JP2020504080A - α4β7インテグリンを標的とする環状ペプチド多量体 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2016年11月11日に出願され、その全体が本明細書に組み込まれる米国仮出願番号第62/421,117号に対する優先権を主張する。
本発明は、α4β7インテグリンのアンタゴニストに関し、より具体的には環状ペプチドアンタゴニストに関する。
R1は、H;低級アルキル;アリール;ヘテロアリール;アルケニル;または複素環であり、これらのすべては任意選択で、1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され、
R2およびR3は各々独立して、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸のアミノ酸鎖であるが、
ただし、R2およびR3が互いに共有結合されて環を形成できることを条件とし、
R4およびR5は各々独立してH;低級アルキル;アリール;ヘテロアリール;アルケニル;複合環;式−C(O)OHの酸;式−C(O)OR*のエステル(式中、R*は、アルキルおよびアリールから選択される);式−C(O)NR**R***のアミド(式中、R**およびR***は独立して、H、アルキルおよびアリールから選択される);−CH2C(O)R(式中、Rは、−OH、低級アルキル、アリール、−低級アルキル−アリール、もしくは−NRaRbから選択され、RaおよびRbは独立して、H、低級アルキル、アリールもしくは−低級アルキル−アリールから選択される);または−C(O)Rc(式中、Rcは、低級アルキル、アリールもしくは−低級アルキル−アリールから選択される);または−低級アルキル−ORd(式中、Rdは、適切な保護基もしくはOH基である)であり;これらのすべては任意選択で1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換されるが、
ただし、R2またはR3がR1に共有結合されて環状二級アミンを形成でき、および/またはR4もしくはR5に共有結合されて環を形成でき、R4およびR5も互いに共有結合されて環を形成できることを条件とし、
R6は、H;低級アルキル;ベンジル;アルケニル;低級アルキルオキシ;アリール;ヘテロアリール;複素環;−C(O)R****(式中、R****は独立して、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、アミノアルキル、アミノアリール、アミノヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシから選択される);−CH2C(O)R;または−C(O)Rcであり;これらのすべては任意選択で1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され、
またはR7もしくはR8と共に、そのN末端がN−R6であるN末端を有するタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸の環側鎖であり、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸が適切な置換基と置換されてよく、
R7およびR8は独立して、そのN末端がN−R6であるN末端を有するタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸のアミノ酸側鎖から選択され、またはR6と環側鎖を形成でき、
立体中心1*、2*、および3*は各々独立して、RおよびSから選択され、
nは、1、2、3、または4であり、nが2〜4の場合、各R7および各R8は互いに独立しており、および
Zは、アミノ酸のアミノ末端であり;Lに隣接する−C=O−は、アミノ酸のカルボキシ末端であり;およびZおよび−C=O−と共にLは、以下の式:
Xy−Xz−X1−X2−X3
を有するペプチドであり、
式中、XyおよびXzは各々独立して、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸であり、
X1は、ロイシンまたはtert−ブチル−Alaであり、
X2は、Aspであり、および
X3は、表1BのX3列下に列挙されている任意のアミノ酸である]
である。
表1A:
R2がHであり、R3がCH3である場合、R2およびR3を有する炭素原子はS立体配置を有する。
R2がCH3であり、R3がHである場合、R2およびR3を有する炭素原子はR立体配置を有する。
R2がHであり、R3がCH2−S−Phである場合、R2およびR3を有する炭素原子はS立体配置を有する。
R4がHであり、R5がC(O)−NH−tert−ブチルである場合、R4およびR5を有する炭素原子はS立体配置を有する。
R4がC(O)−NH−tert−ブチルであり、R5がHである場合、R4およびR5を有する炭素原子はR立体配置を有する。
R1およびR2が両方ともPro−である場合、R1およびR2の置換基は共有結合され、Proのピロリジン環を形成する。
R6およびR7が両方ともProである場合、R6およびR7の置換基は共有結合され、Proのピロリジン環を形成する。
R6およびR8が両方ともdProである場合、R6およびR8の置換基は共有結合され、dProのピロリジン環を形成する。
R6およびR7が両方とも[(4S)−フルオロ−Pro]である場合、R6およびR7の置換基は共有結合され、[(4S)−フルオロ−Pro]のピロリジン環を形成する。
R7がNvaであり、R8がHである場合、R7およびR8を有する炭素原子はS立体配置を有する。
R6およびR7が両方ともHypである場合、R6およびR7の置換基は共有結合され、Hypのピロリジン環を形成する。
Xz列下に記入事項が存在しない場合、残基は存在しない。
いずれの列にも記入事項が存在しない場合、データは収集されなかった。
表2A
R2がHであり、R3がCH3である場合、R2およびR3を有する炭素原子はS立体配置を有する。
R6およびR7が両方ともProである場合、R6およびR7の置換基は共有結合され、Proのピロリジン環を形成する。
R6およびR7が両方ともHypである場合、R6およびR7の置換基は共有結合され、Hypのピロリジン環を形成する。
Xz列下に記入事項が存在しない場合、残基は存在しない。
本発明の完全な理解のために、以下の説明において、多数の具体的な詳細を記載する。しかし、本発明がこれらの具体的な詳細なしで実行されてよいことを理解されたい。
R1は、H;低級アルキル;アリール;ヘテロアリール;アルケニル;または複素環であり;これらのすべては任意選択で、1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され、
R2およびR3は各々独立して、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸のアミノ酸鎖であるが、
ただし、R2およびR3が互いに共有結合して環を形成できることを条件とし、
R4およびR5は各々独立して、H;低級アルキル;アリール;ヘテロアリール;アルケニル;複合環;式−C(O)OHの酸;式−C(O)OR*のエステル(式中、R*は、アルキルおよびアリールから選択される);式−C(O)NR**R***のアミド(式中、R**およびR***は独立して、H、アルキルおよびアリールから選択される);−CH2C(O)R(式中、Rは、−OH、低級アルキル、アリール、−低級アルキル−アリール、もしくは−NRaRbから選択され、RaおよびRbは独立して、H、低級アルキル、アリール、または−低級アルキル−アリールから選択さる);または−C(O)Rc(式中、Rcは、低級アルキル、アリールもしくは−低級アルキル−アリール;または−低級アルキル−ORd(式中、Rdは、適切な保護基もしくはOH基である)であり;これらのすべては任意選択で、1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換されるが、
