JP2020140123A - 情報処理装置、画像形成装置、プログラム、画像形成システム、及び情報処理方法 - Google Patents

Abstract

【課題】一般的なアプリケーションを用いた場合でも特殊な消費剤による印刷を可能にすること。【解決手段】開示の技術の一態様に係る情報処理装置は、地紋の設定画面を表示する情報処理装置であって、前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定部と、前記色指定部による指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信部と、を有する。【選択図】図５

Description

本発明は、情報処理装置、画像形成装置、プログラム、画像形成システム、及び情報処理方法に関する。

著作権の保護対象となる画像に埋め込む不正コピー防止用の画像情報や、宣伝用ポスターに埋め込むＵＲＬ（Uniform Resource Locator）情報等、画像データに様々な情報を埋め込む技術が知られている。

また、赤外線吸収剤を用いた不可視トナーを電子写真方式の画像形成装置に適用し、目視では認識しにくい不可視トナーによる付加情報を、通常のカラートナーによるカラー画像と共に記録媒体に印刷する技術が開示されている（例えば、特許文献１参照）。

しかし、不可視トナー等の特殊な消費剤を用いて印刷を行うには、特殊な消費剤を指定可能な専用のアプリケーションソフトウェアが必要となり、Ｒ（Red）、Ｇ（Green）、Ｂ（Blue）で色を指定して出力するオフィスアプリケーション等の一般的なアプリケーションでは、特殊な消費剤を指定した印刷を行うことができなかった。

本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、一般的なアプリケーションを用いた場合でも特殊な消費剤による印刷を可能にすることを課題とする。

開示の技術の一態様に係る情報処理装置は、地紋の設定画面を表示する情報処理装置であって、前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定部と、前記色指定部による指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信部と、を有する。

本発明の一実施形態によれば、一般的なアプリケーションを用いた場合でも特殊な消費剤による印刷を可能にすることができる。

実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。 第１の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示す図である。 第１の実施形態に係る地紋の設定画面の一例を示す図である。 実施形態に係るＩＲトナー印刷設定画面の一例を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置の処理の一例を示すフローチャートである。 第２の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 第２の実施形態に係る地紋の設定画面の一例を示す図である。 第２の実施形態に係る画像形成システムによる印刷結果の一例を説明する図であり、（ａ）は印刷後の記録媒体を示す図、（ｂ）は（ａ）の記録媒体をコピーした記録媒体を示す図、（ｃ）は（ａ）の記録媒体を赤外線カメラで読み取った画像を示す図である。

以下に、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。

＜実施形態に係る画像形成システムの構成＞
図１は、実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。図１に示すように、画像形成システム１０は、インターネットやＬＡＮ（Local Area Network）等のネットワーク１００を介して通信可能に接続された情報処理装置５と、画像形成装置９とを有する。但し、情報処理装置５と画像形成装置９は、ネットワーク１００に限られず、ケーブルや近距離無線通信等によって通信可能に接続されているものであっても良い。

画像形成装置９は、スキャン機能、コピー機能、印刷機能、ファクシミリ機能等を一つの筐体に搭載したＭＦＰ(Multifunction Peripheral/Printer/Product)や、プリンタ等の印刷機能を有する電子機器である。

また、実施形態に係る画像形成装置９は、カラー印刷又はモノクロ印刷に加えて、特殊な消費剤を用いた印刷を行うことができる。ここで、特殊な消費剤とは、トナー、インク、又はリボン等の消費剤のうち、不可視の消費剤をいう。具体的には、ＩＲ（infrared）トナー、ＩＲインク、又はＩＲリボン、或いはＵＶ（ultraviolet）、ＵＶインク、又はＵＶリボン等が挙げられる。なお、以下では、トナー、インク、又はリボンを「トナー／インク／リボン」と省略して示す場合がある。

ＩＲトナー／インク／リボンは、近赤外光を含む赤外光の波長領域（約８５０ｎｍ前後）に吸収性を有し、可視光の波長領域（約４００〜７００ｎｍ）に吸収が少ないものである。換言すると、可視光の波長領域の吸収性が赤外光の波長領域の吸収性よりも少ないトナー／インク／リボンである。

ＩＲトナー／インク／リボンは、可視光に対しては透明（不可視）であり、赤外光を照射した場合に判読可能となる。用紙等の記録媒体にＩＲトナー／インク／リボンで印刷された文字や画像等のパターンは、人の目では不可視であり、赤外線カメラ等の専用の読み取り装置により読み取ることができる。また、記録媒体にＩＲトナー／インク／リボンで印刷された文字や画像は、一般的なコピー機でコピーすることもできない。

ここで、実施形態における「不可視」の状態は、人の目では完全に見えない状態と、うっすらとは見えるが何が印刷されているかの視認はできないような状態とを含んでいる。

また、ＵＶトナー／インク／リボンは、紫外光の波長領域（約１０〜４００ｎｍ）に吸収性を有し、可視光の波長領域に吸収が少ないものである。波長領域が可視光より短波長側にある点以外は、上述のＩＲトナー／インク／リボンと同様であるため、重複する説明を省略する。

以下では、画像形成装置９がＩＲトナーにより不可視のパターンを印刷する例を説明する。ここで、ＩＲトナーは、「特殊な消費剤」の一例であり、また、「不可視トナー」の一例である。

画像形成装置９には、一例として、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、及びブラックトナーの４色のトナーを搭載可能なプリンタを用いることができる。この場合、画像形成装置９は、ブラックトナーに代えて、ＩＲトナーを搭載して不可視パターンを印刷すると共に、Ｃトナー、Ｍトナー、及びＹトナーを用いてカラー印刷を行う。

ブラックトナーに代えてＩＲトナーを搭載するため、黒色の印刷部分をブラックトナーで印刷できなくなるが、画像形成装置９は、この黒色の印刷部分をシアン、マゼンタ、イエローの３色のトナーを用いて印刷する。一例として、画像形成装置９は、シアントナー、マゼンタトナー、及びイエロートナーの濃度を均等にすることで黒色を表現して、黒色の部分を印刷することができる。

情報処理装置５は、印刷を制御するプログラムであるプリンタドライバがインストールされたコンピュータである。情報処理装置５は、プリンタドライバを実行することで、地紋の設定画面を表示することができる。

ここで、地紋とは、印刷対象画像の背景に埋め込まれるようにして記録媒体に印刷された小さいドットと大きいドットからなるパターンをいう。記録媒体に地紋として印刷された文字や図形は、記録媒体を目視しても視認しづらいが、記録媒体をコピーすると、コピーされた記録媒体上で浮き上がって視認できるようになる。そのため、偽造防止やコピー抑止のために利用される。地紋の設定画面は、記録媒体に地紋として印刷する文字や図形の内容や書式等の設定を行うためのＵＩ（ユーザインタフェース）画面である。

情報処理装置５は、このような地紋の設定画面において、地紋に指定された文字や図形等の情報の色として、ＩＲトナーを指定可能に表示する。そして、ＩＲトナーが指定された場合に、印刷対象画像をシアン、マゼンタ、及びイエローで描画し、また、地紋に指定された情報をブラックで描画した印刷データを生成し、画像形成装置９に送信することができる。

一方、画像形成装置９は、ＩＲトナーによる印刷を情報処理装置５から指示された場合に、地紋に指定された情報をＩＲトナーにより印刷することができる。

このような構成により、ユーザは、地紋の設定画面を利用して、ＩＲトナーで印刷する描画データ（以下、不可視データという）を生成し、また、ＩＲトナーによる印刷の条件を設定することができる。

そして、ワードプロセッサ、表計算等のＲ（Red）、Ｇ（Green）、Ｂ（Blue）で色を指定して出力する一般的なアプリケーションを用いた場合でも、ＩＲトナー等の特殊な消費剤を用いた印刷を行うことができる。以下において、これらの詳細を説明する。

