JP2020181073A - 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents
膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020181073A JP2020181073A JP2019083707A JP2019083707A JP2020181073A JP 2020181073 A JP2020181073 A JP 2020181073A JP 2019083707 A JP2019083707 A JP 2019083707A JP 2019083707 A JP2019083707 A JP 2019083707A JP 2020181073 A JP2020181073 A JP 2020181073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- film
- antireflection film
- resistant antireflection
- high heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Abstract
Description
前記反射防止膜が高耐熱反射防止膜として設けられ、
前記レンズの表面には、前記高耐熱反射防止膜の表面形状を制御して前記高耐熱反射防止膜の光学的性能を調整するための凹凸部が設けられることを特徴とする。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。なお、以下で説明する図1および図2において複数のレンズについてはハッチングを省略している。
高耐熱反射防止膜30の組成を含有する塗布液を準備する。塗布液で使用される溶媒はたとえば、テトロヒドラフラン(tetrahydrofuran:THF)や、N,N−ジメチルホルムアミド(N,N-dimethylformamide:DMF)である。溶媒は、これらの物質に限定されない。溶媒は水でもよい。溶媒が有機溶媒である場合、好ましい有機溶媒の沸点は30℃〜250℃である。有機溶媒の沸点が低すぎる場合、有機溶媒の揮発速度が速すぎる。そのため、高耐熱反射防止膜30の膜厚が均一になりにくい。一方、有機溶媒の沸点が高すぎると、有機溶媒が揮発しにくい。そのため、高耐熱反射防止膜30が形成されにくい。好ましい有機溶媒の沸点は50℃〜150℃である。
塗布液の粘度及び表面張力は、低い方が好ましい。塗布液の好ましい粘度は10(mPa・s)以下であり、更に好ましくは1(mPa・s)以下である。塗布液の好ましい表面張力は70(mN/m)以下であり、更に好ましくは20(mN/m)以下である。レンズ13(あるいは、14−17も)を挟持した挟持部材を塗布液で満たされたディップ槽から引き上げるときに、挟持部材から塗布液を速やかに排出するためである。塗布液の粘度および表面張力の物性を制御するために、塗布液に界面活性剤などを添加してもよい。
これにより高耐熱反射防止膜30が形成される。
このような構成により、高耐熱反射防止膜30は、柔軟性および可撓性を有するとともに耐熱性に優れたものとなり、その結果、高温時における高耐熱反射防止膜のひび割れ等を防止できる。この場合、特に、空気層(空隙)33は、隣り合う無機粒子31,31間に形成されているため、高耐熱反射防止膜30が形成されているレンズ13(あるいは、14−17も)が温度変化によって膨張したり収縮したりしても、高耐熱反射防止膜30がそれに追随できる。そのため、高耐熱反射防止膜30が破壊されてしまうことを防止できる。
(OR1)nSi(R2)4−n (n=1〜4) ・・・(1)
(式中、R1はメチル基又はエチル基を示す。R2は非加水分解性の有機基を示す。)
(1)レンズ13(あるいは、14−17も)上に、電解質ポリマー溶液または微粒子分散液のいずれかを接触または塗布する工程により、電解質ポリマー62または微粒子63の層を形成する(図4(a))。
(2)電解質ポリマー溶液を接触または塗布させた後のレンズ13(あるいは、14−17も)上に該電解質ポリマー溶液の電解質ポリマーと反対電荷を有する微粒子の分散液を接触または塗布する工程、または微粒子分散液を接触または塗布させた後のプラスチック基材上に該微粒子分散液の微粒子と反対電荷を有する電解質ポリマーの溶液を接触または塗布する工程により、微粒子63または電解質ポリマー62の層を形成する(図4(b))。
(3)電解質ポリマー溶液または微粒子を接触または塗布させた後のレンズ13(あるいは、14−17も)上に、アルコール性シリカゾル生成物65を接触または塗布する工程により、アルコール性シリカゾル生成物65を介してレンズ13(あるいは、14−17も)と微粒子63、および微粒子63同士を結合させる(図4(c))。
このような構成により、高耐熱反射防止膜30Aは、柔軟性および可撓性を有するとともに耐熱性に優れたものとなり、その結果、高温時における高耐熱反射防止膜のひび割れ等を防止できる。この場合、特に、空隙64の存在により、高耐熱反射防止膜30Aが形成されているレンズ13(あるいは、14−17も)が温度変化によって膨張したり収縮したりしても、高耐熱反射防止膜30Aがそれに追随できる。そのため、高耐熱反射防止膜30Aが破壊されてしまうことを防止できる。
なお、上述のような高耐熱反射防止膜30、30Aは、125℃以上の耐熱性を有するとともに、樹脂のレンズ13(あるいは、14−17も)の熱膨張率に近い熱膨張率を有するものを選択することが好ましい。
図9の(a)〜図9の(d)に示される凹凸部80は、レンズ13(14−17)の表面から突出する凸部80A,80B,80C,80Dを有する。この場合、凹凸部80の凹部は、レンズ13(14−17)の表面によって形成されることになる。具体的には、図9の(a)に示される凸部80Aは円柱または四角柱として形成され、図9の(b)に示される凸部80Bは砲弾状に形成され、図9の(c)に示される凸部80Cは円錐状に形成される。また、図9の(d)に示される凸部80Dは、正方形の上端面80Daと、正方形の下端面80Dbと、上端へ向けて先細るテーパ状の側面80Dcとを有する角柱状に形成される。
