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JP2021048234A - 半導体レーザ光源装置 - Google Patents

半導体レーザ光源装置 Download PDF

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JP2021048234A
JP2021048234A JP2019169455A JP2019169455A JP2021048234A JP 2021048234 A JP2021048234 A JP 2021048234A JP 2019169455 A JP2019169455 A JP 2019169455A JP 2019169455 A JP2019169455 A JP 2019169455A JP 2021048234 A JP2021048234 A JP 2021048234A
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知広 奥田
Tomohiro Okuda
知広 奥田
隆博 井上
Takahiro Inoue
隆博 井上
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

【課題】複数のチップオンサブマウント素子を搭載しながらも、従来より小型の半導体レーザ光源装置を提供する。【解決手段】半導体レーザ光源装置は、第一導電領域と、第一導電領域に対して電気的に絶縁された第二導電領域とを有し、両者が非対称な位置関係で配置されたサブマウントと、サブマウントに載置された半導体レーザチップと、サブマウントと半導体レーザチップとを含んでなる複数個のチップオンサブマウント素子が電気的に直列に接続された状態で相互に離間して載置されたステムブロックと、電気的に両端に位置する一対の前記チップオンサブマウント素子に対してそれぞれ電気的に接続される第一給電ピン及び第二給電ピンからなる一対の給電ピンとを有する。第一給電ピンは、当該第一給電ピンに最も近いサブマウントの領域のうち、半導体レーザチップよりも第二給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体レーザ光源装置に関し、特に、複数の半導体レーザチップを有する半導体レーザ光源装置に関する。
従来、サブマウントに半導体レーザチップが載置されてなる素子(チップオンサブマウント素子、「CoS素子」とも称される。)が、同一パッケージに複数搭載された、半導体レーザ光源装置が知られている(例えば特許文献1参照。)。
ところで、半導体レーザチップの導通試験は、通常、パッケージに組み上げられた後に実行されており、その時点でチップの不具合が確認されると材料等が無駄になる。特に、上記特許文献1に開示された構成のように、複数のチップオンサブマウント素子が同一パッケージに組み込まれた場合、1つの素子でも初期不良が生じていると、導通試験でパッケージ全体が不良品となって材料等の無駄が大きい。
例えば、単一の半導体レーザチップの歩留まりが95%であるとしても、同一のパッケージに10個の半導体レーザチップが搭載されていると、同一のパッケージ内に1つの不良状態の素子が含まれる確率は約60%程度となる。このため、半導体レーザチップ毎に導通試験が行えるのが好ましい。
一方で、各半導体レーザチップがステムブロック上に固定される前、すなわち個々で独立した状態で導通試験等を行って不良を確認する方式が考えられるが、不良確認のためにレーザチップにピン押圧が行われると、押圧時の荷重によりレーザチップが破壊されたり、または、ダメージが加わり短寿命になったり、といった問題がある。
かかる観点から、下記特許文献2には、半導体レーザチップがステムブロック上に固定された後であっても、半導体レーザチップ毎に導通試験を行うことのできる、チップオンサブマウント素子及びその製造方法が開示されている。
特開2013−191787号公報 特開2018−073924号公報
近年、市場からは、より小型で高輝度の半導体レーザ光源装置の要求が高まりを見せている。本発明者らの鋭意研究により、特許文献2に開示された構造のチップオンサブマウント素子を複数用いて小型の半導体レーザ光源装置を実現しようとすると、ワイヤ(ボンディングワイヤ)の取り回しの空間を確保する必要があるため、小型化には限界があることを突き止めた。
本発明は、上記の課題に鑑み、複数のチップオンサブマウント素子を搭載しながらも、従来より小型の半導体レーザ光源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体レーザ光源装置は、
第一導電領域と、前記第一導電領域に対して電気的に絶縁された第二導電領域とを有し、前記第一導電領域と前記第二導電領域とが非対称な位置関係で配置された、サブマウントと、
前記サブマウントの前記第一導電領域上に載置された半導体レーザチップと、
前記サブマウントと前記半導体レーザチップとを含んでなる、複数個のチップオンサブマウント素子が、電気的に直列に接続された状態で相互に離間して載置された、ステムブロックと、
電気的に両端に位置する一対の前記チップオンサブマウント素子に対して、それぞれ電気的に接続される、第一給電ピン及び第二給電ピンからなる一対の給電ピンと、を有し、
前記第一給電ピンは、当該第一給電ピンに最も近い前記チップオンサブマウント素子である第一チップオンサブマウント素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも、前記第二給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されていることを特徴とする。
