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JP2020161974A - Pinダイオードの駆動回路及び閾値決定方法 - Google Patents

Pinダイオードの駆動回路及び閾値決定方法 Download PDF

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JP2020161974A JP2019059158A JP2019059158A JP2020161974A JP 2020161974 A JP2020161974 A JP 2020161974A JP 2019059158 A JP2019059158 A JP 2019059158A JP 2019059158 A JP2019059158 A JP 2019059158A JP 2020161974 A JP2020161974 A JP 2020161974A
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龍哉 森井
陽平 金山
Yohei Kanayama
陽平 金山
真之 中▲濱▼
Masayuki Nakahama
真之 中▲濱▼
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Abstract

【課題】PINダイオードを破壊させずに駆動することが可能なPINダイオードの駆動回路及び閾値決定方法を提供する。【解決手段】PINダイオード(21)に順方向電圧を印加するための第1スイッチング素子(QH)と、前記PINダイオードに逆方向電圧を印加するための第2スイッチング素子(QL)とを備えるPINダイオードの駆動回路(31)であって、前記PINダイオードに印加される電圧が順方向電圧から逆方向電圧に変化する際に前記PINダイオードに流れる逆回復電流の絶対値の増加率を所定の閾値より小さくするための制限部を備え、前記所定の閾値は、前記逆回復電流に第2のピークが出現するときの前記増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、高周波電源と負荷とのインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置に用いられるPINダイオードの駆動回路及び閾値決定方法に関する。
プラズマ処理装置等のインピーダンスが変動する負荷に対して高周波電源から電力を供給する場合、負荷に効率良く高周波電力を供給するために、高周波電源の出力インピーダンスと、高周波電源から負荷側を見たインピーダンスとを整合させるインピーダンス整合装置が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のインピーダンス整合装置は、キャパシタとPIN(P-Intrinsic-N )ダイオードとの直列回路が複数並列に接続された可変キャパシタを含み、高周波電源と負荷との間に設けられている。特許文献1のインピーダンス整合装置は、制御器の制御信号でPINダイオードのオン/オフを切り替えることにより、可変キャパシタのキャパシタンスを調整してインピーダンスを整合させるようになっている。
例えば、高周波電力の振幅を周期的に変調させる場合、可変キャパシタのキャパシタンスの調整を変調周期に同期させる方法があり、PINダイオードのオン/オフを高速に切り替えるために、PINダイオードの駆動回路も駆動電流を高速にオン/オフする必要がある。一方、PINダイオードの駆動電流を高速にオン/オフした場合、十分な耐圧を有するPINダイオードを用いて損失のディレーティング行っているにも関わらず、PINダイオードが破壊に至る現象が確認されている。
これに対し、特許文献2には、フライホイール用の高速電力ダイオードについて、急峻な転流及び高い中間回路電圧にて素子を損傷するダイナミックアバランシェ効果が生じることが開示されている。特許文献2には、また、フライホイールダイオードの転流による逆回復電流の最大値の後に、ダイナミックアバランシェに惹起される第2の最大値が発生することが記載されている。
特開2012−142285号公報 特開平8−18072号公報
しかしながら、インピーダンス整合装置に用いるPINダイオードで確認されている上記の破壊が、特許文献2に記載されたダイナミックアバランシェ効果によるものと言えるのか否かは解明されておらず、早急に確実な対策を講じることが求められている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、PINダイオードを破壊させずに駆動することが可能なPINダイオードの駆動回路及び閾値決定方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るPINダイオードの駆動回路は、PINダイオードに順方向電圧を印加するための第1スイッチング素子と、前記PINダイオードに逆方向電圧を印加するための第2スイッチング素子とを備えるPINダイオードの駆動回路であって、前記PINダイオードに印加される電圧が順方向電圧から逆方向電圧に変化する際に前記PINダイオードに流れる逆回復電流の絶対値の増加率を所定の閾値より小さくするための制限部を備え、前記所定の閾値は、前記逆回復電流に第2のピークが出現するときの前記増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上である。
本態様にあっては、PINダイオードに第1スイッチング素子から印加される順方向電圧が、第2スイッチング素子から印加される逆方向電圧に切り替わる際に、PINダイオードに流れる逆回復電流(リカバリ電流)の絶対値の増加率を、逆回復電流のピークの後に第2のピークが出現するときの増加率の1倍未満、且つ0.5倍以上の範囲内で決定した閾値よりも小さく制限する。これにより、逆回復電流の絶対値の増加率が、PINダイオードの破壊を招くような値よりも小さく抑えられる。
