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JP2021107783A - 積層ベルトの製造方法 - Google Patents

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岡田 直樹
Naoki Okada
直樹 岡田
祐貴 小塚
Suketaka Kozuka
祐貴 小塚
哲朗 保川
Tetsuro Yasukawa
哲朗 保川
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Abstract

【課題】 積層ベルトの外部から、内部に存在する異物の位置を特定可能な積層ベルトを形成することができる積層ベルトの製造方法を提供することである。【解決手段】 本発明に係る積層ベルトの製造方法は、積層シートにおける異物の位置を特定するための第二の基準点が、積層シートを切断する工程において、積層シートから取り除かれない位置に作製することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、積層ベルトの製造方法に関する。
複数の単層シートを積層して積層シートを作製する際、積層シートは、各単層シート中の異物や、単層シートを張り合わせる際に混入する異物によって、機能的な欠陥が生じることがある。しかしながら、積層シートを作製した後に、積層シートの内部に存在する異物の位置を精度よく把握することは難しい。そのため、各単層シートで検査を行い、積層シートで単層シートにおける異物の位置を特定できるようにする必要がある。
積層体における欠陥位置を特定する方法としては、特許文献1に記載の方法が知られている。この特許文献1に記載の発明では、基材フィルム上に金属層を形成した際に金属層上に表示可能な欠陥検出用マークを形成し、その欠陥検出用マークを基準点として基材フィルムにおける欠陥の位置を示す欠陥マップを作成する。そして、積層体の金属層上に表示された欠陥検出用マークを欠陥マップの基準点として積層体における欠陥の位置を特定している。この方法によって、積層体の内部に存在する欠陥を、金属層を積層した後の積層体においてその外部から欠陥の形態及び位置の情報を精度良く把握することを可能としている。
特開2010−117254号公報
特許文献1に記載の方法では、上記の通り、基準点を元に積層シートの内部の異物の位置を正確に特定することができる。しかしながら、積層シートからベルト形状の積層体、すなわち、積層ベルトを作製する場合、積層ベルトのサイズに合わせて積層シートを切断する必要がある。このとき、積層シート上に形成された基準点がある部分を除去してしまうことで、異物の位置を特定できなくなる可能性がある。
従って、本発明の目的は、積層ベルトの外部から、内部に存在する異物の位置を特定可能な積層ベルトを形成することができる積層ベルトの製造方法を提供する。
本発明の積層シートの製造方法は、複数のシートをそれぞれ検査することによって、前記シートにおける異物を検出し、前記シートに、前記シートにおける異物の位置を特定するための第一の基準点を作製する工程と、前記第一の基準点に基づいて特定された、前記シートにおける第一の異物位置情報を第一のデータベースに保存する工程と、前記シートを積層して積層シートを形成する工程と、前記積層シートを検査することによって、前記積層シートにおける異物、及び、前記第一の基準点を検出し、前記積層シートに、前記積層シートにおける異物の位置を特定するための第二の基準点をする工程と、前記第二の基準点に基づいて特定された、前記積層シートにおける第二の異物位置情報を第二のデータベースに保存する工程と、前記積層シートを切断する工程と、前記積層シートの切断された後の端部同士を接合して積層ベルトを形成する工程と、を有する積層ベルトの製造方法であって、前記第一の基準点は、前記積層シートにおいて検出可能であり、前記第二の基準点は、前記積層シートを切断する工程おいて、前記積層シートから取り除かれない位置に作製することを特徴とする。
積層ベルトの外部から、内部に存在する異物の位置を特定可能な積層ベルトを形成することができる積層ベルトの製造方法を提供することができる。