12 鏡筒
13,14,15,16,17 レンズ(膜付きレンズ)
30 高耐熱反射防止膜
30a 凸部
50A 撥水膜
50B 親水膜
80 凹凸部
300 カメラモジュール
Claims (9)
- 鏡筒に設けられるとともに、その表面上に反射防止膜が形成されて成る膜付きレンズであって、
前記反射防止膜が高耐熱反射防止膜として設けられ、この高耐熱反射防止膜は、当該高耐熱反射防止膜中の体積率が5〜74%である複数の無機粒子と、隣り合う前記無機粒子の間に形成され、体積率が65%以下である空気層と、前記無機粒子または前記無機粒子および前記空気層をバインディングし、前記無機粒子よりも低いヤング率を有し、体積率が5〜95%である、有機化合物、無機化合物および無機高分子のいずれかと、を備え、
前記レンズの表面には、前記高耐熱反射防止膜の表面形状を制御して前記高耐熱反射防止膜の光学的性能を調整するための凹凸部が設けられることを特徴とする膜付きレンズ。 - 鏡筒に設けられるとともに、その表面上に反射防止膜が形成されて成る膜付きレンズであって、
前記反射防止膜が高耐熱反射防止膜として設けられ、この高耐熱反射防止膜は空隙を有する微粒子積層薄膜からなり、この微粒子積層薄膜は、電解質ポリマーと微粒子とが交互に吸着されてレンズに積層状態で結合されており、
前記レンズの表面には、前記高耐熱反射防止膜の表面形状を制御して前記高耐熱反射防止膜の光学的性能を調整するための凹凸部が設けられることを特徴とする膜付きレンズ。 - 前記高耐熱反射防止膜の表面は、前記レンズの表面の前記凹凸部の形状にほぼ沿う凹凸形態を有し、この凹凸形態を構成する凸部同士の頂点間距離の平均値が100〜400nmとなるように前記レンズの表面の前記凹凸部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の膜付きレンズ。
- 前記高耐熱反射防止膜の表面は、前記レンズの表面の前記凹凸部の形状にほぼ沿う凹凸形態を有し、この凹凸形態を構成する凸部の高さの平均値が30〜120nmとなるように前記レンズの表面の前記凹凸部が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の膜付きレンズ。
- 前記高耐熱反射防止膜の表面は、前記レンズの表面の前記凹凸部の形状にほぼ沿う凹凸形態を有し、この凹凸形態を構成する凸部同士の頂点間距離の平均値をP、凸部の高さの平均値をHとすると、H/Pが0.3〜1.3となるように前記レンズの表面の前記凹凸部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の膜付きレンズ。
- 前記反射防止膜上に撥水膜または親水膜が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の膜付きレンズ。
- 前記撥水膜または前記親水膜は、前記高耐熱反射防止膜の表面の前記凹凸形態にほぼ沿う形状を成して設けられることを特徴とする請求項6に記載の膜付きレンズ。
- 複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられたレンズ群と、このレンズ群が収納される鏡筒とを備えるレンズユニットであって、
前記レンズ群を構成するレンズの少なくとも1つが請求項1から7のいずれか1項に記載の膜付きレンズであることを特徴とするレンズユニット。 - 請求項8に記載のレンズユニットを備えることを特徴とするカメラモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019083707A JP2020181073A (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019083707A JP2020181073A (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020181073A true JP2020181073A (ja) | 2020-11-05 |
Family
ID=73023463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019083707A Pending JP2020181073A (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020181073A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112558268A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-03-26 | 协益电子(苏州)有限公司 | 一种加快雾气消散的镜头结构 |
US20240094527A1 (en) * | 2022-09-20 | 2024-03-21 | Calin Technology Co., Ltd. | Defog lens for vehicles |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001166104A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-06-22 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜、偏光板、及びそれを用いた画像表示装置 |
JP2006208726A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学機能シート |
JP2015075691A (ja) * | 2013-10-10 | 2015-04-20 | 日立化成株式会社 | 低屈折率膜及びその製造方法、反射防止膜及びその製造方法、並びに低屈折率膜用コーティング液セット |
JP2016040627A (ja) * | 2015-11-20 | 2016-03-24 | 日立マクセル株式会社 | 反射防止膜及びそれを備えた光学部材 |