本発明の一態様に係るPINダイオードの駆動回路は、前記第1スイッチング素子は、前記PINダイオードの順方向電流を制限する第1抵抗器と共に直列回路を構成し、該直列回路の一端及び前記第2スイッチング素子の一端の接続点と、前記PINダイオードの一端との間に、該一端に外部から印加される高周波電圧が前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に印加されるのを抑止する低域通過フィルタを更に備える。
本態様にあっては、第1スイッチング素子及び第1抵抗器の直列回路と第2スイッチング素子との接続点に低域通過フィルタを介してPINダイオードが接続される。これにより、PINダイオードの順方向電流が第1抵抗器に制限されて小数キャリアの蓄積が抑制される。また、外部から第1及び第2スイッチング素子に印加される高周波電圧が抑制される。
本発明の一態様に係るPINダイオードの駆動回路は、前記第2スイッチング素子は、絶縁ゲートを有するトランジスタであり、前記制限部は、前記トランジスタのゲート回路に直列接続された第2抵抗器である。
本態様にあっては、PINダイオードに逆方向電圧を印加する第2スイッチング素子のゲート回路に第2抵抗器が直列に接続されており、第2抵抗器の抵抗値の大きさに応じてPINダイオードの逆回復電流の絶対値の増加率を抑制する。これにより、逆回復電流の絶対値の増加率が容易に調整できる。
本発明の一態様に係るPINダイオードの駆動回路は、前記制限部は、前記閾値に対応する過渡特性を有する前記低域通過フィルタである。
本態様にあっては、低域通過フィルタの過渡特性の良否に基づいてPINダイオードの逆回復電流の絶対値の増加率を抑制する。具体的には、例えば低域通過フィルタのカットオフ周波数を下げて逆回復電流の絶対値の増加率を低減する。これにより、逆回復電流の絶対値の増加率が容易に調整できる。
本発明の一態様に係るPINダイオードの駆動回路は、前記制限部は、前記直列回路の一端と、前記第2スイッチング素子の一端との間に接続された第3抵抗器である。
本態様にあっては、第1スイッチング素子及び第1抵抗器の直列回路と第2スイッチング素子との間に第3抵抗器が接続されており、第1スイッチング素子及び第1抵抗器の直列回路と第3抵抗器との接続点に低域通過フィルタを介してPINダイオードが接続される。そして、第3抵抗器の大きさに応じてPINダイオードの逆回復電流の絶対値の増加率を抑制する。これにより、逆回復電流の絶対値の増加率が容易に調整できる。
本発明の一態様に係る閾値決定方法は、PINダイオードに印加される電圧が順方向電圧から逆方向電圧に変化する際に前記PINダイオードに流れる逆回復電流の絶対値の増加率の閾値を決定する方法であって、ダイオードに順方向電圧を印加した後に絶縁ゲートを有するスイッチング素子を介して逆方向電圧を印加する印加回路に前記PINダイオードを接続し、前記スイッチング素子のゲート回路に抵抗値が異なる複数の抵抗器のうちの1つを直列接続する都度、前記スイッチング素子をオン/オフして前記逆回復電流の波形を測定し、測定した波形に第2のピークが出現するときの前記増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上の値を前記閾値にする。
本態様にあっては、ダイオードに順方向電圧を印加したり、スイッチング素子を介して逆方向電圧を印加したりする印加回路にPINダイオードを接続し、スイッチング素子のゲート回路に抵抗値が異なる抵抗器を1つずつ個別に接続する都度、スイッチング素子をオン/オフして逆回復電流の波形を測定する。そして、測定した波形に第2のピークが出現するときの逆回復電流について、絶対値の増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上の値を上記増加率の閾値とする。これにより、PINダイオードを破壊に至らせずに限度近くまで高速に駆動するための閾値が求まる。
本発明によれば、PINダイオードを破壊させずに駆動することが可能となる。
実施形態1に係るインピーダンス整合装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る駆動回路の構成例を示す回路図である。 PINダイオードに順方向電圧及び逆方向電圧を印加する印加回路の構成を示すブロック図である。 印加回路における各部の電圧及び電流を模式的に示すタイミングチャートである。 オシロスコープに表示される電流及び電圧の波形の一例を示す波形図である。 逆回復電流の絶対値の増加率の閾値を決定する制御部87の処理手順を示すフローチャートである。 変形例1に係る駆動回路の構成例を示す回路図である。 変形例3に係る駆動回路の構成例を示す回路図である。
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るインピーダンス整合装置100の構成例を示すブロック図である。インピーダンス整合装置100は、高周波電力を出力する高周波電源5及び高周波電力を消費する負荷7の間に設けられている。高周波電源5及びインピーダンス整合装置100の間には、高周波電力を通過させると共に高周波電圧等のパラメータを検出する高周波検出部6が接続されている。即ち、高周波検出部6は、高周波電源5の出力端と、インピーダンス整合装置100の入力端との間に介在してある。高周波検出部6がインピーダンス整合装置100に含まれていてもよい。
高周波電源5は、例えば2MHz、13.56MHz、27MHz、60MHz等の工業用のRF帯(Radio Frequency )の高周波電力を出力する交流電源であり、出力インピーダンスは、例えば50Ω等の規定の値に設定されている。高周波電源5は、インバータ回路(図示せず)を含み、該インバータ回路をスイッチング制御することにより、高周波の交流電力を生成する。
高周波検出部6は、高周波電源5の出力端又は当該出力端と同等の箇所であるインピーダンス整合装置100の入力端から負荷7側を見た(以下、単に負荷7側を見た、又は負荷7側の、と言う)インピーダンスを算出するためのパラメータ又は負荷7側を見た反射係数を算出するためのパラメータを検出する。負荷7側を見たインピーダンスは、負荷7のインピーダンスと、インピーダンス整合装置100との合成インピーダンスである。具体的には、高周波検出部6は、自身の位置における高周波電圧と、高周波電流と、高周波電圧と高周波電流との位相差とをパラメータとして検出する。又は、高周波検出部6は、負荷7に向かう高周波の進行波電力(又は進行波電圧)と負荷7から反射されて戻ってくる反射波電力(又は反射波電圧)とをパラメータとして検出する。これらの検出されたパラメータを用いて、後述する算出部2が周知の方法によって負荷7側のインピーダンス又は反射係数を算出する。
