JP2020163631A - 樹脂フィルム、積層体及び包装製品 - Google Patents
樹脂フィルム、積層体及び包装製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020163631A JP2020163631A JP2019064652A JP2019064652A JP2020163631A JP 2020163631 A JP2020163631 A JP 2020163631A JP 2019064652 A JP2019064652 A JP 2019064652A JP 2019064652 A JP2019064652 A JP 2019064652A JP 2020163631 A JP2020163631 A JP 2020163631A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin film
- resin
- biomass
- density polyethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
図1は、本発明の樹脂フィルム10の一例を示す断面図である。樹脂フィルム10は、第1層11と、第2層12とを備える。第1層11は、樹脂フィルム10の一方の最外層を構成している。第1層11と、第2層12とは、直接積層されている。
バイオマス由来のポリエチレン(以下、バイオマスポリエチレンとも称する)の原料となるバイオマス由来のエチレンの製造方法は、特に限定されず、従来公知の方法により得ることができる。以下、バイオマス由来のエチレンの製造方法の一例を説明する。
バイオマスポリエチレンは、バイオマス由来のエチレンを含むモノマーが重合してなるものである。バイオマス由来のエチレンには、上記の製造方法により得られたものを用いることが好ましい。原料であるモノマーとしてバイオマス由来のエチレンを用いているため、重合されてなるポリエチレンはバイオマス由来となる。バイオマスポリエチレンが、バイオマス由来の低密度ポリエチレンである場合は、バイオマス由来のエチレンを用いて、上記重合方法により重合したポリエチレンである。なお、ポリエチレンの原料モノマーは、バイオマス由来のエチレンを100質量%含むものでなくてもよい。
第1層は、樹脂フィルムの少なくとも一方の最外層を構成している。これにより、包装製品の開口性を向上することができる。
第2層は、バイオマス由来のポリエチレンを含んでもよい。これにより、化石燃料の使用量をより削減することができる。第2層におけるバイオマス由来のポリエチレンの含有量は、30質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが更に好ましい。これにより、化石燃料の使用量をより削減することができる。
第3層は、樹脂フィルムの他方の最外層を構成している。これにより、積層体を構成した際に他層との密着性を向上することができる。
熱可塑性樹脂層は、いずれか2層をラミネートにより貼合するために形成される層である。熱可塑性樹脂層は、従来公知の方法、例えば溶融押出しラミネート法やサンドラミネート法により形成することができる。熱可塑性樹脂層の材料としては、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、又は環状ポリオレフィン系樹脂、又はこれら樹脂を主成分とする共重合樹脂、変性樹脂、又は、混合体(アロイを含む)を用いることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−ポリプロピレンのランダムもしくはブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−マレイン酸共重合体、アイオノマー樹脂、また、層間の密着性を向上させるために、上記したポリオレフィン系樹脂を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂等を用いることができる。また、ポリオレフィン樹脂に、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、又は、共重合した樹脂等を用いることができる。これらの材料は、一種単独又は二種以上を組み合わせて使用することができる。環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリノルボネン等の環状ポリオレフィン等を用いることができる。これらの樹脂は、単独又は複数を組み合せて使用できる。
本発明の樹脂フィルムの製造方法は、特に限定されず、従来公知の方法により製造することができる。樹脂フィルムは、共押出成形されてなることが好ましく、共押出成形が、Tダイ法又はインフレーション法により行われることがより好ましい。
図7は、本発明の積層体20の一例を示す断面図である。積層体20は、図7に示すように、上記樹脂フィルム10と、基材層21とを含む。積層体が、上記樹脂フィルムを備えることにより、包装製品の開口性を向上することができる。また、上記樹脂フィルムの第1層は、積層体の少なくとも一方の最外層を構成していてもよい。
基材層は、少なくとも1種の樹脂材料を含む。樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体等のポリエステル、ナイロン6及びナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール及びポリビニルピロリドン(PVP)等のビニル樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート及びポリメチルメタアクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)及びセルロースアセテートブチレート(CAB)等のセルロース樹脂、ポリスチレン(PS)等のスチレン樹脂及びこれらの塩素化樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリオレフィン、ポリエステル及びポリアミドが好ましく、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、並びにナイロン6及びナイロン6,6がより好ましい。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」と「メタアクリル」の両方を包含することを意味する。また、「(メタ)アクリレート」とは「アクレート」と「メタアクレート」の両方を包含することを意味する。
積層体は、上記の層以外に、その他の層を少なくとも1層有してもよい。その他の層を2層以上有する場合、それぞれが、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。その他の層は、基材層又は樹脂フィルムの上に、形成することができる。その他の層としては、例えば、印刷層や接着層を挙げることができる。印刷層は、従来公知の顔料や染料を用いて形成することができ、その形成方法は特に限定されない。また、接着層は、いずれか2層をラミネートにより貼合するために形成される、接着剤層又は接着樹脂層である。
積層体の製造方法は特に限定されず、溶融押出ラミネート法、ドライラミネート法、サンドラミネート法等の従来公知の方法を用いて製造することができる。例えば、溶融押出ラミネート法により、基材層上に樹脂フィルムを押出成形して積層体を製造することができる。
包装製品は、上記積層体を含む。また、包装製品は、上記樹脂フィルムが備える第1層が、包装製品の最内面に位置するものであってもよい。最内面とは、包装製品において、包装製品に収容される内容物側に位置する面である。
・装置:HLC(登録商標)−8321GPC/HT型高温ゲル浸透クロマトグラフ(東ソー(株)製)
・カラム:TSKgel GMH6−HT(ID7.5mm×300mm)×2本+TSKgel GMH6−HTL(ID7.5×300mm)×2本(東ソー(株)製)
・カラム温度:140℃
・移動相:o−ジクロロベンゼン(0.025質量%のジブチルヒドロキシトルエン(BHT)含有)
・流量:1.0mL/min.
