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JP2020195079A - フラッシュ型ad変換器、無線受信機及び無線通信システム - Google Patents

フラッシュ型ad変換器、無線受信機及び無線通信システム Download PDF

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JP2020195079A JP2019100242A JP2019100242A JP2020195079A JP 2020195079 A JP2020195079 A JP 2020195079A JP 2019100242 A JP2019100242 A JP 2019100242A JP 2019100242 A JP2019100242 A JP 2019100242A JP 2020195079 A JP2020195079 A JP 2020195079A
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大輔 兼本
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大輔 兼本
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Abstract

【課題】ビットエラー率(BER)を低く保ちながら回路規模及び消費電力を削減する技術を提供することを目的とする。【解決手段】アナログ信号が入力されるアナログ入力端子と、それぞれ異なる電圧値のN個(N>1)の基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、前記アナログ信号をオーバーサンプリングすることにより多値データとして出力する1bitAD変換回路と、前記多値データが入力され、エンコード結果であるデジタル信号を出力するエンコード回路とを備え、前記1bitAD変換回路はN個配設されており、前記1bitAD変換回路のそれぞれは、前記N個の基準電圧に応じて分割された電圧範囲毎に配設されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、フラッシュ型AD変換器、それを用いた無線受信機及び無線通信システムに関する。
最近の無線受信機ではデジタル信号処理を行うためにAD変換器が用いられることが多い。特にフラッシュ型AD変換器は高速動作が可能であり、高速無線通信用の無線受信機へ頻繁に利用されている。一般的に、無線受信機のビットエラー率(BER)を低くするためにはフラッシュ型AD変換器の分解能を高める、すなわち出力のビット数を増やす必要があるので、必要な回路規模が増え、消費電力の増加は避けられない。一方、出力のビット数が少ない低分解能なAD変換器を用いると、大きな量子化雑音と非線形歪が発生し、受信機後段の等化器に悪影響が生じるため、通信品質が大幅に劣化、すなわちBERが高くなってしまう。
そこで,回路規模・消費電力を抑えつつ,BERを低くする回路技術が重要になってくる。例えば、特許文献1には、1bitAD変換器にヒステリシス効果を持たせることにより量子化雑音と非線形歪を低減する技術が開示されている。
また、非特許文献1には、上述したヒステリシス効果を有する1bitAD変換器の入力にディザー信号を加えることでさらに歪が改善し、BERが低くなることが開示されている。
特開2016−58775号公報
遠藤央瑠人,兼本大輔,景山知哉,牟田 修,大木 真:「低消費電力無線受信機のためのヒステリシス効果とディザー信号を活用したAD変換器の検討」:2018年 電気学会 電子回路研究会 ECT-018-100, 2018年12月
無線通信システムにおいてBERを低くすることが求められている。そのためには出力ビット数が多いAD変換器(マルチビットAD変換器)の採用が望まれているが、フラッシュ型AD変換器は出力ビット数が増えると、必要なコンパレータの数が指数関数的に増大してしまう。すなわち回路規模及び消費電力が大きくなってしまう問題があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、BERを低く保ちながら回路規模及び消費電力を削減する技術を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明のフラッシュ型AD変換器は、アナログ信号が入力されるアナログ入力端子と、それぞれ異なる電圧値のN個(N>1)の基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、前記アナログ信号をオーバーサンプリングすることにより多値データとして出力する1bitAD変換回路と、前記多値データが入力され、エンコード結果であるデジタル信号を出力するエンコード回路とを備え、前記1bitAD変換回路はN個配設されており、前記1bitAD変換回路のそれぞれは、前記N個の基準電圧に応じて分割された電圧範囲に対応して配設されることを特徴とする。