隣接するチップオンサブマウント素子(以下、適宜「CoS素子」と略記する。)同士、及びCoS素子と給電ピンをワイヤ接続するためには、ワイヤを取り回すための空間が必要となる。
上記の構成によれば、第一給電ピンは、この第一給電ピンに最も近い第一CoS素子に対して、第一CoS素子に搭載された半導体レーザチップよりも、第二給電ピン側でワイヤ接続される。このため、第一給電ピンを第一CoS素子側に接近させたとしても、第一CoS素子上でワイヤ接続される箇所と第一給電ピンとの間の距離は一定程度確保されるため、ワイヤを取り回すための空間が確保できる。
これにより、CoS素子と第一給電ピンの離間距離が近接できるため、装置全体の小型化が実現される。詳細は「発明の詳細な説明」の項で後述される。
前記第一CoS素子に対して前記第二給電ピン側に隣接する前記CoS素子は、前記第一CoS素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも前記第一給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されているものとしても構わない。
前記ステムブロック上に載置された全ての前記サブマウントは、同一の形状を呈した前記サブマウントが、同一の向き、又は前記ステムブロックの面上で所定の角度だけ回転させた状態で配置されているものとしても構わない。
上記構成によれば、全てのサブマウントとして、同一設計下で生成された素子を利用することができるため、高い信頼性を維持しつつ、低い製造コストの下で、小型で高輝度の半導体レーザ光源装置が実現される。
上記において、前記第一CoS素子が備える前記サブマウントは、前記第二給電ピンに最も近い前記CoS素子である第二CoS素子が備える前記サブマウントを、180°回転させた状態で配置されているものとしても構わない。
前記第一CoS素子に対して前記第二給電ピン側に隣接する前記CoS素子は、前記第一CoS素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも前記第二給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されているものとしても構わない。
かかる構成によれば、第一給電ピンを第一CoS素子側に更に接近させることができるため、半導体レーザ光源装置の更なる小型化が実現される。
前記第二給電ピンは、当該第二給電ピンに最も近い前記CoS素子である第二CoS素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも前記第一給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されているものとしても構わない。
かかる構成によれば、第一給電ピンを第一CoS素子側に接近させると共に、第二給電ピンを第二CoS素子側に接近させることができるため、半導体レーザ光源装置の更なる小型化が実現される。
前記第一導電領域は、L字型形状を呈し、
前記第二導電領域は、矩形型形状を呈しているものとしても構わない。
前記第二給電ピンは、前記第一導電領域に対してワイヤ接続され、
前記第二給電ピンから前記第一給電ピンに向かって電流が流れるものとしても構わない。
上記の構成によれば、サブマウントの第一導電領域が、半導体レーザチップのp層側に接触される。半導体レーザチップにおいて、発光層はn層よりもp層に近い位置に存在するため、p層側をサブマウントに近づけることで、高い冷却性能が実現される。この結果、半導体レーザチップに対する高い冷却性能を確保しつつも、小型で高輝度な半導体レーザ光源装置が実現される。
前記第二給電ピンは、当該第二給電ピンに最も近い前記CoS素子である第二CoS素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも前記第一給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されているものとしても構わない。
上記構成によれば、第一給電ピンのみならず、第二給電ピンについても、CoS素子に対して近接して配置できる。これにより、従来よりも更に小型の半導体レーザ光源装置が実現される。
隣接する半導体レーザチップ同士の間隔が実質的に等しいものとしても構わない。ここで、「間隔が実質的に等しい」とは、各間隔の最大値と最小値の差が、各間隔の平均値に対して1%未満であることを指す。
かかる構成によれば、例えば、各半導体レーザチップから出射されたレーザ光が入射される、レンズなどの光学系を実装するにあたって、複数のレンズが均等に配置されてなるレンズアレイを用いることができるなど、光学的な設計が容易化される。
前記第一給電ピンと前記CoS素子、隣接する前記CoS素子同士、及び前記第二給電ピンと前記CoS素子を接続するワイヤは、直径が10μm以上、100μm以下であるものとしても構わない。より詳細には、前記ワイヤは、直径が1mil(25.4μm)以上、2mil(50.8μm)以下であるものとしても構わない。
例えば、φ2milのワイヤを用いることにより、溶断電流が上昇するため、ワイヤの本数を少なくすることができる。
なお、第一給電ピンと第一CoS素子とを接続するワイヤの本数、隣接するCoS素子同士を接続するワイヤの本数、及び第二給電ピンと第二CoS素子とを接続するワイヤの本数は、それぞれ同一であっても構わないし、異なっていても構わない。
本発明の半導体レーザ光源装置によれば、複数のCoS素子を搭載しながらも、従来より小型の構成を実現することができる。
