[go: up one dir, main page]

JP2013160469A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013160469A
JP2013160469A JP2012023643A JP2012023643A JP2013160469A JP 2013160469 A JP2013160469 A JP 2013160469A JP 2012023643 A JP2012023643 A JP 2012023643A JP 2012023643 A JP2012023643 A JP 2012023643A JP 2013160469 A JP2013160469 A JP 2013160469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
fin
case
heat exchanger
stainless steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012023643A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiko Ishiguro
文彦 石黒
Masao Iguchi
雅夫 井口
Hidefumi Mori
英文 森
Fuminobu Enoshima
史修 榎島
Tomonori Sasaki
智則 佐々木
Kazuo Katayama
和雄 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2012023643A priority Critical patent/JP2013160469A/ja
Priority to PCT/JP2013/050225 priority patent/WO2013118527A1/ja
Publication of JP2013160469A publication Critical patent/JP2013160469A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/24Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely
    • F28F1/32Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely the means having portions engaging further tubular elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/08Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being otherwise bent, e.g. in a serpentine or zig-zag
    • F28D7/082Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being otherwise bent, e.g. in a serpentine or zig-zag with serpentine or zig-zag configuration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/08Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of metal
    • F28F21/081Heat exchange elements made from metals or metal alloys
    • F28F21/082Heat exchange elements made from metals or metal alloys from steel or ferrous alloys
    • F28F21/083Heat exchange elements made from metals or metal alloys from steel or ferrous alloys from stainless steel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D2021/0019Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
    • F28D2021/008Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for vehicles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2265/00Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction
    • F28F2265/26Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction for allowing differential expansion between elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】チューブとフィンとの熱膨張差によるチューブとフィンとのろう付け箇所の損傷を防止することができる熱交換器の提供にある。