積層ベルトの模式図である。 積層ベルトの断面の模式図である。 本発明の一実施形態における積層ベルトの製造方法の各工程を示すフローチャートである。 単層シート及び積層シートの検査装置の模式図である。 シートにおける異物の位置特定方法を説明するための図である。 シートにおける異物の位置特定方法を説明するための図である。 ラミネート装置の模式図である。 積層シートにおける異物の位置特定方法を説明するための図である。 積層シートの切断装置の模式図である。 積層シートの端部を接合して積層ベルトを形成する工程を説明するための図である。 積層シートの端部の接合を説明するための図である。 積層ベルトにおける異物及び第二の基準点を表した模式図である。 積層シートの製造方法を説明するための図である。
以下、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。
[積層ベルトの製造方法]
本発明の積層ベルトの製造方法によって製造される積層ベルトの用途については特に制限はないが、例えば、インクジェット記録装置の液吸収部材として使用することができる。この液吸収部材は、記録媒体や転写体等の被吐出媒体上に形成された液体成分と色材とを含む画像(インク像)と接触することによって、前記画像から前記液体成分の少なくとも一部を吸収することができる。この結果、記録媒体が画像中の液体を過剰に吸収することによるカールや、コックリングを抑制することができる。なお、積層ベルトを液吸収部材として使用する場合、積層ベルトを構成する複数のシートはいずれも多孔質体シートであることが好ましい。
図1は本実施形態において製造された積層ベルト101の模式図である。図1において、102は積層シートの端部同士を接合した接合部であり、103は積層シートに作製された積層シートにおける異物の位置を特定するための第二の基準点である。この積層ベルト101における異物は、単層シートの製造するときや、複数の単層シートを積層するときに混入した異物である。
図2は本実施形態での積層ベルトの断面の模式図である。
この積層ベルトは、第1の層111、第2の層121、第3の層131、及び第4の層141の4つの層を有する。積層シートが液吸収部材である場合、第1の層111が前記画像と接触する層となる。積層シートに含まれる異物には、液体吸収性に影響を及ぼす異物と、視覚的には異物と認識できるが液体吸収性に影響しない異物が存在する。例えば、図2に記載の第1の層111と第2の層121の間にある異物Aと、第2の層121の中にある異物Bは小さいが、前記の画像と接触する第1の層111に非常に近いため、液体吸収性に影響を及ぼす異物となる。一方、図2に記載の第4の層141の中にある異物Cと異物Dは、前記の画像と接触する第1の層からもっとも遠い第4の層141にある。そのため、サイズの大きい異物Dは液体吸収性に影響を及ぼすものの、サイズの小さい異物Cは液体吸収性に実質的に影響は及ぼさない。
このように、異物の積層ベルト中における存在位置によって液体吸収性への影響の度合いが変わるため、積層ベルトを形成した後においても、異物の位置を特定する必要がある。
本発明の積層ベルトの製造方法は、以下の工程を有する。
(a)複数のシートをそれぞれ検査することによって、前記シートにおける異物を検出し、前記シートに、前記シートにおける異物の位置を特定するための第一の基準点を作製する工程と、
(b)前記第一の基準点に基づいて特定された、前記シートにおける第一の異物位置情報を第一のデータベースに保存する工程と、
(c)前記シートを積層して積層シートを形成する工程と、
(d)前記積層シートを検査することによって、前記積層シートにおける異物、及び、前記第一の基準点を検出し、前記積層シートに、前記積層シートにおける異物の位置を特定するための第二の基準点を作製する工程と、
(e)前記第二の基準点に基づき、前記積層シートにおける第二の異物位置情報を第二のデータベースに保存する工程と、
(f)前記積層シートを切断する工程と、
(g)前記積層シートの切断された後の端部同士を接合して積層ベルトを形成する工程。
そして、前記第一の基準点は、前記積層シートにおいて検出可能である。また、前記第二の基準点は、前記積層シートを切断する工程おいて、前記積層シートから取り除かれない位置に作製する。
これにより、積層ベルトにおいて第二の基準点が切断されずに存在するため、第二の基準点に基づき、積層ベルトの外部から、内部に存在する異物の位置を特定することができる。
上記の工程(a)〜(g)について、以下に説明する。
(工程(a)及び(b))