本発明の半導体レーザ光源装置の第一実施形態の構成を模式的に示す斜視図である。 図1に示す半導体レーザ光源装置をY方向に見たときの模式的な平面図の一部である。 図2の一部拡大図である。 チップオンサブマウント素子(CoS素子)の構造を模式的に示す平面図である。 CoS素子に対して通電用のテストを行う様子を模式的に示す斜視図である。 図3の一部拡大図である。 従来の半導体レーザ光源装置の構成を、図2にならって模式的に示す平面図である。 図7の一部拡大図である。 従来の半導体レーザ光源装置において、給電ピンの近傍の位置におけるワイヤの接続態様を模式的に示す平面図である。 本発明の半導体レーザ光源装置の第一実施形態において、給電ピンの近傍の位置におけるワイヤの接続態様を模式的に示す平面図である。 半導体レーザ光源装置の第二実施形態における、各CoS素子同士、及び、各CoS素子と給電ピンとの電気的な接続関係を、図3にならって図示した図面である。 半導体レーザ光源装置の第三実施形態における、各CoS素子同士、及び、各CoS素子と給電ピンとの電気的な接続関係を、図3にならって図示した図面である。 半導体レーザ光源装置の第四実施形態における、各CoS素子同士、及び、各CoS素子と給電ピンとの電気的な接続関係を、図3にならって図示した図面である。
本発明に係る半導体レーザ光源装置の各実施形態につき、図面を参照して説明する。以下の各図面は、模式的に示されたものであり、図面上の寸法比は必ずしも実際の寸法比とは一致していない。また、各図面間においても寸法比は必ずしも一致していない。
[第一実施形態]
半導体レーザ光源装置の第一実施形態につき、図面を参照して説明する。
図1は、半導体レーザ光源装置の第一実施形態の構成を模式的に示す斜視図である。以下の説明では、図1に示すXYZ座標系が適宜参照される。図2は、図1に示す半導体レーザ光源装置1をY方向に見たときの模式的な平面図の一部である。
以下の説明では、方向を表現する際に、正負の向きを区別する場合には、「+X方向」、「−X方向」のように、正負の符号を付して記載される。また、正負の向きを区別せずに方向を表現する場合には、単に「X方向」と記載される。すなわち、本明細書において、単に「X方向」と記載されている場合には、「+X方向」と「−X方向」の双方が含まれる。Y方向及びZ方向についても同様である。
図1〜図2に示すように、本実施形態の半導体レーザ光源装置1は、X方向に沿って複数配列されたチップオンサブマウント素子2(以下、適宜「CoS素子2」と略記する。)と、各CoS素子2が固定されるステムブロック12と、ステムブロック12を固定するステムベース11と、ステムベース11に固定された一対の給電ピン10を備える。CoS素子2は、サブマウント3と半導体レーザチップ4を有し、サブマウント3の面上に半導体レーザチップ4が載置された状態の素子である。
なお、本明細書では、一対の給電ピン10のそれぞれを区別して記載するときは、それぞれを「給電ピン10a」、「給電ピン10b」と称し、区別せずに記載するときは単に「給電ピン10」と称することがある。
本実施形態において、給電ピン10bが「第一給電ピン」に対応し、給電ピン10aが「第二給電ピン」に対応する。以下の第三実施形態、及び第四実施形態においても同様である。
本実施形態の例では、各CoS素子2(各半導体レーザチップ4)はXZ平面上においてX方向に並べられて配置されている。各半導体レーザチップ4は、+Z側における側面に、+Z方向にレーザ光を出射する光出射領域(エミッタ)を有する。各半導体レーザチップ4から+Z方向に出射されたレーザ光は、キャップ13に設けられた窓部14を介して、半導体レーザ光源装置1の外部に取り出される。
本実施形態では、後述するように、隣接するサブマウント3同士のX方向に係る間隔は異なる箇所が存在する一方、隣接する半導体レーザチップ4同士のX方向に係る間隔は実質的に一致している。
キャップ13は、内部を気密にすることで、半導体レーザチップ4を保護する目的で設けられており、例えばステムベース11に対して抵抗溶接などの方法で接合されている。また、窓部14は、レーザ光を外部に取り出すために設けられており、例えばキャップ13に設けられた開口に光透過性の樹脂膜で覆われてなる。ただし、本発明において、半導体レーザ光源装置1がキャップ13を備えるか否かは任意である。
半導体レーザチップ4は、基板と基板上に積層された多層の半導体層とを含んでなり、半導体層の構成材料に応じて決定される波長のレーザ光を出射する。例えば、半導体層が、InGaP、InGaAlP、GaAs、InGaAsなどからなる活性層を含む場合、半導体レーザチップ4は、波長が600nm〜800nm帯の、いわゆる赤色光のレーザ光を出射する。ただし、本発明において、半導体レーザ光源装置1が出射するレーザ光の波長は限定されない。
サブマウント3は、例えば面上に電極配線が設けられることで、載置されている半導体レーザチップ4に対する給電のための電気的な接続が形成される。また、サブマウント3は、半導体レーザチップ4の発光時に生じる熱を、ステムブロック12側に導く機能も有している。サブマウント3は、放熱性、絶縁性、半導体レーザチップ4との線膨張係数差などに鑑み、適宜材料が選択される。一例として、サブマウント3は、AlN、Al23、SiC、CuWなどの材料で構成される。
サブマウント3と半導体レーザチップ4との電気的な接続関係は、図3を参照して後述される。
ステムベース11は、ステムブロック12及び一対の給電ピン10を、それぞれ固定する機能を有する。本実施形態において、ステムベース11は、面上にステムブロック12及びキャップ13が固定されると共に、Z方向に貫通して設けられた穴に給電ピン10が挿通されている。
ステムベース11とキャップ13との固定の際に抵抗溶接が利用される場合には、ステムベース11は抵抗溶接が可能で、比較的熱伝導率の高い材料(例えば鉄や鉄合金)で構成される。なお、ステムベース11とキャップ13とが接着剤で固定される場合には、ステムベース11は鉄や鉄合金よりも熱伝導率の高い金属や合金(例えば銅、銅合金)で構成されても構わない。