本発明のフラッシュ型AD変換器においては、従来のコンパレータの代わりにオーバーサンプリングで動作する1bitAD変換回路を採用する。この1bitAD変換回路は従来のコンパレータが1又は−1の2値の出力であるのとは異なり、オーバーサンプリングにより1の出現頻度に基づいた多値データの出力が可能であるので、従来のコンパレータを用いたフラッシュ型AD変換器に比べて少ないコンパレータの数で同等性能のフラッシュ型AD変換器を構成できる。すなわち、BERを低く保ちながら回路規模及び消費電力を削減できる。
また、本発明の無線受信機は、受信したアナログ信号を、上述したフラッシュ型AD変換器によりデジタル信号に変換することを特徴とする。すなわち、BERを低く保ちながら回路規模及び消費電力を削減した無線受信機を実現できる。
また、本発明の無線通信システムは、無線送信機と、無線受信機であって、前記無線送信機が送信したアナログ信号を受信し、前記受信したアナログ信号を上述したフラッシュ型AD変換器によりデジタル信号に変換する無線受信機と、を備えることを特徴とする。すなわち、BERを低く保ちながら回路規模及び消費電力を削減した無線通信システムを実現できる。
フラッシュ型AD変換器の一実施形態の構成を示す図である。 1bitAD変換回路の一実施形態の構成を示す図である。 ディザー信号を生成するディザー回路の一実施形態の構成を示す図である。 図4Aは、フラッシュ型AD変換器に入力されるアナログ信号の電圧を示す図であり、図4B、図4C及び図4Dは3個の1bitAD変換回路の出力を示した図である。 2トーンテストの結果を示す図である。 1bitAD変換回路を3個用いた本発明のフラッシュ型AD変換器と、N個のコンパレータを使用した従来型のフラッシュ型AD変換器との比較を示した図である。 増幅率α及びβをどのように設定するかを示した図である。 本発明のフラッシュ型AD変換器を使用した無線受信機の一実施形態のブロック図である。 本発明のフラッシュ型AD変換器を使用した無線通信システムの一実施形態のブロック図である。 1bitAD変換回路の他の実施形態の構成を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態であるフラッシュ型AD変換器100を示す図である。図1のフラッシュ型AD変換器100は、AD変換を行う対象のアナログ信号が入力されるアナログ入力端子Ainと、電源+V及び−Vを備える。Ainから入力されたアナログ信号を変換したデジタル信号がDoutから出力される。+V及び−Vから入力された電源電圧は、基準電圧生成回路150が備える抵抗151、152、153,154により、V1、V2、V3の3つの基準電圧に分圧される。なお、抵抗151と152の抵抗値はR、抵抗152と153の抵抗値は2R(Rの2倍の抵抗値)である。また、電源+V及び−Vは、電圧の絶対値が同じで符号が異なるので本実施例においてV2は接地電圧(グランド)と等しい。V1、V2、V3の各基準電圧は、1bitADC1〜3(111〜113)にそれぞれ入力される。
Ainから入力されたアナログ信号は、3個の1bitAD変換回路、すなわち1bitADC1〜3(111〜113)にそれぞれ入力される。各1bitAD変換回路(111〜113)はオーバーサンプリングで動作しており、各基準電圧(V1、V2、V3)に対応した電圧分担範囲に応じてデジタル信号をエンコード回路160へ出力する。各1bitAD変換回路(111〜113)には、ディザー信号を生成するディザー信号生成回路170からディザー信号が入力される。各1bitAD変換回路(111〜113)から出力されたデジタル信号は、エンコード回路160によりエンコードされ、フラッシュ型AD変換器100の出力Doutからエンコード結果としてデジタル信号が出力される。すなわち、Ainから入力されたアナログ信号はフラッシュ型AD変換器100によりAD変換されDoutから出力される。エンコード回路160は内部にデジタルフィルタ162を備えている。フラッシュ型AD変換器100の具体的な信号処理については後述する。
図2に1bitAD変換回路の構成を示す。図1に示す3個の1bitAD変換回路(111〜113)は全て同じ構成である。Vrefに入力された基準電圧はコンパレータ200のマイナス入力端子に供給される。コンパレータ200の出力であるDoutはフィードバック回路を構成する遅延素子210及び増幅率αの増幅器220を介してコンパレータ200のプラス入力端子に負帰還されている。Dither端子より入力されるディザー信号は増幅率βの増幅器230を介して、Ainに入力されたアナログ信号と加算回路にて加算され、フィードバック回路の出力が減算された後、コンパレータ200のプラス入力端子に入力される。コンパレータ200の出力Doutは、“−1”または“1”のデジタル信号(ビット列)を出力する。なお、増幅率α及びβは1未満の増幅率であってもかまわない。