まず、複数のシートをそれぞれ検査することによって、前記シートにおける第一の異物を検出し、前記シートに、前記シートにおける異物の位置を特定するための第一の基準点を作製する。異物の検出には、図4に記載の検査装置を用いることができる。図4において、401はシートの巻出しロール、402はシートの巻取りロール、403はカメラ、404はマーキング用プリンタ、405は異物位置情報を第一のデータベースに保存するための検査装置用PCである。シートを巻出しロール401にセットし、巻取りロール402によってシートが巻き取られるようにシートを搬送する。シートの搬送時に、カメラ403によるシートにおける異物の検査と、マーキング用プリンタ404によるシートへの第一の基準点の作製を行う。また、このマーキング用プリンタ404よって、シートに後述の積層シートを切断するための切断位置(カッティングスタート位置やカッティングエンド位置)をマーキングしてもよい。この積層シートを切断するための切断位置をマーキングする工程は、後述の積層シートを切断する工程に行われていればよい。
第一の基準点に基づいて特定された、シートにおける第一の異物位置情報を検査装置用PC405の第一のデータベースに保存する。この工程(a)及び(b)は積層シートを作製するために用いられる複数のシートのそれぞれに対して行われる。また、この工程(a)及び(b)は、単層シートに対して実施されてもよいし、予め単層シートを積層した積層シートに対して実施されてもよい。
また、第一の基準点は、シートを積層することによって形成された積層シートにおいて検出可能である。そのため、積層シートにおいて、第一の基準点を検出することで、積層シートを形成した後では検出が困難であるような積層シートの内部に存在する異物の位置を特定することができる。積層シートから第一の基準点を検出可能とするために、第一の基準点上に重ねられるシートとして、光を透過することが可能な不織布や透明シートを用いることが好ましい。
積層前のシートの異物の位置特定方法について、図5及び6を用いて説明する。
図5は、積層前のシートが単層シートである場合の、シートの異物の位置及び第一の基準点の位置を示す模式図と、単層シートの異物マップにおける異物の位置データ及び第一の基準点の位置データを示す模式図である。
図4の検査装置によって単層シート501の第一の基準点502及び異物503の位置を検出し、第一の基準点の位置データ506及び異物505の位置データを検査装置用PCに取り込む。そして、第一の基準点の位置データ506からそれぞれの異物の位置データ505の相対的な位置関係を数値化した第一の異物位置情報を第一のデータベースに保存する。この第一の異物位置情報から、第一の基準点を原点とした異物マップ504を作製することができる。
また、図6は、積層前のシートが積層シートである場合の、シートの異物の位置及び第一の基準点の位置を示す模式図と、積層シートの異物マップにおける異物の位置データ及び第一の基準点の位置データを示す模式図である。図6のように、積層シートにおける第一の基準点及び異物の位置データを取得することもできる。
積層前のシートが単層シートである場合と同様の方法で、積層シートにおける第一の基準点603及び異物602、604の位置を検出する。そして、第一の基準点の位置データ607及び異物の位置データ606、608を検査装置用PCに取り込む。そして、基準点の位置データ607からそれぞれの異物の位置データ606、608の相対的な位置関係を数値化した第一の異物位置情報を第一のデータベースに保存する。この第一の異物位置情報から、第一の基準点を原点とした異物マップ605を作製することができる。
図4の検査装置による異物の検出の際に異物の大きさについても特定することができる。そのため、異物の大きさによって、積層ベルトとしての機能への影響も判別することができる。
(工程(c))
次に、検査された後のシートを積層して積層シートを形成する。シートの積層方法については特に制限はなく、公知のラミネート装置を用いて積層シートを作製することができる。例えば、図7に記載のラミネート装置を用いて積層シートを作製することができる。図7において、701、702、及び703はそれぞれ積層シートを構成する各シートの巻出しロールである。また、704は加熱ロール、705は積層シートの巻取りロールである。701〜703の巻出しロールにセットされた各シートを加熱ロール704に接触する前に重ね合わせ、加熱ロールに当接させることによって加熱処理が施される。この加熱処理により、各シートが接着し、積層シートが形成される。そして、積層シートは巻取りロール705によって巻き取られる。
(工程(d)及び(e))
