JP2021148484A - 計器配線チェック装置、計器配線チェック方法および計器配線チェックプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 計器の配線の適否を適正に確認可能にする。【解決手段】 計器10と、異なる色が施された複数のケーブル13A〜13Gと、を含む配線状態を撮影して配線画像を生成する撮影手段と、複数のケーブル13A〜13Gの正しい色の配列を示したチェックシートと、配線画像とに基づいて、配線画像中の複数のケーブル13A〜13Gが正しく配列されているか否かを判定する判定手段と、を備え、判定手段は、計器10との境である複数のケーブル13A〜13Gの付け根部を判定領域R2として配線画像から抽出し、判定領域R2における各ケーブル13A〜13Gの色の配列とチェックシートとに基づいて判定を行う。【選択図】 図1
Description
計器に接続された複数の配線・ケーブルの適否を確認するための計器配線チェック装置、計器配線チェック方法および計器配線チェックプログラムに関する。
従来から、電力の需要家の使用電力量を計測するために電力量計(計器)が使用されており、大電流を小電流に変換可能な変成器(変流器)が取り付けられた変成器付計器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この変成器付計器は、例えば、三相3線式の計器と2つの変成器とを備える。一方の変成器は、電柱の変圧器から引き込み線を介して需要家宅に引き込まれる三相3線の電源ケーブルのうち、第一相の電源線に接続され、他方の変成器は、三相3線の電源ケーブルのうち、第三相の電源線に接続される。また、計器は、第一相の電源線に対応する変成器に接続される3つの端子1S、1L、P1と、第二相の電源線に接続される端子P2と、第三相の電源線に対応する変成器に接続される3つの端子3S、3L、P3、の計7つの端子を備えている。
これらの7つの端子には、対応するケーブルがそれぞれ1本ずつ接続され、各ケーブルがそれぞれ色分けされている。具体的には、黒色、赤色、青色、茶色、黄色、白色、緑色のケーブルを順に、端子1S、P1、P3、3S、3L、P2、1Lに接続する必要があり、誤配線があると、電気料金の基礎となる使用電力量を適正に計量できなくなってしまう。
このため、従来から、チェックシートや竣工写真を使用して施工時などに配線のチェックを行っていた。例えば、施工時に工事会社の担当者が、正しい色の配列を示したチェックシートで目視確認するとともに、竣工写真を撮影して管理者に送り、管理者がチェックシートと竣工写真とを見比べて確認をしたりしていた。
一方、誤配線を未然かつ確実に防止することができる、という電力量計アダプタが知られている(例えば、特許文献2参照。)。このアダプタは、各端子に接続されるケーブルが挿通可能な複数の貫通孔と、貫通孔内に設けられ貫通孔に挿通されるケーブルの色を識別するカラーセンサ群と、カラーセンサ群によって識別されたケーブルの色が、端子と対応するか否かを判定する判定処理部と、を備えるものである。
ところで、従来のチェックシートなどを使用した確認では、人が目視でチェックするため、チェックミスが生じるおそれがあった。そして、チェックミスにより誤配線が看過されると、使用電力量の協定などで需要家に迷惑を及ぼすとともに、債務免除などにより電力会社の損失に繋がる事態となり得る。一方、特許文献2に記載の電力量計アダプタでは、誤配線を未然に防止することが可能ではあるが、この電力量計アダプタを使用しないで配線工事を行った計器に対して、配線が正しいか否かを確認することができない。
そこでこの発明は、計器の配線の適否を適正に確認可能な計器配線チェック装置、計器配線チェック方法および計器配線チェックプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、使用電力量を計測する計器と、該計器に接続されそれぞれ異なる色が施された複数のケーブルと、を含む配線状態を撮影して配線画像を生成する撮影手段と、前記複数のケーブルの正しい色の配列を示したチェックシートと、前記配線画像とに基づいて、前記配線画像中の前記複数のケーブルが正しく配列されているか否かを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、前記計器との境である前記複数のケーブルの付け根部を判定領域として前記配線画像から抽出し、前記判定領域における各ケーブルの色の配列とチェックシートとに基づいて前記判定を行う、ことを特徴とする計器配線チェック装置である。