【解決手段】互い並列に配置される複数の直管部16を備え、作動流体を通すチューブ12と、複数の直管部16が挿入される複数の通孔25を備え、複数の直管部16にろう付けにより支持されるフィン13と、を備え、フィン13の周囲の加熱流体と作動流体との熱交換を行う熱交換器11において、チューブ12およびフィン13はステンレス鋼により形成され、チューブ12を形成するステンレス鋼の線膨張率は、フィン13を形成するステンレス鋼の線膨張率より小さい
【選択図】 図1

Description

この発明は、熱交換器に関し、特に、作動流体を通すチューブと、チューブに固定された熱交換のためのフィンを備えた熱交換器に関する。
従来の熱交換器としては、例えば、特許文献1に開示されたアルミニウム−ステンレス製型の熱交換器が知られている。
特許文献1に開示されたアルミニウム−ステンレス製型の熱交換器は、ステンレス鋼により形成された熱媒管と、アルミニウム製のプレートフィンを備えている。
プレートフィンには熱媒管の数に対応する多数のカラーが形成されており、それぞれのカラーに挿入された複数の熱媒管は互いに平行となるように配置されている。
カラーに挿入された熱媒管はカラーとろう付けされている。
熱媒管の接続部側のプレートフィンには、ステンレス製のプレートフィンが設けられ、ステンレス製のプレートフィンの外側には熱媒管を接続するU字状のベンド管が熱媒管の接続にろう付けされている。
また、アルミニウム製のプレートフィンに形成された平面部にはステンレス製の板がろう付けされている。
実開平6−30678号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたアルミニウム−ステンレス製型の熱交換器では、アルミニウム製のプレートフィンにろう付けされた複数の熱媒管の温度が異なると、熱媒管毎に熱膨張に差が生じる。
このとき、プレートフィンにおける熱膨張差を生じた熱媒管の間の部位には熱膨張差に基づく引っ張りの応力が作用し、プレートフィンにおける熱膨張差を生じた熱媒管の間の部位や、熱媒管とカラーとのろう付け箇所に破断や亀裂が生じるという問題がある。
また、特許文献1に開示されたアルミニウム−ステンレス製型の熱交換器は、プレートフィンがアルミニウム製であるため耐熱性に問題があり、例えば、400℃以上の高温となる環境では使用不可能である。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、チューブにおける熱膨張差の発生によってチューブとフィンとのろう付け箇所やフィンの破断や亀裂を防止することができる熱交換器の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、互い並列に配置される複数の直管部を備え、作動流体を通すチューブと、前記複数の直管部が挿入される複数の通孔を備え、前記複数の直管部にろう付けにより支持されるフィンと、を備え、前記フィンの周囲の加熱流体と前記作動流体との熱交換を行う熱交換器において、前記チューブおよび前記フィンはステンレス鋼により形成され、前記チューブを形成するステンレス鋼の線膨張率は、前記フィンを形成するステンレス鋼の線膨張率より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、作動流体がチューブを通るとき、チューブおよびフィンを通じて加熱流体と熱交換が行われる。
作動流体と加熱流体との熱交換の際、複数の直管部において熱膨張差が生じる。
このチューブにおける熱膨張差により、フィンにおける直管部間の部位を引っ張ろうとする変形がチューブに生じても、フィンはチューブよりも線膨張率が大きいためフィンの変形に追従して変形することができる。
その結果、フィンにおける直管部間の部位や、チューブとフィンとのろう付け箇所に作用する応力が軽減され、フィンにおける直管部間の部位およびチューブとフィンとのろう付け箇所の損傷を防止することができる。
また、上記の熱交換器において、前記フィンおよび前記チューブを収容するケースを備え、前記チューブは、前記ケースの内部を通過するようにろう付けにより前記ケースに支持され、前記ケースは、ステンレス鋼に形成されるとともに、前記チューブの線膨張率は、前記ケースの線膨張率より小さい構成としてもよい。
この場合、チューブがケースよりも高温となる条件であっても、チューブとケースとの熱膨張差を小さくすることができ、チューブをケースに支持するろう付け箇所への応力を軽減することができる。
また、上記の熱交換器において、前記フィンおよび前記ケースは同一材料により形成されている構成としてもよい。
この場合、フィンとケースを同一材料にすることから、フィンとケースの材料を互いに異なる材料とする場合と比較すると、製造コストを抑制することができる。
また、上記の熱交換器において、前記ケースを形成するステンレス鋼の線膨張率は、前記フィンを形成するステンレス鋼の線膨張率より大きい構成としてもよい。
この場合、フィンがケースより高温になる条件であっても、フィンとケースとの熱膨張差を小さくすることができる。
