[go: up one dir, main page]

JP2021065980A - 基台付きブレード及び切削装置 - Google Patents

基台付きブレード及び切削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021065980A
JP2021065980A JP2019193627A JP2019193627A JP2021065980A JP 2021065980 A JP2021065980 A JP 2021065980A JP 2019193627 A JP2019193627 A JP 2019193627A JP 2019193627 A JP2019193627 A JP 2019193627A JP 2021065980 A JP2021065980 A JP 2021065980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
base
convex portion
cemented carbide
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019193627A
Other languages
English (en)
Inventor
田口 良二
Ryoji Taguchi
良二 田口
隆 深澤
Takashi Fukazawa
隆 深澤
孝行 椛澤
Takayuki Kabasawa
孝行 椛澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2019193627A priority Critical patent/JP2021065980A/ja
Publication of JP2021065980A publication Critical patent/JP2021065980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Dicing (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

【課題】加工効率の低下と加工不良の発生とを抑制することが可能な基台付きブレードを提供する。【解決手段】中央に開口部が形成された環状の基台と、基台の第1面側に固定された環状のブレードと、を有し、基台は、基台の外周縁に沿って設けられ第1面から突出する環状の第1凸部と、第1凸部よりも基台の半径方向内側に開口部を囲むように設けられ第1面から突出する第2凸部と、を有し、第1凸部の先端面には、超硬合金でなる部材が設けられ、基台とブレードとは、第2凸部の先端面に付着した接着剤を介して結合されている基台付きブレード。【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物を切削する基台付きブレード、及び、該基台付きブレードが装着される切削ユニットを備えた切削装置に関する。
IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等の複数のデバイスを備える半導体ウェーハを分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが製造される。また、基板上に実装された複数のデバイスチップを樹脂でなる封止材(モールド樹脂)によって被覆して形成されるパッケージ基板を分割することにより、モールド樹脂で覆われたデバイスチップをそれぞれ備える複数のパッケージデバイスが製造される。
上記の半導体ウェーハやパッケージ基板に代表される被加工物の分割には、例えば、被加工物を切削するブレード(切削ブレード)が先端部に装着されるスピンドル(回転軸)を備えた切削装置が用いられる。スピンドルの先端部にブレードを装着した状態でスピンドルを回転させることにより、ブレードが回転する。そして、回転するブレードを被加工物に切り込ませることにより、被加工物が切削される。
被加工物の切削に用いられるブレードとしては、ダイヤモンド等でなる砥粒がニッケルめっき等で固定された切刃を備える電鋳ハブブレードや、砥粒が金属、セラミックス、樹脂等でなるボンド材によって固定された切刃からなる環状のブレード等が知られている。被加工物を切削する際には、被加工物の材質等に応じて適切なブレードが適宜選択される。
電鋳ハブブレードは、アルミニウム等でなる環状の基台と、基台の外周縁に沿って形成された環状の切刃とが一体となって構成されており、スピンドルの先端部に固定されたブレードマウントに基台が装着される。一方、環状のブレードは、ブレードマウントが備えるフランジ部(固定フランジ)と、脱着フランジとによって挟み込まれるように、スピンドルの先端部に装着される。