負荷7は、高周波電源5から供給される高周波電力を用いて各種処理を行うものであり、例えば、プラズマ処理装置及び非接触電力伝送装置が挙げられる。プラズマ処理装置では、プラズマエッチング、プラズマCVD等の製造プロセスの進行に伴い、プラズマの状態が時々刻々と変化する。これにより、負荷7のインピーダンスが変動する。
インピーダンス整合装置100は、キャパシタンスが可変の可変キャパシタ1と、高周波検出部6から上記パラメータを取得して、負荷7側のインピーダンス又は反射係数を算出する算出部2と、該算出部2が算出したインピーダンス又は反射係数を用いて、可変キャパシタ1のキャパシタンスを制御する制御部3とを備える。インピーダンス整合装置100は、更に、可変キャパシタ1に含まれるPINダイオード21,22,・・28をオン/オフに設定するスイッチ状態設定部4を備え、制御部3がスイッチ状態設定部4を介して可変キャパシタ1のキャパシタンスを制御するようになっている。
インピーダンス整合装置100では、高周波検出部6へ延伸する伝送路101と、インダクタL1側の一端が負荷7に接続されたキャパシタC1及びインダクタL1の直列回路とが縦続接続されている。可変キャパシタ1は、実質的に2端子の回路であり、一端が伝送路101に、他端が接地電位に接続されている。即ち、可変キャパシタ1とキャパシタC1及びインダクタL1の直列回路とは、L型の整合回路を構成する。キャパシタC1を他の可変キャパシタ1と置き換えてもよい。
ここでは、上記の整合回路がL型である場合について説明したが、逆L型であってもよいし、T型又はπ型であってもよい。更に、キャパシタC1及びインダクタL1の直列回路は、インピーダンス整合装置100の外側(即ち、インピーダンス整合装置100及び負荷7の間)に接続されていてもよい。以下では、高周波検出部6から伝送路101に高周波電力が入力される部位を入力部と言う。また、インダクタL1から負荷7に高周波電力が出力される部位を出力部と言う。
可変キャパシタ1は、一端同士が伝送路101に接続されたキャパシタ11,12,・・18と、各アノードがキャパシタ11,12,・・18それぞれの他端に接続されたPINダイオード21,22,・・28と、駆動回路31,32,・・38とを有する。PINダイオード21,22,・・28のカソードは、接地電位に接続されている。駆動回路31,32,・・38それぞれの出力端子Out(後述の図2参照)は、キャパシタ11,12,・・18とPINダイオード21,22,・・28との接続点に各別に接続されている。キャパシタ11,12,・・18の数、PINダイオード21,22,・・28の数及び駆動回路31,32,・・38の数は8つに限定されない。
図2は、実施形態1に係る駆動回路31の構成例を示す回路図である。他の駆動回路32,33,・・38についても同様である。駆動回路31は、ドレインがプラス電源V+に接続されたNチャネル型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor :以下トランジスタと言う)QHと、ソースがマイナス電源V−に接続されたNチャネル型のトランジスタQLとを有する。トランジスタQHのソース及びトランジスタQHのドレインの間には、抵抗器R1及びスピードアップコンデンサSCの並列回路が接続されている。トランジスタQH(第1スイッチング素子に相当)及びトランジスタQL(第2スイッチング素子に相当)は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )等の他のスイッチング素子であってもよい。トランジスタQHと抵抗器R1(第1抵抗器に相当)及びスピードアップコンデンサSCの並列回路とは、直列接続の順序を逆にしてもよい。
駆動回路31は、更に、トランジスタQLのドレイン及び接地電位の間に接続されたキャパシタFCと、トランジスタQLのドレイン及び出力端子Outの間に接続されたインダクタFLとを含むL型のフィルタF(低域通過フィルタに相当)を有する。トランジスタQHのゲート及びトランジスタQLのゲートには、スイッチ状態設定部4からそれぞれ抵抗器Rg1及びRg2(第2抵抗器に相当)を介してハイレベルとロウレベルの相補的な駆動信号が印加される。ハイレベルの駆動信号の電圧は、例えばプラス電源V+の電圧と同等であればよい。ロウレベルの駆動信号の電圧は、例えばマイナス電源V−の電圧と同等であればよい。
トランジスタQLのゲートにロウレベル(Lowレベル)の駆動信号が印加され、トランジスタQHのゲートにハイレベル(Highレベル)の駆動信号が印加された場合、トランジスタQLがオフとなり、トランジスタQHがオンとなる。これにより、プラス電源V+からトランジスタQH、抵抗器R及びスピードアップコンデンサSC、並びにフィルタFに含まれるインダクタFLを介してPINダイオード21に順方向電流が流れ、PINダイオード21がオン状態となる。この結果、キャパシタ11のキャパシタンスが、可変キャパシタ1全体のキャパシタンスに含まれることとなる。
一方、トランジスタQHのゲートにロウレベルの駆動信号が印加され、トランジスタQLのゲートにハイレベルの駆動信号が印加された場合、トランジスタQHがオフとなり、トランジスタQLがオンとなる。これにより、マイナス電源V−からトランジスタQL及びインダクタFLを介してPINダイオード21のアノードに逆方向の電圧が印加され、PINダイオード21がオフ状態となる。この結果、キャパシタ11のキャパシタンスが、可変キャパシタ1全体のキャパシタンスに含まれなくなる。以上のようにして、可変キャパシタ1のキャパシタンスが調整される。