従って、フィンとケースがろう付けされている場合であっても、フィンとケースとのろう付け箇所の損傷を防止することができる。
また、上記の熱交換器において、前記作動流体は、前記加熱流体との熱交換により液相から気相へ相変化する冷媒とする構成としてもよい。
この場合、冷媒は加熱流体との熱交換により液相から気相へ相変化するから、熱交換器を蒸気発生器として使用することができる。
本発明によれば、チューブとフィンとの熱膨張差によるチューブとフィンとのろう付け箇所の損傷を防止することができる熱交換器を提供することができる。
第1の実施形態に係る熱交換器の概要を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る熱交換器の要部を破断して示す縦断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る熱交換器について図面を参照して説明する。
本実施形態の熱交換器は、車両に搭載される車載用熱交換器であり、特に、車両に搭載された内燃機関としてのエンジンの廃熱を利用し、廃熱の熱エネルギーを機械的エネルギーに変換するランキンサイクル回路に設ける車載用熱交換器である。
図1に示す熱交換器11は、エンジンの燃焼ガス(図1の白抜矢印により示す)が流通する排気管10内に設置されている。
熱交換器11は、作動流体としての冷媒を通すチューブ12と、チューブ12にろう付けされた多数のフィン13と、チューブ12およびフィン13を収容するケース14を備えている。
本実施形態の作動流体は、熱交換器11において液相から気相へ相変化する公知の冷媒を用いている。
チューブ12は連続する一本の管であり、ケース14の上部からケース14の内部に水平方向へ通され、ケース14の内部および外部での折り返しが繰り返されて、ケース14の下部から外部へ通されている。
チューブ12は、ケース14の上部に位置する入口管部15と、ケース14内にて水平に配設された直管部16と、ケース14内で折り返される内部曲管部17と、ケース14の外部で折り返される外部曲管部18と、ケース14の下部に位置する出口管部19を備えている。
本実施形態では、ケース14内に複数の直管部16が上下方向に多段に配置されている。
直管部16のうち、冷媒が入口管部15または外部曲管部18から内部曲管部17へ流れる直管部16は、ケース14において燃焼ガスの下流側となる位置に配置されている。
また、冷媒が内部曲管部17から外部曲管部18又は出口管部19流れる直管部16は、ケース14において燃焼ガスの上流側となる位置に配置されている。
表1に示すように、本実施形態では、チューブ12はフェライト系ステンレス鋼(SUS430、線膨張率:10.8×10−6[1/K])により形成されている。
Figure 2013160469
ケース14は、天板20と底板21と一対の側板22、23を備えている。
一方の側板22にはチューブ12を挿通する複数の通孔24が形成され、他方の側板23は内部曲管部17と対向する。
ケース14は、チューブ12の直管部16、内部曲管部17を収容し、チューブ12およびフィン13を支持する。
本実施形態では、ケース14はオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304、線膨張率:17.3×10−6[1/K])により形成されている。
ケース14内に配置されるチューブ12の直管部16には、多数のフィン13が装着されている。
フィン13はオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304、線膨張率:17.3×10−6[1/K])により形成された金属板であり、フィン13には直管部16を挿通する複数の通孔25が形成されている。
ケース14の側板22、23間の燃焼ガスの流路は、多数のフィン13により仕切られ、フィン13の面は燃焼ガスの流れ方向に沿う。
互いに隣り合うフィン13の間には隙間が形成されており、この隙間に燃焼ガスが流通されることによりフィン13に燃焼ガスの熱を伝達し易くする。
図2を参照してチューブ12とケース14との固定、チューブ12とフィン13の固定およびフィン13とケース14との固定について説明する。
なお、図2では、チューブ12の入口管部15の一部、直管部16、内部曲管部17および外部曲管部18の一部を図示し、出口管部19および底板21は図示されない。
図2では、入口管部15と接続される上流側の直管部16には、内部曲管部17が接続されている。
内部曲管部17に接続される下流側の直管部16は、上流側の直管部16と並列に配置されて、ケース14の外側の外部曲管部18と接続されている。
側板22の通孔24に挿通したチューブ12と側板22との間には、ろう材が充填されている。
図2に示すように、ろう材が充填されたろう付け箇所Aにおいてチューブ12は側板22に固定されている。
フィン13の通孔25に挿入されたチューブ12の直管部16とフィン13との間にろう材が充填されている。
図2では、上流側の直管部16とフィン13とのろう付け箇所のうち、天板側となるろう付け箇所をろう付け箇所B1とし、下流側の直管部16側となるろう付け箇所をろう付け箇所B2している。