ただし、R2またはR3がR1に共有結合されて環状二級アミンを形成でき、および/またはR4もしくはR5に共有結合されて環を形成でき、R4およびR5も互いに共有結合されて環を形成できることを条件とし、
R6は、H;低級アルキル;ベンジル;アルケニル;低級アルキルオキシ;アリール;ヘテロアリール;複素環;−C(O)R****(式中、R****は独立して、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、アミノアルキル、アミノアリール、アミノヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシから選択される);−CH2C(O)R;または−C(O)Rcであり;これらのすべては任意選択で、1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され、
またはR7もしくはR8と共に、そのN末端がN−R6であるN末端を有するタンパク質原性もしくは非タンパク質原性アミノ酸の環側鎖であり、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸が適切な置換基と置換されてよく、
R7およびR8は独立して、そのN末端がN−R6であるN末端を有するタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸のアミノ酸側鎖から選択され、またはR6と環側鎖を形成でき、
立体中心1*、2*、および3*は各々独立して、RおよびSから選択され、
nは、1、2、3、または4であり、nが2〜4の場合、各R7および各R8は互いに独立しており、および
Zは、アミノ酸のアミノ末端であり;Lに隣接する−C=O−は、アミノ酸のカルボキシ末端であり、およびZおよび−C=O−と共にLは、以下の式:
Xy−Xz−X1−X2−X3
を有するペプチドであり、
式中、XyおよびXzは各々独立して、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸であり、
X1は、ロイシンまたはtert−ブチル−Alaであり、
X2は、Aspであり、および
X3は、表1BのX3列下に列挙されている任意のアミノ酸である]
である。
例えば、「アリール」という用語は、フェニルまたはナフチル環を含み、より大きな芳香族多環系、例えば蛍光標識(例えばアントラセン)または放射性標識およびそれらの誘導体も含んでよい。
方法および材料
合成
本明細書に記載の環状ペプチドを作製するための適用可能な方法は全体的に、本出願人のPCT国際公開第WO2010/105363号と、本出願同日に提出された「環状ペプチドのフラグメント合成」(代理人整理番号55813832−6PCT)と題され、2015年11月11日出願の米国仮出願第62/254003号に対して一般優先権を主張する出願に見出すことができる。
1.樹脂の調製:Fmocアミノ酸(樹脂に対して1.1当量)をCH2CI2(10mL/g樹脂)に溶解した。アミノ酸が完全に溶解しなかった場合は、均一混合物が撹拌/超音波処理時に持続するまで、DMFをゆっくりと滴下した。2−クロロトリチル樹脂をCH2CI2(5mL/g樹脂)中で15分間膨潤させた。CH2CI2を次いで排出し、2−Cl Fmocアミノ酸溶液を、Trt樹脂が入っている容器に加えた。DIPEAを加え(アミノ酸に対して2当量)、容器を5分間撹拌した。新たにDIPEAを次いで2当量加え、容器をさらに60分間撹拌させておいた。樹脂を次いで、何らかの残存する反応性2−Cl Trt基をエンドキャップするためにメタノール(1mL/g樹脂)で処理した。溶液を15分間混合し、排出し、CH2CI2(3回)、DMF(3回)、CH2CI2(2回)、およびMeOH(3回)ですすいだ。樹脂を次いで真空下で乾燥し秤量して、Fmocアミノ酸の推定負荷を決定した。
2.手動合成または自動合成による直鎖ペプチド配列の調製:完全に保護された樹脂結合ペプチドを、標準Fmoc固相ペプチド化学によって手動で、または自動ペプチド合成機を用いて合成した。すべてN−Fmocアミノ酸を使用した。
a.Fmoc脱保護:樹脂をNMPまたはDMF中20%ピペリジンで2回、それぞれ5分間と10分間、処理し、各添加後にDMFおよびNMPを連続して洗浄した。
b.Fmocアミノ酸カップリング:樹脂をNMP中3当量のFmocアミノ酸、3当量のHATU、および6当量のDIPEAで60分間、処理した。カップリングが困難な場合、NMP中3当量のFmocアミノ酸、3当量のHATUおよび6当量のDIPEAでの2回目の処理を、40分間行った。
3.保護基の保持による一般的な切断:所望の直鎖配列を合成したら、樹脂を1.)1:3のHFIP:CH2Cl2または2.)CH2Cl2に溶解した5%TFAのいずれかで2回、それぞれ30分間処理して、固体支持体から切断した。溶媒を次いで取り除き、冷却したtert−ブチルメチルエーテル(またはジエチルエーテル/ヘキサン)で2回トリチュレートして、所望の生成物を得た。純度を次いで、逆相LCMSによって分析した。
1.樹脂調製:プロトコルA、ステップ1を参照されたい
2.Fmoc脱保護:プロトコルA、ステップ2aを参照されたい
3.ノシル保護:脱保護した樹脂をCH2CI2(5mL/mmol樹脂)およびDIPEA(6.5当量)中で撹拌した。塩化ノシル溶液(4.0当量)を、急速な発熱反応をふせぐために、ゆっくりと30分間かけて滴下した。添加が完了した後、撹拌を室温で3時間続けた。得られたノシル保護樹脂を濾過し、CH2CI2、MeOH、CH2CI2、およびTHFで洗浄した。
4.N−メチル化:THF(10mL/mmol樹脂)中樹脂の懸濁液に、THF(2M)とMeOH(10当量)中のトリフェニルホスフィン(5当量)の溶液を加えた。懸濁液を撹拌しながら氷浴中で冷却した。THF(1M)中のDIAD(5当量)の溶液を添加漏斗で滴下した。添加が完了した後、氷浴を取り除き、反応物を室温でさらに90分間撹拌した。樹脂を濾過し、THF(4回)、CH2Cl2(3回)、次いでTHF(2回)で洗浄した。
5.ノシル脱保護:NMP(10mL/mmol樹脂)中の樹脂の懸濁液に、2−メルカプトエタノール(10.1当量)およびDBU(5.0当量)を加えた。溶液の色が濃緑色になった。5分後、樹脂を濾過し、洗浄液が無色になるまで、DMFで洗浄した。この方法を再度繰り返し、樹脂を次いで最後にCH2Cl2で洗浄した。
6.Fmoc保護:CH2CI2(7mL/mmol樹脂)中の樹脂の懸濁液に、CH2Cl2(7mL)およびDIPEA(6.1当量)中のFmoc−Cl(4当量)の溶液を加えた。懸濁液を室温で4時間撹拌し、次いで濾過し、CH2CI2(2回)、MeOH(2回)、CH2CI2(2回)、次いでEt2O(2回)で洗浄した。
7.樹脂からの切断:プロトコルA、ステップ3を参照されたい。
1.Fmocワインレブアミド形成:CH2Cl2(6.5mL)中のFmocアミノ酸(1mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン−HCl(1.2当量)、およびHCTU(1.2当量)の混合物を0℃に冷却した。DIPEA(3当量)を次いで、この混合物に撹拌しながらゆっくりと滴下した。冷却浴を取り除き、反応物を室温で16時間撹拌した。HCl(4mL)の10%溶液を加えると、沈殿物が形成され、これを濾過して取り除いた。濾液を10%HCl(4mLで3回)で、次いで塩水(4mLで2回)で洗浄した。有機相を次いで、Na2SO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、粗Fmocワインレブアミドを得、これを精製せずに次の反応で使用した。