JP2018146937A (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-20 | マクセルホールディングス株式会社 | 光学素子 |
-
2019
- 2019-04-25 JP JP2019083707A patent/JP2020181073A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001166104A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-06-22 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜、偏光板、及びそれを用いた画像表示装置 |
JP2006208726A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学機能シート |
JP2015075691A (ja) * | 2013-10-10 | 2015-04-20 | 日立化成株式会社 | 低屈折率膜及びその製造方法、反射防止膜及びその製造方法、並びに低屈折率膜用コーティング液セット |
JP2016040627A (ja) * | 2015-11-20 | 2016-03-24 | 日立マクセル株式会社 | 反射防止膜及びそれを備えた光学部材 |
JP2018146937A (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-20 | マクセルホールディングス株式会社 | 光学素子 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112558268A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-03-26 | 协益电子(苏州)有限公司 | 一种加快雾气消散的镜头结构 |
US20240094527A1 (en) * | 2022-09-20 | 2024-03-21 | Calin Technology Co., Ltd. | Defog lens for vehicles |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11553120B2 (en) | Optical element, optical system, and image pickup apparatus | |
JP7092788B2 (ja) | レンズユニット | |
JP7296696B2 (ja) | 広角レンズユニットおよびカメラモジュール | |
US10908319B2 (en) | Antireflection film, and optical member and optical apparatus each using the antireflection film | |
JP6903994B2 (ja) | 光学素子及びその製造方法 | |
JP2007183366A (ja) | 防塵性光透過性部材及びその用途、並びにその部材を具備する撮像装置 | |
US20070053062A1 (en) | Optical part and projection type display apparatus using same | |
JP7471892B2 (ja) | 光学部材及び光学部材の製造方法 | |
JP7343334B2 (ja) | レンズユニットおよびカメラモジュール | |
JP6910184B2 (ja) | 広角レンズユニットおよび車載カメラ | |
WO2019058742A1 (ja) | 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール | |
JP2024174992A (ja) | 積層体及び積層体の製造方法 | |
JP2015231216A (ja) | 光学ユニット及び車載用撮像装置 | |
JP2020181073A (ja) | 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール | |
JP4760237B2 (ja) | 光学部品及びそれを用いた投射型画像表示装置 | |
JP2010217443A (ja) | 反射防止膜及びこれを有する光学部品、並びに前記光学部品を有する交換レンズ及び撮像装置 | |
JP6877866B2 (ja) | 反射防止膜を有する光学部材及びその反射防止膜の製造方法 | |
CN108572404B (zh) | 光学构件、摄像设备和光学构件的制造方法 | |
JP2009175671A (ja) | 微細構造体用反射防止膜及びその製造方法 | |
JP2019159174A (ja) | 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール | |
JP2020122912A (ja) | 膜付きレンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール | |
JP7378924B2 (ja) | 光学素子、その製造方法、撮像装置、および光学機器 | |
US12366683B2 (en) | Lens unit having glass lens and combined resin lens | |
JP2020154014A (ja) | 反射防止膜及びその製造方法、及びそれを用いた光学部材 | |
WO2025142141A1 (ja) | 液状組成物、膜、光学部品、光学装置、及び光学装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20211022 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220328 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230221 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20231107 |