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JP2021032682A - 温度試験装置及び温度試験方法 - Google Patents

温度試験装置及び温度試験方法 Download PDF

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JP2021032682A JP2019152723A JP2019152723A JP2021032682A JP 2021032682 A JP2021032682 A JP 2021032682A JP 2019152723 A JP2019152723 A JP 2019152723A JP 2019152723 A JP2019152723 A JP 2019152723A JP 2021032682 A JP2021032682 A JP 2021032682A
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武史 小林
友彦 丸尾
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友彦 丸尾
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Yasuhiko Nako
康彦 名古
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Abstract

【課題】OTA試験環境において被試験対象の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する際に、断熱筐体による測定結果の劣化を抑えることができる温度試験装置及び温度試験方法を提供する。【解決手段】DUT100の送信特性又は受信特性を測定するための無線信号をアンテナ110との間で送信又は受信する試験用アンテナ6と、クワイエットゾーンQZを含む空間領域71を取り囲む断熱材からなる断熱筐体70と、空間領域71の温度が制御された状態でDUT100の姿勢が変化されるごとにDUT100の送信特性又は受信特性の測定を行う測定装置20と、を備え、試験用アンテナ6から送信された無線信号の電波がクワイエットゾーンQZに入射する前に通過する断熱筐体70の領域において、クワイエットゾーンQZに入射する無線信号の電波の進行方向に垂直な平板状部分70aが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、OTA(Over The Air)環境の電波暗箱を用いて、被試験対象の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する温度試験装置及び温度試験方法に関する。
近年、マルチメディアの進展に伴い、セルラ、無線LAN等の無線通信用のアンテナが実装された無線端末(スマートフォン等)が盛んに生産されるようになっている。今後は、特に、ミリ波帯の広帯域な信号を使用するIEEE802.11adや5Gセルラ等に対応した無線信号を送受信する無線端末が求められている。
無線端末の設計開発会社又はその製造工場においては、無線端末が備えている無線通信アンテナに対して、通信規格ごとに定められた送信電波の出力レベルや受信感度を測定し、所定の基準を満たすか否かを判定する性能試験が行われる。
4G、あるいは4Gアドバンスから5Gへの世代移行に伴い、上述した性能試験の試験方法も変わりつつある。例えば、5G NRシステム(New Radio System)用の無線端末(以下、5G無線端末)を被試験対象(Device Under Test:DUT)とする性能試験においては、4Gや4Gアドバンス等の試験で主流であったDUTのアンテナ端子と試験装置とを有線接続する方法は、高周波回路にアンテナ端子を付けることによる特性劣化、又は、アレーアンテナの素子数が多くアンテナ端子を全素子に付けることがスペース面・コスト面を考慮して現実的でないことなどの理由で使用できない。このため、DUTを試験用アンテナとともに周囲の電波環境に影響されない電波暗箱の中に収容し、試験用アンテナからDUTに対する試験信号の送信と、試験信号を受信したDUTからの被測定信号の試験用アンテナでの受信とを無線通信により行う、いわゆるOTA試験が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
OTA試験環境としては、常温における試験の他に、高温(例えば、55℃)及び低温(例えば、−10℃)にDUT周囲の温度を振った温度試験が必要となる。その際、DUT周囲の温度を保持するために、DUT周囲に断熱材でできた断熱筐体を取り付けるが、その断熱筐体による測定結果の劣化(Quality of quiet zoneの劣化)を低減する断熱筐体の構造が望ましい。ここで、クワイエットゾーン(quiet zone)とは、OTA試験環境を構成する電波暗箱において、DUTが試験用アンテナからほぼ均一な振幅と位相で照射される空間領域の範囲を表す概念である(例えば、非特許文献1参照)。クワイエットゾーンの形状は、通常、球形である。このようなクワイエットゾーンにDUTを配置することにより、周りからの散乱波の影響を抑えた状態でOTA試験を行うことが可能になる。
特願2018−223942
3GPP TR 38.810 V16.2.0 (2019-03)
OTA試験ではDUTを回転させながら測定するが、温度試験用の断熱筐体を付けた状態でも、断熱筐体を付けない常温での試験と同様にDUTを回転させながら試験を実施することが望まれる。既存の温度試験装置としては、DUTをターンテーブルの上に載せて、試験用アンテナが半円上を動きながら測定するような試験系(Distributed-axes system)において、DUTを半球状の断熱筐体で覆う構造があった。その構成では、DUTに搭載された被試験アンテナが回転中心からずれるほど、試験用アンテナと被試験アンテナの間で送受信される電波の進行方向に対して断熱筐体の面が垂直からずれてしまっていた。断熱筐体の面に対する電波の進行方向が斜めになるほど、断熱筐体の材質を電波が透過する距離が長くなり、また、鏡面反射の割合が増えることになる。
つまり、上記の既存の構造では、被試験アンテナが回転中心からずれるほど、断熱筐体による測定結果の劣化(Quality of quiet zoneの劣化)がひどくなっていた。すなわち、上記の既存の構造は、タブレットに代表されるような、比較的サイズが大きく被試験アンテナの配置が不明な端末を、いわゆる「ブラックボックス」方法(Black-box approach)でテストするには向かない構造であるという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、OTA試験環境において被試験対象の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する際に、断熱筐体による測定結果の劣化を抑えることができる温度試験装置及び温度試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る温度試験装置は、被試験アンテナを有する被試験対象の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する温度試験装置であって、周囲の電波環境に影響されない内部空間を有する電波暗箱と、前記内部空間に収容され、前記被試験対象の送信特性又は受信特性を測定するための無線信号を前記被試験アンテナとの間で送信又は受信する試験用アンテナと、前記内部空間におけるクワイエットゾーン内に配置された前記被試験対象の姿勢を順次変化させる姿勢可変機構と、前記内部空間に収容され、前記クワイエットゾーンを含む空間領域を取り囲む断熱材からなる断熱筐体と、前記空間領域の温度を複数の所定温度に制御可能な温度制御装置と、前記温度制御装置により前記空間領域の温度が制御された状態で、前記姿勢可変機構により前記被試験対象の姿勢が変化されるごとに、前記被試験対象の送信特性又は受信特性の測定を行う測定装置と、を備え、前記試験用アンテナから送信された無線信号の電波が前記クワイエットゾーンに入射する前に通過する前記断熱筐体の領域において、前記クワイエットゾーンに入射する前記無線信号の電波の進行方向に垂直な平板状部分が形成されている構成である。