図1に戻って、算出部2は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array )を含んでなり、高周波検出部6から、負荷7側のインピーダンスを算出するためのパラメータ又は負荷7側の反射係数を算出するためのパラメータを取得する。算出部2は、取得したこれらのパラメータを用いて、負荷7側のインピーダンス又は反射係数を算出して平均化し、平均化したインピーダンス又は反射係数を制御部3に向けて出力する。
制御部3は、不図示のCPU(Central Processing Unit )を有し、予めROM(Read Only Memory )に記憶された制御プログラムに従って各部の動作を制御すると共に、入出力、演算、時間の計測等の処理を行う。CPUによる各処理の手順を定めたコンピュータプログラムを、不図示の手段を用いて予めRAM(Random Access Memory )にロードし、ロードされたコンピュータプログラムをCPUで実行するようにしてもよいし、制御部3をマイクロコンピュータ又は専用のハードウェア回路で構成してもよい。
制御部3は、算出部2で算出された負荷7側のインピーダンス又は反射係数を取り込む。負荷7側のインピーダンスを取り込んだ場合、制御部3は、負荷7側のインピーダンスを高周波電源5の出力インピーダンスに整合させるべく、可変キャパシタ1のキャパシタ11,12,・・18の組み合わせを決定する。一方、負荷7側の反射係数を取り込んだ場合、制御部3は、入力部における反射係数を0に近づけるべく、可変キャパシタ1のキャパシタ11,12,・・18の組み合わせを決定する。反射係数の大きさが、許容範囲内になれば整合したと見做す。このような制御により、高周波電源5から負荷7に効率よく電力が供給される。以下では、算出部2にて負荷7側のインピーダンスを算出し、算出されたインピーダンスを用いて、制御部3が可変キャパシタ1のキャパシタンスを算出してキャパシタ11,12,・・18の組み合わせを決定するものとして説明する。決定されたキャパシタ11,12,・・18の組み合わせは、PINダイオード21,22,・・28がとるべきオン/オフ状態に対応している。
スイッチ状態設定部4は、制御部3が決定したキャパシタ11,12,・・18の組み合わせ、即ちPINダイオード21,22,・・28がとるべきオン/オフ状態に応じて、制御部3からPINダイオード21,22,・・28のオン/オフ状態が設定される。スイッチ状態設定部4にPINダイオード21,22,・・28のオン/オフ状態が設定された場合、対応する駆動回路31,32,・・38それぞれに対して、上述の相補的な駆動信号が印加される。これにより、可変キャパシタ1のPINダイオード21,22,・・28のオン/オフ状態が新たに制御される。そして、可変キャパシタ1のキャパシタンスは、制御部3が算出したキャパシタンスに調整される。
例えば、上述の高周波電源5から伝送路101を介して負荷7に供給する高周波電力の振幅を周期的に変調させる場合、駆動回路31,32,・・38それぞれにより、変調周期に同期してPINダイオード21,22,・・28のオン/オフを高速に切り替える必要がある。この場合、十分な耐圧を有するPINダイオードを用いて損失のディレーティング行っているにも関わらず、PINダイオードが破壊に至る現象が確認されている。そこで、発明者らは、PINダイオードのオン/オフを切り替える際にPINダイオードに流れる電流と、PINダイオードに印加される電圧とを観測し、PINダイオードが破壊に至るまでに発生している現象を把握することを試みた。
図3は、PINダイオード21に順方向電圧及び逆方向電圧を印加する印加回路30の構成を示すブロック図である。電圧の印加対象のPINダイオード21は、カソードがインダクタLtの一端及び印加電源81のプラス端子に接続されており、アノードがインダクタLtの他端及びトランジスタQtのドレインに接続されている。トランジスタQtのソースは印加電源81のマイナス端子に接続されている。PINダイオード21のカソードと、トランジスタQtのソースとの間には、バイパスコンデンサ82が接続されている。トランジスタQtのゲート・ソース間には、信号発生器83から抵抗器Rgtを介して試験信号が印加される。
印加電源81の電圧は、例えば1700Vであるが、図2に示すマイナス電源V−の電圧の絶対値に近付けておくことが好ましい。また、図2の駆動回路31に近付けるために、PINダイオード21のアノード側にフィルタFを挿入しておくことが好ましい。インダクタLtのインダクタンスは、例えば2.7mHである。信号発生器83の出力インピーダンスは、抵抗器Rgtの抵抗値より十分小さい。
PINダイオード21のカソードと印加電源81のプラス端子との間には、オシロスコープ84の電流プローブ85が接続されている。PINダイオード21の両端には、オシロスコープ84の電圧プローブ86が接続されている。信号発生器83及びオシロスコープ84は、PINダイオード21の電流及び電圧の測定を制御するマイクロコンピュータを含む制御部87と接続されている。制御部87とオシロスコープ84との接続は、例えばGPIB(General Purpose Interface Bus )による。
図4は、印加回路30における各部の電圧及び電流を模式的に示すタイミングチャートである。図4に示す4つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてあり、上段から順に、トランジスタQtのゲート電圧、トランジスタQtのドレイン電流、PINダイオード21に流れる電流、及びPINダイオード21に印加される電圧を示す。PINダイオード21に流れる電流は順方向電流を正の電流とし、PINダイオード21に印加される電圧は順方向電圧を正の電圧とする。
信号発生器83は、期間T10の長さに対応する1周期の間に、期間T1及びT3の間だけトランジスタQtにゲート電圧を印加するように、周期的な試験信号を発生する。期間T1及びT3の間には、期間T2だけインターバルが設けられる。期間T10の長さは、期間T1,T2,T3の長さより十分長い。従って、期間T1の開始時点でインダクタLtに流れる電流は実質的にゼロ(0)である。