＜実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成＞
先ず、情報処理装置５のハードウェア構成を説明する。図２は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

情報処理装置５は、コンピュータによって構築されている。図２に示されているように、情報処理装置５は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）５０１と、ＲＯＭ（Read Only Memory）５０２と、ＲＡＭ（Random Access Memory）５０３と、ＨＤ（Hard Disk）５０４と、ＨＤＤ(Hard Disk Drive)コントローラ５０５と、ディスプレイ５０６と、外部機器接続Ｉ／Ｆ(Interface)５０８とを備える。また、情報処理装置５は、ネットワークＩ／Ｆ５０９と、データバス５１０と、キーボード５１１と、ポインティングデバイス５１２と、ＤＶＤ−ＲＷ(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ５１４と、メディアＩ／Ｆ５１６とを備える。

これらのうち、ＣＰＵ５０１は、情報処理装置５全体の動作を制御する。ＲＯＭ５０２は、ＩＰＬ（Initial Program Loader）等のＣＰＵ５０１の駆動に用いられるプログラムを記憶する。ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１のワークエリアとして使用される。ＨＤ５０４は、プログラム等の各種データを記憶する。ＨＤＤコントローラ５０５は、ＣＰＵ５０１の制御にしたがってＨＤ５０４に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。

ディスプレイ５０６は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続Ｉ／Ｆ５０８は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。この場合の外部機器は、ＵＳＢ(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。

ネットワークＩ／Ｆ５０９は、ネットワーク１００を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。バスライン５１０は、図２に示されているＣＰＵ５０１等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。

キーボード５１１は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス５１２は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。

ＤＶＤ−ＲＷドライブ５１４は、着脱可能な記録媒体の一例としてのＤＶＤ−ＲＷ５１３に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、ＤＶＤ−ＲＷに限らず、ＤＶＤ−Ｒ等であってもよい。メディアＩ／Ｆ５１６は、フラッシュメモリ等の記録メディア５１５に対するデータの読み出し又は書き込み（記憶）を制御する。

＜実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成＞
次に、画像形成装置９のハードウェア構成を説明する。図３は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

図３に示されているように、画像形成装置９は、コントローラ９１０と、近距離通信回路９２０と、エンジン制御部９３０と、操作パネル９４０と、ネットワークＩ／Ｆ９５０とを備える。

これらのうち、コントローラ９１０は、コンピュータの主要部であるＣＰＵ９０１と、システムメモリ（ＭＥＭ−Ｐ）９０２と、ノースブリッジ（ＮＢ）９０３と、サウスブリッジ（ＳＢ）９０４と、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）９０６とを備える。また、コントローラ９１０は、記憶部であるローカルメモリ（ＭＥＭ−Ｃ）９０７と、ＨＤＤコントローラ９０８と、記憶部であるＨＤ９０９とを備える。ＮＢ９０３とＡＳＩＣ９０６との間は、ＡＧＰ（Accelerated Graphics Port）バス９２１で接続されている。

これらのうち、ＣＰＵ９０１は、画像形成装置９の全体制御を行う制御部である。ＮＢ９０３は、ＣＰＵ９０１と、ＭＥＭ−Ｐ９０２、ＳＢ９０４、及びＡＧＰバス９２１とを接続するためのブリッジである。ＮＢ９０３は、ＭＥＭ−Ｐ９０２に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、ＰＣＩ（Peripheral Component Interconnect）マスタと、ＡＧＰターゲットとを備える。

ＭＥＭ−Ｐ９０２は、コントローラ９１０の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるＲＯＭ９０２ａと、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるＲＡＭ９０２ｂとを備える。なお、ＲＡＭ９０２ｂに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。

ＳＢ９０４は、ＮＢ９０３とＰＣＩデバイス、及び周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ＡＳＩＣ９０６は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのＩＣ（Integrated Circuit）であり、ＡＧＰバス９２１、ＰＣＩバス９２２、ＨＤＤ９０８、及びＭＥＭ−Ｃ９０７をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。

このＡＳＩＣ９０６は、ＰＣＩターゲット及びＡＧＰマスタと、ＡＳＩＣ９０６の中核をなすアービタ（ＡＲＢ）と、ＭＥＭ−Ｃ９０７を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のＤＭＡＣ（Direct Memory Access Controller）と、スキャナ部９３１及びプリンタ部９３２との間でＰＣＩバス９２２を介したデータ転送を行うＰＣＩユニットとを備える。

なお、ＡＳＩＣ９０６には、ＵＳＢのインタフェースや、ＩＥＥＥ１３９４（Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394）のインタフェースを接続するようにしても良い。

ＭＥＭ−Ｃ９０７は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。ＨＤ９０９は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。ＨＤ９０９は、ＣＰＵ９０１の制御に従ってＨＤ９０９に対するデータの読出又は書込を制御する。

ＡＧＰバス９２１は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。ＭＥＭ−Ｐ９０２に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。

また、近距離通信回路９２０には、近距離通信回路９２０ａが備わっている。近距離通信回路９２０は、ＮＦＣ（Near field communication）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の通信回路である。

更に、エンジン制御部９３０は、スキャナ部９３１及びプリンタ部９３２によって構成されている。また、操作パネル９４０は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部９４０ａと、濃度の設定条件などの印刷に関する条件の設定値を受け付けるテンキーと、コピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル９４０ｂとを備える。

コントローラ９１０は、画像形成装置９全体の制御を行い、描画、通信、操作パネル９４０からの入力等を制御する。スキャナ部９３１又はプリンタ部９３２には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。

なお、画像形成装置９では、操作パネル９４０のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することできる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなる。また、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。

ネットワークＩ／Ｆ９５０は、ネットワーク１００を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路９２０及びネットワークＩ／Ｆ９５０は、ＰＣＩバス９２２を介して、ＡＳＩＣ９０６に電気的に接続されている。

＜実施形態に係る画像形成装置の構成＞
次に、画像形成装置９の構成について説明する。図４は、実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。

図４に示されているように、画像形成装置９の内部には、シアン（Ｃ）、マゼンタ（Ｍ）、イエロー（Ｙ）、及びＩＲ（Ｓ）の各色の画像を形成するために、４つの作像部１Ｃ、１Ｍ、１Ｙ及び１Ｓ（以下、区別しない場合は作像部１という。他の構成部分も同様）が設けられている。

ここで、従来の画像形成装置では、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの４色のトナーによりそれぞれ作像を行う４つの作像部が設けられる。これに対し、実施形態に係る画像形成装置９は、ブラックトナーの作像部に代えてＩＲトナーの作像部を備えている。作像部１の構成は、トナーの色が異なる点以外は何れも同じである。そのため、ブラックトナーの作像部をＩＲトナーの作像部に交換することで、画像形成装置の構成を大きく変えることなく、ＩＲトナーによる作像を行うことができる。

作像部１は、それぞれドラム状の像担持体３を備えている。この４個の像担持体３は、画像形成装置９の内部で、中間転写ベルト４１の移動方向において等間隔で離間され、並列に配置されている。像担持体３のそれぞれは、モータ等の駆動源から駆動力が伝達されることで、対向する中間転写ベルト４１の搬送方向と同じ方向に周面が回転する。

作像部１の下部には、光書き込みユニット２０が設けられている。光書き込みユニット２０は、印刷データに基づきレーザ光Ｌを像担持体３に照射し、像担持体３上に静電潜像を形成する。なお、図４では、光書き込みユニット２０として、レーザ光Ｌを回転駆動されるポリゴンミラー２５で偏向させながら複数のレンズ及びミラーを介して像担持体３に照射するものを示したが、これに限定されるものではない。ＬＥＤ（Light Emitting Diode）アレイ方式等を用いても良い。