上記のように、電鋳ハブブレードと環状のブレードとではスピンドルの先端部への装着方法が異なり、スピンドルに固定されるブレードマウントの形状、寸法等もブレードの種類に応じて異なる。そのため、例えば電鋳ハブブレードを環状のブレードに交換する際には、ブレードマウントの交換も行う必要があり、ブレードの交換作業の効率が悪くなる。
そこで、近年では、環状のブレードが環状の基台に接着された基台付きブレードが提案されている(特許文献1参照)。この基台付きブレードを用いると、電鋳ハブブレード用のブレードマウントに環状のブレードを装着することが可能となり、ブレードマウントの交換が不要となる。
また、ブレードがブレードマウントに固定されると、ブレードマウントのブレードと接触する領域(接触領域)がブレードに含まれる砥粒によって傷つき、接触領域の平坦性が低下することがある。接触領域の平坦性が低下すると、ブレードの固定が不十分になり、被加工物の切削中にブレードのブレ(振動)が発生しやすくなる。その結果、ブレードによる被加工物の加工精度が低下し、加工不良が生じやすくなる。
そこで、ブレードによる被加工物の加工を一定期間実施した後、ブレードマウントの接触領域に対して研磨処理等を施してブレードマウントの端面修正を行うことにより、接触領域を平坦化する手法が用いられている(特許文献2、3、4参照)。また、特許文献5には、ブレードマウントの接触領域をダイヤモンドライクカーボン(DLC)でなる薄膜でコーティングすることにより、ブレードマウントを傷つきにくくする手法が開示されている。
特開2012−135833号公報 特開平8−339977号公報 特開2009−297855号公報 特開2011−11299号公報 特開2000−61804号公報
基台付きブレードの基台やブレードマウントの、ブレードと接触する領域(接触領域)が傷ついた場合には、上記のように、接触領域に研磨等の処理を施すことによって接触領域が平坦化される。しかしながら、接触領域を平坦化させるためには、接触領域を研磨するための専用の治具を準備するとともに、接触領域の形状を修正する工程を別途実施する必要がある。そのため、接触領域の平坦化を行うと被加工物の加工効率が低下する。
一方、基台付きブレードの基台やブレードマウントの接触領域をDLCでなる薄膜でコーティングすると、接触領域が傷つきにくくなるため、接触領域を平坦化させるための処理の実施頻度が低減される。しかしながら、DLCでなる薄膜は厚く形成することが難しく、ブレードに含まれる砥粒と接触した際に容易に変形し、その結果、ブレードマウントの接触領域にも変形が生じやすくなる。このようなブレードマウントにブレードを固定した状態で被加工物の切削加工を行うと、ブレードのブレが発生しやすい。これにより、ブレードによる被加工物の加工精度が低下し、加工不良が生じる恐れがある。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、加工効率の低下と加工不良の発生とを抑制することが可能な基台付きブレード及び切削装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、中央に開口部が形成された環状の基台と、該基台の第1面側に固定された環状のブレードと、を有し、該基台は、該基台の外周縁に沿って設けられ該第1面から突出する環状の第1凸部と、該第1凸部よりも該基台の半径方向内側に該開口部を囲むように設けられ該第1面から突出する第2凸部と、を有し、該第1凸部の先端面には、超硬合金でなる部材が設けられ、該基台と該ブレードとは、該第2凸部の先端面に付着した接着剤を介して結合されている基台付きブレードが提供される。
また、本発明の一態様によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルによって保持された該被加工物を切削する基台付きブレードが装着される切削ユニットと、を有し、該基台付きブレードは、中央に開口部が形成された環状の基台と、該基台の第1面側に固定された環状のブレードと、を有し、該基台は、該基台の外周縁に沿って設けられ該第1面から突出する環状の第1凸部と、該第1凸部よりも該基台の半径方向内側に該開口部を囲むように設けられ該第1面から突出する第2凸部と、を有し、該第1凸部の先端面には、超硬合金でなる第1部材が設けられ、該基台と該ブレードとは、該第2凸部の先端面に付着した接着剤を介して結合され、該切削ユニットは、スピンドルと、該スピンドルの先端部に固定されたブレードマウントと、該基台付きブレードを該ブレードマウントに固定する固定ナットと、を有し、該ブレードマウントは、環状の凸部が設けられた円盤状のフランジ部と、該フランジ部の中央から突出する支持軸と、を有し、該凸部の先端面には、超硬合金でなる第2部材が設けられ、該支持軸が該基台の該開口部に挿入された状態で、該支持軸の先端部に該固定ナットを締結することにより、該ブレードが該第1部材と該第2部材とによって挟まれる切削装置が提供される。
