JP2021105643A - プロジェクターの動作方法およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】プロジェクターの余力を活用できる技術を提供する。【解決手段】第1色の第1光を出力する第1光出力部と、第2色の第2光を出力する第2光出力部と、第3色の第3光を出力する第3光出力部と、前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いて投射画像を投射する投射光学系とを含むプロジェクターの動作方法は、第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像の明るさを増幅する程度を表す増幅情報を決定し、前記増幅情報に基づいて、前記第1光の光量と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合とを制御する。【選択図】図12
Description
本発明は、プロジェクターの動作方法およびプロジェクターに関する。
特許文献1には、赤色光と緑色光とから生成される黄色光を出力する光源装置と、青色光を出力する光源装置と、を含むプロジェクターが記載されている。このプロジェクターは、黄色光を赤色光と緑色光とに分離し、赤色光と緑色光と青色光とを用いることによって画像を生成する。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、画像のホワイトバランスを調整するために、黄色光の出力と青色光の出力とのいずれか一方を低くする場合が想定される。この場合、黄色光を出力する光源装置と、青色光を出力する光源装置と、のいずれかでは、余力が生じる。なお、プロジェクターに余力が生じる状況は、特許文献1に記載のプロジェクターとは異なる構成のプロジェクター、例えば、赤色光を出力する光源装置と、緑色光を出力する光源装置と、青色光を出力する光源装置と、を含むプロジェクターでも生じ得る。また、プロジェクターに生じる余力は、光源装置の余力に限らない。このため、プロジェクターに生じる余力を活用できる技術が望まれる。
本発明に係るプロジェクターの動作方法の一態様は、第1色の第1光を出力する第1光出力部と、第2色の第2光を出力する第2光出力部と、第3色の第3光を出力する第3光出力部と、前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、を含むプロジェクターの動作方法であって、第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像の明るさを増幅する程度を表す増幅情報を決定し、前記増幅情報に基づいて、前記第1光の光量と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合と、を制御することを含む。
本発明に係るプロジェクターの動作方法の他の一態様は、第1色の第1光を出力する第1光出力部と、第2色の第2光を出力する第2光出力部と、第3色の第3光を出力する第3光出力部と、前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、を含むプロジェクターの動作方法であって、第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像の明るさを増幅する程度を表す増幅情報を決定し、前記増幅情報に基づいて、前記第1色光の光量に対する前記第1出力光の光量の割合と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合と、を制御することを含む。
本発明に係るプロジェクターの一態様は、第1色の第1光を出力する第1光出力部と、第2色の第2光を出力する第2光出力部と、第3色の第3光を出力する第3光出力部と、前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像の明るさを増幅する程度を表す増幅情報を決定する決定部と、前記増幅情報に基づいて、前記第1光の光量と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合と、を制御する光制御部と、を含む。
本発明に係るプロジェクターの他の態様は、第1色の第1光を出力する第1光出力部と、第2色の第2光を出力する第2光出力部と、第3色の第3光を出力する第3光出力部と、前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像の明るさを増幅する程度を表す増幅情報を決定する決定部と、前記増幅情報に基づいて、前記第1色光の光量に対する前記第1出力光の光量の割合と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合と、を制御する光制御部とを含む。
A:第1実施形態
A1:プロジェクター1000
図1は、第1実施形態に係るプロジェクター1000を示す図である。プロジェクター1000は、不図示の画像供給装置から画像情報を受ける。画像供給装置は、例えば、PC(Personal Computer)である。画像供給装置は、PCに限らず、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、ブルーレイディスクプレーヤー、ハードディスクレコーダー、テレビチューナー装置またはビデオゲーム機でもよい。
A1:プロジェクター1000
図1は、第1実施形態に係るプロジェクター1000を示す図である。プロジェクター1000は、不図示の画像供給装置から画像情報を受ける。画像供給装置は、例えば、PC(Personal Computer)である。画像供給装置は、PCに限らず、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、ブルーレイディスクプレーヤー、ハードディスクレコーダー、テレビチューナー装置またはビデオゲーム機でもよい。
プロジェクター1000は、画像情報に基づく投射画像を、表示面SCRへ投射する。表示面SCRは、例えば、スクリーンである。表示面SCRは、スクリーンに限らず、例えば、ホワイトボード、壁、天井、床または扉でもよい。画像情報は、画像を表す。画像情報が表す画像は、第1画像の一例である。画像情報は、複数の赤画素値、複数の緑画素値および複数の青画素値を含む。複数の赤画素値によって、赤色の画像が表される。複数の緑画素値によって、緑色の画像が表される。複数の青画素値によって、青色の画像が表される。赤色は、第2色の一例である。緑色は、第3色の一例である。青色は、第1色の一例である。
プロジェクター1000は、制御部110、記憶部120、操作部130、投射部140、画像処理部150および画像インターフェイス160を含む。
操作部130は、例えば、操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルである。操作部130は、プロジェクター1000の筐体に設けられる。操作部130は、ユーザーの入力操作を受ける。操作部130は、不図示のリモートコントローラーから送信される赤外線信号を受光する受光部を有してもよい。リモートコントローラーは、操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルを含む。リモートコントローラーは、ユーザーの入力操作を受ける。リモートコントローラーは、入力操作に基づいて赤外線信号を送信する。
画像インターフェイス160は、複数のコネクターを有する。複数のコネクターの各々は、画像供給装置から画像情報を受信可能である。複数のコネクターは、RCAコネクター、D−Subコネクター、HDMI(High Definition Multimedia Interface)コネクターおよびUSB(Universal Serial Bus)コネクターである。HDMIは、登録商標である。複数のコネクターは、これらのコネクターに限らない。画像インターフェイス160は、1つのコネクターのみを有してもよい。画像インターフェイス160は、無線LAN(Local Area Network)またはBluetoothなどの無線通信のインターフェイスを有してもよい。この場合、画像インターフェイス160は、無線通信のインターフェイスを介して画像情報を取得できる。Bluetoothは、登録商標である。画像インターフェイス160は、画像情報を画像処理部150へ供給する。
画像処理部150は、1または複数のイメージプロセッサー等の回路によって構成される。画像処理部150は、画像インターフェイス160から画像情報を受ける。以下、画像処理部150が画像インターフェイス160から受ける画像情報を「投射画像情報」と称する。画像処理部150は、制御部110から、オンスクリーン画像を表すオンスクリーン画像情報を受ける。オンスクリーン画像は、例えば、プロジェクター1000を操作するためのGUI(Graphical User Interface)を表す。画像処理部150は、VRAM(Video Random Access Memory)151を含む。VRAM151は、投射画像情報を展開する領域と、オンスクリーン画像情報を展開する領域と、を含む。
画像処理部150は、画像処理を実行する。画像処理の一例は、画質を調整する画質調整処理である。画像処理は、画質調整処理に限らない。画像処理は、いわゆる、ガンマ補正処理でもよい。画像処理部150は、VRAM151に展開された投射画像情報に画像処理を施すことによって、駆動信号を生成する。画像処理部150は、オンスクリーン画像情報を受けた場合には、オンスクリーン画像情報を投射画像情報に重畳することによって重畳画像情報を生成する。画像処理部150は、重畳画像情報に画像処理を施すことによって、駆動信号を生成する。画像処理部150は、駆動信号を投射部140に供給する。
投射部140は、画像処理部150から駆動信号を受ける。投射部140は、制御部110によって制御される。投射部140は、制御部110の制御下で、駆動信号に基づく画像を表示面SCRに投射する。投射部140は、照明光学系1420、色分離光学系1430、光変調装置1440、駆動部1450、合成光学系1460および投射光学系1470を含む。