この発明によれば、計器と複数のケーブルとを含む配線状態が撮影手段で撮影されると、その配線画像とチェックシートとに基づいて、判定手段によって複数のケーブルが正しく配列されているか否かが判定される。この際、計器との境である複数のケーブルの付け根部が配線画像から判定領域として抽出され、この判定領域における各ケーブルの色の配列とチェックシートとに基づいて判定が行われる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の計器配線チェック装置において、前記判定手段は、前記計器の型式に基づいて前記判定領域を抽出する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の計器配線チェック装置において、前記判定手段は、日照条件が異なる複数の前記チェックシートに基づいて前記判定を行う、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3に記載の計器配線チェック装置において、前記判定手段は、機械学習のアルゴリズムを用いて前記判定を行う、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記計器が配設された配設現場で撮影された現場画像を前記配線状態とし、前記請求項1から4のいずれか1項に記載の計器配線チェック装置の前記撮影手段で前記配線画像を生成し、前記判定手段によって前記判定を行う、ことを特徴とする計器配線チェック方法である。
請求項6の発明は、使用電力量を計測する計器と、該計器に接続されそれぞれ異なる色が施された複数のケーブルと、を含む配線状態を撮影して生成された画像を配線画像とし、コンピュータを、前記複数のケーブルの正しい色の配列を示したチェックシートと、前記配線画像とに基づいて、前記配線画像中の前記複数のケーブルが正しく配列されているか否かを判定する手段であって、前記計器との境である前記複数のケーブルの付け根部を判定領域として前記配線画像から抽出し、前記判定領域における各ケーブルの色の配列とチェックシートとに基づいて前記判定を行う判定手段として機能させる、ことを特徴とする計器配線チェックプログラムである。
請求項7の発明は、請求項6に記載の計器配線チェックプログラムにおいて、前記判定手段は、前記計器の型式に基づいて前記判定領域を抽出する、ことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6または7に記載の計器配線チェックプログラムにおいて、前記判定手段は、日照条件が異なる複数の前記チェックシートに基づいて前記判定を行う、ことを特徴とする。
請求項1および請求項6の発明によれば、計器との境である複数のケーブルの付け根部が配線画像から判定領域として抽出され、この判定領域における各ケーブルの色の配列とチェックシートとに基づいて、複数のケーブルが正しく配列されているか否かが判定されるため、計器の配線の適否を適正・正確に確認することが可能となる。すなわち、人の目視によらず、判定手段によって自動的に判定するため、人的ミスがなく配線の適否を適正にチェックすることが可能となる。しかも、各ケーブルの付け根部は計器から規則的に整然と延びており混線していないため、この付け根部を配線画像から抽出し判定領域として判定することで、配線の適否をより適正に確認・判定することが可能となる。
そして、このようにして配線の適否を適正に確認することができる結果、誤配線を早期に発見して、需要家に迷惑を及ぼすことや電力会社の損失などを未然に防止することが可能となる。しかも、撮影手段で撮影して判定手段で判定させればよいため、構成が簡易であるとともに、計器などを改良する必要がなく適用が容易である。
請求項2および請求項7の発明によれば、計器の型式に基づいて判定領域を抽出するため、計器の型式によって計器との境であるケーブルの付け根部の位置や領域が異なる場合であっても、型式に応じた適正な判定領域が抽出される。この結果、型式が異なる複数の計器に対して、配線の適否を適正に確認することが可能となる。