像担持体３上に形成された静電潜像は、現像部７により現像され、像担持体３上に現像されたトナー像が形成される。像担持体３の上部には中間転写ベルト４１が設けられている。中間転写ベルト４１の一端は従動ローラ４７に巻き掛けられ、他端は転写駆動ローラ４６に巻き掛けられている。

駆動源により駆動される転写駆動ローラ４６が回転することで、中間転写ベルト４１が矢印Ａの方向に走行し、各像担持体３の表面が中間転写ベルト４１の下面に接触する。中間転写ベルト４１の内周部には各像担持体３に対向させて４つの一次転写ローラ４５が設けられている。一次転写ローラ４５の位置でバイアスが印加されることにより、像担持体３上の各色のトナー像は中間転写ベルト４１上に順次重ね合わせられ、一次転写される。換言すると、Ｃ、Ｍ、Ｙの３色のトナーによるトナー像と、ＩＲトナーによるトナー像とが中間転写ベルト４１上に重ね合わされ、一次転写される。

中間転写ベルト４１の左端部付近の外周部には、トナー画像除去機能を有するベルトクリーニング部４０が設けられている。ベルトクリーニング部４０は、中間転写ベルト４１の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去ることができる。

中間転写ベルト４１の外周において、転写駆動ローラ４６と中間転写ベルト４１を挟んで対向する位置に、二次転写ローラ５０が設けられている。二次転写ローラ５０は、転写駆動ローラ４６と対向する位置で中間転写ベルト４１に当接し、二次転写ニップを形成している。

給紙トレイ３１及び３２は、各内部空間に、複数枚の記録媒体Ｐを積層して収容する。給紙トレイ３１及び３２の図中の右端部側には、回転部材としての給紙ローラ３１ａ及び３２ａが設けられている。この給紙ローラ３１ａ及び３２ａは給紙トレイ３１及び３２に積層状態で載置された記録媒体Ｐの束の最上部に当接し、この最上部の記録媒体Ｐを繰り出すことができる。

給紙ローラ３１ａ及び３２ａは記録媒体Ｐを所定の方向に搬送できれば良いため、必ずしもローラの形態である必要はない。給紙ローラ３１ａ及び３２ａに代えて、２つのローラ間に掛け渡した無端状の回転ベルト等を使用してもよい。

給紙ローラ３１ａ及び３２ａが回転駆動されると、一番上の記録媒体Ｐが搬送ローラ対３４を介してレジストローラ対３５のローラ間に向けて搬送される。

レジストローラ対３５に搬送された記録媒体Ｐは、回転駆動を停止したレジストローラ対３５のローラニップで一旦停止する。そして、中間転写ベルト４１上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対３５が回転駆動されて、記録媒体Ｐが二次転写ニップに向けて搬送される。

二次転写ニップでは、中間転写ベルト４１と二次転写ローラ５０の間を記録媒体Ｐが通過し、バイアスが印加されることで、中間転写ベルト４１上に重ね合わされて一次転写された各色のトナー像が記録媒体Ｐ上に二次転写される。換言すると、中間転写ベルト４１上に重ね合わされて一次転写されたＣ、Ｍ、Ｙの３色のトナーによるトナー像と、ＩＲトナーによるトナー像とが、記録媒体Ｐ上に二次転写される。

二次転写ニップでカラー画像が二次転写された記録媒体Ｐは、定着部６０に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び加圧ローラによる熱と圧力で、記録媒体Ｐ上に二次転写されたカラー画像が記録媒体Ｐに定着される。

その後、記録媒体Ｐは、排紙ローラ対６７のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対６７によって装置外に排出された記録媒体Ｐは、出力画像として、スタック部６８上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置９における一連の画像形成プロセスが完了する。

［第１の実施形態］
＜第１の実施形態に係る情報処理装置の機能構成＞
次に、第１の実施形態に係る情報処理装置５の機能構成を説明する。図５は、本実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図５に示されているように、情報処理装置５は、プリンタドライバ２と、ファイル格納部４と、装着状態受信部６と、印刷データ送信部８とを備える。また、プリンタドライバ２は、地紋設定表示部２１と、印刷データ生成部２２とを備える。

プリンタドライバ２は、図２のＣＰＵ５０１が所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、情報処理装置５は、一般的なＯＳ等の他のプログラムも実行しているが、以下では、他のプログラムの機能構成に関する説明は省略する。ファイル格納部４は、図２のＨＤ５０４等により実現され、装着状態受信部６及び印刷データ送信部８は、図２のネットワークＩ／Ｆ５０９等により実現される。

地紋設定表示部２１は、ユーザがアプリケーションから印刷を行う際に、地紋の印刷に関する様々な設定を行う設定画面を表示させ、ユーザによる設定操作を受け付ける。地紋の印刷に関する設定では、地紋として指定する文字列等の情報や、文字列における文字のフォント、サイズ、濃度、色、文字列を印刷する位置等が設定される。

また、地紋設定表示部２１は、色指定部２１１と、特殊消費剤設定表示部２１２とを備える。

色指定部２１１は、地紋設定表示部２１が表示する設定画面に、地紋として指定された情報の色を指定可能に表示する。この色は、印刷時に使用されるトナーの色を意味している。実施形態では、地紋に指定された情報の色は、ＩＲを含んでいる。換言すると、色指定部２１１は、設定画面に、地紋に指定された情報の色として、ＩＲトナーを指定可能に表示することができる。

色指定部２１１は、一例として、「シアン」、「マゼンタ」、「ブラック」、及び「ＩＲ」を指定可能に表示する。ユーザが「シアン」、「マゼンタ」、又は「ブラック」を指定した場合、地紋として指定された文字列等の情報が、指定された色で地紋として印刷されるように設定が行われる。換言すると、地紋として指定された文字列等の情報が、指定された色で「印刷対象画像の背景に埋め込まれるようにして印刷された小さいドットと大きいドットからなるパターン」として印刷されるように設定が行われる。一方、ユーザが「ＩＲ」を指定した場合は、次述するように、特殊消費剤設定表示部２１２によって、ＩＲトナーによる印刷設定を行う設定画面が表示される。

特殊消費剤設定表示部２１２は、ＩＲトナーによる印刷に関する様々な設定を行う設定画面を表示させ、ユーザによる設定操作を受け付けることができる。ＩＲトナーによる印刷に関する設定では、ＩＲトナーにより印刷する文字や画像等のパターンや、ＩＲトナーによる印刷条件等の設定が行われる。

ここで、実施形態では、地紋の設定画面を利用してＩＲトナーによる印刷の設定を行うため、ＩＲトナーによる印刷パターンを地紋として指定するが、ＩＲトナーによる印刷パターンは、必ずしも地紋である必要はない。換言すると、ＩＲトナーによる印刷パターンは、必ずしも「印刷対象画像の背景に埋め込まれるようにして印刷された小さいドットと大きいドットからなるパターン」である必要はなく、バーコード等の図形や写真等であっても良い。ＩＲトナー印刷設定画面で指定された「ＩＲトナーによる印刷パターン」は、「地紋に指定された情報」の一例である。

また、特殊消費剤設定表示部２１２は、ファイル指定部２１３と、文字列指定部２１４と、ファイル種別指定部２１５と、濃度指定部２１６とを備える。

ファイル指定部２１３は、ＩＲトナー印刷設定画面に、設定項目として、ＩＲトナーにより印刷する文字や画像等のパターンが保存されたファイルを指定可能に表示する。ユーザは、ファイル指定部２１３にファイル名を入力して、ファイルを指定することができる。

ファイル指定部２１３は、指定されたファイル名に基づき、ＩＲトナーにより印刷する様々なパターンが保存された複数のファイルを格納するファイル格納部４を参照してファイルを取得する。そして、取得したファイルを不可視データ生成部２２４に出力する。

