JP2021167621A - 筋かい金物、接合構造及び耐力壁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筋かい金物10は、木製の柱材26、横架材及び筋かい材24の仕口部において、柱材26と筋かい材24との間に配置され、変形によってエネルギ吸収するダンパー部12Aを有する鋼製の本体部12と、本体部12の筋かい材24側の端部に設けられ筋かい材24と接合する筋かい側接合部14と、本体部12の柱材26側の端部に設けられ、柱材26を貫通する連結ボルト30A,30Bによって柱材26における本体部12の反対側に設けられた引き寄せ金物18と締結されることで、柱材26と接合する鋼製の柱側接合部16と、を備える。
【選択図】図1
Description
(柱材)
本実施形態では、柱材26は木製である。本開示では、柱材26は、木製の角材、例えば、無垢材、合板、集成材といった木質材を採用できる。柱材26の筋かい金物10と反対側(図1中の左側)の側面には、引き寄せ金物18が設けられている。
本実施形態では、横架材22は、柱材26と同様に木製である。なお、本開示では、これに限定されず、柱材26と同様に、無垢材、合板、集成材等の木質材を適宜採用できる。
本実施形態では、筋かい材24は、柱材26及び横架材22と同様に木製である。また、同様に、本開示では、筋かい材24は、無垢材、合板、集成材等の木質材を採用できる。また、内部に構成部材が埋め込まれているような、木質材と木質材以外の素材とが組み合わされたハイブリッド型であってもよい。筋かい材24には、連結部材32が挿通される貫通孔(符号省略)が設けられている。
筋かい金物10は、本体部12と、筋かい側接合部14と、柱側接合部16とを備える。本体部12は、鋼製であり、柱材26と筋かい材24との間に配置されている。本体部12は、ダンパー部12Aを有する。
ダンパー部12Aは、本実施形態では、U字状の鋼製部材である。ダンパー部12Aは、互いに対向する一対の側壁部12A1,12A2、及び一対の側壁部12A1,12A2において互いに近接する一方側(図1中の上側)の端部同士を結合する架橋部12A3を有する。
筋かい側接合部14は、一対の鋼製の筋かい側接合板14Aを有する。一対の筋かい側接合板14Aは、互いに同じ形状である。筋かい側接合板14Aは、筋かい材24の板厚方向(図2中の左右方向)に沿って見た際、それぞれの外縁が揃った状態で、重なり合って配置されている。
柱側接合部16は、図1中のダンパー部12Aの柱材26側の側壁部12A2から下側に延びる、板状の鋼製部材である。図1及び図2から分かるように、柱側接合部16は、板面を正面から見て、中心線Cに対して左右対称である。
本実施形態では、筋かい金物10は、柱材26と柱側接合部16との間に、スペーサー板33を備える。スペーサー板33は、板状の鋼製部材であり、連結ボルト30A〜30Dによって、柱側接合部16及び引き寄せ金物18と同軸で締結されている。
引き寄せ金物18は、連結ボルト30A〜30Dによって、柱材26に締結されると共に、アンカーボルト34(図3及び図4参照)によって、横架材22に連結されている。柱材26が引き寄せ金物18及びアンカーボルト34を介して横架材22に連結されることによって、柱材26の浮き上がりが防止されている。なお、アンカーボルト34は、木造住宅において横架材22の下側に位置する基礎梁等の部材に先端が到達するように挿入されても構わない。
次に、本実施形態に係る筋かい金物10が適用された耐力壁40を、図4を参照して説明する。図4に示すように、耐力壁40は、フレーム36と、筋かい材24と、引き寄せ金物18と、筋かい金物10と、を備える。フレーム36は、一対の柱材26、及び、一対の横架材22を有する。
本実施形態に係る耐力壁40に適用される筋かい金物10は、地震等による水平方向に沿って繰り返し負荷される荷重に応じ、ダンパー部12Aが繰り返し塑性変形することによって、入力されたエネルギを吸収可能である。
本実施形態に係る筋かい金物10によれば、木製の柱材26と筋かい金物10との接合部において、鋼製の柱側接合部16と引き寄せ金物18とが、柱材26を貫通する鋼製の連結ボルト30A〜30Dによって締結される。すなわち、柱材26と筋かい金物10とが鋼材同士の連結によって接合される。このため、例えば、鋼製の筋かい金物10がビス等によって木製の柱材26に連結され、ビスの先端が柱材26の内部に留まるような接合部に比べ、木製の柱材26と筋かい金物10との接合部の剛性が強化される。