請求項3および請求項8の発明によれば、日照条件が異なる複数のチェックシートに基づいて判定を行う。すなわち、配線画像(配線状態)の日照条件と同等な日照条件のチェックシートに基づいて判定を行うことで、配線の適否を日照条件に応じて適正に確認することが可能となる。
請求項4の発明によれば、判定手段が機械学習して判定を行うため、機械学習を通じて判定の精度を高めることが可能となる。
請求項5の発明によれば、計器が配設された配設現場で撮影された、計器とケーブルとを含む現場画像を撮影手段で撮影して判定手段で判定を行う。すなわち、配設現場で撮影された現場画像・竣工写真を、別の場所で計器配線チェック装置を用いて撮影して判定することができるため、柔軟に配線の適否を確認することが可能となる。例えば、配設現場に計器配線チェック装置を持参しなくても配線の適否を確認することができ、また、配設現場で撮影された現場画像があれば、いつでもどこでも計器配線チェック装置で配線の適否を確認することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5は、この実施の形態を示し、図1は、この実施の形態に係る計器配線チェック装置1と竣工写真(現場画像)100を示す図である。この計器配線チェック装置1は、計器10に接続された複数のケーブル13A〜13Gの配列・配線の適否を確認するための装置であり、この実施の形態では、計器10が変成器付計器の場合について説明する。また、図2に示すように、計器10が配設された配設現場Fで工事会社が現物の配線状態を撮影し、その現場画像つまり竣工写真100を報告書に沿えて電力会社Cに送り、電力会社Cで配線の適否を確認する場合について、主として説明する。
図1〜図5は、この実施の形態を示し、図1は、この実施の形態に係る計器配線チェック装置1と竣工写真(現場画像)100を示す図である。この計器配線チェック装置1は、計器10に接続された複数のケーブル13A〜13Gの配列・配線の適否を確認するための装置であり、この実施の形態では、計器10が変成器付計器の場合について説明する。また、図2に示すように、計器10が配設された配設現場Fで工事会社が現物の配線状態を撮影し、その現場画像つまり竣工写真100を報告書に沿えて電力会社Cに送り、電力会社Cで配線の適否を確認する場合について、主として説明する。
ここで、配線状態とは、使用電力量を計測する計器10と、この計器10に接続されそれぞれ異なる色が施された7つのケーブル13A〜13Gと、を含む状態やその写真などである。また、計器10は、図1に示すように、略立方体の計器本体11と複数(この実施の形態では、7つ)の端子を備えた端子盤12とを備え、その形状や色、大きさは、計器10の型式によって異なる。
端子盤12は、計器本体11の下面側に横に延びて設けられ、例えば、右から順に横並びに一列に1L端子、P2端子、3L端子、3S端子、P3端子、P1端子、1S端子が設けられている。そして、1L端子に緑色のケーブル13Aを接続し、P2端子に白色のケーブル13Bを接続し、3L端子に黄色のケーブル13Cを接続し、3S端子に茶色のケーブル13Dを接続し、P3端子に青色のケーブル13Eを接続し、P1端子に赤色のケーブル13Fを接続し、1S端子に黒色のケーブル13Gを接続するのが、正しい並列・配線となっている。
計器配線チェック装置1は、この実施の形態では、スマートフォン(多機能携帯端末)で構成され、配線の適否を確認する機能を備える点を除いて通常のスマートフォンと同等の機能、構成であるが、図3に示すように、主として、タッチパネル21と、カメラ(撮影手段)22と、メモリ23と、判定アプリケーション(判定手段)24と、これらを制御などする中央処理部25と、を備える。
タッチパネル21は、各種情報を表示するとともに、各種情報、指令を入力可能なパネルであり、この実施の形態では、例えば、カメラ22による撮影対象を表示したり、判定アプリケーション24を起動させたりする。カメラ22は、映像を撮影する装置であり、この実施の形態では、主として、計器10とケーブル13A〜13Gを含む配線状態を撮影して配線画像を生成する。ここで、配線画像には、少なくとも計器10とケーブル13A〜13Gの接続箇所・境周辺が含まれればよく、計器10の一部であってもよい。
