[go: up one dir, main page]

JP2021031892A - 作業機械 - Google Patents

作業機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2021031892A
JP2021031892A JP2019150693A JP2019150693A JP2021031892A JP 2021031892 A JP2021031892 A JP 2021031892A JP 2019150693 A JP2019150693 A JP 2019150693A JP 2019150693 A JP2019150693 A JP 2019150693A JP 2021031892 A JP2021031892 A JP 2021031892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
cylinder
pin
cylinder cover
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019150693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7061592B2 (ja
Inventor
健治 和田
Kenji Wada
健治 和田
優作 廣瀬
Yusaku Hirose
優作 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2019150693A priority Critical patent/JP7061592B2/ja
Publication of JP2021031892A publication Critical patent/JP2021031892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7061592B2 publication Critical patent/JP7061592B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】アームシリンダを保護するシリンダカバーを簡素かつ軽量な構造とすると共にそのシリンダカバーの脱落を効果的に抑制する。【解決手段】アームシリンダがブームの下側に配置された作業機械において、前記ブームの下面に設けた第1ブラケットと、前記ブームの下面に設けた第2ブラケットと、前記アームシリンダを包囲し前記第1ブラケットに対して複数のボルトで取り付けられたシリンダカバーと、前記シリンダカバー及び前記第2ブラケットを左右に貫通するピンとを備え、前記ピンを通す前記第2ブラケット及び前記シリンダカバーのピン穴の内径と前記ピンの外径との間に隙間が介在するように構成する。【選択図】図7

Description

本発明は、ブーム及びアームを含んで構成された多関節型の作業装置を備えた作業機械に関し、特にアームを駆動するアームシリンダの保護カバーを備えた作業機械に係る。
トラックへの物体の積み込み作業といった荷役作業等に、油圧ショベルにグラップル等の把持機構を持つアタッチメントを装着して構成した作業機械が用いられる場合がある(特許文献1等参照)。
特開2012−127051号公報
掘削作業に用いられる油圧ショベルでは、一般にアームシリンダがブームの上面(背側面)に設置されていて、アームシリンダを伸ばすと作業装置がアームクラウド動作するように構成されている。出力の強いシリンダ伸長動作を掘削時に多用されるアームクラウド動作に対応させるためである。しかしアタッチメントで掴んだ物体を持ち上げる動作、つまりアームダンプ動作に力を要する作業機械では、シリンダ伸長動作をアームダンプ動作に対応付けることが望ましい。そのためには、アームシリンダの基部を連結するブラケットをブームの下面(腹側面)に設置する必要がある。
この場合、長尺物を対象として荷役作業をすると、例えばアタッチメントを旋回させた際に長尺物がアームシリンダに干渉し得るため、アームシリンダをシリンダカバーで保護することが望ましい。しかし長尺物がシリンダカバーに度々干渉したり強く衝突したりするとシリンダカバー自体の脱落が懸念される。この脱落を防止するためにシリンダカバーの固定構造を強化しようとすると、シリンダカバーの構造が複雑化し、またシリンダカバーの重量が増してコストも上がる。