2.a)Fmocアミノアルデヒド形成:水素化アルミニウムリチウム粉末(1.5当量)を乾燥したフラスコに入れた。THF(Sigma−Aldrich、BHT250ppm、ACS試薬>99.0%、6.5mL)を加え、生じたスラリーを撹拌しながら−78℃に冷却した。このスラリーに、THF中のFmocワインレブアミド溶液(10mL)を加えた。反応器を氷/水浴へ移し、0℃で1時間維持した。0℃で反応物に、アセトン(1.5mL)、続いてH2O(0.25mL)を滴下し、次いで反応物を室温でさらに1時間撹拌させておいた。混合物を、セライトを通して濾過し、EtOAc(10mL)およびMeOH(10mL)で洗浄し、濾液を濃縮した。粗材料をCHCI3(6.5mL)に溶解し、塩水(3mLで2回)で洗浄し、有機相を次いでNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、Fmocアミノアルデヒドを得た。
あるいは、b)アルゴン雰囲気下で、THF(Sigma−Aldrich、157.81mL、157.82mmmol、1当量)中の水素化アルミニウムリチウム1.0M溶液を0℃で、THF(Sigma−Aldrich、BHT250ppm、ACS試薬、>99.0%、1L)中のワインレブアミド(157.82mmol)溶液に徐々に加え、次いで1時間撹拌した。0℃で反応物をEt2O(500mL)で希釈し、得られた溶液を10%NaHSO4(300mLで10回)、10%KHSO4(300mLで10回)およびHCl(300mLで10回)で洗浄した。有機相を次いでNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗Fmocアミノアルデヒドを得た。
3.樹脂上での還元的アミノ化:樹脂上の直鎖ペプチドを固相ペプチド合成反応器に入れ、DMF(22mL/g樹脂)で希釈した。Fmocアルデヒド(4.0当量)を加え、反応物を終夜振盪させておいた。溶液を次いで排出し、樹脂をCH2Cl2(3回)およびDMF(3回)で洗浄した。樹脂を次いでMeOH/CH2Cl2(22mL/g樹脂、1:3比)の混合液で希釈し、続いてNaBH4(7当量)を加えた。混合物を、4時間振盪させておき、次いで溶液を排出し、樹脂をCH2Cl2(3回)およびDMF(3回)で洗浄した。
a)2ドラムバイアル中で、直鎖ペプチド0.1mmolとDEPBT(1.5当量)を蒸留直後のTHF(0.02M)5mLに溶解した。DIPEA(3当量)を次いで加え、反応混合物を室温で終夜撹拌させた(16時間)。テトラアルキルアンモニウム炭酸樹脂(Biotage(登録商標)、6当量)を次いで反応混合物に加え、さらに24時間、撹拌し続けた。反応物を次いで、固相抽出容器を介して濾過し、CH2CI2(2mL)ですすいだ。濾液と洗浄液を合わせ、溶媒を減圧下で除去した。
あるいは、b)2ドラムバイアル中で、直鎖ペプチド0.1mmolとHATU(2当量)をCH2Cl2(1.25mM)80mLに溶解した。DIPEA(6当量)を次いで加え、反応混合物を室温で終夜撹拌させた(16時間)。溶媒を減圧下で除去した。
直鎖ペプチドをTFEに溶解した(溶解性の問題が発生した場合、TFE:CH2Cl2の50:60混合物を環化のために使用した)。次いで、TFE保存液(0.2M)として0.6当量の(S)−アジリジン−2−カルボキシアルデヒド−二量体(文献のプロトコル:J. Am. Chem. Soc. 2006, 128(46), 14772−14773およびNat Protoc. 2010, 5(11), 1813−1822に従って調製した)を加え、0.1Mの最終反応混合物濃度を得た。tert−ブチルイソシアニド(1.2当量)を次いで加え、反応混合物を4時間撹拌した。進行を、LC−MSにより途中で分析した。
a)チオ酢酸/チオ安息香酸:対応するチオ酸(4当量)を粗反応混合物に加えた。反応の進行は、LC−MSでモニターし、1〜2時間後に大体完了した。
あるいは、b)チオフェノール:チオフェノール(4当量)およびDIPEA(4当量)を粗環化混合物に加えた。
反応の進行は、LC−MSでモニターし、1〜2時間後に大体完了した。溶媒を減圧下で除去し、真空下で乾燥した。粗材料をEt2O/ヘキサンまたはTBMEのいずれかでトリチュレートし、またはあるいは、H2Oで希釈し、凍結乾燥した。
a)一般的な一例として、大環状分子を含有するヨード−phe(0.1mmol)、Na2CO3(2当量)、置換ボロン酸(1.1当量)、および水:アセトニトリル(1:1比)4mLをマイクロ波バイアル中で合わせた。混合物をN2ガス流で10分間処理した。N2下の間、ケイ素系Pd触媒(Siliacat−DPP Pd不均一系触媒、0.05当量)を加えた。反応バイアルを密封し、電子レンジ中に120℃で10分間(基質に応じて、反応時間および温度を30分間、および150℃に上げた)置くか、または90℃で1時間熱により加熱した。反応の進行をLCMSでモニターした。完了すると、反応物をセライトプラグにより濾過し、溶媒を減圧下で除去した。
あるいは、b)具体例として、3−(((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)メチル)−4−ブロモ安息香酸を用いて調製した大環状分子と共にスズキカップリングを以下の通りに行った:Asp残基のβーtert−ブチルエステルおよびThr残基のtert−ブチルエテル(200mg、0.22mmol)として直交保護された粗大環状化合物340と、4−(4−Boc−ピペラジノ)フェニルボロン酸ピナコールエステル(171mg、0.44mmol)との混合物を室温で1,2−ジメトキシエタン(5.4mL)およびエタノール(1.2mL)に溶解した。この溶液に、水(1.2mL)に続いてNa2CO3(35mg、0.33mmol)を加えた。反応フラスコを窒素ガス下で少なくとも5〜10分間フラッシュし、次いで触媒SiliaCat−DPP Pd(88mg、10mol%、0.25mmol/gm)を加えた。反応混合物を窒素下で撹拌しながら90℃で1時間加熱した。1時間後LCMSは基質および約5%の脱臭素化化合物の完全消化を示し、所望のスズキクロスカップリング生成物は、UVによる過剰ボロン酸エステルを考慮すると、約84%収率を示した。反応混合物を室温に冷却し、セライトパッド上で濾過して、触媒SiliaCat−DPP Pdを除去した。セライトパッドを少量のDCMで洗浄し、真空下で溶媒を除去して、スズキカップリング生成物として淡黄色の粗固体を得た。試薬3−(((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)メチル)−4−ブロモ安息香酸をそれ自体、次の通り、メチルエステルのけん化およびFmocカルバメートとしてアミンの保護によってメチル3−(アミノメチル)−4−ブロモベンゾエート(米国特許出願公開第2011251247号)から調製した:ジオキサン(33mL)および水(9mL)中のメチル3−(アミノメチル)−4−ブロモベンゾエート(1.36g、5.57mmol)の溶液に水酸化リチウム(6.13mL、6.13mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。TLCは、加水分解反応が完了したことを示した。ジオキサン(16mL)を加えた。混合物を、1N HCI(水溶液)(6.17mL)の添加により中和した。炭酸水素ナトリウム(0.468g、5.57mmol)を加え、続いて(9H−フルオレン−9−イル)メチルカルボノクロリダート(2.162g、8.36mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、1N HCI(水溶液)(6.2mL)を加えることによってpH3に酸性化した。水(40mL)を加え、AcOEt(4回、150mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を約50mLに留去した。沈殿が起こり始め、それを室温で終夜ゆっくりと続けさせた。白色固体を次いで濾過により収集し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥して、3−(((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)メチル)−4−ブロモ安息香酸(2.0g、4.42mmol、79%収率)を得た。