上記のように、試験用アンテナから送信された無線信号の電波がクワイエットゾーンに入射する前に通過する断熱筐体の領域において、クワイエットゾーンに入射する無線信号の電波の進行方向に垂直な平板状部分が形成されている。この構成により、被試験対象内の被試験アンテナの位置によらず、試験用アンテナと被試験アンテナ間でやり取りされる電波の進行方向が断熱筐体の平板状部分に対して常に垂直となる。このため、断熱筐体の平板状部分に対する電波の進行方向が斜めになる場合と比較して、断熱筐体を電波が透過する距離が最短になるとともに、断熱筐体の平板状部分に入射する平面波のうちTE偏波の成分については、反射係数の絶対値が最小になる。したがって、本発明に係る温度試験装置は、OTA試験環境において被試験対象の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する際に、断熱筐体を通過する電波の断熱筐体における吸収や反射による電波のロス、及び、反射波による干渉に起因した電波強度の不確定性を抑えることができるため、断熱筐体による測定結果の劣化(Quality of quiet zoneの劣化)を抑えることができる。
また、本発明に係る温度試験装置においては、前記姿勢可変機構は、回転駆動力を発生させる駆動部と、前記駆動部の回転駆動力により、互いに直交する2軸のうちのいずれか一方の軸の周りに所定角度回転するターンテーブルと、前記ターンテーブルから前記一方の軸の方向に延びて、前記駆動部の回転駆動力により前記ターンテーブルと共に回転する支柱と、前記支柱の側面から前記2軸のうちの他方の軸の方向に延びて、前記駆動部の回転駆動力により前記他方の軸の周りに所定角度回転する、前記被試験対象を載置するための被試験対象載置部と、を有する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係る温度試験装置は、2軸ポジショナとしての姿勢可変機構を備えることにより、被試験対象の中心を回転中心として、3次元のあらゆる方向に被試験アンテナが向く姿勢になるように被試験対象を順次回転させることができる。
また、本発明に係る温度試験装置においては、前記断熱筐体は、前記支柱の一部が貫通する貫通孔を有し、前記ターンテーブル及び前記支柱と共に回転する円盤状の回転部と、前記回転部の外径にほぼ等しい内径を有し、前記回転部を回転自在に収容する孔部と、を含み、前記回転部の前記孔部に対向する側壁面と、前記孔部の前記回転部に対向する内壁面とのそれぞれに、前記側壁面と前記内壁面との間の摩擦を低減するための摩擦低減部材が設けられた構成であってもよい。
この構成により、本発明に係る温度試験装置は、回転部と孔部とが互いに接触する箇所に摩擦低減部材を設けたことにより、回転部の回転時の孔部との摩擦により断熱筐体の耐久性が悪化することを抑制できる。
また、本発明に係る温度試験装置は、前記内部空間に収容され、所定の回転放物面を有するリフレクタを更に備え、前記リフレクタは、前記回転放物面から定まる焦点位置に配置された前記試験用アンテナと前記被試験アンテナとの間で送受信される無線信号の電波を、前記回転放物面を介して反射する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係る温度試験装置は、被試験対象の被試験アンテナと試験用アンテナとの間の電波伝搬経路に所定の回転放物面を有するリフレクタが配置されているため、試験用アンテナと被試験対象が対向して信号を送受するダイレクトファーフィールド法でのOTA試験に比べてコンパクト化された構成でOTA試験を実行することができる。
また、本発明に係る温度試験方法は、上記のいずれかに記載の温度試験装置を用いる温度試験方法であって、前記空間領域の温度を複数の所定温度に制御する温度制御ステップと、前記クワイエットゾーン内に配置された前記被試験対象の姿勢を順次変化させる姿勢可変ステップと、前記温度制御ステップにより前記空間領域の温度が制御された状態で、前記姿勢可変ステップにより前記被試験対象の姿勢が変化されるごとに、前記被試験対象の送信特性又は受信特性の測定を行う測定ステップと、を含む構成である。
この構成により、本発明に係る温度試験方法は、断熱筐体による測定結果の劣化を抑えつつ、OTA試験環境において被試験対象の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定することができる。
本発明は、OTA試験環境において被試験対象の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する際に、断熱筐体による測定結果の劣化を抑えることができる温度試験装置及び温度試験方法を提供するものである。
本発明の実施形態に係る温度試験装置全体の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置の統合制御装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置におけるNRシステムシミュレータの機能構成を示すブロック図である。 アンテナATと無線端末間の電波伝搬における近傍界及び遠方界を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置のOTAチャンバに採用されるリフレクタと同様の回転放物面を有するパラボラの信号経路構造を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置のOTAチャンバに採用されるリフレクタと同様の回転放物面を有するオフセットパラボラの信号経路構造を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置のOTAチャンバに採用されるDUTの送信特性及び受信特性測定用の複数の試験用アンテナの使用周波数分類を示す表図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置における断熱筐体の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置における断熱筐体の平板状部分の配置を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置における断熱筐体に設けられる摩擦低減部材の配置を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置における温度制御装置による断熱筐体の内部の温度制御を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る温度試験装置におけるDUTの送信特性及び受信特性測定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る温度試験装置及び温度試験方法の実施形態について図面を用いて説明する。なお、各図面上の各構成要素の寸法比は、実際の寸法比と必ずしも一致していない。
本実施形態に係る温度試験装置1は、アンテナ110を有するDUT100の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定するものであり、全体として図1に示すような外観構造を有し、かつ、図2に示すような機能ブロックにより構成されている。ただし、図1においては、OTAチャンバ50について側面から透視した状態における各構成要素の配置態様を示している。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る温度試験装置1は、統合制御装置10、NRシステムシミュレータ20、温度制御装置30、信号処理部40a,40b、OTAチャンバ50を有している。
統合制御装置10は、NRシステムシミュレータ20や温度制御装置30と、例えばイーサネット(登録商標)等のネットワーク19を介して相互に通信可能に接続されている。さらに統合制御装置10は、ネットワーク19を介して、OTAチャンバ50内に配置された構成要素を制御するための制御手段とも接続されている。温度試験装置1は、OTAチャンバ50に対する制御手段として、アンテナ自動配置制御部16、DUT姿勢制御部17を有している。
統合制御装置10は、ネットワーク19を介して、NRシステムシミュレータ20、温度制御装置30、及びOTAチャンバ50に対する制御手段を統括的に制御するものであり、例えば、パーソナル・コンピュータ(PC)により構成される。なお、アンテナ自動配置制御部16、DUT姿勢制御部17、及び、温度制御装置30を制御する温度制御部18は、例えば、図3に示すように、統合制御装置10に設けられていてもよい。以下においては、統合制御装置10が図3に示す構成を有するものとして説明する。