得られた積層シートは、工程(a)及び(b)と同様に、図4に記載の検査装置によって、積層シートにおける異物を検出し、積層シートに異物の位置を特定するための第二の基準点が作製される。そして、第二の基準点に基づいて特定された、積層シートにおける第二の異物位置情報を検査装置用PC405の第二のデータベースに保存される。また、マーキング用プリンタ404によって積層シートに、後述の積層ベルトを切断する際の切断位置(カッティングスタート位置813やカッティングエンド位置814)をマーキングする。この積層シートを切断するための切断位置をマーキングする工程は、後述の積層シートを切断する工程に行われていればよい。
積層シートの異物の位置特定方法について、図8を用いて詳細に説明する。
図8は、積層シートの異物の位置及び第二の基準点の位置を示す模式図と、積層シートの異物マップにおける異物の位置データ及び第二の基準点の位置データを示す模式図である。
図8に記載の通り、積層シート801から、積層前のシートに作製された第一の基準点802、803を検出することができる。そのため、積層シートにおいて、積層前のシートに存在した異物807、808が図4の検出装置によって検出することができない場合であっても、第一の基準点からこれらの異物の位置を特定することができる。
図4の検査装置によって、積層シート801の第二の基準点815、積層シートにおいて検出された異物809、及び第一の基準点802、803の位置を検出する。そして、第二の基準点の位置データ816、積層シートにおいて検出された異物の位置データ812、及び第一の基準点の位置データ805、806を検査装置用PCに取り込む。第二の基準点の位置データ816から異物の位置データ812の相対的な位置関係を数値化した異物位置情報を第二のデータベースに保存する。さらに、第二の基準点の位置データ816から、第一の基準点の位置データ805、806に基づいて特定された異物の位置データ810、811の相対的な位置関係を数値化した異物位置情報を第二のデータベースに保存する。これらの異物位置情報が第二の異物位置情報であり、この第二の異物位置情報から、第二の基準点を原点とした異物マップ804を作製することができる。
また、積層シート801の異物の位置807及び808にある異物を除いた領域を積層ベルトとして使用する。積層ベルトとして必要な長さLを有する積層シート817を作製するため、積層シートを切断するための切断位置(カッティングスタート位置813とカッティングエンド位置814)をマーキングする。また、カッティングエンド位置814に近く、後述の工程(f)及び(g)において、積層シートから取り除かれない位置に第二の基準点815を作製する。なお、第二の基準点によって、積層する前のシートの異物の位置も特定できるため、第一の基準点は積層シートから取り除かれる位置に作製されてもよい。
(工程(f))
異物の検査が終わった積層シートを図9に記載の積層シートの切断装置によって所定の長さになるように積層シートを切断する。このとき、積層シートにある第二の基準点は、この積層シートの切断によって取り除かれない。まず、巻出しロール901に積層シートをセットし、カッティングエンド位置のマーキングが出てくるまで、積層シートを巻き出す。そして、カッティングエンド位置のマーキングが巻き出されたら、シートカッター904によって積層シートを切断する。さらに積層シートを巻き出し、カッティングエンド位置を先端部クランプ902にクランプする。その後、後端部クランプ903にカッティングスタート位置をクランプさせてシートカッター904にてシートを切断し、枚葉の積層シートを作製する。
(工程(g))
切断された後の枚葉の積層シートの長手方向の端部同士を接合して積層ベルトを作製する。この工程を、図10を用いて説明する。なお、切断された後の枚葉の積層シートの端部同士をそのまま接合してもよいが、さらに、積層シートの端部同士を重ね合わせて、さらに端部を切断することで、積層シートの端部の形状を揃えることができるため、好ましい。そのため、この工程を含めて以下に説明する。なお、この積層シートの端部を切断する場合においても、第二の基準点は積層シートから取り除かれないようにする。
