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JP2020139976A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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JP2020139976A
JP2020139976A JP2019033059A JP2019033059A JP2020139976A JP 2020139976 A JP2020139976 A JP 2020139976A JP 2019033059 A JP2019033059 A JP 2019033059A JP 2019033059 A JP2019033059 A JP 2019033059A JP 2020139976 A JP2020139976 A JP 2020139976A
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遠藤 隆史
Takashi Endo
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Abstract

【課題】投射画像の色ムラが生じにくいプロジェクターを提供する。
【解決手段】本発明の照明装置は、第1光源装置と、第2光源装置と、制御装置と、を備え、第1光源装置および第2光源装置のそれぞれは、基板と、複数の発光素子と、複数の発光素子を囲む枠体と、複数の発光素子からの光を透過させる透光性部材を有し、基板に対向して設けられた蓋体と、を備え、複数の発光素子は、基板と枠体と蓋体とにより形成された収容空間に収容され、第1光源装置および第2光源装置は、第1光源装置からの光および第2光源装置からの光に交差する平面に、第1光源装置の基板および第2光源装置の基板が沿うように設けられ、制御装置は、第1光源装置からの光と第2光源装置からの光とが入射する光学素子における第1光源装置の照度と、光学素子における第2光源装置の照度と、の差が小さくなるように、第1光源装置と第2光源装置とを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクターに用いられる照明装置として、レーザーダイオード(LD)等の光源装置と蛍光体とを備えた照明装置が提案されている。この照明装置では、光源装置から射出された励起光を蛍光体に照射した際に蛍光体から発せられる蛍光を、照明光の一部として利用する。
例えば特許文献1に、複数のLDチップが1つのパッケージ内に収容された構造を有する光源装置が開示されている。この光源装置では、複数のLDチップが1つのパッケージを共有するため、製造コストの低減と小型化を図ることができる。
特許文献2には、レーザー光源を有する光源装置を備えたプロジェクターが開示されている。このプロジェクターにおいて、光源装置は、複数のCANパッケージ型のレーザー光源を含む2つのレーザー光源群を備えている。2つのレーザー光源群のそれぞれから射出された光は、ディフューザーを介して、第1フライアイレンズおよび第2フライアイレンズを有するインテグレーター光学系に入射する。
特表2016−518726号公報 国際公開第2015/056380号
プロジェクターにおいて、特許文献1の光源装置が複数用いられた場合、これら複数の光源装置から射出された光を特許文献2のインテグレーター光学系に入射させると、投射画像の色ムラが生じるおそれがあった。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の照明装置は、第1光源装置と、第2光源装置と、前記第1光源装置と前記第2光源装置とを制御する制御装置と、を備える。前記第1光源装置および前記第2光源装置のそれぞれは、第1面を有する基板と、前記基板の前記第1面側に設けられた複数の発光素子と、前記複数の発光素子を囲んで設けられ、前記基板の前記第1面側に設けられた枠体と、前記複数の発光素子から射出された光を透過させる透光性部材を有し、前記基板の前記第1面に対向して設けられ、前記枠体の前記基板とは反対側に接合された蓋体と、を備えており、前記複数の発光素子は、前記基板と前記枠体と前記蓋体とにより形成された収容空間に収容されている。前記第1光源装置および前記第2光源装置は、前記第1光源装置から射出される光および前記第2光源装置から射出される光に交差する平面に、前記第1光源装置の前記基板の前記第1面および前記第2光源装置の前記基板の前記第1面が沿うように設けられている。前記制御装置は、前記第1光源装置から射出される光と前記第2光源装置から射出される光とが入射する光学素子における前記第1光源装置の照度と、前記光学素子における前記第2光源装置の照度と、の差が小さくなるように、前記第1光源装置と前記第2光源装置とを制御する。
本発明の一つの態様の照明装置は、第1の偏光を透過させるとともに、第2の偏光を反射させる偏光分離素子を備え、前記偏光分離素子は、前記光源装置と前記光学素子との間の光路上に配置されていてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置は、前記偏光分離素子を透過した前記第1の偏光、または前記偏光分離素子で反射した前記第2の偏光のいずれか一方が入射する波長変換素子と、前記偏光分離素子を透過した前記第1の偏光、または前記偏光分離素子で反射した前記第2の偏光のいずれか他方が入射する拡散素子と、をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置は、前記光学素子における前記第1光源装置の照度と、前記光学素子における前記第2光源装置の照度と、を検出する検出装置をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記制御装置は、前記第1光源装置を駆動する第1駆動電流を所定の値から変化させたときの前記検出装置の照度検出値と、前記第2光源装置を駆動する第2駆動電流を前記所定の値から変化させたときの前記検出装置の照度検出値と、に基づいて、前記第1駆動電流と前記第2駆動電流とを制御してもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える。