本発明の一態様に係る基台付きブレードは、基台及びブレードを備え、基台は、先端面に超硬合金でなる部材(超硬部材)が設けられた第1凸部と、第2凸部とを備える。また、基台とブレードとは、第2凸部の先端面に付着した接着剤を介して結合される。これにより、ブレードが超硬部材と接触して支持される。
上記の超硬部材は、硬度が高く、ブレードに含まれる砥粒と接触しても傷がつきにくい。そのため、超硬部材の先端面を平坦化する工程を省略し、又はその実施頻度を減らすことが可能となり、加工効率の向上を図ることができる。また、超硬部材の先端面が平坦に維持されやすいため、被加工物の切削中におけるブレードのブレ(振動)が生じにくくなる。これにより、加工精度の低下が抑制され、加工不良の発生が防止される。
基台付きブレードを示す分解斜視図である。 図2(A)は基台とブレードとが結合された状態の基台付きブレードを示す断面図であり、図2(B)は基台とブレードとが結合された状態の基台付きブレードの一部を拡大して示す断面図である。 切削装置を示す斜視図である。 切削ユニットを示す斜視図である。 基台付きブレードが装着された切削ユニットを示す一部断面側面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る基台付きブレードの構成例について説明する。図1は、基台付きブレード2を示す分解斜視図である。
基台付きブレード2は、環状の基台4と、環状のブレード6とを備える。基台4は、例えばアルミニウム等でなり、互いに平行な第1面4a及び第2面4bと、外周縁4cとを備える。また、基台4の中央には、基台4を第1面4aから第2面4bまで貫通する円形の開口部4dが形成されている。
基台4の外周部には、第1面4aからブレード6側に突出する環状の第1凸部4eが外周縁4cに沿って設けられている。また、第1凸部4eよりも基台4の半径方向内側の領域には、第1面4aからブレード6側に突出する環状の第2凸部4fが、第1凸部4eと離れて設けられている。第1凸部4eと第2凸部4fとは、開口部4dを囲むように同心円状に形成されている。なお、第2凸部4fの形状に制限はなく、例えば第2凸部4fは開口部4dを囲む多角形状に設けられていてもよい。
また、第1凸部4eはその先端に先端面4gを備え、第2凸部4fはその先端に先端面4hを備える。先端面4gと先端面4hとはそれぞれ、第1面4aに対して概ね平行に形成されている。なお、第1凸部4eの高さ(第1面4aからの突出量)は、第2凸部4fの高さ(第1面4aからの突出量)よりも小さい。そのため、第1凸部4eの先端面4gは、第2凸部4fの先端面4hよりも、第1面4a側に配置されている(図2(A)及び図2(B)参照)。
第1凸部4eの先端面4gには、超硬合金でなる環状の部材である超硬部材8が設けられている。超硬部材8はその先端に先端面8aを備えており、先端面8aは第1面4aに対して概ね平行に形成されている。なお、第1面4aから超硬部材8の先端面8aまでの距離は、第1面4aから第2凸部4fの先端面4hまでの距離と概ね等しい。すなわち、超硬部材8の先端面8aと第2凸部4fの先端面4hとは、概ね同一平面内に形成されている(図2(A)及び図2(B)参照)。
超硬部材8を構成する超硬合金の材料に制限はない。例えば超硬部材8は、タングステン、クロム、モリブデン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル等の金属の炭化物と、鉄系金属(鉄、コバルト、ニッケル等)とを配合して焼結した複合材料(合金)によって構成される。特に、炭化タングステン(WC)とコバルトとを用いたWC−Co系合金は、広い温度範囲において高い硬度を示し、優れた機械的強度を有するため、超硬部材8の材料として好適である。
超硬部材8は、例えば第1凸部4eの先端面4gの形状に対応して環状に形成され、接着剤を介して第1凸部4eの先端面4gに貼り付けられる。ただし、超硬部材8は第1凸部4eの先端面4gに直接形成されてもよい。
基台4の第1面4a側には、ブレード6が固定される。ブレード6は、例えば、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素(cBN)等でなる砥粒を、金属、セラミックス、樹脂等でなるボンド材で固定することによって、円環状に形成される。ただし、ブレード6に含まれる砥粒やボンド材に制限はなく、基台付きブレード2の仕様等に合わせて適宜選択される。
ブレード6は、互いに平行な第1面6a及び第2面6bと、外周縁6cとを備える。また、ブレード6の中央には、ブレード6を第1面6aから第2面6bまで貫通する円形の開口部6dが形成されている。
基台4とブレード6とを接着剤等を用いて結合することにより、基台4とブレード6とが一体化した基台付きブレード2が得られる。図2(A)は、基台4とブレード6とが結合された状態の基台付きブレード2を示す断面図である。