照明光学系1420は、白色の照明光WLを射出する。色分離光学系1430は、照明光WLを、赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。駆動部1450は、例えば、ドライバー等の回路で構成される。駆動部1450は、画像処理部150から供給される駆動信号に基づいて、駆動電圧を生成する。駆動部1450は、駆動電圧を光変調装置1440に供給することによって、光変調装置1440を駆動する。光変調装置1440は、駆動電圧に基づいて、赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとの各々を変調する。光変調装置1440は、赤色光LRを変調することによって赤色画像光を生成する。光変調装置1440は、緑色光LGを変調することによって緑色画像光を生成する。光変調装置1440は、青色光LBを変調することによって青色画像光を生成する。合成光学系1460は、赤色画像光と緑色画像光と青色画像光とを相互に合成することによって、投射画像光を生成する。投射光学系1470は、投射画像光によって表される投射画像を表示面SCRに向けて投射する。
記憶部120は、制御部110が読み取り可能な記録媒体である。記憶部120は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。記憶部120は、制御部110によって実行されるプログラムと、制御部110が使用する各種のデータ等と、を記憶する。
制御部110は、例えば、1または複数のプロセッサーによって構成される。一例を挙げると、制御部110は、1または複数のCPU(Central Processing Unit)によって構成される。制御部110の機能の一部または全部は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって実現されてもよい。制御部110は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。制御部110は、記憶部120からプログラムを読み取る。制御部110は、当該プログラムを実行することによって、決定部111と、光制御部112とを実現する。
決定部111は、画像処理部150から画像情報、例えば、投射画像情報を受信する。決定部111は、画像情報を解析する。決定部111は、例えば、決定回路等の回路によって構成されてもよい。光制御部112は、画像情報の解析結果に基づいて、投射部140および画像処理部150を制御する。光制御部112は、例えば、光コントローラー等の回路によって構成されてもよい。
A2:照明光学系1420の一例
図2は、照明光学系1420の一例を示す図である。照明光学系1420は、青色光出力部1421、黄色光出力部1422および合成部1423を含む。
図2は、照明光学系1420の一例を示す図である。照明光学系1420は、青色光出力部1421、黄色光出力部1422および合成部1423を含む。
青色光出力部1421は、青色光BLを合成部1423へ出力する。青色光BLは、第1光の一例である。青色光出力部1421は、第1光出力部の一例である。青色光出力部1421は、第1光源1421Aおよび拡散板1421Bを含む。第1光源1421Aは、レーザーである。第1光源1421Aは、第1青色レーザー光を拡散板1421Bへ射出する。拡散板1421Bは、第1青色レーザー光を拡散することによって青色光BLを生成する。拡散板1421Bは、青色光BLを合成部1423へ射出する。
黄色光出力部1422は、黄色の蛍光光YLを合成部1423へ出力する。蛍光光YLは、赤色光と緑色光とによって構成される。このため、黄色光出力部1422が蛍光光YLを出力することは、黄色光出力部1422が赤色光と緑色光とを出力することを意味する。赤色光は、第2光の一例である。緑色光は、第3光の一例である。黄色光出力部1422は、第2光出力部、第3光出力部、赤色光出力部および緑色光出力部の一例である。黄色光出力部1422は、第2光源1422Aおよび蛍光体1422Bを含む。第2光源1422Aは、レーザーである。第2光源1422Aは、第2青色レーザー光を蛍光体1422Bへ射出する。蛍光体1422Bは、第2青色レーザー光の入射に応じて励起する。蛍光体1422Bは、励起することによって蛍光光YLを生成する。蛍光体1422Bは、蛍光光YLを合成部1423へ射出する。
合成部1423は、ダイクロイックプリズムを含む。合成部1423は、ダイクロイックプリズムの代わりに、ダイクロイックミラーを含んでもよい。合成部1423は、青色光BLを蛍光光YLと合成することによって、白色の照明光WLを生成する。合成部1423は、青色光BLを反射しかつ蛍光光YLを透過させることによって、照明光WLを生成する。
A3:色分離光学系1430、光変調装置1440および合成光学系1460の各々の一例
図3は、色分離光学系1430、光変調装置1440および合成光学系1460の各々の一例を示す図である。色分離光学系1430は、第1ダイクロイックミラー7a、第2ダイクロイックミラー7b、第1反射ミラー8a、第2反射ミラー8b、第3反射ミラー8c、第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bを含む。光変調装置1440は、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bを含む。
図3は、色分離光学系1430、光変調装置1440および合成光学系1460の各々の一例を示す図である。色分離光学系1430は、第1ダイクロイックミラー7a、第2ダイクロイックミラー7b、第1反射ミラー8a、第2反射ミラー8b、第3反射ミラー8c、第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bを含む。光変調装置1440は、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bを含む。
第1ダイクロイックミラー7aは、照明光WLを、赤色光LRと、赤色光LRとは異なる色の光と、に分離する。赤色光LRとは異なる色の光は、緑色光LGおよび青色光LBである。第1ダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過させ、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。第2ダイクロイックミラー7bは、第1ダイクロイックミラー7aで反射された光を、緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2ダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過させる。
第1反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置される。第1反射ミラー8aは、赤色光LRを赤色光変調装置4Rへ反射する。第2反射ミラー8bと第3反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置される。第2反射ミラー8bは、青色光LBを第3反射ミラー8cへ反射する。第3反射ミラー8cは、青色光LBを青色光変調装置4Bへ反射する。緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー7bで反射された後、緑色光変調装置4Gへ進む。
第1リレーレンズ9aは、第2ダイクロイックミラー7bと第2反射ミラー8bとの間に配置される。第2リレーレンズ9bは、第2反射ミラー8bと第3反射ミラー8cとの間に配置される。第1リレーレンズ9aと第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光損失を補償する。青色光LBの光損失は、青色光LBの光路長が赤色光LRの光路長および緑色光LGの光路長よりも長いことに起因する。
赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bは、それぞれ、透過型の液晶パネルである。液晶パネルは、不図示の一対の偏光板の間に配置される。一対の偏光板は、特定の方向の直線偏光を透過させる。
赤色光変調装置4Rは、赤色光LRを受ける。赤色光変調装置4Rは、赤色光LRから赤色画像光を生成する。赤色光変調装置4Rは、複数の画素を含む。以下、赤色光変調装置4Rに含まれる複数の画素を「複数の赤画素」と称する。複数の赤画素の各々は、赤色光LRのうち受光した第2色光から第2出力光を生成する。赤色画像光は、複数の赤画素の各々が生成する第2出力光によって構成される。赤色光変調装置4Rは、第2生成部の一例である。
緑色光変調装置4Gは、緑色光LGを受ける。緑色光変調装置4Gは、緑色光LGから緑色画像光を生成する。緑色光変調装置4Gは、複数の画素を含む。以下、緑色光変調装置4Gに含まれる複数の画素を「複数の緑画素」と称する。複数の緑画素の各々は、緑色光LGのうち受光した第3色光から第3出力光を生成する。緑色画像光は、複数の緑画素の各々が生成する第3出力光によって構成される。緑色光変調装置4Gは、第3生成部の一例である。
青色光変調装置4Bは、青色光LBを受ける。青色光変調装置4Bは、青色光LBから青色画像光を生成する。青色光変調装置4Bは、複数の画素を含む。以下、青色光変調装置4Bに含まれる複数の画素を「複数の青画素」と称する。複数の青画素の各々は、青色光LBのうち受光した第1色光から第1出力光を生成する。青色画像光は、複数の青画素の各々が生成する第1出力光によって構成される。青色光変調装置4Bは、第1生成部の一例である。
赤色光変調装置4Rと第1反射ミラー8aとの間には、第1フィールドレンズ10Rが配置される。第1フィールドレンズ10Rは、赤色光LRを平行化する。緑色光変調装置4Gと第2ダイクロイックミラー7bとの間には、第2フィールドレンズ10Gが配置される。第2フィールドレンズ10Gは、緑色光LGを平行化する。青色光変調装置4Bと第3反射ミラー8cとの間には、第3フィールドレンズ10Bが配置される。第3フィールドレンズ10Bは、青色光LBを平行化する。