一実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 照明装置の概略構成図である。 光源装置の斜視図である。 回転拡散板に入射する光の光路を示す模式図である。 回転拡散板から射出される光の光路を示す模式図である。 第1マルチレンズアレイ上での照度分布の一例を示す図である。 第1光源装置の照度検出値と第2光源装置の照度検出値との違いを把握する方法の一つの手順を示す図である。 第1光源装置の照度検出値と第2光源装置の照度検出値との違いを把握する方法の他の一つの手順を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
本実施形態のプロジェクターは、スクリーン(被投射面)上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクターは、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した3つの光変調装置を備える。プロジェクターは、照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを備える。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の光学系を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、照明装置20と、色分離導光光学系200と、光変調装置400Rと、光変調装置400Gと、光変調装置400Bと、光合成素子500と、投射光学装置600と、を備えている。
照明装置20は、白色の照明光を、後段の色分離導光光学系200に向けて射出する。照明装置20の詳細な構成については、後で詳しく説明する。
色分離導光光学系200は、第1ダイクロイックミラー210と、第2ダイクロイックミラー220と、第1反射ミラー230と、第2反射ミラー240と、第3反射ミラー250と、第1リレーレンズ260と、第2リレーレンズ270と、を備えている。色分離導光光学系200は、照明装置20から射出された白色の照明光LWを、赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離し、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBを、対応する光変調装置400R,400G,400Bに導く。
フィールドレンズ300Rは、色分離導光光学系200と光変調装置400Rとの間に配置され、光変調装置400Rに入射する赤色光LRを略平行化する。フィールドレンズ300Gは、色分離導光光学系200と光変調装置400Gとの間に配置され、光変調装置400Gに入射する緑色光LGを略平行化する。フィールドレンズ300Bは、色分離導光光学系200と光変調装置400Bとの間に配置され、光変調装置400Bに入射する青色光LBを略平行化する。
第1ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を透過させ、緑色光成分および青色光成分を反射させる。第2ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射させ、青色光成分を透過させる。第1反射ミラー230は、赤色光成分を反射させる。第2反射ミラー240および第3反射ミラー250は、青色光成分を反射させる。
第1ダイクロイックミラー210を透過した赤色光LRは、第1反射ミラー230で反射し、フィールドレンズ300Rを透過して、赤色光用の光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。第1ダイクロイックミラー210で反射した緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー220でさらに反射し、フィールドレンズ300Gを透過して、緑色光用の光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。第1ダイクロイックミラー210で反射した青色光LBは、第2ダイクロイックミラー220を透過し、リレーレンズ260、第2反射ミラー240、リレーレンズ270、第3反射ミラー250、およびフィールドレンズ300Bを透過して、青色光用の光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調し、画像光を形成する。光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれは、液晶ライトバルブから構成されている。図示を省略したが、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bの光入射側に、入射側偏光板がそれぞれ配置されている。光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bの光射出側に、射出側偏光板がそれぞれ配置されている。
光合成素子500は、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bから射出された各色光を合成してフルカラーの画像光を形成する。光合成素子500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視で略正方形状をなすクロスダイクロイックプリズムで構成されている。直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