まず、図10(a)に記載のように、積層シート1001の端部のカッティングスタート位置とカッティングエンド位置を重ね合わせる。そして、図10(b)に示す接合部形成装置に積層シート1001をセットし、端部を切断する。図10(b)において、1002は接合部を形成する位置を示している。図11に示すように、カッティングスタート位置がcの位置にカッティングエンド位置がbの位置になるように積層シートの端部を重ね合わせる。このとき、積層シートの第二の基準点はdの位置となる。ベルトの長さが所定の長さになるようにcの位置とdの位置の調節を行い、カッター1101でaの位置を切断する。そして、切断された端部同士をフィルム等のつなぎ部材1103でつないで接合させる。これにより積層シートの端部にあったカッティングスタート位置の部分とカッティングエンド位置の部分1102は切り取られるが、積層シートの第二の基準点は接合部のeの位置に残り、第二の基準点を有する積層ベルト101が作製することができる。なお、つなぎ部材1103は光透過性の部材であることが好ましい。つなぎ部材1103を光透過性の部材とすることで、eの位置にある第二の基準点がつなぎ部材で覆われていたとしても光によって位置を特定することができる。また、つなぎ部材1103の構成材料としてはポリスチレンなどを用いることができる。
(積層ベルトからの異物の位置の確認方法)
異物位置の確認は、図12に記載のように、積層ベルト1201の第二の基準点に基づいて行うことができる。具体的には、積層ベルトの第二の基準点を元に検査装置専用PCに保存した第一及び第二のデータベースから第一及び第二の異物位置情報を取り出し、積層シートの異物マップ1201を作製する。これにより、積層ベルトから異物の位置を確認することができる。また、第一及び第二のデータベースに保存された第一の異物位置情報と第二の異物位置情報とを照合して、積層前のシートと積層シートの異物位置を区別する工程を有していてもよい。
[実施例1]
実施例1では、図3に記載のフローチャートにしたがって、第1〜4の層を有する積層ベルトを作製した。なお、第1の層のシートは厚みが非常に薄く、シワ等も発生しやすいため、異物の検査は行わず、第2の層より異物の検査を行った。
工程301では、第2の層に第一の基準点Aを作製し、第2の層を検査して検出された異物の位置を特定した。異物の検査及び第一の基準点Aの作製には図4の検査装置を使用する。第一の基準点Aに基づいて位置が特定された異物の位置データは、第2の層のシートにおける異物位置情報として検査装置専用PC405の第一のデータベースに保存した。
工程302では、第3の層及び第4の層が積層されたシートに第一の基準点Bを作製し、第3の層及び第4の層を検査して検出された異物の位置を特定する。異物の検査及び第一の基準点Bの作製には図4の検査装置を使用する。第一の基準点Bに基づいて位置が特定された異物の位置データは、第3の層及び第4の層のシートにおける異物位置情報として検査装置専用PC405の第一のデータベースに保存した。なお、第3の層と第4の層を積層した層を「第3+4の層」と称することがある。
工程303では、図7のラミネート装置を用いて、第1〜4の層を積層する。まず、巻出しロール701に第1の層のシート、巻出しロール702に第2の層のシート、巻出しロール703に第3+4の層のシートをセットする。これらのシートを引き回し、加熱ロール704に接する前に重ね合せ、前記加熱ロール704に当接させ加熱処理を行う。加熱処理によって形成された積層シートを巻取りロール705にて巻取りを行った。
工程304では、第2及び第3+4の層の第一の基準点A及びBの読み取り、異物位置データの結合、積層シートの検査、並びに、積層シートのカット位置及び第二の基準点のマーキングを行った。第一の基準点A及びBの読み取りは、積層シートの異物検査を行う際に同時に行われた。第一の基準点A及びBの読み取り位置に基づいて、積層シート801用に異物位置データを結合した積層シートの異物マップを作製した。さらに、積層シートの検査によって新たに異物が検出された場合、検出された異物位置データを取り込み、異物マップを作製した。そして、異物マップから液体吸収性に影響を及ぼす異物が存在しない領域を選択し、積層ベルトを形成するのに必要な長さを確保し、積層シートの切断位置であるカッティングスタート位置とカッティングエンド位置を積層シートにマーキングした。さらに、カッティングエンド位置から切断によって積層シートから取り除かれない位置であり、かつ、積層シートの端部同士の接合部となる領域内に第二の基準点をマーキングした。そして、この第二の基準点に基づいて積層シートにおける第二の異物位置情報を検査装置専用PC405の第二のデータベースに保存した。
