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JP2020122674A - 拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法、基準漏れ素子選定方法、リークテスト装置における閾値設定方法 - Google Patents

拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法、基準漏れ素子選定方法、リークテスト装置における閾値設定方法 Download PDF

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JP2020122674A JP2019013395A JP2019013395A JP2020122674A JP 2020122674 A JP2020122674 A JP 2020122674A JP 2019013395 A JP2019013395 A JP 2019013395A JP 2019013395 A JP2019013395 A JP 2019013395A JP 2020122674 A JP2020122674 A JP 2020122674A
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【課題】特定分子の拡散流量と漏れ孔寸法との関係を理論的に求め、試験を省略ないし軽減する。【解決手段】特定分子を含む第1空間S1と、第1空間S1と同圧で特定分子のモル濃度が第1空間S1より低い第2空間S2とを、漏れ孔1aを有する隔壁1で隔離した拡散モデルにおいて、特定分子が第1空間S1から漏れ孔1aを通って第2空間S2へと拡散する拡散流量Qは、下記式で表される。Q=ΔM/(Z0+Z1+Z2)・・・(1)ただし、ΔMは、空間S1,S2間の特定分子のモル濃度差、Z0は漏れ孔1aを通る過程での拡散抵抗、Z1は特定分子が上記第1空間S1から漏れ孔1aに向かう過程での拡散抵抗、Z2は特定分子が漏れ孔1aから第2空間S2に広がる過程での拡散抵抗である。式(1)に基づいて拡散流量Qと漏れ孔寸法との関係式を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、漏れ孔を有する隔壁で隔離された2つの空間での特定分子の拡散流量と漏れ孔寸法との関係を確立し、この関係から拡散流量又は漏れ孔寸法を演算する方法、および拡散流量の許容限界値に基づき演算された漏れ孔の径に基づき基準漏れ素子を選定する方法、および選定された基準漏れ素子を用いて密閉空間を有する検査対象のためのリークテスト装置における閾値を設定する方法に関する。
医薬品等は、品質保証期間内での品質の劣化を防ぐために、密封容器に収容されており大気から遮断されている。しかし、密封容器にピンホールがあると、上記医薬品等の内容物を劣化させる特定分子例えば水蒸気や酸素等が密閉空間内に侵入する可能性がある。そのため、リークテスト装置を用いてピンホールがある密封容器を不良品として判別して排除する必要がある。
後記の特許文献1のリークテスト装置は、基本構成として、テスト圧源と、ワークカプセルと、ワークカプセル内の圧力変動を検出する圧力センサとを備えている。ワークカプセルに検査対象としての密封容器を収容して封鎖し、テスト圧源からテスト圧のエアをワークカプセルに供給し、その後でテスト圧源とワークカプセルを遮断し、圧力センサによりワークカプセル内の圧力を監視する。密封容器にピンホールが存在する場合には、ワークカプセル内の空気がピンホールを通って密封容器内に入り込む(漏れる)ため、ワークカプセル内の圧力が低下する。リークテスト装置の判定部では、この圧力変動に対応する圧力センサの検出出力を閾値と比較し、検出出力が閾値未満であれば密封容器を良品と判断し、閾値を超えている場合にはピンホールがある不良品と判断する。