光合成素子500から射出された画像光は、投射光学装置600によって拡大投射され、スクリーンSCR上で画像を形成する。すなわち、投射光学装置600は、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bにより変調された光を投射する。投射光学装置600は、複数の投射レンズ6で構成されている。
以下、照明装置20について説明する。
図2は、照明装置20の概略構成図である。
図1に示すように、照明装置20は、照明光射出部21と、均一照明光学系40と、を備えている。図2に示すように、照明光射出部21は、光源装置10と、アフォーカル光学系22と、拡散板23と、第1位相差板24と、偏光分離素子25と、第1ピックアップ光学系26と、波長変換素子27と、第2位相差板28と、第2ピックアップ光学系29と、回転拡散板30(拡散素子)と、第3位相差板31と、フォトセンサー50(検出装置)と、制御装置51と、を備えている。
光源装置10、アフォーカル光学系22、拡散板23、第1位相差板24、偏光分離素子25、第2位相差板28、第2ピックアップ光学系29、および回転拡散板30は、第1光軸AX1上に配置されている。波長変換素子27、第1ピックアップ光学系26、偏光分離素子25、第3位相差板31、および均一照明光学系40は、第1光軸AX1と直交する第2光軸AX2上に配置されている。
光源装置10は、第1光源装置101と、第2光源装置102と、を有している。第1光源装置101と第2光源装置102とは、同一の構成を有しており、複数の発光素子が1つのパッケージ内に収容された構成を有する。第1光源装置101と第2光源装置102とは、いわゆるマルチチップパッケージと呼ばれるタイプの光源装置である。したがって、以下では、第1光源装置101を例に挙げて、構成を詳しく説明する。
図3は、第1光源装置101の斜視図である。
図3に示すように、第1光源装置101は、基板12と、複数の支持部材13と、複数の発光素子14と、枠体15と、蓋体16と、複数のリード端子17と、を備えている。基板12、枠体15および蓋体16は、各々が別体の部材であり、接合材(図示略)を介して接合されている。なお、基板12と枠体15とは、一体の部材であってもよい。
基板12は、第1面12aと、第1面12aとは反対側の第2面12bと、を有する板材で構成されている。基板12は、第1面12aの法線方向から見た平面視において、略正方形もしくは略長方形等の四角形の形状を有する。基板12の第1面12a側には、複数の支持部材13を介して複数の発光素子14が設けられている。
基板12の第2面12bには、発光時に複数の発光素子14から発せられる熱を放出するためのフィン、ヒートシンク等の放熱部材103(図2参照)が設けられている。そのため、基板12は、熱伝導率が高い金属材料で構成されている。この種の金属材料として、銅、アルミニウムなどが好ましく用いられ、銅が特に好ましく用いられる。
以下、単に「平面視」と記載した場合、基板12の第1面12aの法線方向から見たときの平面視を意味する。
複数の支持部材13は、基板12の第1面12aにおいて、基板12の一辺と平行な方向に所定の間隔を空けて設けられている。複数の支持部材13の各々は、複数の発光素子14に対応して設けられている。この例では、支持部材13は、4個の発光素子14に対して共通に設けられているが、1つの支持部材13に設けられる発光素子14の数は特に限定されない。
図示しないサブマウントは、例えば窒化アルミニウム、アルミナ等のセラミック材料で構成されている。サブマウントは、支持部材13と発光素子14との間に介在し、支持部材13と発光素子14との線膨張係数の違いにより生じる熱応力を緩和する。支持部材13は、銀ロウ、金−スズはんだ等の接合材により基板12に接合されている。
複数の発光素子14は、基板12の第1面12a側に設けられている。発光素子14は、例えば半導体レーザー、発光ダイオードなどの固体光源から構成されている。発光素子14は、光源装置10の用途に応じて任意の波長の発光素子を用いればよい。本実施形態では、蛍光体励起用の波長430nm〜490nmの青色光を射出する発光素子14として、例えば窒化物系半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X≦1、0≦Y≦1、X+Y≦1)で構成される端面発光型の半導体レーザーが用いられる。また、上記の一般式に加えて、III族元素の一部がホウ素原子で置換されたもの、V族元素として窒素原子の一部がリン原子、ヒ素原子で置換されたもの等を含んでもよい。
複数の発光素子14は、平面視において、例えば(m×n)個(m,n:2以上の自然数)の半導体レーザーがm行n列の格子状に配列された構成を有する。第1実施形態では、複数の発光素子14として、例えば16個の半導体レーザーが4行4列の格子状に配列されている。
発光素子14は、直方体状の発光素子14の6つの面のうち、光射出面とは反対側の面が基板12の第1面12aと対向するように、支持部材13上に設けられている。この配置により、複数の発光素子14の各々は、基板12の第1面12aと略垂直な方向に光を射出する。発光素子14は、図示しないサブマウントを介して支持部材13に接合されている。
枠体15は、複数の発光素子14を囲んで設けられ、基板12の第1面12a側に設けられている。枠体15は、平面視において、四角形の環状の形状を有する。枠体15は、四角形の4辺が全て一体の部材であってもよいし、複数の部材が接合された構成であってもよい。枠体15は、基板12と蓋体16との間の距離(間隔)を一定に保持し、複数の発光素子14が収容される収容空間Sの一部を構成する。そのため、枠体15は、所定の剛性を有することが好ましい。