期間T1では、トランジスタQtがオンとなり、インダクタLtの両端に印加電源81の電圧が印加されて、インダクタLtからトランジスタQtに直線的に増大する電流が流れる。この電流の最大値が、図2に示す駆動回路31によってPINダイオード21に流れる順方向電流の値と概ね一致するように、期間T1の長さを設定する。本実施形態1の例では、この電流値は概ね1Aである。なお、期間T1の直前ではPINダイオード21に順方向電流が流れていないので、期間T1の開始時点でPINダイオード21に逆回復電流は流れない。
期間T2では、期間T1の終了時点でインダクタLtからトランジスタQtに流れていた電流がPINダイオード21に転流し、インダクタLtからPINダイオード21に順方向電流が還流する。PINダイオード21には、順方向電圧が印加される。この期間T2の間に、順方向電流は僅かに減衰する。期間T2の長さは、期間中の順方向電流の減衰量が無視できる程度の長さに設定する。本実施形態1の例では、期間T2の長さは数μsである。
期間T3では、トランジスタQtが再びオンとなり、インダクタLtの両端に印加電源81の電圧が印加されて、インダクタLtに直線的に増大する電流が流れる。一方、PINダイオード21には、印加電源81の電圧に相当する逆方向電圧が印加されて、逆回復電流が流れる。期間T3の長さは、逆回復電流が十分に減衰するだけの時間より長く、且つインダクタLtに流れる電流の増分が無視できる程度の長さである。本実施形態1の例では、期間T3の長さは約1.4μsである。
期間T3が終了した後、インダクタLtからトランジスタQtに流れていた電流がPINダイオード21に再び転流し、インダクタLtからPINダイオード21に順方向電流が還流する。PINダイオード21には、順方向電圧が印加される。これらの順方向電流及び順方向電圧は、期間T10が終了するまでの間にゼロに収束する。
上述の印加回路30を用い、抵抗器Rgtの抵抗値を変化させる都度、制御部87が信号発生器83に試験信号を発生させて、PINダイオード21の電流及び電圧を測定する。抵抗器Rgtは、抵抗値が変化するように新たに選択されたものを人の手によってゲート回路に直列接続してもよいし、制御部87が制御する不図示の電子スイッチによって複数の抵抗器のうちから選択された1つがゲート回路に直列接続されるようにしてもよい。PINダイオード21の電流及び電圧は、オシロスコープ84に表示された電流及び電圧の波形を人が目測してもよいし、オシロスコープ84が生成する電流値及び電圧値のデータを制御部87が取り込んで測定してもよい。
図5は、オシロスコープ84に表示される電流及び電圧の波形の一例を示す波形図である。図5に示す2つの波形図は、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段にはPINダイオード21の逆回復電流の立ち上がりが比較的遅い場合の波形を示し、下段にはPINダイオード21の逆回復電流の立ち上がりが比較的速い場合の波形を示す。図中の実線は電流を表し、破線は電圧を表す。なお、図5に示すPINダイオード21の電流及び電圧の向きは、図4に示すものと比較して逆にしてある。即ち、PINダイオード21に流れる電流は逆回復電流を正の電流とし、PINダイオード21に印加される電圧は逆方向電圧を正の電圧とする。
以下では、横軸の数値をそのまま時刻として説明する。図5の上段の波形図では、逆回復電流が、時刻0.20μs近辺で立ち上がり始め、時刻0.32μs近辺でピークを迎える。逆回復電流は、第2のピークを迎えることなく減衰する。この場合の第2のピークは、単なるリンギングやノイズによるピークを除く。その後、時刻1.73μs近辺で順方向電流(図5ではマイナス側の電流)が流れ始める。一方、逆方向電圧は、時刻0.30μs近辺で立ち上がり始め、時刻0.50μs近辺でピークを迎える。逆方向電圧は、その後時刻1.46μs近辺で立ち下がり始め、時刻1.71μs近辺で順方向電圧(図ではマイナス側の電圧)に切り換わる。このように、逆回復電流に第2のピークが出現しない場合、PINダイオード21のオン/オフの切り替えを繰り返した場合であっても、PINダイオード21が破壊に至ることはない。
図5の下段の波形図では、逆回復電流が、時刻0.20μs近辺で立ち上がり始め、時刻0.32μs近辺でピークを迎え、更に時刻0.48μs近辺で明らかな極大値を呈する第2のピークを迎えた後に減衰する。その後、時刻1.71μs近辺で順方向電流が流れ始める。一方、逆方向電圧は、時刻0.30μs近辺で立ち上がり始め、時刻0.46μs近辺から波形が乱れ始めて時刻0.52μs近辺でピークを迎える。逆方向電圧は、その後時刻1.44μs近辺で立ち下がり始め、時刻1.69μs近辺で順方向電圧に切り換わる。このように、逆回復電流に第2のピークが出現する場合、PINダイオード21のオン/オフの切り替えを繰り返すうちに、PINダイオード21が破壊に至る現象が確認された。
図5の波形図に、逆回復電流の立ち上がりの最大傾斜(即ち、電流の絶対値の増加率の最大値に対応するもの)を示す斜線を記入する。図5に示す電流波形に第2のピークが出現したのは、抵抗器Rgtが比較的小さくて逆回復電流の立ち上がりが比較的速い(即ち図中の斜線の傾斜が比較的急である)下段の波形図の場合であった。そこで、発明者らは、PINダイオード21の逆回復電流の絶対値の増加率(以下、単に増加率とも言う)を測定して、電流波形に第2のピークが出現するときの増加率の最大値よりも小さい増加率を閾値とし、この閾値よりも実際の増加率が小さくなるように、抵抗器Rgtの抵抗値を決定することとした。
図3の印加回路30と、図2の駆動回路31とでは、同じPINダイオード21を用いているので、印加回路30によって決定した閾値は、図2の駆動回路31にも適用することができる。PINダイオード21のオン/オフをできるだけ高速に切り替える必要がある場合は。決定した閾値と、実際の増加率の最大値とが一致するように、抵抗器Rgtの抵抗値を決定すればよい。図3の印加回路30と、図2の駆動回路31とで、PINダイオード21の動作条件が同等と見なせる場合は、印加回路30で決定した抵抗器Rgtの抵抗値を、図2の駆動回路31の抵抗器Rg2の抵抗値に適用してもよい。このようにして決定した抵抗器Rg2の抵抗値は、抵抗器Rg1の抵抗値より大きくなる。