上記リークテスト装置での閾値は、上記密封容器における特定分子の侵入量の許容限界値と対応して設定する必要がある。
特許文献1では、特定分子の侵入量の許容限界値と対応する閾値を設定するために、基準漏れ素子選定工程と閾値設定工程を実行している。以下、詳述する。
基準漏れ素子選定工程では、2つの密閉室を隔壁で仕切った試験容器を用意する。一方の密閉室は大気環境を擬している。他方の密閉室は検査対象となる密封容器の内部を擬したものであり、例えば窒素等の不活性ガスが充填されている。
上記隔壁には、漏れ孔を有する漏れ素子が設置されている。この漏れ孔は、密封容器においてピンホールが発生する可能性がある箇所での厚さ(ピンホールの長さ)と等しい経路長を有している。
上記試験容器の2つの密閉室を一定期間(例えば数日又は数週間)維持した後に、一方の密閉室の空気中の特定分子(酸素や水蒸気等)が他方の室に入り込んだ侵入量を測定する。この特定分子の測定侵入量を、品質保証期間において品質を維持するための侵入量の許容限界値と比較する。
上記試験を、異なる漏れ孔径を有する複数の漏れ素子を用いて行い、上記許容限界値に相当する量の侵入量が生じた漏れ素子を基準漏れ素子として選定する。
次の閾値設定工程では、上記選定された基準漏れ素子を、検査対象と等しい構成をなす密封容器に装着して、基準漏れワークを作製する。この基準漏れワークについて検査対象と同様のリークテストを実行する。このリークテストでの圧力センサの検出出力は、選定された基準漏れ素子により生じる基準漏れ量に対応している。この検出出力に基づき上記閾値を設定する。
特開2017−215310号公報
特許文献1に示す基準漏れ素子選定では、漏れ孔の径が異なる複数の漏れ素子について長期にわたって試験する必要があり、閾値設定のためのコストが嵩む欠点がある。
前記課題を解決するために、本発明者は、特定分子の拡散流量と漏れ孔寸法との関係を理論的に究明し、その関係を確立した。より具体的には下記の通りである。
本発明は、特定分子を含む第1空間と、上記第1空間と同圧で上記特定分子のモル濃度が第1空間より低い第2空間とを、漏れ孔を有する隔壁で隔離した拡散モデルにおいて、
上記特定分子が上記第1空間から上記漏れ孔を通って上記第2空間へと拡散する際の全拡散抵抗を、それぞれが漏れ孔寸法の関数である、
(a)上記漏れ孔を通る過程での漏れ孔内拡散抵抗と、
(b)上記特定分子が上記第1空間から上記漏れ孔に向かう過程での第1空間拡散抵抗と、
(c)上記特定分子が上記漏れ孔から上記第2空間に広がる過程での第2空間拡散抵抗、
の和として定め、
上記全拡散抵抗に基づき、漏れ孔寸法と、上記特定分子が上記第1空間から上記漏れ孔を通って上記第2空間へと拡散する拡散流量との関係を定め、この関係に基づき、上記漏れ孔寸法から上記拡散流量を演算するか、または上記拡散流量から上記漏れ孔寸法を演算することを特徴とする。
上記方法によれば、漏れ孔を介して隔離された2つの空間での特定分子の拡散流量と漏れ孔寸法との関係を、漏れ孔内拡散抵抗のみならず、第1空間拡散抵抗と第2空間拡散抵抗をも加えて設定したので、拡散流量または漏れ孔寸法を正確に求めることができる。その結果、これら拡散流量または漏れ孔寸法を求めるための試験を省略できるか、試験の負担を軽減できる。
上記のようにして確立した関係は、後述のリークテストのみならず幅広く利用することができる。例えば、既知の漏れ孔(ピンホール等)がある場合の特定分子の拡散流量を予測したり、特定分子の所定の拡散流量が生じるための漏れ孔の寸法を特定することができる。
好ましくは、さらに上記漏れ孔寸法のうち経路長を既知として、上記漏れ孔の径から上記特定分子の拡散流量を演算するか、または上記拡散流量から上記漏れ孔の径を演算する。
上記方法によれば、拡散流量又は漏れ孔の径を正確に演算することができる。
好ましくは、上記第1空間を大気に擬して、上記特定分子の上記拡散流量の許容限界値に対応する上記漏れ孔の径を演算する。
上記方法によれば、大気中に置かれた密封容器において、大気中の特定分子がピンホールを介して密封容器内に拡散する許容限界値から、ピンホールの径を特定することができる。