また、下流側の直管部16とフィン13とのろう付け箇所のうち、上流側の直管部16側となるろう付け箇所をろう付け箇所B3とし、ろう付け箇所B3と反対側となるろう付け箇所をろう付け箇所B4としている。
フィン13は、ろう材が充填されているろう付け箇所B1、B2において上流側の直管部16に固定されるとともに、ろう付け箇所B3、B4において下流側の直管部16に固定され、支持されている。
通孔25をバーリング加工により形成することから、図2に示すようにフィン13の通孔25の周囲には、バーリング加工時に形成される立ち上がり部26が設けられている。
フィン13に形成された立ち上がり部26は、フィン13をチューブ12に対して支持し易くするほか、互いに隣り合うフィン13の間の隙間を等間隔に設定し易くする。
直管部16とフィン13との間のろう材は、フィン13とチューブ12とを固定する機能ほか、フィン13とチューブ12の間の伝熱性能を向上する機能を有する。
フィン13は、互いに隣り合う通孔25間の部位13A、つまり、互いに隣り合う直管部16間の部位13Aを備えており、フィン13の部位13Aは、ろう付け箇所B2、B3間に形成されている部位でもある。
フィン13の上端はろう材を介して天板20に接合されており、フィン13の下端はろう材を介して底板21に接合されている。
図2に示すように、フィン13の上端と天板20とを接合するろう付け箇所Cではフィン13が天板20に固定されている。
なお、図示はされないが、フィン13の下端と底板21とを接合するろう付け箇所ではフィン13が底板21に固定されている。
天板20のろう付け箇所Cおよび底板21のろう付け箇所のろう材は、燃焼ガスの流通によるフィン13の振動を防止する機能を有する。
なお、各ろう付け箇所A、B1〜B4、Cにおいて用いたろう材は同じ材料であり、これらのろう材の機械的強度はチューブ12、フィン13およびケース14と比較して小さい。
次に、本実施形態に係る熱交換器11の作用について説明する。
車両に搭載されたエンジンが駆動される状態では、エンジンの燃焼ガスは排気管10を通り、熱交換器11を通過する。
熱交換器11を通過する燃焼ガスは、多数のフィン13の面に沿って流れ、フィン13は高温の燃焼ガスにより加熱される。
一方、熱交換器11のチューブ12には冷媒が流れており、冷媒はフィン13、チューブ12とフィン13を接合するろう材およびチューブ12を介して燃焼ガスと熱交換を行う。
チューブ12を通る冷媒は、入口管部15から熱交換器11の内部へ導入されるとき液相であるが、燃焼ガスとの熱交換により加熱されると、液相から気相へ相変化する。
気相に相変化した冷媒は、熱交換器11の内部から出て出口管部19を通る。
熱交換器11の各部は、高温の燃焼ガスの熱を受けて熱膨張する。
チューブ12は、フィン13を形成するオーステナイト系ステンレス鋼よりも線膨張率の小さいフェライト系ステンレス鋼により形成されているから、フィン13よりも小さい熱膨張となる。
チューブ12では、熱交換により基本的に直管部16の長手方向への熱膨張よる変形が大きくなる。
また、チューブ12では、出口管部19に近い直管部16を通る冷媒は入口管部15に近い直管部16を通る冷媒と比較して温度が高い。
このため、チューブ12では出口管部19に近いほど熱膨張による変形が大きく入口管部15に近いほど熱膨張による変形が小さく、チューブ12は部位により熱膨張差を生じている。
作動流体と加熱流体との熱交換の際、図2に示すチューブ12の入口管部15に近い上流側の直管部16と、上流側の直管部16よりも出口管部19に近い下流側の直管部16において熱膨張差が生じる。
下流側の直管部16が上流側の直管部16よりも熱膨張が大きいと、下流側の直管部16が上流側の直管部16よりも長手方向に大きく伸びる。
これらの直管部16の熱膨張差は、フィン13におけるろう付け箇所B2、B3間の部位13Aを引っ張ろうとするが、フィン13はチューブ12よりも線膨張率が大きいため、フィン13における部位13Aはチューブ12の変形に追従して変形することができる。
その結果、フィン13における部位13Aや、ろう付け箇所B2、B3に作用する応力が軽減され、フィン13における部位13Aおよびろう付け箇所B2、B3における亀裂や破断を防止することができる。
なお、図2に示す直管部16以外の互いに隣り合う直管部16に熱膨張差が生じる場合は、同様に、フィン13における熱膨張差が生じた直管部16間の部位13Aが変形し、部位13Aや部位13A側のろう付け箇所における亀裂や破断は防止される。
一方、ケース14はフェライト系ステンレス鋼よりも線膨張率の大きいオーステナイト系ステンレスにより形成されているが、外気に冷やされるため、チューブ12とケース14との熱膨張差は小さい。
このため、チューブ12とケース14とのろう付け箇所Aにおける応力は軽減され、ろう付け箇所Aの損傷は防止される。
また、ケース14はフィン13と同じ材料により形成されているが、フィン13よりも温度が低いためフィン13との熱膨張差が生じる。
本実施形態に係る熱交換器は、以下の作用効果を奏する。
(1)作動流体と加熱流体との熱交換の際、入口管部15に近い直管部16と、この直管部16よりも出口管部19に近い直管部16において熱膨張差が生じ、フィン13における通孔25と通孔25の間の部位13Aを引っ張ろうとする変形がチューブ12に生じても、フィン13はチューブ12よりも線膨張率が大きいため、フィン13における部位13Aはチューブ12の変形に追従して変形する。その結果、フィン13における部位13Aや、ろう付け箇所B2、B3に作用する応力が軽減され、フィン13における部位13Aおよびろう付け箇所B2、B3の損傷を防止することができる。
