10との間に拡張用ルーメン(バルーンルーメン)H2を形成する。バルーン30は、拡張用ルーメンH2からのバルーン拡張媒体によって拡張可能となっている。
なお、バルーン30の先端部30bには、バルーン30の先端位置をX線透視下で確認することを可能とするために、X線不透過マーカ(図示せず)が配置されている。また、外管20の外表面には、ポリメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を用いて、親水性コーティングが施されている。
図2に示すように、外管20の基端部には、コネクタ70が接続されている。拡張用ルーメンH2は、コネクタ70に形成された拡張ポート(バルーンポート)80と連通しており、拡張ポート80からバルーン拡張媒体を導入することにより、バルーン30(図1を参照)を拡張させることができる(図6を参照)。コネクタ70には、拡張ポート80とは別個に、内管10の軸心に沿ってメインポート90が形成されている。そして、このメインポート90がメインルーメンH1内に連通するように、内管10の基端部側開口端がコネクタ70に接続されている。メインルーメンH1は、ガイドワイヤや血管内視鏡4(図8,図9を参照)等を挿入するためのルーメンである。
図1,図3,図4に示すように、バルーンカテーテル1は、補助部材40をさらに有している。補助部材40は、略円筒状に形成されており、外管20の内面とバルーン30の内面とに亘って接着されて、外管20とバルーン30との接合を補助する役割を果たす。また、後述するように、補助部材40は、円弧環状の拡張用ルーメン(バルーンルーメン)H2aを成形する役割も果たす。
この場合、図1,図3,図4,図5に示すように、バルーン30の基端部30aの端面30a1と外管20の先端部20aの端面20a1とが接着され、外管20の先端部20aの内面20a2及びバルーン30の基端部30aの内面30a2と補助部材40とが接着される。また、バルーン30の先端部30bにおいて、先端部30bの内面30b2と補助部材40とが接着される。なお、補助部材40の先端部40bの先端は、バルーン30の先端部30bから突出した内管10の先端部10aの先端まで延びている。図1,図3,図4,図5中、参照符号60は、接着剤を示している。
図1,図3,図4(b)に示すように、補助部材40の基端部40aよりも後方において、拡張用ルーメンH2は、メインルーメンH1と同軸(コアキシャル)の円環状に形成されている。
また、図1,図3,図4(a)に示すように、外管20とバルーン30との接合部付近において、補助部材40の内面の円周方向の一部が内管10の外面に接合されることにより、拡張用ルーメンH2は、メインルーメンH1の外側に円弧環状に形成されている(ダブルルーメン構造)。図1,図3,図4(a)においては、円弧環状の拡張用ルーメンを参照符号H2aで示している。
本実施形態のバルーンカテーテル1の構成によれば、外管20の内面20a2とバルーン30の内面30a2とに亘って接着されて、外管20とバルーン30との接合を補助する補助部材をさらに有するため、外管20とバルーン30との接合強度がアップする。その結果、外管20からバルーン30への負荷の軽減が図られる。また、外管20とバルーン30との接合部付近において、補助部材40の内面の円周方向の一部が内管10の外面に接着剤(図示せず)によって接合されており、これにより、外管20と内管10が接合されることとなるため、外管20を回転させた際にバルーン30が捻じれにくく、トルクがカテーテル先端に伝わりやすくなる。このため、外管20の回転に対して内管10が追従しやすくなる(トルク性能が向上する)。
したがって、かかる構成によれば、トルク性能を向上させることで、操作性の良好なバルーンカテーテル1を提供することが可能となる。
また、かかる構成によれば、外管20とバルーン30との接合部において、接合部が径方向外方に張り出すことなく、外管20の外面とバルーン30の外面が同じ外径でフラットに接合されている。このため、外管20とバルーン30との接合部を低プロファイルとすることができ、バルーンカテーテル1を血管等の体腔内に挿入する際の抵抗を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、上記のように、メインルーメンH1と拡張用ルーメンH2が、手元側(基端部側)から接合部の手前の区間において、それぞれの中心軸が同一(重なる位置)となるコアキシャル構造とされ、接合部付近において、それぞれの中心軸が非同一(異なる位置)となるダブルルーメン構造とされている。そして、これにより、手元側からバルーンまでのすべての区間がダブルルーメン構造とされている場合に比べて、拡張用ルーメンH2の断面積を大きくすることができる。