好ましくは、上記拡散流量Qと、上記第1空間と上記第2空間での上記特定分子のモル濃度差ΔMと、上記漏れ孔内拡散抵抗Zと、上記第1空間拡散抵抗Zと、上記第2空間拡散抵抗Zとの第1の関係を下記式(1)で定め、
Q=ΔM/(Z+Z+Z)・・・(1)
上記漏れ孔内拡散抵抗Zと上記第1空間拡散抵抗Zと上記第2空間拡散抵抗Zのそれぞれと、相互拡散係数Dmおよび上記漏れ孔寸法としての上記漏れ孔の経路長Lと上記漏れ孔の径dの間の第2の関係を下記式(2)〜(4)で定め、
=1/(2D・d) ・・・(2)
=L/(D・(πd/4)) ・・・(3)
=1/(2D・d) ・・・(4)
上記第1の関係と上記第2の関係に基づき、上記モル濃度差ΔMおよび上記相互拡散係数Dmを既知として、上記拡散流量Qと上記経路長Lおよび径dとの間の第3の関係を定め、
上記第3の関係に基づき、上記漏れ孔寸法から上記拡散流量Qを演算するか、または上記拡散流量Qから上記漏れ孔寸法を演算する。
上記式(1)と式(2)、(3)、(4)に基づき、上記第3の関係を下記式で求める。
Figure 2020122674
好ましくは、上記式(5)またはこれと均等の関係式を格納したコンピュータを用意し、上記コンピュータに上記モル濃度差ΔM、上記相互拡散係数Dm、上記漏れ孔の経路長L、拡散流量Qの許容限界値を入力して、上記漏れ孔の径dを導く。
本発明の他の態様によれば、上記の演算された上記漏れ孔の径またはこの径に安全係数を乗じた径の基準漏れ孔を有する基準漏れ素子を選定する。
上記方法によれば、基準漏れ素子の選定に際して、試験を省略できるか試験の負担を軽減することができる。
本発明のさらに他の態様によれば、テスト圧源と、ワークカプセルと、上記ワークカプセル内の圧力変動を検出する圧力センサとを備え、上記ワークカプセルに密閉空間を有する検査対象を収容して封鎖し、上記テスト圧源からテスト圧のエアを上記ワークカプセルに供給した後、上記テスト圧源と上記ワークカプセルを遮断し、上記圧力センサにより上記ワークカプセル内の圧力変動を検出し、この圧力センサの検出出力を閾値と比較することにより上記検査対象のリークテストを実行するリークテスト装置を用意し、
上記検査対象と等しい構成を有する基準漏れ用検査対象に上記の選定された基準漏れ素子を装着することにより、基準漏れワークを得、
上記基準漏れワークを上記検査対象の代わりに上記リークテスト装置の上記ワークカプセルに収容し、上記検査対象のリークテストと同じ工程を実行して、上記検出出力を得、この検出出力に基づき上記閾値を決定する。
上記方法によれば、閾値設定作業の負担を軽減できる。
本発明によれば、漏れ孔を介して隔離された2つの空間での特定分子の拡散流量と漏れ孔寸法との関係を正確に求めることができ、これら拡散流量または漏れ孔寸法を求めるための試験を省略できるか試験の負担を軽減できる。
本発明方法により求められる特定分子の拡散流量と漏れ孔寸法の関係式を説明するために参照される拡散モデルの模式図であり、2つの空間を隔離する漏れ孔付き隔壁が断面で示されている。 上記関係式に基づきコンピュータで実行される漏れ孔径演算のフローシートである。 上記演算された漏れ孔径に対応して選定された基準漏れ素子の拡大断面図であり、各構成要素の厚みを誇張して示すとともに漏れ孔を誇張して示している。 本発明が適用される公知のリークテスト装置の回路構成図である。 (A)は上記リークテスト装置の検査対象となる錠剤容器の断面図であり、(B)は検査対象と同じ基本構成の錠剤容器に上記基準漏れ素子を装着することにより構成された基準漏れワークの断面図であり、それぞれ厚みを誇張して示す。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1は、本発明を説明するための拡散モデルを示す。この拡散モデルにおいて、断面円形の漏れ孔1aが形成された隔壁1により、第1、第2の2つの空間S1,S2が隔離されている。隔壁1の厚さ(漏れ孔1aの経路長)を符号L、漏れ孔1aの径を符号dで示す。