温度試験装置1は、例えば、図1に示すような複数のラック90aを有するラック構造体90を用い、各ラック90aに各構成要素を載置した態様で運用される。図1においては、ラック構造体90の各ラック90aに、それぞれ、統合制御装置10、NRシステムシミュレータ20、温度制御装置30、OTAチャンバ50を載置した例を挙げている。
ここでは、便宜上、OTAチャンバ50の構成から先に説明する。OTAチャンバ50は、5G用の無線端末の性能試験に際してのOTA試験環境を実現するものであって、コンパクト・アンテナ・テスト・レンジ(Compact Antenna test Range:以下、CATR)の一例として用いられる。
OTAチャンバ50は、図1、図2に示すように、例えば、直方体形状の内部空間51を有する金属製の筐体本体部52により構成され、内部空間51に、DUT100と、DUT100のアンテナ110と対向する試験用アンテナ6を、外部からの電波の侵入及び外部への電波の放射を防ぐ状態に収容する。試験用アンテナ6としては、例えばホーンアンテナなどの指向性を持ったミリ波用のアンテナを用いることができる。なお、試験用アンテナ6の個数は1つであってもよいが、以下においては、複数であるものとして説明する。試験用アンテナ6は、DUT100の送信特性又は受信特性を測定するための無線信号をアンテナ110との間で送信又は受信するようになっている。
OTAチャンバ50の内部空間51には、さらに、DUT100のアンテナ110から放射された無線信号を試験用アンテナ6の受光面へと折り返す電波経路を実現するリフレクタ7と、クワイエットゾーンQZを含む空間領域71を取り囲む断熱材からなる断熱筐体70と、が収容されている。また、OTAチャンバ50の内面全域、つまり、筐体本体部52の底面52a、側面52b及び上面52c全面には、電波吸収体55が貼り付けられ、外部への電波の放射規制機能が強化されている。このように、OTAチャンバ50は、周囲の電波環境に影響されない内部空間51を有する電波暗箱を実現している。本実施形態で用いる電波暗箱は、例えば、Anechoic型のものである。
被試験対象とされるDUT100は、例えばスマートフォンなどの無線端末である。DUT100の通信規格としては、セルラ(LTE、LTE−A、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、1xEV−DO、TD−SCDMA等)、無線LAN(IEEE802.11b/g/a/n/ac/ad等)、Bluetooth(登録商標)、GNSS(GPS、Galileo、GLONASS、BeiDou等)、FM、及びデジタル放送(DVB−H、ISDB−T等)が挙げられる。また、DUT100は、5Gセルラ等に対応したミリ波帯の無線信号を送受信する無線端末であってもよい。
本実施形態において、DUT100は5G NRの無線端末である。5G NRの無線端末については、ミリ波帯の他、LTE等で使用する他の周波数帯も含む既定の周波数帯(図8における「5G NRバンド」参照)を通信可能周波数範囲とすることが5G NR規格によって規定されている。要するに、DUT100のアンテナ110は、DUT100の送信特性又は受信特性を測定するための、既定の周波数帯(5G NRバンド)の無線信号を送信又は受信するものである。アンテナ110は、例えばMassive−MIMOアンテナなどのアレーアンテナであり、本発明における被試験アンテナに相当する。
上述した通信可能周波数範囲を有する5G NR無線端末は、例えば出荷時に、図8に示す表図中の番号1、2、3で識別される各バンドのうちのいずれか1つを使用して通信可能となるように設定され、その後、所定の設定変更操作により使用可能な周波数帯を切り換え設定し得る構成を有している。このような無線端末において、使用可能に設定されたバンドをインバンド、使用可能に設定されていないバンドをアウトバンドと称することもある。当該無線端末をDUT100としてOTAチャンバ50内でのOTA環境下で送信特性測定及び受信特性測定を行う場合には、前述したインバンド及びアウトバンドの全てのバンドについての測定が要求される。
図8は、本実施形態に係るOTAチャンバ50内に配置される3つの試験用アンテナ6の使用可能な周波数範囲分類を示す表図である。図8に示すように、番号1、2及び3によって識別される3つの周波数帯域は、それぞれ、3.3GHz〜5.0GHz、24.25GHz〜29.5GHz、40.5GHz〜43.5GHzに割り当てられている。番号1に割り当てられた3.3GHz〜5.0GHzの周波数帯幅は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)により規定される周知の5G NRのバンド一覧の中の、例えば、n77、n78、n79の周波数帯を含む一群の周波数帯域幅(周波数帯群)に相当している。同様に、番号2及び3に割り当てられた24.25GHz〜29.5GHz、及び40.5GHz〜43.5GHzの周波数帯幅は、例えば、上記バンド一覧に規定されるn258、n257の周波数帯を含む一群の周波数帯域幅、及びn259の周波数帯を含む一群の周波数帯域幅に相当している。
本実施形態において、OTAチャンバ50は、例えば、図8に示す周波数帯域分類中、番号1、2、3にそれぞれ対応する周波数数帯を使用する3つの試験用アンテナ6を内部空間51内に配置しているものである。この3つの試験用アンテナ6は、図1等に示すアンテナ自動配置手段60によって、1つずつ順番にリフレクタ7の焦点位置(図1において、符号Fで示す)に自動配置されるようになっている。一方で、本実施形態に係るDUT100は、上記番号1、2、3にそれぞれ対応する周波数帯を使用可能周波数帯として選択的に設定可能な構成を有している。DUT100は、OTAチャンバ50内での送受信に関する測定中、上記番号1、2、3にそれぞれ対応する周波数帯を順番に使用して、焦点位置Fに順次配置される試験用アンテナ6を介して試験信号及び被測定信号を送受信できるようになっている。
次に、OTAチャンバ50の内部空間51における姿勢可変機構56、試験用アンテナ6、リフレクタ7、及び断熱筐体70の配置態様について説明する。図1に示すように、OTAチャンバ50において、内部空間51における筐体本体部52の底面52aには、クワイエットゾーンQZ内に配置されたDUT100の姿勢を順次変化させる姿勢可変機構56が設けられている。姿勢可変機構56は、例えば、2軸方向に回転する回転機構を備える2軸ポジショナであり、試験用アンテナ6を固定した状態で、DUT100を2軸の自由度をもって回転させるようなOTA試験系(Combined-axes system)を構成する。具体的には、姿勢可変機構56は、駆動部56aと、ターンテーブル56bと、支柱56cと、被試験対象載置部としてのDUT載置部56dと、を有する。
駆動部56aは、回転駆動力を発生させるステッピングモータなどの駆動用モータからなり、例えば、底面52aに設置される。ターンテーブル56bは、駆動部56aの回転駆動力により、互いに直交する2軸のうちのいずれか一方の軸の周りに所定角度回転するようになっている。支柱56cは、ターンテーブル56bに連結され、ターンテーブル56bから一方の軸の方向に延びて、駆動部56aの回転駆動力によりターンテーブル56bと共に回転するようになっている。DUT載置部56dは、支柱56cの側面から2軸のうちの他方の軸の方向に延びて、駆動部56aの回転駆動力により他方の軸の周りに所定角度回転するようになっている。DUT100は、DUT載置部56dに載置される。
なお、上記の一方の軸は、例えば、底面52aに対して鉛直方向に延びる軸(図中のx軸)である。また、上記の他方の軸は、例えば、支柱56cの側面から水平方向に延びる軸である。このように構成された姿勢可変機構56は、DUT載置部56dに保持されているDUT100を、例えば、DUT100の中心を回転中心として、3次元のあらゆる方向にアンテナ110が向く状態に順次姿勢を変化させ得るように回転させることを可能とする。すなわち、本実施形態の温度試験装置1は、上記のような姿勢可変機構56により、「ブラックボックス」方法(Black-box approach)での試験が可能である。
OTAチャンバ50において、筐体本体部52の所要位置には、DUT100との間でリンク(呼)を確立又は保持するための2種類のリンクアンテナ5,8がそれぞれ保持具57,59を用いて取り付けられている。リンクアンテナ5は、LTE用のリンクアンテナであり、ノンスタンドアローンモード(Non-Standalone mode)で使用される。一方、リンクアンテナ8は、5G用のリンクアンテナであり、スタンドアローンモード(Standalone mode)で使用される。リンクアンテナ5,8は、姿勢可変機構56に保持されるDUT100に対して指向性を有するようにそれぞれ保持具57,59によって保持されている。なお、上記のリンクアンテナ5,8を使用する代わりに、試験用アンテナ6をリンクアンテナとして兼用することも可能であるため、以下においては、試験用アンテナ6がリンクアンテナの機能を兼ねるものとして説明する。