なお、ステムベース11とステムブロック12とは、銀ロウなどの金属ロウ材、金属共晶半田材、金属接着材などによって固定されるものとして構わない。
給電ピン10は、図示しない電源部から供給される電力を、ワイヤ7を介して各半導体レーザチップ4に対して供給するために設けられている。給電ピン10は、コバールなどの鉄合金などの導電性材料で構成される。より詳細には、ステムベース11に対してZ方向を貫通するように形成された貫通孔内に、中空状(筒状)に形成された低融点ガラスなどの絶縁部材が嵌め込まれており、その内側に給電ピン10が挿入されることで、給電ピン10とステムベース11との間の絶縁性が確保されている。
本実施形態の半導体レーザ光源装置1における、各CoS素子2同士、及び、各CoS素子2と給電ピン10との電気的な接続関係につき、図2及び図3を参照して説明する。図3は、図2の一部拡大図である。
以下では、説明の都合上、X方向に配列された各CoS素子2を区別するために、図2に図示されるように、「CoS素子21」、「CoS素子22」、「CoS素子23」と異なる符号を付して説明する。より詳細には、給電ピン10aに最も近いCoS素子2を「CoS素子21」と称し、CoS素子21に対して−X側に隣接するCoS素子2を「CoS素子22」と称し、給電ピン10bに最も近いCoS素子2を「CoS素子23」と称する。CoS素子23が「第一チップオンサブマウント素子(第一CoS素子)」に対応し、CoS素子21が「第二チップオンサブマウント素子(第二CoS素子)」に対応する。
また、図3に図示されるように、異なるCoS素子(21,22,23)に搭載されている各サブマウント3を区別するために、それぞれサブマウント(31,32,33)と称する。
更に、図3に図示されるように、各ワイヤ7を区別するために、以下のように規定する。給電ピン10aとCoS素子21とを接続するワイヤ7を「ワイヤ70a」と称する。同一のCoS素子2(21,22,23)内の異なる箇所同士を接続するワイヤ7を「ワイヤ71」と称する。隣接するCoS素子2(21,22,23)同士を接続するワイヤ7を「ワイヤ72」と称する。給電ピン10bとCoS素子23とを接続するワイヤ7を「ワイヤ70b」と称する。
各ワイヤ7は、直径が10μm以上、100μm以下であり、好ましくは、1mil(25.4μm)以上、2mil(50.8μm)以下である。
各サブマウント3(31,32,33)には、相互に絶縁された複数の導電領域(3P,3N)が形成されている。また、これらの各導電領域(3P,3N)は、X方向に関して非対称な形状を呈している。この点につき、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、CoS素子2の構造を模式的に示す平面図である。上述したように、CoS素子2は、サブマウント3上に半導体レーザチップ4が載置されてなる。サブマウント3は、導電領域3Pと、導電領域3Pに対して電気的に絶縁された導電領域3Nとを有する。本実施形態において、導電領域3PはL字型形状を呈しており、導電領域3Nは矩形型形状を呈している。そして、図4に示すように、導電領域3Pと導電領域3Nとは、X方向に関して非対称な形状である。
本実施形態では、導電領域3Pが「第一導電領域」に対応し、導電領域3Nが「第二導電領域」に対応する。
更に、本実施形態では、「導電領域3P」が、半導体レーザチップ4のp層側の面に電気的に接続され、「導電領域3N」が、半導体レーザチップ4のn層側の面に電気的に接続されている。
半導体レーザチップ4は、サブマウント3の導電領域3Pの面上の一部に載置されている。そして、半導体レーザチップ4のサブマウント3とは反対側の面と、サブマウント3の導電領域3Nの面とが、ワイヤ71によって接続されている。
サブマウント3の導電領域3P及び導電領域3Nには、それぞれテスト用の通電ピン(50N,50P)を接触させるためのピン用領域(3Pa.3Na)が確保されている(図5参照)。図5は、CoS素子2に対して通電用のテストを行う様子を模式的に示す図面である。
図4及び図5に示すように、各CoS素子2がテスト用の通電ピン(50P,50N)を接触させるためのピン領域(3Pa.3Na)を有することで、ステムブロック12上に固定された後であっても、各CoS素子2毎に通電テストを行うことができる。
すなわち、サブマウント(31,32,33)は、それぞれ、導電領域(31P,32P,33P)と、導電領域(31P,32P,33P)に対して電気的に絶縁された導電領域(31N,32N,33N)とを有する。導電領域(31P,32P,33P)と導電領域(31N,32N,33N)とは、X方向に関して非対称な形状である。
次に、図3に戻って、各CoS素子2及び各給電ピン10の電気的な接続関係について説明する。
サブマウント31の導電領域31Pの面上の一部に半導体レーザチップ4が載置されている。半導体レーザチップ4のサブマウント31とは反対側の面と、サブマウント31の導電領域31Nの面の一部とが、ワイヤ71によって接続されている。サブマウント31の導電領域31Pの面の一部と給電ピン10aとが、ワイヤ70aによって接続されている。なお、サブマウント31が備える導電領域31Pのうち、ワイヤ70aを介して給電ピン10aに接続される箇所は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10a側(+X側)に位置している。