第1空間S1と第2空間S2は同圧である。第1空間S1での特定分子のモル濃度Mが第2空間S2でのモル濃度Mより高い。この特定分子が第1空間S1から漏れ孔1aを通って第2空間S2へと拡散する単位時間当たりのモル量Q(mol/sec:以下、拡散流量と言う)は、下記式で表すことができる。
Q=C・ΔM ・・・(6)
ただし、Cはコンダクタンス(m/sec)、ΔMは空間S1,S2間のモル濃度差M−M(mol/m)である。
本発明者は、当初、漏れ孔1a内の拡散現象だけに着目し、漏れ孔1a内でのコンダクタンスCに基づき拡散流量Qを求めてみた。以下、詳述する。
漏れ孔1a内でのコンダクタンスCは、下記式で表すことができる。
=Dm・S/L ・・・(7)
ただし、Sは漏れ孔1aの断面積であり、(πd/4)で表される。
Dmは相互拡散係数である。例えば第1空間S1が水蒸気を含んだ空気であり、第2空間S2が乾燥空気である場合、相互拡散係数Dは空気と水蒸気との相互拡散に関する係数となる。また、第1空間S1が窒素と酸素を含む空気であり、第2空間S2が窒素である場合、相互拡散係数Dmは窒素と酸素との相互拡散に関する係数である。
式(7)を式(6)に代入することにより下記式が得られる。
Q=ΔM・Dm・(πd/4)/L・・・(8)
式(8)で求めた拡散流量を、略同一条件での実際の試験(後述する)で測定された拡散流量と比較したところ、経路長Lが十分に長い場合には略一致するものの、漏れ孔1aが一般的なピンホールに近い寸法の場合、すなわち漏れ孔1aの径dが100μm以下であり、経路長Lが比較的短い(数mm以下、特に1mm以下)場合には、式(8)で求めた拡散流量と試験結果との間に著しい乖離が見られた。
そこで、本発明者は、漏れ孔1a内の拡散現象に、第1空間S1から漏れ孔1aに向かう拡散現象と、漏れ孔1aから第2空間S2に広がる拡散現象を加えて、理論式を再構築することを試みた。以下、詳述する。
第1空間S1から漏れ孔1aに向かう特定分子の拡散流量Qは、下記式で表すことができる。
Q=C(M−Ma)・・・(9)
ただし、Cは第1空間S1でのコンダクタンス、Mは第1空間S1でのモル濃度(理論的には漏れ孔1aから無限遠でのモル濃度)、Maは漏れ孔1aの第1空間S1側の開口端でのモル濃度である。
漏れ孔1a内での特定分子の拡散流量Qは、下記式で表すことができる。
Q=C(Ma−Mb)・・・(10)
ただし、Cは漏れ孔1a内でのコンダクタンス、Maは漏れ孔1aの第1空間S1側の開口端でのモル濃度、Mbは漏れ孔1aの第2空間S2側の開口端でのモル濃度である。
漏れ孔1aから第2空間S2に広がる特定分子の拡散流量Qは、下記式で表すことができる。
Q=C(Mb−M)・・・(11)
ただし、Cは第2空間S2でのコンダクタンス、Mbは漏れ孔1aの第2空間2側の開口端でのモル濃度、Mは第2空間S2でのモル濃度(理論的には漏れ孔1aから無限遠でのモル濃度)である。
上記式(9)〜(11)における拡散流量Qは互いに等しい。式(6)のモル濃度差ΔMは、下記のように書き換えることができる。
ΔM=(M−Ma)+(Ma−Mb)+(Mb−M)・・・(12)
上記式(12)と式(9)〜(11)から、下記式が導かれる。
ΔM=Q/C+Q/C+Q/C ・・・(13)
式(6)と式(13)から下記式が導かれる。
1/C=1/C+1/C+1/C・・・(14)
式(14)は、下記式のように書き換えることができる。
total=Z+Z+Z ・・・(15)
ただし、Ztotalは、第1空間S1から第2空間S2にわたるコンダクタンスCの逆数(以下、拡散抵抗と言う)であり、Z=1/Cは第1空間S1での拡散抵抗、Z=1/Cは漏れ孔1a内での拡散抵抗、Z=1/Cは第2空間S2での拡散抵抗である。
式(15)から明らかなように、第1空間S1から第2空間S2にわたる全体の拡散抵抗Ztotalが各領域での流通抵抗Z、Z、Zの和で表すことができる。