(2)熱交換器のチューブ、フィン、ケースがステンレス鋼により形成されているので、耐熱性・耐食性にすぐれており、高温(約800℃)の燃焼ガスを加熱流体として用いることができる。このため、内燃機関がディーゼルエンジンやガソリンエンジンであってもエンジンの燃焼ガスを加熱流体として用いることができる。
(3)ケース14は、オーステナイト系ステンレス鋼に形成され、チューブ12はフェライト系ステンレス鋼により形成されるから、チューブ12はケース14よりも線膨張率より小さい。このため、チューブ12がケース14よりも高温となる条件であっても、チューブ12とケース14との熱膨張差を小さくすることができ、チューブ12をケース14に支持するろう付け箇所Aへの応力を軽減することができる。
(4)フィン13とケース14を同一材料により形成することから、フィン13とケース14を互いに異なる材料により形成する場合と比較すると、熱交換器11の製造コストを抑制することができる。
(5)作動流体としての冷媒は燃焼ガスとの熱交換により液相から気相へ相変化することから、熱交換器11をランキンサイクル回路の蒸気発生器として使用することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る熱交換器について説明する。
本実施形態の熱交換器は、ケースの材料が第1の実施形態と相違する。
本実施形態の熱交換器の構成は、ケースを形成する材料が異なる点を除き第1の実施形態と同一であり、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
表1に示すように、本実施形態の熱交換器11のケース14はチューブ12を形成している材料と同じフェライト系ステンレス鋼(SUS430、線膨張率:10.8×10−6[1/K])により形成されている。
従って、ケース14とチューブ12の熱膨張は同じであり、チューブ12とケース14の温度差が小さい場合には、チューブ12とケース14との熱膨張差を小さくすることができ、ろう付け箇所Aにおける応力を軽減することができる。
本実施形態の熱交換器11では、第1の実施形態の作用効果(1)〜(3)、(6)と同等の作用効果を奏する。
ケース14はチューブ12と同じフェライト系ステンレス鋼により形成されているのでオーステナイト系ステンレスよりも線膨張率が小さい。
従って、チューブ12とケース14の材料をオーステナイト系ステンレスとした場合と比較すると、チューブ12とケース14との熱膨張差を小さくすることができる。
また、チューブ12とケース14が同一材料により形成されることから、チューブ12とケース14を互いに異なる材料により形成する場合と比較すると、熱交換器11の製造コストを抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る熱交換器について説明する。
第3の実施形態の熱交換器は、チューブおよびフィンの材料が第1の実施形態と相違する。
本実施形態の熱交換器の構成は、チューブおよびフィンを形成する材料が異なる点を除き第1の実施形態と同一であり、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
表1に示すように、本実施形態の熱交換器11のチューブ12はマルテンサイト系ステンレス鋼(SUS410、線膨張率:10.1×10−6[1/K])により形成されている。
また、フィン13はフェライト系ステンレス鋼(SUS430、線膨張率:10.8×10−6[1/K])より形成されている。
そして、ケース14はオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304、線膨張率:17.3×10−6[1/K])により形成されている。
マルテンサイト系ステンレス鋼はフェライト系ステンレス鋼よりも線膨張率が小さく、フェライト系ステンレス鋼はオーステナイト系ステンレス鋼より線膨張率が小さい。
つまり、チューブ12、フィン13、ケース14の順で線膨張率が大きくなるように材料が設定されている。
従って、チューブ12における互いに隣り合う直管部16に熱膨張差が生じても、第1の実施形態と同様に、フィン13における部位13Aや、部位13A側のろう付け箇所における亀裂や破断を防止することができる。
また、フィン13とケース14との熱膨張差を小さくすることができ、ろう付け箇所Cにおける応力を軽減することができる。
本実施形態の熱交換器11では、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)、(5)と同等の作用効果を奏する。
また、チューブ12よりも線膨張率が大きく高温となるフィン13はチューブ12よりも大きく熱膨張し、フィン13はチューブ12以上に変形する。
さらに、フィン13よりも線膨張率が大きい材料により形成されるケース14は、フィン13とケース14との熱膨張差を小さくすることができる。
従って、フィン13とケース14がろう付けされている場合であっても、フィン13とケース14とのろう付け箇所Cの損傷を防止することができる。