枠体15は、蓋体16に発生する応力を緩和する役目を果たす。そのため、枠体15は、基板12の線膨張係数よりも小さく、蓋体16の線膨張係数よりも大きい線膨張係数を有する材料で構成されることが好ましい。枠体15の材料として、例えばコバール等の金属材料、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素等のセラミック材料が好ましく用いられ、コバールやアルミナが特に好ましく用いられる。
蓋体16は、複数の発光素子14から射出された光Lを透過させる透光性部材18から構成されている。蓋体16は、基板12の第1面12aに対向して設けられ、枠体15の基板12とは反対側に接合されている。蓋体16は、平面視において、正方形、長方形を含む四角形の形状を有する。透光性部材18の材料としては、光透過率の高い透光性材料が好ましく用いられる。透光性部材18の具体例として、例えばBK7等のホウケイ酸ガラス、石英ガラス、合成石英ガラス等を含む光学ガラス、水晶、およびサファイア等が用いられる。
なお、蓋体16は、必ずしも蓋体16の全体が透光性部材18から構成されていなくてもよい。例えば、蓋体16のうち、光を透過させる領域のみが透光性部材18から構成され、他の領域が透光性部材18を支持するための支持部材から構成されていてもよい。また、各発光素子14の光射出側には、射出された光を平行光束に変換するコリメーターレンズ(図示略)が設けられている。
上述したように、複数の発光素子14の各々は、青色光B0を射出する。青色光B0は、所定の振動方向を有する直線偏光である。第1光源装置101および第2光源装置102のそれぞれは、複数の青色光B0を含む光を射出する。本実施形態の場合、各光源装置101,102から合計16本の青色光B0が射出されるため、各光源装置101,102から射出される光束は、16本の青色光B0で構成される。
以下、第1光源装置101から射出される光を第1部分光束B1と称し、第2光源装置102から射出される光を第2部分光束B2と称する。第1部分光束B1の中心軸を第1光源装置101の光軸AX11と定義し、第2部分光束B2の中心軸を第2光源装置102の光軸AX12と定義する。また、第1光源装置101から射出される光と第2光源装置102から射出される光とを合わせた全体を光束BKと称し、光束BKの中心軸を光源装置10の光軸と定義する。光源装置10の光軸は、前述の第1光軸AX1と一致する。
図2に示すように、第1光源装置101と第2光源装置102とは、光が射出される方向と交差する方向に並んで配置されている。すなわち、第1光源装置101と第2光源装置102とは、第1光源装置101から射出される光および第2光源装置102から射出される光に交差する平面に、第1光源装置101の基板12の第1面12aおよび第2光源装置102の基板12の第1面12aが沿うように、設けられている。これにより、第1光源装置101と第2光源装置102とは、同じ方向に向けて光を射出する。すなわち、第1光源装置101の光軸AX11と第2光源装置102の光軸AX12とは略平行である。また、光源装置10の光軸AX1は、第1光源装置101の光軸AX11と第2光源装置102の光軸AX12とを含む平面上に位置する。
図2に示すように、光源装置10から射出された光束BKは、アフォーカル光学系22に入射する。アフォーカル光学系22は、第1レンズ221と、第2レンズ222と、から構成されている。アフォーカル光学系22は、入射した光束BKの光束幅を縮小する縮小系のアフォーカル光学系である。光束幅を縮小する必要がない場合には、アフォーカル光学系22は設けられていなくてもよい。第1レンズ221は凸レンズから構成され、第2レンズ222は凹レンズから構成されている。
拡散板23は、アフォーカル光学系22の第1レンズ221と第2レンズ222との間に設けられている。拡散板23は、第1レンズ221から射出された光束BKを第2レンズ222に向けて透過しつつ拡散させる透過型の拡散板である。拡散板23は、例えば磨りガラス等によって構成されている。
第1位相差板24は、例えば回転可能とされた1/2波長板で構成されている。各発光素子14から射出された光は直線偏光であるため、第1位相差板24の回転角度を適切に設定することによって、第1位相差板24に入射した光を、偏光分離素子25に対するS偏光成分とP偏光成分とを所定の比率で含む光に変換することができる。すなわち、第1位相差板24を回転させることにより、S偏光成分とP偏光成分との比率を変化させることができる。
偏光分離素子25は、光軸AX1および光軸AX2に対して45°の角度をなすように配置されている。偏光分離素子25は、入射光のうちのP偏光成分(第1の偏光)を透過させるとともに、入射光のうちのS偏光成分(第2の偏光)を反射させる。S偏光成分の光束BKsは、偏光分離素子25で反射して波長変換素子27に向かって進む。P偏光成分の光束BKpは、偏光分離素子25を透過して回転拡散板30に向かって進む。偏光分離素子25は、光源装置10と第1マルチレンズアレイ120との間の光路上に配置されている。
偏光分離素子25で反射したS偏光成分の光束BKsは、第1ピックアップ光学系26に入射する。第1ピックアップ光学系26は、光束BKsを波長変換素子27の蛍光体層271に向けて集光させるとともに、蛍光体層271から射出された蛍光LYを略平行化する。第1ピックアップ光学系26は、第1ピックアップレンズ261と、第2ピックアップレンズ262と、第3ピックアップレンズ263と、から構成されている。第1ピックアップレンズ261、第2ピックアップレンズ262、および第3ピックアップレンズ263のそれぞれは、例えば凸レンズから構成されている。
第1ピックアップ光学系26から射出された光束BKsは、波長変換素子27に入射する。波長変換素子27は、蛍光LYを発する蛍光体層271と、蛍光体層271を支持する基材272と、蛍光体層271と基材272との間に設けられた蛍光LYを反射する反射膜(図示略)と、基材272を回転させるモーター273と、を備えている。
