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JP2020183725A - 加熱部ユニット、加熱部ユニットの取付方法、加熱部ユニットを備えているバイナリ装置及びバイナリ装置を備えている船舶 - Google Patents

加熱部ユニット、加熱部ユニットの取付方法、加熱部ユニットを備えているバイナリ装置及びバイナリ装置を備えている船舶 Download PDF

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JP2020183725A
JP2020183725A JP2019088312A JP2019088312A JP2020183725A JP 2020183725 A JP2020183725 A JP 2020183725A JP 2019088312 A JP2019088312 A JP 2019088312A JP 2019088312 A JP2019088312 A JP 2019088312A JP 2020183725 A JP2020183725 A JP 2020183725A
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成人 足立
和真 西村
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和真 西村
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

【課題】個々のケーシングに合わせて加熱部を設計する必要性を低減する技術を提供することを目的とする。【解決手段】本出願は、作動媒体を、過給機からエンジンへ供給される過給空気との熱交換の下で加熱する加熱部ユニットを開示する。加熱部ユニットは、前記過給機から前記エンジンへの前記過給空気の流路を形成しているケーシング内に配置された加熱部と、前記加熱部を通ることなく、前記加熱部と前記ケーシングの内面との間の空隙を通過してしまう前記過給空気の流れを抑制するバッフル部材と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、作動媒体を、過給機からエンジンへ供給される過給空気との熱交換の下で蒸発させる加熱部ユニット、加熱部ユニットの取付方法、加熱部ユニットを備えているバイナリ装置及びバイナリ装置を備えている船舶に関する。
過給機からエンジンへ供給される過給空気の熱を利用して、電力や他のエネルギを得る技術は既知である(特許文献1を参照)。過給空気の熱を回収するために、過給空気と熱交換する作動媒体が流れる加熱部(たとえば、蒸発部、予熱部や過熱部)が、過給機からエンジンへの過給空気の流路中に配置されている。
特開2018−159375号公報
過給機からエンジンへの過給空気の流路を形成しているケーシングの大きさや形状は、多様である。従来、加熱部は、加熱部が搭載されるケーシングの大きさ及び形状に合わせて個々に設計されている。
本発明は、個々のケーシングに合わせて加熱部を設計する必要性を低減する技術を提供することを目的とする。
本発明の一の局面に係る加熱部ユニットは、作動媒体を、過給機からエンジンへ供給される過給空気との熱交換の下で加熱するように構成されている。加熱部ユニットは、前記過給機から前記エンジンへの前記過給空気の流路を形成しているケーシング内に配置された加熱部と、前記加熱部と前記ケーシングの内面との間の空隙を通過してしまう前記過給空気の流れを抑制するバッフル部材と、を備えている。
上記の構成によれば、バッフル部材が設けられているので、効率的に過給空気を加熱部に流入させることができる。加えて、バッフル部材の大きさ及び形状を変更するだけで、加熱部の設計を変更することなく、多くの過給空気を加熱部に流入させることができる。
上記の構成に関して、前記バッフル部材は、前記過給空気の流れ方向における前記加熱部の上流端と前記ケーシングの前記内面との間に配置されていてもよい。
上記の構成によれば、バッフル部材は、加熱部の上流端の周囲の空隙を狭めるので、加熱部の上流端に隣接する空隙を通過する過給空気は少なくなり、多くの過給空気が加熱部の上流端に流入する。この結果、加熱部は、作動媒体を過給空気と効率的に熱交換させることができる。
上記の構成に関して、前記バッフル部材は、平板部材によって構成されていてもよい。
上記の構成によれば、バッフル部材は、平板部材によって構成されているので、バッフル部材に対する設計変更や加工は容易である。