本発明の目的は、アームシリンダを保護するシリンダカバーを簡素かつ軽量な構造とすると共にそのシリンダカバーの脱落を効果的に抑制できる作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、作業機械本体と、前記作業機械本体に取り付けた作業装置とを備え、前記作業装置が、前記作業機械本体に回動自在に連結したブームと、前記ブームに回動自在に連結したアームと、前記アームに装着したアタッチメントと、前記ブームを駆動するブームシリンダと、前記アームを駆動するアームシリンダとを含んで構成されており、前記アームシリンダが前記ブームの下側に配置された作業機械において、前記ブームの下面に設けた第1ブラケットと、前記ブームの下面に設けた第2ブラケットと、前記アームシリンダを包囲し前記第1ブラケットに対して複数のボルトで取り付けられたシリンダカバーと、前記シリンダカバー及び前記第2ブラケットを左右に貫通するピンとを備え、前記ピンを通す前記第2ブラケット及び前記シリンダカバーのピン穴の内径と前記ピンの外径との間に隙間が介在することを特徴とする作業機械を提供する。
本発明によれば、アームシリンダを保護するシリンダカバーを簡素かつ軽量な構造とすると共にそのシリンダカバーの脱落を効果的に抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る作業機械の全体構成を表す側面図 図1に示した作業機械に備わった作業装置(フロント作業機)の側面図 図2に示した作業装置におけるアームシリンダ及びその周辺部を拡大して表す図 シリンダカバーを取り外した状態の図3に示した部位を表した図 図3中のV−V線による断面図 図5中のVI部の拡大図 ボルト折損時のシリンダカバーの状態図 アームシリンダの仮支持の様子を表す図 シリンダカバーに長尺物が干渉する様子を表す図 本発明の第2実施形態に係る作業機械に備わったシリンダカバーの断面図 本発明の第3実施形態に係る作業機械に備わったシリンダカバーの断面図
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
−作業機械−
図1は本発明の第1実施形態に係る作業機械の側面図、図2は図1に示した作業機械に備わった作業装置(フロント作業機)の側面図である。図2においては旋回フレーム(後述)上に搭載した作業装置以外の設備(運転室等)やシリンダカバー(後述)を図示省略してある。以降、運転席に座った操作者が正対する方向(図1中の方向)を旋回体12の前方とする。図1に示した作業機械は油圧ショベルをベースマシンとしており、作業機械本体10及び作業機械本体10に取り付けた作業装置20を備えている。作業機械本体10は、走行体11及び旋回体12を備えている。
走行体11は作業機械の基部構造体をなすものであり、左右の履帯13を備えたクローラ式の走行体である。左右の履帯13はそれぞれ左右の走行駆動装置14により駆動される。走行駆動装置14は油圧モータと減速機からなる。旋回体12は、走行体11上に旋回輪15を介して設けられており、旋回輪15を旋回モータ(不図示)で駆動することによって鉛直に延びる軸を中心にして走行体11に対して旋回する。旋回モータは油圧モータであるが、電動モータが用いられる場合の他、油圧モータと電動モータが併用される場合もある。なお、本実施形態では基部構造体として走行体11を備えた作業機械を例示したが、港湾等では地面に固定されたポストを基部構造体とする作業機械も存在する。またホイール式の走行体を基部構造体とする作業機械も存在する。このような作業機械にも本発明は適用可能である。
旋回体12は、旋回フレーム16、運転室17、機械室18、カウンタウェイト19等を備えている。旋回フレーム16は旋回体12のベースフレームであり、旋回体12に搭載される各機器を支持する。運転室17は旋回フレーム16の前部における左右方向の一方側(本例では左側)に位置している。運転室17内には、操作者が座る運転席(不図示)、操作者が操作する操作装置等が配置されている。機械室18は旋回フレーム16における運転室17の後側に配置されている。特に図示していないが、機械室18には、エンジン(内燃機関)である原動機、原動機により駆動される油圧ポンプ、油圧アクチュエータを駆動する作動油を制御するコントロールバルブ、熱交換器類等が収容されている。原動機に電動モータが用いられる場合もある。また、旋回フレーム16の前部における作業装置20を挟んで運転室17と反対側にタンク類が配置してある。タンク類には、燃料タンク、作動油タンク等が含まれる。カウンタウェイト19は作業装置20とのバランスをとる錘であり、旋回フレーム16の後端に支持されている。
−作業装置−
作業装置20は多関節型の作業機であり、作業腕21とアタッチメント22とを備えている。作業腕21は、ブーム23、アーム24、ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びアタッチメントシリンダ27を含んで構成されている。本実施形態では、ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びアタッチメントシリンダ27がいずれも作業装置20の下側(例えば前方に延ばしたブーム23やアーム24の下側)に配置されている。ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びアタッチメントシリンダ27はいずれも油圧シリンダである。