合成光学系1460は、例えば、クロスダイクロイックプリズムを含む。合成光学系1460は、赤色画像光と緑色画像光と青色画像光を相互に合成することによって投射画像光を生成する。合成光学系1460は、投射画像光を投射光学系1470へ射出する。
投射光学系1470は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成される。投射光学系1470は、投射画像光が表す投射画像を表示面SCRへ投射することによって、投射画像を表示面SCRに表示する。
A4:青色光出力部1421および黄色光出力部1422の動作特性
青色光出力部1421および黄色光出力部1422、具体的には、第1光源1421Aおよび第2光源1422Aは、それぞれ、供給電流によって駆動される。青色光出力部1421は、第1光源1421Aに供給される供給電流I1の増加に伴い、青色光BLの光量を増加する。黄色光出力部1422は、第2光源1422Aに供給される供給電流I2の増加に伴い、蛍光光YLの光量、すなわち、赤色光LRの光量および緑色光LGの光量を増加する。
青色光出力部1421および黄色光出力部1422、具体的には、第1光源1421Aおよび第2光源1422Aは、それぞれ、供給電流によって駆動される。青色光出力部1421は、第1光源1421Aに供給される供給電流I1の増加に伴い、青色光BLの光量を増加する。黄色光出力部1422は、第2光源1422Aに供給される供給電流I2の増加に伴い、蛍光光YLの光量、すなわち、赤色光LRの光量および緑色光LGの光量を増加する。
A5:動作の概要
プロジェクター1000では、投射画像のホワイトバランスを調整するために、青色光出力部1421に供給される供給電流I1と、黄色光出力部1422に供給される供給電流I2とが調整される。
プロジェクター1000では、投射画像のホワイトバランスを調整するために、青色光出力部1421に供給される供給電流I1と、黄色光出力部1422に供給される供給電流I2とが調整される。
図4は、投射画像が最も高い輝度の白画像である場合における供給電流I1およびI2の関係を示す図である。図4に例示されるように、供給電流I2は定格電流である。一方、供給電流I1は定格電流よりも小さい。なお、図4では、青色光出力部1421の定格電流が、黄色光出力部1422の定格電流と等しい例を示すが、青色光出力部1421の定格電流が、黄色光出力部1422の定格電流と異なってもよい。このような場合、従来のプロジェクターでは、供給電流I2は定格電流に固定され、供給電流I1は、図4に示されるような定格電流よりも小さい電流に固定される。このため、黄色光出力部1422には余力が生じないが、青色光出力部1421には余裕電流R1に基づく余力が生じる。プロジェクター1000は、投射画像のホワイトバランスを考慮しつつ、投射画像を明るくするために、青色光出力部1421の余力の少なくとも一部を使用する。
投射画像のホワイトバランスを維持するためには、投射画像光に含まれる赤色画像光の光量と、投射画像光に含まれる緑色画像光の光量と、投射画像光に含まれる青色画像光の光量との、バランスを維持する必要がある。投射画像光に含まれる赤色画像光の光量は、黄色光出力部1422の出力と、赤色光変調装置4Rの透過率と、に依存する。投射画像光に含まれる緑色画像光の光量は、黄色光出力部1422の出力と、緑色光変調装置4Gの透過率と、に依存する。投射画像光に含まれる青色画像光の光量は、青色光出力部1421の出力と、青色光変調装置4Bの透過率と、に依存する。光制御部112は、赤色光変調装置4Rと緑色光変調装置4Gの各々の透過率に余力がある可能性がある場合、つまり、赤色光変調装置4Rの透過率と緑色光変調装置4Gの透過率との両方が上限値未満である可能性がある場合に、赤色光変調装置4Rの透過率と緑色光変調装置4Gの透過率との両方を増加し、かつ、青色光出力部1421の出力を増加する。
A6:動作の一例
以下、説明の簡略化のため、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bの各々の最大透過率を100%とする。なお、実際には最大透過率は100%にはならない。このため、例えば、実際の最大透過率を最大透過率100%と正規化することによって最大透過率100%が実現される。
以下、説明の簡略化のため、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bの各々の最大透過率を100%とする。なお、実際には最大透過率は100%にはならない。このため、例えば、実際の最大透過率を最大透過率100%と正規化することによって最大透過率100%が実現される。
青色光出力部1421の供給電流I1が図4に示す電流である場合における青色光出力部1421の出力を100%とする。黄色光出力部1422の供給電流I2が図4に示す定格電流である場合における黄色光出力部1422の出力を100%とする。上述の通り、画像情報は、複数の赤画素値、複数の緑画素値および複数の青画素値を表す。各画素値は、「0」から「255」までの範囲内の値を示す。なお、各画素値は、「0」から「255」までの範囲とは異なる範囲内の値を示してもよい。画素値の増加に伴い、当該画素値に対応する画素の輝度は増加する。具体的には、画素値の増加に伴い、当該画素値に対応する画素の透過率は高くなる。以下、赤色光変調装置4Rの画素の透過率を「赤色透過率」と称する。緑色光変調装置4Gの画素の透過率を「緑色透過率」と称する。青色光変調装置4Bの画素の透過率を「青色透過率」と称する。赤色透過率は、第2色光の光量に対する第2出力光の光量の割合の一例である。緑色透過率は、第3色光の光量に対する第3出力光の光量の割合の一例である。青色透過率は、第1色光の光量に対する第1出力光の光量の割合の一例である。
まず、画像情報の表す1フレームの画像が第1状況である場合において、赤色透過率と緑色透過率との両方を増加し、かつ青色光出力部1421の出力を増加する例を示す。第1状況は以下の通りである。複数の赤画素値における最大値が「217」である。複数の緑画素値における最大値が「217」である。複数の青画素値における最大値が「255」である。
この場合、決定部111は、赤画素値の最大値「217」に基づいて、赤色透過率の最大値として「70%」を特定する。決定部111は、緑画素値の最大値「217」に基づいて、緑色透過率の最大値として「70%」を特定する。決定部111は、青画素値の最大値「255」に基づいて、青色透過率の最大値として「100%」を特定する。赤色透過率の最大値70%は、第2割合の一例である。緑色透過率の最大値70%は、第3割合の一例である。青色透過率の最大値100%は、第1割合の一例である。なお、決定部111は、画素値と透過率との関係を示す情報、例えば、画素値と透過率との関係を示す関数、または、画素値と透過率との関係を示すテーブルを用いることによって、画素値に基づいて透過率を特定する。
決定部111は、画像情報に基づいて、具体的には、赤色透過率の最大値と、緑色透過率の最大値と、青色透過率の最大値とに基づいて、画像情報が表す画像に対する投射画像の明るさの比率である増加比率を決定する。増加比率は、増幅情報の一例である。増幅情報は、画像情報が表す画像における明るさの増幅の程度を表す。増加比率は、増幅率の一例でもある。増加比率の具体的な決定手法については後述する。ここで、決定部111は、増加比率として「1.1」を決定したとする。
光制御部112は、増加比率に基づいて、青色光出力部1421が出力する青色光BLの光量と、赤色光変調装置4Rにおける第2色光の光量に対する第2出力光の光量の割合と、緑色光変調装置4Gにおける第3色光の光量に対する第3出力光の光量の割合と、を制御する。
黄色光出力部1422の出力は100%に維持される。光制御部112は、青色光出力部1421の出力を、100%*1.1=110%に変更する。「1.1」は、増加比率の値である。光制御部112は、供給電流I1を図4に示される電流よりも多くすることによって、青色光出力部1421の出力を110%に変更する。光制御部112は、赤色光変調装置4Rの各画素の透過率を1.1倍する。例えば、光制御部112は、赤色透過率の最大値70%を、70%*1.1=77%に変更する。「1.1」は、増加比率の値である。光制御部112は、緑色光変調装置4Gの各画素の透過率を1.1倍する。例えば、光制御部112は、緑色透過率の最大値70%を、70%*1.1=77%に変更する。「1.1」は、増加比率の値である。光制御部112は、青色光変調装置4Bの各画素の透過率を変更しない。例えば、光制御部112は、青色透過率の最大値100%を維持する。
赤色光変調装置4Rの各画素の透過率が1.1倍されるため、投射画像光に含まれる赤色画像光の光量は、1.1倍になる。緑色光変調装置4Gの各画素の透過率が1.1倍されるため、投射画像光に含まれる緑色画像光の光量は、1.1倍になる。青色光出力部1421の出力が1.1倍されるため、投射画像光に含まれる青色画像光の光量は、1.1倍になる。よって、ホワイトバランスを維持したまま、投射画像光の明るさを向上させることができる。
光制御部112は、赤色光変調装置4Rの各画素の透過率を変更するために、複数の赤画素値の各々を補正する。赤色透過率と赤画素値の関係が、γを用いて
赤色透過率 =(赤画素値/255)γ
というガンマ補正式で表せる場合、光制御部112は、ガンマ補正式を用いて補正後の赤画素値を算出する。
赤色透過率 =(赤画素値/255)γ
というガンマ補正式で表せる場合、光制御部112は、ガンマ補正式を用いて補正後の赤画素値を算出する。
目標の増加比率を「a」とし、補正前の赤色透過率を「t」とし、補正前の赤画素値を「g」とし、補正後の赤画素値を「g’」とすると、
t=(g/255)γ
t*a=(g’/255)γ
の2式が成り立つ。
上の式を下の式に代入すると
((g/255)γ)*a=(g’/255)γ
g’=a(1/γ)*g
となる。
よって、光制御部112は、補正後の赤画素値g’を、目標の増加比率aと補正前の赤画素値gとに基づいて算出できる。