サブマウント32の導電領域32Pの面上の一部に半導体レーザチップ4が載置されている。半導体レーザチップ4のサブマウント32とは反対側の面と、サブマウント32の導電領域32Nの面上の一部とが、ワイヤ71によって接続されている。導電領域32Pの面の一部と、+X方向に隣接するサブマウント31の導電領域31Nの面の一部とが、ワイヤ72によって接続されている。サブマウント32が備える導電領域32Pのうち、ワイヤ72を介してサブマウント31の導電領域31Nに接続される箇所は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10a側(+X側)に位置している。
サブマウント33の導電領域33Pの面上の一部に半導体レーザチップ4が載置されている。半導体レーザチップ4のサブマウント33とは反対側の面と、サブマウント33の導電領域33Nの面の一部とが、ワイヤ71によって接続されている。導電領域33Pの面の一部と、+X方向に隣接するサブマウント32の導電領域32Nの面の一部とが、ワイヤ72によって接続されている。サブマウント33の導電領域33Nの面の一部と、給電ピン10bとがワイヤ70bによって接続されている。
ここで、図3に示すように、サブマウント33は、サブマウント31及びサブマウント32と比較して、XZ平面上で180°回転させてなる形状を呈している。すなわち、導電領域33Nは、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10a側(+X側)に位置している。この結果、給電ピン10bとサブマウント33(の導電領域33N)とを接続するワイヤ70bは、CoS素子23が備える半導体レーザチップ4を跨ぐように配線される。
なお、本実施形態では、サブマウント32とサブマウント33とを接続するワイヤ72についても、CoS素子23が備える半導体レーザチップ4を跨ぐように配線されている。言い換えれば、サブマウント33が備える導電領域33Pのうち、ワイヤ72を介してサブマウント32(の導電領域32N)に接続される箇所は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10b側(−X側)に位置している。
各半導体レーザチップ4のX方向に係る離間距離は実質的に一定である。一方で、上述したように、サブマウント33は、サブマウント31及びサブマウント32と比較して、XZ平面上で180°回転させた態様で配置されている。この結果、本実施形態の半導体レーザ光源装置1では、サブマウント32とサブマウント33の離間距離d23は、サブマウント31とサブマウント32の離間距離d12よりも小さくなる。
本実施形態の半導体レーザ光源装置1によれば、給電ピン10bをX方向に関してサブマウント33に近接した位置に配置したとしても、給電ピン10bの接続先である導電領域33Nは、半導体レーザチップ4よりも+X側に位置しているため、給電ピン10bと導電領域33Nとの間には、ワイヤ70bを取り回すのに充分な距離が確保される。この結果、給電ピン10bとサブマウント33との間のX方向に係る離間距離d1を短くできるため、半導体レーザ光源装置1の小型化が実現できる(図6参照)。図6は、図3における、給電ピン10b及びCoS素子23の近傍の拡大図である。
この点に関し、従来の電気的接続方法であれば、給電ピン10bをサブマウントに近接配置できないことにつき、図7及び図8を参照して説明する。図7は、従来の配線方法で各CoS素子110(110a,110b,110c)及び各給電ピン10(10a,10b)が接続された、半導体レーザ光源装置100の構成を模式的に示す平面図であり、図8は、給電ピン10bに最も近いCoS素子110cに搭載されたサブマウント112の配線を説明するための拡大図である。なお、図7及び図8において、図1〜図6と共通する箇所は共通の符号を付している。
従来の半導体レーザ光源装置100は、各CoS素子110(110a,110b,110c)が備えるサブマウント112は、同一の形状且つ同一の向きで配置される。給電ピン10aと、X方向に整列配置された、各CoS素子110(110a,110b,110c)と、給電ピン10bとを接続する各ワイヤ120は、相互にクロスすることなく配線される。この結果、各CoS素子110同士の間隔daは実質的に一定値となる。
図8に示すように、給電ピン10bに最も近いCoS素子110cに搭載されたサブマウント112は、導電領域112P上に半導体レーザチップ111が載置され、この半導体レーザチップ111よりも−X側、すなわち給電ピン10bに近い側に位置する導電領域112Nが、ワイヤ120によって給電ピン10bと接続される。
このため、給電ピン10bとサブマウント112との間には、これらを接続するためのワイヤ120の取り回しに必要な離間距離dbが必要となる。この離間距離dbは、図6を参照して上述したように、本実施形態における半導体レーザ光源装置1における、給電ピン10bとサブマウント33との間のX方向に係る離間距離d1よりは大きくなる。この点につき、図9A及び図9Bを参照して更に説明する。
図9Aは、従来の半導体レーザ光源装置100において、給電ピン10b近傍の領域を模式的に示す平面図である。また、図9Bは、本実施形態の半導体レーザ光源装置1において、給電ピン10b近傍の領域を模式的に示す平面図である。なお、図9A及び図9Bは、図3及び図8とは異なり、Z方向から各半導体レーザ光源装置(100,1)を見たときの模式的な平面図に対応する。
給電ピン10bと、給電ピン10bに最も近い位置に配置されたサブマウント(110c,23)とをワイヤ接続する際には、キャピラリー20と呼ばれる、ボンディング用の器材が利用される。このため、給電ピン10bと各サブマウント(110c,23)との間には、キャピラリー20を設置するための空間が必要となる。すなわち、給電ピン10bと各サブマウント(110c,23)との間には、X方向に関して、キャピラリー20の設置のための離間距離d20が必要である。