式(14)から下記式が導かれる。
C=1/(Z+Z+Z)・・・(16)
上記式(6)に式(16)を代入することにより下記式(第1の関係を表す式)が得られる。
Q=ΔM/(Z+Z+Z)・・・(1)
上記拡散抵抗Z〜Zは、理論上、下記式(第2の関係を表す式)で求めることができる。
=1/(2Dm・d) ・・・(2)
=L/(Dm・(πd/4)) ・・・(3)
=1/(2Dm・d) ・・・(4)
式(3)は式(8)に対応するものであり、式(3)における(πd/4)は漏れ孔1aの断面積である。
式(2)、式(4)は、拡散方程式により求めたが、その演算過程は複雑であるので省略する。なお、特定分子が第1空間S1から漏れ孔1aに向かう拡散現象および漏れ孔1aから第2空間S2に広がる拡散現象は、抵抗率が0でない径dの電線が無限の広がりを持つ導体と連なっているモデルにおける電流の拡散現象と似ている。
さらに式(1)に式(2)〜(4)を代入することにより、下記式(第3の関係を表す式)が得られる。
Figure 2020122674
式(5)で求めた拡散流量を、略同一条件での実際の試験(後述する)で測定された拡散流量と比較したところ、漏れ孔1aが一般のピンホールに近い寸法であっても、式(5)で求めた拡散流量と試験結果が略一致した。
なお、コンダクタンスC、C,Cは拡散抵抗Z、Z,Zの逆数であるから、式(1)〜(4)をコンダクタンスC、C,Cで表し、式(5)を求めてもよい。この演算方式は、上述の拡散抵抗Z、Z,Zから式(5)を求める演算方式と均等である。
図2に示すように、上記式(5)またはその均等式(例えば左辺を径dとして式(5)を書き直した式)をコンピュータ5のメモリ5aに格納しておき,演算部5bで、漏れ孔1aの径dを演算することができる。
例えば、後述する医薬用の錠剤容器20が大気に置かれ、そのベースシート21にピンホール等の欠陥があることを想定し、錠剤容器20に窒素だけが大気圧で封入されている場合について説明する。この場合、上記第1空間S1を大気に擬し、錠剤容器20の密閉空間23を第2空間S2に擬し、コンピュータに下記情報を入力する。
(1)漏れ孔1aの経路長L・・この経路長Lはベースシート21の厚さと等しい。
(2)モル濃度差ΔM・・錠剤を劣化させる特定分子が酸素であり、錠剤容器20に窒素だけが大気圧で封入されている場合、大気中の酸素のモル濃度をモル濃度差とする。
(3)相互拡散係数Dm・・窒素と酸素との間の相互拡散係数である。
(4)拡散流量Q・・上記錠剤が所定期間品質を維持できる酸素拡散流量の許容限界値である。
コンピュータは、これら入力情報と格納されている式(5)の情報から、漏れ孔1aの径dを求めることができる。
なお、錠剤を劣化させる特定分子が水蒸気であり、錠剤容器20には乾燥空気が大気圧で封入されている場合には、コンピュータに上記経路長Lを入力し、大気中の水蒸気のモル濃度をモル濃度差ΔMとして入力し、水蒸気と空気との間の相互拡散係数Dmを入力し、上記錠剤が所定期間品質を維持できる単位時間当たりの水蒸気拡散流量の限界値を、拡散流量Qとして入力する。
次に、演算された漏れ孔1aの径dに基づき、例えば図3に示すような基準漏れ素子10を選定する。この基準漏れ素子10は、国際特許公開WO2017/208543号に開示されているように、中央に基準漏れ孔11aを有する円形の基材11と、基材11の両面に貼り付けられた円形のフィルター12、12と、基材11の周縁部に貼り付けられたシート状の環状接着部材13により構成されており、薄く柔軟性を有している。
基材11は、薄く柔軟なステンレス等のシートからなり、後述する検査対象の錠剤容器20(密閉容器)のベースシート21の厚さと等しい厚さ(例えば15μm)を有している。
フィルター12は約0.1mmの厚さを有し、その周縁部が接着層15により基材11の両面に貼り付けられている。