実施形態では、ＩＲトナーによる印刷パターンのファイルを取得可能にすることで、文字のみならずバーコードや写真等の画像をＩＲトナーにより印刷することができる。なお、ＩＲトナーにより印刷するパターンのファイルに、専用の拡張子を付与するようにすると、他のファイルとの識別が容易になるため、好適である。

文字列指定部２１４は、ＩＲトナー印刷設定画面に、設定項目として、ＩＲトナーにより印刷する文字列を指定可能に表示する。ユーザは、文字列指定部２１４に文字列を入力して、文字列を指定することができる。文字列指定部２１４は、指定された文字列情報を不可視データ生成部２２４に出力する。

ファイル種別指定部２１５は、ＩＲトナー印刷設定画面に、設定項目として、ＩＲトナーによる印刷パターンが保存されたファイルの種別を指定可能に表示する。ここで、「ファイル種別」とは、ファイルに保存されたＩＲトナーによる印刷パターンのデータ属性を示す情報である。より具体的には、ＩＲトナーによる印刷パターンが文字であるか、バーコードやＱＲコード（登録商標）等の記号であるか、或いは写真であるか等を区別するための情報である。ファイル種別指定部２１５は、指定されたファイル種別情報をデータ属性取得部２２７に出力する。

濃度指定部２１６は、ＩＲトナー印刷設定画面に、設定項目として、ＩＲトナーにより印刷するパターンの濃度を指定可能に表示する。濃度指定部２１６は、指定された濃度情報を濃度取得部２２８に出力する。

次に、印刷データ生成部２２について説明する。

印刷データ生成部２２は、印刷対象となるデータに基づいて、画像形成装置９で印刷可能な印刷データを作成し、作成した印刷データを、印刷データ送信部８を介して画像形成装置９に送信する。

また、印刷データ生成部２２は、アプリケーションＩ／Ｆ部２２１と、セキュリティ判断部２２２と、可視データ生成部２２３と、不可視データ生成部２２４と、印刷条件取得部２２５と、ＰＤＬ（Page Description Language）生成部２２６とを備える。

アプリケーションＩ／Ｆ部２２１は、アプリケーション３０から印刷対象画像のデータを入力するインタフェースである。アプリケーション３０は、Ｒ、Ｇ、Ｂで色を指定して出力するワードプロセッサや表計算等の一般的なアプリケーションである。印刷対象画像は、アプリケーション３０で作成された文字や図形、写真等の画像である。アプリケーションＩ／Ｆ部２２１は、入力した印刷対象画像のデータを可視データ生成部２２３に出力する。

セキュリティ判断部２２２は、画像形成装置９から装着状態受信部６を介して受信したＩＲトナーの収容部の装着状態に応じて、ＩＲトナーによる印刷が可能か否かの判断を行う。

より具体的には、画像形成装置９にＩＲトナーのトナーカートリッジ等の収容部が装着されていない場合、ＩＲトナーによる印刷を行うことができない。そのため、セキュリティ判断部２２２は、画像形成装置９にＩＲトナーのトナーカートリッジが装着されていない場合、装着されていないことを示す装着状態の情報を、装着状態受信部６を介して受信し、ＩＲトナーによる印刷が可能でないと判断する。そして、判断結果を色指定部２１１に通知する。色指定部２１１は、判断結果に応じて「ＩＲ」を指定不可能に表示させる。または、色指定部２１１は、「ＩＲ」を表示させない。これにより、ユーザに「ＩＲ」を指定させないようにすることができる。

また、他の一例として、セキュリティ判断部２２２は、画像形成装置９にＩＲトナーのトナーカートリッジ等の収容部が装着されていない場合、次述する可視データ生成部２２３に判断結果を通知しても良い。可視データ生成部２２３は、判断結果に応じて、Ｃ、Ｍ、Ｙ、又はＫによる地紋の描画データを生成する。これにより、ＩＲトナーによる印刷に代えて、Ｃ、Ｍ、Ｙ、又はＫによる地紋の印刷を行うことができる。

可視データ生成部２２３は、アプリケーションＩ／Ｆ部２２１から入力したＲ、Ｇ、Ｂで指定された印刷対象画像のデータを、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋで指定されたデータに色変換し、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋで描画した可視データを生成する機能を有する。

実施形態では、可視データ生成部２２３は、色指定部２１１で「ＩＲ」が指定された場合に、色変換したデータをＣ、Ｍ、Ｙで描画した可視データを生成する。印刷対象画像における黒色の部分は、上述したように、Ｃ、Ｍ、Ｙの３色のトナーを用いて印刷されるように、可視データが生成される。

不可視データ生成部２２４は、色指定部２１１で「ＩＲ」が指定された場合に、地紋に指定された情報をブラックで描画した不可視データを生成する。

上述したように、実施形態では、ブラックトナーに代えてＩＲトナーを搭載しているため、不可視データ生成部２２４は、地紋に指定された情報をブラックで描画した不可視データを生成する。これにより、ＩＲトナーにより印刷するパターンの印刷データを生成することができる。

また、不可視データ生成部２２４は、ファイル指定部２１３で指定されたファイル、又は文字列指定部２１４で指定された文字列情報と、印刷条件取得部２２５から入力した印刷条件とに基づき、不可視データを生成することができる。

一例として、ファイル指定部２１３でファイルが指定され、印刷条件の１つとして、ファイル種別指定部２１５で「写真」が指定された場合、不可視データ生成部２２４は、ＩＲトナーにより印刷するパターンの不可視データをドット画像で生成する。なお、「写真」は、後述する図８では「その他」のファイル種別に該当する。

また、他の例として、ファイル指定部２１３でファイルが指定され、ファイル種別指定部２１５で、図形の一例としての「バーコード」が指定された場合、不可視データ生成部２２４は、ＩＲトナーにより印刷するパターンの不可視データをベタ画像で生成する。

印刷条件取得部２２５は、データ属性取得部２２７と、濃度取得部２２８とを備え、ＩＲトナーによる印刷の印刷条件を取得する。データ属性取得部２２７は、ファイル種別指定部２１５から入力したファイル種別情報に基づき、ＩＲトナーにより印刷するパターンのデータ属性を取得する。また、濃度取得部２２８は、濃度指定部２１６から入力した濃度情報に基づき、ＩＲトナーにより印刷するパターンの濃度を取得する。印刷条件取得部２２５は、ＩＲトナーにより印刷するパターンのデータ属性及び濃度を含む印刷条件を、不可視データ生成部２２４及びＰＤＬ生成部２２６に出力することができる。

ＰＤＬ生成部２２６は、可視データ生成部２２３から入力した可視データと、不可視データ生成部２２４から入力した不可視データとに基づき、ＰＤＬを生成する。そして、ＰＤＬ生成部２２６は、印刷条件取得部２２５から入力した印刷条件をＰＤＬのヘッダー等に付加した印刷データを、印刷データ送信部８を介して画像形成装置９に出力することができる。

設定保持部２３は、地紋設定表示部２１及び印刷データ生成部によるそれぞれの設定を一時保持する機能を備えている。

＜実施形態に係る画像形成装置の機能構成＞
次に、画像形成装置９の機能構成を説明する。図６は、実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。

図６に示されているように、画像形成装置９は、装着状態検知部９１と、装着状態送信部９２と、印刷データ受信部９３と、印刷条件設定部９４と、印刷部９５とを備える。画像形成装置９は、図３のＣＰＵ９０１で所定のプログラムを実行することにより、装着状態検知部９１及び印刷条件設定部９４等を実現している。なお、装着状態検知部９１及び印刷条件設定部９４のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。

また、装着状態送信部９２及び印刷データ受信部９３は、図３のネットワークＩ／Ｆ９５０等により実現される。印刷部９５は、情報処理装置５から画像形成装置９が受け付けた指示等を、図３のコントローラ９１０が画像形成装置９に実行させることにより実現することができる。