図1,図5に示すように、バルーン30の先端部30bの先端には、補助部材40の先端部40bに嵌合させた状態でソフトチップ50が取り付けられている。この場合、バルーン30の先端部30bの端面30b1とソフトチップ50の基端部50aの端面50a1とが接着される。また、ソフトチップ50は、熱溶着されて補助部材40と一体化される。ソフトチップ50は、有底円筒状に形成され、底部の中心には、メインルーメンH1と同径の貫通孔50bが穿設されている。ソフトチップ50は、内管10及び補助部材40よりも柔軟な素材で形成されている。そして、これにより、バルーンカテーテル1を血管等の体腔内に挿入する際に、バルーンカテーテル1の先端部が血管等を傷付けることを防止することが可能となる。
内管10及び外管20は、可撓性を有する材料によって形成される。内管10及び外管20の材料としては、ポリアミド、ポリウレタン、フッ素樹脂等であることが好ましい。
外管20の外径は5Fr(1.70mm)であり、有効長は1200mmである。また、バルーンカテーテル1(内管10及び外管20)の耐圧は、400psi(2.8MPa)である。
バルーン30も、可撓性を有する材料によって形成される。バルーン30の材料としては、シリコーンゴム、ポリウレタン等であることが好ましい。
バルーン拡張媒体としては炭酸ガスが用いられる。バルーン30の最大拡張径は8mmであり、最大容量は0.4ccである。
補助部材40の材料としては、フッ素樹脂、ポリアミド等であることが好ましい。
接着剤60としては、シアノアクリレート系接着剤、エポキシ系接着剤、シリコーン系接着剤等の接着剤を用いることができる。
ソフトチップ50の材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、メタクリルゴム、スチレンゴム、ポリアミド、ポリウレタン等であることが好ましい。
コネクタ70は、例えば、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアミド等の熱可塑性樹脂で成形される。
[バルーンカテーテルの使用方法]
次に、本発明の一実施形態におけるバルーンカテーテルの使用方法について、当該バルーンカテーテルを血管内視鏡による血管内膜観察に用いる場合を例に挙げて、図7から図9をも参照しながら説明する。この血管内膜観察は、X線透視下で行われる。なお、本発明のバルーンカテーテルは、一時的に血流を遮断し、薬液を注入するなどの様々な用途に使用することができる。具体例として、B−RTO(バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術)、B−TACE(バルーン閉塞下肝動脈化学塞栓療法)等に使用することができる。
(バルーンカテーテルの準備)
まず、図2に示すコネクタ70の拡張ポート(バルーンポート)80に三方活栓(図示せず)を取り付ける。また、コネクタ70のメインポート90にYコネクタ(図示せず)を取り付ける。
次いで、最大容量以下でバルーン30のテスト拡張を行い、バルーン30の気密性を確認する。
最後に、バルーンカテーテル1のメインルーメンH1を、生理食塩液でフラッシュ洗浄する。
(炭酸ガスの準備)
まず、炭酸ガス置換用の5〜10mLのシリンジ(図示せず)に三方活栓(図示せず)を取り付け、炭酸ガスを吸引する。吸引した炭酸ガスが空気に置換されることを防止するため、三方活栓のコックを閉める。
次いで、炭酸ガス置換用シリンジを、コネクタ70の拡張ポート(バルーンポート)80に取り付け、三方活栓のコックを開く。
次いで、炭酸ガス置換用シリンジの先端を下に向けた状態で30〜45秒間吸引する。この吸引によって拡張用ルーメン(バルーンルーメン)H2内のエアが抜かれ、吸引を止めると、炭酸ガス置換用シリンジ内の炭酸ガスが拡張用ルーメンH2内に引き込まれる。
次いで、三方活栓のコックを閉め、炭酸ガス置換用シリンジを取り外す。
次いで、バルーン拡張用の1mLのシリンジ(図示せず)に三方活栓(図示せず)を取り付け、バルーン30の最大容量(0.4cc)の炭酸ガスを吸引する。吸引した炭酸ガスが空気に置換されることを防止するため、次の手順に進むまでの間、三方活栓のコックを閉めておく。
次いで、バルーン拡張用シリンジを、上向きにしたまま拡張ポート80に接続する。バルーン拡張用シリンジ内の炭酸ガスが比重の低い空気に置換されることを防止するためである。
(バルーンカテーテルの挿入、拡張〜血管の観察)
まず、図7に示す患者の切開した太ももの付け根から、血管(大動脈)2内にガイディングカテーテル3(図8,図9を参照)を挿入し、その先端が血管2の観察部位付近に達するまで送達する。
次いで、ガイディングカテーテル3内にガイドワイヤ(図示せず)を挿入する。
次いで、図8に示すように、バルーンカテーテル1をキンクさせないよう、ガイドワイヤに沿わせながらガイディングカテーテル3に挿入する。その後、ガイドワイヤに沿わせながらバルーンカテーテル1を観察部位まで送達する。
次いで、図2に示すコネクタ70のメインポート90に取り付けたYコネクタのメインポートからメインルーメンH1に沿って血管内視鏡4を挿入し、バルーンカテーテル1の先端から突出させて観察部位に配置する。