環状接着部材13は厚さ約0.2mmの薄く柔軟な樹脂シートからなり、一方の面の全域に接着層16が塗布されている。上記基材11の周縁部は、この接着層16により環状接着部材13の径方向内側の環状領域に接着されている。接着層16の外側の領域は、後述する錠剤容器20’への貼り付けのために提供される。
基材11の基準漏れ孔11aは、上述の式(5)に基づいて演算された漏れ孔径dと等しい径を有していてもよいし、これより小さくてもよい。すなわち、上記コンピュータにおいて、式(5)に基づいて求められた漏れ孔径に1より小さい係数を乗じて、上記基準漏れ孔11aの径を求めてもよい。また、コンピュータにより式(5)に基づいて漏れ孔径を求め、この漏れ孔径に1より小さい係数を乗じた径の基準漏れ孔11aを有する基準漏れ素子10を選定してもよい。
次に、検査対象となる錠剤容器20について図5(A)を参照しながら説明する。この錠剤容器20は、樹脂製のベースシート21と、複数の膨出部22aを有する透明な樹脂製のカバーシート22とを接合し溶着することにより構成されている。複数の膨出部22aとベースシート21により、互いに独立した複数の密閉空間23が形成されており、各密閉空間23に錠剤25が収容されている。なお、ベースシート21はカバーシート22より薄く、例えば15μmの厚さであり、指で破壊して錠剤25を取り出すことができる。製造過程において、このベースシート21にピンホールが生じる可能性がある。
図5(B)に示すように、検査対象の錠剤容器20と同じ構造の錠剤容器20’(基準漏れ用中空部材)に、上記基準漏れ素子10を装着することにより、基準漏れ用ワークWを作製する。錠剤容器20’のベースシート21において選択された1つの密封空間23に対応する部分に、上記基準漏れ孔11aよりはるかに大きな数mm程度の穴29が形成されている。この錠剤容器20’には、上記穴29以外にいかなる欠陥も形成されていないことが予め確認されている。
基準漏れ素子10の基準漏れ孔11aを錠剤容器20’のベースシート21の穴29に略一致させた状態で、環状接着部材14をベースシート21に貼り付けることにより、基準漏れ素子10が錠剤容器20’に取り付けられている。環状接着部材14のシール作用により、密閉空間23はベースシート21の穴29および基準漏れ孔11aを介してのみ外部に連なっている。
錠剤容器20をテストする公知のリークテスト装置の一例を、図4を参照しながら説明する。このリークテスト装置は、共通通路51と、この共通通路51の下流端にそれぞれ接続された分岐通路52aおよび分岐通路52bとを備えている。共通通路51の上流端には、圧縮空気源50aとレギュレータ50bとからなるテスト圧源50が接続されている。本実施形態のテスト圧は正圧である。共通通路1には三方弁53が設けられている。
分岐通路52a,52bには、弁54a,54bがそれぞれ設けられている。
上記分岐通路52a,52bにおいて弁54a,54bの下流側には差圧センサ55(圧力センサ)の2つのポートがそれぞれ接続されており、これにより分岐通路52a,52b間の差圧を検出することができる。
分岐通路52aの下流端にはワークカプセル56が接続され、分岐通路52bの下流端にはマスタカプセル57が接続されている。ワークカプセル56は、開閉可能な2つのカプセル半体からなり、後述するワークを収容した状態で密封できるようになっている。マスタカプセル57は、図では模式的に示すが、例えば、ワークカプセル56と同一容積を有する密閉容器により構成してもよいし、ワークカプセル56と同一構造を有していてもよい。マスタカプセル57には漏れのないことが確認された検査対象と同じワークが収容されている。
上記弁53,54a,54bは図示しないコントローラでシーケンス制御される。コントローラは、ワークカプセル56の開閉、差圧センサ55での検出差圧に基づくワークの良否判定(漏れの有無の判定)も行う。
上記リークテスト装置による通常の漏れ検出工程について説明する。検査対象となる錠剤容器20は、図4に示すようにワークカプセル56内に収容され、密閉される。