また、OTAチャンバ50において、筐体本体部52の底面52aの下方位置にはアンテナ保持機構61が設けられ、該アンテナ保持機構61は、複数の試験用アンテナ6を互いに離間した状態で保持している。本実施形態では、アンテナ保持機構61は、例えば、図8に示す表図中の番号1から3により識別される3つの測定対象周波数帯の無線信号を送受信可能な3つの試験用アンテナ6を保持している。
アンテナ保持機構61は、動力部64を介して、OTAチャンバ50の内部空間51における底面52aに取り付けられている。アンテナ保持機構61は、動力部64、アンテナ自動配置制御部16(図2参照)とともに、アンテナ自動配置手段60を構成している。アンテナ自動配置手段60は、本発明のアンテナ配置手段を構成する。
OTAチャンバ50に搭載されるアンテナ自動配置手段60は、例えば、図1、図2に示すように、アンテナ保持機構61、動力部64、カバー部67、及びアンテナ自動配置制御部16を有している。アンテナ保持機構61は、回転軸63を中心に回転可能な回転体62により構成され、回転体62には、回転軸63を中心とした円周上に例えば3つの試験用アンテナ6が配置されている。
動力部64は、回転軸63を介して回転体62を回転駆動する駆動用モータ65、及び該駆動用モータ65と回転軸63間に配設されるギヤ等の連結部材66を有している。カバー部67は、アンテナ保持機構61及び動力部64を、外部からの電波の侵入及び外部への電波の放射を規制できるように覆うものである。
カバー部67には、開口67aが形成されている。開口67aは、アンテナ保持機構61に保持された試験用アンテナ6のうちの1つがリフレクタ7の焦点位置Fに配置されたときに、当該試験用アンテナ6からリフレクタ7の回転放物面に対する見透しを確保できる位置に形成されている。
アンテナ自動配置制御部16は、例えば、統合制御装置10の制御部11(図3参照)からの指令に基づき、図8に示す表図中の番号1から3で識別される各測定対象周波数帯に応じて、各試験用アンテナ6が、順次、リフレクタ7の焦点位置Fまで移動し、かつ、停止されるように駆動用モータ65を駆動するようになっている。
OTAチャンバ50において、リフレクタ7は、後述するオフセットパラボラ(図7参照)型の構造を有するものである。リフレクタ7は、図1に示すように、OTAチャンバ50の側面52bの所要位置にリフレクタ保持具58を用いて取り付けられている。リフレクタ7は、その回転放物面から定まる焦点位置Fに配置されている1つの試験用アンテナ6から放射された試験信号を回転放物面で受け、姿勢可変機構56に保持されているDUT100に向けて反射させるとともに、上記試験信号を受信したDUT100がアンテナ110から放射する被測定信号を回転放物面で受け、該試験信号を放射した試験用アンテナ6に向けて反射させることが可能な位置及び姿勢で配設されている。すなわち、リフレクタ7は、試験用アンテナ6とアンテナ110との間で送受信される無線信号の電波を、回転放物面を介して反射するようになっている。本実施形態では、上述した試験信号及び被測定信号を送受信する試験用アンテナ6として、アンテナ保持機構61に保持されている3つの試験用アンテナ6が、アンテナ自動配置手段60によって順番に1つずつ上記焦点位置Fに自動配置されるようになっている。
ここで、OTAチャンバ50にリフレクタ7を搭載することのメリット、及びリフレクタ7の好ましい形態について図5〜図7を参照して説明する。図5は、例えば、試験用アンテナ6と同等のアンテナATから放射された電波の無線端末100Aに対する電波の伝わり方を示す模式図である。無線端末100Aは、DUT100と同等のものである。図5において、(a)は、電波がアンテナATから無線端末100Aへ直接伝わる場合(Direct Far Field:ダイレクトファーフィールド)の例を示し、(b)は、電波がアンテナATから回転放物面を有する反射鏡7Aを介して無線端末100Aへ伝わる場合(CATR)の例を示している。
図5(a)に示すように、アンテナATを放射源とする電波は、同位相の点を結んだ面(波面)が放射源を中心にして球状に拡がりながら伝搬する性質がある。このとき、破線で示すような、散乱、屈折、反射などの外乱による生じる干渉波も発生する。また、放射源から近い距離では、波面は湾曲した球面(球面波)であるが、放射源から遠くなると波面は平面(平面波)に近くなる。一般に、波面を球面と考える必要のある領域が近傍界(NEAR FIELD)と呼ばれ、波面を平面とみなしてよい領域が遠方界(FAR FIELD)と呼ばれている。図5(a)に示す電波の伝搬にあって、無線端末100Aは、正確な測定を行ううえで、球面波を受信するよりも、平面波を受信することが好ましい。
平面波を受信するためには、無線端末100Aが遠方界に設置される必要がある。ここで、無線端末100Aの最大直線サイズをD、電波の波長をλとするとき、遠方界は、アンテナATから2D/λ以遠の距離となる。具体的に、D=0.4m(メートル)、波長λ=0.01m(28GHz帯の無線信号に相当)とした場合には、アンテナATからおおよそ30mの位置が近傍界と遠方界との境界となり、それより遠い位置に無線端末100Aを置く必要が生じる。なお、本実施形態においては、最大直線サイズDが、例えば、5cm(センチメートル)から33cm程度のDUT100の測定を想定している。
このように、図5(a)に示すダイレクトファーフィールド法にあっては、アンテナATと無線端末100A間の伝搬距離が大きく、しかも、伝搬ロスが大きいという特性がある。そこで、その対処法として、例えば、図5(b)に示すように、アンテナATの電波を反射させて、無線端末100Aの位置にその反射波を到達させるように、回転放物面を有する反射鏡7Aを配置する方法がある。この方法によれば、アンテナATと無線端末100A間の距離を短縮し得るのみならず、反射鏡7Aの鏡面での反射後直ぐの距離から平面波の領域が拡がるため、伝搬ロスの低減効果も見込むことができる。平面波の度合は、同位相の波の位相差で表すことができる。平面波の度合として許容し得る位相差は、例えば、λ/16である。位相差は、例えば、ベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)で評価することができる。
図5(b)に示す反射鏡7Aとして用い得るものとして、例えば、パラボラ(図6参照)、あるいはオフセットパラボラ(図7参照)がある。パラボラは、図6に示すように、アンテナ中心Oを通る軸に対して対称な鏡面(回転放物面)を有し、その回転放物面から定まる焦点位置Fに回転放物面の方向に指向性を有する一次放射器を設置することで、一次放射器から放射された電波を上記軸方向と平行な方向に反射する機能を有する。逆に、パラボラは、焦点位置Fに例えば本実施形態に係る試験用アンテナ6を配置することで、上記軸方向と平行な方向に回転放物面に対して入射する電波(例えば、DUT100が送信した無線信号)を反射させ、試験用アンテナ6へと導くことができる。しかしながら、パラボラは、正面(z方向)から見た平面形状が真円であって、構造が大きく、OTAチャンバ50のリフレクタ7として配置するには不向きである。
これに対し、オフセットパラボラは、図7に示すように、回転放物面の軸に対して非対称な鏡面(真円型のパラボラ(図6参照)の回転放物面の一部を切り出した形状)を有し、一次放射器を、そのビーム軸が回転放物面の軸に対して、例えば、角度α傾いた状態で設置することで、一次放射器から放射された電波を回転放物面の軸方向と平行な方向に反射する機能を有する。このオフセットパラボラは、焦点位置Fに例えば本実施形態に係る試験用アンテナ6を配置することで、該試験用アンテナ6から放射された電波(例えば、DUT100に対する試験信号)を回転放物面で該回転放物面の軸方向と平行な方向に反射させるとともに、回転放物面の軸方向と平行な方向に回転放物面に対して入射する電波(例えば、DUT100から送信された被測定信号)を該回転放物面で反射させ、試験用アンテナ6へと導くことができる。オフセットパラボラは、鏡面が垂直に近づくような配置が可能であり、パラボラ(図6参照)よりも構造が大幅に小さくて済む。
上述した知見に基づき、本実施形態に係るOTAチャンバ50では、図1に示すように、オフセットパラボラ(図7参照)を用いたリフレクタ7を、DUT100と試験用アンテナ6間の電波伝搬経路に配置している。リフレクタ7は、図中、符号Fで示す位置が焦点位置となるように筐体本体部52の側面52bに取り付けられている。