接着剤を用いて基台4とブレード6とを結合する際は、まず、基台4の第2凸部4fの先端面4hに接着剤を塗布する。この接着剤としては、例えばエポキシ樹脂系の接着剤を用いることができる。接着剤は、先端面4hの全体に塗布してもよいし、先端面4hの複数の領域に点状に塗布してもよい。また、接着剤はブレード6に塗布してもよい。この場合、接着剤は、ブレード6の第1面6aのうち第2凸部4fの先端面4hに対応する領域に塗布される。
そして、基台4に接着剤が塗布された状態で、基台4の第1面4aとブレード6の第1面6aとを対向させ、基台4の中心軸とブレード6の中心軸とが重なるように基台4とブレード6とを貼り合わせる。これにより、基台4とブレード6とが接着剤を介して結合される。
なお、ブレード6の外周縁6cの直径は、基台4の外周縁4cの直径よりも大きい。そのため、基台4とブレード6とを結合すると、ブレード6の外周縁6cは基台4の外周縁4cよりも基台4の半径方向外側に配置され、外周縁4cから突出する。また、ブレード6の内径(開口部6dの直径)は、基台4の内径(開口部4dの直径)以上であり、開口部4dと開口部6dとは同心円状に配置される。
図2(B)は、基台4とブレード6とが結合された状態の基台付きブレード2の一部を拡大して示す断面図である。基台4とブレード6とが結合されると、ブレード6は、基台4が備える第1凸部4eの先端面4gに形成された超硬部材8の先端面8aと接触し、超硬部材8によって支持される。
ここで、超硬部材8は硬度が高いため、ブレード6に含まれる砥粒と接触しても傷つきにくく、超硬部材8の先端面8aの平坦性は維持されやすい。そのため、ブレード6を超硬部材8で支持することにより、ブレード6が基台4に適切に固定された状態が維持されやすい。
なお、基台4とブレード6とを貼り合わせる際、超硬部材8には接着剤が塗布されない。そのため、超硬部材8はブレード6に接触するが、ブレード6に接着してはいない。超硬部材8に接着剤を塗布せずに基台4とブレード6とを貼り合わせると、貼り合わせの際に、接着剤が超硬部材8とブレード6との間からはみ出してブレード6の外周部に付着することを防止できる。これにより、基台付きブレード2の品質低下が抑制される。
次に、基台付きブレード2を用いて被加工物を切削する切削装置の構成例について説明する。図3は、被加工物11を切削する切削装置20を示す斜視図である。
切削装置20によって切削される被加工物11の例としては、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを備える半導体ウェーハや、CSP(Chip Size Package)基板、QFN(Quad Flat Non-leaded Package)基板等のパッケージ基板が挙げられる。ただし、被加工物11の種類、材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、被加工物11はセラミック、樹脂、金属等の材料でなる基板等であってもよい。
切削装置20は、切削装置20の各構成要素を支持する基台22を備え、基台22の上方には基台22の上面側を覆うカバー24が設けられている。カバー24の内部には被加工物11の加工が行われる空間が形成されており、この空間には基台付きブレード2が装着される切削ユニット(切削手段)26が配置されている。切削ユニット26は移動機構(不図示)に接続されており、この移動機構は切削ユニット26をY軸方向(前後方向、割り出し送り方向)及びZ軸方向(鉛直方向、上下方向)に沿って移動させる。
また、切削ユニット26の下方には、被加工物11を保持するチャックテーブル(保持テーブル)28が設けられている。チャックテーブル28の上面は被加工物11を保持する保持面を構成しており、この保持面は吸引路(不図示)を介して吸引源(不図示)に接続されている。被加工物11をチャックテーブル28上に配置した状態で、保持面に吸引源の負圧を作用させることにより、被加工物11がチャックテーブル28によって吸引保持される。
また、チャックテーブル28は移動機構(不図示)に接続されており、この移動機構はチャックテーブル28をX軸方向(左右方向、加工送り方向)に沿って移動させる。さらに、チャックテーブル28は回転機構(不図示)に接続されており、この回転機構はチャックテーブル28をZ軸方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
また、基台22の前方の角部には、カセットエレベータ30が設置されている。カセットエレベータ30の上面には、複数の被加工物11を収容可能なカセット32が載置される。カセットエレベータ30は、昇降可能に構成されており、被加工物11が適切に搬出及び搬入されるようにカセット32の高さ(Z軸方向の位置)を調整する。また、カセットエレベータ30の近傍には、チャックテーブル28とカセット32との間で被加工物11を搬送する搬送機構(不図示)が設けられている。