三方弁53をオンすることにより、テスト圧源50からのテスト圧が、分岐通路52a,52bを介してワークカプセル56とマスタカプセル57に供給される。次に、弁54a,54bが閉じられ、その下流側の分岐通路52a,52bが互いに隔離される。
次に、弁54a,54bが閉じてから所定時間経過後の差圧センサ10の検出差圧を閾値と比較する。錠剤容器20のベースシート21にピンホールがあると、ワークカプセル56内の加圧空気が錠剤容器20の密閉空間23に入り込み、ワークカプセル56内の圧力がテスト圧から徐々に低下する。他方、マスタカプセル57ではテスト圧が維持されている。その結果、ワークカプセル56内の圧力とマスタカプセル57内の圧力との間に差が生じる。この差圧(ワークカプセル56の圧力変動)が差圧センサ55で検出される。検出差圧(検出出力)が閾値より大きい場合には、漏れ有りと判断され、検出差圧が閾値より小さい場合には、錠剤容器20は漏れ無しの良品と判断される。なお、検出差圧に対応した大気圧換算漏れ量を差圧センサ55の検出出力とし、この大気圧換算漏れ量を閾値と比較することにより良否判定を行ってもよい。
次に、リークテスト装置の納入時に実行される、閾値設定のための基準漏れ工程について説明する。
上述の錠剤容器20’に基準漏れ器30を装着することにより構成された基準漏れ用ワークWが、リークテスト装置のワークカプセル56に密封され、上述した通常の漏れ検出工程と同様の漏れ検出工程が実行される。
上記漏れ検出工程で、差圧センサ55により検出された差圧(検出出力)は、基準漏れ孔11aによる基準漏れ量に対応している。この基準漏れに伴う差圧センサ55の検出出力またはこの検出出力に1より小さい係数を乗じた値を、通常の漏れテストでの閾値として用いる。
上記閾値は、錠剤25を劣化させる特定分子の拡散流量の許容限界値に対応しており、この閾値を用いて錠剤容器20の漏れテストを行なうことにより、一定期間錠剤25の品質を保証できる錠剤容器20と、保証できない錠剤容器20を正確に判別することができる。
なお、上記基準漏れ素子20を用いた基準漏れを伴う漏れ検出工程により、通常の漏れ検出工程でのエアリークテスト装置の性能を評価したり、検出出力の較正を行うための基準データを得ることもできる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
式(5)は補正項を含んでいても良い。
検査対象は、実施形態のものに限られず、密閉空間を有する種々の中空部材に適用できる。
特定分子は、水蒸気、酸素に限定されない。
エアリークテスト装置は、負圧のテスト圧源をもちいてもよい。
本発明は、エアリークテストに限られず、ヘリウムリークテスト、水素リークテスト、その他種々のリークテストを実行する装置に適用可能である。
本発明は、例えば医薬品、食品、電子部品、センサ等のための密封容器の品質評価等に適用できる。
1 隔壁
1a 漏れ孔
10 基準漏れ素子
11a 基準漏れ孔
20 錠剤容器(検査対象)
20’ 錠剤容器(基準漏れ用中空部材)
23 密閉空間
50 テスト圧源
55 差圧センサ(圧力センサ)
56 ワークカプセル
S1 第1空間
S2 第2空間
W 基準漏れワーク

Claims (8)

  1. 特定分子を含む第1空間と、上記第1空間と同圧で上記特定分子のモル濃度が第1空間より低い第2空間とを、漏れ孔を有する隔壁で隔離した拡散モデルにおいて、
    上記特定分子が上記第1空間から上記漏れ孔を通って上記第2空間へと拡散する際の全拡散抵抗を、それぞれが漏れ孔寸法の関数である、
    (a)上記漏れ孔を通る過程での漏れ孔内拡散抵抗と、
    (b)上記特定分子が上記第1空間から上記漏れ孔に向かう過程での第1空間拡散抵抗と、
    (c)上記特定分子が上記漏れ孔から上記第2空間に広がる過程での第2空間拡散抵抗、
    の和として定め、