ブーム23は旋回体12のベースフレーム(旋回フレーム16)の前部に左右に延びるフートピンP1を介して上下に回動可能に連結されている。本実施形態のブーム23の下面(前方に延ばした際に下方を向く腹側面)は湾曲や屈曲のない平面で構成されている。アーム24はこのブーム23の先端に左右に延びるピンP2を介して回動可能に連結されている。
ブームシリンダ25は、左右に延びるピンP11を介して作業機械本体10(旋回体12の旋回フレーム16)に対して基端が連結されており、左右に延びるピンP12を介してブーム23の下面に対して先端が連結されている。アームシリンダ26は、左右に延びるピンP13を介してブーム23の下面に対して基端が連結されており、左右に延びるピンP14を介してアーム24の下面に対して先端が連結されている。アタッチメントシリンダ27は、左右に延びるピンP15を介してアーム24の下面に基端が連結されており、左右に延びるピンP16を介して先端がリンク28の基端に連結されている。リンク28は左右に延びるピンP3を介してアーム24の先端に中間部が連結されている。
アタッチメント22は本例ではグラップルであり、把持機構及びこれを旋回させる旋回機構を含んで構成され、リンク28の先端にピンP17を介して吊り下げられている。図1では長尺物W(例えば木材)をアタッチメント22で把持して持ち上げた様子を図1に例示している。なお、アタッチメント22にはバケット等の他の作業具を用いることもでき、リンク28と共にグラップルを取り外して他の作業具に交換することができる。
なお、上記の通り、ブームシリンダ25、アームシリンダ26及びアタッチメントシリンダ27は作業装置20の下側に配置されている。そのため、これらシリンダはいずれも伸長動作によってアタッチメント22を持ち上げる方向に被駆動部材(ブーム23、アーム24及びアタッチメント22)を駆動するようになっている。つまり、グラップルで把持した物体を持ち上げる作業で各シリンダがより強い駆動力を発揮できるように構成されている。
−シリンダカバー−
図3はアームシリンダ及びその周辺部を拡大して表す図、図4は図3に示した部位についてシリンダカバーを取り外した状態を表した図、図5は図3中のV−V線による断面図、図6は図5中のVI部の拡大図である。図5ではアームシリンダ26を図示省略してある。これらの図に示した通り、ブーム23の下部には、第1ブラケット31(図4)、第2ブラケット32(図4)、シリンダカバー33及びピン34が備えられている。
第1ブラケット31はシリンダカバー33を支持するフラットバー状の部材であり、ブーム23の下面23aの左右に溶接等により固定されている。左右の第1ブラケット31はブーム23の下面23aに沿って前後に延びており、前後に間隔を空けて複数(本例では5つ)のボルト穴(ネジ穴)31hを備えている。
第2ブラケット32はピン34を通すピン穴32hを備えた板状の部材であり、ブーム23の下面23aの左右に溶接等により固定されている。ピン穴32hはボルト穴31hよりも径が大きなバカ穴である。本実施形態では第1ブラケット31と第2ブラケット32が一体に形成されており、第2ブラケット32が第ブラケット31の一部をなす構成を例示しているが、第1ブラケット31と第2ブラケット32を別部材としても良い。
シリンダカバー33はアームシリンダ26を保護する保護カバーであり、アームシリンダ26のチューブ26aに対応して設けられている。このシリンダカバー33はボトムカバー33aと左右のサイドカバー33bとを含んで構成されており、アームシリンダ26に直交する断面がブーム23の下面に開口を向けたV字型をしている(図5)。ブーム23の下面23aと共にシリンダカバー33がアームシリンダ26のチューブ26aの外周を包囲している。
ボトムカバー33aはシリンダカバー33の一部であり、アームシリンダ26を挟んでブーム23の下面23aに対面している。本実施形態においてボトムカバー33aはブーム23の下面23aに沿って延びる樋状に形成されており、アームシリンダ26に直交する断面がV字型をしている(図5)。このボトムカバー33aは、ピンP13を支点とするアームシリンダ26の回動運動を許容するために、ブーム23の先端に近付くにつれてブーム23の下面23aから遠ざかるように下面23aに対して傾斜している(図3)。