不活性雰囲気下でペプチド大環状分子(0.018mmol)を、乾燥CH2Cl22mLを含有する2ドラムバイアルに入れ、Cu(OAc)2(1当量)、ベンゼンボロン酸(2当量)、および4Å(オーブン乾燥)モレキュラーシーブを次いでバイアルに加え、続いてDIPEA(4当量)を加えた。バイアルの内容物を室温で終夜撹拌した。反応の進行をLCMSで評価した。反応が完了したと判断されたら、混合物をセライトプラグにより濾過し、溶媒を減圧下で除去した。
側鎖保護基の脱保護を、TFA:H2O:TIS(95:2.5:2.5)からなる切断混合物2mLにペプチドを2時間溶解することによって達成した(高感度ペプチドの場合、TFA:H2O:TIS(95:2.5:2.5)混合物をTFA:CH2Cl2(50:50)の混合物に代えてもよい)。続いて、切断混合物を減圧下で留去し、ペプチドを冷却ジエチルエーテル/ヘキサン(またはtert−ブチルメチルエーテル)から2回沈殿させた。
a)Pd/Cおよびギ酸による脱ベンジル化:ベンジル保護大環状分子(0.35mmol)を、10%ギ酸、10重量%Pd/C(Sigma−Aldrich、37mg、0.1当量)を含むMeOH(8mL)に溶解し、55℃に1〜4時間加熱した。反応が完了したと判断されたら、混合物をセライトプラグにより濾過し、MeOHで洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。
またはあるいは、b)ラネーニッケル脱硫/脱ベンジル化:ラネーニッケル・スラリー(1〜2mL)を環化反応混合物に直接加え、終夜勢いよく撹拌した。バイアルを次いで遠心分離し、液体を、風袋計量したバイアルにピペットを使用して移した。MeOHを、ラネーニッケルを含有するバイアルに加えた。バイアルを次いで超音波処理し、ボルテックスし、遠心分離した。再び、液体を、風袋計量したバイアルに移した。このプロセスをEtOAcで繰り返し、次いで最後にMeOHで繰り返した。合わせた洗浄液を次いで減圧下で除去し、残留物を真空下で乾燥した。
大環状分子(0.021mmol)をCH3CN1mLに溶解した。K2CO3(5当量)および対応する酸塩化物(2当量)を次いで加え、反応混合物を室温で終夜撹拌させておいた。午前中に反応の進行をLC−MSで確認した。完了すると、溶媒を減圧によって除去した。
大環状分子(4μmol)をDMSO(200μL)に溶解した。DIPEA(5当量)を次いで加えた。別のバイアル中で、NHSエステルとして5mgの蛍光色素を200μLのDMSOに溶解した。大環状分子溶液を次いで蛍光標識溶液に加えた。反応混合物を終夜撹拌した。午前中に反応の進行をLC−MSで確認し、次いで溶媒を凍結乾燥によって除去した。
すべての大環状分子を30gのRediSep C18 Goldカラムを用いる逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。勾配は、35mL/分の流速で、溶離液A(再蒸留水中の0.1%ギ酸)と溶離液B(HPLCグレードのアセトニトリル中の0.1%ギ酸)からなった。
プロトコルN:多量体化のためのリンカー合成
a)塩化アシルリンカーの調製:
ジカルボン酸、トリカルボン酸、またはテトラカルボン酸(1当量)と、CH2Cl2(0.114M濃度)とを2−ドラムバイアルに加えた。SOCl2(カルボン酸に対して15当量)を次いで加え、反応混合物を室温で4時間、撹拌させておいた(いくつかの基質は完全溶液および/または変換のために70℃で終夜加熱する必要があった)。溶媒をN2流で除去した。残留物を3mLの乾燥CH2Cl2に溶解し、これを次いでN2流下で除去した。試料からいずれの遊離HClを除去するためにこのプロセスをさらに2回行った。得られた残留物を次いで、精製せずに二量体化で使用した。
b)ベンゾトリアゾールリンカーの調製、方法A:ジクロロメタン(開始リンカー1mmolあたり20mL)中のベンゾトリアゾール溶液(カルボン酸に対して10当量)に塩化チオニル(カルボン酸に対して2当量)を加え、この溶液を室温で20分間撹拌した。ジカルボン酸、トリカルボン酸、またはテトラカルボン酸(1当量)を各混合物に加え、次いで室温で24時間撹拌した(追加順の変更は結果を物質的に変えなかった)。反応をNaHCO3(10%、100mL)でクエンチし、層を分離した。有機層をHCl(10%、100mLで2回)およびNaHCO3(10%、100mLで2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で留去して、所望のベンゾトリアゾール活性化カルボン酸を得た。
c)ベンゾトリアゾールリンカーの調製、方法B:ジクロロメタン(開始リンカー1mmolあたり20mL)中のHATU(カルボン酸に対して1.5当量)、ベンゾトリアゾール(カルボン酸に対して2当量)およびジカルボン酸、トリカルボン酸、またはテトラカルボン酸(1当量)の懸濁液にDIPEA(カルボン酸に対して3当量)を加え、得られた黄色溶液を室温で16時間撹拌した。反応をNaHCO3(10%、100mL)でクエンチし、層を分離した。有機層をHCl(10%、100mLで2回)およびNaHCO3(10%、100mLで2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で留去して、所望のベンゾトリアゾール活性化カルボン酸を得た。
d)Lys(CBz)−ピメリン酸−Lys(CBz)リンカーの調製:ピメリン酸を、プロトコルNbを用いてビス−ベンゾトリアゾール活性化部分に変換した。市販のNα−Z−L−リジンメチルエステル塩酸塩(2当量;Chemlmpex)を、DIPEA(10当量)を含有するCH3CN(0.011M)中のビス−ベンゾトリアゾール活性化ピメリン酸(1当量)で処理した。反応混合物を16時間撹拌した(LC−MSでモニターした)。溶媒をロートエバポレーションによって除去し、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィー(Biotage)にかけて、中間体としてLys(CBZ)−ピメリン酸−Lys(CBZ)の精製ビス−メチルエステルを得た。THF(10mL)中のビス−メチルエステル溶液(1.5mmol、1.0当量)にLiCl(3.0mmol、2.0当量)およびLiOH−H2O(3.0mmol、2.0当量)を加え、続いてH2O(250μL)を加えて、塩の可溶化を促進した。反応物を室温で終夜撹拌した。LC−MSモニタリングで評価し、加水分解が完了すると、ギ酸を滴下して、塩基性溶液を中和した。溶媒をロートエバポレーションによって除去し、粗材料を逆相クロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製二酸リンカーを得た。
e)PEG2−ジグリコール酸−PEG2リンカーの調製:無水CH2CI2(5mL)中の塩化ジグリコール酸(0.35mmol;1当量;Sigma Aldrichカタログ番号378151)を、NH2−PEG2−CH2CH2COOtBu(2当量;Biochempegカタログ番号MD005067−2)で処理し、続いてDIPEA(3.5mmol、10.0当量)を滴下した。特に留意されたい−この追加順番は極めて重要であることが判明した。反応をLC−MSでモニターした。30分後に、反応が完了し、より長い撹拌時間は生成物比に影響を及ぼさなかった。溶媒を真空下で除去し、粗材料を逆相クロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製ジ−tert−ブチルエステル中間体を得た。tert−ブチルエステル基の除去を、プロトコルIによって行った。二酸リンカーを粗材料として単離し、さらに処理をせずに多量体化反応などで使用した。