反射膜は、蛍光体層271の第1ピックアップ光学系26とは反対側に設けられ、蛍光体層271から発せられた蛍光LYを第1ピックアップ光学系26に向けて反射させる。すなわち、波長変換素子27は、反射型の回転蛍光板で構成されている。基材272としては、例えば円板が用いられるが、基材272の形状は円形に限定されない。波長変換素子27を回転軸方向から見たとき、蛍光体層271は、基材272の一面に環状に設けられている。
蛍光体層271は、青色光を吸収して黄色の蛍光LYに変換して射出する蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体粒子の材料は、1種であってもよいし、2種以上の材料を用いて形成された粒子が混合されたものであってもよい。
一方、偏光分離素子25を透過したP偏光の光束BKpは、第2位相差板28に入射する。第2位相差板28は、例えば1/4波長板で構成されている。光束BKpは、第2位相差板28を透過することによってP偏光から円偏光の光束BKcに変換される。
第2位相差板28から射出された光束BKcは、第2ピックアップ光学系29に入射する。第2ピックアップ光学系29は、光束BKcを回転拡散板30に向けて集光させる。第2ピックアップ光学系29は、第1ピックアップレンズ291と、第2ピックアップレンズ292と、第3ピックアップレンズ293と、から構成されている。第1ピックアップレンズ291、第2ピックアップレンズ292、および第3ピックアップレンズ293のそれぞれは、例えば凸レンズから構成されている。
回転拡散板30は、拡散反射板301と、拡散反射板301を回転させるためのモーター302と、を備える。拡散反射板30は、第2ピックアップ光学系29から射出された円偏光の光束BKcを偏光分離素子25に向けて拡散させつつ反射する。拡散反射板301は、拡散反射板301に入射した光束BKcをランバート反射させることが好ましい。モーター302の回転軸は、光軸AX1と略平行に配置されている。これにより、拡散反射板301は、拡散反射板301に入射する光束BKcの光軸に交差する面内で回転可能となっている。拡散反射板301は、回転軸の方向から見て、例えば円形に形成されているが、拡散反射板301の形状は円板に限定されない。
拡散反射板301によって反射され、第2ピックアップ光学系29を再度透過した円偏光の光束BKcは、第2位相差板28を再度透過すると、円偏光からS偏光の光束BKsに変換される。蛍光体層271から射出された黄色の蛍光LYと、拡散反射板301から射出された青色の光束BKsとは、偏光分離素子25により合成されて、白色の照明光LWとなる。照明光LWは、均一照明光学系40のホモジナイザー光学系35を構成する第1マルチレンズアレイ120に入射する。
図1に示すように、均一照明光学系40は、ホモジナイザー光学系35と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備えている。ホモジナイザー光学系35は、第1マルチレンズアレイ120と、第2マルチレンズアレイ130と、から構成されている。均一照明光学系40は、光源装置10から射出された照明光LWの照度分布を被照明領域である赤色光用の光変調装置4R、緑色光用の光変調装置4G、および青色光用の光変調装置4Bにおいて略均一化する。均一照明光学系40から射出された照明光LWは、色分離導光光学系200に入射する。本実施形態の第1マルチレンズアレイ120は、特許請求の範囲の光学素子に相当する。
図2に示すように、第3位相差板31と第1マルチレンズアレイ120との間の光路上に、反射素子37が設けられている。反射素子37は、入射した光の一部を反射し、他の一部を透過する、例えば反射型NDフィルター等の素子で構成されている。フォトセンサー50は、反射素子37で反射する光の光路上に設けられている。フォトセンサー50は、第1マルチレンズアレイ120上における第1光源装置101の照度と、第1マルチレンズアレイ120上における第2光源装置102の照度と、を検出する。フォトセンサー50は、第1マルチレンズアレイ120上における光の照度分布を検出できるものであってもよいし、照度のピーク値や平均値のみを検出できるものであってもよい。
制御装置51は、第1光源装置101および第2光源装置102を制御する。具体的には、制御装置51は、フォトセンサー50による第1光源装置101の照度検出値および第2光源装置102の照度検出値に基づいて、第1光源装置101に供給する第1駆動電流、および第2光源装置102に供給する第2駆動電流をそれぞれ制御することにより、第1光源装置101および第2光源装置102のそれぞれから射出される光の強度を制御する。
以下、回転拡散板30に入射する部分光束の振る舞いについて、詳しく説明する。
図4Aは、回転拡散板30に入射する部分光束の光路を示す模式図である。図4Bは、回転拡散板30から射出される部分光束の光路を示す模式図である。なお、図4Aおよび図4Bについては、図示の都合上、光路の途中の光学部品を適宜省略する。図5は、第1マルチレンズアレイ120上での照度分布の一例を示す図である。
図4Aに示すように、第1光源装置101から射出される第1部分光束B1と、第2光源装置102から射出される第2部分光束B2とは、2つの光源装置101,102に共通な一つのアフォーカル光学系22(図2参照)を介して、互いに異なる入射角で回転拡散板30の拡散反射板301に入射する。
ここで、本実施形態の照明装置20においては、上述したように、偏光方向の違いを利用して、波長変換素子27に入射させる光束と回転拡散板30に入射させる光束とを分離し、波長変換素子27から射出された光束と回転拡散板30から射出された光束とを合成している。そのため、回転拡散板30の入射前と射出後とで光束の偏光状態を維持する必要がある。このことから、回転拡散板30によって、光束の偏光状態が大きく変化するような、大きい拡散角で光束を拡散させることはできない。その結果、理想的には、回転拡散板30から射出された光束の角度分布が蛍光体層271から射出される蛍光LYのランバート角度分布に近付くまで拡散させたいが、上記の制約から、回転拡散板30による光束の拡散は不充分となる。