カバー24の前面24a側には、ユーザインタフェースとなるタッチパネル式のモニタ34が設けられている。モニタ34は、チャックテーブル28によって保持された被加工物11の画像、被加工物11の加工状況等の情報を表示して、切削装置20のオペレータに報知する。また、オペレータは、モニタ34を用いて切削装置20に各種情報(加工条件等)を入力できる。
また、切削装置20の構成要素(切削ユニット26、切削ユニット26に接続された移動機構、チャックテーブル28、チャックテーブル28に接続された移動機構及び回転機構、カセットエレベータ30、搬送機構、モニタ34等)は、制御ユニット(不図示)に接続されている。制御ユニットは、コンピュータ等によって構成され、各構成要素の動作を制御する。
図4は、切削ユニット26を示す斜視図である。切削ユニット26は、Y軸方向に沿って配置されたスピンドル(回転軸)40を備え、スピンドル40は筒状のハウジング42に収容されている。スピンドル40の先端部(一端側)は、ハウジング42の外部に露出しており、このスピンドル40の先端部にはブレードマウント44が固定されている。また、スピンドル40の基端部(他端側)には、スピンドル40を回転させるモータ(不図示)が連結されている。
ブレードマウント44は、例えばSUS(ステンレス鋼)等の金属でなり、円盤状のフランジ部(固定フランジ)46と、フランジ部46の表面46aの中央から突出する支持軸48とを備える。また、フランジ部46の表面46a側には、表面46aから突出する環状の凸部46bが、フランジ部46の外周縁に沿って設けられている。凸部46bは、基台付きブレード2の第1凸部4e(図1等参照)に対応する位置及び形状に形成されている。また、凸部46bはその先端に先端面46cを備え、先端面46cは表面46aに対して概ね平行に形成されている(図5参照)。
支持軸48は、円筒状に形成されており、その先端部の外周面にはねじ部48aが設けられている。基台付きブレード2が備える基台4の開口部4dに支持軸48を挿入すると、基台付きブレード2がブレードマウント44に装着される。なお、前述の通り、ブレード6の内径(開口部6dの直径)は、基台4の内径(開口部4dの直径)以上であり、開口部4dと開口部6dとは同心円状に配置されている(図2(A)参照)。そのため、支持軸48を基台4の開口部4dに挿入する際、ブレード6が支持軸48と接触して基台付きブレード2の装着が阻害されることはない。
凸部46bの先端面46cには、超硬合金でなる環状の部材である超硬部材50が設けられている。超硬部材50はその先端に先端面50aを備えており、先端面50aは表面46aに対して概ね平行に形成されている。超硬部材50を構成する超硬合金の例は、基台4に設けられる超硬部材8(図1等参照)と同様である。
超硬部材50は、例えば凸部46bの先端面46cの形状に対応して環状に形成され、接着剤を介して凸部46bの先端面46cに貼り付けられる。ただし、超硬部材50は凸部46bの先端面46cに直接形成されてもよい。
支持軸48の先端部には、環状の固定ナット52が締結される。固定ナット52の中央には、支持軸48の径に対応する円形の開口部52aが形成されている。開口部52aには、支持軸48に形成されたねじ部48aに対応するねじ溝が設けられている。
支持軸48が基台4の開口部4dに挿入された状態で、支持軸48の先端部に形成されたねじ部48aに固定ナット52を締結すると、基台4の第1凸部4eに設けられた超硬部材8(図1等参照)と、フランジ部46の凸部46bに設けられた超硬部材50とによって、ブレード6が挟まれる。これにより、ブレード6がスピンドル40の先端部に装着される。
図5は、基台付きブレード2が装着された切削ユニット26を示す一部断面側面図である。図5に示すように、ブレードマウント44は、ワッシャー54及びボルト56によってスピンドル40の先端部に固定されている。また、ブレード6は、超硬部材8(第1部材)と超硬部材50(第2部材)とによって挟持されており、ブレード6の第1面6aは超硬部材8の先端面8aと接触し、ブレード6の第2面6bは超硬部材50の先端面50aと接触している。
切削ユニット26に基台付きブレード2が装着された状態でスピンドル40を回転させると、基台4及びブレード6がスピンドル40の軸心を中心に回転する。そして、チャックテーブル28(図3参照)によって保持された被加工物11に、回転するブレード6の外周部(先端部)を切り込ませることにより、被加工物11が切削される。
基台付きブレード2を用いて被加工物11を加工する際には、図5に示すように、ブレード6が超硬部材8と超硬部材50とによって挟持される。ここで、超硬部材8及び超硬部材50は、共に超硬合金によって形成されており、硬度が高く、ブレード6に含まれる砥粒と接触しても傷つきにくい。そのため、被加工物11の加工によってブレード6に負荷がかかっても、超硬部材8及び超硬部材50は損傷しにくく、超硬部材8の先端面8a及び超硬部材50の先端面50aの平坦性は維持されやすい。