f)PEG2−ジフェン酸−PEG2リンカーの調製:ジフェン酸を、プロトコルNbを用いてビス−ベンゾトリアゾール活性化部分に変換した。市販のNH2−PEG2−CH2CH2COOtBu(2当量;Biochempegカタログ番号MD005067−2)を、DIPEA(10当量)を含有するCH3CN(0.011M)中のビス−ベンゾトリアゾール活性化ジフェン酸(1当量)で処理した。反応混合物を16時間撹拌した(LC−MSでモニターした)。溶媒をロートエバポレーションで除去し、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製ジ−tert−ブチルエステル中間体を得た。tert−ブチルエステル基の除去を、プロトコルIによって行った。二酸リンカーを粗材料として単離し、さらに処理をせずに多量体化反応などで使用した。
g)PEG2−ピメリン酸−PEG2リンカーの調製:ピメリン酸を、プロトコルNbを用いてビス−ベンゾトリアゾール活性化部分に変換した。市販のNH2−PEG2−CH2CH2COOtBu(2当量;Biochempegカタログ番号MD005067−2)を、DIPEA(10当量)を含有するCH3CN(0.011M)中のビス−ベンゾトリアゾール活性化ピメリン酸(1当量)で処理した。反応混合物を16時間撹拌した(LC−MSでモニターした)。溶媒をロートエバポレーションで除去し、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製ジ−tert−ブチルエステル中間体を得た。tert−ブチルエステル基の除去を、プロトコルIによって行った。二酸リンカーを粗材料として単離し、さらに処理をせずにこれを多量体化反応などで使用した。
a)ビスアシルクロリド活性化リンカーまたはトリアシルクロリド活性化リンカーを使用することによるアミン含有単量体大環状分子の多量体化:アルゴン雰囲気下で新たに調製した、対応する塩化アシル(0.35mmol、1.0当量)を無水CH2Cl2(5mL;規模の大きい反応では高収率の二量体化をもたらすためにより高い濃度の溶液が必要であることを留意されたい)に溶解した。反応性アミン中心の遊離塩基/非加塩形態として最適に補充された、単量体大環状分子(ビスアシルクロリド、トリスアシルクロリド、またはテトラアシルクロリドの場合、2当量、3当量、または4当量)をフラスコに入れ、続いてDIPEAを滴下した(3.5mmol、10.0当量);特に留意されたい−この追加順番は極めて重要であることが判明した。反応をLC−MSでモニターした。30分後に、反応が完了し、より長い撹拌時間は生成物比に影響を及ぼさなかった。溶媒を真空下で除去し、粗材料を逆相クロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製生成物を得た。
b)ベンゾトリアゾール活性化リンカーを使用することによるアミン含有単量体大環状分子の多量体化:CH3CN(1mL)中の、反応性アミン中心の遊離塩基/非加塩形態として最適に補充された、単量体大環状分子(2、3または4当量)と、多量体化前の1週間以内に、前もって調製された、対応するベンゾトリアゾール活性化リンカー(0.011mmol、1当量)の溶液にDIPEA(0.02mL、0.114mmol、10当量)の存在下で。反応混合物を16時間撹拌した(LC−MSでモニターした)。溶媒をロートエバポレーションで除去し、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製生成物を得た。
c)2−クロロアセチルクロリドを使用することによるアミン含有単量体大環状分子の二量体化:蒸留THF(1.0mL)中の、反応性アミン中心の遊離塩基/非加塩形態として最適に補充された単量体大環状分子(0.0571mmol、2当量)の溶液に、2−クロロアセチルクロリド(3.19mg、0.029mmol、1当量)に続いてDIPEA(25uL、0.17mmol、6.0当量)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した(LC−MSでモニターした)。Nal(8.5mg、0.05708mmol、2当量)を次いで加え、反応混合物を50℃で2時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製生成物を得た。
d)アクリロイルクロリドを使用することによるアミン含有単量体大環状分子の二量体化:蒸留THF(1.0mL)中の、反応性アミン中心の遊離塩基/非加塩形態として最適に補充された単量体大環状分子(0.0571mmol、2当量)の溶液に、アクリロイルクロリド(2.6mg、0.029mmol、1当量)に続いてDIPEA(25uL、0.17mmol、6.0当量)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した(LC−MSでモニターした)。DBU(8.5uL、0.057mmol、2当量)を次いで加え、反応物を50℃で5時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製生成物を得た。
e)ヒドロキシル含有単量体大環状分子の多量体化:ジカルボン酸リンカー、トリカルボン酸リンカー、またはテトラカルボン酸リンカー(4.3μmol)、単量体大環状分子(2、3、または4当量)、DMAP(2、3、または4当量)、およびEDC−HCl(4、8、または12当量)をDCM(500〜1000μL)に溶解した。反応混合物を室温で終夜撹拌させておいた。反応の進行をLC−MSで評価した。完了すると、溶媒を減圧下で除去し、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィー(Biotage)にかけて、精製生成物を得た。
f)2,4−ジクロロ−5−ニトロピリミジンを使用することによるアミン含有単量体大環状分子の二量体化:1−ドラムバイアル中で、クロロホルム(1mL)中の2,4−ジクロロ−5−ニトロピリミジン(2.0mg、0.010mmol、1.0当量)および、反応性アミン中心の遊離塩基/非加塩形態として最適に補充された単量体大環状分子(0.021mmol、2.1当量)の溶液に、DIPEA(0.02mL、0.11mmol、11.0当量)を加え、反応混合物は直ちに黄色に変わった。撹拌を室温で終夜し続け、その時点でLC−MS分析は所望の二量体へのほぼ完全な変換を示した。追加の24時間の反応時間は、それ以上の変換をもたらさなかった。溶媒をロートエバポレートして乾燥させ、粗残留物を逆相クロマトグラフィーにかけて、76%の単離収率で精製物を得た。
g)HATU活性化リンカーを使用することによるアミン含有単量体大環状分子の多量体化:1mLの無水DCM中の、反応性アミン中心の遊離塩基/非加塩形態として最適に補充された、単量体大環状分子(2、3、または4当量)の溶液に、室温にて不活性雰囲気下でジ置換カルボン酸、トリ置換カルボン酸、またはテトラ置換カルボン酸(1当量)を加えた。HATU(3、6、または9当量)を溶液に加え、続いてDIPEA(3、6、または9当量)を加えた。反応混合物を終夜撹拌させておいた。14時間後のLC−MSによる反応の進行評価は完了を示した。反応混合物をロートエバポレートしてほぼ乾燥し、次いで高真空下に置いた。直交保護基が除去を必要としない場合(例えば、CBzカルバメートとして保護されているアミン)、粗材料を逆相シリカクロマトグラフィーにかけて、精製物を得た。
h)ハライド活性化リンカーを使用することによるアミン含有単量体大環状分子の多量体化:CH3CN(2mL)中の単量体大環状分子(ジハライドと共に使用した場合は3.0当量、トリハライドと共に使用した場合は4.5当量)および対応するジハライドリンカー(1.0当量)の溶液にDIPEA(約30当量)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した(LC−MSでモニターした)。溶媒を除去し、粗材料を逆相クロマトグラフィーにかけて、精製物を得た。