本発明の他の局面に係る取付方法は、作動媒体を、過給機からエンジンへ供給される過給空気との熱交換の下で加熱する加熱部を有する加熱部ユニットの取付に利用される。取付方法は、前記過給機から前記エンジンへの前記過給空気の流路を形成しているケーシング内に前記加熱部を固定することと、前記ケーシングの内面と前記加熱部との間の空隙の幅を狭めるように、又は、前記空隙を塞ぐように、バッフル部材を前記ケーシング内に固定することと、を備えている。
本発明の更に他の局面に係るバイナリ装置は、上述の加熱部ユニットを備えている。バイナリ装置は、前記作動媒体を前記加熱部ユニットに供給するポンプと、前記加熱部ユニットで加熱された前記作動媒体の膨張作用によって駆動される膨張機と、前記膨張機によって駆動される発電機と、前記膨張機で仕事をした前記作動媒体を凝縮器とを備えている。
本発明の更に他の局面に係る船舶は、上述のバイナリ装置を備えている。
上述の技術は、個々のケーシングに合わせて加熱部を設計する必要性を低減することができる。
バイナリ装置の概略図である。 エンジンの周囲における流路の概略図である。 ケーシングの概略的な平面図である。 他のケーシング内に配置された蒸発部の概略的な平面図である。 バッフル部材の概略的な断面図である。 バッフル部材の概略的な断面図である。 バッフル部材の概略的な断面図である。
過給機101から船舶用のエンジン102へ供給される過給空気から熱を回収するように構成された例示的なバイナリ装置100が以下に説明される。図1は、バイナリ装置100の概略図である。図2は、エンジン102の周囲における流路の概略図である。図1及び図2を参照して、バイナリ装置100が説明される。
過給機101は、エンジン102よりも高い位置に配置されている。過給機101とエンジン102との間で、排気ライン103及び給気ライン106が形成されている。給気ライン106は、過給機101で生成された過給空気をエンジン102へ案内するために用いられる。排気ライン103は、排気ガスをエンジン102から過給機101へ案内するために用いられる。
過給機101は、排気ライン103に接続されたタービン104と、タービン104によって駆動される圧縮機105とを含んでいる。タービン104は、排気ライン103を通じて流入した排気ガスの膨張作用によって駆動され、内部のロータが回転するように構成されている。圧縮機105は、タービン104のロータに機械的に接続され、タービン104のロータが回転すると、外気を吸引するとともに吸引された空気を圧縮するように構成されている。圧縮機105の吐出口は、給気ライン106の上流端に接続されている。給気ライン106の下流端は、エンジン102の吸気口に接続されている。給気ライン106の下流部位は、図2に示されるように、ケーシング121〜127によって構成されている。給気ライン106は、圧縮機105での圧縮により生成された過給空気を、エンジン102へ案内する流路を形成している。過給空気は、給気ライン106を通じて下方に流れ、エンジン102に供給される。バイナリ装置100は、給気ライン106を流れる過給空気の熱を回収ために設けられている。
バイナリ装置100は、過給空気から熱を回収する作動媒体が流れる循環路110と、循環路110上に配置されたポンプ111、蒸発部112、膨張機113及び凝縮器114と、膨張機113によって駆動される発電機115とを含んでいる。蒸発部112、膨張機113及び凝縮器114は、ポンプ111によって吐出された作動媒体が、これらを順次通過するように配置されている。蒸発部112は、ケーシング122内に配置されている。蒸発部112は、加熱部の一例である。
循環路110は、ケーシング122の外側で配管された流入管118及び流出管119と、ケーシング122内に配置されたマニホールド116,117を有している。流入管118は、ポンプ111とマニホールド116とに接続されている。マニホールド116は、過給空気の流れ方向において、マニホールド117の下流側(すなわち、マニホールド117の下側)に配置されている。流入管118及びマニホールド116は、ポンプ111から吐出された液相の作動媒体を蒸発部112に供給するために配管されている。流出管119は、マニホールド117と膨張機113とに接続されている。流出管119及びマニホールド117は、蒸発部112から排出された作動媒体を、膨張機113へ供給するために配管されている。
蒸発部112は、ポンプ111によって吐出された液相の作動媒体を、ケーシング122内で過給空気と熱交換の下で蒸発させるように構成されている。
膨張機113は、蒸発部112で気化した作動媒体の膨張作用によって回転する内部ロータ(図示せず)を有している。内部ロータは、発電機115に接続されている。内部ロータの回転下で、発電機115は電力を生成する。