本開示は、上記の実施形態によって説明されたが、この説明は、本発明を限定するものではない。本開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。例えば、図4中に例示した耐力壁40のように、本実施形態では、筋かい金物10が筋かい材24の上部及び下部の両方に設けられた場合が例示されたが、本開示では、これに限定されない。筋かい金物10は、筋かい材24の上部及び下部のうち一方にのみ設けられてもよい。
12 本体部
12A ダンパー部
12A1,12A2 側壁部
12A3 架橋部
14 筋かい側接合部
14A 筋かい側接合板
16 柱側接合部
18 引き寄せ金物
20 接合構造
22 横架材
24 筋かい材
26 柱材
30A〜30D 連結ボルト
32 連結部材
33 スペーサー板
34 アンカーボルト
36 フレーム
40,40A,40B 耐力壁
C 中心線
S 隙間
Claims (10)
- 木製の柱材、横架材及び筋かい材の仕口部において、柱材と筋かい材との間に配置され、変形によってエネルギ吸収するダンパー部を有する鋼製の本体部と、
前記本体部の前記筋かい材側の端部に設けられ前記筋かい材と接合する筋かい側接合部と、
前記本体部の前記柱材側の端部に設けられ、前記柱材を貫通する連結ボルトによって前記柱材における前記本体部の反対側に設けられた引き寄せ金物と締結されることで、前記柱材と接合する鋼製の柱側接合部と、
を備える筋かい金物。 - 前記ダンパー部は、互いに対向する一対の側壁部、及び前記一対の側壁部の近接する一方の端部同士を結合する架橋部を有するU字状に形成されている、
請求項1に記載の筋かい金物。 - 前記柱側接合部は、板面を正面から見て左右対称の板状であり、
前記連結ボルトは、前記柱側接合部の左右方向における中心線に対して左右対称に配置されている、
請求項1又は2に記載の筋かい金物。 - 前記筋かい側接合部は、鋼製の筋かい側接合板を有する
請求項1〜3のいずれか一項に記載の筋かい金物。 - 前記筋かい側接合板は、一対であり、
前記筋かい材は、一対の前記筋かい側接合板によって挟まれている、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の筋かい金物。 - 一対の前記筋かい側接合板は、互いに同じ形状であり、
前記筋かい材の板厚方向に沿って見た際、それぞれの外縁が揃った状態で、重なり合って配置されている、
請求項5に記載の筋かい金物。 - 前記柱材と前記柱側接合部との間に、前記連結ボルトによって、前記柱側接合部及び前記引き寄せ金物と同軸で締結されるスペーサー板を備える、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の筋かい金物。 - 前記スペーサー板は、鋼製であり、
前記柱側接合部と前記スペーサー板とは、溶接又は接着されている、
請求項7に記載の筋かい金物。 - 木製の柱材と、
前記柱材との間で仕口部を構成する横架材及び筋かい材と、
前記柱材に設けられた引き寄せ金物と、
前記柱材において前記引き寄せ金物の反対側に設けられると共に、前記柱材と前記筋かい材との間に配置され、変形によってエネルギ吸収するダンパー部を有する鋼製の本体部と、
前記本体部の前記筋かい材側の端部に設けられ前記筋かい材と接合する筋かい側接合部と、
前記本体部の前記柱材側の端部に設けられ前記柱材と接合する鋼製の柱側接合部と、
前記柱材を貫通し前記引き寄せ金物と前記柱側接合部とを締結する連結ボルトと、
を備える接合構造。 - 建物の左右方向に間隔を空けて設けられた一対の柱材、及び、建物の上下方向に間隔を空けて設けられた一対の横架材を有するフレームと、
前記フレームの内側に設けられた筋かい材と、
一対の前記柱材のそれぞれに設けられた引き寄せ金物と、
前記一対の柱材、前記一対の横架材及び前記筋かい材によって形成された一対の仕口部のそれぞれにおいて、前記柱材と前記筋かい材との間に配置された請求項1〜8のいずれか一項に記載の筋かい金物と、
を備え、
前記筋かい金物のダンパー部の変形によって、入力されたエネルギを吸収可能な筋かい耐力壁。
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