装着状態検知部９１は、画像形成装置９におけるＩＲトナーのトナーカートリッジの装着状態を検知し、装着状態送信部９２を介して、装着状態情報を情報処理装置５に出力する。

ここで、トナーカートリッジは、カートリッジのＩＤや、収容するトナーの種類、トナー残量等を記憶するＩＣチップを備えている。そのため、装着状態検知部９１は、トナーカートリッジのＩＣチップを参照して、画像形成装置９におけるＩＲトナーのトナーカートリッジの装着状態を検知することができる。

印刷条件設定部９４は、印刷データ受信部９３を介して印刷データを受信し、印刷データに不可視データが含まれる場合、又はＩＲトナーによる印刷条件が含まれる場合に、ＩＲトナーによる印刷条件の設定を行う。

ここで、「印刷データに不可視データが含まれる場合」と「ＩＲトナーによる印刷条件が含まれる場合」は、それぞれ「特殊な消費剤による印刷を情報処理装置から指示された場合」の一例である。但し、これに限定されるものではく、情報処理装置５は画像形成装置９に所定の指示信号を送信する等して、画像形成装置９に特殊な消費剤による印刷を指示しても良い。

印刷条件設定部９４は、一例として、画像形成装置９の備える印刷条件の各種の設定値を入力したテーブルを書き換えることで、印刷条件の設定を行うことができる。また、印刷条件設定部９４は、印刷モード設定部９４１と、印刷濃度設定部９４２とを備える。

印刷モード設定部９４１は、印刷条件のうちのデータ属性に応じて、印刷モードの設定を行うことができる。より詳しくは、印刷モード設定部９４１は、データ属性が文字や、バーコード等の記号である場合、画像形成装置９のプロセスコントロールで決定された現像バイアスに対し、数ボルト程度低い電圧をＩＲトナーによる印刷の現像バイアスとして設定し、また、印刷モードをベタ画像に設定する。数ボルト程度低い電圧の現像バイアスは、例えば、プロセスコントロールにより決定された現像バイアスに対し、４０％減少させた現像バイアス等である。

ベタ画像モードで印刷を行うと、記録媒体に付着されるＩＲトナーの量が多くなり、ＩＲトナーで印刷された記録媒体上のパターンが目視でうっすらと視認される場合がある。実施形態では、プロセスコントロールで決定されたものより低い現像バイアスを設定し、印刷する。これにより、記録媒体に付着されるトナーの量を減少させることができ、ＩＲトナーで印刷された記録媒体上のパターンが目視で視認されることを回避することができる。

また、印刷モード設定部９４１は、データ属性が写真である場合、画像形成装置９のプロセスコントロールで決定された現像バイアスを、ＩＲトナーによる印刷の現像バイアスとして設定し、また、印刷モードをドット画像に設定する。印刷モードをドット画像に設定することで、写真をより滑らかな色の階調で印刷することができる。

印刷濃度設定部９４２は、印刷条件のうちの濃度に応じて、現像バイアス等の設定を行うことができる。なお、この濃度はデータ属性に応じて決定される濃度とは異なり、ユーザの嗜好に応じてユーザにより指定された濃度である。

印刷条件設定部９４は、印刷条件を設定後、印刷データを印刷部９５に出力する。

印刷部９５は、入力した印刷データに基づき、Ｃ、Ｍ、Ｙの３色のトナーによるパターンと、ＩＲトナーによるパターンとを記録媒体に重ね合わせて印刷することができる。

＜地紋の設定画面例＞
次に、図７は、第１の実施形態に係る地紋の設定画面の一例を示す図である。この図は、情報処理装置５の地紋設定表示部２１が、図２のディスプレイ５０６等に表示させる地紋の設定画面の一例を示している。

地紋設定画面７１において、画面右上の地紋エディットボックス７２は、地紋として印刷する文字列を入力する部分である。図７の例では、「ＣＯＰＹ」という文字列が入力されている。

また、画面左上に「抑止文字列」と表示された部分には、記録媒体イメージ７３ａと、地紋イメージ７３ｂを含むレビューイメージ７３が表示されている。地紋エディットボックス７２に入力された文字列に応じて、「ＣＯＰＹ」という地紋イメージ７３ｂが表示されている。レビューイメージ７３における地紋イメージ７３ｂは、印刷された記録媒体をコピーした記録媒体で浮き上がって視認されるパターンを示している。

更に、画面右下の色リストボックス７４は、色指定部２１１が地紋設定画面７１に、地紋として指定された情報の色を指定可能に表示させた部分である。色リストボックス７４の右端に表示された展開ボタン７４ａをクリックすると、指定可能な色が複数の選択肢として表示される。一例として、「シアン」、「マゼンタ」、「ブラック」、及び「ＩＲ」の４つが選択肢として表示される。

ユーザは、これらの選択肢のうちの１つを選択することで、地紋として指定された情報の色を指定することができる。図７の例では、「ブラック」が指定され、色リストボックス７４に「ブラック」が表示されている。

ここで、ユーザが色リストボックス７４で「シアン」、「マゼンタ」、又は「ブラック」の何れか１つを指定すると、地紋エディットボックス７２に入力された文字列が地紋、すなわち「印刷対象画像の背景に埋め込まれるようにして印刷された小さいドットと大きいドットからなるパターン」として印刷される。一方、ユーザが色リストボックス７４で「ＩＲ」を指定すると、次の図８に示すＩＲトナーによる印刷の設定画面（以下、ＩＲトナー印刷設定画面という）が表示される。

＜ＩＲトナー印刷設定画面例＞
図８は、実施形態に係るＩＲトナー印刷設定画面の一例を示す図である。この図は、情報処理装置５の特殊消費剤設定表示部２１２が、図２のディスプレイ５０６等に表示させるＩＲトナー印刷設定画面の一例を示している。

ＩＲトナー印刷設定画面８１において、画面右上のファイルエディットボックス８２は、ファイル指定部２１３が、ＩＲトナー印刷設定画面８１に、設定項目の１つとして、ＩＲトナーにより印刷するパターンが保存されたファイルを指定可能に表示させた部分である。ユーザは、ファイルエディットボックス８２にファイル名を入力して、ファイルを指定することができる。

また、ＩＲトナー印刷設定画面８１におけるファイルエディットボックス８２の下側の部分には、文字列チェックボックス８４ａと、バーコードチェックボックス８４ｂと、その他チェックボックス８４ｃとを含むファイル種別チェックボックス８４が表示されている。

ファイル種別チェックボックス８４は、ファイル種別指定部２１５が、ＩＲトナー印刷設定画面８１に、設定項目の１つとして、ＩＲトナーにより印刷するパターンが保存されたファイルの種別を指定可能に表示させた部分である。

ユーザは、ファイルエディットボックス８２で指定されたファイルに文字列が含まれる場合には、文字列チェックボックス８４ａをチェック（「□」部分に「レ」点を入れる等）し、バーコードが含まれる場合には、バーコードチェックボックス８４ｂをチェックする。また、文字列及びバーコード以外の写真等が含まれる場合には、その他チェックボックス８４ｃをチェックする。これにより、ファイルの種別を指定することができる。なお、ファイルに文字列、バーコード及びその他のうちの２以上が含まれる場合には、ユーザは、２以上のチェックボックスをチェックすることができる。

画面右中央の文字列エディットボックス８３は、文字列指定部２１４が、ＩＲトナー印刷設定画面８１に、設定項目の１つとして、ＩＲトナーにより印刷する文字列を指定可能に表示させた部分である。ユーザは、文字列エディットボックス８３に文字列を入力して、このような文字列を指定することができる。