超硬部材8の先端面8a及び超硬部材50の先端面50aが平坦であると、ブレード6が確実に固定され、被加工物11の切削中におけるブレード6のブレ(振動)が生じにくい。これにより、加工精度の低下及び加工不良の発生が抑制される。また、超硬部材8及び超硬部材50が傷つきにくいと、超硬部材8の先端面8a及び超硬部材50の先端面50aを研磨処理等によって平坦化する工程を省略する、又はその実施頻度を減らすことが可能となる。これにより、切削装置20による被加工物11の加工効率の向上を図ることができる。
なお、超硬部材8及び超硬部材50の厚さは、ブレード6の材質等に応じて適宜設定される。例えば、超硬部材8及び超硬部材50の厚さは、ブレード6に含まれる砥粒の平均粒径の1/3以上に設定される。これにより、ブレード6に含まれる砥粒のボンド材からの突出量が超硬部材8及び超硬部材50の厚さを超えにくくなり、砥粒の接触による超硬部材8及び超硬部材50の破断が抑制される。
なお、ブレード6には、平均粒径が45μm以下の砥粒が用いられることが多い。そのため、超硬部材8及び超硬部材50の厚さは15μm以上であることが好ましく、45μm以上であることが更に好ましい。一方、超硬部材8及び超硬部材50の厚さの上限に特段の制限はない。例えば、超硬部材8及び超硬部材50は100μm以下の厚さで形成される。
なお、前述の通り、超硬部材8の先端面8aと第2凸部4fの先端面4hとは、概ね同一平面内に形成される。そのため、超硬部材8の厚さを変更する際は、第1面4aから超硬部材8の先端面8aまでの距離が、第1面4aから第2凸部4fの先端面4hまでの距離と概ね等しくなるように、第1凸部4eの高さが調節される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 基台付きブレード
4 基台
4a 第1面
4b 第2面
4c 外周縁
4d 開口部
4e 第1凸部
4f 第2凸部
4g 先端面
4h 先端面
6 ブレード
6a 第1面
6b 第2面
6c 外周縁
6d 開口部
8 超硬部材
8a 先端面
20 切削装置
22 基台
24 カバー
24a 前面
26 切削ユニット(切削手段)
28 チャックテーブル(保持テーブル)
30 カセットエレベータ
32 カセット
34 モニタ
40 スピンドル(回転軸)
42 ハウジング
44 ブレードマウント
46 フランジ部(固定フランジ)
46a 表面
46b 凸部
46c 先端面
48 支持軸
48a ねじ部
50 超硬部材
50a 先端面
52 固定ナット
52a 開口部
54 ワッシャー
56 ボルト
11 被加工物

Claims (2)

  1. 中央に開口部が形成された環状の基台と、該基台の第1面側に固定された環状のブレードと、を有し、
    該基台は、該基台の外周縁に沿って設けられ該第1面から突出する環状の第1凸部と、該第1凸部よりも該基台の半径方向内側に該開口部を囲むように設けられ該第1面から突出する第2凸部と、を有し、
    該第1凸部の先端面には、超硬合金でなる部材が設けられ、
    該基台と該ブレードとは、該第2凸部の先端面に付着した接着剤を介して結合されていることを特徴とする基台付きブレード。
  2. 被加工物を保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルによって保持された該被加工物を切削する基台付きブレードが装着される切削ユニットと、を有し、
    該基台付きブレードは、中央に開口部が形成された環状の基台と、該基台の第1面側に固定された環状のブレードと、を有し、
    該基台は、該基台の外周縁に沿って設けられ該第1面から突出する環状の第1凸部と、該第1凸部よりも該基台の半径方向内側に該開口部を囲むように設けられ該第1面から突出する第2凸部と、を有し、
    該第1凸部の先端面には、超硬合金でなる第1部材が設けられ、
    該基台と該ブレードとは、該第2凸部の先端面に付着した接着剤を介して結合され、
    該切削ユニットは、スピンドルと、該スピンドルの先端部に固定されたブレードマウントと、該基台付きブレードを該ブレードマウントに固定する固定ナットと、を有し、
    該ブレードマウントは、環状の凸部が設けられた円盤状のフランジ部と、該フランジ部の中央から突出する支持軸と、を有し、
    該凸部の先端面には、超硬合金でなる第2部材が設けられ、
    該支持軸が該基台の該開口部に挿入された状態で、該支持軸の先端部に該固定ナットを締結することにより、該ブレードが該第1部材と該第2部材とによって挟まれることを特徴とする切削装置。
