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JP2020139985A - 投射型表示装置 - Google Patents

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JP2020139985A
JP2020139985A JP2019033297A JP2019033297A JP2020139985A JP 2020139985 A JP2020139985 A JP 2020139985A JP 2019033297 A JP2019033297 A JP 2019033297A JP 2019033297 A JP2019033297 A JP 2019033297A JP 2020139985 A JP2020139985 A JP 2020139985A
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淳一 畠山
Junichi Hatakeyama
淳一 畠山
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Abstract

【課題】オフ光を十分に吸収することができる投射型表示装置を提供することを目的としている。【解決手段】入力された画像信号に応じて光源111から照射された光を投射レンズ116へ入射する第一の方向L1と当該第一の方向とは異なる第二の方向L2に変調する光変調素子114と、光変調素子によって第二の方向へ変調された光が照射される光吸収部1136と、を有する投射型表示装置であって、光吸収部は、少なくとも前記光変調素子からの光が入射する第一の面と当該第一の面から反射される光が入射する第二の面とを備えていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、投射型表示装置に関するものである。
プロジェクタの表示に用いられるパネル方式として、透過型液晶方式、反射型液晶方式、DMD素子のような反射型投射素子を用いた方式などが一般に知られている。DMD(Digital Micromirror Device)素子は、複数の微少なマイクロミラーが二次元配列された表示デバイスであり、各々のマイクロミラーを傾斜させることで反射光を変化させる半導体素子である。個々のマイクロミラーは入力される映像信号によって高速で傾斜駆動される。これにより、スクリーン上に投射する光(以下、オン光と称する)またはスクリーン上に投射されない光(以下、オフ光と称する)となるように出射する方向の制御を行うことで投射画像を表示している。
DMD素子から出射されるオフ光は、筐体内で迷光として意図せず投射レンズに入射してしまうと投射画像品質の劣化を引き起こすことになるため、吸収板等に導光して吸収されるように設けることが一般的である。
また、このようなオフ光により発生する熱は、光学部品を保持する筐体(ハウジング)が熱変形してレンズマウントや反射ミラーなどの位置変動を引き起こしたり、光学素子を変形させたりして、投射画像品質の劣化を引き起こす可能性がある。そのためオフ光により発生する熱を適切に放熱する仕組みが必要とされている。
特許文献1には、オフ光をレンズ等が設けられている光学筐体の外に導光し、さらに光学筐体の外に受光部材を設け、当該受光部材に放熱フィンを設けることで光学筐体内部の温度上昇を抑制することが開示されている。
特開2013−225018号公報
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、十分にオフ光を吸収することができず、迷光となってオフ光の一部が投射レンズへと導光されてしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は、オフ光を十分に吸収することができる投射型表示装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の投射型表示装置は、入力された画像信号に応じて光源から照射された光を投射レンズへ入射する第一の方向と当該第一の方向とは異なる第二の方向に変調する光変調素子と、前記光変調素子によって前記第二の方向へ変調された光が照射される光吸収部と、を有する投射型表示装置であって、前記光吸収部は、少なくとも前記光変調素子からの光が入射する第一の面と当該第一の面から反射される光が入射する第二の面とを備えていることを特徴とする。
このように、光吸収部に少なくとも第一の面と第二の面とを設けることにより、オフ光を十分に吸収することができる投射型表示装置を提供することができる。