ここで、ファイルエディットボックス８２と文字列エディットボックス８３は、排他的な関係にある。つまり、ユーザは、ファイルエディットボックス８２と文字列エディットボックス８３の何れか一方に入力することで、ＩＲトナーにより印刷するパターンをファイル情報から取得するか、又は文字列情報から取得するかを指定することができる。

また、画面中央下の濃度リストボックス８６は、濃度指定部２１６が、ＩＲトナー印刷設定画面８１に、設定項目の１つとして、ＩＲトナーにより印刷するパターンの濃度を指定可能に表示させた部分である。濃度リストボックス８６の右端に表示された展開ボタン８６ａをクリックすると、図８に示されているように、指定可能な濃度が複数の選択肢として表示される。ユーザは、これらの選択肢のうちの１つを選択することで、濃度を指定することができる。図８の例では、「標準」が指定されている。

ここで、ＩＲトナー印刷設定画面８１に表示されたファイル種別及び濃度は、それぞれ「シアン、マゼンタ、及びイエローの何れか１つが指定された場合とは異なる印刷条件の設定項目」の一例である。

＜実施形態に係る情報処理装置の処理＞
次に、情報処理装置５の処理を説明する。図９は、実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。

先ず、ステップＳ９１において、地紋設定表示部２１は、ユーザがアプリケーションから印刷を行う際に、地紋の印刷に関する様々な設定を行う設定画面を表示させる。

続いて、ステップＳ９２において、セキュリティ判断部２２２は、画像形成装置９から装着状態受信部６を介してＩＲトナーのトナーカートリッジの装着状態の情報を受信する。そして、装着状態に応じて、ＩＲトナーによる印刷が可能か否かを判断する。

ステップＳ９２において、ＩＲトナーによる印刷を可能でないと判断された場合は（ステップＳ９２、Ｎｏ）、ステップＳ９３に移行し、セキュリティ判断部２２２から判断結果の通知を受けた色指定部２１１は、地紋設定画面７１の色リストボックス７４にＩＲトナーを指定不可能に表示する。その後、ステップＳ１０３に移行する。

一方、ステップＳ９２において、ＩＲトナーによる印刷が可能と判断された場合は（ステップＳ９２、Ｙｅｓ）、ステップＳ９４に移行し、セキュリティ判断部２２２から判断結果の通知を受けた色指定部２１１は、地紋設定画面７１の色リストボックス７４にＩＲトナーを指定可能に表示する。

続いて、ステップＳ９５において、色指定部２１１は、色リストボックス７４でＩＲトナーが指定されたか否かを判定する。

ステップＳ９５で、ＩＲトナーが指定されていないと判定された場合は（ステップＳ９５、Ｎｏ）、ステップＳ１０３に移行する。一方、ＩＲトナーが指定されていると判定された場合は（ステップＳ９５、Ｙｅｓ）、ステップＳ９６に移行する。

続いて、ステップＳ９６において、特殊消費剤設定表示部２１２は、ＩＲトナー印刷設定画面を表示させる。

続いて、ステップＳ９７において、ファイル指定部２１３は、ファイルエディットボックス８２を用いて指定されたファイル名が指定されたか否かを判定する。

ステップＳ９７で、ファイル名が指定されていないと判定された場合は（ステップＳ９７、Ｎｏ）、排他的な関係にある文字列が指定されたことを意味するため、ステップＳ９８に移行し、文字列指定部２１４は、文字列エディットボックス８３を用いて指定された文字列を取得し、文字列情報を不可視データ生成部２２４に出力する。その後、ステップＳ１０１に移行する。

一方、ステップＳ９７で、ファイル名が指定されたと判定された場合は（ステップＳ９７、Ｙｅｓ）、ステップＳ９９に移行し、ファイル指定部２１３は、指定されたファイルを取得し、不可視データ生成部２２４に出力する。

続いて、ステップＳ１００において、ファイル種別指定部２１５は、ファイル種別チェックボックス８４を用いて指定されたファイル種別情報をデータ属性取得部２２７に出力する。

続いて、ステップＳ１０１において、濃度指定部２１６は、濃度リストボックス８６を用いて指定された濃度情報を濃度取得部２２８に出力する。

続いて、ステップＳ１０２において、不可視データ生成部２２４は、ファイル指定部２１３で指定されたファイル、又は文字列指定部２１４で指定された文字列情報と、印刷条件取得部２２５から入力した印刷条件とに基づき、不可視データを生成し、ＰＤＬ生成部２２６に出力する。

続いて、ステップＳ１０３において、可視データ生成部２２３は、Ｒ、Ｇ、Ｂの色で指定された印刷対象画像のデータをアプリケーションＩ／Ｆ部２２１から入力する。

続いて、ステップＳ１０４において、可視データ生成部２２３は、印刷対象画像のＲ、Ｇ、Ｂで指定されたデータを、Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｋで指定されたデータに色変換する。そして、色変換したデータをＣ、Ｍ、Ｙで描画した可視データを生成し、ＰＤＬ生成部２２６に出力する。

続いて、ステップＳ１０５において、ＰＤＬ生成部２２６は、可視データ生成部２２３から入力した可視データと、不可視データ生成部２２４から入力した不可視データとに基づき、ＰＤＬを生成する。そして、印刷条件取得部２２５から入力した印刷条件をＰＤＬのヘッダー等に付加した印刷データを、印刷データ送信部８に出力する。

続いて、ステップＳ１０６において、印刷データ送信部８は、印刷データを画像形成装置９に出力する。

このようにして、情報処理装置５はＩＲトナーにより印刷するパターンを含む印刷データを生成し、画像形成装置９に送信することができる。

＜実施形態に係る画像形成装置の処理＞
次に、画像形成装置９の処理を説明する。図１０は、実施形態に係る画像形成装置の処理の一例を示すフローチャートである。

先ず、ステップＳ１０１において、装着状態検知部９１は、画像形成装置９におけるＩＲトナーのトナーカートリッジの装着状態を検知し、装着状態の情報を、装着状態送信部９２を介して情報処理装置５に出力する。

続いて、ステップＳ１０２において、印刷データ受信部９３は、情報処理装置５から印刷データを受信し、印刷条件設定部９４に出力する。

続いて、ステップＳ１０３において、印刷条件設定部９４は、印刷データに不可視データが含まれるか否かを判定する。

ステップＳ１０３で、印刷データに不可視データが含まれないと判定された場合は（ステップＳ１０３、Ｎｏ）、ステップＳ１０７に移行し、印刷データに不可視データが含まれると判定された場合は（ステップＳ１０３、Ｙｅｓ）、ステップＳ１０４に移行する。

続いて、ステップＳ１０４で、印刷モード設定部９４１は、印刷条件のうちのデータ属性が写真であるか否かを判定する。

ステップＳ１０４で、データ属性が写真であると判定された場合は（ステップＳ１０４、Ｙｅｓ）、ステップＳ１０５において、印刷モード設定部９４１は、画像形成装置９のプロセスコントロールで決定された現像バイアスを、ＩＲトナーによる印刷における現像バイアスとして設定し、また、印刷モードをドット画像に設定する。

一方、ステップＳ１０４で、データ属性が写真でないと判定された場合は（ステップＳ１０４、Ｎｏ）、ステップＳ１０６において、印刷モード設定部９４１は、画像形成装置９のプロセスコントロールで決定された現像バイアスに対し、数ボルト程度低い電圧を、ＩＲトナーによる印刷の現像バイアスとして設定し、また、印刷モードをベタ画像に設定する。

続いて、ステップＳ１０７において、印刷濃度設定部９４２は、印刷条件のうちの濃度に応じて、現像バイアス等の設定を行う。その後、印刷条件設定部９４は、印刷データを印刷部９５に出力する。

続いて、ステップＳ１０８において、印刷部９５は、入力した印刷データに基づき、Ｃ、Ｍ、Ｙの３色のトナーによるパターンと、ＩＲトナーによるパターンとを記録媒体に重ね合わせて印刷する。