左右のサイドカバー33bはボトムカバー33aの左右の端部から鉛直に立ち上がった部位であり、本実施形態ではボトムカバー33aの傾斜に応じて側面視で台形状に形成されている。左右のサイドカバー33bはボトムカバー33aの左右を上側(背側)に折り曲げて形成することができるが、ボトムカバー33aとは別部材で形成しボトムカバー33aに溶接等で取り付けても良い。左右のサイドカバー33bの上部(ブーム23との対向部)には、第1ブラケット31のボルト穴31hに対応して複数(本例では片側5つ)の通し穴(不図示)が設けられている。これら通し穴に左右方向の外側からボルト35を通し第1ブラケット31のボルト穴31hにねじ込むことで、ブーム23の下面23aにシリンダカバー33が固定されている。これらボルト35で固定された状態では、シリンダカバー33の上縁(左右のサイドカバー33bの上縁、つまりブーム23の下面23aとの対向部)はブーム23の下面23aに対して平行になる。この状態において、シリンダカバー33の上縁とブーム23の下面23aとの間に隙間G1が介在するように構成されている(図3、図6)。
ピン34は、シリンダカバー33及び第2のブラケット32を左右に貫通し、アームシリンダ26とブーム23の下面23aとの間を左右に通っている。本実施形態においては、シリンダカバー33の左右のサイドカバー33b及び左右の第2ブラケット32を1本のピン34が貫通し、ピン34の両端に抜け止め36が装着されている。ピン34を通す第2ブラケット32及びシリンダカバー33のピン穴32h,33hの内径とピン34の外径との間には、図6に示したように隙間G2が介在している。隙間G2は、少なくともボルト35とボルト穴31hとの公差より大きい。ボルト35でシリンダカバー33が固定された状態ではシリンダカバー33の重量はピン34に掛からず、第2ブラケット32及びシリンダカバー33に対してピン34がガタつく構成である。
このとき、ピン34は左右から見て1か所のみに設けられており(本実施形態においてピン34は1本のみであり)、シリンダカバー33におけるブーム23の先端側(本例では最もブーム先端側にある2つのボルト穴31hの間)に位置している。シリンダカバー33の重心はピン34よりもブーム基端側に存在し、ボルト35で支持されていない状態では、ピン34を支点にしてシリンダカバー33が回動し、シリンダカバー33のブーム基端側が下方に変位するように構成されている(図7)。また、第2ブラケット32のピン穴32hには、必要に応じてワイヤYを掛けたシャックルXを装着することができる(図8)。このピン穴32hはアームシリンダ26のチューブ26aの先端近くに位置する。そのため、作業装置20の分解組立時や回送時等にアーム24を取り外しアームシリンダ26の先端がフリーになったとき、ピン穴32hにシャックルX又はワイヤYを掛けてアームシリンダ26のチューブ26aの先端付近を吊り支持する際に利用できる。
−効果−
(1)本実施形態においては、アームシリンダ26が作業装置20の下側に配置されているため、アタッチメント22で把持した物体を駆動力の大きなシリンダの伸び動作で持ち上げることができるメリットがある。その反面、長尺物Wを把持し持ち上げた際、アームクラウド動作をしたりアタッチメント22を旋回させたりすると、図9のようにアームシリンダ26に長尺物Wが干渉する可能性がある。この点に関しては、アームシリンダ26をシリンダカバー33で包囲することで長尺物Wとの衝突からアームシリンダ26を保護することができる。
しかし、シリンダカバー33に長尺物Wが衝突した場合、シリンダカバー33を固定するボルト35に衝撃荷重が掛かり、甚だしい場合にはボルト35が折損しシリンダカバー33が脱落し得る。
そこで、本実施形態では、上記の通り第2ブラケット32のピン穴32h及びシリンダカバー33のピン穴33hの内周面と、これらピン穴32h,33hに通したピン34の外周面との間に隙間G2が介在させてある。つまり、ボルト35が健全にシリンダカバー33を支持している状態ではシリンダカバー33とピン34は互いに拘束し合っておらず、ボルト35が折損するような衝撃がシリンダカバー33に作用してもピン34が折損することがない。これにより、ボルト35による支持が失われても、ピン34がメカニカルヒューズとして機能し、ピン34を介して第2ブラケット32にシリンダカバー33が支持された状態に移行する。シリンダカバー33でアームシリンダ26を保護する構造とするに当たり、主にメカニカルヒューズとしてのピン34を追加しただけの簡素な構造でシリンダカバー33の脱落を効果的に抑制することができる。また、主にピン34を追加するだけなのでシリンダカバー33の構造の複雑化や重量化も抑制できる。
(2)シリンダカバー33の上縁とブーム23の下面23aとの間には隙間G1が介在しており、ボルト35により健全にシリンダカバー33が支持された状態ではシリンダカバー33の上縁とブーム23の下面23aとが概ね平行になっている。また、ピン34はシリンダカバー33におけるブーム先端側の位置において左右から見て1か所のみに設けられている。これにより、ボルト35による支持が失われた場合にはピン34が回転軸となってシリンダカバー33が回動する。このとき、ピン34の位置がシリンダカバー33におけるブーム先端側であるため、シリンダカバー33はブーム基端側が下降した姿勢に変位する。作業装置20と運転席室17とは左右に位置がずれており、運転席17からシリンダカバー33が視認できるところ、運転室17から見てブーム基端側が下降したシリンダカバー33の状態の変化は大きい。つまりピン34の数や位置を工夫することで、シリンダカバー33の状態の明確な変化により、運転室17のオペレータにボルト35の折損を逸早く知らせることができる。