次いで、コネクタ70のメインポート90に取り付けたYコネクタのサイドポートからインジェクタによって生理食塩液等を注入し、観察部位の血液を排除する。
次いで、図9に示すように、図2に示すコネクタ70の拡張ポート(バルーンポート)80に接続したバルーン拡張用シリンジで炭酸ガスを注入して、バルーン30を拡張させる。これにより、バルーン30の最外周部が血管2の内壁に圧接して血流が遮断される。画像から血液が排除されて視野が確保されたら、炭酸ガスの注入を止め、三方活栓のコックを閉める。この場合、バルーン30の先端部30bに配置されたX線不透過マーカをX線透視下で観察することで、術者がバルーン30の位置を容易に特定でき、手技が容易となる。
次いで、視野を確保し、血管内視鏡4によって血管2の内膜の観察を行う。
血管2の内膜の観察が終わったら、バルーン30に陰圧を付与して完全に収縮させてから、バルーンカテーテル1を抜去し、廃棄する。
なお、本実施形態においては、外管20とバルーン30との接合部付近において、補助部材40の内面の円周方向の一部が内管10の外面に接合されることにより、拡張用ルーメンH2が、メインルーメンH1の外側に円弧環状に形成されている場合を例に挙げて説明した。すなわち、円弧環状の拡張用ルーメンH2aが、円周方向の1箇所に形成されている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、図10(a),(b)に示すように、円弧環状の拡張用ルーメンH2aは、円周方向の2箇所又は3箇所に形成されていてもよい。
かかる構成によれば、バルーン30の膨らみを均一化して、円周方向における血管2等への圧の均一化を図ることができる。
また、本実施形態においては、補助部材40の先端部40bの先端が、バルーン30の先端部30bから突出した内管10の先端部10aの先端まで延びている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、図11のバルーンカテーテル100に示すように、補助部材40の先端部40bの先端は、バルーン30の先端部30bの先端まで延びていればよい。この場合、ソフトチップ50’は、内管10の先端部10aに嵌合させた状態で取り付けられる。このため、補助部材40の厚み分だけソフトチップ50’の肉厚を厚くすることができるので、ソフトチップ50’が必要以上に曲がり易くなることが防止される。その結果、バルーンカテーテル100の先端部分は、適度な曲がり易さを備えるようになり、挿入性が向上する。
1,100 バルーンカテーテル
2 血管(大動脈)
3 ガイディングカテーテル
4 血管内視鏡
10 内管(インナーチューブ)
10a.30b,40b 先端部
20 外管(アウターチューブ)
20a1,30a1,50a1 端面
20a2,30a2 内面
30 バルーン
30a,40a,50a 基端部
40 補助部材
50 ソフトチップ
50b 貫通孔
60 接着剤
70 コネクタ
80 拡張ポート(バルーンポート)
90 メインポート
H1 メインルーメン
H2 拡張用ルーメン(バルーンルーメン)

Claims (3)

  1. 内面側にメインルーメンを形成する内管と、
    前記内管の外面側に配置されて、前記内管との間に拡張用ルーメンを形成する外管と、
    前記外管に接合され、前記拡張用ルーメンからのバルーン拡張媒体によって拡張可能なバルーンと、を有するバルーンカテーテルであって、
    前記外管の内面と前記バルーンの内面とに亘って接着されて、前記外管と前記バルーンとの接合を補助する補助部材をさらに有し、
    前記外管と前記バルーンとの接合部において、前記外管の外面と前記バルーンの外面は同じ外径でフラットに接合されており、
    前記補助部材の基端部よりも後方において、前記拡張用ルーメンは、前記メインルーメンと同軸の円環状に形成されており、
    前記接合部付近において、前記補助部材の内面の円周方向の少なくとも一部が前記内管の外面に接合されることにより、前記拡張用ルーメンは、前記メインルーメンの外側に円弧環状に形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記円弧環状の拡張用ルーメンが、円周方向の2箇所又は3箇所に形成されている、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記バルーンの基端部の端面と前記外管の先端部の端面とを接着し、前記外管の先端部の内面及び前記バルーンの基端部の内面と前記補助部材とを接着する、接着剤を有する、請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
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