ここで、従来の半導体レーザ光源装置100の場合、図8を参照して上述したように、サブマウント112の、半導体レーザチップ111よりも給電ピン10bに近い側(すなわち−X側)の位置において、半導体レーザチップ111とサブマウント112とがワイヤ接続されている。このため、サブマウント112のうち、半導体レーザチップ111よりも−X側の位置において、半導体レーザチップ111とサブマウント112とを接続するためのワイヤを打つための領域、すなわち、図9Aに示す離間距離dcを確保する必要がある。言い換えれば、給電ピン10bとサブマウント112とを接続するためのワイヤ120を引き回すために用いられるキャピラリー20は、サブマウント112の面のうち、半導体レーザチップ111が形成されている領域から−X側に離間距離dcだけ離して設置する必要がある。
これに対し、本実施形態の半導体レーザ光源装置1の場合、図6を参照して上述したように、給電ピン10bが接続されるサブマウント33の領域は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10bから離れる側(すなわち+X側)の位置である。つまり、サブマウント33の面上において、給電ピン10bに接続するためのワイヤ70bが形成される領域は、サブマウント33に接続するためのワイヤ72が形成される領域とは、半導体レーザチップ4を介して反対側である。よって、給電ピン10bとサブマウント33とをワイヤ70bによって接続する際に、サブマウント32とサブマウント33とを接続するためのワイヤ72の引き回し位置を考慮する必要がない。この結果、本実施形態の半導体レーザ光源装置1は、従来の半導体レーザ光源装置100と比べて、給電ピン10bとサブマウント33の離間距離を小さくでき、装置の小型化が実現される。
更に、本実施形態の半導体レーザ光源装置1では、各サブマウント(31,32,33)は、同一の設計の素子を利用することができる。すなわち、サブマウント31及びサブマウント32は、同一の向きでステムブロック12上に配置し、サブマウント33は、サブマウント31を180°回転させた状態でステムブロック12上に配置すればよい。
[第二実施形態]
半導体レーザ光源装置の第二実施形態につき、第一実施形態と異なる箇所を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を割愛する。以下の実施形態においても同様である。
図10は、本実施形態における半導体レーザ光源装置1の各CoS素子2同士、及び、各CoS素子2と給電ピン10との電気的な接続関係を、図3にならって図示した図面である。
本実施形態の半導体レーザ光源装置1は、第一実施形態と比較して、給電ピン10の極性が反転されている。すなわち、給電ピン10aがサブマウント31の導電領域31Nに接続され、給電ピン10bがサブマウント33の導電領域33Pに接続されている。より詳細には、以下の通りである。
サブマウント31の導電領域31Pの面上の一部に半導体レーザチップ4が載置されている。サブマウント31の導電領域31Nの面の一部と、給電ピン10aとがワイヤ70aによって接続されている。半導体レーザチップ4のサブマウント31とは反対側の面と、サブマウント31の導電領域31Nの面の一部とが、ワイヤ71によって接続されている。サブマウント31の導電領域31Nは、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10aから離れる側(−X側)に位置する。このため、ワイヤ70aは、CoS素子21が備える半導体レーザチップ4を跨ぐように配線されている。
サブマウント32の導電領域32Pの面上の一部に半導体レーザチップ4が載置されている。サブマウント32の導電領域32Nの面の一部と、+X方向に隣接するサブマウント31の導電領域31Pの面の一部とが、ワイヤ72によって接続されている。このワイヤ72が接続されるサブマウント31の導電領域31Pの位置は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10a側(+X側)である。このため、ワイヤ72は、CoS素子21が備える半導体レーザチップ4を跨ぐように配線されている。また、半導体レーザチップ4のサブマウント32とは反対側の面と、サブマウント32の導電領域32Nの面上の一部とが、ワイヤ71によって接続されている。
サブマウント33の導電領域33Pの面上の一部に半導体レーザチップ4が載置されている。サブマウント33の導電領域33Nの面の一部と、+X方向に隣接するサブマウント32の導電領域32Pの面の一部とが、ワイヤ72によって接続されている。サブマウント33の導電領域33Pの面上の一部と給電ピン10bとが、ワイヤ70bによって接続されている。
本実施形態では、給電ピン10aが「第一給電ピン」に対応し、給電ピン10bが「第二給電ピン」に対応する。
本実施形態の半導体レーザ光源装置1によれば、第一実施形態と同様の理由によりサブマウント31と給電ピン10aとの離間距離を従来よりも小さくできるため、従来の半導体レーザ光源装置100よりも小型化できる。
なお、本実施形態の半導体レーザ光源装置1においても、各サブマウント(31,32,33)は、同一の設計の素子を利用することができる。
[第三実施形態]
半導体レーザ光源装置の第三実施形態につき、上記各実施形態と異なる箇所を中心に説明する。
図11は、本実施形態における半導体レーザ光源装置1の各CoS素子2同士、及び、各CoS素子2と給電ピン10との電気的な接続関係を、図3にならって図示した図面である。