その結果、図4Bに示すように、回転拡散板30から射出される第1部分光束B1と第2部分光束B2とは、混ざり合うことなく、2つの部分光束B1,B2に分離したままの状態で第1マルチレンズアレイ120に入射する。
このとき、図5に示すように、第1マルチレンズアレイ120上での照度分布は、第1部分光束B1の照度分布S1と第2部分光束B2の照度分布S2とが並んで構成され、2つの山を示す。すなわち、第1部分光束B1の照度分布S1は、ピークの位置P1の近傍で照度が高く、周辺にいくにつれて照度が低くなっている。同様に、第2部分光束B2の照度分布S2も、ピークの位置P2の近傍で照度が高く、周辺にいくにつれて照度が低くなっている。すなわち、第1マルチレンズアレイ120上での照度分布は、光源装置101による照度分布S1のピークの位置P1と光源装置102による照度分布S2のピークの位置P2とが互いに異なる位置にある照度分布S1,S2同士が重畳されたものとなり、回転対称な照度分布とはならない。
図5に示したように、第1マルチレンズアレイ120上での照度分布において、光源装置101,102毎にピーク位置P1,P2における照度の値が互いに異なる場合、投射画像の白の色ムラが発生しやすいという問題がある。すなわち、第1マルチレンズアレイ120上での照度分布の対称性が失われると、原理的に色ムラが発生しやすくなる。図5の左右方向については線対称性を有しているが、例えば、各光源装置101,102を構成するマルチチップパッケージの初期出力特性に個体差がある場合、マルチチップパッケージの経時劣化の度合いに個体差がある場合、各光源装置101,102から第1マルチレンズアレイ120までの間に存在する光学部品に非対称な歪みがある場合などには、上記の照度分布の線対称性が崩れる場合がある。このような場合、色ムラが発生する。
このような問題に対し、本実施形態の照明装置20においては、制御装置51が第1光源装置101および第2光源装置102を制御することで照度ムラを補正し、色ムラを抑制することができる。具体的には、例えば図5において、第1マルチレンズアレイ120の左側に照射される第1光源装置101からの第1部分光束B1の照度が、第1マルチレンズアレイ120の右側に照射される第2光源装置102からの第2部分光束B2の照度に比べて低い場合、制御装置51は、第2光源装置102に供給する駆動電流値を下げることによって、第1マルチレンズアレイ120における第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度との差が小さくなるように設定する。すなわち、制御装置51は、第1光源装置101から射出される光と第2光源装置102から射出される光とが入射する第1マルチレンズアレイ120における第1光源装置101の照度と、第1マルチレンズアレイ120における第2光源装置102の照度と、の差が小さくなるように、第1光源装置101と第2光源装置102とを制御する。このとき、第1マルチレンズアレイ120における第1光源装置101の照度分布のピーク位置における照度の値と、第2光源装置102の照度分布のピーク位置における照度の値と、の差が小さくなるようにすればよい。
上述したように、例えば各光源装置101,102を構成するマルチチップパッケージの初期出力特性に個体差がある場合、すなわち、第1マルチレンズアレイ120上での各光源装置101,102の照度の違いが初期的に発生している場合には、照明装置20の初期段階の調整時に各光源装置101,102に供給する駆動電流値を異ならせておくことによって補正が可能となる。
また、マルチチップパッケージの経時劣化の度合いに個体差がある場合、すなわち、第1マルチレンズアレイ120上での各光源装置101,102の照度の違いが経時的に発生する場合には、制御装置51は、フォトセンサー50の照度検出値に基づいて駆動電流値を算出することができる。
以下、制御装置51による制御の手順の一例を説明する。
図6Aは、第1光源装置101の照度検出値と第2光源装置102の照度検出値との違いを把握する方法の一つの手順を示す図である。図6Bは、第1光源装置101の照度検出値と第2光源装置102の照度検出値との違いを把握する方法の他の一つの手順を示す図である。
図6Aおよび図6Bの各図において、横軸は時間(無単位)であり、縦軸は、左端の図が第1光源装置101に供給する第1駆動電流値であり、中央の図が第2光源装置102に供給する第2駆動電流値であり、右端の図がフォトセンサー50の照度検出値である。
第1ステップとして、制御装置51は、図6Aに示すように、第1光源装置101に供給する第1駆動電流値を所定の期間だけ定常値から下げる。このとき、制御装置51は、第2光源装置102に供給する第2駆動電流値については定常値から変化させない。第1駆動電流値を定常値から下げた期間では、第1光源装置101の照度が低下することを反映して、フォトセンサー50の照度検出値が低下する。このようにして、制御装置51は、第1ステップにおけるフォトセンサー50の照度検出値S1を取得する。
第2ステップとして、制御装置51は、図6Bに示すように、第1ステップとは逆に、第2光源装置102に供給する第2駆動電流値を所定の期間だけ定常値から下げる。このとき、制御装置51は、第1光源装置101に供給する第1駆動電流値については定常値から変化させない。第2駆動電流値を定常値から下げた期間では、第2光源装置102の照度が低下することを反映して、フォトセンサー50の照度検出値が低下する。このようにして、制御装置51は、第2ステップにおけるフォトセンサー50の照度検出値S2を取得する。