・試料濃度:0.10%(W/V)
・注入量:0.4mL
・検出器:示差屈折計(RI)
・カラム校正:標準ポリスチレン(単分散ポリスチレン、東ソー(株)製)
・分子量校正:単純ポリスチレン換算
第1層を構成する樹脂(樹脂1A)として、100質量部の化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレン(石化LLDPE、(株)プライムポリマー社製、商品名:UZ2010L、密度:922kg/m3、MFR:2.2g/10分、バイオマス度:0%)を溶融した。
第2層を構成する樹脂として、2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。第2層を構成する第1の樹脂(樹脂2A)としては、50質量部のバイオLDPEを用いた。第2層を構成する第2の樹脂(樹脂2B)としては、50質量部の化石由来の低密度ポリエチレン(石化LDPE、(株)宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名:F224N、密度:0.924kg/m3、MFR2.0、バイオマス度0%)を用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は922kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は23.8%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
第3層を構成する樹脂として、2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。第3層を構成する第1の樹脂(樹脂3A)としては、80質量部の石化LLDPEを用いた。第3層を構成する第2の樹脂(樹脂3B)としては、20質量部のバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレン(バイオLLDPE、ブラスケム社製、商品名:SLL−118、密度:916kg/m3、MFR:1.0g/10分、バイオマス度87%)を用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は920kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は51.85%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
第2層及び第3層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂2Aとしては、50質量部のバイオLDPEを用いた。樹脂2Bとしては、50質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂3Aとしては、80質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂3Bとしては、20質量部のバイオLLDPEを用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は921kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は28.1%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
第2層及び第3層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂2Aとしては、50質量部のバイオLDPEを用いた。樹脂2Bとしては、50質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂3Aとしては、80質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂3Aとしては、50質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂3Bとしては、50質量部のバイオLDPEを用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は921kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は35.6%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
第2層及び第3層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂2Aとしては、50質量部のバイオLDPEを用いた。樹脂2Bとしては、50質量部のバイオLLDPEを用いた。樹脂3Aとしては、80質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂3Bとしては、20質量部のバイオLDPEを用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は920kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は49.9%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
第1層及び第3層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂1A及び樹脂3Aとしては、80質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂1B及び樹脂3Bとしては、20質量部のバイオLLDPEを用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は920kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は56.2%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は8.4%であり、分散度は3.4であった。
第1層及び第3層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂1A及び樹脂3Aとしては、50質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂1B及び樹脂3Bとしては、50質量部のバイオLLDPEを用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は919kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は69.3%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は10.4%であり、分散度は4.4であった。
第1層、第2層及び第3層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂1A及び樹脂3Aとしては、50質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂1B及び樹脂3Bとしては、50質量部のバイオLLDPEを用いた。樹脂2Aとしては、50質量部のバイオLDPEを用いた。樹脂2Bとしては、50質量部の石化LLDPEを用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は921kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は32.5%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は8.4%であり、分散度は3.4であった。
第1層と、第2層と、第3層との層厚比を1:3:1にしたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。第1層及び第3層の厚さは26.0μmであり、第2層の厚さは78.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は920kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は57%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
樹脂フィルムの厚さを50.0μmにしたこと以外は、実施例10と同様にしてフィルムの作製、及びGPCの測定を行った。第1層及び第3層の厚さは10.0μmであり、第2層の厚さは30.0μmであった。樹脂フィルムの密度は920kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は57%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
樹脂フィルムの第3層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。第1層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは97.5μmであり、密度は919kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は63.3%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