本実施形態の半導体レーザ光源装置1は、第一実施形態と比較して、サブマウント33の形状及び配線方法が異なっている。より詳細には、サブマウント33は、半導体レーザチップ4が載置される領域よりも+X側の領域が幅広となるような形状を呈した導電領域(33P,33N)を有している。
第一実施形態と同様に、サブマウント32の導電領域32Nの面の一部と、−X方向に隣接するサブマウント33の導電領域33Pの面上の一部とが、ワイヤ72によって接続されている。ただし、本実施形態では、第一実施形態と異なり、ワイヤ72が接続されるサブマウント33の導電領域33Pの位置が、半導体レーザチップ4よりもサブマウント32側に位置する領域に形成されている。
なお、給電ピン10bの接続先であるサブマウント33の導電領域33Nが、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10a側に位置する領域に形成され、ワイヤ70bが、CoS素子23が備える半導体レーザチップ4を跨ぐように配線されている点については、第一実施形態と同じである。
かかる構成によれば、給電ピン10bに最も近い位置のサブマウント33は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10b側に位置する導電領域(この実施形態では導電領域33P)には、ワイヤが接続されていない。このため、給電ピン10bとサブマウント33との間のX方向に係る離間距離d1を、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1よりも更に小さくすることができる。この結果、半導体レーザ光源装置1全体の装置規模が縮小化される。
なお、本実施形態の構成においても、第二実施形態と同様に、給電ピン10の極性を反転させても構わない。
[第四実施形態]
半導体レーザ光源装置の第三実施形態につき、上記各実施形態と異なる箇所を中心に説明する。
図12は、本実施形態における半導体レーザ光源装置1の各CoS素子2同士、及び、各CoS素子2と給電ピン10との電気的な接続関係を、図3にならって図示した図面である。
本実施形態の半導体レーザ光源装置1は、第三実施形態と比較して、サブマウント31の形状及び配線方法が異なっている。より詳細には、サブマウント31は、半導体レーザチップ4が載置される領域よりも−X側の領域が幅広となるような形状を呈した導電領域(31P,31N)を有している。
本実施形態では、第三実施形態と異なり、給電ピン10aの接続先であるサブマウント31の導電領域31Pが、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10b側(−X側)に位置する領域に形成されている。この結果、給電ピン10aとサブマウント31とを接続するワイヤ70aがCoS素子21が備える半導体レーザチップ4を跨ぐように配線されている。
かかる構成によれば、第三実施形態と同様に、給電ピン10bに最も近い位置のサブマウント33は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10b側に位置する導電領域には、ワイヤが接続されていない。更に、これに加えて、給電ピン10aに最も近い位置のサブマウント31は、半導体レーザチップ4よりも給電ピン10a側に位置する導電領域には、ワイヤが接続されていない。この結果、給電ピン10bとサブマウント33との間のX方向に係る離間距離d1、及び給電ピン10aとサブマウント31との間のX方向に係る離間距離d2をかなり小さくすることができ、半導体レーザ光源装置1全体の装置規模が縮小化される。
なお、本実施形態の構成においても、第二実施形態と同様に、給電ピン10の極性を反転させても構わない。
[別実施形態]
以下、別実施形態につき説明する。
〈1〉上記各実施形態では、半導体レーザ光源装置1が、X方向の一列に並べられた、複数のCoS素子2を備える構成について説明した。しかし、半導体レーザ光源装置1が備える複数のCoS素子2は、一列に整列されていなくてもよく、例えば、複数行×複数列のマトリクス状に配置されていても構わない。
〈2〉上記各実施形態では、複数のCoS素子2が、ステムブロック12の同一面上に配置されているものとして説明した。しかし、例えば、ステムブロック12がZ方向から見たときにY方向に関して位置が異なる階段状を呈しており、複数のCoS素子2がそれぞれ、Y方向に係る位置の異なるステムブロック12の面上に配置されていても構わない。
〈3〉上記各実施形態では、ステムブロック12の面上に、3個のCoS素子2が搭載されている場合について説明した。しかし、CoS素子2の数は、複数である限りにおいて3個に限定されるものではない。すなわち、CoS素子2の数は、2個でも構わないし、4個以上であっても構わない。
〈4〉上記各実施形態では、給電ピン10とCoS素子2とを接続するワイヤ7(70a,70b)、同一のCoS素子2内の異なる箇所同士を接続するワイヤ7(71)、隣接するCoS素子21同士を接続するワイヤ7(72)のそれぞれが、4本ずつ配線されている場合について図示されていた。しかし、各ワイヤ7(70a,70b,71,72)の本数は4本には限定されない。また、各ワイヤ7(70a,70b,71,72)の本数が相互に異なっていても構わない。
なお、ワイヤ7の直径を太くすることで、ワイヤ7の本数を少なくできるため、半導体レーザ光源装置1の小型化の観点からは好ましい。
〈5〉上記各実施形態では、ステムブロック12がステムベース11の面上に載置されている場合について説明した。しかし、ステムベース11にZ方向に貫通する貫通孔が設けられ、ステムブロック12がこの孔部に嵌合するように配置されているものとしても構わない。この場合、ステムブロック12は、ステムベース11に対して+Z方向に突出するように嵌合される。なお、ステムブロック12が、ステムベース11に対して+Z方向及び−Z方向の双方に突出するように嵌合されていても構わない。