t=(g/255)γ
t*a=(g’/255)γ
の2式が成り立つ。
上の式を下の式に代入すると
((g/255)γ)*a=(g’/255)γ
g’=a(1/γ)*g
となる。
よって、光制御部112は、補正後の赤画素値g’を、目標の増加比率aと補正前の赤画素値gとに基づいて算出できる。
第1状況においてγ=2.2とすると、補正後の赤画素値g’は、
g’=1.1(1/2.2)*217=227
となる。
よって、光制御部112は、補正前の赤画素値「217」を補正後の赤画素値「227」に変換することによって、赤色透過率を77%にできる。光制御部112は、緑画素値についても、赤画素値と同様に補正後の緑画素値を算出する。
g’=1.1(1/2.2)*217=227
となる。
よって、光制御部112は、補正前の赤画素値「217」を補正後の赤画素値「227」に変換することによって、赤色透過率を77%にできる。光制御部112は、緑画素値についても、赤画素値と同様に補正後の緑画素値を算出する。
次に、増加比率の決定手法について説明する。
上述の通り、青色光出力部1421に余力がある状況では、赤色透過率の最大値と緑色透過率の最大値との両方を増加できる場合、すなわち、赤色透過率の最大値と緑色透過率の最大値との両方が上限値未満の場合に、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ増加比率を「1」よりも大きくできる。すなわち、増加比率を「1」よりも大きくできるか否かは、赤色透過率の最大値と緑色透過率の最大値とを特定する画像情報、例えば、投射画像情報に依存する。一例を挙げると、赤画素値の最大値および緑画素値の最大値が上限値「255」である場合、赤色透過率の最大値および緑色透過率の最大値は増加できない。よって、この場合、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像を明るくすることはできない。
上述の通り、青色光出力部1421に余力がある状況では、赤色透過率の最大値と緑色透過率の最大値との両方を増加できる場合、すなわち、赤色透過率の最大値と緑色透過率の最大値との両方が上限値未満の場合に、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ増加比率を「1」よりも大きくできる。すなわち、増加比率を「1」よりも大きくできるか否かは、赤色透過率の最大値と緑色透過率の最大値とを特定する画像情報、例えば、投射画像情報に依存する。一例を挙げると、赤画素値の最大値および緑画素値の最大値が上限値「255」である場合、赤色透過率の最大値および緑色透過率の最大値は増加できない。よって、この場合、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像を明るくすることはできない。
まず、決定部111は、1フレーム分の画像情報から、複数の赤画素値と、複数の緑画素値と、複数の青画素値と、を特定する。続いて、決定部111は、複数の赤画素値における最大値に基づいて、赤色透過率の最大値Rmaxを特定する。続いて、決定部111は、複数の緑画素値における最大値に基づいて、緑色透過率の最大値Gmaxを特定する。続いて、決定部111は、複数の青画素値における最大値に基づいて、青色透過率の最大値Bmaxを特定する。なお、決定部111は、上述のガンマ補正式を用いて、画素値から透過率を算出する。
続いて、決定部111は、赤色透過率の最大値Rmaxと緑色透過率の最大値Gmaxとのうち大きい方を、赤緑色透過率の最大値Ymaxとして決定する。
続いて、決定部111は、Ymax/Bmaxの値に基づいて、増加比率を決定する。一例を挙げると、決定部111は、Ymax/Bmaxを独立変数とし、増加比率を従属変数とする関数を用いることによって、増加比率を決定する。当該関数は、例えば、多項式または分数式で表される。図5は、Ymax/Bmaxを独立変数とし、増加比率D1を従属変数とする関数の一例を示す図である。なお、決定部111は、Ymax/Bmaxの値と、増加比率と、の関係を表すテーブルを用いて、増加比率を決定してもよい。
決定部111は、透過率の比であるYmax/Bmaxを用いて増加比率を決定する。このため、例えば、第1フレームの画像が、第2フレームの画像と、明るさにおいては異なるが色においては同一である場合、第1フレームの画像の増加比率は第2フレームの画像の増加比率と同じになる。よって、同じ色の画像同士でのリニアリティが保たれる。例えば、赤色透過率の最大値Rmaxと緑色透過率の最大値Gmaxとが70%で青色透過率の最大値Bmaxが100%である画像の増加比率は、赤色透過率の最大値Rmaxと緑色透過率の最大値Gmaxとが35%で青色透過率の最大値Bmaxが50%である画像の増加比率と同じになる。
Ymax<Bmaxが成り立つ場合、赤画素値および緑画素値は常に増加できる。このため、Ymax<Bmaxが成り立つ場合、決定部111は、増加利率を「1」よりも大きくする。ただし、光制御部112は、青色光出力部1421の供給電流I1が定格電流以下となり、かつ、赤色透過率および緑色透過率が100%以下となる範囲内で、増加比率を決定する。
一方、Ymax≧Bmaxが成り立つ場合、赤画素値の最大値および緑画素値の最大値の少なくとも一方は増加できない可能性がある。例えば、赤色透過率の最大値Rmaxが100%で、青色透過率の最大値Bmaxが95%である場合、赤画素値の最大値は増加できない。このため、Ymax≧Bmaxが成り立つ場合、決定部111は、増加比率を「1」に固定する。
次に、青画素値を「255」に固定し、赤画素値と緑画素値を「0」から「255」に変化させた場合の動作例を、図6〜8を用いて説明する。図6は、増加比率が常に「1」である場合の青色光出力部1421の出力状態、つまり、青色光BLの状態を示す図である。図7は、増加比率が常に「1」である場合の補正後赤画素値および補正後緑画素値を示す図である。図8は、増加比率が常に「1」である場合の投射画像光の状態、具体的には、投射画像光に含まれる青色画像光の状態と、投射画像光に含まれる赤色画像光の状態と、投射画像光に含まれる緑色画像光の状態と、を示す図である。図8では、投射画像光に含まれる青色画像光を「B」で示し、投射画像光に含まれる赤色画像光を「R」で示し、投射画像光に含まれる緑色画像光を「G」で示す。
図9は、増加比率が変更される場合の青色光出力部1421の出力状態、つまり、青色光BLの状態を示す図である。図10は、増加比率が変更される場合の補正後赤画素値および補正後緑画素値を示す図である。図11は、増加比率が変更される場合の投射画像光の状態、具体的には、投射画像光に含まれる青色画像光の状態と、投射画像光に含まれる赤色画像光の状態と、投射画像光に含まれる緑色画像光の状態と、を示す図である。図11では、投射画像光に含まれる青色画像光を「B」で示し、投射画像光に含まれる赤色画像光を「R」で示し、投射画像光に含まれる緑色画像光を「G」で示す。図9〜11において、増加比率の変更の態様は、図5に示す例に基づく。図9〜11に示す例では、赤画素値および緑画素値が小さいほど、青色画像光の増加の程度が大きい。
図12は、上述の動作を説明するためのフローチャートである。図12に示す動作は、1フレームごとに繰り返される。
ステップS101において決定部111は、画像処理部150から1フレーム分の画像情報、例えば、投射画像情報を受信する。
ステップS101において決定部111は、画像処理部150から1フレーム分の画像情報、例えば、投射画像情報を受信する。
続いて、ステップS102において決定部111は、1フレーム分の画像情報に基づいて、赤緑色透過率の最大値Ymaxと、青色透過率の最大値Bmaxと、を決定する。
続いて、ステップS103において決定部111は、Ymax<Bmaxが成り立つか否かを判断する。
Ymax<Bmaxが成り立つ場合、ステップS104において決定部111は、Ymax/Bmaxの値に基づき、増加比率を決定する。この場合、増加比率は、「1」よりも大きい値である。
一方、Ymax≧Bmaxが成り立つ場合、ステップS105において決定部111は、増加比率を「1」に決定する。
続いて、ステップS106において光制御部112は、増加比率を用いて、1フレームの画像に応じた各赤色透過率と、1フレームの画像に応じた各緑色透過率と、青色光出力部1421の出力とを補正する。
例えば、光制御部112は、青色光出力部1421の補正後の出力が、青色光出力部1421の補正前の出力に増加比率を乗じた出力量となるように、供給電流I1を調整する。光制御部112は、1フレームの画像に応じた各赤色透過率に増加比率を乗じることによって、1フレームの画像に応じた各赤色透過率を補正する。そして、光制御部112は、補正後の各赤色透過率に基づいて、複数の赤画素値を補正する。光制御部112は、1フレームの画像に応じた各緑色透過率に増加比率を乗じることによって、1フレームの画像に応じた各緑色透過率を補正する。そして、光制御部112は、補正後の各緑色透過率に基づいて、複数の緑画素値を補正する。
例えば、光制御部112は、青色光出力部1421の補正後の出力が、青色光出力部1421の補正前の出力に増加比率を乗じた出力量となるように、供給電流I1を調整する。光制御部112は、1フレームの画像に応じた各赤色透過率に増加比率を乗じることによって、1フレームの画像に応じた各赤色透過率を補正する。そして、光制御部112は、補正後の各赤色透過率に基づいて、複数の赤画素値を補正する。光制御部112は、1フレームの画像に応じた各緑色透過率に増加比率を乗じることによって、1フレームの画像に応じた各緑色透過率を補正する。そして、光制御部112は、補正後の各緑色透過率に基づいて、複数の緑画素値を補正する。
続いて、光制御部112は、補正後の赤画素値と、補正後の緑画素値と、補正されていない青画素値と、を含む補正後画像情報を、画像処理部150に供給する。補正後の赤画素値は、補正前の赤画素値によって表される画像の明るさを、増加比率倍した画像を表す。補正後の緑画素値は、補正前の緑画素値によって表される画像の明るさを増加比率倍した画像を表す。画像処理部150は、補正後画像情報に基づいて駆動信号を生成する。具体的には、画像処理部150は、補正後の赤画素値に基づいて赤駆動信号を生成し、補正後の緑画素値に基づいて緑駆動信号を生成し、補正されていない青画素値に基づいて青駆動信号を生成する。画像処理部150は、赤駆動信号と緑駆動信号と青駆動信号とを駆動部1450に供給する。