第2層を構成する樹脂として、2種の樹脂を用いたこと以外は実施例12と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂2Aとしては、50質量部のバイオLDPEを用いた。樹脂2Bとしては、50質量部の石化LDPEを用いた。第1層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは97.5μmであり、密度は921kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は31.7%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は7.0%であり、分散度は2.8であった。
第1層を構成する樹脂として、2種の樹脂を用いたこと以外は実施例12と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂1Aとしては、80質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂1Bとしては、20質量部のバイオLDPEを用いた。第1層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは97.5μmであり、密度は919kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は69.1%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は8.4%であり、分散度は3.4であった。
第1層及び第2層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂1Aとしては、80質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂1Bとしては、20質量部のバイオLDPEを用いた。樹脂2Aとしては、50質量部のバイオLDPEを用いた。樹脂2Bとしては、50質量部の石化LDPEを用いた。第1層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは97.5μmであり、密度は919kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は37.5%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は8.4%であり、分散度は3.4であった。
第1層及び第3層を構成する樹脂として、それぞれ2種の樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂1A及び樹脂3Aとしては、20質量部の石化LLDPEを用いた。樹脂1A及び樹脂3Bとしては、80質量部のバイオLLDPEを用いた。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130.0μmであり、密度は918kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は82.3%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は12.4%であり、分散度は5.4であった。
樹脂1A及び樹脂3Aとして100質量部のバイオLLDPEを用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130μmであり、密度は918kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は91%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は13.7%であり、分散度は6.0であった。
樹脂2Aとして100質量部の石化LDPEを用いたこと以外は、比較例2と同様にして樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。第1層及び第3層の厚さは32.5μmであり、第2層の厚さは65.0μmであった。樹脂フィルムの厚さは130μmであり、密度は921kg/m3であった。樹脂フィルムのバイオマス度は43.5%であった。第1層の分子量30,000以下の領域の面積割合は13.7%であり、分散度は6.0であった。
11:第1層
12:第2層
13:熱可塑性樹脂層
14:第3層
15:熱可塑性樹脂層
20:積層体
21:基材層
30:包装袋
31:胴部
32:底部
Claims (13)
- 第1層と、第2層とを少なくとも備える樹脂フィルムであって、
前記第1層が、前記樹脂フィルムの少なくとも一方の最外層を構成し、
前記第1層と、前記第2層とが、直接又は熱可塑性樹脂層を介して積層され、
前記樹脂フィルムが、直鎖状低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを含み、
前記樹脂フィルムが、バイオマス由来のポリエチレンを含み、
JIS K 7252−1:2008に準拠して、前記第1層のGPCの測定から得た分子量分布曲線の分子量30,000以下の領域の面積割合が、全ピーク面積の12.0%以下である、樹脂フィルム。 - 前記第2層が、バイオマス由来のポリエチレンを含む、請求項1に記載の樹脂フィルム。
- 前記第2層が、低密度ポリエチレンを含む、請求項1又は2に記載の樹脂フィルム。
- 前記第2層が、バイオマス由来の低密度ポリエチレンを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。
- 前記第1層が、直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項1〜4に記載の樹脂フィルム。
- 前記第1層が、化石燃料由来のポリエチレンを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。
- 前記第1層の分散度が5.0以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。
- バイオマス度が5%以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。
- 前記樹脂フィルムが、第3層を更に備え、
前記第3層が、前記樹脂フィルムの他方の最外層を構成し、
前記第2層と、前記第3層とが、直接又は熱可塑性樹脂層を介して積層されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。 - 前記第3層が、直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項9に記載の樹脂フィルム。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の樹脂フィルムと、基材層とを含む、積層体。
- 請求項11に記載の積層体を含む、包装製品。
- 前記第1層が、前記包装製品の最内面に位置する、請求項12に記載の包装製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019064652A JP2020163631A (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | 樹脂フィルム、積層体及び包装製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019064652A JP2020163631A (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | 樹脂フィルム、積層体及び包装製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020163631A true JP2020163631A (ja) | 2020-10-08 |
Family
ID=72716567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019064652A Pending JP2020163631A (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | 樹脂フィルム、積層体及び包装製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020163631A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021045963A (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-25 | 三菱ケミカル株式会社 | 多層構造体 |
WO2022071417A1 (ja) | 2020-09-29 | 2022-04-07 | キッコーマン株式会社 | フラビン依存性乳酸デヒドロゲナーゼを含む組成物の安定性を向上する方法 |
WO2022071289A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
WO2022071263A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2022057262A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2022057260A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2022057264A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2022057267A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2023048894A (ja) * | 2021-09-28 | 2023-04-07 | 大日本印刷株式会社 | 積層体、包装材料及び包装容器 |