リフレクタ7と、アンテナ保持機構61により保持されている3つの試験用アンテナ6のうちの1つ(焦点位置に配置中のもの)とは、リフレクタ7の軸RS1に対して試験用アンテナ6のビーム軸BS1が所定の角度α傾いたオフセット状態となっている。ここでいう1つの試験用アンテナ6とは、アンテナ保持機構61を覆うカバー部67の開口67aを介してリフレクタ7から見透しが確保できる試験用アンテナ6のことである。
リフレクタ7は、試験用アンテナ6のビーム軸BS1上に焦点位置Fを有し、アンテナ保持機構61の回転体62に保持された各試験用アンテナ6は、上述した見透しを確保可能な1つの試験用アンテナ6の位置、すなわち、リフレクタ7の焦点位置Fを順次通過できるようになっている。上述した傾き角度αは、例えば、30度に設定することができる。この場合、試験用アンテナ6は、仰角30度でリフレクタ7に対向するように、すなわち、リフレクタ7に対向し、試験用アンテナ6の受信面が無線信号のビーム軸に対して直角となる角度でアンテナ保持機構61に保持されることになる。オフセットパラボラ型のリフレクタ7を採用することで、リフレクタ7自体が小さくて済むうえに、鏡面が垂直に近づくような姿勢での配置が可能となり、OTAチャンバ50の構造を縮減させ得るというメリットが生まれる。
次に、内部空間51に収容される断熱筐体70の好ましい形態について説明する。図1及び図9に示すように、断熱筐体70は、断熱材により構成され、少なくともクワイエットゾーンQZを含む空間領域71を取り囲んで密閉するようになっている。この空間領域71には、DUT100と、DUT載置部56dと、支柱56cの一部とが収容される。図10に示すように、試験用アンテナ6から送信された無線信号の電波がクワイエットゾーンQZに入射する前に通過する断熱筐体70の領域において、クワイエットゾーンQZに入射する無線信号の電波の進行方向に垂直であるとともに、均一な厚みを有する平板状部分70aが形成されている。図10において、破線は試験信号の電波の波面を表している。この平板状部分70aは、試験用アンテナ6から送信されて断熱筐体70に入射する平面波とみなせる試験信号の電波がクワイエットゾーンQZに入射する前に通過する断熱筐体70の全ての面積の範囲に設けられることが望ましい。
断熱筐体70を構成する断熱材は、空気に近い誘電率を有し、誘電損失が小さい材料であることが望ましく、例えば、発泡スチロール(EPS)、ポリメタクリルイミド硬質発泡体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの発泡体を用いることができる。
さらに、断熱筐体70が内部空間51に設置された状態で、DUT100を搭載した姿勢可変機構56を回転可能にするため、断熱筐体70は、図1及び図9に示すように構成される。すなわち、断熱筐体70は、支柱56cの一部が貫通する貫通孔72を有し、ターンテーブル56b及び支柱56cと共に回転する円盤状の回転部73と、回転部73の外径にほぼ等しい内径を有し、回転部73を摺動回転自在に収容する孔部74と、を含む。例えば、断熱材でできた断熱筐体の一部を円盤状に切り抜くことで、回転部73と、回転部73の外径にほぼ等しい内径を有する孔部74とを容易に形成することができる。
本実施形態の温度試験装置1においては、断熱筐体70の内部の空間領域71の空気をできるだけ外部に漏らさないようにしながら、DUT100を搭載した姿勢可変機構56を回すことが重要である。このとき、姿勢可変機構56と共に回転する回転部73と孔部74との摩擦によって、断熱材でできた断熱筐体70の耐久性が悪くなるという問題が生じる。この問題を解決するため、図11に示すように、回転部73の孔部74に対向する側壁面73aと、孔部74の回転部73に対向する内壁面74aとのそれぞれに、側壁面73aと内壁面74aとの間の摩擦を低減するための摩擦低減部材75を設けることが望ましい。
このような摩擦低減部材75は、摩擦係数が小さく自己潤滑性の高い材料であることが望ましく、例えば、ポリアセタール(POM)、PTFE、超高分子ポリエチレン(UHPE)などからなるフィルム又はシートを用いることができる。
次に、断熱筐体70により取り囲まれた空間領域71の空気の温度を制御するための構成について説明する。図12に示すように、温度試験装置1は、断熱筐体70の空間領域71の空気の温度を複数の所定温度に制御可能な温度制御装置30を備える。また、断熱筐体70の内部には、空間領域71の空気の温度を監視するための温度センサ31が設けられている。温度センサ31は、温度制御装置30に接続されている。
断熱筐体70には管30a,30bが接続されている。管30aは、温度制御装置30により生成された加熱又は冷却された空気を、断熱筐体70に設けられた開口部76aから断熱筐体70の内部に流入させるようになっている。また、管30bは、管30aからの空気の流入に伴って断熱筐体70の内部から押し出される空気を開口部76bから断熱筐体70の外部に排出させるようになっている。温度制御装置30は、例えば、ユーザによる操作部12(図3参照)の操作により入力された温度設定値に温度センサ31の温度指示値が一致するように、上記の加熱又は冷却された空気を生成する。このようにして、温度制御装置30は、例えば−30℃〜70℃の範囲の任意の温度に空間領域71の空気の温度を調整することができる。
ここで図2〜図4を参照し、本実施形態に係る温度試験装置1の機能構成についてさらに詳しく説明する。本実施形態に係る温度試験装置1(図2参照)において、統合制御装置10は、例えば、図3に示すような機能構成を有し、NRシステムシミュレータ20は、例えば、図4に示すような機能構成を有する。NRシステムシミュレータ20は、温度制御装置30により空間領域71の温度が制御された状態で、姿勢可変機構56によりDUT100の姿勢が変化されるごとに、DUT100の送信特性又は受信特性の測定を行うものであり、本発明の測定装置を構成する。
図3に示すように、統合制御装置10は、制御部11、操作部12、表示部13を有している。制御部11は、例えば、コンピュータ装置によって構成される。このコンピュータ装置は、例えば、図3に示すように、温度試験装置1の機能を実現するための所定の情報処理や、NRシステムシミュレータ20を対象とする統括的な制御を行うCPU(Central Processing Unit)11aと、CPU11aを立ち上げるためのOS(Operating System)やその他のプログラム及び制御用のパラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)11bと、CPU11aが動作に用いるOSやアプリケーションの実行コードやデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)11cと、所定の信号が入力される入力インターフェース機能と所定の信号を出力する出力インターフェース機能を有する外部インターフェース(I/F)部11dと、図示しないハードディスク装置などの不揮発性の記憶媒体と、各種入出力ポートとを有する。外部I/F部11dは、ネットワーク19を介して、NRシステムシミュレータ20に対して通信可能に接続されている。また、外部I/F部11dは、OTAチャンバ50における駆動用モータ65、温度制御装置30、及び姿勢可変機構56ともネットワーク19を介して接続されている。入出力ポートには、操作部12、表示部13が接続されている。操作部12は、コマンドなど各種情報を入力するための機能部であり、表示部13は、上記各種情報の入力画面や測定結果など、各種情報を表示する機能部である。
上述したコンピュータ装置は、CPU11aがRAM11cを作業領域としてROM11bに格納されたプログラムを実行することにより制御部11として機能する。制御部11は、図3に示すように、呼接続制御部14、信号送受信制御部15、アンテナ自動配置制御部16、DUT姿勢制御部17、及び温度制御部18を有している。呼接続制御部14、信号送受信制御部15、アンテナ自動配置制御部16、DUT姿勢制御部17、及び温度制御部18も、CPU11aがRAM11cの作業領域でROM11bに格納された所定のプログラムを実行することにより実現されるものである。
呼接続制御部14は、リフレクタ7の焦点位置Fへ自動配置された試験用アンテナ6を駆動してDUT100との間で制御信号(無線信号)を送受信させることにより、NRシステムシミュレータ20とDUT100との間に呼(無線信号を送受信可能な状態)を確立する制御を行う。