図3はディザー信号を生成するディザー回路の構成例である。いわゆる一般的なM系列信号発生回路であり、シフトレジスタを構成するm個のフリップフロップ310と排他的論理和回路(XOR)330とから構成され、n個目(m>n)のフリップフロップ310の出力とm個目のフリップフロップ310の出力との排他的論理和をとり、1個目のフリップフロップ310の入力に帰還する。M系列は周期信号でありながら周期中では乱数として扱うことができるため、十分長い周期を用意することにより疑似乱数として扱うことができる。ディザー回路は図3の構成に限定されず、他の構成を用いてもよい。
図2に示す1bitAD変換回路は、アナログ入力信号に応じたデジタル信号、すなわち“−1”または“1”のビット列を出力する。オーバーサンプリング動作により、連続した複数の出力ビット列をデジタルフィルタを通すことにより、入力されたアナログ信号と基準電圧に応じたデジタル出力(多値データ)を得ることができる。このデジタル出力は、
に記載のように、上述したヒステリシス特性とディザー信号回路により、量子化雑音と非線形歪が抑えられている。
図4A、図4B、図4C及び図4Dはフラッシュ型AD変換器100に入力されるアナログ信号の電圧と3個の1bitAD変換回路の動作との関係を示した図であり、アナログ信号の電圧に応じて3個の1bitAD変換回路がどのように動作するかを示している。図4Aはフラッシュ型AD変換器100に入力されるアナログ信号の波形である。横軸は時間(ms)であり、縦軸は電圧である。すなわち時間0msのときに−Vの電圧が入力され、時間の経過とともに直線的に上昇し、時間1000msのときに+Vの電圧となる波形を示している。
図4B、図4C及び図4Dは、それぞれ、図4Aに示す電圧が入力された時の1bitADC3〜1の出力結果波形の一例を示している。ここで、増幅器230の増幅率β(Dither Gain)=0.1、増幅器220の増幅率α(Feedback Gain)=0.1である。なお、図4B、図4C及び図4Dに太い黒線で示している波形は、従来の通常コンパレータの場合の出力波形(α=β=0の場合)である。従来の通常コンパレータを3個使用した場合は、図4Aに示すアナログ電圧を4段階にしか区別することができないことがわかる。
図4Bによると、1bitADC3は、時間約550msの時点までは−1を出力しているが、約550msから約950msまでは、“−1”または“1”のビット列を出力し、約950ms以降では+1を出力している。このビット列は当該時間において入力されたアナログ電圧に対応している。図4C及び図4Dにおいても同様であり、1bitADC2は約300msから約700mSにおいて“−1”または“1”のビット列を出力し、1bitADC1は約50msから約450msにおいて“−1”または“1”のビット列を出力する。
1bitAD変換回路のオーバーサンプリング動作により得られた出力は、“1”or“−1”のビット列となり、その“1の発生頻度”は、入力されたアナログ信号電圧の値に応じたものとなる。従って、各1bitAD変換回路の出力ビット列をデジタルフィルタ162に通すことにより、アナログ信号電圧の値に対応したデジタル出力が得られる。
エンコード回路160は、デジタルフィルタ162を備え、前述したように各1bitAD変換回路の出力をデジタルフィルタ162を通してエンコードを行うデジタル信号処理回路である。エンコード回路160により各1bitAD変換回路の出力が統合されAinに入力されたアナログ信号がデジタル信号に変換される。なお、各デジタルフィルタ162は、例えばデジタルローパスフィルタや移動平均フィルタなどが適用できる。また、ディジタルフィルタは各1bitAD変換回路がそれぞれ備えていてもよい。
以下、具体例に基づき、本発明の一実施形態であるフラッシュ型AD変換器の評価結果を示す。図5はAD変換器の線形性評価としての2トーンテストの結果(コンピュータシミュレーション)である。縦軸は、PSD(Power Spectral Density)であり、単位周波数幅当たりのパワー値である。横軸はサンプリング周波数で規格化した周波数である。2つの入力信号の周波数は、それぞれ、0.0021と0.0038である。図5において点線は従来型フラッシュ型AD変換器(Conventional)の出力結果であり、実線は本発明のフラッシュ型AD変換器(Proposed)の出力結果である。従来型フラッシュ型AD変換器(Conventional)は、コンパレータを3個用いた。本発明のフラッシュ型AD変換器(Proposed)は図1に示すように1bitAD変換回路を3個用いており、フィードバック回路の増幅器220の増幅率αは0.12、ディザー信号の増幅器230の増幅率βは0.44、オーバーサンプリングレシオは16とした。また、このコンピュータシミュレーションにおいてはFFTの結果の内、帯域内のパワーしか計算に使用しないことにより、デジタルフィルタの代わりとした。図5を見ると、2つの入力信号に起因する歪成分が発生していることがわかる。従来型フラッシュ型AD変換器(Conventional)における入力信号のパワーと信号成分以外の帯域内パワーとの比(パワーレシオ)は9.65dBであるのに対し、本発明のフラッシュ型AD変換器(Proposed)におけるパワーレシオは22.3dBであった。なお、ここでいうパワーレシオは、帯域内の入力信号のパワーの合計と,信号以外の帯域内成分のパワーの合計の比を示している。このように、従来型のコンパレータの個数と本発明に使用した1bitAD変換回路の個数が共に3個である場合、明らかに本発明のフラッシュ型AD変換器の方が歪成分が少なく線形性が高いことがわかる。