JP2019193627A 2019-10-24 2019-10-24 基台付きブレード及び切削装置 Pending JP2021065980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019193627A JP2021065980A (ja) 2019-10-24 2019-10-24 基台付きブレード及び切削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019193627A JP2021065980A (ja) 2019-10-24 2019-10-24 基台付きブレード及び切削装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021065980A true JP2021065980A (ja) 2021-04-30

Family

ID=75637819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019193627A Pending JP2021065980A (ja) 2019-10-24 2019-10-24 基台付きブレード及び切削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021065980A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5511867U (ja) * 1978-07-11 1980-01-25
US5261385A (en) * 1992-03-27 1993-11-16 Dicing Technology Inc. Abrasive cutting blade assembly with multiple cutting edge exposures
JP2006255800A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Mitsubishi Materials Corp ブレード保持体
JP2016221637A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社ディスコ 基台付きブレード

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5511867U (ja) * 1978-07-11 1980-01-25
US5261385A (en) * 1992-03-27 1993-11-16 Dicing Technology Inc. Abrasive cutting blade assembly with multiple cutting edge exposures
JP2006255800A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Mitsubishi Materials Corp ブレード保持体
JP2016221637A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社ディスコ 基台付きブレード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI683735B (zh) 附基台刀片
CN100593454C (zh) 切削工具
CN101434107B (zh) 切削刀片
KR20170008672A (ko) 드레서 툴 및 이 드레서 툴을 사용한 절삭 블레이드의 선단 형상 성형 방법
TW201706077A (zh) 切削刃及切削刃的安裝構造
CN103531516A (zh) 切削装置的卡盘工作台机构
TWI827831B (zh) 附基台刀片
JP2020194874A (ja) 切削ブレードの固定方法
JP2021065980A (ja) 基台付きブレード及び切削装置
JP2020171990A (ja) 基台付きブレード
CN111267252B (zh) 带基台的刀具
JP7674986B2 (ja) フランジ機構
CN113510869A (zh) SiC基板的切削方法
JP7383333B2 (ja) 基台付きブレード
JP2020171994A (ja) 基台付きブレード
TWI867148B (zh) 附帶基台之刀片
TW202232589A (zh) 刀片固定具及刀片安裝座
JP2020171991A (ja) 基台付きブレード
JP2025064095A (ja) フランジ機構、切削装置及び切削ブレード
JP2022012735A (ja) 被加工物の加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231010

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240409