信号送受信制御部15は、操作部12におけるユーザ操作を監視し、ユーザによりDUT100の送信特性及び受信特性の測定に係る所定の測定開始操作が行われたことを契機に、後述する温度制御部18での温度制御と、呼接続制御部14での呼接続制御とを経て、NRシステムシミュレータ20に対して信号送信指令を送信する。さらに、信号送受信制御部15は、試験用アンテナ6を介して試験信号を送信させる制御を行うとともに、信号受信指令を送信し、試験用アンテナ6を介して被測定信号を受信させる制御を行う。
アンテナ自動配置制御部16は、アンテナ自動配置手段60のアンテナ保持機構61に保持されている複数の試験用アンテナ6を、リフレクタ7の焦点位置Fに対して、順次、自動的に配置する制御を行う。この制御を実現するために、例えば、ROM11bには、あらかじめ、アンテナ自動配置制御テーブル16aが格納されている。アンテナ自動配置制御テーブル16aは、例えば、駆動用モータ65としてステッピングモータを採用している場合には、該ステッピングモータの回転駆動を決定する駆動パルス数(運転パルス数)を制御データとして格納するものである。本実施形態において、アンテナ自動配置制御テーブル16aは、図8に示す例えば番号1から3で識別される3つの測定対象周波数帯にそれぞれ対応して各試験用アンテナ6をそれぞれリフレクタ7の焦点位置Fまで移動させるための駆動用モータ65の運転パルス数を上記制御データとして記憶している。
アンテナ自動配置制御部16は、アンテナ自動配置制御テーブル16aをRAM11cの作業領域に展開し、該アンテナ自動配置制御テーブル16aに基づき、各試験用アンテナ6にそれぞれ対応する測定対象周波数帯に応じて、アンテナ自動配置手段60の動力部64における駆動用モータ65を回転駆動する制御を行う。この制御により、各試験用アンテナ6を、順次、リフレクタ7の焦点位置Fに停止(配置)させるアンテナ自動配置制御が実現可能となる。なお、本実施形態では、アンテナ自動配置制御部16が、試験用アンテナ6が一方向に回転するように(図1参照)駆動用モータ65を回転駆動する例を挙げているが、これに限らず、逆方向、あるいは、双方向に回転駆動可能な構成としてもよい。
DUT姿勢制御部17は、姿勢可変機構56に保持されているDUT100の測定時の姿勢を制御するものである。この制御を実現するために、例えば、ROM11bには、あらかじめ、DUT姿勢制御テーブル17aが記憶されている。DUT姿勢制御テーブル17aは、例えば、駆動部56aとしてステッピングモータを採用している場合には、該ステッピングモータの回転駆動を決定する駆動パルス数(運転パルス数)を制御データとして格納している。
DUT姿勢制御部17は、DUT姿勢制御テーブル17aをRAM11cの作業領域に展開し、該DUT姿勢制御テーブル17aに基づき、上述したように、アンテナ110が3次元のあらゆる方向に順次向くようにDUT100が姿勢変化するよう姿勢可変機構56を駆動制御する。
温度制御部18は、操作部12におけるユーザ操作を監視し、ユーザにより測定開始操作が行われたことを契機に、温度制御装置30に温度制御指令を送信する。
また、本実施形態に係る温度試験装置1において、NRシステムシミュレータ20は、例えば、図4に示すように、信号測定部21、制御部22、操作部23、表示部24を有している。信号測定部21は、信号発生部21a、デジタル/アナログ変換器(DAC)21b、変調部21c、RF部21dの送信部21eにより構成される信号発生機能部と、RF部21dの受信部21f、アナログ/デジタル変換器(ADC)21g、解析処理部21hにより構成される信号解析機能部とを有している。
信号測定部21の信号発生機能部において、信号発生部21aは、基準波形を有する波形データ、具体的には、例えば、I成分ベースバンド信号と、その直交成分信号であるQ成分ベースバンド信号を生成する。DAC21bは、信号発生部21aから出力された基準波形を有する波形データ(I成分ベースバンド信号及びQ成分ベースバンド信号)をデジタル信号からアナログ信号に変換して変調部21cに出力する。変調部21cは、I成分ベースバンド信号と、Q成分ベースバンド信号とのそれぞれに対してローカル信号をミキシングし、さらに両者を合成してデジタル変調信号を出力する変調処理を行う。RF部21dは、変調部21cから出力されたデジタル変調信号から各通信規格の周波数に対応した試験信号を生成し、生成した試験信号を送信部21eによりDUT100に向けて出力する。
また、信号測定部21の信号解析機能部において、RF部21dは、上記試験信号をアンテナ110により受信したDUT100から送信された被測定信号を、信号処理部40bを経由して受信部21fで受信したうえで、該被測定信号をローカル信号とミキシングすることで中間周波数帯の信号(IF信号)に変換する。ADC21gは、RF部21dの受信部21fでIF信号に変換された被測定信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して解析処理部21hに出力する。
解析処理部21hは、ADC21gが出力するデジタル信号である被測定信号を、デジタル処理によって、I成分ベースバンド信号とQ成分ベースバンド信号とにそれぞれ対応する波形データを生成したうえで、該波形データに基づいてI成分ベースバンド信号及びQ成分ベースバンド信号を解析する処理を行う。解析処理部21hは、DUT100に対する送信特性の測定において、例えば、等価等方放射電力(Equivalent Isotropically Radiated Power:EIRP)、全放射電力(Total Radiated Power:TRP)、スプリアス放射、変調精度(EVM)、送信パワー、コンスタレーション、スペクトラムなどを測定可能である。また、解析処理部21hは、DUT100に対する受信特性の測定において、例えば、受信感度、ビット誤り率(BER)、パケット誤り率(PER)などを測定可能である。ここで、EIRPは、被試験アンテナの主ビーム方向の無線信号強度である。また、TRPは、被試験アンテナから空間に放射される電力の合計値である。
制御部22は、上述した統合制御装置10の制御部11と同様、例えば、CPU、RAM、ROM、各種入出力インターフェースを含むコンピュータ装置によって構成される。CPUは、信号発生機能部、信号解析機能部、操作部23及び表示部24の各機能を実現するための所定の情報処理や制御を行う。
操作部23、表示部24は、上記コンピュータ装置の入出力インターフェースに接続されている。操作部23は、コマンドなど各種情報を入力するための機能部であり、表示部24は、上記各種情報の入力画面や測定結果など、各種情報を表示する機能部である。
次に、本実施形態に係る温度試験装置1によるDUT100の送信特性及び受信特性の測定処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。図13においては、特に、5G NRバンドのうち(図8参照)、それぞれ、番号1、番号2、番号3で示す各周波数帯をそれぞれ使用可能な3つの試験用アンテナ6を焦点位置Fに順次配置させつつDUT100の測定を行うものとする。以下の説明では、番号1で示す周波数帯をインバンド1、番号2で示す周波数帯をインバンド2、番号3で示す周波数帯をインバンド3と呼称するものとする。
また、図13においては、DUT100の送信特性及び受信特性の測定処理を開始することを指示する測定開始操作を統合制御装置10の操作部12で行う場合について説明する。なお、測定開始操作は、NRシステムシミュレータ20の操作部23で行うようにしてもよい。
温度試験装置1において、DUT100の送信特性及び受信特性の測定を行うためには、まず、OTAチャンバ50の内部空間51内にDUT100をセットする必要がある。これにより、温度試験装置1では、最初の処理として、ユーザにより、OTAチャンバ50の姿勢可変機構56のDUT載置部56dに対して試験対象のDUT100をセットする作業が行われる(ステップS1)。このとき、アンテナ自動配置手段60については、3つの測定対象周波数帯をカバーし得る複数(この例では、3つ)の試験用アンテナ6がアンテナ保持機構61に保持され、かつ、各試験用アンテナ6をリフレクタ7の焦点位置F(図7参照)を順次通過させ得るような位置にアンテナ保持機構61が設置されている必要がある。
DUT100のセット作業が行われた後、統合制御装置10では、例えば、制御部11が、操作部12においてDUT100の送信特性及び受信特性の測定開始操作が行われたか否かを監視する(ステップS2)。