図6は、図1に示す1bitAD変換回路を3個用いた本発明のフラッシュ型AD変換器と、N個のコンパレータを使用した従来型のフラッシュ型AD変換器との比較を示した図である。1bitAD変換回路を3個用いた本発明のフラッシュ型AD変換器のパワーレシオは前述のように、22.3dBであるのに対し、従来型のフラッシュ型AD変換器のパワーレシオは、コンパレータを9個以上使用しないと、本発明と同等以上の線形性が得られないことがわかる。言い換えると、本発明のフラッシュ型AD変換器に使用する1bitAD変換回路1個は、従来型のフラッシュ型AD変換器に使用されるコンパレータ3個に相当する。すなわち、本発明のフラッシュ型AD変換器の回路規模は同等の線形性を有する従来型のフラッシュ型AD変換器の回路規模の約1/3であると言える。フラッシュ型AD変換器においては、コンパレータの消費電力が支配的であることが多い。同様に本発明のフラッシュ型AD変換器においても1bitAD変換回路の消費電力が支配的である。すなわち、消費電力の面から言っても、本発明のフラッシュ型AD変換器の消費電力は同等の線形性を有する従来型のフラッシュ型AD変換器の消費電力の約1/3であると言える。このように本発明のフラッシュ型AD変換器は、従来型のフラッシュ型AD変換器に比べて、回路規模及び消費電力が非常に少ないという優れた効果を有する。
図7は、図5及び図6における評価を行う上で、フィードバック回路の増幅器220の増幅率α及びディザー信号の増幅器230の増幅率βをどのように設定するかを示した図である。縦軸は増幅率α(Feedback Gain)、横軸は増幅率β(Dither Gain)である。増幅率α(Feedback Gain)と増幅率β(Dither Gain)を図7のように振った場合の、パワーレシオをプロットしたものを等高線で示してある。図7から最もパワーレシオが高くなったのは、増幅率β(Dither Gain)=0.4または0.44近辺で、増幅率α(Feedback
Gain)が0.12近辺であり、そのパワーレシオは22dBほどであることがわかる。前述した増幅率α=0.12、及び、増幅率β=0.44はこの評価に基づいて決定した。このように、本発明において増幅率α及びβはコンピュータシミュレーションにより容易に最適値を求めることができる。
図8は、本発明のフラッシュ型AD変換器100を使用した無線受信機800の一実施形態のブロック図である。アンテナ802から受信したRF信号は、バンドパスフィルタ804を介してRF Amp806にて増幅される。増幅された信号はミキサー810により中間周波数(IF)808とミキシングされ、バンドパスフィルタ812を通過後にIF Amp814にて増幅される。その後、本発明のフラッシュ型AD変換器(Proposed Flash ADC)100に入力され、デジタル信号に変換される。そのデジタル信号は、復調回路(Demodulation Signal Processing)816にて復調される。本発明のフラッシュ型AD変換器100を使用した無線受信機800は、従来型のフラッシュ型AD変換器を使用した場合に比較して、同等のBERを保ちながら、回路規模及び消費電力を削減できるという優れた効果を有する。図8以外の無線機の構成に対しても、提案するAD変換器は利用可能である。
図9は、本発明のフラッシュ型AD変換器100を使用した無線通信システム900の一実施形態のブロック図である。無線送信機(Radio Transmitter)850と、無線送信機850が送信したRF信号(アナログ信号)を受信する無線受信機(Radio Reciver)800とから構成される。この無線受信機800は本発明のフラッシュ型AD変換器100を使用して受信したアナログ信号をデジタル信号に変換する。従って無線通信システム900は、従来型のフラッシュ型AD変換器を使用した場合に比較して、同等のBERを保ちながら、回路規模及び消費電力を削減できるという優れた効果を有する。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、1bitAD変換回路の他の実施形態として図10のように構成してもよい。図10は1bitAD変換回路の他の実施形態であり、図2との違いは、Ditherに入力されたディザー信号が、増幅率γの増幅器400にて増幅された後、コンパレータ200の出力から減算回路にて減算される部分のみである。γ倍されたディザー信号がコンパレータ200の出力から減算されてDoutからデジタル信号として出力されるので、図2の場合に比べて、よりディザー信号の影響が少ない出力を得ることができる。すなわち線形性が向上する。なお、増幅率α、β及びγは1未満の増幅率であってもかまわない。