凝縮器114は、膨張機113から排出された気相の作動媒体を外部から供給された冷却流体(たとえば、海水)と熱交換させ、液相の作動媒体を生成するように構成されている。
ケーシング121〜123は、過給空気を下方に案内する流路を形成するように、略鉛直方向に連設されている。ケーシング121は、比較的幅狭の流路を形成している上部161と、上部161から下方に向かうにつれて広くなる流路断面を形成している下部162とを有している。ケーシング122は、ケーシング121の下端に接続された略矩形筒状の部材である。ケーシング123は、ケーシング122の下端に接続された略矩形筒状の部材である。これらのケーシング122,123は、ケーシング122の上部161よりも広い流路を形成している。
ケーシング124は、ケーシング123の下端の開口領域よりも広い上向きの開口領域を有している部材である。ケーシング123の下端の開口領域に重なったケーシング124の開口領域に対して、符号128が付されている。開口領域128に対して略水平方向に隣り合っているケーシング124の開口領域に対して、符号129が付されている。ケーシング124は、開口領域128から流入した過給空気を略水平方向に案内し、略水平方向に流れる過給空気を開口領域129を通じて上向きに排出するように構成されている。
ケーシング125,126は、ケーシング124の開口領域129から上方に延設された流路を形成している略矩形筒状の部材である。ケーシング125,126は、ケーシング123,122に隣り合うように配置され、過給空気を上方に案内する流路を形成している。ケーシング125の下端の開口部は、開口領域129に重なっている。ケーシング126は、ケーシング125の上端に接続されている。
ケーシング127は、ケーシング126の上端に接続され、ケーシング126を通過した過給空気を略水平方向に案内するように構成されている。過給空気の流れ方向におけるケーシング127の下流端は、エンジン102の吸気口に接続されている。
エンジン102に供給される過給空気を冷却するために、エアクーラ107がケーシング123内に配置されている。エアクーラ107は、過給空気を、過給空気よりも低温の冷却流体(たとえば、海水)と熱交換させるように構成されている。
次に、ケーシング122内の蒸発部112の配置が、図2及び図3を参照して説明される。図3は、ケーシング122の概略的な平面図である。
蒸発部112は、ケーシング121を通過した過給空気が直接的に当たるように、ケーシング121の上部161の真下に配置されている。蒸発部112は、ケーシング122の内面に溶接や固定具(たとえば、リベットやボルト)によって固定されている。あるいは、蒸発部112は、ケーシング122の内面に固定された支持部材(図示せず)によって支持され、ケーシング122内の所定の位置で固定されていてもよい。
蒸発部112は、ケーシング122内に配置された複数の伝熱パネル130を有している。これらの伝熱パネル130は、略水平方向に間隔を空けて並べられている。
これらの伝熱パネル130それぞれは、マニホールド116に接続された流入ヘッダ131と、流入ヘッダ131から上側に離間した位置で配管された流出ヘッダ132と、流入ヘッダ131と流出ヘッダ132とに接続された複数の伝熱管133とを有している。流入ヘッダ131及び流出ヘッダ132は、伝熱パネル130の整列方向に対して略直角の方向に延設されている。流入ヘッダ131は、過給空気の流れ方向において、流出ヘッダ132の下流側に配置されている。伝熱パネル130の整列方向に並べられた複数の流入ヘッダ131は、蒸発部112の下端(過給空気の流れ方向における下流端且つ作動媒体の流れ方向における上流端)を形成している。流出ヘッダ132は、過給空気の流れ方向において、流入ヘッダ131よりも上流側に配置されている。伝熱パネル130の整列方向に並べられた複数の流出ヘッダ132は、マニホールド117に接続されている。複数の伝熱管133は、伝熱パネル130の整列方向に対して略直角の方向に並べられている。
蒸発部112の上端(過給空気の流れ方向における上流端且つ作動媒体の流れ方向における下流端)は、複数の流出ヘッダ132によって形成されている。すなわち、蒸発部112の上端は、複数の流出ヘッダ132が配管された高さ位置において形成されている。蒸発部112の上端は、1つの伝熱パネル130の中で両端に位置する一対の伝熱管133間の長さ区間と、伝熱パネル130の整列方向において両端に位置する一対の流出ヘッダ132間の長さ区間とによって定められる矩形領域に相当する領域である。