96ウェルMicrolonプレート(Greiner、655001)の各ウェルを、炭酸緩衝液(50mM、pH9.6)中の1μg/mL組換えインテグリンα4β7(R&D Systems、5397−A3−050)の溶液100μLでコーティングした。プレートを4℃で終夜インキュベートした。溶液を除去し、250μLのブロッキング緩衝液(50mMのTris、150mMのNaCI、1mMのMnCl2、1%BSA、0.05%Tween)を各ウェルに加えた。プレートを次いで室温で1時間インキュベートした。プレートを洗浄緩衝液(50mMのTris、100mMのNaCI、1mMのMnCI2、0.05%Tween)で、3回洗浄した。各ウェルに、アッセイ緩衝液で希釈した50μLの化合物を化合物段階希釈プレートから移して加えた。アッセイ緩衝液(50mMのTris、150mMのNaCl、1mMのMnCl2、0.1%BSA、0.05%Tween)中0.1μg/mLの濃度の組換えMAdCAM−Fc(R&D systems、6056−MC−050)50μLを各ウェルに加えた。結合平衡に達するように、プレートを振盪(300rpm)させながら、室温で2時間インキュベートした。次いで、プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄し、アッセイ緩衝液で1:2000に希釈した抗ヒトIgG Fc特異的HRP(Abcam、Ab97225)100μLを各ウェルに加えた。プレートを室温で撹拌しながら1時間、インキュベートした。プレートを次いで3回洗浄し、続いて1,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB、KPL5120−0083)100μLを各ウェルに加えた。反応を、2分間のインキュベーションの後、50μLの1M H2SO4を加えることにより停止させ、光学吸光度を450nMで読み取った。
96ウェルMicrolonプレート(Greiner、655001)の各ウェルを、炭酸緩衝液(50mM、pH9.6)中の0.5μg/mL組換えインテグリンα4β1(R&D Systems、5397−A3−050)の溶液100μLでコーティングした。プレートを4℃で終夜インキュベートした。溶液を除去し、250μLのブロッキング緩衝液(50mMのTris、150mMのNaCI、1mMのMnCl2、1%BSA、0.05%Tween)を各ウェルに加えた。プレートを次いで室温で1時間インキュベートした。プレートを洗浄緩衝液(50mMのTris、100mMのNaCI、1mMのMnCI2、0.05%Tween)で、3回洗浄した。各ウェルに、アッセイ緩衝液で希釈した50μLの化合物を化合物段階希釈プレートから移して加えた。アッセイ緩衝液(50mMのTris、150mMのNaCl、1mMのMnCl2、0.1%BSA、0.05%Tween)中0.1μg/mLの濃度の組換えVCA−Fc(R&D systems、862−VC−100)50μLを各ウェルに加えた。結合平衡に達するように、プレートを振盪(300rpm)させながら、室温で2時間インキュベートした。次いで、プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄し、アッセイ緩衝液で1:2000に希釈した抗ヒトIgG Fc特異的HRP(Abcam、Ab97225)100μLを各ウェルに加えた。プレートを撹拌しながら室温で1時間インキュベートした。プレートを次いで3回洗浄し、続いて1,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB,(TMB、KPL5120−0083)100μLを各ウェルに加えた。反応を、2分間のインキュベーションの後、50μLの1M H2SO4を加えることにより停止させ、光学吸光度を450nMで読み取った。
RPMI8866ヒト細胞(Sigma#95041316)を、10%FBS(Seradigm)と1%ペニシリン−ストレプトマイシンとを補充したRPMI1640培地(HyClone SH30027.1)中で培養した。96ウェルプレート(Costar、3603)の各ウェルを、コーティング緩衝液(50mMの炭酸ナトリウム、pH9.6)中の0.25μg/mLのヒト組換えMAdCAM−1Fc Chimera(R&D Systems,6056−MC−050)の溶液100mLでコーティングした。プレートを4℃で終夜インキュベートし、1ウェルあたり150μLの洗浄緩衝液(PBS中の0.05%Tween20)で2回洗浄し、1ウェルあたり250μLのブロッキング緩衝液(PBS中の1%脱脂粉乳)でブロックし、室温で2時間インキュベートした。RPMI8866細胞を、5mMカルセイン含有PBSに10百万細胞/mLで再懸濁し、50mLチューブ中で37℃にて30分間インキュベートした。PBSをチューブに満たし、細胞を沈降させRPMI1640培地中で2百万/mLに再懸濁した。化合物を、結合緩衝液(1.5mMのCaCl2、0.5mMのMnCI2、50mMのTris−HCl、pH7.5)での段階希釈によって2×濃度で1ウェルあたり50μLの最終量に希釈した。プレートを300μLのPBSで1回洗浄し、50μLの化合物と50μLの細胞(100,000細胞)とを各ウェルに移し、プレートを37℃にて、5%CO2の暗所で45分間インキュベートして、細胞接着させた。プレートを、紙タオルの上で反転させ拭き取ることにより空にし、PBSを用いて2回手動で洗浄した。100μLのPBSを次いで各ウェルに加えた。蛍光を、プレートリーダー(Tecan Infinite 1000)を使用して読み取った(Ex495/Em515)。用量反応を算出するために、細胞を含まない対照ウェルの蛍光値を各テストウェルから引いた。
RAMOSヒト細胞(ATCC CRL−1596)を、10%FBS(Seradigm)と1%ペニシリン−ストレプトマイシンとを補充したRPMI1640培地(HyClone SH30027.1)中で培養した。96ウェルプレート(Costar、3603)の各ウェルを、コーティング緩衝液(50mMの炭酸ナトリウム、pH9.6)中の0.25μg/mLの組換えヒトVCAM−1Fc Chimera(R&D Systems、862−VC−100)の溶液100mLでコーティングした。プレートを4℃で終夜インキュベートし、1ウェルあたり150μLの洗浄緩衝液(PBS中の0.05%Tween20)で2回洗浄し、1ウェルあたり250μLのブロッキング緩衝液(PBS中の1%脱脂粉乳)でブロックし、室温で1時間インキュベートした。ブロッキングステップの間、RAMOS細胞を、5mMカルセイン含有PBSに10百万細胞/mLで再懸濁し、50mLチューブ中で37℃にて30分間インキュベートした。チューブにPBSを満たし、細胞を沈降させ、次いでRPMI1640培地中で2百万/mLに再懸濁した。化合物を、結合緩衝液(1.5mMのCaCl2、0.5mMのMnCI2、50mMのTris−HCl、pH7.5)での段階希釈によって2×濃度で1ウェルあたり50μLの最終量に希釈した。プレートを300μLのPBSで1回洗浄し、50μLの化合物と50μLの細胞(100,000細胞)とを各ウェルに移し、プレートを37℃にて、5%CO2の暗所で45分間インキュベートして、細胞接着させた。プレートを、紙タオルの上で反転させ拭き取ることにより空にし、PBSを用いて2回手動で洗浄した。最終洗浄の後、100μLのPBSをウェルに加え、蛍光を、プレートリーダー(Tecan Infinite 1000)を使用して読み取った(Ex495/Em515)。用量反応を算出するために、細胞を含まない対照ウェルの蛍光値を各テストウェルから引いた。
一次細胞における受容体占有率を、フローサイトメトリーを用いて選択した細胞集団に結合したビオチン化ヒト組換えMAdCAM−1−FCまたはヒト組換えVCAM−1−Fcの量を測定することによって決定した。ヒト組換えMAdCAM−1−FCまたはヒト組換えVCAM−1−FC(R&D systems)を、市販の試薬およびプロトコル(Pierce)を使用してビオチン化した。
動物の飼育:使用した動物飼育施設は、Canadian Council on Animal Care(CCAC)によって認定されている。本研究は、認定されたAnimal Care Committeeによって認可され、研究のための動物の使用を管理するCACC基準および規則を遵守した。動物を、標準化された環境条件下で飼育した。標準認定された市販の齧歯動物用飼料を自由摂取させた。水道水を常に自由摂取させた。