工程305では、工程304を経た後の積層シートを、図9に記載の積層シートの切断装置によって、積層シートにマーキングされたカッティングスタート位置とカッティングエンド位置で切断した。
工程306では、切断された後の枚葉の積層シートの長手方向の端部同士を接合して積層ベルトを作製した。まず、図10(b)に記載の接合部形成装置の接合部を形成する位置1002に、積層シート1001の端部を重ね合わせて部分を配置する。そして、図11のように、カッター1101でa位置を切断した。そして、切断された端部同士をポリエチレンフィルムのつなぎ部材1103でつないで接合した。得られた積層ベルトにおいて、第二の基準点は接合部のeの位置に存在する。
工程307では、積層ベルトの第二の基準点を基に検査装置専用PCの第二のデータベースから第二の異物位置情報を取り出し、積層シートの異物マップを作製した。これにより、積層シートの異物位置を特定することが可能となった。
(実施例2)
実施例2では、工程304及び工程305を変更したこと以外は実施例1と同様の方法で積層ベルトを作製した。
本実施例の工程304を、図13を用いて説明する。
積層シート1301において液体吸収性に影響を及ぼす第2の層の異物1302と第3+4の層の異物1303がある領域を取り除く位置を決めるためのカッティングスタート位置のマーキングを行わなかった。その代わりに、積層ベルトとして必要な長さを確保した上で、カッティングエンド位置1304と、カッティングエンド位置1304から切断されない接合部の領域内に第二の基準点をマーキングした。
次に、工程305において、積層シートの切断に用いる切断装置の先端部クランプ902と後端部クランプ903の距離を作製する枚葉の積層シートの長さLになるように調整する。積層シートを図9に記載の積層シートの切断装置にセットし、カッティングエンド位置1304のマーキングが出てくるまで積層シートを巻き出し、カッター904にて積層シートを切断した。切断された積層シートのカッティングエンド位置1304を先端部クランプ902にクランプをする。その後、積層シートを後端部クランプ903にクランプし、積層シートを切断する。切断装置の先端部クランプ902と後端部クランプ903の距離が作製する枚葉の積層シートの長さLに固定されているため、カッティングスタート位置のマーキングがなくとも長さLの枚葉の積層シートを作製することができる。
この製造方法により、実施例1よりもマーキング箇所を削減することができる。
101 積層ベルト
102 接合部
103 第二の基準点

Claims (4)

  1. 複数のシートをそれぞれ検査することによって、前記シートにおける異物を検出し、前記シートに、前記シートにおける異物の位置を特定するための第一の基準点を作製する工程と、
    前記第一の基準点に基づいて特定された、前記シートにおける第一の異物位置情報を第一のデータベースに保存する工程と、
    前記シートを積層して積層シートを形成する工程と、
    前記積層シートを検査することによって、前記積層シートにおける異物、及び、前記第一の基準点を検出し、前記積層シートに、前記積層シートにおける異物の位置を特定するための第二の基準点を作製する工程と、
    前記第二の基準点に基づいて特定された、前記積層シートにおける第二の異物位置情報を第二のデータベースに保存する工程と、
    前記積層シートを切断する工程と、
    前記積層シートの切断された後の端部同士を接合して積層ベルトを形成する工程と、
    を有する積層ベルトの製造方法であって、
    前記第一の基準点は、前記積層シートにおいて検出可能であり、
    前記第二の基準点は、前記積層シートを切断する工程において、前記積層シートから取り除かれない位置に作製することを特徴とする積層ベルトの製造方法。
  2. 前記積層シートを切断する工程の前に、前記積層シートを切断するための切断位置をマーキングする工程を有する請求項1に記載の積層シートの製造方法。
  3. 前記第一の異物位置情報と前記第二の異物位置情報とを照合して、前記シートと前記積層シートの異物位置を区別する工程を有する請求項1または2に記載の積層シートの製造方法。
  4. 前記複数のシートはいずれも多孔質体シートである請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層シートの製造方法。
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