また、第2ブラケット32のピン穴32hはアームシリンダ26のチューブ26aの先端近くに位置するため、作業装置20の分解組立時や回送時等において基端のみを連結した状態のアームシリンダ26の先端の仮支持に好適に利用することができる。
(3)第1ブラケット31と第2ブラケット32を一体に構成したため、シリンダカバー33の支持構造をより簡素化できる。また、ブーム23の下面23aに第1ブラケット31及び第2ブラケット32を溶接により取り付ける場合にも両ブラケットが一体であることで取り付けが容易であり、溶接線がシンプルであるため安定した溶接ビードを形成することができる。これにより第1ブラケット31と第2ブラケット32の高い取り付け強度を確保することができる。
(4)ピン34がアームシリンダ26とブーム23の間を通っているため、仮に第2ブラケット32等が損傷し第2ブラケット32からピン34が脱落するようなことがあっても、ピン34がアームシリンダ26に掛かってシリンダカバー33の脱落を抑制できる。
(第2実施形態)
図10は本発明の第2実施形態に係る作業機械に備わったシリンダカバーの断面図であり、第1実施形態の図5に対応する図である。本実施形態が第1実施形態と相違する点は、シリンダカバー33の脱落防止用のメカニカルヒューズであるピンが左右に分割されている点である。具体的には、第1実施形態におけるピン34に相当する要素として、左右のピン34L,34Rが用いられている。ピン34L,34Rの構成は適宜設計変更可能であるが、本実施形態では一端のみに鍔を持つ短尺のピンをピン34L,34Rとして用いてある。
左側のピン34Lはシリンダカバー33の左側のサイドカバー33b及び第2ブラケット32に左右方向の外側(左側)から挿し込まれており、シリンダカバー33の内側空間に突き出した先端部に抜け止め36が装着されている。右側のピン34Rは右側のサイドカバー33b及び第2ブラケット32に左右方向の外側(右側)から挿し込まれており、シリンダカバー33の内側空間に突き出した先端部に抜け止め36が装着されている。左右のピン34L,34Rの間には十分な距離がある。
本実施形態では2本のピン34L,34Rを用いるが、ピン34L,34Rの中心軸は同一直線上にあり、配置も第1実施形態のピン34と同様である。またメカニカルヒューズとしてのピンはピン34L,34Rの他には存在しない。そのため、ボルト35による支持が失われた場合には、ピン34L,34Rを中心にして第1実施形態と同様にシリンダカバー33が回動する。
その他の構成についても、本実施形態は第1実施形態と同様である。
本実施形態によっても第1実施形態の効果(1)−(3)を得ることができる。加えて、本実施形態では、左右のピン34L,34Rの間に十分な距離があるので、ピン34L,34Rの間にアームシリンダ26を受け入れることができる。従って、アームダンプ動作時にアームシリンダ26がブーム23の下面23aに接近する設計にしても、ピン34L,34Rがアームシリンダ26の動きを阻害することがなく、作業装置20の設計の自由度が増す。
(第3実施形態)
図11は本発明の第3実施形態に係る作業機械に備わったシリンダカバーの断面図であり、第1実施形態の図5に対応する図である。本実施形態が第1実施形態と相違する点は、第2実施形態と同じく、シリンダカバー33の脱落防止用のメカニカルヒューズであるピンが左右に分割されている点である。具体的には、第1実施形態におけるピン34に相当する要素として、左右のピン34l,34rが用いられている。本実施形態ではピン34l,34rとして頭付きのボルトが用いてある。
第2実施形態と同様、左側のピン34lは左側のサイドカバー33b及び第2ブラケット32に左右方向の外側(左側)から挿し込まれており、シリンダカバー33の内側空間に突き出した先端部に抜け止めとしてダブルナット37が装着されている。右側のピン34rは右側のサイドカバー33b及び第2ブラケット32に左右方向の外側(右側)から挿し込まれており、シリンダカバー33の内側空間に突き出した先端部にダブルナット37が装着されている。左右のピン34l,34rの間には十分な距離がある。
本実施形態においても、ピン34l,34rの中心軸は同一直線上にあり、配置も第1実施形態のピン34と同様である。またメカニカルヒューズとしてのピンはピン34l,34rの他には存在しない。加えて、ダブルナット37とピン34l又は34rの頭との間隔はサイドカバー33b及び第2ブラケット32の厚みよりも若干大きくしてある。そのため、ボルト35による支持が失われた場合には、ピン34l,34rを中心にして第1実施形態と同様にシリンダカバー33が回動する。