蒸発部112は、ケーシング122内に配置されるので、蒸発部112の大きさは、ケーシング122の容積よりも小さい。図3に示されている蒸発部112は、伝熱パネル130の整列方向において対向しているケーシング122の一対の内面のうち一方の近くに配置されている。また、蒸発部112は、流入ヘッダ131及び流出ヘッダ132の延設方向において対向しているケーシング122の一対の内面のうちマニホールド116,117とは反対側の内面の近くに配置されている。したがって、これらの内面とは反対側の内面と蒸発部112との間には比較的広い空隙が形成されている。当該広い空隙を利用して、上述のマニホールド116,117が配置されている。
蒸発部112とケーシング122との間に形成された広い空隙を通過する過給空気の流れを抑制するために、バッフル部材141がケーシング122内に配置されている。バッフル部材141及び蒸発部112は、加熱部ユニット140を構成している。
バッフル部材141は、平面視において略L字型の平板部材によって構成されている。バッフル部材141は、上述の広い空隙に配置されている。詳細には、バッフル部材141は、流出ヘッダ132が配管されている高さ位置と略等しい高さ位置で、ケーシング122の内面に固定されている。バッフル部材141は、ケーシング122の内面に溶接されていてもよいし、リベットやネジといった固定具によってケーシング122の内面に固定されていてもよい。
ケーシング122の内面及びバッフル部材141は、蒸発部112の上端の高さ位置で略矩形状の開口領域144を形成している。開口領域144は、蒸発部112の上端と略相補的であり、開口領域144の面積は、蒸発部112の上端より僅かに大きい。すなわち、伝熱パネル130の整列方向における開口領域144の大きさは、両端にある一対の伝熱パネル130間の距離よりも僅かに大きな値に設定されている。伝熱管133の整列方向における開口領域144の大きさは、1つの伝熱パネル130の中で両端にある一対の伝熱管133間の距離よりも僅かに大きな値に設定されている。
バッフル部材141は、マニホールド117の上側で固定された第1バッフル部材142と、第1バッフル部材142の端部から流出ヘッダ132の延設方向に延設された第2バッフル部材143とを含んでいる。第1バッフル部材142は、マニホールド116,117側にある伝熱管133と、マニホールド116,117が突出しているケーシング122の内面との間の空隙への過給空気の流入を抑制するために設けられている。第1バッフル部材142は、マニホールド117の上側に位置しているので、マニホールド117を支持するために利用されてもよい。この場合、第1バッフル部材142は、固定具を用いて、マニホールド117に連結されてもよい。第2バッフル部材143は、複数の伝熱パネル130の中で両端にある伝熱パネル130のうち一方と、当該伝熱パネル130に対向しているケーシング122の内面との間の空隙への過給空気の流入を抑制するために設けられている。第2バッフル部材143の近傍において、流出ヘッダ132が配管されているので、第2バッフル部材143及び流出ヘッダ132は、固定具を用いて連結されていてもよい。この場合、蒸発部112は、バッフル部材141によって支持される。
上述のバイナリ装置100の動作に関して、ポンプ111は、凝縮器114から液相の作動媒体を吸い込み、吸い込まれた作動媒体を蒸発部112へ吐出する。液相の作動媒体は、流入管118及びマニホールド116を通じて、蒸発部112の流入ヘッダ131に流入する。蒸発部112が配置されたケーシング122内には過給空気が下向きに流れている。作動媒体は、伝熱管133を通じて、過給空気の流れ方向と逆向きの上向きに流れ、過給空気と熱交換する。作動媒体と過給空気との間の熱交換の結果、作動媒体は昇温される一方で、過給空気の温度が下がる。作動媒体は、流入ヘッダ131に流入してから流出ヘッダ132から流出するまでの区間において気化する。気化した作動媒体は、マニホールド117、流出管119及び膨張機113に順次流入する。作動媒体は、膨張機113内で膨張し、膨張機113の内部ロータを回転させる。膨張機113で仕事をした作動媒体は、凝縮器114で凝縮され、凝縮された作動媒体は、ポンプ111によって蒸発部112に再度送り込まれる。
過給機101の圧縮機105によって生成された過給空気は、給気ライン106を通じて下方に案内される。給気ライン106のケーシング121の上部161を通過した過給空気の多くは、ケーシング121の上部161の真下にある開口領域144を通じて、蒸発部112の上端に流入し、蒸発部112内で作動媒体と効率的に熱交換する。しかしながら、ケーシング121の下部162は、上部161から徐々に拡がる流路を形成しているので、ケーシング121の上部161を通過した過給空気の一部は、開口領域144の外側の領域に向けて流れる。バッフル部材141によって、開口領域144の外側における過給空気の下向きの流れが妨げられるので、外方に拡がって流れた過給空気も、開口領域144を通じて蒸発部112の上端に流入し、蒸発部112内で作動媒体と熱交換する。