本実施形態1では、逆回復電流の波形に第2のピークが出現するときの増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上の値を閾値とするが、これに限定されるものではない。例えば、図5の下段に示す波形図では、この最大値が0.26A/nsであるから、閾値は0.13A/nsとする。閾値を下げれば下げるほど、PINダイオード21が破壊に至る条件に対するマージンが増加するが、PINダイオード21のオン/オフを高速に切り替えることが困難になる。また、図2に示す抵抗器Rg1及びRg2の抵抗値がよりアンバランスとなり、いわゆるデッドタイムの調整が難しくなる。以下では、上述した算出部2及び制御部87の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。
図6は、逆回復電流の絶対値の増加率の閾値を決定する制御部87の処理手順を示すフローチャートである。図6の処理は、閾値を決定するための試験を開始する際に、適時起動される。図中の第2ピークフラグは、逆回復電流の波形に第2のピークが検出されたことを示すフラグである。図中の抵抗器は、抵抗器Rgtに対応しており、逆回復電流に第2のピークが出現しないことが明らかな抵抗値を有するものが予め初期的に選択されている。図中の電流は、PINダイオード21の逆回復電流を指す。
なお、図3の印加回路30における印加電源81、バイパスコンデンサ82、インダクタLt及びトランジスタQtに代えて、図2に示す駆動回路31及びスイッチ状態設定部4と、図1に示す制御部3とを用いた場合であっても、上記の閾値を決定することができる。この場合は、PINダイオード21のカソードを接地電池に接続し、制御部3にオシロスコープ84を接続する。制御部3は、信号発生器83の機能を兼ね備えるが、トランジスタQH及びQLをオン/オフする試験信号は、図4に示すものに限定されない。この場合についても、制御部3は、図6の処理手順を用いることができる。
図6の処理が起動された場合、制御部87は、最初に第2ピークフラグを0に初期化する(S11)。制御部87は、選択された抵抗器RgtをトランジスタQtのゲート回路に直列に接続し(S12)、信号発生器83に試験信号を発生させる(S13)。次いで、制御部87は、電流の波形データをオシロスコープ84から取り込んで(S14)波形を測定する。制御部87は、電流の絶対値の増加率の最大値を算出する(S15)と共に、電流のピークを検出する(S16)。増加率の最大値の算出と、電流のピークの検出とは、制御部87がステップS14からS16までの処理を繰り返す間に行われる。
その後、制御部87は、電流波形の測定が終了したか否かを判定し(S17)、終了していない場合(S17:NO)、測定を継続するためにステップS14に処理を移す。測定が終了したか否かの判定は、例えば、図4に示す試験信号の1周期が終了したか否か、又は所定の複数周期が終了したか否かの判定による。試験信号の複数周期にわたって測定を繰り返した場合は、増加率の最大値のピーク及び第2のピークそれぞれについて、平均値、中央値又は最頻値を採用する。測定が終了した場合(S17:YES)、制御部87は、信号発生器83に試験信号を停止させ(S18)、第2ピークフラグが0であるか否かを判定する(S19)。
第2ピークフラグが0である場合(S19:YES)、即ち第2のピークをまだ検出していないと記憶している場合、制御部87は、ステップS16にて第2のピーク(即ち電流のピークの2つ目)を検出したか否かを判定する(S20)。第2のピークを依然として検出していない場合(S20:NO)、制御部87は、抵抗値がより低い抵抗器Rgtを選択して(S21)、次の測定を開始するためにステップS12に処理を移す。
ステップS20にて第2のピークを検出したと判定した場合(S20:YES)、制御部87は、ステップS15で算出した最大値に0.5を掛けた値を閾値に決定し(S22)、第2ピークフラグを1に設定する(S23)。これにより、第2のピークを既に検出したことが記憶される。次いで、制御部87は、抵抗値がより高い抵抗器Rgtを選択して(S24)、ステップS12に処理を移す。
ステップS19で第2ピークフラグが0はない場合(S19:NO)、即ち、第2のピークを既に検出したことを記憶している場合、制御部87は、ステップS15で新たに算出した最大値が、ステップS22で決定した閾値より小さいか否かを判定する(S25)。最大値が閾値より小さい場合(S25:YES)、制御部87は、現在の抵抗器Rgtの抵抗値を、最終的な抵抗値と決定して(S26)、図6の処理を終了する。一方、ステップS15で新たに算出した最大値が閾値より小さくない場合(S25:NO)、制御部87は、より高い抵抗値の抵抗器Rgtを選択するために、ステップS24に処理を移す。
以上の処理手順では、逆回復電流に着目して閾値を決定し、抵抗器Rgtの最終的な抵抗値を決定したが、PINダイオード21の逆方向電圧にオーバーシュートが発生している場合は、オーバーシュートが解消するまで更に閾値を低減し、抵抗器Rgtの最終的な抵抗値を更に高くしてもよい。決定した閾値に基づいて図2の抵抗器Rg2の抵抗値を決定した場合、抵抗器Rg1及びRg2の抵抗値のアンバランスの影響を軽減するために、他の抵抗器及びダイオードの直列回路を抵抗器Rg2と並列に接続して、トランジスタQLの立ち下がりを速めるようにしてもよい。この場合のダイオードは、アノードをトランジスタQLのゲートに向けておく。
以上のように本実施形態1によれば、PINダイオード21にトランジスタQHから印加される順方向電圧が、トランジスタQLから印加される逆方向電圧に切り替わる際に、PINダイオード21に流れる逆回復電流の絶対値の増加率を、逆回復電流に第2のピークが出現するときの増加率の1倍未満、且つ0.5倍以上の範囲内で決定した閾値よりも小さく制限する。これにより、逆回復電流の絶対値の増加率が、PINダイオード21の破壊を招くような値よりも小さく抑えられる。従って、PINダイオード21を破壊させずにオン/オフに駆動することが可能となる。