メモリ23は、各種情報・データを記憶する記憶装置であり、この実施の形態では、主として、カメラ22で撮影された配線画像、各型式の計器10の形状や色、大きさ、さらに、チェックシートCSが記憶されている。チェックシートCSとは、7つのケーブル13A〜13Gの正しい色の配列を示した見本であり、図4に示すように、7つのケーブル13A〜13Gを実際に正しく配列、接続した状態で、後述する判定領域R2の位置と大きさと同じ位置と大きさにおいて撮影した写真が記憶されている。
このチェックシートCSは、計器10の型式ごとに記憶され、さらに、異なる複数の日照条件ごとに記憶されている。すなわち、各型式の計器10に対して、例えば、日照が良好で周囲が明るいときのチェックシートCS、日照が悪く周囲が暗いときのチェックシートCS、日照が中程度で周囲が薄明るいときのチェックシートCSなどが記憶されている。
判定アプリケーション24は、チェックシートCSと配線画像とに基づいて、配線画像中の複数のケーブル13A〜13Gが正しく配列されているか否かを画像解析して判定するプログラム・タスクである。この際、計器10との境である複数のケーブル13A〜13Gの付け根部を判定領域R2として配線画像から抽出し、判定領域R2における各ケーブル13A〜13Gの色の配列とチェックシートCSとに基づいて判定を行う。この判定アプリケーション24は、機械学習のアルゴリズムを用いて判定を行い、予め学習データ(教師データ)に基づいて機械学習を行っている。
具体的には、図5に示すフローチャートに従って判定する。ここで、後述するように、この実施の形態では、図1の竣工写真100を配線状態として撮影して配線画像を生成し、竣工写真100と配線画像は同等な画像であるため、図1の竣工写真100を配線画像として以下に説明する。
配線画像が指定されて判定アプリケーション24が起動されると、まず、配線画像中の計器10の形状と色に基づいてこの計器10の型式を特定する(ステップS1)。すなわち、メモリ23に記憶されている各型式の計器10の形状(輪郭や特徴的形状など)および色と、配線画像中の計器10の形状および色とに基づいて、配線画像中の計器10の型式を特定する。
次に、図1に示すように、計器10の端子盤12とケーブル13A〜13Gとの堺周辺の領域である配線ブロックR1を、配線画像から抽出する(ステップS2)。この際、ステップS1で特定した型式の端子盤12とケーブル13A〜13Gの位置、大きさに基づいて、配線ブロックR1を特定して抽出する。続いて、配線領域のセグメントを抽出する(ステップS3)。ここで、配線領域のセグメントとは、配線ブロックR1内における各ケーブル13A〜13Gの存在領域である。
次に、端子盤12との境である各ケーブル13A〜13Gの付け根部を、判定領域R2として配線画像から抽出する(ステップS4)。すなわち、端子盤12と各ケーブル13A〜13Gとの境より各ケーブル13A〜13G側であって、端子盤12の下端縁から所定距離だけ離れた位置から所定長さだけさらに離れた領域であり、全ケーブル13A〜13Gを含む横長状の1ブロックを判定領域R2として抽出する。ここで、所定距離と所定長さは、判定領域R2内において各ケーブル13A〜13Gが規則的に整然と延びて混線せず、各ケーブル13A〜13Gを確実に判別できるように設定されている。
また、計器10の型式に基づいて判定領域R2を抽出する。すなわち、計器10の型式によって端子盤12と各ケーブル13A〜13Gとの境の位置や領域が異なるため、ステップS1で特定した型式の端子盤12と各ケーブル13A〜13Gとの境の位置や領域に基づいて、判定領域R2を抽出する。なお、この実施の形態では、配線ブロックR1と配線領域のセグメントを抽出してから判定領域R2を抽出しているが、直接判定領域R2のみを抽出してもよい。
続いて、配線画像中の計器10の型式と日照条件に適合するチェックシートCSを選定する(ステップS5)。すなわち、ステップS1で特定した型式のチェックシートCSをメモリ23から取得し、このチェックシートCSのなかから、配線画像中の日照条件と同等または近い日照条件のチェックシートCSを選定する。
次に、判定領域R2における各ケーブル13A〜13Gの色の配列と、選定したチェックシートCSとを比較して、配線画像中の複数のケーブル13A〜13Gが正しく配列されているか否かを判定する(ステップS6)。すなわち、各ケーブル13A〜13Gの色の配列が、チェックシートCSの色の配列と同じか否かを判定する。この際、色は7色であり同じ色のケーブルはない、という条件を考慮して判定する。このようにして、計器10の型式と日照条件が異なる複数のチェックシートCSに基づいて判定を行う。