蒸発部112を通過した過給空気は、ケーシング123に流入し、ケーシング123内に配置されたエアクーラ107によって更に冷却される。冷却された過給空気は、その後、ケーシング124〜127を順次通過し、エンジン102に供給される。
本実施形態のバッフル部材141は、蒸発部112の上端の高さ位置で開口領域144を形成する。当該開口領域144は蒸発部112の上端と上下方向に重なる。バッフル部材141により、蒸発部112の上端への過給空気の流入が許容される一方で、開口領域144の外側の領域の過給空気の流れが妨げられる。バッフル部材141により、過給空気を複数の伝熱パネル130それぞれの近傍を通過させることができる。この結果、過給空気の熱は、伝熱パネル130を流れる作動媒体に効率的に伝達される。すなわち、作動媒体は、効率的に昇温される一方で、過給空気は、効率的に冷却される。
蒸発部112は、形状及び/又は大きさにおいて異なるケーシング内にもそのまま配置され得る。すなわち、蒸発部112は、設計変更を要することなく、他のケーシングに配置可能である。図4は、図3に示されるケーシング122よりも大きな水平断面を有しているケーシング150内に配置された蒸発部112の概略的な平面図である。
ケーシング150は、伝熱パネル130の整列方向においてケーシング122よりも大きい点においてのみ、ケーシング122とは相違している。ケーシング150が伝熱パネル130の整列方向において大きくなっている分だけ、両端の伝熱パネル130とケーシング150の一対の内面との間の一対の空間は広くなっている。これらの空間を通過する過給空気の流れを抑制するために、L字型のバッフル部材141に代えて、C字型のバッフル部材151が用いられる。
バッフル部材151は、バッフル部材141と同様に、第1バッフル部材142と第2バッフル部材143とを有している。これらに加えて、バッフル部材151は、第2バッフル部材143が接続された第1バッフル部材142の端部とは反対側の端部から、流出ヘッダ132の延設方向に延びる第3バッフル部材146を有している。第3バッフル部材146は、ケーシング122から増加した分のケーシング150の内部空間を流れる過給空気の流れを抑制する。したがって、蒸発部112の設計を変更することなく、バッフル部材141からバッフル部材151への設計変更のみで、熱交換に貢献しない過給空気の流れの抑制効果が得られる。
バッフル部材の形状は、蒸発部112と蒸発部112が収容されたケーシングとの間に形成された空隙の平面視形状に合わせて決定される。したがって、第1バッフル部材142又は第2バッフル部材143に相当する部位のみで、熱交換に貢献しない過給空気の流れが抑制されるならば、バッフル部材は、略矩形状の平板を用いて形成されてもよい。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。たとえば、蒸発部はケーシングの大きさや形状に合わせて数種類が準備されていてもよい。
上述の実施形態に関して、バッフル部材141,151の高さ位置は、蒸発部112の上端の高さ位置に略一致している。しかしながら、図5に示されているように、バッフル部材141は、蒸発部112の上端より下側(すなわち、過給空気の流れ方向において下流側)に配置されていてもよい。図5に示されているバッフル部材141は、流出ヘッダ132よりも低い位置でケーシング122に固定されている。バッフル部材141は、蒸発部112の下端を形成している流入ヘッダ131よりも流出ヘッダ132の近くに配置されている。この場合、マニホールド116を通過した作動媒体に対して、バッフル部材141が伝熱管133の下端の近くに配置される構造と較べて長い熱交換区間を得られる。
上述の実施形態に関して、バッフル部材141は、平板部材によって構成されている。しかしながら、図6に示されるように、過給空気の流れ方向において長いバッフル部材153が用いられている。バッフル部材153は、バッフル部材141と略等しい平面視形状を有しているけれども、過給空気の流れ方向においてバッフル部材141よりも大きく、全体として柱状である。