駆動部1450は、赤駆動信号に基づいて赤駆動電圧を生成し、緑駆動信号に基づいて緑駆動電圧を生成し、青駆動信号に基づいて青駆動電圧を生成する。駆動部1450は、赤駆動電圧を赤色光変調装置4Rに供給することによって、赤色光変調装置4Rに、赤駆動電圧に応じた赤色画像光を生成させる。駆動部1450は、緑駆動電圧を緑色光変調装置4Gに供給することによって、緑色光変調装置4Gに、緑駆動電圧に応じた緑色画像光を生成させる。駆動部1450は、青駆動電圧を青色光変調装置4Bに供給することによって、青色光変調装置4Bに、青駆動電圧に応じた青色画像光を生成させる。このため、投射画像情報が表す画像のホワイトバランスを維持しつつ、投射画像情報が表す画像を明るくできる。
なお、第1実施形態では、青色光出力部1421と黄色光出力部1422とを含むプロジェクター1000が、青色光出力部1421の余力を活用することによって投射画像を明るくする。
しかしながら、複数の光源を有し、複数の光源が相互に別々の色の光を射出するプロジェクターにおいて、複数の光源が、余力のある1つ以上の光源を含む場合にも、第1実施形態と同様の手法により、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像を明るくできる。
しかしながら、複数の光源を有し、複数の光源が相互に別々の色の光を射出するプロジェクターにおいて、複数の光源が、余力のある1つ以上の光源を含む場合にも、第1実施形態と同様の手法により、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像を明るくできる。
例えば、赤色光を射出する赤光源と、緑色光を射出する緑光源と、青色光を射出する青光源とを有するプロジェクターにおいて、赤光源に余力がある場合、赤光源の出力と緑色透過率と青色透過率とを、それぞれ増加させれば、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像を明るくできる。この場合、赤色が第1色の一例となり、緑色が第2色の一例となり、青色が第3色の一例となる。なお、緑色が第3色の一例でもよい。この場合、青色が第2色の一例となる。また、緑光源に余力がある場合、緑光源の出力と青色透過率と赤色透過率とを、それぞれ増加させれば、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像を明るくできる。この場合、緑色が第1色の一例となり、青色が第2色の一例となり、赤色が第3色の一例となる。なお、青色が第3色の一例でもよい。この場合、赤色が第2色の一例となる。
A7:第1実施形態についてのまとめ
上述の開示に係る動作方法およびプロジェクター1000は以下の態様を含む。
上述の開示に係る動作方法およびプロジェクター1000は以下の態様を含む。
青色光出力部1421は、青色光を出力する。黄色光出力部1422は、赤色光と緑色光とを含む黄色光を出力する。青色光変調装置4Bは、画素ごとに、青色光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する。赤色光変調装置4Rは、画素ごとに、赤色光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する。緑色光変調装置4Gは、画素ごとに、緑色光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する。投射光学系1470は、第1出力光と第2出力光と第3出力光を用いることによって投射画像を投射する。決定部111は、画像情報に基づいて増加比率を決定する。光制御部112は、増幅情報に基づいて、青色光の光量と、第2色光の光量に対する第2出力光の光量の割合と、第3色光の光量に対する第3出力光の光量の割合と、を制御する。
この態様によれば、青色光出力部1421に余力がある場合、当該余力を活用することによって投射画像のホワイトバランスを保ったまま投射画像を明るくすることが可能である。
一般に投射画像の明るさを上げるためには、光源の増加または高性能な光学部品の採用など部品コストの増加を伴う。これに対して、この態様では、物理的な構成の変更を必要としないため、部品コストの増加を抑えつつ投射画像を明るくできる。
なお、上記の場合、青色が第1色の一例となり、赤色が第2色の一例となり、緑色が第3色の一例となるが、赤色が第3色の一例でもよい。この場合、緑色が第2色の一例となる。
一般に投射画像の明るさを上げるためには、光源の増加または高性能な光学部品の採用など部品コストの増加を伴う。これに対して、この態様では、物理的な構成の変更を必要としないため、部品コストの増加を抑えつつ投射画像を明るくできる。
なお、上記の場合、青色が第1色の一例となり、赤色が第2色の一例となり、緑色が第3色の一例となるが、赤色が第3色の一例でもよい。この場合、緑色が第2色の一例となる。
決定部111は、画像情報に基づいて、画像情報が表す画像について、青色透過率の最大値Bmaxと、赤色透過率の最大値Rmaxと、緑色透過率の最大値Gmaxと、を特定する。決定部111は、青色透過率の最大値Bmaxが赤色透過率の最大値Rmaxおよび緑色透過率の最大値Gmaxよりも高い場合、増幅情報として、1よりも大きい値を示す増幅率を決定する。この態様によれば、青色光出力部1421に余力があり、かつ、赤色透過率および緑色透過率に余裕がある場合に、投射画像のホワイトバランスを保ったまま投射画像を明るくできる。
決定部111は、赤色透過率の最大値Rmaxと緑色透過率の最大値Gmaxとのうち大きい方と、青色透過率の最大値Bmaxと、の比と基づいて、増加比率を決定する。この態様によれば、同じホワイトバランスの画像において明るさのリニアリティが維持される可能性が高くなる。
青色光出力部1421は、供給電流I1に応じた光量で青色光を出力する。光制御部112は、供給電流I1を調整することによって、青色光の光量を調整する。この態様によれば、供給電流の調整という簡単な制御によって青色光の光量を調整できる。
青色透過率の最大値Bmaxは、1フレームの画像において、画像情報に基づいて算出される青色透過率の最大値である。赤色透過率の最大値Rmaxは、1フレームの画像において、画像情報に基づいて算出される赤色透過率の最大値である。緑色透過率の最大値Gmaxは、1フレームの画像において、画像情報に基づいて算出される緑色透過率の最大値である。この態様によれば、1フレームの画像ごとに、増加比率を決定できる。
B:変形例
以上に例示した実施形態の変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2個以上の態様を、相互に矛盾しない範囲において適宜に併合してもよい。
以上に例示した実施形態の変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2個以上の態様を、相互に矛盾しない範囲において適宜に併合してもよい。
B1:第1変形例
照明光学系1420は、図2に例示される構成に限られない。図13は、照明光学系1420の他の例である照明光学系1420Aを示す図である。
照明光学系1420は、図2に例示される構成に限られない。図13は、照明光学系1420の他の例である照明光学系1420Aを示す図である。
照明光学系1420Aは、アレイ光源21A、コリメーター光学系22、アフォーカル光学系23、位相差板46、モーター47、モーター制御部44、ホモジナイザー光学系24、プリズム25A、第1ピックアップ光学系26、発光素子27、光学素子41、拡散反射素子30、偏光変換素子32および重畳光学系33を含む。光学素子41は、位相差板28、第2ピックアップ光学系29および拡散反射素子30を含む。重畳光学系33は、インテグレーター光学系31および重畳レンズ33aを含む。
アレイ光源21A、コリメーター光学系22、アフォーカル光学系23、ホモジナイザー光学系24、プリズム25A、位相差板28、第2ピックアップ光学系29および拡散反射素子30は、それぞれの光学中心を光軸ax1に一致させた状態で、光軸ax1上に順次並んで配置される。
発光素子27、第1ピックアップ光学系26、プリズム25A、インテグレーター光学系31、偏光変換素子32および重畳レンズ33aは、それぞれの光学中心を光軸ax2に一致させた状態で、光軸ax2上に順次並んで配置される。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する。
アレイ光源21Aは、複数の半導体レーザー211を含む。複数の半導体レーザー211は、光軸ax1と直交する面21c内においてアレイ状に配置される。半導体レーザー211の個数は、特に限定されない。半導体レーザー211は、光源の一例である。半導体レーザー211は、S偏光の青色光BL0を射出する。S偏光の青色光BL0は、偏光軸を有する第4光の一例である。青色光BL0の半値全幅は30nm以下である。青色光BL0の半値全幅は30nmより大きくてもよい。青色光BL0は、アレイ光源21Aからコリメーター光学系22に向けて射出される。
コリメーター光学系22は、青色光BL0を平行光束に変換する。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に配置された複数のコリメーターレンズ22aを含む。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の半導体レーザー211にそれぞれ対応する。
青色光BL0は、平行光束に変換された後、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、青色光BL0の光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えば、アフォーカルレンズ23aおよび23bを含む。