また、図1においては、一つのディザー回路170を各1bitAD変換回路が共用していたが、各1bitAD変換回路が個別に備えていてもよい。
また、上述した実施形態においては、1bitAD変換回路を3個採用する例で説明したが、1bitAD変換回路の個数は2個以上であれば任意(N個)である。その場合、基準電圧生成回路はN個の基準電圧を生成する。
また、1bitAD変換回路の構成は図2に示す構成に限定されない。例えば図2においてはフィードバック回路の接続先はコンパレータ200のプラス入力端子となっているが、マイナス入力端子に接続してもかまわない。この場合減算回路による接続ではなく加算回路を用いる。同様にディザー信号の増幅器230もコンパレータ200のマイナス端子に接続してもかまわない。この場合、ディザー信号は疑似乱数信号に相当するので、加算回路で接続してよい。例え減算回路で接続してもそれは加算回路で接続したことと同等である。また、フィードバック回路及びディザー信号はそれぞれ別の入力端子に接続してもよい。
また、1bitAD変換回路自体も上述した実施形態に限定されず、入力されたアナログ信号の電圧に対応した“1”と“−1”からなるビット列に変換して出力するものであればよい。
上述した実施形態においては無線受信機、無線通信システムへの応用について述べたが、本発明のフラッシュ型AD変換器の適用範囲は無線受信機、無線通信システムに限定されない。アナログ信号をデジタル信号へ変換する用途に対して、本発明のフラッシュ型AD変換器は適用することができる。また、フラッシュ型AD変換器を内蔵した他の形式のAD変換器に適用することもできる。
100…フラッシュ型AD変換器、111〜113…1bitAD変換回路、150…基準電圧生成回路、160…エンコード回路、162…デジタルフィルタ、170…ディザー信号生成回路、200…コンパレータ、210…遅延素子、220…増幅器、230…増幅器、310…フリップフロップ、330…排他的論理和回路、400…増幅器、800…無線受信機、802…アンテナ、804…バンドパスフィルタ、806…RF Amp、808…中間周波数、810…ミキサー、812…バンドパスフィルタ、814…IF Amp、816…復調回路、850…無線送信機、900…無線通信システム

Claims (8)

  1. アナログ信号が入力されるアナログ入力端子と、
    それぞれ異なる電圧値のN個(N>1)の基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    前記アナログ信号をオーバーサンプリングすることにより多値データとして出力する1bitAD変換回路と、
    前記多値データが入力され、エンコード結果であるデジタル信号を出力するエンコード回路とを備え、
    前記1bitAD変換回路はN個配設されており、前記1bitAD変換回路のそれぞれは、前記N個の基準電圧に応じて分割された電圧範囲に対応して配設されることを特徴とするフラッシュ型AD変換器。
  2. 前記1bitAD変換回路は、フィードバック回路と、前記アナログ信号とディザー信号とを加算する加算回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ型AD変換器。
  3. デジタルフィルタをさらに備え、前記1bitAD変換回路が出力する前記多値データは前記デジタルフィルタを介して前記エンコード回路に入力されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフラッシュ型AD変換器。
  4. 前記デジタルフィルタはローパスフィルタであることを特徴とする請求項3に記載のフラッシュ型AD変換器。
  5. 前記デジタルフィルタは移動平均フィルタであることを特徴とする請求項3に記載のフラッシュ型AD変換器。
  6. 前記1bitAD変換回路は、前記AD変換結果から前記ディザー信号を減算する減算回路を備え、前記減算回路の出力を前記1bit出力端子から出力することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のフラッシュ型AD変換器。
  7. 受信したアナログ信号を、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のフラッシュ型AD変換器によりデジタル信号に変換することを特徴とする無線受信機。
  8. 無線送信機と、
    無線受信機であって、前記無線送信機が送信したアナログ信号を受信し、前記受信したアナログ信号を請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のフラッシュ型AD変換器によりデジタル信号に変換する無線受信機と、
    を備えた無線通信システム。
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