平板状のバッフル部材141に代えて、筒状のバッフル部材154が用いられてもよい(図7を参照)。バッフル部材154は、下方に狭まる角筒状の部材によって構成されている。バッフル部材154の上端(過給空気の流れ方向における上流端)は、ケーシング121の内面に固定されている。バッフル部材154の下端(過給空気の流れ方向における下流端)は、蒸発部112の上端に対して略相補的な略矩形状の開口領域を形成している。バッフル部材154の下端は、蒸発部112の上端に溶接されていてもよい。この場合、過給空気は、バッフル部材154内で縮流を形成しながら、蒸発部112の上端に流入する。すなわち、過給空気は、バッフル部材154によって、ケーシング122内の蒸発部112の上流側において、蒸発部112に向けて案内される。バッフル部材154は、蒸発部112を通過することなく蒸発部112とケーシング122の内面との間に形成された空隙を通過する過給空気の流れを抑制する。
上述の実施形態に関して、マニホールド116,117は、ケーシング122の内部に配置されている。しかしながら、蒸発部112が小さなケーシングに配置されるならば、マニホールド116,117は、ケーシングの外側で配管されていてもよい。
上述の実施形態に関して、加熱部として蒸発部112が用いられている。しかしながら、加熱部は、液相の作動媒体を昇温する予熱部であってもよいし、気相の作動媒体を加熱する過熱部であってもよい。予熱部及び加熱部は、蒸発部112とともに給気ライン106内に配置され得る。この場合、予熱部は、蒸発部112の下方(すなわち、過給空気の流れ方向において蒸発部112の下流(作動媒体の流れ方向において蒸発部112の上流))に配置される。過熱部は、蒸発部112の上方(すなわち、過給空気の流れ方向において蒸発部112の上流(作動媒体の流れ方向において蒸発部112の下流))に配置される。これらは、バッフル部材とともに給気ライン106の様々な形状のケーシング内に取り付けられ得る。バッフル部材は、これらの加熱部と加熱部が配置されたケーシングの内面との間の空隙を通過する過給空気の流れを抑制するように形成される。したがって、加熱部自体の設計は変更されなくともよい。
上述の実施形態の技術は、船舶に搭載されたエンジンからの廃熱を必要とする様々な用途に好適に利用される。
100・・・・・・・・・・・・・・・バイナリ装置
101・・・・・・・・・・・・・・・過給機
102・・・・・・・・・・・・・・・エンジン
111・・・・・・・・・・・・・・・ポンプ
112・・・・・・・・・・・・・・・蒸発部
113・・・・・・・・・・・・・・・膨張機
114・・・・・・・・・・・・・・・凝縮器
140・・・・・・・・・・・・・・・加熱部ユニット
141・・・・・・・・・・・・・・・バッフル部材
151,153,154・・・・・・・バッフル部材

Claims (6)

  1. 作動媒体を、過給機からエンジンへ供給される過給空気との熱交換の下で加熱する加熱部ユニットであって、
    前記過給機から前記エンジンへの前記過給空気の流路を形成しているケーシング内に配置された加熱部と、
    前記加熱部と前記ケーシングの内面との間の空隙を通過してしまう前記過給空気の流れを抑制するバッフル部材と、を備えている
    加熱部ユニット。
  2. 前記バッフル部材は、前記過給空気の流れ方向における前記加熱部の上流端と前記ケーシングの前記内面との間に配置されている
    請求項1に記載の加熱部ユニット。
  3. 前記バッフル部材は、平板部材によって構成されている
    請求項1又は2に記載の加熱部ユニット。
  4. 作動媒体を、過給機からエンジンへ供給される過給空気との熱交換の下で加熱する加熱部を有する加熱部ユニットの取付方法であって、
    前記過給機から前記エンジンへの前記過給空気の流路を形成しているケーシング内に前記加熱部を固定することと、
    前記ケーシングの内面と前記加熱部との間の空隙の幅を狭めるように、又は、前記空隙を塞ぐように、バッフル部材を前記ケーシング内に固定することと、を備えている
    加熱部ユニットの取付方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱部ユニットを備えるバイナリ装置であって、
    前記作動媒体を前記加熱部ユニットに供給するポンプと、
    前記加熱部ユニットで加熱された前記作動媒体の膨張作用によって駆動される膨張機と、
    前記膨張機によって駆動される発電機と、
    前記膨張機で仕事をした前記作動媒体を凝縮器とを備えている
    バイナリ装置。
  6. 請求項5に記載のバイナリ装置を備えている船舶。
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