その他の構成についても、本実施形態は第1実施形態と同様である。
本実施形態によっても第2実施形態と同様の効果が得られる。加えて、本実施形態では、ボルト及びナットといった規格品を用いて容易かつ安価にメカニカルヒューズを構成することができることもメリットである。
10…作業機械本体、20…作業装置、22…アタッチメント、23…ブーム、23a…ブームの下面、24…アーム、25…ブームシリンダ、26…アームシリンダ、31…第1ブラケット、32…第2ブラケット、33…シリンダカバー、34,34l,34r,34L,34R…ピン、35…ボルト、G1,G2…隙間

Claims (5)

  1. 作業機械本体と、前記作業機械本体に取り付けた作業装置とを備え、前記作業装置が、前記作業機械本体に回動自在に連結したブームと、前記ブームに回動自在に連結したアームと、前記アームに装着したアタッチメントと、前記ブームを駆動するブームシリンダと、前記アームを駆動するアームシリンダとを含んで構成されており、前記アームシリンダが前記ブームの下側に配置された作業機械において、
    前記ブームの下面に設けた第1ブラケットと、
    前記ブームの下面に設けた第2ブラケットと、
    前記アームシリンダを包囲し前記第1ブラケットに対して複数のボルトで取り付けられたシリンダカバーと、
    前記シリンダカバー及び前記第2ブラケットを左右に貫通するピンとを備え、
    前記ピンを通す前記第2ブラケット及び前記シリンダカバーのピン穴の内径と前記ピンの外径との間に隙間が介在することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記シリンダカバーの上縁が前記ブームの下面に隙間を介して対向しており、
    前記ピンが左右から見て1か所のみに設けられ、前記シリンダカバーにおける前記ブームの先端側に位置しており、
    前記複数のボルトによる支持が失われたら、前記ピンを支点にして前記シリンダカバーのブーム基端側が下方に変位するように構成されていることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1に記載の作業機械において、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットが一体であることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1に記載の作業機械において、前記ピンが前記アームシリンダと前記ブームとの間を左右に通っていることを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1に記載の作業機械において、前記ピンが左右に分割されていることを特徴とする作業機械。
JP2019150693A 2019-08-20 2019-08-20 作業機械 Active JP7061592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019150693A JP7061592B2 (ja) 2019-08-20 2019-08-20 作業機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019150693A JP7061592B2 (ja) 2019-08-20 2019-08-20 作業機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021031892A true JP2021031892A (ja) 2021-03-01
JP7061592B2 JP7061592B2 (ja) 2022-04-28

Family

ID=74675610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019150693A Active JP7061592B2 (ja) 2019-08-20 2019-08-20 作業機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7061592B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57137667U (ja) * 1981-02-17 1982-08-27
JPH0499754U (ja) * 1991-01-25 1992-08-28
JPH04105144U (ja) * 1991-02-20 1992-09-10 セイレイ工業株式会社 バツクホ−等におけるブ−ム構造