第一の実施形態にかかるプロジェクタ装置の制御ブロック図である。 第一の実施形態にかかるプロジェクタ装置の構造を示す図である。 第一の実施形態にかかるオフ光吸収部の構造を示す拡大図である。 第二の実施形態にかかるオフ光吸収部の構造を示す拡大図である。 第三の実施形態にかかるオフ光吸収部の構造を示す拡大図である。 第四の実施形態にかかるプロジェクタ装置の構造を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかる投射型表示装置としてのプロジェクタの全体構造を説明するための制御ブロック図である。図2は、プロジェクタの内部構造を説明するための図である。
まず、図1を用いてプロジェクタ100の制御について説明する。
プロジェクタ100は大きく分けて光学的な画像形成を行う投射ユニット110と、画像データの電気的な処理やプロジェクタ100の各部と信号(情報)の送受信を行い、プロジェクタ100の動作を制御する制御ユニット120とで構成されている。
投射ユニット110には、光源として用いられるランプ111、ランプ111を駆動するランプ駆動部112、照明光学系113、光変調素子として用いられるDMD素子114、DMD駆動部115、投射レンズ116で構成されている。ランプ111は、超高圧水銀ランプやキセノンランプなどの照明装置であり、LEDやレーザーなどの固体光源を用いることもできる。ランプ駆動部112はランプ111を駆動するためのバラストであり、ランプ111の点灯時に投入される電流の安定化装置である。
ランプ111から照射される投射光は、照明光学系113に導かれる。照明光学系113は、ランプ111が発した光を均一化し、複数のレンズ群やミラーを介してDMD素子114を照射する。
DMD素子114は、入射する光を変調する変調領域を備えており、照明光学系113からの光を変調することができる。具体的には、表示画素に相当する複数の微小マイクロミラーが二次元的にマトリクス上に配列された半導体素子であり、この微小マイクロミラーはそれぞれがオン状態とオフ状態の二つの傾斜状態に切り替えることができる構造となっている。オン状態のマイクロミラーに入射した照明光は、投射レンズ116の第一の方向に向けて反射され(変調され)投射レンズ116に入射される(図2に示すオン光L1)。つまり、オン状態のマイクロミラーで反射した照明光だけが投射レンズ116によってスクリーンなどの被投射面に投影される。一方、オフ状態のマイクロミラーで反射された(変調された)照明光は、投射光学系を構成する投射レンズ116の方向とは異なる第二の方向に向けて反射されることで投射レンズ116には入射しない。そして当該第二の方向へ反射された反射光は、当該反射光が入射する位置に設けられ、光吸収部および放熱部として機能するオフ光吸収部1136に照射される(図2に示すオフ光L2)。したがって、DMD素子114を用いたプロジェクタ100は、入力された画像信号に応じてDMD素子114のオン状態とオフ状態とを切り替えることにより、明暗のパターンを生成し、投射画像をスクリーン上に表示することができる。DMD駆動部115は後述する外部インターフェース130から入力された画像信号に基づいてDMD素子114を駆動する回路基板である。
制御ユニット120は、画像処理ユニット121、ランプ制御部122、ファン制御部123を有している。画像処理ユニット121には、画像入力部1211、表示制御部1212、画像処理部1213が含まれている。さらにプロジェクタ100は、ファン制御部123で制御されるファン140(吸気ファン141、排気ファン142)、操作パネル150、リモコン受信部160、外部インターフェース130を有している。
PCなどの外部入力機器999から画像信号データ(映像信号)が送信されてくると、当該画像信号データは、外部インターフェース130を介して画像処理ユニット121に入力される。このとき、画像入力部1211では入力された画像信号データの輝度信号、色度信号、同期信号などの分析を行う。表示制御部1212は、画像入力部1211で分析された画像情報をもとに、投影表示するための画像データが生成されるように画像処理部1213を制御する。画像処理部1213は、入力された画像データの解像度、フレームレート、圧縮状態などの判別を行い、画像を表示するための所定フォーマットの画像データを生成する。そして表示制御部1212は、画像処理部1213で処理・生成された画像信号をDMD駆動部115に送信する。DMD駆動部115は、この画像信号を、DMD素子114を駆動するための電圧波形に変調してDMD素子114に印加する。さらに表示制御部1212は、ランプ制御部122に対して画像データに基づいてランプ制御電流情報を送信する。ランプ制御部122は適切な電流情報を生成し、ランプ駆動部112にて駆動する電流値の制御を行う。