なお、ステムベース11に設けられた貫通孔の内側面とステムブロック12とが、銀ロウなどの金属ロウ材、金属共晶半田材、金属接着材などの接合材を介して固定されているものとして構わない。
〈6〉上記各実施形態において、導電領域3PがL字型形状を呈し、導電領域3Nが矩形型形状を呈しているものとして説明したが、これらの形状は任意である。
〈7〉上記各実施形態では、半導体レーザチップ4の面のうち、サブマウント3に近い側の面がp層側である場合を例示して説明した。しかし、本発明は、半導体レーザチップ4の面のうち、サブマウント3に近い側の面が、n層側である場合を排除しない。
1 : 半導体レーザ光源装置
2(21,22,23) : チップオンサブマウント素子(CoS素子)
3(31,32,33) : サブマウント
3P,3N : 導電領域
3Pa,3Na : ピン用領域
4 : 半導体レーザチップ
7(70a,70b,71,72) : ワイヤ
10(10a,10b) : 給電ピン
11 : ステムベース
12 : ステムブロック
13 : キャップ
14 : 窓部
20 : キャピラリー
50P,50N : 通電ピン
100 : 従来方法で配線された半導体レーザ光源装置
110(110a,110b,110c) : CoS素子
111 : 半導体レーザチップ
112 : サブマウント
120 : ワイヤ

Claims (9)

  1. 第一導電領域と、前記第一導電領域に対して電気的に絶縁された第二導電領域とを有し、前記第一導電領域と前記第二導電領域とが非対称な位置関係で配置された、サブマウントと、
    前記サブマウントの前記第一導電領域上に載置された半導体レーザチップと、
    前記サブマウントと前記半導体レーザチップとを含んでなる、複数個のチップオンサブマウント素子が、電気的に直列に接続された状態で相互に離間して載置された、ステムブロックと、
    電気的に両端に位置する一対の前記チップオンサブマウント素子に対して、それぞれ電気的に接続される、第一給電ピン及び第二給電ピンからなる一対の給電ピンと、を有し、
    前記第一給電ピンは、当該第一給電ピンに最も近い前記チップオンサブマウント素子である第一チップオンサブマウント素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも前記第二給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されていることを特徴とする、半導体レーザ光源装置。
  2. 前記ステムブロック上に載置された全ての前記サブマウントは、同一の形状を呈した前記サブマウントが、同一の向き、又は前記ステムブロックの面上で所定の角度だけ回転させた状態で配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体レーザ光源装置。
  3. 前記第一チップオンサブマウント素子が備える前記サブマウントは、前記第二給電ピンに最も近い前記チップオンサブマウント素子である第二チップオンサブマウント素子が備える前記サブマウントを、180°回転させた状態で配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の半導体レーザ光源装置。
  4. 前記第一チップオンサブマウント素子に対して前記第二給電ピン側に隣接する前記チップオンサブマウント素子は、前記第一チップオンサブマウント素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも前記第二給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体レーザ光源装置。
  5. 前記第二給電ピンは、当該第二給電ピンに最も近い前記チップオンサブマウント素子である第二チップオンサブマウント素子が備える前記サブマウントの領域のうち、前記半導体レーザチップよりも前記第一給電ピン側に位置する領域に、ワイヤ接続されていることを特徴とする、請求項1又は4に記載の半導体レーザ光源装置。
  6. 前記第一導電領域は、L字型形状を呈し、
    前記第二導電領域は、矩形型形状を呈していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体レーザ光源装置。
  7. 前記第二給電ピンは、前記第一導電領域に対してワイヤ接続され、
    前記第二給電ピンから前記第一給電ピンに向かって電流が流れることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体レーザ光源装置。
  8. 隣接する前記半導体レーザチップ同士の間隔が実質的に等しいことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザ光源装置。
  9. 前記第一給電ピンと前記チップオンサブマウント素子、隣接する前記チップオンサブマウント素子同士、及び前記第二給電ピンと前記チップオンサブマウント素子を接続するワイヤは、直径が10μm以上、100μm以下であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体レーザ光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024195642A1 (ja) * 2023-03-20 2024-09-26 ローム株式会社 半導体発光装置

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