アフォーカル光学系23とホモジナイザー光学系24との間の光路上に、位相差板46が配置される。位相差板46は、青色光BL0が入射する面内で回転可能に設けられる。位相差板46は、青色光BL0の波長に対する1/2波長板を含む。位相差板46は、光学軸を有する。位相差板46の光学軸は、位相差板46に入射する青色光BL0の偏光軸と交差する。位相差板46の光学軸は、位相差板46の進相軸もしくは遅相軸のいずれでもよい。モーター47は、位相差板46を回転させる。モーター制御部44は、モーター47を制御することによって、位相差板46を回転させる。
青色光BL0は、コヒーレントなS偏光である。青色光BL0の偏光軸が位相差板46の光学軸と交差しているため、位相差板46は、S偏光の青色光BL0の一部を、P偏光の青色光に変換する。その結果、位相差板46から射出される青色光BL1は、S偏光成分BLsとP偏光成分BLpとを含む。P偏光成分BLpは、位相差板46を通過することによって偏光軸の向きが変更された青色光BL0である。
青色光BL1は、ホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、青色光BL1の光強度分布を、例えばトップハット型分布と呼ばれる均一な光強度分布に変換する。ホモジナイザー光学系24は、例えば、マルチレンズアレイ24aおよび24bを含む。
青色光BL1は、ホモジナイザー光学系24から射出された後、プリズム25Aに入射する。プリズム25Aは、波長選択性を有するダイクロイックプリズムを含む。ダイクロイックプリズムは、光軸ax1に対して45°の角度をなす傾斜面Kを有する。傾斜面Kは、光軸ax2に対しても45°の角度をなす。プリズム25Aは、互いに直交する光軸ax1およびax2の交点と傾斜面Kの光学中心とが一致するように配置される。プリズム25Aは、ダイクロイックプリズムではなく、平行平板状のダイクロイックミラーを含んでもよい。
傾斜面Kには、波長選択性を有する偏光分離素子50Aが設けられる。偏光分離素子50Aは、青色光BL1を、偏光分離素子50Aに対するS偏光成分BLsと、偏光分離素子50Aに対するP偏光成分BLpと、に分離する。偏光分離素子50Aは、S偏光成分BLsを反射し、青色光BLのP偏光成分BLpを透過させる。S偏光成分BLsは、偏光分離素子50Aによって反射された後、蛍光体層34の励起に利用される。このため、S偏光成分BLsを「励起光BLs」と称する。なお、後述するように、蛍光体層34は、励起することによって、青色光BL0とは色が異なる黄色の蛍光光YLを生成する。P偏光成分BLpは、青色の照明光として利用される。偏光分離素子50Aは、黄色の蛍光光YLを、蛍光光YLの偏光状態に依らずに透過させる。
励起光BLsは、第1ピックアップ光学系26に入射する。第1ピックアップ光学系26は、励起光BLsを発光素子27に向けて集光させる。第1ピックアップ光学系26は、例えば、ピックアップレンズ26aおよび26bを含む。
励起光BLsは、第1ピックアップ光学系26から射出された後、発光素子27に入射する。発光素子27は、蛍光体層34、基板35、接着剤36およびヒートシンク38を含む。蛍光体層34は、蛍光体を有する。蛍光体層34は、接着剤36によって基板35に固定される。基板35において、蛍光体層34が位置する面と反対の面に、ヒートシンク38が設けられる。ヒートシンク38は、蛍光体層34の熱を放出する。励起光BLsは、蛍光体層34に入射する。励起光BLsが蛍光体層34に入射すると、蛍光体層34に含まれる蛍光体が励起される。このため、励起光BLsとは波長が異なる黄色の蛍光光YLが生成される。
蛍光光YLは、偏光方向が揃っていない非偏光である。蛍光光YLは、第1ピックアップ光学系26を通過した後、非偏光の状態のままで偏光分離素子50Aに入射する。蛍光光YLは、偏光分離素子50Aを透過する。蛍光光YLは、偏光分離素子50Aを透過した後、インテグレーター光学系31に向けて進む。
一方、P偏光成分BLpは、偏光分離素子50Aを透過した後、位相差板28に入射する。位相差板28は、偏光分離素子50Aと拡散反射素子30との間の光路中に配置される。位相差板28は、P偏光成分BLpの波長に対する1/4波長板を含む。位相差板28は、P偏光成分BLpを円偏光の青色光BLcに変換する。円偏光の青色光BLcは、第2ピックアップ光学系29に入射する。
第2ピックアップ光学系29は、円偏光の青色光BLcを拡散反射素子30に向けて集光する。第2ピックアップ光学系29は、ピックアップレンズ29aおよび29bを含む。
拡散反射素子30は、円偏光の青色光BLcを偏光分離素子50Aへ拡散反射で反射する。拡散反射素子30は、円偏光の青色光BLcをランバート反射で反射することが好ましい。照明光学系1420において、この種の拡散反射素子30が用いられると、円偏光の青色光BLcは拡散反射で反射され、かつ、円偏光の青色光BLc2の反射光である円偏光の青色光BLc2では照度分布が均一になる。
円偏光の青色光BLc2は、再び位相差板28に入射する。位相差板28は、円偏光の青色光BLc2をS偏光の青色光BLに変換する。S偏光の青色光BLは、第1光の一例である。さらに言えば、S偏光の青色光BLは、位相差板46を通過することによって偏光軸の向きが変更された青色光BL0を元に生成される。S偏光の青色光BLは、偏光分離素子50Aに入射する。偏光分離素子50Aは、S偏光の青色光BLをインテグレーター光学系31に向けて反射する。
S偏光の青色光BLは、偏光分離素子50Aを透過した蛍光光YLとともに、照明光WLとして利用される。すなわち、S偏光の青色光BLと蛍光光YLとは、偏光分離素子50Aから互いに同一方向に向けて射出される。このため、S偏光の青色光BLと黄色の蛍光光YLとが合成される。その結果、白色の照明光WLが得られる。偏光分離素子50Aは、S偏光の青色光BLを蛍光光YLと合成する色合成素子としても機能する。
照明光WLは、偏光分離素子50Aから射出された後、インテグレーター光学系31に入射する。インテグレーター光学系31は、照明光WLを複数の小光束に分割する。インテグレーター光学系31は、第1レンズアレイ31aおよび第2レンズアレイ31bを含む。第1レンズアレイ31aおよび第2レンズアレイ31bの各々では、複数のマイクロレンズがアレイ状に配列される。
照明光WLは、インテグレーター光学系31から射出された後、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を揃える。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーを含む。偏光変換素子32は、非偏光である蛍光光YLの偏光方向とS偏光の青色光BLの偏光方向とを相互に揃える。具体的には、偏光変換素子32は、一方の偏光成分を他方の偏光成分に、例えばP偏光成分をS偏光成分に変換する。
照明光WLの偏光方向が揃えられた後、照明光WLは、重畳レンズ33aに入射する。重畳レンズ33aは、照明光WLを構成する複数の小光束を、照明対象物上で互いに重畳させる。このため、照明光WLは、重畳レンズ33aから射出された後、照明対象物を均一に照明する。
光制御部112は、増加比率に基づいて、位相差板46の光学軸とS偏光の青色光BL0の偏光軸とのなす角度をモーター制御部44に調整させることにより、照明光学系1420AからのS偏光の青色光BLの出力を制御する。なお、照明光学系1420Aは、第1光出力部と第2光出力部と第3光出力部とを兼ねる。
光制御部112は、Ymax<Bmaxが成り立つ場合、S偏光の青色光BLの光量が増加するように位相差板46を回転させ、かつ、赤色透過率および緑色透過率を増加させれば、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像の明るさを向上できる。
ここで、S偏光の青色光BLの光量が増加するように位相差板46を回転させると、すなわち、P偏光成分BLpの光量が増加するように位相差板46を回転させると、S偏光成分BLsの光量が減少する。S偏光成分BLsの光量が減少すると、蛍光光YLの光量が減少する。このため、蛍光光YLの光量の減少を補うように、赤色透過率および緑色透過率を増加させる必要がある。
具体的な例として第2状況を示す。第2状況は以下の通りである。複数の赤画素値の最大値が「217」である。複数の緑画素値の最大値が「217」である。複数の青画素値の最大値が「255」である。
この場合、決定部111は、赤画素値の最大値「217」に基づいて、赤色透過率の最大値として「70%」を特定する。決定部111は、緑画素値の最大値「217」に基づいて、緑色透過率の最大値として「70%」を特定する。決定部111は、青画素値の最大値「255」に基づいて、青色透過率の最大値として「100%」を特定する。
ここで、決定部111は、位相差板46の回転に伴う青色光の増加比率として「1.1」を決定したとする。さらに、決定部111は、位相差板46の回転に伴う蛍光光の増加比率として「0.98」を決定したとする。なお、位相差板46の回転に伴う青色光の増加比率と、位相差板46の回転に伴う蛍光光の増加比率と、の関係は、照明光学系1420Aの特性、例えば、蛍光体層34の動作特性に起因する。
この場合、蛍光光YLの出力は、100%*0.98=98%に変更される。「0.98」は、位相差板46の回転に伴う蛍光光の増加比率の値である。青色光の出力を、100%*1.1=110%に変更される。「1.1」は、位相差板46の回転に伴う青色光の増加比率の値である。光制御部112は、赤色光変調装置4Rの各画素の透過率を1.1/0.98倍する。例えば、光制御部112は、赤色透過率の最大値70%を、70%*1.1/0.98=79%に変更する。光制御部112は、緑色光変調装置4Gの各画素の透過率を1.1/0.98倍する。例えば、光制御部112は、緑色透過率の最大値70%を、70%*1.1/0.98=79%に変更する。光制御部112は、青色光変調装置4Bの各画素の透過率を変更しない。例えば、光制御部112は、青色透過率の最大値100%を維持する。