このようにして、画像形成装置９は、情報処理装置５から受信した印刷データに基づき、Ｃ、Ｍ、Ｙの３色のトナーによるパターンと、ＩＲトナーによるパターンとを記録媒体に重ね合わせて印刷することができる。換言すると、画像形成装置９は、ＩＲトナー等の特殊な消費剤による印刷を情報処理装置から指示された場合に、「ＩＲトナーによる印刷パターン」等の地紋に指定された情報を、ＩＲトナーにより印刷することができる。

＜効果＞
偽造防止やコピー抑制のために地紋印刷等が用いられる場合があるが、地紋で印刷したパターンは、うっすらと目視で視認できる場合がある。これに対し、ＩＲトナーはほぼ透明であり、記録媒体に印刷しても、印刷パターンを目視で視認することは困難である。そのため、ＩＲにトナーによる印刷は、部品の物流ラベルや、ＩＤカード、機密文書等の偽造防止や原本証明等のために、より好適である。

しかし、ＩＲトナー等の特殊な消費剤を用いて印刷を行うには、特殊な消費剤を用いて印刷可能な専用のアプリケーションソフトウェアが必要となり、Ｒ、Ｇ、Ｂの消費剤を用いて印刷するオフィスアプリケーション等の一般的なアプリケーションでは、特殊な消費剤を用いた印刷を行うことができなかった。

実施形態では、情報処理装置５は、地紋の設定画面に、地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する。そして、特殊な消費剤が指定された場合に、印刷対象画像をシアン、マゼンタ、及びイエローの少なくとも１つで描画し、地紋に指定された情報をブラックで描画した印刷データを生成し、画像形成装置９に送信する。このようにすることで、一般的なアプリケーションを用いた場合でも特殊な消費剤を指定した印刷を行うことができる。

また、一般的なプリンタドライバに含まれる地紋の設定画面を利用するため、プリンタドライバを大きく改良することなく、特殊な消費剤を指定することができる。

さらに、実施形態では、ブラックトナーの作像部を特殊な消費剤の作像部に交換してＩＲトナーによる印刷を行う。これにより、画像形成装置の作像部の構成を大きく変えることなく、特殊な消費剤による印刷を行うことができる。

また、ＩＲトナーによる印刷を偽造防止やコピー抑止に適用する場合、赤外線カメラ等の専用の読み取り装置で読み取った時に、ＩＲトナーによる印刷パターンのみが読み取り可能になることが好適である。しかし、ブラックトナーは赤外線を吸収する場合があり、ブラックトナーによる印刷パターンが専用の読み取り装置で読み取られる場合がある。実施形態では、ブラックトナーに代えてＩＲトナーを搭載し、印刷にブラックトナーを用いない。そのため、ブラックトナーによる印刷パターンが専用の読み取り装置で読み取られることを確実に防ぐことができる。なお、シアン、マゼンタ、イエローの３色のトナーを用いて印刷した黒色の部分は、専用の読み取り装置で読み取られることはない。

実施形態では、ＩＲトナーによる印刷パターンの情報をファイルから取得可能としている。これにより、文字情報だけでなく画像情報を、目視できない不可視パターンとして印刷することができ、利用可能な不可視パターンの多様性を向上させることができる。また、目視可能な可視パターンと、不可視パターンとを記録媒体に重ね合わせて印刷することで、単位面積当たりに埋め込み可能な情報量を増大させることができる。偽造防止やコピー抑制等のセキュリティ用途だけでなく、様々な用途に対して好適となる。

さらに、ＩＲトナーでも記録媒体の白地の部分に印刷すると、印刷パターンが目視でうっすらと見える場合がある。実施形態では、可視パターンと不可視パターンを記録媒体に重ね合わせて印刷することで、ＩＲトナーによる印刷パターンが目視でうっすらと見えることを防ぐことができる。

実施形態では、不可視パターンを保存したファイルのファイル種別を選択可能にして、ファイル種別に応じて印刷モードをドット画像モードやベタ画像モードに変更したり、また、印刷濃度を変更したりすることができる。これにより、写真やバーコード等の不可視パターンを、より適正な印刷条件で印刷でき、不可視パターンの印刷画質を向上させることができる。

また、ベタ画像モードで印刷する場合、記録媒体に付着されるＩＲトナーの量が多くなるため、印刷パターンが目視でうっすらと見える場合がある。実施形態では、ベタ画像モードで印刷する場合は、画像形成装置のプロセスコントロールで決定された現像バイアスに対して現像バイアスを低く設定する。これにより、記録媒体に付着するＩＲトナーの量を減らし、印刷パターンが目視でうっすらと見えることを防ぐことができる。

［第２の実施形態］
次に、第２の実施形態に係る画像形成システムを説明する。なお、既に説明した実施形態と同一の構成部についての説明は省略する。本実施形態に係る画像形成システム１０ａは、情報処理装置５ａを備える。

図１１は、本実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図１１に示されているように、情報処理装置５ａはプリンタドライバ２ａを備え、プリンタドライバ２ａは地紋設定表示部２１ａを備える。また、地紋設定表示部２１ａは、地紋重ね合わせ印刷選択部２１７と、地紋文字列指定部２１８とを備える。

地紋重ね合わせ印刷選択部２１７は、地紋設定表示部２１ａが表示する設定画面に、地紋に指定された情報と、印刷対象画像に含まれる地紋とを重ね合わせた印刷を行うか否かを、選択可能に表示する。

ここで、「印刷対象画像に含まれる地紋」は、印刷対象画像に含まれる「小さいドットと大きいドットからなるパターン」である。また、「地紋に指定された情報と、印刷対象画像に含まれる地紋とを重ね合わせた印刷」は、「ＩＲトナーにより印刷するパターン」と、印刷対象画像に含まれる「小さいドットと大きいドットからなるパターン」とを記録媒体に重ね合わせる印刷である。なお、「地紋に指定された情報と、印刷対象画像に含まれる地紋とを重ね合わせた印刷」を、以下では、「地紋重ね合わせ印刷」と称する。

地紋文字列指定部２１８は、地紋として印刷する文字列を指定可能に表示する。ユーザは、地紋文字列指定部２１８に文字列を入力して、文字列を指定することができる。地紋文字列指定部２１８は、指定された文字列情報を可視データ生成部２２３に出力する。

図１２は、本実施形態に係る地紋の設定画面の一例を示す図である。この図は、情報処理装置５ａの地紋設定表示部２１ａが、図２のディスプレイ５０６等に表示させる地紋の設定画面の一例を示している。

地紋設定画面７１ａにおいて、画面左下の地紋重ね合わせチェックボックス７５は、地紋重ね合わせ印刷選択部２１７が、地紋重ね合わせ印刷を行うか否かを選択可能に表示させた部分である。

地紋重ね合わせ印刷を行う場合、ユーザは、先ず、第１ステップで、地紋として印刷したい文字列を地紋エディットボックス７２に入力する。次に、第２ステップで、地紋重ね合わせチェックボックス７５をチェックする。次に、第３ステップで、色リストボックス７４で「ＩＲ」を指定する。次に、第４ステップで、色リストボックス７４で「ＩＲ」を指定することで表示されるＩＲトナー印刷設定画面で、ＩＲトナーによる印刷の設定を行う。

このようにして、ユーザは、画像形成システム１０ａに地紋重ね合わせ印刷を実行させることができる。なお、第１ステップと第２ステップは適宜順番を入れ替えても良い。また、第３ステップと第４ステップを行ってから、第１ステップと第２ステップを行っても良い。なお、地紋重ね合わせ印刷を行う場合には、印刷対象画像に含まれる地紋はブラック以外のトナー、すなわち、シアン、マゼンタまたはイエローのトナーで実行されることが望ましいため、地紋重ね合わせチェックボックス７５がチェックされた場合には、色リストボックス７４で「ブラック」を指定できないようにしてもよい。または、「ブラック」を指定可能とし、ブラックが指定された場合には、シアン、マゼンタ、イエローの３色のトナーを用いて黒色を生成し、当該黒色での地紋を印刷するようにしてもよい。