ここで、上記測定開始操作が行われていないと判定された場合(ステップS2でNO)、制御部11は上記ステップS2の監視を続行する。これに対し、上記測定開始操作が行われたと判定された場合(ステップS2でYES)、制御部11の中に含まれる温度制御部18は、温度制御装置30に対して温度制御指令を送信する。温度制御装置30は、上記温度制御指令に基づき、空間領域71の空気の温度を、あらかじめユーザによる操作部12の操作により入力された複数の温度設定値に対応する複数の所定温度のいずれかに調整する制御を行う(温度制御ステップS3)。
温度制御装置30により空間領域71の温度が所望の温度設定値に制御された後、アンテナ自動配置制御部16は、測定対象周波数帯の測定順番を示すnを、1番目の測定対象周波数帯を示すn=1にセットする(ステップS4)。なお、この例においては、nの最大値は、3である。
次いで、アンテナ自動配置制御部16は、n番目の測定対象周波数帯に対応する試験用アンテナ6をリフレクタ7の焦点位置Fまで自動的に移動(配置)させる制御を行う(ステップS5)。このとき、アンテナ自動配置制御部16は、アンテナ自動配置制御テーブル16aから、n番目の測定対象周波数帯(インバンド)に対応する試験用アンテナ6の運転パルス数を読み取り、該運転パルス数に基づいて駆動用モータ65を回転制御する。
上記回転制御により、n番目の測定対象周波数帯に対応する試験用アンテナ6のリフレクタ7の焦点位置Fへの自動配置が終了すると、制御部11の呼接続制御部14は、自動配置が完了した当該試験用アンテナ6を使用し、DUT100との間で制御信号(無線信号)を送受信することにより呼接続制御を実施する(ステップS6)。ここでNRシステムシミュレータ20は、DUT100に対して試験用アンテナ6を介してn番目の送受信測定対象周波数帯の周波数を有する制御信号(呼接続要求信号)を無線送信させる一方で、該呼接続要求信号を受信したDUT100が接続要求された周波数を設定したうえで送信してくる制御信号(呼接続応答信号)を受信する呼接続制御を行う。この呼接続制御により、NRシステムシミュレータ20とDUT100との間には、リフレクタ7の焦点位置Fへ自動配置された試験用アンテナ6、及びリフレクタ7を介してn番目の送受信測定対象周波数帯の無線信号を送受信可能な状態が確立される。
なお、NRシステムシミュレータ20から試験用アンテナ6及びリフレクタ7を介して送られてくる無線信号を受信する処理はダウンリンク(DL)処理とされ、逆に、リフレクタ7及び試験用アンテナ6を介してNRシステムシミュレータ20に対して無線信号を送信する処理はアップリンク(UL)処理とされる。試験用アンテナ6は、リンク(呼)を確立する処理、ならびにリンク確立後のダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)の処理を実行するために用いられるものであり、リンクアンテナの機能を兼ねている。
ステップS6での呼接続の確立後、統合制御装置10のDUT姿勢制御部17は、クワイエットゾーンQZ内に配置されたDUT100の姿勢を姿勢可変機構56により所定の姿勢に制御する(姿勢可変ステップS7)。
姿勢可変機構56によりDUT100が所定の姿勢に制御された後、統合制御装置10の信号送受信制御部15は、NRシステムシミュレータ20に対して信号送信指令を送信する。NRシステムシミュレータ20では、上記信号送信指令に基づき、DUT100に対し、リフレクタ7の焦点位置Fに自動配置されている試験用アンテナ6を介して試験信号を送信させる制御を行う(ステップS8)。
NRシステムシミュレータ20による試験信号送信制御は以下のように実施される。NRシステムシミュレータ20(図4参照)において、上記信号送信指令を受けた制御部22は、信号発生機能部を制御し、信号発生部21aで試験信号を生成するための信号を発生させる。その後、この信号をDAC21bでデジタル/アナログ変換処理し、さらに変調部21cで変調処理を行った後、RF部21dでデジタル変調信号から各通信規格の周波数に対応した試験信号を生成し、当該試験信号(DLデータ)を送信部21eにより試験用アンテナ6を介してDUT100に向けて出力する。送信部21eと試験用アンテナ6の間には信号処理部40aが設けられ、信号処理部40aはアップコンバータ、増幅器、周波数フィルタ等により構成されている。信号処理部40aは、試験用アンテナ6に出力する試験信号に対して、周波数変換(アップコンバート)、増幅、周波数選択の各処理を施す。なお、信号送受信制御部15は、ステップS8で試験信号送信の制御を開始した後、当該試験用アンテナ6に対応する周波数帯のDUT100の送信特性及び受信特性の測定が終了するまでの間、試験信号を適宜のタイミングで送信するよう制御する。
これに対し、DUT100は、試験用アンテナ6、リフレクタ7を介して送られてくる試験信号(DLデータ)を、ステップS7による上記姿勢制御に基づいて順次変化する異なる姿勢の状態でアンテナ110により受信するとともに、該試験信号に対する応答信号である被測定信号を送信するように動作する。
ステップS8で試験信号を送信開始した後、引き続き、信号送受信制御部15は、上記試験信号を受信したDUT100から送信され、リフレクタ7によって反射される被測定信号を、リフレクタ7の焦点位置Fに自動配置されている試験用アンテナ6により受信させる処理を行う(ステップS9)。
この受信処理に際しては、試験用アンテナ6を介して受信された被測定信号が信号処理部40bに入力される。信号処理部40bは、ダウンコンバータ、増幅器、周波数フィルタ等により構成されている。信号処理部40bは、試験用アンテナ6から入力される被測定信号に対して、周波数変換(ダウンコンバート)、増幅、周波数選択の各処理を施す。
引き続き、NRシステムシミュレータ20は、信号処理部40bにより周波数変換された被測定信号を測定する処理を実行する(測定ステップS10)。この測定処理に際しては、信号処理部40bにより信号処理された被測定信号がNRシステムシミュレータ20(図4参照)におけるRF部21dの受信部21fに入力する。
NRシステムシミュレータ20において、制御部22は、信号解析機能部を制御して、まず、RF部21dの受信部21fに入力した被測定信号をより周波数が低いIF信号に変換させる。次いで、制御部22は、ADC21gによりIF信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して解析処理部21hに入力させ、該解析処理部21hにより、I成分ベースバンド信号とQ成分ベースバンド信号とにそれぞれ対応する波形データを生成させるように制御する。さらに、制御部22は、解析処理部21hを制御し、前述の生成された波形データに基づいて被測定信号を解析させるように制御する。
NRシステムシミュレータ20において、制御部22は、解析処理部21hによる被測定信号の解析結果に基づいてDUT100の送信特性及び受信特性を測定する制御を実施する。例えば、DUT100の送信特性については、制御部22は、NRシステムシミュレータ20から試験信号としてアップリンク信号送信のリクエストフレームを送信させ、該アップリンク信号送信のリクエストフレームに応答してDUT100が被測定信号として送信するアップリンク信号フレームに基づいてDUT100の送信特性を評価する処理を行う。また、DUT100の受信特性については、制御部22は、NRシステムシミュレータ20から試験信号として送信した測定用フレームの送信回数と、測定用フレームに対してDUT100から被測定信号として送信されるACK及びNACKの受信回数の割合をエラー率(BER)として算出する。ステップS10でのDUT100の送信特性及び受信特性の測定制御に合わせて、統合制御装置10では、例えば、制御部22が、NRシステムシミュレータ20による被測定信号の解析結果を、ステップS3で制御された温度における送信特性及び受信特性として図示しないRAM等の記憶領域に記憶させる制御を行う。
引き続き、統合制御装置10では、例えば、DUT姿勢制御部17が、n番目の測定対象周波数帯について、所望の全ての姿勢に関してDUT100の送信特性及び受信特性の測定が終了したか否かを判定する(ステップS11)。ここで、n番目の測定対象周波数帯についての測定が終了していないと判定された場合(ステップS11でNO)、ステップS7以降の処理を続行する。
これに対し、n番目の測定対象周波数帯についての測定が終了したと判定された場合(ステップS11でYES)、アンテナ自動配置制御部16は、上記nが、最後の測定対象周波数帯(インバンド3)であることを示すn=3に達したか否かを判定する(ステップS12)。ここで、n=3に達していないと判定された場合(ステップS12でNO)、アンテナ自動配置制御部16は、nの値をインクリメントして(ステップS13)、ステップS5以降の処理を続行する。