蛍光光YLの出力が98%に設定され、赤色光変調装置4Rの画素の透過率が1.1/0.98倍されるため、投射画像光に含まれる赤色画像光の光量は、1.1倍になる。蛍光光YLの出力が98%に設定され、緑色光変調装置4Gの画素の透過率が1.1/0.98倍されるため、投射画像光に含まれる緑色画像光の光量は、1.1倍になる。青色光の出力が1.1倍されるため、投射画像光に含まれる青色画像光の光量は、1.1倍になる。よって、ホワイトバランスを維持したまま、投射画像光の明るさを向上させることができる。
この構成では、Ymax>Bmaxが成り立つ場合、蛍光光YLの光量が増加するように位相差板46を回転させ、かつ、青色透過率を増加させれば、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像の明るさを向上できる。このため、黄色光の増加比率D2は、例えば、図14に示すようになり、青色光の増加比率D3は、例えば、図15に示すようになる。よって、YmaxがBmaxと異なる場合、投射画像の明るさを増加できる。
B2:第2変形例
第1実施形態および第1変形例では、光源の余力が活用された。これに対して、第2変形例では、赤色透過率、緑色透過率または青色透過率に余裕がある場合、余裕のある透過率を増加することによって、投射画像の明るさを向上する。ここで、透過率に余力がある場合とは、図16に示すように、画像情報が示す画素値が最大のときに、VTカーブつまり電圧−透過率カーブにおける最大電圧Vmaxよりも低い電圧Vaが使用される場合を指す。なお、最大電圧Vmaxは、透過率が最大になる電圧である。
第1実施形態および第1変形例では、光源の余力が活用された。これに対して、第2変形例では、赤色透過率、緑色透過率または青色透過率に余裕がある場合、余裕のある透過率を増加することによって、投射画像の明るさを向上する。ここで、透過率に余力がある場合とは、図16に示すように、画像情報が示す画素値が最大のときに、VTカーブつまり電圧−透過率カーブにおける最大電圧Vmaxよりも低い電圧Vaが使用される場合を指す。なお、最大電圧Vmaxは、透過率が最大になる電圧である。
一例として、最大赤画素値に対する赤色透過率が90%であり、最大緑画素値に対する緑色透過率が100%であり、最大青画素値に対する青色透過率が80%である場合を説明する。この場合、最大緑画素値に対する緑色透過率が100%であるため、リニアリティを維持しつつ緑色透過率を増加させることは不可能である。一方で、最大赤画素値に対する赤色透過率と最大青画素値に対する青色透過率は100%未満であるため、透過率を増加させる余地がある。すなわち、赤色透過率と青色透過率には余力がある。したがって、Gmax<Rmax、および、Gmax<Bmaxの両方が満たされることが、投射画像の明るさ増加を可能とする条件である。すなわち、この条件が満たされる場合、Gmaxは、常に100%未満となり、緑色透過率に余裕が生じる。この条件を満たす場合、光制御部112は、赤色透過率と青色透過率とを増加し、赤色透過率と青色透過率の増加に合わせて緑色透過率を増加させることによって、投射画像のホワイトバランスを維持しつつ投射画像の明るさを向上できる。
決定部111は、赤色透過率と緑色透過率と青色透過率とのすべてが100%以下になるように、増加比率を決定する。このため、決定部111は、RmaxとBmaxのうち大きい方の値とGmaxとの比率に基づいて増加比率を決定する。Rmax≧Bmaxが成り立つ場合、決定部111は、Rmax/Gmaxの値に基づいて、図17に示すように増加比率D4を決定する。Rmax<Bmaxが成り立つ場合、決定部111は、Bmax/Gmaxの値に基づいて、図18に示すように増加比率D5を決定する。Rmax≧Bmaxが成り立つ場合、Rmaxが100%を超えないように決定部111が増加比率D4を決定すれば、必然的にBmaxが100%を超えることは無い。Rmax<Bmaxが成り立つ場合、Bmaxが100%を超えないように決定部111が増加比率D5を決定すれば、必然的にRmaxが100%を超えることは無い。
第2変形例では、光制御部112は、GmaxがBmaxおよびRmaxよりも低い場合、以下のように動作する。
光制御部112は、補正前の複数の青画素値が示す画像の明るさを増加比率倍した画像を表す画像情報、すなわち、補正後の複数の青画素値に基づいて、第1色光から第1出力光を青色光変調装置4Bに生成させる。さらに、光制御部112は、補正前の複数の赤画素値が示す画像の明るさを増加比率倍した画像を表す画像情報、すなわち、補正後の複数の赤画素値に基づいて、第2色光から第2出力光を赤色光変調装置4Rに生成させる。さらに、光制御部112は、補正前の複数の緑画素値が示す画像の明るさを増加比率倍した画像を表す画像情報、すなわち、補正後の複数の緑画素値に基づいて、第3色光から第3出力光を緑色光変調装置4Gに生成させる。この態様によれば、余力がある透過率を活用することによって、投射画像のホワイトバランスを保ちつつ投射画像の明るさを向上できる。
光制御部112は、補正前の複数の青画素値が示す画像の明るさを増加比率倍した画像を表す画像情報、すなわち、補正後の複数の青画素値に基づいて、第1色光から第1出力光を青色光変調装置4Bに生成させる。さらに、光制御部112は、補正前の複数の赤画素値が示す画像の明るさを増加比率倍した画像を表す画像情報、すなわち、補正後の複数の赤画素値に基づいて、第2色光から第2出力光を赤色光変調装置4Rに生成させる。さらに、光制御部112は、補正前の複数の緑画素値が示す画像の明るさを増加比率倍した画像を表す画像情報、すなわち、補正後の複数の緑画素値に基づいて、第3色光から第3出力光を緑色光変調装置4Gに生成させる。この態様によれば、余力がある透過率を活用することによって、投射画像のホワイトバランスを保ちつつ投射画像の明るさを向上できる。
B3:第3変形例
第1実施形態および第1〜第2変形例において、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bの各々は、反射型液晶パネルでもよい。この場合、第2変形例では、反射型液晶パネルの反射率に余裕がある場合、余裕がある反射率を活用することによって、投射画像のホワイトバランスを保ちつつ投射画像の明るさを向上できる。
第1実施形態および第1〜第2変形例において、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bの各々は、反射型液晶パネルでもよい。この場合、第2変形例では、反射型液晶パネルの反射率に余裕がある場合、余裕がある反射率を活用することによって、投射画像のホワイトバランスを保ちつつ投射画像の明るさを向上できる。
B4:第4変形例
第1実施形態および第1〜第2変形例において、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bの各々は、DMD(Digital Mirror Device)でもよい。この場合、第2変形例では、DMDによる反射時間に余裕がある場合、余裕がある反射時間を活用することによって、投射画像のホワイトバランスを保ちつつ投射画像の明るさを向上できる。
第1実施形態および第1〜第2変形例において、赤色光変調装置4R、緑色光変調装置4Gおよび青色光変調装置4Bの各々は、DMD(Digital Mirror Device)でもよい。この場合、第2変形例では、DMDによる反射時間に余裕がある場合、余裕がある反射時間を活用することによって、投射画像のホワイトバランスを保ちつつ投射画像の明るさを向上できる。
B5:第5変形例
第1実施形態および第1〜第4変形例では、光制御部112は、Rmax、GmaxおよびBmaxに基づいて増加比率を決定する。この場合、投射画像内に数ピクセル程度の大きさの小さい輝点があると、当該輝点によってRmax、GmaxおよびBmaxが決定される。よって、増加比率が上がらず、投射画像の明るさ向上の妨げになる。このため、輝点におけるホワイトバランス変化をある程度許容できる場合は、決定部111は、輝点の影響を抑制して増加比率を決めてもよい。
第1実施形態および第1〜第4変形例では、光制御部112は、Rmax、GmaxおよびBmaxに基づいて増加比率を決定する。この場合、投射画像内に数ピクセル程度の大きさの小さい輝点があると、当該輝点によってRmax、GmaxおよびBmaxが決定される。よって、増加比率が上がらず、投射画像の明るさ向上の妨げになる。このため、輝点におけるホワイトバランス変化をある程度許容できる場合は、決定部111は、輝点の影響を抑制して増加比率を決めてもよい。
例えば、決定部111は、まず、1フレームの画像に含まれる赤画素値、緑画素値および青画素値の各々について、図19に例示されるような度数分布を作成する。続いて、決定部111は、各色の度数分布ごとに、画素値の総数の一部、例えば画素値の総数の0.2%以下の数の画素値が存在する階級が、他の画素値が存在する階級群から、複数階級だけ離れている場合、当該画素値の総数の一部は輝点を表す、とみなす。決定部111は、輝点を特定する他の手法として平均値を用いてもよい。具体的には、決定部111は、まず、1フレームの画像に含まれる赤画素値、緑画素値および青画素値について、色ごとに、画素値の平均値を算出する。続いて、決定部111は、色ごとに、平均値からの一定値以上高い画素値を、輝点を表す画素値とみなす。
続いて、決定部111は、色ごとに、輝点を表す画素値を除いた画素値の最大値を特定する。この場合、輝点の青画素値に対応する青色透過率以外の青色透過率が含まれる範囲が、第1範囲の一例となる。輝点の赤画素値に対応する赤色透過率以外の赤色透過率が含まれる範囲が、第2範囲の一例となる。輝点の緑画素値に対応する緑色透過率以外の緑色透過率が含まれる範囲が、第3範囲の一例となる。なお、決定部111は、輝点の画素値に0以上1未満の調整係数を乗算することによって、輝点の画素値を小さくし、その後、1フレームの画像に含まれる赤画素値、緑画素値および青画素値について、色ごとに、最大値を特定してもよい。
この態様によれば、1フレームの画像において相対的に高い画素値の影響を抑制でき、投射画像をより明るくできる。
B6:第6変形例