また、実施形態1によれば、トランジスタQH及び抵抗器R1の直列回路とトランジスタQLとの接続点にフィルタFを介してPINダイオード21が接続される。従って、PINダイオード21の順方向電流が抵抗器R1に制限されて小数キャリアの蓄積が抑制される。また、伝送路101からトランジスタQH及びトランジスタQLに印加される高周波電圧を抑制することができる。
更に、実施形態1によれば、PINダイオード21に逆方向電圧を印加するトランジスタQLのゲート回路に抵抗器Rg2が直列に接続されており、抵抗器Rg2の抵抗値の大きさに応じてPINダイオード21の逆回復電流の絶対値の増加率を抑制する。従って、逆回復電流の絶対値の増加率を容易に調整できる。
更に、実施形態1によれば、ダイオードに順方向電圧を印加したり、トランジスタQtを介して逆方向電圧を印加したりする印加回路30にPINダイオード21を接続し、トランジスタQtのゲート回路に抵抗値が異なる抵抗器Rgtを1つずつ個別に接続する都度、トランジスタQtをオン/オフして逆回復電流の波形を測定する。そして、測定した波形に第2のピークが出現するときの逆回復電流について、絶対値の増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上の値を上記増加率の閾値とする。従って、PINダイオード21を破壊に至らせずに限度近くまで高速に駆動するための閾値を求めることができる。
(変形例1)
実施形態1は、PINダイオード21,22,・・28のカソードを接地電位に接続する形態であるのに対し、変形例1は、PINダイオード21,22,・・28のアノードを接地電位に接続する形態である。変形例1に係るインピーダンス整合装置のブロック構成は、実施形態1の図1に示すものと比較してPINダイオード21,22,・・28の向きが異なるのみである。具体的に、PINダイオード21,22,・・28それぞれは、アノードが接地電位に接続されており、カソードが駆動回路31,32,・・38に接続されている。その他、実施形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図7は、変形例1に係る駆動回路31b及び31cの構成例を示す回路図である。図7の上段に示す駆動回路31bは、実施形態1の図2に示す駆動回路31と比較して、フィルタFにおけるインダクタFL及びキャパシタFCの接続点の接続先に違いがある。即ち、駆動回路31では、上記接続点がトランジスタQLのドレインに接続されているのに対し、駆動回路31bでは、上記接続点がトランジスタQHのソースに接続されている。
一方、図7の下段に示す駆動回路31cは、上段に示す駆動回路31bと比較して、抵抗器R1及びスピードアップコンデンサSCの並列回路の接続部位が異なる。即ち、駆動回路31bでは、上記並列回路がトランジスタQLのドレイン側に接続されているのに対し、駆動回路31cでは、上記並列回路がトランジスタQLのソース側に接続されている。駆動回路31bと31cとでは、トランジスタQLと上記並列回路との接続順序が異なるのみであり、PINダイオード21から見た構成に有意な違いがない。実際には、トランジスタQLのゲートに与えられる駆動信号の電位に違いがあるが、トランジスタQLの動作そのものに違いが生じるものではない。
駆動回路31bによれば、PINダイオード21の順方向電流が、フィルタFと、抵抗器R1及びスピードアップコンデンサSCの並列回路と、トランジスタQLを介してマイナス電源V−に流れる。従って、実施形態1の図2に示すプラス電源V+と、図7に示すマイナス電源V−とで電圧の絶対値を揃えておけば、順方向電流の大きさに差が生じない。同様に、実施形態1の図2に示すマイナス電源V−と、図7に示すプラス電源V+とで電圧の絶対値を揃えておけば、PINダイオード21に流れる逆回復電流の大きさに違いが生じない。
以上のように本変形例1によれば、明らかに実施形態1の場合と同様の効果を奏する。
(変形例2)
実施形態1は、トランジスタQLのゲート回路に直列接続した抵抗器Rgtの抵抗値の大小に基づいてPINダイオード21,22,・・28の逆回復電流の絶対値の増加率を制限する形態であるのに対し、変形例2は、フィルタFの過渡特性の良否に基づいて逆回復電流の絶対値の増加率を制限する形態である。変形例2に係るインピーダンス整合装置100のブロック構成及び駆動回路31の構成は、実施形態1の図1及び図2に示すものと同一であるため、対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。以下では、PINダイオード21の駆動回路31について説明する。
PINダイオード21の逆回復電流は、フィルタF(図2参照)を介してトランジスタQLに流れるため、フィルタFの過渡特性を敢えて悪化させることにより、逆回復電流の立ち上がりを遅くすることができる。例えばキャパシタFCのキャパシタンスが一定である場合、インダクタFLのインダクタンスを大きくすればよい。このような調整を繰り返すことにより、実施形態1の場合と同様に逆回復電流の絶対値の増加率の閾値を決定することができる。
実施形態1の図3に示す印加回路30を用いて上記の閾値を決定する場合、PINダイオード21のアノード側にフィルタFを挿入することとし、インダクタンスの大きさが異なるインダクタFLを1つずつフィルタFに適用する都度、逆回復電流の絶対値の増加率を測定する。実施形態1の図6に示す処理手順に準じて逆回復電流の絶対値の増加率の閾値を決定する場合、図6のステップS12では選択したインダクタFLをフィルタFに接続する処理を実行し、ステップS21及びS24それぞれでは、インダクタンスがより小さいインダクタFL及びインダクタンスがより大きいインダクタFLを選択する。また、ステップS26では、最終的なインダクタンスが、現在のインダクタFLのインダクタンスと決定される。
以上のように本変形例2によれば、低域通過型のフィルタFの過渡特性の良否に基づいてPINダイオード21の逆回復電流の絶対値の増加率を抑制する。具体的には、フィルタFのカットオフ周波数を下げて逆回復電流の絶対値の増加率を低減する。従って、逆回復電流の絶対値の増加率を容易に調整することができる。
(変形例3)