これに対し、n=3に達したと判定された場合(ステップS12でYES)、温度制御部18は、あらかじめユーザにより設定された全ての温度についてDUT100の送信特性及び受信特性の測定が終了したか否かを判定する(ステップS14)。ここで、全ての温度についての測定が終了していないと判定された場合(ステップS14でNO)、温度制御部18は、ステップS3以降の処理を続行する。
これに対し、あらかじめユーザにより設定された全ての温度についてDUT100の送信特性及び受信特性の測定が終了したと判定された場合(ステップS14でYES)、統合制御装置10は、上記一連の測定処理を終了する。
なお、上記実施形態では、5G NRバンド内の3つのバンド(図8参照)におけるDUT100の送受信測定を、例えば、3つの試験用アンテナ6でカバーする例を挙げているが、本発明は、これに限らず、5G NRバンド内の複数のバンドについてのDUT100の送信特性及び受信特性の測定を任意の数の試験用アンテナ6を使用して実施する構成としてもよい。また、試験用アンテナ6を自動配置するアンテナ自動配置手段60についても、上記実施形態で説明した態様に限らず、手動で配置する手段、複数アンテナを焦点位置F近傍に固定する手段を含め、種々の態様が適用可能であることはいうまでもない。なお、本発明は、電波暗箱だけではなく電波暗室にも適用できる。また、上記実施形態では、OTAチャンバ50がCATR方式を採用したチャンバであるとしたが、本発明は、これに限らず、OTAチャンバ50は、図5(a)に示したダイレクトファーフィールド方式を採用したチャンバであってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る温度試験装置1においては、試験用アンテナ6から送信された無線信号の電波がクワイエットゾーンQZに入射する前に通過する断熱筐体70の領域において、クワイエットゾーンQZに入射する無線信号の電波の進行方向に垂直な平板状部分70aが形成されている。これにより、DUT100内のアンテナ110の位置によらず、試験用アンテナ6とアンテナ110間でやり取りされる電波の進行方向が断熱筐体70の平板状部分70aに対して常に垂直となる。ここで、垂直とは90±10度程度を示すものとする。このため、断熱筐体70の平板状部分70aに対する電波の進行方向が斜めになる場合と比較して、断熱筐体70を電波が透過する距離が最短になるとともに、断熱筐体70の平板状部分70aに入射する平面波のうちTE偏波の成分については、反射係数の絶対値が最小になる。したがって、本実施形態に係る温度試験装置1は、OTA試験環境においてDUT100の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する際に、断熱筐体70を通過する電波の断熱筐体70における吸収や反射による電波のロス、及び、反射波による干渉に起因した電波強度の不確定性を抑えることができるため、断熱筐体70による測定結果の劣化(Quality of quiet zoneの劣化)を抑えることができる。
また、本実施形態に係る温度試験装置1は、2軸ポジショナとしての姿勢可変機構56を備えることにより、DUT100の中心を回転中心として、3次元のあらゆる方向にアンテナ110が向く姿勢になるようにDUT100を順次回転させることができる。
また、本実施形態に係る温度試験装置1は、回転部73と孔部74とが互いに接触する箇所に摩擦低減部材75を設けたことにより、回転部73の回転時の孔部74との摩擦により断熱筐体70の耐久性が悪化することを抑制できる。
また、本実施形態に係る温度試験装置1は、DUT100のアンテナ110と試験用アンテナ6との間の電波伝搬経路に所定の回転放物面を有するリフレクタ7が配置されているため、試験用アンテナと被試験対象が対向して信号を送受するダイレクトファーフィールド法でのOTA試験に比べてコンパクト化されたCATRによるOTA試験を実行することができる。
1 温度試験装置
6 試験用アンテナ
7 リフレクタ
10 統合制御装置
17 DUT姿勢制御部
18 温度制御部
20 NRシステムシミュレータ
30 温度制御装置
40 信号処理部
50 OTAチャンバ
51 内部空間
56 姿勢可変機構
56a 駆動部
56b ターンテーブル
56c 支柱
56d DUT載置部
60 アンテナ自動配置手段
70 断熱筐体
70a 平板状部分
71 空間領域
72 貫通孔
73 回転部
73a 側壁面
74 孔部
74a 内壁面
75 摩擦低減部材
100 DUT
110 アンテナ
F リフレクタの焦点位置
QZ クワイエットゾーン

Claims (5)

  1. 被試験アンテナ(110)を有する被試験対象(100)の送信特性又は受信特性の温度依存性を測定する温度試験装置(1)であって、
    周囲の電波環境に影響されない内部空間(51)を有する電波暗箱(50)と、
    前記内部空間に収容され、前記被試験対象の送信特性又は受信特性を測定するための無線信号を前記被試験アンテナとの間で送信又は受信する試験用アンテナ(6)と、
    前記内部空間におけるクワイエットゾーン(QZ)内に配置された前記被試験対象の姿勢を順次変化させる姿勢可変機構(56)と、
    前記内部空間に収容され、前記クワイエットゾーンを含む空間領域(71)を取り囲む断熱材からなる断熱筐体(70)と、
    前記空間領域の温度を複数の所定温度に制御可能な温度制御装置(30)と、
    前記温度制御装置により前記空間領域の温度が制御された状態で、前記姿勢可変機構により前記被試験対象の姿勢が変化されるごとに、前記被試験対象の送信特性又は受信特性の測定を行う測定装置(20)と、を備え、
    前記試験用アンテナから送信された無線信号の電波が前記クワイエットゾーンに入射する前に通過する前記断熱筐体の領域において、前記クワイエットゾーンに入射する前記無線信号の電波の進行方向に垂直な平板状部分(70a)が形成されていることを特徴とする温度試験装置。
  2. 前記姿勢可変機構は、
    回転駆動力を発生させる駆動部(56a)と、
    前記駆動部の回転駆動力により、互いに直交する2軸のうちのいずれか一方の軸の周りに所定角度回転するターンテーブル(56b)と、
    前記ターンテーブルから前記一方の軸の方向に延びて、前記駆動部の回転駆動力により前記ターンテーブルと共に回転する支柱(56c)と、
    前記支柱の側面から前記2軸のうちの他方の軸の方向に延びて、前記駆動部の回転駆動力により前記他方の軸の周りに所定角度回転する、前記被試験対象を載置するための被試験対象載置部(56d)と、を有することを特徴とする請求項1に記載の温度試験装置。
  3. 前記断熱筐体は、
    前記支柱の一部が貫通する貫通孔(72)を有し、前記ターンテーブル及び前記支柱と共に回転する円盤状の回転部(73)と、
    前記回転部の外径にほぼ等しい内径を有し、前記回転部を回転自在に収容する孔部(74)と、を含み、
    前記回転部の前記孔部に対向する側壁面(73a)と、前記孔部の前記回転部に対向する内壁面(74a)とのそれぞれに、前記側壁面と前記内壁面との間の摩擦を低減するための摩擦低減部材(75)が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の温度試験装置。
  4. 前記内部空間に収容され、所定の回転放物面を有するリフレクタ(7)を更に備え、
    前記リフレクタは、前記回転放物面から定まる焦点位置(F)に配置された前記試験用アンテナと前記被試験アンテナとの間で送受信される無線信号の電波を、前記回転放物面を介して反射することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の温度試験装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の温度試験装置を用いる温度試験方法であって、
    前記空間領域の温度を複数の所定温度に制御する温度制御ステップ(S3)と、
    前記クワイエットゾーン内に配置された前記被試験対象の姿勢を順次変化させる姿勢可変ステップ(S7)と、
    前記温度制御ステップにより前記空間領域の温度が制御された状態で、前記姿勢可変ステップにより前記被試験対象の姿勢が変化されるごとに、前記被試験対象の送信特性又は受信特性の測定を行う測定ステップ(S10)と、を含むことを特徴とする温度試験方法。
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