図１３は、本実施形態に係る画像形成システムによる印刷結果の一例を説明する図であり、（ａ）は印刷後の記録媒体を示す図、（ｂ）は（ａ）の記録媒体をコピーした記録媒体を示す図、（ｃ）は（ａ）の記録媒体を赤外線カメラで読み取った画像を示す図である。

図１３（ａ）では、地紋として印刷された「地紋評価」と「コピー禁止」という文字が、見えにくくはあるが、うっすらと目視で視認できる。図１３（ｂ）では、図１３（ａ）の記録媒体をコピーしたことで、「地紋評価」と「コピー禁止」という文字が浮き上がって視認されている。図１３（ｃ）では、記録媒体にＩＲトナーにより印刷された「マイナンバー」と「１２３４５６７」という文字が、赤外線カメラで読み取られている。図１３（ａ）の記録媒体にも、「マイナンバー」と「１２３４５６７」の文字がＩＲトナーで印刷されているが、図１３（ａ）は可視光で読み取ったものであるため、これらの文字が全く見えていない。

以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置は、地紋設定表示部２１ａが表示する設定画面に、地紋に指定された情報と、印刷対象画像に含まれる地紋とを重ね合わせた印刷を行うか否かを、選択可能に表示する地紋重ね合わせ印刷選択部２１７を備える。これにより、地紋と、ＩＲトナーによるパターンとを記録媒体に重ね合せて印刷することができる。

なお、上記以外の効果は、第１の実施形態で説明したものと同様である。

以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。

また、実施形態は、プログラムも含む。例えば、プログラムは、地紋の設定画面を表示する情報処理装置を、前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定部、前記色指定部による指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部、及び前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信部、として機能させる。このようなプログラムにより、上述した画像形成システムと同様の効果を得ることができる。

さらに、実施形態は、情報処理方法も含む。例えば、情報処理方法は、地紋の設定画面を表示する情報処理装置による情報処理方法であって、前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定ステップと、前記色指定ステップによる指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信ステップと、を含む。このような情報処理方法により、上述した画像形成システムと同様の効果を得ることができる。

また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP（digital signal processor）、FPGA（field programmable gate array）や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。

１ 作像部
２ プリンタドライバ
３ 像担持体
２１ 地紋設定表示部
２１１ 色指定部
２１２ 特殊消費剤設定表示部
２１３ ファイル指定部
２１４ 文字列指定部
２１５ ファイル種別指定部
２１６ 濃度指定部
２１７ 地紋重ね合わせ印刷選択部
２１８ 地紋文字列指定部
２２ 印刷データ生成部
２２１ アプリケーションＩ／Ｆ部
２２２ セキュリティ判断部
２２３ 可視データ生成部
２２４ 不可視データ生成部
２２５ 印刷条件取得部
２２６ ＰＤＬ生成部
２２７ データ属性取得部
２２８ 濃度取得部
２３ 設定保持部
４ ファイル格納部
５ 情報処理装置
６ 装着状態受信部
８ 印刷データ送信部
９ 画像形成装置
１０ 画像形成システム
３０ アプリケーション
９１ 装着状態検知部
９２ 装着状態送信部
９３ 印刷データ受信部
９４ 印刷条件設定部
９４１ 印刷モード設定部
９４２ 印刷濃度設定部
９５ 印刷部
７１ 地紋設定画面
７４ 色リストボックス
７５ 地紋重ね合わせチェックボックス
８１ ＩＲトナー印刷設定画面
８２ ファイルエディットボックス
８３ 文字列エディットボックス
８４ ファイル種別チェックボックス
８６ 濃度リストボックス

特開２００６−３８９３３号公報

Claims (17)

1. 地紋の設定画面を表示する情報処理装置であって、
   前記設定画面に、前記地紋に指定される情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定部と、
   前記色指定部による指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、
   前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信部と、を有する
   情報処理装置。
2. 前記印刷データ生成部は、
   前記特殊な消費剤が指定された場合に、印刷対象画像をシアン、マゼンタ、及びイエローの少なくとも１つで描画し、前記地紋に指定された情報をブラックで描画した前記印刷データを生成する
   請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記色指定部は、
   前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、前記特殊な消費剤以外の色及び前記特殊な消費剤の何れか１つを指定可能に表示し、
   前記特殊な消費剤が指定された場合に、前記特殊な消費剤以外の色が指定された場合とは異なる印刷条件の設定項目を表示する特殊消費剤設定表示部を有する
   請求項１、又は２に記載の情報処理装置。
4. 前記特殊な消費剤が指定された場合に、前記設定項目として、前記地紋に指定された情報が含まれるファイルを指定可能に表示するファイル指定部を有する
   請求項１乃至３の何れか１項に記載の情報処理装置。
5. 前記地紋に指定された情報は、文字情報と画像情報の少なくとも１つを含む
   請求項４に記載の情報処理装置。
6. 前記設定項目として、前記ファイルの種別を指定可能に表示するファイル種別指定部を有する
   請求項４、又は５に記載の情報処理装置。
7. 前記設定項目として、前記地紋に指定された情報の濃度を指定可能に表示する濃度指定部を有する
   請求項１乃至６の何れか１項に記載の情報処理装置。
8. 前記設定画面に、前記地紋に指定された情報と、前記印刷対象画像に含まれる地紋と、を重ね合わせた印刷を行うか否かを、選択可能に表示する地紋重ね合わせ印刷選択部を有する
   請求項１乃至７の何れか１項に記載の情報処理装置。
9. 特殊な消費剤による印刷を情報処理装置から指示された場合に、地紋に指定された情報を、前記特殊な消費剤により印刷する
   画像形成装置。
10. 前記地紋に指定された情報のデータ属性、及び濃度の少なくとも１つに応じて、印刷条件を設定する印刷条件設定部を有する
    請求項９に記載の画像形成装置。
11. 前記特殊な消費剤の収容部の装着状態を検知する装着状態検知部を有する
    請求項９、又は１０に記載の画像形成装置。
12. 前記特殊な消費剤は、不可視トナーを含む
    請求項９乃至１１の何れか１項に記載の画像形成装置。
13. 前記不可視トナーは、ＩＲ（Infrared）トナーを含む
    請求項１２に記載の画像形成装置。
14. 地紋の設定画面を表示する情報処理装置を、
    前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定部、
    前記色指定部による指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部、及び
    前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信部、
    として機能させるプログラム。
15. 地紋の設定画面を表示する情報処理装置と、前記情報処理装置に通信可能に接続された画像形成装置と、を有する画像形成システムであって、
    前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定部と、
    前記色指定部による指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    前記印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信部と、を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記特殊な消費剤による印刷を前記情報処理装置から指示された場合に、前記地紋に指定された情報を、前記特殊な消費剤により印刷する
    画像形成システム。
16. 前記画像形成装置は、
    前記特殊な消費剤の収容部の装着状態を検知する装着状態検知部と、
    前記装着状態の情報を前記情報処理装置に送信する装着状態送信部と、を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記装着状態に応じて、前記特殊な消費剤による印刷が可能か否かを判断するセキュリティ判断部を有する
    請求項１５に記載の画像形成システム。
17. 地紋の設定画面を表示する情報処理装置による情報処理方法であって、
    前記設定画面に、前記地紋に指定された情報の色として、特殊な消費剤を指定可能に表示する色指定ステップと、
    前記色指定ステップによる指定に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
    前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信ステップと、を含む
    情報処理方法。