操作パネル150は、プロジェクタ100の各種操作を受付けることができるパネルであり、受け付けた操作情報を制御ユニット120に送信することで、プロジェクタ100の各種操作を行うことができる。リモコン受信部160は、リモコンによる操作情報を制御ユニット120に送信して、プロジェクタ100の各種操作を行うことができる。
次に、図2を用いてプロジェクタ100の内部構造を説明する。プロジェクタ100は、大まかにはランプ111、照明光学系113、投射レンズ116、外部インターフェース130、ファン140、メイン基板170などにより構成されている。照明光学系113は、光学筐体1130に収容された、カラーホイール1131、ロッドインテグレータ1132、反射ミラー1133、DMD用ヒートシンク1134、DMD用ヒートシンク取付ビス1135、オフ光吸収部1136、DMD素子114を有する。
カラーホイール1131は互いに異なる複数の色、たとえば赤、緑、青の各カラーフィルタ領域とカラーフィルタがない透明領域が円周方向に配置された回転円盤である。カラーホイール1131の構成はこの限りではなく、シアンおよびマゼンダを加えた6セグメントであっても良いし、その他の組み合わせであっても良い。
またホイール内に占める各カラーフィルタの領域の割合は任意に設定できるものである。カラーホイール1131を通過することでランプ111から照射された白色光は時分割で赤色光、緑色光、青色光、白色光に分離され、光学筐体1130に保持されたロッドインテグレータ1132に入射する。ロッドインテグレータ1132は、中空の角柱状ガラス部品であり、内部にミラー面が形成されて構成されている。ロッドインテグレータ1132に入射した光は、内部のミラー面にて複数回反射しながら均一な照度分布となって出射する。ロッドインテグレータ1132から出た均一光は、光学筐体1130内に配置された反射ミラー1133で反射してDMD素子114に導かれる。DMD素子114で照射された光は、マイクロミラーの傾動によって、投射レンズ116を通過してスクリーンに投射されるオン光L1と、投射レンズ116を通過せず、オフ光吸収部1136に照射されるオフ光L2に分離される。
光吸収部および放熱部として機能するオフ光吸収部1136は、光学筐体1130の一部に一体的に設けられ、光学筐体1130の一部が突出した箱型形状の領域として設けることができる。オフ光吸収部1136の詳細については、図3を用いて後述する。なお、ここではオフ光吸収部1136と光学筐体1130が一体的に設けられているとしたがこの限りではなく、別部品として光学筐体1130に取り付けられる構造であってもよい。
DMD素子114は、背面がDMD用ヒートシンク1134と接するように光学筐体1130に保持されており、さらにDMD用ヒートシンク1134はDMD用ヒートシンク取り付けビス1135によって光学筐体1130に対して取り付けられている。
吸気ファン141は、外部からプロジェクタ100内に空気を取り込むためのファンであり、排気ファン142はプロジェクタ100内部の空気をプロジェクタ100の外部に排出するためのファンであり、ファン制御部123により制御される。多くの場合吸気ファン141および排気ファン142はともに軸流ファンとして配置されるがこの限りではなく、たとえばシロッコファンなどのほかの方式のファンを使用することができる。またその設置場所や個数についても内部構造や熱量によって適宜、最適に構築されるものである。
次に、図3を用いて本実施形態におけるオフ光吸収部1136の構造について説明する。図3は、図2のオフ光吸収部1136の構造を拡大した拡大図である。
DMD素子114で反射されたオフ光L2は、オフ光吸収部1136へと入射されるような位置関係となっている。オフ光吸収部1136は、図2及び図3に示すように光学筐体1130の一部として設けられており、光学筐体1130から突出する箱型形状に設けられている。そしてオフ光吸収部1136には、少なくとも二面以上の複数の光吸収面が設けられている。オフ光吸収部1136は、オフ光L2が最初に照射される第一の光吸収面1136a、第一の光吸収面1136aによる反射光が照射される第二の光吸収面1136b、第二の光吸収面1136bによる反射光が照射される第三の光吸収面1136cを備えている。
また、それぞれの吸収面には、反射率を低減し光吸収率を上げるための表面処理(反射防止処理)が施されている。表面処理としては、黒色クロムメッキや黒色ニッケルメッキなど金属表面への被膜析出処理による表面処理でもよいし、ブラスト加工などの機械的な表面性状の改質処理であってもよい。さらにメッキ処理と機械処理を組み合わせた表面処理でもよい。