    上記全拡散抵抗に基づき、漏れ孔寸法と、上記特定分子が上記第1空間から上記漏れ孔を通って上記第2空間へと拡散する拡散流量との関係を定め、この関係に基づき、上記漏れ孔寸法から上記拡散流量を演算するか、または上記拡散流量から上記漏れ孔寸法を演算することを特徴とする拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法。
  2. さらに上記漏れ孔寸法のうち経路長を既知として、上記漏れ孔の径から上記特定分子の拡散流量を演算するか、または上記拡散流量から上記漏れ孔の径を演算することを特徴とする請求項1に記載の拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法。
  3. 上記第1空間を大気に擬して、上記特定分子の上記拡散流量の許容限界値に対応する上記漏れ孔の径を演算することを特徴とする請求項2に記載の拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法。
  4. 上記拡散流量Qと、上記第1空間と上記第2空間での上記特定分子のモル濃度差ΔMと、上記漏れ孔内拡散抵抗Zと、上記第1空間拡散抵抗Zと、上記第2空間拡散抵抗Zとの第1の関係を下記式(1)で定め、
    Q=ΔM/(Z+Z+Z)・・・(1)
    上記漏れ孔内拡散抵抗Zと上記第1空間拡散抵抗Zと上記第2空間拡散抵抗Zのそれぞれと、相互拡散係数Dmおよび上記漏れ孔寸法としての上記漏れ孔の経路長Lと上記漏れ孔の径dの間の第2の関係を下記式(2)〜(4)で定め、
    =1/(2D・d) ・・・(2)
    =L/(D・(πd/4)) ・・・(3)
    =1/(2D・d) ・・・(4)
    上記第1の関係と上記第2の関係に基づき、上記モル濃度差ΔMおよび上記相互拡散係数Dmを既知として、上記拡散流量Qと上記経路長Lおよび径dとの間の第3の関係を定め、
    上記第3の関係に基づき、上記漏れ孔寸法から上記拡散流量Qを演算するか、または上記拡散流量Qから上記漏れ孔寸法を演算することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法。
  5. 上記式(1)と式(2)、(3)、(4)に基づき、上記第3の関係を下記式で求めることを特徴とする請求項4に記載の拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法。
    Figure 2020122674
  6. 上記式(5)またはこれと均等の関係式を格納したコンピュータを用意し、
    上記コンピュータに上記モル濃度差ΔM、上記相互拡散係数Dm、上記漏れ孔の経路長L、拡散流量Qの許容限界値を入力して、上記漏れ孔の径dを導くことを特徴とする請求項5に記載の拡散流量又は漏れ孔寸法の演算方法。
  7. 請求項3または6で演算された上記漏れ孔の径またはこの径に安全係数を乗じた径の基準漏れ孔を有する基準漏れ素子を選定することを特徴とする基準漏れ素子選定方法。
  8. テスト圧源と、ワークカプセルと、上記ワークカプセル内の圧力変動を検出する圧力センサとを備え、上記ワークカプセルに密閉空間を有する検査対象を収容して封鎖し、上記テスト圧源からテスト圧のエアを上記ワークカプセルに供給した後、上記テスト圧源と上記ワークカプセルを遮断し、上記圧力センサにより上記ワークカプセル内の圧力変動を検出し、この圧力センサの検出出力を閾値と比較することにより上記検査対象のリークテストを実行するリークテスト装置を用意し、
    上記検査対象と等しい構成を有する基準漏れ用中空部材に請求項7で選定された基準漏れ素子を装着することにより、基準漏れワークを得、
    上記基準漏れワークを上記検査対象の代わりに上記リークテスト装置の上記ワークカプセルに収容し、上記検査対象のリークテストと同じ工程を実行して、上記検出出力を得、この検出出力に基づき上記閾値を決定することを特徴とするリークテスト装置における閾値決定方法。
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