第1実施形態および第1〜第5変形例のように1フレームの画像単位で増加比率を決定する構成では、画像の変化に応じて、増加比率が短時間で大きく変化する可能性ある。この場合、投射画像の明るさが大きく変化するため、ちらつきが発生する可能性がある。
第1実施形態および第1〜第5変形例のように1フレームの画像単位で増加比率を決定する構成では、画像の変化に応じて、増加比率が短時間で大きく変化する可能性ある。この場合、投射画像の明るさが大きく変化するため、ちらつきが発生する可能性がある。
ちらつき対策として、決定部111は、増加比率を更新する場合、更新前の増加比率に基づいて、更新後の増加比率を決定する。さらに言えば、決定部111は、更新前の増加比率と更新後の増加比率との差が所定範囲内に収まるように、更新後の増加比率を決定する。換言すると、光制御部112は、単位時間当たりの増加比率の変化量に制限を設ける。図20において、増加比率D6は、更新前の増加比率を考慮せずに決定された更新後の増加比率の一例である。一方、増加比率D7は、更新前の増加比率に基づいて決定された更新後の増加比率の一例である。この態様によれば、増加比率の変化を滑らかにできるため、投射画像におけるちらつきと、投射画像におけるホワイトバランスの崩れと、を抑制しつつ、投射画像の明るさを向上できる。
4B…青色光変調装置、4G…緑色光変調装置、4R…赤色光変調装置、110…制御部、111…決定部、112…光制御部、120…記憶部、130…操作部、140…投射部、150…画像処理部、160…画像インターフェイス、1000…プロジェクター、1420…照明光学系、1420A…照明光学系、1421…青色光出力部、1421A…第1光源、1421B…拡散板、1422…黄色光出力部、1422A…第2光源、1422B…蛍光体、1423…合成部、1430…色分離光学系、1440…光変調装置、1450…駆動部、1460…合成光学系、1470…投射光学系。
Claims (15)
- 第1色の第1光を出力する第1光出力部と、
第2色の第2光を出力する第2光出力部と、
第3色の第3光を出力する第3光出力部と、
前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、
前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、
前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、
前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、
を含むプロジェクターの動作方法であって、
第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像における明るさの増幅の程度を表す増幅情報を決定し、
前記増幅情報に基づいて、前記第1光の光量と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合と、を制御する、
ことを含む動作方法。 - 前記画像情報に基づいて、前記第1画像について、前記第1色光の光量に対する前記第1出力光の光量の第1割合と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の第2割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の第3割合と、を特定し、
前記第1割合、前記第2割合および前記第3割合に基づいて、前記増幅情報として増幅率を決定する、
請求項1に記載の動作方法。 - 前記第1割合が前記第2割合および前記第3割合よりも高い場合、前記増幅情報として、1よりも大きい値を示す増幅率を決定する、
請求項2に記載の動作方法。 - 前記第2割合と前記第3割合とのうち大きい方と、前記第1割合と、の比と基づいて、前記増幅情報を決定する、
請求項3に記載の動作方法。 - 前記第1光出力部は、
光学軸を有する位相差板と、
偏光軸を有し前記第1色を有する第4光を、前記位相差板へ出力する光源と、
を含み、
前記第1光は、前記位相差板を通過することによって前記偏光軸の向きが変更された前記第4光を元に生成され、
前記増幅情報に基づいて前記光学軸と前記偏光軸とのなす角度を調整することにより、前記第1光の光量を制御する、
請求項1に記載の動作方法。 - 前記第1光出力部は、供給電流に応じた光量で前記第1光を出力し、
前記増幅情報に基づいて前記供給電流を調整することによって、前記第1光の光量を制御する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の動作方法。 - 第1色の第1光を出力する第1光出力部と、
第2色の第2光を出力する第2光出力部と、
第3色の第3光を出力する第3光出力部と、
前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、
前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、
前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、
前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、
を含むプロジェクターの動作方法であって、
第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像における明るさの増幅の程度を表す増幅情報を決定し、
前記増幅情報に基づいて、前記第1色光の光量に対する前記第1出力光の光量の割合と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合と、を制御する、
ことを含む動作方法。 - 前記画像情報に基づいて、前記第1画像について、前記第1色光の光量に対する前記第1出力光の光量の第1割合と、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の第2割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の第3割合と、を特定し、
前記第1割合、前記第2割合および前記第3割合に基づいて、前記増幅情報として増幅率を決定する、
請求項7に記載の動作方法。 - 前記第3割合が前記第1割合および前記第2割合よりも低い場合、前記増幅情報として、1よりも大きい値を示す増幅率を決定する、
請求項8に記載の動作方法。 - 前記第1割合と前記第2割合とのうち大きい方と、前記第3割合と、の比と基づいて、前記増幅情報を決定する、
請求項9に記載の動作方法。 - 前記第1割合は、1フレームの画像において、前記画像情報に基づいて算出される、前記第1色光の光量に対する前記第1出力光の光量の割合の最大値であり、
前記第2割合は、前記1フレームの画像において、前記画像情報に基づいて算出される、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合の最大値であり、
前記第3割合は、前記1フレームの画像において、前記画像情報に基づいて算出される、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合の最大値である、
請求項3、4、9または10に記載の動作方法。 - 前記第1割合は、1フレームの画像において、前記画像情報に基づいて算出される、前記第1色光の光量に対する前記第1出力光の光量の割合のうち、第1範囲に含まれる割合の最大値であり、
前記第2割合は、前記1フレームの画像において、前記画像情報に基づいて算出される、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合のうち、第2範囲に含まれる割合の最大値であり、
前記第3割合は、前記1フレームの画像において、前記画像情報に基づいて算出される、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合のうち、第3範囲に含まれる割合の最大値である、
請求項3、4、9または10に記載の動作方法。 - 前記増幅情報を更新する場合、更新前の前記増幅情報に基づいて、更新後の前記増幅情報を決定する、
請求項1から12のいずれか1項に記載の動作方法。 - 第1色の第1光を出力する第1光出力部と、
第2色の第2光を出力する第2光出力部と、
第3色の第3光を出力する第3光出力部と、
前記第1光のうち受光した第1色光から第1出力光を生成する第1生成部と、
前記第2光のうち受光した第2色光から第2出力光を生成する第2生成部と、
前記第3光のうち受光した第3色光から第3出力光を生成する第3生成部と、
前記第1出力光と前記第2出力光と前記第3出力光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、
第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像の明るさを増幅する程度を表す増幅情報を決定する決定部と、
前記増幅情報に基づいて、前記第2色光の光量に対する前記第2出力光の光量の割合と、前記第3色光の光量に対する前記第3出力光の光量の割合と、を制御する光制御部と、
を含むプロジェクター。 - 青色光を出力する青色光出力部と、
赤色光を出力する赤色光出力部と、
緑色光を出力する緑色光出力部と、
前記青色光のうち受光した第1色光から青光を生成する青色光変調装置と、
前記赤色光のうち受光した第2色光から赤光を生成する赤色光変調装置と、
前記緑色光のうち受光した第3色光から緑光を生成する緑色光変調装置と、
前記青光と前記赤光と前記緑光を用いることによって投射画像を投射する投射光学系と、
第1画像を表す画像情報に基づいて、前記第1画像の明るさを増幅する程度を表す増幅情報を決定する決定回路と、
前記増幅情報に基づいて、前記赤色光変調装置の画素の赤色透過率と、前記緑色光変調装置の画素の緑色透過率と、を制御する光コントローラーと、
を含むプロジェクター。
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