オフ光吸収部1136に入射したオフ光L2は第一の光吸収面1136a(第一の面)にてその一部が吸収され、吸収されずに残った一部がオフ光L3として第二の光吸収面1136b(第二の面)へと反射される。さらに第二の光吸収面1136bにおいてオフ光L3はさらにその一部が吸収され、吸収されずに残った一部がオフ光L4として第三の光吸収面1136c(第三の面)へと反射される。そして第三の光吸収面1136cおいてオフ光L4の一部が吸収される。第三の光吸収面1136cで吸収されなかった光はオフ光L5として光学筐体1130内部で迷光として散乱されるが、オフ光の大半は複数の光吸収面で吸収されているため迷光となる光量はかなり少なく、投射画像品位への影響はほとんどないといえる。
つまり本実施例によればDMD素子114から照射されたオフ光L2は複数の光吸収面によって吸収されるため、従来のように一つの面の光吸収部では吸収しきれずに迷光として投射レンズに入射される光の量を減らすことができる。
また、従来のように一つの面の光吸収部で本実施形態と同様の効果が得られる可能性もあるが、その場合には特殊な表面処理や高価な反射防止膜を形成し、高い光吸収率を光吸収部に施す必要がある。これに対し本実施例のように複数の光吸収面を設けることによって特殊な表面処理や高価な反射防止膜を用いずともオフ光L2のほとんどをオフ光吸収部1136内で吸収することが可能となる。そして、投射レンズ116への迷光を容易に低減することができ、投射画像品質の向上を図ることができる。
例えば第一の光吸収面1136a、第二の光吸収面1136b、第三の光吸収面1136cそれぞれに光吸収率80%の表面処理を施した場合、オフ光L2のうち99.2%をオフ光吸収部1136内で吸収できる。さらに表面処理による光吸収率を85%とした場合には、オフ光吸収部1136内で99.7%、吸収率を90%とした場合には、オフ光吸収部1136内で99.9%を吸収することができ、適宜設定が可能である。
また、本実施形態のように複数の光吸収面を設けることで、放熱に用いることができる面積が広くなる。そのため、オフ光により生じる熱を効率的に放熱することができ、光学筐体が熱変形してレンズマウントや反射ミラーなどの位置変動を引き起こしたり、光学素子を変形したりすることを防止でき、投射画像品位への影響も防止することができる。
なお、本実施形態中では、複数の光吸収面として3面の例を用いて説明したがこの限りではなく、2面としてもよいし4面以上の受光面を設けることも可能である。また、本実施形態が適用できるプロジェクタとしてはDMD素子が1つの例を示したが、DMD素子が複数設けられる方式であってもよい。この場合、オフ光受光部は共通でもよいし、それぞれ設けてもよいが、いずれのオフ光受光部も本実施形態で説明したように、複数の光吸収面を設けることで同様の効果を得ることができる。また、本実施形態中の各受光面は平面の例を用いて説明したが、弧を有する面を複数設けてもよい。
(第二の実施形態)
次に、第一の実施形態のオフ光吸収部1136の構造を一部変更した実施形態について説明する。本実施形態では第一の実施形態と異なる部分について説明し、同じ部分については説明を省略する。
本実施形態のオフ光吸収部1136には、各オフ光面の外側に複数のフィンを有するヒートシンク(放熱部材)がそれぞれ熱的に接続されるように設けられている。図4は、第二の実施形態にかかるオフ光吸収部の構造を示す拡大図である。
第一の光吸収面1136a(第一の面)のオフ光が入射する側とは反対側にヒートシンク1137aが設けられ、第二の光吸収面1136b(第二の面)のオフ光が入射する側とは反対側にヒートシンク1137bが設けられている。そして、第三の光吸収面1136c(第三の面)のオフ光が入射する側とは反対側にヒートシンク1137cが設けられている。
このように複数の光吸収面を設けることによって特殊な表面処理を行わなくともオフ光L2のうちのほとんどをオフ光吸収部1136内で吸収することが可能となり、投射レンズ116への迷光を容易に低減することができ、投射画像品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態のように複数の光吸収面それぞれに複数のフィンを有する形状のヒートシンクを設けることで、放熱に寄与させることができる表面積を広くすることができ、より効率的に放熱することができる。そのため、光学筐体が熱変形してレンズマウントや反射ミラーなどの位置変動を引き起こしたり、光学素子を変形したりすることを防止でき、投射画像品位への影響を防止することができる。