第3ステップとして、制御装置51は、各ステップにおけるフォトセンサー50の照度検出値に基づいて、第1駆動電流と第2駆動電流とを制御する。例えば図6Aおよび図6Bに示すように、第1光源装置101の照度低下量が第2光源装置102の照度低下量よりも大きい場合、第2ステップにおける照度検出値S2は、第1ステップにおける照度検出値S1よりも大きい。この場合、制御装置51は、第1光源装置101の照度が第2光源装置102の照度よりも高いことを把握することができる。
さらに、制御装置51は、照度検出値S1および照度検出値S2に基づいて、第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度との比を求め、その比の値から、第1光源装置101に供給する第1駆動電流値、および第2光源装置102に供給する第2駆動電流値を算出する。
例えば、第1光源装置101と第2光源装置102とにおいて初期出力特性に個体差がないために第1光源装置101と第2光源装置102の双方を同じ駆動電流値で駆動しており、その後、第2光源装置102の経時劣化の度合いが第1光源装置101よりも早く、第1光源装置101の照度が第2光源装置102の照度よりも高くなった場合を想定する。
この場合、第1光源装置101と第2光源装置102を例えば3.0Aの同じ駆動電流値で駆動していると、時間の経過に伴って第1光源装置101の照度が第2光源装置102の照度よりも高くなる。ここで、制御装置51は、第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度との比と、予め取得しておいた各光源装置101,102の駆動電流値と照度との相関データと、に基づいて駆動電流値を算出し、第1光源装置101の駆動電流値を例えば2.8Aとし、第2光源装置102の駆動電流値を例えば3.0Aとする。すなわち、経時劣化が大きい側の光源装置の照度を初期状態の照度に復帰させることは困難であるため、相対的に照度が高い第1光源装置101の駆動電流値を下げることにより、第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度とを略一致させるように制御する。
なお、本方法を用いる場合、いずれか一方の光源装置101,102の駆動電流値を所定の期間だけ定常値から下げるため、光源装置10の全体の照度が低下し、投射画像が暗くなるおそれがある。したがって、プロジェクター1の使用者に投射画像が暗くなったことを気付かれないように、いずれか一方の駆動電流値を定常値から下げる期間は極力短く設定されることが望ましい。
本実施形態のプロジェクター1のように、光源装置10から射出された照明光LWの照度分布を均一照明光学系40によって各光変調装置4R,4G,4B上で均一化する構成であっても、種々の要因によって第1マルチレンズアレイ120上での照度分布の対称性が崩れると、色ムラが発生する場合がある。
この問題に対し、本実施形態の場合、制御装置51が第1マルチレンズアレイ120上での第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度とを略一致させるように制御するため、第1マルチレンズアレイ120上での照度分布の対称性が維持されやすい。また、第1マルチレンズアレイ120と各光変調装置4R,4G,4Bとは互いに共役の関係にあるため、第1マルチレンズアレイ120上での照度分布の対称性が維持されれば、各光変調装置4R,4G,4B上での照度分布の対称性も維持される。これにより、本実施形態のプロジェクター1によれば、投射画像の色ムラを抑制することができる。
また、本実施形態のプロジェクター1によれば、初期段階での色ムラを補正できることに加えて、制御装置51がフォトセンサー50の照度検出値に基づいて各光源装置101,102の駆動電流値を随時調整するため、各光源装置101,102の経時劣化に伴って発生する色ムラも補正することができる。
また、本実施形態の照明装置20によれば、第1光源装置101と第2光源装置102とが互いに並べて配置されているため、複数の光源装置からそれぞれ射出された光同士を合成するための光合成素子が不要である。また、図2に示すように、第1光源装置101と第2光源装置102とで、ヒートシンク等の放熱部材103を共有することができる。これにより、照明装置20の小型化、構成の簡略化を図ることができる。
(変形例)
本実施形態のプロジェクター1は、上記の構成に代えて、以下の構成を有していてもよい。
フォトセンサーは、例えば色分離導光光学系200を構成する反射ミラーの後方、例えば第1反射ミラー230の後方、第3反射ミラー250の後方などに設けられていてもよい。なお、反射ミラーの後方とは、反射ミラーの光が入射する面とは反対側の面に対向する空間である。反射ミラーに入射した光は反射ミラーの後方の空間にわずかに漏れるため、フォトセンサーは、反射ミラーの後方に配置されていても、照度を検出することができる。
これらの反射ミラーで反射した光は、フィールドレンズを介して光変調装置に入射する。そのため、フォトセンサーが取得する照度分布は、光変調装置上の照度分布を反映したものとなる。したがって、本変形例において、フォトセンサーは、光変調装置における第1光源装置の照度と第2光源装置の照度とを検出する。本変形例の光変調装置は、特許請求の範囲の光学素子に相当する。
上記実施形態の場合、フォトセンサー50は、第1マルチレンズアレイ120における第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度とを検出する。そのため、仮に第1マルチレンズアレイ120上で各光源装置101,102の照度の差がなかったとすると、制御装置51は、各光源装置101,102に供給する駆動電流値の制御を行わない。したがって、第1マルチレンズアレイ120よりも後段の光学系に起因して各光源装置101,102の照度の差が生じ、色ムラが生じている場合には、制御装置51は色ムラを補正することができない。このことから、上記実施形態の構成は、第1マルチレンズアレイ120よりも後段の光学系に起因して色ムラが生じるおそれが少ない場合などに有効である。