化合物を上述の方法に従って合成した。選択した化合物を、NMRを使用して特徴づけた(すべてのデータが示されているわけではない)。NMRデータのサブセットを、化合物番号390に関して図6に示す。
単量体化合物および二量体化合物のα4β7への結合効力を、一連の生化学的アッセイ、細胞ベースアッセイおよびex−vivoアッセイを用いて測定した。多量体化合物は、細胞アッセイにおいて全般的に効力が高かった。
Tリンパ球を発現するインテグリンα4β7の輸送を軽減するいくつかのインテグリンα4β7阻害化合物の能力を、DSS処置マウスでのin vivo薬力学試験において示した。デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)は、実験動物において、飲料水中で5日間、経口投与し、続いてDSSを含まない飲料水を摂取させると、慢性大腸炎を誘発する。慢性炎症は、血液から腸組織への白血球の浸潤を伴う。腸の内皮上でのインテグリンα4β7とMAdCAM−1の間の相互作用は、接着と腸へのT細胞の輸送を可能にする。Tリンパ球を発現するインテグリンα4β7の輸送を軽減するいくつかのインテグリンα4β7阻害ナセリンの能力を、DSS処置マウスでのin vivo薬力学試験において示した。
Claims (53)
- 共に共有結合される複数の化合物を含む多量体であって、前記化合物が独立して式(I):
R1は、H;低級アルキル;アリール;ヘテロアリール;アルケニル;または複素環であり;これらのすべては任意選択で、1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され;
R2およびR3は各々が独立して、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸のアミノ酸鎖であり、
ただしR2およびR3が互いに共有結合されて環を形成してよいことを条件とし;
R4およびR5は各々が独立して、H;低級アルキル;アリール;ヘテロアリール;アルケニル;複合環;式−C(O)OHの酸;式−C(O)OR*のエステル(式中、R*は、アルキルおよびアリールから選択される);式−C(O)NR**R***のアミド(式中、R**およびR***は独立して、H、アルキルおよびアリールから選択される);−CH2C(O)R(式中、Rは、−OH、低級アルキル、アリール、−低級アルキル−アリール、もしくは−NRaRbから選択され、RaおよびRbは独立して、H、低級アルキル、アリールもしくは−低級アルキル−アリールから選択される);または−C(O)Rc(式中、Rcは、低級アルキル、アリールもしくは−低級アルキル−アリールから選択される);または−低級アルキル−ORd(式中、Rdは、適切な保護基もしくはOH基である)であり;これらのすべては任意選択で、1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され;
ただしR2またはR3がR1に共有結合されて環状二級アミンを形成でき、および/またはR4もしくはR5に共有結合して環を形成でき、R4およびR5もまた互いに共有結合されて環を形成してよいことを条件とし;
R6は、H;低級アルキル;ベンジル;アルケニル;低級アルキルオキシ;アリール;ヘテロアリール;複素環;−C(O)R****(式中、R****は独立して、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、アミノアルキル、アミノアリール、アミノヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシから選択される);−CH2C(O)R;または−C(O)Rcであり;これらのすべては任意選択で、1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され、
またはR7もしくはR8と共に、そのN末端がN−R6であるN末端を有するタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸の環側鎖であり、前記タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸は、適切な置換基と置換されてよく、
R7およびR8は独立して、そのN末端がN−R6であるN末端を有するタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸のアミノ酸側鎖から選択され、またはR6と環側鎖を形成でき;
立体中心1*、2*および3*は各々独立して、RおよびSから選択され;
nは、1、2、3、または4でありかつnが2〜4である場合、各R7および各R8は、互いに独立しており;および
Zは、アミノ酸のアミノ末端であり;Lに隣接する−C=O−は、アミノ酸のカルボキシ末端であり;かつZおよび−C=O−と共にLは、以下の式:
Xy−Xz−X1−X2−X3
を有するペプチドであり、
式中、XyおよびXzは各々独立して、タンパク質原性もしくは非タンパク質原性のアミノ酸であり;
X1は、ロイシンまたはtert−ブチル−Alaであり;
X2は、Aspであり;および
X3は、表1BのX3列下に列挙される任意のアミノ酸である]
である、多量体。 - R1がHである、請求項1に記載の多量体。
- R2またはR3がR1に共有結合されてN末端としてNR1を有するプロリンを形成する、請求項1に記載の多量体。
- R2およびR3が両方ともHでない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多量体。
- R2およびR3が各々独立してタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸のアミノ酸鎖からなる群から選択される、請求項1または2に記載の多量体。
- R2およびR3がそれぞれHおよびCH3であるまたはその逆である、請求項1または2に記載の多量体。
- R2またはR3が−CH2−S−R3であり、R5が低級アルキル;低級アミノアルキル;アリール;ヘテロアリール;アルケニル;またはヘテロ環から選択され;これらのすべては任意選択で1または複数の置換可能な位置で1または複数の適切な置換基と置換され;好ましくはR5はフェニルまたは低級アルキル、ハロゲン、もしくは低級アミノアルキルで置換されたフェニルである、請求項1または2に記載の多量体。
- R4およびR5が両方ともHでない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多量体。
- R**およびR***が両方ともHでない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多量体。
- R4およびR5が各々独立してH、またはC(O)−NHRtであり、RtがHまたは低級アルキルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多量体。
- Rtがtert−ブチルである、請求項10に記載の多量体。
- RtがHである、請求項10に記載の多量体。
- R6がHである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の多量体。
- R6およびR8またはR9のいずれかがそのN−末端としてN−R6を有するプロリン残基をもたらす環を形成する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の多量体。
- nが1である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の多量体。
- Lおよび−C=Oと共にZが配列番号1〜380のいずれか1つである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の多量体。