なお、上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態では、オーステナイト系ステンレス鋼として、SUS304を用いたが、SUS316、SUS316Lを用いてもよい。
○ 上記の実施形態では、ケースとフィンとろう付けにより互いに固定する構成としたが、必ずしもケースとフィンを固定しなくてもよい。この場合、フィンの振動防止の対策が別の手段により講じられていることが好ましい。
○ 上記の実施形態では、作動流体として熱交換により相変化する冷媒を用いたが、作動流体は相変化する冷媒に限定されない。作動流体は、例えば、加熱流体と熱交換されても液相を保つ流体を用いてもよい。また、加熱流体は燃焼ガスに限らず、熱交換により作動流体を加熱することができる流体であればよく気体に限らず液体であってもよい。
○ 上記の実施形態では、熱交換器をランキンサイクル回路に用いる熱交換器としたが、本発明の熱交換器はランキンサイクル回路以外の熱交換器として使用することができる。また、上記の実施形態では熱交換器を車載用熱交換器としたが、車載用熱交換器に限定されず、例えば、地上に設置される熱交換器であってもよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、チューブの材料としてフィライト系ステンレス鋼を用い、フィンの材料としてオーステナイト系ステンレス鋼を用いたが、この材料の組み合わせ以外の組み合わせでもよい。例えば、チューブの材料をマルテンサイト系ステンレス鋼とし、フィン(およびケース)の材料をオーステナイト系ステンレス鋼としてもよい。チューブおよびフィンの材料が少なくともステンレス鋼であって、チューブがフィンよりも線膨張率が小さくなる材料の組み合わせであればよい。
10 排気管
11 熱交換器
12 チューブ
13 フィン
13A 部位
14 ケース
15 入口管部
16 直管部
17 内部曲管部
18 外部曲管部
19 出口管部
20 天板
21 底板
22、23 側板
24、25 通孔
26 立ち上がり部
A、B1、B2、B3、B4、C ろう付け箇所

Claims (5)

  1. 互い並列に配置される複数の直管部を備え、作動流体を通すチューブと、
    前記複数の直管部が挿入される複数の通孔を備え、前記複数の直管部にろう付けにより支持されるフィンと、を備え、
    前記フィンの周囲の加熱流体と前記作動流体との熱交換を行う熱交換器において、
    前記チューブおよび前記フィンはステンレス鋼により形成され、
    前記チューブを形成するステンレス鋼の線膨張率は、前記フィンを形成するステンレス鋼の線膨張率より小さいことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記フィンおよび前記チューブを収容するケースを備え、
    前記チューブは、前記ケースの内部を通過するようにろう付けにより前記ケースに支持され、
    前記ケースは、ステンレス鋼に形成されるとともに、
    前記チューブを形成するステンレス鋼の線膨張率は、前記ケースを形成するステンレス鋼の線膨張率より小さいことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記ケースおよび前記フィンは同一材料により形成されていることを特徴とする請求項2記載の熱交換器。
  4. 前記ケースを形成するステンレス鋼の線膨張率は、前記フィンを形成するステンレス鋼の線膨張率より大きいことを特徴とする請求項2記載の熱交換器。
  5. 前記作動流体は、前記加熱流体との熱交換により液相から気相へ相変化する冷媒とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の熱交換器。
JP2012023643A 2012-02-07 2012-02-07 熱交換器 Withdrawn JP2013160469A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012023643A JP2013160469A (ja) 2012-02-07 2012-02-07 熱交換器
PCT/JP2013/050225 WO2013118527A1 (ja) 2012-02-07 2013-01-09 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012023643A JP2013160469A (ja) 2012-02-07 2012-02-07 熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013160469A true JP2013160469A (ja) 2013-08-19

Family

ID=48947296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012023643A Withdrawn JP2013160469A (ja) 2012-02-07 2012-02-07 熱交換器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2013160469A (ja)