尚、ヒートシンク1137は不図示のねじによりオフ光吸収部1136に対して取り付けられることで熱的に接続されている。ヒートシンク1137とオフ光吸収部1136との取付面の間には密着性を高めてさらなる放熱効果を得るために、熱伝導性のグリースを塗布しても良い。また、ここではオフ光吸収部1136とヒートシンク1137とは別体としたが、その限りではなく、オフ光吸収部1136の外側にフィン形状を設ける構成であっても良い。
また、ヒートシンク1137の放熱効果をさらに高めるために、ヒートシンク1137に対して冷却風を送風するファン143を備えてもよい。
また、本実施形態においてはオフ光吸収部1136の複数の光吸収面のそれぞれにヒートシンク1137を設けている例を用いて説明したが、複数の光吸収面のすべてに設けなくともよく、例えば1つの面にヒートシンクを設けるだけでも良い。
(第三の実施形態)
次に、第一の実施形態のオフ光吸収部1136の構造を一部変更したもう一つの実施形態について説明する。本実施形態においても第一の実施形態と異なる部分について説明し、同じ部分については説明を省略する。
第一および第二の実施形態で説明した複数の光吸収面は、それぞれ同じ表面処理がなされており、光吸収率がそれぞれ同じ構成であったが、本実施形態の複数の光吸収面はそれぞれ、異なる表面処理を行うことで互いに光吸収率が異なっている。
図5は、第三の実施形態にかかるオフ光吸収部の構造を示す拡大図である。オフ光吸収部1136は、オフ光L2が最初に照射される第一の光吸収面2136a、第一の光吸収面2136aで反射された光が照射される第二の光吸収面2136b、第二の光吸収面2136bで反射された光が照射される第三の光吸収面2136cを備えている。さらに、第二の光吸収面2136bのオフ光が入射する側とは反対側には、ヒートシンク2137bが設けられ、ヒートシンク2137bを冷却するためのオフ光冷却ファン143も設けられている。
そして第二の光吸収面2136bの表面処理は、他の面の表面処理と異なる表面処理が行われている。具体的には、第二の光吸収面2136bの光吸収率が、第一の光吸収面2136a、第三の光吸収面2136cよりも高くなるような表面処理が行われている。これにより、第二の光吸収面2136bでの光吸収量は、第一の光吸収面2136a、第三の光吸収面2136cよりも高くなる。
例えば第一の光吸収面2136aの表面処理の光吸収率10%、第二の光吸収面2136bの表面処理の光吸収率90%、第三の光吸収面2136cの表面処理の光吸収率10%とした場合、オフ光L2のうち91.9%がオフ光吸収部2136内で吸収される。このとき、第二の光吸収面2136bではオフ光L2のうち81%を吸収することとなり、発熱量が最も大きくなる。
本実施形態ではこの発熱量が最も大きい第二の光吸収面2136bに対応する位置にヒートシンク2137bとオフ光冷却ファン143を備え、オフ光吸収部2136の中で発熱箇所を一か所に集中させ放熱している。
第一の実施形態および第二の実施形態においては、複数の光吸収面での光吸収率が同じであったため、最も光吸収量が大きくなるのは最初にオフ光が照射される第一の光吸収面であった。製品の構造上、第一の光吸収面を放熱のためのヒートシンクや冷却ファンを配置するスペースが限定される恐れがある。しかし本実施形態では、ヒートシンクや冷却ファンを設けることができる位置に光吸収率が大きな面を設けることで、発熱箇所を任意にコントロールでき、放熱スペースの自由度を確保することができる。
なお、本実施形態における光吸収率の設定はこの限りではなく、適宜変更が可能である。例えば、第一の光吸収面2136a、第二の光吸収面2136b、第三の光吸収面2136cのそれぞれの発熱量がおおむね均等になるように(光吸収量がおおむね等しくなるように)光吸収率を変更しても良い。つまり第一の光吸収面2136a、第二の光吸収面2136b、第三の光吸収面2136cとこの順に光吸収率が大きくなっていくように設けてもよい。この場合には、局所的な熱膨張の発生を抑制することができ光学筐体の変形を防止することができ、光学部品の位置変動や、光学素子自身の変形に起因する投射画像品質の低下を防ぐことができる。このような場合には、第一の実施形態のようにヒートシンクを設けなくともよいし、第二の実施形態のようにすべての面に対してヒートシンクを設けてもよい。
(第四の実施形態)
次に、第一の実施形態のオフ光吸収部1136の配置位置を変更した実施形態について説明する。本実施形態においても第一の実施形態と異なる部分について説明し、同じ部分については説明を省略する。オフ光吸収部1136の構造については、第一の実施形態ないし第三の実施形態で説明した構造を用いることができる。
第一の実施形態では、オフ光吸収部1136は、図1及び図3に示すように光学筐体1130の一部として設けられており、光学筐体1130から突出する箱型形状に設けられている例を用いて説明した。本実施形態では、オフ光吸収部1136を、図6に示すように光学筐体1130とは別となるように光学筐体1130の外側に設けている。