そして、判定した結果をタッチパネル21などに表示、出力する(ステップS7)。例えば、全ケーブル13A〜13Gが正しく配列されている場合には、「良」と表示し、いずかのケーブル13A〜13Gが正しく配列されていない場合には、そのケーブル13A〜13Gを特定して「不良」と表示する。また、「良」および「不良」は、判定結果の信頼性が高い場合(例えば、90%以上の場合)に表示され、信頼性が低い場合には、「不明」と表示する。そして、「不明」なケーブル13A〜13Gに対して人による目視確認が行われ、その結果である「良」または「不良」が学習データ(訓練データ)として判定アプリケーション24に教示されると、判定アプリケーション24が機械学習を行う。このようにして、判定アプリケーション24は、機械学習のアルゴリズムを用いて判定を行う。
次に、このような構成の計器配線チェック装置1の使用形態および、計器配線チェック装置1による計器配線チェック方法について説明する。
図2に示すように、まず、計器10が配設された配設現場Fにおいて、配線工事の終了後に工事会社の作業員M1などが、計器10とケーブル13A〜13Gを含む現場画像つまり竣工写真100を、スマートフォン3などで撮影する。次に、竣工写真100を報告書に沿えて電力会社Cに送る。これを受けて、電力会社Cの検査者M2などが、竣工写真100を配線状態として計器配線チェック装置1のカメラ22で撮影して配線画像を生成する。次に、この配線画像を指定して判定アプリケーション24を起動させることで、配線の適否を判定する。そして、その判定結果がタッチパネル21などに表示、出力されるものである。
以上のように、この計器配線チェック装置1および計器配線チェック方法によれば、計器10との境である複数のケーブル13A〜13Gの付け根部が配線画像から判定領域R2として抽出され、この判定領域R2における各ケーブル13A〜13Gの色の配列とチェックシートCSとに基づいて、複数のケーブル13A〜13Gが正しく配列・接続されているか否かが判定されるため、計器10の配線の適否を適正・正確に確認することが可能となる。すなわち、人の目視によらず、判定アプリケーション24によって自動的に判定するため、人的ミスがなく配線の適否を適正にチェックすることが可能となる。しかも、各ケーブル13A〜13Gの付け根部は計器10から規則的に整然と延びており混線していないため、この付け根部を配線画像から抽出し判定領域R2として判定することで、配線の適否をより適正に確認・判定することが可能となる。
また、計器10の型式に基づいて判定領域R2を抽出するため、計器10の型式によって計器10との境であるケーブル13A〜13Gの付け根部の位置や領域が異なる場合であっても、型式に応じた適正な判定領域R2が抽出される。この結果、型式が異なる複数の計器10に対して、配線の適否を適正に確認することが可能となる。
また、計器10の型式と日照条件が異なる複数のチェックシートCSに基づいて判定を行うため、配線の適否を計器10の型式と日照条件に応じて適正に確認することが可能となる。
さらに、判定アプリケーション24が機械学習して判定を行うため、機械学習を通じて判定の精度を高めることが可能となる。
一方、この実施の形態では、計器10が配設された配設現場Fで撮影された計器10とケーブル13A〜13Gとを含む現場画像を、カメラ22で撮影して判定アプリケーション24で判定を行う。すなわち、配設現場Fで撮影された竣工写真100を、別の場所である電力会社Cなどで計器配線チェック装置1を用いて再撮影して判定することができるため、柔軟に配線の適否を確認することが可能となる。例えば、配設現場Fに計器配線チェック装置1を持参しなくても配線の適否を確認することができ、また、配設現場Fで撮影された竣工写真100があれば、いつでもどこでも計器配線チェック装置1で配線の適否を確認することができる。