WO (1) WO2013118527A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019113292A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 株式会社ノーリツ 熱交換器およびその製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6364992B2 (ja) * 2014-06-19 2018-08-01 新日鐵住金株式会社 フィンチューブ
CN106346153B (zh) * 2016-11-01 2018-06-19 中国兵器科学研究院宁波分院 一种斯特林发动机用不锈钢冷却器的制造方法
JP7004208B2 (ja) * 2017-12-26 2022-02-04 株式会社ノーリツ 熱交換器の製造方法
US11536521B2 (en) * 2018-02-23 2022-12-27 Unison Industries, Llc Heat exchanger assembly with a manifold additively manufactured onto a core and method of forming

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002106970A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Toho Gas Co Ltd 潜熱回収用熱交換器及びこれを備えた燃焼機器
JP2005055153A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Toyota Motor Corp 熱交換器
JP2006046757A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Babcock Hitachi Kk 耐食性を有するフィン付き伝熱管及び排ガス加熱装置
JP2006105464A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Toyota Motor Corp 熱交換器及び熱交換装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019113292A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 株式会社ノーリツ 熱交換器およびその製造方法
JP7004207B2 (ja) 2017-12-26 2022-01-21 株式会社ノーリツ 熱交換器およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013118527A1 (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BRPI0807410A2 (pt) Trocador de calor e método
US8136578B2 (en) Heat exchanger for EGR-gas
US20070017661A1 (en) Heat exchanger
JP4246749B2 (ja) 1缶式複合熱源機
WO2013118527A1 (ja) 熱交換器
CN104729154A (zh) 热交换器
JP2020016418A (ja) 熱交換器およびこれを備えた温水装置
WO2007005479A1 (en) Heat exchanger with dimpled tube surfaces
JP2017194261A (ja) 熱交換器
JP2007155321A (ja) 回収熱交換器のような小型の高温熱交換器
CN104735988B (zh) 热风烘炉
JP2012137251A (ja) 多管式熱交換器
JP2014070849A (ja) 熱交換器
JP3845565B2 (ja) 熱交換器
JP4270661B2 (ja) 多管式のegrガス冷却装置およびその製造方法
JPH10500203A (ja) プレート型熱交換器
JP6099003B2 (ja) 熱交換器およびこれを備えた温水装置
JP2010223060A (ja) 熱交換器ならびに排気熱回収装置
WO2014054412A1 (ja) 熱交換器
CN115667829A (zh) 具有在两个分隔壁的接合区域上的加强元件的用于内燃机的热交换器和具有热交换器的内燃机
US20220034603A1 (en) A heat exchanger
CN216048370U (zh) 燃气热水装置与热交换器
JP5829597B2 (ja) フィンチューブ式熱交換装置
EP4023998B1 (en) A tube for a heat exchanger
EP4023991A1 (en) A tube for a heat exchanger

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150119

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20150317