DMD素子114で反射されたオフ光L2は、光学筐体1130に設けられた光透過部1138を介してオフ光吸収部1136へと入射されるような位置関係となっている。光透過部1138は、ガラスなどの光透過部材によってオフ光L2が透過可能に設けられている。
そしてオフ光吸収部1136には、第一の実施形態と同様に少なくとも2面以上の複数の光吸収面が設けられている。具体的にはオフ光吸収部1136は、オフ光L2が最初に照射される第一の光吸収面1136a、第一の光吸収面1136aの反射光が照射される第二の光吸収面1136b、第二の光吸収面1136bの反射光が照射される第三の光吸収面1136cを備える。
このように複数の光吸収面を設けることによって特殊な表面処理を行わなくともオフ光L2のうちのほとんどをオフ光吸収部1136内で吸収することが可能となり、投射レンズ116への迷光を容易に低減することができ、投射画像品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態のように複数の光吸収面を設けることで、放熱する際に用いることができる面積が広くなる。そのため、オフ光により生じる熱を効率的に放熱することができ、光学筐体が熱変形してレンズマウントや反射ミラーなどの位置変動を引き起こしたり、光学素子を変形したりすることを防止でき、投射画像品位への影響を防止することができる。さらに、本実施形態のように、オフ光吸収部1136を光学筐体1130の外側に設けることで、オフ光吸収部1136を光学筐体1130から熱的に分離することができるため、より投射画像品位への影響を低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 プロジェクタ
114 DMD素子(光変調素子)
116 投射レンズ
1136 光吸収部
1137 ヒートシンク(放熱部材)

Claims (9)

  1. 入力された画像信号に応じて光源から照射された光を投射レンズへ入射する第一の方向と当該第一の方向とは異なる第二の方向に変調する光変調素子と、
    前記光変調素子によって前記第二の方向へ変調された光が照射される光吸収部と、を有する投射型表示装置であって、
    前記光吸収部は、少なくとも前記光変調素子からの光が入射する第一の面と当該第一の面から反射される光が入射する第二の面とを備えていることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記第一の面の光吸収率と、前記第二の面の光吸収率とは、同じであることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記第二の面の光吸収率は、前記第一の面の光吸収率よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  4. 前記第一の面および前記第二の面の少なくとも一方の面の反対側の面には、放熱部材が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  5. 前記放熱部材が接続されている面に対応する光が照射される面は、前記光吸収部の他の面よりも光吸収率が高くなるように表面処理がなされていることを特徴とする請求項4に記載の投射型表示装置。
  6. 前記第一の面および前記第二の面の少なくとも一方の面には、反射率を低下させる表面処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  7. 前記光吸収部は、前記第二の面から反射される光が入射する第三の面をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  8. 前記光変調素子が配置される光学筐体をさらに有し、
    前記光吸収部の面は、前記光学筐体の面の一部を突出させることで設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  9. 前記光変調素子が配置される光学筐体をさらに有し、
    前記光吸収部の面は、前記光学筐体の外側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
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WO2022168942A1 (ja) * 2021-02-05 2022-08-11 古河電気工業株式会社 光学装置

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