これに対し、本変形例の場合、フォトセンサー50が光変調装置400R,400G,400Bにおける第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度とを検出するため、第1マルチレンズアレイ120よりも後段の光学系の汚れや歪み等に起因して第1光源装置101の照度と第2光源装置102の照度との差が生じ、色ムラが生じた場合であっても、上記実施形態に比べて、色ムラを十分に抑制することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、検出装置としてフォトセンサーが用いられていたが、フォトセンサーに代えて、カメラが用いられてもよい。すなわち、他の一つの態様の照明装置は、任意の光学素子上における画像、例えばスクリーン上の投射画像をカメラで撮像することにより、第1光源装置の照度と第2光源装置の照度とを検出する構成を有している。
また、上記実施形態では、照明装置が2個の光源装置を備えた例を示したが、照明装置が備える光源装置の数は2個以上であってもよく、照明装置は、例えば互いに直交する2方向に2行2列に配列された4個の光源装置を備えていてもよい。
その他、照明装置およびプロジェクターを構成する各種構成要素の形状、大きさ、数、配置、材料等の具体的な構成については、上記の実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態においては、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過する形態であることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射する形態であることを意味する。なお、光変調装置は、液晶ライトバルブに限られず、例えばデジタルマイクロミラーデバイスが用いられてもよい。
上記実施形態において、3つの液晶パネルを用いたプロジェクターの例を挙げたが、本発明は、1つの液晶ライトバルブのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限定されない。本発明に係る照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、4B,4G,4R…光変調装置(光学素子)、10…光源装置、12…基板、12a…(基板の)第1面、14…発光素子、15…枠体、16…蓋体、18…透光性部材、20…照明装置、25…偏光分離素子、27…波長変換素子、30…回転拡散板、50…フォトセンサー(検出装置)、51…制御装置、101…第1光源装置、102…第2光源装置、120…第1マルチレンズアレイ(光学素子)、600…投射光学装置、BKp…光束(第1の偏光)、BKs…光束(第2の偏光)、S…収容空間。

Claims (6)

  1. 第1光源装置と、
    第2光源装置と、
    前記第1光源装置と前記第2光源装置とを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記第1光源装置および前記第2光源装置のそれぞれは、
    第1面を有する基板と、
    前記基板の前記第1面側に設けられた複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子を囲んで設けられ、前記基板の前記第1面側に設けられた枠体と、
    前記複数の発光素子から射出された光を透過させる透光性部材を有し、前記基板の前記第1面に対向して設けられ、前記枠体の前記基板とは反対側に接合された蓋体と、を備え、
    前記複数の発光素子は、前記基板と前記枠体と前記蓋体とにより形成された収容空間に収容され、
    前記第1光源装置および前記第2光源装置は、前記第1光源装置から射出される光および前記第2光源装置から射出される光に交差する平面に、前記第1光源装置の前記基板の前記第1面および前記第2光源装置の前記基板の前記第1面が沿うように設けられ、
    前記制御装置は、前記第1光源装置から射出される光と前記第2光源装置から射出される光とが入射する光学素子における前記第1光源装置の照度と、前記光学素子における前記第2光源装置の照度と、の差が小さくなるように、前記第1光源装置と前記第2光源装置とを制御する、照明装置。
  2. 第1の偏光を透過させるとともに、第2の偏光を反射させる偏光分離素子を備え、
    前記偏光分離素子は、前記光源装置と前記光学素子との間の光路上に配置された、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記偏光分離素子を透過した前記第1の偏光、または前記偏光分離素子で反射した前記第2の偏光のいずれか一方が入射する波長変換素子と、
    前記偏光分離素子を透過した前記第1の偏光、または前記偏光分離素子で反射した前記第2の偏光のいずれか他方が入射する拡散素子と、
    をさらに備えた、請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記光学素子における前記第1光源装置の照度と、前記光学素子における前記第2光源装置の照度と、を検出する検出装置をさらに備えた、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記制御装置は、前記第1光源装置を駆動する第1駆動電流を所定の値から変化させたときの前記検出装置の照度検出値と、前記第2光源装置を駆動する第2駆動電流を前記所定の値から変化させたときの前記検出装置の照度検出値と、に基づいて、前記第1駆動電流と前記第2駆動電流とを制御する、請求項4に記載の照明装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学装置と、
    を備えた、プロジェクター。
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