- X1がLeuである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の多量体。
- X2がAspである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の多量体。
- X3がThrである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の多量体。
- X3がValである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の多量体。
- X3がIleである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の多量体。
- XyおよびXzが各々独立してタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のα−アミノ酸である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の多量体。
- Xzがタンパク質原性もしくは非タンパク質原性のβ−アミノ酸である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の多量体。
- Xzがβ−HomoLysまたはメチル−β−HomoLysである、請求項1〜21のいずれか1項に記載の多量体。
- XyおよびXzが各々一次アミノ酸である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の多量体。
- XyおよびXzが各々表1BのXy列およびXz列下にそれぞれ列挙される任意のアミノ酸である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の多量体。
- 前記化合物が化合物1〜389および456の任意の1つであるまたは前記多量体が化合物390〜397および457〜538の任意の1つである、請求項1に記載の多量体。
- 二量体である、請求項1〜27のいずれか1項に記載の多量体。
- 三量体である、請求項1〜27のいずれか1項に記載の多量体。
- 四量体である、請求項1〜27のいずれか1項に記載の多量体。
- 五量体である、請求項1〜27のいずれか1項に記載の多量体。
- 前記化合物がリンカーにより共に結合される、請求項1〜31のいずれか1項に記載の多量体。
- 前記化合物がR2、R3、R4、R5、R6、R7/R8、Xz、またはXyに関連した炭素、窒素、酸素、硫酸または他の原子において共に結合される、請求項1〜32のいずれか1項に記載の多量体。
- 前記リンカーがエステル、アミド、アミンもしくは混合アミド/アミン、エーテル、チオエーテル、チオエステル、ジスルフィド、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、スルファメート、スルファミド、カルバメート、尿素、カルボナート、ホスホジエステル、ホスホンアミド、ホスホロアミダート、複素環、アジド−アルキン環化付加(「クリック」ケミストリー)からのトリアゾールなど、炭素−炭素単結合連結、炭素−炭素二重結合連結または炭素−炭素三重結合連結を含む群から選択される、請求項32または33に記載の多量体。
- ホモ多量体である、請求項1〜34のいずれか1項に記載の多量体。
- ヘテロ多量体である、請求項1〜34のいずれか1項に記載の多量体。
- 薬学的に許容される担体と共に請求項1〜36のいずれか1項に記載の多量体を含む医薬組成物。
- 経口送達のために調製される、請求項37に記載の医薬組成物。
- 局所送達のために調製される、請求項37に記載の医薬組成物。
- 非経口送達のために調製される、請求項37に記載の医薬組成物。
- 患者において炎症または自己免疫疾患を処置する方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の多量体の治療有効量を前記患者に投与することを含む、方法。
- 前記炎症または自己免疫疾患が胃腸管系である、請求項41に記載の方法。
- α4β7インテグリンの生物学的機能に関連した患者において状態を処置するための方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の前記多量体の治療有効量を前記患者に投与することを含む、方法。
- 前記状態または疾患が炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、セリアック疾患(非熱帯性スプルー)、血清反応陰性関節症に関連する腸疾患、顕微鏡的大腸炎、膠原線維性大腸炎、好酸球性胃腸炎、放射線療法、化学療法、直腸結腸切除と回腸肛門吻合の後に生じる回腸嚢炎、胃腸癌、膵臓炎、インスリン依存生糖尿病、乳腺炎、胆嚢炎、胆管炎、胆管周囲炎、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息、原発性硬化性胆管炎、胃腸管におけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、好酸性喘息、好酸性食道炎、胃炎、大腸炎、顕微鏡的大腸炎、移植片対宿主病、放射線療法もしくは化学療法に伴う大腸炎、白血球粘着不全症1型でのような自然免疫障害に伴う大腸炎、慢性肉芽腫症、糖尿病1b型、ヘルマンスキー・パドラック症候群、チェディアック・東症候群、およびウィスコット・アルドリッチ症候群、または直腸結腸切除と回腸肛門吻合の後に生じる回腸嚢炎および胃腸癌の種々の形態、骨粗鬆症、関節炎、多発性硬化症、慢性疼痛、体重増加、およびうつ病であり、別の実施形態において、状態が膵臓炎、インスリン依存生糖尿病、乳腺炎、胆嚢炎、胆管炎、胆管周囲炎、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息または移植片対宿主病である、請求項41および43のいずれか1項に記載の方法。
- 前記状態が炎症性腸疾患である、請求項44に記載の方法。
- 前記炎症性腸疾患が潰瘍性大腸炎である、請求項45に記載の方法。
- 前記炎症性腸疾患がクローン病である、請求項45に記載の方法。
- 患者において疾患または状態を処置するための方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の前記多量体の治療有効量を前記患者に投与することを含み、前記疾患または状態がウイルスまたはレトロウイルスの局所感染症もしくは全身感染症である、方法。
- 前記ウイルスまたはレトロウイルスがエコーウイルス1型および8型、エコーウイルス9型/Barty株、ヒトパピローマウイルス、ハンタウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、口蹄疫ウイルス、コクサッキーウイルスA9型、ヒトパレコウイルス1型またはヒト免疫不全ウイルス1型である、請求項48に記載の方法。
- 患者において疾患または状態を処置するための方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の前記多量体の治療有効量を前記患者に投与することを含み、前記疾患または状態がA型肝炎、B型肝炎もしくはC型肝炎、肝性脳症、非アルコール性脂肪性肝炎、硬変症、静脈瘤出血、ヘモクロマトーシス、ウィルソン病、チロシン血症、α1アンチトリプシン欠損症、糖原病、肝細胞癌、肝癌、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、原発性胆管硬化症、胆道疾患、自己免疫性肝炎、または移植片対宿主病である、方法。
- 前記化合物がMAdCAMへのα4β7インテグリンの結合を阻害する、請求項40〜50のいずれか1項に記載の方法。
- 前記化合物がMAdCAMへのα4β7インテグリンの結合を選択的に阻害する、請求項50に記載の方法。
- 前記患者がヒトである、請求項40〜52のいずれか1項に記載の方法。
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