JPH04133518U (ja) * 1991-05-29 1992-12-11 オカダアイヨン株式会社 圧砕切断機のロツドプロテクタ
JP2006220179A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd シリンダ装置
JP2010071035A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のアーム
KR101068208B1 (ko) * 2009-11-30 2011-09-28 대모 엔지니어링 주식회사 머트리얼 핸들러 작동용 암실린더의 피스톤로드 보호커버
JP2012127051A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd 吊り下げ式グラップルを備えた作業機械
JP2017515060A (ja) * 2014-04-18 2017-06-08 キャタピラー ワーク ツールズ ベスローテン フェンノートシャップ 油圧シリンダーカバー

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57137667U (ja) * 1981-02-17 1982-08-27
JPH0499754U (ja) * 1991-01-25 1992-08-28
JPH04105144U (ja) * 1991-02-20 1992-09-10 セイレイ工業株式会社 バツクホ−等におけるブ−ム構造
JPH04133518U (ja) * 1991-05-29 1992-12-11 オカダアイヨン株式会社 圧砕切断機のロツドプロテクタ
JP2006220179A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd シリンダ装置
JP2010071035A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のアーム
KR101068208B1 (ko) * 2009-11-30 2011-09-28 대모 엔지니어링 주식회사 머트리얼 핸들러 작동용 암실린더의 피스톤로드 보호커버
JP2012127051A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd 吊り下げ式グラップルを備えた作業機械
JP2017515060A (ja) * 2014-04-18 2017-06-08 キャタピラー ワーク ツールズ ベスローテン フェンノートシャップ 油圧シリンダーカバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP7061592B2 (ja) 2022-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8821104B2 (en) Loader work machine
US7445272B2 (en) Upper frame structure for supporting cab of construction machinery
CN107257772B (zh) 用于配重的移动装置
JP4679605B2 (ja) 吊り下げ式グラップルの油圧ホースの取り回し装置
JP5789302B2 (ja) 建設機械
JP6899808B2 (ja) 建設機械
US9181678B2 (en) Backhoe loader
JP7061592B2 (ja) 作業機械
JP5625013B2 (ja) 建設機械
JP5667954B2 (ja) 作業機械
JP7193438B2 (ja) 建設機械用吊ブラケット
CN115929989A (zh) 具有向前牵引绞车配置的铺管机
CN115924748A (zh) 具有后发动机配置的铺管机
WO2005003468A1 (ja) 建設機械及びその突出物
JP4662177B2 (ja) 作業機械
JP7141986B2 (ja) 作業機械
JP6567453B2 (ja) 建設機械
EP3405620B1 (en) A loader vehicle
JP7608998B2 (ja) アダプタおよび上部旋回体
JP2020165126A (ja) 油圧ショベル
CN114250813B (zh) 滑移装载机的工作装置和滑移装载机
JP7636240B2 (ja) 建設機械
JP4291212B2 (ja) 旋回式建設機械
JP2018123562A (ja) ホイールローダ
JP7057322B2 (ja) 作業用車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7061592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150