そして、このようにして配線の適否を適正に確認することができる結果、誤配線を早期に発見して、需要家に迷惑を及ぼすことや電力会社Cの損失などを未然に防止することが可能となる。しかも、カメラ22で撮影して判定アプリケーション24で判定させればよいため、構成、動作が簡易であるとともに、計器10などを改良する必要がなく適用が容易である。例えば、次のような計器配線チェックプログラム(判定アプリケーション24)を既存のスマートフォンや汎用コンピュータなどにインストールするだけで、計器配線チェック装置1を構成することが可能となる。
コンピュータを、複数のケーブル13A〜13Gの正しい色の配列を示したチェックシートCSと、配線画像とに基づいて、配線画像中の複数のケーブル13A〜13Gが正しく配列されているか否かを判定する手段であって、計器10との境である複数のケーブル13A〜13Gの付け根部を判定領域R2として配線画像から抽出し、判定領域R2における各ケーブル13A〜13Gの色の配列とチェックシートCSとに基づいて判定を行う判定手段、として機能させる計器配線チェックプログラムであり、この判定手段は、計器10の型式に基づいて判定領域R2を抽出するとともに、計器10の型式と日照条件が異なる複数のチェックシートCSに基づいて判定を行う。
ところで、この実施の形態では、配設現場Fで撮影された竣工写真100を、電力会社Cにおいて計器配線チェック装置1で撮影して配線の適否を確認しているが、配設現場Fで計器配線チェック装置1を用いて確認してもよい。すなわち、図6に示すように、配設現場Fにおいて配線工事の終了後などに、作業員M1などが計器配線チェック装置1を用いて、計器10とケーブル13A〜13Gを含む配線状態を撮影して配線画像を生成する。そして、判定アプリケーション24を起動させて配線の適否を判定してもよい。
(実施の形態2)
図7は、この実施の形態に係る計器配線チェック装置・システムの使用形態を示す図である。この実施の形態では、計器配線チェック装置がスマートフォン(撮影手段)3と判定サーバ(判定手段)4とで構成されている点で実施の形態1と構成が異なり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。
図7は、この実施の形態に係る計器配線チェック装置・システムの使用形態を示す図である。この実施の形態では、計器配線チェック装置がスマートフォン(撮影手段)3と判定サーバ(判定手段)4とで構成されている点で実施の形態1と構成が異なり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。
すなわち、この実施の形態では、作業員M1などが使用するスマートフォン3が実施の形態1の計器配線チェック装置1のカメラ22に相当し、判定サーバ4が実施の形態1の計器配線チェック装置1のメモリ23と判定アプリケーション24に相当する。そして、配設現場Fにおいて配線工事の終了後などに、作業員M1などがスマートフォン3で計器10とケーブル13A〜13Gを含む配線状態を撮影して、その配線画像を判定サーバ4に送信する。これを受けて、判定サーバ4において配線の適否を判定し、その結果をスマートフォン3に送信すると、判定結果がスマートフォン3のタッチパネルなどに表示、出力されるものである。
このような実施の形態によれば、作業員M1などは、計器配線チェック装置1を持参していなくても、スマートフォン3で配線状態を撮影して配線画像を判定サーバ4に送信するだけで、配線の適否を確認することができる。しかも、各スマートフォン3に判定アプリケーション24などを備える必要がないため、容易にかつ低コストで構成することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、判定アプリケーション24において形状と色に基づいて計器10の型式を特定しているが、計器10に標記されている型式名などを読み取って型式を特定してもよい。また、判定アプリケーション24において配線の適否を判定する際に、配線画像の画角や背景、撮影方向などについても機械学習して判定するようにしてもよい。さらに、判定アプリケーション24において、判定領域R2に他のケーブル13A〜13Gが重なる場合に、このケーブル13A〜13Gを画像上消去して(付け根部のみを残して)判定するようにしてもよい。
1 計器配線チェック装置
100 竣工写真(現場画像)
10 計器
11 計器本体
12 端子盤
13A〜13G ケーブル
21 タッチパネル
22 カメラ(撮影手段)
23 メモリ
24 判定アプリケーション(判定手段)
3 スマートフォン(撮影手段)