実施形態1は、トランジスタQLのゲート回路に直列接続した抵抗器Rgtの抵抗値の大小に基づいてPINダイオード21,22,・・28の逆回復電流の絶対値の増加率を制限する形態であるのに対し、変形例3は、トランジスタQLのドレイン回路に直列接続した抵抗器R3に基づいて逆回復電流の絶対値の増加率を制限する形態である。変形例3に係るインピーダンス整合装置100のブロック構成は、実施形態1の図1に示すものと同一であるため、対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。以下では、PINダイオード21の駆動回路31dについて説明する。
図8は、変形例3に係る駆動回路31dの構成例を示す回路図である。駆動回路31dは、実施形態1の図2に示す駆動回路31と比較して、トランジスタQLのドレイン回路に直列に、即ちドレインと抵抗器R1及びスピードアップコンデンサSCの並列回路との間に、抵抗器R3が接続されている。駆動回路31dのその他の構成は、駆動回路31と同様であるため、説明を省略する。
駆動回路31dによれば、PINダイオード21の逆回復電流が、フィルタFと、抵抗器R3と、トランジスタQLを介してマイナス電源V−に流れる。従って、抵抗器R3の抵抗値をより大きくすることにより、フィルタFとの関わりに基づいて逆回復電流の立ち上がりを遅くすることができる。
実施形態1の図3に示す印加回路30を用いて上記の閾値を決定する場合、トランジスタQtのドレイン側に抵抗器R3を直列接続することとし、抵抗値の大きさが異なる抵抗器R3を1つずつドレイン回路に接続する都度、逆回復電流の絶対値の増加率を測定する。実施形態1の図6に示す処理手順に準じて逆回復電流の絶対値の増加率の閾値を決定する場合、図6のステップS12では選択した抵抗器R3をドレイン回路に接続する処理を実行し、ステップS21及びS24それぞれでは、抵抗値がより小さい抵抗器R3及び抵抗値がより大きい抵抗器R3を選択する。また、ステップS26では、最終的な抵抗値が、現在の抵抗器R3の抵抗値と決定される。
以上のように変形例3によれば、トランジスタQH及び抵抗器R1の直列回路とトランジスタQLとの間に抵抗器R3が接続されており、トランジスタQH及び抵抗器R1の直列回路と抵抗器R3との接続点にフィルタFを介してPINダイオード21が接続される。そして、抵抗器R3の大きさに応じてPINダイオード21の逆回復電流の絶対値の増加率を抑制する。従って、逆回復電流の絶対値の増加率を容易に調整することができる。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、各実施形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
100 インピーダンス整合装置
101 伝送路
1 可変キャパシタ
C1 キャパシタ
L1、Lt インダクタ
11、12、13、14、15、16、17、18 キャパシタ
21、22、23、24、25、26、27、28 PINダイオード
30 印加回路
31、31b、31c、31d、32、33、34、35、36、37、38 駆動回路
QH、QL、Qt トランジスタ
R1、R2、R3、Rg1、Rg2、Rgt 抵抗器
SC スピードアップコンデンサ
F フィルタ
FC キャパシタ
FL インダクタ
2 算出部
3 制御部
4 スイッチ状態設定部
5 高周波電源
6 高周波検出部
7 負荷
81 印加電源
82 バイパスコンデンサ
83 信号発生器
84 オシロスコープ
85 電流プローブ
86 電圧プローブ
87 制御部

Claims (6)

  1. PINダイオードに順方向電圧を印加するための第1スイッチング素子と、前記PINダイオードに逆方向電圧を印加するための第2スイッチング素子とを備えるPINダイオードの駆動回路であって、
    前記PINダイオードに印加される電圧が順方向電圧から逆方向電圧に変化する際に前記PINダイオードに流れる逆回復電流の絶対値の増加率を所定の閾値より小さくするための制限部を備え、
    前記所定の閾値は、前記逆回復電流に第2のピークが出現するときの前記増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上であるPINダイオードの駆動回路。
  2. 前記第1スイッチング素子は、前記PINダイオードの順方向電流を制限する第1抵抗器と共に直列回路を構成し、
    該直列回路の一端及び前記第2スイッチング素子の一端の接続点と、前記PINダイオードの一端との間に、該一端に外部から印加される高周波電圧が前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に印加されるのを抑止する低域通過フィルタを更に備える
    請求項1に記載のPINダイオードの駆動回路。
  3. 前記第2スイッチング素子は、絶縁ゲートを有するトランジスタであり、
    前記制限部は、前記トランジスタのゲート回路に直列接続された第2抵抗器である
    請求項1又は請求項2に記載のPINダイオードの駆動回路。
  4. 前記制限部は、前記閾値に対応する過渡特性を有する前記低域通過フィルタである請求項2に記載のPINダイオードの駆動回路。
  5. 前記制限部は、前記直列回路の一端と、前記第2スイッチング素子の一端との間に接続された第3抵抗器である請求項2に記載のPINダイオードの駆動回路。
  6. PINダイオードに印加される電圧が順方向電圧から逆方向電圧に変化する際に前記PINダイオードに流れる逆回復電流の絶対値の増加率の閾値を決定する方法であって、
    ダイオードに順方向電圧を印加した後に絶縁ゲートを有するスイッチング素子を介して逆方向電圧を印加する印加回路に前記PINダイオードを接続し、
    前記スイッチング素子のゲート回路に抵抗値が異なる複数の抵抗器のうちの1つを直列接続する都度、前記スイッチング素子をオン/オフして前記逆回復電流の波形を測定し、
    測定した波形に第2のピークが出現するときの前記増加率の最大値の1倍未満、且つ0.5倍以上の値を前記閾値にする閾値決定方法。
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