WO2023106270A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | 凸版印刷株式会社 | バリアフィルム、包装材料、包装容器及び包装製品 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0891341A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-04-09 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 多層中空容器 |
JP2014133337A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Dainippon Printing Co Ltd | バイオマス由来の樹脂層を備えた積層体 |
JP2014210366A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | 三井化学東セロ株式会社 | ポリエチレン系多層フィルム |
JP2017013504A (ja) * | 2016-07-29 | 2017-01-19 | 大日本印刷株式会社 | シーラントフィルム、並びにそれを用いた包装材及び包装袋 |
JP2017105197A (ja) * | 2016-12-22 | 2017-06-15 | 大日本印刷株式会社 | シーラントフィルム、並びにそれを用いた包装材及び包装袋 |
JP2018047703A (ja) * | 2017-10-03 | 2018-03-29 | 大日本印刷株式会社 | シーラントフィルム、並びにそれを用いた包装材及び包装袋 |
JP2018154055A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 藤森工業株式会社 | 積層体、ブリスター容器、及びプレススルーパッケージ |
-
2019
- 2019-03-28 JP JP2019064652A patent/JP2020163631A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0891341A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-04-09 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 多層中空容器 |
JP2014133337A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Dainippon Printing Co Ltd | バイオマス由来の樹脂層を備えた積層体 |
JP2014210366A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | 三井化学東セロ株式会社 | ポリエチレン系多層フィルム |
JP2017013504A (ja) * | 2016-07-29 | 2017-01-19 | 大日本印刷株式会社 | シーラントフィルム、並びにそれを用いた包装材及び包装袋 |
JP2017105197A (ja) * | 2016-12-22 | 2017-06-15 | 大日本印刷株式会社 | シーラントフィルム、並びにそれを用いた包装材及び包装袋 |
JP2018154055A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 藤森工業株式会社 | 積層体、ブリスター容器、及びプレススルーパッケージ |
JP2018047703A (ja) * | 2017-10-03 | 2018-03-29 | 大日本印刷株式会社 | シーラントフィルム、並びにそれを用いた包装材及び包装袋 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021045963A (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-25 | 三菱ケミカル株式会社 | 多層構造体 |
JP7533046B2 (ja) | 2019-09-13 | 2024-08-14 | 三菱ケミカル株式会社 | 多層構造体 |
WO2022071417A1 (ja) | 2020-09-29 | 2022-04-07 | キッコーマン株式会社 | フラビン依存性乳酸デヒドロゲナーゼを含む組成物の安定性を向上する方法 |
JP2022057264A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2022057262A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2022057260A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
WO2022071263A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2022057267A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP7497804B2 (ja) | 2020-09-30 | 2024-06-11 | アールエム東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
WO2022071289A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP7706231B2 (ja) | 2020-09-30 | 2025-07-11 | アールエム東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP7706232B2 (ja) | 2020-09-30 | 2025-07-11 | アールエム東セロ株式会社 | 熱融着性積層フィルム |
JP2023048894A (ja) * | 2021-09-28 | 2023-04-07 | 大日本印刷株式会社 | 積層体、包装材料及び包装容器 |
WO2023106270A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | 凸版印刷株式会社 | バリアフィルム、包装材料、包装容器及び包装製品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020163631A (ja) | 樹脂フィルム、積層体及び包装製品 | |
JP7584021B2 (ja) | 樹脂フィルム、積層体及び包装製品 | |
JP5742016B2 (ja) | ポリオレフィン複層樹脂フィルム | |
JP6413231B2 (ja) | チューブ容器 | |
JP6136272B2 (ja) | バイオマス由来の樹脂層を備えた積層体 | |
JP7594745B2 (ja) | 樹脂フィルム及びラミネートチューブ容器 | |
JP6860865B1 (ja) | 樹脂フィルム及び包装容器 | |
JP6443768B2 (ja) | バイオマス由来の樹脂層を有する積層体を備える包装製品 | |
JP2018001612A (ja) | ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品 | |
JP7015460B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品 | |
JP7375320B2 (ja) | 積層体、蓋材及び蓋付容器 | |
JP2017226849A (ja) | ポリオレフィン樹脂フィルム | |
JP2020163634A (ja) | 樹脂フィルム、積層体、蓋材および蓋付き容器 | |
JP2019094509A (ja) | ポリオレフィン樹脂フィルム | |
JP6924394B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品 | |
JP2021062632A (ja) | ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品 | |
JP6024812B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂フィルム | |
JP7706232B2 (ja) | 熱融着性積層フィルム | |
JP7240646B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品 | |
JP2018165056A (ja) | ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびその製造方法ならびに該積層体を備える包装製品 | |
WO2022071289A1 (ja) | 熱融着性積層フィルム | |
JP2022057262A (ja) | 熱融着性積層フィルム | |
JP2022057264A (ja) | 熱融着性積層フィルム | |
JP2016210511A (ja) | ポリオレフィン樹脂フィルム | |
JP2024102163A (ja) | ポリオレフィン樹脂層を備える積層体およびそれを備える包装製品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221209 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230125 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230425 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250602 |