4 判定サーバ(判定手段)
CS チェックシート
R1 配線ブロック
R2 判定領域
F 配設現場
C 電力会社
M1 作業員
M2 検査者
100 竣工写真(現場画像)
10 計器
11 計器本体
12 端子盤
13A〜13G ケーブル
21 タッチパネル
22 カメラ(撮影手段)
23 メモリ
24 判定アプリケーション(判定手段)
3 スマートフォン(撮影手段)
4 判定サーバ(判定手段)
CS チェックシート
R1 配線ブロック
R2 判定領域
F 配設現場
C 電力会社
M1 作業員
M2 検査者
Claims (8)
- 使用電力量を計測する計器と、該計器に接続されそれぞれ異なる色が施された複数のケーブルと、を含む配線状態を撮影して配線画像を生成する撮影手段と、
前記複数のケーブルの正しい色の配列を示したチェックシートと、前記配線画像とに基づいて、前記配線画像中の前記複数のケーブルが正しく配列されているか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段は、前記計器との境である前記複数のケーブルの付け根部を判定領域として前記配線画像から抽出し、前記判定領域における各ケーブルの色の配列とチェックシートとに基づいて前記判定を行う、
ことを特徴とする計器配線チェック装置。 - 前記判定手段は、前記計器の型式に基づいて前記判定領域を抽出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の計器配線チェック装置。 - 前記判定手段は、日照条件が異なる複数の前記チェックシートに基づいて前記判定を行う、
ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の計器配線チェック装置。 - 前記判定手段は、機械学習のアルゴリズムを用いて前記判定を行う、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の計器配線チェック装置。 - 前記計器が配設された配設現場で撮影された現場画像を前記配線状態とし、前記請求項1から4のいずれか1項に記載の計器配線チェック装置の前記撮影手段で前記配線画像を生成し、
前記判定手段によって前記判定を行う、
ことを特徴とする計器配線チェック方法。 - 使用電力量を計測する計器と、該計器に接続されそれぞれ異なる色が施された複数のケーブルと、を含む配線状態を撮影して生成された画像を配線画像とし、
コンピュータを、
前記複数のケーブルの正しい色の配列を示したチェックシートと、前記配線画像とに基づいて、前記配線画像中の前記複数のケーブルが正しく配列されているか否かを判定する手段であって、前記計器との境である前記複数のケーブルの付け根部を判定領域として前記配線画像から抽出し、前記判定領域における各ケーブルの色の配列とチェックシートとに基づいて前記判定を行う判定手段として機能させる、
ことを特徴とする計器配線チェックプログラム。 - 前記判定手段は、前記計器の型式に基づいて前記判定領域を抽出する、
ことを特徴とする請求項6に記載の計器配線チェックプログラム。 - 前記判定手段は、日照条件が異なる複数の前記チェックシートに基づいて前記判定を行う、
ことを特徴とする請求項6または7のいずれか1項に記載の計器配線チェックプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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WO2017135107A1 (ja) * | 2016-02-01 | 2017-08-10 | 三菱電機株式会社 | 結線検査作業支援システム |
JP2017175738A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 株式会社日立プラントコンストラクション | 結線作業支援システム |
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2020
- 2020-03-17 JP JP2020046247A patent/JP2021148484A/ja active Pending
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